JP2001212307A - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JP2001212307A
JP2001212307A JP2000401915A JP2000401915A JP2001212307A JP 2001212307 A JP2001212307 A JP 2001212307A JP 2000401915 A JP2000401915 A JP 2000401915A JP 2000401915 A JP2000401915 A JP 2000401915A JP 2001212307 A JP2001212307 A JP 2001212307A
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JP2000401915A
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English (en)
Inventor
Masahiro Takeuchi
正博 竹内
Yoshio Wakana
芳生 若菜
Makoto Tayui
誠 田結
Hidekatsu Takeuchi
英勝 竹内
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Takeya Co Ltd
Original Assignee
Takeya Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ機において始動入賞が発生した場
合、表示装置に出力される図柄がリーチ状態から当たり
態様に移行するまでの時間が短く、遊技者の期待感が持
続しなかった。 【解決手段】 当該パチンコ機において行なわれる始動
入賞処理では、まずS210にて、始動入賞があるまで
待機する。始動入賞があればS220に進んで乱数を出
力させ、その値がリーチ状態となる図柄を設定させる値
か否かを判定する(S230)。リーチ状態になる値の
ときのみS240に進み、表示装置に報知画像として
「リーチ」と表示する。遊技者は、この報知画像が表示
された時点にて、このときの乱数に対応して設定される
図柄がリーチになるか否かが判るので、期待感が持続す
る時間が長い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技域に画像表示
装置を備え、この画像表示装置に出力される画像に応じ
て、入賞確率が変動されるパチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パチンコ機においては、その
遊技域に、液晶ディスプレイ等の画像表示装置及び始動
口を備えたものがある。始動口に遊技玉が入る(入賞す
る)と、パチンコ機内部に内蔵されたコンピュータが、
画像表示装置に画像を出力する処理を開始し、例えばス
ロットマシンのドラムが回転する様子を示す擬似的な画
像(以下、単にスロットという)が表示される。この画
像においては例えば、図柄が上から下へと流れるように
表示され、所定時間経過するとその流れが停止される。
そして停止時の図柄の配列に応じて、遊技上の特典が得
られるようにされている。特典としては、当該パチンコ
機の入賞確率を飛躍的に高くする大入賞口を形成するも
のが典型である。また、パチンコ機によっては、特定の
入賞口(普段は閉じておく)への入賞を大入賞口を形成
する条件としておき、スロットの図柄が特定の配列(例
えば”7,7,7”)になると、その特定の入賞口が開
口する、という機種もある。何れにしても、遊技者にと
って有利な状態(いわゆる大当たり状態。以下、単に大
当たりともいう)が創出されることとなる。
【0003】従い、始動入賞が発生してスロット表示が
始まると、遊技者は、特典が得られるように期待を掛け
る訳である。通常、スロットの3つの図柄の停止は、例
えば左、右、中の順にて1図柄ずつ行なわれる。そして
3図柄の内、2図柄のみが停止されその2図柄が共に
「7」(いわゆるリーチ状態)となれば、残る中図柄が
「7」になるか否かで、特典が得られるか否かが決定す
るので、この時点にて遊技者の期待は最高潮に達する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術によれば、リーチ状態になってから残りの図柄が
表示されるまでの時間はわずかであり、期待感が持続す
る時間が短い。最後のドラムの回転時間を長くすれば時
間を長引かせることができるが、これではスロットの時
間が徒に長くなり、遊技全体のテンポも悪化し、パチン
コ機の稼働率が低下することにもなりかねない。
【0005】本発明はかかる課題に鑑みなされたもの
で、始動入賞が発生した場合、リーチ状態から当たり態
様に移行するまでの、期待感が持続する時間が長く、し
かも遊技時間が長くならないパチンコ機を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】係る目的を達成するため
になされた本発明の請求項1に記載されたパチンコ機
は、図1に例示するように、遊技域に設けられ、複数の
図柄を表示する表示手段と、始動口に遊技玉が入ると、
乱数を発生させる乱数発生手段と、該乱数発生手段によ
って出力された乱数の値に基づいて、前記表示手段に表
示するための図柄を設定する図柄設定手段と、前記表示
手段に、様々な図柄を表示させ、該表示された各図柄を
次々と別の図柄に変更させる変動表示を行なった後、前
記図柄設定手段によって設定された前記図柄を表示させ
るものであって、しかも前記設定された図柄の内、1つ
の図柄については、他の図柄よりも前記変動表示の終了
を遅らせる図柄制御手段と、を備え、前記図柄設定手段
によって設定された図柄が、前記表示手段に出力され、
しかも該出力された複数の図柄が、予め設定された特定
の配列になったときには、入賞確率が高くされるパチン
コ機において、前記発生された乱数が、前記図柄設定手
段に、前記特定の配列に一致する複数の図柄を設定させ
る値である場合、及び前記1つの図柄のみ該特定の配列
とは異なる複数の図柄を設定させる値である場合、には
該乱数が発生された直後に、前記表示手段に該乱数が発
生された旨を遊技者に報知するための画像を出力する報
知画像出力手段を更に備えたことを特徴とする。
【0007】また請求項2に記載のパチンコ機は、請求
項1に記載の発明において、前記乱数発生手段によって
発生された乱数を、所定個数、保持する始動入賞記憶手
段と、前記報知画像出力手段によって出力された前記報
知するための画像、に対応する前記変動表示が開始され
ると、該変動表示が前記報知するための画像に対応して
いることを報知するための対応画像を、前記表示手段に
出力する対応画像出力手段とを更に設け、報知画像出力
手段が、前記報知するための画像の出力を、該画像の出
力の端緒となった乱数に対応して前記図柄制御手段によ
って行なわれる前記変動表示、の開始以降に停止させる
ことを特徴とする。
【0008】また更に、請求項3に記載のパチンコ機
は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前
記発生された乱数が、前記図柄設定手段に、前記特定の
配列に一致する複数の図柄を設定させる値ではなく、且
つ前記1つの図柄のみ該特定の配列とは異なる複数の図
柄を設定させる値でない場合に、予め設定された所定の
確率にて前記報知画像出力手段によって出力される画像
と同じ画像を、該乱数が発生された直後に、前記表示手
段に出力する擬似報知手段を更に備えたことを特徴とす
る。
【0009】請求項4に記載のパチンコ機は、請求項1
から請求項3に何れか記載の発明において、前記報知画
像出力手段により前記画像が表示される場合に、予め設
定された所定の確率にて、該画像の表示を抑制する報知
抑制手段を更に設けたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1に記載のパチンコ機にお
いて、始動口に遊技玉が入る(入賞する)と、乱数発生
手段が乱数を出力する。この乱数に基づいて、図柄設定
手段が表示手段に表示するための図柄を設定する。表示
手段は、複数の図柄を表示可能にされており、図柄設定
手段は乱数発生手段により出力された乱数に対応して、
複数の図柄を設定するのである。例えば、表示手段が3
つの図柄を表示させるもののとき、乱数の値が「50」
であれば”4,5,C”、「120」であれば”B,
4,5”のように設定する(以下、この例に沿って説明
をする)。こうして設定された図柄は、図柄制御手段に
よって変動表示が行なわれた後、同じく図柄制御手段に
よって表示手段に停止されて出力される。
【0011】変動表示とは、表示手段に様々な図柄を表
示させ、表示された各図柄を次々と別の図柄に変更させ
るものであって、例えば、初めに表示装置に”A,2,
6”と表示させた後、この3つの図柄を夫々A→B→C
→…、2→3→4→…、6→7→8→…等と変動させて
行く。この変動表示を行なってから、図柄設定手段によ
って設定された複数(ここでは3個)の図柄、例えば”
4,5,C”を表示する。但し、設定された図柄”4,
5,C”は一度に表示されるのではなく、1つの図柄に
ついては、他の図柄よりも前記変動表示の終了を遅らせ
て、表示される。例えば、”4,5”が一度に表示され
て(このとき、右図柄は変動表示を続行中)後から”
C”が表示されたり、左中右の3図柄が一つずつ表示さ
れるといった具合である。
【0012】こうして表示された複数の図柄が、予め設
定された特定の配列になったときには、入賞確率が高く
される。すなわち、遊技者にとって有利な状態となる訳
である。つまり、当該パチンコ機においては、始動入賞
時に発生される乱数の値に応じて入賞確率が変動され
る。この乱数の値については、遊技者に直接、報知する
のではなく、図柄制御手段が表示手段に出力する図柄の
配列によって間接的に知らされる。そして、表示手段に
出力される図柄は、始動入賞時に出力された乱数に応じ
て図柄設定手段によって設定されるのである。
【0013】そして更に、当該パチンコ機においては、
乱数発生手段によって出力された乱数の値が、表示手段
に、特定の配列を表示させる値であった場合、及び前記
1つの図柄のみ該特定の配列とは異なる複数の図柄を設
定させる値であった場合(つまり先んじて停止表示され
る予定の2つの図柄が、特定の配列の内の2図柄と一致
する、いわゆるリーチ状態になる場合)には、報知画像
出力手段が、その乱数が発生された直後に、画像を出力
する。遊技者は、この画像が出力されることにより、表
示手段に停止表示される図柄の内、先んじて停止される
2図柄が、特定の図柄の内の2つの図柄と一致すること
を実際に停止表示される以前の時点にて知る。
【0014】従い、請求項1に記載のパチンコ機によれ
ば、表示手段の出力内容が、リーチ状態になることを、
実際に停止表示される以前の時点にて遊技者に知らせる
ことができる。これにより遊技者は、乱数発生手段が乱
数を発生させた直後から、3つの図柄が全て停止される
までの間、期待感を持続させることができる。
【0015】また、報知動作として、表示手段に画像を
出力する、という態様を採用しているため、周知のよう
に様々な電子音、遊技玉の排出音等が氾濫するパチンコ
ホールにおいても遊技者は報知に気付くことができる。
そして、画像の表示は、図柄の変動表示とは独立に行な
われるものであって、例えば、変動表示のさせ方を変え
たり、実際にリーチ状態となった段階にて残る図柄の変
動時間を伸ばしたりしないので、遊技時間が徒に伸び
ず、パチンコ機の稼働率が悪化するのを防ぐことができ
る。
【0016】しかも、リーチ状態になることの報知が、
遊技域に設けられた表示手段に画像を出力させることに
より行なわれるので、遊技者は視線を大きく移動させる
ことなく、この報知動作に気付くことができる。なお、
報知するために表示手段に出力される画像は、図柄の変
動表示に先んじて表示手段の画面全体に大きく表示させ
る「リーチになる!!」という文字(この場合には遅く
とも、図柄の変動表示を行なう際に表示が消される。ま
た、長時間表示させておくと遊技時間が長くなってしま
うので、この場合には遊技者が報知に気付く範囲で極力
短時間にするべきである)でも良いし、変動表示の際に
も報知動作を継続するために、表示手段の画面の片隅
(変動表示を妨げない位置)に小さく表示される「リー
チ」等の文字でも良い。またこれらのような文字ではな
く、例えばハートやスペード等のマークや、点滅された
りアニメーション風にされたりすることにより図柄の変
動表示と識別可能にされた動的な画像、でもよい。
【0017】また「乱数が発生された直後」の「直後」
とは、遊技者にとって感じられない(若しくは気になら
ない)程度の時間をおいて後、という意味である。始動
入賞の発生から図柄の変動表示までのおおよその流れを
示すと、始動入賞→乱数発生→図柄設定→変動表示、と
なるので、「乱数発生」と「図柄設定」の間にて乱数値
の判定を行ない、報知する画像を出力するとよい。ま
た、これら一連の処理は、後述する[実施例]にて代表
されるように、いわゆるコンピュータシステムを用いて
行なうのが一般的であることから、図柄設定に掛かる時
間は遊技者にとっては殆ど気にならない。従い「図柄設
定」が完了してから、乱数値の判定を行ない、報知する
画像を出力しても良い。また、「変動表示」の仕方に趣
向を凝らし、始動入賞してから報知する画像が表示され
るまでの時間が、遊技者にとって、気にならないように
すれば、その変動表示の最中に、報知する画像を出力し
ても良い。
【0018】報知する画像を出力させる期間について
は、出力されていることを遊技者が認知できる程度に短
くしても良いし、或は、実際にリーチ状態になるまで表
示させていても良い。だが「リーチ状態になることを報
知する」という趣旨から、遅くとも図柄設定手段により
設定された図柄が全て表示されるまでには停止されるの
が適当である。
【0019】請求項2に記載のパチンコ機は、請求項1
に記載のパチンコ機において、更に乱数発生手段によっ
て発生された乱数を、所定個数、保持する始動入賞記憶
手段と、報知画像に対応する変動表示が開始されると、
その変動表示が報知画像に対応したものであることを遊
技者に報知するための対応画像を表示手段に出力する対
応画像出力手段とを設けたものである。そして報知画像
出力手段は、報知画像の出力を、画像の出力の端緒とな
った乱数に対応して行なわれる変動表示が開始された後
に停止させる。
【0020】始動入賞記憶手段の役目は、既に変動表示
がなされている状態や大当たり状態等の、変動表示を開
始できない状態において発生した始動入賞を、保持して
おくことである。変動表示が開始できる状態になると、
例えば図柄設定手段が、保持された乱数を参照して図柄
を設定し、図柄制御手段が変動表示を開始する。
【0021】この始動入賞記憶手段が存在すると、請求
項1のパチンコ機と同様、リーチ状態になることが早い
時点にて判るものの、始動入賞記憶手段に乱数が複数保
持された場合に、その保持数だけ行なわれる変動表示の
内、どれがリーチ状態になるかが判り辛くなる。例え
ば、保持数が3つある場合に、その一番最後に発生され
た乱数のみが、リーチ状態にするものであった場合に
は、初めに行なわれる2回の変動表示の間もずっと報知
画像が表示されたままとなる。また、3個目に加えて1
個目もリーチ状態になる乱数であった場合にも、同様の
表示がされ、3個目のみがリーチ状態になる場合と区別
がつかない。
【0022】そこで当該パチンコ機では、対応画像出力
手段が、報知画像に対応する変動表示が開始された時点
にて対応画像を表示手段に出力する。この対応画像が表
示されることにより、遊技者はその時点にて行なわれて
いる変動表示がリーチ状態になるか否かを知ることがで
きる。
【0023】なお、対応画像としては、変動表示中に表
示されることから、表示手段の片隅に小さく表示される
ものであるのが望ましい。また、既に表示されている報
知画像を覆い隠す画像を、対応画像として出力して、あ
たかも報知画像が点滅したかのように見せても良い。
【0024】請求項3に記載のパチンコ機は、請求項1
または請求項2に記載のパチンコ機において、更に擬似
報知手段を設け、乱数が当該パチンコ機をリーチ状態に
する値でない場合にも、報知画像出力手段が出力する画
像と同じ画像を、所定の確率にて表示手段に出力する。
つまり表示手段に画像を表示する、という報知動作が行
なわれても、リーチ状態にならない場合がある。
【0025】従い、請求項3に記載のパチンコ機によれ
ば、画像が表示手段に出力されたにも拘らず、リーチ状
態にならない場合もあるという、意外性を備えた機種と
することができ、また遊技者が報知動作に飽きるのを防
止することもできる。なお「予め設定された所定の確
率」は、低い確率(例えば1/100程度)であること
が望ましい。すなわち、リーチ状態にならないのに報知
動作がなされる、という事態が頻発すると、報知動作そ
のものの信頼性を損ねるからである。
【0026】請求項4に記載のパチンコ機は、請求項1
から請求項3に何れか記載のパチンコ機において、更に
報知抑制手段を設けたものである。報知抑制手段は、報
知画像出力手段により画像が表示される場合に、予め設
定された所定の確率にて、この画像の表示を抑制する。
ここで抑制とは、報知画像が表示されないように妨害し
たり、様々な別画像を表示手段に出力して、報知画像が
表示されたことが判らないようにしたりすることであ
る。つまり遊技者からみれば、報知動作が行なわれなか
ったときにも、リーチ状態になる場合があるというパチ
ンコ機となる。
【0027】従い、請求項4に記載のパチンコ機によれ
ば、画像が表示手段に出力されなかったにも拘らず、リ
ーチ状態になる場合もあるという、請求項3に記載の発
明とは逆の意外性を備えた機種とすることができる。な
お「予め設定された所定の確率」は、請求項3に記載の
確率と無関係であるが、請求項3の確率と同様に低い確
率(例えば1/100程度)であることが望ましい。す
なわち、リーチ状態になるのに報知動作がなされない、
という事態が頻発すると、報知画像出力手段による報知
動作が滅多に行なわれなくなり、従来技術の、期待感が
長続きしないという課題を再発させるからである。
【0028】
【実施例】以下に本発明の一実施例について図面と共に
説明する。まず、図2は本発明の一実施例であるパチン
コ機2の前面を表す構成図である。図2に示すように、
パチンコ機2では、遊技盤面に設けられた遊技域4の中
央上部に、様々な画像を表示する、表示手段としての表
示装置6が配設されており、その下方には遊技玉を受け
入れ易い開き状態に変化可能な変動入賞装置8が配設さ
れている。
【0029】表示装置6は、表示装置6と変動入賞装置
8との間に設けられた始動口10a及び変動入賞装置8
自身の左右に設けられた始動口10b、10cの何れか
に遊技玉が入賞すると、図3に示すように、横方向に並
設された数字及びアルファベットからなる3つの図柄Z
1,Z2,Z3を夫々所定時間だけ変更して表示し、所
定時間経過後に各図柄Z1〜Z3をZ1,Z3,Z2の
順で停止して表示するいわゆるスロットと呼ばれる表示
を行なう。なお、図3において図柄Z1〜Z3が表示さ
れる領域の上には、横長の長方形の領域Gがあり、ここ
には、後述する処理により、図柄Z1及びZ3がリーチ
状態になると判定された際に「リーチ」という文字が表
示される。なお、本図においては領域Gには「リーチ」
と表示されているがこれは説明の都合上、表示した様子
を示しているのであり、パチンコ機2においてはZ1〜
Z3が”1,2,3”と表示されているときに「リー
チ」と表示されることはない。
【0030】図2に戻り、表示装置6の下部には、図柄
の変更表示中に、更に始動口10a〜10cへ発射玉が
入賞すると、その入賞回数に応じた数(最大4個)だけ
点灯する4個のLEDからなる始動記憶表示器12が設
けられており、当該パチンコ機2においては、表示装置
6の図柄の変化が停止したときに、始動記憶表示器12
を形成するLEDが点灯していれば、その点灯が1つ消
されて、表示装置6での図柄の変更表示が再開される。
【0031】なお、図2において、14は表示装置6の
上部に設けられた天入賞口(一般入賞口)、16a、1
6b及び18a、18bは、夫々、表示装置6及び変動
入賞装置8の左右に設けられた袖入賞口(一般入賞
口)、20a〜20fは発射玉の転動誘導部材としての
風車、22は遊技域4へ発射するパチンコ玉を貯留する
と共に入賞に応じた景品玉が排出される上部受け皿、2
4は入賞状態に応じた発音がなされるスピーカである。
また、26はパチンコ玉を発射するために回動操作され
る発射ハンドルであり、図示しない発射装置によって1
分間に100個の割合でパチンコ玉が発射されるように
設定されている。
【0032】一方、変動入賞装置8は、パチンコ機2の
遊技盤面に取り付けられたものであり、前面の中央上部
に、ソレノイド(図示せず)によって開閉される開閉板
28が設けられている。そして、表示装置6に停止して
表示された3つの図柄の組み合わせが特定の当たり態様
の組み合わせ(例えば、”7,7,7”)の時に、図2
に示すように開閉板28が前方に開かれ、これによって
特別入賞口としての大入賞口30が形成されて、当該パ
チンコ機2が通常状態よりも入賞確率の高い大当たり状
態となる。そして開閉板28は、表示装置6に表示され
る図柄が揃ってから所定時間経過するか、或いは大入賞
口30に発射玉が10個入賞したと検出されるかのどち
らかが成立すると閉じるようにされている。
【0033】また、大入賞口30はその内部が3つに仕
切られており、その中央部は大当たり状態を継続させる
ための特定領域32となっている。特定領域32を遊技
玉が通過した場合には、開閉板28を閉じた後に再び開
閉板28を開放して大当たり状態が継続するようになっ
ている。なお、このパチンコ機2において、大当たり状
態の間に開閉板28が開閉する最大回数は16回に設定
されている。
【0034】次に、パチンコ機2の遊技盤裏面に設けら
れた制御装置34について、図4を用いて説明する。制
御装置34は、始動口10aに入賞した発射玉を検出す
る始動入賞スイッチ36a、始動口10bに入賞した発
射玉を検出する始動入賞スイッチ36b、始動口10c
に入賞した発射玉を検出する始動入賞スイッチ36c、
大入賞口30に入賞した発射玉を検出する大入賞口用カ
ウントスイッチ38、大入賞口30の特定領域32を通
過した発射玉を検出する継続入賞スイッチ40、及び発
射ハンドル26が回動操作されてパチンコ玉が発射され
ているときにオンする発射ハンドルスイッチ42、から
の各検出信号を入力する入力回路44と、入力回路44
を介して取得した前記各検出信号に基づいて表示装置6
や変動入賞装置8等を制御するための制御プログラムを
実行するCPU46と、CPU46が実行する制御プロ
グラムを格納するROM48と、CPU46が処理する
データを一時記憶すると共に電源が切られた場合でも記
憶内容を保持可能なバックアップ機能を有するRAM5
0と、CPU46が表示装置6に表示させる画像の画像
データを格納する画像ROM52と、CPU46からの
指令に基づいて、表示装置6、始動記憶表示器12、変
動入賞装置8の開閉板28を開閉させるためのソレノイ
ド54、及びパチンコ機2の遊技域4に設けられたラン
プからなる電飾装置56へ、夫々駆動信号を出力すると
共に、図示しないホール管理コンピュータに接続された
外部情報端子58へ当該パチンコ機2が大当たり状態で
あることや大当たり状態の継続回数等を表す情報信号を
出力する出力回路60と、アンプ62を介してスピーカ
24から発音させるサウンドジェネレータ64と、前記
各部を接続するバス66と、を備えている。
【0035】なお、パチンコ機2の遊技盤裏面には、各
入賞口に入賞した発射玉を回収するための回収路(図示
せず)が設けられており、始動入賞スイッチ36aと大
入賞口用カウントスイッチ38は、夫々、始動口10a
の下部と変動入賞装置8の下部とに夫々配置された回収
路に取り付けられている。そして、始動入賞スイッチ3
6b、36cは、変動入賞装置8の内部において始動口
10b、10cの周囲に夫々設けられており、継続入賞
スイッチ40は、変動入賞装置8の内部において大入賞
口30の下部に設けられている。
【0036】また、画像ROM52には、表示装置6に
図柄Z1〜Z3を表示させるための図柄データと、表示
装置6に様々な画像を表示させるための画像データとが
格納されている。このように構成された制御装置34に
おいて、CPU46は、遊技処理を実行することによ
り、当該パチンコ機2の全体制御を行なう。そこで以
下、CPU46が実行する遊技処理について説明する。
【0037】まず、図5は、遊技処理を表すフローチャ
ートである。この遊技処理の実行が開始されると、まず
ステップ(以下、単にSと記す)110にて、始動入賞
記憶があるか否かを判定する。つまり、過去において、
発生した始動口10a〜10cへの入賞が保持されてい
るかを調べる。始動入賞の有無は、始動入賞処理にて始
動入賞スイッチ36a〜36cの状態を随時監視するこ
とにより知ることができる。始動入賞処理は、スイッチ
36a〜36cがONされた場合に必要な諸処理を行な
う。この始動入賞処理について図6を用いて詳しく説明
する。
【0038】図6は始動入賞処理を表すフローチャート
である。まずS210にて始動入賞があったか否かを判
定する。つまり、始動入賞スイッチ36a〜36cがO
Nされたかどうかをチェックする。なお、実際には当該
始動入賞処理は、後述するタイマ割り込みによって起動
され、その都度、始動入賞スイッチ36a〜36cがO
Nされたか否かを判定し、ONされていればS220以
降の処理を行なう。従い、変動表示中とか、大当たり中
といった遊技状態に拘らず、始動入賞があったときに当
該処理は行なわれる。
【0039】始動入賞が発生していれば、S220に進
んで、乱数を出力させる。乱数は、ここではCPU46
が具備するクロックに基づいて駆動される5つのループ
カウンタ(以下、単にカウンタともいう)の値から抽出
される5個の数値である。より詳しくは、例えば2ms
ec毎にタイマー割り込みを掛け、その都度、第1のカ
ウンタの値を1増加させる。第1のカウンタの値は40
0になる毎にゼロに戻されて、0〜399の400個の
値を出力させる。第2、及び第3のカウンタも略同様の
ものであり、こちらは共に0〜15の計16個の値を出
力する。第4のカウンタは、第3のカウンタの値がゼロ
になる毎に1増加されて0〜15の値を出力させ、第5
のカウンタは、第4のカウンタの値がゼロになる毎に1
増加されて0〜15の値を出力させる。つまりこの乱数
出力も、CPU46が実行するプログラムにて行なわれ
る訳であるが、ここでは その説明を省略する。そして
このS220の処理が本発明の乱数発生手段としての処
理に相当する。つまり、これら5つのカウンタの値に基
づいて表示装置6に表示される図柄が設定されるのであ
る。具体的には、第3〜第5のカウンタの値が夫々Z1
〜Z3の図柄に対応する。この対応関係を[表1]に示
す。
【0040】
【表1】
【0041】こうして発生された乱数は、第1〜第5カ
ウンタの5つの値を1組として4組までRAM50に格
納されていく。これが始動入賞記憶である。そして1組
格納する毎に始動記憶表示器12のLEDを一つ点灯さ
せていく。続いてS230に進み、S220にて出力さ
れた乱数に基づいて遊技処理にて設定されるZ1の図柄
及びZ3の図柄が、当たり態様の同位置の図柄と一致す
る(2図柄のみ表示された状態にて、いわゆるリーチ状
態になる態様)か否かを判定する。つまり、[表1]の
ように乱数の値と図柄との対応関係は、Z1、Z3は共
通であるので、第3カウンタの値と第5カウンタの値が
同じか否かを判定する。
【0042】同じであればS240に進み、領域Gに報
知画像として「リーチ」の文字を出力する。これらS2
30、S240の処理が、本発明の報知画像出力手段と
しての処理に相当する。一致していなければS240を
跳ばして始動入賞処理を終了する。
【0043】ここで図5の遊技処理に戻る。S120で
は、始動入賞処理のS220にて出力された乱数から前
述の[表1]に基づいて、表示装置6に出力する図柄を
実際に設定する。但し、第1のカウンタの値が100若
しくは300のときには、第3〜第5のカウンタの値に
関係なく、当たり態様にて表示させるものとし、第2の
カウンタの16種類の値に対応して表示される図柄が決
定する。この対応関係を[表2]に示す。
【0044】
【表2】
【0045】このようにパチンコ機2においては、当た
り態様は”1,1,1”や”F,F,F”のように図柄
がそろったものが当たり態様とされている。そして、こ
れらの内の1つが表示装置6に出力されると、開閉板2
8が開かれる。なお、第1のカウンタの値が100でも
300でもないときに、第3〜第5カウンタが、当たり
態様の組み合せにする値を出力させる場合(第3〜第5
カウンタの値が全て2のとき等)があるが、この場合
は、本来設定されるべき図柄を差し替えて、当たり態様
にならないようにする。例えば、第3〜第5カウンタの
値が全て2のとき、[表1]によれば”2,2,2”が
設定される筈であるが、Z3を差し替えて「3」を設定
する。このS120の処理が、本発明の図柄設定手段と
しての処理に相当する。
【0046】こうして図柄の設定が完了すると、S13
0に進み、この設定された3つの図柄(以下、単に設定
図柄と言う)を表示装置6に出力するスロット表示処理
を行なう。前記したように、表示装置6は液晶ディスプ
レイであって、スロットマシンのようなドラムも停止ボ
タンもないが、スクロール表示によって上方から下方に
多数の図柄を流れるように表示した後、設定図柄を表示
して行く様子が、スロットマシンを髣髴とさせるので、
こう呼ぶことにする。このスロット表示処理の内容を図
7に示す。
【0047】図7は、スロット表示処理の内容を示すフ
ローチャートである。本処理は、更にこの中にて左図柄
変動処理(S310)、右図柄変動処理(S320)、
中図柄変動処理(S330)を行ない、これらの各内容
は、いずれも、1回の処理にて夫々の図柄を少しずつ変
化させ、複数回夫々の処理を繰り返すことによりスクロ
ール表示等を行ない、最終的に設定図柄の内の一つを表
示するというものになっている。すなわち、本処理が起
動されるとまずS310にて左図柄変動処理を行なって
Z1の図柄を変化させ、次にS320の右図柄変動処理
を行なってZ2の図柄を変化させ、続いてS330に示
す中図柄変動処理を行なってZ3の図柄を変化させる。
なお、前記したように3つの図柄は、Z1、Z3、Z2
の順序にて止められるので、他の図柄に先んじて停止さ
れた図柄については各処理を行なわず、素通りするもの
とする。
【0048】そしてS340にて、左図柄つまりZ1が
停止されたか否かを判定する。停止していれば、S35
0に進み、Z1及びZ3の図柄が停止されたときにリー
チとなるか否かを判定する。つまり、始動入賞処理のS
230にて行なったのと同じ判定を行なう。リーチにな
るのであれば、S360に移行して前記始動入賞処理の
S240にて出力された報知画像、すなわち「リーチ」
表示を消す。
【0049】なお、領域Gに「リーチ」が表示されてい
ないときには、Z1が停止されても、S360の処理は
行なわれないものとする。続くS370では始動入賞時
に発生されてRAM50に記憶されている乱数の中に、
リーチ図柄を発生させるものがあるか否かを判定する。
なお、当該処理を起動させる原因となった乱数はRAM
50から消去されているものとする。リーチになる乱数
があれば、S360にて一旦出力停止された報知画像を
再び表示装置6に出力する。
【0050】続いてS390にてZ1,Z2,Z3の設
定図柄が全て表示されたか否かを判定し、されていれば
スロット表示処理を終了し、表示されていなければ、S
310に戻って、S310〜S330の処理を設定図柄
が表示されるまで繰り返す。なお、S340にて左図柄
がまだ停止されていないと判定されたとき、S350に
てZ1とZ3の図柄が同じ(つまりリーチ)にならない
と判定されたとき、若しくはS370にて始動入賞記憶
としてのRAM50内の記憶の中に、リーチになる乱数
が保持されていないと判定された場合には、このS39
0に直行する。
【0051】このように左図柄変動処理、右図柄変動処
理、及び中図柄変動処理が時分割処理にて行なわれるが
如く、段階的に少しずつ行なわれていくことにより、表
示装置6には、あたかもスロットマシンが稼働している
かのような表示がなされる。そして、図柄のスクロール
がZ1→Z3→Z2の順に停止されて、設定図柄が表示
される。Z1,Z3の図柄が同じ場合には、Z1が停止
された時点にて報知画像を一旦消して、始動入賞記憶内
の乱数の中に、リーチにするものがある場合にのみ、再
び報知画像を出力する。
【0052】遊技者から見ると、このスロット表示処理
は、「リーチ」と表示されていないときには、単にスロ
ット表示をする処理であるが、「リーチ」と表示されて
いる場合には、スロット表示をするだけでなく、「リー
チ」表示がどの変動表示に対応するものであるかをS3
50〜S360の処理にて、一旦「リーチ」表示を消す
か否かにより報知する処理となっている。もしZ1が停
止されたときに「リーチ」表示が消えれば現在の表示装
置に対する報知画像であり、消えなければ他の始動入賞
記憶に対応する報知画像であることが判る。つまりS3
50〜S360の処理は、本発明の対応画像出力手段と
しての処理に相当する。
【0053】ここで図5の遊技処理に戻る。こうして設
定図柄が表示装置6に出力されると、S140に進み、
その表示された図柄が[表2]に示した16種類の当た
り図柄の内のどれかになっているか否かを判定する。な
っていなければS110に戻って再び始動入賞記憶があ
るか否かを判定し、なっていれば、S150の大当たり
処理を行なう。この大当たり処理の内容を図8に示す。
【0054】図8は、大当たり処理を示すフローチャー
トである。当該処理が起動されると、まずS610にて
表示装置6に動画を出力する。この動画は、始動入賞と
共に表示されたスロット表示などの画像に代わり、大当
たり状態の間中、表示装置6に出力されるものである。
続くS620にて、ソレノイド54を駆動し、開閉板2
8を開放する。
【0055】次に、S630に進み、開閉板28の開放
を中断するかどうかを判定する。この判定基準は、前記
したようにパチンコ機2では二つあり、その一つは開閉
板28が開かれてから所定時間(ここでは25秒)経過
したこと、もう一つは大入賞口30に遊技玉が10個入
賞したこと、である。この少なくとも一方が成立した際
に、S640に進み、開閉板28を閉じる。どちらも成
立しない場合には、S630を繰り返して待機する。
【0056】S640にて開閉板28を閉じると、続く
S650及びS660にて、大当たり状態を終了させる
か否かの判定を行なう。まずS650では継続入賞スイ
ッチ40に基づき、特定領域32を遊技玉が通過したか
どうかを判定し、通過していなければS670に進んで
動画の出力を停止した上で当該大当たり処理を終了させ
る。通過していれば、S660にて、この大当たり処理
が起動されてから開閉板28が16回開かれたかどうか
を判定する。まだ16回に達していなければS620に
戻って大入賞口30を再び形成し、16回開いたなら
ば、当該大当たり処理を終了させる。
【0057】つまり、大当たり処理では、パチンコ機2
を大当たり状態にし、また大当たり状態においては表示
装置6に動画を出力し、上記条件に基づいて大当たり状
態を終わらせて通常状態に戻す処理を行なう。図5に戻
り、こうして大当たり処理が終わると、S110に移行
して再び始動入賞を待つ。このようにパチンコ機2で
は、S110〜S150の処理を繰り返されることによ
り、遊技状態を様々に遷移されていく。
【0058】以上のような構成からなり、図5〜図8に
示したような処理を行なうパチンコ機2によれば、遊技
者は、当該パチンコ機2がリーチ状態になることを、実
際にZ1及びZ3が停止される以前の時点にて知ること
ができる。これにより遊技者は、始動入賞が発生し、乱
数が出力された直後から、3つの図柄が全て停止される
までの間、期待感を持続させることができる。
【0059】また、報知動作として、表示装置6に「リ
ーチ」と表示する、という態様を採用しているため、様
々な電子音、遊技玉の排出音等が氾濫するパチンコホー
ルにおいても遊技者は報知に気付くことができる。そし
て遊技中は元々、遊技者は、表示装置6を見ているのが
普通であるため、視線を大きく移動させることなく報知
に気付くことができる。
【0060】そして、画像の表示は、図柄の変動表示と
は独立に行なわれるものであって、例えば、変動表示の
させ方を変えたり、実際にリーチ状態となった段階にて
残る図柄の変動時間を伸ばしたりしないので、遊技時間
が徒に伸びない。従い、パチンコ機2の稼働率が悪くな
るのを防止できる。
【0061】なお、始動入賞を複数個保持できる機種に
おいては、変動表示中に「リーチ」と表示されていて
も、この変動表示がリーチになるのか、RAM50に保
持されている他の乱数がリーチになるのかが判りにく
い。これに対しパチンコ機2では、始動入賞を4個保持
する機種であるにも拘らず、表示中の「リーチ」が、現
在行なわれている変動表示に相当するものか否かを、図
柄Z1が表示された時点で遊技者に報知できる。すなわ
ちZ1が停止された時点にて「リーチ」表示が消えれ
ば、変動表示中のものがリーチになることが判り、消え
なければ、保持されている他の乱数に対応する変動表示
がリーチになることが判る。なお、消えた後に再び「リ
ーチ」と表示されたときには、変動表示中のものがリー
チになり且つ更にリーチになるものがRAM50に保持
されていることが判る。
【0062】以上、本発明の一実施例であるパチンコ機
2について説明してきたが、本発明はこの実施例に限定
されるものではなく様々な態様で実施しうる。例えば、
図6の始動入賞処理の中などにて、本発明の擬似報知手
段に相当する処理を行なっても良い。すなわち、第1及
び第3カウンタの値が互いに異なる場合(パチンコ機2
がリーチ状態にならない場合)にも、領域Gに「リー
チ」と表示する。つまりこれが擬似報知である。こうす
るとパチンコ機2は、「リーチ」と表示装置に出力され
たにも拘らず、リーチ状態にならない場合もあるとい
う、意外性を備えた機種となる。また遊技者が報知動作
に飽きるのを防止することもできる。なお、始動入賞時
には常に「リーチ」と表示されると、報知動作の意義が
喪失してしまうので、擬似報知がなされる確率は低くし
ておくのが望ましい。
【0063】この処理を行なう簡単な方法としては、例
えば第1カウンタの値が5以下ならば無条件で「リー
チ」と表示するようにすると良い。こうすると、偶然、
第3及び第5カウンタの値が互いに等しい場合が、本来
の正しい報知動作をする処理となり、異なる場合が、擬
似報知手段としての処理となる。擬似報知手段としての
処理のみにしたければ、第3及び第5カウンタの値が等
しいときにはZ3(またはZ1)の図柄を差し替えて、
リーチ状態にならないようにすれば良い。もちろん、別
のカウンタを用意して、そのカウンタの値が所定値にな
ったときには擬似報知をするようにしてもよい。
【0064】この擬似報知動作とは逆に、リーチになる
場合に報知動作が、所定の確率にて防止されるようにし
ても良い。具体的には、第1カウンタの値が100〜1
10の値になったときには、図5のS140とS150
の間に、領域Gに「リーチ」の文字が表示される前の状
態の画像を表示する、という新たな処理を設ける。この
処理が本発明の報知抑制手段としての処理に相当する。
こうすると「リーチ」表示は、極めて短い間のみ行なわ
れることになるため、実際には「リーチ」と表示されて
いるにも拘らず遊技者には認識できない。こうすると、
遊技の楽しさを倍増することができる。つまり、始動入
賞時に報知動作がなされなかったので、ハズレであると
遊技者が思っていると、意に反してリーチ状態になるの
で、リーチ状態になったときの喜びが更に大きくなる。
【0065】また、パチンコ機2では変動表示と「リー
チ」との対応関係を示すために図柄Z1が停止された時
点にて「リーチ」表示を一旦消去したが、別の方法によ
っても良い。例えば、領域Gに表示させる文字を例えば
「リーチ」から「これがリーチになる!」に変更しても
良い。また、変動表示のさせ方を変えても良い。例え
ば、「リーチ」表示に対応した変動表示をする場合に
は、初めに図柄を逆方向にスクロールさせてから行なう
と、対応関係を報知することができる。
【0066】なおパチンコ機2では、「リーチ」表示さ
れてからその変動表示の図柄Z1が停止されるまでの間
に、更に始動入賞があり且つその始動入賞時に発生され
た乱数がリーチになる値である場合には、既に領域Gに
は「リーチ」と表示されているので、更に「リーチ」と
表示しても遊技者には判らない。判るのは、そのときに
行なわれている変動表示の図柄Z1が停止して、「リー
チ」表示が一旦消されて、再び表示されたときである。
但し、始動入賞が2回以上あったときには、実際にその
始動入賞に対応する変動表示が行なわれ、図柄Z1が停
止したときである。これを、乱数が発生した時点にて報
知するようにしても良い。例えば、発生した乱数が、リ
ーチ状態にするものであると判定されたときには、領域
Gの表示を一旦消してから「リーチ」と表示するように
するとこれを達成できる。こうすると、「リーチ」と表
示されている状態にて再びリーチとなる乱数が発生した
場合には、その都度、「リーチ」表示が一旦消えて、ま
た表示される。これにより、遊技者はリーチになる乱数
が複数発生されたことが判る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のパチンコ機を例示するブロック図で
ある。
【図2】 実施例のパチンコ機の前面を表す構成図であ
る。
【図3】 実施例のパチンコ機に設けられた表示装置の
表示状態を説明する説明図である。
【図4】 実施例のパチンコ機に設けられた制御装置の
構成を表すブロック図である。
【図5】 実施例のパチンコ機で実行される遊技処理を
表すフローチャートである。
【図6】 実施例のパチンコ機で実行される始動入賞処
理を表すフローチャートである。
【図7】 実施例のパチンコ機で実行されるスロット表
示処理を表すフローチャートである。
【図8】 実施例のパチンコ機で実行される大当たり処
理を表すフローチャートである。
【符号の説明】 2…パチンコ機 4…遊技域 6…
表示装置 8…変動入賞装置 10a〜10c…始動口 12…始動記憶表示器 26…発射ハンドル 28
…開閉板 30…大入賞口 32…特定領域 34
…制御装置 46…CPU 48…ROM 50
…RAM 52…画像ROM 54…ソレノイド 56
…電飾装置 64…サウンドジェネレータ 66
…バス Z1,Z2,Z3…図柄

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技域に設けられ、複数の図柄を表示す
    る表示手段と、 始動口に遊技玉が入ると、乱数を発生させる乱数発生手
    段と、 該乱数発生手段によって出力された乱数の値に基づい
    て、前記表示手段に表示するための図柄を設定する図柄
    設定手段と、 前記表示手段に、様々な図柄を表示させ、該表示された
    各図柄を次々と別の図柄に変更させる変動表示を行なっ
    た後、前記図柄設定手段によって設定された前記図柄を
    表示させるものであって、しかも前記設定された図柄の
    内、1つの図柄については、他の図柄よりも前記変動表
    示の終了を遅らせる図柄制御手段と、 を備え、前記図柄設定手段によって設定された図柄が、
    前記表示手段に出力され、しかも該出力された複数の図
    柄が、予め設定された特定の配列になったときには、入
    賞確率が高くされるパチンコ機において、 前記発生された乱数が、前記図柄設定手段に、前記特定
    の配列に一致する複数の図柄を設定させる値である場
    合、及び前記1つの図柄のみ該特定の配列とは異なる複
    数の図柄を設定させる値である場合、には該乱数が発生
    された直後に、前記表示手段に該乱数が発生された旨を
    遊技者に報知するための画像を出力する報知画像出力手
    段を更に備えたことを特徴とするパチンコ機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のパチンコ機において、 前記乱数発生手段によって発生された乱数を、所定個
    数、保持する始動入賞記憶手段と、 前記報知画像出力手段によって出力された前記報知する
    ための画像、に対応する前記変動表示が開始されると、
    該変動表示が前記報知するための画像に対応しているこ
    とを報知するための対応画像を、前記表示手段に出力す
    る対応画像出力手段とを更に設け、 前記報知画像出力手段が、 前記報知するための画像の出力を、該画像の出力の端緒
    となった乱数に対応して前記図柄制御手段によって行な
    われる前記変動表示、の開始以降に停止させることを特
    徴とするパチンコ機。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のパチン
    コ機において、 前記発生された乱数が、前記図柄設定手段に、前記特定
    の配列に一致する複数の図柄を設定させる値ではなく、
    且つ前記1つの図柄のみ該特定の配列とは異なる複数の
    図柄を設定させる値でもない場合に、予め設定された所
    定の確率にて前記報知画像出力手段によって出力される
    画像と同じ画像を、該乱数が発生された直後に、前記表
    示手段に出力する擬似報知手段を更に備えたことを特徴
    とするパチンコ機。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3に何れか記載のパ
    チンコ機において、 前記報知画像出力手段により前記画像が表示される場合
    に、予め設定された所定の確率にて、該画像の表示を抑
    制する報知抑制手段を更に設けたことを特徴とするパチ
    ンコ機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011254894A (ja) * 2010-06-07 2011-12-22 Newgin Co Ltd 遊技機

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JP2011254894A (ja) * 2010-06-07 2011-12-22 Newgin Co Ltd 遊技機

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