JP4362738B2 - 液体噴射ヘッドおよびプリンタ - Google Patents

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    • B41J2202/11Embodiments of or processes related to ink-jet heads characterised by specific geometrical characteristics

Description

本発明は、液滴を精度よく吐出可能な液体噴射ヘッドおよびこれを備えたプリンタに関する。
液体噴射ヘッドは、インクジェットプリンタのヘッドなどに用いられ、記録紙に対してインクを噴射、塗布するインクジェット方式の印刷における主要なデバイスである。
一般に、液体噴射ヘッドは、吐出孔と吐出孔に対応した圧電素子との組(チャネル)を複数備えた多チャネルの構造になっている。液体噴射ヘッドは、各チャネルごとに圧電素子の動作にしたがって、吐出孔から液体を、予め設定された量およびタイミングで吐出する。液体噴射ヘッドは、より小さな液滴をより正確なタイミングで吐出する性能の他に、隣り合うチャネル間の間隔を小さくすること(高密度化)が求められている。
液体噴射ヘッドを高密度化すると、あるチャネルから液体を吐出する際に動作する圧電素子の振動の影響によって、隣接するチャネルからも液滴が吐出してしまうことがある。このような不具合に対して、たとえば、特開平8−164607号公報には、液体が充填される液室間に、圧電素子で形成された支柱部材を設け、支柱部材を基板に接合することによって、1つの圧電素子の動作が隣のチャネルに伝搬しないようにしたインクジェットヘッドが開示されている。
特開平8−164607号公報
上述のような、ある吐出孔から液体を吐出する際に、駆動していない吐出孔から液体が吐出するなど、意図せぬ液体が吐出される現象は、クロストークと呼ばれ、液体噴射ヘッドの高密度化における障害の1つとなる。
クロストークを抑制するためには、液体噴射ヘッドの剛性を高めることが重要である。液体噴射ヘッドの剛性を高めるには、液体に圧力を加えるために関与しない固定部分を強化することよりもむしろ、液体に圧力を加えるために直接関与する可動部分を強化することが重要である。その理由としては、クロストークは、圧電素子が動作するときに生じる振動が、近隣のチャネルに伝搬することにより起きる現象であり、より振動の影響を受けやすい部分は、可動部分であるからである。
本発明の目的は、クロストークが抑制された液体噴射ヘッド、およびこれを備えたプリンタを提供することにある。
本発明にかかる液体噴射ヘッドは、力室と、前記力室の側方に設けられた空間と、前記力室および前記空間の上方に設けられた振動板と、前記力室上方であって、前記振動板上方に設けられた駆動圧電素子と、前記空間の上方であって、前記振動板上方に設けられ、前記駆動圧電素子とは分離された非駆動圧電素子と、前記非駆動圧電素子および前記振動板の間に配置され、前記非駆動圧電素子および他の非駆動圧電素子との間で連続して形成された支持板と、各前記駆動圧電素子および前記振動板の間に配置され、前記支持板とは不連続であるダイヤフラムと、を含み、前記駆動圧電素子が駆動することにより、前記圧力室の体積が変化する
このように構成した液体噴射ヘッドは、クロストークが十分に抑制されたものである。
なお、本発明において、特定のA部材上方に設けられた特定のB部材というとき、A部材の上に直接B部材が設けられた場合と、A部材の上に他の部材を介してB部材が設けられた場合とを含む意味である。
本発明にかかる液体噴射ヘッドにおいて、前記圧力室および前記空間は、それぞれ、前記振動板と、前記圧力室と前記空間との間の隔壁となる板状部材と、前記板状部材の下方に設けられ、ノズル孔を備えたノズル板と、によって形成されることができる。
本発明にかかる液体噴射ヘッドにおいて、前記圧力室の上方であって、前記振動板の上方に設けられた他の非駆動圧電素子を含むことができる。
本発明にかかる液体噴射ヘッドにおいて、前記空間の上方であって、前記振動板の上方に設けられた他の駆動圧電素子を含むことができ、前記他の駆動圧電素子が駆動することにより、前記空間の体積が変化することができる。
本発明にかかるプリンタは、上述の液体噴射ヘッドを有する。本発明にかかるプリンタは、上述した液体噴射ヘッドを有するヘッドユニットと、前記ヘッドユニットを往復動させる駆動部と、前記ヘッドユニットおよび前記駆動部を制御する制御部と、を含むことができる。
以下に本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の一例として記述され、説明する構成のすべてが本発明の必須構成要素とは限らない。
1.液体噴射ヘッド
図1は、本実施形態の液体噴射ヘッド100を模式的に示す部分切断斜視図である。図2は、液体噴射ヘッド100を模式的に示す平面図である。図3は、液体噴射ヘッド100を模式的に示す断面図である。図3は、図2のA−A線の断面図である。図4および図5は、板状部材10を模式的に示す平面図である。
図1ないし図3に示すように、本実施形態の液体噴射ヘッド100は、板状部材10と、ノズル板20と、振動板30と、支持板40と、ダイヤフラム50と、駆動圧電素子60と、非駆動圧電素子62とを含む。
板状部材10は、圧力室13の隔壁となる板状の部材である。板状部材10は、その下方にノズル板20が設けられ、その上方に振動板30が設けられることにより挟まれる。そのため板状部材10、ノズル板20、および振動板30によって内部に空間が形成される。この空間は、圧力室13となる。図3に示すように、板状部材10は、隔壁としての機能を有し、隣り合う圧力室13は板状部材10によって互いに分離される。板状部材10の材質としては、たとえば、シリコン、ステンレス、SUS、ニッケル、チタン、チタン合金などを用いることができる。
ノズル板20は、板状部材10の下方に設けられる。ノズル板20は、板状部材10に密着して設けられても、接着剤や他の部材を介して設けられてもよい。ノズル板20は、圧力室13に通じるノズル孔22を有する。ノズル板20の上面のうち板状部材10に接していない面は、圧力室13の下面を構成する。ノズル板20の材質としては、たとえば、シリコン、ステンレス、チタン、チタン合金などを用いることができる。
振動板30は、圧力室13の上方に設けられる。振動板30は、圧力室13の上面を構成し、振動板30の下に他の部材を有して各圧力室の上面を構成してもよい。振動板30のうち、圧力室13の上面を構成する面の少なくとも一部は、上下に振動することにより、各圧力室の体積を変化させることができる。振動板30の材質は、一定の可とう性を有すればよく、たとえば、ポリイミドなどの高分子材料が好適である。
圧力室13は、ノズル板20および振動板30によって板状部材10が挟まれることにより形成される空間である。圧力室13は、加圧部14および狭窄部16から構成される(図1および図4参照)。圧力室13は、板状部材10の端面に開口部18を有している。圧力室13は、開口部18を介して外部の液体リザーバ(図示せず)に通じている。圧力室13の開口部18付近は、狭窄された形状の狭窄部16であり、圧力室13の内部に発生した圧力が開口部18から散逸しにくくなっている。液体は、液体リザーバから、開口部18を通り、狭窄部16および加圧部14に供給される。したがって狭窄部16は、液体の流路としての機能も有する。各圧力室13にはノズル孔22が通じている。1つの圧力室13は、複数の狭窄部16を有したり、複数の開口部18を有したりすることができる。また、複数の圧力室13が共通する1つの開口部18を有することができる。狭窄部16は、圧力室13の形状や、液体の粘度などの要因に合わせて任意に変形できる。複数の圧力室13には、異なる種類の液体をそれぞれに充填することができる。図1ないし図3の例では、圧力室13の形状は、細長い形状の加圧部14の一方の端に狭窄部16が設けられた形状である。図示の例では、このような圧力室13が並列して配置されている。各圧力室13の狭窄部16は、隣の圧力室13の狭窄部16の設けられた位置と反対側に設けられている。圧力室13の形状は、例示したもの以外の形状としてもよく、たとえば、放射状やハニカム状にすることができる。
駆動圧電素子60は、圧力室13の上方であって、振動板30の上方に設けられる(図1ないし図3参照)。駆動圧電素子60は、ダイヤフラム50や接着剤などの他の部材を介して振動板30の上方に設けられてもよい。駆動圧電素子60の上部は、筐体(図示せず)などに固定される。駆動圧電素子60は、与えられる電気信号にしたがって上下方向に伸縮し、振動板30を上下に振動させる。駆動圧電素子60の上下方向の長さは、駆動圧電素子60の圧電体の性能などにより決定される。駆動圧電素子60は、圧電体を電極で挟んだ構造を有する。駆動圧電素子60の電極の延びる方向は、駆動圧電素子60の伸縮方向に平行(横モード)であっても、垂直(縦モード)であってもよい。駆動圧電素子60は、側面などに集積回路を有してもよい。駆動圧電素子60の圧電体の材質としては、圧電性を示すものであれば任意であるが、たとえば、Pb、Zr、Tiを構成元素として含むチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などを好適に用いることができる。また、圧電体の材質には、PZTにさらにNbをドープしたニオブ酸チタン酸ジルコン酸鉛(PZTN)なども好適に用いることができる。駆動圧電素子30の電極の材質としては、導電性を有すればよく、たとえば、白金などを用いることができる。
非駆動圧電素子62は、圧力室13の上方であって、振動板30の上方に設けられる。非駆動圧電素子62は、圧力室13の鉛直上方の領域を越えて設けられてもよい。さらに非駆動圧電素子62は、隣接する他の圧力室13の上方に及んで設けられてもよい。非駆動圧電素子62は、支持板40に機械的に密着して設けられても、支持板40や接着剤などの他の部材を介して設けられてもよい。非駆動圧電素子62の上部は、筐体(図示せず)などに固定される。非駆動圧電素子62の上下方向の長さは、その上部が筐体に固定できる範囲であれば任意である。非駆動圧電素子62は、伸縮等の変形をせず、液体噴射ヘッド100を機械的に補強する機能を有する。したがって非駆動圧電素子62の下方の振動板30は、非駆動圧電素子62によって固定される。また、非駆動圧電素子62の下方の板状部材10も同様に、非駆動圧電素子62によって固定される。これらの効果により、非駆動圧電素子62の下方の振動板30の振動が抑制される。よって、液体噴射ヘッド100は、液体の吐出の際に、不要な振動が抑制され、クロストークが低減する。また、非駆動圧電素子62が圧力室13の鉛直上方を越えて設けられる場合は、液体噴射ヘッド100の全体の機械的な強度が一層増して、クロストークがより一層低減される。
非駆動圧電素子62の材質は、任意である。たとえば、非駆動圧電素子62の材質は、駆動圧電素子60の材質と同じでも異なってもよい。非駆動圧電素子62と駆動圧電素子60の材質が同じであれば、両者を同時に形成できるため、製造プロセスを簡略化することができる。非駆動圧電素子62と駆動圧電素子60が同じである場合には、非駆動圧電素子62に伸縮等の変形をさせないために、非駆動圧電素子62に少なくとも電気信号を与えないようにする。
駆動圧電素子60および非駆動圧電素子62は、圧力室13の側方の別の圧力室13の上方にそれぞれ設けることができる。また、駆動圧電素子60および非駆動圧電素子62は、1つの圧力室13の上方に設けることもできる。
支持板40は、振動板30の上方に設けられることができる(図1ないし図3参照)。支持板40は、振動板30に機械的に密着して設けられても、接着剤や他の部材を介して設けられてもよい。支持板40は、複数の貫通孔42を有する。各圧力室13の鉛直上方の領域には、複数の貫通孔42のうちの少なくとも1つが設けられる(図2参照)。貫通孔42は、駆動圧電素子60の動作を振動板30に伝達できるように設けられる。支持板40の材質としては、たとえば、シリコン、ステンレス、チタン、チタン合金などを用いることができる。貫通孔42は、各圧力室13の鉛直上方の領域(支持板40の下方の板状部材10によって保持されない領域)に設けられ、必要に応じて1つの圧力室13の鉛直上方の領域に複数設けられることができる。貫通孔12によって露出した部分の振動板30は、上下にたわむことにより振動することができる。圧力室13の体積は、この部分の振動板30の振動により変化する。支持板40を備えると、支持板40の下の振動板30が振動することを抑える機能がさらに高まる。これにより、液体の吐出の際のクロストークをさらに低減することができる。支持板40は、液体噴射ヘッド100において省略してもよい。
ダイヤフラム50は、振動板30の上方に設けられることができる。ダイヤフラム50は、振動板30に接着剤や他の部材を介して設けられてもよい。ダイヤフラム50は、支持板40に接しないように、複数の貫通孔42の内側にそれぞれ1つずつ設けられる(図1ないし図3参照)。1つの圧力室13に複数の貫通孔42(ダイヤフラム50)が設けられた場合は、圧力室13の体積変化の幅を大きくすることができ、吐出される液滴の体積を増大させることができる。また、この場合、複数のダイヤフラム50の動作を組み合わせることにより、吐出される液滴の体積を微調整することができる。
ダイヤフラム50は、上下に振動しても支持板40と接触しないような形状を有する。ダイヤフラム50は、振動板30とともに振動することができ、駆動圧電素子60による振動を振動板30に均一に伝達する機能を有する。ダイヤフラム50は、図3に示すような形状の貫通孔42の場合には、貫通孔42よりも一回り小さい形状とすることができる。ダイヤフラム50の材質は、たとえば、シリコン、ステンレス、チタン、チタン合金などであり、支持板40の材質と同じでも異なってもよい。ダイヤフラム50は、液体噴射ヘッド100において省略してもよい。
駆動圧電素子60および非駆動圧電素子62の配置について、図5を参照しながら説明する。図5には、説明のために、板状部材10、駆動圧電素子60、および非駆動圧電素子62のみを平面的に描いてある。図5の下部には、符号aないしfを付し、駆動圧電素子60および非駆動圧電素子62の配置パターンごとに分割して示した。
図5に示した配置パターンの例は、いずれも液体噴射ヘッド100の一部を構成しうる配置パターンである。したがって、液体噴射ヘッド100の中に配置される、圧力室13、駆動圧電素子60、および非駆動圧電素子62のそれぞれの配置は、図示したような配置パターンのいずれかを繰り返したり、異なる配置パターンを組み合わせたものとすることができる。以下は、配置パターンのそれぞれについての説明である。
図5の符号aで表された配置パターンは、1つの圧力室13の鉛直上方の領域内に、1つの駆動圧電素子60の全体および1つの非駆動圧電素子62の全体が設けられた例である。このような配置パターンが互い違いに連続したものが、図3に示したような全体の配置である。図5の符号bで表された配置パターンは、1つの圧力室13の鉛直上方の領域内に、1つの駆動圧電素子60の全体および非駆動圧電素子62の一部分が設けられた例である。図5の符号cで表された配置パターンは、1つの圧力室13の鉛直上方の領域内に、1つの駆動圧電素子60の全体および2つの非駆動圧電素子62のそれぞれの全体が設けられた例である。図5の符号dで表された配置パターンは、隣り合う2つの圧力室13の鉛直上方の領域内に、1つずつ駆動圧電素子60が設けられ、当該隣り合う圧力室13の鉛直上方の領域内に、1つの非駆動圧電素子62の一部分が設けられた例である。この例では隣り合う2つの圧力室13について描いているが、この配置パターンは、3つ以上の連続した圧力室13に対して適用できる。図5の符号eで表された配置パターンは、1つの圧力室13の鉛直上方の領域内に、2つの駆動圧電素子60のそれぞれの全体および1つの非駆動圧電素子62の全体が設けられた例である。図5の符号fで表された配置パターンは、隣り合う3つの圧力室13の鉛直上方の領域内に、1つずつ駆動圧電素子60が設けられ、当該各駆動圧電素子60の周りを囲む1つの非駆動圧電素子62が設けられ、当該隣り合う圧力室13の鉛直上方の領域内に当該非駆動圧電素子62の一部分が設けられた例である。
次に、本実施形態の液体噴射ヘッド100の基本構成を図6および図7を用いて説明する。図6は、本実施形態の液体噴射ヘッド100の基本構成を模式的に示す断面図である。図7は、本実施形態の液体噴射ヘッド100の基本構成を模式的に示す平面図である。図7のA−A線の断面は、図6に相当する。
本実施形態の液体噴射ヘッド100の基本構成は、図6および図7に示すように、第1圧力室11および第2圧力室12の上方に設けられた振動板30と、第1圧力室11の上方であって、振動板30の上方に設けられた駆動圧電素子60と、第2圧力室12の上方であって、振動板30の上方に設けられた駆動圧電素子62と、を含む。
液体噴射ヘッド100の基本構成においては、前述した圧力室13を、便宜的に第1圧力室11および第2圧力室12に分けて説明する。したがって第1圧力室11および第2圧力室12は、前述した圧力室13のいずれにも対応しうる。
第1圧力室11は、上面、側面および下面を有する。たとえば、図6に示すように、第1圧力室11の上面は、振動板30で構成される。また、第1圧力室11の側面は、例えば板状部材10で構成され、下面は、ノズル板20で構成される。板状部材10、ノズル板20および振動板30は、上述したものと同様である。
第2圧力室12は、第1圧力室11の側方に設けられる。第2圧力室12は、第1圧力室11と同様に、上面、側面および下面を有する。各面の構成は、第1圧力室10の場合と同様である。
第1圧力室11と第2圧力室12とは、板状部材10によって仕切られている。第1圧力室11の側方に第2圧力室12が設けられることは、前述の複数の圧力室13のいずれかを第1圧力室11としたときに、他の圧力室13が第2圧力室12に相当することを意味する。
基本構成における駆動圧電素子60は、第1圧力室11の上方であって、振動板30の上方に設けられる。また、非駆動圧電素子62は、第2圧力室12上方であって、振動板30上方に設けられる。第1圧力室11の上方に駆動圧電素子60が設けられたとき、当該第1圧力室11の上方に、側方の第2圧力室12の上方の非駆動圧電素子62とは別の非駆動圧電素子62を新たに設けることができる。同様に、第2圧力室12の上方に非駆動圧電素子62が設けられたとき、同一の第2圧力室12の上方に、側方の駆動圧電素子60とは別の駆動圧電素子60を新たに設けることもできる。
このような基本構成を有する液体噴射ヘッド100は、非駆動圧電素子62が、駆動圧電素子60が設けられた第1圧力室11の側方の第2圧力室12の上方に設けられるため、第2圧力室12の上方の振動板30の振動が抑制される。これにより、駆動圧電素子60の動作によって第1圧力室11から液体が吐出する際に、第2圧力室12からの液体の吐出が抑えられ、クロストークが抑制される。
2.液体噴射ヘッドの製造方法
液体噴射ヘッド100の製造方法の一例を以下に示す。
圧力室13は、板状部材10と、ノズル板20と、振動板30とを組み立てて形成される。板状部材10は、シリコン基板をフォトリソグラフ法を用いてマスクパターンを形成して、エッチングすることによってパターニングして形成される。ノズル板20は、たとえばステンレス板を切削し、ノズル孔22を所定位置に穿孔して製造することができる。振動板30としては、たとえば市販のポリイミドフィルムを用いることができる。これらをノズル板20、板状部材10および振動板30の順に積層して、圧力室13が形成される。
駆動圧電素子60および非駆動圧電素子62は、たとえば、図示せぬ筐体上にあらかじめ所定の大きさの圧電素子を公知の方法で作成した後、ダイシングやエッチングなどを行うことにより製造される。駆動圧電素子60の電極に対する配線は、公知の方法で設けられることができる。
支持板40とダイヤフラム50を設ける場合、支持板40とダイヤフラム50は、たとえば、予め振動板30に適当な接着剤などでステンレス板を貼り付けた後にフォトリソグラフ法を用いて、ダイヤフラム50の周囲をエッチングすることによって同時に製造されることができる。このエッチングにより、貫通孔42およびダイヤフラム50が形成される。なお支持板40とダイヤフラム50は別々に製造されてもよい。
以上の部材を公知の位置合わせ手段などを用いて所定の位置に配置し、必要に応じて接着剤などを使用して組み立てることにより、液体噴射ヘッド100が製造される。
3.作用効果
本実施形態の液体噴射ヘッド100は、クロストークが抑制されたものである。
本実施形態の液体噴射ヘッド100においては、駆動圧電素子60を上方に有する圧力室13から液体を吐出する際に、液体を吐出させない他の圧力室13の上方の振動板30が、非駆動圧電素子62によって機械的に補強される。そのため液体を吐出させない圧力室13の上方の振動板30が、周囲からくる振動の影響を受けにくくなり、クロストークが低減される。
また、本実施形態の液体噴射ヘッド100は、1つの圧力室13の上方に駆動圧電素子60と非駆動圧電素子62とを配置することができる。これにより、1つの圧力室13において、駆動圧電素子60によって振動板30の一部を振動させる際に、当該圧力室13の上方の振動板30の他の部分の変形が非駆動圧電素子62によって抑制される。そのため不要な液体の吐出が抑制され、クロストークを低減することができる。
4.プリンタ
次に、上述した液体噴射ヘッド100を有するプリンタ600について説明する。ここでは、本実施形態に係るプリンタ600がインクジェットプリンタである場合について説明する。
図8は、本実施形態に係るプリンタ600を概略的に示す斜視図である。プリンタ600は、ヘッドユニット630と、駆動部610と、制御部660と、を含む。また、プリンタ600は、装置本体620と、給紙部650と、記録用紙Pを設置するトレイ621と、記録用紙Pを排出する排出口622と、装置本体620の上面に配置された操作パネル670と、を含むことができる。
ヘッドユニット630は、上述した液体噴射ヘッド100から構成されるインクジェット式記録ヘッド(以下単に「ヘッド」ともいう)を有する。ヘッドユニット630は、さらに、ヘッドにインクを供給するインクカートリッジ631と、ヘッドおよびインクカートリッジ631を搭載した運搬部(キャリッジ)632と、を備える。
駆動部610は、ヘッドユニット630を往復動させることができる。駆動部610は、ヘッドユニット630の駆動源となるキャリッジモータ641と、キャリッジモータ641の回転を受けて、ヘッドユニット630を往復動させる往復動機構642と、を有する。
往復動機構642は、その両端がフレーム(図示せず)に支持されたキャリッジガイド軸644と、キャリッジガイド軸644と平行に延在するタイミングベルト643と、を備える。キャリッジガイド軸644は、キャリッジ632が自在に往復動できるようにしながら、キャリッジ632を支持している。さらに、キャリッジ632は、タイミングベルト643の一部に固定されている。キャリッジモータ641の作動により、タイミングベルト643を走行させると、キャリッジガイド軸644に導かれて、ヘッドユニット630が往復動する。この往復動の際に、ヘッドから適宜インクが吐出され、記録用紙Pへの印刷が行われる。
制御部660は、ヘッドユニット630、駆動部610、および給紙部650を制御することができる。
給紙部650は、記録用紙Pをトレイ621からヘッドユニット630側へ送り込むことができる。給紙部650は、その駆動源となる給紙モータ651と、給紙モータ651の作動により回転する給紙ローラ652と、を備える。給紙ローラ652は、記録用紙Pの送り経路を挟んで上下に対向する従動ローラ652aおよび駆動ローラ652bを備える。駆動ローラ652bは、給紙モータ651に連結されている。
ヘッドユニット630、駆動部610、制御部660、および給紙部650は、装置本体620の内部に設けられている。
なお、上述した例では、プリンタ600がインクジェットプリンタである場合について説明したが、本発明のプリンタは、工業的な液滴吐出装置として用いられることもできる。この場合に吐出される液体(液状材料)としては、各種の機能性材料を溶媒や分散媒によって適当な粘度に調整したものなどを用いることができる。
本実施形態のプリンタ600は、その記録ヘッド部位に液体噴射ヘッド100を有するため、印刷対象への液滴の塗工性能が優れている。すなわち、印刷時において、液滴のクロストークが抑制されるため、印刷結果物において、不要な塗工が少なく、塗工位置の精度が高い。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
本実施形態の液体噴射ヘッド100を模式的に示す部分切断斜視図。 本実施形態の板状部材10を模式的に示す平面図。 板状部材、駆動圧電素子、非駆動圧電素子の配置を模式的に示す平面図。 本実施形態の液体噴射ヘッド100を模式的に示す平面図。 図6のA−A断面図。 本実施形態の液体噴射ヘッド100の基本構成を模式的に示す断面図。 本実施形態の液体噴射ヘッド100の基本構成を模式的に示す平面図。 本実施形態のプリンタ600を概略的に示す斜視図。
符号の説明
10 板状部材、11 第1圧力室、12 第2圧力室、13 圧力室、14 加圧部、
16 狭窄部、18 開口部、20 ノズル板、22 ノズル孔、30 振動板、
40 支持板、42 貫通孔、50 ダイヤフラム、60 駆動圧電素子、
62 非駆動圧電素子、100 液体噴射ヘッド、600 プリンタ、610 駆動部、
620 装置本体、621 トレイ、622 排出口、630 ヘッドユニット、
631 インクカートリッジ、632 キャリッジ、641 キャリッジモータ、
642 往復動機構、643 タイミングベルト、644 キャリッジガイド軸、
650 給紙部、651 給紙モータ、652 給紙ローラ、660 制御部、
670 操作パネル

Claims (4)

  1. 圧力室と、
    前記圧力室の側方に設けられた空間と、
    前記圧力室および前記空間の上方に設けられた振動板と、
    前記圧力室上方であって、前記振動板上方に設けられた駆動圧電素子と、
    前記空間の上方であって、前記振動板上方に設けられ、前記駆動圧電素子とは分離された非駆動圧電素子と、
    前記空間の上方であって、前記振動板上方に設けられた他の駆動圧電素子と、
    前記非駆動圧電素子および前記振動板の間に配置され、前記非駆動圧電素子および他の非駆動圧電素子との間で連続して形成された支持板と、
    各前記駆動圧電素子および前記振動板の間に配置され、前記支持板とは不連続であるダイヤフラムと、
    を含み、
    前記駆動圧電素子が駆動することにより前記圧力室の体積が変化することによって前記圧力室に充填された液体が噴射され、
    前記他の駆動圧電素子が駆動することにより前記空間の体積が変化することによって前記空間に充填された液体が噴射される、液体噴射ヘッド。
  2. 請求項1において、
    前記圧力室および前記空間は、それぞれ、
    前記振動板と、
    前記圧力室と前記空間との間の隔壁となる板状部材と、
    前記板状部材の下方に設けられ、ノズル孔を備えたノズル板と、
    によって形成された、液体噴射ヘッド。
  3. 請求項1または請求項2において、さらに、
    前記圧力室の上方であって、前記振動板の上方に設けられた他の非駆動圧電素子を含む、液体噴射ヘッド。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の液体噴射ヘッドを備えた、プリンタ。
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