JP4362698B2 - フープ材押え機構及び部品組立装置 - Google Patents
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Description
これは、フープ材が搬送レール上をその長手方向に間欠搬送されて、構成部品をフープ材上に搭載したり、ペーストを塗布したりする方法であるが、通常、フープ材は搬送方向の上流側及び下流側に配置されたプーリを用いて搬送レール上を搬送されている。このとき、フープ材は、搬送レールから若干浮いた状態で搬送されるため、構成部品をフープ材に搭載するなどの作業をするときにフープ材の位置が安定しない問題があった。特に、フープ材上に構成部品を搭載する場合、その位置精度は重要となり、フープ材が上下方向(搬送方向に対して垂直方向)に揺れる状態では、その位置精度の向上が非常に困難であった。
また、フープ材の作業領域の上流側と下流側とに押付部材が接触し、この押付部材が付勢手段により搬送面側に付勢されることにより、フープ材の作業領域の上流側と下流側とが押圧されて搬送面に押し付けられる。これにより、フープ材を搬送面に圧接させた状態で搬送することができ、フープ材が搬送面から浮き上がることを防止できる。この結果、処理装置により所定の処理が施されるときにフープ材が揺動することを防止できる。
さらに、支持部材に支持された第1シャフト及び第2シャフトは、支持部材を搬送面の下側から引っ張るばね部材によりフープ材の作業領域の上流側と下流側とを搬送面に押し付ける。このように簡易な構成により、第1シャフト及び第2シャフトによりフープ材を一定の力で常に押圧することができ、フープ材を搬送面に安定して押し付けることができる。この結果、フープ材が搬送面から浮き上がることを防止できる。
また、複数の工程において部品が装着される場合、前工程で部品が装着された後、フープ材は搬送面に圧接されながら搬送面上を搬送するため、前工程で装着された部品の位置ずれを防止することができる。これにより、最終的に組み立てられる電子部品の位置精度を向上させることができる。
また、複数の工程において部品が装着される場合、前工程で部品が装着された後、フープ材は搬送面に圧接されながら搬送面上を搬送するため、前工程で装着された部品の位置ずれを防止することができる。これにより、最終的に組み立てられる電子部品の位置精度を向上させることができる。
なお、他方の搬送ガイド16にも、同様にして、シャフトホルダ26が摺動軸22に対して摺動可能となるように取り付けられている。このシャフトホルダ26の摺動方向も同様に、フープ材20の搬送方向に対して垂直方向である。
これらのシャフトホルダ24、26は、それぞれ対向するように搬送ガイド14、16にそれぞれ取り付けられている。
なお、他方のシャフトホルダ26も同様に直方体状に形成されており、シャフトホルダ26の略中央には、前記摺動軸22の端部が挿通する長孔(図示省略)が形成されている。この長孔は、シャフトホルダ26をその厚み方向に貫通するように形成されている。なお、長孔に挿通された摺動軸22の端部は固着具23によりシャフトホルダ26に対して固定される。また、長孔の近傍には、4つの貫通孔(いずれも図示省略)がそれぞれ形成されている。
以上のように、摺動軸22の端部を各シャフトホルダ24、26の長孔28に挿通させることにより、各シャフトホルダ24、26の上下方向(図3中矢印T方向)の摺動が可能となる。
なお、図2に示すように、他方のシャフトホルダ26にも同様に、2本のクランプシャフト40A、40Bが取り付けられている。これらのクランプシャフト40A、40Bは、その端部がシャフトホルダ26に形成された貫通孔を貫通するようにしてシャフトホルダ26に取り付けられている。これらのクランプシャフト40A、40Bは、略同じ長さとなるように設定されている。
さらに、各クランプシャフト38A、38B、40A、40Bは各搬送ガイド14、16に形成された溝42を挿通し、その端部が搬送レール12上に位置している。
なお、クランプシャフト38A、38B、40A、40Bは、フープ材20をその幅方向(図2中矢印S方向)に横切るような比較的長めのものを用いるようにしてもよい。
なお、他方の搬送ガイド16も同様に、シャフトホルダ26の下方にバネホルダ56(図5参照)が配置されている。このバネホルダ56は、直方体状に形成されており、その略中央には長孔(図示省略)が形成されている。また、長孔の近傍には、貫通孔(いずれも図示省略)がそれぞれ形成されている。
なお、他方のバネホルダ56も同様にして、その貫通孔には引張りバネ60の一端が接続されており、この引張りバネ60の他端はシャフトホルダ26に形成された貫通孔(図示省略)にそれぞれ接続されている。
なお、一方の搬送ガイド14上にも同様にして、シャフトホルダ24を基準としてフープ材20の搬送方向上流側(図2中矢印X方向側)には、導入ガイド68が搬送レール12側に出っ張るようにして配置されている。この導入ガイド68は、外観視にて平板上に形成されており、2本のボルト70、70により搬送ガイド14に取り付けられている。また、導入ガイド68の搬送レール12と対向する下側側面には、シャフトホルダ24側に向かって下り傾斜する傾斜片(図示省略)が形成されている。
各導入ガイド62、68を設けることにより、搬送レール12上を搬送されるフープ材20の端部が傾斜片66により上方に反り上がることが阻止され、フープ材20を各クランプシャフト38A、38B、40A、40Bの下方に案内することができる。
なお、フープ材20を搬送する搬送手段としては、例えばフープ材20に設けられた送り穴に嵌合してフープ材20を搬送するスプロケットなどでもよく、特に限定されるものではない。
ここで、I/O端子フープ90を基準としてフープ材20の搬送方向の上流側(図7中矢印X方向側)と下流側(図7中矢印Y方向側)にそれぞれクランプシャフト38A、38B、40A、40Bが位置すると、駆動モータが一時的に停止して、搬送ローラ72、74の回転が停止する。この状態では、フープ材20の所定の作業領域であるI/O端子フープ90の前記上流側と前記下流側にクランプシャフト38A、38B、40A、40Bが接触しており、I/O端子フープ90の前記上流側と前記下流側とが搬送レール12に押し付けられる。このように、I/O端子フープ90の上流側と下流側とを搬送レール12に押し付けることにより、特に所定の作業領域となるI/O端子フープ90が搬送レール12から浮き上がることを確実に防止することができるとともに、I/O端子フープ90の搬送レール12上での位置を確実に固定することができる。本実施形態では、フープ材20は、合計4本のクランプシャフト38A、38B、40A、40Bにより搬送レール12に押し付けられている。
また、摺動軸22の両端部にはリング部材210、212がそれぞれ取り付けられており、摺動軸22の外周であって各リング部材210、212と摺動部材206、208との間には圧縮バネ214、216が取り付けられている。この圧縮バネ214、216の弾性力によりシャフトホルダ202、204が摺動部材206、208とともに搬送ガイド14、16に押し付けられた状態となっている。
また、圧縮バネ214、216の弾性力によりシャフトホルダ202、204が搬送ガイド14、16に常時押し付けられているが、各シャフトホルダ202、204は摺動性が向上する摺動部材206、208を介して摺動軸22に取り付けられているため、シャフトホルダ202、204の摺動性が低下することを防止できる。
12 搬送レール(搬送面)
14 搬送ガイド(搬送ガイド部材)
16 搬送ガイド(搬送ガイド部材)
20 フープ材
22 摺動軸(搬送ガイド部材)
24 シャフトホルダ(支持部材、押圧部材、押圧手段)
26 シャフトホルダ(支持部材、押圧部材、押圧手段)
38A クランプシャフト(シャフト、押圧部材、押圧手段)
38B クランプシャフト(シャフト、押圧部材、押圧手段)
40A クランプシャフト(シャフト、押圧部材、押圧手段)
40B クランプシャフト(シャフト、押圧部材、押圧手段)
58 引張りバネ(付勢手段、押圧手段、ばね部材)
60 引張りバネ(付勢手段、押圧手段、ばね部材)
62 導入ガイド(導入ガイド部材)
68 導入ガイド(導入ガイド部材)
72 搬送ローラ(搬送手段)
74 搬送ローラ(搬送手段)
82 ヘッド部材(部品装着手段)
154 軸受け
156 軸受け
206 摺動部材
208 摺動部材
214 圧縮バネ(付勢手段)
216 圧縮バネ(付勢手段)
Claims (6)
- 搬送面上を搬送されるフープ材の作業領域に所定の処理を施す処理装置に用いられ、
前記作業領域を基準として前記フープ材の搬送方向の上流側と下流側とを前記搬送面に押し付ける押圧手段を有し、
前記押圧手段は、前記フープ材の前記作業領域の前記上流側と前記下流側とに接触し前記フープ材を搬送面側に押圧する押付部材と、前記押付部材を前記搬送面側に付勢する付勢手段と、で構成され、
前記押付部材は、前記フープ材の前記作業領域の前記上流側に位置し前記フープ材の前記作業領域の前記上流側に接触して前記フープ材を前記搬送面側に押圧する第1シャフトと、前記フープ材の前記作業領域の前記下流側に位置し前記フープ材の前記作業領域の前記下流側に接触して前記フープ材を前記搬送面側に押圧する第2シャフトと、前記第1シャフト及び前記第2シャフトが前記搬送面側及び前記搬送面から離間していく側に移動可能となるように前記第1シャフト及び前記第2シャフトを支持する支持部材と、で構成され、
前記付勢手段は、前記第1シャフト及び前記第2シャフトが前記搬送面側に移動し前記フープ材を前記搬送面に押し付けるように前記支持部材を前記搬送面の下側から引っ張るばね部材で構成されたことを特徴とするフープ材押え機構。 - 前記第1シャフト及び前記第2シャフトは軸受けを介して前記支持部材に設けられ、前記第1シャフト及び前記第2シャフトは前記フープ材の搬送方向に回転することを特徴とする請求項1に記載のフープ材押え機構。
- 前記搬送面の近傍には、前記フープ材の搬送方向に対して垂直方向となる幅方向への前記フープ材の位置ずれを防止する搬送ガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフープ材押え機構。
- 前記支持部材は、前記第1シャフト及び前記第2シャフトが前記フープ材を押圧する押圧方向及び前記押圧方向の反対方向に摺動可能となるように摺動部材を介して前記搬送ガイド部材に設けられ、
前記摺動部材は、付勢手段により前記搬送ガイド部材に押圧されていることを特徴とする請求項3に記載のフープ材押え機構。 - 前記第1シャフト及び前記第2シャフトと前記搬送面との間に前記フープ材を導入させるための導入ガイド部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のフープ材押え機構。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のフープ材押え機構を有する部品組立装置であって、
前記フープ材に前記搬送面上を搬送させる搬送手段と、
前記フープ材の前記作業領域に所定の部品を装着する部品装着手段と、
を有することを特徴とする部品組立装置。
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2003
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