JPH06297710A - インクジェット式記録ヘッド - Google Patents

インクジェット式記録ヘッド

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JPH06297710A
JPH06297710A JP9139493A JP9139493A JPH06297710A JP H06297710 A JPH06297710 A JP H06297710A JP 9139493 A JP9139493 A JP 9139493A JP 9139493 A JP9139493 A JP 9139493A JP H06297710 A JPH06297710 A JP H06297710A
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pressure chamber
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インク滴を飛翔させる過程で圧力室に発生す
る高い圧力に対して、隔壁が変形することがない、クロ
ストークの発生がない印字品質の優れたインクジェット
式記録ヘッドを提供すること。 【構成】 一端を基台に固定し他端を圧力板に固定して
列設された駆動用圧電素子と、圧電素子に1対1に対応
した圧力室と、圧力室を仕切る隔壁と、圧力室に連通し
たノズルと、圧力室に連通した少なくとも1つ以上の供
給口と、圧力室と圧力板を仕切る可撓部材と、駆動用圧
電素子の列の両側に平行に列設された第1、第2のフレ
ームを有し、第1、第2のフレームと可撓部材の間に設
けられ、隔壁を支持する弾性板を具備したインクジェッ
ト式記録ヘッド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインク滴を飛翔させ記録
紙等の媒体上にインク像を形成するインクジェット方式
の記録装置に関し、さらに詳細には、複数のノズルを有
するオンデマンドインクジェットヘッドへの構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット式記録ヘッドとし
て、特開平3−187757号公報、特開平3−288
648号公報、特開平1−115638号公報、米国特
許第4439780号明細書等が知られている。
【0003】特開平3−187757号公報では、図1
2に示すように、圧電素子からなるベースブロックと覆
板部材とSi基材からなる流路ブロックとを積層してイ
ンクジェット式記録ヘッドを構成している。特に、圧電
素子は、駆動用と流路ブロック支持用に交互に分断され
ている。支持用ベースブロックは覆板部材を介して流路
ブロックの隔壁を支持している。圧電素子をダイシング
加工する過程で駆動用圧電素子と支持用圧電素子を形成
したことにより、構成が簡素化しコスト低減が図れると
いう特徴を有する。
【0004】特開平3−288648号公報では、図1
3に示すように、圧電素子に形成された溝を弾性体で充
填する構成である。溝内の圧電素子の変形部近傍の弾性
体の弾性率を小さくすることにより、弾性体を介した振
動の伝搬によるクロストークを低減できるという特徴を
有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例のインクジ
ェット式記録ヘッドは、圧力室の隔壁部を支持用圧電素
子や充填された弾性体で支持する構成である。しかし、
特開平3−187757号公報の従来例では、隔壁を圧
電素子のみで支持しているため、列設された駆動用圧電
素子を同時に全数駆動した場合、支持力が不足し流路ブ
ロック全体がベースブロックから離れる方向に運動して
しまうという問題点を有している。さらに、1つの駆動
用圧電素子の駆動の影響が流路ブロック全体の運動とし
て伝搬し、他のノズルから吐出されるインク滴の飛翔形
態を乱してしまうという問題点を有している。また、特
公平3−288648号公報の従来例では、弾性体の周
囲に柔らかい弾性体を設けているため、インク滴を飛翔
させる時に圧力室の内部に発生する圧力の影響で弾性体
と接合している隔壁がノズルプレート方向に運動してし
まうという問題点を有している。また、柔らかい弾性体
が圧力室の構成要素の1つとして、圧力室に面している
ために、圧力室の剛性コンプライアンスが大きくなると
いう問題点も有している。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的とするところは、インク滴を飛
翔させる過程で圧力室に発生する高い圧力に対して、隔
壁が変形することのない、クロストークの発生がない印
字品質の優れたインクジェット式記録ヘッドを提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
式記録ヘッドは、一端を基台に固定し他端を圧力板に固
定して列設された圧電素子と、前記圧電素子に1対1に
対応した圧力室と、前記圧力室を仕切る隔壁と、前記圧
力室に連通したノズルと、前記圧力室に連通した少なく
とも1つ以上の供給口と、前記圧力室と前記圧力板を仕
切る可撓部材と、前記駆動用圧電素子の列の両側に平行
に列設された第1、第2のフレームを有するインクジェ
ット式記録ヘッドであって、前記第1、第2のフレーム
と前記可撓部材の間に前記隔壁を支持する弾性板を具備
することを特徴とする。
【0008】また、本発明のもう1つのインクジェット
式記録ヘッドは、一端を基台に固定し他端を圧力板に固
定して列設された圧電素子と、前記圧電素子に1対1に
対応した圧力室と、前記圧力室を仕切る隔壁と、前記圧
力室に連通して前記圧力室の一端に設けられたノズル
と、前記圧力室に連通して前記圧力室の他端に設けられ
た供給口と、前記圧力室と前記圧力板を仕切る可撓部材
と、前記圧電素子の列の両側に平行に列設された第1、
第2のフレームを有するインクジェット式記録ヘッドで
あって、前記ノズルが連通している部分の前記圧力室の
一面が前記可撓部材と前記弾性板を介して前記第1のフ
レームに面していることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の上記構成によれば、圧力室を仕切る隔
壁部が剛性の高い第1のフレームから第2のフレームに
わたって支持されている。さらに、隔壁部はノズルプレ
ートと隔壁と可撓部材と弾性板の積層構造になってい
る。そのため、駆動用圧電素子を駆動させノズルからイ
ンク滴を飛翔させる過程において、圧力室の内部に発生
する圧力振動を隔壁部の曲げ剛性で支持することがで
き、その結果隔壁部の変形を実質的に抑えることができ
る。同時に、隣接する圧力室の変形を実質的に抑えるこ
ともできる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例のインクジェ
ット式記録ヘッドを搭載したインクジェット記録装置の
斜視図である。インクジェット式記録ヘッド1(以下ヘ
ッドという)は、転写ドラム3に対向して設置されてい
る。また、ヘッド1はキャリッジ5に搭載されキャリッ
ジガイド軸6に沿ってドラム3の軸方向に間欠移動でき
るように構成されている。ヘッド1の背面にインク供給
パイプ4、4、4、4が連結されていて、図示しないイ
ンクタンクからインクを供給する。ドラム3にはドラム
軸2が設けられている。ドラム軸2は図示しないドラム
回転用モータと連結している。定着ローラ8は、ドラム
3の軸方向と平行に、且つドラム3に近接している。定
着ローラ8の両端には定着ローラ軸9が設けられてい
て、図示しない離接手段を動作させることによりドラム
3と離接するように構成されている。記録用紙7は紙送
りローラ10、11を経てドラム3と定着ローラ8の間
隙から排出されるように構成されている。記録用紙7へ
インク像を形成する一連の動作について説明する。ドラ
ム3を回転させながらヘッド1からドラム3の表面にイ
ンク滴を飛翔させインク像を形成する。ドラム3が1回
転する毎にヘッド1をキャリッジガイド軸6に沿って間
欠送りさせる。ドラム3の表面全体へインク像の形成を
行なった後、記録用紙7をドラム3と定着ローラ8の間
隙に送り込み、接離手段を動作させ定着ローラ8とドラ
ム3の間に記録用紙7を挟み込む。ドラム3を12矢視
方向へ、定着ローラ8を13矢視方向へ転動させながら
ドラム3の表面のインク像を記録用紙7の表面に転写す
る。上記構成及び動作により、本実施例のインクジェッ
ト記録装置はニジミのない鮮明な画像を記録用紙面に形
成することができる。
【0011】図2は、本発明の第1の実施例のインクジ
ェット式記録ヘッドの分解斜視図である。圧電素子21
は、基台20の上面に列設している。圧電素子21は、
基台20に固定された後ダイシングソーにより分断され
構成されている。圧電素子21は、圧電材料からなる薄
板と電極板を交互にサンドイッチ状に積層した積層型圧
電素子となっている。圧電素子21の側面には外部電極
が形成されている。一方の外部電極は圧電材料をサンド
イッチしている電極のどれか一方と、もう一方の外部電
極はサンドイッチしている電極の他方と電気的に接続さ
れている。この積層型圧電素子によれば電極間距離を可
及的に小さくすることができるため、駆動信号の電圧を
下げることができるという効果がある。基台20の一方
の側面36には全面にわたって共通電極が設けられてい
て、圧電素子21、21、21・・・の一方の外部電極
と電気的に接続されている。また、基台20の他方の側
面37には複数のセグメント電極が設けられていて、セ
グメント電極と圧電素子21の他方の外部電極が1対1
に対応して電気的に接続されている。側面36、37に
設けられた電極は、図示しないフレキシブル配線板を経
由して駆動回路に電気的に接続されている。基台20
は、圧電素子21が確実に振動するように、音響インピ
ーダンスの大きい弾性部材からなっている。27は流路
板であり、アルミニウムまたは樹脂またはアルミナから
なっている。流路板27には、2箇所の凹部25、26
が平行に設けられている。凹部25、26はインク供給
パイプ4と連通しており、インクを圧力室35に供給す
る機能を果たすようになっている。凹部25、26の内
側に第1のフレーム23と第2のフレーム24が平行に
設けられている。第1、第2のフレーム23、24は流
路板27の一部であると共に、凹部25、26を構成す
る構成部材の一部でもある。第1、第2のフレーム2
3、24の間隙に基台20と圧電素子21からなる振動
子ユニットが挿入される。基台20の側面36、37と
第1、第2のフレーム23、24は接着剤で強固に固定
されている。圧電素子21の頂部38と第1、第2のフ
レームの上面39は略同一平面になるように構成されて
いる。22は、弾性板であり、厚さ20〜100μmの
ニッケル、ステンレス等の金属板からなっている。弾性
板22は流路板27の上面39に強固に接着材等により
接合されている。弾性板22には、ブリッジ14が設け
られている。41は、圧力板であり、弾性板22と同様
に厚さ20〜100μmのニッケル、ステンレス等の金
属板からなっている。圧力板41は頂部38と強固に接
合されている。28は、可撓部材であり、厚さ10〜1
00μmのポリイミドフィルムや厚さ1〜30μmのニ
ッケル、ステンレス等の金属箔からなっている。可撓部
材28は、圧力板41と弾性板22に接合されている。
可撓部材28には、凹部25、26に対応した切り欠き
部29、30が形成されている。31は、スペーサであ
り、厚さ10〜200μmのステンレス材、または縦弾
性率10×1010Pa以上の弾性材からなっている。ス
ペーサ31には、エッチング加工により孔部40と隔壁
32が形成されている。スペーサ31は、孔部40が圧
力板41に、隔壁32が弾性板22のブリッジ14にそ
れぞれ対応するように、可撓部材28に強固に接合され
ている。33は、ノズルプレートであり、厚さ30〜2
00μmのステンレス材、または縦弾性率10×1010
Pa以上の弾性材からなっている。ノズルプレート33
には、ノズル34、34、34・・・がプレス加工によ
り穿設されている。ノズル34の開口部の径は、Φ30
〜60μmとなっている。ノズルプレート33は、直線
状に列設されたノズル34、34、34・・・がスペー
サ31の孔部40、40、40・・・とそれぞれ対応す
るように、スペーサ31に強固に接合されている。
【0012】図3は、本発明の第1の実施例をさらに詳
しく説明するためのインクジェット式記録ヘッドのノズ
ル34の列設方向に沿った断面図である。圧力室35
は、ノズルプレート33と隔壁32、32と可撓部材2
8により囲まれて形成されている。圧力室35に対応し
てノズルプレート33にノズル34が穿設されている。
また、圧力室35には、可撓部材28を介して圧力板4
1と圧力板41に接合した圧電素子21が対向して設け
られている。隔壁部は、ノズルプレート33、隔壁3
2、可撓部材28、ブリッジ14が直線的に接合され構
成されている為、その積層方向の力に対して強い曲げ剛
性を有している。
【0013】図4は、本発明の第1の実施例をさらに詳
しく説明するためのインクジェット式記録ヘッドの部分
的な平面図であり、簡単のために第1、第2のフレーム
23、24と圧力板41と可撓部材28とスペーサ31
のみを取り出して表している。スペーサ31の孔部4
0、40、40・・・は長方形の開口であり、一端が凹
部25と、他端が凹部26と連通する様になっている。
隔壁32は第1のフレーム23の上面39から第2のフ
レーム24の上面39にわたって強固に接合されてい
る。43は、供給口であり凹部25と圧力室35の連通
部である。44も供給口であり、凹部26と圧力室35
の連通部である。圧力室35とは、供給口43から供給
口44までの、ノズルプレート33と隔壁32、32と
可撓部材28により囲まれた領域のことをいう。
【0014】次に、ヘッド1のインク滴を飛翔させるた
めの動作について説明する。待機状態において、圧電素
子21に電圧を印加しておく。電圧が印加された状態で
は、圧電素子21は圧電材料の積層方向に伸張してい
る。印字要求が出されると、圧電素子21に印加されて
いる電圧を徐々に低下させる。この電圧の低下に伴い圧
電素子21は徐々に収縮する。その結果、圧力室35の
内部の可撓部材28がノズルプレート33から離れる方
向に変位し、圧力室35は拡大変形する。この拡大変形
に伴いインクが供給口43、44とノズル34から圧力
室35の内部方向へ引き込まれる。次のステップとし
て、圧電素子21への印加電圧の低下を停止させる。そ
の結果圧電素子21の運動は停止する。しかし、ノズル
34から引き込まれる方向に流れるインクの運動エネル
ギーよりも供給口43、44から流れ込むインクの運動
エネルギーの方が大きいため、インクの流れ方向は、供
給口43、44からノズル34方向へ向かう慣性流とな
る。これは、ノズルメニスカスが引き込まれた部分がイ
ンクから気体に入れ替わった為である。一旦引き込まれ
たノズルメニスカスが、ノズル34方向への慣性流によ
り再びノズル開口部に戻るタイミングで圧電素子21に
徐々に電圧の印加を開始する。電圧の印加に伴い、圧電
素子は伸張変形を開始し、圧力室35が縮小変形する。
この変形に伴いノズル34から先端が球形のインク滴が
勢いよく飛翔する。本実施例のヘッド1は、隔壁部の曲
げ剛性が高いため剛性コンプライアンスが小さい構成で
あり、100kHz以上のヘルムホルツ共振周波数を有
するという特徴を有する。そのため、圧電素子21の伸
縮変形に伴う圧力室35の内部のインクの追従がよく、
慣性流が発達しやすいことが実験により確かめられてい
る。飛翔させたインク滴と同量のインクの供給を、従来
のヘッドではノズル34のメニスカスの毛細管力により
100〜200μsecの時間をかけて行なっていたの
に対し、本実施例のヘッド1では慣性力により5〜20
μsecの短時間で行なうようになっている。そのた
め、本実施例のヘッド1は10〜50kHzの駆動周波
数で駆動を行なっても連続して飛翔させるインク滴の速
度と体積が変化しないという特徴を有する。米国特許第
4459601号明細書においてヘルムホルツ共振周波
数に関する詳細な記述があるため、ここでの説明は省略
する。
【0015】圧電素子21が縮小、伸張することによ
り、圧力室35の内部にインクの流れが発生する。イン
クの流れの発生と同時に圧力室35の内部には1〜10
気圧の高い圧力が発生する。圧電素子21が伸張した場
合の力の釣り合い状態について説明する。この場合、可
撓部材28と基台20の距離を遠ざけようとする力が圧
電素子21の内部に発生する。同時に、上述したように
圧力室35の内部には大きい圧力が発生するので実質的
に基台20に対してノズルプレート33を遠ざけようと
する力が作用する。基台20からノズルプレート33に
至る構成部材の剛性が不足しているヘッドの場合、圧力
板28の変形に伴いノズルプレート33が撓み変形して
しまう。また、仮に曲げ剛性の高いノズルプレート33
を使用していたとしても他の部材の剛性が不足している
ため、基台20とノズルプレート33が平行状態のまま
で遠ざかるような変形が発生する。その結果、圧電素子
21の変形が、十分に圧力室35の変形につながらない
ばかりでなく、圧力室35の内部において高い圧力を発
生することもできなくなり、形成されたインク滴のスピ
ードや体積が低下するという問題が発生する。さらに、
隣接する圧力室35を同時に変形させてしまい、隣接す
るノズル34から飛翔するインク滴のスピードを変化さ
せてしまうという問題がある。これは、ノズル34が多
数配列されたヘッド1の場合には大きな問題となり、特
に記録用紙7の印字幅とほぼ同等の長さに渡ってノズル
34が配列された、いわゆるラインヘッドの場合には顕
著である。しかし、本実施例のヘッド1は、ノズルプレ
ート33から基台20に至る構成の剛性が高いため、上
記問題は発生しないうようになっている。本実施例のヘ
ッド1は、以下説明する2つの経路を経て圧力室35の
内部の変形力を支持するように構成されている。第1の
経路は、基台20から第1、第2のフレーム23、2
4、弾性板22、可撓部材28、隔壁32を経てノズル
プレート33に至る経路である。第2の経路は、基台2
0から第1、第2のフレーム23、24、ブリッジ1
4、可撓部材28、隔壁32を経てノズルプレート33
に至る経路である。隣接する圧力室35との間の距離を
縮めて高密度なヘッド1を構成しようとする場合、隔壁
部の幅が小さくなり、第1のフレーム23と第2のフレ
ーム24の間隙部の剛性が低下する傾向にある。しか
し、本実施例のヘッド1は、隔壁部がノズルプレート3
3と隔壁32と可撓部材28とブリッジ14の積層で構
成されているため隔壁部の曲げ剛性が強いという特徴が
ある。一般に、曲げ剛性は厚みの3乗、ヤング率の1乗
で効くことが知られている。さらに、本実施例のヘッド
1の構成は、隔壁部が第1、第2のフレームと強固に接
合されている。そのため、その接合部を完全な固定端と
して見なすことができ、両端固定梁として等価的に見な
すことができる。したがって、上述の第2の経路におい
て、隔壁部の曲げ剛性がノズルプレート33の変形支持
部材として作用するようになっている。そのため、隔壁
部の長さを短くするほどノズルプレート33の変形支持
力が増加することがわかる。
【0016】上記構成の第1の実施例であるヘッド1
は、剛性コンプライアンスが小さいという特徴も有して
いる。剛性コンプライアンスが小さいとヘッド1のヘル
ムホルツ共振周波数を高めることができ、駆動周波数に
対する応答性の向上やインク滴の飛翔スピードの向上を
図ることができる。ヘルホルツ共振周波数が小さいと、
圧電素子21の高速な動きに対して圧力室35の内部の
インクが追従できるようになり、ひいてはインク滴を高
速に飛翔できるようになるわけである。本実施例のヘッ
ド1のヘルムホルツ共振周波数は100kHz以上であ
り、駆動用圧電素子21を10μsec程度の短時間で
駆動させた場合でもヘルムホルツ共振周波数に基づく振
動がオーバーシュートして振動することがない。振動が
発生しないため、上述したように本実施例のヘッド1は
10〜50kHzの駆動周波数で駆動を行なっても連続
して飛翔させるインク滴の速度と体積が変化しないとい
う特徴を有する。
【0017】図5は、本発明の第2の実施例のインクジ
ェット式記録ヘッドの断面図である。第2の実施例が第
1の実施例と異なる点は、圧電素子21の代わりに、駆
動用圧電素子50と支持用圧電素子51が設けられてい
る点である。駆動用圧電素子50と支持用圧電素子51
は交互に並ぶように構成されている。駆動用圧電素子5
0の一端は基台20に他端は圧力板41に接合されてい
る。支持用圧電素子51の一端は基台20に他端はブリ
ッジ14に接合されている。第2の実施例の特徴は支持
用圧電素子51により隔壁部が支持されている点にあ
る。本実施例のヘッド1は、隔壁が第1の実施例におい
て説明した曲げ剛性と支持用圧電素子51の剛性により
より強固に支持されているため、圧力室35の内部に発
生する圧力に対して殆ど変形することのない非常に強い
構造になっている。
【0018】図6は、本発明の第3の実施例のインクジ
ェット式記録ヘッドの断面図である。図7は、第3の実
施例のインクジェット式記録ヘッドの圧電素子21の配
列方向の断面図である。第3の実施例が第1の実施例と
異なる点は、圧力室35へ連通する供給口54が2箇所
から1箇所に変更になっている点である。流路板53に
は凹部55が形成されている。また流路板53には平行
に列設された第1のフレーム56と第2のフレーム57
が設けられている。基台20の上面に圧電素子21を列
設して構成した振動子ユニットは、第1のフレーム56
と第2のフレーム57の間隙に挿入され強固に接合され
ている。圧力室35はノズルプレート33とスペーサ3
1と可撓部材28とから形成されている。ノズルプレー
ト33に穿設されたノズル34は、圧力室35の端部5
8に設けられている。圧力室35の他端には、供給口5
4を介してインクの流路となる凹部55と連通してい
る。本第3の実施例のヘッド1の動作方法は第1の実施
例と同様である。その為、圧電素子21を伸縮させた場
合、圧力室35の内部には1〜10気圧の高い圧力が発
生する。しかし、本実施例のヘッド1の構成によれば、
圧電素子21の発生力や圧力室35の内部の発生圧力に
よりノズルプレート33と基台20の距離が変化するよ
うな変形が実質的に発生しない。これは、基台20から
ノズルプレート33に至る経路が、基台20から第1、
第2のフレーム56、57、弾性板22、可撓部材2
8、隔壁32を経てノズルプレート33に至る第1の経
路と、基台20から第1、第2のフレーム56、57、
ブリッジ14、可撓部材28、隔壁32を経てノズルプ
レート33に至る第2の経路により強固に支持されてい
る為である。本実施例のヘッド1のように、圧力室35
の端部58にノズル34が設けられた構成では、インク
滴の吐出時に端部58近傍における圧力が最大圧力とな
る。それは、圧力室35の内部のインクのノズル34方
向と供給口54方向へ流れる分水嶺が、端部58の近傍
に位置しているためである。本実施例のヘッド1は、端
部58が可撓部材28と弾性板22を介して第2のフレ
ーム57により直接支持される位置にあるため、発生圧
力に対する端部58近傍の圧力室35の十分強固な剛性
により殆ど弾性変形が発生しない。圧力室35の一端に
供給口54が、他端にノズル34が形成されたヘッド1
では、ノズル34が配設された端部55が第2のフレー
ム57に面するように構成されていることが望ましい。
【0019】図8は、本発明の第4の実施例のインクジ
ェット式記録ヘッドの断面図である。図9は、第4の実
施例のインクジェット式記録ヘッドの圧電素子21の配
列方向の断面図である。本実施例のヘッド1は、振動子
ユニットが対峙するように構成されている点が構造上の
特徴である。流路板60には凹部62と第1のフレーム
64と第2のフレーム65が平行に形成されている。第
1、第2のフレーム64、65の間隙には振動子ユニッ
トが挿入固定されている。また、流路板61には凹部6
3と第1のフレーム66と第2のフレーム67が平行に
形成されている。第1、第2のフレーム66、67の間
隙には振動子ユニットが挿入固定されている。対峙した
流路板60、61の間隙に圧力板74、可撓部材72、
スペーサ71、中間弾性板70、スペーサ71、可撓部
材72、圧力板74が順に積層固定されている。スペー
サ71は、隔壁73と圧力室68、69となる切り欠き
部が交互に列設された櫛歯状の形状である。ノズルプレ
ート33には、穿設されたノズル34が2列状に列設さ
れている。ノズルプレート33は、2列に列設されたノ
ズル34が圧力室68、69に対応するように第2のフ
レーム65、67の側面に接合されている。圧力室6
8、69は、それぞれ可撓部材72、中間弾性板70、
隔壁73、ノズルプレート33により囲まれて形成され
ている。隔壁部がブリッジ75、可撓部材72、隔壁7
3、中間弾性板70、隔壁73、可撓部材72、ブリッ
ジ75の積層により構成されているため、本実施例のヘ
ッド1もインク滴の飛翔時に発生する圧力に対して強固
な構造である。本実施例のヘッド1は、圧力室68、6
9に対してノズル34が直線状に配置された屈曲部のな
い構成である。本実施例のヘッド1では、中間弾性板7
0を厚くすることで圧力室68、69を構成する壁の剛
性を高めることが可能である。しかし、中間弾性板70
から基台20に至る経路の剛性が強固でないと、圧電素
子21の変位が基台20の変位となってしまい、圧力室
68、69を十分に変形させることができないという問
題が発生する。しかし、本実施例のヘッド1では、ブリ
ッジ75から可撓部材72、隔壁73、中間弾性板70
までの部材の積層により隔壁部が構成されている。その
為、この隔壁部の両端部を第1のフレーム61、64と
第2のフレーム65、67が挟持するように固定してい
ることにより、本実施例のヘッド1は、インク滴の飛翔
時に中間弾性板70と基台20が離れる方向に変位する
ことがない高い剛性のヘッド1となっている。圧力室6
8、69が中間弾性板70の板厚に相当する狭い間隔で
対峙するような構成では、列設するノズル34の列の間
隔が狭くなるので、小型のノズルキャップ部材を用いる
ことができ気密性やメンテナンス性が優れたインクジェ
ット記録装置が得られるという特徴がある。また、本実
施例のように圧力室68、69が中間弾性板を介して対
称となるような構成の他に、中間弾性板70を挟んで圧
力室68と隔壁73が対峙するように、すなわち2列に
列設されたノズル34が千鳥状に配列されるように構成
することも可能である。この場合には、圧力室68の圧
力による変形が中間弾性板70を介して対向している圧
力室69に伝わることがないため、さらに中間弾性板7
0の板厚を薄くしたヘッド1を構成することが可能とな
る。また、ノズル34を1列のみ列設したヘッド1を構
成することも可能である。この場合、中間弾性板70を
無制限に厚くすることが可能であり、本実施例のよう
に、基台20から中間弾性板70に至る経路の剛性が高
い構成と組み合わせることにより、極めてヘルムホルツ
共振周波数の高いヘッド1が得られる。
【0020】本第4の実施例のヘッド1のように、圧力
室68、69の端部にノズル34が設けられた構成で
は、端部における圧力が最大圧力となる。本実施例のヘ
ッド1は、端部が可撓部材72と弾性板76を介して第
2のフレーム65、67により直接支持される位置にあ
るため、発生圧力に対する端部近傍の圧力室68、69
の剛性は十分強固になっている。圧力室68、69の一
端に供給口が、他端にノズル34が形成されたヘッド1
では、ノズル34が配設された端部が第2のフレーム6
5、67に面するように構成されていることが望まし
い。
【0021】図10は、本発明の第5の実施例のインク
ジェット式記録ヘッドの分解斜視図である。図11は、
第5の実施例のインクジェット式記録ヘッドの圧電素子
21の配列方向の断面図である。本実施例のヘッド1
は、第1の実施例に対して圧電素子21の先端が直接可
撓部材28に接合されている点が異なっている点であ
る。圧電素子21は、弾性板22のブリッジ14に囲ま
れた孔部に挿入するように固定されている。本実施例の
ヘッド1では、弾性板22の厚みを圧電素子21の長さ
と同等程度にすることができる。そのため、本第5の実
施例のヘッド1は第1の実施例と同等以上に剛性コンプ
ライアンスが小さい構成になっている。また、弾性板2
2を圧電素子22と同等の長さにして、弾性板22のブ
リッジ14を基台20に接合するような構成を実施した
場合、極めて剛性の高いヘッドを実現することができ
る。
【0022】
【発明の効果】本発明のインクジェット式記録ヘッド
は、隔壁部の両端が第1のフレームと第2のフレームに
より完全に固定される構成である為、また、ノズルと連
通した圧力室の端部がフレーム上にくるように構成され
ている為、インク滴を飛翔させる過程で圧力室に発生す
る高い圧力に対して、隔壁が変形することがなく、クロ
ストークの発生がない印字品質の優れたインクジェット
式記録ヘッドを提供できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるインクジェット式
記録ヘッドを搭載したインクジェット記録装置の斜視図
である。
【図2】本発明の第1の実施例であるインクジェット式
記録ヘッドの分解斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施例であるインクジェット式
記録ヘッドのノズル列設方向の断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例であるインクジェット式
記録ヘッドの隔壁部の構成を説明する為の平面図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施例であるインクジェット式
記録ヘッドのノズル列設方向の断面図である。
【図6】本発明の第3の実施例であるインクジェット式
記録ヘッドの断面図である。
【図7】本発明の第3の実施例であるインクジェット式
記録ヘッドの圧電素子列設方向の断面図である。
【図8】本発明の第4の実施例であるインクジェット式
記録ヘッドの断面図である。
【図9】本発明の第4の実施例であるインクジェット式
記録ヘッドの圧電素子列設方向の断面図である。
【図10】本発明の第5の実施例であるインクジェット
式記録ヘッドの分解斜視図である。
【図11】本発明の第5の実施例であるインクジェット
式記録ヘッドのノズル列設方向の断面図である。
【図12】従来例であるインクジェット式記録ヘッドの
断面図である。
【図13】従来例であるインクジェット式記録ヘッドの
断面図である。
【符号の説明】
1 インクジェット式記録ヘッド(ヘッド) 3 ドラム 7 記録用紙 14 ブリッジ 20 基台 21 圧電素子 22 弾性板 23 第1のフレーム 24 第2のフレーム 27 流路板 28 可撓部材 31 スペーサ 32 隔壁 33 ノズルプレート 34 ノズル 35 圧力室 41 圧力板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端を基台に固定し他端を圧力板に固定
    して列設された圧電素子と、前記圧電素子に1対1に対
    応した圧力室と、前記圧力室を仕切る隔壁と、前記圧力
    室に連通したノズルと、前記圧力室に連通した少なくと
    も1つ以上の供給口と、前記圧力室と前記圧力板を仕切
    る可撓部材と、前記駆動用圧電素子の列の両側に平行に
    列設された第1、第2のフレームを有するインクジェッ
    ト式記録ヘッドであって、前記第1、第2のフレームと
    前記可撓部材の間に前記隔壁を支持する弾性板を具備す
    ることを特徴とするインクジェット式記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 一端を基台に固定し他端を圧力板に固定
    して列設された圧電素子と、前記圧電素子に1対1に対
    応した圧力室と、前記圧力室を仕切る隔壁と、前記圧力
    室に連通して前記圧力室の一端に設けられたノズルと、
    前記圧力室に連通して前記圧力室の他端に設けられた供
    給口と、前記圧力室と前記圧力板を仕切る可撓部材と、
    前記圧電素子の列の両側に平行に列設された第1、第2
    のフレームを有するインクジェット式記録ヘッドであっ
    て、前記ノズルが連通している部分の前記圧力室の一面
    が前記可撓部材と前記弾性板を介して前記第1のフレー
    ムに面していることを特徴とするインクジェット式記録
    ヘッド。
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