JP4357192B2 - 手動変速機のワイヤ取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、手動操作によりプッシュ・プル動作をするワイヤを介して作動される手動変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
チェンジレバーをシフトパターンに応じて手動操作することにより、セレクト用ワイヤとシフト用ワイヤがプッシュ・プル動作を行い、それに応じてセレクト・シフト機構が作動して変速機構において所望の歯車列を構成する手動変速機は、変速機構を作動するためセレクト・シフト機構が変速機構に付設され、同セレクト・シフト機構と離れた位置にあるチェンジレバーとをセレクト用ワイヤおよびシフト用ワイヤが連結している。
【0003】
したがってセレクト・シフト機構からは、セレクト用ワイヤとシフト用ワイヤが延出している(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−312265号公報(図面図1)
【0005】
特許文献1に開示されているようにセレクト用ワイヤとシフト用ワイヤの各先端はそれぞれ直線状をした接続ロッドがホルダに支持されて進退自在に突出して、各接続ロッドがそれぞれセレクト可動部とシフト可動部に接続されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
両接続ロッドは互いに離れていて立体的にも交差していない。
したがって2つの接続ロッドがその存在スペースをそれぞれに必要としてスペース効率が悪く、レイアウト上の自由度が小さかった。
【0007】
本発明は、斯かる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、スペース効率が良くレイアウト上の自由度の大きい手動変速機のワイヤ取付構造を供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用効果】
上記目的を達成するために、本請求項1記載の発明は、内燃機関の一側に設けられた変速機の一部にセレクト・シフト機構が配設され、前記セレクト・シフト機構に突設されたセレクト入力部材とシフト入力部材に、手動操作によりプッシュ・プル動作をするセレクト用ワイヤの先端のセレクト用接続ロッドとシフト用ワイヤの先端のシフト用接続ロッドがそれぞれ接続され、前記セレクト用接続ロッドと前記シフト用接続ロッドの一方を左右方向に傾け他方を上下方向に傾けて互いに立体的に交差させた手動変速機のワイヤ取付構造とした。
【0009】
ワイヤの接続によりセレクト・シフト機構のセレクト入力部材から延出するセレクト用接続ロッドとシフト入力部材から延出するシフト用接続ロッドの一方を左右方向に傾け他方を上下方向に傾けて互いに立体的に交叉させたので、セレクト用接続ロッドとシフト用接続ロッドが1箇所にコンパクトに配設され、スペース効率が良く、レイアウト上の自由度が大きい。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の手動変速機のワイヤ取付構造において、前記セレクト入力部材とシフト入力部材が、共通の変速軸に作用し、前記セレクト入力部材が前記変速軸を軸方向に変位させ、前記シフト入力部材が同変速軸を軸回転させることを特徴とする。
【0011】
共通の変速軸に作用するセレクト入力部材とシフト入力部材は、互いに近くに位置し、その両入力部材から延出するセレクト用接続ロッドとシフト用接続ロッドも近くにあって互いに立体的に交叉させ、コンパクトに配設し易い。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る一実施の形態について図1ないし図3に基づき説明する。
本実施の形態に係る変速機2は、ミッドシップ内燃機関1に付設されたものであり、同ミッドシップ内燃機関1は、スポーツタイプの車両にクランク軸を左右方向に指向させて横置きにして運転席の背後に搭載される。
【0013】
図1および図2において内燃機関1の前方に斜めに傾斜したバルクヘッド3が、車室4と後部空間5とを仕切っており、バルクヘッド3に沿ってシートのバックレストが配設される。
【0014】
バルクヘッド3の背後に適当な空間5aを介して内燃機関1が配置され、同内燃機関1の左側に変速機2が付設されている。
この変速機2の上部前側にセレクト・シフト機構10が設けられている。
【0015】
図3を参照して変速機ケース2aの上壁にセレクト・シフト機構10の支持部材11が嵌着されており、同支持部材11に上下方向に指向したセレクト・シフト軸12が上下に摺動かつ軸回転自在に支持されている。
【0016】
セレクト・シフト軸12は、支持部材11を貫通して上端を外部に突出させ、下部を変速機ケース2a内に挿入して所望の歯車列を構成するシフトフォークを作動する機構に連結しており、上下軸方向の摺動でセレクト作業を行い、軸回転によりシフト作業を行う。
【0017】
セレクト・シフト軸12の後方において支持部材11に左右方向に指向して設けられた支軸14にセレクト用入力アーム15が枢支されている。
【0018】
セレクト用入力アーム15は、支軸14から上方へ延びる側片15aと前方へ延びる側片15bとからなり、側片15bの先端部はセレクト・シフト軸12の上部に摺動自在に嵌入している。
【0019】
したがってセレクト用入力アーム15は、上方へ延びる側片15aを前後に揺動することにより、他方の側片15bの先端が上下に揺動してセレクト・シフト軸12を上下に摺動させる。
【0020】
またセレクト・シフト軸12にはシフト用入力アーム16がその基端部を嵌着させて左側方に突設されている。
したがってシフト用入力アーム16の先端部を前後に揺動すると、基端部に嵌着されたセレクト・シフト軸12を軸回転させることができる。
【0021】
一方で、運転席にある図示されないチェンジレバーから延びたセレクト用ワイヤ20とシフト用ワイヤ30が車室4のフロアの下を後方へ配設され、バルクヘッド3の下から後部空間5に侵入している。
セレクト用ワイヤ20とシフト用ワイヤ30は、アウタワイヤ内をインナワイヤがプッシュ・プル動作をするものである。
【0022】
セレクト用ワイヤ20のインナワイヤ先端には直線状をしたセレクト用接続ロッド21が延設されており、セレクト用接続ロッド21を摺動自在に支持するホルダ23が、前記セレクト用入力アーム15の上方へ延びた側片15aの先端に対して前方であって斜め下方位置に固定金具25により車体に固定されている。
【0023】
ホルダ22より延出するセレクト用接続ロッド21は、伸縮可能なゴムブーツ24に大部分が覆われ、先端が外部に突出して接続金具22に固着しており、この接続金具22が前記セレクト用入力アーム15の上方へ延びた側片15aの先端に連結ピン26により連結されている。
【0024】
したがってセレクト用ワイヤ20のセレクト用接続ロッド21部分は、セレクト用入力アーム15の側片15aの先端から前方斜め下向きに延出している。
【0025】
他方、シフト用ワイヤ30もインナワイヤ先端には直線状をしたシフト用接続ロッド31が延設されており、シフト用接続ロッド31はホルダ33により摺動自在に支持されるとともに、ゴムブーツ34により大部分が覆われ、先端が外部に突出して接続金具32に固着している。
【0026】
そしてシフト用接続ロッド31のホルダ33は、前記セレクト・シフト軸12の左方へ延びたシフト用入力アーム16の先端に対して前方であって斜め右方位置に固定金具35により車体に固定されている。
【0027】
したがってシフト用ワイヤ30のシフト用接続ロッド31部分は、シフト用入力アーム16の先端から前方斜め右向きに延出し、前記セレクト用ワイヤ20のセレクト用接続ロッド21部分と立体的に交差して近接した位置関係にある。
【0028】
すなわちセレクト用接続ロッド21部分が上下斜め方向に向き、シフト用接続ロッド31部分が左右斜め方向に向いて互いに近接し、立体的に交差している。
したがってセレクト用接続ロッド21とシフト用接続ロッド31が1箇所にコンパクトに配設され、スペース効率が良い。
【0029】
内燃機関1の配置の自由度が大きく、セレクト用ワイヤ20とシフト用ワイヤ30をバルクヘッド3と内燃機関1の間の空間5aに配しても内燃機関1をバルクヘッド3に近づけて配置することができ車体の小型化を含めレイアウト上の自由度が大きい。
【0030】
本セレクト・シフト機構10は、チェンジレバーの操作に基づくセレクト用ワイヤ20のプッシュ・プル動作によりセレクト用入力アーム15が揺動してセレクト・シフト軸12を上下に摺動しセレクト作業がなされ、シフト用ワイヤ30のプッシュ・プル動作によりシフト用入力アーム16が揺動してセレクト・シフト軸12を軸回転しシフト作業がなされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る変速機を付設する内燃機関を車体に搭載したときのバルクヘッドとの関係を示す側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】要部断面図である。
【符号の説明】
1…内燃機関、2…変速機、3…バルクヘッド、4…車室、5…後部空間、
10…セレクト・シフト機構、11…支持部材、12…セレクト・シフト軸、14…支軸、15…セレクト用入力アーム、16…シフト用入力アーム、
20…セレクト用ワイヤ、21…セレクト用接続ロッド、22…接続金具、23…ホルダ、24…ゴムブーツ、25…固定金具、26…連結ピン、
30…シフト用ワイヤ、31…シフト用接続ロッド、32…接続金具、33…ホルダ、34…ゴムブーツ、35…固定金具、36…連結ピン。
Claims (2)
- 内燃機関の一側に設けられた変速機の一部にセレクト・シフト機構が配設され、
前記セレクト・シフト機構に突設されたセレクト入力部材とシフト入力部材に、手動操作によりプッシュ・プル動作をするセレクト用ワイヤの先端のセレクト用接続ロッドとシフト用ワイヤの先端のシフト用接続ロッドがそれぞれ接続され、
前記セレクト用接続ロッドと前記シフト用接続ロッドの一方を左右方向に傾け他方を上下方向に傾けて互いに立体的に交差させたことを特徴とする手動変速機のワイヤ取付構造。 - 前記セレクト入力部材とシフト入力部材は、共通の変速軸に作用し、前記セレクト入力部材が前記変速軸を軸方向に変位させ、前記シフト入力部材が同変速軸を軸回転させることを特徴とする請求項1記載の手動変速機のワイヤ取付構造。
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