JP2006252253A - Rfidシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のRFIDタグが高密度に存在した場合でも、まばらに存在した場合でも、常に全てのRFIDタグを読み取ることが可能なRFIDシステムを提供する。
【解決手段】RFIDタグ用リーダライタ3から出力された切り替え制御信号31を受けて、切り替え制御手段4はアンテナユニット2の給電点21,22,23を順次切り替え可能になっている。給電点21,22,23を順次切り替え、給電点毎に、初めに交信したRFIDタグから最後に交信したRFIDタグ情報までの全てを、RFIDタグ用リーダライタ3にて保持させる
【選択図】図1
【解決手段】RFIDタグ用リーダライタ3から出力された切り替え制御信号31を受けて、切り替え制御手段4はアンテナユニット2の給電点21,22,23を順次切り替え可能になっている。給電点21,22,23を順次切り替え、給電点毎に、初めに交信したRFIDタグから最後に交信したRFIDタグ情報までの全てを、RFIDタグ用リーダライタ3にて保持させる
【選択図】図1
Description
本発明は、RFIDシステムに関し、特に、複数のアンテナ給電点を備えたRFIDシステムに関する。
近年、固有の無線ID(RFID)が設定されるとともに、情報の書き換え可能なメモリエリアを有し、無線を利用して非接触でRFIDの読み出しや任意の情報の書き込み及び読み出しができる無線データキャリアが利用されている。
例えば、郵便物や配送物等にそれぞれ固有のRFIDを有する無線データキャリアを貼付あるいは内蔵させて、移動体の識別を行っている。
ところが、郵便物や配送物等が重なったりした状態では、各RFIDタグの相互インダクタンスによりRFIDタグの共振周波数が設計値の共振周波数から変動してしまう。このため、リーダライタとの共振同調状態がずれてしまうので、RFIDタグがリーダライタから給電される電力が低下してしまって通信性能が悪化してしまう。
そこで、RFIDタグの共振周波数がずれた場合であっても、送信アンテナから送信される送信周波数においてRFIDタグと十分に通信が可能となる有効周波数帯域が全てのRFIDタグの共振周波数変動範囲をカバーするように周波数スキャン回路により送信周波数を順に変更するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−227947号公報
一般的に、物の管理用RFIDで使用される周波数帯として、わが国では、2.45GHzのマイクロ波帯が使用されている。多くの場合、送信周波数帯域の変更は容易ではないという問題点があった。
RFIDタグが密集している場合、あるいはまばらに存在している場合、送信周波数帯域の変更により、読み取る方式は実際的ではないという問題点があった。
本発明は、上記事情によりなされたもので、複数のRFIDタグが高密度に存在した場合でも、まばらに存在した場合でも、常に全てのRFIDタグを読み取ることを可能にしたRFIDシステムを提供することを目的とするものである。
本発明の一態様によれば、ICチップとアンテナをモールドされて成る複数のRFIDタグと、前記RFIDタグに内蔵されたアンテナと電波の受け渡しを行い、複数の給電点を備えたアンテナユニットと、前記アンテナユニットを介して前記RFIDタグとの交信制御を行うとともに、上位機器とRFIDタグ間のプロトコル交換を行うRFIDタグ用リーダライタと、前記RFIDタグ用リーダライタによって制御され、前記アンテナユニットの給電点を切り替える切り替え制御手段とを備えたことを特徴とするRFIDシステムが提供される。
また、本発明の別の一態様によれば、前記複数のRFIDタグと一度に交信する際、前記切り替え制御手段により、前記アンテナユニットの給電点を切り替え、前記RFIDタグを最も多く読めたチャンネルを設定することを特徴とするRFIDシステムが提供される。
さらに、本発明の別の一態様によれば、前記アンテナユニットの給電点を順次切り替え、交信出来た前記RFIDタグ全ての個別情報を、給電点毎に保持することを特徴とするRFIDシステムが提供される。
本発明によれば、複数のRFIDタグが高密度に存在した場合でも、まばらに存在した場合でも、常に全てのRFIDタグを読み取ることが可能なRFIDシステムが提供される。
以下、本発明の実施の形態にかかるRFIDシステムについて、図面を参照しながら説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付している。
図1に示すように、RFIDシステム100は、ICチップとアンテナをモールドされて成る複数のRFIDタグ1と、RFIDタグ1に内蔵されたアンテナと電波の受け渡しを行い、複数の給電点を備えたアンテナユニット2と、アンテナユニット2を介してRFIDタグ1との交信制御を行うとともに、上位機器(図示しない)とRFIDタグ間のプロトコル交換を行うRFIDタグ用リーダライタ3と、RFIDタグ用リーダライタ3に制御され、アンテナユニット2の給電点を切り替える切り替え制御手段4とを備えている。
RFIDタグ1は、無線データキャリアの一種であり、送受信可能なタグアンテナとICチップとを基板に一体成形した独立の部品である。ICチップには、タグアンテナで受信した変調電波の整流と安定化を行うことによりICチップの各部に電源を供給する電源生成部、変調電波を復調して制御部へ送出する復調部、制御部から送出されたデータを変調してタグアンテナに送出する変調部、復調部で復調されたデータのメモリへの書き込みやメモリから送信データを読み出して変調部へ送出する制御部及びメモリが設けられている。
メモリは、当該RFIDタグの製造段階で製造業者により割当て設定された固有のRFIDを記憶する無線IDエリアと、ユーザが任意のデータを書き込むことができるユーザエリアとから成る。ユーザエリアには当該RFIDタグが貼付あるいは内蔵された郵便物あるいは配送物等の固有の追跡管理用コードが記録されている。
RFIDタグ用リーダライタ3は、外部あるいは内部に送受信アンテナを具備しており、この送受信アンテナの交信エリア内にある全てのRFIDタグのメモリデータを非接触で読み取るものである。図1では、送受信アンテナであるアンテナユニット2は、RFIDタグ用リーダライタ3の外部に配設されるものとして説明している。RFIDタグ用リーダライタ3は、例えばパソコン等の上位装置に接続され、データの授受を行うインタフェース部と、RFIDタグとの通信や接続するハードウエアを制御するCPU、動作プログラムを記憶したROM、データを一時的に記憶するRAM等で構成される制御部と、制御部から与えられるデータを無線通信に適した変調信号に変調する変調部と、変調信号を増幅して送受信アンテナから電波として放射させる送信アンプと、アンテナユニット2で受信した電波信号を増幅する受信アンプと、増幅された電波信号からデータを復調して制御部に与える復調部とから構成されている。
RFIDタグ1との交信を行う際には、まず、キヤリア信号を送信部で変調して電力用電波信号として送信アンテナから送信し、その後、送信すべきデータを電力用電波信号に重畳するように送信部で変調して送信アンテナから送信する。
RFIDタグ用リーダライタ3のアンテナの作る誘導電磁界内にRFIDタグ1が置かれると、RFIDタグ1のアンテナコイルとRFIDタグ用リーダライタ3の送信アンテナコイルとの間の電磁誘導作用でRFIDタグ1のアンテナコイルに電圧が誘起される。この電圧、すなわち電力エネルギを用いてRFIDタグ1が作動し、RFIDタグ用リーダライタ3側のCPUと情報の交信が行われる。RFIDタグ用リーダライタ3のアンテナコイルは、送信アンテナと受信アンテナと共用させることができる。
RFIDタグ1から発信された電波信号は、受信用アンテナにより受信し、受信部で復調してデータとして弁別する。CPUは、受信部で復調されたデータをRAMに一時的に記憶し、その後、当該データを通信部を介して送信する。アンテナによる通信エリアに存在する全てのRFIDタグと通信するマルチリードモード、RFIDタグのID番号を指定して該当タグからデータを読み取るシングルリードモード、RFIDタグのID番号を指定して該当タグにデータを書き込むシングルライトモードがある。
上述したように、アンテナは、RFID及びRFIDタグ用リーダライタの一部を構成する要素で、電磁界あるいは電波の送受信を行うものである。
電波通信方式(ヘルツ方式)の場合、電波の吸収面積を大きくするために、アンテナは平面パッチアンテナが用いられる。
RFIDタグ上の受信アンテナも該当する周波数から決まる波長λであるとき、1/2λの長さのアンテナのときに共振特性が得られ、電波信号の吸収が効率的に行える。そこで、1/2λに共振する平面板を用いて電波を前方に発射させる。
複数個のパッチアンテナを組み合わせ、出力を合成して指向性を持った電波を出力する構造とすることが好適である。また、直線偏波でなく、電波の偏波面が回転しながら伝播する円偏波の電波を出力する平面パッチアンテナでもよいことは勿論である。
RFIDタグ用リーダライタ3のアンテナとRFIDタグ1のアンテナが正面に向かい合っている状態が一番安定して交信ができ、一般的に、送信側アンテナである平面パッチアンテナにおいては、給電点インピーダンスは50Ωに設定されている。
ところが、RFIDタグ1が複数並び、そのRFIDタグ1を一度に読み取る際、電波の特性上、RFIDタグ1同士の密着度が上がると、送信側アンテナの給電点インピーダンスが変動し、RFIDタグ1とのインピーダンスのずれが起きてしまう。同様に、RFIDタグ1がまばらに存在する場合にも、給電点インピーダンスの変動が起きる。インピーダンスマッチングがとれていない場合、全てのRFIDタグを正確に識別することができなくなる。
本発明の実施形態においては、アンテナユニット2としての平面パッチアンテナには、複数の給電点21,22,23が設けられている。給電点については、正確なマッチングをとるために、ガンママッチさせ、給電点を決定することができる。また、平面パッチアンテナの輻射器の複数箇所に、給電線である同軸を取着する簡易な構成を採用してよい。
本発明の実施形態においては、送信側アンテナとRFIDタグとのインピーダンスが不整合となった場合には、送信側アンテナの給電位置を変えることでインピーダンスのずれを補正する。
すなわち、RFIDタグ用リーダライタ3から出力された切り替え制御信号31を受けて、切り替え制御手段4はアンテナユニット2の給電点を順次切り替え可能になっている。切り替え制御手段4によって、送信側アンテナの給電点が変わると、インピーダンスが変化する。このため、給電点毎に、RFIDタグ用リーダライタ3と交信できるRFIDタグ1、交信できないRFIDタグ1が生じてくる。最も、多くのRFIDタグと交信できたとき、その数が、RFIDタグの総数であると判断することができる。
したがって、送信側アンテナの給電点を変えることでインピーダンスのマッチングを行うことができ、RFIDタグが密集していてもまばらであっても、全てのRFIDタグを読み取ることができる。
給電点21,22,23を順次切り替え、給電点毎に、初めに交信したRFIDタグから最後に交信したRFIDタグ情報までの全てを、RFIDタグ用リーダライタ3にて保持させることもできる。このようにすれば、まず、最もインピーダンスのマッチングがとれる給電点を決定し、改めて、当該給電点で全てのRFIDタグと交信し、各RFIDタグの個別情報を入手するという、迂遠な処理をしなくて済むからである。
上述したように、本実施形態によれば、複数のRFIDタグが高密度に存在した場合でも、まばらに存在した場合でも、常に全てのRFIDタグを読み取ることが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
100・・・RFIDシステム、1・・・RFIDタグ、2・・・アンテナユニット、21,22,23・・・給電点、3・・・RFIDタグ用リーダライタ、31・・・切り替え制御信号、32・・・RF信号、4・・・切り替え制御手段。
Claims (4)
- ICチップとアンテナをモールドされて成る複数のRFIDタグと、
前記RFIDタグに内蔵されたアンテナと電波の受け渡しを行い、複数の給電点を備えたアンテナユニットと、
前記アンテナユニットを介して前記RFIDタグとの交信制御を行うとともに、上位機器とRFIDタグ間のプロトコル交換を行うRFIDタグ用リーダライタと、
前記RFIDタグ用リーダライタによって制御され、前記アンテナユニットの給電点を切り替える切り替え制御手段とを
備えたことを特徴とするRFIDシステム。 - 前記切り替え制御手段は、RFIDタグ用リーダライタに組み込まれていることを特徴とする請求項1記載のRFIDシステム。
- 前記複数のRFIDタグと一度に交信する際、前記切り替え制御手段により、前記アンテナユニットの給電点を切り替え、前記RFIDタグを最も多く読めたチャンネルを設定することを特徴とする請求項1又は2記載のRFIDシステム。
- 前記アンテナユニットの給電点を順次切り替え、交信出来た前記RFIDタグ全ての個別情報を、給電点毎に保持することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のRFIDシステム。
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