JP4368547B2 - 電圧検出回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話等に使用される電圧検出用ICの製造工程の簡略化に関し、更に詳しくは、電圧検出用ICの検出電圧の測定及び、調整工程の時間短縮を図ることができるようにした電圧検出回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の電池で駆動される電子機器においては、長時間の使用を実現するために、回路が正常に作動を行うのに必要な最低限の電圧まで動作を行わせることから、電池の電圧を高精度で検出する必要があった。そのため、電池電圧を検出する電圧検出回路は、検出電圧の精度を高めるために電圧調整用抵抗をレーザートリミング等を用いて抵抗値の調整を行い、所望の検出電圧精度を得ていた。
【0003】
図9は、従来の電圧検出回路の例を示した回路図である。
図9において、入力端子110に印加された入力電圧Viは、抵抗R101及びR102で分圧されて演算増幅器103の反転入力端に入力される。演算増幅器103の非反転入力端には、基準電圧発生回路部104から所定の基準電圧Vrが印加されている。
【0004】
演算増幅器103は、入力電圧Viを分圧した分圧電圧Vdと基準電圧Vrとの電圧比較を行い、分圧電圧Vdが基準電圧Vrよりも大きい場合は、出力端がロー(Low)レベルとなり、分圧電圧Vdが基準電圧Vrよりも小さい場合は、出力端がハイ(High)レベルとなる。例えば、携帯電話等の電池で駆動される機器においては、入力電圧Viとして電池の電圧が印加され、この場合、演算増幅器103から出力される該ハイレベルの信号がCPU等に対するリセット信号となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような電圧検出回路では、電圧検出回路の出力端からは2値のデジタル信号レベルとしてハイレベル又はローレベルのいずれかの出力信号しか得られない。このため、製造時において、電圧検出回路の検出精度を高めるために行う抵抗R101及び/又はR102の調整方法としては、電圧検出回路の入力電圧Viを少しずつ変化させ、電圧検出回路の出力電圧がハイレベルからローレベルに変化する時か、又はその逆の変化が起きる時の入力電圧Viを測定し、該測定結果からレーザートリミング等を用いて抵抗R101及び/又はR102における抵抗値の調整を行っていた。しかし、このような測定には多くの時間を要するため、電圧検出回路のコストを上げる要因となっていた。
【0006】
一方、特開平10−111196号公報には、トリミングを用いた抵抗の調整を行うことなく電圧検出回路の検出精度を高める技術が開示されているが、該公報では基準電圧を発生させるために高精度の定電圧回路を備えていることが条件となっている。しかし、IC製造工程で最も大きくバラツキが生じるのが基準電圧であり、前記公報には基準電圧の精度を上げる手段は開示されていない。
【0007】
本発明は、前記のような問題を解決するためになされたものであり、簡単な回路を追加することで、所定のテスト信号を入力すると直ちに検出電圧を測定することできるようにして、検出電圧の測定に要していた測定時間を大幅に短縮することができる電圧検出回路を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電圧検出回路は、入力端子から入力された電圧と所定の基準電圧とを比較し、該比較結果に応じた信号を出力して、該入力電圧が対応する所定の電圧になったことを検出する電圧検出回路において、前記所定の基準電圧を生成して出力する基準電圧発生回路部と、入力された電圧を分圧して出力する分圧回路部と、前記基準電圧発生回路部からの基準電圧と該分圧回路部からの分圧電圧との電圧比較を行い、該比較結果に応じた電圧を出力する演算増幅器と、外部から入力される所定のテスト信号に応じて、前記入力端子に入力された電圧又は該演算増幅器の出力電圧のいずれかを前記分圧回路部の入力電圧として出力する入力切替回路部とを備え、前記入力切替回路部は、分圧回路部の入力電圧として、通常動作時には、前記入力端子からの入力電圧を出力し、外部から所定のテスト信号が入力されるテストモード時には、前記演算増幅器の出力電圧を出力するものである。
【0009】
また、この発明に係る電圧検出回路は、入力端子から入力された電圧と所定の基準電圧とを比較し、該比較結果に応じた信号を出力して、該入力電圧が対応する所定の電圧になったことを検出する電圧検出回路において、前記所定の基準電圧を生成して出力する基準電圧発生回路部と、入力された電圧を分圧して出力する分圧回路部と、前記基準電圧発生回路部からの基準電圧と該分圧回路部からの分圧電圧との電圧比較を行い、該比較結果に応じた電圧を出力する演算増幅器と、外部から入力される所定のテスト信号に応じて、前記分圧回路部からの分圧電圧又は前記演算増幅器の出力電圧のいずれかを該演算増幅器の所定の入力端に出力する入力切替回路部とを備え、前記入力切替回路部は、演算増幅器の所定の入力端に対して、通常動作時には、前記分圧回路部からの分圧電圧を出力し、外部から所定のテスト信号が入力されるテストモード時には、該演算増幅器の出力電圧を出力するものである。
【0010】
具体的には、前記分圧回路部は、直列に接続された複数の抵抗で構成され、該各抵抗による抵抗値の比に応じて入力電圧を分圧した分圧電圧を生成し、テストモード時に演算増幅器の出力電圧を測定して得られた測定値に基づいて、トリミングによる前記抵抗値の比の調整を行って該分圧電圧の調整が行われるようにしてもよい。
【0011】
この場合、前記分圧回路部は、所定の前記抵抗値の比になるように形成された2つの分圧用抵抗と、該各分圧用抵抗の間に直列に接続された複数の調整用抵抗と、該各調整用抵抗に対応して並列に接続された各調整用ヒューズと、前記一方の分圧用抵抗と前記調整用抵抗との接続部の電圧を分圧電圧として出力する第1出力選択用ヒューズと、前記他方の分圧用抵抗と前記調整用抵抗との接続部の電圧を分圧電圧として出力する第2出力選択用ヒューズとで構成され、前記トリミングによって、各調整用ヒューズを選択的に切断すると共に、前記第1出力選択用ヒューズ又は第2出力選択用ヒューズのいずれか一方を選択して切断するようにした。
【0012】
一方、この発明に係る電圧検出回路は、複数の入力端子から入力された各電圧と所定の基準電圧とを比較し、該比較結果に応じた信号をそれぞれ出力して、該各入力電圧が対応する所定の電圧になったことを検出する電圧検出回路において、前記所定の基準電圧を生成して出力する基準電圧発生回路部と、対応する前記入力端子から入力された電圧を分圧して出力する各分圧回路部と、前記基準電圧発生回路部からの基準電圧と対応する該分圧回路部からの分圧電圧との電圧比較を行い、該比較結果に応じた電圧を出力する各演算増幅器と、外部から入力される所定のテスト信号に応じて、前記各入力端子に入力されたそれぞれの電圧又は該各演算増幅器のそれぞれの出力電圧のいずれかを対応する前記各分圧回路部の入力電圧としてそれぞれ出力する入力切替回路部とを備え、前記入力切替回路部は、各分圧回路部の入力電圧として、通常動作時には、対応する前記各入力端子からの入力電圧をそれぞれ出力し、外部から所定のテスト信号が入力されるテストモード時には、対応する前記各演算増幅器の出力電圧をそれぞれ出力するものである。
【0013】
また、この発明に係る電圧検出回路は、複数の入力端子から入力された各電圧と所定の基準電圧とを比較し、該比較結果に応じた信号をそれぞれ出力して、該各入力電圧が対応する所定の電圧になったことを検出する電圧検出回路において、前記所定の基準電圧を生成して出力する基準電圧発生回路部と、対応する前記入力端子から入力された電圧を分圧して出力する各分圧回路部と、前記基準電圧発生回路部からの基準電圧と対応する該分圧回路部からの分圧電圧との電圧比較を行い、該比較結果に応じた電圧を出力する各演算増幅器と、外部から入力される所定のテスト信号に応じて、前記各分圧回路部からのそれぞれの分圧電圧又は該各演算増幅器のそれぞれの出力電圧のいずれかを対応する該各演算増幅器の所定の入力端にそれぞれ出力する入力切替回路部とを備え、前記入力切替回路部は、各演算増幅器の所定の入力端に対して、通常動作時には、対応する前記各分圧回路部からの分圧電圧をそれぞれ出力し、外部から所定のテスト信号が入力されるテストモード時には、対応する該各演算増幅器の出力電圧をそれぞれ出力するものである。
【0014】
具体的には、前記各分圧回路部は、直列に接続された複数の抵抗でそれぞれ構成され、該各抵抗による抵抗値の比に応じて入力電圧を分圧した分圧電圧をそれぞれ生成し、テストモード時に対応する演算増幅器の出力電圧を測定して得られた測定値に基づいて、トリミングによる前記抵抗値の比の調整を行って該分圧電圧の調整がそれぞれ行われるようにしてもよい。
【0015】
更に、テストモード時に、外部から入力される選択信号に応じて、前記各演算増幅器からの出力電圧のいずれか1つを外部に出力する切替回路部を備えるようにした。
【0016】
また、この発明に係る電圧検出回路は、複数の入力端子から入力された各電圧と所定の基準電圧とを比較し、該比較結果に応じた信号をそれぞれ出力して、該各入力電圧が対応する所定の電圧になったことを検出する電圧検出回路において、前記所定の基準電圧を生成して出力する基準電圧発生回路部と、対応する前記入力端子から入力された電圧を分圧して出力する各分圧回路部と、前記基準電圧発生回路部からの基準電圧と対応する該分圧回路部からの分圧電圧との電圧比較を行い、該比較結果に応じた電圧を出力する各演算増幅器と、外部から入力される所定のテスト信号に応じて、所定の1つの前記分圧回路部に対して、対応する入力端子からの入力電圧又は対応する前記演算増幅器の出力電圧のいずれかを入力電圧として出力する入力切替回路部とを備え、前記入力切替回路部は、前記所定の分圧回路部の入力電圧として、通常動作時には、対応する前記入力端子からの入力電圧を出力し、外部から所定のテスト信号が入力されるテストモード時には、対応する前記演算増幅器の出力電圧を出力するものである。
【0017】
また、この発明に係る電圧検出回路は、複数の入力端子から入力された各電圧と所定の基準電圧とを比較し、該比較結果に応じた信号をそれぞれ出力して、該各入力電圧が対応する所定の電圧になったことを検出する電圧検出回路において、前記所定の基準電圧を生成して出力する基準電圧発生回路部と、対応する前記入力端子から入力された電圧を分圧して出力する各分圧回路部と、前記基準電圧発生回路部からの基準電圧と対応する該分圧回路部からの分圧電圧との電圧比較を行い、該比較結果に応じた電圧を出力する各演算増幅器と、外部から入力される所定のテスト信号に応じて、所定の1つの前記演算増幅器における一方の入力端に対して、対応する分圧回路部からの分圧電圧又は該演算増幅器の出力電圧のいずれかを出力する入力切替回路部とを備え、前記入力切替回路部は、前記1つの演算増幅器における所定の入力端に対して、通常動作時には、対応する前記分圧回路部からの分圧電圧を出力し、外部から所定のテスト信号が入力されるテストモード時には、該演算増幅器の出力電圧を出力するものである。
【0018】
具体的には、前記各分圧回路部は、直列に接続された複数の抵抗でそれぞれ構成され、該各抵抗による抵抗値の比に応じて入力電圧を分圧した分圧電圧をそれぞれ生成し、テストモード時に前記所定の1つの演算増幅器における出力電圧を測定して得られた測定値に基づいて、トリミングによる前記抵抗値の比の調整を行って該分圧電圧の調整がそれぞれ行われるようにしてもよい。
【0019】
この場合、前記各分圧回路部は、所定の前記抵抗値の比になるように形成された2つの分圧用抵抗と、該各分圧用抵抗の間に、直列に接続された複数の調整用抵抗と、該各調整用抵抗に対応して並列に接続された各調整用ヒューズと、前記一方の分圧用抵抗と前記調整用抵抗との接続部の電圧を分圧電圧として出力する第1出力選択用ヒューズと、前記他方の分圧用抵抗と前記調整用抵抗との接続部の電圧を分圧電圧として出力する第2出力選択用ヒューズとでそれぞれ構成され、前記トリミングによって、各調整用ヒューズを選択的に切断すると共に、前記第1出力選択用ヒューズ又は第2出力選択用ヒューズのいずれか一方をそれぞれ選択して切断するようにした。
【0020】
一方、前記基準電圧発生回路部は、所定の定電圧を生成して出力する定電圧発生部と、直列に接続された複数の抵抗で構成され、該各抵抗による抵抗値の比に応じて該定電圧発生部からの定電圧を分圧した基準電圧を生成して出力し、テストモード時に演算増幅器の出力電圧を測定して得られた測定値に基づいて、トリミングによる前記抵抗値の比の調整を行って該基準電圧の調整が行われる電圧調整部とで構成されるようにしてもよい。
【0021】
この場合、前記電圧調整部は、所定の前記抵抗値の比になるように形成された2つの分圧用抵抗と、該各分圧用抵抗の間に、直列に接続された複数の調整用抵抗と、該各調整用抵抗に対応して並列に接続された各調整用ヒューズと、前記一方の分圧用抵抗と前記調整用抵抗との接続部の電圧を基準電圧として出力する第1出力選択用ヒューズと、前記他方の分圧用抵抗と前記調整用抵抗との接続部の電圧を基準電圧として出力する第2出力選択用ヒューズとで構成され、前記トリミングによって、各調整用ヒューズを選択的に切断すると共に、前記第1出力選択用ヒューズ又は第2出力選択用ヒューズのいずれか一方を選択して切断するようにする。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、図面に示す実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態における電圧検出回路の例を示した回路図である。
図1において、電圧検出回路1は、所定の基準電圧Vrを生成して出力する基準電圧発生回路部2と、入力された電圧を分圧して分圧電圧Vdを生成し出力する分圧回路部3と、基準電圧Vrと分圧電圧Vdの電圧比較を行い該比較結果に応じた2値の信号を出力端子11に出力する演算増幅器4とを備えている。更に、電圧検出回路1は、外部から入力されるテスト信号に応じて分圧回路部3に入力される信号の切り替えを行う入力切替回路部5を備えている。
【0023】
基準電圧発生回路部2は、生成した所定の基準電圧Vrを演算増幅器4の非反転入力端に出力する。また、分圧回路部3は、入力端INに入力された電圧を所定の比で分圧して分圧電圧Vdを生成し、出力端OUTから演算増幅器4の反転入力端に出力する。入力切替回路部5は、通常動作時にはロー(Low)レベルのテスト信号Stが、テストモード時にはハイ(High)レベルのテスト信号Stがそれぞれ入力される。入力切替回路部5は、入力されているテスト信号Stがローレベルの時は、入力端子12から入力される電圧Viを分圧回路部3の入力端INに出力し、入力されているテスト信号Stがハイレベルの時は、演算増幅器4の出力端から出力された信号を分圧回路部3の入力端INに入力する。
【0024】
分圧回路部3は、調整用抵抗R1〜R7、抵抗R8,R9及びヒューズHU1〜HU9で構成されている。なお、抵抗R8,R9は分圧用抵抗をなし、ヒューズHU1〜HU7は調整用ヒューズを、ヒューズHU8は第1出力選択用ヒューズを、ヒューズHU9は第2出力選択用ヒューズをそれぞれなす。分圧回路部3において、入力端INと接地との間には抵抗R8、調整用抵抗R1〜R7及び抵抗R9の直列回路が接続されており、調整用抵抗R1〜R7には、それぞれ対応するヒューズHU1〜HU7が並列に接続されている。
【0025】
また、調整用抵抗R1〜R7の直列回路と並列に、ヒューズHU8及びHU9の直列回路が接続され、ヒューズHU8とHU9との接続部は出力端OUTをなし、演算増幅器4の反転入力端に接続されている。製造時における検出電圧の調整が行われる前の初期状態においては、調整用抵抗R1〜R7は対応するヒューズHU1〜HU7でそれぞれ短絡されていることから、分圧回路部3は、入力端INに入力された電圧を抵抗R8及びR9で分圧して分圧電圧Vdを生成する。
【0026】
入力切替回路部5は、トランスミッションゲートTM1,TM2及びインバータIV1,IV2で構成されており、入力端子12と演算増幅器4の出力端との間にトランスミッションゲートTM1及びTM2が直列に接続されており、トランスミッションゲートTM1とTM2との接続部は、分圧回路部3の入力端IN、すなわち抵抗R8に接続されている。ここで、トランスミッションゲートは、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタが並列に接続されてなるものであり、以下、トランスミッションゲートにおいて、PMOSトランジスタのゲートを反転制御入力端と呼ぶと共にNMOSトランジスタのゲートを非反転制御入力端と呼ぶ。
【0027】
テスト信号入力端子13から入力されたテスト信号Stは、インバータIV1を介してトランスミッションゲートTM1の非反転制御入力端及びトランスミッションゲートTM2の反転制御入力端にそれぞれ入力され、更にインバータIV2を介してトランスミッションゲートTM1の反転制御入力端及びトランスミッションゲートTM2の非反転制御入力端にそれぞれ入力される。
【0028】
このような構成において、電圧検出回路1は、入力電圧Viが所定の電圧V1になるとハイレベルの信号を出力端子11から出力することによって、入力電圧Viが所定の電圧V1になったことを検出する回路である。電圧検出回路1において、入力電圧Viが所定の電圧V1になったことを検出する精度は、抵抗R8,R9の各抵抗値のばらつき、基準電圧Vrのばらつき及び演算増幅器4のオフセットによって影響される。このため、製造時に、電圧検出回路1に対して検出電圧の調整を行う必要がある。
【0029】
次に、製造時に行われる電圧検出回路1に対する検出電圧の測定動作及び検出電圧の調整方法について説明する。
外部からのテスト信号Stがハイレベルになって電圧検出回路1の検出電圧のばらつきを測定するためのテストモード時の動作が開始される。
テスト信号Stがハイレベルであることから、トランスミッションゲートTM1がオフして遮断状態になると共に、トランスミッションゲートTM2はオンして導通状態となる。
【0030】
このため、分圧回路部3の入力端INには、演算増幅器4からの出力信号が入力され、分圧回路部3は、該出力信号を分圧した信号を演算増幅器4の反転入力端に出力する。このようにすることによって、演算増幅器4の出力端からは、基準電圧発生回路部2から入力された基準電圧Vrのばらつき、抵抗R8,R9の各抵抗値のばらつき、及び演算増幅器4のオフセットを含んだ出力電圧が、出力端子11に出力される。このような状態で、演算増幅器4から出力端子11に出力される電圧Voは、下記(1)式のようになる。
Vo=Vr(1+R8/R9)………………(1)
なお、前記(1)式において、R8は抵抗R8の抵抗値を、R9は抵抗R9の抵抗値をそれぞれ示している。
【0031】
テストモード時には、出力端子11に電圧測定装置が接続されており、テスト信号Stがハイレベルの時に出力端子11から出力される電圧Voの測定を行う。該測定した出力電圧Voが所望の検出電圧とどれだけ差があるかを求め、該差分だけ電圧検出回路1の検出電圧が変化するように、分圧回路部3のヒューズHU1〜HU9を選択して切断する。該切断には、半導体レーザ等を使用したトリミングによって行われる。なお、該トリミングは、出力端子11から出力される電圧Voを測定して演算しながら行ってもよいし、出力端子11から出力される電圧Voの測定値を記録した後、改めて演算して行うようにしてもよい。
【0032】
分圧回路部3の調整用抵抗R1〜R7の各抵抗値は、例えば1:2:4:8:16:32:64の比をなすように形成されている。分圧電圧Vdを上昇させるにはヒューズHU9を切断した後、ヒューズHU1〜HU7を選択的に切断することによって、抵抗R8とR9との間に所望の調整抵抗が接続され、抵抗R8の抵抗値と、抵抗R9及び調整用抵抗の各抵抗値を加算した抵抗値との比に応じた分圧電圧Vdが生成されて出力される。
【0033】
また、分圧電圧Vdを低下させるにはヒューズHU8を切断した後、ヒューズHU1〜HU7を選択的に切断することによって、抵抗R8とR9との間に所望の調整抵抗が接続され、抵抗R8及び調整抵抗の各抵抗値を加算した抵抗値と、抵抗R9の抵抗値との比に応じた分圧電圧Vdが生成されて出力される。このようにして、電圧検出回路1の検出電圧の調整を行うことができる。
【0034】
次に、テスト信号Stがローレベルとなって入力電圧Viの電圧検出を行う通常の動作について説明する。
テスト信号Stがローレベルであることから、トランスミッションゲートTM1がオンして導通状態になると共に、トランスミッションゲートTM2はオフして遮断状態となる。このため、分圧回路部3の入力端INには、入力端子12から入力された入力電圧Viが入力され、分圧回路部3は、入力電圧Viを分圧した分圧電圧Vdを演算増幅器4の反転入力端に出力する。
【0035】
演算増幅器4は、入力された分圧電圧Vdと基準電圧Vrとの電圧比較を行い、基準電圧Vrに対して、分圧電圧Vdが大きい場合はローレベルの出力信号を、分圧電圧Vdが小さい場合はハイレベルの出力信号を出力端子11からそれぞれ出力する。このことから、入力電圧Viが所定の電圧V1以下になると演算増幅器4がハイレベルの信号を出力するように、分圧電圧Vd及び基準電圧Vrの設定がそれぞれ行われている。すなわち、電圧検出回路1は、入力電圧Viが所定の電圧V1以下に低下したか否かの検出を行い、入力電圧Viが所定の電圧V1以下に低下したことを検出すると該検出したことを示すハイレベルの信号を出力端子11から出力する。
【0036】
ここで、複数の入力電圧に対してそれぞれ電圧検出を行う場合について、図2を用いて説明する。なお、図2では、説明を分かりやすくするために、2つの入力電圧の電圧検出を行う場合を例にして示している。また、図2では、図1と同じものは同じ符号で示しており、ここではその説明を省略する。
図2において、図1との相違点は、電圧検出回路1と異なる電圧の検出を行う電圧検出回路1aを設けたことと、外部からの選択信号Ssに応じて電圧検出回路1又は1aのいずれか一方の出力電圧を出力する切替回路部41を設けたことにある。すなわち、電圧検出回路1,1a及び切替回路部41で2つの入力電圧の電圧検出を行う電圧検出回路をなしている。
【0037】
電圧検出回路1aは、入力端子12aに入力された電圧Viaを分圧して分圧電圧Vdaを生成し出力する分圧回路部3aと、基準電圧Vrと分圧電圧Vdaの電圧比較を行い該比較結果に応じた2値の信号を出力する演算増幅器4aと、外部から入力されるテスト信号Stに応じて分圧回路部3aに入力される信号の切り替えを行う入力切替回路部5aとを備えている。
【0038】
分圧回路部3aは、入力端INaに入力された電圧を所定の比で分圧して分圧電圧Vdaを生成し、出力端OUTaから演算増幅器4aの反転入力端に出力する。入力切替回路部5aは、入力されているテスト信号Stがローレベルの時は、入力端子12aから入力される電圧Viaを分圧回路部3aの入力端INaに出力し、入力されているテスト信号Stがハイレベルの時は、演算増幅器4aの出力信号を分圧回路部3aの入力端INaに出力する。
【0039】
分圧回路部3aは、調整用抵抗R1a〜R7a、抵抗R8a,R9a及びヒューズHU1a〜HU9aで構成されている。なお、分圧回路部3aにおいて、抵抗R8a,R9aは抵抗R8,R9に、調整用抵抗R1a〜R7aは調整用抵抗R1〜R7に、ヒューズHU1a〜HU9aはヒューズHU1〜HU9にそれぞれ対応しており、同様の動作を行うことからその説明を省略する。また、抵抗R8a,R9aは分圧用抵抗をなし、ヒューズHU1a〜HU7aは調整用ヒューズを、ヒューズHU8aは第1出力選択用ヒューズを、ヒューズHU9aは第2出力選択用ヒューズをそれぞれなす。
【0040】
入力切替回路部5aは、トランスミッションゲートTM1a及びTM2aで構成されており、入力端子12aと演算増幅器4aの出力端との間にトランスミッションゲートTM1a及びTM2aが直列に接続されており、トランスミッションゲートTM1a及びTM2aの接続部は、分圧回路部3aの入力端INa、すなわち抵抗R8aに接続されている。テスト信号入力端子13から入力されたテスト信号Stは、インバータIV1を介してトランスミッションゲートTM1aの非反転制御入力端及びトランスミッションゲートTM2aの反転制御入力端にそれぞれ入力され、更にインバータIV2を介してトランスミッションゲートTM1aの反転制御入力端及びトランスミッションゲートTM2aの非反転制御入力端にそれぞれ入力される。
【0041】
演算増幅器4及び4aの各出力信号は、切替回路部41及び外部回路である制御回路45にそれぞれ出力される。切替回路部41は、テストモード時に外部から入力される選択信号Ssに応じて、演算増幅器4及び4aの内、いずれか一方の出力端から入力された電圧を選択して調整用出力端子42から出力する。
【0042】
次に、製造時に行われる電圧検出回路1aにおける検出電圧の測定動作及び検出電圧の調整方法について説明する。なお、電圧検出回路1における検出電圧の測定動作及び検出電圧の調整方法については図1の場合と同様であるのでその説明を省略する。
外部からのテスト信号Stがハイレベルになって電圧検出回路1及び1aの検出電圧を測定するためのテストモード時の動作が開始する。
テスト信号Stがハイレベルであることから、トランスミッションゲートTM1aがオフして遮断状態になると共に、トランスミッションゲートTM2aはオンして導通状態となる。
【0043】
このため、分圧回路部3aの入力端INaには、演算増幅器4aからの出力信号が入力され、分圧回路部3aは、該出力信号を分圧した信号を演算増幅器4aの反転入力端に出力する。このようにすることによって、演算増幅器4aの出力端からは、基準電圧発生回路部2から入力された基準電圧Vrのばらつき、抵抗R8a,R9aの各抵抗値のばらつき、及び演算増幅器4aのオフセットを含んだ出力電圧が、切替回路部41及び制御回路45にそれぞれ出力される。
【0044】
テストモード時には、調整用出力端子42に電圧測定装置が接続されており、テスト信号Stがハイレベルの時に調整用出力端子42から出力される電圧の測定を行う。選択信号Ssによって、切替回路部41から調整用出力端子42を介して演算増幅器4aの出力信号が出力されると、該測定した出力電圧が所望の検出電圧とどれだけ差があるかを求め、図1の電圧検出回路1の場合と同様に、該差分だけ電圧検出回路1aの検出電圧が変化するように、分圧回路部3aのヒューズHU1a〜HU9aを選択して切断する。
【0045】
言うまでもなく、選択信号Ssによって、切替回路部41から調整用出力端子42を介して演算増幅器4の出力信号が出力されると、図1の電圧検出回路1の場合と同様にして、分圧回路部3のヒューズHU1〜HU9を選択して切断する。このようにして、電圧検出回路1及び1aの検出電圧の調整をそれぞれ行うことができる。
【0046】
次に、テスト信号Stがローレベルとなって入力電圧Viaの電圧検出を行う通常の動作について説明する。
テスト信号Stがローレベルであることから、トランスミッションゲートTM1aがオンして導通状態になると共に、トランスミッションゲートTM2aはオフして遮断状態となる。このため、分圧回路部3aの入力端INaには、入力端子12aから入力された入力電圧Viaが入力され、分圧回路部3aは、入力電圧Viaを分圧した分圧電圧Vdaを演算増幅器4aの反転入力端に出力する。
【0047】
演算増幅器4aは、入力された分圧電圧Vdaと基準電圧Vrとの電圧比較を行い、基準電圧Vrに対して、分圧電圧Vdaが大きい場合はローレベルの出力信号を、分圧電圧Vdaが小さい場合はハイレベルの出力信号を出力端からそれぞれ出力する。このことから、入力電圧Viaが所定の電圧V2以下になると演算増幅器4aがハイレベルの信号を出力するように、分圧電圧Vda及び基準電圧Vrの設定がそれぞれ行われている。
【0048】
すなわち、電圧検出回路1は、入力電圧Viが所定の電圧V1以下に低下したか否かの検出を行い、入力電圧Viが所定の電圧V1以下に低下したことを検出すると該検出したことを示すハイレベルの信号を制御回路45に出力する。同様に、電圧検出回路1aは、入力電圧Viaが所定の電圧V2以下に低下したか否かの検出を行い、入力電圧Viaが所定の電圧V2以下に低下したことを検出すると該検出したことを示すハイレベルの信号を制御回路45に出力する。制御回路45は、入力された各信号に応じて所定の動作を行う。
【0049】
一方、図2において、抵抗R8a,R9aにおける各抵抗値のばらつき、及び演算増幅器4aのオフセットがそれぞれ無視できるような場合、図2のトランスミッションゲートTM1a,TM2a及び切替回路部41をなくして図3のようにしてもよい。図3の場合、テストモード時において、演算増幅器4から調整用出力端子42に出力された電圧の測定を行い、該測定した電圧を基にして上述した方法で、ヒューズHU1〜HU9を選択的に切断する。
【0050】
これと同時に、該測定された電圧が演算増幅器4aから出力されたものとして、該測定電圧を基に演算を行い、該演算結果から分圧回路部3aのヒューズHU1a〜HU9aを選択的に切断する。このようにすることによって、テストモード時における電圧測定時間の短縮を図ることができる。なお、図2及び図3において、3つ以上の入力電圧を検出する場合は、電圧検出回路1aを該検出する入力電圧の数の増加に応じて追加すればよい。
【0051】
ここで、上記説明では、テストモード時に測定した出力電圧Voに応じて分圧回路部の分圧電圧を調整するようにしたが、該測定した出力電圧Voに応じて基準電圧発生回路部2の基準電圧Vrの調整を行うようにしてもよい。このようにした場合、図1の電圧検出回路1は、図4のようになり、ここでは図1の場合との相違点のみ説明する。
図4において、図1との相違点は、分圧回路部3は、抵抗R8とR9との直列回路で形成され、基準電圧発生回路部2は、基準電圧Vrよりも大きい所定の定電圧Vr1を生成して出力する定電圧発生部51と該定電圧Vr1の電圧調整を行って所定の基準電圧Vrを生成し出力する電圧調整部52とで構成されていることにある。
【0052】
電圧調整部52は、調整用抵抗R1〜R7、抵抗R53,R54及びヒューズHU1〜HU9で構成されている。なお、抵抗R53,R54は分圧用抵抗をなす。電圧調整部52において、定電圧発生部51の出力端と接地との間には抵抗R53、調整用抵抗R1〜R7及び抵抗R54の直列回路が接続されており、調整用抵抗R1〜R7には、それぞれ対応するヒューズHU1〜HU7が並列に接続されている。
【0053】
また、調整用抵抗R1〜R7の直列回路と並列に、ヒューズHU8及びHU9の直列回路が接続され、ヒューズHU8とHU9との接続部から演算増幅器4の非反転入力端へ基準電圧Vrが出力される。製造時における検出電圧の調整が行われる前の初期状態においては、調整用抵抗R1〜R7は対応するヒューズHU1〜HU7でそれぞれ短絡されていることから、電圧調整部52は、定電圧発生部51から出力された定電圧Vr1を抵抗R53及びR54で分圧して基準電圧Vrを生成する。
【0054】
テスト信号Stがハイレベルの時に出力端子11から出力される電圧Voの測定が行われる。該測定された出力電圧Voが所望の検出電圧とどれだけ差があるかを求め、該差分だけ電圧検出回路1の検出電圧が変化するように、電圧調整部52のヒューズHU1〜HU9を選択して切断する。基準電圧Vrを上昇させるにはヒューズHU9を切断した後、ヒューズHU1〜HU7を選択的に切断することによって、抵抗R53とR54との間に所望の調整抵抗が接続され、抵抗R53の抵抗値と、抵抗R54及び調整用抵抗の各抵抗値を加算した抵抗値との比に応じた基準電圧Vrが生成されて出力される。
【0055】
また、基準電圧Vrを低下させるにはヒューズHU8を切断した後、ヒューズHU1〜HU7を選択的に切断することによって、抵抗R53とR54との間に所望の調整抵抗が接続され、抵抗R53及び調整抵抗の各抵抗値を加算した抵抗値と、抵抗R54の抵抗値との比に応じた基準電圧Vrが生成されて出力される。このようにして、電圧検出回路1の検出電圧の調整を行うことができる。
【0056】
なお、複数の入力電圧に対してそれぞれ電圧検出を行う場合は、図2及び図3の電圧検出回路1を図4の構成にすると共に、図2及び図3の電圧検出回路1aにおける分圧回路部3aを抵抗R8aとR9aとの直列回路にし、入力端INaに入力された電圧をR8aとR9aで分圧して分圧電圧Vdaを生成するようにすればよい。
【0057】
このように、本第1の実施の形態における電圧検出回路は、テスト信号入力端子13に所定のテスト信号Stを入力することによって、テストモード時に、入力端子から入力される入力電圧の代わりに演算増幅器の出力信号を対応する分圧回路部の入力端に入力するようにして、演算増幅器の出力電圧を測定し該測定結果に応じて分圧回路部又は基準電圧発生回路部の各ヒューズを選択的に切断するようにした。このことから、検出電圧の測定が短時間で行うことができ、検出電圧の調整のために行われるトリミング工程までの製造工程に要する時間と検査工程に要する時間を大幅に短縮させることができ、コストの上昇を低減させることができると共に、検出電圧の高精度な調整が可能となる。
【0058】
第2の実施の形態.
IC製造工程において、分圧抵抗のような近接して作られた抵抗は、該抵抗の比を極めて精度よく作ることができることから、分圧回路部の分圧抵抗をなす抵抗R8及びR9の比は精度よく作り込まれている。このため、測定した基準電圧から所望の検出電圧が得られるように分圧回路部の各ヒューズを選択的にトリミングするようにしてもよい。このようなことから、前記第1の実施の形態では、入力切替回路部は、外部から入力されたテスト信号Stに応じて、分圧回路部に入力される信号の切り替えを行うようにしたが、入力切替回路部が、外部から入力されたテスト信号Stに応じて演算増幅器の反転入力端に入力される信号の切り替えを行うようにしてもよく、このようにしたものを本発明の第2の実施の形態とする。
【0059】
図5は、本発明の第2の実施の形態における電圧検出回路の例を示した回路図である。なお、図5では、図1と同じものは同じ符号で示すと共に、ここではその説明を省略すると共に図1との相違点のみ説明する。
図5における図1との相違点は、図1の入力切替回路部5のトランスミッションゲートTM1及びTM2の接続を変えることによって、入力切替回路部5が、演算増幅器4の反転入力端に入力される信号の切り替えを行うようにしたことにあり、図1の入力切替回路部5を入力切替回路部61にし、これに伴って、図1の電圧検出回路1を電圧検出回路60にしたことにある。
【0060】
図5において、電圧検出回路60は、基準電圧発生回路部2と、分圧回路部3と、演算増幅器4と、外部から入力されるテスト信号Stに応じて演算増幅器4の反転入力端に入力される信号の切り替えを行う入力切替回路部61とを備えている。
分圧回路部3の入力端INは、入力端子12に接続されており、入力電圧Viが入力される。分圧回路部3の出力端OUTは、入力切替回路部61を介して演算増幅器4の反転入力端に接続されている。
【0061】
入力切替回路部61は、通常動作時にはローレベルのテスト信号Stが、テストモード時にはハイレベルのテスト信号Stがそれぞれ入力される。入力切替回路部61は、入力されているテスト信号Stがローレベルの時は、分圧回路部3から出力された分圧電圧Vdを演算増幅器4の反転入力端に出力し、入力されているテスト信号Stがハイレベルの時は、演算増幅器4の出力端から出力された信号を演算増幅器4の反転入力端に出力する。
【0062】
入力切替回路部61は、トランスミッションゲートTM1,TM2及びインバータIV1,IV2で構成されており、分圧回路部3の出力端OUTと演算増幅器4の出力端との間にトランスミッションゲートTM1及びTM2が直列に接続されており、トランスミッションゲートTM1及びTM2の接続部は、演算増幅器4の反転入力端に接続されている。テスト信号入力端子13から入力されたテスト信号Stは、インバータIV1を介してトランスミッションゲートTM1の非反転制御入力端及びトランスミッションゲートTM2の反転制御入力端にそれぞれ入力され、更にインバータIV2を介してトランスミッションゲートTM1の反転制御入力端及びトランスミッションゲートTM2の非反転制御入力端にそれぞれ入力される。
【0063】
このような構成において、電圧検出回路60は、入力電圧Viが所定の電圧V1になるとハイレベルの信号を出力端子11から出力することによって、入力電圧Viが所定の電圧V1になったことを検出する回路である。図1の電圧検出回路1の場合と同様、製造時に、電圧検出回路60に対して検出電圧の調整を行う必要がある。
【0064】
次に、製造時に行われる電圧検出回路60に対する検出電圧の測定動作及び検出電圧の調整方法について説明する。
外部からのテスト信号Stがハイレベルになって電圧検出回路60の検出電圧のばらつきを測定するためのテストモード時の動作が開始する。
テスト信号Stがハイレベルであることから、トランスミッションゲートTM1がオフして遮断状態になると共に、トランスミッションゲートTM2はオンして導通状態となる。
【0065】
このため、演算増幅器4の反転入力端には、演算増幅器4からの出力信号が入力され、演算増幅器4は、ボルテージフォロワ回路として動作する。このようにすることによって、演算増幅器4の出力端からは、基準電圧発生回路部2から入力された基準電圧Vr及び演算増幅器4のオフセットを含んだ出力電圧が、出力端子11に出力される。出力端子11に接続された電圧測定装置で測定された出力電圧Voが所望の検出電圧とどれだけ差があるかを求め、該差分だけ電圧検出回路60の検出電圧が変化するように、図1の場合と同様、分圧回路部3のヒューズHU1〜HU9を選択して切断する。
【0066】
次に、テスト信号Stがローレベルになって入力電圧Viの電圧検出を行う通常の動作について説明する。
テスト信号Stがローレベルであることから、トランスミッションゲートTM1がオンして導通状態になると共に、トランスミッションゲートTM2はオフして遮断状態となる。このため、演算増幅器4の反転入力端には、分圧回路部3から出力された分圧電圧Vdが入力され、演算増幅器4は、図1の場合と同様に、基準電圧Vrと分圧電圧Vdの電圧比較を行って、該比較結果を示す2値の信号を出力する。すなわち、電圧検出回路60は、入力電圧Viが所定の電圧V1以下に低下したか否かの検出を行い、入力電圧Viが所定の電圧V1以下に低下したことを検出すると該検出したことを示すハイレベルの信号を出力端子11から出力する。
【0067】
ここで、複数の入力電圧に対してそれぞれ電圧検出を行う場合について、図6を用いて説明する。なお、図6においても、説明を分かりやすくするために、2つの入力電圧の電圧検出を行う場合を例にして示している。また、図6では、図2又は図5と同じものは同じ符号で示しており、ここではその説明を省略する。図6において、図5との相違点は、電圧検出回路60と異なる電圧の検出を行う電圧検出回路60aを設けたことと、外部からの選択信号Ssに応じて電圧検出回路60又は60aのいずれか一方の出力電圧を出力する切替回路部41を設けたことにある。すなわち、電圧検出回路60,60a及び切替回路部41で2つの入力電圧の電圧検出を行う電圧検出回路をなしている。
【0068】
電圧検出回路60aは、分圧回路部3aと、演算増幅器4aと、外部から入力されるテスト信号Stに応じて演算増幅器4aの反転入力端に入力される信号の切り替えを行う入力切替回路部61aとを備えている。
分圧回路部3aは、生成した分圧電圧Vdaを、出力端OUTaから入力切替回路部61aを介して演算増幅器4aの反転入力端に出力する。入力切替回路部61aは、入力されているテスト信号Stがローレベルの時は、分圧回路部3aから出力された分圧電圧Vdaを演算増幅器4aの反転入力端に出力し、入力されているテスト信号Stがハイレベルの時は、演算増幅器4aの出力信号を演算増幅器4aの反転入力端に出力する。
【0069】
入力切替回路部61aは、トランスミッションゲートTM1a及びTM2aで構成されており、分圧回路部3aの出力端OUTaと演算増幅器4aの出力端との間にトランスミッションゲートTM1a及びTM2aが直列に接続されており、トランスミッションゲートTM1a及びTM2aの接続部は、演算増幅器4aの反転入力端に接続されている。テスト信号Stは、インバータIV1を介してトランスミッションゲートTM1aの非反転制御入力端及びトランスミッションゲートTM2aの反転制御入力端にそれぞれ入力され、更にインバータIV2を介してトランスミッションゲートTM1aの反転制御入力端及びトランスミッションゲートTM2aの非反転制御入力端にそれぞれ入力される。演算増幅器4及び4aの各出力信号は、切替回路部41及び制御回路45にそれぞれ出力される。
【0070】
次に、製造時に行われる電圧検出回路60aにおける検出電圧の測定動作及び検出電圧の調整方法について説明する。なお、電圧検出回路60における検出電圧の測定動作及び検出電圧の調整方法については図5の場合と同様であるのでその説明を省略する。
外部からのテスト信号Stがハイレベルになって電圧検出回路60及び60aの検出電圧を測定するためのテストモード時の動作が開始する。
テスト信号Stがハイレベルであることから、トランスミッションゲートTM1aがオフして遮断状態になると共に、トランスミッションゲートTM2aはオンして導通状態となる。
【0071】
このため、演算増幅器4aの反転入力端には、演算増幅器4aからの出力信号が入力され、演算増幅器4aはボルテージフォロワ回路として動作する。このようにすることによって、演算増幅器4aの出力端からは、基準電圧発生回路部2から入力された基準電圧Vrのばらつき及び演算増幅器4aのオフセットを含んだ出力電圧が、切替回路部41及び制御回路45にそれぞれ出力される。
【0072】
テストモード時には、調整用出力端子42に電圧測定装置が接続されており、テスト信号Stがハイレベルの時に調整用出力端子42から出力される電圧の測定を行い、前記第1の実施の形態の場合と同様にして、分圧回路部3aのヒューズHU1a〜HU9aを選択して切断する。言うまでもなく、選択信号Ssによって、切替回路部41から調整用出力端子42を介して演算増幅器4の出力信号が出力されると、図5の電圧検出回路60の場合と同様にして、分圧回路部3のヒューズHU1〜HU9を選択して切断する。このようにして、電圧検出回路60及び60aの検出電圧の調整をそれぞれ行うことができる。
【0073】
次に、テスト信号Stがローレベルとなって入力電圧Viaの電圧検出を行う通常の動作について説明する。
テスト信号Stがローレベルであることから、トランスミッションゲートTM1aがオンして導通状態になると共に、トランスミッションゲートTM2aはオフして遮断状態となる。このため、演算増幅器4aの反転入力端には、分圧回路部3aから出力された分圧電圧Vdaが入力される。演算増幅器4aは、図2の場合と同様に、入力された分圧電圧Vdaと基準電圧Vrとの電圧比較を行い、該比較結果に応じた2値の信号を出力する。
【0074】
このように、電圧検出回路60は、入力電圧Viが所定の電圧V1以下に低下したか否かの検出を行い、入力電圧Viが所定の電圧V1以下に低下したことを検出すると該検出したことを示すハイレベルの信号を制御回路45に出力する。同様に、電圧検出回路60aは、入力電圧Viaが所定の電圧V2以下に低下したか否かの検出を行い、入力電圧Viaが所定の電圧V2以下に低下したことを検出すると該検出したことを示すハイレベルの信号を制御回路45に出力する。
【0075】
一方、図6において、演算増幅器4aのオフセットが無視できるような場合、図6のトランスミッションゲートTM1a,TM2a及び切替回路部41をなくして図7のようにしてもよい。図7の場合、テストモード時において、演算増幅器4から調整用出力端子42に出力された電圧の測定を行い、該測定した電圧を基にして上述した方法で、ヒューズHU1〜HU9を選択的に切断する。
【0076】
これと同時に、該測定された電圧が演算増幅器4aから出力されたものとして、該測定電圧を基に演算を行い、該演算結果から分圧回路部3aのヒューズHU1a〜HU9aを選択的に切断する。このようにすることによって、テストモード時における電圧測定時間の短縮を図ることができる。なお、図6及び図7において、3つ以上の入力電圧を検出する場合は、電圧検出回路60aを該検出する入力電圧の数の増加に応じて追加すればよい。
【0077】
ここで、上記説明では、テストモード時に測定した出力電圧Voに応じて分圧回路部の分圧電圧を調整するようにしたが、前記第1の実施の形態の場合と同様、該測定した出力電圧Voに応じて基準電圧発生回路部2の基準電圧Vrの調整を行うようにしてもよい。このようにした場合、図5の電圧検出回路60は、図8のようになる。なお、図8の電圧検出回路60における基準電圧発生回路部2及び分圧回路部3は、図4と同じであるのでその説明を省略する。また、複数の入力電圧に対してそれぞれ電圧検出を行う場合は、図6及び図7の電圧検出回路60を図8の構成にすると共に、図6及び図7の電圧検出回路60aにおける分圧回路部3aを抵抗R8aとR9aとの直列回路にし、入力端INaに入力された電圧をR8aとR9aで分圧して分圧電圧Vdaを生成するようにすればよい。
【0078】
このように、本第2の実施の形態における電圧検出回路は、テスト信号入力端子13に所定のテスト信号Stを入力することによって、テストモード時に、入力端子から入力される入力電圧の代わりに演算増幅器の出力信号を該演算増幅器の反転入力端に入力するようにし、演算増幅器の出力電圧を測定して該測定結果に応じて分圧回路部又は基準電圧発生回路部の各ヒューズを選択的に切断するようにした。このことから、検出電圧の測定が短時間で行うことができ、検出電圧の調整のために行われるトリミング工程までの製造工程に要する時間と検査工程に要する時間を大幅に短縮させることができ、コストの上昇を低減させることができると共に、検出電圧の高精度な調整が可能となる。
【0079】
なお、前記第1及び第2の実施の形態では、分圧回路部3及び3aにおいて、ヒューズをトリミングして切断することにより分圧電圧の調整を行う場合を例にして説明したが、直列に接続した2つの分圧用抵抗によって分圧電圧Vdの生成を行うと共に、該2つの分圧用抵抗を形成する抵抗体に対してトリミングを行って各抵抗値の調整を行うことにより分圧電圧の調整を行うようにしてもよい。
【0080】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように、本発明の電圧検出回路によれば、分圧回路部の入力電圧として、通常動作時には、入力端子からの入力電圧を出力し、外部から所定のテスト信号が入力されるテストモード時には、演算増幅器の出力電圧を出力するようにした。このことから、所定のテスト信号を入力することで電圧検出回路の検出電圧を測定することができるため、該検出電圧の測定を短時間で行うことができ、検査工程に要する時間を大幅に短縮することができ製造コストの削減を図ることができると共に、検出電圧そのものを測定することができるため、高精度な調整を行うことができる。
【0081】
また、演算増幅器の所定の入力端に対して、通常動作時には、前記分圧回路部からの分圧電圧を出力し、外部から所定のテスト信号が入力されるテストモード時には、該演算増幅器の出力電圧を出力するようにした。このことから、所定のテスト信号を入力することで電圧検出回路の基準電圧を測定することができるため、基準電圧の測定が短時間で行うことができ、検査工程に要する時間を大幅に短縮することができ製造コストの削減を図ることができる。
【0082】
具体的には、分圧回路部において、テストモード時に演算増幅器の出力電圧を測定して得られた測定値に基づいて、トリミングによる抵抗値の比の調整を行って分圧電圧の調整が行われるようにした。このことから、検出電圧の調整のために行われるトリミング工程までの製造工程に要する時間と検査工程に要する時間を大幅に短縮させることができ、製造コストの削減を図ることができる。
【0083】
この場合、トリミングによって、分圧回路部の各調整用ヒューズを選択的に切断すると共に、分圧回路部の第1出力選択用ヒューズ又は第2出力選択用ヒューズのいずれか一方を選択して切断するようにした。このことから、短時間で高精度に検出電圧の調整を行うことができ、製造コストの削減を図ることができる。
【0084】
また、各分圧回路部の入力電圧として、通常動作時には、対応する各入力端子からの入力電圧をそれぞれ出力し、外部から所定のテスト信号が入力されるテストモード時には、対応する各演算増幅器の出力電圧をそれぞれ出力するようにした。このことから、複数の電圧の検出を行う電圧検出回路において、所定のテスト信号を入力することで各検出電圧の測定を行うことができるため、各検出電圧の測定を短時間で行うことができ、検査工程に要する時間を大幅に短縮することができ製造コストの削減を図ることができると共に、各検出電圧そのものをそれぞれ測定することができるため、高精度な調整を行うことができる。
【0085】
また、各演算増幅器の所定の入力端に対して、通常動作時には、対応する各分圧回路部からの分圧電圧をそれぞれ出力し、外部から所定のテスト信号が入力されるテストモード時には、対応する該各演算増幅器の出力電圧をそれぞれ出力するようにした。このことから、複数の電圧の検出を行う電圧検出回路において、所定のテスト信号を入力することで各演算増幅器のオフセットを含んだ基準電圧の測定を行うことができるため、各演算増幅器のオフセットを含んだ基準電圧の測定をそれぞれ短時間で行うことができ、検査工程に要する時間を大幅に短縮することができ製造コストの削減を図ることができる。
【0086】
具体的には、各分圧回路部において、テストモード時に対応する演算増幅器の出力電圧を測定して得られた測定値に基づいて、トリミングによる前記抵抗値の比の調整を行って分圧電圧の調整がそれぞれ行われるようにした。このことから、各検出電圧の調整のために行われるトリミング工程までの製造工程に要する時間と検査工程に要する時間を大幅に短縮させることができ、製造コストの削減を図ることができる。
【0087】
更に、テストモード時に、外部から入力される選択信号に応じて、前記各演算増幅器からの出力電圧のいずれか1つを外部に出力する切替回路部を備えるようにしたことから、各測定電圧の測定を容易に行うことができる。
【0088】
また、所定の分圧回路部の入力電圧として、通常動作時には、対応する入力端子からの入力電圧を出力し、外部から所定のテスト信号が入力されるテストモード時には、対応する演算増幅器の出力電圧を出力するようにした。このことから、複数の電圧の検出を行う電圧検出回路において、所定のテスト信号を入力することで基準電圧を測定することができるため、基準電圧の測定が短時間で行うことができ、検査工程に要する時間を更に大幅に短縮することができ製造コストの削減を図ることができると共に、ピン数の増加を低減させることができ少ないピン数で高精度の電圧検出回路を実現することができる。
【0089】
また、1つの演算増幅器における所定の入力端に対して、通常動作時には、対応する分圧回路部からの分圧電圧を出力し、外部から所定のテスト信号が入力されるテストモード時には、該演算増幅器の出力電圧を出力するようにした。このことから、複数の電圧の検出を行う電圧検出回路において、所定のテスト信号を入力することで基準電圧を測定することができるため、基準電圧の測定が短時間で行うことができ、検査工程に要する時間を更に大幅に短縮することができ製造コストの削減を図ることができると共に、ピン数の増加を低減させることができ少ないピン数で高精度の電圧検出回路を実現することができる。
【0090】
具体的には、各分圧回路部において、テストモード時に所定の1つの演算増幅器における出力電圧を測定して得られた測定値に基づいて、トリミングによる抵抗値の比の調整を行って分圧電圧の調整がそれぞれ行われるようにした。このことから、各検出電圧の調整のために行われるトリミング工程までの製造工程に要する時間と検査工程に要する時間を大幅に短縮させることができ、製造コストの削減を図ることができる。
【0091】
これらの場合、トリミングによって、分圧回路部の各調整用ヒューズを選択的に切断すると共に、分圧回路部の第1出力選択用ヒューズ又は第2出力選択用ヒューズのいずれか一方をそれぞれ選択して切断するようにした。このことから、短時間で高精度に各検出電圧の調整を行うことができ、製造コストの削減を図ることができる。
【0092】
一方、基準電圧発生回路部は、所定の定電圧を生成して出力する定電圧発生部と、該定電圧発生部から出力された定電圧を分圧して基準電圧を生成し出力する電圧調整部とで構成され、テストモード時に演算増幅器の出力電圧を測定して得られた測定値に基づいて、電圧調整部でのトリミングによる抵抗値の比の調整を行って基準電圧の調整が行われるようにした。このことから、検出電圧の調整のために行われるトリミング工程までの製造工程に要する時間と検査工程に要する時間を大幅に短縮させることができ、製造コストの削減を図ることができる。
【0093】
この場合、トリミングによって、電圧調整部の各調整用ヒューズを選択的に切断すると共に、電圧調整部の第1出力選択用ヒューズ又は第2出力選択用ヒューズのいずれか一方を選択して切断するようにした。このことから、短時間で高精度に検出電圧の調整を行うことができ、製造コストの削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における電圧検出回路の例を示した回路図である。
【図2】 図1の電圧検出回路を用いて複数の入力電圧に対する電圧検出を行う場合の例を示した回路図である。
【図3】 図1の電圧検出回路を用いて複数の入力電圧に対する電圧検出を行う場合の他の例を示した回路図である。
【図4】 本発明の第1の実施の形態における電圧検出回路の他の例を示した回路図である。
【図5】 本発明の第2の実施の形態における電圧検出回路の例を示した回路図である。
【図6】 図5の電圧検出回路を用いて複数の入力電圧に対する電圧検出を行う場合の例を示した回路図である。
【図7】 図5の電圧検出回路を用いて複数の入力電圧に対する電圧検出を行う場合の他の例を示した回路図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における電圧検出回路の他の例を示した回路図である。
【図9】 従来の電圧検出回路の例を示した回路図である。
【符号の説明】
1,1a,60,60a 電圧検出回路
2 基準電圧発生回路部
3,3a 分圧回路部
4,4a 演算増幅器
5,5a,61,61a 入力切替回路部
11 出力端子
12 入力端子
13 テスト信号入力端子
41 切替回路部
42 調整用出力端子
45 制御回路
51 定電圧発生部
52 電圧調整部
R1〜R7 調整用抵抗
R8,R9,R53,R54 抵抗
HU1〜HU9 ヒューズ

Claims (14)

  1. 入力端子から入力された電圧と所定の基準電圧とを比較し、該比較結果に応じた信号を出力して、該入力電圧が所定の電圧になったことを検出する電圧検出回路において、
    前記所定の基準電圧を生成して出力する基準電圧発生回路部と、
    入力された電圧を分圧して出力する分圧回路部と、
    前記基準電圧発生回路部からの基準電圧と該分圧回路部からの分圧電圧との電圧比較を行い、該比較結果に応じた電圧を出力する演算増幅器と、
    外部から入力される所定のテスト信号に応じて、前記入力端子に入力された電圧又は該演算増幅器の出力電圧のいずれかを前記分圧回路部の入力電圧として出力する入力切替回路部と、
    を備え、
    前記入力切替回路部は、分圧回路部の入力電圧として、通常動作時には、前記入力端子からの入力電圧を出力し、外部から所定のテスト信号が入力されるテストモード時には、前記演算増幅器の出力電圧を出力することを特徴とする電圧検出回路。
  2. 入力端子から入力された電圧と所定の基準電圧とを比較し、該比較結果に応じた信号を出力して、該入力電圧が所定の電圧になったことを検出する電圧検出回路において、
    前記所定の基準電圧を生成して出力する基準電圧発生回路部と、
    入力された電圧を分圧して出力する分圧回路部と、
    前記基準電圧発生回路部からの基準電圧と該分圧回路部からの分圧電圧との電圧比較を行い、該比較結果に応じた電圧を出力する演算増幅器と、
    外部から入力される所定のテスト信号に応じて、前記分圧回路部からの分圧電圧又は前記演算増幅器の出力電圧のいずれかを該演算増幅器の所定の入力端に出力する入力切替回路部と、
    を備え、
    前記入力切替回路部は、演算増幅器の所定の入力端に対して、通常動作時には、前記分圧回路部からの分圧電圧を出力し、外部から所定のテスト信号が入力されるテストモード時には、該演算増幅器の出力電圧を出力することを特徴とする電圧検出回路。
  3. 前記分圧回路部は、直列に接続された複数の抵抗で構成され、該各抵抗による抵抗値の比に応じて入力電圧を分圧した分圧電圧を生成し、テストモード時に演算増幅器の出力電圧を測定して得られた測定値に基づいて、トリミングによる前記抵抗値の比の調整を行って該分圧電圧の調整が行われることを特徴とする請求項1又は2記載の電圧検出回路。
  4. 前記分圧回路部は、
    所定の前記抵抗値の比になるように形成された2つの分圧用抵抗と、
    該各分圧用抵抗の間に、直列に接続された複数の調整用抵抗と、
    該各調整用抵抗に対応して並列に接続された各調整用ヒューズと、
    前記一方の分圧用抵抗と前記調整用抵抗との接続部の電圧を分圧電圧として出力する第1出力選択用ヒューズと、
    前記他方の分圧用抵抗と前記調整用抵抗との接続部の電圧を分圧電圧として出力する第2出力選択用ヒューズと、
    で構成され、
    前記トリミングによって、各調整用ヒューズを選択的に切断すると共に、前記第1出力選択用ヒューズ又は第2出力選択用ヒューズのいずれか一方を選択して切断することを特徴とする請求項3記載の電圧検出回路。
  5. 複数の入力端子から入力された各電圧と所定の基準電圧とを比較し、該比較結果に応じた信号をそれぞれ出力して、該各入力電圧が対応する所定の電圧になったことを検出する電圧検出回路において、
    前記所定の基準電圧を生成して出力する基準電圧発生回路部と、
    対応する前記入力端子から入力された電圧を分圧して出力する各分圧回路部と、
    前記基準電圧発生回路部からの基準電圧と対応する該分圧回路部からの分圧電圧との電圧比較を行い、該比較結果に応じた電圧を出力する各演算増幅器と、
    外部から入力される所定のテスト信号に応じて、前記各入力端子に入力されたそれぞれの電圧又は該各演算増幅器のそれぞれの出力電圧のいずれかを対応する前記各分圧回路部の入力電圧としてそれぞれ出力する入力切替回路部と、
    を備え、
    前記入力切替回路部は、各分圧回路部の入力電圧として、通常動作時には、対応する前記各入力端子からの入力電圧をそれぞれ出力し、外部から所定のテスト信号が入力されるテストモード時には、対応する前記各演算増幅器の出力電圧をそれぞれ出力することを特徴とする電圧検出回路。
  6. 複数の入力端子から入力された各電圧と所定の基準電圧とを比較し、該比較結果に応じた信号をそれぞれ出力して、該各入力電圧が対応する所定の電圧になったことを検出する電圧検出回路において、
    前記所定の基準電圧を生成して出力する基準電圧発生回路部と、
    対応する前記入力端子から入力された電圧を分圧して出力する各分圧回路部と、
    前記基準電圧発生回路部からの基準電圧と対応する該分圧回路部からの分圧電圧との電圧比較を行い、該比較結果に応じた電圧を出力する各演算増幅器と、
    外部から入力される所定のテスト信号に応じて、前記各分圧回路部からのそれぞれの分圧電圧又は該各演算増幅器のそれぞれの出力電圧のいずれかを対応する該各演算増幅器の所定の入力端にそれぞれ出力する入力切替回路部と、
    を備え、
    前記入力切替回路部は、各演算増幅器の所定の入力端に対して、通常動作時には、対応する前記各分圧回路部からの分圧電圧をそれぞれ出力し、外部から所定のテスト信号が入力されるテストモード時には、対応する該各演算増幅器の出力電圧をそれぞれ出力することを特徴とする電圧検出回路。
  7. 前記各分圧回路部は、直列に接続された複数の抵抗でそれぞれ構成され、該各抵抗による抵抗値の比に応じて入力電圧を分圧した分圧電圧をそれぞれ生成し、テストモード時に対応する演算増幅器の出力電圧を測定して得られた測定値に基づいて、トリミングによる前記抵抗値の比の調整を行って該分圧電圧の調整がそれぞれ行われることを特徴とする請求項5又は6記載の電圧検出回路。
  8. テストモード時に、外部から入力される選択信号に応じて、前記各演算増幅器からの出力電圧のいずれか1つを外部に出力する切替回路部を備えることを特徴とする請求項5、6又は7記載の電圧検出回路。
  9. 複数の入力端子から入力された各電圧と所定の基準電圧とを比較し、該比較結果に応じた信号をそれぞれ出力して、該各入力電圧が対応する所定の電圧になったことを検出する電圧検出回路において、
    前記所定の基準電圧を生成して出力する基準電圧発生回路部と、
    対応する前記入力端子から入力された電圧を分圧して出力する各分圧回路部と、
    前記基準電圧発生回路部からの基準電圧と対応する該分圧回路部からの分圧電圧との電圧比較を行い、該比較結果に応じた電圧を出力する各演算増幅器と、
    外部から入力される所定のテスト信号に応じて、所定の1つの前記分圧回路部に対して、対応する入力端子からの入力電圧又は対応する前記演算増幅器の出力電圧のいずれかを入力電圧として出力する入力切替回路部と、
    を備え、
    前記入力切替回路部は、前記所定の分圧回路部の入力電圧として、通常動作時には、対応する前記入力端子からの入力電圧を出力し、外部から所定のテスト信号が入力されるテストモード時には、対応する前記演算増幅器の出力電圧を出力することを特徴とする電圧検出回路。
  10. 複数の入力端子から入力された各電圧と所定の基準電圧とを比較し、該比較結果に応じた信号をそれぞれ出力して、該各入力電圧が対応する所定の電圧になったことを検出する電圧検出回路において、
    前記所定の基準電圧を生成して出力する基準電圧発生回路部と、
    対応する前記入力端子から入力された電圧を分圧して出力する各分圧回路部と、
    前記基準電圧発生回路部からの基準電圧と対応する該分圧回路部からの分圧電圧との電圧比較を行い、該比較結果に応じた電圧を出力する各演算増幅器と、
    外部から入力される所定のテスト信号に応じて、所定の1つの前記演算増幅器における一方の入力端に対して、対応する分圧回路部からの分圧電圧又は該演算増幅器の出力電圧のいずれかを出力する入力切替回路部と、
    を備え、
    前記入力切替回路部は、前記1つの演算増幅器における所定の入力端に対して、通常動作時には、対応する前記分圧回路部からの分圧電圧を出力し、外部から所定のテスト信号が入力されるテストモード時には、該演算増幅器の出力電圧を出力することを特徴とする電圧検出回路。
  11. 前記各分圧回路部は、直列に接続された複数の抵抗でそれぞれ構成され、該各抵抗による抵抗値の比に応じて入力電圧を分圧した分圧電圧をそれぞれ生成し、テストモード時に前記所定の1つの演算増幅器における出力電圧を測定して得られた測定値に基づいて、トリミングによる前記抵抗値の比の調整を行って該分圧電圧の調整がそれぞれ行われることを特徴とする請求項9又は10記載の電圧検出回路。
  12. 前記各分圧回路部は、
    所定の前記抵抗値の比になるように形成された2つの分圧用抵抗と、
    該各分圧用抵抗の間に、直列に接続された複数の調整用抵抗と、
    該各調整用抵抗に対応して並列に接続された各調整用ヒューズと、
    前記一方の分圧用抵抗と前記調整用抵抗との接続部の電圧を分圧電圧として出力する第1出力選択用ヒューズと、
    前記他方の分圧用抵抗と前記調整用抵抗との接続部の電圧を分圧電圧として出力する第2出力選択用ヒューズと、
    でそれぞれ構成され、
    前記トリミングによって、各調整用ヒューズを選択的に切断すると共に、前記第1出力選択用ヒューズ又は第2出力選択用ヒューズのいずれか一方をそれぞれ選択して切断することを特徴とする請求項7又は11記載の電圧検出回路。
  13. 前記基準電圧発生回路部は、
    所定の定電圧を生成して出力する定電圧発生部と、
    直列に接続された複数の抵抗で構成され、該各抵抗による抵抗値の比に応じて該定電圧発生部からの定電圧を分圧した基準電圧を生成して出力し、テストモード時に演算増幅器の出力電圧を測定して得られた測定値に基づいて、トリミングによる前記抵抗値の比の調整を行って該基準電圧の調整が行われる電圧調整部と、
    で構成されることを特徴とする請求項1、2、5、6、9又は10記載の電圧検出回路。
  14. 前記電圧調整部は、
    所定の前記抵抗値の比になるように形成された2つの分圧用抵抗と、
    該各分圧用抵抗の間に、直列に接続された複数の調整用抵抗と、
    該各調整用抵抗に対応して並列に接続された各調整用ヒューズと、
    前記一方の分圧用抵抗と前記調整用抵抗との接続部の電圧を基準電圧として出力する第1出力選択用ヒューズと、
    前記他方の分圧用抵抗と前記調整用抵抗との接続部の電圧を基準電圧として出力する第2出力選択用ヒューズと、
    で構成され、
    前記トリミングによって、各調整用ヒューズを選択的に切断すると共に、前記第1出力選択用ヒューズ又は第2出力選択用ヒューズのいずれか一方を選択して切断することを特徴とする請求項13記載の電圧検出回路。
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