JP4353054B2 - Rh真空脱ガス装置における溶鋼脱炭方法 - Google Patents

Rh真空脱ガス装置における溶鋼脱炭方法 Download PDF

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Description

本発明は、RH真空脱ガス装置での溶鋼の脱炭処理にあって、脱炭中の炭素濃度を経時的に推定し、所定の値に到達した段階で脱炭処理を停止するRH真空脱ガス装置における溶鋼脱炭方法に関する。
RH式脱ガス炉に代表される真空槽と取鍋との間で溶鋼を環流させる真空脱ガス装置を用いて溶鋼に対して脱炭処理を行う場合、終了後の炭素濃度が規格上下限から外れると、再溶解処理または別製品への振り当てが必要となる。また、炭素濃度[C]<100ppmの極低炭材を製造する際には、終了後の[C]が規格上限に対して大きい余裕を持つように脱炭処理を停止する傾向がある。これは操業者の経験にもとづく判断によるところが大きいが、生産性の観点からは、適切なタイミングで脱炭処理を停止して、時間あたりの処理チャージ数を増加させることが必要である。
以上のような問題を解決するためには、脱炭処理中の溶鋼内炭素濃度を推定して目標とする値に到達したときに脱炭処理を停止することが必要であり、これまでにもいくつかの方法が提案されている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
特開平9−202913号公報 特開平11−279625号公報 特開平6−256840号公報
特許文献1には、RH真空脱ガス装置における脱炭処理において、排ガスの流量と排ガス中のCO,CO2 濃度とに基づいて算出される脱炭速度が一定値以下となった時点で、溶鋼中酸素濃度、真空槽内の圧力、環流ガスの流量、排ガスの流量、及び排ガス中のCO,CO2 濃度等の操業中の操業データを用いて溶鋼中炭素濃度を推定する方法が示されている。
特許文献2には、RH真空脱ガス装置を用いて低炭素鋼を製造する場合に、溶鋼質量、溶鋼初期炭素濃度、検出遅れを考慮した排ガスの流量、分析時間遅れを考慮したCO,CO2 濃度から、炭素マスバランスにより溶鋼中炭素濃度の推定を行い、その途中で1回以上溶鋼試料を採取し、採取した溶鋼試料の分析値に基づき、分析遅れ時間を考慮して、前記の方法で推定された溶鋼中炭素濃度推定値を補正し、補正した溶鋼中炭素濃度推定値から、溶鋼中炭素濃度推定値を時間の関数である回帰式として求め、求めた回帰式に基づき、排ガスの流量及び排ガス分析の遅れ時間を補償した溶鋼中炭素濃度推定値を求め、この推定値が目標終点炭素濃度となった時点で処理を終了する方法が示されている。
特許文献3には、溶鋼の真空脱ガス精錬における精錬中の炭素濃度の時間変化を、真空槽内の圧力と気泡生成の圧力と取鍋内の炭素濃度とで表す微分方程式で表現して、時間経過にしたがって溶鋼サンプリングにより適宜炭素濃度を修正しながら推定する方法が示されている。
ところが、特許文献1に示されている方法では、排ガス中のCO,CO2 濃度の分析遅れがある場合、得られた炭素濃度推定値にも同じだけの時間遅れが生じる。そのため、炭素濃度推定値に基づき脱炭処理を停止しても分析遅れの分だけ過剰に脱炭が進行するので、実際の溶鋼中炭素濃度と炭素濃度推定値との間に誤差が生じる問題がある。また、特許文献1に示されている取鍋中炭素濃度の推定方法では、排ガス中のCO,CO2 濃度測定値や排ガスの流量測定値自体を用いて、取鍋中炭素濃度[C]も関する代数方程式を解くことで取鍋中炭素濃度[C]の推定値を算出する。しかし、CO,CO2 濃度に分析遅れがない場合でも、排ガス流量測定値やCO,CO2 濃度測定値は真の値に対する誤差が生じることを避けることはできないため、前記測定値に突発的変動が生じた場合には取鍋中炭素濃度推定値に同様に突発的誤差が生じる。
特許文献2に示されている方法では、脱炭処理中に溶鋼試料を採取して分析することにより、溶鋼中炭素濃度の推定精度を向上させるとともに、分析遅れ時間を回帰式を用いて補償している。しかしながら、脱炭処理中に溶鋼試料を採取する場合、取鍋内の溶鋼環流の影響で採取位置によっては試料の成分と溶鋼全体の平均成分との間に違いが生じることが避けられず、補正によりかえって炭素濃度の推定精度を悪化させる可能性がある。
特許文献3に示されている方法では、微分方程式により溶鋼中炭素濃度を正確に推定するためには、脱炭処理中に溶鋼試料の採取・分析が必要となる。ところが、採取した溶鋼試料の取鍋内の溶鋼に対する代表性に関して、特許文献2での方法で指摘したものと同じ問題が生じる。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、脱炭処理中の溶鋼試料採取を必要とせず、溶鋼中炭素濃度を高精度に推定でき、適切なタイミングで脱炭処理を停止できるRH真空脱ガス装置における溶鋼脱炭方法を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、排ガス分析時間の遅れを補償して現時刻での溶鋼中炭素濃度を高精度に推定でき、適切なタイミングで脱炭処理を停止できるRH真空脱ガス装置における溶鋼脱炭方法を提供することにある。
請求項に係るRH真空脱ガス装置における溶鋼脱炭方法(以下、第1形態という)は、環流ガスの供給によって取鍋と真空槽との間で溶鋼を循環させ、CO及びCO2 を含む排ガスを前記真空槽から排出して溶鋼の脱炭処理を行う溶鋼脱炭方法において、前記環流ガスの流量と、前記真空槽内の圧力と、前記排ガスの成分分析結果と、前記排ガスの流量とを用いて、前記排ガス中のCO及びCO2 成分の流出速度を計算し、前記真空槽内の溶鋼中炭素濃度の変化速度及び前記取鍋内の溶鋼中炭素濃度の変化速度を、前記真空槽内の溶鋼中炭素濃度と、前記取鍋内の溶鋼中炭素濃度と、前記真空槽内の圧力と、溶鋼中酸素濃度と、前記取鍋内の溶鋼質量と、前記真空槽内の溶鋼質量とを用いた微分方程式で表す数式モデルを用いて溶鋼全体からの気体換算した炭素の流出速度を算出するモデルと、該モデルによる溶鋼全体からの炭素流出速度算出値と前記排ガス中のCO及びCO2 成分流出速度計算値との誤差に係数を乗じた値を、前記モデルの前記真空槽内の溶鋼中炭素濃度の変化速度と前記取鍋内の溶鋼中炭素濃度の変化速度とに夫々加えて補正するオブザーバとにより、前記取鍋内の炭素濃度を経時的に推定し、推定した前記取鍋内の炭素濃度が所定の値に到達した段階で脱炭処理を停止する。
本発明者らは、RH真空脱ガス装置では溶鋼からの脱炭が基本的に真空槽内だけで行われ、取鍋内の溶鋼が脱炭された溶鋼と取鍋内で入れ替わることで全体の脱炭処理が進行することをオンラインで模擬すれば、溶鋼中炭素濃度を同時に推定できるという知見、さらに制御理論におけるオブザーバ理論を用いることで、従来の方法で必要だった溶鋼中炭素濃度初期値が不要になるとともに、排ガス中の成分分析誤差の影響の除去及び排ガス中の成分分析遅れを補償できるという知見を得た。
溶鋼中の炭素が取鍋内及び真空槽内で完全混合状態であるとし、平衡炭素濃度が十分に小さいとした場合、下記式(1),(2)のモデル式が成り立つことが従来より知られている。
Figure 0004353054
ここで、
W:取鍋内の溶鋼質量[ton],xCL:取鍋内の溶鋼中炭素濃度[ppm],
CV:真空槽内の溶鋼中炭素濃度[ppm],w:真空槽内の溶鋼質量[ton], Q:環流溶鋼の流量[ton/sec] ,aK :脱炭容量係数[ton/sec]
脱炭容量係数aK は、真空槽内で溶鋼からCOガス気泡として発生する速度を表すパラメータであり、溶鋼中酸素濃度xOVと真空槽内の溶鋼中炭素濃度xCVと真空槽内の圧力PV とに依存する関数(下記式(3)参照)として表すことができることを発明者らの一人が明らかにしている(鉄と鋼、Vol.84(1998), No.10, p709-714 )。
K =f(xOV,xCV,PV ) …(3)
環流溶鋼の流量Qは、真空槽内の圧力PV と、環流ガスの流量qinと、環流ガス吹き込み位置の静圧PO と、設備に依存する定数aとを用いて、Q=aqin 1/3 (ln(PO / PV ))1/3 で表されることが知られている。
時刻tにおける取鍋内と真空槽内とでの溶鋼全体の炭素質量は(WxCL+wxCV)であるので、系全体の質量脱炭速度はこの時間微分による下記(A)となる。上記式(1),(2)の両辺の和を求めることにより、その質量脱炭速度はaK CVに等しくなる。
Figure 0004353054
CO及びCO2 ガスに含まれる炭素質量から標準状態における体積へ変換する係数CC をこのaK CVに乗じることにより、下記式(4)で示されるように、ガス体積流量に変換した時刻tにおける炭素流出速度qCOM (t)[Nm3 /sec] 、言い換えると時刻tにおける炭素の気体換算した流出速度qCOM (t)[Nm3 /sec] をモデル化できる。
COM (t)=CC K CV(t) …(4)
溶鋼からの炭素流出速度は排ガス中のCO及びCO2 の夫々の流量から測定できるが、真空槽で発生した排ガスが成分分析器に到達するまでに所要時間td [sec] かかるため、時刻tにおける排ガス中の成分分析結果でのCO成分比率XCO(t)[%] とCO2 成分比率XCO2 (t)[%] とは、td だけ遅れた値である。
この到達所要時間td が十分に小さいと考えられる場合には、遅れ時間を無視して、時刻tにおける排ガス中のCO成分とCO2 成分とを合わせた体積流出速度QCOM (t)[Nm3 /sec] 、言い換えると時刻tにおける排ガス中のCO成分とCO2 成分とを合わせた単位時間あたりの体積流量QCOM (t)[Nm3 /sec] が、下記式(5)より得られる。以下、このQCOM (t)を排ガス中のCO+CO2 成分流量という。但し、QEX(t)は、時刻tにおける排ガスの体積流出速度、言い換えると時刻tにおける排ガスの単位時間あたりの体積流量である。
COM (t)=(XCO(t)+XCO2 (t))QEX(t)/100 …(5)
溶鋼中炭素濃度変化及び炭素流出速度を表すモデル式(1),(2),(3),(4)と、式(5)の排ガス中のCO+CO2 成分流量とを用いて、取鍋内の炭素濃度及び真空槽内の炭素濃度の推定値を、下記式(6),(7)で表されるオブザーバと上記式(3)の脱炭容量係数のモデル式とを連立して解くことにより算出する。
Figure 0004353054
ここで、g1 及びg2 はオブザーバゲインと呼ばれる定数であり、推定値が発散しないように適当に調整した値を用いる。
制御理論におけるオブザーバ理論によれば、式(6),(7)は、排ガス中のCO+CO2 成分流量QCOM (t)と炭素流出速度推定値qCOM (t)との誤差が0に漸近すれば、取鍋内の溶鋼中炭素濃度推定値と真空槽内の炭素濃度推定値との時間変化も、実際の各炭素濃度と漸近的に一致することを意味している。各推定値の漸近挙動、すなわちCO+CO2 成分流量の突発的変動に対する追従性はオブザーバゲインの値で適当に調節する。また計算開始時の各推定値初期値と実際の値との誤差は、計算とともに0に漸近するので、推定値の初期値は非現実でない程度に与えればよい。
請求項に係るRH真空脱ガス装置における溶鋼脱炭方法(以下、第2形態という)は、環流ガスの供給によって上昇管及び下降管を介した取鍋と真空槽との間で溶鋼を循環させ、CO及びCO2 を含む排ガスを前記真空槽から排出して溶鋼の脱炭処理を行う溶鋼脱炭方法において、前記環流ガスの流量と、前記真空槽内の圧力と、前記排ガスの成分分析結果と、前記排ガスの流量とを用いて、前記排ガス中のCO及びCO2 成分の流出速度を計算し、前記真空槽内の溶鋼中炭素濃度の変化速度、前記取鍋内の溶鋼中炭素濃度の変化速度及び前記上昇管内の溶鋼中炭素濃度の変化速度を、前記真空槽内の溶鋼中炭素濃度と、前記取鍋内の溶鋼中炭素濃度と、前記上昇管内の溶鋼中炭素濃度と、前記真空槽内の圧力と、溶鋼中酸素濃度と、前記取鍋内の溶鋼質量と、前記真空槽内の溶鋼質量とを用いた微分方程式で表す数式モデルを用いて溶鋼全体からの気体換算した炭素の流出速度を算出するモデルと、該モデルによる溶鋼全体からの炭素流出速度算出値と前記排ガス中のCO及びCO2 成分流出速度計算値との誤差に係数を乗じた値を、前記モデルの前記真空槽内の溶鋼中炭素濃度の変化速度と前記取鍋内の溶鋼中炭素濃度の変化速度と前記上昇管内の溶鋼中炭素濃度の変化速度とに夫々加えて補正するオブザーバとにより、前記取鍋内の炭素濃度を経時的に推定し、推定した前記取鍋内の炭素濃度が所定の値に到達した段階で脱炭処理を停止する。
第2形態にあっては、取鍋内の溶鋼において、真空槽で脱炭された溶鋼が流入する下降管直下の炭素濃度と上昇管内の炭素濃度とには違いがあり、上昇管内の溶鋼中炭素濃度は取鍋内の平均炭素濃度よりも高いこと、及び、真空槽にはこの平均炭素濃度よりも高炭素濃度の溶鋼が流入することを考慮して、前述の式(1),(2)のモデルを下記式(8),(9),(10)のように修正する。
Figure 0004353054
ここで、
CS:上昇管内の溶鋼中炭素濃度[ppm],TL :炭素濃度混合時定数[sec]
真空槽で発生した排ガスが成分分析器に到達するまでの所要時間td が十分に小さく、遅れ時間を無視できる場合には、炭素流出速度推定値qCOM (t)と排ガス中のCO+CO2 成分流量QCOM (t)とは、第1形態と同様に表すことができる(式(4),式(5)参照)。
溶鋼中炭素濃度変化及び炭素流出速度を表すモデル式(8),(9),(10),(3),(4)と、式(5)の排ガス中のCO+CO2 成分流量とを用いて、取鍋内の炭素濃度及び真空槽内の炭素濃度の推定値を、下記式(11),(12),(13)で表されるオブザーバと上記式(3)の脱炭容量係数のモデル式とを連立して解くことにより算出する。
Figure 0004353054
ここで、g1 ,g2 及びg3 はオブザーバゲインであり、推定値が発散しないように適当に調整した値を用いる。
請求項に係るRH真空脱ガス装置における溶鋼脱炭方法(以下、第3形態という)は、請求項またはにおいて、前記真空槽から前記排ガスの成分分析結果を得る成分分析器まで脱炭処理中に前記排ガスが到達する所要時間を、予め設定するか、または脱炭処理中に測定し、前記排ガス中のCO及びCO2 成分流出速度を、前記排ガスの成分分析結果のCO成分比率及びCO2 成分比率の合計と前記所要時間だけ遡った時刻での単位時間あたりの前記排ガスの流量との積として計算する。
上述した第1形態及び第2形態では、真空槽で発生した排ガスが成分分析器に到達するまでの所要時間td を無視して0としたが、設備によってはこれを無視できない場合もある。
排ガス流量の測定値は実際の流量変化に合わせて瞬時に変化するが、排ガス中の成分比率は変わらないため、第3形態では、排ガス中のCO+CO2 成分流量を、排ガス流量より時間td だけ遅れた値QCOM (t−td )[Nm3 /sec] として、下記式(14)のように得る。但し、QEX(t−td )は、時刻t−td における排ガスの体積流量である。
COM (t−td )=(XCO(t)+XCO2 (t))QEX(t−td )/100
…(14)
第1形態と第3形態とを組み合わせた場合、溶鋼中炭素濃度変化及び炭素流出速度を表すモデル式(1),(2),(3)と、式(4)において時刻tをt−td としたqCOM (t−td )と、式(14)の排ガス中のCO+CO2 成分流量QCOM (t−td )とを用いて、取鍋内の炭素濃度及び真空槽内の炭素濃度の推定値を、下記式(15),(16),(17)で表されるオブザーバと上記式(3)の脱炭容量係数のモデル式とを連立して解くことにより算出する。
Figure 0004353054
ここで、g1 及びg2 はオブザーバゲインであり、推定値が発散しないように適当に調整した値を用いる。
制御理論におけるオブザーバ理論によれば、式(15),(16)は、排ガス中のCO+CO2 成分流量QCOM (t−td )と炭素流出速度推定値qCOM (t−td )との誤差が0に漸近すれば、取鍋内の溶鋼中炭素濃度推定値と真空槽内の炭素濃度推定値との時間変化も、実際の各炭素濃度と漸近的に一致することを意味しており、遅れ時間td がある場合でも、現在時刻tにおける夫々の溶鋼中炭素濃度を推定できる。各推定値の漸近挙動はオブザーバゲインの値で適当に調節する。また計算開始時の各推定値初期値と実際の値との誤差は、計算とともに0に漸近するので、推定値の初期値は非現実でない程度に与えればよい。
第2形態と第3形態とを組み合わせた場合、溶鋼中炭素濃度変化及び炭素流出速度を表すモデル式(8),(9),(10),(3)と、式(4)において時刻tをt−td としたqCOM (t−td )と、式(14)の排ガス中のCO+CO2 成分流量QCOM (t−td )とを用いて、取鍋内の炭素濃度及び真空槽内の炭素濃度の推定値を、下記式(18),(19),(20)で表されるオブザーバと上記式(3)の脱炭容量係数のモデル式とを連立して解くことにより算出する。
Figure 0004353054
ここで、g1 ,g2 及びg3 はオブザーバゲインであり、推定値が発散しないように適当に調整した値を用いる。
本発明では、上述したように取鍋内の溶鋼中炭素濃度を推定し、その推定値が所定値になった時点で、脱炭処理を停止するようにしたので、脱炭処理中の取鍋内の溶鋼中炭素濃度を実時間にて精度よく推定することができ、適切な時点で脱炭処理を停止することができ、この結果、処理時間の短縮による生産性の向上、溶鋼温度低下防止による省エネルギーなどの効果を奏することができる。また、真空槽から成分分析器へ排ガスが到達するまでの時間を考慮して、取鍋内の溶鋼中炭素濃度を推定するようにしたので、より精度が高い推定値を得ることができる。
本発明をその実施の形態を示す図面を参照して説明する。図1は、本発明の溶鋼脱炭方法を実施するためのRH真空脱ガス装置の構成例を示す図である。
図1に示すRH真空脱ガス装置は、真空槽1と取鍋2とを有する。真空槽1は、排気管13を介して真空排気装置12に接続されており、その内部は真空状態となっている。取鍋2は、精錬された溶鋼3を収容する。真空槽1の下部には上昇管10と下降管11とが取り付けられており、それらの先端部は取鍋2内の溶鋼3に浸漬している。上昇管10には、環流ガス吹込み装置4が設けられており、アルゴンガスなどの不活性ガスが溶鋼3内に吹き込まれる。
環流ガス吹込み装置4から環流ガスを吹き込むことにより、ポンプ作用によって、取鍋2、上昇管10、真空槽1、下降管11の順に矢印で示すように溶鋼3を循環させる。この際、真空状態となっている真空槽1内で、真空脱炭処理が行われる。
環流ガス吹込み装置4には、吹き込まれる環流ガスの流量を計測する環流ガス流量計7が設けられている。また、取鍋2内の溶鋼3に先端を浸漬させて、溶鋼3中の酸素濃度を測定する酸素濃度測定器8が設けられている。また、真空槽1内の圧力を測定する圧力測定計9が設けられている。また、排気管13には、真空槽1から排出される排ガスの成分(排ガス中のCO,CO2 の成分比率)を分析する成分分析器5と、排ガスの流量を計測する排ガス流量計6とが設けられている。
これらの環流ガス流量計7、酸素濃度測定器8、圧力測定計9、成分分析器5及び排ガス流量計6で得られた計測結果、測定結果及び分析結果は、炭素濃度推定装置14に送られる。炭素濃度推定装置14は、入力されたこれらの結果に基づき、本発明の方法にしたがって取鍋2内の溶鋼3中の炭素濃度を推定し、その推定値を脱炭停止指示装置15へ出力する。脱炭停止指示装置15は、入力された炭素濃度の推定値と所定の値とを比較し、推定値が所定の値に到達した時点で、脱炭処理を停止すべき旨の指示を出力する。
第1形態での炭素濃度推定装置14では、オブザーバによる炭素濃度推定式(6),(7)にしたがって、適当な時間刻み(Δt)のもとで、前回データ採取時の推定結果を初期値としてルンゲ・クッタ法などの微分方程式初期値問題の数値解法を用いて、排ガス中のCO,CO2 の成分比率、排ガス体積流量、環流ガス流量及び真空槽1内の気圧のデータが得られた時点で前回のデータ採取時からの各炭素濃度推定値の変化を経時的に計算する。溶鋼中酸素濃度については、連続的に採取できる場合には、上記の各データとともに更新し、間欠的にしか測定できない場合には、測定したタイミングで値を更新する。
脱炭停止指示装置15では、炭素濃度推定装置14により計算された取鍋2内の溶鋼中炭素濃度推定値が、製造鋼種の成分規格から定まる目標値に到達した時点で、脱炭処理を停止する指示を操業者に出力する。
第2形態での炭素濃度推定装置14では、オブザーバによる炭素濃度推定式(11),(12),(13)にしたがって、適当な時間刻み(Δt)のもとで、前回データ採取時の推定結果を初期値としてルンゲ・クッタ法などの微分方程式初期値問題の数値解法を用いて、排ガス中のCO,CO2 の成分比率、排ガス体積流量、環流ガス流量及び真空槽1内の気圧のデータが得られた時点で前回のデータ採取時からの各炭素濃度推定値の変化を経時的に計算する。溶鋼中酸素濃度については、連続的に採取できる場合には、上記の各データとともに更新し、間欠的にしか測定できない場合には、測定したタイミングで値を更新する。
第3形態を第1形態または第2形態に組み合わせた場合には、炭素濃度推定装置14において、真空槽1から成分分析器5まで排ガスが到達するのに要する時間td を予め設定するか、または、処理中にその所要時間td を測定し、式(14)に基づき、時間td だけ遡った排ガス中のCO,CO2 成分の合計流量QCOM (t−td )を求めるために、排ガス体積流量QEX(t)を時間td だけ蓄積する。また、オブザーバの計算に必要な溶鋼からの炭素流出速度qCOM (t−td )を計算するために、各時刻tにおけるaK CV(t)を時間td だけ蓄積する。この所要時間td の測定には、例えば、昇温のために真空槽1上側からのO2 ガスの吹き込みタイミングと2次燃焼による排ガス中のCO2 ガス成分流量増減との比較結果などを用いる。
第1形態の実施時に第3形態を組み合わせる場合、炭素濃度推定装置14では、オブザーバによる炭素濃度推定式(15),(16),(17)にしたがって、適当な時間刻み(Δt)のもとで、前回データ採取時の推定結果を初期値としてルンゲ・クッタ法などの微分方程式初期値問題の数値解法を用いて、排ガス中のCO,CO2 の成分比率、排ガス体積流量、環流ガス流量及び真空槽1内の気圧のデータが得られた時点で前回のデータ採取時からの各炭素濃度推定値の変化を経時的に計算する。
第2形態の実施時に第3形態を組み合わせる場合、炭素濃度推定装置14では、オブザーバによる炭素濃度推定式(18),(19),(20)にしたがって、適当な時間刻み(Δt)のもとで、前回データ採取時の推定結果を初期値としてルンゲ・クッタ法などの微分方程式初期値問題の数値解法を用いて、排ガス中のCO,CO2 の成分比率、排ガス体積流量、環流ガス流量及び真空槽1内の気圧のデータが得られた時点で前回のデータ採取時からの各炭素濃度推定値の変化を経時的に計算する。
以下、本発明を具体的に実施した実施例について説明する。高炉から出銑された溶銑をトーピードカーに移して転炉工場に輸送後、脱珪、脱硫、脱りんなどの溶銑予備処理を一つ以上実施した後、溶銑を250ton転炉に装入して脱炭吹錬を実施した。脱炭吹錬により得られた溶鋼を取鍋2へ収容し、真空槽1まで輸送して脱ガス処理を実施した。環流用アルゴンガスの流量を2000NL/min、真空槽1内の圧力を133Paとした条件にて、炭素濃度の規格上限を28ppmとした極低炭素溶鋼が得られるように、真空脱炭処理を行った。
図2は、本発明の方法により炭素濃度の推定を行った場合の各部位での炭素濃度の推定値(取鍋2内での炭素濃度推定値、上昇管10内での炭素濃度推定値、真空槽1内での炭素濃度推定値)と真空槽1内の圧力との経時変化を示すグラフである。図2の横軸は、真空脱炭処理開始からの経過時間(処理時間)をとっている。
取鍋2内での炭素濃度推定値が脱炭処理後の炭素濃度の目標値20ppmに到達した時点(図2の×印)で、真空槽1中にAl粒合金を投入して脱炭処理を停止した。処理終了後の取鍋2から採取した溶鋼3の炭素濃度の測定値は20.2ppmであった。この結果、推定値との誤差は0.2ppmであり、非常に高い精度の推定結果が得られたことが分かる。
製品規格として炭素濃度上限を28ppmとした極低炭素鋼の真空脱炭処理時に、本発明の方法により処理中の取鍋2内の炭素濃度推定値が21ppmに到達したときに脱炭処理を停止する試験を205回行った結果、処理開始から脱炭停止までの時間の分布は平均12.2分、標準偏差2.6分であった。一方、従来例として、操業者判断により脱炭処理を停止する220回の試験における処理開始から脱炭停止までの時間の分布は平均14.1分、標準偏差2.8分であった。図3は、この本発明例と従来例とにおけるこの時間の分布を示すグラフである。本発明の方法を用いることにより、脱炭処理時間を短縮できることを確認できた。
本発明の溶鋼脱炭方法を実施するためのRH真空脱ガス装置の構成例を示す図である。 本発明の溶鋼脱炭方法を実施した際の炭素濃度の推定値及び真空槽内の圧力の経時変化を示すグラフである。 本発明例と従来例とにおける脱炭処理の開始から停止までの時間の分布を示すグラフである。
符号の説明
1 真空槽
2 取鍋
3 溶鋼
4 環流ガス吹込み装置
5 成分分析器
6 排ガス流量計
7 環流ガス流量計
8 酸素濃度測定器
9 圧力測定計
10 上昇管
11 下降管
12 真空排気装置
13 排気管
14 炭素濃度推定装置
15 脱炭停止指示装置

Claims (3)

  1. 環流ガスの供給によって取鍋と真空槽との間で溶鋼を循環させ、CO及びCO2 を含む排ガスを前記真空槽から排出して溶鋼の脱炭処理を行う溶鋼脱炭方法において、
    時刻tにおける前記排ガス中の成分分析結果でのCO成分比率X CO (t)とCO 2 成分比率X CO2 (t)と、時刻tにおける前記排ガスの体積流出速度Q EX (t)とを用いて、下記(ア)式により、前記排ガス中のCO及びCO2 成分の流出速度 COM (t)を計算し、
    前記真空槽内の溶鋼中炭素濃度の変化速度及び前記取鍋内の溶鋼中炭素濃度の変化速度を、前記真空槽内の溶鋼中炭素濃度 CV と、前記取鍋内の溶鋼中炭素濃度 CL と、前記真空槽内の圧力 V と、溶鋼中酸素濃度 OV と、前記取鍋内の溶鋼質量と、前記真空槽内の溶鋼質量とを用いた下記(イ),(ウ)に示す微分方程式で表す数式モデルを用いて溶鋼全体からの気体換算した炭素の流出速度 COM (t)を下記(エ)式により算出するモデルと、
    該モデルによる溶鋼全体からの炭素流出速度算出値 COM (t)と前記排ガス中のCO及びCO2 成分流出速度計算値 COM (t)との誤差に定数g 1 ,g 2 を乗じた値を、前記モデルの前記真空槽内の溶鋼中炭素濃度の変化速度と前記取鍋内の溶鋼中炭素濃度の変化速度とに夫々加えて補正する下記(オ),(カ)に示すオブザーバとにより、
    前記取鍋内の炭素濃度を経時的に推定し、
    推定した前記取鍋内の炭素濃度が所定の値に到達した段階で脱炭処理を停止することを特徴とするRH真空脱ガス装置における溶鋼脱炭方法。
    COM (t)=(X CO (t)+X CO2 (t))Q EX (t)/100 …(ア)
    Figure 0004353054
    但し、a K は脱炭容量係数であって、a K =f(x OV ,x CV ,P V
    COM (t)=C C K CV (t) …(エ)
    但し、C C は炭素質量から標準状態における体積へ変換する係数
    Figure 0004353054
  2. 環流ガスの供給によって上昇管及び下降管を介した取鍋と真空槽との間で溶鋼を循環させ、CO及びCO2 を含む排ガスを前記真空槽から排出して溶鋼の脱炭処理を行う溶鋼脱炭方法において、
    時刻tにおける前記排ガス中の成分分析結果でのCO成分比率X CO (t)とCO 2 成分比率X CO2 (t)と、時刻tにおける前記排ガスの体積流出速度Q EX (t)とを用いて、下記(キ)式により、前記排ガス中のCO及びCO2 成分の流出速度 COM (t)を計算し、
    前記真空槽内の溶鋼中炭素濃度の変化速度、前記取鍋内の溶鋼中炭素濃度の変化速度及び前記上昇管内の溶鋼中炭素濃度の変化速度を、前記真空槽内の溶鋼中炭素濃度 CV と、前記取鍋内の溶鋼中炭素濃度 CL と、前記上昇管内の溶鋼中炭素濃度 CS と、前記真空槽内の圧力 V と、溶鋼中酸素濃度 OV と、前記取鍋内の溶鋼質量と、前記真空槽内の溶鋼質量、炭素濃度混合時定数T L を用いた下記(ク),(ケ),(コ)に示す微分方程式で表す数式モデルを用いて溶鋼全体からの気体換算した炭素の流出速度 COM (t)を下記(サ)式により算出するモデルと、
    該モデルによる溶鋼全体からの炭素流出速度算出値 COM (t)と前記排ガス中のCO及びCO2 成分流出速度計算値 COM (t)との誤差に定数g 1 ,g 2 ,g 3 を乗じた値を、前記モデルの前記真空槽内の溶鋼中炭素濃度の変化速度と前記取鍋内の溶鋼中炭素濃度の変化速度と前記上昇管内の溶鋼中炭素濃度の変化速度とに夫々加えて補正する下記(シ),(ス),(セ)に示すオブザーバとにより、
    前記取鍋内の炭素濃度を経時的に推定し、
    推定した前記取鍋内の炭素濃度が所定の値に到達した段階で脱炭処理を停止することを特徴とするRH真空脱ガス装置における溶鋼脱炭方法。
    COM (t)=(X CO (t)+X CO2 (t))Q EX (t)/100 …(キ)
    Figure 0004353054
    但し、a K は脱炭容量係数であって、a K =f(x OV ,x CV ,P V
    COM (t)=C C K CV (t) …(サ)
    但し、C C は炭素質量から標準状態における体積へ変換する係数
    Figure 0004353054
  3. 前記真空槽から前記排ガスの成分分析結果を得る成分分析器まで脱炭処理中に前記排ガスが到達する所要時間を、予め設定するか、または脱炭処理中に測定し、前記排ガス中のCO及びCO2 成分流出速度を、前記排ガスの成分分析結果のCO成分比率及びCO2 成分比率の合計と前記所要時間だけ遡った時刻での単位時間あたりの前記排ガスの流量との積として計算することを特徴とする請求項または記載のRH真空脱ガス装置における溶鋼脱炭方法。
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