JP2005030644A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】加熱調理に有効な熱風を加熱室に供給し、熱効率の良好なオーブン加熱による省エネ化と焼きムラの少ない調理が行える加熱調理器を提供する。
【解決手段】被加熱物71を収納する加熱室7と、該加熱室7に設けられた複数の通風口72と、加熱室7に複数枚配置される調理皿70と、少なくとも加熱室7に空気43を循環させるファン装置30と、該空気43を加熱する熱風ヒータ12から構成される熱風ユニット9を備えた加熱調理器において、前記加熱室7に配置される前記調理皿70のうち、最上段に配置された上調理皿70aの上方に位置する通風口72から熱風ユニット9に空気43を吸い込み、前記上調理皿70aの下方に位置する通風口72から空気43を吹き出す構成にする。
【選択図】 図1
【解決手段】被加熱物71を収納する加熱室7と、該加熱室7に設けられた複数の通風口72と、加熱室7に複数枚配置される調理皿70と、少なくとも加熱室7に空気43を循環させるファン装置30と、該空気43を加熱する熱風ヒータ12から構成される熱風ユニット9を備えた加熱調理器において、前記加熱室7に配置される前記調理皿70のうち、最上段に配置された上調理皿70aの上方に位置する通風口72から熱風ユニット9に空気43を吸い込み、前記上調理皿70aの下方に位置する通風口72から空気43を吹き出す構成にする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱風(空気)によって被加熱物を調理する加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の加熱調理器は、特開平11−166738号公報に開示されているように、被加熱物の調理される加熱室の背面の後方にファン装置を備え、加熱室内の空気を、加熱室下部の吸込口から熱風循環装置(熱風ユニット)のファンケーシング内に吸い込み、熱風用ヒータで加熱された熱風を中央部の吹き出し口から加熱室内に吹き出す構造であるとともに、加熱室の上面及び下面に設けられたヒータによって、加熱室内部に配置された上下二段の皿上の被加熱物を加熱制御する、3つのヒータを用いた調理に関するものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−166738号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の加熱調理器では、加熱室内に上下二段で配置される調理皿を加熱するために、下段の調理皿下方の底面に別途加熱ヒータを要するため、部品点数が増すとともに組立性が良好でない。
【0005】
また、加熱室の上下両面に取り付ける加熱ヒータが加熱室壁の外面に配置されるため、外部への熱漏洩が大きく熱損失が生じ易い。また、加熱室の内部へ熱が伝わり難く、加熱ヒータによる加熱量が熱風より大きいため省エネ性が悪い。
【0006】
さらに、熱風循環装置内部に被加熱物の残骸、庫内のゴミ等の異物が混入し易い。
【0007】
本願発明は、上記の課題のうち少なくとも1つを解決するために為されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は、請求項1に示すように、被加熱物を収納する加熱室に設けられた複数の通風口と、加熱室に複数枚配置される調理皿と、少なくとも加熱室に空気を循環させるファン装置と、該空気を加熱する熱風ヒータから構成される熱風ユニットを備えた加熱調理器において、前記加熱室に配置される前記調理皿のうち、最上段に配置された上調理皿の上方に位置する通風口から熱風ユニットに空気を吸い込み、最上段調理皿の下方に位置する通風口から空気を吹き出す構成にしたことにより、前記上調理皿より上方の通風口から熱風ユニットに流入した空気を熱風化し、上調理皿の下方の通風口を介して熱風を効率よく循環させながら加熱調理できる。
【0009】
また、請求項2に示すように、前記熱風ユニット内の前記ファン装置の下方位置に空気の分流手段を設け、上調理皿の下方位置に複数の通風口から前記加熱室に分流された空気を吹き出すことにより、ファン装置から各通風口へ分流して加熱室に熱風を供給できるので、各調理皿に供給する風量を容易に調整できる。
【0010】
ここで、分流手段として請求項3に示すように、複数の通風口に空気をそれぞれ分流して導く導風板を設けた構成にすれば、各通風口から吹き出る熱風の風量を調整し、各調理皿に熱効率の良好な風量分配ができる。
【0011】
また、請求項4に示すように、前記分流手段が複数の通風口に空気をそれぞれに分流して導く、ファン装置の加熱室幅方向に分割して備えたダクトで構成すれば、上記と同様の効果が実現できる。
【0012】
さらに、請求項5に示すように加熱室の上調理皿の上方に上ヒータを備え、加熱室に複数枚配置される前記調理皿の中で、上調理皿の表面側を前記上ヒータで加熱し、前記上調理皿の裏面と該上調理皿以外の調理皿の表裏両面を前記熱風ユニットから吹き出される空気で加熱することで、加熱室に配置される調理皿の枚数によらず、効率の良好な加熱調理ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1及び図2に本発明の第一の実施例の側面断面及び正面断面図を示す。図1は図2のA−A部の断面の図である。
【0014】
本実施例では加熱調理器の例として、加熱室7内に角型の調理皿70が上下二段に配置されたターンテーブル式オーブンレンジについて説明する。
【0015】
図において、キャビネット51の内側には、被加熱物71を収納し、加熱調理を行う加熱室7が設けられ、加熱室7前面には被加熱物71を出し入れできる開閉式のドア部52が回動可能に設けられている。
【0016】
また、加熱室7の底面下方にはアンテナモータ(図示せず)と重量センサ(図示せず)などから構成されるセンサユニット80が配置され、加熱室7の底面近傍にセンサユニット80の回転軸80aが突出している。
【0017】
また、ドア部52の側面には、加熱調理を設定する操作パネル(図示せず)が設けられ、この操作パネルの後方となる加熱室7の右側に配置された機械室2に被加熱物71をマイクロ波加熱するために必要な部品、例えばマグネトロン20や制御基板27、冷却ファン24等が設けられている。
【0018】
制御基板27にはマグネトロン20やセンサユニット80などを制御するマイコン28が搭載されている。
【0019】
マグネトロン20は、加熱室7のマイクロ波照射面56と導波管50で連結されており、マグネトロン20より放射されるマイクロ波がマイクロ波照射面56を介して加熱室7内部に供給される構造となっている。
【0020】
加熱室7内壁の左右には、底面と概略並行に内側に突出した支持部74a、74bが上下二段に設けられており、加熱室7の幅サイズの角型の調理皿70を上下二段に配置可能な構成となっている。
【0021】
よって、加熱室7に調理皿70が上下二段に配置された場合、加熱室7は加熱室7の天井面と上調理皿70a(最上段の調理皿70)の間の空間7aと、上調理皿70aと下調理皿70bの間の空間7bと、下調理皿70bと加熱室7の底面の間の空間7cの3つの空間に分割される。
【0022】
また、加熱室7の上側の略全面には平面状の上ヒータ10が設けられ、グリル加熱時にマイコン28の指示でON/OFFおよび電力制御することにより、例えば加熱室7の上段に配置された上調理皿70aに載置された被加熱物71aの表面をグリル加熱できる。
【0023】
ここで、上ヒータ10は例えば平面状のマイカヒータでも良いし、石英管ヒータやシーズヒータを用いた構成でも良い。
【0024】
ドア部52と向かい合う加熱室7の背面壁75には多数のパンチング孔で形成された通風口72が設けられており、空間7aに配置された通風口72aと、空間7bに配置された通風口72bと、空間7cに配置された通風口72cで構成されている。
【0025】
これらの通風口72a、72b、72cは概略加熱室7の左右幅方向に配置され、加熱室7とこの背面外側に設置される熱風ユニット9の間で熱風を循環する流れが形成される。
【0026】
図3に熱風ユニット9の斜視図を示す。
【0027】
加熱室7に配置される被加熱物71のオーブン調理を行うために、加熱された空気43を循環させる熱風ユニット9は、加熱室7背面の通風口72が配置された背面壁75と熱風ユニット9のユニット背面壁95の間に設けられた加熱室7の幅方向に延びた貫流ファン30aと、該貫流ファン30aを端部で支持するベアリングと、熱風ユニット9内部に設けられたスタビライザー34と、貫流ファン30aを回転させるファンモータ32と、貫流ファン30aから吹き出た空気43を加熱する熱風ヒータ12で構成されている。
【0028】
なお、上記で説明した貫流ファン30a、ファンモータ32、ベアリング39などからなる部品群を総称してファン装置30と称する。
【0029】
ここで熱風ヒータ12は例えば棒状の石英管およびシーズヒータ等で構成され、その表面に多数の放熱フィン(図示せず)を設けたものであっても良い。
【0030】
また、熱風ヒータ12は、熱風ユニット9内部に配置可能であれば、例えばU字状であっても、面状であっても良いし、該ヒータを通風口72b、72c近傍に1本ないし2本、さらには複数本配置した構成にしてもよい。
【0031】
ファンモータ32は熱風ユニット9側面壁の外方に設けられ、機械室2内部に搭載された冷却ファン24の空気流で温度上昇が抑えられる。
【0032】
加熱室7から通風口72aを経て貫流ファン30aを吹き出た空気43aは熱風ヒータ12により加熱されて熱風化し、上調理皿70aの下方に位置する加熱室7の通風口72b、72cから空間7bと空間7cに熱風43b、43cが吹き出される。
【0033】
上記で使用した、以下使用する空気43は空気43a、熱風43b、43cの総称である。
【0034】
本実施例の熱風ユニット9は、通風口72aの後方に配置された貫流ファン30aに対し、貫流ファン30aの下側に近接して設けられるスタビライザー34が貫流ファン30aの長さと概略同じサイズになっており、貫流ファン30aから吹き出る空気43aは熱風ユニット9内の幅方向に概略一様風速となって流れる。
【0035】
つまり、本実施例の熱風ユニット9では、加熱室7の幅方向に略均一な流れをもった風速分布となる二次元的な流れ構成となる。
【0036】
熱風ユニット9の内部では、貫流ファン30aから吹き出た空気43aにより内部圧力が上昇するため、内部圧力の低い加熱室7との間に生じる圧力差により加熱室7と熱風ユニット9の境界となる通風口72b、72cから熱風43a、43bが吹き出る構成になる。
【0037】
ここで、本実施例では加熱室7に上下二段に調理皿70を配置した構成と示したが、上調理皿(最上段調理皿)70aより下側の通風口72の配置高さ及び個数を調整することにより、加熱室7内に3枚以上の調理皿70を配置した場合の流れ構成も容易に実現できることは言うまでもない。
【0038】
また、本実施例の通風口72は高さ位置を均等にした構成であるが、通風口72の中央と両端で高さ位置を調整すれば、容易に加熱室7の中央と両端の空気43の吹き出す風速・風量を調整し、被加熱物71の種類や大きさに対応してより焼きムラの少ないオーブン加熱を行うことができる。
【0039】
このような構成(図1から図3)におけるオーブン調理時の動作について、第一の実施例に沿って、加熱室7に調理皿70が上下二段配置した場合を例に説明する。
【0040】
例えばパン等の被加熱物71が載せられた調理皿70は、前方のドア部52より、加熱室7の左右に配置された支持部74をスライドさせながら加熱室7の背面壁75に調理皿70が接触するまで内部に押し込まれ、調理皿70が上下二段に配置された後、ドア部52を閉めオーブン調理が開始される。
【0041】
オーブン調理の開始は、被加熱物71の加熱時間や加熱温度などの設定が終了した後、機械室2の前方の操作パネル(図示せず)上のボタンで行われる。
【0042】
調理が開始されると、貫流ファン30aの側面に配置されたファンモータ32が回転駆動し、熱風ユニット9内の貫流ファン30aが回転する。
【0043】
また、オーブン調理では加熱室7の壁面が高温となるので、熱漏洩による機械室2の温度上昇を抑制するために冷却ファン24が駆動する。
【0044】
冷却ファン24の駆動は調理時間とともに常時或いは間欠的に行っても、例えばファンモータ32等の温度を検知して行ってもよい。
【0045】
ファンモータ32の駆動とともに、貫流ファン30aの回転軸32aが回転し、加熱室7天井面と上調理皿70aの間の空間7aに配置された通風口72aから熱風ユニット9に空気43aが吸い込まれる。
【0046】
熱風ユニット9では貫流ファン30aを介して吹き出された空気43aを貫流ファン30aの下流に配置された熱風ヒータ12で加熱し、上調理皿70aと下調理皿70bの間の空間7b及び下調理皿と加熱室7底面の間の空間7cに配置された通風口72b、72cから、加熱室7に通風口72bからは熱風43b、通風口72cからは熱風43cがそれぞれ吹き出される。
【0047】
空間7bの通風口72bから吹き出た熱風43bは、上調理皿70aの裏面と下調理皿70b上面の被加熱物71b表面を加熱しながらドア部52に向かって流れ、空間7bの内部温度を高温に保持する。
【0048】
ドア部52まで流れた熱風43bは、ドア部52と上調理皿70aの間隙を上方向に流れ、空間7aに流れ込む。
【0049】
また、空間7cの通風口72cから吹き出た熱風43cは、下調理皿70bの裏面と加熱室7の底面を加熱しながらドア部52に向かって流れ、空間7bの内部温度を高温に保持する。
【0050】
ドア部52まで流れた熱風43cは、ドア部52と下調理皿72bの間隙を上方向に流れ、空間7bを通り、通風口72bからドア部52まで流れた熱風43bと混合してドア部52と上調理皿70aの間隙を介して空間7aに流れる。
【0051】
空間7aに流れた混合熱風43b、43cは上調理皿70a上面の被加熱物71a表面を加熱しながら熱風ユニット9に戻る。
【0052】
つまり、空間7aの通風口72aから熱風ユニット9に吸い込まれた空気43aは、通風口72bと通風口72cに分流されて空間7b、7cを加熱室7の背面壁75からドア部52まで流れ、再び空間7aから熱風ユニット9に吸い込まれる循環流れを繰り返す。(空気43aは、加熱初めは冷たいが、熱風43bと熱風43cとの混合空気43により次第に熱風化してくる。)
ここで空間7aを流れる空気43aは、空間7b、7cで熱交換された後の混合熱風43b、43cが流れるため、空間7bを流れる熱風43b、空間7cを流れる43cに比べて風温が低下しており、混合熱風43b、43cだけで被加熱物71a表面を十分加熱することが困難となる場合がある。
【0053】
そこで、被加熱物71a表面の加熱には加熱室7の天井面の外側に配置した平面状の上ヒータ10を用いる加熱構成としている。
【0054】
加熱室7の内部温度は、例えば加熱室7側面に設けた熱電対やサーミスタ等の温度センサ(図示せず)で感知し、加熱室7の温度が設定値よりも高い場合、上ヒータ10や熱風ヒータ12への電力供給を止める、或いは低電力化し、貫流ファン30aのみを回転駆動させる。
【0055】
つまり、加熱室7の温度は、上ヒータ10と熱風ヒータ12のON/OFFおよび電力で制御される。
【0056】
ここで、温度センサ(図示せず)は、非接触式である赤外線温度センサであれば、加熱室7任意の壁面温度や被加熱物71温度を直に計測することも可能である。
【0057】
このように、本発明の熱風ユニット9を搭載した加熱調理器では、加熱室7に複数段の調理皿70に配置される構成において、各調理皿70上の被加熱物71を最上段に配置された調理皿70aの下方に設けられた通風口72bから吹き出る大風量の熱風43bと、最上段に配置される調理皿70a表面を加熱する上ヒータ10の放射熱で行うことにより、加熱室7に複数枚配置される調理皿70の枚数のよらず、ムラ無く被加熱物71をオーブン加熱することができる。
【0058】
また、本発明の熱風ユニット9は貫流ファン30aを加熱室7の上方に配置させた構成であるので、加熱調理時に被加熱物71の飛散による通風口72から残骸の浸入が生じ難い。
【0059】
よって、本実施例のオーブン構成では、貫流ファン30aを長期間安定して可動させることができるので、高い信頼性をもった加熱調理器を提供できる。
【0060】
図4に熱風ユニット9の第二の実施例を示す。
【0061】
本実施例の熱風ユニット9では貫流ファン30aから通風口72b、72cの両方に滑らかに分流して熱風43b、43cが流れるように、熱風ユニット9の通風口72b下方に位置する加熱室7の背面壁75と熱風ユニット9のユニット背面壁95との間隙を狭くして熱風43b、43cの風路を調整させた構成となっている。
【0062】
通風口72cに流れ込む熱風43cの風路を狭くすることにより、風路面積の変化に伴う風路抵抗の増加を抑え、貫流ファン30aによる循環風量を増やせるので、加熱室7の内部温度を一定に保ち易くなり、被加熱物71の加熱調理をより効率よくできる。
【0063】
本実施例でも貫流ファン30aが加熱室7の上側に配置され、貫流ファン30a下方の通風口72b、72cに熱風43b、43cを供給する構成であるので、図1と同様に空間7aの通風口72aから吸い込まれた空気43aが貫流ファン30aを介して下方に向かって吹き出される。
【0064】
貫流ファン30aから吹き出された空気43の流れる風路に配置された熱風ヒータ12は、その空気43aの加熱を行うとともに、その配置位置により空間7bに熱風43bを吹き出す通風口72bと空間7cに熱風43cを吹き出す通風口72cへの風量バランスを調整することができる。
【0065】
つまり、熱風ヒータ12を風路間の下側及び右側に寄せて配置すれば、通風口72bの風量を増加させることができる。
【0066】
或いは、図5に示す他の熱風ユニット9の実施例のように、貫流ファン30aから空間7bの通風口72bと空間7cの通風口72cに流れる熱風43b、43cを効率よく分流させる分流手段として熱風ユニット9の内部に導風板33を配置する構成にしても、貫流ファン30aから吹き出る熱風43b、43cを分流して通風口72b、72cに供給する熱風43b、43cの風量バランスを容易に調整できる。
【0067】
ここで、図5では熱風ヒータ12を熱風ユニット9内部に上下に2本配置した構成としたが、加熱室7に吹き出る熱風43b、43cを十分加熱可能であれば、図4のように1本でもよい。
【0068】
図5のように、熱風ヒータ12を熱風43b、43cの吹き出る通風口72b、72cの上流側にそれぞれ配置させることにより、通風口72b、72cから吹き出る直前の空気43aを加熱して、加熱室7に吹き出させるので、熱風ヒータ12から効率よく伝熱した熱風43b、43cを加熱室7に供給できる。
【0069】
また、図6は加熱室7に調理皿70を上下三段に配置した加熱調理器の実施例である。
【0070】
加熱室7の背面壁75後方に搭載される熱風ユニット9及び機械室2の構成は第一の実施例と同様であり、説明を省略する。
【0071】
加熱室7に3枚の調理皿70a、70b、70cが配置されると、加熱室7は加熱室7天井面と調理皿70aの間の空間7aと、調理皿70aと調理皿70bの間の空間7bと、調理皿70bと調理皿70cの間の空間7cと、調理皿70cと加熱室7底面の間の空間7dの4つの空間に分割される。
【0072】
よって、加熱室7の背面壁75には、熱風ユニット9に空間7aの空気43aを吸い込む通風口72aと、熱風ユニット9から空間7bに熱風43bを吹き出す通風口72bと、空間7cに熱風43cを吹き出す通風口72cと、空間7dに熱風43dを吹き出す通風口72dが設けられ、各通風口72を介して加熱室7と熱風ユニット9の間で空気43が循環される。
【0073】
このように、本発明の熱風ユニット9が搭載された加熱調理器では、加熱室7に配置される調理皿70の枚数によらず、効率よく空気43を循環させて加熱調理を行うことができる。
【0074】
図7に示す加熱調理器は加熱室7の下段に配置される調理皿70bを、加熱室7底面から突出した回転軸80aを基に回転する円形のターンテーブルで構成した実施例である。
【0075】
ここで、本実施例では加熱室7の右側に配置された機械室2及び熱風ユニット9の構成が図1及び図2と同様であり、説明を省略する。
【0076】
本構造では第一の実施例における、下調理皿70bを円形のターンテーブルにし、加熱室7を分割する調理皿70を上段に配置される角型の調理皿70aと下段に配置される丸型の調理皿70bで構成した。
【0077】
よって、加熱室7は第一の実施例と同様に3つの空間7a、7b、7cに分割され、加熱室7の背面壁75に第一の実施例と同様に設けられた通風口72により、加熱室7と熱風ユニット9の間で空気43が循環される。
【0078】
加熱調理が開始されると、熱風ユニット9が可動するとともに、丸型の調理皿70bは加熱室7の底面に設けられたセンサユニット80から突出したアンテナモータ(図示せず)の回転軸80aを支点に加熱室7の底面と概略水平に回転し、調理皿70b上の被加熱物71bが回転しながら加熱される。
【0079】
丸型の調理皿70bが配置された場合、加熱室7の概略四角形の領域に対し、調理皿70bでは加熱室7の空間7bと空間7cを十分仕切って分割されないため、空間7bと7cの間で熱風43b、43cの出入りが生じ易くなる。
【0080】
しかし、熱風ユニット9から吹き出る熱風43b、43cは全て通風口72b、72cからドア部52に向かう流れであり、加熱室7の背面壁75から回転軸80aまで十分な熱風が供給できれば、空間7bと空間7cの間で熱風43b、43cの出入りが生じても回転する調理皿70bを少ない焼きムラで加熱できる。
【0081】
よって、本発明の熱風ユニット9を搭載した加熱室7では、その内部に上下二段に配置される調理皿70の種類や形状、構成によらず良好な加熱調理ができる。
【0082】
図8に他の実施例は熱風ユニット9を構成するファン装置30を軸流ファン31で構成させた加熱調理器である。
【0083】
ここで、加熱室7及び機械室2の構成は第一の実施例と同様であり、説明を省略する。
【0084】
熱風ユニット9内に配置される軸流ファン31は、加熱室7の背面壁75と熱風ユニット9のユニット背面壁95の間隙に、加熱室7の幅方向に複数個配置され、加熱室7に平面的な流れを構成させる。
【0085】
ここで、軸流ファン31は図8に示すようにモータ(図示せず)を内部に搭載した構成でなく、熱風ユニット9の外部に配置させてモータの温度上昇を抑制させた構成でもよい。
【0086】
加熱室7の背面壁75後方の上側に配置された軸流ファン31は、空間7aの通風口72aから空気43aを吸い込み、空間7b、7cの通風口72b、72cから熱風ヒータ12で加熱された熱風43b、43cを吹き出す流れを形成させ、加熱室7と熱風ユニット9間で熱風43b、43cが循環する。
【0087】
このように、本実施例の熱風ユニット9でも第一の実施例と同様な流れ構成により、図1から図7に示す加熱調理器に搭載して被加熱物71を効率よく加熱調理できる。
【0088】
また、図1から図8に示す実施例では熱風ユニット9から加熱室7に吹き出す平面的な熱風43b、43cの流れを分流させる構成について示したが、次に示す実施例ではファン装置30から吹き出る熱風43b、43cを加熱室7幅方向に分流させた構成について説明する。
【0089】
図9及び図10に、加熱調理器の他の実施例の側面断面図と正面断面図を示す。
【0090】
ここで図9は図10のA−A断面である。
【0091】
本実施例の加熱調理器は本発明の熱風ユニット9が加熱室7に搭載された、ターンテーブルレス式オーブンレンジである。
【0092】
ターンテーブルレス式オーブンレンジでは、加熱室7の底面がガラス板78で構成されており、機械室2からガラス板78下方まで延びた導波管50から加熱室7の内部に、レンジ加熱を行うためのマイクロ波が供給される。
【0093】
ガラス板78の下方にはマイクロ波を拡散させて均一加熱させるための回転アンテナ57が配置され、回転モータ22により回転させながら加熱室7に載置された被加熱物71をレンジ加熱できる。
【0094】
本実施例では、加熱室7に上下二段配置された調理皿70の構成、及び機械室2の部品構成が第一の実施例と同様であり、説明を省略する。
【0095】
ドア部52と向かい合う加熱室7のそれぞれの空間7a、7b、7cには、通風口72が設けられており、空間7aの通風口72aから熱風ユニット9に空気43aが入り、空間7bの通風口72bからは熱風43bが、空間7cの通風口72cから熱風43cがそれぞれ吹き出される。
【0096】
図11に熱風ユニット9の斜視断面図の示す。
【0097】
被加熱物71を加熱調理するために加熱室7に熱風43b、43cを循環させる熱風ユニット9は、加熱室7の幅方向に延びた貫流ファン30aと、この貫流ファン30aを回転させるファンモータ32と、貫流ファン30aから吹き出た熱風43b、43cを分流するダクト35と、このダクト35内部に設置された熱風ヒータ12から構成される。
【0098】
本実施例の熱風ユニット9では、ダクト35の端部が貫流ファン30aに近接して配置されており、ダクト35が前述したスタビライザーの機能を果たしている。
【0099】
熱風ユニット9内部には、貫流ファン30aの両端から吹き出た熱風43bを空間7bへ送風するための通風口72bに誘導するダクト35aと、貫流ファン30aの中央から吹き出た熱風34cを空間7cへ送風するための通風口72cに誘導するダクト35がそれぞれ配置され、貫流ファン30aの回転軸方向に吹き出る空気43を分流させる構成となっている。
【0100】
ここで、本実施例の通風口72は、空間7bの通風口72bを加熱室7に両端に、空間7cの通風口72cを加熱室7の中央にのみ、ダクト35bに合わせて配置した構成であるが、ダクト35の吹出し側を加熱室7の幅方向に長くした構成にすれば、加熱室7を循環する熱風43b、43cの風速分布を少なくして被加熱物71をより少ない焼きムラで調理できる。
【0101】
本実施例の熱風ユニット9は他の加熱調理器の実施例に搭載して、同様の効果があることは言うまでもない。
【0102】
また、熱風ユニット9を構成するファン装置30を貫流ファン30aとしたが、図8に示した軸流ファン31を用いた場合でも同様の流れ構成が実現できる。
【0103】
また、これまで示した本実施例では機械室2を加熱室7の側面(図2では右側面)に設けた構造について説明したが、機械室2及び操作パネル(図示せず)が、加熱室7の底面或いは上面に配置した構造についても同様の熱風ユニット構成及び加熱効果が実現できる。
【0104】
以上のように、図1から図11に示した加熱調理器であれば、加熱室7に上下二段に配置された調理皿70の被加熱物71を均等に加熱する空気43a、熱風43b、43cの循環する流れを形成し熱効率の良好なオーブン加熱ができるとともに、熱風ユニット9内のファン装置30を加熱室7の外部背壁面上方に配置することで、被加熱物71の残骸などの浸入を低減することができる。
【0105】
【発明の効果】
本発明によれば、請求項1から請求項5のように構成したので、加熱調理に有効な熱風を加熱室に供給し、熱効率の良好なオーブン加熱によって加熱室に配置された調理皿上の被加熱物を少ない焼きムラで省エネ性能の高い調理ができるとともに、ファン装置に被加熱物の残骸などが入り難く、信頼性の高い熱風オーブンを提供できるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の加熱調理器の側面断面図である。
【図2】本発明の第一の実施例の加熱調理器の正面断面図である。
【図3】本発明の第一の実施例の熱風ユニットの斜視図である。
【図4】本発明の第二の実施例の熱風ユニットの側面断面図である。
【図5】本発明の第三の実施例の熱風ユニットの側面断面図である。
【図6】本発明の第四の実施例の加熱調理器の側面断面図である。
【図7】本発明の第五の実施例の加熱調理器の側面断面図である。
【図8】本発明の第六の実施例の加熱調理器の側面断面図である。
【図9】本発明の第七の実施例の加熱調理器の側面断面図である。
【図10】本発明の第七の実施例の加熱調理器の正面断面図である。
【図11】本発明の第七の実施例の熱風ユニットの斜視断面図である。
【符号の説明】
7・・・加熱室
9・・・熱風ユニット
12・・・熱風ヒータ
10・・・上ヒータ
30・・・ファン装置
33・・・導風板
35・・・ダクト
43・・・空気
70・・・調理皿
70a・・上調理皿
71・・・被加熱物
72・・・通風口
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱風(空気)によって被加熱物を調理する加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の加熱調理器は、特開平11−166738号公報に開示されているように、被加熱物の調理される加熱室の背面の後方にファン装置を備え、加熱室内の空気を、加熱室下部の吸込口から熱風循環装置(熱風ユニット)のファンケーシング内に吸い込み、熱風用ヒータで加熱された熱風を中央部の吹き出し口から加熱室内に吹き出す構造であるとともに、加熱室の上面及び下面に設けられたヒータによって、加熱室内部に配置された上下二段の皿上の被加熱物を加熱制御する、3つのヒータを用いた調理に関するものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−166738号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の加熱調理器では、加熱室内に上下二段で配置される調理皿を加熱するために、下段の調理皿下方の底面に別途加熱ヒータを要するため、部品点数が増すとともに組立性が良好でない。
【0005】
また、加熱室の上下両面に取り付ける加熱ヒータが加熱室壁の外面に配置されるため、外部への熱漏洩が大きく熱損失が生じ易い。また、加熱室の内部へ熱が伝わり難く、加熱ヒータによる加熱量が熱風より大きいため省エネ性が悪い。
【0006】
さらに、熱風循環装置内部に被加熱物の残骸、庫内のゴミ等の異物が混入し易い。
【0007】
本願発明は、上記の課題のうち少なくとも1つを解決するために為されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は、請求項1に示すように、被加熱物を収納する加熱室に設けられた複数の通風口と、加熱室に複数枚配置される調理皿と、少なくとも加熱室に空気を循環させるファン装置と、該空気を加熱する熱風ヒータから構成される熱風ユニットを備えた加熱調理器において、前記加熱室に配置される前記調理皿のうち、最上段に配置された上調理皿の上方に位置する通風口から熱風ユニットに空気を吸い込み、最上段調理皿の下方に位置する通風口から空気を吹き出す構成にしたことにより、前記上調理皿より上方の通風口から熱風ユニットに流入した空気を熱風化し、上調理皿の下方の通風口を介して熱風を効率よく循環させながら加熱調理できる。
【0009】
また、請求項2に示すように、前記熱風ユニット内の前記ファン装置の下方位置に空気の分流手段を設け、上調理皿の下方位置に複数の通風口から前記加熱室に分流された空気を吹き出すことにより、ファン装置から各通風口へ分流して加熱室に熱風を供給できるので、各調理皿に供給する風量を容易に調整できる。
【0010】
ここで、分流手段として請求項3に示すように、複数の通風口に空気をそれぞれ分流して導く導風板を設けた構成にすれば、各通風口から吹き出る熱風の風量を調整し、各調理皿に熱効率の良好な風量分配ができる。
【0011】
また、請求項4に示すように、前記分流手段が複数の通風口に空気をそれぞれに分流して導く、ファン装置の加熱室幅方向に分割して備えたダクトで構成すれば、上記と同様の効果が実現できる。
【0012】
さらに、請求項5に示すように加熱室の上調理皿の上方に上ヒータを備え、加熱室に複数枚配置される前記調理皿の中で、上調理皿の表面側を前記上ヒータで加熱し、前記上調理皿の裏面と該上調理皿以外の調理皿の表裏両面を前記熱風ユニットから吹き出される空気で加熱することで、加熱室に配置される調理皿の枚数によらず、効率の良好な加熱調理ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1及び図2に本発明の第一の実施例の側面断面及び正面断面図を示す。図1は図2のA−A部の断面の図である。
【0014】
本実施例では加熱調理器の例として、加熱室7内に角型の調理皿70が上下二段に配置されたターンテーブル式オーブンレンジについて説明する。
【0015】
図において、キャビネット51の内側には、被加熱物71を収納し、加熱調理を行う加熱室7が設けられ、加熱室7前面には被加熱物71を出し入れできる開閉式のドア部52が回動可能に設けられている。
【0016】
また、加熱室7の底面下方にはアンテナモータ(図示せず)と重量センサ(図示せず)などから構成されるセンサユニット80が配置され、加熱室7の底面近傍にセンサユニット80の回転軸80aが突出している。
【0017】
また、ドア部52の側面には、加熱調理を設定する操作パネル(図示せず)が設けられ、この操作パネルの後方となる加熱室7の右側に配置された機械室2に被加熱物71をマイクロ波加熱するために必要な部品、例えばマグネトロン20や制御基板27、冷却ファン24等が設けられている。
【0018】
制御基板27にはマグネトロン20やセンサユニット80などを制御するマイコン28が搭載されている。
【0019】
マグネトロン20は、加熱室7のマイクロ波照射面56と導波管50で連結されており、マグネトロン20より放射されるマイクロ波がマイクロ波照射面56を介して加熱室7内部に供給される構造となっている。
【0020】
加熱室7内壁の左右には、底面と概略並行に内側に突出した支持部74a、74bが上下二段に設けられており、加熱室7の幅サイズの角型の調理皿70を上下二段に配置可能な構成となっている。
【0021】
よって、加熱室7に調理皿70が上下二段に配置された場合、加熱室7は加熱室7の天井面と上調理皿70a(最上段の調理皿70)の間の空間7aと、上調理皿70aと下調理皿70bの間の空間7bと、下調理皿70bと加熱室7の底面の間の空間7cの3つの空間に分割される。
【0022】
また、加熱室7の上側の略全面には平面状の上ヒータ10が設けられ、グリル加熱時にマイコン28の指示でON/OFFおよび電力制御することにより、例えば加熱室7の上段に配置された上調理皿70aに載置された被加熱物71aの表面をグリル加熱できる。
【0023】
ここで、上ヒータ10は例えば平面状のマイカヒータでも良いし、石英管ヒータやシーズヒータを用いた構成でも良い。
【0024】
ドア部52と向かい合う加熱室7の背面壁75には多数のパンチング孔で形成された通風口72が設けられており、空間7aに配置された通風口72aと、空間7bに配置された通風口72bと、空間7cに配置された通風口72cで構成されている。
【0025】
これらの通風口72a、72b、72cは概略加熱室7の左右幅方向に配置され、加熱室7とこの背面外側に設置される熱風ユニット9の間で熱風を循環する流れが形成される。
【0026】
図3に熱風ユニット9の斜視図を示す。
【0027】
加熱室7に配置される被加熱物71のオーブン調理を行うために、加熱された空気43を循環させる熱風ユニット9は、加熱室7背面の通風口72が配置された背面壁75と熱風ユニット9のユニット背面壁95の間に設けられた加熱室7の幅方向に延びた貫流ファン30aと、該貫流ファン30aを端部で支持するベアリングと、熱風ユニット9内部に設けられたスタビライザー34と、貫流ファン30aを回転させるファンモータ32と、貫流ファン30aから吹き出た空気43を加熱する熱風ヒータ12で構成されている。
【0028】
なお、上記で説明した貫流ファン30a、ファンモータ32、ベアリング39などからなる部品群を総称してファン装置30と称する。
【0029】
ここで熱風ヒータ12は例えば棒状の石英管およびシーズヒータ等で構成され、その表面に多数の放熱フィン(図示せず)を設けたものであっても良い。
【0030】
また、熱風ヒータ12は、熱風ユニット9内部に配置可能であれば、例えばU字状であっても、面状であっても良いし、該ヒータを通風口72b、72c近傍に1本ないし2本、さらには複数本配置した構成にしてもよい。
【0031】
ファンモータ32は熱風ユニット9側面壁の外方に設けられ、機械室2内部に搭載された冷却ファン24の空気流で温度上昇が抑えられる。
【0032】
加熱室7から通風口72aを経て貫流ファン30aを吹き出た空気43aは熱風ヒータ12により加熱されて熱風化し、上調理皿70aの下方に位置する加熱室7の通風口72b、72cから空間7bと空間7cに熱風43b、43cが吹き出される。
【0033】
上記で使用した、以下使用する空気43は空気43a、熱風43b、43cの総称である。
【0034】
本実施例の熱風ユニット9は、通風口72aの後方に配置された貫流ファン30aに対し、貫流ファン30aの下側に近接して設けられるスタビライザー34が貫流ファン30aの長さと概略同じサイズになっており、貫流ファン30aから吹き出る空気43aは熱風ユニット9内の幅方向に概略一様風速となって流れる。
【0035】
つまり、本実施例の熱風ユニット9では、加熱室7の幅方向に略均一な流れをもった風速分布となる二次元的な流れ構成となる。
【0036】
熱風ユニット9の内部では、貫流ファン30aから吹き出た空気43aにより内部圧力が上昇するため、内部圧力の低い加熱室7との間に生じる圧力差により加熱室7と熱風ユニット9の境界となる通風口72b、72cから熱風43a、43bが吹き出る構成になる。
【0037】
ここで、本実施例では加熱室7に上下二段に調理皿70を配置した構成と示したが、上調理皿(最上段調理皿)70aより下側の通風口72の配置高さ及び個数を調整することにより、加熱室7内に3枚以上の調理皿70を配置した場合の流れ構成も容易に実現できることは言うまでもない。
【0038】
また、本実施例の通風口72は高さ位置を均等にした構成であるが、通風口72の中央と両端で高さ位置を調整すれば、容易に加熱室7の中央と両端の空気43の吹き出す風速・風量を調整し、被加熱物71の種類や大きさに対応してより焼きムラの少ないオーブン加熱を行うことができる。
【0039】
このような構成(図1から図3)におけるオーブン調理時の動作について、第一の実施例に沿って、加熱室7に調理皿70が上下二段配置した場合を例に説明する。
【0040】
例えばパン等の被加熱物71が載せられた調理皿70は、前方のドア部52より、加熱室7の左右に配置された支持部74をスライドさせながら加熱室7の背面壁75に調理皿70が接触するまで内部に押し込まれ、調理皿70が上下二段に配置された後、ドア部52を閉めオーブン調理が開始される。
【0041】
オーブン調理の開始は、被加熱物71の加熱時間や加熱温度などの設定が終了した後、機械室2の前方の操作パネル(図示せず)上のボタンで行われる。
【0042】
調理が開始されると、貫流ファン30aの側面に配置されたファンモータ32が回転駆動し、熱風ユニット9内の貫流ファン30aが回転する。
【0043】
また、オーブン調理では加熱室7の壁面が高温となるので、熱漏洩による機械室2の温度上昇を抑制するために冷却ファン24が駆動する。
【0044】
冷却ファン24の駆動は調理時間とともに常時或いは間欠的に行っても、例えばファンモータ32等の温度を検知して行ってもよい。
【0045】
ファンモータ32の駆動とともに、貫流ファン30aの回転軸32aが回転し、加熱室7天井面と上調理皿70aの間の空間7aに配置された通風口72aから熱風ユニット9に空気43aが吸い込まれる。
【0046】
熱風ユニット9では貫流ファン30aを介して吹き出された空気43aを貫流ファン30aの下流に配置された熱風ヒータ12で加熱し、上調理皿70aと下調理皿70bの間の空間7b及び下調理皿と加熱室7底面の間の空間7cに配置された通風口72b、72cから、加熱室7に通風口72bからは熱風43b、通風口72cからは熱風43cがそれぞれ吹き出される。
【0047】
空間7bの通風口72bから吹き出た熱風43bは、上調理皿70aの裏面と下調理皿70b上面の被加熱物71b表面を加熱しながらドア部52に向かって流れ、空間7bの内部温度を高温に保持する。
【0048】
ドア部52まで流れた熱風43bは、ドア部52と上調理皿70aの間隙を上方向に流れ、空間7aに流れ込む。
【0049】
また、空間7cの通風口72cから吹き出た熱風43cは、下調理皿70bの裏面と加熱室7の底面を加熱しながらドア部52に向かって流れ、空間7bの内部温度を高温に保持する。
【0050】
ドア部52まで流れた熱風43cは、ドア部52と下調理皿72bの間隙を上方向に流れ、空間7bを通り、通風口72bからドア部52まで流れた熱風43bと混合してドア部52と上調理皿70aの間隙を介して空間7aに流れる。
【0051】
空間7aに流れた混合熱風43b、43cは上調理皿70a上面の被加熱物71a表面を加熱しながら熱風ユニット9に戻る。
【0052】
つまり、空間7aの通風口72aから熱風ユニット9に吸い込まれた空気43aは、通風口72bと通風口72cに分流されて空間7b、7cを加熱室7の背面壁75からドア部52まで流れ、再び空間7aから熱風ユニット9に吸い込まれる循環流れを繰り返す。(空気43aは、加熱初めは冷たいが、熱風43bと熱風43cとの混合空気43により次第に熱風化してくる。)
ここで空間7aを流れる空気43aは、空間7b、7cで熱交換された後の混合熱風43b、43cが流れるため、空間7bを流れる熱風43b、空間7cを流れる43cに比べて風温が低下しており、混合熱風43b、43cだけで被加熱物71a表面を十分加熱することが困難となる場合がある。
【0053】
そこで、被加熱物71a表面の加熱には加熱室7の天井面の外側に配置した平面状の上ヒータ10を用いる加熱構成としている。
【0054】
加熱室7の内部温度は、例えば加熱室7側面に設けた熱電対やサーミスタ等の温度センサ(図示せず)で感知し、加熱室7の温度が設定値よりも高い場合、上ヒータ10や熱風ヒータ12への電力供給を止める、或いは低電力化し、貫流ファン30aのみを回転駆動させる。
【0055】
つまり、加熱室7の温度は、上ヒータ10と熱風ヒータ12のON/OFFおよび電力で制御される。
【0056】
ここで、温度センサ(図示せず)は、非接触式である赤外線温度センサであれば、加熱室7任意の壁面温度や被加熱物71温度を直に計測することも可能である。
【0057】
このように、本発明の熱風ユニット9を搭載した加熱調理器では、加熱室7に複数段の調理皿70に配置される構成において、各調理皿70上の被加熱物71を最上段に配置された調理皿70aの下方に設けられた通風口72bから吹き出る大風量の熱風43bと、最上段に配置される調理皿70a表面を加熱する上ヒータ10の放射熱で行うことにより、加熱室7に複数枚配置される調理皿70の枚数のよらず、ムラ無く被加熱物71をオーブン加熱することができる。
【0058】
また、本発明の熱風ユニット9は貫流ファン30aを加熱室7の上方に配置させた構成であるので、加熱調理時に被加熱物71の飛散による通風口72から残骸の浸入が生じ難い。
【0059】
よって、本実施例のオーブン構成では、貫流ファン30aを長期間安定して可動させることができるので、高い信頼性をもった加熱調理器を提供できる。
【0060】
図4に熱風ユニット9の第二の実施例を示す。
【0061】
本実施例の熱風ユニット9では貫流ファン30aから通風口72b、72cの両方に滑らかに分流して熱風43b、43cが流れるように、熱風ユニット9の通風口72b下方に位置する加熱室7の背面壁75と熱風ユニット9のユニット背面壁95との間隙を狭くして熱風43b、43cの風路を調整させた構成となっている。
【0062】
通風口72cに流れ込む熱風43cの風路を狭くすることにより、風路面積の変化に伴う風路抵抗の増加を抑え、貫流ファン30aによる循環風量を増やせるので、加熱室7の内部温度を一定に保ち易くなり、被加熱物71の加熱調理をより効率よくできる。
【0063】
本実施例でも貫流ファン30aが加熱室7の上側に配置され、貫流ファン30a下方の通風口72b、72cに熱風43b、43cを供給する構成であるので、図1と同様に空間7aの通風口72aから吸い込まれた空気43aが貫流ファン30aを介して下方に向かって吹き出される。
【0064】
貫流ファン30aから吹き出された空気43の流れる風路に配置された熱風ヒータ12は、その空気43aの加熱を行うとともに、その配置位置により空間7bに熱風43bを吹き出す通風口72bと空間7cに熱風43cを吹き出す通風口72cへの風量バランスを調整することができる。
【0065】
つまり、熱風ヒータ12を風路間の下側及び右側に寄せて配置すれば、通風口72bの風量を増加させることができる。
【0066】
或いは、図5に示す他の熱風ユニット9の実施例のように、貫流ファン30aから空間7bの通風口72bと空間7cの通風口72cに流れる熱風43b、43cを効率よく分流させる分流手段として熱風ユニット9の内部に導風板33を配置する構成にしても、貫流ファン30aから吹き出る熱風43b、43cを分流して通風口72b、72cに供給する熱風43b、43cの風量バランスを容易に調整できる。
【0067】
ここで、図5では熱風ヒータ12を熱風ユニット9内部に上下に2本配置した構成としたが、加熱室7に吹き出る熱風43b、43cを十分加熱可能であれば、図4のように1本でもよい。
【0068】
図5のように、熱風ヒータ12を熱風43b、43cの吹き出る通風口72b、72cの上流側にそれぞれ配置させることにより、通風口72b、72cから吹き出る直前の空気43aを加熱して、加熱室7に吹き出させるので、熱風ヒータ12から効率よく伝熱した熱風43b、43cを加熱室7に供給できる。
【0069】
また、図6は加熱室7に調理皿70を上下三段に配置した加熱調理器の実施例である。
【0070】
加熱室7の背面壁75後方に搭載される熱風ユニット9及び機械室2の構成は第一の実施例と同様であり、説明を省略する。
【0071】
加熱室7に3枚の調理皿70a、70b、70cが配置されると、加熱室7は加熱室7天井面と調理皿70aの間の空間7aと、調理皿70aと調理皿70bの間の空間7bと、調理皿70bと調理皿70cの間の空間7cと、調理皿70cと加熱室7底面の間の空間7dの4つの空間に分割される。
【0072】
よって、加熱室7の背面壁75には、熱風ユニット9に空間7aの空気43aを吸い込む通風口72aと、熱風ユニット9から空間7bに熱風43bを吹き出す通風口72bと、空間7cに熱風43cを吹き出す通風口72cと、空間7dに熱風43dを吹き出す通風口72dが設けられ、各通風口72を介して加熱室7と熱風ユニット9の間で空気43が循環される。
【0073】
このように、本発明の熱風ユニット9が搭載された加熱調理器では、加熱室7に配置される調理皿70の枚数によらず、効率よく空気43を循環させて加熱調理を行うことができる。
【0074】
図7に示す加熱調理器は加熱室7の下段に配置される調理皿70bを、加熱室7底面から突出した回転軸80aを基に回転する円形のターンテーブルで構成した実施例である。
【0075】
ここで、本実施例では加熱室7の右側に配置された機械室2及び熱風ユニット9の構成が図1及び図2と同様であり、説明を省略する。
【0076】
本構造では第一の実施例における、下調理皿70bを円形のターンテーブルにし、加熱室7を分割する調理皿70を上段に配置される角型の調理皿70aと下段に配置される丸型の調理皿70bで構成した。
【0077】
よって、加熱室7は第一の実施例と同様に3つの空間7a、7b、7cに分割され、加熱室7の背面壁75に第一の実施例と同様に設けられた通風口72により、加熱室7と熱風ユニット9の間で空気43が循環される。
【0078】
加熱調理が開始されると、熱風ユニット9が可動するとともに、丸型の調理皿70bは加熱室7の底面に設けられたセンサユニット80から突出したアンテナモータ(図示せず)の回転軸80aを支点に加熱室7の底面と概略水平に回転し、調理皿70b上の被加熱物71bが回転しながら加熱される。
【0079】
丸型の調理皿70bが配置された場合、加熱室7の概略四角形の領域に対し、調理皿70bでは加熱室7の空間7bと空間7cを十分仕切って分割されないため、空間7bと7cの間で熱風43b、43cの出入りが生じ易くなる。
【0080】
しかし、熱風ユニット9から吹き出る熱風43b、43cは全て通風口72b、72cからドア部52に向かう流れであり、加熱室7の背面壁75から回転軸80aまで十分な熱風が供給できれば、空間7bと空間7cの間で熱風43b、43cの出入りが生じても回転する調理皿70bを少ない焼きムラで加熱できる。
【0081】
よって、本発明の熱風ユニット9を搭載した加熱室7では、その内部に上下二段に配置される調理皿70の種類や形状、構成によらず良好な加熱調理ができる。
【0082】
図8に他の実施例は熱風ユニット9を構成するファン装置30を軸流ファン31で構成させた加熱調理器である。
【0083】
ここで、加熱室7及び機械室2の構成は第一の実施例と同様であり、説明を省略する。
【0084】
熱風ユニット9内に配置される軸流ファン31は、加熱室7の背面壁75と熱風ユニット9のユニット背面壁95の間隙に、加熱室7の幅方向に複数個配置され、加熱室7に平面的な流れを構成させる。
【0085】
ここで、軸流ファン31は図8に示すようにモータ(図示せず)を内部に搭載した構成でなく、熱風ユニット9の外部に配置させてモータの温度上昇を抑制させた構成でもよい。
【0086】
加熱室7の背面壁75後方の上側に配置された軸流ファン31は、空間7aの通風口72aから空気43aを吸い込み、空間7b、7cの通風口72b、72cから熱風ヒータ12で加熱された熱風43b、43cを吹き出す流れを形成させ、加熱室7と熱風ユニット9間で熱風43b、43cが循環する。
【0087】
このように、本実施例の熱風ユニット9でも第一の実施例と同様な流れ構成により、図1から図7に示す加熱調理器に搭載して被加熱物71を効率よく加熱調理できる。
【0088】
また、図1から図8に示す実施例では熱風ユニット9から加熱室7に吹き出す平面的な熱風43b、43cの流れを分流させる構成について示したが、次に示す実施例ではファン装置30から吹き出る熱風43b、43cを加熱室7幅方向に分流させた構成について説明する。
【0089】
図9及び図10に、加熱調理器の他の実施例の側面断面図と正面断面図を示す。
【0090】
ここで図9は図10のA−A断面である。
【0091】
本実施例の加熱調理器は本発明の熱風ユニット9が加熱室7に搭載された、ターンテーブルレス式オーブンレンジである。
【0092】
ターンテーブルレス式オーブンレンジでは、加熱室7の底面がガラス板78で構成されており、機械室2からガラス板78下方まで延びた導波管50から加熱室7の内部に、レンジ加熱を行うためのマイクロ波が供給される。
【0093】
ガラス板78の下方にはマイクロ波を拡散させて均一加熱させるための回転アンテナ57が配置され、回転モータ22により回転させながら加熱室7に載置された被加熱物71をレンジ加熱できる。
【0094】
本実施例では、加熱室7に上下二段配置された調理皿70の構成、及び機械室2の部品構成が第一の実施例と同様であり、説明を省略する。
【0095】
ドア部52と向かい合う加熱室7のそれぞれの空間7a、7b、7cには、通風口72が設けられており、空間7aの通風口72aから熱風ユニット9に空気43aが入り、空間7bの通風口72bからは熱風43bが、空間7cの通風口72cから熱風43cがそれぞれ吹き出される。
【0096】
図11に熱風ユニット9の斜視断面図の示す。
【0097】
被加熱物71を加熱調理するために加熱室7に熱風43b、43cを循環させる熱風ユニット9は、加熱室7の幅方向に延びた貫流ファン30aと、この貫流ファン30aを回転させるファンモータ32と、貫流ファン30aから吹き出た熱風43b、43cを分流するダクト35と、このダクト35内部に設置された熱風ヒータ12から構成される。
【0098】
本実施例の熱風ユニット9では、ダクト35の端部が貫流ファン30aに近接して配置されており、ダクト35が前述したスタビライザーの機能を果たしている。
【0099】
熱風ユニット9内部には、貫流ファン30aの両端から吹き出た熱風43bを空間7bへ送風するための通風口72bに誘導するダクト35aと、貫流ファン30aの中央から吹き出た熱風34cを空間7cへ送風するための通風口72cに誘導するダクト35がそれぞれ配置され、貫流ファン30aの回転軸方向に吹き出る空気43を分流させる構成となっている。
【0100】
ここで、本実施例の通風口72は、空間7bの通風口72bを加熱室7に両端に、空間7cの通風口72cを加熱室7の中央にのみ、ダクト35bに合わせて配置した構成であるが、ダクト35の吹出し側を加熱室7の幅方向に長くした構成にすれば、加熱室7を循環する熱風43b、43cの風速分布を少なくして被加熱物71をより少ない焼きムラで調理できる。
【0101】
本実施例の熱風ユニット9は他の加熱調理器の実施例に搭載して、同様の効果があることは言うまでもない。
【0102】
また、熱風ユニット9を構成するファン装置30を貫流ファン30aとしたが、図8に示した軸流ファン31を用いた場合でも同様の流れ構成が実現できる。
【0103】
また、これまで示した本実施例では機械室2を加熱室7の側面(図2では右側面)に設けた構造について説明したが、機械室2及び操作パネル(図示せず)が、加熱室7の底面或いは上面に配置した構造についても同様の熱風ユニット構成及び加熱効果が実現できる。
【0104】
以上のように、図1から図11に示した加熱調理器であれば、加熱室7に上下二段に配置された調理皿70の被加熱物71を均等に加熱する空気43a、熱風43b、43cの循環する流れを形成し熱効率の良好なオーブン加熱ができるとともに、熱風ユニット9内のファン装置30を加熱室7の外部背壁面上方に配置することで、被加熱物71の残骸などの浸入を低減することができる。
【0105】
【発明の効果】
本発明によれば、請求項1から請求項5のように構成したので、加熱調理に有効な熱風を加熱室に供給し、熱効率の良好なオーブン加熱によって加熱室に配置された調理皿上の被加熱物を少ない焼きムラで省エネ性能の高い調理ができるとともに、ファン装置に被加熱物の残骸などが入り難く、信頼性の高い熱風オーブンを提供できるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の加熱調理器の側面断面図である。
【図2】本発明の第一の実施例の加熱調理器の正面断面図である。
【図3】本発明の第一の実施例の熱風ユニットの斜視図である。
【図4】本発明の第二の実施例の熱風ユニットの側面断面図である。
【図5】本発明の第三の実施例の熱風ユニットの側面断面図である。
【図6】本発明の第四の実施例の加熱調理器の側面断面図である。
【図7】本発明の第五の実施例の加熱調理器の側面断面図である。
【図8】本発明の第六の実施例の加熱調理器の側面断面図である。
【図9】本発明の第七の実施例の加熱調理器の側面断面図である。
【図10】本発明の第七の実施例の加熱調理器の正面断面図である。
【図11】本発明の第七の実施例の熱風ユニットの斜視断面図である。
【符号の説明】
7・・・加熱室
9・・・熱風ユニット
12・・・熱風ヒータ
10・・・上ヒータ
30・・・ファン装置
33・・・導風板
35・・・ダクト
43・・・空気
70・・・調理皿
70a・・上調理皿
71・・・被加熱物
72・・・通風口
Claims (5)
- 被加熱物(71)を収納する加熱室(7)と、該加熱室(7)に設けられた複数の通風口(72)と、加熱室(7)に複数枚配置される調理皿(70)と、少なくとも加熱室(7)に空気(43)を循環させるファン装置(30)と、該空気(43)を加熱する熱風ヒータ(12)から構成される熱風ユニット(9)を備えた加熱調理器であって、
前記加熱室(7)に配置される前記調理皿(70)のうち、最上段に配置された上調理皿(70a)の上方に位置する通風口(72)から熱風ユニット(9)に空気(43)を吸い込み、前記上調理皿(70a)の下方に位置する通風口(72)から空気(43)を吹き出す構成にしたことを特徴とする加熱調理器。 - 請求項1記載の加熱調理器であって、前記熱風ユニット(9)内の前記ファン装置(30)の下方位置に空気(43)の分流手段を設け、前記上調理皿(70a)の下方位置に複数の通風口(72)から前記加熱室(7)に分流された空気(43)を吹き出すことを特徴とする加熱調理器。
- 請求項2記載の加熱調理器であって、前記分流手段が複数の通風口(72)に空気(43)をそれぞれ分流して導く導風板(33)であることを特徴とする加熱調理器。
- 請求項2記載の加熱調理器であって、前記分流手段が複数の通風口(72)に空気(43)をそれぞれ分流して導く、前記ファン装置(30)の加熱室(7)幅方向に分割して備えたダクト(35)であることを特徴とする加熱調理器。
- 請求項1から4記載の加熱調理器であって、前記加熱室(7)の上調理皿(70a)の上方に上ヒータ(10)を備え、前記加熱室(7)に複数枚配置される前記調理皿(70)の中で、上調理皿(70a)の表面側を前記上ヒータ(10)で加熱し、上調理皿(70a)の裏面と該上調理皿(70a)以外の調理皿(70)の表裏両面を前記熱風ユニット(9)から吹き出される空気(43)で加熱することを特徴とする加熱調理器。
Priority Applications (1)
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JP2003194677A JP2005030644A (ja) | 2003-07-10 | 2003-07-10 | 加熱調理器 |
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JP2003194677A JP2005030644A (ja) | 2003-07-10 | 2003-07-10 | 加熱調理器 |
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KR101735112B1 (ko) * | 2010-12-14 | 2017-05-25 | 엘지전자 주식회사 | 조리기기 |
-
2003
- 2003-07-10 JP JP2003194677A patent/JP2005030644A/ja active Pending
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