JP4353353B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ露光装置のレーザダイオードの消耗,破壊などによる機能不全すなわち劣化の検出を実施する発光駆動装置を用いる画像形成装置に関し、例えば、プリンタ,複写機およびファクシミリに用いることができる。
【0002】
【従来技術】
従来の複写機やプリンタでは、書き込み部にレーザダイオードが使用されている。レーザダイオードは、過電流や静電気で劣化する場合が有る。従来の複写機やプリンタでは、レーザダイオードが劣化しても検知できず、画像濃度がうすくなったり、同期検知信号が発生しなくなったりして、はじめてLD劣化が判明する。
【0003】
レーザダイオードの寿命は、その駆動時間および駆動条件によって変動するが、個体差もあるので、一律に寿命を予測して、破壊する直前に交換をするなどのメンテナンススケジュールを定めておくことは難しい。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−279642号公報は、光磁気記録再生装置の光ピックアップに用いられるレーザダイオードが、使用時間の経過につれて同一光出力を得るための駆動電流が大きくなる傾向があり、ある駆動電流を境に光出力が急激に低下すること、ならびに、それに至る使用時間すなわち寿命に、大きな個々のばらつきがあることを説明している。
【0005】
上述の光ピックアップやレーザ露光装置では、レーザダイオードの出力光を目標光量に安定化するために、出力光の光量を検出して、検出光量が目標光量に合致するようにレーザダイオードの通電電流を制御するAPC(Automatic Power Controller:自動光量制御器)が用いられるが、光出力が急激に低下する状態になると、APCが光出力を目標値にするために通電電流を上げるので、通電電流値が一気に増大してレーザダイオードが破壊する。すなわち、レーザダイオードが突然に破壊する。
【0006】
特許文献1ではこれを防止するために、レーザダイオードの近くの温度を検出して、検出温度での劣化閾値電流Idをマイコンで算出して、通電電流値が劣化閾値電流Idを超えるときにはレーザダイオードの通電を遮断し、表示部にレーザダイオードの交換を促す表示をする寿命予測方法を開示している。
【0007】
【特許文献2】
特開平05−299739号公報は、光センサのレーザダイオードの通電電流を検出して、それが規定値を超えるとフォトカプラを介してAPCにフィードバックする検出光量信号を、高い発光量を表す擬似レベルに変更し、これによってレーザダイオードの通電電流値を規定値以下に抑制する保護回路を提示している。
【0008】
【特許文献3】
特開平5−190950号公報は、レーザダイオードの通電電流値を直列接続抵抗と増幅器で検出し、比較器で参照電圧と比較する劣化検出回路、ならびに、参照電圧を検出温度に対応した値にする基準電圧発生回路を開示している。
【0009】
【特許文献4】
特開平8−295048号公報には、電子写真方式で画像を形成するための感光体を露光するレーザ露光器のレーザダイオードの駆動電流あるいはAPCの誤差電流を、一定の画像データを変調信号としてレーザ駆動装置に与えているときに、閾値(設定値)と比較して、閾値を超えたときに異常信号又は劣化信号を発生する劣化検出回路6を提示した。
【0010】
【特許文献5】
特開平9−83051号公報は、APCで駆動されるレーザダイオードLDの電流値を直列接続抵抗および増幅器で検出し、一方、フォトダイオードPDで該レーザダイオードLDの発光出力を検出して発光出力対応の比較電圧を生成して、レーザダイオードの電流値と比較電圧との差(APCでの誤差信号に相当)が基準値を超えるとアラームを発生する劣化検出回路を提示している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の寿命予測方法は、レーザダイオード個々に温度対応の劣化閾値電流を予測演算するので、そのためのデータ設定などの準備が煩雑になるとともに、個々の素子の予測演算の信頼性が、予測の安定性の要素となる。特許文献2乃至5の何れも、レーザダイオード個々の光量/電流特性のばらつきに考慮が無いので、レーザダイオード個々のバラツキには十分には対処できない。
【0012】
本発明は、レーザダイオード個々に光量/電流特性のばらつきがあっても、個々に、劣化をタイミングよく簡易かつ確実に検出することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
(1)感光体(111M);
該感光体を荷電する手段(110M);
レーザダイオード(LD),該レーザダイオードに通電するトランジスタ(43),該トランジスタが該レーザダイオードに通電する電流を電圧に変換し該電圧を電流値を表すデジタルデータである電流データに変換する電流検出手段(46〜48),前記レーザダイオードの発光光量を検出する光量検出手段(PD),モード指定信号が光量調整を指示すると前記光量検出手段(PD)が検出する発光光量を目標光量とするように前記トランジスタにより前記レーザダイオードに流す電流を制御しモード制御信号がラッチを指示すると光量調整は停止して画信号に対応して前記レーザダイオードに通電する自動光量制御器(44)、および、前記レーザダイオードの出力光を前記感光体に走査投射するポリゴンミラー、を備える露光装置(102);
感光体の静電潜像を顕像剤で顕像にする現像装置(120M);および、
感光体の顕像を直接又は中間転写体を介して用紙に転写する手段(106);
を含む作像機構を備え、さらに、
電流データを保持する不揮発メモリ(264);および、
前記作像機構に給電が開始され動作電圧が与えられた直後に、前記自動光量制御器(44)に光量調整を指示するモード指定信号を与えて前記電流検出手段(46〜48)の電流データ(Iy)が前記不揮発メモリの電流データ(PIy)よりも設定値以上大きいと前記レーザダイオードの劣化を表す情報を発生し設定値未満であるときには前記不揮発メモリの電流データを今回検出した電流データに更新する診断、を行う診断手段(131);
を備える画像形成装置。
【0014】
これによれば、自動光量制御器(44)の、光量検出手段(PD)が検出する発光光量を目標光量とするようにレーザダイオードに流す電流を制御するフィードバック制御機能により、レーザダイオード子の劣化が進むときの光出力の急激な低下に連動して、レーザダイオードの通電電流値が急激に上昇する。このとき、レーザダイオードの電流データ(Ip)が、不揮発メモリ(264)に保持している電流データ(PIy)より設定値以上大きくなるので、診断手段(131)がレーザダイオードの劣化を表わす情報を発生する。この診断が、作像機構に給電が開始され動作電圧が与えられる度に、自動的に行われる。これにより、レーザダイオード個々に光量/電流特性のばらつきがあっても、個々に、劣化をタイミングよく簡易かつ確実に検出できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(2)前記診断手段(131)は、前記作像機構への給電が遮断された省エネモードから、該作像機構に動作電圧が与えられるスタンバイモードへの切替わりの直後に、前記診断を行う;上記(1)に記載の画像形成装置。
【0016】
これによれば、レーザダイオードの劣化を検出する上記診断が、作像機構への給電が遮断された省エネモードから、該作像機構に動作電圧が与えられるスタンバイモードへの切換の度に自動的に行われる。これにより、レーザダイオード個々に光量/電流特性のばらつきがあっても、個々に、劣化をタイミングよく簡易かつ確実に検出できる。
【0017】
(3)前記発光素子(LD)近くの温度を検出し温度データを発生する温度検出手段(49〜51);を更に備え、前記診断手段(131)は、前記作像機構に動作電圧が与えられた直後に、前記温度データが設定値以上になると、前記診断を行う;上記(1)又は(2)に記載の画像形成装置。
【0018】
レーザダイオードの光出力は、温度に依存し、通電開始時には一般的にはレーザダイオードおよびその周りの温度が低いので、光出力が低い。時間が経過するにつれて、通電によりレーザダイオードの温度が上昇して光出力が上昇する。使用環境に対応して、レーザダイオードの温度はあるところで飽和する。すなわち安定する。そこで本実施態様では、温度検出手段(49〜51)を用いて、検出温度が設定値以上であるときに、電流値検出による劣化判定を行う。判定の信頼性が高くなる。
【0019】
(4)前記電流検出手段(46〜48)が発生した電流データ(Iy)が表わす値を可視表示する手段(20の260);を更に備える上記(1)乃至(3)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0020】
これによれば、劣化したか否かの判定のみならず、発光素子の通電状態をモニタすることができる。
【0021】
(5)前記現像装置は、マゼンダM,シアンC,イエローYおよびブラックKの各色作像用があり;前記転写手段は、用紙に各色現像のトナー像を重ね転写する;上記(1)乃至(4)のいずれか1つに記載のカラー画像形成装置。
【0022】
前記感光体,荷電手段,現像装置および転写手段はそれぞれ、マゼンダM,シアンC,イエローYおよびブラックKの各色作像用があり;前記レーザダイオードも各色作像用があって、前記自動光量制御器も各レーザダイオード通電用があり;前記診断手段(131)は、各自動光量制御器による前記診断を順次に行う;上記(5)に記載のタンデム方式のカラー画像形成装置。
【0023】
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より、明らかになろう。
【0024】
【実施例】
図1に、本発明の一実施例の複合機能フルカラーデジタル複写機の外観を示す。このフルカラー複写機は、大略で、自動原稿送り装置(ADF)30と、操作ボード20と、カラースキャナ10と、カラープリンタ100と、給紙バンク35の各ユニットで構成されている。ステープラ及び作像された用紙を積載可能なトレイ付きのフィニッシャ34と、両面ドライブユニット33と、大容量給紙トレイ36は、プリンタ100に装着されている。
【0025】
機内の画像データ処理装置ACP(図3)には、パソコンPCが接続したLAN(Local Area Network)が接続されており、ファクシミリコントロールユニットFCU(図3)には、電話回線PN(ファクシミリ通信回線)に接続された交換器PBXが接続されている。カラープリンタ100のプリント済の用紙は、排紙トレイ108上またはフィニッシャ34に排出される。
【0026】
図2に、カラープリンタ100の機構を示す。この実施例のカラープリンタ100は、レーザプリンタである。このレーザプリンタ100は、マゼンダ(M),シアン(C),イエロー(Y)および黒(ブラック:K)の各色の画像を形成するための4組のトナー像形成ユニットが、転写紙の移動方向(図中の右下から左上方向y)に沿ってこの順に配置されている。即ち、4連ドラム方式のフルカラー画像形成装置である。
【0027】
これらマゼンダ(M),シアン(C),イエロー(Y)および黒(K)のトナー像形成ユニットは、それぞれ、感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kを有する感光体ユニット110M,110C,110Yおよび110Kと、現像ユニット120M,120C,120Yおよび120Kとを備えている。また、各トナー像形成部の配置は、各感光体ユニット内の感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kの回転軸が水平x軸(主走査方向)に平行になるように、且つ、転写紙移動方向y(副走査方向)に所定ピッチの配列となるように、設定されている。
【0028】
また、レーザプリンタ100は、上記トナ−像形成ユニットのほか、レーザ走査によるレーザ露光ユニット102、給紙カセット103,104、レジストローラ対105、転写紙を担持して各トナ−像形成部の転写位置を通過するように搬送する転写搬送ベルト160を有する転写ベルトユニット106、ベルト定着方式の定着ユニット107、排紙トレイ108,両面ドライブ(面反転)ユニット33等を備えている。また、レーザプリンタ100は、図示していない手差しトレイ、トナ−補給容器、廃トナーボトル、なども備えている。
【0029】
レーザ露光ユニット102は、レーザ発光器41M,41C,41Y,41K、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに基づいて各感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kの表面にレーザ光を、x方向に振り走査しながら照射する。
【0030】
図2上の一点鎖線は、転写紙の搬送経路を示している。給紙カセット103,104から給送された転写紙は、図示しない搬送ガイドで案内されながら搬送ローラで搬送され、レジストローラ対105に送られる。このレジストローラ対105により所定のタイミングで転写搬送ベルト160に送出された転写紙は転写搬送ベルト160で担持され、各トナ−像形成部の転写位置を通過するように搬送される。
【0031】
各トナー像形成部の感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに形成されたトナー像が、転写搬送ベルト160で担持され搬送される転写紙に転写され、各色トナー像の重ね合わせ即ちカラー画像が形成された転写紙は、定着ユニット107に送られる。すなわち転写は、転写紙上にじかにトナー像を転写する直接転写方式である。定着ユニット107を通過する時トナー像が転写紙に定着する。トナー像が定着した転写紙は、排紙トレイ108,フィニッシャ36又は両面ドライブユニット33に排出又は送給される。
【0032】
イエローYのトナ−像形成ユニットの概要を次に説明する。他のトナ−像形成ユニットも、イエローYのものと同様な構成である。イエローYのトナー像形成ユニットは、前述のように感光体ユニット110Y及び現像ユニット120Yを備えている。感光体ユニット110Yは、感光体ドラム111Yのほか、感光体ドラム表面に潤滑剤を塗布するブラシローラ,感光体ドラム表面をクリーニングする揺動可能なブレード,感光体ドラム表面に光を照射する除電ランプ,感光体ドラム表面を一様帯電する非接触型の帯電ローラ、等を備えている。
【0033】
感光体ユニット110Yにおいて、交流電圧が印加された帯電ローラにより一様帯電された感光体ドラム111Yの表面に、レーザ露光ユニット102で、プリントデータに基づいて変調されポリゴンミラーで偏向されたレーザ光Lが走査されながら照射されると、感光体ドラム111Yの表面に静電潜像が形成される。感光体ドラム11IY上の静電潜像は、現像ユニット20Yで現像されてイエローYのトナー像となる。転写搬送ベルト160上の転写紙が通過する転写位置では、感光体ドラム11IY上のトナー像が転写紙に転写される。トナ−像が転写された後の感光体ドラム111Yの表面は、ブラシローラで所定量の潤滑剤が塗布された後、ブレードでクリーニングされ、除電ランプから照射された光によって除電され、次の静電潜像の形成に備えられる。
【0034】
現像ユニット120Yは、磁性キャリア及びマイナス帯電のトナ−を含む二成分現像剤を収納している。そして、現像ケース120Yの感光体ドラム側の開口から一部露出するように配設された現像ローラや、搬送スクリュウ、ドクタブレード、トナ−濃度センサ,粉体ポンプ等を備えている。現像ケース内に収容された現像剤は、搬送スクリュウで攪拌搬送されることにより摩擦帯電する。そして、現像剤の一部が現像ローラの表面に担持される。ドクタブレードが現像ローラの表面の現像剤の層厚を均一に規制し、現像ローラの表面の現像剤中のトナーが感光体ドラムに移り、これにより静電潜像に対応するトナー像が感光体ドラム111Y上に現われる。現像ケース内の現像剤のトナー濃度はトナ−濃度センサで検知される。濃度不足の時には、粉体ポンプが駆動されてトナーが補給される。
【0035】
転写ベルトユニット106の転写搬送ベルト160は、各トナ−像形成部の感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに接触対向する各転写位置を通過するように、4つの接地された張架ローラに掛け回されている。張架ローラの1つが109である。これらの張架ローラのうち、2点鎖線矢印で示す転写紙移動方向上流側の入口ローラには、電源から所定電圧が印加された静電吸着ローラが対向するように配置されている。これらの2つのローラの間を通過した転写紙は、転写搬送ベルト160上に静電吸着される。また、転写紙移動方向下流側の出口ローラは、転写搬送ベルトを摩擦駆動する駆動ローラであり、図示しない駆動源に接続されている。また、転写搬送ベルト160の外周面には、電源から所定のクリーニング用電圧が印加されたバイアスローラが接触するように配置されている。このバイアスローラにより転写搬送ベルト160上に付着したトナ−等の異物が除去される。
【0036】
また、感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに接触対向する接触対向部を形成している転写搬送ベルト160の裏面に接触するように、転写バイアス印加部材を設けている。これらの転写バイアス印加部材は、マイラ製の固定ブラシであり、各転写バイアス電源から転写バイアスが印加される。この転写バイアス印加部材で印加された転写バイアスにより、転写搬送ベルト160に転写電荷が付与され、各転写位置において転写搬送ベルト160と感光体ドラム表面との間に所定強度の転写電界が形成される。
【0037】
転写搬送ベルト160で搬送され、感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに形成された各色トナー像が転写された用紙は、定着装置107に送り込まれてそこで、トナー像が加熱,加圧によって用紙に熱定着される。熱定着後、用紙は左側板の上部のフィニッシャ34への排紙口34otからフィニッシャ34に送り込まれる。又は、プリンタ本体の上面の排紙トレイ108に排出される。
【0038】
4個の感光体ドラムの中の、マゼンダ像,シアン像およびイエロー像形成用の感光体ドラム111M,111Cおよび111Yは、図示しないカラードラム駆動用の1個の電気モータ(カラードラムモータ;カラードラムM:図示略)により、動力伝達系及び減速機(図示略)を介して1段減速にて駆動される。ブラック像形成用の感光体ドラム111Kはブラックドラム駆動用の1個の電気モータ(Kドラムモータ:図示略)により、動力伝達系及び減速機(図示略)を介して1段減速にて駆動される。また、転写搬送ベルト160は、上記Kドラムモータによる動力伝達系を介した転写駆動ローラの駆動により、回動移動する。従って、上記Kドラムモータは、K感光体ドラム11Kと転写搬送ベルト60を駆動し、上記カラードラムモータは、M,C,Y感光体ドラム11M,11C,11Yを駆動する。
【0039】
また、K現像器120Kは、定着ユニット107を駆動している電気モータ(図示略)で、動力伝達系およびクラッチ(図示略)を介して駆動される。M,C,Y現像器120M,120C,120Yは、レジストローラ105を駆動する電気モータ(図示略)で、動力伝達系およびクラッチ(図示略)を介して駆動される。現像器120M,120C,120Y,120Kは絶えず駆動されている訳ではなく、所定タイミングを持って駆動出来る様、上記クラッチにより駆動伝達を受ける。
【0040】
再度図1を参照する。フィニッシャ34は、スタッカトレイすなわち積載降下トレイ34hsおよびソートトレイ群34stを持ち、積載降下トレイ34hsに用紙(プリント済紙,転写済紙)を排出するスタッカ排紙モードと、ソートトレイ群34stに排紙するソータ排紙モードを持つ。
【0041】
プリンタ100からフィニッシャ34に送り込まれた用紙は、左上方向に搬送されそして上下逆U字型の搬送路を経て、下向きに搬送方向を切換えてから、設定されているモードに応じて、スタッカ排紙モードのときには排出口から積載降下トレイ34hsに排出される。ソータ排紙モードのときには、ソータトレイ群34stの、そのとき排出中の用紙が割り当てられたソータトレイに排出される。
【0042】
ソータ排紙モードが指定されるとフィニッシャ内排紙コントローラは、最下部の重ね待避位置に置いたソートトレイ群34stを、図1上で2点鎖線で示す使用位置に上駆動し、ソータトレイ間の間隔を広げる。ソータ排紙モードでは、1回(一人)の設定枚数の複写又はプリントは、部ソートにソータ排紙モードが設定されているときには、同一原稿(画像)をプリントした各転写紙をソートトレイ群34stの各トレイに仕分け収納する。頁ソートにソータ排紙モードが設定されているときには、各トレイを各頁(画像)に割り当てて、同一頁をプリントした各転写紙を1つのソートトレイに積載する。
【0043】
図3に、図1に示す複写機の画像処理系統のシステム構成を示す。このシステムでは、読取ユニット11と画像データ出力I/F(Interface:インターフェイス)12でなるカラー原稿スキャナ12が、画像データ処理装置ACPの画像データインターフェース制御CDIC(以下単にCDICと表記)に接続されている。画像データ処理装置ACPにはまた、カラープリンタ100が接続されている。カラープリンタ100は、画像データ処理装置ACPの画像データ処理器IPP(Image Processing Processor;以下では単にIPPと記述)から、書込みI/F134に記録画像データを受けて、作像ユニット135でプリントアウトする。作像ユニット135は、図2に示すものである。
【0044】
画像データ処理装置ACP(以下では単にACPと記述)は、パラレルバスPb,画像メモリアクセス制御IMAC(以下では単にIMACと記述),画像メモリであるメモリモジュールMEM(以下では単にMEMと記述),システムコントローラ1,RAM4,不揮発メモリ5,フォントROM6,CDIC,IPP等、を備える。パラレルバスPbには、ファクシミリ制御ユニットFCU(以下単にFCUと記述)を接続している。操作ボード20はシステムコントローラ1に接続している。
【0045】
カラー原稿スキャナ10の、原稿を光学的に読み取る読取ユニット11は、原稿に対するランプ照射の反射光を、センサボードユニットSBU(以下では単にSBUと表記)上の、CCDで光電変換してR,G,B画像信号を生成し、A/DコンバータでRGB画像データに変換し、そしてシェーディング補正して、出力I/F12を介してCDICに送出する。
【0046】
CDICは、画像データに関し、原稿スキャナ10(出力I/F12),パラレルバスPb,IPP間のデータ転送、ならびに、プロセスコントローラ131とACPの全体制御を司るシステムコントローラ1との間の通信をおこなう。また、RAM132はプロセスコントローラ131のワークエリアとして使用され、ROM133はプロセスコントローラ131の動作プログラム等を記憶している。
【0047】
画像メモリアクセス制御IMAC(以下では単にIMACと記述)は、MEMに対する画像データの書き込み/読み出しを制御する。システムコントローラ1は、パラレルバスPbに接続される各構成部の動作を制御する。また、RAM4はシステムコントローラ1のワークエリアとして使用され、不揮発メモリ5はシステムコントローラ1の動作プログラム等を記憶している。
【0048】
操作ボード20は、ACPがおこなうべき処理を指示する。たとえば、処理の種類(複写、ファクシミリ送信、画像読込、プリント等)および処理の枚数等を入力する。これにより、画像データ制御情報の入力をおこなうことができる。
【0049】
スキャナ10の読取ユニット11より読み取った画像データは、スキャナ10のSBUでシェーディング補正210を施してから、IPPで、スキャナガンマ補正,フィルタ処理などの、読取り歪を補正する画像処理を施してから、MEMに蓄積する。MEMの画像データをプリントアウトするときには、IPPにおいてRGB信号をYMCK信号に色変換し、プリンタガンマ変換,階調変換,および、ディザ処理もしくは誤差拡散処理などの階調処理などの画質処理をおこなう。画質処理後の画像データはIPPから書込みI/F134に転送される。書込みI/F134は、階調処理された信号に対し、パルス幅とパワー変調によりレーザー制御をおこなう。その後、画像データは作像ユニット135へ送られ、作像ユニット135が転写紙上に再生画像を形成する。
【0050】
IMACは、システムコントローラ1の制御に基づいて、画像データとMEMのアクセス制御,LAN上に接続した図示しないパソコンPC(以下では単にPCと表記)のプリント用データの展開,MEMの有効活用のための画像データの圧縮/伸張をおこなう。
【0051】
IMACへ送られた画像データは、データ圧縮後、MEMに蓄積され、蓄積された画像データは必要に応じて読み出される。読み出された画像データは、伸張され、本来の画像データに戻しIMACからパラレルバスPbを経由してCDICへ戻される。CDICからIPPへの転送後は画質処理をして書込みI/F134に出力し、作像ユニット135において転写紙上に再生画像を形成する。
【0052】
画像データの流れにおいて、パラレルバスPbおよびCDICでのバス制御により、デジタル複合機の機能を実現する。ファクシミリ送信は、読取られた画像データをIPPにて画像処理を実施し、CDICおよびパラレルバスPbを経由してFCUへ転送することによりおこなわれる。FCUは、通信網へのデータ変換をおこない、それを公衆回線PNへファクシミリデータとして送信する。ファクシミリ受信は、公衆回線PNからの回線データをFCUにて画像データへ変換し、パラレルバスPbおよびCDICを経由してIPPへ転送することによりおこなわれる。この場合、特別な画質処理はおこなわず、書込みI/F134から出力し、作像ユニット135において転写紙上に再生画像を形成する。
【0053】
複数ジョブ、たとえば、コピー機能,ファクシミリ送受信機能,プリンタ出力機能が並行に動作する状況において、読取ユニット11,作像ユニット135およびパラレルバスPbの使用権のジョブへの割り振りは、システムコントローラ1およびプロセスコントローラ131において制御する。プロセスコントローラ131は画像データの流れを制御し、システムコントローラ1はシステム全体を制御し、各リソースの起動を管理する。また、デジタル複合機の機能選択は、操作ボード20においておこなわれ、操作ボード20の選択入力によって、コピー機能,ファクシミリ機能等の処理内容を設定する。
【0054】
システムコントローラ1とプロセスコントローラ131は、パラレルバスPb,CDICおよびシリアルバスSbを介して相互に通信をおこなう。具体的には、CDIC内においてパラレルバスPbとシリアルバスSbとのデータ,インターフェースのためのデータフォーマット変換をおこなうことにより、システムコントローラ1とプロセスコントローラ131間の通信を行う。
【0055】
各種バスインターフェース、たとえばパラレルバスI/F 7、シリアルバスI/F 9、ローカルバスI/F 3およびネットワークI/F 8は、IMACに接続されている。コントローラーユニット1は、ACP全体の中での独立性を保つために、複数種類のバス経由で関連ユニットと接続する。
【0056】
システムコントローラ1は、パラレルバスPbを介して他の機能ユニットの制御をおこなう。また、パラレルバスPbは画像データの転送に供される。システムコントローラ1は、IMACに対して、画像データをMEMに蓄積させるための動作制御指令を発する。この動作制御指令は、IMAC,パラレルバスI/F 7、パラレルバスPbを経由して送られる。
【0057】
この動作制御指令に応答して、画像データはCDICからパラレルバスPbおよびパラレルバスI/F 7を介してIMACに送られる。そして、画像データはIMACの制御によりMEMに格納されることになる。
【0058】
一方、ACPのシステムコントローラ1は、PCからのプリンタ機能としての呼び出しの場合、プリンタコントローラとネットワーク制御およびシリアルバス制御として機能する。ネットワーク経由の場合、IMACはネットワークI/F 8を介してプリント出力要求データを受け取る。
【0059】
汎用的なシリアルバス接続の場合、IMACはシリアルバスI/F 9経由でプリント出力要求データを受け取る。汎用のシリアルバスI/F 9は複数種類の規格に対応しており、たとえばUSB(Universal Serial Bus)、1284または1394等の規格のインターフェースに対応する。
【0060】
PCからのプリント出力要求データはシステムコントローラ1により画像データに展開される。その展開先はMEM内のエリアである。展開に必要なフォントデータは、ローカルバスI/F 3およびローカルバスRb経由でフォントROM6を参照することにより得られる。ローカルバスRbは、このコントローラ1を不揮発メモリ5およびRAM4と接続する。
【0061】
シリアルバスSbに関しては、PCとの接続のための外部シリアルポート2以外に、ACPの操作部である操作ボード20との転送のためのインターフェースもある。これはプリント展開データではなく、IMAC経由でシステムコントローラ1と通信し、処理手順の受け付け、システム状態の表示等をおこなう。
【0062】
システムコントローラ1とMEMおよび各種バスとのデータ送受信は、IMACを経由しておこなわれる。MEMを使用するジョブはACP全体の中で一元管理される。
【0063】
図4に、操作ボード20の回路ブロックを示す。操作ボード20には、液晶ディスプレイ(LCD)260,操作キー・マトリクス271,表示LED(発光ダイオード)272等がある。キー・マトリクス271には、省エネモード(休止モード又は低電力モード)からスタンバイモードに、またその逆への切換えを指示するための電源キーがある。省エネモードが設定されている時に電源キーが一回押されると、省エネモードからスタンバイモードに切換る。スタンバイモードであるときに電源キーが一回押されると、スタンバイモードから省エネモードに切換る。
【0064】
図4に示す操作ボード20の電気制御系の主体は、システムコントローラ1のMPU61とコミュニケーションし、操作ボード20の入力を読取り、ボード上の表示を制御するCPU253,このCPU253の制御プログラムが格納されているROM265,制御時にデータの一時格納等を行うためのRAM266,LCD260の描画データを格納するVRAM268,このVRAM268に接続されLCD260の描画タイミング制御等を行う液晶表示コントローラ(LCDC)267,時刻データを発生する時計IC 273等がある。LCDC267には、CFLの光源をバックライト270として有するLCD260が接続される。CPU253には更に、CFLバックライト270を駆動するインバータ269,キー・マトリクス271,表示LED261のLEDマトリクス272およびそれらのLEDを駆動するLED駆動装置73等が接続されている。
【0065】
また、CPU253が接続されたデータバスには、画像処理モード,状態情報および使用実績記憶用の不揮発性RAM(NVRAM)264が接続されている。このNVRAM264に、後述する露光ドライバ42M〜42K(図5)がレーザ発光器41M〜42Kの各LD(レーザダイオード)に通電した電流データDIy〜DIk、が保持されている。
【0066】
省エネモードからスタンバイモードへ、またその逆への切換え要否の判定処理はシステムコントローラ1が行い、図示しない電源装置の、各部への給電スイッチのオン/オフをシステムコントローラ1が行う。システムコントローラ1には省エネモードでも動作電圧が印加されているが、プリンタ100にはスタンバイモードで動作電圧が与えられ、省エネモードでは、プリンタ100への給電は遮断である。したがって、プリンタ100のプロセスコントローラ131には、省エネモードからスタンバイモードへの切換りのときに、動作電圧が印加される。
【0067】
図5に、プリンタ100の作像ユニット135(図3)にあるLD(レーザダイオード)制御板135b上の、レーザ発光器41M〜41Kに通電する露光ドライバ42M〜42Kを示す。
【0068】
マゼンダMの画像形成に用いられるレーザ発光器41Mは、感光体ドラム111Mを露光するレーザダイオードLDと、その出力光の一部の光量(光パワー)を検出するフォトダイオードPDとが1パッケージに組込まれた、APC(Automatic Power Controller)駆動用のレーザ発光器である。レーザ発光器41MのレーザダイオードLDには、トランジスタ43が通電し、レーザダイオードLDに流れる電流に比例する電圧が、抵抗46に現れる。この電圧は増幅器47で増幅されA/Dコンバータ48で、デジタルデータすなわち電流データに変換される。
【0069】
トランジスタ43は、APC44が与える電流指示電圧に比例する電流をレーザダイオードLDに流す。レーザダイオードLDの出力光量に対応する電圧をフォトダイオードPDが発生して、APC44にフィードバックする。APC44は、目標光量にフィードバック光量が合致するように、トランジスタ43のベースバイアスを制御する。すなわちレーザダイオードLDの駆動電流を制御する。
【0070】
プロセスコントローラ131は、レーザダイオードLDの劣化をチェックするときにはI/Oポート135aの出力ポートo2から、点灯を指示する高レベルHを、オアゲート45を通してAPC44の点灯信号入力端に印加する。画像露光を行うときには、記録/非記録を指示する2値信号(画信号)を、出力ポートo1からオアゲート45を通してAPC44の点灯信号入力端に印加する。APC44のモード指定端子には、プロセスコントローラ131が、出力ポートo3から、モード指定信号を与える。モード指定信号が低レベルLであると、APC44は、目標光量にフィードバック光量が合致するように、トランジスタ43のベースバイアスを制御する。モード指定信号がLからHに切り換わると、APC44は、そのときの駆動状態をラッチし、モード指定信号がHの間、フィードバック制御を行わず、APC44の点灯信号入力端にHが到来すると、ラッチした駆動状態で定電流を流す。
【0071】
他のレーザ発光器41C,41Y,41Kの各レーザダイオードLDに通電する露光ドライバ42C,42Yおよび42Kの構成も、上述の42Mと同一である。LD制御板135には、その温度を検出する温度センサ49,温度検出回路50およびA/Dコンバータ51があり、プロセスコントローラ131は、A/Dコンバータ51で温度検出信号をデジタル変換して読み込む。すなわち温度データを読み込む。
【0072】
図6に、プロセスコントローラ131の制御動作の概要を示す。システムコントローラ1が、各部への給電を、省エネモードからスタンバイモードに切換えてプリンタ100への給電を開始すると、プロセスコントローラ131に動作電圧が加わる。これがプロセスコントローラ131の電源オンである。
【0073】
プロセスコントローラ131は、動作電圧が加わると、初期化を実行してプリンタ100のハードウエアの動作状態を待機時のものに設定し、プロセスコントローラ131の情報も、待機時のものに設定する(ステップ1)。そして状態検出を行う(ステップ2)。
【0074】
なお、以下においては、カッコ内には、ステップという語を省略して、ステップNo.数字のみを記す。
【0075】
状態検出の結果、画像形成機構が、正常動作ができない状態であると、操作ボード20のLCD260に、異常内容と、対処方の告知を表示する(4)。状態検出の結果、正常であると、定着温度制御を開始する(5)。すなわち定着装置107のヒータへ通電する、図示しない交流通電制御回路の交流電源リレーをオンにする。そして定着温度が、定着目標温度より少し低い第1設定値以上になると、機内の空気循環と冷却用の吸排気を行うファンの駆動を開始し(6,7)、レーザ露光ユニット102のポリゴンミラーの駆動とレーザ発光器41M〜41Kの駆動(ライン同期信号を発生する光出力)を開始し(8)、機内気流が安定し、LD制御板135bの温度がある程度上昇する待ち時間Tm1、の経過を待つ(9)。
【0076】
時間Tm1が経過すると、プロセスコントローラ131は、LD制御板135bの温度が第2設定値以上になるのを待って(10)、第2設定値以上になると、「レーザ発光器41Mの電流検出」(11)を実行する。
【0077】
図7に、「レーザ発光器41Mの電流検出」(11)の内容を示す。ここでプロセスコントローラ131は、露光ドライバ42MのAPC44の点灯信号入力端に、I/Oポート135aの出力ポートo2およびオアゲート45を介して、点灯指示Hを与えるとともに、出力ポートo3から、フィードバック制御を指示するモード指定信号Lを、APC44のモード指定端子に与える(31)。これによりAPC44が、レーザダイオードLDの光出力(PDの検出信号)が基準値となる電流をLDに流すように、トランジスタ43のベース電圧を調整する。プロセスコントローラ131は、このようなフィードバック制御によって光出力が基準値に安定に収束するに要する時間よりも少し長い設定時間Tm2、が経過するのを待つ(32)。
【0078】
経過すると、出力ポートo3からAPC44のモード指定端子に与えるモード指定信号を、Hに切り換える(33)。これによりAPC44は、トランジスタ43のベースに印加するベースバイアス電圧を、その時点のものにホールド(セーブ)し、フィードバック制御は中止する。なお、画像露光時には、APC44の点灯信号入力端に、画信号が記録を指示するHが与えられたとき、ならびに、画像領域外でライン同期信号を発生するためにHが与えられたときに、APC44は、ホールドしている電圧をトランジスタ43のベースに出力する。
【0079】
前述のように、モード指定端子に与えるモード指定信号をHに切り換える(33)と、プロセスコントローラ131は、出力ポートo4に、A/D変換を指示するLを出力し(34)、これに応答してA/Dコンバータ48がデジタル変換した電流データIyを読み込む(35)。そして電流データIyを操作ボード20のLCD260に表示し(36)、操作ボード20のNVRAM264から、レーザ発光器41M宛てに格納している電流データPIyを読み出して、Iy−Plyが設定値以上かをチェックする(37)。すなわち、今回検出した駆動電流Iyが、メモリデータPlyよりも設定値以上大きいかを確認する(37)。Iy−Plyが設定値以上であると、レーザダイオードLDの劣化により、駆動電流が急激に上昇した、とみなし、レーザ発光器39の故障を操作ボード20のLCD260に表示して(39)、レーザ露光ユニット102の駆動を停止する(40)。すなわち、レーザ露光ユニット102の、モータおよび発光器への給電を停止する。
【0080】
Iy−Plyが設定値未満であると、レーザダイオードLDはまだ劣化に至っていないすなわち健全と見なして、操作ボード20のNVRAM2の、レーザ発光器41M宛てに格納している電流データPIyを、今回検出した電流データIyに書き換える(38)。すなわち更新する。この電流データIyが、次回の劣化検出時の比較データPIyとなる。レーザダイオードLDの使用時間が増大するにつれて駆動電流値がわずかに増えるが、そのような変動を劣化として捉えてしまう誤検出が回避される。
【0081】
図6を再度参照する。「レーザ発光器41Mの電流検出」(11)を終えて、レーザ発光器41Mが健全であると、プロセスコントローラ131は、「レーザ発光器41Cの電流検出」(12)を実行する。この内容は、前述の「レーザ発光器41Mの電流検出」(11)と同様である。「レーザ発光器41Cの電流検出」(12)を終えて、レーザ発光器41Cが健全であると、プロセスコントローラ131は、「レーザ発光器41Yの電流検出」(13)を実行する。この内容も、前述の「レーザ発光器41Mの電流検出」(11)と同様である。「レーザ発光器41Yの電流検出」(13)を終えて、レーザ発光器41Yが健全であると、プロセスコントローラ131は、「レーザ発光器41Kの電流検出」(14)を実行する。この内容も、前述の「レーザ発光器41Mの電流検出」(11)と同様である。
【0082】
「レーザ発光器41Kの電流検出」(14)を終えて、レーザ発光器41Kが健全であると、プロセスコントローラ131は、システムコントローラ1にレディ(プリント可)を報知して(15)、システムコントローラ1が、プリント(複写,印刷)コマンドを送ってくるのを待つ(16)。コマンド受けると、指示された条件のプリントを行う(17)。それを終了すると、プリンタ100内の状態検出(18)を行って、異常があれば操作ボード20にそれを表示するが(19,20)、異常が無いと、システムコントローラ1にレディを報知して(15)、システムコントローラ1が、プリントコマンドを送ってくるのを待つ(16)。
【0083】
この実施例では、省エネモードからスタンバイモードに切換えるときにシステムコントローラ1が、プリンタ100に給電する図示しないスイッチをオフからオンにすることにより、プロセスコントローラ131が図6に示す制御動作を行うので、上述の劣化検出(図6の11〜14)は、プリンタ100に電源が投入される度に行われる。したがってレーザ発光器41M〜41Kのいずれかが劣化した場合、ユーザは、プリンタ100に電源が入ったときに、劣化を認知できる。
【0084】
【発明の効果】
自動光量制御器(44)の、光量検出手段(PD)が検出する発光光量を目標光量とするようにレーザダイオードに流す電流を制御するフィードバック制御機能により、レーザダイオード子の劣化が進むときの光出力の急激な低下に連動して、レーザダイオードの通電電流値が急激に上昇する。このとき、レーザダイオードの電流データ(Ip)が、不揮発メモリ(264)に保持している電流データ(PIy)より設定値以上大きくなるので、診断手段(131)がレーザダイオードの劣化を表わす情報を発生する。この診断が、作像機構に給電が開始され動作電圧が与えられる度に、自動的に行われる。これにより、レーザダイオード個々に光量/電流特性のばらつきがあっても、個々に、劣化をタイミングよく簡易かつ確実に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の複合機能がある複写機の外観を示す正面図である。
【図2】 図1に示すプリンタ100の作像機構の概要を示す拡大縦断面図である。
【図3】 図1に示す複写機の画像処理システムの概要を示すブロック図である。
【図4】 図3に示す操作ボード20の電気要素を示すブロック図である。
【図5】 図3に示す作像ユニット135にあるLD制御板135b上の、画像露光用のレーザ発光器を付勢する露光ドライバ42および42Cの構成を示すブロック図である。
【図6】 図3および図5に示すプロセスコントローラ131の制御の概要を示すフローチャートである。
【図7】 図6に示す「レーザ発光器41Mの電流検出」(11)の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10:カラー原稿スキャナ
20:操作ボード
30:自動原稿供給装置
34:フィニッシャ
34hs:積載降下トレイ
34ud:昇降台
34st:ソートトレイ群
41M,41C,41Y,41K:レーザ発光器
LD:レーザダイオード
PD:フォトダイオード
44:APC(Automatic Power Controller:自動光量制御器)
45:オアゲート
46:抵抗
47:増幅器
49:温度センサ
100:カラープリンタ
PC:パソコン
PBX:交換器
PN:通信回線
102:光書込みユニット
103,104:給紙カセット
105:レジストローラ対
106:転写ベルトユニット
107:定着ユニット
108:排紙トレイ
110M,110C,110Y,110K:感光体ユニット
111M,111C,111Y,111K:感光体ドラム
120M,120C,120Y,120K:現像器
160:転写搬送ベルト
ACP:画像データ処理装置
CDIC:画像データインターフェース制御
IMAC:画像メモリアクセス制御
IPP:画像データ処理器

Claims (6)

  1. 感光体;
    該感光体を荷電する手段;
    レーザダイオード,該レーザダイオードに通電するトランジスタ,該トランジスタが該レーザダイオードに通電する電流を電圧に変換し該電圧を電流値を表すデジタルデータである電流データに変換する電流検出手段,前記レーザダイオードの発光光量を検出する光量検出手段,モード指定信号が光量調整を指示すると前記光量検出手段が検出する発光光量を目標光量とするように前記トランジスタにより前記レーザダイオードに流す電流を制御しモード制御信号がラッチを指示すると光量調整は停止して画信号に対応して前記レーザダイオードに通電する自動光量制御器、および、前記レーザダイオードの出力光を前記感光体に走査投射するポリゴンミラー、を備える露光装置;
    感光体の静電潜像を顕像剤で顕像にする現像装置;および、
    感光体の顕像を直接又は中間転写体を介して用紙に転写する手段;
    を含む作像機構を備え、さらに、
    電流データを保持する不揮発メモリ;および、
    前記作像機構に給電が開始され動作電圧が与えられた直後に、前記自動光量制御器に光量調整を指示するモード指定信号を与えて前記電流検出手段の電流データが前記不揮発メモリの電流データよりも設定値以上大きいと前記レーザダイオードの劣化を表す情報を発生し設定値未満であるときには前記不揮発メモリの電流データを今回検出した電流データに更新する診断、を行う診断手段;
    を備える画像形成装置。
  2. 前記診断手段は、前記作像機構への給電が遮断された省エネモードから、該作像機構に動作電圧が与えられるスタンバイモードへの切替わりの直後に、前記診断を行う;請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記発光素子近くの温度を検出し温度データを発生する温度検出手段;を更に備え、前記診断手段は、前記作像機構に動作電圧が与えられた直後に、前記温度データが設定値以上になると、前記診断を行う;請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記電流検出手段が発生した電流データが表わす値を可視表示する手段;を更に備える請求項1乃至3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  5. 前記現像装置は、マゼンダM,シアンC,イエローYおよびブラックKの各色作像用があり;前記転写手段は、用紙に各色現像のトナー像を重ね転写する;請求項1乃至4のいずれか1つに記載のカラー画像形成装置。
  6. 前記感光体,荷電手段,現像装置および転写手段はそれぞれ、マゼンダM,シアンC,イエローYおよびブラックKの各色作像用があり;前記レーザダイオードも各色作像用があって、前記自動光量制御器も各レーザダイオード通電用があり;前記診断手段は、各自動光量制御器による前記診断を順次に行う;請求項5に記載のタンデム方式のカラー画像形成装置。
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