JP2006345169A - デジタルテレビ受信端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チャンネル切換後に少ない待ち時間でビデオを表示可能なデジタルテレビ受信端末装置を提供する。
【解決手段】第1−第3受信部102a−102cは、デジタルテレビ放送信号を受信し、特定チャンネルの放送ストリームを取得する。第1−第3TSデコーダ105a−105cは、第1−第3受信部の受信放送ストリームからビデオストリームを抽出する。第1−第3ビデオバッファ107a−107cは、第1−第3TSデコーダからのビデオストリームを、ビデオデコーダ111の処理に必要なデコード開始フレームを含むよう保持する。受信制御部103が、出力すべきチャンネルの放送ストリームを選択すると、ビデオスイッチ108は、選択チャンネルに対応するビデオバッファを選択する。ビデオデコーダ111は、入力ビデオストリームをデコードして出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルテレビ信号を受信するテレビ受信端末装置における選局手法に関する。
デジタルテレビ放送は、2000年12月に放送開始されたBSデジタルテレビ放送を皮切りに、2003年12月には地上波デジタルテレビ放送開始で本格化した。デジタルテレビ放送は、映像、音声の高品質化のほかに、多チャンネル化への対応、データ放送の提供を特徴としている。また、地上波デジタルテレビ放送では、1個のチャンネルの中に、従来のテレビ受像機をはじめとする固定受信端末向けの高品質画像と、携帯受信端末向けの簡易画像とを並列に送信することが可能であり、今後携帯受信端末によるテレビ視聴の需要がますます高くなると予想される。
日本におけるデジタル放送については、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses;電波産業会)が規格化を行っている。ARIBでは規格に基づいた運用規定を技術資料(Technical Report)の形でまとめている。地上波デジタルテレビ放送の運用規定についてはARIB TR−B14に記載されている。
図17は、一般的なデジタル放送受信端末装置のブロック図である。図17において、デジタル放送受信端末装置は、アンテナ1501、受信部1502、選局するチャンネル(周波数)を指示する受信制御部1503、TSデコーダ1504、STC生成部1505、ビデオデコーダ1506、オーディオデコーダ1507、ビデオ出力部1508(典型的にはモニタ)、およびオーディオ出力部1509(典型的にはスピーカ)を備えている。
アンテナ1501を介して受信したデジタル放送波に対し、受信部1502は、受信制御部1503で指定されたチャンネルに対応するトランスポートストリームを抽出する。TSデコーダ1504は、上記トランスポートストリームから、PCR(Program Clock Reference;エンコード時の基準時刻をデコード側で再現するための情報)を抽出し、さらに少なくともビデオストリームおよびオーディオストリームを分離する。なお、デジタル放送ではほかにデータ放送のストリーム等も多重化されている場合があるが、ここでは省略する。
STC生成部1505は、TSデコーダ1504から供給されるPCRからSTC(System Time Clock;基準時刻)を生成し、ビデオデコーダ1506およびオーディオデコーダ1507に供給する。
ビデオデコーダ1506は、STC生成部1505から供給されるSTCを参照して、TSデコーダ1504で分離されたビデオストリームに含まれている再生時刻情報(PTS;Presentation Time Stamp等)のタイミングでビデオストリームをデコードしてビデオデータを取得し、ビデオ出力部1508に供給する。その結果、ビデオがビデオ出力部1508を介して出力される。
同様にオーディオデコーダ1507は、STCを参照してTSデコーダ1504で分離されたオーディオストリームに含まれている再生時刻情報のタイミングでオーディオストリームをデコードしてオーディオデータを取得し、オーディオ出力部1509に供給する。その結果、オーディオがオーディオ出力部1509を介して出力される。
また、外部(ユーザー)から選局要求がなされたとき、受信制御部1503は、TSデコーダ1504、ビデオデコーダ1506およびオーディオデコーダ1507にリセットを行うよう指示する。その後、受信制御部1503は、選局後のチャンネルに対応するトランスポートストリームを抽出するよう受信部1502に指示する。受信部1502は上記トランスポートストリームをTSデコーダ1504に供給し、続いてビデオデコード、オーディオデコードを行うことで、選局動作が終了する。
また、図18は、デジタル放送におけるビデオストリームの構成の一例について説明した図である。デジタル放送のビデオデータを圧縮してストリームにするとき、圧縮後のビデオデータは、通常フレーム単位でIフレームとPフレームとに分類される。Iフレームとは他のフレームのデータを参照することなく圧縮されるフレームのことであり、当該フレームのストリームのみで復元可能である。一方Pフレームとは前のフレームとの差分を取って圧縮されるフレームのことであり、前のフレームのビデオデータがデコードされない限り復元不可である。
ビデオデータは通常隣り合うフレームの相関が高いため、各フレームを個々に圧縮するよりも、直前のフレームとの差分を圧縮するほうが、圧縮後の情報量が少なくてすむ。デジタルテレビ放送のビデオストリームでは、通常0.5〜数秒に1回の割合でIフレームを挿入し、他はPフレームとすることが一般的である。このような圧縮形態とすることで、ビデオストリームをIフレームのみで構成するよりもはるかに圧縮率を高くすることができる(例えば、非特許文献1および非特許文献2を参照)。
なお、デジタル放送において、固定受信端末向けの放送にはMPEG2、携帯受信端末向けの放送にはH.264と、異なるビデオ圧縮フォーマットが使用される。しかしながら、両圧縮フォーマットにおいて、用語は微妙に異なるものの、上で説明したIフレーム、Pフレームに相当する概念は共通しており、簡便のため、以下の説明においてはIフレーム、Pフレームという用語を使用する。
図18の例では、フレーム1(I1)はIフレームであり、他のフレームのデータを参照することなくエンコードして生成される。またフレーム2(P2)はPフレームであり、通常直前のフレーム(この場合はフレーム1)との差分をエンコードして生成される。同様にフレーム3はフレーム2との差分をエンコードして生成される。
逆にフレーム3をデコードするためには、直前のフレーム2がデコード済みであることが必要であり、同様にフレーム2についても直前のフレーム1がデコード済みであることが必要である。一方Iフレームであるフレーム1は、他のフレームに無関係にデコードできる。
このように、デジタルテレビ放送のビデオストリームをデコードして正しいビデオデータを取得するためには、Iフレームから順次デコードを行う必要がある。
「アイエスオー/アイーシー 13818−2,1996 インターナショナル スタンダード エムピーイージー−2 ビデオ(ISO/IEC 13818−2,1996 International Standard MPEG−2 Video)」 「アイエスオー/アイイーシー 14496−10 エムピーイージー−4 パート10 アドバンスド ビデオコーディング/アイティーユー アールイーシー. エイチ.264(ISO/IEC 14496−10 MPEG−4 Part10 Advanced Video Coding/ITU−T Rec. H.264)」
しかしながら、図17を用いて説明したデジタルテレビ受信端末装置では、選局時に、以下の課題を有する。
上述したように、デコードを開始できるIフレームは、0.5〜数秒に1回の割合にしか挿入されない。従って、ユーザーが選局動作を行ったとき、選局のタイミングによっては次のIフレームを受信するまでデコードできず、視聴開始を待たされることになる可能性がある。
例えば、携帯端末向け地上波デジタル放送(一般に地上波1セグ放送と呼ばれる)の規格においては、Iフレームの間隔は最長5秒となっている。
従って、選局タイミングが、選局後のチャンネルのIフレーム受信直後であった場合、次のIフレームを受信するまで最長約5秒間デコードを開始することができない。言い換えると、ユーザーがチャンネルを切換えた後、最長約5秒間待たないと所望のビデオデータが表示されないため、はなはだ使い勝手が悪い。
チャンネル切換後のビデオ表示待ち時間を短縮する方法の一例が、特開平10−190617号公報に公開されている。しかし、この方法では、1つの周波数に対応するトランスポートストリーム内に複数のチャンネルが多重されている場合のチャンネル切換には適用できるが、異なる周波数のトランスポートストリーム同士のチャンネル切換には適用できない。
それ故に、本発明は、チャンネル切換後により少ない待ち時間でビデオを表示可能なデジタルテレビ受信端末装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の局面は、デジタルテレビ放送信号を受信するデジタルテレビ受信端末装置であって、少なくともデジタルテレビ放送信号を受信し、特定チャンネルの放送ストリームを取得するN(N≧2)個の受信手段と、N個の受信手段のいずれかの後段に設けられ、前段の受信手段により受信された放送ストリームからビデオストリームを抽出するN個のストリーム分離手段と、N個のストリーム分離手段のいずれかの後段に設けられ、前段のストリーム分離手段により抽出されたビデオストリームを保持するN個のビデオストリーム保持手段と、N個の受信手段により受信されたN個の放送ストリームから、出力すべきチャンネルのものを選択するチャンネル選択手段と、N個のビデオストリーム保持手段の出力から、チャンネル選択手段の出力に基づき、いずれかを選択するビデオストリーム選択手段と、ビデオストリーム選択手段により選択されたビデオストリームをデコードして出力するビデオデコード手段とを備える。ここで、N個のビデオストリーム保持手段は、ビデオデコード手段によるデコード処理を開始するために必要なデコード開始フレームを含むビデオストリームを保持する。
また、ビデオデコード手段は、ビデオストリーム保持手段に現在保持されているビデオストリームをデコードするときは、所定の速度よりも高速にデコードおよび出力を行う。
また、ビデオストリーム保持手段は、デコード開始可能フレームのみを保持する。この場合、ビデオデコード手段は、出力すべきチャンネルをチャンネル選択手段が変更した後、次のデコード開始フレームを受信するまでは、ビデオストリーム保持手段に保持されているデコード開始可能フレームをデコードして出力する。
また、第2の局面は、デジタルテレビ放送信号を受信するデジタルテレビ受信端末装置であって、少なくともデジタルテレビ放送信号を受信し、特定チャンネルの放送ストリームを取得するN(N≧2)個の受信手段と、N個の受信手段のいずれかの後段に設けられ、前段の受信手段により受信された放送ストリームからビデオストリームを抽出するN個のストリーム分離手段と、N個のストリーム分離手段のうち、(N−1)個のものの後段に設けられ、前段のストリーム分離手段により抽出されたビデオストリームを保持する(N−1)個のビデオストリーム保持手段と、N個の受信手段により受信されたN個の放送ストリームから、出力すべきチャンネルのものを選択するチャンネル選択手段と、N個のビデオストリーム保持手段の出力から、チャンネル選択手段の出力に基づき、いずれかを選択するビデオストリーム選択手段と、ビデオストリーム選択手段により選択されたビデオストリームをデコードして出力するビデオデコード手段とを備える。ここで、(N−1)個のビデオストリーム保持手段は、ビデオデコード手段によるデコード処理を開始するために必要なデコード開始フレームを含むビデオストリームを保持する。
また、第3の局面は、デジタルテレビ放送信号を受信するデジタルテレビ受信端末装置であって、少なくともデジタルテレビ放送信号を受信し、特定チャンネルの放送ストリームを取得するN(N≧2)個の受信手段と、N個の受信手段のいずれかの後段に設けられ、前段の受信手段により受信された放送ストリームから、ビデオストリームおよびオーディオストリームを抽出するN個のストリーム分離手段と、N個のストリーム分離手段のいずれかの後段に設けられ、前段のストリーム分離手段により抽出されたビデオストリームを保持するN個のビデオストリーム保持手段と、N個のストリーム分離手段のいずれかの後段に設けられ、前段のストリーム分離手段により抽出されたオーディオストリームを、対応するビデオストリームと同期するように保持するN個のオーディオストリーム保持手段と、N個の受信手段により受信されたN個の放送ストリームから、出力すべきチャンネルのものを選択するチャンネル選択手段と、N個のビデオストリーム保持手段の出力からいずれかを、チャンネル選択手段の出力に基づき選択するビデオストリーム選択手段と、N個のオーディオストリーム保持手段の出力からいずれかを、チャンネル選択手段の出力に基づき選択するオーディオストリーム選択手段と、ビデオストリーム選択手段により選択されたビデオストリームをデコードして出力するビデオデコード手段と、オーディオストリーム選択手段により選択されたオーディオストリームをデコードして出力するオーディオデコード手段とを備える。ここで、N個のビデオストリーム保持手段は、ビデオデコード手段によるデコード処理を開始するために必要なデコード開始フレームを含むビデオストリームを保持し、デジタルテレビ受信端末装置はさらに、各ビデオストリーム保持手段におけるビデオストリームの保持状況を検出しており、出力すべきチャンネルをチャンネル選択手段が変更したとき、当該チャンネルのビデオストリームの保持状況を、ビデオデコード手段およびオーディオデコード手段に供給する状況検出手段とを備える。また、ビデオデコード手段およびオーディオデコード手段は、状況検出手段から供給された保持状況に基づくタイミングで、ビデオストリーム選択手段およびオーディオストリーム選択手段により選択されたビデオストリームおよびオーディオストリームをデコードして出力する。
また、第4の局面は、デジタルテレビ放送信号を受信するデジタルテレビ受信端末装置であって、少なくともデジタルテレビ放送信号を受信し、特定チャンネルの放送ストリームを取得するN(N≧2)個の受信手段と、N個の受信手段により受信されたN個の放送ストリームから、出力すべきチャンネルのものを選択するチャンネル選択手段と、受信可能なチャンネルと、各チャンネル間の隣接関係とを示すチャンネルリストを管理するチャンネルリスト管理手段とを備える。N個の受信手段は、チャンネルリスト管理手段により管理されるチャンネルリストに基づいて、チャンネル選択手段により選択されたチャンネルと、選択されたチャンネルと隣接関係にあるチャンネルのN個の放送ストリームを取得し、出力すべきチャンネルをチャンネル選択手段が変更したとき、今回選択されたチャンネルと、今回選択されたチャンネルと隣接関係にあるチャンネルのN個の放送ストリームを取得する。
チャンネルリストが一次元的リスト構造である場合、N=3であり、また、チャンネルリストが二次元的リスト構造である場合、N=5である。
上記第1−第3の局面によれば、N個のビデオストリーム保持手段には、視聴対象の分だけでなく、視聴対象外のチャンネルについてもビデオストリームが、デコード開始フレームを含むようにバッファリングされる。従って、チャンネル選択手段によりチャンネルが切換えられたとしても、ビデオデコード手段は、視聴対象外のチャンネルであってかつデコード処理可能な状態のビデオストリームを取得することができる。このようなビデオストリームを使用して、ビデオデコード手段はデコードおよび表示を行うことで、チャンネル切換後ビデオ表示を開始するまでの時間を短縮することができる。
また、第4の局面によれば、今回選択されたチャンネル(視聴対象チャンネル)および隣接チャネルの放送ストリームが受信されるので、チャンネル切換後ビデオ表示を開始するまでの時間を短縮することができる。
また、第1−第4の局面によれば、少なくとも2個の受信手段のそれぞれにより、放送ストリームを受信することが可能であるため、異なる周波数のトランスポートストリーム同士のチャンネル切換であっても、ビデオ表示の開始を従来よりも短縮することができる。
以下に本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下の各実施形態において、以前に説明した符号の説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るデジタルテレビ受信端末装置の機能的なブロック図である。図1において、アンテナ101、第1受信部102a、第2受信部102b、第3受信部102c、受信制御部103、入力切換管理部104、第1TSデコーダ105a、第2TSデコーダ105b、第3TSデコーダ105c、PCRスイッチ106、第1ビデオバッファ107a、第2ビデオバッファ107b、第3ビデオバッファ107c、ビデオスイッチ108、オーディオスイッチ109、STC生成部110、ビデオデコーダ111、オーディオデコーダ112、ビデオ出力部113、およびオーディオ出力部114を備えている。
以下、上記構成のデジタルテレビ受信端末装置の動作について説明する。
アンテナ101を介して受信したデジタルテレビ放送波は、第1受信部102a、第2受信部102bおよび第3受信部102cにおいて、それぞれ受信制御部103で指定されたチャンネル(本実施形態では、好ましくは、多くとも、互いに異なる3チャンネル)に対応したトランスポートストリームが抽出される。このうちの1チャンネルは実際に視聴される視聴対象チャンネルである。以下説明の簡便のために、第1、第2および第3受信部102a、102bおよび102cで受信しているチャンネルをそれぞれチャンネルA、チャンネルBおよびチャンネルCとし、現在の視聴対象チャンネルをチャンネルAとする。視聴対象チャンネルは、入力切換管理部104に供給される。
第1受信部102aで受信したチャンネルAに対応するトランスポートストリームからは、第1TSデコーダ105aにより、チャンネルAのPCR(Program Clock Reference)が抽出され、ビデオストリームとオーディオストリームとが分離される。抽出されたチャンネルAのPCRはPCRスイッチ106に供給される。
同様にチャンネルBおよびCに対応したトランスポートストリームからは、それぞれ第2TSデコーダ105bおよび第3TSデコーダ105cによりそれぞれのPCRが抽出され、かつビデオストリームとオーディオストリームとが分離される。抽出されたPCRは同様にPCRスイッチ106に供給される。
各チャンネルのビデオストリームは、第1ビデオバッファ107a、第2ビデオバッファ107bおよび第3ビデオバッファ107cのそれぞれに所定の期間保持される。視聴対象外のチャンネル(この例ではチャンネルBおよびC)については、Iフレームを先頭としてこれに続くPフレームが順次蓄積され、蓄積されたものは少なくとも次のIフレームを受信するまでは保持される。一方、視聴対象チャンネル(この例ではチャンネルA)について蓄積方法は特に制限されない。つまり、場合によっては、視聴対象チャネルのビデオストリームは保持されなくともよい。なお、フレームがIフレームかPフレームであるかの情報は、各フレームの先頭のヘッダに多重されているため、識別は容易である。
入力切換部104は、視聴対象チャンネルのPCR、ビデオストリームおよびオーディオストリームが選択されるよう、PCRスイッチ106、ビデオスイッチ108およびオーディオスイッチ109に指示する。いまチャンネルAが視聴対象チャンネルであるので、第1TSデコーダ105aからチャンネルAのPCRがSTC生成部110に、第1ビデオバッファ107aからチャンネルAのビデオストリームがビデオデコーダ111に、また、第1TSデコーダ105aからチャンネルAのオーディオストリームがオーディオデコーダ112にそれぞれ供給される。
STC生成部110は、供給されたチャンネルAのPCRからSTCを生成して、ビデオデコーダ111およびオーディオデコーダ112に供給する。
ビデオデコーダ111は、STC生成部110から供給されるSTCを参照して、ビデオストリームに含まれている再生時刻情報のタイミングでビデオストリームをデコードしてビデオデータを取得し、ビデオ出力部113に供給する。この結果、ビデオがビデオ出力部113を介して出力される。
同様にオーディオデコーダ112は、STC生成部110から供給されるSTCを参照して、オーディオストリームに含まれている再生時刻情報のタイミングでオーディオストリームをデコードしてオーディオデータを取得し、オーディオ出力部114に供給する。この結果、オーディオデータがオーディオ出力部114を介して出力される。
次に外部からの選局要求により、視聴対象チャンネルがチャンネルBとなったとき、受信制御部103は、視聴対象チャンネルとしてチャンネルBを入力切換管理部104に通知する。
入力切換管理部104は、PCRスイッチ106に対し、第2TSデコーダ105bから取得されるチャンネルBのPCRをSTC生成部110に供給する。STC生成部110は、チャンネルBのPCRを基準にSTCを生成し、ビデオデコーダ111およびオーディオデコーダ112に供給する。
また、入力切換管理部104は、ビデオデコーダ111およびオーディオデコーダ112に対しリセットするよう指示する。リセット期間中、両デコーダ111および112はデコード処理を行わず、ビデオおよびオーディオは出力されない。また、リセット完了時には、チャンネルBのPCRを基準にしたSTCで各デコーダが動作しているものとする。
ビデオデコーダ111は、リセットが完了すると完了通知を入力切換管理部104に送信する。上記完了通知を受信した後、入力切換管理部104はビデオスイッチ108に対し、第2ビデオバッファ107bから取得されるチャンネルBのビデオストリームをビデオデコーダ111に供給するよう指示する。
同様にオーディオデコーダ112は、リセットが完了すると完了通知を入力切換管理部104に送信する。上記完了通知を受信した後、入力切換管理部104はオーディオスイッチ109に対し、第2TSデコーダ105bから取得されるチャンネルBのオーディオストリームをオーディオデコーダ112に供給するよう指示する。
第2ビデオバッファ107bには、チャンネル切換前に受信したIフレームを先頭に、チャンネルBのビデオストリームが保持されている。上記Iフレームから少なくともチャンネル切換時までに受信したフレームの再生時刻情報はすでに過去の時刻となっている。このように再生時刻情報がSTC(実時刻)と比較して遅れているフレームについては、ビデオデコーダ111は当該フレームのデコードを可能な限り高速で行い、かつビデオ出力部113には供給しない。昨今のビデオデコーダは、ビデオのフレームレート(一般的に毎秒15フレームもしくは30フレーム)より高速にデコードが可能であるため、いずれは再生時刻情報がSTCに追いつく。再生時刻情報がSTCに追いつくか追い越したとき、ビデオデコーダ111はデコードしたビデオデータをビデオ表示部113に供給しビデオ表示を行う。また、以後のビデオデコードはSTCを参照しながらフレームレートに合わせて行う。
一方オーディオストリームについては、ストリームの任意の位置から再生することが可能であるため、特定のストリームを保持するためのバッファリング行う必要がない。よって選局要求に伴うオーディオデコーダ112のリセットが完了すれば、直ちにチャンネルBのオーディオを再生することができる。
チャンネル切換後、チャンネルAのビデオストリームは、チャンネルCと同様に第1ビデオバッファ107aにIフレームを含むようにして保持される。
図2は、選局要求直後のビデオデコーダ111の動作について説明した図である。いま、フレームレートを毎秒15フレームとし、Iフレームが5秒間隔で挿入されたビデオストリームを考える。なお簡単のため、ビデオデコーダ111は最大フレームレートの2倍の速度でデコードできるものとし、チャンネル切換時のビデオデコーダのリセットに要する時間を1フレーム期間と仮定する。
図2において、第2受信部102bがIフレームであるフレーム0を受信すると、当該フレームは第2ビデオバッファ105bに蓄積される。以後続いて受信するPフレーム(フレーム1、2、…)も第2ビデオバッファ105bに蓄積される。
いまフレーム1を受信直後に、チャンネルBへの選局要求があったとき、ビデオデコーダ111はリセットされ、さらに新しいビデオストリームのデコード準備を行う。デコーダリセット完了後、第2ビデオバッファ105bからIフレームであるフレーム0を先頭に順次ビデオストリームがビデオデコーダ111に供給される。ビデオデコーダ111に供給されたフレームの再生時刻情報がSTCと比較して過去のものとなっている場合、当該フレームは表示しないので、フレームレートとは関係なく、ビデオデコーダ111の最大デコード速度にてデコード行う。
この例では、Iフレームであるフレーム0を受信後、3フレーム期間後にデコードを開始できるので、ビデオデコーダがフレームレートの2倍の速度でデコードできるとするとデコードされたビデオデータが実時刻に追いつくのはフレーム5のデコード後である。従ってフレーム0から5はデコードのみを行って表示は行わないが、フレーム6以降はデコードおよび表示を行う。
Iフレームの間隔が5秒、さらにフレームレートが毎秒15フレームであるので、選局要求後に受信するIフレームはフレーム75となる。従って従来の構成では、選局要求後フレーム75を受信するまで73フレーム期間(約4.9秒)ビデオ表示ができない。これに対し本実施形態では、選局要求後4フレーム期間(約0.3秒)後には選局後のビデオを表示することが可能である。従って選局後ビデオ表示が再開されるまでに待ち時間が大幅に短縮できる。
一方、図3のようにフレーム72受信後に選局要求があったとき、上記アルゴリズムに従うと、再生時刻情報がSTCに追いつくのはフレーム146のデコード後となる。しかしながら選局要求後3フレーム期間待機すれば、Iフレームであるフレーム75を受信し、表示を開始することができる。このように、再生時刻情報がSTCに追いつく時刻が、次のIフレームを受信する時刻よりも先になる場合は、上記アルゴリズムを適用することは望ましくない。
一般に、Iフレームの間隔をT、選局要求がなされた時刻と直前にIフレームを受信した時刻の時間差をx、ビデオデコーダのリセットに要する時間をy、フレームレートに対するビデオデコーダのデコード速度比をrとすると、Iフレームを受信してから再生時刻情報がSTCに追いつくまでの時間tは、次式(1)で表される。
t=r・(x+y)/(r−1) …(1)
このtがTを超えなければ、ビデオバッファに蓄積されているビデオストリームを利用する方が次のIフレームを待つよりもビデオ表示可能時刻は早くなる。そのためのxの条件は、次式(2)で表される通りとなる。
x<(r−1)・(T−y)/r …(2)
ここで、r、tはビデオデコーダ固有の定数、x、Tは各ビデオバッファのストリーム蓄積状況から検出することができる。
このとき、本デジタルテレビ受信端末装置における最大待ち時間Wmax は、次式(3)で求められる。
Wmax =T/r+y
本実施形態において、T=75フレーム期間、y=1フレーム期間、r=2であるので、上記の式に代入すると、x<36.5のフレーム期間ならば、図2のようにビデオバッファに蓄積されたデータを利用して高速デコードを行い、そうでなければ図3のように次のIフレームの受信を待つ。このとき、最大待ち時間は、Wmax =38.5フレーム期間、すなわち約2.6秒であり。従来の構成での最大待ち時間は約5秒であったことから、大幅な待ち時間短縮が実現し、かつ従来の構成よりも長くなることはない。
以上説明したように、本実施形態では、複数の受信部102a−102cと、複数のバッファ107a−107cとを使用し、さらに選局前から保持されている視聴対象外のチャンネルのビデオストリームを利用してデコードすることで、選局後ビデオ表示を開始できるまでの時間を大幅に短縮することができる。すなわち選局後のチャンネルのストリーム受信状況に応じて、バッファのビデオストリームを利用するか、次のIフレームを受信するまで待つかを判定し、適切なデコード方法を選択することで、最大待ち時間を短縮することができる。
なお、ビデオデコーダ111のフレームレートに対する最大デコード速度rが大きいほどより効果的であることは言うまでもない。
また、オーディオデータについては、オーディオデコーダ112のリセット後直ちに出力することが可能である。オーディオの出力については、ビデオ出力開始と同時にオーディオ出力を行う方法、選局要求に伴うオーディオデコーダ112のリセット直後からビデオ表示がない期間についてもオーディオ出力を行う方法があり、いずれの方法も実施可能である。
また、本実施形態では、3個の受信部を使用しているため、同時に受信できるチャンネル数は3である。このうち1チャンネルは切換前のチャンネル受信に必要であるため、切換後のビデオ表示開始までの時間を短縮できるのは、2チャンネルとなる。受信可能なチャンネル数だけの受信部およびバッファを備えれば、あらゆるチャンネル切換時の表示開始時間短縮を行うことが可能である。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るデジタルテレビ受信端末装置について説明するが、その機能ブロックは、図1に示す通りであるので、以下の説明では、図1を援用する。ただし、本実施形態に係るビデオデコーダ111の動作は、第1の実施形態のそれと相違する。
図4および図5は、本実施形態に係るビデオデコーダ111の動作について説明した図である。第1の実施形態では、ビデオデコーダ111のリセット後、ビデオストリームに含まれる再生時刻情報がSTC(実時刻)に遅れている期間、デコードのみをフレームレートより高速に行い、表示は行わないとしていた。これに対し、本実施形態では図4に示す通り、当該期間のビデオデータもビデオ表示部113に供給し、表示を行う。このときビデオ表示部113からは、ビデオデコーダ111のリセット後、しばらく早送り映像が出力された後、通常再生となる。言い換えると、選局要求を行ってからデコーダのリセット期間のわずかな時間のみ待機するだけでビデオデータの表示を行うことができる。
また、図5に示す通り、選局要求のタイミングが、前式(2)を満たすxより少しだけ大きい場合(図5ではフレーム40受信直後)、第1の実施形態では、次のIフレームを受信するまでビデオデータ表示は行わないが、本実施形態では、Iフレームであるフレーム75を受信するまでバッファリングされたビデオストリームを用いて高速表示する。
以上説明したように、本実施形態では、高速デコードされたビデオデータを、実時刻に追いつくか次のIフレームを受信するまで間表示を行うことで、選局要求後わずかな待機時間でビデオ表示を開始することができる。早送り映像であっても、番組の内容はある程度認知することができるので、本実施形態では一刻も早く選局後のビデオデータを表示したいときに有効である。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係るデジタルテレビ受信端末装置について説明するが、その機能ブロックは、図1に示す通りであるので、以下の説明では、図1を援用する。ただし、本実施形態に係る第2ビデオバッファ107bおよびビデオデコーダ111の動作は、第1の実施形態のそれと相違する。なお、第2ビデオバッファ107aおよび107cの動作は、第2ビデオバッファ107bと同様である。
本実施形態における第2ビデオバッファ107bは、図6に示すとおり、Iフレームのみを保持する。ビデオデコーダ111は、チャンネルBへの切換に伴うリセット完了後、第2ビデオバッファ107bに保持されているフレーム0をデコードし、ビデオ出力部113に供給する。その後次のIフレームを(フレーム75)を受信したとき、ビデオデコーダ111はフレーム75以降受信したビデオストリームを逐次デコードし、ビデオ出力部113に供給する。
この場合、ビデオデコーダ111のリセット後は、フレーム0がスチル状態で表示され、フレーム75受信後は、通常のビデオ表示となる。
以上説明したように、本実施形態では、視聴対象外のチャンネルについてはIフレームのみを第2ビデオバッファ107bに保持し、選局要求後、次にIフレーム受信するまで、第2ビデオバッファ107bに保持していた過去のIフレームをスチル状態で表示を行うことで、選局要求後わずかな待機時間でビデオ表示を開始することができる。スチル映像であっても、番組の内容をある程度認知できる可能性があり、一刻も早く選局後のビデオデータを表示したいときに有効である。さらに本実施形態では、各第2ビデオバッファ107a−107cはIフレームのみ保持すればよいので、バッファ容量の削減が可能である。
(第4の実施形態)
図7は、本発明の第4の実施形態に係るデジタルテレビ受信端末装置の機能的なブロック図である。図7において、デジタルテレビ受信端末装置は、第1の実施形態のそれと比較すると、録画制御部701、録画ストリームスイッチ702、ストリーム変換部703およびストリーム記録部704をさらに備える点で相違する。それ以外に、両デジタルテレビ受信端末装置の間に相違点は無い。それ故、図7において、図1の構成に相当するものには同一の参照符号を付けそれぞれの説明を省略する。
録画制御部701はユーザーから録画要求があったとき、録画要求されたチャンネルを受信制御部103に通知する。
受信制御部103は、録画制御部701から通知されたチャンネルが、第1受信部102a、第2受信部102bおよび第3受信部102cのいずれでも受信していないとき、視聴対象チャンネル以外のチャンネルを受信している受信部に対して、録画要求されたチャンネルを受信するように指示する。この後、受信制御部103は、受信中のチャンネルと対応する受信部の情報を録画制御部701に通知する。
録画ストリームスイッチ702には、各受信部が受信したトランスポートストリームが供給される。
録画制御部701は、録画ストリームスイッチ702に対し、録画要求されたチャンネルのトランスポートストリームを選択し、ストリーム変換部703に供給するよう指示する。ストリーム変換部703は、トランスポートストリームを録画記録するためにストリーム変換を行う。ストリーム変換は、単に多重化フォーマットを変換するのみの場合もあれば、ビデオストリームまたはオーディオストリームの符号化フォーマットの変換を伴う場合もある。
ストリーム変換部703により変換されたストリームは、ストリーム記録部704に供給され録画が行われる。
例えば、第1受信部102aがチャンネルAを、第2受信部102bがチャンネルBを、第3受信部102cがチャンネルCを受信し、チャンネルAが視聴対象チャンネルであったときに、録画制御部701に対しチャンネルDを録画するよう録画要求があった場合を考える。このとき、録画制御部701は録画要求のあったチャンネルDを受信するよう受信制御部103に通知する。
受信制御部103は、視聴対象チャンネルではないチャンネルを受信している第2受信部102b、第3受信部102cのいずれかに、チャンネルDを受信するよう指示する。ここでは、第3受信部102cが、チャンネルCに代わりチャンネルDを受信するものとする。
受信制御部103は、第1受信部102aがチャンネルAを、第2受信部102bがチャンネルBを、第3受信部102cがチャンネルDを受信していることを録画制御部701に通知する。録画制御部701は、録画ストリームスイッチ702に対して、録画要求されたチャンネルDを録画するよう指示する。
録画ストリームスイッチは、チャンネルDを受信している第3受信部102cからトランスポートストリームの供給を受け、ストリーム変換部703に供給する。この結果、チャンネルDのストリームが、ストリーム記録部704に記録され、録画が実行される。
通常テレビ番組の録画においては、現在視聴中のチャンネルと異なるチャンネルを同時に録画する裏番組録画のニーズが高い。裏番組録画を実現するためには、視聴対象チャンネルと録画要求チャンネルを受信する複数の受信部が必要である。
以上説明したように、本実施形態によれば、チャンネル切換後ビデオ表示開始までの待機時間を短縮するために実装した複数の受信部を用いることにより、裏番組録画機能をも実現でき、実装部品の有効活用が可能となる。
(第5の実施形態)
図8は、本発明の第5の実施形態に係るデジタルテレビ受信端末装置の機能的なブロック図である。図8において、デジタルテレビ受信端末装置は、第1の実施形態のそれと比較すると、第1ビデオバッファ107aを備えず、第1TSデコーダ105aの出力がビデオスイッチ108に供給される点で異なる。それ以外に、両デジタルテレビ受信端末装置の間に相違点は無い。それ故、図8において、図1の構成に相当するものには同一の参照符号を付けそれぞれの説明を省略する。
以下、上記構成のデジタルテレビ受信端末装置の動作について、第1の実施形態と異なる点について説明する。
図8において、第1受信部102aは常に、視聴対象チャンネルのトランスポートストリームを受信し、ビデオデコーダ111に供給する。例えば、チャンネル切換前の視聴対象チャンネルをチャンネルAとすると、チャンネルAのビデオストリームは、第1TSデコーダ105aからビデオスイッチ108を介して直接ビデオデコーダ111に供給される。
次にチャンネルBに切換要求がなされたとき、受信制御部103は視聴対象チャンネルとしてチャンネルBを入力切換管理部104に通知する。このとき実施形態1と同様に、PCRスイッチ106は、第2TSデコーダ105bから取得されるチャンネルBのPCRをSTC生成部110に供給し、結果としてビデオデコーダ111、オーディオデコーダ112のリセットが実施される。また第2ビデオバッファ107bに蓄積されていたビデオストリームが、ビデオスイッチ108を介してビデオデコーダ111に供給され、再生時刻情報がSTCに追いつくまで高速デコードを行う。
本実施形態においては、チャンネルBへの切換要求後、所定のリセット期間の後、第1受信部102aもチャンネルBを受信し、第1TSデコーダ105aにトランスポートストリームを供給する。
チャンネルBのビデオストリームの時刻情報がSTCに追いついたとき、すなわち、第1TSデコーダ105aから出力されるビデオフレームと、第2ビデオバッファ107bから取得できる最も古いビデオフレームとが一致したとき、ビデオスイッチ108は第1TSデコーダ105aの出力をビデオデコーダ111に供給する。以後、チャンネルBのビデオストリームは、第1受信部102aおよび第1TSデコーダ105aから供給されることになる。
ビデオストリームの取得を第1TSデコーダ105aから切換えた後、第2受信部102bは、現在受信中のチャンネルB、チャンネルC以外のチャンネルを受信し、ビデオストリームは第2ビデオバッファ107bで、少なくともIフレームを含むように保持される。
図9は、本実施形態における選局要求前後のビデオデコーダ111の動作について説明した図である。図9において、選局要求前は、第1受信部102aで受信されているチャンネルAのトランスポートストリームからビデオストリームが抽出され、デコードされ表示される。同時に第2受信部102bで受信中のチャンネルBのトランスポートストリームからビデオストリームが抽出され、第2ビデオバッファ107bで保持される。
チャンネルBへの切換え要求後、第1の実施形態と同様に、第2ビデオバッファ107bに蓄積されていたIフレームを先頭とするビデオストリームが、ビデオデコーダ111に供給され、高速デコードを行う。また、第1受信部102aは、所定のリセット期間後、切換後の視聴対象チャンネルであるチャンネルBの受信を行う。
再生時刻とSTCが一致したとき(図9ではフレーム5受信後)、ビデオスイッチ108は第1TSデコーダ105aの出力をビデオデコーダ111に供給し、以後次の選局要求がなされるまでチャンネルBを表示し続ける。
ビデオスイッチ108が第1TSデコーダ105aの出力を選択した後、第2受信部102bは、現在受信中のチャンネルB、チャンネルC以外のチャンネルを受信し、第2ビデオバッファ107bにおいて少なくともIフレームを含むように保持される。本実施形態ではチャンネルAを受信するとしているが、他のチャンネルでもかまわない。
以上説明したように、本実施形態では、チャンネル切換直後を除き、視聴対象チャンネルを受信する受信部を固定することで、ビデオバッファを1個削減し、かつ実施形態1とまったく同様の効果を得ることが可能である。
(第6の実施形態)
図10は、本発明の第6の実施形態に係るデジタルテレビ受信端末装置の機能的なブロック図である。図10において、デジタルテレビ受信端末装置は、第1の実施形態のそれと比較すると、第1オーディオバッファ801a、第2オーディオバッファ801bおよび第3オーディオバッファ801cをさらに備えている点で相違する。それ以外に、両デジタルテレビ受信端末装置に相違点は無い。それ故、図10において、図1の構成に相当するものには同一の参照符号を付けそれぞれの説明を省略する。
以下、上記構成のデジタルテレビ受信端末装置の動作について、第1の実施形態と異なる点について説明する。
第1の実施形態とは異なり、本実施形態では、各ビデオバッファ107a−107cに保持されているビデオストリームと同期するオーディオストリームは各オーディオバッファ801a−801cに保持される。
ここで、第1の実施形態と同様に、第1受信部102a、第2受信部102bおよび第3受信部102cでそれぞれチャンネルA、チャンネルBおよびチャンネルCを受信し、チャンネルAが視聴対象チャンネルである場合を考える。
視聴対象チャンネルであるチャンネルAのビデオストリームは、第1ビデオバッファ107aおよびビデオスイッチ108を介して、ビデオデコーダ111に供給されるものとする。このとき、チャンネルAのオーディオストリームについても、第1オーディオバッファ801aには保持されず、直接オーディオデコーダ112に供給される。
一方、視聴対象チャンネル以外のチャンネルBおよびチャンネルCのビデオストリームは、第2ビデオバッファ107bおよび第3ビデオバッファ107cのそれぞれに、少なくともIフレームを含むように保持される。このとき、各オーディオストリームもまた、第2オーディオバッファ801bおよび第3オーディオバッファ801cにそれぞれ保持される。各オーディオバッファには、少なくとも各チャンネルのビデオバッファに保持されている再生時刻情報を含むオーディオストリームであり、各ビデオバッファに保持されている再生時刻情報が対応するオーディオバッファに通知される。
次にチャンネルBに切換要求がなされたとき、第1の実施形態と同様に、PCRスイッチ106は、チャンネルBのPCRをSTC生成部110に供給し、ビデオデコーダ111およびオーディオデコーダ112のリセットが実施される。ビデオデコーダ111およびオーディオデコーダ112双方のリセットが完了したとき、第2ビデオバッファ107bは、保持しているIフレームと、現在受信してバッファに保持したばかりのフレームとの再生時刻情報の差分値δをSTC生成部110に供給する。
STC生成部110は、第2TSデコーダ105bから供給されるチャンネルBのPCRから生成されるSTCに、上記δを加えた値を本実施形態のSTCとしてビデオデコーダ111およびオーディオデコーダ112に供給する。このとき、ビデオデコーダ111のリセット直後に供給されるSTCと、第2ビデオバッファ107bに保持されているIフレームの再生時刻情報とが一致するので、ビデオデコーダ111は、直ちに第2ビデオバッファ107bに保持されているIフレームをデコードし、ビデオ出力部113に供給する。
また、第2オーディオバッファ801bには、上記Iフレームと同じ再生時刻情報を持つオーディオストリームが保持されているので、オーディオデコーダ112は当該オーディオストリームをデコードし、ビデオと同期させてオーディオ出力部114に供給する。
ここで、図11は、本実施形態のビデオデコーダ111の動作について説明した図である。第1の実施形態と同様に、フレーム1を受信直後に、チャンネルBへの選局要求があったとする。選局要求後、ビデオデコーダ111およびオーディオデコーダ112とも、1フレーム期間でリセットが完了するものとする。両デコーダのリセット完了時、フレーム2が受信され、第2ビデオバッファ107bに蓄積される。
このとき、第2ビデオバッファ107bに保持されているIフレームであるフレーム0と、フレーム2との再生時刻情報との差分値δは3フレーム期間になる。フレームレートを毎秒15フレームとすると、δ=0.2秒になる。
ビデオデコーダ111は、第2ビデオバッファ107bに保持されているビデオストリームを、実時刻よりδだけ遅延したタイミングを保持しながら順次デコードし表示する。同様にオーディオデコーダ112は、第2オーディオバッファ801bに保持されているオーディオストリームを、実時刻よりδだけ遅延したタイミングを保持しながら順次デコードし再生する。
上記差分値δは、Iフレーム間隔をT、デコーダリセットに要する時間をyとすると、T+y未満であり、最大でも約5秒程度の遅延となる。この程度の遅延であれば、テレビ視聴上大きな問題になることはない。
以上説明したように、本実施形態では、各チャンネルのIフレーム受信タイミングと選局要求タイミングとで定まる時間差δだけ、再生時刻情報より遅延させることで、選局要求後、わずかなリセット時間待機するのみで、チャンネル切換後のビデオデータを表示することが可能である。
(第7の実施形態)
図12は、本発明の第7の実施形態に係るデジタルテレビ受信端末装置の機能的なブロック図である。図12において、デジタルテレビ受信端末装置は、第1の実施形態のそれと比較すると、チャンネルリストを管理するチャンネルリスト管理部1001をさらに備える点で相違する。それ以外に、両デジタルテレビ受信端末装置の間に相違点は無い。それ故、図12において、図1の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
チャンネルリストとは、図13に示すように、受信可能なチャンネル番号(特定の周波数に対応)とチャンネル名(局名)とを対応させた表である。据え置き型の受信端末装置では、デジタル放送の受信エリアに対応したチャンネルリストがあらかじめ端末に保持されていて、受信エリアを指定することでチャンネルリストを特定することが一般的である。一方、携帯型の受信端末装置の場合は、電源起動時などにいずれか1つの受信部を用いて受信可能なチャンネルをスキャンし、その結果から都度チャンネルリストを生成する方法がある。
以下、上記構成のデジタルテレビ受信端末装置の動作について、第1の実施形態と異なる点について説明する。
図12において、チャンネルリスト管理部1001には、図13のようなチャンネルリストが生成済みであるとする。受信制御部103は、視聴対象のチャンネル、およびその隣接チャンネルを各受信部で受信するように制御する。その後、選局要求により視聴対象チャンネルが隣接チャンネルに移行したとき、受信制御部103はチャンネルリスト管理部1001を参照して常にチャンネル切換後の視聴対象チャンネルとその隣接チャンネルを受信するように制御する。
以下、図14を用いて、本実施形態において各受信部102a−102cが受信するチャンネルの変遷および関連する動作について説明する。
いまチャンネル番号4に相当するチャンネルBが視聴対象チャンネルであるとすると、受信制御部103は、第1受信部102aに対しチャンネルBを受信するように指示する。さらに、受信制御部103は、第2受信部102bおよび第3受信部102cに対し、チャンネルBの隣接チャンネルであるチャンネルAおよびチャンネルCをそれぞれ受信するよう指示する。このとき、第1受信部102aで受信したチャンネルBについては、ビデオ出力部113およびオーディオ出力部114からそれぞれビデオおよびオーディオが出力される。また、第2受信部102bおよび第3受信部102cで受信したチャンネルAおよびチャンネルCのビデオストリームは、第2ビデオバッファ107bおよび第3ビデオバッファ107cでそれぞれ保持される。
時刻T1で、受信制御部103にチャンネルBの隣接チャンネルであるチャンネルAへの選局要求があったとき、第1の実施形態と同様に、第2ビデオバッファ107bよりチャンネルAのビデオストリームがビデオデコーダ111に供給され、第2TSデコーダ105bよりチャンネルAのオーディオストリームがオーディオデコーダに供給され、結果としてチャンネルAについてビデオおよびオーディオがビデオ出力部113およびオーディオ出力部114より出力される。
チャンネルAへの切換完了後、第1受信部102aは引き続きチャンネルBを受信し、第1の実施形態と同様にビデオストリームは第1ビデオバッファ107aに保持される。一方、第3受信部102cは、チャンネルBの受信をやめ、新たにチャンネルFの受信を開始する。このようにすることで、時刻T1以後、視聴対象チャンネルであるチャンネルAとこれに隣接するチャンネルB、チャンネルFを受信することが可能である。
次に時刻T2で、チャンネルFへの選局要求があったとき、第3受信部102cは受信中のチャンネルFを出力し、第2受信部102bは引き続きチャンネルAを受信し、第1受信部102aはチャンネルEを受信する。以下同様に時刻T3でチャンネルEへの選局要求があったときは、第2受信部102bの受信チャンネルをチャンネルAからチャンネルDに変更し、時刻T4で再びチャンネルFへの選局要求があったときは、第2受信部102bの受信チャンネルをチャンネルDからチャンネルAに変更する。
通常、据え置き型の受信端末装置においては、図15Aに示すリモコンボタンにより、任意の受信可能なチャンネルへの選局が可能である。一方、携帯型の受信端末装置では、機器サイズの制約から図15Aのようなリモコンボタンを実装することは困難であるため、図15Bに示すように、例えば上下方向のような2方向の矢印キーを用いて、チャンネル番号に従って逐次的に選局する方法が考えられる。
携帯型の受信端末装置のように2方向矢印キーを用いて選局を行う場合、3個の受信部を用いれば、常に本実施形態による効果を得ることができる。
なお、チャンネルリストは、図13のような一次元的なチャンネルリストのほかに、図16Aのような二次元的なチャンネルリストも考えられる。図16Aにおいて、チャンネルEの隣接チャンネルは、チャンネルB、D、F、Hである。図16Aのようなチャンネルリストの場合、図16Bのように、例えば上下左右方向のような4方向の矢印キーを選局に使用し、かつ受信部、TSデコーダおよびビデオバッファを5組用いれば、隣接する4個のチャンネルに対する選局要求に対し、本実施形態の効果を得ることができる。
なお、これまでに説明した各実施形態において、複数の実施形態の構成要素およびデコーダの動作を組み合わせて実現できる実施形態についても、同様の効果を得ることができる。
また、各実施形態において、視聴対象チャンネルおよび録画対象チャンネルは、ユーザーなどによる外部からの入力であるとして説明した。これに加え、昨今ではトランスポートストリーム中に含まれる番組情報等を元に、ユーザーが嗜好するチャンネルを自動判別して選局する技術もあり、このような選局方法であっても、各実施形態に係るデジタルテレビ受信端末装置は有効である。
また、各実施形態において、ビデオおよびオーディオの出力、ならびにストリーム記録は、おのおの1つのチャンネルの場合について説明したが、複数のビデオデコーダおよびオーディオデコーダを搭載すれば複数のチャンネルの同時出力が可能であり、また複数のストリーム変換部およびストリーム記録部を搭載すれば複数のチャンネルの同時記録が可能である。
本発明にかかるデジタルテレビ受信端末装置は、ビデオストリームの特性上、特定のフレーム(Iフレーム)からでないと再生を開始することができないデジタルテレビ放送を受信するテレビ受像端末における選局動作において有用である。また本発明は、Iフレームの間隔が長い地上波1セグ放送において、特に有効である。
本発明の第1の実施形態に係るデジタルテレビ受信端末装置の機能的なブロック図 図1に示すビデオデコーダ111の選局要求後の動作について説明した第1の図 図1に示すビデオデコーダ111の選局要求後の動作について説明した第2の図 第2の実施形態に係るビデオデコーダ111の動作について説明した第1の図 第2の実施形態に係るビデオデコーダ111の動作について説明した第2の図 第3の実施形態に係るビデオバッファ107bおよびビデオデコーダ111の動作について説明した図 本発明の第4の実施形態に係るデジタルテレビ受信端末装置の機能的なブロック図 本発明の第5の実施形態に係るデジタルテレビ受信端末装置の機能的なブロック図 図8に示すビデオデコーダ111の選局要求前後の動作について説明した図 本発明の第6の実施形態に係るデジタルテレビ受信端末装置の機能的なブロック図 図10に示すビデオデコーダ111の動作について説明した図 本発明の第7の実施形態に係るデジタルテレビ受信端末装置の機能的なブロック図 図12に示すチャンネルリスト管理部1001により管理されるチャンネルリストの構造を例示する図 図12に示す各受信部102a−102cが受信するチャンネルの変遷および関連する動作について説明した図 図12に示すデジタルテレビ受信端末装置が据え置き型の場合におけるリモコンボタンの一例を示す模式図 図12に示すデジタルテレビ受信端末装置が携帯型の場合における矢印キーの一例を示す模式図 図13に示すチャンネルリストの代替例である二次元的チャンネルリストの構造を例示する図 図16Aに示す携帯受信端末における上下左右キーの一例について説明した図 従来までの一般的なデジタル放送受信端末の構成について説明したブロック図 デジタル放送における一般的なビデオストリームについて説明した図
符号の説明
101 アンテナ
102a 第1受信部
102b 第2受信部
102c 第3受信部
103 受信制御部
104 入力換管理部
105a 第1TSデコーダ
105b 第2TSデコーダ
105c 第3TSデコーダ
106 PCRスイッチ、
107a 第1ビデオバッファ
107b 第2ビデオバッファ
107c 第3ビデオバッファ
108 ビデオスイッチ
109 オーディオスイッチ
110 STC生成部
111 ビデオデコーダ
112 オーディオデコーダ
113 ビデオ出力部
114 オーディオ出力部
701 録画制御部
702 録画ストリームスイッチ
703 ストリーム変換部
704 ストリーム記録部
801a 第1オーディオバッファ
801b 第2オーディオバッファ
801c 第3オーディオバッファ
1001 チャンネルリスト管理部
1501 アンテナ
1502 受信部
1503 受信制御部
1504 TSデコーダ
1505 STC生成部
1506 ビデオデコーダ
1507 オーディオデコーダ
1508 ビデオ出力部
1509 オーディオ出力部

Claims (10)

  1. デジタルテレビ放送信号を受信するデジタルテレビ受信端末装置であって、
    少なくとも前記デジタルテレビ放送信号を受信し、特定チャンネルの放送ストリームを取得するN(N≧2)個の受信手段と、
    前記N個の受信手段のいずれかの後段に設けられ、前段の受信手段により受信された放送ストリームからビデオストリームを抽出するN個のストリーム分離手段と、
    前記N個のストリーム分離手段のいずれかの後段に設けられ、前段のストリーム分離手段により抽出されたビデオストリームを保持するN個のビデオストリーム保持手段と、
    前記N個の受信手段により受信されたN個の放送ストリームから、出力すべきチャンネルのものを選択するチャンネル選択手段と、
    前記N個のビデオストリーム保持手段の出力から、前記チャンネル選択手段の出力に基づき、いずれかを選択するビデオストリーム選択手段と、
    前記ビデオストリーム選択手段により選択されたビデオストリームをデコードして出力するビデオデコード手段とを備え、
    前記N個のビデオストリーム保持手段は、前記ビデオデコード手段によるデコード処理を開始するために必要なデコード開始フレームを含むビデオストリームを保持する、デジタルテレビ受信端末装置。
  2. 前記ビデオストリーム保持手段におけるビデオストリームの保持状況に応じて、前記ビデオデコード手段は、前記ビデオストリーム保持手段に現在保持されているビデオストリームを用いてデコードを開始するか、次のデコード開始フレームを受信後にデコードを開始するかを選択する、請求項1に記載のデジタルテレビ受信端末装置。
  3. 前記ビデオデコード手段は、前記ビデオストリーム保持手段に現在保持されているビデオストリームをデコードするが出力しない、請求項2に記載のデジタルテレビ受信端末装置。
  4. 前記ビデオデコード手段は、前記ビデオストリーム保持手段に現在保持されているビデオストリームをデコードするときは、所定の速度よりも高速にデコードおよび出力を行う、請求項2に記載のデジタルテレビ受信端末装置。
  5. 前記ビデオストリーム保持手段は、デコード開始可能フレームのみを保持し、
    前記ビデオデコード手段は、出力すべきチャンネルを前記チャンネル選択手段が変更した後、次のデコード開始フレームを受信するまでは、前記ビデオストリーム保持手段に保持されているデコード開始可能フレームをデコードして出力する、請求項1に記載のデジタルテレビ受信端末装置。
  6. 前記デジタルテレビ受信端末装置はさらに、
    各前記受信手段により受信されたN個の放送ストリームから、録画すべきチャンネルのものを選択する録画チャンネル選択手段と、
    前記録画チャンネル選択手段の出力に基づき、前記N個の受信手段により受信された放送ストリームのいずれかを選択する放送ストリーム選択手段と、
    前記放送ストリーム選択手段により選択された放送ストリームを記録媒体に記録する記録手段とを備える、請求項1に記載のデジタルテレビ受信端末装置。
  7. デジタルテレビ放送信号を受信するデジタルテレビ受信端末装置であって、
    少なくとも前記デジタルテレビ放送信号を受信し、特定チャンネルの放送ストリームを取得するN(N≧2)個の受信手段と、
    前記N個の受信手段のいずれかの後段に設けられ、前段の受信手段により受信された放送ストリームからビデオストリームを抽出するN個のストリーム分離手段と、
    前記N個のストリーム分離手段のうち、(N−1)個のものの後段に設けられ、前段のストリーム分離手段により抽出されたビデオストリームを保持する(N−1)個のビデオストリーム保持手段と、
    前記N個の受信手段により受信されたN個の放送ストリームから、出力すべきチャンネルのものを選択するチャンネル選択手段と、
    前記N個のビデオストリーム保持手段の出力から、前記チャンネル選択手段の出力に基づき、いずれかを選択するビデオストリーム選択手段と、
    前記ビデオストリーム選択手段により選択されたビデオストリームをデコードして出力するビデオデコード手段とを備え、
    前記(N−1)個のビデオストリーム保持手段は、前記ビデオデコード手段によるデコード処理を開始するために必要なデコード開始フレームを含むビデオストリームを保持する、デジタルテレビ受信端末装置。
  8. デジタルテレビ放送信号を受信するデジタルテレビ受信端末装置であって、
    少なくとも前記デジタルテレビ放送信号を受信し、特定チャンネルの放送ストリームを取得するN(N≧2)個の受信手段と、
    前記N個の受信手段のいずれかの後段に設けられ、前段の受信手段により受信された放送ストリームから、ビデオストリームおよびオーディオストリームを抽出するN個のストリーム分離手段と、
    前記N個のストリーム分離手段のいずれかの後段に設けられ、前段のストリーム分離手段により抽出されたビデオストリームを保持するN個のビデオストリーム保持手段と、
    前記N個のストリーム分離手段のいずれかの後段に設けられ、前段のストリーム分離手段により抽出されたオーディオストリームを、対応するビデオストリームと同期するように保持するN個のオーディオストリーム保持手段と、
    前記N個の受信手段により受信されたN個の放送ストリームから、出力すべきチャンネルのものを選択するチャンネル選択手段と、
    前記N個のビデオストリーム保持手段の出力からいずれかを、前記チャンネル選択手段の出力に基づき選択するビデオストリーム選択手段と、
    前記N個のオーディオストリーム保持手段の出力からいずれかを、前記チャンネル選択手段の出力に基づき選択するオーディオストリーム選択手段と、
    前記ビデオストリーム選択手段により選択されたビデオストリームをデコードして出力するビデオデコード手段と、
    前記オーディオストリーム選択手段により選択されたオーディオストリームをデコードして出力するオーディオデコード手段とを備え、
    前記N個のビデオストリーム保持手段は、前記ビデオデコード手段によるデコード処理を開始するために必要なデコード開始フレームを含むビデオストリームを保持し、
    前記デジタルテレビ受信端末装置はさらに、各前記ビデオストリーム保持手段におけるビデオストリームの保持状況を検出しており、出力すべきチャンネルを前記チャンネル選択手段が変更したとき、当該チャンネルのビデオストリームの保持状況を、前記ビデオデコード手段および前記オーディオデコード手段に供給する状況検出手段とを備え、
    前記ビデオデコード手段および前記オーディオデコード手段は、前記状況検出手段から供給された保持状況に基づくタイミングで、前記ビデオストリーム選択手段および前記オーディオストリーム選択手段により選択されたビデオストリームおよびオーディオストリームをデコードして出力する、デジタルテレビ受信端末装置。
  9. デジタルテレビ放送信号を受信するデジタルテレビ受信端末装置であって、
    少なくとも前記デジタルテレビ放送信号を受信し、特定チャンネルの放送ストリームを取得するN(N≧2)個の受信手段と、
    前記N個の受信手段により受信されたN個の放送ストリームから、出力すべきチャンネルのものを選択するチャンネル選択手段と、
    受信可能なチャンネルと、各チャンネル間の隣接関係とを示すチャンネルリストを管理するチャンネルリスト管理手段とを備え、
    前記N個の受信手段は、
    前記チャンネルリスト管理手段により管理されるチャンネルリストに基づいて、前記チャンネル選択手段により選択されたチャンネルと、選択されたチャンネルと隣接関係にあるチャンネルのN個の放送ストリームを取得し、
    出力すべきチャンネルを前記チャンネル選択手段が変更したとき、今回選択されたチャンネルと、今回選択されたチャンネルと隣接関係にあるチャンネルのN個の放送ストリームを取得する、デジタルテレビ受信端末装置。
  10. 前記チャンネルリストが一次元的リスト構造である場合、N=3であり、
    前記チャンネルリストが二次元的リスト構造である場合、N=5である、請求項9に記載のデジタルテレビ受信端末装置。
JP2005168246A 2005-06-08 2005-06-08 デジタルテレビ受信端末装置 Pending JP2006345169A (ja)

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