JP4352343B2 - 光学的情報記録媒体 - Google Patents

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本発明は、光学的情報記録媒体に関し、更に詳しくは、Agを含む半透過層を備える光学的情報記録媒体に関する。
光学的情報記録媒体(光ディスク)は、レーザ光を用いて記録再生が行われる記録媒体であって、光ディスクにヘッドを接触させる必要がないため、記録再生を高速に行うことが出来る。また、レーザ光の焦点の微細化によって、多くの情報の記録再生が可能であり、大容量メモリとして各分野で利用されている。
光ディスクには、再生のみが可能な再生専用型、再生及び1回の記録が可能な追記型、及び、再生及び繰返しの記録が可能な書換型がある。書換型の光ディスクには、更に、記録膜の相変化を利用した相変化光ディスク、及び、垂直磁化膜の磁化方向の変化を利用した光磁気ディスクがある。このうち、相変化光ディスクは、光磁気ディスクのように外部磁界を用いることなく情報を記録でき、また、情報の重ね書き(オーバライト)が容易であることから、書換型の光ディスクの主流になりつつある。
相変化光ディスクは、一般に、透明基板上に、第1の誘電体層、記録層、第2の誘電体層、及び、反射層を順次に備え、透明基板側からレーザ光を入射させて、記録層に対する記録再生を行う。反射層には、一般に、Agを主成分とする材料が用いられる。Agは他の貴金属元素に比べて安価でありながら、405nm前後の波長に対しても、充分に高い反射率を有し、信号振幅を大きくできる。また、熱伝導率が高く、高速記録に適している。第1、第2の誘電体層には、一般に、ZnS−SiOが用いられる。ZnS−SiOは、高い屈折率を有し、また、成膜速度が大きく、量産性に適している。
ところで、光ディスクでは、記憶容量の更なる大容量化が要請されている。大容量化を実現するためには、波長の短いレーザ光を用いることが好ましい。従って、エネルギーが大きな波長が405nm前後のレーザ光を用いた光ディスクの研究が行われている。大容量化の実現のために、また、多層の記録層を備える多層式の光ディスクが検討され、特に2層の記録層を備える2層式の光ディスクの研究が精力的に行われている。
2層式の光ディスクは、それぞれが記録層を含む2つの情報層を光学分離層を介して接合したものであって、レーザ光の入射面に近い第1の情報層は、順次に積層された、第1の誘電体層、記録層、第2の誘電体層、及び、半透過層を、レーザ光の入射面から遠い第2の情報層は、順次に積層された、第1の誘電体層、記録層、第2の誘電体層、及び、反射層をそれぞれ備えている。
第1の情報層の半透過層と光学分離層との界面には、第1の情報層の光透過率を向上させ、第2の情報層に対する安定した記録、再生動作を確保する目的で、透過率調整層が配設される。第1の情報層に要求される光透過率の目安としては、第1の情報層の記録層がアモルファス状態の光透過率Taと結晶状態の光透過率Tcの和Tとして、85%以上が必要であり、この値は高いほど好ましいとされている。
2層式の光ディスクで、半透過層には、Agを主成分とするAg合金の薄膜が一般的に用いられる。これはAg合金薄膜を10nm程度に薄く形成することによって、波長が400nm近傍の青紫色のレーザ光に対して半透明性を持たせることができ、第1の情報層の光透過率を効果的に高めることが出来るためである。現在、このAg合金薄膜以外に、この波長域で半透明になる半透過層は知られておらず、多層式の光ディスクに不可欠な材料の一つである。
ところで、相変化光ディスクでは、Agを主成分とする半透過層や反射層が硫化し易く、レーザ光照射時の温度上昇によって、ZnS−SiO誘電体層から硫黄(S)が拡散し、半透過層や反射層が硫化する問題があった。半透過層や反射層が硫化すると、反射や熱伝導などの特性が低下することによって、光ディスクが劣化するおそれがある。
上記問題に対して、Agを含む半透過層や反射層とZnS−SiO誘電体層との間に、これら半透過層や反射層の硫化防止を目的としたバリア層を配設する方法が知られている。バリア層を配設した2層式の光ディスクは、例えば下記に示すような層構造を有している。
第1の情報層は、透明基板上に順次に積層された、第1の誘電体層(下側保護層)、界面層、記録層、界面層、第2の誘電体層(上側保護層)、バリア層、半透過層、バリア層、透過率調整層を備える。第2の情報層は、光学分離層上に順次に積層された、第1の誘電体層(下側保護層)、界面層、記録層、界面層、第2の誘電体層(上側保護層)、バリア層、反射層を備える。第1、第2の誘電体層、又は、透過率調整層にはZnS−SiOが、バリア層には、SiC、SiN、又は、GeNなどがそれぞれ用いられる。
上記光ディスクでは、第2の誘電体層や透過率調整層と半透過層又は反射層との間に配設されたバリア層が、それらの層間の物質移動を抑制し、半透過層又は反射層が第2誘電体層に含まれる硫黄によって硫化されることを抑制している。透過率調整層にはTiOが用いられることもあるが、この場合にも、層間の物質移動の抑制を目的として、半透過層との間にバリア層が配設される。
バリア層を配設した2層式の光ディスクについては、例えば特許文献1に記載されている。
特開2002−144736号公報(段落0056,0057)
前述のように従来の光ディスクでは、Agを主成分とする半透過層又は反射層の硫化防止を目的として、これら半透過層又は反射層とZnS−SiO誘電体層との間にバリア層を配設している。しかし、バリア層を配設すると、製造工程がそれだけ煩雑になり、品質管理の煩雑化とも相まって、光ディスク製造のコストが上昇する問題が新たに生じる。
また、2層式の光ディスクにおいては、バリア層によって屈折率が制限されるため、第1の情報層の層構造の光学設計に際してその自由度が制限されるとと共に、その光透過率を充分に高められない。更に、バリア層も硫黄の拡散を完全に防止できる訳ではなく、バリア層を拡散した微量の硫黄が記録層へ拡散することによって、繰返し記録再生特性の劣化が生じる問題もある。
本発明は、上記に鑑み、Agを含む半透過層を備え、複数の情報層を備える多層式の光学的情報記録媒体として好適な光学的情報記録媒体であって、バリア層を配設することなく、半透過層の硫化を抑制し、且つ、情報層が高い光透過率を有する光学的情報記録媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の光学的情報記録媒体は、レーザ光照射により記録層の光学特性を変化させて情報の記録再生を行う光学的情報記録媒体において、
レーザ光が入射する裏面を有する基板の主面上に順次に形成される、第1の誘電体層、記録層、第2の誘電体層、Agを含む半透過層、第3の誘電体層、及び、第4の誘電体層を備え、
前記第3の誘電体層の屈折率nが、前記第4の誘電体層の屈折率nよりも低く、且つ、n−n≧0.4であることを特徴とする。
本発明によれば、第3の誘電体層の屈折率nが、第4の誘電体層の屈折率nよりも低く、且つ、n−n≧0.4であることによって、光学的情報記録媒体における情報層の光透過率を効果的に高めることが出来る。従って、例えば2層式の光学的情報記録媒体では、第1の情報層の光透過率が高まることによって、第2の情報層に対する良好な記録再生を行うことが出来る。
本発明の好適な態様では、前記第2の誘電体層及び前記第4の誘電体層が、ニオブ及び亜鉛から成るA群から選択された少なくとも1種類の元素の酸化物を主成分とし、且つ、アルミニウム、タンタル、シリコン、セリウム、及び、ハフニウムから成るB群から選択された少なくとも1種類の元素の酸化物を含む誘電体層を有し、
前記第4の誘電体層は、B群から選択された元素の酸化物の組成比が、10mol%以上で45mol%以下である。
第2の誘電体層が硫黄を含まないので、銀(Ag)を含む半透過層の硫化を防止できる。また、第2、第4の誘電体層が、ZnS−SiOよりも高い屈折率を有するため、光学設計の自由度を高めると共に、情報層の光透過率を高めることが出来る。更に、記録層の硫化を防止できるので、記録層の繰返し記録再生特性の劣化を防止できる。上記第2の誘電体層及び前記第4の誘電体層は、ZnS−SiOと同程度の成長速度を有するので、高い製造効率を維持できる。
本発明の好適な態様では、前記第3の誘電体層が、シリコン、アルミニウム、及び、ハフニウムから成る群から選択された少なくとも1種類の元素の酸化物を主成分とする。第3の誘電体層が、従来のSiC、SiN、又は、GeNなどよりも低い屈折率を有するため、第3の誘電体層と第4の誘電体層との間の屈折率差を効果的に増大させることが出来る。
本発明の好適な態様では、波長が380〜430nmのレーザ光を用いて情報の記録再生が行われる。波長の短いレーザ光を用いることによって、光学的情報記録媒体を大容量化できる。
以下に、図面を参照し、本発明の実施形態に基づいて本発明を更に詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る光ディスクの層構造を模式的に示す断面図である。光ディスク100は、書換型の相変化光ディスクであり、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)である。光ディスク100では、透明基板11上に、第1誘電体層12、第1界面層13、記録層14、第2界面層15、第2誘電体層16、及び、反射層17が順次に積層されている。
記録層14には、例えば膜厚13nmのGeSbTe、AgInSbTeなどの公知の記録材料を用いる。反射層17には、高熱伝導率及び高光透過率の両立の観点から、Agを主成分とする合金を用いる。反射層17には、耐候性向上のために、Pd、Cu、Ge、In、Ndなどの元素を適宜に添加してもよい。第1誘電体層12には、組成式が(ZnS)(SiO1−xであって、0.5≦x≦0.9の範囲のZnS−SiOを用いる。これによって、例えば2.3程度の高い屈折率、及び、高い成長速度が得られる。界面層13,15は、結晶化速度及び繰返し記録再生回数の向上を目的として配設され、GeN、SiC、SiNなどを用いる。
第2誘電体層16には、従来採用されていたZnS−SiOに代えて、ニオブ及び亜鉛から成るA群から選択された少なくとも1種類の元素の酸化物を主成分とし、アルミニウム、タンタル、シリコン、セリウム、及び、ハフニウムから成るB群から選択された少なくとも1種類の元素の酸化物が含まれた材料を用いる。また、第2誘電体層16で、B群から選択された元素の酸化物の組成比を、10mol%以上で45mol%以下に設定する。
第2誘電体層16は、2.4〜2.5の屈折率を有し、ZnS−SiOよりも高い屈折率を有する。また、ZnS−SiOと同程度の高い成長速度を有する。本実施形態では、第2誘電体層16と反射層17との間に、反射層17の硫化防止を目的としたバリア層は配設しない。
本実施形態の光ディスク100によれば、第2誘電体層16が硫黄を含まないので、反射層17の硫化を防止できる。また、第2誘電体層16が、ZnS−SiOよりも高い屈折率を有するため、光学設計の自由度を高めることが出来る。更に、ZnS−SiOと同程度の成長速度を有するので、高い製造効率を維持できる。
反射層17の硫化防止や第2誘電体層16の高い屈折率によって、第2誘電体層16にZnS−SiOを用いる従来の光ディスクに比して、繰返し記録再生回数を大幅に向上させることができる。なお、第2誘電体層16で、B群から選択された元素の酸化物の組成比を10mol%未満又は45mol%より大きな値に設定すると、充分な繰返し記録再生回数が得られない。
図2は、本発明の第2実施形態に係る光ディスク(タイプAの光ディスク)の層構造を模式的に示す断面図である。光ディスク101では、透明基板11上に、第1誘電体層12、第1界面層13、記録層14、第2界面層15、第2誘電体層16、半透過層31、第3誘電体層18、及び、第4誘電体層19が順次に積層されている。これらを第1の情報層50と呼ぶ。第1の情報層50上には光学分離層41が形成され、光学分離層41上に第2の情報層51が配設されている。
第2の情報層51では、透明基板21上に、反射層22、第5誘電体層23、第3界面層24、記録層25、第4界面層26、及び、第6誘電体層27が順次に積層されている。光ディスク101では、情報の記録再生に用いられるレーザ光は、第1の情報層50側から入射される。光ディスク101の製造に際しては、上述した第1の情報層50及び第2の情報層51をそれぞれ、別の透明基板上に形成した後に、紫外線硬化樹脂から成る光学分離層41を介して相互に貼り合わせる。
記録層14には、例えば膜厚7nmのGeSbTe、AgInSbTeなどの一般的な記録材料を用いる。半透過層31には、高熱伝導率及び高光透過率の両立の観点から、Agを主成分とする合金を用いる。半透過層31は、例えば10nmの厚みで成膜し、第3誘電体層18及び第4誘電体層19との組合せによって、第1の情報層50の光透過率を40%〜50%程度に設定できる。現在、405nm前後の波長域で半透明性を示す金属半透過膜は、Ag合金薄膜以外には知られておらず、Ag合金薄膜は、多層の情報層を有する光ディスクの半透過層として不可欠な材料の一つである。半透過層31には、耐候性向上のために、Pd、Cu、Ge、In、Ndなどの元素を適宜に添加してもよい。
第1誘電体層12には、組成式が(ZnS)(SiO1−xであって、0.5≦x≦0.9の範囲のZnS−SiOを用いる。これによって、高い屈折率、及び、高い成膜速度が得られる。界面層13,15は、結晶化速度及び繰返し記録再生回数の向上を目的として配設され、GeN、SiC、SiNなどを用いる。
第2誘電体層16には、第1実施形態と同様に、従来採用されていたZnS−SiOに代えて、ニオブ及び亜鉛から成るA群から選択された少なくとも1種類の元素の酸化物を主成分とし、アルミニウム、タンタル、シリコン、セリウム、及び、ハフニウムから成るB群から選択された少なくとも1種類の元素の酸化物が含まれた材料を用いる。また、第2誘電体層16で、B群から選択された元素の酸化物の組成比を、10mol%以上で45mol%以下に設定する。本実施形態では、第2誘電体層16と反射層17との間に、反射層17の硫化防止を目的としたバリア層は配設しない。
第3誘電体層18及び第4誘電体層19は、第1の情報層50の光透過率を向上させる目的で配設される。第3誘電体層18には、シリコン、アルミニウム、及び、ハフニウムから成る群から選択された少なくとも1種類以上の元素の酸化物から成る誘電体層を用い、第4誘電体層19には、硫化亜鉛及びシリコンの酸化物から成る誘電体層を用いる。第4誘電体層19には、これに代えて、上記第2誘電体層16と同じ材料、若しくは、TiやNbの酸化物又はこれらの酸化物の混合物を用いてもよい。
また、第3誘電体層18及び第4誘電体層19の組合わせとして、第3誘電体層18の屈折率nが第4誘電体層19の屈折率nよりも低く、且つ、それらの屈折率差n−nが0.4以上である材料を用いる。これによって、第1の情報層50の光透過率を充分に高めることが出来る。
ところで、従来の光ディスクでは、第4誘電体層19に含まれる硫黄の半透過層31への拡散を防止するために、第3誘電体層18をバリア層とし、GeN、SiC、SiNなどの材料で構成していた。しかし、第3誘電体層18に、SiC、SiN、GeN、AlN、TiN、又は、TaNを用いた場合には、第4誘電体層19と第3誘電体層18の間の屈折率差が小さいため、種々の設計変更を行っても、高い光透過率を有する第1の情報層50が得られにくい。
上記に対して、本発明者は、半透過層31から見て記録層14とは反対側に配設された第3誘電体層18では、硫黄の拡散が生じにくいことを見出した。従って、本実施形態では、シリコン、アルミニウム、及び、ハフニウムから成る群から選択された少なくとも1種類以上の元素の酸化物から成る誘電体層を用いることによって、第3誘電体層18と第4誘電体層19との屈折率差n−nを大きくして、第1の情報層50の光透過率を効果的に向上させることが出来る。
本実施形態の光ディスク101によれば、第1の情報層50において、第1実施形態と同様に、第2誘電体層16が硫黄を含まないので、反射層17の硫化を防止できる。これによって、第2誘電体層16にZnS−SiOを用いる従来の光ディスクに比して、繰返し記録再生回数を大幅に向上させることができる。第2誘電体層16が、ZnS−SiOよりも高い屈折率を有するため、光学設計の自由度を高めることが出来る。また、ZnS−SiOと同程度の成長速度を有するので、高い製造効率を維持できる。
また、第3誘電体層18に、従来のバリア層に代えて、シリコン、アルミニウム、及び、ハフニウムから成る群から選択された少なくとも1種類以上の元素の酸化物から成る誘電体層を用いることによって、第3誘電体層18と第4誘電体層19との屈折率差n−nを増大させ、第1の情報層50の光透過率を効果的に高めることが出来る。これによって、第2の情報層51に対する良好な記録再生を行うことが出来る。
図3は、第2実施形態の変形例に係る光ディスク(タイプBの光ディスク)の層構造を模式的に示す断面図である。光ディスク102は、図2の光ディスク101において、透明基板11に代えて、紫外線硬化樹脂から成る透明シート32が配設されている。光ディスク102では、情報の記録再生に用いられるレーザ光は、タイプAの光ディスク101と同様に、第1の情報層50側から入射される。
光ディスク102の製造に際しては、先ず、第2の情報層51として、透明基板21上に、反射層22、第5誘電体層23、第3界面層24、記録層25、第4界面層26、第6誘電体層27を順次に積層した後、第6誘電体層27上に紫外線硬化樹脂から成る光学分離層41を形成する。次いで、光学分離層41上に、ランド及びグルーブから成る案内溝(図示せず)を形成する。
引き続き、光学分離層41上に、第1の情報層50として、第4誘電体層19、第3誘電体層18、半透過層31、第2誘電体層16、第2界面層15、記録層14、第1界面層13、及び、第1誘電体層12を順次に積層した後、第1誘電体層12上に、紫外線硬化樹脂から成る、厚さが100μm程度の薄い透明シート32を形成する。
本変形例の光ディスク102によれば、図2に示した光ディスク101とは製造方法は異なるものの、レーザ光の入射側から見た層構造は同様である。従って、上記実施形態の光ディスク101と同様の効果が得られる。
図4は、本発明の第3実施形態に係る光ディスクの層構造を模式的に示す断面図である。光ディスク103では、透明基板11上に、第1誘電体層12、第1界面層13、記録層14、第2界面層15、第2誘電体層16、半透過層31、及び、第4誘電体層19が順次に積層されている。これらを第1の情報層50と呼ぶ。本実施形態では、図2に示した第2実施形態の光ディスク101における第3誘電体層18が配設されておらず、半透過層31上に第4誘電体層19が直接に配設されている。第1の情報層50上には光学分離層41が形成され、光学分離層41上に第2の情報層51が配設されている。
第2の情報層51は、図2に示した第2実施形態の光ディスク101における第2の情報層51と同様の構成を有している。光ディスク103の製造に際しては、上述した第1の情報層50及び第2の情報層51をそれぞれ、別の透明基板上に形成した後に、紫外線硬化樹脂から成る光学分離層41を介して相互に貼り合わせる。
記録層14には、例えば膜厚6nmのGeSbInTeなどの一般的な記録材料を用いる。半透過層31には、高熱伝導率及び高光透過率の両立の観点から、Agを主成分とする合金を用いる。半透過層31は、例えば8nmの厚みで成膜する。半透過層31には、耐候性向上のために、Pd、Cu、Ge、In、Ndなどの元素を適宜に添加してもよい。
第1誘電体層12には、組成式が(ZnS)(SiO1−xであって、0.5≦x≦0.9の範囲のZnS−SiOを用いる。これによって、高い屈折率、及び、高い成膜速度が得られる。界面層13,15は、結晶化速度及び繰返し記録再生回数の向上を目的として配設され、GeN、SiC、SiNなどを用いる。
第2誘電体層16には、第2実施形態と同様に、従来採用されていたZnS−SiOに代えて、ニオブ及び亜鉛から成るA群から選択された少なくとも1種類の元素の酸化物を主成分とし、アルミニウム、タンタル、シリコン、セリウム、及び、ハフニウムから成るB群から選択された少なくとも1種類の元素の酸化物が含まれた材料を用いる。また、第2誘電体層16で、B群から選択された元素の酸化物の組成比を、10mol%以上で45mol%以下に設定する。
第4誘電体層19は、第1の情報層50の光透過率を向上させる目的で配設される。本実施形態では、第4誘電体層19には、半透過層31との間の光学干渉効果を充分に高めることを目的として、第2実施形態における第4誘電体層19よりも高い屈折率を有する材料を用いる。例えば、上記第2誘電体層16と同じ材料、若しくは、TiやNbの酸化物又はこれらの酸化物の混合物を用いることが望ましい。
本実施形態では、第2実施形態における第3誘電体層18が配設されていないものの、第2実施形態に比して記録層14及び半透過層31の厚みを小さくすると共に、第4誘電体層19の屈折率を高めることによって、第1の情報層50の光透過率を40%〜50%程度に設定できる。なお、この光透過率の値は、記録層14が結晶状態の値(T)又はアモルファス状態の値(T)の何れかである。
ところで、図2に示した第2実施形態の光ディスク101において、記録層14の組成によっては、記録層14や半透過層31の厚みを更に小さく出来る場合がある。この場合には、記録層14や半透過層31における光透過率が高まるので、図2中に示した第3誘電体層18を省き、半透過層31と第4誘電体層19の間の光学干渉効果を高めるだけでも第1の情報層50の光透過率を充分に高めることが出来る。この場合、層数が減少するため製造コストも低減できる。
従って、本実施形態では、第2実施形態に比して、記録層14や半透過層31の厚みを小さくすると共に、より屈折率の高い第4誘電体層19を半透過層31上に直接に配設することによって、第1の情報層50の光透過率を充分に高めると共に、製造コストを低減できる。
[実施例1]
第1実施形態に基いて光ディスクを製造し、実施例1の光ディスクとした。実施例1の光ディスクでは、透明基板11は、ポリカーボネート基板とした。第1誘電体層12にはZnS−SiOを50nmの厚みで、記録層14にはGeSbTeを12nmの厚みで、第1界面層13及び第2界面層15にはGeNを、反射層17にはAgPdCuをそれぞれ成膜した。第2誘電体層16については、様々な膜組成で成膜することによって、様々な膜組成の第2誘電体層16を備える光ディスクを製造した。
また、比較例として、実施例1の光ディスクにおいて、第2誘電体層16がZnS−SiOから成る光ディスクを製造し、比較例1の光ディスクとした。また、透明基板11上に反射層17を直接に成膜し、反射層17上にZnS−SiO誘電体層を直接に成膜した光ディスクを製造し、比較例2の光ディスクとした。
実施例1及び比較例1,2の光ディスクを製造した後、実施例1及び比較例1の光ディスクについて、光ディスクを初期化し、第2誘電体層16の膜組成と、環境試験後の反射層17の硫化の有無、繰返し記録再生回数、及び、記録に必要な最小のレーザ光パワー(記録パワー)との関係を調べた。また、比較例2の光ディスクについて、環境試験後の反射層17の硫化の有無について調べた。
環境試験の条件は、温度が85℃で湿度が90%の環境下で、500時間放置するものとした。硫化による腐蝕が生じた領域は通常領域とは異なる色をしているので、目視又は顕微鏡観察によって判別できる。繰返し記録再生回数は、線速を6.6m/secとし、長さが1μmの記録マークを繰り返しオーバライトし、C/Nが3dBだけ低下する回数を調べた。レーザ光の波長は、380〜430nmの範囲とした。
下記表1〜3に、B群から2種類の元素を選択した場合の、表4に、A群から2種類の元素を選択した場合の、第2誘電体層16の膜組成と、硫化の有無、繰返し記録再生(OW)回数、及び、記録パワーとの関係を示す。表1には、第2誘電体層16がNb、Al、及び、Taから構成される場合の結果について示す。同表中、X、Y、及び、Zは、Nb、Al、及び、Taのモル含有率をそれぞれ示している。比較例2の光ディスクについては、硫化の有無の結果についてのみ示す。
Figure 0004352343
表2には、第2誘電体層16が、Nb、Al、及び、SiOから構成される場合の結果について示す。同表中、X、Y、及び、Zは、Nb、Al、及び、SiOのモル含有率をそれぞれ示している。
Figure 0004352343
表3には、第2誘電体層16が、Nb、Ta、及び、SiOから構成される場合の結果について示す。同表中、X、Y、及び、Zは、Nb、Ta、及び、SiOのモル含有率をそれぞれ示している。
Figure 0004352343
表4には、第2誘電体層16が、Nb、ZnO、及び、SiOから構成される場合の結果について示す。同表中、X、Y、及び、Zは、Nb、ZnO、及び、SiOのモル含有率をそれぞれ示している。
Figure 0004352343
表1〜3で、繰返し記録再生回数に着目すると、第2誘電体層16が、A群から選択されたニオブの酸化物を主成分とし、B群から適宜に選択された元素の酸化物を含み、且つ、B群から選択された元素の酸化物が占める割合が10〜45mol%に設定された場合に、繰返し記録再生回数が1000回以上になり、大幅に向上することが判った。これによって、良好な光学設計がなされていることが確認された。
一方、B群から選択された元素の酸化物の割合が10mol%未満、又は、45mol%よりも大きな値に設定されると、充分な繰返し記録再生回数が得られないことが判った。前者は、第2誘電体層16の熱伝導率が高くなることによって、記録パワーが高くなるためで、後者は、第2誘電体層16の屈折率が比較的低くなることによって、第2誘電体層16の膜厚を大きくする必要が生じ、記録層14で発生した熱が高い熱伝導性を有する反射層17に伝わりにくくなるためと考えられる。
表4より、第2誘電体層16が、A群から選択されたニオブの酸化物及び亜鉛の酸化物を主成分とし、B群から選択されたシリコンの酸化物を含む場合にも、表1〜3と同様の結果が得られた。
下記表5、6に、A群及びB群からそれぞれ1種類の元素を選択した場合の、第2誘電体層16の膜組成と、硫化の有無、繰返し記録再生(OW)回数、及び、記録パワーとの関係を示す。表5には、第2誘電体層16が、NbとAlから構成される場合の結果について示す。同表中、X及びYは、Nb及びAlのモル含有率をそれぞれ示している。
Figure 0004352343
表6には、第2誘電体層16が、NbとTaから構成される場合の結果について示す。同表中、X及びYは、Nb及びTaのモル含有率をそれぞれ示している。
Figure 0004352343
表5、6より、A群及びB群からそれぞれ1種類の元素を選択した場合にも、表1〜4と同様に、B群から選択された元素の酸化物が占める割合が10〜45mol%に設定された場合に、繰返し記録再生回数が1000回以上になり、大幅に向上することが判った。
表1〜6以外に、第2誘電体層16に、A群から選択された1種類の元素の酸化物と、B群のうちアルミニウム及びタンタル以外から選択された1種類の元素の酸化物とを含む保護膜材料を用いた場合でも、同様の効果が得られることを確認した。更に、表1〜6に示した酸化物以外の酸化物であって、ニオブ及び亜鉛から成るA群から選択された少なくとも1種類の元素の酸化物を主成分とし、アルミニウム、タンタル、シリコン、セリウム、及び、ハフニウムから成るB群から選択された少なくとも1種類の元素の酸化物が含まれる誘電体層についても、同様の結果が得られた。
表1〜6で、硫化の有無に着目すると、第2誘電体層16に硫黄が含まれるZnS−SiOを用いた場合には、硫化による腐食が観察されたが、第2誘電体層16に硫黄が含まれていない場合には、硫化による腐食は観察されなかった。
ところで、比較例2の光ディスクでは、反射層17にZnS−SiO誘電体層が隣接しているものの、硫化による腐蝕は観察されなかった。この結果により、ZnS−SiO誘電体層が、記録層14と反射層17の間に配設された場合には、反射層17の硫化が容易に生じるのに対して、反射層17から見て記録層14とは反対側に配設された場合には、反射層17の硫化が生じにくいことが判った。これは、記録層14と反射層17との間に生じる電位差が、硫黄の拡散に影響しているためと推測される。
[実施例2]
第2実施形態に基づき、第1の情報層50を製造した後、ダミーの基板と貼り合わせて、実施例2の光ディスクとした。実施例2の光ディスクでは、透明基板11はポリカーボネート基板とした。第1誘電体層12には、ZnS−SiOを50nmの膜厚で、記録層14には、GeSbTeを7nmの膜厚で、第1界面層13及び第2界面層15には、GeNを3nmの膜厚で、半透過層31には、AgPdCuを10nmの膜厚でそれぞれ成膜した。
第2誘電体層16には、実施例1で成膜した膜のうち、Nbを60mol%、Alを15mol%、Taを25mol%だけ含む膜を15nmの膜厚で、第4誘電体層19には、ZnS−SiOを110nmの膜厚でそれぞれ成膜した。第3誘電体層18については、様々な材料で成膜することによって、様々な材料の第3誘電体層18を備える光ディスクを製造した。
実施例2の光ディスクを製造し、第3誘電体層18と第4誘電体層19との屈折率差n−nと、第1の情報層50の光透過率、設計可能な候補数、及び、環境試験後の硫化の有無との関係を調べた。第1の情報層50の光透過率については、設計の都合により、記録層14がアモルファス状態の際の光透過率Taと、結晶状態の際の光透過率Tcの和Tを調べた。設計可能な候補数については、各層の膜厚などのパラメータを変化させて、記録層14が結晶状態の際の反射率が4%以上で、アモルファス状態の際の反射率が2%以下となる条件に設計可能な数について調べた。レーザ光の波長は、380〜430nmの範囲とした。環境試験の条件は、実施例1と同様とした。表7に結果を示す。
Figure 0004352343
[実施例3]
実施例3の光ディスクとして、実施例2の光ディスクにおいて、第2誘電体層16に、実施例1で成膜した膜のうち、Nbを70mol%、Alを30mol%だけ含む膜を15nmの膜厚で成膜した光ディスクを製造し、表7と同様の項目について調べた。表8に結果を示す。
Figure 0004352343
表7、8で、屈折率差、光透過率、及び、候補数に着目すると、屈折率差が大きくなるほど光透過率が高くなると共に、候補数も多くなる。つまり、屈折率差が大きくなるほど、第2の情報層51に対する安定した記録再生が行えると共に、設計マージンの大きな光ディスクが得られることが判った。
また、屈折率差が0.4以上で、特に高い光透過率と多くの候補数が得られた。屈折率差が0.4以上となるのは、第3誘電体層18に、Al、Al−HfO、HfO、Al−SiO、HfO−SiO、及び、SiOを用いた場合であった。逆に、第3誘電体層18にZnS−SiOを用いた場合には、特に低い光透過率が得られた。なお、一般に、第1の情報層50の光透過率T(Ta+Tc)の目安として、85%以上が必要とされており、この値は高ければ高いほどよい。
表7、8で、硫化の有無に着目すると、第3誘電体層18がZnS−SiOから成る場合を含め、何れの光ディスクでも硫化による腐蝕は観察されなかった。これは実施例1で述べた要因によるものと考えられる。しかし、バリア層として機能する第3誘電体層18を配設する必要はないものの、第1の情報層50の光透過率を増大させる観点から、第4誘電体層19よりも屈折率が低く、且つ、屈折率差n−nが0.4以上の第3誘電体層18を配設することが好ましい。
なお、第2誘電体層16には、上述した誘電体層以外であっても、第2実施形態における誘電体層であれば、何れを成膜しても同様の効果が得られる。第4誘電体層19には、上述した硫化亜鉛及びシリコンの酸化物から成る誘電体層に代えて、第2実施形態における第2誘電体層16、若しくは、TiやNbの酸化物、又は、これらの酸化物の混合物を成膜しても同様の効果が得られる。
[実施例4]
第3実施形態に基づき、第1の情報層50を製造した後、ダミーの基板と貼り合わせて、実施例4の光ディスクとした。実施例4の光ディスクでは、透明基板11はポリカーボネート基板とした。第1誘電体層12には、ZnS−SiOを50nmの膜厚で、記録層14には、GeSbTeを6nmの膜厚で、第1界面層13及び第2界面層15には、GeNを3nmの膜厚で、半透過層31には、AgPdCuを8nmの膜厚でそれぞれ成膜した。
第2誘電体層16及び第4誘電体層19については、相互に同一の保護膜材料で、且つ、実施例1と同様に様々な膜組成で成膜した。これによって、様々な膜組成の第2誘電体層16及び第4誘電体層19を備える実施例4の光ディスクを製造し、第2誘電体層16及び第4誘電体層19の膜組成と、第1の情報層50の光透過率、繰返しOW回数、及び、記録パワーとの関係を調べた。表9には、第2誘電体層16及び第4誘電体層19が、Nb、Al、及び、Taから構成される場合の結果について示す。
Figure 0004352343
表10には、第2誘電体層16及び第4誘電体層19が、Nb及びAlから構成される場合の結果について示す。
Figure 0004352343
表11には、第2誘電体層16及び第4誘電体層19が、Nb及びTaから構成される場合の結果について示す。
Figure 0004352343
表9〜11より、B群から選択された元素の酸化物の含有量が、少なくなるほど第1の情報層50の光透過率は高くなることが判る。これは、B群から選択された元素の酸化物の含有量の低下に伴い、誘電体層の屈折率が高くなるためである。なお、B群から選択された元素の酸化物の含有量は、繰返しOW回数と記録パワーとの兼合いより、実施例1で述べたように10〜45mol%の範囲が望ましい。
実施例4の変形として、実施例4の光ディスクにおいて、第2誘電体層16に、従来と同様に、ZnS−SiO層を用い、第2誘電体層16と半透過層31との間に、GeCrNやSiN等のバリア層を介在させた光ディスクを製造した。実施例3と同様に、第4誘電体層19を、Nb、Al、及び、Taや、Nb及びAl等で構成したところ、実施例3と同様の効果が得られることを確認した。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明の光学的情報記録媒体は、上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施した光学的情報記録媒体も、本発明の範囲に含まれる。
本発明の第1実施形態に係る光ディスクの層構造を模式的に示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る光ディスクの層構造を模式的に示す断面図である。 第2実施形態の変形例に係る光ディスクの層構造を模式的に示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る光ディスクの層構造を模式的に示す断面図である。
符号の説明
11:透明基板
12:第1誘電体層
13:第1界面層
14:記録層
15:第2界面層
16:第2誘電体層
17:反射層
18:第3誘電体層
19:第4誘電体層
21:透明基板
22:反射層
23:第5誘電体層
24:第3界面層
25:記録層
26:第4界面層
27:第6誘電体層
31:半透過層
32:透明シート
41:光学分離層
50:第1の情報層
51:第2の情報層
100,101,102,103:光ディスク

Claims (3)

  1. レーザ光照射により記録層の光学特性を変化させて情報の記録再生を行う光学的情報記録媒体であって、レーザ光が入射する裏面を有する基板の主面上に順次に形成される、第1の誘電体層、記録層、第2の誘電体層、Agを含む半透過層、第3の誘電体層、及び、第4の誘電体層を備えた光学的情報記録媒体において
    前記第3の誘電体層の屈折率nが、前記第4の誘電体層の屈折率nよりも低く、且つ、n−n≧0.4であり、
    前記第2の誘電体層及び前記第4の誘電体層が、ニオブ及び亜鉛から成るA群から選択された少なくとも1種類の元素の酸化物と、アルミニウム及びハフニウムから成るB群から選択された少なくとも1種類の元素の酸化物とを含み、
    前記第4の誘電体層は、前記B群から選択された元素の酸化物の組成比が、10mol%以上で45mol%以下であることを特徴とする光学的情報記録媒体。
  2. 前記第3の誘電体層が、シリコン、アルミニウム、及び、ハフニウムから成る群から選択された少なくとも1種類の元素の酸化物を主成分とする、請求項1に記載の光学的情報記録媒体。
  3. 波長が380〜430nmのレーザ光を用いて情報の記録再生が行われる、請求項1又は2に記載の光学的情報記録媒体。
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