JP4358464B2 - 電子ファイル装置とそのシステム作成方法及び書類データの選択方法 - Google Patents

電子ファイル装置とそのシステム作成方法及び書類データの選択方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、設計情報データ、メンテナンス記録などの各種資料を簡単に検索できるようにした電子ファイル装置とそのシステム作成方法及び書類データの選択方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
比較的ライフサイクルの長い昇降機や冷熱機、また電力や原子力関係の機器などは、20年から40年など、長年月にわたるメンテナンス業務が必要なものがある。こういった機器においては、長年にわたって収集・作成した資料が膨大な量になり、また、メンテナンスのために設計当時の詳細な記録が必要な場合もあって、蓄積された資料の保管と検索が問題となっている。
【0003】
こういった資料も、量が少ない場合やファイルを作成した担当者が在籍している間は、資料をパイプ式ファイルなどに綴じ、オフィスのロッカーや棚に保管しておけば記憶に頼ることで必要な情報を探すことが可能であり、必要に応じて取捨選択することもできた。
【0004】
しかし前記したように、長年にわたって収集・作成した文書が蓄積されてくるとスペースの問題が生じ、また検索が困難になる。そのため、こういった資料をスキャナなどで取り込んでイメージデータとし、光ディスクなどに収容する電子ファイリングシステムが利用されるようになってきた。しかしながらこういった電子ファイリングシステムは、確かに莫大な量の資料をファイリングすることが可能であるが、そのシステムを構築するためには書類検索用の書類名やキーワードを入力したデータベースなどが必要になり、多大な費用と時間がかかる。しかしながら、その資料へのアクセス方法が十分に考慮されていない場合、多大な費用と時間をかけたのにも関わらず必要な資料を検索するのに時間がかかり、使い勝手が悪いなどの問題が生じた。
【0005】
すなわち従来の電子ファイリングシステムは、まず書類を内容によって例えば仕様書、マニュアル、技術資料、設計資料、製品別、などに分けて階層構造にするか、その書類内容毎に表題、作成者、作成年月日などを入力したデータベースを作成し、場合によってはその書類を検索するためのキーワードを付けたり、抄録を作成して検索が容易におこなえるようにしていた。
【0006】
しかしながら、このようにデータベースを作成するためには多大な時間と人員を必要とするにもかかわらず、書類を検索する人はこういったデータベースの使い方を習得したり、検索の際、階層の中をあちこち探し回ったり、書類の標題、あるいはキーワードなどを自分で入力せねばならず、従来のファイルに収容していたものとは違って使い勝手が悪かった。
【0007】
すなわち従来の資料は、前記したようにパイプファイルやその他のファイルに穴を開けてファイルし、それを棚やロッカーに入れて保管するという形態が多かった。そのため利用者は、これについての資料は、どこの棚、若しくはロッカーの何段目のパイプファイル、という具合に記憶していることが多く、さらにそのパイプファイルの特徴も、背表紙のタイトルの場合はワープロ打ちされたものであればその書体や大きさ、縦書き横書きといった違い、手書きのものであれば筆跡や筆記用具の違い、また資料番号を識別するためのラベル、分類を意味する様々な形のカラーラベルなど、紙の汚れ具合に至るまで多くの情報がこの記憶につながっており、利用者はこれらの情報を元に瞬時にして情報の場所を判断していた。
【0008】
ところが電子ファイルにすることによって、まずこういった現物の書棚のもつ各フォルダの空間的位置、外観の特徴が失われた。そして、現物のフォルダを手でめくって探す際の着目点である資料の外観の特徴が失われて検索が困難となった。また、前記したように検索をデータベースでおこなう場合、操作が複雑なため直感で検索できるものは少なく、操作説明書を参照しないと理解できないものが多いため、機械操作に慣れない作業者にとっては、便利であるとは言い難かった。更にこの場合、同じような分野の書類では、表題やキーワードが似通ったものが多数作られていて区別がつかなかったり、資料の分類方法が枠にはめられていて、分類項目がはっきりしていないと登録も検索も容易ではなく、作業者が現状活用しているファイル体系を保ったまま電子フアイルに置き換えることが困難である。
【0009】
またこういった電子ファイル装置においては、前記したデータベースと書類データとの間にリンクを設定し、キーワード検索によって必要な書類が表示されるようにしたものもあるが、このためには書類1つ1つの書類名や設定したキーワードとデータベース間に手作業でリンクを設定する必要があって、こういった作業に多くの時間と費用がかかる。さらに、リンクを設定する作業が人の手によって行われるため、似たような資料の場合は間違いが生じやすく、検証にも時間がかかる。
【0010】
さらに元の資料ファイルにおける書類を探しやすくするため、イメージデータファイルに内容を容易に連想できるような名前を付けると、入力そのものに時間を要すると共に台帳を作成するなどして時間がかかる。また、こういった台帳を作成しない場合は、ファイル名が重複していないかなどの確認が必要であり、さらにファイル名がコンピュータのシステムの規則によりエラーになることがあって、ファイル名を付ける際にも注意が必要であると共に手間が掛かる。
【0011】
こういったことを改善するため特開平8−16612号公報には、同じような書類、例えば仕様書とかマニュアルなどを収容したブリーフケース的なものや書類そのものを示すアイコン、書類の格納場所を階層的に示したディレクトリ、ファイル名とそのデータ、書類の格納場所の地図、グラフ、部屋などを表示し、それを順次クリックしてゆくと目的の資料に到達できるようにしたシステムが示されている。また、特開平10−105565号公報には、まずメニュー画面に分野を表示し、必要な分野を選択すると大分類、中分類、小分類が表示され、それを選択するとさらに詳細選択画面が表示されて目的の資料を探すことのできるシステムが示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこれら特開平8−16612号公報、特開平10−105565号公報に示されたものも、前記した従来の方法と同様、探す書類の分野がわかっているか、あるいは書類名、キーワードなどが予めわかっている場合は比較的簡単に探すことができるが、書類の分類、キーワードの付与、データベースの作成などに時間がかかり、また、普段使い慣れているパイプファイルなどの書類をこのように分類分けしてしまうと、それらのファイルの存在していたときの特徴が失われ、そのかわりに普段使っていた人たちにとっては検索の手間が生じて使いづらいものになってしまう。また、こういったシステムを構築するためには、前記したようにファイル名、キーワードなどを1つ1つ入力したり設定したりせねばならず、似たような資料の場合は間違いが生じやすいと共に、ファイル名が重複していないかなどの確認が必要であり、さらにファイル名がコンピュータのシステムの規則によりエラーになることがあって、ファイル名を付ける際にも注意が必要であると共に手間が掛かる。
【0013】
このような事情に鑑み本発明は、普段、そのファイルを長年使って来た人達が違和感無く使えるような電子ファイル装置と書類データの選択方法を提供することが第1の課題であり、かつ、このような電子ファイル装置におけるシステムを容易に構築できるようなシステム作成方法を提供することが第2の課題である。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記第1の課題を解決するため本発明においては、現物の棚やロッカーにおけるパイプファイルなどのファイルのイメージをデジタルカメラなどで直接撮影したイメージ、もしくはファイルの外観イメージのみの集合からなるファイルのイメージを画面に表示してそのうちの所望のファイル位置をクリックすることでその中身を表示できるようにし、電子ファイルでありながら現物の棚やロッカーから資料を探し出すのと同じ感覚で検索して資料を探せるようにした。
【0015】
また、上記第2の課題を解決するためこのような電子ファイル装置のシステム構築に当たっては、ファイルのイメージにおけるファイル位置と所望の書類のデータファイルとの関連づけを容易におこなえるようにするため、書類のデータファイル名を文字コード順などの特定の規則を用いてファイルにおける書類の収容順を示すように付け、前記ファイルのイメージ中のファイル位置と前記書類のデータファイル間に、この規則に従って自動的にリンクを設定できるようにした。
【0016】
上記第1の課題を解決するため本発明においては、単一または複数頁からなる複数の書類を収容し、その背表紙にタイトルが記載された現物の複数の書類ファイルを、現物の書棚またはロッカーなどのファイル収容機器に収納された状態で、その背表紙側より、デジタルカメラで撮影した前記現物の書類ファイルの外観イメージと、該ファイル収容機器に収納された前記書類ファイルの外観イメージ中のファイルの表示位置と、前記現物の書類ファイルに収容された複数の書類がワープロデータで作られていてある場合はそのまま、ワープロデータで作られていていない場合は、スキャンして書類データとすると共に、前記現物の書類ファイル毎に、該ファイルに収容されている前記複数の書類の書類データと前記書類ファイルの外観イメージとを関連づけたデータとを記憶した記憶装置と、該記憶装置の複数の書類ファイルの外観イメージを表示する表示装置と、該表示装置に前記現物の書類ファイルの外観イメージを表示させ、該ファイルのイメージにおけるファイル位置の選択でファイル中の前記書類データを表示装置に表示する制御をおこなう制御装置とからなり、前記ファイル収容機器内の前記現物の書類ファイルの外観イメージのみの集合からなるファイルのイメージにおけるファイル表示位置の選択で書類データを表示できるようにし、
更に前記記憶装置は、前記現物の書類ファイル毎に、該ファイルに収容されている前記複数の書類の先頭頁または代表頁を集めた表紙集ファイルをイメージとして記憶し、前記ファイルのイメージにおけるファイル表示位置の選択で、該ファイルに対応した表紙集ファイルを選択できるようにしたことを特徴とする。
【0017】
また、このような電子ファイル装置における書類データの選択方法である請求項7は、
単一または複数頁からなる複数の書類を収容し、その背表紙にタイトルが記載された現物の複数の書類ファイルを、現物の書棚またはロッカーなどのファイル収容機器に収納された状態で、その背表紙側より、デジタルカメラで撮影した前記現物の書類ファイルの外観イメージと、該ファイル収容機器に収納された前記書類ファイルの外観イメージ中のファイルの表示位置と、前記現物の書類ファイルに収容された複数の書類がワープロデータで作られていてある場合はそのまま、又ワープロデータで作られていていない場合は、スキャンして書類データとすると共に、前記現物の書類ファイル毎に、該ファイルに収容されている前記複数の書類の書類データと前記書類ファイルの外観イメージとを関連づけたデータとを記憶した記憶装置と、該記憶装置の複数の書類ファイルの外観イメージを表示する表示装置と、該表示装置に前記現物の書類ファイルの外観イメージを表示させ、該ファイルのイメージにおけるファイル位置の選択でファイル中の前記書類データを表示装置に表示する制御をおこなう制御装置とを用意し
前記ファイル収容機器内の前記現物の書類ファイルの外観イメージのみの集合からなるファイルのイメージにおけるファイル表示位置の選択で書類データを表示できるようにし、更に前記記憶装置により、前記現物の書類ファイル毎に、該ファイルに収容されている前記複数の書類の先頭頁または代表頁を集めた表紙集ファイルをイメージとして記憶し、前記ファイルのイメージにおけるファイル表示位置の選択で、該ファイルに対応した表紙集ファイルを前記ファイル中の書類データにおける先頭頁、または代表頁を集めた表紙集ファイルが自動的に表示されて、該表紙集ファイルから書類の特定頁の選択をおこなえるようにしたことを特徴とする。
【0018】
このように現物または仮想のファイル収容機器内におけるファイルのイメージ、もしくはファイルの外観イメージのみの集合からなるファイルのイメージと、該ファイルのイメージにおけるファイルの表示位置と関連づけて書類データを記憶して電子ファイル装置を構成することにより、利用者は従来と同様直感的に必要な書類のあるファイルをファイルのイメージから選択することができる。従って利用者は、従来と同様直感的に、容易に、必要な書類を選び出すことができると共に、従来の電子ファイル装置に見られた操作説明書の参照やデータベースの使い方の習得などが不用となり、また、表題やキーワードの入力といった面倒な操作も必要なくなる。
【0019】
削除
【0020】
又本発明によれば、各ファイルに複数収容された複数頁から構成される書類の先頭頁、または代表頁、あるいはそれらのイメージ、もしくはワープロファイルなどの資料ファイルを集めた表紙集ファイルを作成し、これを表示装置に表示することにより、利用者はその表紙集ファイルで書類の中身を直感的に把握することができ、必要なものがどれかの判断を容易におこなうことができる。
【0021】
しかし、単に書類の先頭頁、または代表頁を表示すると、表示されている書類イメージが先頭頁や代表頁なのか書類の中身なのかわからなくなる場合がある。そのため請求項2に記載したように、
前記表紙集ファイルに収容した先頭頁、または代表頁を表示するに際し、該先頭頁、または代表頁であることを識別するためにマークを付すことを特徴とする。
【0022】
このようにすることで、表示されているのが先頭頁、または代表頁であることがはっきりし、書類の中身との区別が容易に判断できる。
【0023】
そしてこのマークは、請求項に記載したように、前記現物の書類ファイルがパイプファィルである電子ファイル装置において 前記先頭頁、または代表頁であることを識別するためのマークは、パイプファィルの穴を開ける位置で、書類記載内容を隠さない位置に付すことが好ましい。
【0024】
そして更に請求項においては、
前記記憶装置に、前記現物の書類に関するキーワードからファイル名と該ファイルに収容された書類名とを検索すると共に前記ファイルのイメージ中の前記検索したファイル名に該当するファイルの表示位置をブリンクなどの手段で明示させるデータベースを持ち、キーワードの入力でファイル表示位置を明示させて選択できるようにしたことを特徴とする。
【0025】
このようにファイルのイメージからの選択と、キーワードからの選択を混在させることにより、例えば書類をどのファイルに収容したかは覚えていないが書類に関するキーワードを覚えている、といった場合でも必要な書類を簡単に探すことができる。
【0026】
更に請求項においては、
前記記憶装置に、前記現物の書類に関するキーワードからファイル名と該ファイルに収容された書類名とを検索すると共に前記ファイルの外観を表示させるデータベースを持ち、キーワードの入力で前記現物の書類ファイルの外観を表示させて選択できるようにしたことを特徴とする。
【0027】
このようにキーワードからの選択とファイルの外観による選択を混在させることにより、例えば書類をどのファイルに収容したかは覚えていないが書類に関するキーワードを覚えており、かつ、ファイルの外観を見ることで記憶が戻るといった場合に非常に有効な検索方法を提供することができる。
【0028】
このように構成した電子ファイル装置のシステムを構築するため、請求項8に記載した発明は、単一または複数頁からなる複数の書類を収容し、その背表紙にタイトルが記載された現物の複数の書類ファイルを、現物の書棚またはロッカーなどのファイル収容機器に収納された状態で、その背表紙側より、デジタルカメラで撮影した前記現物の書類ファイルの外観イメージと、該ファイル収容機器に収納された前記書類ファイルの外観イメージ中のファイルの表示位置と、前記現物の書類ファイルに収容された複数の書類がワープロデータで作られていてある場合はそのまま、作られていていない場合は、スキャンして書類データとすると共に、前記現物の書類ファイル毎に、該ファイルに収容されている前記複数の書類の書類データと前記書類ファイルの外観イメージとを関連づけた前記書類ファイルの外観イメージとを関連づけたデータとを記憶した記憶装置と、該記憶装置の複数の書類ファイルの外観イメージを表示する表示装置と、該表示装置に前記現物の書類ファイルの外観イメージを表示させ、該ファイルのイメージにおけるファイル位置の選択でファイル中の前記書類データを表示装置に表示する制御をおこなう制御装置とからなる電子ファイル装置におけるシステム作成方法であって
前記ファイルのイメージ中のファイル位置と前記書類のデータファイル間の関係づけにあたっては、前記現物の書類ファイル毎に、該ファイルに収容されている前記複数の書類の先頭頁または代表頁を集めた表紙集ファイルをイメージとして作成し、該表紙集ファイルと前記ファイルのイメージ中のファイル位置とを関連づけると共に、表紙集ファイルの各頁と前記書類のデータファイルとを関連づけておこなうことを特徴とする。
【0029】
このように書類のデータファイル名が、該書類を収容したファイルにおける書類の収容順を示すよう特定の規則を設けることで、書類データ名を1つ1つ考えたり入力したりする必要や、似たような資料におけるファイル名の重複、コンピュータのシステムの規則によってファイル名がエラーになることの確認などが必要なくなり、しかもファイルのイメージ中のファイル位置と前記書類のデータファイル間の関係付け(リンク作業)を、前記規則に基づいて機械的に、自動的におこなうことができるようになり、従来のこういったシステムにおける関係付け作業を大幅に軽減できると共にファイル名の入力などによる間違いも防止できる。
【0030】
削除
【0031】
又本発明によれば、書類のデータファイルから各書類の先頭頁、または代表頁のイメージデータ、またはワープロファイルなどの資料ファイルを抽出した表紙集ファイルを介在してファイルのイメージ中のファイル位置と書類のデータファイル間を関係づけることにより、階層的なシステム構築を容易におこなうことができ、前記したファイルのイメージ中のファイル位置と書類のデータファイル間の関係付け作業を自動的に行うことが可能となる。
【0032】
そしてこの表紙集ファイルは、請求項9に記載したように、
前記各書類のデータファイルから各書類の先頭頁、または代表頁のイメージデータを抽出した表紙集ファイルは、抽出した現物のイメージデータからなる資料ファイルを前記書類のデータファイル名順に収容して作成することを特徴とする。
【0033】
このように、抽出したイメージデータを前記書類のデータファイル名順に収容して表紙集ファイルを構成することで、前記したように書類のデータファイル名は特定の規則に従って付与されているから、ファイルのイメージ中のファイル位置と書類のデータファイル間の関係付けを自動的におこなうことが可能となる。
【0034】
そしてこのファイルのイメージ中のファイル位置と書類のデータファイル間の関係づけについては、請求項10に記載したように、
前記ファイルのイメージ中のファイル位置と前記書類のデータファイル間の関係づけにあたっては、ファイルのイメージ中のファイル領域座標またはファイル名、ファイル数、書類のデータファイルを収容したフォルダ名、リンク元ファイル名、リンク元頁番号、リンク先ファイル名などで構成した補足情報ファイルを作成し、ファイルのイメージ中のファイルと書類のデータとを自動的に関係づけるようにしたことを特徴とする。
【0035】
このように補足情報ファイルを作成することにより、この補足情報ファイルの中身を順次読み出してゆくことで前記したファイルのイメージ中のファイル位置と書類のデータファイル間の関係づけを容易に、自動的におこなえるようになる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0037】
図1は本発明の電子ファイル装置を示した図、図2は電子ファイル装置に表示したイメージデータの説明図であり、図3は各ファイルに収容された書類の説明図、図4は各書類の先頭頁、または代表頁を集めた表紙集ファイルの説明図、図5は表紙集ファイルの表示状況の説明図、図6は本発明の電子ファイル装置をローカルエリアネットワークで使う場合のブロック図、図7は本発明の電子ファイル装置の構築方法における書類名付与方法の説明図、図8は各ファイルに含まれる資料名の設定順序の説明図、図9は各ファイルと先頭頁、及び各ファイルの資料との関連づけ(リンク)の説明図、図10は関連づけ(リンク)設定のための各データを説明するための図、図11は本発明の電子ファイル装置におけるシステム作成方法のフロー図である。図中10は電子ファイル装置全体の制御装置を含む表示装置、11は記憶装置、12はスキャナである。
【0038】
例えば図2(a)に示したように、複数のファイルA、B、……、Gが収納されている棚などのファイル収容機器があった場合、まずこの棚をそのままデジタルカメラなどで撮影してファイルのイメージ1を作る。なお、このファイルのイメージは、実際の棚には収容されていない既にデジタル化されたデータを仮想ファイルとして収容したり、こういった既にデジタル化された仮想ファイルだけで構成した仮想棚などで作ったものでもよい。また、ファイル収容機器に収容されたイメージではなく、単体のファイル外観のみによるファイルのイメージであっても良い。そしてこれらの各ファイルA、B、……、Gの各々には、図3に示したように複数の書類がファイルされており、例えばファイルBに収容されている書類が図4に示したように、イ1、イ2、イ3で構成された書類イ、ロ1、ロ2で構成された書類ロ、ハ1、ハ2、ハ3、ハ4、ハ5で構成された書類ハ……などで構成されている場合、これらの書類が例えばワープロデータで作られていてそのデータがある場合はそのまま、無い場合は図1のスキャナ12などでスキャンし、書類のデータとすると共にサムネイル画像を作成し、さらに各書類の先頭頁、または代表頁、あるいはそれらのイメージ、もしくはワープロデータイ1、ロ1、ハ1……を集めて表紙集ファイル30Bを作成すると共に、各表紙集ファイルに集められた頁のサムネイル画像を作成する。そして、他のファイルA、C、……、Gについても、同様に収容されている書類をスキャンして書類データとすると共にそれらの先頭頁、または代表頁、あるいはそれらのイメージ、もしくはワープロファイルなどの資料ファイルを集めた表紙集ファイル30A、30C……、30G、及びサムネイル画像を作成し、これらファイルのイメージ1、表紙集ファイル30、書類のデータを図1の記憶装置11に記憶する。
【0039】
この記憶装置11に記憶したファイルのイメージデータ1は、図1における表示装置10に含まれる制御装置によりこの表示装置10に図2(a)のように表示した際、図10の(a)に示した各ファイルA、B、……、G毎にそれぞれ別個に指示できるよう、それぞれのファイル表示イメージ毎に独立したものとする。この方法としては、例えば図10の(a)において、図1の表示装置10に表示したファイルのイメージ1における各ファイルの始点と終点の座標が、図10(b)に示したようにファイルAでは(5,5)、(178,530)、ファイルBでは(180,5)、(370,530)……である場合、この座標で区切られる範囲をそれぞれのファイルイメージ表示エリアとしたり、また、各ファイルを別々に撮影するかファイルのイメージデータ1を各ファイル別にバラバラにし、その各ファイル毎のイメージを表示したとき、ファイルのイメージデータ1となるようにして別個に指示できるようにしても良い。
【0040】
そしてそれぞれのファイルイメージ表示エリア、またはファイルイメージ毎に、そのファイルに収容してある書類の先頭頁、または代表頁、あるいはそれらのイメージ、もしくはワープロファイルなどの資料ファイルを収容した前記表紙集ファイル30A、30B、30C……、30Gに対してリンクを設定し、棚のイメージデータ1における各ファイルA、B、……、Gの表示位置を指示することによって、前記表示装置10に含まれる制御装置によりそのファイルに対応した表紙集ファイル30が図2(b)、及びその詳細を示した図5のように表示されるようにする。
【0041】
すなわちこの図2(b)、及びその詳細を示した図5において50は、このファイルのイメージデータ1における選択されたファイル(この例ではBのファイル)に対応した表紙集ファイル30Bの中身である各書類の先頭頁、または代表頁、あるいはそれらのイメージ、もしくはワープロファイルなどの資料ファイルイ1、ロ2、ハ3、……をサムネイル形式で表示するエリアで、51はそのうちの選択された表紙を拡大して表示するエリア、54は先頭頁、または代表頁であることを識別するためのマーク、55は選択表示された表紙が必要としている書類の先頭頁、または代表頁である場合、その書類の全頁のデータとリンクさせるためのリンクボタンエリアである。そして、図1の表示装置10に図2(a)のように表示されたファイルのイメージ1の、例えばファイルBを選択してクリックすると、表示装置10には、表示装置10に含まれる制御装置によって図2(b)のようにこのファイルBに収容された複数の書類の先頭頁、または代表頁のサムネイルが50のエリアに、そしてエリア51にそのサムネイル中の選択された表紙が拡大されて表示される。
【0042】
さらにこの図2(b)、または図5のエリア51に表示された書類は、その表紙を含む書類データ、すなわち先に図1におけるスキャナ12でスキャンして記憶装置11に記憶した書類の全頁のデータとリンクされており、このエリア51に表示された表紙、すなわちリンクボタンエリア55をクリックすることにより、表示装置10に含まれる制御装置が図2(c)に示したように、選択した表紙に対応した書類の各頁のサムネイルがエリア52に、そしてこのエリア52のサムネイル中における選択した頁の詳細拡大イメージをエリア53に表示するようにしてある。
【0043】
なおファイルのイメージ1と表紙集ファイル30、及び表紙集ファイル30と各書類データイ、ロ、ハ……の関連づけは、例えばHTML言語やXML言語を用いてホームページ形式にファイルのイメージ1を表示できるようにし、さらに各ファイルA、B、……、Gのイメージエリア、またはファイルイメージと表紙集ファイル30A、30B、30C……、30Gをハイパーリンクで対応付け、さらにこの表紙集ファイル30A、30B、30C……、30Gと各書類イ、ロ、ハ……を同じくハイパーリンクで対応付けることにより、容易に関連づけられる。このようにすると、通常のWWWブラウザを使うことでファイルのイメージ1の表示や、表示されたファイルのイメージ1から表紙集ファイル30への移行、表紙集ファイル30から各書類データへの移行を容易におこなうことができ、そして元のファイルのイメージ1への移行も、「戻る」釦を設けることで簡単に行うことができる。
【0044】
このようにHTML言語やXML言語を用いてWWWブラウザで表示できるようにすれば、作成したデータをそのままWWWサーバに保管することでホームページとして使うことが可能となり、遠隔地からの書類閲覧が可能となる。さらに、ローカルエリアネットワーク(LAN)などを構築した場合も、データをそのままサーバに入れればどこの部署からも閲覧が可能となり、CD−ROMなどにするのも容易にできる。
【0045】
このようにすることで電子ファイル装置の利用者は、ファイルのイメージ1により、従来の棚からファイルを持ち出して書類を閲覧するのと全く同じ要領でファイルを選択でき、しかもその選択によってそのファイルの表紙集ファイルが表示されて必要な書類の表紙が簡単に選択できるから、必要な書類が従来通り人間の直感で簡単に探すことができる。そのため、このようにして普段使用している書類を利用者にストレスを感じさせることなく電子ファイル化し、その後、データを少しずつデータベース化するようにすれば、例え担当者がいなくなっても検索可能なシステムが構築できる。
【0046】
なお、ファイルのイメージ1は、前記したように棚などのファイル収容機器を撮影したイメージをそのまま使う場合と、各ファイルを別々に撮影するかファイルのイメージ1を各ファイル別にバラバラにする場合の2種類を説明したが、各ファイルのイメージ別に切り分けてファイルのイメージとして並べた場合は、各ファイルの位置を仮想的に自由に並べ替えたり、個人用の使い勝手の良いファイルが容易に構築できる。また、表紙集ファイルも、ファイルの中身の表紙だけでなく、関係する他のファイルの表紙をそれとわかるように収容し、さらに他の書類やファイルとリンクするようにしても良い。
【0047】
また図2(b)、または図5に示したように表紙集ファイル30の内容をエリア51に表示するに当たっては、この表示されている書類イメージが先頭頁や代表頁なのか書類の中身なのかわからなくなる場合がある。そのため、表紙集ファイルに収容した先頭頁、または代表頁の書類記載内容を妨げない位置に、先頭頁、または代表頁であることを識別するためのマークを付けるようにするとよい。このマークを付ける場合は、例えば図2(b)、または図5に54で示したように、通常パイプファィルの穴を開ける位置などが適当であるが、上記したように書類記載内容を妨げない位置ならどこでも良く、形状も図2(b)、または図5に54で示したようなものに限定されることなく適宜な形状として良い。
【0048】
このように、本発明における電子ファイル装置と書類データの選択方法が構成されるわけであるが、以下このようなファイルのイメージ1における各ファイルA、B、……、Gのイメージエリアと表紙集ファイル30、及び表紙集ファイル30と書類のデータとの関連づけ(リンク)をおこなったシステムの作成方法につき、図11のフロー図に従って説明する。
【0049】
まず図11におけるステップS110で、前記したようにファイルのイメージ1を作成し、ステップS111で図10の(a)、(b)に示したようにこのファイルのイメージ1上の各ファイルの表示位置座標データ、またはファイル名(ファイル別にイメージデータを作成した場合)を入力、または取得する。そしてステップS112で図7に示したように、ファイルに含まれる書類のデータを収容する書類データフォルダ70(例えばc:¥abc¥data)を設け、そして例えばファイルBにイ1、イ2、イ3で構成された書類イ、ロ1、ロ2で構成された書類ロ、ハ1、ハ2、ハ3、ハ4、ハ5で構成された書類ハ……などが収容されている場合、これらの書類イ、ロ、ハ、……のそれぞれに特定の規則に従って書類名を付し、この書類データフォルダ70に収容する。
【0050】
この書類名付与のために設けた特定の規則とは、書類名自体がファイルに含まれる書類の順序を表すようにするもので、例えば文字コード順などのように、書類名をソートしたとき、書類名の並ぶ順序がファイルに含まれる書類の順序となればどのようなものでも良い。すなわち例えば図7に示したb001、b002、b003、……のように、書類を収容しているファイルに付した大文字アルファベットに対応した小文字を1桁目に、それに続けて3桁の連番数字を付すなど、書類名をファイルと関連づけたものでも良く、その他にも漢字・ひらがな・記号等が入り交じった名前など、あらかじめ定めた、あるいは一般に用いられている順序の名前で構成できる。なお、この図7に示した例では、アルファベット1桁と連番数字3桁の合計4桁を用いた場合を示したが、これは一例であって、上記したように書類名が書類の順序を表せばよいから、桁数も4桁に限らず、また数字も連番である必要はない。
【0051】
そして例えば、このファイルBに含まれる書類の収容順を任意に指定する場合は、書類データのファイル名に含まれる文字列、文字列の場所を、例えば図8に示したように指定することにより、表紙集の各頁の順序を定めるという方法を用いることもできる。そして、こうして付与した書類名b001、b002、b003、……とこの図8に示したデータとの関係をデータとして残しておく。
【0052】
このようにして各ファイルA、B、……、Gに収容されている書類毎に上記した規則に従って書類ファイル名を付し、その書類データを図10の(d)に示したように書類データフォルダ70(c:¥abc¥data)に収容したら、ステップS113で図7に示したようにこの書類データにおける先頭頁、あるいは代表頁を各ファイルA、B、……、G別に集め、それを元の書類ファイル名順に並べて各ファイルに対応した表紙集ファイル30(図7においては30B)を作成し、図1の記憶装置11に設けた表紙集ファイルフォルダ(例えばc:¥abc¥cover)に図10の(c)に示したように収容する。この表紙集ファイルは、書類データフォルダ70に各書類のデータがすでに収容されているから、そのイメージデータから必要な頁(先頭頁、または代表頁)を集めることで容易に作成することができる。
【0053】
こうして表紙集ファイルができたら、これらファイルのイメージ1におけるファイルA、B、……Gと対応する表紙集ファイル、及び表紙集ファイル中の各表紙と対応する書類のデータの間にリンクを設定して関係付けをおこなうわけであるが、それに先だってステップS114で、図9の90に示したようにステップS111、ステップS112、ステップS113で取得した書類データを収容した書類データフォルダ70のパス名c:¥abc¥data、前記表紙集ファイルを収容した表紙集ファイルフォルダのパス名c:¥abc¥cover、及び表紙集ファイルの各頁に貼り付ける前記図2b、または図5に55で示した透明なリンクボタンの位置と大きさを表す座標などの補足情報をもとに、91に示したようなリンク元頁領域(表紙集ファイルの各頁のリンクボタンの位置と大きさを表す座標)、リンク元頁番号(表紙集ファイルにおける頁番号)、リンク先ファイル(書類データファイル名)、リンク先頁番号(書類データにおける頁番号)などで構成された補足情報ファイルを自動的に作成するプログラムを、例えばVisual Basic(米国Microsoft Corporationの登録商標)やマクロを用いて作成し、補足情報ファイルを作成すると共に書類データフォルダ70内に収容されている各ファイル別の書類データ数を自動的に取得する。
【0054】
まずファイルのイメージ1と表紙集ファイルの間のリンク設定であるが、最初にステップS115でファイルのイメージ1におけるファイルA、B、……Gの数nを取得し、ステップS116でこのファイル数を表すhを0とし、ステップS117で最初のファイル(例えばファイルA)と対応する表紙集ファイルとのリンク設定のため、このhを1とすべくh=h+1を計算する。そしてステップS118でこのh番目(1番目)のファイル(ファイルA)のファイル名を取得し、ステップS119でファイルのイメージ1上におけるこのファイルAのファイル表示位置データ、またはファイル名を取得する。そして続いてステップS120で表紙集ファイルを収容した表紙集ファイルフォルダのパス名c:¥abc¥coverと、ファイルのイメージ1を表示するためにHTML、またはXMLなどで記述したファイル収容状況表示用ファイル名、及び表紙集ファイルの内容を図2における(b)のように表示するために例えばAdobe社のAcroabat(Adobe社の登録商標)で作成・表示するPDFファイルのファイル名やHTML、またはXMLなどで記述した表紙集ファイル表示用ファイル名(図10の(c))、表紙集ファイルのファイル名付与規則などのデータを取得し、ファイル収容状況表示用ファイルに、ファイルのイメージ1を表示するための記述と、このファイルのイメージ1におけるファイルA、B、……Gの表示位置データ、またはファイル名と前記表紙集ファイル表示用ファイル間のリンクに関する記述をおこない、関係付けをおこなう。
【0055】
そして次にステップS121で、表紙集ファイル30と書類データとのリンクを設定するため、h番目(1番目)のファイル(ファイルA)に収容されている書類データ数mを前記補足情報ファイルから取得する。そしてステップS122でこの書類データ数を表すkを0とし、次いでステップS123で表紙集ファイル30の最初の表紙と対応する書類データファイルとのリンク設定のため、このkを1とすべくk=k+1を計算する。そしてステップS124で、前記補足情報ファイルからリンク先ファイル名、すなわちk番目(1番目)の書類データ名を取得し、ステップS125で、各書類データファイルの内容を図2における(c)のように表示するためにHTML、またはXMLなどで記述した書類データファイル表示用ファイルのファイル名やPDFファイル名を使い、前記表紙集ファイル表示用ファイルの中に、表紙集ファイルの各頁のサムネイル画像を図2(b)のように表示させると共に選択した表紙画像をエリア51に表示するための記述と、このサムネイル画像の各頁に対応する書類データファイル表示用ファイル間のリンクに関する記述を作成してリンクを設定する。
【0056】
なおこのリンク設定は、例えばVisual Basic(米国Microsoft Corporationの登録商標)やマクロを用い、自動的にこのリンクを設定するプログラムを作成して実施する。すなわちこのプログラムは、前記補足情報ファイルからファイルの数(すなわち表紙集ファイルの数)と書類データファイルの数、及び書類データファイルの書類名の付与規則などを読み取り、表紙集ファイルフォルダc:¥abc¥coverに含まれる表紙集ファイルにおけるサムネイル画像を前記図2(b)のエリア50に表示すると共に、このサムネイル画像の中の選択したサムネイルに対応した表紙画像をエリア51に表示する記述と、かつ、このエリア51に表示された画像(リンクボタンエリア55)がクリックされた時、これをリンク元として書類データを収容した書類データフォルダ70のパスc:¥abc¥dataに収容されている対応する書類データのファイル名をリンク先とする記述を、HTMLやXMLなどで記述してファイルとして自動的に出力するようプログラムしたものである。
【0057】
このとき、前記したように、各ファイルに収容されている書類データファイル名自体が書類の順序を示すよう一定の規則に従って付与されているから、プログラムでは表紙集ファイル画像から書類データファイルへのリンク設定が補足情報ファイルに基づいて機械的におこなうことができ、各書類データへの書類名付与に伴う繁雑な作業をすることなく、容易にリンク設定を行うことができる。
【0058】
こうして第1番目の書類データが表紙集ファイルと関係づけられたら、次のステップS126でkがmに達したかどうかが判断され、現在は最初の書類データが表紙集ファイルと関係づけられただけなのでkは1であり、ステップS123に戻って同様な処理がファイルAにおける最後の書類データまで繰り返される。そしてkがmと等しくなると、処理がステップS127に進み、hがnに達したかどうかが判断され、現在は最初のファイルAが表紙集ファイルと関係づけられただけなのでhは1であり、処理はステップS117に戻って同様の処理がファイルGまで繰り返される。そしてhがnと等しくなると処理がステップS128に進み、これまでに設定したリンクがファイルのイメージ1を表示するためのファイル収容状況表示用ファイル、表紙集ファイル表示用ファイルに書き出されて処理が終了する。
【0059】
なお以上の説明では、ファイルのイメージ1上におけるこのファイル表示位置と表紙集ファイル30の関連づけを自動でおこなうよう説明してきたが、ファイルの数が少ない場合はこれを手動でおこなうようにしてもよく、また、表示装置11に図2(b)、または図5のように表示された表紙集から書類データを選択するのに、エリア51のリンクボタンエリア55をクリックすると説明したが、例えばサムネイルエリア50の特定表紙をシングルクリックでエリア51に拡大表示させ、ダブルクリックで書類データの表示に切り替わるようにしても良い。また表紙集ファイルは、各書類のデータを書類データフォルダ70に収容した後、そのデータからステップS113で必要な頁(先頭頁、または代表頁)を集めて作成するとして説明してきたが、リンクの設定と同様、例えばVisual Basic(米国Microsoft Corporationの登録商標)やマクロを用いてプログラムを作成し、自動的に表紙集ファイルを作成するようにしてもよい。以下、この場合の作成方法につき、図12のフローを用いて説明する。
【0060】
まず、図12におけるステップS150でファイルのイメージ1におけるファイルA、B、……Gの数nを取得する。そしてステップS151でこのファイル数を表すhを0とし、ステップS152で最初のファイル(例えばファイルA)と対応する表紙集ファイル作成のため、このhを1とすべくh=h+1を計算し、ステップS153でこのh番目(1番目)のファイル(ファイルA)のファイル名を取得して、ステップS154で表紙集ファイルフォルダc:¥abc¥coverにh番目のファイル名の表紙集ファイルを作成する。
【0061】
そして続いてステップS155でh番目(1番目)のファイル(ファイルA)に収容されている書類データ数mを取得し、ステップS156でこの書類データの順番を表すkを0とする。そしてステップS157で、最初の書類データの先頭頁、または代表頁を取り込むため、このkを1とすべくk=k+1を計算し、ステップS158で、このk番目の書類データのファイル名を取得する。そしてステップS159でk番目(1番目)の書類データにおける表紙集ファイルへ登録する頁Pを予めデータとして登録しておくかそのつど入力するようにして取得し、ステップS160でこの頁PのデータをステップS154で作成した表紙集ファイルに追加する。そしてステップS161でkがmとなったかどうか確認し、現在はkが1であるのでステップS157に戻って同じように処理を進め、ステップS161でkがmになったらつぎのステップS162でhがnとなったかどうかを確認してつぎのファイルBについての処理をおこない、hがnとなったら処理を終了する。このようにすることにより、表紙集ファイルも全く自動的に作成することができる。
【0062】
なお以上の説明では、ファイルに含まれる書類データを収容する書類データフォルダ70を1つとして説明してきたが、各ファイルA、B、……、G毎に設けるようにしてもよく、その場合は図9における90で示した補足情報に各ファイルの書類データフォルダを追加し、補足情報ファイルを書類データフォルダ毎に構成すればよい。また、以上の説明ではリンクの設定を、最初にファイルのイメージ1を表示装置10に表示させるためにファイル収容状況表示用ファイルと表紙集ファイルとの間でおこなうように説明してきたが、最初に表紙集ファイルの中身を表示装置10に表示させる表紙集ファイル表示用ファイルと書類データとの間にリンクを設定し、その後でファイルのイメージ1を表示装置10に表示させるためのファイル収容状況表示用ファイルと表紙集ファイルとの間でリンクを設定するようにしても良いことはもちろんである。
【0063】
図6は、本発明の電子ファイル装置をローカルエリアネットワーク(LAN)で構成した場合のブロック図である。図中10は表示装置、11は記憶装置で、この記憶装置11には以上説明してきたようなファイルのイメージ1、表紙集ファイル30、書類データなどが記憶されている。12はスキャナ、60はサーバ装置、61、62は端末である。
【0064】
このように本発明の電子ファイル装置を構成すると、前記したように記憶装置11にファイルのイメージ1、表紙集ファイル30、書類データなどが記憶されているから、各端末61、62から前記したのと同様にアクセスが可能となり、必要な書類の検索、表示が可能となる。また、本発明は、このようなローカルエリアネットワークだけでなく、これらファイルのイメージ1、表紙集ファイル30、書類データなどをWWWサーバにおき、インターネットなどの通信回線を介して外部からアクセスできるように構築することも可能である。
【0065】
また以上の説明では、前記ファイルのイメージ1、表紙集ファイル30、書類データなどを記憶装置11に置く場合を説明してきたが、これをCD−ROMに記録し、配布できるようにしても良い。この場合は自分の端末で書類データを簡便に閲覧でき、場合によっては編集することも可能となる。なお、イメージデータとしては、GIF形式、TIFF形式、JPEG形式、PDF形式など種々のものを使うことが可能であり、どの形式のものを用いても良いが、PDF形式の場合、Acrobat(Adobe社の商標)などのヘルパーアプリケーションを使うことで容易に閲覧が可能となる。
【0066】
また以上の説明では、棚やロッカーに保存されている書類の場合を例に説明してきたが、同様なことは商品のカタログ写真とその商品を構成するパーツに関連する情報などを収容する場合にも適用でき、商品写真のパーツ部分とそのパーツに関連する情報を関連づけておき、パーツの選択でその詳細情報が得られるようにすることもできる。またこれ以外にも、例えば現物する部品倉庫にしまわれている部品などをイメージデータとして電子ファイルに収納する場合などにも応用できる。この場合は、部品倉庫の収納場所などのイメージデータとその収納場所にしまわれている部品の写真などのデータを関連づけ、部品倉庫の部品収納場所を選択することでその中に収納されている部品のイメージを表示するようにすればよい。
【0067】
また以上の説明では、ファイル収容機器イメージ内のファイル表示位置から書類の検索を進めてゆくよう説明してきたが、この場合、例えば書類をどのファイルに収容したかは覚えていないが書類に関するキーワードを覚えている、といったようなときは検索できなくなる。そのため、例えばファイルの中の書類にキーワードを付与し、そのキーワードの入力によって画面上の該当ファイルをブリンク(点滅)させるなどの方法で明示し、それによって必要書類を検索するようにしても良い。
【0068】
この場合は、キーワードから書類名、そしてファイル名を検索できるよう検索ソフトまたはデータベースソフトを記憶装置11などに用意する。そしてファイル収容機器イメージ内のファイルイメージを、個別にGIFアニメの手法などを用いてブリンク(点滅)させるなどして明示できるようにすると共に、検索ソフトやデータベースに記憶したファイル名とこのファイルイメージ位置を関係付け、キーワードの検索によって対応するファイルのイメージが独立してブリンク(点滅)するようにしておく。
【0069】
こうした場合、例えば書類をどのファイルに収容したかは覚えていないが書類に関するキーワードを覚えている、といったようなときでも簡単に検索ができ、更に容易に書類を探すことができる。また、前記したようにこのシステムをWWWサーバに入れておき、外部からインターネット経由で検索できるようにすると、どのようなところからも容易に検索が可能となる。
【0070】
またこのように構成した場合、例えばファイルの代わりに図書を棚に並べたイメージと、図書の中身に関するキーワードをデータベースに用意し、外部からインターネットを通じてキーワードで本を検索できるようにすると共に、中身を確認できるようにし、利用したり購入できるようにしても良い。また上記の説明では、各資料ファイルの紙の頁をスキャナーで読み取り、イメージデータとして作成することで説明してきたが、資料ファイルはイメージデータばかりでなくワープロファイルなどを用いてもよい。
【0071】
さらに、ファイルの収容機器イメージを表示するだけでなく、キーワードから書類名、そしてファイル名を検索したあと、ファイルの外観を表示させるよう検索ソフトまたはデータベースソフトを記憶装置11などに用意し、キーワードによる検索とそれに伴うファイルの外観の表示でさらに記憶を呼び起こせるようにしても良い。
【0072】
このようにすると、前記したように書類をどのファイルに収容したかは覚えていないが書類に関するキーワードを覚えている、という場合にキーワード検索の結果によるファイルの外観の表示で、ファイルの表紙、背表紙のイメージ、厚み、雰囲気などが確認でき、さらに直感的な検索が可能となる。そしてこれを前記した図書などに応用すると、ファイルだけでなく、図書の検索にも応用できる。
【0073】
【発明の効果】
以上記載のごとく発明は、現物または仮想のファイル収容機器内におけるファイルのイメージ、もしくはファイルの外観イメージのみの集合からなるファイルのイメージと、該ファイルのイメージにおけるファイルの表示位置と関連づけて書類データを記憶して電子ファイル装置を構成することにより、利用者は従来と同様直感的に必要な書類のあるファイルをファイルのイメージから選択することができる。従って利用者は、従来と同様直感的に、容易に、必要な書類を選び出すことができると共に、従来の電子ファイル装置に見られた操作説明書の参照やデータベースの使い方の習得などが不用となり、また、表題やキーワードの入力といった面倒な操作も必要なくなる。
【0074】
ファイル収容状況イメージ中のファイルの表示位置と関連づけた書類データは、本発明のように各ファイルに複数収容された複数頁から構成される書類の先頭頁、または代表頁、あるいはそれらのイメージ、もしくはワープロファイルなどの資料ファイルを集めた表紙集ファイルを作成し、これを表示装置に表示することにより、利用者はその表紙集ファイルで書類の中身を直感的に把握することができ、必要なものがどれかの判断を容易におこなうことができる。
【0075】
請求項2と3に記載した発明によれば、先頭頁、または代表頁であることを識別するためのマークを、書類記載内容を隠さない位置に付したことにより、表示されているのが先頭頁、または代表頁であることがはっきりし、書類の中身との区別が容易に判断できる。
【0076】
請求項に記載した発明によれば、ファイルのイメージからの選択と、キーワードからの選択を混在させることにより、例えば書類をどのファイルに収容したかは覚えていないが書類に関するキーワードを覚えている、といった場合でも必要な書類を簡単に探すことができる。
【0077】
請求項に記載した発明によれば、キーワードからの選択とファイルの外観による選択を混在させることにより、例えば書類をどのファイルに収容したかは覚えていないが書類に関するキーワードを覚えており、かつ、ファイルの外観を見ることで記憶が戻るといった場合に非常に有効な検索方法を提供することができる。
【0078】
そして請求項に記載した発明によれば、書類のデータファイル名が、該書類を収容したファイルにおける書類の収容順を示すよう特定の規則を設けることで、書類データ名を1つ1つ考えたり入力したりする必要や、似たような資料におけるファイル名の重複、コンピュータのシステムの規則によってファイル名がエラーになることの確認などが必要なくなり、しかもファイルのイメージ中のファイル位置と前記書類のデータファイル間の関係付け(リンク作業)を、前記規則に基づいて機械的に、自動的におこなうことができるようになり、従来のこういったシステムにおける関係付け作業を大幅に軽減できると共にファイル名の入力などによる間違いも防止できる。
【0079】
また発明によれば、書類のデータファイルから各書類の先頭頁、または代表頁のイメージデータ、またはワープロファイルなどの資料ファイルを抽出した表紙集ファイルを介在してファイルのイメージ中のファイル位置と書類のデータファイル間を関係づけることにより、階層的なシステム構築を容易におこなうことができ、前記したファイルのイメージ中のファイル位置と書類のデータファイル間の関係付け作業を自動的に行うことが可能となる。
【0080】
そして請求項に記載した発明によれば、抽出したイメージデータを前記書類のデータファイル名順に収容して表紙集ファイルを構成することで、前記したように書類のデータファイル名は特定の規則に従って付与されているから、ファイルのイメージ中のファイル位置と書類のデータファイル間の関係付けを自動的におこなうことが可能となる。
【0081】
そして請求項10に記載した発明によれば、補足情報ファイルを作成することにより、この補足情報ファイルの中身を順次読み出してゆくことで前記したファイルのイメージ中のファイル位置と書類のデータファイル間の関係づけを容易に、自動的におこなえるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るブロック図である。
【図2】 本発明の電子ファイル装置における表示装置に表示したイメージデータの説明図である。
【図3】 各ファイルに収容された書類の説明図である。
【図4】 各書類の先頭頁、または代表頁を集めた表紙集ファイルの説明図である。
【図5】 表紙集ファイルの表示状況の説明図である。
【図6】 本発明の電子ファイル装置をローカルエリアネットワークで使う場合のブロック図である。
【図7】 本発明の電子ファイル装置の構築方法における表紙集ファイルの作成と書類名付与方法の説明図である。
【図8】 各ファイルに含まれる資料名の設定順序の説明図である。
【図9】 本発明における電子ファイル装置の構築方法における補足資料ファイルの作成方法を説明するための図である。
【図10】 関連づけ(リンク)設定のための各データを説明するための図である。
【図11】 本発明の電子ファイル装置におけるシステム作成方法のフロー図である。
【図12】 本発明の電子ファイル装置における表紙集ファイル自動作成方法のフロー図である。
【符号の説明】
1 ファイルのイメージ
50 各書類の表紙をサムネイル形式で表示するエリア
51 選択された表紙を拡大して表示するエリア
52 書類の各頁のサムネイル形式で表示するエリア
53 選択された頁を拡大して表示するエリア
54 先頭頁、または代表頁であることを識別するためのマーク
55 リンクボタンエリア

Claims (10)

  1. 単一または複数頁からなる複数の書類を収容し、その背表紙にタイトルが記載された現物の複数の書類ファイルを、現物の書棚またはロッカーなどのファイル収容機器に収納された状態で、その背表紙側より、デジタルカメラで撮影した前記現物の書類ファイルの外観イメージと、該ファイル収容機器に収納された前記書類ファイルの外観イメージ中のファイルの表示位置と、前記現物の書類ファイルに収容された複数の書類がワープロデータで作られていてある場合はそのまま、ワープロデータで作られていていない場合は、スキャンして書類データとすると共に、前記現物の書類ファイル毎に、該ファイルに収容されている前記複数の書類の書類データと前記書類ファイルの外観イメージとを関連づけたデータとを記憶した記憶装置と、該記憶装置の複数の書類ファイルの外観イメージを表示する表示装置と、該表示装置に前記現物の書類ファイルの外観イメージを表示させ、該ファイルのイメージにおけるファイル位置の選択でファイル中の前記書類データを表示装置に表示する制御をおこなう制御装置とからなり、前記ファイル収容機器内の前記現物の書類ファイルの外観イメージのみの集合からなるファイルのイメージにおけるファイル表示位置の選択で書類データを表示できるようにし、
    更に前記記憶装置は、前記現物の書類ファイル毎に、該ファイルに収容されている前記複数の書類の先頭頁または代表頁を集めた表紙集ファイルをイメージとして記憶し、前記ファイルのイメージにおけるファイル表示位置の選択で、該ファイルに対応した表紙集ファイルを選択できるようにしたことを特徴とする電子ファイル装置。
  2. 前記表紙集ファイルに収容した先頭頁、または代表頁を表示するに際し、該先頭頁または代表頁であることを識別するためにマークを付すことを特徴とする請求項1に記載した電子ファイル装置。
  3. 前記現物の書類ファイルがパイプファィルである電子ファイル装置において、前記先頭頁または代表頁であることを識別するためのマークは、パイプファィルの穴を開ける位置であることを特徴とする請求項2に記載した電子ファイル装置。
  4. 前記記憶装置に、前記現物の書類に関するキーワードからファイル名と該ファイルに収容された書類名とを検索すると共に前記ファイルのイメージ中の前記検索したファイル名に該当するファイルの表示位置をブリンクなどの手段で明示させるデータベースを持ち、キーワードの入力でファイル表示位置を明示させて選択できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載した電子ファイル装置。
  5. 前記記憶装置に、前記現物の書類に関するキーワードからファイル名と該ファイルに収容された書類名とを検索すると共に前記ファイルの外観を表示させるデータベースを持ち、キーワードの入力で前記現物の書類ファイルの外観を表示させて選択できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載した電子ファイル装置。
  6. 前記記憶装置は、表示装置に表示された前記表紙集ファイルの先頭頁または代表頁における特定頁の選択で対応する書類データを選択するデータを記憶したことを特徴とする請求項1に記載した電子ファイル装置。
  7. 単一または複数頁からなる複数の書類を収容し、その背表紙にタイトルが記載された現物の複数の書類ファイルを、現物の書棚またはロッカーなどのファイル収容機器に収納された状態で、その背表紙側より、デジタルカメラで撮影した前記現物の書類ファイルの外観イメージと、該ファイル収容機器に収納された前記書類ファイルの外観イメージ中のファイルの表示位置と、前記現物の書類ファイルに収容された複数の書類がワープロデータで作られていてある場合はそのまま、又ワープロデータで作られていていない場合は、スキャンして書類データとすると共に、前記現物の書類ファイル毎に、該ファイルに収容されている前記複数の書類の書類データと前記書類ファイルの外観イメージとを関連づけたデータとを記憶した記憶装置と、該記憶装置の複数の書類ファイルの外観イメージを表示する表示装置と、該表示装置に前記現物の書類ファイルの外観イメージを表示させ、該ファイルのイメージにおけるファイル位置の選択でファイル中の前記書類データを表示装置に表示する制御をおこなう制御装置とを用意し
    前記ファイル収容機器内の前記現物の書類ファイルの外観イメージのみの集合からなるファイルのイメージにおけるファイル表示位置の選択で書類データを表示できるようにし、更に前記記憶装置により、前記現物の書類ファイル毎に、該ファイルに収容されている前記複数の書類の先頭頁または代表頁を集めた表紙集ファイルをイメージとして記憶し、前記ファイルのイメージにおけるファイル表示位置の選択で、該ファイルに対応した表紙集ファイルを前記ファイル中の書類データにおける先頭頁、または代表頁を集めた表紙集ファイルが自動的に表示されて、該表紙集ファイルから書類の特定頁の選択をおこなえるようにしたことを特徴とする電子ファイル装置における書類データの選択方法。
  8. 単一または複数頁からなる複数の書類を収容し、その背表紙にタイトルが記載された現物の複数の書類ファイルを、現物の書棚またはロッカーなどのファイル収容機器に収納された状態で、その背表紙側より、デジタルカメラで撮影した前記現物の書類ファイルの外観イメージと、該ファイル収容機器に収納された前記書類ファイルの外観イメージ中のファイルの表示位置と、前記現物の書類ファイルに収容された複数の書類がワープロデータで作られていてある場合はそのまま、作られていていない場合は、スキャンして書類データとすると共に、前記現物の書類ファイル毎に、該ファイルに収容されている前記複数の書類の書類データと前記書類ファイルの外観イメージとを関連づけた前記書類ファイルの外観イメージとを関連づけたデータとを記憶した記憶装置と、該記憶装置の複数の書類ファイルの外観イメージを表示する表示装置と、該表示装置に前記現物の書類ファイルの外観イメージを表示させ、該ファイルのイメージにおけるファイル位置の選択でファイル中の前記書類データを表示装置に表示する制御をおこなう制御装置とからなる電子ファイル装置におけるシステム作成方法であって
    前記ファイルのイメージ中のファイル位置と前記書類のデータファイル間の関係づけにあたっては、前記現物の書類ファイル毎に、該ファイルに収容されている前記複数の書類の先頭頁または代表頁を集めた表紙集ファイルをイメージとして作成し、該表紙集ファイルと前記ファイルのイメージ中のファイル位置とを関連づけると共に、表紙集ファイルの各頁と前記書類のデータファイルとを関連づけておこなうことを特徴とする電子ファイル装置におけるシステム作成方法。
  9. 前記各書類のデータファイルから各書類の先頭頁、または代表頁のイメージデータを抽出した表紙集ファイルは、抽出した現物のイメージデータからなる資料ファイルを前記書類のデータファイル名順に収容して作成することを特徴とする請求項8に記載した電子ファイル装置におけるシステム作成方法。
  10. 前記ファイルのイメージ中のファイル位置と前記書類のデータファイル間の関係づけにあたっては、ファイルのイメージ中のファイル領域座標またはファイル名、ファイル数、書類のデータファイルを収容したフォルダ名、リンク元ファイル名、リンク元頁番号、リンク先ファイル名などで構成した補足情報ファイルを作成し、ファイルのイメージ中のファイルと書類のデータとを自動的に関係づけるようにしたことを特徴とする請求項9に記載した電子ファイル装置におけるシステム作成方法。
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