JPH10151247A - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JPH10151247A
JPH10151247A JP8312033A JP31203396A JPH10151247A JP H10151247 A JPH10151247 A JP H10151247A JP 8312033 A JP8312033 A JP 8312033A JP 31203396 A JP31203396 A JP 31203396A JP H10151247 A JPH10151247 A JP H10151247A
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Yoshio Wakana
芳生 若菜
Makoto Tayui
誠 田結
Hidekatsu Takeuchi
英勝 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ機の、設計を容易にすると共に、遊
技者に飽きられない、多様な図柄態様を有するものとす
ることを目的とする。 【解決手段】 本発明のパチンコ機においては、各16
種類の図柄を左、中、右の3箇所に配列させて図示しな
い表示装置に表示する。この内、3図柄とも同じ図柄に
なったときに大当りにし、入賞確率を飛躍的に増大させ
る。図4に示す遊技処理において、始動入賞記憶がある
場合(S110)には、前記表示装置に表示する図柄を
設定する(S120)。この図柄が大当りになる確率は
1/400にされ、表示上の確率1/256よりも低く
されている。このように実際の確率を表示上の確率と異
なる値にすることにより、確率の設定が容易にでき、且
つ図柄の態様も自由に設定できるようになるので、遊技
者に飽きられないパチンコ機とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の図柄を配列
させて表示可能な表示装置を遊技域に備え、この表示装
置に表示された図柄に応じて、入賞確率が変動されるパ
チンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パチンコ機においては、その
遊技域に、液晶ディスプレイ等の画像表示装置及び始動
口を備えたものがある。始動口に遊技球が入る(入賞す
る)と、パチンコ機内部に内蔵されたコンピュータが、
画像表示装置に画像を出力する処理を開始し、例えばス
ロットマシンのドラムが回転する様子を示す擬似的な画
像(以下、通称に倣いデジタルという)が表示される。
この画像においては例えば、図柄が上から下へと流れる
ように表示され、所定時間経過するとその流れが停止さ
れる。そして停止時の図柄の配列に応じて、遊技上の特
典が得られるようにされている。特典としては、大入賞
口を形成して、当該パチンコ機の入賞確率を飛躍的に高
くするものが典型である。また、パチンコ機によって
は、特定の入賞口(普段は閉じておく)への入賞を大入
賞口を形成する条件としておき、デジタルの図柄が特定
の配列(例えば”7,7,7”)になると、その特定の
入賞口が開口する、という機種もある。何れにしても、
遊技者にとって有利な状態(いわゆる大当たり状態。以
下、単に大当たりともいう)が創出されることとなる。
【0003】従って、始動入賞が発生してデジタルが始
まると、遊技者は、特典が得られるように期待を掛ける
訳である。通常、デジタルの3つの図柄の停止は、例え
ば左、右、中の順にて1図柄ずつ行なわれる。そして3
図柄の内、2図柄のみが停止されその2図柄が共に
「7」(いわゆるリーチ状態)となれば、残る中図柄が
「7」になるか否かで、特典が得られるか否かが決定す
るので、この時点にて遊技者の期待は最高潮に達する。
【0004】なお、画像表示装置に表示される図柄は、
通常、前記コンピュータによって決定される。例えば、
始動入賞すると、1〜256の乱数を発生させ、この乱
数が7のときに前記特定の配列をなす図柄を表示させ
る。7でなければ、前記特定の配列以外の図柄をランダ
ムで表示するといった具合である。そして特定の配列の
図柄を表示する確率は、リアルさを出すために、見掛け
上の確率とほぼ同じになるよう、努力がなされてきた。
【0005】例えば、各16種類の図柄を左、中、右の
3箇所に配列させ、特定の配列は、すべて同じ図柄が配
列したもの(例えば”7,7,7”)とすると、表示さ
れる配列の種類は16×16×16=4096となり、
この内、特定の配列は16種類であるから、見掛け上の
確率(表示確率とも言う)は16/4096=1/25
6となる。前記の乱数は、1〜256の値が発生される
ので、表示確率に等しい確率で大当りになる筈である。
こうして設定される、実際に特定の配列が表示される確
率を以下、内部確率と呼ぶ。
【0006】また、特定の配列だけでなく、リーチ状態
になる確率も、内部確率が表示確率とほぼ同じになるよ
うにされてきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図柄の
態様は前記のような単純なものばかりにする訳にはいか
ない。すなわち、機種間によって図柄に差をつけないと
画一的になり、遊技者を飽きさせてしまう。そこで、図
柄の種類数を16種類ずつではなく、左から15種類、
16種類、15種類等としたり、グルーピング(異なる
図柄を同じ図柄と見なす)を設定したり等、多様な図柄
態様を用意する場合がある。
【0008】ところが、図柄を複雑にすると、確率の計
算が煩雑となり、大当り確率とリーチ状態になる確率と
を共に表示確率に合せ込むのが難解となる。なお、遊技
者に与える特典として、内部確率を表示確率に比べ高め
られた状態を創出する機種もあるが、この機種において
は、高められていない状態と、高められた状態との平均
が、表示確率にほぼ等しくされている。そしてこうした
機種の場合、確率の設定の計算は更に難解になる。
【0009】本発明はかかる課題に鑑みなされたもの
で、請求項1及び請求項4に記載のパチンコ機は、設計
を容易にすると共に、遊技者に飽きられない、多様な図
柄態様を有するものとすることを目的とする。また、請
求項2及び請求項5に記載の本発明は、遊技意欲を高め
られるパチンコ機を提供することを目的とする。
【0010】請求項3に記載のパチンコ機は、請求項1
または請求項2に記載の本発明を実現する具体例を示す
ものである。請求項6に記載のパチンコ機は、請求項4
または請求項5に記載の本発明を実現する具体例を示す
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】係る目的を達成するため
になされた本発明の請求項1に記載されたパチンコ機
は、遊技域に設けられ、複数種類の図柄を表示する表示
手段と、予め所定箇所に設置された通過センサにより遊
技球の通過が検知されると、前記表示手段に表示された
図柄を次々と別の図柄に変更させる変動表示を行なった
後、前記変更を停止させて所定の図柄を表示させる図柄
制御手段と、を備え、前記変動表示の後に前記表示手段
に表示された図柄が、予め設定された特定の図柄になっ
たときには、入賞確率が高くされるパチンコ機におい
て、前記図柄制御手段が、前記表示手段に表示されうる
図柄の種類数から決定される前記特定の図柄が表示され
る確率とは、異なる確率にて前記表示手段に前記特定の
図柄を表示するもの、であることを特徴とする。
【0012】また、請求項2に記載の本発明は、請求項
1に記載のパチンコ機において、前記図柄制御手段が、
前記表示手段に表示されうる図柄の種類数から決定され
る前記特定の図柄が表示される確率よりも、低い確率に
て前記表示手段に前記特定の図柄を表示するもの、であ
ることを特徴とする。
【0013】また更に、請求項3に記載の本発明は、請
求項1または請求項2に記載のパチンコ機において、前
記通過センサにより遊技球の通過が検知されると、乱数
を発生させる乱数発生手段と、該乱数発生手段によって
出力された乱数の値に基づいて、前記図柄制御手段が前
記表示手段に表示する図柄を設定する図柄設定手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0014】請求項4に記載の本発明は、遊技域に設け
られ、複数種類の図柄を配列させて表示する図柄配列手
段と、始動口に遊技球が入ると、前記図柄配列手段に、
様々な図柄を表示させ、該表示された各図柄を次々と別
の図柄に変更させる変動表示を行なった後、該図柄を停
止させて所定の図柄配列を表示させるものであって、し
かも該図柄配列の内、1つの図柄については、他の図柄
よりも前記変動表示の終了を遅らせるリーチ制御手段
と、を備え、該リーチ制御手段によって前記図柄配列手
段に出力された図柄配列が、予め設定された特定の配列
になったときには、入賞確率が高くされるパチンコ機に
おいて、前記リーチ制御手段が、前記1つの図柄を除く
図柄の前記変動表示が終了された状態が、前記特定の配
列に成りうる状態であるリーチ状態を、前記図柄配列手
段に表示されうる図柄の配列数および種類数から決定さ
れる前記リーチ状態になる確率とは、異なる確率にて発
生させるもの、であることを特徴とする。
【0015】請求項5に記載の本発明は、請求項4に記
載のパチンコ機において、前記リーチ制御手段が、前記
図柄配列手段に表示されうる図柄の配列数および種類数
から決定される前記リーチ状態になる確率よりも、高い
確率にて該リーチ状態を発生させるもの、であることを
特徴とする。
【0016】請求項6に記載の本発明は、請求項4また
は請求項5に記載のパチンコ機において、前記始動口に
遊技球が入ると、乱数を発生させるリーチ乱数発生手段
と、該リーチ乱数発生手段によって出力された乱数の値
に基づいて、前記リーチ制御手段がリーチ状態を発生さ
せるか否かを決定するリーチ決定手段と、を備えたこと
を特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】請求項1に記載のパチンコ機にお
いて、予め所定箇所に設置された通過センサにより遊技
球の通過が検知されると、図柄制御手段が、表示手段に
表示された各図柄を次々と別の図柄に変更させた後、そ
の変更を停止させて所定の図柄を表示させる。ここで表
示手段は、同時に図柄を複数配列させて表示可能な液晶
ディスプレイや、スロットマシンを模した複数のドラム
を回転させるものや、シンプルな態様として1桁の7セ
グメント表示装置等が挙げられる。前後するが、通過セ
ンサは、表示手段が1桁の7セグメント表示装置である
場合には、遊技域に設けられたゲートに設けられ、ここ
を通過する玉を検知する、という態様が多く、表示手段
が液晶ディスプレイや複数のドラムである場合には、始
動口内に設けられ、始動口への入賞を検知する、という
態様が多い。
【0018】こうして表示された図柄が、予め設定され
た特定の図柄になったときには、入賞確率が高くされ
る。すなわち、遊技者にとって有利な状態となる訳であ
る。ここで入賞確率を高くする方法としては、通常は閉
じられている入賞口を開いたり、既存の入賞口に遊技球
が入り易くする等の方法が考えられる。前者の具体的な
例としては、いわゆるアタッカーの開放が挙げられ、後
者としては、いわゆる電動チューリップの作動が例示で
きる。
【0019】そして更に、当該パチンコ機においては、
図柄制御手段が、表示手段に表示されうる図柄の種類数
から決定される特定の図柄が表示される確率(つまり表
示確率)とは、異なる確率にて表示手段に特定の図柄を
表示する。なお、表示手段が、前記液晶ディスプレイや
複数のドラムのように、同時に複数の図柄を表示可能に
構成されている場合は、その数も表示確率を算出するの
に必要であることは言うまでもない。
【0020】例えば、表示手段が16種類の図柄を3個
配列させて表示可能な液晶ディスプレイであって、特定
の図柄は、すべて同じ図柄が配列したもの、とすると、
特定の図柄が表示される確率は、表示手段に表示されう
る図柄の種類数から決定され、その値は[従来の技術]
の欄にて記載したように、1/256である。これとは
異なる確率(例えば、1/300や1/100)にて、
図柄制御手段が特定の図柄を表示手段に表示する。
【0021】なお、従来のパチンコ機においても、内部
確率と表示確率との間の差は±10%はあったので、こ
こでいう「異なる確率」とは、これ以上の差があること
を意味する。従って、請求項1に記載のパチンコ機によ
れば、内部確率の値を表示確率の値に合せ込む必要がな
くなり、設計を容易にすることができる。また、これに
伴って、表示確率が内部確率に拘束されなくなるので、
図柄の態様を複雑にすることができる。例えば、予め設
定された遊技条件が整うと、図柄の数が16種類から1
0種類に減少させて表示確率を変更することができる。
このようにすれば、多様な図柄態様を創出可能となり、
遊技者が飽き難いパチンコ機とすることができる。
【0022】請求項2に記載のパチンコ機は、請求項1
に記載のパチンコ機において、表示確率よりも、低い確
率にて表示手段に特定の図柄を表示する。こうすると、
表示手段に表示させる図柄の数を減らすことが可能とな
る。例えば、内部確率が1/256であっても、表示さ
れうる図柄の数は、左、中、右で各10個にし、特定の
図柄は3つの図柄がすべて同じのとき(この場合、特定
の図柄が表示される確率は1/100)にすることがで
きる。こうすると、図柄の作成に掛かるコストを削減で
き、かつその変動表示に掛かる制御を簡素化することが
できる。
【0023】また、任意の図柄とグルーピング可能な図
柄を設定することが可能となる。このような図柄を導入
すると、表示確率が非常に高くなるので、パチンコホー
ルの営業上、好ましくないのであるが、内部確率を表示
確率よりも下げておくことにより、客にとっては当たり
易いという印象を与えることができ、遊技意欲を高める
ことができる機種となる。
【0024】なお、確率の設定は、請求項3に記載のパ
チンコ機のようにすると良い。すなわち、請求項3に記
載の本発明は、請求項1または請求項2に記載のパチン
コ機において、更に乱数発生手段と、図柄設定手段とを
備えている。乱数発生手段は、通過センサに遊技球が検
知されると、乱数を発生させるもので、この乱数の値に
基づいて、図柄設定手段が、表示手段に表示する図柄を
設定する。設定された図柄は、図柄制御手段によって、
表示される。
【0025】例えば、前記のように、表示確率が1/2
56である態様の表示がなされる表示手段に対して、1
/100の確率で特定の図柄を表示させるには、乱数発
生手段が、1〜100の値を周期的にカウントし、始動
口に遊技球が入ると、そのときのカウント値を乱数とし
て発生するよう構成し、一方、図柄設定手段は、その乱
数が7のときに、特定の図柄を設定し、乱数の値が7以
外のときには改めて、特定の図柄以外の図柄を設定する
ようにする。
【0026】従って、請求項3に記載のパチンコ機によ
れば、容易に内部確率を設定することができる。請求項
4に記載のパチンコ機は、遊技域に、複数種類の図柄を
配列させて表示可能な図柄配列手段を設け、始動口に遊
技球が入ると、リーチ制御手段が表示手段に表示された
各図柄を次々と別の図柄に変更させた後、その変更を停
止させて所定の図柄配列を表示させる。つまり、図柄配
列手段は、前記した液晶ディスプレイや、複数のドラム
を回転させるものが挙げられる。7セグメント表示装置
も複数桁表示可能に構成されたものであれば、図柄配列
手段として適用可能である。
【0027】リーチ制御手段は、前記した図柄制御手段
に類しているが、複数の図柄の内、1つの図柄について
は、他の図柄よりも変動表示の終了を遅らせるという特
徴を有している。すなわち、仮に図柄の配列数が3であ
れば、2図柄については変動表示が終了(同時である必
要はない)されているが、前記1つの図柄が変動された
まま、という状態が存在する。仮に、特定の配列が、全
ての図柄が同じであると予め設定されている場合に、こ
の2図柄が互いに同じであれば、この状態は、特定の配
列になりうる状態となる。つまり、リーチ状態である。
【0028】そしてリーチ制御手段は、このリーチ状態
になる確率(つまり表示確率)とは、異なる確率にてリ
ーチ状態を発生させる。リーチ状態になる表示確率は、
仮に、左、中、右が各16種類の図柄であれば、この
内、先んじて停止される2図柄が互いに同じ確率である
から1/16である。これとは異なる確率にて、リーチ
制御手段は、リーチ状態を発生させる。
【0029】従って、請求項4に記載のパチンコ機によ
れば、請求項1に記載のパチンコ機と同様、内部確率の
値を表示確率の値に合せ込む必要がなくなり、設計を容
易にすることができ、且つ、図柄の態様を複雑にするこ
とができる。なお、リーチ状態は、特定の配列が表示さ
れる確率に比して高い確率で出る筈であるが、運悪く、
なかなか出ない場合もある。このような事態は、遊技者
の意欲を減退させ、パチンコホールの営業成績を悪化さ
せることにもなるかねない。
【0030】請求項5に記載のパチンコ機は、請求項4
に記載のパチンコ機において、表示確率よりも、高い確
率にて図柄配列手段にリーチ状態を発生させる。こうす
ると、遊技の最中、リーチ状態が全く出ない確率が極め
て低くなり、遊技者の意欲を維持することができる。
【0031】なお、確率の設定は、請求項6に記載のパ
チンコ機のようにすると良い。すなわち、請求項6に記
載の本発明は、請求項4または請求項5に記載のパチン
コ機において、更にリーチ乱数発生手段と、リーチ決定
手段とを備えている。リーチ乱数発生手段は、始動口に
遊技球が入ると、乱数を発生させるもので、この乱数の
値に基づいて、リーチ決定手段が、リーチ状態を発生さ
せるか否かを決定する。つまり、このとき、リーチ決定
手段とリーチ制御手段との間では次のようなやり取りが
為される。すなわち、リーチ状態を発生させると決定さ
れた場合は、リーチ制御手段に、リーチ状態を経る図柄
配列を設定させ、一方、リーチ状態を発生させないと決
定された場合には、リーチ制御手段に、リーチ状態を経
ない図柄配列を設定させる。
【0032】例えば、前記のように、表示確率が1/1
6でリーチ状態になる態様の表示がなされる図柄配列手
段に対して、1/10の確率でリーチ状態を発生させる
には、リーチ乱数発生手段が、1〜10の値を常に周期
的にカウントし始動口に遊技球が入るとそのときのカウ
ント値を乱数として発生するよう構成し、一方、リーチ
決定手段は、その乱数が3のときに、リーチ状態を発生
させると決定し、リーチ制御手段に、リーチ状態を経る
図柄を設定させれば良い。
【0033】従って、請求項6に記載のパチンコ機によ
れば、容易にリーチ状態になる内部確率を設定すること
ができる。
【0034】
【実施例】以下に本発明の一実施例について図面と共に
説明する。まず、図1は本発明の一実施例であるパチン
コ機2の前面を表す構成図である。図1に示すように、
パチンコ機2では、遊技盤面に設けられた遊技域4の中
央上部に、様々な画像を表示する、本発明の表示手段と
図柄配列手段を兼ねたものである表示装置6が配設され
ており、その下方には遊技球を受け入れ易い開き状態に
変化可能な変動入賞装置8が配設されている。
【0035】表示装置6は、表示装置6と変動入賞装置
8との間に設けられた始動口10a及び変動入賞装置8
自身の左右に設けられた始動口10b、10cの何れか
に遊技球が入賞すると、図2に示すように、横方向に並
設された数字及びアルファベットからなる3つの図柄Z
1,Z2,Z3を夫々所定時間だけ変更して表示し、所
定時間経過後に各図柄Z1〜Z3をZ1,Z3,Z2の
順で停止して表示するいわゆるデジタルと呼ばれる表示
を行なう。なお、図2において図柄Z1〜Z3が表示さ
れる領域の上には、横長の長方形の領域Gがあり、ここ
には、後述する処理により、図柄Z1及びZ3がリーチ
状態になると判定された際に「リーチ」という文字が表
示される。なお、本図においては領域Gには「リーチ」
と表示されているがこれは説明の都合上、表示した様子
を示しているのであり、パチンコ機2においてはZ1〜
Z3が”1,2,3”と表示されているときに「リー
チ」と表示されることはない。
【0036】図1に戻り、表示装置6の下部には、図柄
の変更表示中に、更に始動口10a〜10cへ発射玉が
入賞すると、その入賞回数に応じた数(最大4個)だけ
点灯する4個のLEDからなる始動記憶表示器12が設
けられており、当該パチンコ機2においては、表示装置
6の図柄の変化が停止したときに、始動記憶表示器12
を形成するLEDが点灯していれば、その点灯が1つ消
されて、表示装置6での図柄の変更表示が再開される。
【0037】なお、図1において、14は表示装置6の
上部に設けられた天入賞口(一般入賞口)、16a、1
6b及び18a、18bは、夫々、表示装置6及び変動
入賞装置8の左右に設けられた袖入賞口(一般入賞
口)、20a〜20fは発射玉の転動誘導部材としての
風車、22は遊技域4へ発射するパチンコ玉を貯留する
と共に入賞に応じた景品玉が排出される上部受け皿、2
4は入賞状態に応じた発音がなされるスピーカである。
また、26はパチンコ玉を発射するために回動操作され
る発射ハンドルであり、図示しない発射装置によって1
分間に100個の割合でパチンコ玉が発射されるように
設定されている。
【0038】一方、変動入賞装置8は、パチンコ機2の
遊技盤面に取り付けられたものであり、前面の中央上部
に、ソレノイド(図示せず)によって開閉される開閉板
28が設けられている。そして、表示装置6に停止して
表示された3つの図柄が特定の配列(例えば、”7,
7,7”)の時に、図1に示すように開閉板28が前方
に開かれ、これによって特別入賞口としての大入賞口3
0が形成されて、当該パチンコ機2が通常状態よりも入
賞確率の高い大当たり状態となる。そして開閉板28
は、表示装置6に表示される図柄が揃ってから所定時間
経過するか、或いは大入賞口30に発射玉が10個入賞
したと検出されるかのどちらかが成立すると閉じるよう
にされている。
【0039】また、大入賞口30はその内部が3つに仕
切られており、その中央部は大当たり状態を継続させる
ための特定領域32となっている。特定領域32を遊技
球が通過した場合には、開閉板28を閉じた後に再び開
閉板28を開放して大当たり状態が継続するようになっ
ている。なお、このパチンコ機2において、大当たり状
態の間に開閉板28が開閉する最大回数は16回に設定
されている。
【0040】次に、パチンコ機2の遊技盤裏面に設けら
れた制御装置34について、図3を用いて説明する。制
御装置34は、始動口10aに入賞した発射玉を検出す
る始動入賞スイッチ36a、始動口10bに入賞した発
射玉を検出する始動入賞スイッチ36b、始動口10c
に入賞した発射玉を検出する始動入賞スイッチ36c、
大入賞口30に入賞した発射玉を検出する大入賞口用カ
ウントスイッチ38、大入賞口30の特定領域32を通
過した発射玉を検出する継続入賞スイッチ40、及び発
射ハンドル26が回動操作されてパチンコ玉が発射され
ているときにオンする発射ハンドルスイッチ42、から
の各検出信号を入力する入力回路44と、入力回路44
を介して取得した前記各検出信号に基づいて表示装置6
や変動入賞装置8等を制御するための制御プログラムを
実行するCPU46と、CPU46が実行する制御プロ
グラムを格納するROM48と、CPU46が処理する
データを一時記憶すると共に電源が切られた場合でも記
憶内容を保持可能なバックアップ機能を有するRAM5
0と、CPU46が表示装置6に表示させる画像の画像
データを格納する画像ROM52と、CPU46からの
指令に基づいて、表示装置6、始動記憶表示器12、変
動入賞装置8の開閉板28を開閉させるためのソレノイ
ド54、及びパチンコ機2の遊技域4に設けられたラン
プからなる電飾装置56へ、夫々駆動信号を出力すると
共に、図示しないホール管理コンピュータに接続された
外部情報端子58へ当該パチンコ機2が大当たり状態で
あることや大当たり状態の継続回数等を表す情報信号を
出力する出力回路60と、アンプ62を介してスピーカ
24から発音させるサウンドジェネレータ64と、前記
各部を接続するバス66と、を備えている。
【0041】なお、パチンコ機2の遊技盤裏面には、各
入賞口に入賞した発射玉を回収するための回収路(図示
せず)が設けられており、始動入賞スイッチ36aと大
入賞口用カウントスイッチ38は、夫々、始動口10a
の下部と変動入賞装置8の下部とに夫々配置された回収
路に取り付けられている。そして、始動入賞スイッチ3
6b、36cは、変動入賞装置8の内部において始動口
10b、10cの周囲に夫々設けられており、継続入賞
スイッチ40は、変動入賞装置8の内部において大入賞
口30の下部に設けられている。
【0042】また、画像ROM52には、表示装置6に
図柄Z1〜Z3を表示させるための図柄データと、表示
装置6に様々な画像を表示させるための画像データとが
格納されている。このように構成された制御装置34に
おいて、CPU46は、遊技処理を実行することによ
り、当該パチンコ機2の全体制御を行なう。そこで以
下、CPU46が実行する遊技処理について説明する。
【0043】まず、図4は、遊技処理を表すフローチャ
ートである。この遊技処理の実行が開始されると、まず
ステップ(以下、単にSと記す)110にて、始動入賞
記憶があるか否かを判定する。つまり、過去において、
発生した始動口10a〜10cへの入賞が保持されてい
るかを調べる。始動入賞の有無は、始動入賞処理にて始
動入賞スイッチ36a〜36cの状態を随時監視するこ
とにより知ることができる。つまり始動入賞スイッチ3
6a〜36cは、本発明の通過センサに相当する。始動
入賞処理は、スイッチ36a〜36cがONされた場合
に必要な諸処理を行なう。この始動入賞処理について図
5を用いて詳しく説明する。
【0044】図5は始動入賞処理を表すフローチャート
である。まずS210にて始動入賞があったか否かを判
定する。つまり、始動入賞スイッチ36a〜36cがO
Nされたかどうかをチェックする。なお、実際には当該
始動入賞処理は、後述するタイマ割り込みによって起動
され、その都度、始動入賞スイッチ36a〜36cがO
Nされたか否かを判定し、ONされていればS220以
降の処理を行なう。従って、変動表示中とか、大当たり
中といった遊技状態に係わらず、始動入賞があったとき
に当該処理は行なわれる。
【0045】始動入賞が発生していれば、S220に進
んで、乱数を出力させる。乱数は、ここではCPU46
が具備するクロックに基づいて駆動される5つのループ
カウンタ(以下、単にカウンタともいう)の値から抽出
される5個の数値である。より詳しくは、例えば2ms
ec毎にタイマー割り込みを掛け、その都度、第1のカ
ウンタの値を1増加させる。第1のカウンタの値は40
0になる毎にゼロに戻されて、0〜399の400個の
値を出力させる。第2、及び第3のカウンタも略同様の
ものであり、こちらは共に0〜15の計16個の値を出
力する。第4のカウンタは、第3のカウンタの値がゼロ
になる毎に1増加されて0〜15の値を出力させ、第5
のカウンタは、第4のカウンタの値がゼロになる毎に1
増加されて0〜15の値を出力させる。つまりこの乱数
出力も、CPU46が実行するプログラムにて行なわれ
る訳であるが、ここでは、その説明を省略する。そして
このS220の処理が本発明の乱数発生手段とリーチ乱
数発生手段とを兼ねた処理となっている。そして、これ
ら5つのカウンタの値に基づいて表示装置6に表示され
る図柄が設定される。具体的には、第3〜第5のカウン
タの値が夫々Z1〜Z3の図柄に対応する。この対応関
係を[表1]に示す。
【0046】
【表1】
【0047】こうして発生された乱数は、第1〜第5カ
ウンタの5つの値を1組として4組までRAM50に格
納されていく。これが始動入賞記憶である。そして1組
格納する毎に始動記憶表示器12のLEDを一つ点灯さ
せていく。続いてS230に進み、S220にて出力さ
れた乱数が、リーチ状態になる値か否かを判定する。パ
チンコ機2では、第1のカウンタの値が0〜38の場合
には、第3および第5カウンタの値に係わらず、リーチ
状態にする。つまりS230の処理が、本発明のリーチ
決定手段としての処理に相当する。もし、第1のカウン
タの値が0〜38以外の場合に、第3のカウンタの値と
第5のカウンタの値とが互いに同じになっている場合に
は、Z3の図柄を差し換えて、リーチ状態にならないよ
うにする。
【0048】第1のカウンタの値が0〜38であればS
240に進み、領域Gに報知画像として「リーチ」の文
字を出力する。第1のカウンタの値が39以上の値であ
ればS240を跳ばして始動入賞処理を終了する。ここ
で図4の遊技処理に戻る。S120では、始動入賞処理
のS220にて出力された乱数から前述の[表1]に基
づいて、表示装置6に出力する図柄を実際に設定する、
本発明の図柄設定手段としての処理を行なう。但し、第
1のカウンタの値が100のときには、第3〜第5のカ
ウンタの値に関係なく、特定の配列にて表示させるもの
とし、第2のカウンタの16種類の値に対応して表示さ
れる図柄が決定する。この対応関係を[表2]に示す。
【0049】
【表2】
【0050】このようにパチンコ機2においては、特定
の配列は”1,1,1”や”F,F,F”のように図柄
がそろったものとされている。そして、これらの内の1
つが表示装置6に出力されると、開閉板28が開かれ
る。なお、第1のカウンタの値が100でないときに、
第3〜第5カウンタが、特定の配列にする値を出力させ
る場合(第3〜第5カウンタの値が全て2のとき等)が
あるが、この場合は、本来設定されるべき図柄を差し替
えて、特定の配列にならないようにする。例えば、第3
〜第5カウンタの値が全て2のとき、[表1]によれ
ば”2,2,2”が設定される筈であるが、Z3を差し
替えて「3」を設定する。
【0051】こうして図柄の設定が完了すると、S13
0に進み、この設定された3つの図柄(以下、単に設定
図柄と言う)を表示装置6に出力するスロット表示処理
を行なう。前記したように、表示装置6は液晶ディスプ
レイであって、スロットマシンのようなドラムも停止ボ
タンもないが、スクロール表示によって上方から下方に
多数の図柄を流れるように表示した後、設定図柄を表示
して行く様子が、スロットマシンを髣髴とさせるので、
こう呼ぶことにする。このスロット表示処理の内容を図
6に示す。
【0052】図6は、スロット表示処理の内容を示すフ
ローチャートである。本処理は、更にこの中にて左図柄
変動処理(S310)、右図柄変動処理(S320)、
中図柄変動処理(S330)を行ない、これらの各内容
は、いずれも、1回の処理にて夫々の図柄を少しずつ変
化させ、複数回夫々の処理を繰り返すことによりスクロ
ール表示等を行ない、最終的に設定図柄の内の一つを表
示するというものになっている。すなわち、本処理が起
動されるとまずS310にて左図柄変動処理を行なって
Z1の図柄を変化させ、次にS320の右図柄変動処理
を行なってZ2の図柄を変化させ、続いてS330に示
す中図柄変動処理を行なってZ3の図柄を変化させる。
なお、前記したように3つの図柄は、Z1、Z3、Z2
の順序にて止められるので、他の図柄に先んじて停止さ
れた図柄については各処理を行なわず、素通りするもの
とする。
【0053】そしてS340にて、左図柄つまりZ1が
停止されたか否かを判定する。停止していれば、S35
0に進み、Z1及びZ3の図柄が停止されたときにリー
チ状態となるか否かを判定する。つまり、始動入賞処理
のS230にて行なったのと同じ判定を行なう。リーチ
状態になるのであれば、S360に移行して前記始動入
賞処理のS240にて出力された報知画像、すなわち
「リーチ」表示を消す。
【0054】なお、領域Gに「リーチ」が表示されてい
ないときには、Z1が停止されても、S360の処理は
行なわれないものとする。続くS370では始動入賞時
に発生されてRAM50に記憶されている乱数の中に、
リーチ状態を発生させるものがあるか否かを判定する。
なお、当該処理を起動させる原因となった乱数はRAM
50から消去されているものとする。リーチ状態になる
乱数があれば、S360にて一旦出力停止された報知画
像を再び表示装置6に出力する。
【0055】続いてS390にてZ1,Z2,Z3の設
定図柄が全て表示されたか否かを判定し、されていれば
スロット表示処理を終了し、表示されていなければ、S
310に戻って、S310〜S330の処理を設定図柄
が表示されるまで繰り返す。なお、S340にて左図柄
がまだ停止されていないと判定されたとき、S350に
てZ1とZ3の図柄が同じ(つまりリーチ状態)になら
ないと判定されたとき、若しくはS370にて始動入賞
記憶としてのRAM50内の記憶の中に、リーチ状態に
なる乱数が保持されていないと判定された場合には、こ
のS390に直行する。
【0056】このように左図柄変動処理、右図柄変動処
理、及び中図柄変動処理が時分割処理にて行なわれるが
如く、段階的に少しずつ行なわれていくことにより、表
示装置6には、あたかもスロットマシンが稼働している
かのような表示がなされる。つまり、スロット表示処理
が本発明の図柄制御手段とリーチ制御手段を兼ねた処理
となっている。そして、図柄のスクロールがZ1→Z3
→Z2の順に停止されて、設定図柄が表示される。Z
1,Z3の図柄が同じ場合には、Z1が停止された時点
にて報知画像を一旦消して、始動入賞記憶内の乱数の中
に、リーチ状態にするものがある場合にのみ、再び報知
画像を出力する。
【0057】遊技者から見ると、このスロット表示処理
は、「リーチ」と表示されていないときには、単にデジ
タルをする処理であるが、「リーチ」と表示されている
場合には、デジタルをするだけでなく、「リーチ」表示
がどの変動表示に対応するものであるかをS350〜S
360の処理にて、一旦「リーチ」表示を消すか否かに
より報知する処理となっている。もしZ1が停止された
ときに「リーチ」表示が消えれば現在の表示装置に対す
る報知画像であり、消えなければ他の始動入賞記憶に対
応する報知画像であることが判る。
【0058】ここで図4の遊技処理に戻る。こうして設
定図柄が表示装置6に出力されると、S140に進み、
その表示された図柄が[表2]に示した16種類の当た
り図柄の内のどれかになっているか否かを判定する。な
っていなければS110に戻って再び始動入賞記憶があ
るか否かを判定し、なっていれば、S150の大当たり
処理を行なう。この大当たり処理の内容を図7に示す。
【0059】図7は、大当たり処理を示すフローチャー
トである。当該処理が起動されると、まずS610にて
表示装置6に動画を出力する。この動画は、始動入賞と
共に表示されたデジタルなどの画像に代わり、大当たり
状態の間中、表示装置6に出力されるものである。続く
S620にて、ソレノイド54を駆動し、開閉板28を
開放する。
【0060】次に、S630に進み、開閉板28の開放
を中断するかどうかを判定する。この判定基準は、前記
したようにパチンコ機2では二つあり、その一つは開閉
板28が開かれてから所定時間(ここでは25秒)経過
したこと、もう一つは大入賞口30に遊技球が10個入
賞したこと、である。この少なくとも一方が成立した際
に、S640に進み、開閉板28を閉じる。どちらも成
立しない場合には、S630を繰り返して待機する。
【0061】S640にて開閉板28を閉じると、続く
S650及びS660にて、大当たり状態を終了させる
か否かの判定を行なう。まずS650では継続入賞スイ
ッチ40に基づき、特定領域32を遊技球が通過したか
どうかを判定し、通過していなければS670に進んで
動画の出力を停止した上で当該大当たり処理を終了させ
る。通過していれば、S660にて、この大当たり処理
が起動されてから開閉板28が16回開かれたかどうか
を判定する。まだ16回に達していなければS620に
戻って大入賞口30を再び形成し、16回開いたなら
ば、当該大当たり処理を終了させる。
【0062】つまり、大当たり処理では、パチンコ機2
を大当たり状態にし、また大当たり状態においては表示
装置6に動画を出力し、上記条件に基づいて大当たり状
態を終わらせて通常状態に戻す処理を行なう。図4に戻
り、こうして大当たり処理が終わると、S110に移行
して再び始動入賞を待つ。このようにパチンコ機2で
は、S110〜S150の処理を繰り返されることによ
り、遊技状態が様々に遷移されていく。
【0063】以上のような構成からなり、図4〜図7に
示したような処理を行なうパチンコ機2によれば、表示
装置6に表示される図柄からは、Z1、Z2、Z3が各
16種類の図柄を有し、特定の配列が16種類あること
から、大当りになる確率は、16/(16×16×1
6)=1/256であるが、実際には大当りは、0〜3
99の値を取りうる第1のカウンタが100になったと
きであるから1/400となる。同様にリーチ状態にな
る確率も、表示装置6に表示される図柄からは、1/1
6と算出されるが、実際には第1のカウンタが0〜38
になったとき、及び大当りになるときであるから、(3
9+1)/400=1/10となる。
【0064】従って、遊技者からは大当りになる確率が
高く感じられ、遊技意欲を高めることができる。また、
リーチ状態になる確率が、表示上の確率よりも高められ
ているので、「大当りどころか、リーチ状態にもならな
い」という事態が発生する可能性が低く、遊技意欲を持
続させることができる。
【0065】また、こうして表示確率に合せ込む必要が
無いため、第1のカウンタ等の設計が容易となる。以
上、本発明の一実施例であるパチンコ機2について説明
してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものでは
なく様々な態様で実施しうる。例えば、パチンコ機2で
は、表示装置6の表示確率と内部確率との差が、常時、
一定であったが、変動させても良い。一例として、通常
は、前記の通り、大当りになる確率は1/400である
が、表示装置6に”7,7,7”が表示されると、1/
50まで確率が上昇するものが挙げられる。これは、従
来よりある確率変動機に類似しているが、平均確率が表
示確率と異なっている点が異なる。そして、こうした従
来の確率変動機では、大当りに平均確率、およびリーチ
になる平均確率の双方を夫々の表示確率に合せ込む必要
があったが、この手間を不要にすることができる。
【0066】また、このように内部確率を変動させるの
ではなく、表示確率を変動させても良い。例えば、パチ
ンコ機2において表示装置6に表示されうる図柄はZ
1、Z2、Z3の何れも16種類であったが、表示装置
6に”7,7,7”が表示されると図柄が10種類に減
るようにしても良い。こうすると表示確率が1/100
となるが、これは前記した1/400とも1/50とも
異なる値である。また、単に図柄を減らすのではなく、
通常時の16種類の図柄とは全く異なる10種類の図柄
を表示するようにしても良い。このように、内部確率と
表示確率を異なる値にすることにより、図柄の態様を更
に複雑にすることができる。また、その機種の仕様を内
部確率のみで評価するようにすれば、図柄は全く自由に
できるようになる。従って、遊技意欲をそそるような図
柄態様にしたり、確率の計算が困難なほど、複雑な図柄
態様を用意することもできる。
【0067】ところでパチンコ機には、その遊技域4
に、始動ゲートと普通図柄表示装置と電動チューリップ
とを備えたものがある。普通図柄表示装置は、通常、1
桁の7セグメント表示装置である。電動チューリップ
は、始動口10aの両脇から上方へ揺動可能に取り付け
られた2本の部材を開閉駆動するもので、これが開かれ
ると、遊技球が容易に始動口10aに入賞するようにな
る。そして始動ゲートを遊技球が通過すると、普通図柄
表示装置が始動して、表示された数字などを次々と変更
し、数秒〜十数秒後にこの変更を停止する。このとき表
示された数字が、例えば7の場合には、電動チューリッ
プを作動させて、数秒間の間のみ、始動口10aに入賞
し易くする。この普通図柄表示装置が、7を表示する確
率(内部確率)は、従来、表示確率とほぼ同じにされて
いたが、これについても表示装置6の内部確率と同様、
異なる確率としても良い。こうすれば、普通図柄表示装
置に7を表示させる制御に自由度が生まれ、設計が容易
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のパチンコ機の前面を表す構成図であ
る。
【図2】 実施例のパチンコ機に設けられた表示装置の
表示状態を説明する説明図である。
【図3】 実施例のパチンコ機に設けられた制御装置の
構成を表すブロック図である。
【図4】 実施例のパチンコ機で実行される遊技処理を
表すフローチャートである。
【図5】 実施例のパチンコ機で実行される始動入賞処
理を表すフローチャートである。
【図6】 実施例のパチンコ機で実行されるスロット表
示処理を表すフローチャートである。
【図7】 実施例のパチンコ機で実行される大当たり処
理を表すフローチャートである。
【符号の説明】
2…パチンコ機 4…遊技域 6…
表示装置 8…変動入賞装置 10a〜10c…始動口 12…始動記憶表示器 26…発射ハンドル 28
…開閉板 30…大入賞口 32…特定領域 34
…制御装置 46…CPU 48…ROM 50
…RAM 52…画像ROM 54…ソレノイド 56
…電飾装置 64…サウンドジェネレータ 66
…バス Z1,Z2,Z3…図柄

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技域に設けられ、複数種類の図柄を表
    示する表示手段と、 予め所定箇所に設置された通過センサにより遊技球の通
    過が検知されると、前記表示手段に表示された図柄を次
    々と別の図柄に変更させる変動表示を行なった後、前記
    変更を停止させて所定の図柄を表示させる図柄制御手段
    と、 を備え、前記変動表示の後に前記表示手段に表示された
    図柄が、予め設定された特定の図柄になったときには、
    入賞確率が高くされるパチンコ機において、 前記図柄制御手段が、 前記表示手段に表示されうる図柄の種類数から決定され
    る前記特定の図柄が表示される確率とは、異なる確率に
    て前記表示手段に前記特定の図柄を表示するもの、 であることを特徴とするパチンコ機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のパチンコ機において、 前記図柄制御手段が、 前記表示手段に表示されうる図柄の種類数から決定され
    る前記特定の図柄が表示される確率よりも、低い確率に
    て前記表示手段に前記特定の図柄を表示するもの、 であることを特徴とするパチンコ機。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のパチン
    コ機において、 前記通過センサにより遊技球の通過が検知されると、乱
    数を発生させる乱数発生手段と、 該乱数発生手段によって出力された乱数の値に基づい
    て、前記図柄制御手段が前記表示手段に表示する図柄を
    設定する図柄設定手段と、 を備えたことを特徴とするパチンコ機。
  4. 【請求項4】 遊技域に設けられ、複数種類の図柄を配
    列させて表示する図柄配列手段と、 始動口に遊技球が入ると、前記図柄配列手段に、様々な
    図柄を表示させ、該表示された各図柄を次々と別の図柄
    に変更させる変動表示を行なった後、該図柄を停止させ
    て所定の図柄配列を表示させるものであって、しかも該
    図柄配列の内、1つの図柄については、他の図柄よりも
    前記変動表示の終了を遅らせるリーチ制御手段と、 を備え、該リーチ制御手段によって前記図柄配列手段に
    出力された図柄配列が、予め設定された特定の配列にな
    ったときには、入賞確率が高くされるパチンコ機におい
    て、 前記リーチ制御手段が、 前記1つの図柄を除く図柄の前記変動表示が終了された
    状態が、前記特定の配列に成りうる状態であるリーチ状
    態を、前記図柄配列手段に表示されうる図柄の配列数お
    よび種類数から決定される前記リーチ状態になる確率と
    は、異なる確率にて発生させるもの、 であることを特徴とするパチンコ機。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のパチンコ機において、 前記リーチ制御手段が、 前記図柄配列手段に表示されうる図柄の配列数および種
    類数から決定される前記リーチ状態になる確率よりも、
    高い確率にて該リーチ状態を発生させるもの、 であることを特徴とするパチンコ機。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載のパチン
    コ機において、 前記始動口に遊技球が入ると、乱数を発生させるリーチ
    乱数発生手段と、 該リーチ乱数発生手段によって出力された乱数の値に基
    づいて、前記リーチ制御手段がリーチ状態を発生させる
    か否かを決定するリーチ決定手段と、 を備えたことを特徴とするパチンコ機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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