JP4363030B2 - 車両用吸音構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用吸音構造に係り、特に、エンジン等のエンジンルーム内で発生する音や車室内で発生する音等を吸収するうえで好適な車両用吸音構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両のエンジンルーム内で発生する音を吸収する吸音構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。この吸音構造においては、エンジンルーム内のダッシュパネルを覆う防音材としてのダッシュフロントの上部が、フードパネルを覆うインシュレータフード側に斜めに立ち上がるように取り付けられている。この場合、ダッシュフロント上部とダッシュパネルとの間にコーナ部を覆う遮音空間が形成されるため、エンジンルームのコーナ部における音圧が低減される。また、インシュレータフードの一端にダッシュフロントの上縁部に当接する突起が形成されている。この突起はダッシュフロントアッパの上縁部に常に当接するため、遮音性が向上する。
【0003】
【特許文献1】
実開平5−44710号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に開示される吸音構造では、車室内の静粛性を保つためにダッシュフロント及びダッシュパネルにより遮音空間を形成することが必要であるので、エンジンルーム側又は車室内側にその分のスペースをわざわざ別途に設ける必要がある。
【0005】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、遮音のための空間を別途に設けることなく音の吸収を効果的に実現することが可能な車両用吸音構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、請求項1に記載する如く、前部が車両前方下方へ向けて傾斜しかつ後部が車両後方下方へ向けて傾斜するように山状に形成されたエンジンカバーと、
車両の有するエンジンフードパネルと前記エンジンカバーとにより断面積が前部から中央部にかけてかつ後部から中央部にかけて徐々に小さくなるように形成された空間部と、
前記空間部に設けられた吸音材と、
を備える車両用吸音構造により達成される。
【0007】
本発明において、空間部は、車両の有する構造物により断面積が小さくなるように形成されている。この場合には、空間部において断面積の大きい側から小さい側へ向けて音が集中し易い。本発明においては、その空間部に吸音材が設けられている。このため、空間部の断面積の大きい側で発生する音、具体的には、エンジンルームで発生しエンジンルームの上側に伝わった音は効果的に吸収される。
【0008】
尚、請求項2に記載する如く、請求項1記載の車両用吸音構造において、前記空間部は、エンジンフードパネルとエンジンカバーとにより断面が鋭角となる2つの空間からなるものとすれば、空間部に音がより集中し易いので、音の吸収が効果的に行われる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1実施例である車両用吸音構造(以下、単に吸音構造と称す)10を備える車両12の側断面図を示す。車両12は、車両動力であるエンジン14が配置されるエンジンルーム16を備えている。エンジンルーム16と車両乗員が搭乗する車室18とは、ダッシュパネル20により隔成されている。ダッシュパネル20は、遮音性を有するほぼ板状の部材であり、その法線が車両前後方向を向くように鉛直に車体側に取り付けられている。ダッシュパネル20は、その下部が車室18側へ向けて傾斜するように形成されている。ダッシュパネル20は、主にエンジンルーム16内のエンジン14の発生する音を車室18内へ伝わり難くする機能を有している。
【0013】
エンジン14の下方には、エンジンルーム16の下部を構成するエンジンアンダカバー22が配設されている。エンジンアンダカバー22は、通風孔を有する板状の部材であり、その法線が鉛直方向を向くように水平に車体側に取り付けられている。エンジンアンダカバー22は、ダッシュパネル20の下部に接続されている。すなわち、エンジンアンダカバー22とダッシュパネル20の下部との間には、車両側方から見た際の断面が鋭角となる空間24が形成されている。エンジンアンダカバー22は、エンジンルーム16の放熱性能を阻害することなく、エンジン14が路上の突起物と直接に接触するのを防止する機能と共に、エンジンルーム16から車外へ放出される音を低減する機能を有している。
【0014】
エンジン14の上方には、エンジンルーム16の上部を構成するエンジンフードパネル26が配設されている。エンジン14とエンジンフードパネル26との間には、所定の隙間が形成されている。エンジンフードパネル26は、フードアウタパネルとフードインナパネルとからなる板状の部材であり、開閉可能にほぼ水平に或いはその前部が後部に比べてやや落ち込むように車体側に取り付けられている。エンジンフードパネル26は、ダッシュパネル20の上部にシール28を介して接続されている。エンジンフードパネル26は、エンジンルーム16内のエンジン14やその他の部品を保護する機能を有している。
【0015】
車室18内には、操作類や計器類が配設されるインストルメントパネル30が設けられている。インストルメントパネル30の上面と車体前部のウィンドシールドガラス32との間には、車両側方から見た際の断面が鋭角となる空間34が形成されている。インストルメントパネル30の上部には、主に車体前部のウィンドシールドガラス32の曇りを除去するフロントデフロスタが取り付けられている。
【0016】
ところで、車室18内の静粛性を確保するためには、エンジンルーム16内において発生するエンジン14等による音が車室18内に透過するのを防ぐ必要がある。この点、エンジンルーム16と車室18との間には上記の如くダッシュパネル20が形成されているため、エンジンルーム16内の音を車室18内へ伝わり難くすることはできる。
【0017】
しかしながら、ダッシュパネル20は上記の如くその下部が車室18側へ傾斜するように形成されているため、すなわち、ダッシュパネル20の下部とエンジンアンダカバー22との間の空間24の、車幅方向に平行な鉛直面で切断した際における断面積が車両前部から後部へかけて徐々に小さくなるため、その空間24にエンジン14からの直接音およびダッシュパネル20やエンジンアンダカバー22で反射した反射音が集中し易い。このため、かかる部位から車室18内へ伝わる音のレベルは他の部位から車室18内へ伝わる音のレベルよりも大きく、従って、車室18内の静粛性の向上を図るうえでは、エンジンルーム16の空間24を介して車室18へ向けて伝播する音を遮断・吸収することが効果的である。
【0018】
そこで、本実施例の吸音構造10は、エンジンルーム16の空間24を介して車室18へ向けて伝播する音を効果的に遮断・吸収する点に特徴を有している。以下、本実施例の特徴部について説明する。
【0019】
図2は、図1に示す車両12における吸音構造10の拡大断面図を示す。本実施例において、ダッシュパネル20の下部とエンジンアンダカバー22との間の空間24には、図2に示す如く、その隅部を覆うように隅部全体に吸音材40が設けられている。吸音材40は、車幅方向に延びる空間24の車幅方向の一部又は望ましくはその車幅方向全体に配設されている。吸音材40は、ダッシュパネル20又はエンジンアンダカバー22に取り付け固定されている。吸音材40は、グラスウールやフェルト等の材料により構成されており、進入した音波をその粘性と熱伝導との作用で弱める機能を有している。
【0020】
かかる構成において、吸音材40は、ダッシュパネル20とエンジンアンダカバー22との間の空間24に集まる音を吸収する。この空間24は、エンジンルーム16内の音が集中し易い部位であるので、従って、かかる吸音構造10によれば、エンジンルーム16内で発生する音を効果的に吸収することができる。このため、エンジン14が運転状態にあっても、その発生音がエンジンルーム16から車室18へ向けて或いは外部へ向けて透過し難く、車室18内の静粛性を確実に確保することが可能となっていると共に、車外への放出音を低減することが可能となっている。
【0021】
尚、本実施例においては車室18内の静粛性を確保し、車外への放出音を低減するうえで、エンジンルーム16内の音が集中し易い部位に吸音材40を設けることとすればよいので、パネルやカバー等による遮音空間を別途設けることは不要である。従って、本実施例の吸音構造10においては、遮音のための空間を別途に設けることなく、エンジンルーム16内の音を効果的に吸収し、車室18内の静粛性を確保すると共に、車外への放出音を低減することが可能である。
【0022】
尚、上記の第1実施例においては、ダッシュパネル20及びエンジンアンダカバー22が特許請求の範囲に記載した「構造物」に、空間24が特許請求の範囲に記載した「空間部」に、それぞれ相当している。
【0023】
ところで、上記の第1実施例においては、吸音材40をダッシュパネル20とエンジンアンダカバー22とにより仕切られる空間24の隅部を覆うように形成することとし、その隅部全体に吸音材40を設けることとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、吸音材を平面状に形成することとし、空間24の一部に吸音材を設けることとしてもよい。
【0024】
すなわち、図3は、本変形例の吸音構造10の拡大断面図を示す。本変形例において、空間24には、図3に示す如く、ダッシュパネル20の下端部の表面に取り付けられた吸音材50、及び、エンジンアンダカバー22の後端部の表面に取り付けられた吸音材52が設けられている。吸音材50,52も、吸音材40と同様に、グラスウールやフェルト等の材料により構成されており、進入した音波をその粘性と熱伝導との作用で弱める機能を有している。かかる構成においては、吸音材50,52が空間24に集まる音を効果的に吸収する。従って、図3に示す吸音構造10においても、エンジン発生音がエンジンルーム16から車室18へ向けて或いは外部へ向けて透過し難く、車室18内の静粛性を確実に確保することが可能となると共に、車外への放出音を低減することが可能となる。
【0025】
次に、上記図1と共に、図4を参照して、本発明の第2実施例について説明する。
【0026】
上記した第1実施例では、吸音構造10は、エンジンルーム16から車室18へ透過する音、及び、エンジンルーム16からエンジンアンダカバー22を介して車外へ放出される音を吸収するものである。これに対して、本実施例の吸音構造100は、エンジンルーム16からエンジンフードパネル26を介して車外へ放出される音を吸収する。
【0027】
図4は、図1に示す車両12における本実施例の吸音構造100の拡大断面図を示す。尚、図4において、上記図1に示す構成部分と同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。図4に示す如く、エンジン14とエンジンフードパネル26との隙間には、エンジンカバー102が配設されている。エンジンカバー102は、その前部が車両前方へ向けて傾斜しかつその後部が車両後方へ向けて傾斜するように、すなわち、車両側方から見た際の断面が車両前部から後部にかけてエンジンフードパネル26へ向けて山状となるように形成されている。エンジンカバー102は、エンジン14を上方から覆うようにエンジン14に取り付けられている。エンジンカバー102は、エンジン14の発生する音を直接に吸収すると共に、エンジン14の意匠性を高める機能を有している。
【0028】
エンジンカバー102とエンジンフードパネル26との間には、車両側方から見た際の断面が鋭角となる2つの空間104,106が形成される。かかる構成においては、エンジンカバー102とエンジンフードパネル26とにより仕切られる空間104,106の、車幅方向に平行な鉛直面で切断した際における断面積がその前部から中央部にかけて、また、その後部から中央部にかけて徐々に小さくなるため、エンジンルーム16の前部から後部へ向けて進んだ音やエンジンルーム16の後部から前部へ向けて進んだ音がその空間104,106に集中し易い。
【0029】
エンジンフードパネル26のエンジンルーム16側の表面には、ほぼその全域にわたってフードインシュレータ108が取り付けられている。フードインシュレータ108は、エンジンルーム16からの音を吸収し、エンジンフードパネル26の振動を抑制し、また、エンジンルーム16の熱を遮断する機能を有している。
【0030】
エンジンカバー102には、そのエンジンフードパネル26側の表面を覆うように平面状の吸音材110が取り付けられている。吸音材110は、エンジンフードパネル26が閉じている際、エンジンカバー102の頂上付近でフードインシュレータ108と当接する。吸音材110は、車幅方向に延びる空間104,106の車幅方向の一部又は望ましくはその車幅方向全体に配設されている。吸音材110は、第1実施例の吸音材40と同様に、グラスウールやフェルト等の材料により構成されており、進入した音波をその粘性と熱伝導との作用で弱める機能を有している。
【0031】
かかる構成において、エンジンカバー102に取り付けられた吸音材110、及び、エンジンフードパネル26に取り付けられたフードインシュレータ108は、エンジンフードパネル26とエンジンカバー102との間の空間104,106に集まる音を吸収する。空間104,106は、エンジンルーム16内の音が集中し易い部位であるので、従って、かかる吸音構造100によれば、エンジンルーム16内で発生する音を効果的に吸収することができる。このため、エンジン14が運転状態にあっても、その発生音がエンジンルーム16からエンジンフードパネル26を介して外部へ向けて透過し難く、車外への放出音を低減することが可能となっていると共に、車室18内の静粛性を確実に確保することが可能となっている。
【0032】
尚、本実施例においては、車外への放出音を低減し、車室18内の静粛性を確保するうえで、エンジン14の発生する音を直接に吸収しエンジン14の意匠性を高めるエンジンカバー102を、エンジンカバー102とエンジンフードパネル26とによる空間104,106の、車幅方向に平行な鉛直面で切断した際における断面積がその前部から中央部にかけて、また、その後部から中央部にかけて徐々に小さくなるように、すなわち、エンジンルーム16で発生する音が集中し易いように形成すると共に、その空間104,106に吸音材110及びフードインシュレータ108を設けることとすればよいので、パネルやカバー等による遮音空間を別途設けることは不要である。従って、本実施例の吸音構造100においては、遮音のための空間を別途に設けることなく、エンジンルーム16内の音を効果的に吸収し、車外への放出音を低減すると共に、車室18内の静粛性を確保することが可能である。
【0033】
尚、上記の第2実施例においては、エンジンフードパネル26及びエンジンカバー102が特許請求の範囲に記載した「構造物」に、空間104,106が特許請求の範囲に記載した「空間部」に、それぞれ相当している。
【0034】
ところで、上記の第2実施例においては、エンジンカバー102を、その前部が車両前方へ向けて傾斜しかつその後部が車両後方へ向けて傾斜するように、すなわち、車両側方から見た際の断面が車両前部から後部にかけてエンジンフードパネル26へ向けて山状となるように形成することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、車両前方へ向けてのみ傾斜するように或いは車両後方へ向けてのみ傾斜するように形成することとしてもよいし、また、車両側方へ向けて傾斜するように形成することとしてもよい。
【0035】
また、上記の第2実施例においては、吸音材110を図4に示す如くエンジンカバー102の表面を覆うように平面状に形成することとし、空間104,106の一部に吸音材110を設けることとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記第1実施例の吸音材40の如く、吸音材を空間104,106の隅部を覆うように形成し、その隅部全体に吸音材を設けることとしてもよい。
【0036】
次に、上記図1と共に、図5を参照して、本発明の第3実施例について説明する。
【0037】
上記した第1及び第2実施例では、吸音構造10,100は、エンジンルーム16から車室18へ透過する音、及び、エンジンルーム16から車外へ放出される音を吸収するものである。これに対して、本実施例の吸音構造200は、車室18からエンジンルーム16又は車外へ透過する音を吸収する。
【0038】
図5は、図1に示す車両12における本実施例の吸音構造200の拡大断面図を示す。尚、図5において、上記図1に示す構成部分と同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施例において、インストルメントパネル30の上面と車体前部のウィンドシールドガラス32との間に形成される空間34には、フロントデフロスタの機能を損なわない範囲で、図5に示す如く、その隅部を覆うように隅部全体に吸音材202が設けられている。吸音材202は、車幅方向に延びる空間34の車幅方向の一部又は望ましくはその車幅方向全体に配設されている。吸音材202は、インストルメントパネル30に取り付け固定されている。吸音材202は、吸音材40と同様に、グラスウールやフェルト等の材料により構成されており、進入した音波をその粘性と熱伝導との作用で弱める機能を有している。
【0039】
かかる構成において、吸音材202は、ウィンドシールドガラス32とインストルメントパネル30との間の空間34に集まる音を吸収する。この空間34は、車室18内の音が集中し易い部位であるので、従って、かかる吸音構造200によれば、車室18内で発生する人の声やスピーカ音を効果的に吸収することができる。この場合には、車室18内の音が車外へ向けて透過し難く、その放出音を低減することが可能となっている。
【0040】
尚、本実施例においては車室18内から車外への放出音を低減するうえで、車室18内の音が集中し易い部位に吸音材202を設けることとすればよいので、車両ガラスやパネル等による遮音空間を別途設けることは不要である。従って、本実施例の吸音構造200においては、遮音のための空間を別途に設けることなく、車室18内の音を効果的に吸収し、車外への放出音を低減することが可能である。
【0041】
上述のウィンドシールドガラス32とインストルメントパネル30とで形成された空間34の如く断面が鋭角となる空間は、音が入力される場合には音のエネルギが集中し易いが、反対に音が出力される場合にはスピーカのように音が効率よく放射する特性があり問題となる場合がある。本実施例において、ウィンドシールドガラス32とインストルメントパネル30との間の空間34に設けられる吸音材202は、車外から空間34を介して車室18内に透過した音やエンジンルーム16から空間34を介して車室18内に透過した音を吸収できる。従って、本実施例の吸音構造200によれば、車室18内の静粛性を向上させることも可能となっている。
【0042】
尚、上記の第3実施例においては、インストルメントパネル30及びウィンドシールドガラス32が特許請求の範囲に記載した「構造物」に、空間34が特許請求の範囲に記載した「空間部」に、ウィンドシールドガラス32が特許請求の範囲に記載した「車両ガラス」に、それぞれ相当している。
【0043】
ところで、上記の第3実施例においては、吸音材202をインストルメントパネル30とウィンドシールドガラス32とにより仕切られる空間34の隅部を覆うように形成することとし、その隅部全体に吸音材202を設けることとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、吸音材を平面状に形成することとし、空間34の一部、例えばインストルメントパネル30の表面に吸音材を設けることとしてもよい。
【0044】
また、上記の第1乃至第3実施例においては、車両側方から見た際の断面が鋭角に形成された空間24,34,104,106に吸音材を設けることにより、発生音を吸収することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、断面が鈍角に形成された空間に吸音材を設けることとしても、発生音を吸収することは可能である。
【0045】
【発明の効果】
上述の如く、請求項1及び2記載の発明によれば、空間部の断面積の大きい側で発生する音すなわちエンジンルーム内で発生した音の吸収を効果的に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である吸音構造を備える車両の側断面図である。
【図2】図1に示す車両における吸音構造の拡大断面図である。
【図3】本発明の変形例の吸音構造の拡大断面図である。
【図4】本発明の第2実施例である吸音構造の拡大断面図である。
【図5】本発明の第3実施例である吸音構造の拡大断面図である。
【符号の説明】
10,100,200 吸音構造
16 エンジンルーム
18 車室
20 ダッシュパネル
22 エンジンアンダカバー
24,34,104,106 空間
26 エンジンフードパネル
30 インストルメントパネル
32 ウィンドシールドガラス
40,50,52,110,202 吸音材
102 エンジンカバー
108 フードインシュレータ
Claims (2)
- 前部が車両前方下方へ向けて傾斜しかつ後部が車両後方下方へ向けて傾斜するように山状に形成されたエンジンカバーと、
車両の有するエンジンフードパネルと前記エンジンカバーとにより断面積が前部から中央部にかけてかつ後部から中央部にかけて徐々に小さくなるように形成された空間部と、
前記空間部に設けられた吸音材と、
を備えることを特徴とする車両用吸音構造。 - 前記空間部は、エンジンフードパネルとエンジンカバーとにより断面が鋭角となる2つの空間からなることを特徴とする請求項1記載の車両用吸音構造。
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