JP4353351B2 - 遊技機試験システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、試験対象となる遊技機において所定の試験時間だけ遊技を行い、その試験時間内における遊技状態の履歴を記録する試験を行う遊技機試験システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、遊技機の一種であるパチンコ機では、所定の始動条件が成立すると図柄表示装置に図柄が変動表示され、変動停止時の図柄の組合せが特定の組合せとなると特別遊技状態(いわゆる、大当り状態)に移行するものがある。大当り状態では、特定の入賞口(例えば、大入賞口)が開放されてパチンコ球が入賞し易い状態となり、遊技者には多くのパチンコ球が払出される。この大当り状態となるか否かの確率は、一般的には直前に大当り状態となったときの図柄の組合せによって高確率状態(大当り状態となる確率が高い状態)と低確率状態(大当り状態となる確率が低い状態)とに切替えられるようになっている。したがって、この種のパチンコ機において遊技者に払出されるパチンコ球の数は、大当り状態となる確率や高確率状態となる確率等によって決まることとなる。
【0003】
ところで、この種のパチンコ機では、遊技者に払出されるパチンコ球の数が妥当な範囲内となるための規則(例えば、大当り状態となる確率が所定の範囲内であること,高確率状態となる確率が所定の範囲内であること等)が設けられている。このため、新機種に係るパチンコ機を販売する際は、そのパチンコ機が規則を遵守しているか否かを判定するため、そのパチンコ機で所定の試験時間だけ実際に遊技を行い、その際の大当り状態となる確率や、高確率状態となる確率等を調べる試験が行われる。この試験を行うための従来の遊技機試験システムについて図11を参照して説明する。
図11に示すように、従来の遊技機試験システムは、遊技機Aと、遊技機Aと接続され遊技機Aの遊技状態の履歴を記録する試験機Bにより構成される。遊技機Aは、遊技機Aに設けられた各種電装装置を制御するCPU300を備える。CPU300には、出力ポート302a,302b,302c,302dを介してコネクタ304が接続されている。一方、試験機Bには、このコネクタ304とハーネスa,b,c,d・・によって接続されるコネクタ306が設けられる。このコネクタ306は、入力ポート308a,308b,308c,308dを介して試験機BのCPU310に接続されている。
上記構成において、遊技機AのCPU300は、遊技機Aの各遊技状態〔大当り状態,高確率状態等〕を示す状態信号を出力ポート302a,302b,302c,302dから試験機Bに向って出力する。出力ポート302a,302b,302c,302dから出力された状態信号は、コネクタ304,ハーネスa,b,c,d・・及びコネクタ306を介して試験機Bの入力ポート308a,308b,308c,308dに入力する。試験機BのCPU310は、入力ポート308a,308b,308c,308dに入力する状態信号を所定の時間間隔でスキャンする。そして、入力ポート308a,308b,308c,308dに入力する状態信号のいずれかの信号レベルが変化すると、CPU310は入力ポート308a,308b,308c,308dに入力する全ての状態信号を取り込み時経列順に格納する。
したがって、試験機Bには、遊技機Aの遊技状態が変化すると(すなわち、状態信号の信号レベルが変化すると)、その時点の遊技機の全ての遊技状態が時経列順に格納されることとなる。このため、試験機Bに格納された遊技状態の履歴を調べることによって大当り状態となる確率等を求め、その求めた確率が規則の範囲内であるか否かが判定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したパチンコ機においては、遊技中にパチンコ球が連続して遊技盤面に向って発射されるため、遊技盤面上は多数のパチンコ球が同時に流下する状態となる。このため、遊技盤面上を流下する多数のパチンコ球が遊技盤面上に設けられた入賞口やゲート等に同時に入賞する場合があり、この場合にはパチンコ機の複数の遊技状態が同時に変化することがある。また、上述したパチンコ機では、規則によって複数の遊技状態を同時に変化させなければならない場合もある。例えば、大当たり状態中は低確率状態としなければならないという規則があるため、高確率状態で大当たり状態となった場合には、通常遊技状態から大当たり状態に変化すると同時に高確率状態から低確率状態に変化することとなる。
ここで、図11を用いて説明した遊技機試験システムの試験機Bは、入力ポート308a,308b,308c,308dに入力する状態信号のいずれか一つの信号レベルが変化すると、そのときの全ての状態信号が取り込み格納する。したがって、複数の遊技状態が同時に変化したときに、CPU300(遊技機A)が仮に状態信号の出力レベルを一つずつ順に変化させる(出力する)こととすると、試験機Bは状態信号が変化する毎に状態信号を格納することとなる。このため、遊技機Aに生じた現象(遊技状態の変化)としては1回であるにも関わらず、試験機Bには複数回の現象(複数回の遊技状態の変化)として記録されることとなる。
このために、従来の技術では、同時に変化し得る遊技状態毎に状態信号をグループ化し、グループ化された状態信号については同時に信号レベルを切替える処理が必要となっていた。特に、このグループ化される状態信号の種類は、機種や仕様等によって異なる場合が有り、この場合には、それぞれの機種・仕様等に適合したプログラムが必要となる。
【0005】
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の遊技状態が同時に変化し得る遊技機を試験する場合であっても、状態信号をグループ化する等の処理を行うことなく遊技状態の履歴を正確に記録できる技術を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び効果】
上記課題を解決するため本願発明の遊技機試験システムは、遊技中に複数の遊技状態が同時に変化し得る遊技機と、その遊技機において所定の試験時間だけ遊技が行われる際に、その試験時間内における遊技状態の履歴を記録する試験機とを備える。
遊技機は、遊技状態が変化したタイミングにおける遊技機の遊技状態を示す所定のビット数単位の複数種類の状態信号を種類毎に作成するCPUと、CPUで作成された状態信号を出力する状態信号出力ポートと、第1制御信号を出力する第1制御信号出力ポートと、第2制御信号を出力する第2制御信号出力ポートを有する。CPUは、作成した状態信号を種類毎に順に状態信号出力ポートに出力することを繰り返すことで全種類の状態信号を状態信号出力ポートから出力させ、各状態信号が状態信号出力ポートから出力される毎に第1制御信号出力ポートから第1制御信号を出力させ、前記全種類の状態信号が出力されると第2制御信号出力ポートから第2制御信号を出力させる。試験機は、状態信号出力ポートから出力される全種類の状態信号が常時入力する状態信号入力ポートと、その状態信号入力ポートに入力する状態信号のいずれか1つの信号レベルが変化したときに、状態信号入力ポートに入力する全種類の状態信号を取得して時系列順に格納する状態履歴格納部を有する。
そして、前記状態信号出力ポートと前記状態信号入力ポートの間にはさらにインターフェース装置が配される。そのインターフェース装置は、状態信号出力ポートに並列に接続された複数のラッチ回路を有する第1ラッチ回路群と、第1ラッチ回路群のいずれか一つに第1制御信号出力ポートから出力された第1制御信号を出力するデコーダ回路と、第1ラッチ回路群の各ラッチ回路の出力側に1対1で直列に接続されるとともに第2制御信号出力ポートと接続され、状態信号入力ポートに状態信号を出力する複数のラッチ回路を有する第2ラッチ回路群を有する。
第1ラッチ回路群は、その各ラッチ回路がデコーダ回路から出力される第1制御信号が入力したタイミングで状態信号出力ポートから順に出力される状態信号を種類毎にラッチすることによって、状態信号出力ポートから出力される全種類の状態信号をラッチする。
第2ラッチ回路群は、その各ラッチ回路が第2制御信号出力ポートから第2制御信号が出力されるタイミングで第1ラッチ回路群の中の直列に接続されているラッチ回路にラッチされている状態信号をラッチするとともに状態信号入力ポートに状態信号を出力する。
【0008】
このような構成によると、状態信号出力部から出力される状態信号はデコーダ回路により選択されたラッチ回路にラッチされる。したがって、状態信号出力部に並列に複数のラッチ回路を接続しても、出力される状態信号の種類毎に異なるラッチ回路に状態信号を保持することができる。よって、状態信号出力部から1度に出力できる状態信号のビット数を全種類の状態信号数より少なくすることができ、遊技機の状態信号出力部を小型化することができる。
【0009】
このような構成では、第1ラッチ回路群から出力された状態信号は第2ラッチ回路群でラッチされ保持される。したがって、第1ラッチ回路群に状態信号が複数回にわたって出力されている間は、第2ラッチ回路群で直前の信号出力タイミングにおける状態信号を保持することで、試験機に入力する状態信号の信号レベルが変化することを防止できる。
【0010】
このような構成によると、第2ラッチ回路群から出力される状態信号が遊技機から出力される制御信号によってコントロールされるため、適切なタイミングで試験機に状態信号を出力することができる。
【0013】
上記課題は請求項2に記載の発明によっても解決することができる。
すなわち、請求項2に記載の発明は、遊技処理を行う制御装置によって遊技状態が切換えられるとともに、遊技結果によって複数の遊技状態が同時に変化する遊技機である。
この遊技機は、遊技状態が変化したタイミングにおける遊技機の遊技状態を示す所定のビット数単位の複数種類の状態信号を種類毎に作成するCPUと、CPUに接続され、CPUで作成された状態信号を出力する状態信号出力部と、第1制御信号を出力する第1制御信号出力部と、第2制御信号を出力する第2制御信号出力部と、状態信号出力部に並列に接続された複数のラッチ回路からなる第1ラッチ回路群と、その第1ラッチ回路群のいずれか一つに第1制御信号出力部から出力された第1制御信号を出力するデコーダ回路と、第1ラッチ回路群の各ラッチ回路の出力側に1対1で直列に接続されるとともに第2制御信号出力部と接続され、状態信号入力部に状態信号を出力する複数のラッチ回路を有する第2ラッチ回路群を備える。
CPUは、作成した状態信号を種類毎に順に状態信号出力部に出力することを繰り返すことで全種類の状態信号を状態信号出力部から出力させ、各状態信号が状態信号出力部から出力される毎に第1制御信号出力部から第1制御信号を出力させ、前記全種類の状態信号が出力されると第2制御信号出力部から第2制御信号を出力させる。
第1ラッチ回路群は、その各ラッチ回路がデコーダ回路から出力される第1制御信号が入力したタイミングで状態信号出力部から順に出力される状態信号を種類毎にラッチすることで、状態信号出力部から出力される全種類の状態信号をラッチする。
第2ラッチ回路群は、その各ラッチ回路が第2制御信号出力部から第2制御信号が出力されるタイミングで第1ラッチ回路群の中の直列に接続されているラッチ回路にラッチされている状態信号をラッチするとともに状態信号入力部に状態信号を出力する。
【0015】
上記課題は請求項3に記載の発明によっても解決することができる。
すなわち、請求項3に記載の発明は、制御基板と、その制御基板に実装されて遊技処理を実行する制御素子とを備え、制御素子で遊技処理が実行されることで遊技状態が切換えられるとともに、遊技結果によって複数の遊技状態が同時に切換えられる遊技機である。
この遊技機の制御基板には、遊技状態を示す状態信号を出力するための出力端子が実装可能とされており、その出力端子は、並列に接続された複数のラッチ回路からなる第1ラッチ回路群と、その第1ラッチ回路群のいずれか一つに第1制御信号を出力するデコーダ回路と第1ラッチ回路群の各ラッチ回路の出力側に1対1で直列に接続されるとともに、第2制御信号出力部と接続されるラッチ回路を有する第2ラッチ回路群を備えるインターフェース装置が接続可能で、かつ、制御基板に実装されることで前記制御素子に接続される。
また、この遊技機の制御素子には、前記出力端子からインターフェース装置に状態信号を出力するための制御プログラムがインストール又はインストール可能とされている。そして、制御プログラムによって制御素子は、複数の遊技状態が同時に切換えられたときに、遊技状態が変化したタイミングにおける遊技機の遊技状態を示す所定のビット数単位の複数種類の状態信号を種類毎に作成する状態信号作成手段と、デコーダ回路を介して第1ラッチ回路群のいずれかのラッチ回路に第1制御信号を出力する第1制御信号出力手段と、状態信号作成手段で作成された複数種類の状態信号を種類毎に順に出力することを繰り返して複数の状態信号を前記出力端子からインターフェース装置の第1ラッチ回路群に出力して、第1ラッチ回路群の第1制御信号が出力されたラッチ回路に状態信号をラッチさせるラッチ手段と、ラッチ手段によって第1ラッチ回路群にラッチされた状態信号を第2ラッチ回路群に一斉に出力させるための第2制御信号を第2ラッチ回路群に出力する第2制御信号出力手段と、ラッチ手段によって複数種類の状態信号の各状態信号が出力される毎に第1制御信号出力手段から第1制御信号を出力させるとともに、ラッチ手段によって前記複数種類の状態信号の全てが出力されると第2制御信号出力手段から第2制御信号を出力させる信号出力制御手段として機能させる。
【0016】
上記の遊技機は、制御基板に状態信号を出力するための出力端子を実装し、かつ、制御素子に制御プログラムをインストールすることで試験用の遊技機として用いることができ、請求項1に記載の試験システムと同様の作用効果を奏することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具現化した一実施形態に係るパチンコ機用試験システムについて図面を参照して説明する。まず、試験システムに組み込まれる試験用のパチンコ機について図1,図2を参照して説明する。
なお、試験用のパチンコ機は、遊技状態を示す状態信号を試験機に出力するための機能が付加されている点のみが市販されているパチンコ機と異なり、その他の点については市販されているパチンコ機と同一の構成を有している。すなわち、市販されているパチンコ機は、試験用パチンコ機の制御基板に実装されている状態信号を出力するための電子素子(後述する出力ポート),コネクタ等が取り除かれたものである〔ただし、制御基板自体は、試験用遊技機と市販されている遊技機で共通化されており、基板上にプリントされている配線も同一となる。〕。したがって、以下の説明では市販されているパチンコ機と同一の装置,部材に付いては、その詳細な説明を省略する。
図1は、本実施形態に係るパチンコ機2の外観を示す正面図である。図1に示すように、パチンコ機2には、上皿30、下皿32、ハンドル34、スピーカ31、遊技盤22が設けられている。上皿30は賞球の受け皿であり、下皿32は上皿30が賞球でオーバーフローしたときに賞球を貯留する受け皿である。ハンドル34は、遊技者がパチンコ機2で遊技する際に操作する部材である。スピーカ31は、遊技状態に応じて効果音等を発生する。
【0018】
遊技盤22には、その中央に図柄表示装置4が配設され、その下方には第1種始動口44と大入賞口40が設けられている。
第1種始動口44には、始動口センサ42が設けられている。パチンコ球が第1種始動口44に入賞すると、始動口センサ42がそのパチンコ球を検出し、後述する図柄表示装置4が図柄変動を開始する。また、パチンコ球が第1種始動口44に入ると、賞球が上皿30に払出される。
大入賞口40には、開閉蓋38と、この開閉蓋38を開閉駆動するソレノイド28が備えられている。この開閉蓋38は、後述する図柄変動が所定の図柄の組合せで停止すると所定時間(例えば20秒間)開放される(以下、開閉蓋38が開放される状態を大当り状態という)。開閉蓋38が開放されると、大入賞口40にパチンコ球が入賞可能な状態となり、大入賞口40にパチンコ球が入賞すると上皿30に賞球が払出される。また、大入賞口40には、Vゾーン(図示省略)が設けられ、このVゾーンにはVゾーンセンサ36が設けられている。開閉蓋38が開放されてVゾーンにパチンコ球が入賞すると、Vゾーンセンサ36がそのパチンコ球を検出し、これに基づいて開閉蓋38が所定回数(最大16回)開放される。
【0019】
図柄表示装置4は、液晶表示器からなる図柄表示器6を有する。図柄表示器6には、3つの特別図柄、すなわち、画面左側に左特別図柄(以下、単に左図柄という)が、画面中央に中特別図柄(以下、単に中図柄という)が、画面右側に右特別図柄(以下、単に右図柄という)が表示される。本実施形態においては、左図柄、中図柄、右図柄には0〜9の数字が用いられ、これらの図柄は、上述した第1種始動口44にパチンコ球が入賞すると変動を開始する。変動を開始した特別図柄は、所定時間経過後に左図柄、右図柄、中図柄の順に変動を停止し、変動停止時の図柄の組合せが所定の組合せ(本実施形態では、7・7・7等のゾロ目)となると、上述した大入賞口40の開閉蓋38が開放される。
また、本実施形態では、変動停止時の図柄の組合せが奇数のゾロ目(例えば、1・1・1や3・3・3等)で大当りとなった場合、大当りとなる確率の高い高確率状態(いわゆる、確変状態)となる。高確率状態では、大当りとなる確率が高くなると同時に、図柄表示器6に表示される図柄変動は変動時間が短い変動パターンが優先的に選択されるようになる(いわゆる、時間短縮状態)。したがって、高確率状態では時間短縮によって図柄表示器6に多くの図柄変動が表示され、かつ、各図柄変動が大当りとなる確率が高くされるため、遊技者にとって有利な遊技状態となる。
なお、本実施形態のパチンコ機2においては、特別図柄が奇数のゾロ目で大当りとなった場合(高確率状態となる図柄の組合せで大当りになった場合)でも大当り状態中は低確率状態とされ、大当たり状態が終了し通常遊技状態に戻ったときに高確率状態に切換えられる。
【0020】
次に、上述したパチンコ機2の制御系の構成について図2を参照して説明する。図2に示すように、パチンコ機2の制御系は、主としてメイン制御部50と表示制御部70により構成される。なお、メイン制御部50,表示制御部70は、いずれも基板上にプリント配線を施し、プリント配線が施された基板(すなわち、制御基板)に電子素子(CPU,出力ポート)やコネクタ等の部品を実装することで構成されている。
メイン制御部50は、パチンコ機2の各装置の動作を統括的に制御する制御装置であり、後述する表示制御部70の他に、払出処理を行う払出制御部(図示省略)、スピーカから効果音やBGMを発生させるための処理を行う音制御部(図示省略)、遊技盤22に装着されたランプの点灯駆動処理を行うランプ制御部(図示省略)等が接続されている。
メイン制御部50は、CPU54を中心に、このCPU54にバス64を介して接続された入力処理回路52、ROM56、RAM58、通信制御回路60、駆動制御回路62、試験機通信制御回路66を備える。
CPU54は、ROM56に格納されている遊技制御プログラムを実行してパチンコ機2で行われる遊技を統括的に制御する遊技処理と、パチンコ機2の遊技状態を示す状態信号を試験機200(後述する)に出力する状態信号出力処理を行う。RAM58には、CPU54が上記の処理を行う際に各種データや入出力信号が格納される。
CPU54で行われる遊技処理としては、例えば、始動口センサ42からの検出信号を受信すると抽選を行い、その抽選の結果に基づいて図柄表示器5に図柄を変動表示する処理や、その抽選の結果が大当たりであった場合に大入賞口40を開閉する処理等がある。さらに、抽選の結果や所定の切替条件の成立に基づいて、高確率状態と低確率状態とを切替えたり、時間短縮状態と通常変動時間状態とを切替える処理を行う。なお、CPU54で行われる遊技処理については、既に市販され公知となっているパチンコ機と同一であるため、これ以上の詳細な説明は省略する。
CPU54の状態信号出力処理は、上述の遊技処理が実行されることでパチンコ機2の遊技状態が切り替わる際に実行される。すなわち、遊技処理により切替えられた遊技状態に対応する状態信号の出力レベルを変化させ、その状態信号を試験機200に出力する(状態信号出力処理の詳細な手順については後述する)。ここで、状態信号出力処理によってメイン制御部50から試験機200に出力される状態信号の一例を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
表1において、大当り中信号はパチンコ機2が大当り状態か否かを示す信号であり、大当り状態であると信号レベルはHIGHレベルとなり、大当り状態でない(すなわち、通常遊技状態である)と信号レベルはLOWレベルとなる。高確率中信号は、パチンコ機2が高確率状態か否かを示す信号であり、高確率状態であると信号レベルはHIGHレベルとなり、高確率状態でない(すなわち、低確率状態である)と信号レベルはLOWレベルとなる。特別図柄時短中信号は、パチンコ機2が時間短縮状態か否かを示す信号であり、時間短縮状態であると信号レベルはHIGHレベルとなり、時間短縮状態でない(すなわち、通常変動時間状態である)と信号レベルはLOWレベルとなる。
ここで、上述した各状態信号の信号レベルの切替えを具体的に説明するため、例えば、特別図柄が7・7・7(奇数のゾロ目)で大当り状態となり、大当り状態から通常遊技状態に戻る場合を考える。既に説明したように本実施形態では、特別図柄が高確率状態となる図柄の組合せ(7・7・7)で大当り状態となった場合においても大当り状態中は低確率状態とされる。また、パチンコ機2が高確率状態に切換えらえると同時に、パチンコ機2は時間短縮状態に切換えられる。したがって、上述の例の場合、大当り状態から通常遊技状態に戻るタイミングで、大当り中信号がHIGHレベルからLOWレベルに切替えられ、同時に高確率中信号がLOWレベルからHIGHレベルに切替えられ、さらに、特別図柄時短中信号がLOWレベルからHIGHレベルに切替えられる。すなわち、これら3つの信号の信号レベルは同時に切り替えられ、試験機200に出力されなければならないこととなる。
【0023】
入力処理回路52は、始動口センサ42、Vゾーンセンサ36等と接続され、これらのセンサから出力された信号をメイン制御部50内で処理可能なデータ形式に変換する。駆動制御回路52は、ソレノイド28と接続され、CPU54から出力された信号に基づいてソレノイド28の開閉駆動を行う回路である。通信制御回路60は、表示制御部70と接続され、表示制御部70にコマンドを送信するための回路である。試験機通信制御回路66は、インターフェース基板100(以下、単にI/F基板という)を介して試験機200に接続され、CPU54の状態信号出力処理によって出力される各状態信号をI/F基板100に出力するための回路である。
【0024】
表示制御部70は、メイン制御部50と同様、CPU74を中心に、このCPU74にバス82を介して接続されたROM76、RAM78、通信制御回路72、表示制御回路80、試験機通信制御回路84を備える。
CPU74は、ROM76に格納された制御プログラムに従って動作し、メイン制御部50から送信されたコマンドデータに基づいて図柄表示器6に画像を表示する表示制御処理(特別図柄の変動表示等)と、図柄表示器6に特別図柄が変動中か否か等を示す状態信号を試験機200に出力する状態信号出力処理を行う。ROM76には、上記制御プログラムの他に表示用の全データ(特別図柄、背景図等)が格納され、RAM78には、メイン制御部50から送信されたコマンドデータ等の各種データが上記制御プログラムの実行に応じて格納される。
CPU74で実行される状態信号出力処理は、上述のメイン制御部50(CPU54)で実行される状態信号出力処理と同一の処理であり、出力される状態信号の種類のみが異なる。ここで、表示制御部70から試験機200に出力される状態信号の一例を表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】
表2において、左図柄変動中信号(中図柄変動中信号,右図柄変動中信号)は、左図柄(中図柄,右図柄)が変動状態のときに出力される信号(すなわち、変動状態のときにHIGHレベル)である。全図柄変動中信号は、左図柄・中図柄・右図柄の全ての図柄が変動中のときに出力される信号(全図柄が変動状態のときHIGHレベル)である。図柄確定信号は、左図柄・中図柄・右図柄の各図柄が変動を停止して図柄が確定したときに所定時間出力される信号(所定時間だけHIGHレベルとされる信号)である。左図柄データ(中図柄データ,右図柄データ)は、停止した図柄の種類(本実施形態では0〜9のいずれかの数)を示す6ビットの信号である。また、左図柄色データ(中図柄色データ,右図柄色データ)は、上記左図柄データと同期して出力され、停止した図柄の色を示す2ビットのデータである。
なお、既に説明した内容から明らかなように、図柄変動開始時には左図柄・中図柄・右図柄が同時に変動を開始するため、上記の左図柄変動中信号、中柄変動中信号、右図柄変動中信号並びに全図柄変動中信号は、図柄変動の開始と同時に揃って試験機200に出力されなければならない(すなわち、信号レベルがHIGHレベルとされなければならない)。さらに、各図柄データと各図柄色データは、同時に試験機200に出力されなければならない。
【0027】
通信制御回路72はメイン制御部50から送信されたコマンドデータを受信するための回路である。表示制御回路80は表示用の画像データの作成や、作成した画像データを図柄表示器6に出力するための回路である。具体的には、表示制御回路80は、CPU74から出力されたコマンドを受信すると、まず、当該コマンドに応じた所定の表示用データをROM76から読み込む。次に、ROM76から読み込んだ表示用データから図柄表示器6に所定の画像(背景図、特別図柄、キャラクタ等)を表示するための画像データを作成し、その画像データを図柄表示器6に出力する。これによって、図柄表示器6には所定の画像(背景、特別図柄及びキャラクタ等)が映し出されることとなる。
また、試験機通信制御回路84は、メイン制御部50に設けられた試験機通信制御回路66と同様の回路であり、I/F基板100を介して試験機200に接続され、CPU74の状態信号出力処理によって出力される各状態信号をI/F基板100(最終的には試験機200)に出力するための回路である。
【0028】
次に、上述の試験用のパチンコ機2に接続されるI/F基板100と試験機200の構成について図3を参照して説明する。なお、上述の説明から明らかなように、I/F基板100(試験機200)にはメイン制御部50と表示制御部70の2つの制御部が接続される。しかしながら、メイン制御部50と表示制御部70の違いによって、I/F基板100及び試験機200の回路構成に相違はない。このため、以下の説明では、メイン制御部50とI/F基板100及び試験機200が接続される場合の回路構成を説明する。
図3に示すように、メイン制御部50のCPU54と接続された出力ポート57a,57b(試験機通信制御回路66の一部を構成)にはコネクタ59(請求項でいう出力端子に相当する)が接続されており、コネクタ59はメイン制御部50が設けられる基板上に実装されている。出力ポート57aは状態信号を出力するための電子部品であり、出力ポート57bは制御信号を出力するための電子部品である。コネクタ59と出力ポート57aとは、8ビット信号線(状態信号が出力される信号線)で接続され、コネクタ59と出力ポート57bは、第1チップセレクト信号を出力するための複数本の第1制御信号線、第2チップセレクト信号を出力するための1本の第2制御信号線で接続されている。コネクタ59の出力側は、8ビット信号線、第1制御信号線、第2制御信号線によってコネクタ102(I/F基板100に設けられている)が接続されている。
【0029】
コネクタ102の8ビット信号線の出力側には、I/F基板100に設けられた複数の第1ラッチ回路106a,106b,106c・・(東芝製TC74HC273)が並列に接続される。これら第1ラッチ回路106a,106b,106c・・の出力側には、同じくI/F基板100に設けられた第2ラッチ回路108a,108b,108c・・(東芝製TC74HC273)が直列に接続される。そして、これら第2ラッチ回路108a,108b,108c・・の出力側は、バッファ回路110a,110b,110c(東芝製TCD4HC244)を介してコネクタ112(I/F基板100の出力側のコネクタ)に接続される。したがって、コネクタ112からは、第2ラッチ回路108a,108b,108c・・から出力される複数の8ビット信号が出力されることとなる。
また、コネクタ102の第1制御信号線の出力側は、デコーダ回路104を介して第1ラッチ回路106a,106b,106c・・に接続されている。さらに、コネクタ102の第2制御信号線の出力側は、第2ラッチ回路108a,108b,108c・・に並列に接続されている。
【0030】
上述したI/F基板100の出力側のコネクタ112には、コネクタ202を介して入力ポート204a,204b,204c・・が接続される。したがって、試験機200の入力ポート204a,204b,204c・・には、第2ラッチ回路108a,108b,108c・・から出力される複数の8ビット信号がそれぞれ入力する。
入力ポート204a,204b,204c・・には、試験機200のCPU206(制御装置)が接続されている。CPU206は、入力ポート204a,204b,204c・・に入力する状態信号のいずれかの信号レベルが変化したときに、そのときに入力ポート204a,204b,204c・・に入力する全ての状態信号を取り込んで時系列順に格納する処理を行う。
なお、試験機200は、従来公知の試験機と何ら変わりがなく、その他の構成については本発明と直接関係がないため、ここではその説明を省略する。
【0031】
次に、上述のように構成される試験システムにおいて、パチンコ機2の制御部から試験機200に状態信号を出力するための処理及び試験機200による状態信号の格納処理について図4及び図5を用いて説明する。ここで、図4はパチンコ機2の制御部(メイン制御部50,表示制御部70)で実行される状態信号出力処理のフローチャートであり、図5は試験機200で実行される状態信号格納処理のフローチャートである。
なお、既に述べたように本実施形態では、メイン制御部50と表示制御部70の2つの制御部から試験機200に状態信号が出力されるが、両制御部における状態信号出力処理は同一であるため、以下の説明ではメイン制御部50から状態信号を出力する場合を例に説明する。
【0032】
まず、メイン制御部50で実行される状態信号出力処理について説明する。状態信号出力処理では、まず、図4に示すようにCPU54は、パチンコ機2の遊技状態に変化があったか否かを判定する(S10)。具体的には、CPU54が並列処理している遊技処理によってパチンコ機2の遊技状態が切替えられたか否かを判定する。例えば、図柄表示器6に表示される図柄変動が大当りとなる場合には、その図柄変動の終了と同時にパチンコ機2は大当り状態に切替えられる。したがって、図柄変動が終了しパチンコ機2が大当り状態に切替えられたときは、上記ステップS10の判定はYESとされる。
パチンコ機2の遊技状態が変化していない場合〔ステップS10でNOの場合〕には、そのまま状態信号出力処理を終了し、パチンコ機2の遊技状態が変化している場合〔ステップS10でYESの場合〕には、CPU54は試験機200に出力する状態信号を順に作成する(S12)。具体的には、CPU54は、メイン制御部50から出力される全ての状態信号(変化していない遊技状態を示す状態信号を含む)を決められた順序で作成する。なお、既に説明したように、CPU54からI/F基板100には8ビット信号線によって状態信号が出力される。したがって、ステップS12では試験機200に出力される全ての状態信号を8ビット単位で、かつ、決められた順序で作成する。
ステップS12によって状態信号が作成されると、次に、作成された8ビット単位毎の状態信号を決められた順に一つだけ選択して出力ポート57aにセットする(S14)。これによって、出力ポート57aにセットされた状態信号が、I/F基板100の各第1ラッチ回路106a,106b,106c・・に入力することとなる(図3参照)。
出力ポート57aに状態信号がセットされると、次に、CPU54は、I/F基板100の第1ラッチ回路106a,106b,106c・・のいずれか一つに第1チップセレクト信号を出力する(S16)。これによって、第1チップセレクト信号が入力した第1ラッチ回路は、当該第1チップセレクト信号が入力した時点で、入力している状態信号をラッチする。したがって、CPU54は出力ポート57aにセットする状態信号の種類と、第1チップセレクト信号を出力する第1ラッチ回路を制御することで、第1ラッチ回路毎に決められた種類の状態信号をラッチさせることができる。なお、第1ラッチ回路に状態信号がラッチされると、これによって当該第1ラッチ回路に接続されている第2ラッチ回路に入力する状態信号の状態が変化することとなる(ただし、第1ラッチ回路でラッチされた状態信号が変化した遊技状態に係る状態信号でない場合には変化しない)。
第1チップセレクト信号が出力されると、次に、全ての状態信号を出力したか否かが判断される(S18)。すなわち、ステップS12で作成された状態信号を全て出力したか否かが判断される。
全ての状態信号が出力されていない場合〔ステップS18でNOの場合〕には、ステップS14に戻ってステップS14からの処理が繰り返される。これによって、ステップS12で作成された全ての状態信号が決められた第1ラッチ回路にラッチされることとなる。
全ての状態信号が出力された場合〔ステップS18でYESの場合〕には、次に、CPU54は各第2ラッチ回路108a,108b,108c・・に第2チップセレクト信号を出力する(S20)。これにより、各第2ラッチ回路108a,108b,108c・・は、入力する状態信号(すなわち、第1ラッチ回路106a,106b,106c・・から出力される状態信号)を同一のタイミングでラッチする。第2ラッチ回路108a,108b,108c・・で状態信号がラッチされると、そのラッチされた状態信号がそれぞれ試験機200の入力ポート204a,204b,204c・・に入力することとなる。
【0033】
次に、試験機200のCPU206による状態信号の格納処理について図5を参照して説明する。図5に示すように、まず、CPU206は入力ポート204a,204b,204c・・に入力する状態信号を所定時間毎に監視し、入力ポート204a,204b,204c・・に入力する状態信号に変化があったか否かを判定する(S22)。すなわち、第2ラッチ回路108a,108b,108c・・から出力される状態信号に変化があったか否かを判定する。
入力ポート204a,204b,204c・・に入力する状態信号に変化がない場合〔ステップS22でNOの場合〕には、そのまま状態信号格納処理を終了し、入力ポート204a,204b,204c・・に入力する状態信号に変化がある場合〔ステップS22でNOの場合〕には、ステップS24に進む。ステップS24に進むと、CPU206は入力ポート204a,204b,204c・・に入力する全ての状態信号(すなわち、第2ラッチ回路108a,108b,108c・・のそれぞれから出力される状態信号)を取り込み(S24)、次いで、ステップS24で取り込んだ全ての状態信号をRAMの所定のアドレスに時系列順に格納する(S26)。
したがって、試験機200のRAMには、遊技状態が変化する毎に入力ポート204a,204b,204c・・に入力する全ての状態信号が格納され、この格納された状態信号の履歴から大当り状態となる確率や高確率状態となる確率が求められる。
【0034】
上述の説明から明らかなように、パチンコ機2の遊技状態が変化すると、全ての状態信号が8ビット単位で複数回にわたってメイン制御部50からI/F基板200に出力され、出力された状態信号はI/F基板200の第1ラッチ回路106a,106b,106c・・のいずれかにラッチされる。状態信号が第1ラッチ回路106a,106b,106c・・にラッチされると、第1ラッチ回路106a,106b,106c・・から第2ラッチ回路108a,108b,108c・・にラッチされた状態信号が出力される。
しかしながら、メイン制御部50からI/F基板200に状態信号が出力されている間(すなわち、第1ラッチ回路106a,106b,106c・・に状態信号がラッチされている間)は、第2ラッチ回路108a,108b,108c・・は直前にラッチした状態信号を保持するため、第2ラッチ回路108a,108b,108c・・から出力される状態信号は変化しない。したがって、試験機200に入力する状態信号の信号レベルが変わることなく、全ての状態信号をメイン制御部50からI/F基板200に出力することができる。
上述のようにしてメイン制御部50から出力された状態信号がI/F基板200の第1ラッチ回路106a,106b,106c・・でラッチされると、第2ラッチ回路108a,108b,108c・・のそれぞれにメイン制御部50から出力された第2チップセレクト信号が同一のタイミングで入力する。このため、第1ラッチ回路106a,106b,106c・・から出力される各状態信号が第2ラッチ回路108a,108b,108c・・に同一タイミングでラッチされる。したがって、試験機200の入力ポート204a,204b,204c・・には、第1ラッチ回路106a,106b,106c・・にラッチされていた状態信号が同一タイミングで入力し、試験機200に取り込まれることとなる。すなわち、メイン制御部50から複数回にわたって出力された状態信号が、I/F基板100を介することで試験機200に同一タイミング(第2チップセレクト信号を出力するタイミング)で入力し取り込まれることとなる。
【0035】
上述したI/F基板100(第1ラッチ回路と第2ラッチ回路)の作用を図6,図7のタイミングチャートを用いて具体的に説明する。図6はメイン制御部50から一つの第1ラッチ回路に信号(1番目の信号AAH,2番目の信号55H)が出力される場合において、当該第1ラッチ回路と、当該第1ラッチ回路に接続された第2ラッチ回路にラッチされるデータの時間的変化を示す図であり、図7はメイン制御部から3回にわたって状態信号が出力され、出力された状態信号がI/F基板100にラッチされるタイミングと、試験機200に取り込まれるタイミングを示す図である。
まず、図6を参照して2つのラッチ回路の作用を説明する。図6の最上段に示すように、メイン制御部50の出力ポート57aにセットされる信号がAAHから55Hとなると、第1ラッチ回路に入力する信号はAAHから55Hとなる。ただし、入力する信号が55Hとなっても第1セレクト信号(図中、上から2段目に示される)が第1ラッチ回路に入力するまでは、第1ラッチ回路から出力される信号(図中、上から3段目に示される)はAAHで維持され、第1セレクト信号が入力するタイミングで55Hとなる。第1ラッチ回路から出力される信号が55Hでラッチされると第2ラッチ回路には信号55Hが入力する。しかしながら、第2チップセレクト信号(図中、上から4段目に示される)が第2ラッチ回路に入力するまでは第2ラッチ回路から出力される信号(図中、最下段に示される)はAAHで維持され、第2チップセレクト信号が入力するタイミングで55Hとなる。
したがって、第1ラッチ回路と第2ラッチ回路を直列に接続し、各ラッチ回路に出力するチップセレクト信号の出力タイミングを制御することで、第2ラッチ回路から出力される信号の状態を変えることなく、第1ラッチ回路に信号をラッチさせることができる。
【0036】
次に、図7を参照してメイン制御部50から出力される状態信号が試験機200に取り込まれるときの試験システムの作用を説明する。なお、具体的に説明するため、図柄変動が7・7・7で大当りとなり、当該大当り遊技状態が終了したときに出力される状態信号を例に説明する。
既に説明したように、図柄変動が7・7・7で大当りとなったときの当該大当り状態が終了すると(大当り状態から通常遊技状態となると)、パチンコ機2は低確率状態から高確率状態となり、さらに通常変動時間状態から時間短縮状態となる。したがって、大当り中信号,高確率中信号,特別図柄時短中信号の3つの信号の信号レベルは同時に変化することとなる。図7には、これら3つの信号がグループ化されること無く3回にわたって出力されるものとして、I/F基板100のラッチタイミングと、試験機200での状態信号の取り込みタイミングを示している。
図7に示すように、まず、通常遊技状態であることを示す状態信号(大当り中信号)がメイン制御部50から出力され、その出力された状態信号は1番目の第1チップセレクト信号が出力されるタイミングで第1ラッチ回路106aにラッチされる。次に、高確率状態であることを示す状態信号(高確率中信号)がメイン制御部50から出力され、その出力された状態信号は2番目の第1チップセレクト信号が出力されるタイミングで第1ラッチ回路106bにラッチされる。最後に、時間短縮状態であることを示す状態信号(特別図柄時短中信号)がメイン制御部50から出力され、その出力された状態信号は3番目の第1チップセレクト信号が出力されるタイミングで第1ラッチ回路106cにラッチされる。なお、メイン制御部50から状態信号が出力されている間は、第2チップセレクト信号は出力されておらず、試験機200に入力する状態信号の信号レベルには変化がない。
上述したようにしてメイン制御部50から出力された状態信号がI/F基板100の各ラッチ回路106a,106b,106cにラッチされると、次に第2チップセレクト信号が出力される(図7では3番目の第1チップセレクト信号と略同時に出力されている)。第2チップセレクト信号が出力されると、第1ラッチ回路106a,106b,106cにラッチされている信号が第2ラッチ回路108a,108b,108cにラッチされ、試験機200に同一タイミングで入力する。試験機200に状態信号が入力すると、その入力する状態信号の信号レベルは変化しているため、試験機200は、これら3つの状態信号を同時に取り込みRAMに記憶することとなる。
なお、表示制御部70も、上述したメイン制御部50と同様に試験機200にI/F基板100を介して接続され、また、メイン制御部50と同様に状態信号が出力される。したがって、表示制御部70から出力される状態信号も、時系列順に試験機200に取込まれることとなる。
【0037】
以上説明したように、本実施形態では、複数の遊技状態が同時に変化し、変化した遊技状態に係る状態信号がグループ化されずに複数回にわたってメイン制御部50から出力される場合でも、変化した遊技状態に係る状態信号は同一タイミングで試験機200に入力し、試験機200に取込まれることとなる。このため、パチンコ機2の遊技状態の履歴を正確に記録することができる。
また、本実施形態では、メイン制御部50から複数回にわたって全種類の状態信号を出力するため、メイン制御部50に設けられる出力端子(状態信号を出力する端子)の数を状態信号の数より少なくされている。このため、メイン制御部50に状態信号を出力するためのコネクタを小さくすることができ、メイン制御部50を小型化することができる。
【0038】
(第2実施形態) 次に、本発明の第2実施形態に係るパチンコ機用試験システムについて図8〜図10を参照して説明する。ここで、図8は第2実施形態に係るパチンコ機用試験システムの回路構成を示す図であり、図9はパチンコ機の制御部で行われる状態信号出力処理の手順を示すフローチャートであり、図10はI/F基板に配されるシフトレジスタの作用を模式的に示す図である。
なお、第2実施形態に係る試験システムでは、(1)状態信号がシリアル信号としてパチンコ機から出力される点、(2)シリアル信号として出力される状態信号をシフトレジスタを用いて一時的に記憶する点、の2点において第1実施形態と異なり、他の点については同一の構成を有する。したがって、以下の説明では第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0039】
まず、図8を参照してパチンコ機用試験システムの回路構成を説明する。図8に示すように、第2実施形態においてもパチンコ機の制御部90と試験機200はI/F基板120を介して接続される。しかしながら、第2実施形態においては、制御部90(詳しくは、CPU92)からシリアル信号の形式で状態信号が出力されるため、CPU92はシリアルI/F回路94を介してI/F基板120に接続される。また、CPU92からは、シリアルI/F回路94を介してI/F基板120に向かってクロック信号が出力される。さらには、CPU92からは、出力ポート95を介してI/F基板120に向かってチップセレクト信号が出力される。
【0040】
I/F基板120には、図8に示すように、CPU92から出力される状態信号を一時的に記憶するシフトレジスタ124a,124b,124c・・と、これらのシフトレジスタ124a,124b,124c・・と試験機200の入力ポート204a,204b,204c・・との間には、ラッチ回路126a,126b,126c・・と、バッファ回路128a,128b,128c・・とが設けられる。
なお、I/F基板120に設けられるラッチ回路126a,126b,126c・・は第1実施形態における第2ラッチ回路108a,108b,108c・・と同一の構成・機能を有し、I/F基板120に設けられるバッファ回路128a,128b,128c・・は第1実施形態におけるバッファ回路110a,110b,110c・・と同一の構成・機能を有する。したがって、以下の説明ではシフトレジスタ124a,124b,124c・・について主に説明する。
【0041】
図8に示すように、シフトレジスタ124a,124b,124c・・は汎用の電子素子(東芝製TC74HC164)であり、1段目のシフトレジスタ124aにはCPU92から出力された状態信号が入力するようになっている。1段目のシフトレジスタ124aには2段目のシフトレジスタ124bが接続され、2段目のシフトレジスタ124bには3段目のシフトレジスタ124cが接続され、以下同様に上段のシフトレジスタには下段のシフトレジスタが接続されている。これによって、1段目のシフトレジスタ124aに入力した状態信号が、順に下段のシフトレジスタ124b,124cにシフトされて記憶されるようになっている(シフトレジスタ124a,124b・・の作用については後で詳述する。)。
また、これら各シフトレジスタ124a,124b,124c・・には、CPU92から出力されるクロック信号が入力するようになっている。したがって、各シフトレジスタ124a,124b,124c・・には同一タイミングでクロック信号が入力し、各シフトレジスタ124a,124b,124c・・の同期がとられている。
さらに、各シフトレジスタ124a,124b,124c・・は、8ビットの信号を出力する出力端子を備え、各出力端子にはラッチ回路126a,126b,126c・・が接続されている。各ラッチ回路126a,126b,126cには、CPU92から出力されるチップセレクト信号が入力するようになっている。
【0042】
次に、パチンコ機のCPU92で実行される状態信号出力処理について図9を参照して説明する。図9から明らかなように、第2実施形態における状態信号出力処理も第1実施形態における状態信号出力処理(図4参照)と略同様に行われる。すなわち、まず、遊技状態に変化が有るか否かを判断し、変化があった場合に状態信号を出力する。
しかしながら、第2実施形態に係るCPU92は、出力すべき全ての状態信号(シリアル信号形式)をクロック信号に同期させて予め決められた順序で出力するだけで、シフトレジスタ124a,124b,124c・・には順に状態信号が記憶される。したがって、第2実施形態においては、第1実施形態で必要とされた第1チップセレクト信号の出力処理(図4のステップS16の処理)が不要になる点で異なる。
全ての状態信号が出力された後は、第1実施形態と同様にチップセレクト信号がラッチ回路126a,126b,126c・・に出力されることで、シフトレジスタ124a,124b,124c・・に記憶されている状態信号が同一タイミングで試験機200の入力ポート204a,204b,204c・・に入力することとなる。
【0043】
最後に、上述のように構成されるパチンコ機用試験システムの作用(シフトレジスタ)の作用について図10を参照して説明する。図10は、CPU92から状態信号(シリアルデータ)が1,0,1,0,1,1,0,1・・と出力されるときのシフトレジスタに格納される信号の時間的変化を示している。
図10に示すように、CPU92はクロック信号(上段に示す信号)に同期して、状態信号を1,0,1,0,1,1,0,1・・と出力する。CPU92から1番目の状態信号(すなわち、‘1’)が出力され1段目のシフトレジスタ124aに入力すると、その入力した状態信号はシフトレジスタ124aの1番目の出力端子QAの出力信号として記憶される。次に、2番目の状態信号(すなわち、‘0’)が出力されシフトレジスタ124aに入力すると、その入力した状態信号が1番目の出力端子QAの出力信号として記憶され、先に記憶していた状態信号は2番目の出力端子QBの出力信号として記憶される。以下、同様にして新たな状態信号が入力すると、記憶している状態信号がシフトされて記憶される。そして、1段目のシフトレジスタ124aの出力端子の数(8個)を超えて状態信号が入力すると、さらに2段目のシフトレジスタ124bにシフトして記憶される。全ての状態信号が出力されシフトレジスタ124a,124b,124c・・に記憶されると、チップセレクト信号(図中、下から2番目の信号)が出力される。これによって、シフトレジスタ124a,124b,124c・・に記憶されている状態信号がラッチ回路126a,126b,126c・・にラッチされ、バッファ回路128a,128b,128c・・の出力が変化する。これによって、試験機200では状態信号を取り込む処理が行われ、遊技状態が記憶装置に格納されることとなる。
【0044】
上述の説明から明らかなように、第2実施形態に係る試験システムにおいても、パチンコ機と試験機との間にI/F基板を介装することで、試験機に入力する状態信号のレベルを変えることなくパチンコ機の制御部から複数回にわたって状態信号を出力し、かつ、その出力された状態信号を同一タイミングで試験機に出力することができる。このため、パチンコ機の遊技状態の履歴を正確に記録することができる。
また、第2実施形態では、パチンコ機からシリアル信号の形式で状態信号が出力されるため、出力端子の数を大幅に少なくすることができる。このため、これらの電子素子を実装するためのスペースが小さくなり、制御基板の小型化に大きく寄与する。
【0045】
以上、本発明の好適ないくつかの実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。例えば、下記に説明する幾つかの形態で実施することも可能である。
【0046】
(1)遊技機の制御部(上述した実施形態では、メイン制御部50と表示制御部70)には、出力される状態信号の数と同数の出力端子(コネクタ)が設けられる。試験機の制御部にも、遊技機の制御部に設けられた出力端子と同数の入力端子(コネクタ)が設けられる。そして、遊技機の出力端子と試験機の入力端子が1対1で接続され、各出力端子と入力端子の間には状態信号記憶回路(例えば、第1実施形態における第1ラッチ回路)と状態信号保持回路(例えば、第1実施形態における第2ラッチ回路)が配される。このような構成によっても、遊技機の遊技状態の履歴を正確に記録することができる。
なお、このような形態では、変化があった遊技状態に関わる状態信号のみを出力するように構成しても良い。すなわち、遊技側の出力端子と試験機側の入力端子が1対1で接続されるため、変化の無かった遊技状態に係る状態信号は改めて出力する(すなわち、出力ポートにセットする)必要がないためである。したがって、遊技機の状態信号の出力処理に要する負担を少なくすることができる。
【0047】
(2)上述した第2実施形態では、I/F基板にシフトレジスタとラッチ回路を設けたが、このような形態とは異なり、シフトレジスタとラッチ回路の機能を併せ持ったIC素子(東芝製;TC74HC595)を使うこともできる。このようなIC素子を用いることで、I/F基板を小型化することができる。
【0048】
なお、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係る試験用パチンコ機の外観を示す正面図。
【図2】 図1に示す試験用パチンコ機の制御部の構成を示すブロック図。
【図3】 試験用パチンコ機と試験機を接続するI/F基板の回路構成を示すブロック図。
【図4】 パチンコ機の制御部で実行される状態信号出力処理の手順を示すフローチャート。
【図5】 試験機の制御部で実行される状態信号取込処理の手順を示すフローチャート。
【図6】 第1ラッチ回路と、第1ラッチ回路に直列に接続された第2ラッチ回路から出力されるデータの時系列的な変化を模式的にに示す図。
【図7】 試験用パチンコ機から出力される状態信号がI/F基板の第1ラッチ回路にラッチされるタイミングと、試験機に取り込まれるタイミングを併せて示すタイミングチャート。
【図8】 本発明の第2実施形態に係るI/F基板の回路構成を示すブロック図。
【図9】 第2実施形態に係る状態信号出力処理の手順を示すフローチャート。。
【図10】 試験用パチンコ機から出力される信号がシフトレジスタに順に記憶されていく様子を模式的に示す図。
【図11】 従来の遊技機用試験システムの構成を示すブロック図。
【符号の説明】
2 ・・パチンコ機
4 ・・図柄表示装置
6 ・・図柄表示器
50・・メイン制御部
70・・表示制御部
100・・I/F基板
200・・試験機
Claims (3)
- 遊技中に複数の遊技状態が同時に変化し得る遊技機と、その遊技機において所定の試験時間だけ遊技が行われる際に、その試験時間内における遊技状態の履歴を記録する試験機とを備えた遊技機試験システムであって、
遊技機は、
遊技状態が変化したタイミングにおける遊技機の遊技状態を示す所定のビット数単位の複数種類の状態信号を種類毎に作成するCPUと、
CPUで作成された状態信号を出力する状態信号出力ポートと、
第1制御信号を出力する第1制御信号出力ポートと、
第2制御信号を出力する第2制御信号出力ポート、
を有しており、
CPUは、作成した状態信号を種類毎に順に状態信号出力ポートに出力することを繰り返すことで全種類の状態信号を状態信号出力ポートから出力させ、各状態信号が状態信号出力ポートから出力される毎に第1制御信号出力ポートから第1制御信号を出力させ、前記全種類の状態信号が出力されると第2制御信号出力ポートから第2制御信号を出力させ、
試験機は、
状態信号出力ポートから出力される全種類の状態信号が常時入力する状態信号入力ポートと、
その状態信号入力ポートに入力する状態信号のいずれか1つの信号レベルが変化したときに、状態信号入力ポートに入力する全種類の状態信号を取得して時系列順に格納する状態履歴格納部、
を有しており、
前記状態信号出力ポートと前記状態信号入力ポートの間にはさらにインターフェース装置が配され、
そのインターフェース装置は、
状態信号出力ポートに並列に接続された複数のラッチ回路を有する第1ラッチ回路群と、
第1ラッチ回路群のいずれか一つに第1制御信号出力ポートから出力された第1制御信号を出力するデコーダ回路と、
第1ラッチ回路群の各ラッチ回路の出力側に1対1で直列に接続されるとともに第2制御信号出力ポートと接続され、状態信号入力ポートに状態信号を出力する複数のラッチ回路を有する第2ラッチ回路群、
を有しており、
第1ラッチ回路群は、その各ラッチ回路がデコーダ回路から出力される第1制御信号が入力したタイミングで状態信号出力ポートから順に出力される状態信号を種類毎にラッチすることによって、状態信号出力ポートから出力される全種類の状態信号をラッチし、
第2ラッチ回路群は、その各ラッチ回路が第2制御信号出力ポートから第2制御信号が出力されるタイミングで第1ラッチ回路群の中の直列に接続されているラッチ回路にラッチされている状態信号をラッチするとともに状態信号入力ポートに状態信号を出力することを特徴とする遊技機試験システム。 - 遊技処理を行う制御装置によって遊技状態が切換えられるとともに、遊技結果によって複数の遊技状態が同時に変化する遊技機であって、
遊技状態が変化したタイミングにおける遊技機の遊技状態を示す所定のビット数単位の複数種類の状態信号を種類毎に作成するCPUと、
CPUに接続され、CPUで作成された状態信号を出力する状態信号出力部と、
第1制御信号を出力する第1制御信号出力部と、
第2制御信号を出力する第2制御信号出力部と、
状態信号出力部に並列に接続された複数のラッチ回路からなる第1ラッチ回路群と、
第1ラッチ回路群のいずれか一つに第1制御信号出力部から出力された第1制御信号を出力するデコーダ回路と、
第1ラッチ回路群の各ラッチ回路の出力側に1対1で直列に接続されるとともに第2制御信号出力部と接続され、状態信号入力部に状態信号を出力する複数のラッチ回路を有する第2ラッチ回路群、
を備え、
CPUは、作成した状態信号を種類毎に順に状態信号出力部に出力することを繰り返すことで全種類の状態信号を状態信号出力部から出力させ、各状態信号が状態信号出力部から出力される毎に第1制御信号出力部から第1制御信号を出力させ、前記全種類の状態信号が出力されると第2制御信号出力部から第2制御信号を出力させ、
第1ラッチ回路群は、その各ラッチ回路がデコーダ回路から出力される第1制御信号が入力したタイミングで状態信号出力部から順に出力される状態信号を種類毎にラッチすることによって、状態信号出力部から出力される全種類の状態信号をラッチし、
第2ラッチ回路群は、その各ラッチ回路が第2制御信号出力部から第2制御信号が出力されるタイミングで第1ラッチ回路群の中の直列に接続されているラッチ回路にラッチされている状態信号をラッチするとともに状態信号入力部に状態信号を出力することを特徴とする遊技機。 - 制御基板と、その制御基板に実装されて遊技処理を実行する制御素子とを備え、制御素子で遊技処理が実行されることで遊技状態が切換えられるとともに、遊技結果によって複数の遊技状態が同時に切換えられる遊技機であって、
前記制御基板には、遊技状態を示す状態信号を出力するための出力端子が実装可能とされており、その出力端子は、並列に接続された複数のラッチ回路からなる第1ラッチ回路群と、第1ラッチ回路群のいずれか一つに第1制御信号を出力するデコーダ回路と、第1ラッチ回路群の各ラッチ回路の出力側に1対1で直列に接続されるラッチ回路を有する第2ラッチ回路群を備えるインターフェース装置が接続可能で、かつ、制御基板に実装されることで前記制御素子に接続され、
前記制御素子には、前記出力端子からインターフェース装置に状態信号を出力するための制御プログラムがインストール又はインストール可能とされており、
その制御プログラムによって制御素子は、
複数の遊技状態が同時に切換えられたときに、遊技状態が変化したタイミングにおける遊技機の遊技状態を示す所定のビット数単位の複数種類の状態信号を種類毎に作成する状態信号作成手段と、
デコーダ回路を介して第1ラッチ回路群のいずれかのラッチ回路に第1制御信号を出力する第1制御信号出力手段と、
状態信号作成手段で作成された複数種類の状態信号を種類毎に順に出力することを繰り返して複数種類の状態信号を前記出力端子からインターフェース装置の第1ラッチ回路群に出力して、第1ラッチ回路群の第1制御信号が出力されたラッチ回路に状態信号をラッチさせるラッチ手段と、
ラッチ手段によって第1ラッチ回路群にラッチされた状態信号を第2ラッチ回路群に一斉に出力させるための第2制御信号を第2ラッチ回路群に出力する第2制御信号出力手段と、
ラッチ手段によって前記複数種類の状態信号の各状態信号が出力される毎に第1制御信号出力手段から第1制御信号を出力させるとともに、ラッチ手段によって前記複数種類の状態信号の全てが出力されると第2制御信号出力手段から第2制御信号を出力させる信号出力制御手段、
として機能することを特徴とする遊技機。
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