JP4351365B2 - アルミニウム合金製丸棒材のバット溶接方法 - Google Patents

アルミニウム合金製丸棒材のバット溶接方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、互いに当接させた両アルミニウム合金製丸棒材を対向する電極で挟んだ状態で通電し、この溶接電流によるジュール熱を利用して両アルミニウム合金製丸棒材を接合するバット溶接方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、バット溶接は、抵抗溶接の中で最も早く開発され、同じ断面の二つの被溶接材を突き合わせて押し付け、通電すると接合面に抵抗加熱(ジュール熱)を生じ、温度が上昇する。適当な温度に達したとき、強く押し付けて圧接し、両被溶接材を接合する。接合部が凝固することにより両被溶接材が接合される。
【0003】
バット溶接は、主として軟鋼を対象に行われているが、銅やアルミニウム合金にも適用されている。アルミニウム合金を対象とした従来のバット溶接方法として、特開平4−365831号公報に示すアルミニウム合金の直流バット溶接方法、特開平7−1151号公報に示すアルミニウム合金板の直流バット溶接方法、特開平6−328262号公報に示すアルミニウム合金のアプセットバット溶接方法、特開平6−142938号公報に示すホイール用アルミニウム合金のDC−バット溶接方法等がある。
【0004】
しかし、上記のバット溶接方法は、いずれも板状のアルミニウム合金製被溶接物を対象しているので、アルミニウム合金製丸棒材のバット溶接条件として、適正なものは開示されていなかった。
【0005】
又、アルミニウム合金製丸棒材のバット溶接に関する第1の従来例として、特開昭60−72686号公報「鎖環溶接方法」があり、第2の従来例として特開昭57−187181号公報「加熱圧接用の被溶接材料」が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記第1の従来例「鎖環溶接方法」に開示されたバット溶接方法の溶接条件は、素材鎖環の線径6mmのアルミニウムについて、予熱加熱の第1次電流を800A、第2次電流を620Aとし、最終通電を900Aと、それぞれの待ち時間を0.5秒,0.05秒,0.6秒としている。
【0007】
しかしながら、上記の溶接条件ではごく一部の材質のアルミニウム合金を溶接することはできるが、その他の接合強度が充分ではないことが判明した。すなわち、熱伝導率及び電気伝導率が軟鋼等の他金属に比べて非常に高い例えば5000系(Al−Mg系)、6000系(Al−MG−Si系)のアルミニウム合金の棒材の溶接を行うことができないという問題があった。
【0008】
又、第2の従来例「加熱圧接用の被溶接材料」に開示されているバット溶接方法は、両アルミニウム合金製丸棒材の突き合わせ端面の外周をテーパ状に加工して、圧接面の面積を小さくすることによりアルミニウムを安定性の良い小電流域で加熱圧接することができるとしている。
【0009】
しかしながら、上記のバット溶接方法は、溶接作業の前工程で丸棒材の突き合わせ面の加工を行う必要があるので、作業コストが高くなるという問題があった。
【0010】
さらに、第2の従来例の公報には、本件公報の発明の従来のバット溶接方法が開示され、丸棒材の突き合わせ端面の加工を行わないようになっている。そして、固有抵抗の低いアルミニウム、銅及び銅合金等で接合面積の断面積がより大きな場合には、より高い電流密度が必要となると記載されている。しかし、このバット溶接において、両棒材の具体的な材質及び溶接条件は明記されていない。
【0011】
以上のように5000系、6000系のアルミニウム合金製丸棒材のバット溶接方法に関する技術は、事例が比較的少なく、一般的にバット溶接には向かないものとして実施されることも少なかった。
【0012】
従って、アルミニウム合金製丸棒材を溶接する場合には、アルミニウム合金製丸棒材の接触面に発生するジュール熱を利用しないアルゴンアークスポット溶接が従来から多く利用されている。ところが、このアルゴンアークスポット溶接は、バット溶接に比べて、作業時間がかかると共に、溶接1点当たりのコストが高くなる。このため、特に溶接箇所の多い製品については製品単価が増大する傾向がある。
【0013】
本発明は前記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、JIS規格で5000系又は6000系のアルミニウム合金製丸棒材を強固に接合することができるアルミニウム合金製丸棒材のバット溶接方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、アルミニウム合金製丸棒材(14、15)を直線状又はT字状に突き合わせ、両丸棒材(14、15)を加圧装置で加圧しながら通電し、この溶接電流によるジュール熱を利用して、前記両丸棒材(14、15)を接合するアルミニウム合金製丸棒材のバット溶接方法において、前記丸棒材(14、15)の材質をJIS規格で5000系(Al−Mg系)又は6000系(Al−Mg−Si系)とし、両丸棒材(14、15)の直径寸法は3〜8mmの範囲に設定され、バット溶接条件をコンデンサによる185〜1322Vの充電電圧を用いて電流密度が859〜1320A/平方ミリメートルで所定時間通電することを要旨とする。
【0015】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記両丸棒材の接合形態は直線状に突き合わされるIバット溶接であって、直径寸法が3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mmの異なる各丸棒材の溶接条件である初期加圧力、二次加圧力、充電電圧、溶接電流及び通電時間のうち少なくとも溶接電流を発明の実施の形態の項に示す表1の数値に設定したことを要旨とする。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項1において、前記両丸棒材の接合形態はT字状に突き合わされるTバット溶接であって、直径寸法が3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mmの異なる各丸棒材の溶接条件である初期加圧力、二次加圧力、充電電圧、溶接電流及び通電時間のうち少なくとも溶接電流を発明の実施の形態の項に示す表2の数値に設定したことを要旨とする。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記両アルミニウム合金製丸棒材(14、15)の材質は、JIS規格でA5056,A5052,A5082,A5182,A6009,A6010,A6063の各材質と同じかそれらの異種材質を組合せたものであることを要旨とする。
【0018】
請求項5に記載の発明は、請求項2において、前記両アルミニウム合金製丸棒材(14、15)のIバット溶接に際し、突き合わせ部を外周側から形状保持筒により被覆して行われるものであることを要旨とする。
【0019】
請求項6に記載の発明は、請求項5において、前記形状保持筒は、溶接作業の完了後に複数のセグメント(31a、31b)に分離可能に組み付けられていることを要旨とする。
【0020】
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6において、前記棒材(14、15)と形状保持筒の内周面との間には所定の隙間が設けられ、溶接作業中に前記突き合わせ部が膨張して前記隙間に充填されることを要旨とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図3に従って説明する。
図1の模式図によりバット溶接機について説明すると、ベッド11の上面には第1及び第2の把持体12,13が装着され、アルミニウム合金製の第1及び第2の丸棒材14、15をそれぞれ水平状態で、かつ両棒材14、15が同一軸線上に位置するように対向して堅持するようにしている。前記第1の把持体12は、第1の丸棒材14を所定位置において把持し、第2の把持体13は第2の丸棒材15を把持するとともに、流体圧方式の加圧装置16により第2の丸棒材15の先端面15aをその軸線方向に移動して第1の丸棒材14の先端面14aに押圧し得るようになっている。
【0022】
前記第1の把持体12及び第2の把持体13の近傍には、第1の電極17及び第2の電極18が配設され、両電極17,18には高電圧印加装置19から高電圧を印加するようにしている。前記高電圧印加装置19はコンデンサ20を備えていて、それに充電された電圧を第1の電極17及び第2の電極18に印加して第1及び第2の丸棒材14、15に通電し溶接を行うようにしている。
【0023】
前記丸棒材14、15の材質は、それぞれJIS規格の5000番系合金として知られるAl−Mg系のアルミニウム非熱処理合金(A5052P,A5056P,A5082P,A5182P合金等)である。又、JIS規格の6000番系合金として知られるAl−Mg−Si系のアルミニウム熱処理合金(A6009P,A6010P,A6063P)としてもよい。
【0024】
第1及び第2の丸棒材14,15の円形断面の直径は、3〜8mmの範囲に設定されている。
次に、バット溶接機を用いて丸棒材14,15を直線状に、つまりI字状に接合する方法(Iバット溶接)及びT字状に接合する方法(Tバット溶接)を順次説明する。
【0025】
上記のIバット溶接方法の諸条件を表1に示す。
【0026】
【表1】
Figure 0004351365
図1に示すように、第1の把持体12により第1の丸棒材14の先端部をクランプするとともに、第1の電極17を丸棒材14に電気的に接続する。加圧装置16の加圧状態を解除した状態で、第2の把持体13により第2の丸棒材15の中間部を把持し、第2の電極18を丸棒材15に電気的に接続する。
【0027】
次に、高電圧印加装置19を起動する前に加圧装置16を作動し、所定の初期加圧力で第1の丸棒材14の先端面14aに対し第2の丸棒材15の先端面15aを押圧する。
【0028】
図3は初期加圧力、二次加圧力、充電電圧、溶接電流及び保持時間等の相関関係を示す。前記通電前の初期加圧により両丸棒材14,15の接触抵抗の分布が均一化し、良好な溶接が可能となる。この初期加圧時間は両丸棒材14,15が確実に圧接されるのに十分な時間に設定され、本実施形態においては、両丸棒材14,15の直径が3mmφ〜8mmφのいずれの場合も10/60秒かそれ以上に設定されている。
【0029】
次に、初期加圧時間が経過した後、両丸棒材14,15に二次加圧力(表1の二次加圧力参照)を発生させて加圧状態を保持しながら高電圧印加装置19を起動し、表1に示す所定の充電電圧を第1の電極17及び第2の電極18を介して両丸棒材14,15に印加する。この電圧印加により表1に示す所定の溶接電流が両丸棒材14,15の押圧接触面に流れる。これにより接触界面はジュール熱により直ちに溶融軟化し、両接触面が互いに融合接合される。
【0030】
表1に示すように、本実施形態において、溶接電流の大きさは丸棒材14,15の直径が例えば4mmφの場合、14.6kA、5mmの場合20.0kAに設定されている。各場合における溶接電流はそれぞれ±2.0kAの範囲において変更可能である。溶接電流が許容範囲を越える場合、溶融部が過剰に大きくなり、溶けたアルミニウム合金が丸棒材14,15の外周面に大きく膨らむおそれがある。又、溶接電流が許容範囲未満の場合、接触部位が十分に発熱せず、溶接不良となるおそれがある。これらは、両丸棒材14,15の接触部位における発熱量が、電流の2乗に比例することに起因する。なお、前記電極17, 18は内部に冷却水が循環され、この冷却水により通電時の電極17, 18が冷却される。
【0031】
所定の通電時間経過後、両電極17, 18間の電圧印加を停止して溶接電流を遮断する。表1に示すように、本実施形態において、溶接電流の通電時間は丸棒材14,15の直径が3mm〜8mmのいずれの場合も2±)/60秒に設定されている。
【0032】
前記二次加圧力を付与する時間は通電時間(42±3 )/60〕よりも長く、両丸棒材14,15の直径が3mmφ〜8mmφのいずれの場合も46〜60)/60秒に設定されている。接合部が所定温度以下に冷却されると、溶融部は凝固され、両丸棒材14,15は強固に溶接結合される。
【0033】
そして、溶接電流を遮断した後、所定の加圧保持時間が経過するまで両丸棒材14,15の加圧状態を保持する。両丸棒材14,15の溶融部は、通電時間が1秒に満たない短時間であること、及び水冷式の電極17, 18の冷却作用により、加圧保持時間内に両丸棒材14,15の表面に拡大することなく凝固する。そして、所定の加圧保持時間が経過した後、両丸棒材14,15への加圧を解除する。すると、両丸棒材14,15は十分な溶接強度にて溶接される。
【0034】
本実施形態において、溶接電流を遮断した後の加圧保持時間は、両丸棒材14,15の直径が3mm〜8mmのいずれの場合も4/60秒に設定されている。
以上で、両丸棒材14,15の直線状(I)バット溶接による接合が完了となる。
【0035】
従って、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1) JIS規格で5000系(Al−Mg系)又は6000系(Al−Mg−Si系)のアルミニウム合金製丸棒材14、15を直線状に突き合わせ、その直径は3〜8mmの範囲に設定され、各直径の丸棒材の溶接条件を表1のように設定した。このため、接触部位はジュール熱により適度に溶融する。即ち、適度な溶接強度を確保可能な程度の溶融部が形成される。従って、両丸棒材14,15をIバット溶接により強固に接合することができる。
【0036】
(2) Iバット溶接により5000系又は6000系のアルミニウム合金製丸棒材同士の接合を可能とした。バット溶接は従来のアルゴンアークスポット溶接による接合の場合に比べて、溶接1点当たりの加工コストが安くなると共に、加工時間が短縮される。従って、溶接箇所の多い商品の製品単価を低減することができる。
【0037】
次に、図4に基づいて前記両丸棒材14,15をT字状に突き合わせるTバット溶接方法について説明する。
図4に示すように、両丸棒材14,15をT字状に突き合わせるため、第1の把持体12の構成を変更する。第2の丸棒材15の先端面15aは加工することなく円形平面とする。
【0038】
この状態で、両丸棒材14,15同士をそれぞれの外側から両電極17, 18により挟持すると共に、両丸棒材14,15を互いに近接する方向に加圧する。この溶接条件は、表2のとおりである。
【0039】
【表2】
Figure 0004351365
本実施形態においても、通電前の初期加圧力を付与する時間は両丸棒材14,15の直径が3〜8mmの場合、10/60秒かそれ以上に設定されている。
【0040】
初期加圧時間が経過した後、加圧状態を保持しながら両電極17, 18間に表2に示す所定の電圧を印加すると、両丸棒材14,15の接触部分には溶接電流がほぼ均等に流れる。このため、両丸棒材14,15の接触部分には十分なジュール熱が発生する。以下、前述したIバット溶接方法と同様の作用によりTバット溶接が完了する。
【0041】
前記二次加圧力を付与する時間は通電時間(42/60秒)よりも長く、両丸棒材14,15の直径が3mmφ〜8mmφのいずれの場合も46〜60)/60秒に設定されている。接合部が所定温度以下に冷却されると、溶融部は凝固され、両丸棒材14,15は強固に溶接結合される。
【0042】
溶接電流を遮断した後、所定の二次加圧力を保持する加圧保持時間が経過するまで両丸棒材14,15の加圧状態を保持する。両丸棒材14,15の溶融部は、通電時間が1秒に満たない短時間であること、及び水冷式の電極17, 18の冷却作用により、加圧保持時間内に両丸棒材14,15の表面に拡大することなく凝固する。そして、所定の加圧保持時間が経過した後、両丸棒材14,15への加圧を解除する。すると、両丸棒材14,15は十分な溶接強度にて溶接される。
【0043】
溶接電流を遮断した後の加圧保持時間は、両丸棒材14,15の直径が3mm〜8mmのいずれの場合も4/60秒に設定されている。
なお、前記実施形態は以下のように変更して実施してもよい。
【0044】
・ 図5及び図6に示すように、Iバット溶接において、両丸棒材14,15の接合部に対し絶縁材料よりなる複数に分割した形状保持筒31を接近・離隔可能に配設してもよい。すなわち、第1の把持体12を半円筒状の把持片12a,12bに二分割し、両把持片12a,12bに形状保持半円筒31a,31bを連結する。そして、第1の丸棒材14の先端面14aに対し第2の丸棒材15の先端面15aを接触する工程で形状保持筒31の先端テーパ面31cに第2の丸棒材15の先端部を案内させつつ形状保持筒31内に導き、第1の丸棒材14、第2の丸棒材15の突き合わせ部を覆う。
【0045】
この別例では、両丸棒材14,15の突き合わせ部の外方への膨らみを防止して溶接終了後の接合部のバリ取り作業や外径を調整する切削作業を不要にすることができる。
【0046】
・ 図5、6に示す実施形態において、前記棒材14、15と形状保持筒31の内周面との間に所定の隙間を設け、溶接作業中に前記突き合わせ部が膨張して前記隙間に充填されるようにしてもよい。この場合には、接合部の径が大きくなるので、接合強度を向上することができる。
【0047】
・ 図1に示す実施形態において、第1の把持体12に対し第1の電極17の機能を兼用させ、第2の把持体13に対し第2の電極18の機能を兼用させるように構成してもよい。
【0048】
・ バット溶接機に代えて交流抵抗溶接機にバット溶接用電極アダプタを装着してバット溶接を行うようにしてもよい。
・ バット溶接機に代えてコンデンサ式スポット溶接機を用いてもよい。
(定義) この明細書では丸棒材は、三角棒材、四角棒材あるいは五角棒材等を総称して意味し、これらを丸棒材の横断面積に置き換えて溶接条件を設定するものとする。
【0050】
【発明の効果】
請求項1〜7に記載の発明によれば、JIS規格で5000系又は6000系の両アルミニウム合金製丸棒材の接触部位における電流密度が適正となり、アルミニウム合金製丸棒材を強固に効率良く接合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のバット溶接方法に用いる溶接装置の非溶接状態の正面図。
【図2】 同じくバット溶接装置の溶接状態の正面図。
【図3】 時間と加圧力、充電電圧及び溶接電流の関係を示すグラフ。
【図4】 Tバット溶接の棒材の把持装置を示す正面図。
【図5】 バット溶接装置の別例を示す部分断面図。
【図6】 図5の形状保持筒の横断面図。
【符号の説明】
16…加圧装置、31…形状保持筒。

Claims (7)

  1. アルミニウム合金製丸棒材(14、15)を直線状又はT字状に突き合わせ、両丸棒材(14、15)を加圧装置(16)で加圧しながら通電し、この溶接電流によるジュール熱を利用して、前記両丸棒材(14、15)を接合するアルミニウム合金製丸棒材のバット溶接方法において、
    前記丸棒材(14、15)の材質をJIS規格で5000系(Al−Mg系)又は6000系(Al−Mg−Si系)とし、両丸棒材(14、15)の直径寸法は3〜8mmの範囲に設定され、バット溶接条件をコンデンサによる185〜1322Vの充電電圧を用いて電流密度が859〜1320A/平方ミリメートルで所定時間通電することを特徴とするアルミニウム合金製丸棒材のバット溶接方法。
  2. 請求項1において、前記両丸棒材の接合形態は直線状に突き合わされるIバット溶接であって、直径寸法が3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mmの異なる各丸棒材の溶接条件である初期加圧力、二次加圧力、充電電圧、溶接電流及び通電時間のうち少なくとも溶接電流を発明の実施の形態の項に示す表1の数値に設定したアルミニウム合金製丸棒材のバット溶接方法。
  3. 請求項1において、前記両丸棒材の接合形態はT字状に突き合わされるTバット溶接であって、直径寸法が3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mmの異なる各丸棒材の溶接条件である初期加圧力、二次加圧力、充電電圧、溶接電流及び通電時間のうち少なくとも溶接電流を発明の実施の形態の項に示す表2の数値に設定したアルミニウム合金製丸棒材のバット溶接方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、前記両アルミニウム合金製丸棒材(14、15)の材質は、JIS規格でA5056,A5052,A5082,A5182,A6009,A6010,A6063の各材質と同じかそれらの異種材質を組合せたものであるアルミニウム合金製丸棒材のバット溶接方法。
  5. 請求項2において、前記両アルミニウム合金製丸棒材(14、15)のIバット溶接に際し、突き合わせ部を外周側から形状保持筒(31)により被覆して行われるものであるアルミニウム合金製丸棒材のバット溶接方法。
  6. 請求項5において、前記形状保持筒(31)は、溶接作業の完了後に複数のセグメント(31a、31b)に分離可能に組み付けられているアルミニウム合金製丸棒材のバット溶接方法。
  7. 請求項5又は6において、前記棒材(14、15)と形状保持筒(31)の内周面との間には所定の隙間が設けられ、溶接作業中に前記突き合わせ部が膨張して前記隙間に充填されるアルミニウム合金製丸棒材のバット溶接方法。
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