JP4367842B2 - 粉末状セメント分散剤の製造方法 - Google Patents

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本発明は、モルタルやコンクリートの製造に使用される粉末状セメント分散剤の製造方法に関し、特にセメント系プレミックス製品の製造に好適な粉末状セメント分散剤の製造方法に関する。
近年、低水セメント比であっても良好な流動性を得ることができるセメント分散剤として、ポリカルボン酸系高分子化合物を主成分とする分散剤が主流になりつつある。しかしながら、この分散剤は一般に水溶液として製造されるため、左官材料等のプレミックス製品にあらかじめ配合しておくことが不可能であり、輸送等において粉末状セメント分散剤に比べコスト高になるという欠点がある。
一方、粉末状セメント分散剤として現在広く用いられているナフタレンスルホン酸塩ホルムアルデヒド縮合物やメラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物などは、国際がん研究機関(IARC)の評価で発がん性が指摘されているホルムアルデヒドが含まれる可能性があるため、安全性の面からポリカルボン酸系高分子化合物を主成分とする粉末状セメント分散剤が望まれている。そこで、ポリカルボン酸系高分子化合物を主成分とする粉末状セメント分散剤の製造方法として、分散剤水溶液と無機粉末との混合物を噴霧乾燥し、粉末化する方法が提案されている(特許文献1参照)。
特許第2669761号公報
しかし、粉末化を良好に行おうとすると無機粉末の混合量が増加してポリカルボン酸系高分子化合物濃度が低下したり、ポリカルボン酸系高分子化合物が無機粉末に吸着されたりして、コンクリート液相中に溶出するポリカルボン酸系高分子化合物が減少するという問題が指摘されている。また、ポリカルボン酸系高分子化合物濃度の高い粉末状セメント分散剤を製造しようとすると、ポリカルボン酸系高分子化合物が噴霧乾燥器の内壁に付着して粉末状セメント分散剤の回収率が低下したり、長時間の熱負荷による熱変性によって分散性能が低下したりする問題がある。
また、粉末状セメント分散剤は、プレミックスする際のハンドリングの面から、ダマになり難く、分散剤自体の流動性が高いものが望まれているが、ポリカルボン酸系高分子化合物を主成分とする粉末状セメント分散剤は、ダマが発生しやすく、分散剤自体の流動性も未だ満足できるものではない。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、ダマの発生を抑制することができ、それ自体流動性の高い粉末状セメント分散剤の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、本発明者らは、特定のポリカルボン酸系高分子化合物を含有する水溶液を噴霧乾燥し、得られた粉体を直ちに個別に運動させながら冷却することにより、ダマの発生を抑制することができ、分散剤自体の流動性が高い粉末状セメント分散剤が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記のA成分を含有する水溶液を噴霧乾燥し、得られた粉体を直ちに個別に運動させながら冷却し、前記粉体の温度を60℃以下にすることを特徴とする粉末状セメント分散剤の製造方法を提供する(請求項1)。
A成分:下記のA1成分を40〜85モル%、A2成分を15〜60モル%及びA3成分を0〜5モル%(A1成分,A2成分及びA3成分の合計100モル%)含み、かつ数平均分子量が2000〜50000の水溶性ビニル共重合体
A1成分:オレフィンモノカルボン酸及びその塩から選ばれる一種又は二種以上
A2成分:アルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート及び(メタ)アリルスルホン酸塩から選ばれる一種又は二種以上
A3成分:(メタ)アクリル酸アルキル及びヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートから選ばれる一種又は二種以上。
上記発明(請求項1)によれば、ダマの発生量が少なく、分散剤自体の流動性が高い粉末状セメント分散剤を得ることができる。
上記発明(請求項1)においては、前記A成分が、前記A1成分としてメタクリル酸又はその塩を55〜75モル%及び前記A2成分としてメトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートを25〜45モル%(A1成分とA2成分との合計100モル%)含む水溶性ビニル共重合体であることが好ましく(請求項2)、また、前記A成分が、前記A1成分としてメタクリル酸又はその塩を50〜72モル%、前記A2成分としてメトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートを25〜40モル%及び(メタ)アリルスルホン酸塩を0.1〜10モル%(A1成分とA2成分との合計100モル%)含む水溶性ビニル共重合体であることが特に好ましい(請求項3)。
上記発明(請求項1〜3)においては、前記粉体の平均粒子径が60〜500μmとなるように前記噴霧乾燥を行うことが好ましい(請求項4)。
上記発明(請求項1〜4)においては、前記A成分を含有する水溶液を噴霧乾燥器によって噴霧乾燥し、得られた粉体を、前記噴霧乾燥器から取り出してから30秒以内に60℃以下まで冷却することが好ましい(請求項5)。
本発明により得られる粉末状セメント分散剤は、セメントやコンクリート等に高い分散性能を付与することができるとともに、粉末状セメント分散剤自体の流動性が高く、しかもダマの発生量が少ないため、プレミックスするときのハンドリング性が良好である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
本製造方法に使用できる原料は、下記のA1成分と、A2成分と、所望によりさらにA3成分とからなる水溶性ビニル共重合体(以下「A成分」という場合がある。)を含有する水溶液である。
A1成分は、オレフィンモノカルボン酸及びその塩から選ばれる一種又は二種以上である。A1成分であるオレフィンモノカルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸が好ましく、オレフィンモノカルボン酸塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩及びエタノールアミン等の有機アミン塩から選ばれる一種又は二種以上の塩が好ましい。
A2成分は、アルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート及び(メタ)アリルスルホン酸塩から選ばれる一種又は二種以上である。A2成分であるアルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートとしては、モノメトキシポリエチレングリコール、モノエトキシポリエチレングリコール、モノ(イソ)プロポキシポリエチレングリコール等の炭素数1〜3のアルコキシ基を有するモノアルコキシポリエチレングリコールと(メタ)アクリル酸とのエステルが挙げられるが、アルコキシ残基としてはメトキシ基、エトキシ基等が好ましく、エチレングリコールの重合度(n)は5〜200が好ましい。重合度が5未満では得られる分散剤の分散性能が低くなるおそれがあり、重合度が200を超えると得られる分散剤が粉末化しにくくなる傾向がある。
A2成分の(メタ)アリルスルホン酸塩としては、(メタ)アリルスルホン酸のナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩及びエタノールアミン等の有機アミン塩から選ばれる一種又は二種以上の塩が好ましい。
A3成分は、(メタ)アクリル酸アルキル及びヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートから選ばれる一種又は二種以上である。A3成分である(メタ)アクリル酸アルキルとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート等が挙げられ、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
水溶液中におけるA成分の濃度は、5〜70質量%であるのが好ましく、特に20〜65質量%であるのが好ましい。A成分の濃度が5質量%未満では、分散剤の生産性が低くなるおそれがあり、70質量%を超えると、糸引き状態で乾燥して粉体の嵩比重が大きくなり、分散剤の流動性が低下するおそれがある。
A成分中、A1成分の含有率は40〜85モル%であり、A2成分の含有率は15〜60モル%であり、A3成分の含有率は0〜5モル%である。これらの範囲外では、粉末状セメント分散剤の分散性能が低下するおそれがある。
分散性能及び回収率の観点から、A成分は、A1成分としてメタクリル酸又はその塩を55〜75モル%、A2成分としてメトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートを25〜45モル%(A1成分とA2成分との合計100モル%)含むことが好ましく、特に、A1成分としてメタクリル酸又はその塩を50〜72モル%、A2成分としてメトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートを25〜40モル%及び(メタ)アリルスルホン酸塩を0.1〜10モル%(A1成分とA2成分との合計100モル%)含むことがより好ましい。
上記水溶性ビニル共重合体の数平均分子量は2000〜50000であり、好ましくは3000〜40000である。数平均分子量が2000〜50000の範囲外では、得られる分散剤の分散性能が低下するおそれがある。なお、上記数平均分子量は、GPC法によるプルラン換算値である。
本実施形態に係る粉末状セメント分散剤の製造方法においては、最初に、水溶性ビニル共重合体(A成分)を含有する水溶液を噴霧乾燥器に導入して噴霧乾燥し、粉体とする。
噴霧乾燥器としては、特に限定されるものではなく従来公知の装置を用いることができ、例えば、噴霧装置としてディスクやノズルを備えた噴霧乾燥器、流動層内蔵型噴霧乾燥機などを用いることができる。この噴霧乾燥器による噴霧乾燥は、熱風入口温度150〜250℃、熱風出口温度80〜150℃、噴霧圧力500〜20000kPaの条件下で行うことが好ましい。
上記噴霧乾燥によって得る粉体の平均粒子径は、60〜500μmであることが好ましく、70〜500μmであることが特に好ましい。平均粒子径が60μm未満では、ダマの発生量が多くなり、粉末状セメント分散剤自体の流動性も低下するおそれがあり、平均粒子径が500μmを超えると、粉末状セメント分散剤の溶解性が低下し、プレミックスする際に分散剤が不均一になるおそれがある。
噴霧乾燥によって粉体(粉末状セメント分散剤)が得られたら、直ちにその粉体を個別に運動させながら冷却し、粉体の温度を60℃以下にする。具体的には、噴霧乾燥器から取り出した粉体を、好ましくは30秒以内、特に好ましくは10秒以内に60℃以下まで冷却する。「運動」の形態としては、例えば、振動、流動、転動等が挙げられるが、個々の粉体が相互に接着しない限り特に限定されるものではない。
このように粉体を直ちに個別に運動させながら60℃以下まで冷却することにより、ダマの発生を抑制することができる。その理由は必ずしも明らかではないが、粉体を運動させずに冷却すると、粉体を構成するポリマーのうち融点の低い低分子量体の部分において粉体同士が接着し、ダマが発生しやすくなると考えられる。また、得られた粉体を直ちに60℃以下まで冷却しないと、粉体表面に水分が付着して粉体同士が接着し、ダマが発生しやすくなると考えられる。
粉体を運動させるとともに冷却することのできる装置としては、例えば、空気輸送装置(例えばダルトン社製のオートローダー,バキューマックス)、振動冷却装置(例えば神鋼電機社製の振動乾燥・冷却装置)、間接振動乾燥機(例えば玉川マシナリー製の攪拌式間接振動乾燥機)などを用いることができる。
以上のようにして得られる粉末状セメント分散剤は、分散剤自体の流動性が高く、ダマの含有量が少ないものとなっている。この粉末状セメント分散剤は、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、高ビーライトポルトランドセメント、高炉セメント、フライアッシュ含有セメント、シリカフューム含有セメントなどに使用することができ、また、プレミックスする際のハンドリング性が良好であるため、セメント系プレミックス製品の製造に好適である。
以下、合成例及び実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の合成例及び実施例に何ら限定されるものではない。
〔合成例1〕(水溶性ビニル共重合体S1の合成)
500Lのガラスライニング製の反応容器に水65質量部を仕込み、攪拌しながら加温して、内温を80℃に保った。次に、メタクリル酸17.4質量部とメトキシポリエチレングリコール(n=23)メタクリレート79.7質量部と3−メルカプトプロピオン酸1.3質量部との混合物、及び20%過硫酸ナトリウム水溶液8.4質量部をともに2時間かけて反応容器に滴下した。
続いて、20%過硫酸アンモニウム水溶液2質量部を30分かけて滴下し、1時間同温度で熟成させた。この反応液は、メタクリル酸を73モル%、メトキシポリエチレングリコール(n=23)メタクリレートを27モル%(合計100モル%)の割合で共重合反応した、数平均分子量23000の水溶性ビニル共重合体の水溶液であった。最後に、冷却しながら反応液にNaOHを投入し、pHを6〜8に調整した。
〔合成例2〜6〕(水溶性ビニル共重合体S2〜S6の合成)
モノマーの種類、共重合比率(モル%)、水溶性ビニル共重合体の数平均分子量及び(メタ)アクリル酸塩の種類を表1に示すように変化させる以外、合成例1(S1)と同様にして、S2〜S6を合成した。
Figure 0004367842
〔実施例1〕(粉末状セメント分散剤PS1の製造)
噴霧乾燥器として塔径5m、高さ8mの流動層内蔵型スプレードライヤを使用し、熱風入口温度を200℃、熱風出口温度を105℃に維持しながら、水溶性ビニル共重合体S1の水溶液(濃度:30質量%)を110kg/cmの供給圧力、107kg/hrの流量で噴霧乾燥した。
噴霧乾燥器から取り出した粉末状セメント分散剤を、直ちに振動冷却装置(神鋼電機社製,振動乾燥・冷却装置)に導入し50℃まで冷却してから製品袋に捕集した。なお、粉末状セメント分散剤を噴霧乾燥器より取り出してから製品袋に捕集するまでの時間は約5秒であった。粉末状セメント分散剤の捕集時の粉体温度、乾燥減量、平均粒子径、ダマの含有量、安息角及び分散性能(モルタルフロー)を表2に示す。
〔実施例2〜7,比較例1〜2〕(粉末状セメント分散剤PS2〜PS11の製造)
実施例1と同様にして噴霧乾燥を行い、粉末状セメント分散剤を製造した。得られた粉末状セメント分散剤の捕集時の粉体温度、乾燥減量、平均粒子径、ダマの含有量、安息角及び分散性能(モルタルフロー)を表2に示す。なお、粉末状セメント分散剤の粒子径や捕集時の粉体温度は、噴霧乾燥器内での滞留時間や振動冷却装置の冷風温度により調整した。
乾燥減量の測定
赤外線水分計(ケット科学研究所社製,型式:FD−600)を用いて、下記の条件の下、粉末状セメント分散剤の乾燥減量を測定した。
粉末状セメント分散剤の質量:5g
測定温度:110℃
測定時間:30分
平均粒子径の測定
音波篩い分け測定器(セイシン企業社製,RPS−85P)を用いて、粉末状セメント分散剤の平均粒子径を測定した。粉末の固着を防ぐために、あらかじめ粉末状セメント分散剤にホワイトカーボン(シオノギ製薬社製)を2質量%添加・混合したものを使用した。各篩に留まったサンプルの累積質量%と篩の目開きから、50%累積質量%の粒径(平均粒子径D50)を算出した。
ダマ含有量の測定
室温まで冷却した粉末状セメント分散剤100gを目開き2mmのステンレス製篩で篩い、篩上に留まった粉末セメント分散剤の質量から、ダマ含有量(質量%)を算出した。
安息角の測定
粉体特性評価装置(ホソカワミクロン社製,パウダテスタPT−D)を用いて、粉末状セメント分散剤の安息角を測定した。
粉末セメント分散剤の分散性能(モルタルフロー)の測定
JIS R5201(1997)に規定されるテーブルフロー試験(テーブルの落下なし)により測定した。モルタルの配合は、セメント900g、JIS標準砂1350g、上水道水315g、消泡剤(竹本油脂社製AF20の100倍希釈液)9g及び粉末状セメント分散剤0.81gとし、測定温度は20℃とした。
Figure 0004367842
表2に示すように、実施例1〜6の粉末状セメント分散剤にはダマが全く含まれていなかったのに対し、捕集時の粉体温度が60℃以上である比較例1,2においてはダマの発生が顕著であった。なお、粉末状セメント分散剤の平均粒子径が70μm未満の実施例7においてはダマが若干含まれていたが、その含有量は比較例1,2に比べれば少量であった。
また、実施例1〜7の粉末状セメント分散剤は、従来の分散剤(比較例3のナフタレンスルホン酸塩ホルムアルデヒド縮合物粉末,比較例4のメラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物粉末)と比較して分散性能が高いことが確認できた。
本発明の粉末状セメント分散剤は、ダマの発生量が少なく、分散剤自体の流動性が高いため、プレミックスする際のハンドリング性が良好であり、したがって、特にセメント系プレミックス製品の製造に有用である。

Claims (5)

  1. 下記のA成分を含有する水溶液を噴霧乾燥し、得られた粉体を直ちに個別に運動させながら冷却し、前記粉体の温度を60℃以下にすることを特徴とする粉末状セメント分散剤の製造方法:
    A成分:下記のA1成分を40〜85モル%、A2成分を15〜60モル%及びA3成分を0〜5モル%(A1成分,A2成分及びA3成分の合計100モル%)含み、かつ数平均分子量が2000〜50000の水溶性ビニル共重合体
    A1成分:オレフィンモノカルボン酸及びその塩から選ばれる一種又は二種以上
    A2成分:アルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート及び(メタ)アリルスルホン酸塩から選ばれる一種又は二種以上
    A3成分:(メタ)アクリル酸アルキル及びヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートから選ばれる一種又は二種以上。
  2. 前記A成分が、前記A1成分としてメタクリル酸又はその塩を55〜75モル%及び前記A2成分としてメトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートを25〜45モル%(A1成分とA2成分との合計100モル%)含む水溶性ビニル共重合体である請求項1に記載の粉末状セメント分散剤の製造方法。
  3. 前記A成分が、前記A1成分としてメタクリル酸又はその塩を50〜72モル%、前記A2成分としてメトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートを25〜40モル%及び(メタ)アリルスルホン酸塩を0.1〜10モル%(A1成分とA2成分との合計100モル%)含む水溶性ビニル共重合体である請求項1に記載の粉末状セメント分散剤の製造方法。
  4. 前記粉体の平均粒子径が60〜500μmとなるように前記噴霧乾燥を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の粉末状セメント分散剤の製造方法。
  5. 前記A成分を含有する水溶液を噴霧乾燥器によって噴霧乾燥し、得られた粉体を、前記噴霧乾燥器から取り出してから30秒以内に60℃以下まで冷却することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の粉末状セメント分散剤の製造方法。
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