JP4357036B2 - アンテナ切換システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種情報を含む信号(以下、単に情報信号という。)の読み出しおよび/または書き込み(以下、Read/Writeの頭文字を取りR/Wという。)を非接触で可能とする非接触型情報記憶媒体へ送信、受信または送受信(以下、単に送受信という。)を行うためのアンテナ切換システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の非接触型情報記憶媒体としては、電波を用いて情報信号の送受信を行うIC(Integrated Circuit)カードや、ID(Identification)タグ等が知られている。この非接触型情報記憶媒体を用いて情報信号の読み出しや書き込みを行うとき、非接触型情報記憶媒体専用に設計され、かつ、電波として情報信号の送受信が可能なR/W装置が用いられる。図11は、従来の非接触型情報記憶媒体100およびR/W装置200を用いる通信システムを説明する説明図である。
【0003】
非接触型情報記憶媒体100は、ケース110、アンテナ120およびマイクロチップ130により構成され、アンテナ120およびマイクロチップ130は、ケース110内に納められて取り付けられる。アンテナ120は、電波として情報信号を送受信するために設けられたものであり、ケース110に印刷されたプリントアンテナである。
【0004】
マイクロチップ130は、少なくとも記憶部と送受信機能を持った制御部とを備えている。
マイクロチップ130の記憶部は、入力された情報信号を記憶したり、記憶された情報信号を出力したりする。
マイクロチップ130の制御部は、アンテナ120を介して受信した書き込みに関する要求信号(以下、書き込み要求信号という。)に応じてこの書き込み要求信号に続いて送られる情報信号を記憶部に書き込んだり、また、読み出しに関する要求信号(以下、読み出し要求信号という。)に応じて所望の情報信号を記憶部から読み出し、情報信号を含む応答信号をアンテナ120を介して送信したりする。
このような非接触型情報記憶媒体100の電源は、アンテナ120で受信した電波の電力を用いたり、図示しない内蔵電池等から得ている。
【0005】
この非接触型情報記憶媒体100に対し情報信号の送受信を行うR/W装置200は、送受信機能を有する制御部210とアンテナ220とを本体内に備えている。
制御部210は、書き込み要求信号や読み出し要求信号をアンテナ220へ出力したり、アンテナ220で受信した応答信号が入力される。
アンテナ220は、無指向性であり、広範囲にわたり書き込み要求信号や読み出し要求信号を送信したり、また、広範囲から送信される応答信号を受信するようになされている。
【0006】
続いて、本通信システムの情報信号の書き込み動作について説明する。非接触型情報記憶媒体100に所定の情報信号を書き込む場合には、例えば、R/W装置200のアンテナ220の送受信範囲内にある非接触型情報記憶媒体100に対し書き込み要求信号および記憶させる情報信号をアンテナ220から送信する。
【0007】
非接触型情報記憶媒体100のマイクロチップ130の制御部は間欠的にあるいは連続してアンテナ120で受信した要求信号の判別を行っており、R/W装置200から送信された書き込み要求信号が受信されたと判別すると、その後に受信した情報信号を記憶部に記憶するように制御する。
なお、非接触型情報記憶媒体100に記憶させる情報信号と共に暗証番号信号を送信し、非接触型情報記憶媒体100では暗証番号信号が一致した場合にのみ受信した情報信号を記憶する方式を採用するものもある。
【0008】
続いて、本通信システムの情報信号の読み出し動作について説明する。非接触型情報記憶媒体100が通過する場所に配置されたR/W装置200のアンテナ220の送受信範囲内に非接触型情報記憶媒体100が達した場合、非接触型情報記憶媒体100は、R/W装置200から出力される読み出し要求信号が受信可能になる。
【0009】
一方、R/W装置200の制御部210は、読み出し要求信号をアンテナ220から所定回数あるいは所定時間にわたり送信している。
非接触型情報記憶媒体100のマイクロチップ130の制御部は、アンテナ120を介して読み出し要求信号を受信すると、マイクロチップ130の記憶部に記憶している情報信号を読み出し、この情報信号を含む応答信号をアンテナ120を介して送信する。
【0010】
R/W装置200の制御部210は、読み出し要求信号の送信終了後に、続いて所定時間にわたり非接触型情報記憶媒体100から送信される応答信号をアンテナ220を介して間欠的あるいは連続して受信動作を行うよう制御している。そして、R/W装置200の制御部210が応答信号を読み取って読み出し動作を終了する。
【0011】
なお、R/W装置200から読み出し要求信号と共に暗証番号信号を送信し、非接触型情報記憶媒体100では暗証番号信号が一致した場合にのみ読み出し要求信号に応答して応答信号を送信する方式を採用したものもある。
【0012】
上述のようなR/W装置は、図示しないものの、上記構成に加えて、書き込みおよび読み出しを行う情報信号の変復調や誤り訂正などの信号処理を行う信号処理部やこの信号を無線信号に変換して出力する無線信号送受信部など各種構成を一体に内蔵する場合もあり、一般に1台のR/W装置は高価である。さらに、このようなR/W装置は、広い送受信範囲を確保するため複数個所に載置されるのが普通であり、R/W装置を複数台設置する通信システム全体の価格が大変高くなっていた。
【0013】
そこで、R/W装置を複数台用いる代わりに1台のR/W装置のみを用い、このR/W装置に接続される複数のアンテナ群を設け、これらアンテナ群のうち1個のアンテナをR/W装置と所定期間接続することでシステム全体の低コスト化を図るシステムが検討されている。このようなシステムに関連する従来技術が、例えば、特開平6−281747号公報に開示されている。
【0014】
開示された従来技術は、R/W装置のように書き込みおよび読み出しを行うシステムに関するものではなく受信専用のシステムであるが、多数のアンテナAT1〜AT4を切換制御器で切り換えて選択し、受信した信号を1個のRF(Radio Frequency)コントローラにRF信号を入力するものである。さらに、先行技術のシステムでは、アンテナAT1〜AT4からの出力を短期間重ねるようにして、従来切換開始と切換終了の間で発生していた回路の不安定状態の発生を防止している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、受信・送信を混在させる場合を想定していない。送信から受信へ、また、受信から送信へ切り換えるような場合にも対処できるアンテナ切換システムが必要とされている。
しかしながら、従来の切換方法を送受信用のアンテナ切換システムに適用することはできなかった。
【0016】
従来技術では、各アンテナAT1〜AT4の受信待機時間を僅かに重ねてアンテナ回路のインピーダンスが無限に高くなるのを防止し、装置の安定を図っていた。このような切換方法を送受信用のアンテナ切換システムに適用すると、受信時はともかく、送信時に送信側アンテナを切り換えるときに送信アンテナ出力は分割され、出力ゲインが下がってしまう。
【0017】
非接触型情報記憶媒体が送られた電波により情報信号の送信出力を得るタイプでは、充分なエネルギーを得られずに非接触型情報記憶媒体の送信距離が短くなったりする。
そこで本発明は、回路の不安定状態を極力短くするとともに回路が不安定な状態での送受信を行わないようにして不安定な送受信状態の発生を防止し、比較的簡単な構造と制御で送受信アンテナの切換が行えるアンテナ切換をシステムを提供しようとするものである。
【0018】
さらに、受信アンテナからR/W装置までの距離が長い使用形態の場合、R/W装置と受信アンテナとを結ぶケーブルに誘導されるノイズにより情報信号が埋もれる状態が発生してしまう。
そこで本発明は、ケーブルに誘導されるノイズによる影響を少なくするアンテナ切換システムを提供しようとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、請求項1に記載のアンテナ切換システムは、
非接触型情報記憶媒体と情報信号の送信および/または受信を行うためのアンテナ切換システムにおいて、
電波として情報信号を送信および/または受信する複数のアンテナと、
前記複数のアンテナから1個のアンテナを選択する切換部と、
前記切換部を介してアンテナから出力する情報信号の送信動作および/またはアンテナから入力される情報信号の受信動作を行うR/W装置と、
前記切換部およびR/W装置の動作を制御する制御部と、
を備えるアンテナ切換システムであって、
前記制御部は、前記切換部によるアンテナの選択開始から選択終了までの間はR/W装置の送信動作および/または受信動作を停止するように制御し、
選択終了後に切換部で選択したアンテナを介する送信動作および/または受信動作をR/W装置が行うように制御することを特徴とする。
【0020】
また、請求項2に記載のアンテナ切換システムは、非接触型情報記憶媒体と情報信号の送信および/または受信を行うためのアンテナ切換システムにおいて、
電波として情報信号を送信する複数の送信用アンテナと、
電波として情報信号を受信する複数の受信用アンテナと、
前記複数の送信用アンテナから1個の送信用アンテナを選択する送信用切換部と、
前記複数の受信用アンテナから1個の受信用アンテナを選択する受信用切換部と、
前記送信用切換部を介して送信用アンテナから出力する信号の送信動作および/または前記受信用切換部を介して受信用アンテナから入力される信号の受信動作を行うR/W装置と、
前記送信用切換部、受信用切換部およびR/W装置の動作を制御する制御部と、
を備えるアンテナ切換システムであって、
前記制御部は、前記送信用切換部および/または受信用切換部の選択開始から選択終了までの間はR/W装置の送信動作および/または受信動作を停止し、
選択終了後に送信用切換部で選択した送信用アンテナを介する送信動作および/または受信用切換部で選択した受信用アンテナを介する受信動作をR/W装置が行うように制御することを特徴とする。
【0021】
更に、請求項3に記載のアンテナ切換システムは、請求項2に記載のアンテナ切換システムにおいて、
受信用アンテナから入力される情報信号を増幅して受信用切換部へ出力する複数のRF増幅部を備えることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態であるアンテナ切換システム10について図を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態の構成図である。このアンテナ切換システム10は、非接触型情報記憶媒体100と広範囲な複数個所で情報信号の送受信を行うため、複数のアンテナを切り換えて送受信範囲を広げるシステムである。
【0023】
アンテナ1a,1b,1c,1dは、互いにある程度の距離を隔てて配置されており、非接触型情報記憶媒体100から電波として送信される情報信号を受信し、また、非接触型情報記憶媒体100へ電波として情報信号を送信する。なお、本実施形態では、4個のアンテナ1a,1b,1c,1dがある場合について説明するが、アンテナは4個に限るものではなく、2以上の複数個あれば本発明の実施は可能である。
【0024】
アンテナ1a,1b,1c,1dは、それぞれ切換部2と接続され、また、切換部2は、R/W装置3と接続されている。切換部2は、4個のアンテナ1a,1b,1c,1dから1個のアンテナを選択のうえ切り換えて接続するようになされており、切換開始から切換終了までの間はインピーダンスの不安定状態が発生する。このような切換部の具体例として、機械接点式のスイッチや電子式スイッチなどが考えられるが、本実施形態ではいずれの方式のスイッチを用いることもできる。
【0025】
R/W装置3は、切換部2を介してアンテナ1a,1b,1c,1dが出力する情報信号の送信専用機、アンテナ1a,1b,1c,1dから出力される信号の受信専用機、または、受信動作と送信動作をともに行う送受信機のうちいずれかに構成されている。R/W装置3の送受信動作についてどのような形態とするかは、コストと機能とを勘案して適宜設計される。本実施形態では受信動作と送信動作とをともに行うR/W装置3として説明する。
【0026】
なお、R/W装置3が受信動作を行って得た情報信号は、図示しないコンピュータへ出力されて、各種解析・検索等に利用される。また、R/W装置3が送信動作を行うときは、図示しないコンピュータが出力した情報信号を送信するものである。さらに、コンピュータでなくとも専用の情報処理装置としてもよい。さらに、R/W装置3に全ての機能を一体に持たせてもよい。このようなシステムについては利用するシステム形態に応じて適宜設計される。
【0027】
制御部4は、切換部2およびR/W装置3に接続され、切換部2およびR/W装置3とを連動させて送受信動作を制御する。図2は、送受信動作の制御に関するタイムチャートである。図2でも示すように切換部2による切換期間は充分短いものである。切換部2の切換開始から切換終了までの期間において、アンテナインピーダンスが高くなって電気的特性が不安定な期間(以下、不安定期間という。)が生じるが、アンテナが送受信を行う送受信期間は不安定期間に重ならないようにする。
【0028】
具体的には、制御部4は、R/W装置3の送受信動作を停止させたのちしばらくして切換部2の切換を開始する。そして、切換部2による切り換えが行われている間と切換完了後しばらくの間はR/W装置3が送受信動作を停止し続けるように制御する。そして予め定められた停止期間の経過後にR/W装置3の送受信動作を再開する。このような送受信の停止期間について、制御部4は、不安定状態が完全に収まる程度に充分な期間を予め記憶しておく。このようにすれば、不安定状態による影響を回避することができる。
【0029】
なお、図2では、アンテナ1cが送信動作と受信動作とを交互に行い、以下同様に、アンテナ1d、アンテナ1a、アンテナ1b、アンテナ1c、・・・が送信動作と受信動作と交互に行うと想定して、図を描いている。複数のアンテナによる送信動作と受信動作の順番については適宜選択が可能である。
【0030】
続いて、本発明の第2実施形態であるアンテナ切換システム10aについて図を参照しながら説明する。図3は、第2実施形態の構成図である。このアンテナ切換システム10aは、第1実施形態で説明した切換部2として、特に高速切換用電子式スイッチであるスイッチング素子5a,5b,5c,5dにより構成している。スイッチング素子5a,5b,5c,5dは、例えば高周波用トランジスタスイッチなどを用いることができる。その他構成要素であるアンテナ1a,1b,1c,1d、R/W装置3、制御部4については第1実施形態の説明と同じであり、以下、第1実施形態との相違点のみ説明する。
【0031】
R/W装置3は、スイッチング素子5a,5b,5c,5dと接続されており、これらスイッチング素子5a,5b,5c,5dは、制御部4から出力される信号に応じて情報信号の導通・遮断を制御するものである。スイッチング素子5a,5b,5c,5dのうち1個が選択されて、R/W装置3から出力された信号を出力し、また同様に、スイッチング素子5a,5b,5c,5dのうち1個が選択されて、アンテナ1a,1b,1c,1dから出力される情報信号をの何れかをR/W装置3へ出力する。
【0032】
なお、この送受信動作に関しては図2を用いて説明した第1実施形態の送受信動作と同一であり説明を省略する。このようにしても、回路の不安定状態による影響を回避することができる。
【0033】
続いて、本発明の第3実施形態であるアンテナ切換システム20について図を参照しながら説明する。このアンテナ切換システム20は、第1,第2実施形態のような送受信兼用のアンテナを用いる代わりに送信用アンテナおよび受信用アンテナとを別個に用いるシステムである。図4は、第3実施形態の構成図である。このアンテナ切換システム20は、非接触型情報記憶媒体100と広範囲な複数個所で情報信号の送受信を行うため、複数のアンテナを切り換えて送受信範囲を広げるシステムである。
【0034】
送信用アンテナ1e,1f,1g,1hは、R/W装置3から出力される情報信号を電波として送信し、また、受信用アンテナ1i,1j,1k,1lは、非接触型情報記憶媒体100から電波として送信された情報信号を受信する。
なお、本実施形態では、送信用アンテナと受信用アンテナとがそれぞれ4個づつある場合について説明するが4個に限るものではなく、少なくとも2以上の複数個ある送信用アンテナ・受信用アンテナとすれば本発明の実施は可能である。
【0035】
また、図4では送信用アンテナと受信用アンテナとを分離して図示しているが、実際には、一対の送信用アンテナと受信用アンテナ(例えば、1eと1i、1fと1j等)は近接して配置され、一対の送信用アンテナと受信用アンテナとが所定間隔で複数組にわたり配置される。
更に、非接触型情報記憶媒体100に情報を書き込むための送信用のW(Write)装置と非接触型情報記憶媒体100から情報を読み出すための受信用のR(Read)装置とを分離し、それぞれを送信用アンテナと受信用アンテナに接続してもよい。
【0036】
送信用アンテナ1e,1f,1g,1hは、それぞれ送信用切換部2aと接続され、この送信用切換部2aは、R/W装置3の出力部に接続されている。送信用切換部2aは、4個の送信用アンテナ1e,1f,1g,1hから1個のアンテナを選択のうえ切り換えて接続するようになされている。
【0037】
同様に受信用アンテナ1i,1j,1k,1lは、それぞれ受信用切換部2bと接続され、この受信用切換部2bは、R/W装置3の入力部に接続されている。受信用切換部2bは、4個の受信用アンテナ1i,1j,1k,1lから1個のアンテナを選択のうえ切り換えて接続するようになされている。
【0038】
なお、送信用切換部2aと受信用切換部2bとにおいて、切換開始から切換終了までの間はアンテナインピーダンスの不安定状態が発生する。このような不安定状態が発生するスイッチとして機械接点式のスイッチや電子式スイッチなどが考えられるが、本実施形態の送信用切換部2aと受信用切換部2bはいずれの方式のスイッチを用いることもできる。
【0039】
R/W装置3は、送信用切換部2aを介してアンテナから出力する信号の送信専用機、受信用切換部2bを介してアンテナから出力される信号の受信専用機、または、受信動作と送信動作をともに行う送受信機のいずれかに構成される。本実施形態では受信動作と送信動作とをともに行うR/W装置3であるとして説明する。
【0040】
制御部4は、送信用切換部2a、受信用切換部2bおよびR/W装置3に接続され、送信用切換部2a、受信用切換部2bおよびR/W装置3とを連動させて送受信動作を制御する。送受信動作は、図2でも示すように送信用切換部2aおよび受信用切換部2bによる切換期間は充分短いものである。
【0041】
送信用切換部2aおよび受信用切換部2bでの切換開始から切換終了までの期間において、アンテナインピーダンスが高くなって電気的特性の不安定期間が生じるが、アンテナが送受信を行う送受信期間は不安定期間と重ならないようにする。
【0042】
このため、制御部4は、R/W装置3の送受信動作を停止させたのちしばらくして送信用切換部2aおよび受信用切換部2bでの切換動作を開始する。そして、切り換えが行われている間と切換完了後しばらくの間はR/W装置3が送受信動作を停止するように制御する。そして予め定められた停止期間の経過後にR/W装置3の送受信動作を再開する。
【0043】
なお、図2では、一対の送信用アンテナ1g・受信用アンテナ1kが送信動作と受信動作とを交互に行い、以下同様に、一対の送信用アンテナ1h・受信用アンテナ1l、一対の送信用アンテナ1e・受信用アンテナ1i、一対の送信用アンテナ1f・受信用アンテナ1jが、それぞれ送信動作と受信動作と交互に行うと想定して図示している。複数のアンテナによる送信動作と受信動作の順番については適宜選択が可能である。
【0044】
続いて、本発明の第4実施形態であるアンテナ切換システム20aについて図を参照しながら説明する。図5は、第4実施形態の構成図である。このアンテナ切換システム20aは、第3実施形態の受信用切換部2bに換えて、高速切換用電子式スイッチであるRF増幅部6a,6b,6c,6dを備えている。
なお、その他の構成要素である送信用アンテナ1e,1f,1g,1h、受信用アンテナ1i,1j,1k,1l、送信用切換部2a、R/W装置3、制御部4については第3実施形態の説明と同じであり、以下、第3実施形態との相違点のみ説明する。
【0045】
受信専用に設けられた受信用アンテナ1i,1j,1k,1lには、それぞれRF増幅部6a,6b,6c,6dが接続されている。RF増幅部6a,6b,6c,6dは、アンテナ側から入力された信号を増幅してR/W装置3側へ出力する増幅機能と、RF増幅部6a,6b,6c,6dの電源断により出力インピーダンスが高くなり、信号をR/W装置3側へ出力できなくなるとともに、RF増幅部6a,6b,6c,6dの電源入によりインピーダンスのマッチングがとれて信号が出力される特性を利用することにより、スイッチ機能としても働かせている。
【0046】
制御部4は、送信用切換部2a、RF増幅部6a,6b,6c,6d、およびR/W装置3に接続されている。制御部4は、RF増幅部6a,6b,6c,6dの電力供給のオン・オフを行って出力のオン・オフを行なう。
この場合、RF増幅部6a,6b,6c,6dは、受信用アンテナ1i,1j,1k,1lに近い位置で配置される。
【0047】
この理由としては、受信用アンテナ1i,1j,1k,1lからR/W装置3まではフィーダ等で長距離を隔てて載置されるので、外来ノイズに影響される前に予め信号を増幅することでフィーダに誘導される外来ノイズを相対的に小さいノイズとし、外来ノイズの影響を小さくするためである。
【0048】
制御部4は、このように送信用切換部2a、RF増幅部6a,6b,6c,6dおよびR/W装置3とを連動させて送受信動作を制御する。この送受信動作に関しては図2を用いて説明した第3実施形態の送受信動作と同一であり説明を省略する。このようにしても、回路の不安定状態による影響を回避することができる。
【0049】
また、第4実施形態の送信用切換部2aに換えて、高速切換用電子式スイッチを用いることもできる。このような第5実施形態であるアンテナ切換システム20bについて図を参照しながら説明する。図6は、第5実施形態の構成図である。このアンテナ切換システム20eは、第4実施形態の送信用切換部2bに換えて高速切換用電子式スイッチのスイッチング素子5a,5b,5c,5dを使用している。
第5実施形態のように構成しても、第4実施形態と同様に、回路の不安定状態による影響を回避することができる。
【0050】
続いて、本発明の第6実施形態であるアンテナ切換システム20cについて図を参照しながら説明する。図7は、第6実施形態の構成図である。先に図5および図6を用いて説明した第4および第5実施形態ではRF増幅部6a,6b,6c,6dにスイッチ機能と増幅機能とをともに持たせていたが、本実施形態では、RF増幅部6a,6b,6c,6dは増幅機能のみ持たせるようにし、スイッチ機能は先に説明した受信用切換部2bやスイッチング素子6e,6f,6g,6hを利用する。
【0051】
送信用アンテナ1e,1f,1g,1hは、送信用切換部2aに接続されている。さらに、送信用切換部2aには、R/W装置3が接続されている。
同様に受信用アンテナ1i,1j,1k,1lには、RF増幅部6a,6b,6c,6dが接続され、このRF増幅部6a,6b,6c,6dには受信用切換部2bが接続され、さらに、受信用切換部2bには、R/W装置3が接続されている。
【0052】
いわば第3実施形態(図4)のアンテナ切換システムにおいて、受信用アンテナ1i,1j,1k,1lから出力される信号を増幅して受信用切換部2bに出力するようにRF増幅部6a,6b,6c,6dを追加したものであり、送受信動作に関しては第3実施形態の送受信動作と同一であり説明を省略する。このようにしても、回路の不安定状態による影響を回避することができる。
【0053】
続いて、本発明の第7実施形態であるアンテナ切換システム20dについて図を参照しながら説明する。図8は、第7実施形態の構成図である。このアンテナ切換システム20gは、送信側にスイッチング素子5a,5b,5c,5dを、また、受信側にスイッチング素子5e,5f,5g,5hを使用するものであって、この受信側にRF増幅部6a,6b,6c,6dを追加し、受信用アンテナ1i,1j,1k,1lから出力される信号を増幅してスイッチング素子5e,5f,5g,5hへ出力するものである。このようにしても、回路の不安定状態による影響を回避することができる。
【0054】
続いて、本発明の第8実施形態であるアンテナ切換システム20hについて図を参照しながら説明する。図9は、第8実施形態の構成図である。このアンテナ切換システム20eは、送信側で送信用切換部2aを、また、受信側でスイッチング素子5e,5f,5g,5h及びRF増幅部6a,6b,6c,6dを使用し、受信用アンテナ1i,1j,1k,1lから出力される信号を増幅してスイッチング素子5e,5f,5g,5hへ出力するようにしている。このようにしても、回路の不安定状態による影響を回避することができる。
【0055】
続いて、本発明の第9実施形態であるアンテナ切換システム20fについて図を参照しながら説明する。図10は、第9実施形態の構成図である。このアンテナ切換システム20fは、送信側でスイッチング素子5a,5b,5c,5dを、また、受信側で受信用切換部2b及びRF増幅部6a,6b,6c,6dを使用し、受信用アンテナ1i,1j,1k,1lから出力される信号を増幅して受信用切換部2bへ出力するものである。このようにしても、回路の不安定状態による影響を回避することができる。
【0056】
なお、第1〜第9実施形態のアンテナは一般的なアンテナ、例えば、半波長ダイポールアンテナやループアンテナなどを想定して説明してきたが、漏洩同軸ケーブルをアンテナとして用いてもよい。この場合、フィーダとアンテナを共通化することができる。
【0057】
このように本発明のアンテナ切換システムは、R/W装置の数を減少させて信号を送受信したいエリア毎に無線信号の送受信が可能な複数のアンテナを配設したシステムであるが、これら複数のアンテナ切換時に生じる不安定状態による影響を回避し、フィーダの延長に伴う外来ノイズの影響も抑制できるため、確実な通信を行うことができる。
【0058】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、送信から受信へ、また、受信から送信へ切り換えるような送信・受信を混在させて切り換える場合でも、切換による悪影響を回避するアンテナ切換システムとすることができる。
また、切換制御に係る構成を簡単にするとともに、回路の不安定状態では送受信を行わないことで、回路の不安定状態の悪影響を確実に回避して非接触型情報記憶媒体との送受信を行うアンテナ切換システムとすることができる。
また、外来ノイズの影響を少なくして高S/N比の送受信が可能なアンテナ切換システムとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるアンテナ切換システムの構成図である。
【図2】本発明の実施形態であるアンテナ切換システムの送受信動作の制御に関するタイムチャートである
【図3】本発明の第2実施形態であるアンテナ切換システムの構成図である。
【図4】本発明の第3実施形態であるアンテナ切換システムの構成図である。
【図5】本発明の第4実施形態であるアンテナ切換システムの構成図である。
【図6】本発明の第5実施形態であるアンテナ切換システムの構成図である。
【図7】本発明の第6実施形態であるアンテナ切換システムの構成図である。
【図8】本発明の第7実施形態であるアンテナ切換システムの構成図である。
【図9】本発明の第8実施形態であるアンテナ切換システムの構成図である。
【図10】本発明の第9実施形態であるアンテナ切換システムの構成図である。
【図11】従来の非接触型情報記憶媒体およびR/W装置を用いる通信システムを説明する説明図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d アンテナ
1e,1f,1g,1h 送信用アンテナ
1i,1j,1k,1l 受信用アンテナ
2 切換部
2a 送信用切換部
2b 受信用切換部
3 R/W装置
4 制御部
5a,5b,5c,5d スイッチング素子
5e,5f,5g,5h スイッチング素子
6a,6b,6c,6d RF増幅部

Claims (3)

  1. 非接触型情報記憶媒体と情報信号の送信および/または受信を行うためのアンテナ切換システムにおいて、
    電波として情報信号を送信および/または受信する複数のアンテナと、
    前記複数のアンテナから1個のアンテナを選択する切換部と、
    前記切換部を介してアンテナから出力する情報信号の送信動作および/またはアンテナから入力される情報信号の受信動作を行うR/W装置と、
    前記切換部およびR/W装置の動作を制御する制御部と、
    を備えるアンテナ切換システムであって、
    前記制御部は、前記切換部によるアンテナの選択開始から選択終了までの間はR/W装置の送信動作および/または受信動作を停止するように制御し、
    選択終了後に切換部で選択したアンテナを介する送信動作および/または受信動作をR/W装置が行うように制御することを特徴とするアンテナ切換システム。
  2. 非接触型情報記憶媒体と情報信号の送信および/または受信を行うためのアンテナ切換システムにおいて、
    電波として情報信号を送信する複数の送信用アンテナと、
    電波として情報信号を受信する複数の受信用アンテナと、
    前記複数の送信用アンテナから1個の送信用アンテナを選択する送信用切換部と、
    前記複数の受信用アンテナから1個の受信用アンテナを選択する受信用切換部と、
    前記送信用切換部を介して送信用アンテナから出力する信号の送信動作および/または前記受信用切換部を介して受信用アンテナから入力される信号の受信動作を行うR/W装置と、
    前記送信用切換部、受信用切換部およびR/W装置の動作を制御する制御部と、
    を備えるアンテナ切換システムであって、
    前記制御部は、前記送信用切換部および/または受信用切換部の選択開始から選択終了までの間はR/W装置の送信動作および/または受信動作を停止し、
    選択終了後に送信用切換部で選択した送信用アンテナを介する送信動作および/または受信用切換部で選択した受信用アンテナを介する受信動作をR/W装置が行うように制御することを特徴とするアンテナ切換システム。
  3. 請求項2に記載のアンテナ切換システムにおいて、
    受信用アンテナから入力される情報信号を増幅して受信用切換部へ出力する複数のRF増幅部を備えることを特徴とするアンテナ切換システム。
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