JPH0524551B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、電子化文書に対するブラウジング方
式に関する。

（従来の技術） 従来、格納されている電子化文書を見る場合に
は、検索条件を指定して、検索を行なつたのち、
実際に１枚１枚確認しながら見るのが通常であ
る。この際、ページ番号を入力したり、ポインテ
イングデバイスを用いた指定（例えば、特開昭60
−197034号公報記載の方式）をしたりすることに
より、ブラウジング（ばらばらめくり）を行なつ
ている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、検索された電子化文書は、整理
して表示されているわけではない。一般に、検索
条件指定により検索された複数の電子化文書の中
から、希望の１件を探すためにブラウジングをす
る場合には、特に整理して表示する必要はない
が、検索条件指定により検索された複数の電子化
文書全体について、分析を行なつたり、概要を把
握したいような場合には、整理して表示されてい
る方が、情報を有効かつ効率的に利用できる。

本発明の目的は、このような問題点を解決し、
電子化文書に対して、紙の文書をフアイリングす
る際の六つ山見出しと同様な機能を設けて、自動
的に整理することにより、理解および把握が容易
でかつ検索が簡単に操作できる見出し検索・表示
方式を提供することにある。より具体的には、本
発明は特に、検索条件を解釈し、該当文書を適切
な観点から区分けし整理する多次元ブラウジング
方式の提供を目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本発明の多次元ブラウジング方式は、電子化文
書の検索に関する指示の情報を入力する入力手段
と、電子化文書を格納する文書格納手段と、前記
電子化文書を整理する多次元分類構造を格納する
多次元分類構造格納手段と、前記入力手段の出力
に従つて適切な整理観点を設定する分類軸選択手
段と、前記分類軸選択手段の情報により見出しを
作成し該当電子化文書を整理する見出し作成整理
手段と、この見出し作成整理手段からの表示出力
および該当電子化文書を画面上に表示する表示手
段と、前記文書格納手段および前記分類軸選択手
段により選択された前記多次元分類構造格納手段
からのデータを前記入力手段の出力に従つて制御
し前記見出し作成整理手段を介して前記表示手段
上に供給する制御手段とを含んでなる。

（作用） 本発明の構成によれば、検索された文書に対し
てあらかじめ多次元分類がなされているならば、
多面的な観点から文書を整理／再整理することが
可能となる。すなわち、分類軸選択手段により得
られた特定の分類軸（観点）を用いて、見出し作
成整理手段により、対応分類項目名を表示する整
理見出しが表示手段上に該当文書と共に表示され
る。たとえば、第２図ａ，ｂ，ｃのような多次元
類（この例では３次元分類）により文書（たとえ
ば新聞記事）が整理されているものとする。第２
図ｄは第２図ａの機関という分類軸（観点）を選
択した場合の一例である。該当文書集合はこの分
類軸に沿つて整理されている。ここで、分類軸を
第２図ｂの分野に変換したとすると、表示例は第
２図ｅのごとくとなる。このとき、該当表示文書
は変化せず、整理見出しと該当文書間の表示順序
のみが再構成される。

以上のように、紙の文書では、その物理的制約
から一次元的整理しか行なえなかつたのに対し
て、電子化文書では多次元分類により、直接かつ
容易に多面的整理が行なえる。すなわち、利用者
は、該当文書を表示する際に、目的、用途に応じ
て該当文書集合を容易に再整理でき、全体的傾向
の把握、分析が容易に行なえる。また、入力手段
として、マウス等のポインテイングデバイスを用
いることにより、操作性が向上する。

（実施例） 以下、本発明について図面を参照して説明す
る。

第１図は本発明の一実施例を示すブロツク図で
ある。本実施例の入力手段１は、例えば、マウス
やトラツクボールのようなポインテイングデバイ
スである。操作性を若干犠牲にすれば、キーボー
ドのような入力手段も可能である。これにより、
検索条件の指定または変更をしたり、表示中の整
理見出しにおいて各項目を順に表示したり希望の
見出しを指定したりできる。文書格納手段２は、
ワードプロセツサにより出力されたコードデータ
や図形データあるいはイメージデータなど、一般
に電子化された文書を格納する手段であり、例え
ば光デイスク装置や磁気デイスク装置などで構成
される。

また、多次元分類構造格納手段３は、分類項目
番号、分類項目名、及び名分類項目に対応する文
書の番号情報を複数の分類軸に対して格納してい
る手段である。また、分類軸選択手段４は、入力
手段１から入力された検索条件により、表示すべ
き整理見出し分類軸を設定する手段である。分類
軸選択の具体例としては、あらかじめ優先順位を
つけておいた分類軸に対して、検索条件を指定し
た分類軸集合の中で、優先度の最も高いものを選
択したり、あるいはマニユアルで利用者が直接に
見出し分類軸を選択することなどがあげられる。
このようにして、任意の多次元分類構造に対し
て、任意の検索条件を指定した際に、適切な分類
軸の選択が可能となる。見出し作成整理手段５
は、以上の分類情報及び分類軸選択情報をもと
に、実際に見出しを作成し、この見出し及び検索
実行後の該当文書を整理する手段である。

第３図は見出し作成整理手段５の詳細な処理の
一例を流れ図で表現したものである。まず、検索
された文書の集合に対して、各文書に付与されて
いる分類項目番号に応じたソートキーの設定をソ
ートキー設定ステツプ11にて行なう。このソート
キーをもとに、ソート処理１２において、昇順ま
たは降順によるソーテイングを行なう。この結果
の情報と見出し表示に必要な情報をステツプ13〜
16でセツトする。ステツプ13は、ソート実行によ
り再整理した順に並んだ文書番号をセツトする処
理である。ステツプ14は、見出し表示用の分類項
目名をセツトする処理である。また、ステツプ15
は、ある見出しが表示されな時に該当する文書集
合のなかで最初に表示すべき文書の文書番号をセ
ツトする処理である。さらに、ステツプ16は、現
在表示すべき文書がソート後の何番目であるかを
セツトしておく手段である。このような情報を作
成するのが見出し作成整理手段５であり、実際の
動作は、後述する制御手段７にて制御される。そ
して、該当文書、見出し、対応する分類項目名を
実際に表示する手段が表示手段６であり、表示手
段６は通常のCRTデイスクプレイなどで構成さ
れる。

さらに、制御手段７は、文書格納手段２及び分
類軸選択手段４により選択された多次元分類構造
格納手段３中のデータを、入力手段１の出力に従
つて制御し、見出し作成整理手段５を介して表示
手段６に供給する手段である。

第４図は、入力手段１をマウスで実現した場合
の制御手段７の詳細な手順の一例を示す流れ図で
ある。まず、検索条件等から、見出し分類軸選択
ステツプ21において、分類軸選択手段４を用い
て、見出し分類軸を規定する。次にこの検索条件
により検索された文書集合に対して、文書ソート
ステツプ22において、分類項目順に、文書のソー
ト処理を行なう。このとき、以降の整理見出しに
よるブラウジング処理の高速化のため、各見出し
分類項目に対する文書の中で、最初に表示する文
書の番号をあらかじめ見出し作成整理手段５に記
憶しておく。次にステツプ23においてソート後の
先頭文書を該当文書とみなし、該当文書表示ステ
ツプ24において実際の文書データを表示する。ま
た、これに呼応して、該当文書が属する見出しを
該当見出し表示ステツプ25にて表示する。また第
２図ｄ，ｅのごとく、残りの見出しもその存在を
明確化するため破線で示してあるが、その個数
は、該当レベルにおける分類項目数もしくは、分
類項目数のうちで実際に該当する文書が存在する
ものの個数とすればよい。しかるのちに、マウス
位置入力ステツプ26において、マウスカーソルに
対応する座標を検出する。その座標から別の見出
しを表示すべき位置にきているならば、見出し変
更ステツプ27において見出し表示の変換を行な
う。ステヌプ28においてマウスがクリツクされて
いるか否かを検出し、クリツクされていない場合
には、ステツプ26〜28を繰り返す。もし、ステツ
プ28においてマウスクリツクが検出され、かつス
テツプ29において終了とみなされないならば、ク
リツクされた見出しの分類項目に対応する文書の
中で、最初の文書を該当文書とし、ステツプ30に
おいてセツトする。そして、該当文書表示２４に
戻り、前記と同様の処理を行なう。またもし、ス
テツプ29において例えば終了キー押下、もしく
は、終了マウスボツクスクルツク等がなされて終
了とみなされな際には、操作が完了する。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明によれば、電子化
文書の格納および表示をする装置において、紙の
フアイリングにおける整理見出しと同様の機能を
設けることにより、カテゴリー（分類項目）に応
じた文書の整理が、利用者の欲する適切な観点で
行なわれる。これは、紙の文書のブラウジングと
比較すると、紙の場合はの物理的制約から一次元
的にしかブラウジングが行なえないのに対し、電
子化文書の場合は、多次元分類を用いることによ
り、用途・目的に応じた多面的な整理／再整理が
行なえる効果を有する。また見出しの視覚的表現
を行なつているので、簡単かつ直接的連続的に利
用者が指定を行なつて文書のブラウジングがで
き、ユーザインタフエイスが向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の多次元ブラウジング方式の一
実施例を示す機能的なブロツク図、第２図ａ〜ｅ
は本発明の方式の理解を容易にするために多次元
分類の具体例を示した図、第３図は第１図実施例
における見出し作成整理手段５の詳細な処理の一
例を示す流れ図、第４図はその実施例における制
御手段７の詳細な手順の一例を示す流れ図であ
る。 １……入力手段、２……文書格納手段、３……
多次元分類構造格納手段、４……分類軸選択手
段、５……見出し作成整理手段、６……表示手
段、７……制御手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電子化文書を格納し表示する装置の多次元ブ
   ラウジング方式において、前記電子化文書の検索
   に関する指示の情報を入力する入力手段と、前記
   電子化文書を格納する文書格納手段と、前記電子
   化文書を整理する多次元分類構造を格納する多次
   元分類構造格納手段と、前記入力手段の出力に従
   つて適切な整理観点を設定する分類軸選択手段
   と、前記分類軸選択手段の情報により見出しを作
   成し該当電子化文書を整理する見出し作成整理手
   段と、この見出し作成整理手段からの表示出力お
   よび該当電子化文書を画面上に表示する表示手段
   と、前記文書格納手段および前記分類軸選択手段
   により選択された前記多次元分類構造格納手段か
   らのデータを前記入力手段の出力に従つて制御し
   前記見出し作成整理手段を介して前記表示手段上
   に供給する制御手段とを含むことを特徴とする多
   次元ブラウジング方式。