JP4359454B2 - 防犯サムターン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉の施解錠操作に用いられるサムターンを有効又は無効にして防犯性の向上を図る防犯サムターンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、サムターン付きの施錠装置は、扉などの開閉体に錠箱が内蔵され、錠箱には、開閉体の屋外側に露出するシリンダー錠と、開閉体の屋内側に露出する回転式のサムターンとが設けられている。
【0003】
錠箱には、ロック部材である例えばデッドボルトが開閉体の端面(木口)から進退自在に設けられている。
この種の施錠装置では、屋外側に露出したシリンダー錠の鍵孔に、合鍵(キー)を挿入して回転操作することによって、開閉体の木口よりデッドボルトが進退され、建物躯体側の開閉体枠である開口枠体に設けたストライクに対して施解錠が行われるようになっている。
また、屋内側からは、下記特許文献1に示されるような翼板形状のサムターンの摘みが回転操作されるのみで、デッドボルトが進退され、開閉体の施解錠が簡便に行えるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特公平2−15715号公報(第1図b,第1図c)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、マンションや住宅の玄関扉等の開閉体、あるいはこれら玄関扉等の開閉体近傍における開口枠体の周囲である壁部分に、高級感や優美性を高める目的で、ガラス板を嵌め込んだ小窓が多用されるようになってきている。
ところが、このような小窓を有する開閉体や、近傍に小窓が設けられた開閉体では、小窓のガラス板が割られると、外部から手を差し入れて開閉体のサムターンを不正に操作したり、先端を鉤状に曲げた針金や棒等を挿入して、サムターンが不正に操作されてしまう虞れがある。
【0006】
一般的に、扉に多用される回転式のサムターンは、屋内側に露出する摘みが回動中心から半径方向外側に翼板部を張り出させた形状であるため、この翼板部に、針金等を曲げた鉤状先端を掛止し、回転モーメントを与えることにより不正な解錠操作が可能となる場合があった。
また、サムターンは、上記した小窓の無い開閉体においても、郵便ポストの投入開口など、針金を挿入する穴や隙間が開閉体自体或いは開閉体近傍の壁部にあれば、同様に不正解錠される虞があった。
【0007】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、挿入した針金や棒等をサムターンに引っ掛けて、サムターンを回転することによる不正解錠を阻止できる防犯サムターンユニットを提供し、防犯性の向上を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
【0009】
この発明の請求項1記載の防犯サムターン100は、扉に設けられた錠箱を施解錠状態にするサムターン摘み79の操作力を、有効又は無効にする防犯サムターン100であって、
前記扉又は前記錠箱に固定される筒状のケース21と、
該ケース21の軸線方向一端側に回動自在に内設され一端部で前記操作力を前記錠箱に入力するとともに、他端部に相対回転規制部53を有したサムターンコア51と、
基端部に、前記ケース21の他端側から突出するサムターン摘み79を有し、付勢手段87によって前記サムターンコア51側へ付勢されることで先端部93を前記相対回転規制部53に連結させて前記サムターンコア51と一体回転する一方、前記サムターン摘み79の回転中心軸を曲げる方向で前記サムターン摘み79に加えられた外力Fにより前記サムターン摘み79を揺動させ、該揺動によって前記付勢手段87の付勢力に抗し前記先端部93を前記相対回転規制部53から離反する方向へ移動させて前記サムターンコア51との連結を解除させる揺動機構部97と、
を具備するとともに、
前記揺動機構部97が、
前記サムターン摘み79と前記先端部93とを同軸線上で連接するサムターン軸77と、
前記ケース21の軸線方向他端側の内周に設けられ軸線方向一端側に向かって小径となるテーパ状の受け面75と、
前記サムターン軸77から同心円状に突出されるとともに、前記先端部93に向かって徐々に小径となり且つ前記付勢手段87の付勢力によって該受け面75に押圧される摺接部95と、
を具備したことを特徴とする。
【0010】
この防犯サムターン100では、屋内側へ挿入した針金でサムターン摘み79を引っ掛け、或いは挿入した棒でサムターン摘み79を押し回ししようとすると、サムターン摘み79の回転中心軸を曲げる方向の外力Fがサムターン摘み79に加わる。すると、揺動機構部97がサムターンコア51から離反するように作動して、サムターン摘み79が空転するのみとなり、サムターン摘み79による操作力の入力が無効にされる。これにより、挿入した針金や棒等をサムターン摘み79に引っ掛ける等して、サムターン摘み79を回転することによる不正解錠が阻止される。
【0011】
そして、この請求項1の防犯サムターン100によれば、サムターン摘み79の回転中心軸を曲げないような操作力、すなわち、回転中心軸を点対称に逆方向の等しい回転モーメントが加えられた場合には、サムターン軸77がサムターンコア51から離反せず、回転操作力がサムターンコア51に伝わる。これに対し、針金でサムターン摘み79を引っ掛け、或いは棒でサムターン摘み79を押し回しするような操作力、すなわち、回転中心軸を曲げる方向の外力Fが加わると、摺接部95が受け面75に沿うようにして滑り、サムターン摘み79が揺動しながら屋内側へ引出される。これにより、サムターン軸77の先端部93がサムターンコア51の相対回転規制部53から離反されて、サムターン摘み79が空転するのみとなり、サムターン摘み79による不正な操作力の入力が無効にされる。
【0012】
請求項2記載の防犯サムターン200は、扉に設けられた錠箱を施解錠状態にするサムターン摘み79の操作力を、有効又は無効にする防犯サムターン200であって、
前記扉又は前記錠箱に固定される筒状のケース21と、
該ケース21の軸線方向一端側に回動自在に内設され一端部で前記操作力を前記錠箱に入力するとともに、他端部に相対回転規制部53を有したサムターンコア51と、
基端部に、前記ケース21の他端側から突出するサムターン摘み79を有し、付勢手段87によって前記サムターンコア51側へ付勢されることで先端部93を前記相対回転規制部53に連結させて前記サムターンコア51と一体回転する一方、前記サムターン摘み79の回転中心軸を曲げる方向で前記サムターン摘み79に加えられた外力Fにより前記サムターン摘み79を揺動させ、該揺動によって前記付勢手段87の付勢力に抗し前記先端部93を前記相対回転規制部53から離反する方向へ移動させて前記サムターンコア51との連結を解除させる揺動機構部101と、
を具備するとともに、
前記サムターン摘み79が、
前記ケース21の軸線方向他端側の端面に当接する座板79bと、
該座板79bの板面に垂直に立設された摘み板79aとを具備し、
前記揺動機構部101が、
前記先端部93を有するとともに、基端側には軸線に直交方向の係合溝103が形成され且つ基端面に形成された直径方向の切込み105によって該係合溝103が開口されるサムターン軸107と、
前記サムターン摘み79の回転中心軸と同軸で前記座板79bから前記サムターン軸107に向かって突出され前記切込み105に挿入されて前記サムターン軸107との相対回転を不能にするとともに、前記係合溝103に係合した軸部113が該係合溝103に沿って摺動することで前記サムターン摘み79を揺動可能にする揺動杆109と、
を具備したことを特徴とする。
【0013】
この防犯サムターン200では、サムターン摘み79の回転中心軸を曲げないような操作力、すなわち、回転中心軸を点対称に逆方向の等しい回転モーメントが加えられた場合には、サムターン軸107がサムターンコア51から離反せず、回転操作力がサムターンコア51に伝わる。これに対し、針金でサムターン摘み79を引っ掛け、或いは棒でサムターン摘み79を押し回しするような操作力、すなわち、回転中心軸を曲げる方向の外力Fが加わると、サムターン摘み79がケース21との接点を支点に揺動されて、揺動杆109の軸部113が係合溝103に沿って移動する。これにより、サムターン軸107が揺動杆109によって引っ張られ、先端部93がサムターンコア51の相対回転規制部53から離反されて、サムターン摘み79が空転するのみとなる。
【0014】
請求項3記載の防犯サムターン300は、扉に設けられた錠箱を施解錠状態にするサムターン摘み79の操作力を、有効又は無効にする防犯サムターン300であって、
前記扉又は前記錠箱に固定される筒状のケース21と、
該ケース21の軸線方向一端側に回動自在に内設され一端部で前記操作力を前記錠箱に入力するとともに、他端部に相対回転規制部54を有したサムターンコア51と、
基端部に、前記ケース21の他端側から突出するサムターン摘み79を有し、付勢手段87によって前記サムターンコア51側へ付勢されることで先端部94を前記相対回転規制部54に連結させて前記サムターンコア51と一体回転する一方、前記サムターン摘み79の回転中心軸を曲げる方向で前記サムターン摘み79に加えられた外力Fにより前記サムターン摘み79を揺動させ、該揺動によって前記付勢手段87の付勢力に抗し前記先端部94を前記相対回転規制部54から離反する方向へ移動させて前記サムターンコア51との連結を解除させる揺動機構部117と、
を具備するとともに、
前記サムターン摘み79が、
前記ケース21の軸線方向他端側の端面に当接する座板79bと、
該座板79bの板面に垂直に立設された摘み板79aとを具備し、
前記揺動機構部117が、
前記先端部94を有するとともに、基端側には軸線に直交方向の係合穴119が形成され且つ基端面に形成された直径方向の切込み105によって該係合穴119が開口されるサムターン軸121と、
前記サムターン摘み79の回転中心軸と同軸で前記座板79bから前記サムターン軸121に向かって突出され前記切込み105に挿入されて前記サムターン軸121との相対回転を不能にするとともに、前記係合穴119に係合した軸部113が回動することで前記サムターン摘み79を揺動可能にする揺動杆109と、
前記ケース21の軸線方向他端側の内周に設けられ軸線方向一端側に向かって小径となるテーパ状の受け面75と、
前記座板79bの前記ケース21に当接する側の面に設けられ前記先端部94に向かって徐々に小径となり且つ前記付勢手段87の付勢力によって該受け面75に押圧される摺接部95と、
を具備したことを特徴とする。
【0015】
この防犯サムターン300では、サムターン摘み79の回転中心軸を曲げないような操作力、すなわち、回転中心軸を点対称に逆方向の等しい回転モーメントが加えられた場合には、サムターン軸121がサムターンコア51から離反せず、回転操作力がサムターンコア51に伝わる。一方、針金でサムターン摘み79を引っ掛け、或いは棒でサムターン摘79みを押し回しするような操作力、すなわち、摘み板に略平行な方向の(回転中心軸を曲げるような)外力Fが加わると、摺接部95が受け面75に沿うようにして滑り、サムターン摘み79が揺動しながら屋内側へ引出される。これにより、サムターン軸121の先端部94がサムターンコア51の相対回転規制部54から離反されて、サムターン摘み79が空転するのみとなる。また、針金や棒で、摘み板79aに垂直な方向の(回転中心軸を曲げるような)外力Fが加わると、サムターン摘み79がケース21との接点を支点に揺動される。これにより、サムターン軸121が軸部113を介して揺動杆109によって引っ張られ、先端部94がサムターンコア51の相対回転規制部54から離反されて、サムターン摘み79が空転するのみとなる。従って、摘み板79aに垂直な方向及び摘み板79aに平行な方向の不正操作力が共に無効にされる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る防犯サムターンの好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る防犯サムターンの第1の実施の形態を表す分解側面図、図2は図1に示した防犯サムターンの分解斜視図、図3は図1に示した防犯サムターンの正面視を(a)、縦断面視を(b)に表した説明図、図4は図1に示した防犯サムターンの横断面視を(a)、A矢視を(b)に表した説明図である。
【0017】
本実施の形態による防犯サムターン100が取付けられる図示ない扉には、錠箱が設けられる。錠箱は、ラッチボルト、デッドボルト、及びこれらを扉の木口から進退させる錠箱機構部を内設している。錠箱のデッドボルトは、扉の屋外側の面に設けたシリンダー錠をキーによって、又は扉の屋内側の面に設けられたサムターン摘みを回動することによって扉の木口から進退可能となっている。防犯サムターン100は、以下の構成によって、サムターン摘みの操作力を、有効又は無効にするよう作動される。
【0018】
扉又は錠箱には筒状のケースである中筒21が固定される。中筒21の軸線方向一端側の外周には一対の固定部23、23が突設され、固定部23、23は固定穴25を有している。中筒21は、扉内に設けられた錠箱にこの固定穴25を介して固定される。中筒21の軸線方向他端側の内周は、内径を縮径させたサムターン導出穴27となる。
【0019】
中筒21の軸線方向他端側の外周には、筒状の飾り筒下板29が固着される。飾り筒下板29の外周には更に飾り筒31が固着され、飾り筒31はサムターン導出穴27と一致する導出穴35を有する。扉から屋内側へ突出される中筒21の軸線方向他端側には化粧リング37が外挿され、化粧リング37は筒体39の端部から外側へ円錐状に折り返されたカバー41を有し、筒体の一端側には内周に突出した鍔部43を有している。図3に示すように、化粧リング37の外周には化粧リングバネ45が外挿され、化粧リングバネ45は一端が鍔部43に当接され、他端が飾り筒31、飾り筒下板29に当接される。したがって、化粧リングバネ45は、カバー41の拡径端が化粧リングバネ45の付勢力によって扉屋内面47に当接される。
【0020】
中筒21の軸線方向一端側の内周にはサムターンコア51が回動自在に内設され、サムターンコア51は一端部で操作力を錠箱に入力する。サムターンコア51の他端部には相対回転規制部53が設けられ、相対回転規制部53は図2に示すように、端面に直径方向で形成された溝となって形成されている。この相対回転規制部53は、後述のサムターン軸77と係合・係合解除可能となる。
【0021】
サムターンコア51は、中筒21の内周に挿嵌されたコアガイド55の中穴57に支持される。図3に示すように、コアガイド55は、中筒21の内周に係合された止め輪59によって脱落が規制される。サムターンコア51の外周には周溝61が形成され、周溝61はコア止め輪63が嵌着される。サムターンコア51は、コア止め輪63が、外挿されたコアワッシャー65を介してコアガイド55の中穴57に当接して中筒21からの脱落が規制される。
【0022】
中筒21の内周には段部66が形成され、段部66はコアガイド55の周縁とで軸受け67の外周を挟持している。軸受け67は、段部66とコアガイド55とによって挟持されるフランジ部69と、後述のサムターン軸を遊嵌する受け穴71とを有している。
【0023】
中筒21の軸線方向他端側となるサムターン導出穴27、及び飾り筒31の導出穴35にはリング状のスライドガイド73が挿嵌されている。スライドガイド73は、中筒21の軸線方向一端側に向かって小径となるテーパ状の受け面75を有している。
【0024】
このスライドガイド73の内周にはサムターン軸77が挿通され、サムターン軸77は基端部にサムターン摘み79を有している。サムターン軸77は、軸受け67の受け穴71を貫通して挿入される。サムターン軸77の外周には周溝81が形成され、周溝81はサムターン止め輪83を嵌着している。
【0025】
サムターン軸77にはテーパ筒状のバネカバー85が外挿され、バネカバー85は図3に示すように他端側の大径部が中筒21のサムターン導出穴27の周縁に当接される。バネカバー85には付勢手段であるリリースバネ87が外挿され、リリースバネ87は一端がサムターンワッシャー89を介してサムターン止め輪83に当接され、他端がバネカバー85の大径部に当接される。
【0026】
つまり、サムターン軸77は、サムターン止め輪83及びサムターンワッシャー89によって中筒21からの脱落が規制されるとともに、リリースバネ87によってサムターンコア51側へ付勢されている。そして、サムターン軸77は、サムターンワッシャー89とバネカバー85との間隙をストロークとして軸線方向に可動自在となっている。
【0027】
サムターン軸77の先端には直径方向の切欠91が形成され、この切欠91には先端部としての板状のテールピース93が嵌着される。テールピース93は、サムターン軸77がリリースバネ87に付勢された位置で、サムターンコア51の相対回転規制部53に係合する。テールピース93と相対回転規制部53とが係合することで、サムターン軸77とサムターンコア51とは相対回転が規制され、一体回転される。サムターン軸77は、サムターン摘み79とテールピース93とを同軸線上で連接している。
【0028】
サムターン軸77は、サムターン摘み79との境の外周に、摺接部95を有している。摺接部95は、サムターン軸77から同心円状に突出されるとともに、テールピース93に向かって徐々に小径となる。この摺接部95は、テーパ面でも良いが、好ましくはテールピース93に向かって徐々に小径となる凸曲面であることが好ましい。摺接部95は、サムターン軸77がリリースバネ87によって付勢されることで、スライドガイド73の受け面75に押圧される。
【0029】
そして、これら受け面75,サムターン軸77,サムターン摘み79,摺接部95は、揺動機構部97を構成している。
【0030】
揺動機構部97は、サムターン摘み79を有し、リリースバネ87によってサムターンコア51側へ付勢されることで、テールピース93を相対回転規制部53に連結させて、サムターンコア51と一体回転する一方、サムターン摘み79の回転中心軸を曲げる方向でサムターン摘み79に加えられた外力Fにより、サムターン摘み79を揺動させ、この揺動によってリリースバネ87の付勢力に抗しテールピース93を相対回転規制部53から離反する方向へ移動させて、サムターンコア51との連結を解除させる。
【0031】
次に、上記のように構成された防犯サムターンの作用を説明する。
図5は図1に示した防犯サムターンの摘み板に垂直な外力が作用した場合の動作説明図、図6は図1に示した防犯サムターンの摘み板に平行な外力が作用した場合の動作説明図である。
防犯サムターン100は、サムターン摘み79の回転中心軸を曲げないような操作力、すなわち、摘み板79aを扉の正面側から親指と人指し指で摘み、回転中心軸を点対称に逆方向の等しい回転モーメントが加えられた場合には、サムターン軸77がサムターンコア51から離反せず、図3や図4に示すように、テールピース93と相対回転規制部53とが係合したままとなり、サムターン摘み79による回転操作力がサムターンコア51に伝わる。
【0032】
これに対し、図5に示すように、針金でサムターン摘み79を引っ掛け、或いは棒でサムターン摘み79を押し回しするような操作力、すなわち、摘み板79aに略垂直な方向の、回転中心軸を曲げてしまうような外力Fが加わると、図5(a)に示すように、摺接部95が受け面75に沿うようにして滑り、サムターン摘み79が揺動しながら図5(b)に示すように屋内側へ引出される。これにより、サムターン軸77のテールピース93がサムターンコア51の相対回転規制部53から離反されて、互いの係合状態が解除され、これによりサムターン摘み79が空転するのみとなり、サムターン摘み79による不正な操作力の入力が無効にされる。
【0033】
また、図6に示すように、摘み板79aの板面に平行な方向の、回転中心軸を曲げてしまうような外力Fが加わることによっても、摺接部95が受け面75に沿うようにして滑り、サムターン摘み79が揺動しながら屋内側へ引出される。これにより、サムターン軸77のテールピース93がサムターンコア51の相対回転規制部53から離反されて、互いの係合状態が解除され、これによりサムターン摘み79が空転するのみとなり、サムターン摘み79による不正な操作力の入力が無効にされる。
【0034】
そして、外力Fが解除されれば、サムターン摘み79がリリースバネ87の付勢力によってサムターンコア51に接近する方向へ移動され、再びテールピース93が相対回転規制部53と係合して、サムターン摘み79による操作力がサムターンコア51へ入力可能な状態へと復帰する。
【0035】
従って、この防犯サムターン100によれば、屋内側へ挿入した針金でサムターン摘み79を引っ掛け、或いは挿入した棒でサムターン摘み79を押し回ししようとすると、サムターン摘み79の回転中心軸を曲げる方向の外力がサムターン摘み79に加わり、揺動機構部97がサムターンコア51から離反するように作動して、サムターン摘み79が空転するのみとなり、サムターン摘み79による操作力の入力が無効にされる。これにより、挿入した針金や棒等をサムターン摘み79に引っ掛ける等して、サムターン摘み79を回転することによる不正解錠を阻止することができる。
【0036】
次に、本発明に係る防犯サムターンの第2の実施の形態を説明する。
図7は本発明に係る防犯サムターンの第2の実施の形態を表す分解側面図、図8は図7に示した防犯サムターンの正面視を(a)、縦断面視を(b)に表した説明図、図9は図7に示した防犯サムターンの横断面視を(a)、B矢視を(b)に表した説明図である。なお、図1〜図4に示した部材と同等の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。
【0037】
本実施の形態による防犯サムターン200は、サムターン摘み79が、中筒21の軸線方向他端側の端面に当接する座板79bと、この座板79bの板面に垂直に立設された摘み板79aとを具備している。また、揺動機構部101は、先端部としてのテールピース93を有するとともに、基端側には軸線に直交方向の係合溝103が形成され且つ基端面に形成された直径方向の切込み105によって係合溝103が開口されるサムターン軸107と、サムターン摘み79の回転中心軸と同軸で座板79bからサムターン軸107に向かって突出された揺動杆109とを具備する。
【0038】
揺動杆109は、切込み105に挿入されてサムターン軸107との相対回転を不能にする。また、揺動杆109の先端には嵌着穴111が形成され、嵌着穴111には軸部113が嵌着されている。サムターン摘み79は、揺動杆109の軸部113を係合溝103に係合し、この軸部113を係合溝103に沿って摺動することで、揺動可能となっている。なお、本実施の形態では、バネカバー115が、リリースバネ87の外周側に装着される。
【0039】
上記のように構成された防犯サムターンの作用を説明する。
図10は図7に示した防犯サムターンの摘み板に垂直な外力が作用した場合の動作説明図である。
防犯サムターン200は、サムターン摘み79の回転中心軸を曲げないような操作力、すなわち、摘み板79aを扉の正面側から親指と人指し指で摘み、回転中心軸を点対称に逆方向の等しい回転モーメントが加えられた場合には、サムターン軸107がサムターンコア51から離反せず、図8や図9に示すように、テールピース93と相対回転規制部53とが係合したままとなり、サムターン摘み79による回転操作力がサムターンコア51に伝わる。
【0040】
これに対し、図10に示すように、針金でサムターン摘み79を引っ掛け、或いは棒でサムターン摘み79を押し回しするような操作力、すなわち、摘み板79aに略垂直な方向の、回転中心軸を曲げるような外力Fが加わると、サムターン摘み79の座板79bが中筒21(飾り筒31)との接点を支点Oとして揺動されて、揺動杆109の軸部113が係合溝103に沿って移動する。これにより、サムターン軸107が揺動杆109によって引っ張られ、テールピース93がサムターンコア51の相対回転規制部53から離反されて、互いの係合状態が解除され、これによりサムターン摘み79が空転するのみとなる。
【0041】
そして、外力Fが解除されれば、サムターン軸107がリリースバネ87の付勢力によってサムターンコア51に接近する方向へ移動され、サムターン摘み79が中筒21に引き込まれるとともに、再びテールピース93が相対回転規制部53と係合して、サムターン摘み79による操作力がサムターンコア51へ入力可能な状態へと復帰する。
【0042】
従って、この防犯サムターン200によれば、サムターン摘み79の回転中心軸を曲げないような操作力、すなわち、回転中心軸を点対称に逆方向の等しい回転モーメントが加えられた場合には、サムターン軸107がサムターンコア51から離反せず、回転操作力がサムターンコア51に伝わる。これに対し、針金でサムターン摘み79を引っ掛け、或いは棒でサムターン摘み79を押し回しするような操作力、すなわち、回転中心軸を曲げる方向の外力が加わると、サムターン摘み79が中筒21との接点を支点として揺動されて、揺動杆109の軸部113が係合溝103に沿って移動する。そして、サムターン軸107が揺動杆109によって引っ張られ、テールピース93がサムターンコア51の相対回転規制部53から離反されて、サムターン摘み79が空転するのみとなる。これにより、挿入した針金や棒等をサムターン摘み79に引っ掛ける等して、サムターン摘み79を回転することによる不正解錠を阻止することができる。なお、この実施の形態では、サムターン軸107が回転中心軸に沿って略真直にスライドするようにサムターンコア51から離反する動作となり、テールピース93と相対回転規制部53との係合深さを十分なものとすることが可能となる。
【0043】
次に、本発明に係る防犯サムターンの第3の実施の形態を説明する。
図11は本発明に係る防犯サムターンの第3の実施の形態を表す分解側面図、図12は図11に示した防犯サムターンの正面視を(a)、縦断面視を(b)に表した説明図、図13は図11に示した防犯サムターンの横断面視を(a)、C矢視を(b)に表した説明図である。なお、図1〜図10に示した部材と同等の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。
【0044】
本実施の形態による防犯サムターン300は、第1の実施の形態による防犯サムターン100の構成と、第2の実施の形態による防犯サムターン200の構成とを略併せ持った構成となっている。
すなわち、サムターン摘み79が、中筒21の軸線方向他端側の端面に当接する座板79bと、この座板79bの板面に垂直に立設された摘み板79aとを具備している。
【0045】
また、揺動機構部117は、先端部としての係合溝94を有するとともに、基端側には軸線に直交方向の係合穴119が形成され且つ基端面に形成された直径方向の切込み105によって係合穴119が開口されるサムターン軸121と、サムターン摘み79の回転中心軸と同軸で座板79bからサムターン軸121に向かって突出された揺動杆109と、中筒21の軸線方向他端側の内周に設けらた受け面75を有するスライドガイド73と、座板79bに設けられた摺接部95とを具備している。また、サムターンコア51の他端部に設けられる相対回転規制部54は端面より突出した凸片状に形成されている。すなわち係合溝94と係合・係合解除可能となる。
【0046】
揺動杆109は、切込み105に挿入されてサムターン軸121との相対回転を不能にする。また、揺動杆109の先端には嵌着穴111が形成され、嵌着穴111には軸部113が嵌着されている。サムターン摘み79は、揺動杆109の軸部113を係合穴119に係合することで揺動可能となっている。なお、本実施の形態では、バネカバー85が、第1の実施の形態と同様にリリースバネ87の内周側に装着される。また、リリースバネ87は、保持リング123を介してサムターンワッシャー89に当接される。また、コアワッシャー65は、コアガイド55を挟んで一対設けられている。
【0047】
上記のように構成された防犯サムターンの作用を説明する。
図14は図11に示した防犯サムターンの摘み板に平行な外力が作用した場合の動作説明図、図15は図11に示した防犯サムターンの摘み板に垂直な外力が作用した場合の動作説明図である。
防犯サムターン300は、サムターン摘み79の回転中心軸を曲げないような操作力、すなわち、摘み板79aを扉の正面側から親指と人指し指で摘み、回転中心軸を点対称に逆方向の等しい回転モーメントが加えられた場合には、サムターン軸121がサムターンコア51から離反せず、図12や図13に示すように、係合溝94と相対回転規制部54とが係合したままとなり、サムターン摘み79による回転操作力がサムターンコア51に伝わる。
【0048】
これに対し、図14に示すように、針金でサムターン摘み79を引っ掛け、或いは棒でサムターン摘み79を押し回しするような操作力、すなわち、摘み板79aに平行な方向の、回転中心軸を曲げるような外力Fが加わると、摺接部95が受け面75に沿うようにして滑り、サムターン摘み79が揺動しながら屋内側へ引出される。これにより、サムターン軸121の係合溝94がサムターンコア51の相対回転規制部54から離反されて、互いの係合状態が解除され、これによりサムターン摘み79が空転するのみとなり、サムターン摘み79による不正な操作力の入力が無効にされる。
【0049】
また、図15に示すように、摘み板79aの板面に略垂直な方向の、回転中心軸を曲げるような外力Fが加わると、サムターン摘み79の摺接部95が受け面75との接点を支点に揺動される。これにより、サムターン軸121が軸部113を介して揺動杆109によって略真直に引っ張られ、係合溝94がサムターンコア51の相対回転規制部54から離反されて、互いの係合状態を解除され、これによりサムターン摘み79が空転するのみとなる。
【0050】
そして、外力Fが解除されれば、サムターン摘み79がリリースバネ87の付勢力によってサムターンコア51に接近する方向へ移動され、再び係合溝94が相対回転規制部54と係合して、サムターン摘み79による操作力がサムターンコア51へ入力可能な状態へと復帰する。
【0051】
従って、この防犯サムターン300によれば、サムターン摘み79の回転中心軸を曲げないような操作力、すなわち、回転中心軸を点対称に逆方向の等しい回転モーメントが加えられた場合には、サムターン軸121がサムターンコア51から離反せず、回転操作力がサムターンコア51に伝わる。一方、針金でサムターン摘み79を引っ掛け、或いは棒でサムターン摘み79を押し回しするような操作力、すなわち、摘み板79aに略平行な方向の、回転中心軸を曲げるような外力が加わると、摺接部95が受け面75に沿うようにして滑り、サムターン摘み79が揺動しながら屋内側へ引出される。これにより、サムターン軸79の係合溝94がサムターンコア51の相対回転規制部54から離反されて、サムターン摘み79が空転するのみとなる。また、針金や棒で、摘み板79aに垂直な方向の、回転中心軸を曲げるような外力が加わると、サムターン摘み79が揺動され、サムターン軸121が揺動杆109によって引っ張られ、係合溝94がサムターンコア51の相対回転規制部54から離反されて、サムターン摘み79が空転するのみとなる。従って、摘み板79aに垂直な方向及び摘み板79aに平行な方向の不正操作力を共に無効にすることができる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る請求項1記載の防犯サムターンによれば、サムターン摘みを有し、付勢手段によってサムターンコア側へ付勢されることでサムターンコアと一体回転する一方、サムターン摘みの回転中心軸を曲げる方向でサムターン摘みに加えられた外力によりサムターン摘みを揺動させ、この揺動によってサムターンコアとの連結を解除させる揺動機構部を備えたので、屋内側へ挿入した針金でサムターン摘みを引っ掛け、或いは挿入した棒でサムターン摘みを押し回ししようとすると、サムターン摘みの回転中心軸を曲げる方向の外力がサムターン摘みに加わり、揺動機構部がサムターンコアから離反するように作動して、互いの連結状態が解除されて、これによりサムターン摘みが空転することとなり、サムターン摘みによる操作力の入力を無効にすることができる。この結果、挿入した針金や棒等をサムターン摘みに引っ掛ける等して、サムターン摘みを回転することによる不正解錠を阻止でき、防犯性を向上させることができる。
【0053】
そして、この請求項1記載の防犯サムターンによれば、揺動機構部が、サムターン摘みと先端部とを連接するサムターン軸と、ケースの内周に設けられ軸線方向一端側に向かって小径となるテーパ状の受け面と、サムターン軸から突出されるとともに、先端部に向かって徐々に小径となり且つ付勢手段によって受け面に押圧される摺接部とを備えたので、サムターン摘みの回転中心軸を曲げないような操作力、すなわち、回転中心軸を点対称に逆方向の等しい回転モーメントが加えられた場合には、サムターン軸がサムターンコアから離反せず、回転操作力がサムターンコアに伝わるが、針金でサムターン摘みを引っ掛け、或いは棒でサムターン摘みを押し回しするような操作力、すなわち、回転中心軸を曲げる方向の外力が加わると、摺接部が受け面に沿うようにして滑り、サムターン摘みが揺動しながら屋内側へ引出され、その結果、サムターン軸の先端部がサムターンコアの相対回転規制部から離反されて、互いの連結状態が解除され、これによりサムターン摘みが空転するのみとなり、サムターン摘みによる不正な操作力の入力を無効にすることができる。
【0054】
また、請求項2記載の防犯サムターンによれば、サムターン摘みが、座板と摘み板とを具備し、揺動機構部が、係合溝、切込みの形成されたサムターン軸と、切込みに挿入されてサムターン軸との相対回転を不能にするとともに、係合溝に係合してサムターン摘みを揺動可能にする揺動杆とを備えたので、サムターン摘みの回転中心軸を曲げないような操作力、すなわち、回転中心軸を点対称に逆方向の等しい回転モーメントが加えられた場合には、サムターン軸がサムターンコアから離反せず、回転操作力がサムターンコアに伝わるが、針金でサムターン摘みを引っ掛け、或いは棒でサムターン摘みを押し回しするような操作力、すなわち、回転中心軸を曲げる方向の外力が加わると、サムターン摘みがケースとの接点を支点に揺動されて、揺動杆の軸部が係合溝に沿って移動し、その結果、サムターン軸が揺動杆によって引っ張られ、先端部がサムターンコアの相対回転規制部から離反されて、互いの連結状態が解除されて、これによりサムターン摘みが空転するのみとなる。この結果、サムターン摘みによる不正な操作力の入力を無効にすることができる。
【0055】
更に、請求項3記載の防犯サムターンによれば、サムターン摘みが、座板と摘み板とを具備し、揺動機構部が、係合穴、切込みの形成されたサムターン軸と、切込みに挿入されてサムターン軸との相対回転を不能にするとともに、係合穴に係合してサムターン摘みを揺動可能にする揺動杆と、ケースに設けられたテーパ状の受け面と、座板に設けられ先端部に向かって徐々に小径となる受け面とを備えたので、サムターン摘みの回転中心軸を曲げないような操作力、すなわち、回転中心軸を点対称に逆方向の等しい回転モーメントが加えられた場合には、サムターン軸がサムターンコアから離反せず、回転操作力がサムターンコアに伝わるが、針金でサムターン摘みを引っ掛け、或いは棒でサムターン摘みを押し回しするような操作力、すなわち、回転中心軸を曲げるような摘み板に略平行な方向の外力が加わると、摺接部が受け面に沿うようにして滑り、サムターン摘みが揺動しながら屋内側へ引出され、その結果、サムターン軸の先端部がサムターンコアの相対回転規制部から離反されて、互いの連結状態が解除されて、これによりサムターン摘みが空転するのみとなる。また、針金や棒で、回転中心軸を曲げるような摘み板に略垂直な方向の外力が加わると、サムターン摘みがケースとの接点を支点に揺動されて、その結果、サムターン軸が軸部を介して揺動杆によって引っ張られ、先端部がサムターンコアの相対回転規制部から離反されて、互いの連結状態が解除されて、これによりサムターン摘みが空転するのみとなる。この結果、摘み板に垂直な方向及び摘み板に平行な方向の不正操作力を共に無効にすることができ、防犯性を更に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防犯サムターンの第1の実施の形態を表す分解側面図である。
【図2】図1に示した防犯サムターンの分解斜視図である。
【図3】図1に示した防犯サムターンの正面視を(a)、縦断面視を(b)に表した説明図である。
【図4】図1に示した防犯サムターンの横断面視を(a)、A矢視を(b)に表した説明図である。
【図5】図1に示した防犯サムターンの摘み板に垂直な外力が作用した場合の動作説明図である。
【図6】図1に示した防犯サムターンの摘み板に平行な外力が作用した場合の動作説明図である。
【図7】本発明に係る防犯サムターンの第2の実施の形態を表す分解側面図である。
【図8】図7に示した防犯サムターンの正面視を(a)、縦断面視を(b)に表した説明図である。
【図9】図7に示した防犯サムターンの横断面視を(a)、B矢視を(b)に表した説明図である。
【図10】図7に示した防犯サムターンの摘み板に垂直な外力が作用した場合の動作説明図である。
【図11】本発明に係る防犯サムターンの第3の実施の形態を表す分解側面図である。
【図12】図11に示した防犯サムターンの正面視を(a)、縦断面視を(b)に表した説明図である。
【図13】図11に示した防犯サムターンの横断面視を(a)、C矢視を(b)に表した説明図である。
【図14】図11に示した防犯サムターンの摘み板に平行な外力が作用した場合の動作説明図である。
【図15】図11に示した防犯サムターンの摘み板に垂直な外力が作用した場合の動作説明図である。
【符号の説明】
21…ケース(中筒)
51…サムターンコア
53,54…相対回転規制部
75…受け面
77,107,121…サムターン軸
79…サムターン摘み
79a…摘み板
79b…座板
87…付勢手段(リリースバネ)
93…先端部(テールピース)
94…先端部(係合溝)
95…摺接部
97,101,117…揺動機構部
100,200,300…防犯サムターン
103…係合溝
105…切込み
109…揺動杆
113…軸部
119…係合穴
F…外力
Claims (3)
- 扉に設けられた錠箱を施解錠状態にするサムターン摘みの操作力を、有効又は無効にする防犯サムターンであって、
前記扉又は前記錠箱に固定される筒状のケースと、
該ケースの軸線方向一端側に回動自在に内設され一端部で前記操作力を前記錠箱に入力するとともに、他端部に相対回転規制部を有したサムターンコアと、
基端部に、前記ケースの他端側から突出するサムターン摘みを有し、付勢手段によって前記サムターンコア側へ付勢されることで先端部を前記相対回転規制部に連結させて前記サムターンコアと一体回転する一方、前記サムターン摘みの回転中心軸を曲げる方向で前記サムターン摘みに加えられた外力により前記サムターン摘みを揺動させ、該揺動によって前記付勢手段の付勢力に抗し前記先端部を前記相対回転規制部から離反する方向へ移動させて前記サムターンコアとの連結を解除させる揺動機構部と、
を具備するとともに、
前記揺動機構部が、
前記サムターン摘みと前記先端部とを同軸線上で連接するサムターン軸と、
前記ケースの軸線方向他端側の内周に設けられ軸線方向一端側に向かって小径となるテーパ状の受け面と、
前記サムターン軸から同心円状に突出されるとともに、前記先端部に向かって徐々に小径となり且つ前記付勢手段の付勢力によって該受け面に押圧される摺接部と、
を具備したことを特徴とする防犯サムターン。 - 扉に設けられた錠箱を施解錠状態にするサムターン摘みの操作力を、有効又は無効にする防犯サムターンであって、
前記扉又は前記錠箱に固定される筒状のケースと、
該ケースの軸線方向一端側に回動自在に内設され一端部で前記操作力を前記錠箱に入力するとともに、他端部に相対回転規制部を有したサムターンコアと、
基端部に、前記ケースの他端側から突出するサムターン摘みを有し、付勢手段によって前記サムターンコア側へ付勢されることで先端部を前記相対回転規制部に連結させて前記サムターンコアと一体回転する一方、前記サムターン摘みの回転中心軸を曲げる方向で前記サムターン摘みに加えられた外力により前記サムターン摘みを揺動させ、該揺動によって前記付勢手段の付勢力に抗し前記先端部を前記相対回転規制部から離反する方向へ移動させて前記サムターンコアとの連結を解除させる揺動機構部と、
を具備するとともに、
前記サムターン摘みが、
前記ケースの軸線方向他端側の端面に当接する座板と、
該座板の板面に垂直に立設された摘み板とを具備し、
前記揺動機構部が、
前記先端部を有するとともに、基端側には軸線に直交方向の係合溝が形成され且つ基端面に形成された直径方向の切込みによって該係合溝が開口されるサムターン軸と、
前記サムターン摘みの回転中心軸と同軸で前記座板から前記サムターン軸に向かって突出され前記切込みに挿入されて前記サムターン軸との相対回転を不能にするとともに、前記係合溝に係合した軸部が該係合溝に沿って摺動することで前記サムターン摘みを揺動可能にする揺動杆と、
を具備したことを特徴とする防犯サムターン。 - 扉に設けられた錠箱を施解錠状態にするサムターン摘みの操作力を、有効又は無効にする防犯サムターンであって、
前記扉又は前記錠箱に固定される筒状のケースと、
該ケースの軸線方向一端側に回動自在に内設され一端部で前記操作力を前記錠箱に入力するとともに、他端部に相対回転規制部を有したサムターンコアと、
基端部に、前記ケースの他端側から突出するサムターン摘みを有し、付勢手段によって前記サムターンコア側へ付勢されることで先端部を前記相対回転規制部に連結させて前記サムターンコアと一体回転する一方、前記サムターン摘みの回転中心軸を曲げる方向で前記サムターン摘みに加えられた外力により前記サムターン摘みを揺動させ、該揺動によって前記付勢手段の付勢力に抗し前記先端部を前記相対回転規制部から離反する方向へ移動させて前記サムターンコアとの連結を解除させる揺動機構部と、
を具備するとともに、
前記サムターン摘みが、
前記ケースの軸線方向他端側の端面に当接する座板と、
該座板の板面に垂直に立設された摘み板とを具備し、
前記揺動機構部が、
前記先端部を有するとともに、基端側には軸線に直交方向の係合穴が形成され且つ基端面に形成された直径方向の切込みによって該係合穴が開口されるサムターン軸と、
前記サムターン摘みの回転中心軸と同軸で前記座板から前記サムターン軸に向かって突出され前記切込みに挿入されて前記サムターン軸との相対回転を不能にするとともに、前記係合穴に係合した軸部が回動することで前記サムターン摘みを揺動可能にする揺動杆と、
前記ケースの軸線方向他端側の内周に設けられ軸線方向一端側に向かって小径となるテーパ状の受け面と、
前記座板の前記ケースに当接する側の面に設けられ前記先端部に向かって徐々に小径となり且つ前記付勢手段の付勢力によって該受け面に押圧される摺接部と、
を具備したことを特徴とする防犯サムターン。
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