JP4366912B2 - 復号装置及び復号方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルテレビジョン放送に関するものであり、詳しくは、マルチチャンネル放送の編成チャンネルを同時に復号して出力する復号装置及び復号方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
高品質な番組の提供、多チャンネルによる番組の提供といった特徴を備えた放送サービスを可能とするデジタル放送サービスは、放送衛星(BS:Broadcasting Satellite)、通信衛星(CS:Communications Satellite)を介した放送として実現されている。
【0003】
デジタル放送サービスでは、デジタルハイビジョン放送(HDTV:High Definition Television)がサービスの中心となっているが、例えば、BSデジタル放送サービスにおいては、デジタルハイビジョン放送を行わない時間帯には、マルチビュー放送、マルチチャンネル放送と呼ばれる標準テレビジョン放送(SDTV:Standard Definition Television)を提供するマルチ放送サービスを行うことが考案されている。
【0004】
マルチビュー放送とは図12に示すように、デジタルハイビジョン放送を3つのチャンネル、例えば、主番組、副番組1、副番組2というように分割し、1番組内で関連する内容を従来の標準テレビジョン放送(SDTV:Standard Definition Television)で同時に放送するというサービスである。マルチビュー放送を受信すると、例えば、スポーツ番組や、劇場中継などにおいて、同一番組中での3つのカメラアングルからの映像を同時に視聴したり、好みのアングルからの映像のみを視聴したりできる。マルチビュー放送を視聴するには、マルチビュー放送を受信する受信装置で受信した全てのデジタル標準テレビジョン放送をデコード処理する必要がある。
【0005】
マルチチャンネル放送とは、図13に示すようにデジタルハイビジョン放送の枠を3つの標準テレビジョン放送(SDTV:Standard Definition Television)に分割して同時に放送するサービスである。マルチチャンネル放送では、異なる内容の番組、例えば、映画、スポーツ番組、音楽番組が同一時間帯に送信されることになる。マルチチャンネル放送を視聴する場合、上述したマルチビュー放送とは異なり、マルチチャンネル放送を受信する受信装置で1つのデジタル標準テレビジョン放送だけ選択されデコード処理される。
【0006】
このように、デジタル放送サービスでは、1つのキャリア周波数に複数の編成チャンネルを多重化して送信することで、上述したマルチ放送サービスを実現することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来、地上波で実施されてきたアナログ放送サービスでは、1つのキャリア周波数で、1つの編成チャンネルだけを送信している。つまり、キャリア周波数と、編成チャンネルとは1対1の関係が成り立っていた。
【0008】
したがって、アナログ放送サービスにおいて、ユーザは、所望の番組を選択するには、キャリア周波数を選択するという操作をするだけでよかった。また、アナログ放送サービスでは、国営放送を除き、1つの放送局に1つのキャリア周波数が割り当てられているため、ユーザには、”所望の番組を選択する”=”キャリア周波数を選択する”=”放送局を選択する”という概念が浸透している。
【0009】
デジタル放送サービスにおいても、受信装置のリモートコントローラには、放送局を指定するボタンが備えられており、ユーザは、このボタンを押下することで、所望の放送局、つまり、所望の番組を選択することができるようになっている。
【0010】
しかし、上述したように、デジタル放送サービスにおいては、1つのキャリア周波数に複数の編成チャンネルが多重化されて送信される場合もあり、特にマルチチャンネル放送においては、1つの放送局から送信される編成チャンネルが2つ、又は、3つであったとしても1度に復号されて出力表示される編成チャンネルは1つである。
【0011】
したがって、デジタル放送サービスのマルチチャンネル放送時には、編成チャンネル単位でしかチャンネルの切り替えができないということになるため、アナログ放送サービスによってユーザに浸透している放送局を選択する操作を反映させることができない。そのため、マルチチャンネル放送が実施されるたびに選択可能な編成チャンネルが増加したりするなど、チャンネル選択操作がユーザにとって非常に分かりにくくなってしまうといった問題がある。
【0012】
そこで、本発明は、デジタル放送サービスのマルチチャンネル放送時において、多重化されて送信された全ての編成チャンネルを同一画面上に出力可能とする復号装置及び復号方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係る復号装置は、所定の周波数の第1の同期信号のクロック数をカウントしたカウント値を所定の間隔で抽出して生成される複数の時刻情報と、上記所定の周波数の第1の同期信号のクロック数をカウントしたカウント値であり、復号及び出力のタイミングを指定するタイムスタンプ情報とをそれぞれ含むm(mは自然数)本の画像ストリームデータが多重化された多重化ストリームを入力する入力手段と、上記入力手段によって入力された上記多重化ストリームをm本の画像ストリームデータに分離する分離手段と、上記分離手段によって分離された上記m本の画像ストリームデータをm個の画像データにそれぞれ復号するm個の復号手段と、上記m個の復号手段によって復号された画像データを記憶するm個の画像データ記憶手段と、上記入力手段によって入力された多重化ストリームから上記m本の画像ストリームデータの上記時刻情報をそれぞれ抽出する時刻情報抽出手段と、上記分離手段によって分離された上記m本の画像ストリームデータのうちの任意の1本の画像ストリームデータに含まれ、上記時刻情報抽出手段によって抽出される上記時刻情報に基づいて、上記所定の周波数の第1の同期信号と同期する第2の同期信号を生成する同期信号生成手段と、上記時刻情報抽出手段によって上記m本の画像ストリームデータ毎に抽出された上記時刻情報のカウント値を上記同期信号生成手段によって生成された上記第2の同期信号のクロックに基づいてそれぞれ増加させるカウント増加手段と、上記カウント増加手段によってカウント値がそれぞれ増加された上記m本の画像ストリームデータそれぞれの時刻情報と、上記m本の画像ストリームのそれぞれに含まれる上記タイムスタンプ情報とを比較する比較手段と、上記比較手段による比較によって上記時刻情報が、上記タイムスタンプ情報に一致したことに応じて、上記m個の復号手段の復号処理を制御し、上記m個の画像データ記憶手段に記憶された画像データを読み出して、同一画面上に配置して出力するよう制御する制御手段とを備え、上記カウント増加手段は、1個のメインカウント増加手段と、(m−1)個のサブカウント増加手段とを備え、上記1個のメインカウント増加手段は、上記同期信号生成手段によって生成された上記第2の同期信号のクロックに基づいて、上記任意の1本の画像ストリームデータの時刻情報のカウント値を増加させ、上記(m−1)個のサブカウント増加手段は、上記時刻情報抽出手段によってそれぞれ抽出された時刻情報のカウント値と、上記時刻情報抽出手段によって抽出された上記任意の1本の画像ストリームデータの時刻情報のカウント値との差分をとり、差分値として記憶し、上記1個のメインカウント増加手段で上記同期信号生成手段によって生成された上記第2の同期信号に基づいて増加された上記任意の1本の画像ストリームデータの時刻情報のカウント値と上記記憶した差分値とを加算することで、上記(m−1)本の画像ストリームデータの時刻情報のカウント値を増加させことを特徴とする。
【0014】
また、上述の目的を達成するために、本発明に係る復号方法は、所定の周波数の第1の同期信号のクロック数をカウントしたカウント値を所定の間隔で抽出して生成される複数の時刻情報と、上記所定の周波数の第1の同期信号のクロック数をカウントしたカウント値であり、復号及び出力のタイミングを指定するタイムスタンプ情報とをそれぞれ含むm(mは自然数)本の画像ストリームデータが多重化された多重化ストリームを入力する入力工程と、上記入力工程によって入力された上記多重化ストリームをm本の画像ストリームデータに分離する分離工程と、上記分離工程によって分離された上記m本の画像ストリームデータをm個の画像データにそれぞれ復号するm個の復号工程と、上記m個の復号工程によって復号された画像データをm個の画像データ記憶手段に記憶する画像データ記憶工程と、上記入力工程によって入力された多重化ストリームから上記m本の画像ストリームデータの上記時刻情報をそれぞれ抽出する時刻情報抽出工程と、上記分離工程によって分離された上記m本の画像ストリームデータのうちの任意の1本の画像ストリームデータに含まれ、上記時刻情報抽出工程によって抽出される上記時刻情報に基づいて、上記所定の周波数の第1の同期信号と同期する第2の同期信号を生成する同期信号生成工程と、上記時刻情報抽出工程によって上記m本の画像ストリームデータ毎に抽出された上記時刻情報のカウント値を上記同期信号生成工程によって生成された上記第2の同期信号のクロックに基づいてそれぞれ増加させるカウント増加工程と、上記カウント増加工程によってカウント値がそれぞれ増加された上記m本の画像ストリームデータそれぞれの時刻情報と、上記m本の画像ストリームのそれぞれに含まれる上記タイムスタンプ情報とを比較する比較工程と、上記比較工程による比較によって上記時刻情報が、上記タイムスタンプ情報に一致したことに応じて、上記m個の復号工程の復号処理を制御し、上記m個の画像データ記憶手段に記憶された画像データを読み出して、同一画面上に配置して出力するよう制御する制御工程とを含み、上記時刻情報抽出工程は、上記m本の画像ストリームデータの上記時刻情報を、一度に1つだけ抽出し、上記カウント増加工程は、1個のメインカウント増加工程と、(m−1)個のサブカウント増加工程とを含み、上記1個のメインカウント増加工程は、上記同期信号生成工程によって生成された上記第2の同期信号のクロックに基づいて、上記任意の1本の画像ストリームデータの時刻情報のカウント値を増加させ、上記(m−1)個のサブカウント増加工程は、上記時刻情報抽出工程によってそれぞれ抽出された時刻情報のカウント値と、上記時刻情報抽出工程によって抽出された上記任意の1本の画像ストリームデータの時刻情報のカウント値との差分をとり、差分値として記憶し、上記1個のメインカウント増加工程で上記同期信号生成工程によって生成された上記第2の同期信号に基づいて増加された上記任意の1本の画像ストリームデータの時刻情報のカウント値と上記記憶した差分値とを加算することで、上記(m−1)本の画像ストリームデータの時刻情報のカウント値を増加させことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る復号装置及び復号方法の実施の形態を図面を参照にして詳細に説明する。
【0016】
本発明は、図1に外観を示す記録再生装置100に適用される。図1に示すように記録再生装置100は、テレビジョン受像機200と接続されている。
【0017】
テレビジョン受像機200は、地上波を受信可能な地上波チューナー、BS(Broadcasting Satellite)チューナー、BSデジタルチューナー、CS(Communications Satellite)チューナー、CSデジタルチューナーを内蔵していてもよい。
【0018】
また、記録再生装置100の各種機能は、リモートコントローラ300によって遠隔操作可能である。また、このリモートコントローラ300は、テレビジョン受像機200の各種機能も、遠隔操作可能である。
【0019】
本発明を適用した記録再生装置100は、記録媒体にデジタルハイビジョン放送を圧縮なしで、映像信号、音声信号、各種データを記録することが可能な記録再生装置である。また記録再生装置100は、後述するようにデジタルチューナーを内蔵しており、例えば、BSデジタル放送で提供されるデジタルハイビジョン放送を受信し、受信したデジタルハイビジョン放送を上述したように記録媒体に記録することができる。
【0020】
図2を用いて、記録再生装置100の要部構成について説明をする。記録再生装置100は、地上波チューナー1と、入力切替回路2と、YC分離回路3と、入力切替回路4と、NTSC(National Television System Standard Committee)デコーダ5と、同期制御回路6と、プリ映像信号処理回路7と、MPEG(Moving Picture Experts Group)ビデオエンコーダ8と、音声A/D変換器9と、MPEGオーディオエンコーダ10と、デジタルチューナー11、多重/分離回路(MUX/DMX)12と、記録/再生処理部13と、ホストCPU14と、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)15と、ROM(Read Only Memory)16と、MPEGビデオデコーダ17a,17b,17cと、加算器17dと、ポスト映像信号処理回路18と、OSD(On Screen Display)19と、NTSCエンコーダ20と、MPEGオーディオデコーダ21と、切替回路22と、音声D/A変換器23と、デジタルIN/OUT24、デジタルインターフェース回路25と、地上波EPG用チューナー26と、データスライサ27と、STC(System Time Clock)生成部28とを備える。
【0021】
地上波チューナー1は、地上波放送を受信し、受信した放送のコンポジット映像信号と音声信号を入力切替回路2に供給する。
【0022】
入力切替回路2は、地上波チューナー1からコンポジット映像信号と音声信号が供給され、外部装置からコンポジット映像信号と音声信号が供給される。入力切替回路2は、ホストCPU14からの指示に従い、地上波チューナー1から供給されるコンポジット映像信号と音声信号、又は、外部装置から供給されるコンポジット映像信号と音声信号のどちらかを選択する。入力切替回路2は、選択したコンポジット映像信号をYC分離回路3に、音声信号を音声A/D変換器9にそれぞれ出力する。
【0023】
YC分離回路3は、入力切替回路2から入力されたコンポジット映像信号をYC分離し、入力切替回路4に供給する。
【0024】
入力切替回路4は、ホストCPU14からの指示に従い、外部S映像入力、又は、YC分離回路3からの出力を選択し、選択した信号をNTSCデコーダ5に供給する。
【0025】
NTSCデコーダ5は、入力された映像信号にA/D変換、クロマエンコードの処理を施し、デジタルコンポーネントビデオ信号(以下、画像データという)に変換して、プリ映像信号処理回路7に供給する。また、NTSCデコーダ5は、入力映像信号の水平同期信号を基準に生成したクロックと、同期分離して得た水平同期信号、垂直同期信号、フィールド判別信号を同期制御回路6に供給する。
【0026】
同期制御回路6では、水平同期信号、垂直同期信号、フィールド判別信号を基準とし、後述する各ブロックに必要なタイミングに変換したクロック、同期信号を生成し、記録再生装置100を構成する各ブロックに供給する。
【0027】
プリ映像信号処理回路7では、NTSCデコーダ5から供給された画像データにプリフィルター等の各種映像信号処理を施し、MPEGビデオエンコーダ8と、ポスト映像信号処理回路18に供給する。
【0028】
MPEGビデオエンコーダ8は、プリ映像信号処理回路7から供給された画像データにブロックDCT(Discrete Cosine Transform:離散コサイン変換)等の符号化処理を施し、画像のES(Elementary Stream)を生成し、多重/分離回路12に供給する。なお、本実施例では圧縮方式としてMPEGを採用しているが、他の圧縮方式でも、非圧縮でも構わない。
【0029】
音声A/D変換器9は、入力切替回路2で選択された音声信号をデジタル音声信号に変換し、MPEGオーディオエンコーダ10に供給する。
【0030】
MPEGオーディオエンコーダ10は、供給されたデジタル音声信号をMPEGフォーマットに従い圧縮した後、音声のESを生成し、映像信号同様に、多重/分離回路12に供給する。なお、本実施例では圧縮方式としてMPEGを採用しているが、他の圧縮方式でも、非圧縮でも構わない。
【0031】
デジタルチューナー11は、BSデジタル放送、CSデジタル放送、地上波デジタル放送を受信する受信機である。BSデジタル放送は、デジタルハイビジョン放送を中心としたサービスであるが、標準テレビジョン放送も提供される。
【0032】
例えば、BSデジタル放送は、デジタルハイビジョン放送の枠を3つの標準テレビジョン放送に分割して同時に放送するマルチチャンネル放送や、同じくデジタルハイビジョン放送を3つのチャンネルに分割して1番組内で関連している内容を標準テレビジョン放送で同時に放送するマルチビュー放送を提供しているものとする。
【0033】
ここで、BSデジタル放送で採用しているデジタル放送の伝送方式の1つであるMPEG2トランスポートストリーム(以下、TSとも呼ぶ)について説明をする。
【0034】
TSとは、MPEG2方式で圧縮符号化された映像信号や音声信号、データなどのコンテンツを1つのストリームとしてまとめて伝送するために定められた規格である。
【0035】
TSは、188バイトの固定長のトランスポート・パケット(以下、TSパケットとも呼ぶ)を多重伝送することで番組の多重編成(HDTV放送1チャンネルやSDTV複数チャンネルの放送)や番組内の編成(HDTV放送1チャンネル+データ放送1チャンネルやSDTV放送2チャンネル+データ放送3チャンネル)を変更したり、衛星や地上波の放送から特定のチャンネルを抜き出し新たなチャンネルを多重してケーブルTVで再配信したりすることを劣化なく柔軟に実現できる。
【0036】
TSで多重化される188バイトの固定長のTSパケットは、図3に示すように4バイトのパケットヘッダ領域(TSヘッダ)と、184バイトのペイロード領域(TSペイロード)とを備えている。
【0037】
TSパケットのパケットヘッダ領域には、パケットの先頭を示す同期バイトや、当該TSパケットを識別するためのID番号であるPID(Packet Identification)といったパケットの性質を規定する情報が記述されている。
【0038】
パケットヘッダに続く、ペイロード領域には、映像PES(Packetized Elementary Stream)や、音声PES、また、セクションデータが記述される。
【0039】
映像PES、音声PESは、映像信号、音声信号をそれぞれエンコードして生成される映像ES(Elementary Stream)、音声ESを分割し、PESヘッダを付加したパケットである。映像PES、音声PESといったPESパケットのPESヘッダには、再生出力の時刻管理情報であるPTS(Presentation Time Stamp)や、復号の時刻管理情報であるDTS(Decoding Time Stamp)が記述されている。
【0040】
TSパケットのペイロード領域に記述されるセクションデータには、番組の選択をするためのデータ、送受信間の同期をするためのデータや、データコンテンツ、ファームウェアのバージョンアップ用データなど様々な種類のデータがある。
【0041】
特にPSI(Program Specific Information)と呼ばれるセクションデータは、多数の映像データ、音声データを多重化して伝送するTSにおいて、複数の編成チャンネルの中からどの編成チャンネルを選択し、どのパケットを取り出して、どのように復号すればよいかなどの情報を保持している。
【0042】
PSIには、1本のTSに収容されている全編成チャンネルに関する総合的な情報を保持するPAT(Program Association Table)と、TSに収容されている各編成チャンネルそれぞれに関する情報を保持するPMT(Program Mapped Table)と、ネットワーク内のサービスリストと伝送路パラメータを示すNIT(Network Information Table)と、有料放送の契約情報のPIDを示すCAT(Conditional Access Table)とがある。
【0043】
PATは、PIDが”0x0000”のTSパケットに記述されており、各編成チャンネル毎に用意され、編成チャンネルに関する情報を管理しているPMTのPIDを全て保持している。
【0044】
PMTは、当該編成チャンネルで伝送する映像PESが格納されているTSパケットのPIDと、当該編成チャンネルで伝送する音声PESが格納されているTSパケットのPIDと、当該編成チャンネルのクロック情報であるPCR(Program Clock Reference)が格納されているTSパケットのPIDとを管理している。
【0045】
ここで、編成チャンネルのクロック情報であるPCRについて説明をする。デジタルチューナー11で受信するデジタル放送、つまり、MEPG2トランスポートストリームでは、アナログ放送において送信されるビデオの同期信号に相当する信号が伝送されないため、受信機側と、送信機側のシステム・クロック(27MHz)を合わせるためにクロック情報としてPCRを用意している。
【0046】
PCRは、送信機側の基本クロックによる42ビットのカウンタ値であるSTC(System Time Clock)値を保持しており、送信機側から送信されるTSの独立したTSパケットや、映像PES又は音声PESに格納されたTSパケットに一定の周期で含まれて受信機に送信される。
【0047】
PCR中のSTC値は、上述したように送信機のシステム・クロックと同期する受信機側のシステム・クロックの生成に用いられる他、いつ復号再生すべきかを示すタイムスタンプであるPTS、DTSとの比較基準値にもなる。
【0048】
上述したように各編成チャンネル毎に用意されたPMTに記述されているPCRのPIDを参照することで、TS中の各編成チャンネル毎のPCRを取得することができる。
【0049】
マルチビュー放送の場合、TSに多重化される編成チャンネルのPCRに含まれるSTC値は、全ての編成チャンネルで同一であるが、マルチチャンネル放送の場合、STC値は、多重化される編成チャンネル毎に異なる値となる。したがって、マルチチャンネル放送では、多重化された編成チャンネル毎にPCRを取得する必要がある。
【0050】
再び、図2に戻り、記録再生装置100の要部構成について説明をする。多重/分離回路12では、後述する記録媒体50への記録時には映像ESと音声ES及び各種制御信号の多重化処理を施す。多重/分離回路12は、入力されたMPEG映像ESと、MPEG音声ESと、各種制御信号と合わせ、多重化処理(たとえばMPEGシステムのトランスポートストリームの生成)、バッファ制御処理を施し、記録/再生処理部13に出力する。
【0051】
バッファ制御処理とは、連続的に入力されるTSを、後段の記録/再生処理部13に断続的に送る為の制御を行うことである。例えば、記録/再生処理部13が記録媒体50のシーク動作を行っている時は、TSの書き込みができないので、バッファにTSを一時的に蓄え、書き込みが可能な時は、入力のレートより高いレートで書き込みを行うことにより、連続的に入力されるTSを途切れることなく記録する。
【0052】
多重/分離回路12は、デジタルチューナー11でのデジタル放送受信時には、デジタルチューナー11から供給されるTSのデジタル放送特有のスクランブルを解いた後、供給されるTSからPESを抽出し、映像PESと音声PESに分離した後、それぞれをMPEGビデオデコーダ17a,17b,17c、MPEGオーディオデコーダ21に供給する。
【0053】
具体的には、多重/分離回路12は、図4に示すようにセクション形式でTSに多重化されたPSIを取得し、解析するPSI解析部12aと、PSI解析部12aで解析されPMTから取得された映像PES、音声PES、PCRが格納されているTSパケットのPIDを設定し、設定したPIDに基づいて該当するTSパケットを分離、抽出するPIDフィルタ部12bとを備えている。
【0054】
PSI解析部12aは、PAT及びPMTからTSに多重化されている編成チャンネルそれぞれについての映像PESが格納されているTSパケットのPID、音声PESが格納されているTSパケットのPID、PCRが格納されているTSパケットのPIDを取得する。PSI解析部12aは、取得したPIDをPIDフィルタ部12bに供給する。
【0055】
PIDフィルタ部12bは、PSI解析部12aから供給された各編成チャンネルの映像PESが格納されているTSパケットのPID、音声PESが格納されているTSパケットのPID、PCRが格納されているTSパケットのPIDをそれぞれ設定する。
【0056】
PIDフィルタ部12bは、デジタルチューナー11からTS信号が供給されると、設定したPIDに基づいて、映像PES、音声PES、PCRがそれぞれ格納されているTSパケットを分離して抽出し、それぞれ、MPEGビデオデコーダ17a,17b,17c、MPEGオーディオデコーダ21、STC生成部28に供給する。
【0057】
PIDフィルタ部12bは、映像PES用のフィルタを3つ、音声PES用のフィルタを1つ備えている。PCR用のフィルタは、マルチチャンネル放送においては、多重化された編成チャンネル毎にPCRが異なっているため、編成チャンネル分用意する場合と、1つのフィルタで設定するPIDを切り替えて使用する場合などがある。
【0058】
再び、図2に戻り、記録再生装置100の要部構成について説明をする。多重/分離回路12は、記録媒体50の再生時には、上述したデジタルチューナー11によるデジタル放送受信時と同様に、記録/再生処理部13で再生され断続的に供給されるTSを、連続的になるようバッファ制御を行った後、分離処理を行う。多重/分離回路12の分離処理では、TSからPESを抽出し、さらに映像PESと音声PESに分離した後、MPEGビデオデコーダ17a,17b,17cと、MPEGオーディオデコーダ21に供給する。
【0059】
また、多重/分離回路12は、当該多重/分離回路12に内蔵された各種情報のパージング機能により、BS信号に挿入されている電子番組情報(EPG)を抜き出し、ホストCPU14に供給する。ホストCPU14では、このEPG信号の解析を行い、GUI上に番組情報の表示等を行う。
【0060】
記録/再生処理部13は、記録媒体50へのデータ記録処理、記録媒体50に記録されたデータの再生処理を行う。記録媒体50は、図示しない当該記録再生装置の装着部に装着可能な光ディスク、光磁気ディスク、固体メモリなどや、あらかじめ当該記録再生装置に搭載されたHDD(Hard Disk Drive)などである。記録/再生処理部13は、多重/分離回路12から供給されるTSを記録媒体50に記録し、記録媒体50から再生したTSを多重/分離回路12に出力する。
【0061】
ホストCPU14は、当該記録再生装置100の全ての機能ブロックを統括的に制御する。また、ホストCPU14は、ホストバスを介し、SDRAM15、ROM16に必要に応じてアクセスしシステム全体の制御を行う。
【0062】
MPEGビデオデコーダ17a,17b,17cは、入力された映像PESに復号処理を施し、ベースバンドの画像データを取得し、ビデオミキサー17dに供給する。
【0063】
続いて、図5を用いて、MPEGビデオデコーダ17a,17b,17cの構成について説明をする。なお、MPEGビデオデコーダ17a,17b,17cの構成は全て同じであるため、MPEGビデオデコーダ17aの構成についてのみ説明をする。
【0064】
MPEGビデオデコーダ17aは、コードバッファ31と、デコードコア32と、フレームメモリ33と、ディスプレイ部34とを備えている。
【0065】
コードバッファ31は、多重/分離回路12から供給された映像PESを一時的に蓄積する。
【0066】
デコードコア32は、STC生成部28から出力されるSTC値に基づいてコードバッファ31に蓄積された映像PESを読み出し、PESヘッダの解析後、PTS、DTSとともにデコード処理をして画像データを生成する。デコードコア32は、生成された画像データをフレームメモリ33へ書き込む。
【0067】
デコードコア32は、フレームメモリ33への画像データ書き込み時において、ピクチャヘッダに記述されたDTS値とSTC生成部28から供給されるSTC値とを比較し、遅れのあるBピクチャを捨てる。
【0068】
フレームメモリ33は、所定の記憶容量を備えたメモリであり、デコードコア32によってデコード処理された画像データをフレーム単位で記憶する。
【0069】
ディスプレイ部34は、PTSと、STC生成部28から供給されるSTC値とを比較し、STC値より小さいPTS値を持つピクチャは捨て、最もSTC値に近いPTS値を持つピクチャを表示するようにフレームメモリ33に記憶された画像データを選択する。
【0070】
したがって、STC値が増加するにしたがい、順次表示するピクチャを切り換えていくことで、STC値に同期した画像データが出力表示されることになる。
【0071】
再び、図2に戻り、記録再生装置100の要部構成について説明をする。
【0072】
ビデオミキサー17dは、MPEGビデオデコーダ17a,17b,17cからそれぞれ供給された画像データをミックスして、後段のポスト映像信号処理回路18に供給する。
【0073】
ポスト映像信号処理回路18は、図示しない切替回路、フィールド巡回型ノイズリデューサー、動き検出、映像信号補間処理回路で構成されており、ビデオミキサー17dから供給される画像データと、プリ映像信号処理回路7から供給される画像データとを切替えた後、各種処理を施し、OSD19に画像データを供給する。
【0074】
OSD19は、画面表示用のグラフィックッス等の生成を行い、画像データに重ねたり、部分的に表示する等の処理を施し、NTSCエンコーダ20に供給する。
【0075】
NTSCエンコーダ20は、入力された画像データ(コンポーネントデジタル信号)をYC信号に変換した後、D/A変換を行い、アナログのコンポジット映像信号とS映像信号を取得し、テレビジョン受像機200に備えられた映像入力端子に入力する。
【0076】
MPEGオーディオデコーダ21は、多重/分離回路12から供給された音声ES信号を複合処理してベースバンド音声信号を取得し、切替回路22に供給する。
【0077】
切替回路22は、MPEGオーディオデコーダ21から供給される音声データと、音声A/D変換器9から供給される音声データの選択を行い、選択した音声データを音声D/A変換器23に出力する。
【0078】
音声D/A変換器23は、音声データをアナログ音声信号に変換し、変換したアナログ音声信号をテレビジョン受像機200に備えられた音声入力端子に入力する。
【0079】
次に、デジタルIN/OUT24から供給、出力される信号について説明する。例えば、外部のIRD(Integrated Receiver Decoder)から、IEEE1394のようなデジタルインターフェースであるデジタルIN/OUT24を介して入力された信号を記録する場合、デジタル信号はデジタルインターフェース回路25に入力される。
【0080】
デジタルインターフェース回路25では、本方式に適合するよう、フォーマット変換等の処理を施し、TSを生成し多重/分離回路12に供給する。多重/分離回路12では、更に制御信号等の解析や生成を行い、本方式に適応するTSに変換する。
【0081】
また、これと同時に多重/分離回路12にて、分離処理を行い、MPEGビデオデコーダ17に映像ES、MPEGオーディオデコーダ21に音声ESをそれぞれ供給することにより、アナログの映像、音声信号を得ることができる。
【0082】
記録媒体50を記録/再生処理部13で再生した場合、再生されたTSは、上述したように多重/分離回路12に入力される。多重/分離回路12に入力されたTSは、必要に応じ、制御信号の解析、生成を行い、デジタルインターフェース回路25に供給する。デジタルインターフェース回路25では、記録時とは逆の変換を行い、外部のIRDに適合するデジタル信号に変換し、デジタルIN/OUT24を介し出力する。
【0083】
また、これと同時に多重/分離回路12にて、分離処理を行い、MPEGビデオデコーダ17a,17b,17c、MPEGオーディオデコーダ21にPESを供給することにより、アナログの映像、音声信号を得ることができる。
【0084】
本実施例では、IRDとの接続について述べたが、TV等のAV機器や、パーソナルコンピュータと接続することも可能である。
【0085】
地上波EPG用チューナー26は、ホストCPU14により制御され、EPGが重畳されているCHを受信し、受信したビデオ信号をデータスライサ27に供給する。
【0086】
データスライサ27では、入力されたビデオ信号からEPGデータを抽出し、ホストCPU14に供給する。ホストCPU14では、このEPG信号の解析を行い、GUI上に番組情報の表示等を行う。BSデジタルや地上波放送から取得したEPGデータは、番組表の表示のみならず、タイマー記録や記録済番組のタイトル表示の情報として使用される。
【0087】
STC生成部28は、多重/分離回路12から供給されるPCRのSTC値に基づいて、送信機側のシステム・クロックに同期したSTC値を生成し、MPEGビデオデコーダ17a,17b,17cやMPEGオーディオデコーダ21などに出力する。以下の説明では、PCRのSTC値をSTC_pcrとし、STC生成部28によって生成される値をSTC値として区別をする。
【0088】
図6に、STC生成部28の構成を示す。図6には、STC生成部28の他に、デジタルチューナー11、多重/分離回路12、MPEGビデオデコーダ17a,17b,17c、ビデオミキサー17d、MPEGビデオデコーダ21も示してある。
【0089】
例えば、デジタルチューナー11からチャンネル0,1,2として識別される編成チャンネル(SDTV)が多重化されたTSが多重/分離回路12に供給されたとすると、図4で示した多重/分離回路12のPIDフィルタ部12bには、上記チャンネル0,1,2に対応した映像PESのPIDがそれぞれv_PID[0],v_PID[1],v_PID[2]と設定され、音声PESのPIDがa_PIDと設定され、PCRのPIDがPCR_PID[0],PCR_PID[1],PCR_PID[2]として設定される。
【0090】
PIDフィルタ部12bに設定されたv_PID[0]によってチャンネル0の映像PESが分離されてMPEGビデオデコーダ17aに供給され、v_PID[1]によってチャンネル1の映像PESが分離されてMPEGビデオデコーダ17bに供給され、v_PID[2]によってチャンネル2の映像PESが分離されてMPEGビデオデコーダ17cに供給される。
【0091】
図6に示すようにSTC生成部28は、STCカウンタ28a,28b,28cと、オーディオSTCセレクタ28dとを備えている。PIDフィルタ部12bに設定されたPCR_PID[0]によってチャンネル0のSTC_pcr[0]がSTCカウンタ28aに供給され、PCR_PID[1]によってチャンネル1のSTC_pcr[1]がSTCカウンタ28bに供給され、PCR_PID[2]によってチャンネル2のSTC_pcr[2]がSTCカウンタ28cに供給される。
【0092】
図6に示したSTC生成部28が備えるSTCカウンタ28a,28b,28cのいずれか1つは、図7に示すようなPLL(Phase-Locked Loop)回路40を構成する。図7に示すようにSTCカウンタ28a,28b又は28cを含んだPLL回路40は、比較部41と、デジタル/アナログ変換器(DAC:Digital to Analog Converter)42と、ローパス・フィルタ43と、電圧制御発信器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)44とを備えている。
【0093】
以下の説明では、STCカウンタ28aを用いてPLL回路40が構成されているとする。また、STCカウンタ28aに供給されるSTC_pcrをSTC_pcr[0]とする。
【0094】
多重/分離回路12から送られてくるSTC_pcr[0]が、PLL回路40のSTCカウンタ28aにセットされると、電圧制御発信器44から出力される27MHzのクロックによって、当該STCカウンタ28aは、自動的に増加して自走する。
【0095】
STCカウンタ28aで自走したカウント値であるSTC値は、比較部41で次に供給されるSTC_pcr[0]と比較され、差分が0となるように電圧制御発信器44に印加する電圧が制御されることで、送信機側のシステム・クロックに対して所定の範囲内の精度で同期したシステム・クロックが得られることになる。PLL回路40で生成されたシステム・クロックは、カウンタ28b,カウンタ28cなどに供給され、当該記録再生装置100における基本クロックとして使用される。
【0096】
一方、PLLを構成していない、STCカウンタ28b,28cには、多重分離回路からSTC_pcr[1]、STC_pcr[2]がそれぞれ供給され、供給されたSTC_pcrをカウンタ値として設定する。
【0097】
STCカウンタ28b,28cは、PLL回路40からシステム・クロックが供給されると、当該システム・クロックに同期して、設定されたSTC_pcr[1],STC_pcr[2]がカウントアップを始め自走を開始する。
【0098】
このようにして、STCカウンタ28a,28b,28cは、それぞれ異なるSTC_pcrをカウントアップさせることでSTC値を生成する。STCカウンタ28a,28b,28cで得られるSTC値は、MPEGビデオデコーダ17a,17b,17cに供給され再生出力の時刻管理情報であるPTS、復号の時刻管理情報であるDTSとの比較基準値として用いられる。
【0099】
また、STCカウンタ28a,28b,28cでそれぞれ生成された各STC値は、オーディオSTCセレクタ28dにも供給される。オーディオSTCセレクタ28dは、STCカウンタ28a,28b,28cからそれぞれ供給されたSTC値から、ホストCPU14の制御に応じて、MPEGオーディオデコーダ21に供給された音声PESとアクセスユニットとなっている映像PESのSTC値を選択し、MPEGオーディオデコーダ21に供給する。
【0100】
ところで、多重/分離回路12のPIDフィルタ部12bにおいて、PCR取得用のフィルタを1つだけしか用意できなかった場合は、STC生成部28に換えて、図8に示すSTC生成部28’によってSTC値を生成するようにしてもよい。
【0101】
図8に示すようにSTC生成部28’は、上述したSTCカウンタ28a,28b,28c、オーディオSTCセレクタ28dに加え、さらにPCRセレクタ28eとを備える。
【0102】
STCカウンタ28a,28b,28cのいずれか1つは、STC生成部28で説明したように図7に示したPLL回路40を構成している。STCカウンタ28a,28b,28c、オーディオSTCセレクタ28d、PLL回路40に関しては、図6、図7を用いて説明をしたので省略をし、PCRセレクタ28eについて説明をする。
【0103】
PCRセレクタ28eは、多重/分離回路12のPIDフィルタ12bから供給されるSTC_pcrをSTCカウンタ28a,28b,28cに振り分けて供給するセレクタである。
【0104】
PCRセレクタ28eは、PIDフィルタ12bのPCR用のフィルタに設定されたPCR_PIDの違いに応じてホストCPU14によってセレクタを制御されることで送信経路が切り換えられる。
【0105】
PCRセレクタ28eは、ホストCPU14によって、例えば、PCR_PID[0]がPCRフィルタ12bに設定され、STC_pcr[0]が取得された場合には、MPEGビデオデコーダ17aにSTC値を出力するSTCカウンタ28aに供給されるように送信経路が制御される。
【0106】
このようにして、STC生成部28’は、PCRセレクタを備えることで、PIDフィルタ12bにPCR用のフィルタが1つしかない場合でも 、STCカウンタ28a,28b,28cにSTC_pcrを供給することができる。
【0107】
さらに、STC生成部28’において、STCカウンタが1つだけしか用意できなかった場合は、STC生成部28’に換えて、図9に示すSTC生成部28’’によってSTC値を生成するようにしてもよい。
【0108】
図9に示すようにSTC生成部28’’は、上述したSTCカウンタ28a、オーディオSTCセレクタ28d、PCRセレクタ28eに加え、さらに差分STCカウンタ60,70と備える。
【0109】
STCカウンタ28a,オーディオSTCセレクタ28d,PCRセレクタ28eに関しては図8に示したSTC生成部28’において説明をしたので省略をし、差分STCカウンタ60,70について説明をする。
【0110】
差分STCカウンタ60,70は、それぞれMPEGビデオデコーダ17b,17cに供給するSTC値を生成する。
【0111】
差分STCカウンタ60は、STC_pcr[1]が供給される毎に、STCカウンタ28aで生成されたSTC値との差分をとる加算器61と、加算器61で演算された差分値STC_diff[1]を一時的に格納するメモリ62と、STCカウンタ28aで生成されるシステム・クロックが供給される毎にメモリ62からSTC_diff[1]を読み出し、自走しているSTCカウンタ28aのSTC値を加算してMPEGオーディオデコーダ17bに出力する加算器63とを備えている。
【0112】
差分STCカウンタ70は、STC_pcr[2]が供給される毎に、STCカウンタ28aで生成されたSTC値との差分をとる加算器71と、加算器71で演算された差分値STC_diff[2]を一時的に格納するメモリ72と、STCカウンタ28aで生成されるシステム・クロックが供給される毎にメモリ72からSTC_diff[2]を読み出し、自走しているSTCカウンタ28aのSTC値を加算してMPEGオーディオデコーダ17cに出力する加算器73とを備えている。
【0113】
このようにして、STC生成部28’’は、自走してSTC値を生成するカウンタとしてSTCカウンタ28aしか備えていなくても、MPEGビデオデコーダ17a,17b,17cのそれぞれにSTC値を供給することができる。
【0114】
続いて、上述したように、多重/分離回路12のPIDフィルタ部12bのPCR用フィルタが1つであった場合に対応したSTC生成部28’,28’’のSTC_pcr取得方法について説明をする。
【0115】
まず、図10に示すフローチャートを用いて、STC_pcrを取得する第1の動作について説明をする。
【0116】
まず、ステップS1において、多重/分離回路12のPSI解析部12aは、PIDが”0x0000”であるTSパケットよりPATを取得する。
【0117】
PATが取得されることで、当該多重/分離回路12に供給されたTS信号に多重化されている編成チャンネルの種別、編成チャンネルの数などが分かる。
【0118】
ホストCPU14は、このステップS1において、多重化された編成チャンネルの数、つまり多重化されたストリームの数をnum_of_sdとして管理する。例えば、TS信号に3つの編成チャンネルが多重化されている場合は、ストリームの数、num_of_sd=3となる。
【0119】
なお、以下の説明では、多重化されて送信される編成チャンネルにチャンネル番号としてパラメータ”i”を与え、”0”から始まる連続する番号で識別をする。例えば、TSに3つの編成チャンネルが多重化されている場合は、各編成チャンネルにはそれぞれチャンネル番号として、i=0、i=1、i=2が与えられる。
【0120】
また、システム・クロックを生成するSTC_pcrを備える編成チャンネルをマスターチャンネルとし、ステップS1において、マスターチャンネルをpll_stc_noとして決定する。
【0121】
本フローチャートにおいては、マスターチャンネルとなる編成チャンネルのチャンネル番号を”0”としpll_stc_no=0とする。なお、pll_stc_noとして決定されるチャンネルはどのチャンネルでもよく、マスターチャンネルとして選択されるとPLLを構成するカウンタにSTC_pcrが供給されることになる。
【0122】
マスターチャンネル以外の編成チャンネルは、マスターチャンネルのSTC_pcrによって生成されるシステム・クロックに同期するので、スレーブチャンネルと呼ぶ。本フローチャートにおいては、スレーブチャンネルは、チャンネル番号i=1、i=2として識別される編成チャンネルである。
【0123】
ステップS2において、ホストCPU14は、パラメータ”i”をi=0とし、チャンネル番号”0”として識別される編成チャンネルの処理に入る。
【0124】
ステップS3において、PSI解析部12aは、ホストCPU14の制御によって、取得したPATを参照し、ステップS1で与えたパラメータ”i”で識別される編成チャンネルのPMT[i]を取得する。ホストCPU14は、パラメータ”i”の値を1つだけインクリメント(1++)する。
【0125】
ステップS4において、ホストCPU14は、多重化されたストリームの数num_of_sdと、編成チャンネルに与えられたパラメータ”i”とを比較して、i<num_of_sdであった場合は、工程をステップS3へと戻し、i<num_of_sdでなかった場合は、工程をステップS5へと進める。
【0126】
PSI解析部12aは、ステップS3及びステップS4によるループによって、TSに多重化された全編成チャンネルのPMTを取得する。例えば、編成チャンネルがi=0,1,2で識別される3つの編成チャンネルであるとすると、PMTは、PMT[0]、PMT[1]、PMT[2]の3つが取得される。
【0127】
ステップS5において、ホストCPU14は、パラメータ”i”をi=0とし、チャンネル番号”0”として識別される編成チャンネルの処理に入る。
【0128】
ステップS6において、ホストCPU14は、PSI解析部12aで取得したPMT[i]を参照し、STC_pcr[i]のPIDであるPCR_PID[i]を多重/分離回路12のPIDフィルタ部12bに設定する。
【0129】
また、ホストCPU14は、PIDフィルタ部12bにPCR_PID[i]が設定されたことに応じて、PCRセレクタ28eを制御して、STCカウンタにSTC_pcr[i]を供給する経路を設定する。
【0130】
例えば、STC生成部28’において、PIDフィルタ部12bにPCR_PID[0]が設定されると、PCRセレクタ28eは、STCカウンタ28aにSTC_pcrが供給されるようにスイッチを切り換え、PCR_PID[1]が設定されると、PCRセレクタ28eは、STCカウンタ28bにSTC_pcrが供給されるようにスイッチを切換、PCR_PID[2]が設定されるとPCRセレクタ28eは、STCカウンタ28cにSTC_pcrを供給されるようにスイッチを切り換える。
【0131】
また、STC生成部28’’において、PIDフィルタ部12bにPCR_PID[0]が設定されると、PCRセレクタ28eは、STCカウンタ28aにSTC_pcrが供給されるようにスイッチを切り換え、PCR_PID[1]が設定されると、PCRセレクタ28eは、差分STCカウンタ60にSTC_pcrが供給されるようにスイッチを切り換え、PCR_PID[2]が設定されるとPCRセレクタ28eは、差分STCカウンタ70にSTC_pcrが供給されるようにスイッチを切り換える。
【0132】
ステップS7において、PIDフィルタ部12bは、PCR_PID[i]のTSパケットに格納されているSTC_pcr[i]の取得待機状態となる。
【0133】
ステップS8において、ホストCPU14は、多重/分離回路12のPIDフィルタ部12bで初めて取得されたSTC_pcr[i]をSTC生成部28’の場合は、各STCカウンタ28a,28b,28cに設定し、STC生成部28’’の場合は、差分STCカウンタ60,70、STCカウンタ28aに設定をする。
【0134】
ステップS9において、STC_pcrが設定されたことで、STC生成部28’では、STCカウンタ28a,28b,28cが、STC生成部28’ではSTCカウンタ28aが27MHzのクロックにより自動的に増加して自走し始める。ホストCPU14は、パラメータ”i”の値を1つだけインクリメント(i++)し、次の編成チャンネルに処理を移す。
【0135】
ステップS10において、ホストCPU14は、多重化されたストリームの数num_of_sdと、編成チャンネルに与えられたパラメータ”i”とを比較して、i<num_of_sdであった場合は、工程をステップS6へと戻し、i<num_of_sdでなかった場合は、工程をステップS11へと進める。
【0136】
ステップS6〜ステップS10のループによって各STCカウンタ全てにSTC_PCRが一度設定され、各STCカウンタが自走を開始する。
【0137】
ステップS11において、ホストCPU14は、パラメータ”i”をi=0とし、チャンネル番号”0”として識別される編成チャンネルの処理に入る。
【0138】
ステップS12において、ホストCPU14は、PSI解析部12aで取得したPMT[i]を参照し、PCR_PID[i]を多重/分離回路12のPIDフィルタ部12bに設定する。
【0139】
ステップS13において、PIDフィルタ部12bは、PCR_PID[i]のTSパケットに格納されているSTC_pcr[i]の取得待機状態となる。
【0140】
ステップS14において、ステップS1でマスターチャンネルとして決定したpll_stc_noと、現在処理中の編成チャンネルを識別するパラメータ”i”とを比較し、現在処理中の編成チャンネルがマスターチャンネルであった場合は工程をステップS15へと進め、スレーブチャンネルであった場合は工程ステップS16へと進める。
【0141】
本フローチャートではpll_stc_no=0としたので、パラメータ”i”=0であった場合は工程をステップS15へと進め、パラメータ”i”≠0の場合は工程をステップS16へと進める。
【0142】
ステップS15において、ホストCPU14は、現在処理中の編成チャンネルがマスターチャンネルであったことに応じて、STCカウンタのSTC値と、STC_pcr[i]との差分をとり電圧制御発信器44の制御をし、PLL制御をする。
【0143】
図8に示すSTC生成部28’、図9に示すSTC生成部28’’ともにSTCカウンタ28aがPLL回路40を構成しているため、STCカウンタ28aのSTC値と、STC_pcr[0]との差分がとられPLL制御される。
【0144】
ステップS16において、ホストCPU14は、現在処理中の編成チャンネルがスレーブチャンネルであったことに応じて、STCカウンタにSTC_pcr[i]を設定する。
【0145】
図8に示すSTC生成部28’では、STCカウンタ28bにSTC_pcr[1]が設定され、STCカウンタ28cにSTC_pcr[2]が設定される。
【0146】
図9に示すSTC生成部28’’では、差分STCカウンタ60にSTC_pcr[1]が供給され、差分STCカウンタ70にSTC_pcr[2]が供給される。
【0147】
ステップS17において、ホストCPU14は、パラメータ”i”の値を1つだけインクリメント(i++)し、次の編成チャンネルに処理を移す。
【0148】
ステップS18において、ホストCPU14は、多重化されたストリームの数num_of_sdと、編成チャンネルに与えられたパラメータ”i”とを比較して、i<num_of_sdであった場合は、工程をステップS11へと戻し、i<num_of_sdでなかった場合は、工程をステップS12へと戻す。
【0149】
このように、図10のフローチャートで示すSTC_pcrを取得する第1の動作では、各編成チャンネルのSTC_pcr[i]を順番に取得していき、各STCカウンタに設定している。
【0150】
続いて、図11に示すフローチャートを用いて、STC_pcrを取得する第2の動作について説明をする。
【0151】
まず、ステップS21において、多重/分離回路12のPSI解析部12aは、PIDが”0x0000”であるTSパケットよりPATを取得する。
【0152】
PATが取得されることで、当該多重/分離回路12に供給されたTS信号に多重化されている編成チャンネルの種別、編成チャンネルの数などが分かる。
【0153】
ホストCPU14は、このステップS1において、多重化された編成チャンネルの数、つまり多重化されたストリームの数をnum_of_sdとして管理する。例えば、TS信号に3つの編成チャンネルが多重化されている場合は、ストリームの数、num_of_sd=3となる。
【0154】
なお、以下の説明では、多重化されて送信される編成チャンネルにチャンネル番号としてパラメータ”i”を与え、”0”から始まる連続する番号で識別をする。例えば、TSに3つの編成チャンネルが多重化されている場合は、各編成チャンネルにはそれぞれチャンネル番号として、i=0、i=1、i=2が与えられる。
【0155】
図10に示したフローチャートにおいては、PATを取得したステップS1において、マスターチャンネルを決定する工程を設けているが、図11に示した本フローチャートにおいては、説明が煩雑になるのを避けるためマスターチャンネルは、パラメータ”i”=0として識別される編成チャンネルに固定する。
【0156】
したがって、スレーブチャンネルは、チャンネル番号i=1、i=2として識別される編成チャンネルである。
【0157】
もちろん、ステップS21においてもpll_stc_noを決定する工程を設けても構わない。
【0158】
ステップS22において、ホストCPU14は、パラメータ”i”をi=0とし、チャンネル番号”0”として識別される編成チャンネルの処理に入る。
【0159】
ステップS23において、PSI解析部12aは、ホストCPU14の制御によって、取得したPATを参照し、ステップS21で与えたパラメータ”i”で識別される編成チャンネルのPMT[i]を取得する。ホストCPU14は、パラメータ”i”の値を1つだけインクリメント(i++)する。
【0160】
ステップS24において、ホストCPU14は、多重化されたストリームの数num_of_sdと、編成チャンネルに与えられたパラメータ”i”とを比較して、i<num_of_sdであった場合は、工程をステップS23へと戻し、i<num_of_sdでなかった場合は、工程をステップS25へと進める。
【0161】
PSI解析部12aは、ステップS23及びステップS24によるループによって、TSに多重化された全編成チャンネルのPMTを取得する。例えば、編成チャンネルがi=0,1,2で識別される3つの編成チャンネルであるとすると、PMTは、PMT[0]、PMT[1]、PMT[2]の3つが取得される。
【0162】
ステップS25において、ホストCPU14は、パラメータ”i”をi=0とし、チャンネル番号”0”として識別される編成チャンネルの処理に入る。
【0163】
ステップS26において、ホストCPU14は、PSI解析部12aで取得したPMT[i]を参照し、STC_pcr[i]のPIDであるPCR_PID[i]を多重/分離回路12のPIDフィルタ部12bに設定する。
【0164】
また、ホストCPU14は、PIDフィルタ部12bにPCR_PID[i]が設定されたことに応じて、PCRセレクタ28eを制御して、STCカウンタにSTC_pcr[i]を供給する経路を設定する。
【0165】
例えば、STC生成部28’において、PIDフィルタ部12bにPCR_PID[0]が設定されると、PCRセレクタ28eは、STCカウンタ28aにSTC_pcrが供給されるようにスイッチを切り換え、PCR_PID[1]が設定されると、PCRセレクタ28eは、STCカウンタ28bにSTC_pcrが供給されるようにスイッチを切換、PCR_PID[2]が設定されるとPCRセレクタ28eは、STCカウンタ28cにSTC_pcrを供給されるようにスイッチを切り換える。
【0166】
また、STC生成部28’’において、PIDフィルタ部12bにPCR_PID[0]が設定されると、PCRセレクタ28eは、STCカウンタ28aにSTC_pcrが供給されるようにスイッチを切り換え、PCR_PID[1]が設定されると、PCRセレクタ28eは、差分STCカウンタ60にSTC_pcrが供給されるようにスイッチを切り換え、PCR_PID[2]が設定されるとPCRセレクタ28eは、差分STCカウンタ70にSTC_pcrを供給されるようにスイッチを切り換える。
【0167】
ステップS27において、PIDフィルタ部12bは、PCR_PID[i]のTSパケットに格納されているSTC_pcr[i]の取得待機状態となる。
【0168】
ステップS28において、ホストCPU14は、多重/分離回路12のPIDフィルタ部12bで初めて取得されたSTC_pcr[i]をSTC生成部28’の場合は、各STCカウンタ28a,28b,28cに設定し、STC生成部28’’の場合は、差分STCカウンタ60,70、STCカウンタ28aに設定をする。
【0169】
ステップS29において、STC_pcrが設定されたことで、STC生成部28’では、STCカウンタ28a,28b,28cが、STC生成部28’ではSTCカウンタ28aが27MHzのクロックにより自動的に増加して自走し始める。ホストCPU14は、パラメータ”i”の値を1つだけインクリメント(i++)し、次の編成チャンネルに処理を移す。
【0170】
ステップS30において、ホストCPU14は、多重化されたストリームの数num_of_sdと、編成チャンネルに与えられたパラメータ”i”とを比較して、i<num_of_sdであった場合は、工程をステップS6へと戻し、i<num_of_sdでなかった場合は、工程をステップS31へと進める。
【0171】
ステップS26〜ステップS30のループによって各STCカウンタ全てにSTC_PCRが一度設定され、各STCカウンタが自走を開始する。
【0172】
ステップS31において、ホストCPU14は、スレーブチャンネルのチャンネル番号のパラメータを”rr”に変更し、rr=1とする。
【0173】
ステップS32において、ホストCPU14は、PSI解析部12aで取得したPMT[0]を参照し、PCRのPIDであるPCR_PID[0]を多重/分離回路12のPIDフィルタ部12bに設定する。
【0174】
また、ホストCPU14は、PIDフィルタ部12bにPCR_PID[0]が設定されたことに応じて、PCRセレクタ28eを制御して、STCカウンタ28aにSTC_pcr[0]を供給する経路を設定する。
【0175】
ステップS33において、PIDフィルタ部12bは、PCR_PID[0]のTSパケットに格納されているSTC_pcr[0]の取得待機状態となる。
【0176】
ステップS34において、ホストCPU14は、STC_pcr[0]が取得されると、STCカウンタ28aのSTC値と、取得したSTC_pcr[0]との差分とり電圧制御発信器44の制御をし、PLL制御をする。
【0177】
ステップS35において、ホストCPU14は、前回のSTC_pcr[0]が取得された時間と、ステップS34でSTC_pcr[0]が取得された時間との差pcr0_intervalを算出する。
【0178】
ステップS36において、ホストCPU14は、PSI解析部12aで取得したPMT[rr]を参照し、PCRのPIDであるPCR_PID[rr]を多重/分離回路12のPIDフィルタ12bに設定する。
【0179】
また、ホストCPU14は、PIDフィルタ部12bにPCR_PID[rr]が設定されたことに応じて、PCRセレクタ28eを制御して、STCカウンタ28b、又は、STCカウンタ28cにSTC_pcr[rr]を供給する経路を設定する。
【0180】
ステップS37において、ホストCPU14は、PCR_PID[rr]のTSパケットに格納されているSTC_pcr[rr]の取得待機状態となる。
【0181】
ステップS38において、上記ステップS35で決定されたpcr0_intervalだけ時間が経過したかどうかを判断する。pcr0_intervalだけ時間が経過した場合は、タイムアウト(Time Out)となって工程をステップS32へと戻し、pcr0_interval経過していない場合は工程をステップS39へと進める。
【0182】
ステップS39において、ホストCPU14は、現在処理中のスレーブチャンネルである編成チャンネルのSTC_pcr[rr]をSTCカウンタ28b、又は、STCカウンタ28cに設定する。
【0183】
ステップS40において、ホストCPU14は、パラメータ”rr”の値を1つだけインクリメント(rr++)し、次の編成チャンネルに処理を移す。
【0184】
ステップS41において、ホストCPU14は、ホストCPU14は、多重化されたストリームの数num_of_sdと、編成チャンネルに与えられたパラメータ”rr”とを比較して、rr<num_of_sdであった場合は、工程をステップS31へと戻し、rr<num_of_sdでなかった場合は、工程をステップS32へと戻す。
【0185】
このように、図11のフローチャートで示すSTC_pcrを取得する第2の動作では、VCO制御をするチャンネル、つまりマスターチャンネル(このフローチャートでは、一例として0チャンネルに固定)のSTC_pcrを主に取得するようにしている。スレーブチャンネルのSTC_pcrは、マスターチャンネルのSTC_pcrを取得するインターバル間に取得可能であれば取得をする動作となっている。
【0186】
このように、記録再生装置100は、デジタルチューナー11でマルチチャンネル放送(多重化された3本のSDTV)を受信したことに応じて、多重/分離回路12のPSI解析部12a、PIDフィルタ部12bで、各編成チャンネルのSTC_pcrを取得し、STC生成部28、28’又は28’’に供給することで、MPEGビデオデコーダ17a,17b,17c、MPEGオーディオデコーダ21に供給するSTC値を各編成チャンネル毎に取得することができるため、マルチチャンネル放送のデコード処理を確実に実行することができる。
【0187】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明の復号装置は、入力されるm本の画像ストリームデータが多重化された多重化ストリームに含まれる複数の時刻情報をそれぞれ抽出し、抽出した時刻情報のカウント値を第1の同期信号と同期する第2の同期信号に基づいて増加させる。
【0188】
さらに、第2の同期信号に基づいて増加される抽出した時刻情報のカウント値と、復号及び出力のタイミングを指定するタイムスタンプ情報とを比較し、一致したことに応じて、m個の復号手段の復号処理タイミング、復号処理後、画像データ記憶手段に記憶された画像データを同一画面上に配置して出力する出力タイミングを制御することで、マルチチャンネル放送において、多重化されて送信された全てのチャンネルの画像データをマルチビュー放送のごとく同一画面上に表示させることを可能とする。
【0189】
以上の説明からも明らかなように、本発明の復号方法は、入力されるm本の画像ストリームデータが多重化された多重化ストリームに含まれる複数の時刻情報をそれぞれ抽出し、抽出した時刻情報のカウント値を第1の同期信号と同期する第2の同期信号に基づいて増加させる。
【0190】
さらに、第2の同期信号に基づいて増加される抽出した時刻情報のカウント値と、復号及び出力のタイミングを指定するタイムスタンプ情報とを比較し一致したことに応じて、m個の復号工程の復号処理タイミング、復号処理後、画像データ記憶手段に記憶された画像データを同一画面上に配置して出力する出力タイミングを制御することで、マルチチャンネル放送において、多重化されて送信された全てのチャンネルの画像データをマルチビュー放送のごとく同一画面上に表示させることを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示す記録再生装置の使用形態を示した図である。
【図2】同記録再生装置において、当該記録再生装置の要部構成を説明するためのブロック図である。
【図3】MPEG(Moving Picture Experts Group)2トランスポートストリームについて説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態として示す記録再生装置の多重/分離回路の要部構成について説明するための図である。
【図5】同記録再生装置において、MPEGビデオデコーダの要部構成について説明するための図である。
【図6】同記録再生装置において、第1のSTC(System Time Clock)生成部の要部構成について説明するための図である。
【図7】同記録再生装置において、PLL(Phase-Locked Loop)回路について説明するための図である。
【図8】同記録再生装置において、第2のSTC生成部の要部構成について説明するための図である。
【図9】同記録再生装置において、第3のSTC生成部の要部構成について説明するための図である。
【図10】同記録再生装置において、STC_pcr取得の第1の動作について説明するためのフローチャートである。
【図11】同記録再生装置において、STC_pcr取得の第2の動作について説明するためのフローチャートである。
【図12】マルチビュー放送について説明するための図である。
【図13】マルチチャンネル放送について説明するための図である。
【符号の説明】
11 デジタルチューナー、12 多重/分離回路(MUX/DMX)、14ホストCPU、17a,17b,17c MPEG(Moving Picture Experts Group)ビデオデコーダ、17d ビデオミキサー、28,28’,28’’ STC(System Time Clock)生成部、28a,28b,28c STCカウンタ、28d オーディオSTCセレクタ、40 PLL(Phase-Locked Loop)回路、100 記録再生装置

Claims (2)

  1. 所定の周波数の第1の同期信号のクロック数をカウントしたカウント値を所定の間隔で抽出して生成される複数の時刻情報と、上記所定の周波数の第1の同期信号のクロック数をカウントしたカウント値であり、復号及び出力のタイミングを指定するタイムスタンプ情報とをそれぞれ含むm(mは自然数)本の画像ストリームデータが多重化された多重化ストリームを入力する入力手段と、
    上記入力手段によって入力された上記多重化ストリームをm本の画像ストリームデータに分離する分離手段と、
    上記分離手段によって分離された上記m本の画像ストリームデータをm個の画像データにそれぞれ復号するm個の復号手段と、
    上記m個の復号手段によって復号された画像データを記憶するm個の画像データ記憶手段と、
    上記入力手段によって入力された多重化ストリームから上記m本の画像ストリームデータの上記時刻情報をそれぞれ抽出する時刻情報抽出手段と、
    上記分離手段によって分離された上記m本の画像ストリームデータのうちの任意の1本の画像ストリームデータに含まれ、上記時刻情報抽出手段によって抽出される上記時刻情報に基づいて、上記所定の周波数の第1の同期信号と同期する第2の同期信号を生成する同期信号生成手段と、
    上記時刻情報抽出手段によって上記m本の画像ストリームデータ毎に抽出された上記時刻情報のカウント値を上記同期信号生成手段によって生成された上記第2の同期信号のクロックに基づいてそれぞれ増加させるカウント増加手段と、
    上記カウント増加手段によってカウント値がそれぞれ増加された上記m本の画像ストリームデータそれぞれの時刻情報と、上記m本の画像ストリームのそれぞれに含まれる上記タイムスタンプ情報とを比較する比較手段と、
    上記比較手段による比較によって上記時刻情報が、上記タイムスタンプ情報に一致したことに応じて、上記m個の復号手段の復号処理を制御し、上記m個の画像データ記憶手段に記憶された画像データを読み出して、同一画面上に配置して出力するよう制御する制御手段とを備え、
    上記カウント増加手段は、1個のメインカウント増加手段と、(m−1)個のサブカウント増加手段とを備え、
    上記1個のメインカウント増加手段は、上記同期信号生成手段によって生成された上記第2の同期信号のクロックに基づいて、上記任意の1本の画像ストリームデータの時刻情報のカウント値を増加させ、
    上記(m−1)個のサブカウント増加手段は、上記時刻情報抽出手段によってそれぞれ抽出された時刻情報のカウント値と、上記時刻情報抽出手段によって抽出された上記任意の1本の画像ストリームデータの時刻情報のカウント値との差分をとり、差分値として記憶し、上記1個のメインカウント増加手段で上記同期信号生成手段によって生成された上記第2の同期信号に基づいて増加された上記任意の1本の画像ストリームデータの時刻情報のカウント値と上記記憶した差分値とを加算することで、上記(m−1)本の画像ストリームデータの時刻情報のカウント値を増加させる復号装置。
  2. 所定の周波数の第1の同期信号のクロック数をカウントしたカウント値を所定の間隔で抽出して生成される複数の時刻情報と、上記所定の周波数の第1の同期信号のクロック数をカウントしたカウント値であり、復号及び出力のタイミングを指定するタイムスタンプ情報とをそれぞれ含むm(mは自然数)本の画像ストリームデータが多重化された多重化ストリームを入力する入力工程と、
    上記入力工程によって入力された上記多重化ストリームをm本の画像ストリームデータに分離する分離工程と、
    上記分離工程によって分離された上記m本の画像ストリームデータをm個の画像データにそれぞれ復号するm個の復号工程と、
    上記m個の復号工程によって復号された画像データをm個の画像データ記憶手段に記憶する画像データ記憶工程と、
    上記入力工程によって入力された多重化ストリームから上記m本の画像ストリームデータの上記時刻情報をそれぞれ抽出する時刻情報抽出工程と、
    上記分離工程によって分離された上記m本の画像ストリームデータのうちの任意の1本の画像ストリームデータに含まれ、上記時刻情報抽出工程によって抽出される上記時刻情報に基づいて、上記所定の周波数の第1の同期信号と同期する第2の同期信号を生成する同期信号生成工程と、
    上記時刻情報抽出工程によって上記m本の画像ストリームデータ毎に抽出された上記時刻情報のカウント値を上記同期信号生成工程によって生成された上記第2の同期信号のクロックに基づいてそれぞれ増加させるカウント増加工程と、
    上記カウント増加工程によってカウント値がそれぞれ増加された上記m本の画像ストリームデータそれぞれの時刻情報と、上記m本の画像ストリームのそれぞれに含まれる上記タイムスタンプ情報とを比較する比較工程と、
    上記比較工程による比較によって上記時刻情報が、上記タイムスタンプ情報に一致したことに応じて、上記m個の復号工程の復号処理を制御し、上記m個の画像データ記憶手段に記憶された画像データを読み出して、同一画面上に配置して出力するよう制御する制御工程とを含み
    上記時刻情報抽出工程は、上記m本の画像ストリームデータの上記時刻情報を、一度に1つだけ抽出し、
    上記カウント増加工程は、1個のメインカウント増加工程と、(m−1)個のサブカウント増加工程とを含み
    上記1個のメインカウント増加工程は、上記同期信号生成工程によって生成された上記第2の同期信号のクロックに基づいて、上記任意の1本の画像ストリームデータの時刻情報のカウント値を増加させ、
    上記(m−1)個のサブカウント増加工程は、上記時刻情報抽出工程によってそれぞれ抽出された時刻情報のカウント値と、上記時刻情報抽出工程によって抽出された上記任意の1本の画像ストリームデータの時刻情報のカウント値との差分をとり、差分値として記憶し、上記1個のメインカウント増加工程で上記同期信号生成工程によって生成された上記第2の同期信号に基づいて増加された上記任意の1本の画像ストリームデータの時刻情報のカウント値と上記記憶した差分値とを加算することで、上記(m−1)本の画像ストリームデータの時刻情報のカウント値を増加させる復号方法。
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