JP4357623B2 - 廃棄物処分場 - Google Patents

廃棄物処分場 Download PDF

Info

Publication number
JP4357623B2
JP4357623B2 JP07663999A JP7663999A JP4357623B2 JP 4357623 B2 JP4357623 B2 JP 4357623B2 JP 07663999 A JP07663999 A JP 07663999A JP 7663999 A JP7663999 A JP 7663999A JP 4357623 B2 JP4357623 B2 JP 4357623B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leachate
landfill
waste
disposal site
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07663999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000263008A (ja
Inventor
卓 大堀
正 大塚
成尚 矢沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kumagai Gumi Co Ltd
Original Assignee
Kumagai Gumi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kumagai Gumi Co Ltd filed Critical Kumagai Gumi Co Ltd
Priority to JP07663999A priority Critical patent/JP4357623B2/ja
Publication of JP2000263008A publication Critical patent/JP2000263008A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4357623B2 publication Critical patent/JP4357623B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、廃棄物処分場、特に浸出水の処理量を低減するようにした廃棄物処分場に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、産業廃棄物,生活廃棄物を集積するための廃棄物処分場1は図14及び図15に示すように地上2を凹状に掘削,成形し、さらにコンクリート塀3を構築して形成したり、河川の谷の上流側を塞き止めて、この谷の凹部を処分場として有効利用する等により形成している。
【0003】
凹部2の底部4には通常、2重シートから成る遮水シート5がほぼ全面に敷設され、この遮水シート5の上には浸出水集排水路6が複数設けられ、この浸出水集排水路6には複数本の分岐浸出水集排水路7が接続される。この分岐浸出水集排水路7のうち、外側に位置する分岐浸出水集排水路7の先端からはこの分岐浸出水集排水路7に連通するとともに傾斜面8に沿うガス抜き路9が延長する。このガス抜き路9としては、浸出水集排水路6の複数個所に上方向に延長する図外のガス抜き管を接続することによっても形成される。また、遮水シート5の下面側には複数の地下水集排水路10及びこの地下水排水路10に接続された図外の分岐地下水集排水路が設けられる。
【0004】
この廃棄物処分場1の側部には、ピットと称される小形の浸出水貯留部11が設けられる。この浸出水貯留部11には浸出水ガイド管12を介して浸出水集排水路6からの浸出水が貯留された上で、図外のポンプを介して外部に排出され、浄化処理される。
また、廃棄物処分場1の側部には、地下水貯留部13が設けられ、この地下水貯留部13には地下水ガイド路14を介して地下水集排水路10からの地下水が貯留された上で、図外のポンプを介して外部に排出され、処理される。
【0005】
上記浸出水集排水路6は図16,図17に示すように外周に多数の孔を有する集排水管6aを凹部6bに設置しその周りを砕石等のフィルター材6cで埋めて構成される。遮水シート5の上には砂,砂利等の保護材15が設けられる。
また、上記地下水集排水路10は外周に多数の孔を有する集排水管10aを凹部10bに設置し、その周りを砕石等のフィルター材10cで埋めて、蓋材10dを被せて構成される。
【0006】
以上の構成において、処分場1には廃棄物1mが収容されるが、その内部に雨水,あるいは廃棄物1mよりしみ出した液状成分による浸出水aが一定の水圧Pを有して滞留され、このような廃棄物よりしみ出したり、雨水が廃棄物を通過することにより汚染物質を含むことになった浸出水aは、底部4方向に移行するが遮水シート5によりブロックされるので、底部4の地中に漏洩してしみ込むことはない。
この浸出水aは、フィルター材6cを経由して集排水管6aの複数の孔を介して集排水管6aの中に入り込み集水された後、浸出水ガイド管12を介して浸出水貯留部11に排水して貯留され、その後図外のポンプで排出された後、浄化して処理される。集排水管6aには廃棄物より発生するガスも供給されるが、これは、ガス抜き路9を介して外部に放出される。
【0007】
底部4の地中の地下水bは、フィルター材10cを経由して集排水管10aの複数の孔を介して排水管10aの中に入り込み、集水された後、ガイド管14を介して地下水貯留部13に貯留され、その後図外のポンプで排出される。
【0008】
この場合、我が国の一般廃棄物最終処分場及び産業廃棄物管理型最終処分場等の廃棄物処分場の埋立地構造は、廃棄物の安定化と無害化を促進し最終処分場廃止後の跡地利用を確実にすることを目的に、準好気性促進型の埋立構造を採用している。この準好気性の埋立構造は、廃棄物の保有水や降雨の浸透による浸出水を埋立地下部に配置された浸出水集配水路を通して埋立地外に速やかに排出することで、埋立地内に浸出水を極力滞留させずに廃棄物層内の好気性領域を確保する。また、ガス集排気路を通して廃棄物の分解過程で発生するガスを大気中に排出しながら浸出水集排水路やガス集排気路を通して空気を埋立地内に通気することで廃棄物層内の好気性領域を拡大する。このように、廃棄物の好気的分解を促進させることで廃棄物自体の自浄作用による早期安定化と早期無害化を期待するものである。
しかし、廃棄物が安定化および無害化するまでの期間については定説がなく、一般論としては埋立処分が終了(埋立地の閉鎖)してから廃棄物の安定化及び無害化が確認されて埋立地を廃止するまでには15年から50年の期間が必要と言われているものの、現段階では廃棄物の浄化程度を予測することは非常に困難である。その理由としては、廃棄物の多様性や埋立条件等の相違を考慮した廃棄物の浄化シミュレート技術が確立されていないことはもちろん、廃棄物が安定化及び無害化されたことを判断する基準が明確でなかったことにもよる。
これに対し、最近最終処分場の廃止基準が示されている。このうち、廃棄物の安定化及び無害化に係わる事項は次の通りである。
A,保有水等集排水設備により集められた保有水等の水質が次に掲げる項目・頻度で2年以上にわたり行った水質検査の結果排水基準等に適合していると認められること。
(1)排水基準等 6月に1回以上
(2)BOD,COD,SS 3月に1回以上
B,埋立地からガスの発生がほとんど認められない、又はガスの発生量の増加が2年以上にわたり認められないこと。
C,埋立地の内部が周辺の地中温度に比して異常な高温になっていないこと。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上の構成によれば、廃棄物処分場の全体に降り注いだ雨水を埋立ての途中であっても全部を浸出水として水処理施設で処理しなければならないので、水処理施設としては大規模な処理能力のものが当初から要求され、また水を浄化するためのフィルタの交換等の保守の面で繁雑であった。
従って、本発明は水処理施設を当初から大規模なものを必要とせず、また保守が容易に行えるようにするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
願発明は、廃棄物処分場を複数の埋立地により構成し、この複数の埋立地のそれぞれに少なくとも、浸出水集排水路と、ガス抜き路と、浸出水貯留部と、浸出水貯留部より突出する排出管と、排出管より分岐する如く設けられた浸出水の送水管及び雨水の放流管と、排出管の分岐部分に介挿された切換弁とを備え、切換弁を切換えることによって、浸出水貯留部中の浸出水が送水管を経由して水処理施設で浄化した後に放流されるか、あるいは、浸出水貯留部の中に貯留された雨水が放流管を経由して放流されることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1ないし図2は本発明による廃棄物処分場の一実施の形態を示す図であり、図14ないし図17と同じものは同一符号を用いている。
【0015】
この場合、廃棄物処分場1は、平面形状か長方形状に設定され、その内部の埋立地が4本の互いに平行な区画堤20で仕切られることにより、ほぼ同一形状の5個の埋立地21〜25に区画されており、浸出水集排水路6及び分岐浸出水集排水路7は各埋立地21〜25毎に独立して設けられる。
また、各埋立地21〜25の端部に浸出水貯留部11a〜11eが設けられ、この浸出水貯留部11a〜11eは、各埋立地21〜25に独立に設けられ、かつ、互いに平行に延長する浸出水集排水路6の一端が連通する。
【0016】
この場合、各浸出水貯留部11a〜11eからは、図2に示すように浸出水aの送水部としての送水管26と、雨水m等の放流部としての放流管27が突出しこの送水管26は浸出水を浄化する水処理施設28に接続され、また放流管27は先端が河川等の放流口側に臨む。上記送水管26及び放流管27には、バルブ29,30が介挿されており、このバルブ29を開くことで浸出水貯留部11a〜11e中の浸出水aを水処理施設28で浄化した後、放流できる。なお、浸出水aの送水管26や雨水m等の放流管27は自然流下方式もしくはポンプ圧送方式であり、その切替えは手動もしくは自動で行ってもよく、自動化に際しては貯留部にフロートを浮かせて、その水量に応じてスイッチング手段を働かせるようにして行ってもよい。浸出水aの送水管26は、各集水ピットとしての浸出水貯留部11a〜11eから浸出水処理設備28まで、単独もしくは各送水管を集約した形で接続される。
一方、後述するように浸出水貯留部11a〜11eの中に貯留される雨水mについてはバルブ30を開くことで、放流管27から図外の溝を経て河川等に直接放流される。
【0017】
ガス抜き路9は、浸出水集排水路6の、例えば分岐浸出水集排水路7の分岐部分よりガス抜き管を垂直方向に延長させて、浸出水集排水路6内のガスを廃棄物の堆積物の上部より外部に放出する如く設けられ、このガス抜き路9も各埋立地21〜25毎に複数本ずつ設けられる。
【0018】
なお、送水管26,放流管27は図3に示す如く浸出水貯留部11a〜11eより突出する1本の排出管31より分岐する如く接続し、この分岐部分に切換弁32を介挿し、この切換弁32を切換えて、上記浸出水a,雨水mのいずれかを排出するようにしてもよい。
【0019】
上記区画堤20は、廃棄物処分場1の底部より、台形状となって突出する如く土砂を盛土したり、コンクリートを打設して設けるが、その高さは比較的低く設定されて、上端側は地表までの高さに達しない。この高さの低い各区画堤20を被うように、上記遮水シート5によって廃棄物処分場1の内側が被われて、この遮水シート5の上に上記浸出水集排水路6、分岐浸出水集排水路7、ガス抜き路9が、各埋立地21〜25毎にそれぞれ設けられる。遮水シート5の下地側の地下水集排水路10等の構成は従来通りの構成で良い。
【0020】
以上の構成において、廃棄物の埋立工程を図4ないし図9を用いて以下説明する。
まず、埋立前は図4に示すように全埋立地21〜25内に降って浸出水貯留部11a〜11eに貯留された雨水mだけを放流するように、各埋立地21〜25の図2のバルブ30を開き、バルブ29を閉じる。図3に示す切換弁32を用いた構成では送水管26を閉じ、放流管27を開くように切換弁32を切換える。これにより、廃棄物処分場1内の全埋立地21〜25に降り注いだ雨水mが、全浸出水貯留部11a〜11eに貯留された後、直接河川等に放流されるので、水処理施設28を稼動させる必要はない。
【0021】
埋立てを実施する場合は、埋立地21〜25の順に埋立てが終了するように埋立てる。(図5(a),(b)〜図9(a),(b)参照)
【0022】
図5(a),(b)に示す如く、まず埋立地21に埋立てを行う場合、バルブ30,29或いは切換弁32の制御により埋立地21の浸出水aだけを水処理施設28に送って水処理して浄化した後放流する。埋立地22〜25内の雨水mは直接放流する。
これにより、水処理施設28による浄化の処理は浸出水貯留部11a内の浸出水aのみの処理で良いことになる。
【0023】
次に、図6(a),(b)に示す如く、埋立地21の埋立てを完了して埋立地22の埋立てを行う場合、バルブ30,29あるいは切換弁32の制御により埋立地21,22の浸出水aだけを水処理施設28に送って水処理して浄化した後放流する。埋立地23〜25内の雨水mは直接放流する。これにより、水処理施設28による浄化の処理は、浸出水貯留部11a,11b内の浸出水aのみの処理で良いことになる。
【0024】
次に、図7(a),(b)に示す如く、埋立地21,22の埋立てを完了し、埋立地23の埋立てを行う場合、バルブ30,29あるいは切換弁32の制御により埋立地21,22,23の浸出水aだけを水処理施設28に送って水処理して浄化した後、放流する。埋立地24,25内の雨水mは直接放流する。
これにより水処理施設28による浄化の処理は浸出水貯留部11a,11b,11c内の浸出水aのみの処理で良いことになる。
【0025】
次に、図8(a),(b)に示す如く、埋立地21〜23の埋立てを完了し、埋立地24の埋立てを行う場合、バルブ30,29あるいは切換弁32の制御により埋立地21〜24の浸出水aを水処理施設28に送って水処理して浄化した後放流する。埋立地25内の雨水mは直接放流する。
これにより、水処理施設28による浄化の処理は浸出水貯留部11a〜11d内の浸出水aのみの処理で良い。
【0026】
最後に、図9(a),(b)に示す如く、埋立地21〜24の埋立てを完了し、埋立地25に埋立てを行う場合、バルブ30,29あるいは切換弁32の制御により全埋立地21〜25の浸出水aを水処理施設28に送って水処理して浄化した後、放流する。
以上のように、浸出水aの水量は、埋立てを行う毎に次第に増加して行くことにより、水処理施設28の処理能力は各埋立地の埋立てごとに次第に増強していけばよく、埋立て当初は能力は小さくても良いので処分場の築造の初期では設備コストは小さくて良く、経済性が図れる。また、埋立ての初期は雨水は処理しないので水処理施設28の保守が容易となる。
また、堆積物Gが埋立地21〜25に順次埋立てられる場合は、前に埋立てられた堆積物Gの傾面Fは崩れたり、浸出水aがもれたりしないようにモルタル等の遮水材が固着され、この傾面を被うように、次の堆積物Gが堆積される。
【0027】
つぎに、この処分場の廃止期間のシミュレートによる割出し方法を説明する。ここで、廃棄物処分場は、埋立てを開始した後、完全に埋立てを終了、閉鎖してから、長年月を経た後に前述のA,B,Cの廃止基準項目を満足してはじめて当該廃棄物処分場は廃止ということになり、この廃棄物処分場の上に公園を造ったり、建造物を建てる等の有効利用が図れるものである。ここで、埋立ての過程でこの廃止までの期間がどの程度かを知ることは、跡地有効利用の計画、立案上あるいは情報公開の観点から重要なことである。本実施の形態では次にようにこの期間をシミュレートして割出す。
【0028】
埋立地21に埋立てられた廃棄物の計測を、浸出水質や発生ガス量及び廃棄物内温度等の廃止基準項目などについて、原則として埋立地の埋立て終了後から定期的に行う。また、埋立地22〜25の計測についても各埋立地の埋立終了後から順次行う。
廃棄物の安定化や無害化の程度の把握は、各埋立地ごとの計測データにより判断し、廃棄物の浄化シミュレートと最終処分場の廃止時期の予測は、それらの集積データにより行う。仮に、埋立地21の埋立てが終了してから15年目の時点で埋立地21の計測データが廃止基準項目を満たしていれば、各埋立地ごとの対象廃棄物は、埋立終了してから廃止基準項目を満たすまでの浄化に必要な期間は15年と想定され、最終処分場を廃止するためには埋立地25の廃棄物が廃止基準を満たさなければならないことから、最終処分場の廃止時期は全ての埋立が終了してから概ね15年後であることが予想できることになる。但し、この予測は各埋立地の計測データを基に適宜見直し修正することとする。
すなわち、埋立地21が埋立終了から15年目で廃止基準項目を満たせば、最終処分場である埋立地25の埋立が終了してから15年目で廃止基準項目を満たして廃止となることがシミュレートできる。従って、最終の埋立地25がいつ終了するかをこの処分場への廃棄物の搬入状況等から推測することで、この廃止期間を割出すことができる。
この場合、各埋立地22,23,24についての計測データ(埋立終了から廃止基準を満たすまでのデータ)に基づいて逐次的に埋立地21で得た廃止期間のデータに基づくシミュレート結果に対し修正を加えて、より正確なデータを得ることができる。
【0029】
実施の形態2.
図10(a),(b)は、本発明による廃棄物処分場の他の実施の形態を示す平面図及び断面図であり、図1(a),(b)と同じものは同一符号を用いている。
【0030】
この場合、廃棄物処分場1は3個の埋立地21〜23より成り、各埋立地21〜23には、横方向(埋立地21〜23の並び方向)に延長する如く浸出水集排水路6,6,6を設け、各浸出水集排水路6,6,6に連結管61,62,63を介して廃棄物処分場1の長手方向側部に設けた浸出水貯留部11a,11b,11cより浸出水aを水処理施設28に送るようにし、また雨水mを直接放流するようにしている。これは分割型である。このように、浸出水貯留部11a,11b,11cを長手方向側部に位置させた場合も本発明を適用できる。
【0031】
実施の形態3.
図11(a),(b)は本発明による廃棄物処分場の他の実施の形態を示す平面図及び断面図であり、図1(a),(b)と同じものは同一符号を用いている。
【0032】
この場合、各埋立地21〜23は、地表と同じ高さの突堤20fで完全に分離されている。すなわち、3個の並びの凹部を設けて埋立地21,22,23を形成しており、浸出水集排水路6、分岐浸出水集排水路7、ガス抜き路9および遮水シート5をそれぞれ個別に設けて分離型を構成している。このように高さの高い突堤20fを設けて、埋立地を完成して分離しても同様である。
【0033】
実施の形態4.
図12(a),(b)は本発明による廃棄物処分場の他の実施の形態を示す平面図及び断面図であり、図10(a),(b)と同じものは同一符号を用いている。
【0034】
この場合、廃棄物処分場1の凹部の底部にコンクリート製の仕切壁20g,20gを設けて、埋立地21,埋立地22,埋立地23を形成している。これは、分離型となっている。このような構成によっても浸出水a、雨水mの処理は可能となる。
【0035】
実施の形態5.
図13は本発明による廃棄物処分場の他の実施の形態を示す平面図であり、図1と同じものは同一符号を用いている。この場合、廃棄物処分場の敷地内の互いに離れた位置に埋立地21,埋立地22,埋立地23を掘削して形成したもので、完全分離型となっている。このような構成によっても浸出水a,雨水mの処理は可能である。
【0036】
以上、説明したように本各実施の形態によるシステムの特徴は、各埋立地に廃棄物を順次埋立てて、各埋立地に単独で配置された浸出水貯留部すなわち集水ピットにて浸出水の水質を計測すると共に、同じく単独で配置されたガス抜き路にて放出される発生ガス量を計測し、さらに廃棄物内の温度を測定するという廃止基準項目の計測を定期的に行いながら、各埋立地に埋立てられた廃棄物の安定化及び無害化の進行状況を把握し、そのデータを基に廃棄物の浄化程度をシミュレートすることで、対象とする最終処分場全体の廃止時期を予測することが可能になる。但し、確度の高いシミュレートを行うためには、前述の各実施の形態で説明したように、各埋立地の形状や埋立形状をほぼ同様に設定すると共に廃棄物種別の変化を極力抑えながらほぼ同等の埋立期間で順次埋立てることが望ましい。また、廃棄物の自浄作用による安定化及び無害化を促進し、その経時変化を安定かつ確実に把握するためには、廃棄物層内を好気性状態に保つことが必要であり、そのためには各埋立地内に浸出水を貯留させず、迅速に排水することが重要である。浸出水の内部貯留は、降雨による浸透量が処理水量を上回る場合に発生し、これを処理水量の増大のみで防止しようとすることは不経済である。
また、本システムでは各埋立地のうち、未埋立の埋立地に流入する雨水mについては、水処理施設28には送水せずに集水ピットから直接放流すると共に、埋立完了後の最終覆土には難透水性の覆土を施すことで降雨の浸透量を抑制して浸出水aの量を減少させ、浸出水aの内部貯留を防止しながら処理水の量を減少させることができる。また、本システムとセパレーションシステム(浸出水地下調整槽システム)やルーフィングシステム(屋根付き浸出水循環システム)を組み合わせることで、浸出水量の低減や廃棄物の浄化促進に対し、より機能的かつ効果的なシステムとすることができる。
【0037】
なお、本発明では各埋立地kは、それぞれ雨水の放流管27を付加するとして説明したが、この放流管27を不要としても良い。この場合、雨水を浸出水とは分離して排出することができないが、次の場合に対応できる。
すなわち、各埋立地に廃棄物を種別に応じて分けて埋立てることにより複数種の廃棄物が埋立て可能となる。
【0038】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、浸出水と雨水とを送水管と放流管とで分けて排出できるので、浸出水の処理量が埋立て当初は少なくでき、従って、水処理施設の規模を小さくでき、しかもその保守、管理が容易となる
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態を示す平面図及び断面図である。
【図2】 この発明の一実施の形態の要部を示す簡略構成図である。
【図3】 この発明の一実施の形態の要部を示す簡略構成図である。
【図4】 この発明の一実施の形態の埋立工程を示す平面図及び断面図である。
【図5】 この発明の一実施の形態の埋立工程を示す平面図及び断面図である。
【図6】 この発明の一実施の形態の埋立工程を示す平面図及び断面図である。
【図7】 この発明の一実施の形態の埋立工程を示す平面図及び断面図である。
【図8】 この発明の一実施の形態の埋立工程を示す平面図及び断面図である。
【図9】 この発明の一実施の形態の埋立工程を示す平面図及び断面図である。
【図10】 この発明の他の実施の形態を示す平面図及び断面図である。
【図11】 この発明の他の実施の形態を示す平面図及び断面図である。
【図12】 この発明の他の実施の形態を示す平面図及び断面図である。
【図13】 この発明の他の実施の形態を示す平面図である。
【図14】 従来の廃棄物処理場の一例を示す断面図である。
【図15】 従来の廃棄物処理場の一例を示す平面図である。
【図16】 従来の廃棄物処理場の一例を示す断面図である。
【図17】 従来の廃棄物処理場の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 廃棄物処分場、5 遮水シート、6 浸出水集排水路、7 分岐浸出水集排水路、9 ガス抜き路、20 区画堤、21〜25 埋立地、26 送水管、27 放流管、28 水処理施設。

Claims (1)

  1. 廃棄物処分場を複数の埋立地により構成し、この複数の埋立地のそれぞれに少なくとも、浸出水集排水路と、ガス抜き路と、浸出水貯留部と、浸出水貯留部より突出する排出管と、排出管より分岐する如く設けられた浸出水の送水管及び雨水の放流管と、排出管の分岐部分に介挿された切換弁とを備え、切換弁を切換えることによって、浸出水貯留部中の浸出水が送水管を経由して水処理施設で浄化した後に放流されるか、あるいは、浸出水貯留部の中に貯留された雨水が放流管を経由して放流されることを特徴とする廃棄物処分場。
JP07663999A 1999-03-19 1999-03-19 廃棄物処分場 Expired - Fee Related JP4357623B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07663999A JP4357623B2 (ja) 1999-03-19 1999-03-19 廃棄物処分場

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07663999A JP4357623B2 (ja) 1999-03-19 1999-03-19 廃棄物処分場

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000263008A JP2000263008A (ja) 2000-09-26
JP4357623B2 true JP4357623B2 (ja) 2009-11-04

Family

ID=13610962

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07663999A Expired - Fee Related JP4357623B2 (ja) 1999-03-19 1999-03-19 廃棄物処分場

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4357623B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100418692B1 (ko) * 2001-03-08 2004-02-11 주식회사 선진엔지니어링 종합건축사 사무소 폐기물의 침출수 배수장치
JP2003062534A (ja) * 2001-08-24 2003-03-04 Yokogawa Bridge Corp 廃棄物最終貯留施設
JP4919688B2 (ja) * 2006-04-06 2012-04-18 株式会社鴻池組 廃棄物最終処分場
CN114669572B (zh) * 2022-03-28 2023-10-27 武汉天源环保装备制造有限公司 一种垃圾填埋场的渗滤液处理装置及处理方法
CN114804520B (zh) * 2022-04-22 2024-06-07 李攀 一种垃圾渗滤液高效处理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000263008A (ja) 2000-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5201609A (en) Cellular landfill process and apparatus
US5183355A (en) Method of draining water through a solid waste site without leaching
KR100691565B1 (ko) 퇴비를 얻기 위한 하수슬러지의 안정화조
JP4357623B2 (ja) 廃棄物処分場
JP4000780B2 (ja) 廃棄物の埋立方法
KR200334073Y1 (ko) 침출수를 감소시킨 쓰레기 매립장
JPH0295489A (ja) ゴミ処理工場におけるゴミ最終処分方法
JP4357647B2 (ja) 廃棄物埋立方法
JP4919688B2 (ja) 廃棄物最終処分場
JP2000263007A (ja) 廃棄物処分場の廃止期間割出し方法及びその廃止基準項目の変化状態判定方法
JP4126897B2 (ja) 廃棄物処分場の埋立て方法
Ziyin et al. Research on the Design of Comprehensive Storm Flood Prevention and Treatment Project of Sponge Airport
JP3961984B2 (ja) 廃棄物貯蔵設備及びその設置方法
JP2000107721A (ja) 廃棄物処分場の浸出水貯留工法
JP2002219435A (ja) 埋立装置および方法
JP4744490B2 (ja) 廃棄物の埋立方法
JP2009112932A (ja) 廃棄物の埋立方法及び浸出水の処理方法
JPH11277022A (ja) 廃棄物処分場
JP4256752B2 (ja) 廃棄物処理方法
JP3847446B2 (ja) 廃棄物処分場
JP2001029911A (ja) 廃棄物処分場
JP2001025718A (ja) 廃棄物処分場
JP2001025720A (ja) 廃棄物処分場
JPH1157645A (ja) 廃棄物処分場の埋立工法
JP2705373B2 (ja) 廃棄物処分場

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090526

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090804

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090805

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130814

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees