JP4349848B2 - 終点検出方法および終点検出装置 - Google Patents

終点検出方法および終点検出装置 Download PDF

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    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32917Plasma diagnostics
    • H01J37/32935Monitoring and controlling tubes by information coming from the object and/or discharge

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマエッチング等を用いた被処理層の加工における終点検出に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の微細化に伴い、ゲート酸化膜が薄膜化され、その結果、ゲート電極となるポリシリコン膜のドライエッチングでは、ゲート酸化膜が露出する前にエッチングの終点を検出することが必要となっている。このため、例えば特許文献1に示されるような、干渉光を用いた終点検出方法により、ゲート酸化膜が露出する前にエッチングの終点を検出している。
【0003】
まず、従来の終点検出方法が適用されたエッチング装置について図10を参照しながら説明する。
【0004】
図10に示すエッチング装置は、処理室10と、処理室10の底面に配置され且つ半導体基板11を設置する試料台となる下部電極12と、下部電極12の上方に所定の間隔を置いて設置された上部天板13とを備えている。上部天板13の上にはコイル14が設置されている。処理室10には、ガス供給部(図示省略)と、真空排気装置(図示省略)が接続されたガス排出部15とが設けられている。下部電極12及びコイル14にはそれぞれ、マッチングボックス(図示省略)を介して高周波電源16が接続されており、高周波電源16から下部電極12及びコイル14に電力が印加されることによって半導体基板11のエッチングが行なわれる。
【0005】
また、図10に示すように、上部天板13には窓部材17が装着されていると共に、窓部材17の上方には、光源18からの光を半導体基板11に照射し且つ半導体基板11上で反射した反射光の収集を行なう受光発光装置19が設置されている。光源18と装置19とは光ファイバー20を介して接続されていると共に、光ファイバー20を介して、装置19と分光器21、及び分光器21と終点検出装置22とがそれぞれ接続されている。さらに、終点検出装置22は、エッチング装置の制御部23と接続されている。終点検出装置22から制御部23に終点検出信号24が送信されると、制御部23は、エッチングを終了させるため、高周波電源16に電力の印加を停止させる信号25を送信する。
【0006】
次に、従来の終点検出方法について図10及び図11(a)、(b)を参照しながら説明する。
【0007】
図10及び図11(a)に示すように、光源(光源18)からの光は、Si基板(半導体基板11)の表面に対して垂直に照射される。但し、Si基板上には、ゲート酸化膜を介してポリシリコン膜が形成されている。光源からの照射光の一部はポリシリコン膜上で反射される一方、該照射光の他の一部はポリシリコン膜を透過して、ゲート酸化膜とポリシリコン膜との界面で反射される。これらの反射光は互いに干渉し合って干渉光を形成し、該干渉光は、上部天板13中の窓部材17、装置19、光ファイバー20及び分光器21を経由して終点検出装置22に回収される。ここで、干渉光の波形(干渉光の強度の時間変化)は、ポリシリコン膜の残存膜厚によって変化するため、干渉光の波形をモニタリングすることにより、ポリシリコン膜の残存膜厚が所望の値になった時点、つまりエッチングの終点を検出できる。
【0008】
尚、図11(a)において、光源からの照射光の経路、及びポリシリコン膜等からの反射光の経路をそれぞれ便宜的に傾斜させて図示している。
【0009】
以下、図11(a)、(b)を参照しながら、エッチング中のポリシリコン膜の残存膜厚dと、干渉光との関係について説明する。
【0010】
図11(a)に示すように、ポリシリコン膜からの反射光と、ゲート酸化膜/ポリシリコン膜界面からの反射光との間には経路差(2d)があるため、光源からの光が基板に対して垂直に照射される場合には、この経路差2dがそのまま2つの反射光同士の間の位相差となって干渉光が発生する。従って、図11(b)に示すように、この位相差が、ポリシリコン膜中における反射光の波長の整数倍であるときに干渉光の強度が最も弱くなる。また、この位相差が、ポリシリコン膜中における反射光の波長の整数倍から半波長ずれたときに干渉光の強度は最も強くなる。すなわち、エッチング量の増大に伴って、干渉光の強度は周期的に変化する。
【0011】
ところで、ポリシリコン膜の残存膜厚dと干渉光との関係は次の式(1)〜(3)のように表される。
【0012】
干渉光の強度=A2 +B2 +2AB×cos(a−b)・・・(1)
位相差(a−b)=2πn×(2d/λ) ・・・(2)
残存膜厚d =d0 −Rt ・・・(3)
ここで、A、Bはそれぞれの反射光の振幅、a、bはそれぞれの反射光の初期位相、nは整数、dはポリシリコン膜の残存膜厚、d0 はポリシリコン膜の初期膜厚、Rはポリシリコン膜のエッチングレート、tはエッチング時間、λは光の波長である。
【0013】
以下、従来の半導体装置の製造方法、具体的には従来のゲート電極の形成方法について図12(a)〜(c)の工程断面図を参照しながら説明する。
【0014】
まず、図12(a)に示すように、素子分離32が形成された半導体基板31上に、熱酸化等によりゲート酸化膜33を形成した後、CVD(chemical vapor deposition )法等の成膜方法によりポリシリコン膜34及びシリコン酸化膜35を順次形成し、その後、フォトリソグラフィー技術を用いて所望のゲートレジストパターン36を形成する。
【0015】
次に、図12(b)に示すように、ドライエッチング技術を用いてゲートレジストパターン36をマスクとしてシリコン酸化膜35に対してドライエッチングを行なった後、ゲートレジストパターン36を除去するためにアッシング及び洗浄を行なう。これにより、ゲートパターンが転写されたシリコン酸化膜35Aが形成される。
【0016】
次に、図12(c)に示すように、ドライエッチング技術を用いて、ゲートパターンが転写されたシリコン酸化膜35Aをマスクとして、ポリシリコン膜34に対してドライエッチングを行なう。ここで、図12(c)は、エッチング終点を検出した直後の状態を示している。
【0017】
図12(c)に示すポリシリコン膜34のドライエッチングにおいては、前述の干渉光を用いた従来の終点検出方法によりエッチング終点を検出する。すなわち、エッチング終点は、ポリシリコン膜34の残存膜厚の所望値に基づき検出される。具体的には、残存膜厚の所望値は50nmであり、光の波長は600nmであり、干渉光の波形が2回目の極大値となる時点をエッチング終点として検出する。干渉光の波形の極大値をエッチング終点の検出に用いる理由は、エッチング終点が正常に検出されているかどうかを人間が簡単に判断できるからである。但し、式(1)〜(3)に示すように、極大値や極小値を用いずにエッチング終点の検出を行なうことができるし、光の波長も任意の値に設定できる。
【0018】
【特許文献1】
特開2001−85388号公報
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ゲート形成に用いた前述の従来の終点検出方法によると、ポリシリコン膜34のドライエッチングにおいて、終点検出時に得られる干渉光の波形が正弦波ではなく、例えば図13に示すような波形となり、その結果、図12(d)に示すように、終点検出が不可能となってゲート酸化膜33が損傷してしまうという問題が生じる。具体的には、ゲート酸化膜33に、例えば突き抜け37が生じる。
【0020】
また、特許文献1に示される、干渉光を用いた終点検出方法においては、マスクとなるレジスト層からの反射光の影響をキャンセルするために、低周期の干渉波形の位相差が近い関係にある2種類の反射光を用いて疑似終点の検出を行なう。具体的には、両方の干渉光の強度比又は該強度比の微分値を求める。この方法においては、2種類の反射光の位相差は2つの干渉波形の強度比から求められるので、強度比(=位相差)が一定値に近づく時点か又は強度比(=位相差)の微分値が0に近づく時点を疑似終点として検出する。尚、疑似終点としては、例えば図12(c)に示すように、ゲート酸化膜33のオーバーエッチングを防止するためにポリシリコン膜34が僅かに残存する時点をサンプルウェハを用いて設定する。このため、ウェハ構造(例えばマスクレイアウト)が異なる製品ウェハにおいては、レジスト層の開口率、パターン依存性、又はリソグラフィ工程における寸法バラツキ等の影響により、サンプルウェハの場合と比べて干渉波形が多少異なるので、被エッチング膜であるポリシリコン膜の残存膜厚を正確に制御できない。従って、ウェハ構造により終点検出時間が変化する結果、ゲート酸化膜が損傷してしまうという問題が生じる。また、終点検出後においてはエッチング条件が高選択比条件に切り替えられると共に高選択比条件下では寸法制御性が劣化するため、ウェハ構造により終点検出時間が変化した場合、ウェハ毎にゲート長がばらついてしまうという問題が生じる。
【0021】
前記に鑑み、本発明は、プラズマエッチング等を用いた被処理層の加工において干渉光により加工終点を確実に検出できる終点検出方法及び終点検出装置を提供し、それにより終点検出エラーに起因するゲート酸化膜の損傷等を防止できるようにすることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本願発明者らは、図13に示すような干渉光の波形の乱れが起こる原因を検討した結果、次のような知見を得た。すなわち、ポリシリコン膜のエッチング時に生じる干渉光は、図14に示すように、ポリシリコン膜(Poly−Si)上における反射41、及びゲート酸化膜(SiO2 )/Poly−Si界面での反射42だけではなく、マスクとなるシリコン酸化膜(TEOS)表面での反射43、TEOS/Poly−Si界面での反射44、及びSiO2 /シリコン基板(Si基板)界面での反射45の全てが重なり合って生じるものと考えられる。そこで、本願発明者らは、特に、エッチング中に厚さが変化するTEOS及びPoly−Siに起因する反射に着目した。
【0023】
すなわち、実際のポリシリコン膜のエッチング中に形成される干渉光は、図15(a)及び(b)に示すように、マスクとなるシリコン酸化膜(SiO2 膜)上で形成される干渉光51と、Poly−Si上で形成される干渉光52との合成波と考えられる。図16は、干渉光51及び52のそれぞれの波形を示している。図16に示すように、干渉光52(Poly−Si/SiO2 /Si構造)の波形は正弦波である一方、干渉光51(SiO2 /Si構造)の波形は一見単調増加関数である。しかし、干渉光51の波形が単調増加関数に見えるのは、マスクとなるシリコン酸化膜(SiO2 膜)のエッチング量が少ないことによるものであって、干渉光51の波形も実は正弦波である。
【0024】
ところで、干渉光51及び52はそれぞれ、マスクとなるシリコン酸化膜(TEOS)及びポリシリコン膜(Poly−Si)上で生じているため、図17に示すように、干渉光51と干渉光52との間には干渉光発生光源のずれΔdが存在し、これにより位相差δが発生する。この位相差δは、マスクとなるシリコン酸化膜の初期膜厚d01、該シリコン酸化膜のエッチング速度R1 、ポリシリコン膜の初期膜厚d02、該ポリシリコン膜のエッチング速度R2 及び該ポリシリコン膜のエッチング時間tに依存しており、次の式(4)のように表される。
【0025】
δ=2πΔd/λ=(2π/λ)×{d01−(R1−R2)t}・・・(4)
よって、干渉光51と干渉光52との間の位相差γは次の式(5)のように表される。
【0026】
γ=k1 −k2 −δ
=(2π/λ)[2n(d01−d02)−{d01−(R1−R2)t}]
・・・(5)
ここで、k1 は干渉光51の位相差、k2 は干渉光52の位相差である。
【0027】
従って、干渉光51の波形と干渉光52の波形との合成波形は図18に示すようになる。本願発明者らは、図18に示す合成波形が、実際のポリシリコン膜のエッチング中に形成される干渉光の波形とほぼ一致することを見出した。すなわち、実際のポリシリコン膜のエッチング中に形成される干渉光は、マスクとなるシリコン酸化膜表面での干渉、及びポリシリコン膜表面での干渉によって決まることを見出した。また、本願発明者らは、測定された干渉光の波形から、マスク層で生じた干渉成分を除去することにより、ポリシリコン膜で生じた干渉光の波形を算出でき、該算出された干渉光の波形に基づいてエッチング終点を確実に検出できることを見出した。
【0028】
具体的には、実際のポリシリコン膜のエッチング時に取得される干渉光の波形(終点検出波形)は、図19(a)に示すような波形となる。これは、図19(b)に示す正弦波と、図19(c)に示す、傾きが負の一次関数(単調減少曲線)との積に相当すると考えられる。従って、実際にポリシリコン膜をエッチングしている際に取得した干渉光を用いて、図19(c)に示す、傾きが負の一次関数(単調減少曲線)を作成すると共に、取得した干渉光の波形に対する、作成された一次関数の比を求めることによって、マスク層で生じた干渉成分を除去できる。すなわち、ポリシリコン膜のみによる干渉光を取り出すことができる。
【0029】
また、本願発明者らは、取得した干渉光から、傾きが負の一次関数を作成するために、所定の波長領域と所定の時間とについて終点検出波形を二重積分する方法を考えた。この二重積分は次の式(6)のように表される。
【0030】
∫∫sinωt・dω・dt=−K・t ・・・(6)
ここで、Kは定数、ωは角周波数、tは時間であり、単純化のため終点検出波形が正弦波であると仮定している。式(6)に示すように、傾きが負の一次関数は、終点検出波形をある波長領域について積分することにより作成できる。
【0031】
以上に説明したように、次の式(7)のように、ある波長の終点検出波形の、ある波長領域について積分した終点検出波形に対する比を求めることにより、所望のポリシリコン部分で生じた干渉光のみを得ることができる。
【0032】
(所望のポリシリコン部分のみによる干渉光)=
(ある波長の終点検出波形)/(ある波長領域について積分した終点検出波形)・・・(7)尚、式(7)において、分子はポリシリコン膜の残存膜厚(削れ量)を示し、分母はマスク部での擾乱成分を示す。ここで、分子の波長を短波長にすると、終点検出波形において極大値又は極小値が多数出現し、それにより終点検出時に誤検出を招くおそれがあるため、分子の波長を400nm以上にすることが好ましい。また、分母の波長領域の幅を小さくすると、積分波長が少なくなるため、それぞれの波長でのノイズが、積分された波形に十分に吸収されなくなってノイズを無視できなくなるので、分母の波長領域の幅を100nm以上にすることが好ましい。
【0033】
本発明は、以上の知見に基づきなされたものであって、具体的には、本発明に係る終点検出方法は、被処理層上に形成されたマスク層を用いて被処理層を加工する際に用いる終点検出方法であって、マスク層及び被処理層のそれぞれに光を照射することにより、マスク層及び被処理層のそれぞれからの反射光によって形成される干渉光を測定する工程と、測定された干渉光の波形から、マスク層で生じた干渉成分を除去し、それによって被処理層で生じた干渉光の波形を算出する工程と、算出された干渉光の波形に基づき被処理層の残存厚さを求め、該残存厚さと所望の厚さとを比較することにより、被処理層に対する加工の終点を検出する工程とを備えている。
【0034】
また、本発明に係る終点検出装置は、被処理層上に形成されたマスク層を用いて被処理層を加工する際に用いる終点検出装置であって、マスク層及び被処理層のそれぞれに光を照射する光源と、光源から照射された光に対するマスク層及び被処理層のそれぞれからの反射光によって形成される干渉光を測定する分光器と、分光器により測定された干渉光から、マスク層で生じた干渉成分を除去し、それによって被処理層で生じた干渉光の波形を算出する演算手段と、演算手段により算出された干渉光の波形に基づき被処理層の残存厚さを求め、該残存厚さと所望の厚さとを比較することにより、被処理層に対する加工の終点を検出する終点検出手段とを備えている。
【0035】
本発明によると、被処理層上に形成されたマスク層を用いて被処理層を加工する際の終点検出において、マスク層及び被処理層のそれぞれからの反射光によって形成される干渉光から、マスク層で生じた干渉成分を除去する。このため、例えばマスクレイアウト等のウェハ構造の違いに関わりなく、被処理層で生じた干渉光の波形を算出できるので、該算出された波形に基づき、被処理層に対する加工の終点を確実に検出することができる。従って、例えばゲート電極となるポリシリコン膜のドライエッチングにおいて、終点検出エラーに起因するゲート酸化膜の損傷を確実に防止することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る終点検出方法について図面を参照しながら説明する。尚、本実施形態では、ゲート電極形成工程におけるポリシリコン膜のドライエッチングを例として説明するが、被処理層の残存厚さを正確に制御しなければならない他のドライエッチング工程に本実施形態と同様の方法を適用した場合にも本実施形態と同様の効果が期待できる。
【0037】
図1(a)〜(d)は、第1の実施形態に係る終点検出方法が用いられる半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【0038】
まず、図1(a)に示すように、素子分離102が形成された半導体基板101上に、例えば熱酸化等の成膜方法によりゲート酸化膜103を形成する。その後、ゲート酸化膜103の上に、例えばCVD法等の成膜方法によりポリシリコン膜104及びシリコン酸化膜105を順次形成する。その後、シリコン酸化膜105の上に、フォトリソグラフィー技術を用いて所望のゲートパターンを持つレジストパターン106を形成する。
【0039】
次に、図1(b)に示すように、ドライエッチング技術を用いて、レジストパターン106をマスクとしてシリコン酸化膜105に対してドライエッチングを行なった後、レジストパターン106を除去するためにアッシング及び洗浄を行なう。これにより、ゲートパターンが転写されたシリコン酸化膜105Aが形成される。
【0040】
次に、図1(c)に示すように、ドライエッチング技術を用いて、ゲートパターンが転写されたシリコン酸化膜105Aをマスクとしてポリシリコン膜104に対してドライエッチングを行なう。具体的には、例えば誘導結合プラズマ(ICP)型エッチング装置を用いて、プラズマ発生のための印加電力が350W、試料台印加電力が100W、圧力が0.4Pa、Cl2 流量が20ml/min、HBr流量が25ml/min、CF4 流量が25ml/min、O2 流量が3ml/min等の条件下でドライエッチングを行なう。
【0041】
ここで、ポリシリコン膜104のドライエッチングにおける本実施形態の終点検出方法は次の通りである。まず、マスク層であるシリコン酸化膜105A、及び被処理層であるポリシリコン膜104のそれぞれに光を照射することにより、シリコン酸化膜105A及びポリシリコン膜104のそれぞれからの反射光によって形成される干渉光を測定する。続いて、波長(特定波長)が例えば600nmの干渉光(測定干渉光)の強度の、例えば400nmから800nmまでの波長領域についての測定干渉光の強度の積分値に対する比を求める。これにより、測定干渉光の波形から、シリコン酸化膜105Aで生じた干渉成分を除去できるので、ポリシリコン膜104で生じた干渉光の波形を算出できる。図2は、このように算出された干渉光の波形を示している。最後に、算出された干渉光の波形に基づきポリシリコン膜104の残存厚さを求め、該残存厚さと所望の厚さとを比較することにより、ポリシリコン膜104に対する加工の終点を検出する。
【0042】
尚、本実施形態では、ポリシリコン膜104のエッチングによってゲート酸化膜103が損傷しないように、ゲート電極形成領域の外側においてもポリシリコン膜104を僅かに残存させる。このとき、残存させるポリシリコン膜104の厚さは、前述の特定波長を変更することによって任意の値に設定できる。
【0043】
次に、図1(d)に示すように、エッチングモードを低選択比モードから高選択比モードに切り替えて、ゲート電極形成領域の外側に残るポリシリコン膜104をエッチングにより除去する。具体的には、誘導結合プラズマ型エッチング装置を用いて、プラズマ発生のための印加電力が250W、試料台印加電力が50W、圧力が10Pa、HBr流量が50ml/min、O2 流量が1ml/min、He流量が50ml/min等の条件下でドライエッチングを行なう。ここで、下地層であるゲート酸化膜103が露出したとしても、ゲート酸化膜103のエッチング速度が極めて小さいため、ゲート酸化膜103をほとんど損傷させることなく、ポリシリコン膜104よりなるゲート電極104Aを形成できる。
【0044】
以上に説明したように、第1の実施形態によると、被処理層(ポリシリコン膜104)上に形成されたマスク層(シリコン酸化膜105A)を用いて被処理層を加工する際の終点検出において、マスク層及び被処理層のそれぞれからの反射光によって形成される干渉光から、マスク層で生じた干渉成分を除去できる。このため、例えばマスクレイアウト等のウェハ構造の違いに関わりなく、被処理層で生じた干渉光の波形を算出できるので、該算出された波形(終点検出波形)に基づき、被処理層に対する加工の終点を確実に検出することができる。すなわち、ゲート電極となるポリシリコン膜104のドライエッチングにおいて、終点検出エラーに起因するゲート酸化膜103の損傷を確実に防止することができる。
【0045】
また、第1の実施形態によると、特定波長が600nmの測定干渉光の強度の、400nmから800nmまでの波長領域についての測定干渉光の強度の積分値に対する比を求める。従って、ポリシリコン膜104のエッチングの終点検出において、測定干渉光の波形から、マスク層であるシリコン酸化膜105Aで生じた干渉成分を確実に除去できるので、終点検出を確実に行なうことができる。
【0046】
尚、第1の実施形態において、測定干渉光の波形から、シリコン酸化膜105Aで生じた干渉成分を除去するために、所定の波長領域についての測定干渉光の強度の積分値に対する、1種類の特定波長についての測定干渉光の強度の比を求めた。しかし、これに代えて、前記積分値に対する、2種類以上の特定波長についての測定干渉光の強度の比を求めてもよい。或いは、所定の波長領域に含まれる少なくとも10種類以上の波長についての測定干渉光の強度の和に対する、少なくとも1種類の特定波長についての測定干渉光の強度の比を求めてもよい。
【0047】
また、第1の実施形態において、測定干渉光の強度を積分する所定の波長領域として400nmから800nmまでの波長領域を用いたが、所定の波長領域として利用可能な波長領域は特に限定されるものではない。但し、所定の波長領域の下限値が400nm以上であると、算出された終点検出波形における多数の極大値又は極小値の出現を防止でき、それにより終点検出時の誤検出を防止できる。また、所定の波長領域の幅が100nm以上であると、積分された波形にノイズを十分に吸収させることができる。さらに、所定の波長領域が400nm以上で且つ800nm以下の範囲を含むと、マスク層で生じた干渉成分をより正確にに除去できる。
【0048】
また、第1の実施形態において、特定波長として600nmの波長を用いたが、特定波長として利用できる波長は特に限定されるものではない。但し、特定波長は所定の波長領域に含まれることが好ましい。このようにすると、マスク層で生じた干渉成分をより正確に除去できる。また、特定波長が、被処理層の残存厚さの所望値の整数倍であると、算出された終点検出波形における極小値又は極大値をエッチングの終点として検出できる。すなわち、第1の実施形態において、被処理層(ポリシリコン膜104)に対する加工(エッチング)の終点を検出する際に、算出された終点検出波形における極大値又は極小値を用いると、エッチング終点が正常に検出されているかどうかを簡単に判断できる。
【0049】
また、第1の実施形態において、被処理層は、ゲート電極となるポリシリコン膜104であった。しかし、これに限られず、被処理層は、半導体基板、半導体基板上の絶縁膜及び半導体基板上の下地層のうちのいずれか1つの上に形成された半導体層又はシリサイド層であってもよい。
【0050】
また、第1の実施形態において、マスク層は、ゲートパターンが転写されたシリコン酸化膜105Aであった。しかし、これに限られず、マスク層は、任意のパターンを持つ感光性樹脂膜又は絶縁膜であってもよい。
【0051】
また、第1の実施形態において、被処理層であるポリシリコン膜104に対するエッチングの終点を、ポリシリコン膜104のエッチング中に検出した。しかし、これに変えて、エッチングの終点を、ポリシリコン膜104のエッチングを中断して検出してもよい。
【0052】
また、第1の実施形態において、被処理層に対する加工としてプラズマエッチングを行なった。しかし、被処理層に対する加工の種類は特に限定されるものではなく、例えば化学的機械研磨等を行なってもよい。
【0053】
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る終点検出装置及び終点検出方法について図面を参照しながら説明する。尚、本実施形態では、ゲート電極形成工程におけるポリシリコン膜のドライエッチングを例として説明するが、被処理層の残存厚さを正確に制御しなければならない他のドライエッチング工程に本実施形態と同様の装置及び方法を適用した場合にも本実施形態と同様の効果が期待できる。
【0054】
図3は、第2の実施形態に係る終点検出装置をドライエッチング装置と組み合わせて用いている様子を示す図である。
【0055】
図3に示すドライエッチング装置は、処理室200と、処理室200の底面に配置され且つ半導体基板201を設置する試料台となる下部電極202と、下部電極202の上方に所定の間隔を置いて設置された上部天板203とを備えている。上部天板203の上にはコイル204及び窓部材207が装着されている。処理室200には、ガス供給部(図示省略)と、真空排気装置(図示省略)が接続されたガス排出部205とが設けられている。下部電極202及びコイル204にはそれぞれ、マッチングボックス(図示省略)を介して高周波電源206が接続されており、高周波電源206から下部電極202及びコイル204に電力が印加されることによって半導体基板201のエッチングが行なわれる。
【0056】
本実施形態の終点検出装置210は、半導体基板201上の被処理層(図示省略)上に形成されたマスク層を用いて被処理層を加工する際に用いる終点検出装置である。具体的には、終点検出装置210は、マスク層及び被処理層のそれぞれに光を照射する光源211と、光源211から照射された光に対するマスク層及び被処理層のそれぞれからの反射光によって形成される干渉光を測定する分光器214と、分光器214により測定された干渉光から、マスク層で生じた干渉成分を除去し、それによって被処理層で生じた干渉光の波形を算出する演算部215aと、演算部215aにより算出された干渉光の波形に基づき被処理層の残存厚さを求め、該残存厚さと所望の厚さとを比較することにより、被処理層に対する加工の終点を検出する終点検出部215bとを備えている。
【0057】
尚、演算部215a及び終点検出部215bは例えばコンピュータ215上において実現されている。また、終点検出装置210は、ドライエッチング装置の窓部材207の上方に設置された受光発光装置212を備えている。装置212は、光源211からの光を半導体基板201に照射し且つ半導体基板201上で反射した反射光の収集を行なう。また、光源211と装置212、装置212と分光器214、及び分光器214とコンピュータ215とはそれぞれ光ファイバー213を介して接続されている。さらに、コンピュータ215は、ドライエッチング装置の制御部220と接続されている。コンピュータ215から制御部220に終点検出信号221が送信されると、制御部220は、エッチングを終了させるため、高周波電源206に電力の印加を停止させる信号222を送信する。
【0058】
以下、本実施形態の終点検出装置210を用いた終点検出方法をドライエッチングに適用した場合について説明する。
【0059】
図4は、本実施形態の終点検出方法のフロー図を示している。
【0060】
まず、ステップS1において、予め、終点検出装置210(具体的にはコンピュータ215)に、被処理層の初期厚さ、マスク層の初期厚さ、被処理層のエッチング速度、及びマスク層のエッチング速度を入力する。これらのエッチング速度はエッチング条件によって決まるので、予め測定を行なうことにより得られた値を各エッチング速度として入力する。また、これらのエッチング速度を選択比として入力してもよい。
【0061】
ここで、式(1)〜(3)(「従来の技術」参照)を用いることにより、マスク層で生じる干渉光の強度を次の式(8)のように求めることができる。
【0062】
干渉光の強度=A2 +B2 +2AB×cos(a−b)
=A2 +B2 +2AB×cos(2πn×(2d1 /λ))
=A2 +B2 +2AB×cos(2πn×(2(d01 −R1 t)/λ))
・・・(8)
尚、A、Bはそれぞれの反射光の振幅、a、bはそれぞれの反射光の初期位相、nは整数、d1 はマスク層の残存厚さ、d01はマスク層の初期厚さ、R1 はマスク層のエッチングレート、tはエッチング時間、λは光の波長である。
【0063】
ところで、「課題を解決するための手段」で述べたように、マスク層で生じる干渉光Φ、及び被処理層で生じる干渉光Θはそれぞれマスク層上及び被処理層上で発生しているため、干渉光発生光源のずれが生じるので、該ずれに起因して位相差δが発生する。また、式(2)及び式(3)(「従来の技術」参照)を用いることにより、干渉光Φの位相差k1 及び干渉光Θの位相差k2 をそれぞれ次の式(9)及び式(10)のように表すことができる。
【0064】
1 =2πn×2(d01−R1 t)/λ ・・・(9)
2 =2πn×2(d02−R2 t)/λ ・・・(10)
また、位相差δは、式(4)(「課題を解決するための手段」参照)と同様に、次の式(11)のように表される。
【0065】
δ=2πΔd/λ=(2π/λ)×{d01−(R1−R2)t}・・・(11)
従って、干渉光Φと干渉光Θとの間の位相差γは、式(5)(「課題を解決するための手段」参照)と同様に、次の式(12)のように表される。
【0066】
γ=k1 −k2 −δ
=(2π/λ)[2n(d01−d02)−{d01−(R1−R2)t}]・・・(12)
ここで、nは整数、d1 はマスク層の残存厚さ、d01はマスク層の初期厚さ、d2 は被処理層の残存厚さ、d02は被処理層の初期厚さ、R1 はマスク層のエッチングレート、R2 は被処理層のエッチングレート、tはエッチング時間、λは光の波長である。
【0067】
次に、ステップS2において、終点検出装置210の演算部215aにより、前記の式(12)及び式(8)を用いて、マスク層で生じる干渉光の波形を以下の手順に従って算出する。
【0068】
すなわち、時間tが0(t0 )の場合、式(8)から、マスク層で生じる干渉光の強度I0 を次の式(13)のように表すことができる。
【0069】
0 =A2 +B2
+2AB×cos(2πn×(2(d01 −R1 0 )/λ))
・・・(13)
但し、式(13)においては位相差γが考慮されていないので、式(12)を用いてt=t0 のときの位相差γ0 を次の式(14)のように求める。
【0070】
γ0 =(2π/λ)[2n(d01−d02)−{d01−(R1−R2)t0 }]・・・(14)
従って、時間tが0(t0 )の場合におけるマスク層で生じる干渉光の強度は、図5(a)に示すように、式(13)により算出される強度I0 に対して位相がγ0 遅れた値となる。
【0071】
以下、時間tがt1 の場合、t2 の場合、・・・tn の場合についても同様に干渉光の強度を算出することによって、図5(b)に示すように、マスク層で生じる干渉成分を算出することができる。
【0072】
次に、ステップS3において、終点検出装置210の演算部215aにより、マスク層で生じる干渉成分を除去した終点検出条件(例えば被処理層の残存厚さの所望値と対応する被処理層による干渉光の強度)を作成する。
【0073】
次に、ステップS4において、図3に示すドライエッチング装置を用いて、半導体基板201上の被処理層に対してエッチング処理を開始する。
【0074】
次に、ステップS5において、終点検出装置210の演算部215aが、分光器214により測定された干渉光(測定干渉光)から、前述のように予測された、マスク層で生じる干渉成分を除去する。これにより、被処理層で生じる干渉光の波形を算出できる。続いて、算出された干渉光の波形に基づき、終点検出装置210の終点検出部215bにより、被処理層の残存厚さを求め、該残存厚さと所望の厚さとを比較することにより、被処理層に対する加工の終点を検出する。すなわち、算出された干渉光の波形が、ステップS4で作成された終点検出条件を満たしているかどうか判断する。
【0075】
ステップS5で終点検出条件が満たされていないと判断された場合、ステップS6において、さらにエッチング処理を続行する。また、ステップS5で終点検出条件が満たされていると判断された場合、つまり、被処理層に対する加工の終点が検出された場合、ステップS7において、終点検出装置210のコンピュータ215から制御部220に終点検出信号221が送信される。これにより、ステップS8において、制御部220が、エッチングを終了させるため、高周波電源206に電力の印加を停止させる信号222を送信し、それによってエッチング処理が終了する。
【0076】
以上に説明したように、第2の実施形態によると、被処理層上に形成されたマスク層を用いて被処理層を加工する際の終点検出において、マスク層及び被処理層のそれぞれからの反射光によって形成される干渉光から、マスク層で生じる干渉成分を除去できる。このため、例えばマスクレイアウト等のウェハ構造の違いに関わりなく、被処理層で生じた干渉光の波形を算出できるので、該算出された波形(終点検出波形)に基づき、被処理層に対する加工の終点を確実に検出することができる。従って、例えばゲート電極となるポリシリコン膜のドライエッチングにおいて、終点検出エラーに起因するゲート酸化膜の損傷を確実に防止することができる。
【0077】
また、第2の実施形態によると、予め入力された、マスク層の初期厚さ、被処理層の初期厚さ、被処理層のエッチング速度及びマスク層のエッチング速度に基づき、マスク層で生じる干渉成分を予測すると共に、測定干渉光から、予測された干渉成分を除去するため、終点検出を確実に行なうことができる。
【0078】
尚、第2の実施形態において、終点検出装置210の演算部215aは、マスク層の初期厚さ、被処理層の初期厚さ、被処理層のエッチング速度、及びマスク層のエッチング速度に基づき、マスク層で生じる干渉成分を予測すると共に、測定干渉光から、予測された干渉成分を除去した。しかし、これに代えて、演算部215aは、所定の波長領域に含まれる少なくとも10種類以上の波長についての測定干渉光の強度の和に対する、少なくとも1種類の特定波長についての測定干渉光の強度の比を求めることにより、測定干渉光から、マスク層で生じた干渉成分を除去してもよい。或いは、演算部215aは、所定の波長領域についての測定干渉光の強度の積分値に対する、少なくとも1種類の特定波長についての測定干渉光の強度の比を求めることにより、測定干渉光から、マスク層で生じた干渉成分を除去してもよい。
【0079】
また、第2の実施形態において、被処理層は、半導体基板、半導体基板上の絶縁膜及び半導体基板上の下地層のうちのいずれか1つの上に形成された半導体層又はシリサイド層であってもよい。
【0080】
また、第2の実施形態において、マスク層は、任意のパターンを持つ感光性樹脂膜又は絶縁膜であってもよい。
【0081】
また、第2の実施形態において、被処理層に対するエッチングの終点を、被処理層のエッチング中に検出してもよい。
【0082】
また、第2の実施形態において、被処理層に対する加工としてプラズマエッチングを行なった。しかし、被処理層に対する加工の種類は特に限定されるものではなく、例えば化学的機械研磨等を行なってもよい。
【0083】
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係る終点検出方法について図面を参照しながら説明する。
【0084】
図6(a)〜(c)は、第3の実施形態に係る終点検出方法が用いられる半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【0085】
まず、図6(a)に示すように、シリコン基板301上に、例えば熱酸化によりシリコン酸化膜302を形成した後、シリコン酸化膜302の上に、例えばCVD法等の成膜方法によりシリコン窒化膜303を形成する。その後、フォトリソグラフィー技術を用いて、所望の素子分離パターンを持つレジストパターン304を形成する。
【0086】
次に、図6(b)に示すように、例えばドライエッチング技術を用いて、レジストパターン304をマスクとして、シリコン窒化膜303及びシリコン酸化膜302に対して順次ドライエッチングを行なった後、レジストパターン304を除去するためにアッシング及び洗浄を行なう。これにより、素子分離パターンが転写されたシリコン窒化膜303A及びシリコン酸化膜302Aが形成される。
【0087】
次に、図6(c)に示すように、例えばドライエッチング技術を用いて、素子分離パターンが転写されたシリコン窒化膜303A及びシリコン酸化膜302Aをマスクとして、シリコン基板301に対してドライエッチングを行なう。具体的には、例えば誘導結合プラズマ(ICP)型エッチング装置を用いて、プラズマ発生のための印加電力が600W、試料台印加電力が500W、圧力が7Pa、Cl2 流量が150ml/min、O2 流量が12ml/min等の条件下でドライエッチングを行なう。
【0088】
ここで、シリコン基板301のドライエッチングにおける本実施形態の終点検出方法は次の通りである。まず、マスク層であるシリコン窒化膜303A、及び被処理層であるシリコン基板301のそれぞれに光を照射することにより、シリコン窒化膜303A及びシリコン基板301のそれぞれからの反射光によって形成される干渉光を測定する。続いて、波長(特定波長)が例えば600nmの干渉光(測定干渉光)の強度の、例えば400nmから800nmまでの波長領域についての測定干渉光の強度の積分値に対する比を求める。これにより、測定干渉光の波形から、シリコン窒化膜303Aで生じた干渉成分を除去でき、シリコン基板301で生じた干渉光の波形(終点検出波形)を算出できる。最後に、算出された干渉光の波形に基づきシリコン基板301の残存厚さ(又は削れ量)を求め、該残存厚さ(又は削れ量)と所望の厚さ(又は所望の削れ量)とを比較することにより、シリコン基板301に対する加工の終点を検出する。ここで、シリコン基板301の所望の削れ量は、前述の特定波長を変更することによって任意の値に設定できる。
【0089】
最後に、シリコン基板301のドライエッチング時に形成された堆積物を除去するために洗浄を行なう。これにより、図6(c)に示すように、シリコン基板301に、素子分離形成用の溝305が形成される。
【0090】
ここで、本実施形態のエッチング中におけるシリコン基板の削れ量(深さ)と干渉光との関係について図7(a)及び(b)を参照しながら説明する。
【0091】
図7(a)に示すように、シリコン窒化膜からの反射光とシリコン基板表面からの反射光との間には経路差がある。このため、光源からの光が基板表面に対して垂直に照射される場合、前記の経路差がそのまま2つの反射光同士の間の位相差となって干渉光が発生する。ここで、図7(b)に示すように、この位相差が反射光の波長の整数倍のときに干渉光の強度が最も弱くなる一方、この位相差が、反射光の波長の整数倍から半波長ずれたときに干渉光の強度は最も強くなる(「従来の技術」の式(1)参照)。すなわち、シリコン基板の削れ量(深さ)が大きくなるに従って、干渉光の強度は周期的に変化する。
【0092】
尚、本実施形態の素子分離形成工程におけるシリコン基板のドライエッチングでは、素子分離用の溝をテーパー形状に加工するため、シリコン基板のエッチング速度のシリコン窒化膜のエッチング速度に対する選択比(以下、単に選択比と称する)が比較的大きい条件(具体的には選択比が100以上の条件)を用いる。このため、シリコン窒化膜の削れ量に起因する干渉光は無視できると考えられる。
【0093】
ところで、素子分離パターンのマスク開口率は半導体製品に応じて様々であるが、図8に示すように、シリコン基板のドライエッチングでは、シリコン基板のエッチング速度のマスク開口率に対する依存性が大きい。これは、ドライエッチング時における反応生成物の量がマスク開口率に依存するためである。このため、シリコン基板のドライエッチングにおいて終点検出を行なわずにエッチング時間を固定した場合、シリコン基板の削れ量のばらつきが大きくなるという問題が生じる。
【0094】
それに対して、第3の実施形態によると、被処理層(シリコン基板301)上に形成されたマスク層(シリコン窒化膜303A)を用いて被処理層を加工する際の終点検出において、マスク層及び被処理層のそれぞれからの反射光によって形成される干渉光から、マスク層で生じた干渉成分を除去できる。このため、例えばマスクレイアウト等のウェハ構造の違いに関わりなく、被処理層で生じた干渉光の波形を算出できるので、該算出された波形(終点検出波形)に基づき、被処理層に対する加工の終点を確実に検出することができる。すなわち、シリコン基板301における素子分離形成工程において、マスク開口率に依存せずに、シリコン基板301の削れ量(深さ)のばらつきを確実に抑制できる。
【0095】
図9(a)及び(b)はそれぞれ、本実施形態の終点検出方法を用いた場合における、各種マスク開口率での終点検出波形及びシリコン基板の削れ量(深さ)を示している。すなわち、本実施形態の終点検出方法を用いた場合、図9(b)に示すように、マスク開口率に関係なく、目標値通りのシリコン基板の削れ量(深さ)を得ることができる。
【0096】
また、第3の実施形態によると、特定波長が600nmの測定干渉光の強度の、400nmから800nmまでの波長領域についての測定干渉光の強度の積分値に対する比を求める。従って、シリコン基板301のエッチングの終点検出において、測定干渉光の波形から、マスク層であるシリコン窒化膜303Aで生じた干渉成分を確実に除去できるので、終点検出を確実に行なうことができる。
【0097】
尚、第3の実施形態において、測定干渉光の波形から、シリコン窒化膜303Aで生じた干渉成分を除去するために、所定の波長領域についての測定干渉光の強度の積分値に対する、1種類の特定波長についての測定干渉光の強度の比を求めた。しかし、これに代えて、前記積分値に対する、2種類以上の特定波長についての測定干渉光の強度の比を求めてもよい。或いは、所定の波長領域に含まれる少なくとも10種類以上の波長についての測定干渉光の強度の和に対する、少なくとも1種類の特定波長についての測定干渉光の強度の比を求めてもよい。
【0098】
また、第3の実施形態において、測定干渉光の強度を積分する所定の波長領域として400nmから800nmまでの波長領域を用いたが、所定の波長領域として利用可能な波長領域は特に限定されるものではない。但し、所定の波長領域の下限値が400nm以上であると、算出された終点検出波形における多数の極大値又は極小値の出現を防止でき、それにより終点検出時の誤検出を防止できる。また、所定の波長領域の幅が100nm以上であると、積分された波形にノイズを十分に吸収させることができる。さらに、所定の波長領域は400nm以上で且つ800nm以下の範囲を含むと、マスク層で生じた干渉成分をより正確にに除去できる。
【0099】
また、第3の実施形態において、特定波長として600nmの波長を用いたが、特定波長として利用できる波長は特に限定されるものではない。但し、特定波長は所定の波長領域に含まれることが好ましい。このようにすると、マスク層で生じた干渉成分をより正確に除去できる。また、特定波長が、被処理層の残存厚さの所望値の整数倍であると、算出された終点検出波形における極小値又は極大値をエッチングの終点として検出できる。すなわち、第3の実施形態において、被処理層(シリコン基板301)に対する加工(エッチング)の終点を検出する際に、算出された終点検出波形における極大値又は極小値を用いると、エッチング終点が正常に検出されているかどうかを簡単に判断できる。
【0100】
また、第3の実施形態において、被処理層はシリコン基板301であった。しかし、これに限られず、被処理層は、半導体基板、半導体基板上の絶縁膜及び半導体基板上の下地層のうちのいずれか1つの上に形成された半導体層又はシリサイド層であってもよい。
【0101】
また、第3の実施形態において、マスク層は、素子分離パターンが転写されたシリコン窒化膜303Aであった。しかし、これに限られず、マスク層は、任意のパターンを持つ感光性樹脂膜又は絶縁膜であってもよい。
【0102】
また、第3の実施形態において、被処理層であるシリコン基板301に対するエッチングの終点を、シリコン基板301のエッチング中に検出した。しかし、これに変えて、エッチングの終点を、シリコン基板301のエッチングを中断して検出してもよい。
【0103】
また、第3の実施形態において、被処理層に対する加工としてプラズマエッチングを行なった。しかし、被処理層に対する加工の種類は特に限定されるものではなく、例えば化学的機械研磨等を行なってもよい。
【0104】
【発明の効果】
本発明によると、被処理層上に形成されたマスク層を用いて被処理層を加工する際の終点検出において、マスク層及び被処理層のそれぞれからの反射光によって形成される干渉光から、マスク層で生じた干渉成分を除去する。このため、例えばマスクレイアウト等のウェハ構造の違いに関わりなく、被処理層で生じた干渉光の波形を算出できるので、該算出された波形に基づき、被処理層に対する加工の終点を確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態に係る終点検出方法が用いられる半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る終点検出方法により算出された、ポリシリコン膜で生じた干渉光の波形を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る終点検出装置をドライエッチング装置と組み合わせて用いている様子を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る終点検出方法のフロー図である。
【図5】(a)及び(b)は、本発明の第2の実施形態に係る終点検出方法により算出された、マスク層で生じる干渉光の強度を示す図である。
【図6】(a)〜(c)は、本発明の第3の実施形態に係る終点検出方法が用いられる半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図7】(a)及び(b)は、本発明の第3の実施形態に係る終点検出方法を用いたエッチング中におけるシリコン基板の削れ量(深さ)と干渉光との関係を示す図である。
【図8】シリコン基板のエッチング速度のマスク開口率に対する依存性を示す図である。
【図9】(a)及び(b)はそれぞれ、本発明の第3の実施形態に係る終点検出方法を用いた場合における、各種マスク開口率での終点検出波形及びシリコン基板の削れ量(深さ)を示す図である。
【図10】従来の終点検出装置をドライエッチング装置と組み合わせて用いている様子を示す図である。
【図11】(a)及び(b)は、従来の終点検出方法を用いたエッチング中におけるポリシリコン膜の残存膜厚と干渉光との関係を示す図である。
【図12】(a)〜(c)は従来の終点検出方法が用いられる半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図であり、(d)は従来の終点検出方法の問題点を示す図である。
【図13】ポリシリコン膜のドライエッチングにおいて終点検出時に得られる干渉光の波形を示す図である。
【図14】ポリシリコン膜のドライエッチング中における光の反射を示す図である。
【図15】(a)はマスク層となるシリコン酸化膜上で干渉光が形成される様子を示す図であり、(b)は被処理層となるポリシリコン膜上で干渉光が形成される様子を示す図である。
【図16】マスク層となるシリコン酸化膜上で形成された干渉光の波形、及び被処理層となるポリシリコン膜上で形成された干渉光の波形を示す図である。
【図17】マスク層となるシリコン酸化膜上で形成された干渉光と、被処理層となるポリシリコン膜上で形成された干渉光との間の干渉光発生光源のずれを示す図である。
【図18】マスク層となるシリコン酸化膜上で形成された干渉光の波形と、被処理層となるポリシリコン膜上で形成された干渉光の波形との合成波形を示す図である。
【図19】(a)は実際のポリシリコン膜のエッチング時に取得される干渉光の波形を示す図であり、(b)は正弦波で表される干渉光の波形を示す図であり、(c)は傾きが負の一次関数(単調減少曲線)で表される干渉光の波形を示す図である。
【符号の説明】
101 半導体基板
102 素子分離
103 ゲート酸化膜
104 ポリシリコン膜
104A ゲート電極
105 シリコン酸化膜
105A ゲートパターンが転写されたシリコン酸化膜
106 レジストパターン
200 処理室
201 半導体基板
202 下部電極
203 上部天板
204 コイル
205 ガス排出部
206 高周波電源
207 窓部材
210 終点検出装置
211 光源
212 受光発光装置
213 光ファイバー
214 分光器
215 コンピュータ
215a 演算部
215b 終点検出部
220 ドライエッチング装置の制御部
221 終点検出信号
222 信号
301 シリコン基板
302 シリコン酸化膜
302A 素子分離パターンが転写されたシリコン酸化膜
303 シリコン窒化膜
303A 素子分離パターンが転写されたシリコン窒化膜
304 レジストパターン
305 素子分離形成用の溝

Claims (18)

  1. 被処理層上に形成されたマスク層を用いて前記被処理層を加工する際に用いる終点検出方法であって、
    前記マスク層及び前記被処理層のそれぞれに光を照射することにより、前記マスク層及び前記被処理層のそれぞれからの反射光によって形成される干渉光を測定する工程と、
    前記測定された干渉光の波形から、前記マスク層で生じた干渉成分を除去し、それによって前記被処理層で生じた干渉光の波形を算出する工程と、
    前記算出された干渉光の波形に基づき前記被処理層の残存厚さを求め、該残存厚さと所望の厚さとを比較することにより、前記被処理層に対する加工の終点を検出する工程とを備え、
    前記被処理層で生じた干渉光の波形を算出する工程は、
    所定の波長領域に含まれる少なくとも10種類以上の波長についての前記測定された干渉光の強度の和に対する、少なくとも1種類の特定波長についての前記測定された干渉光の強度の比を求めることにより、前記測定された干渉光から、前記マスク層で生じた干渉成分を除去する工程を含むことを特徴とする終点検出方法。
  2. 被処理層上に形成されたマスク層を用いて前記被処理層を加工する際に用いる終点検出方法であって、
    前記マスク層及び前記被処理層のそれぞれに光を照射することにより、前記マスク層及び前記被処理層のそれぞれからの反射光によって形成される干渉光を測定する工程と、
    前記測定された干渉光の波形から、前記マスク層で生じた干渉成分を除去し、それによって前記被処理層で生じた干渉光の波形を算出する工程と、
    前記算出された干渉光の波形に基づき前記被処理層の残存厚さを求め、該残存厚さと所望の厚さとを比較することにより、前記被処理層に対する加工の終点を検出する工程とを備え、
    前記被処理層で生じた干渉光の波形を算出する工程は、
    所定の波長領域についての前記測定された干渉光の強度の積分値に対する、少なくとも1種類の特定波長についての前記測定された干渉光の強度の比を求めることにより、前記測定された干渉光から、前記マスク層で生じた干渉成分を除去する工程を含むことを特徴とする終点検出方法。
  3. 前記所定の波長領域の下限値は400nm以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の終点検出方法。
  4. 前記所定の波長領域の幅は100nm以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の終点検出方法。
  5. 前記所定の波長領域は400nm以上で且つ800nm以下の範囲を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の終点検出方法。
  6. 前記特定波長は前記所定の波長領域に含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の終点検出方法。
  7. 前記特定波長は、前記所望の厚さの整数倍であることを特徴とする請求項1又は2に記載の終点検出方法。
  8. 被処理層上に形成されたマスク層を用いて前記被処理層を加工する際に用いる終点検出方法であって、
    前記マスク層及び前記被処理層のそれぞれに光を照射することにより、前記マスク層及び前記被処理層のそれぞれからの反射光によって形成される干渉光を測定する工程と、
    前記測定された干渉光の波形から、前記マスク層で生じた干渉成分を除去し、それによって前記被処理層で生じた干渉光の波形を算出する工程と、
    前記算出された干渉光の波形に基づき前記被処理層の残存厚さを求め、該残存厚さと所望の厚さとを比較することにより、前記被処理層に対する加工の終点を検出する工程とを備え、
    前記被処理層で生じた干渉光の波形を算出する工程は、
    前記マスク層の初期厚さ、前記被処理層の初期厚さ、前記被処理層のエッチング速度及び前記マスク層のエッチング速度に基づき、前記マスク層で生じる干渉成分を予測すると共に、前記測定された干渉光から、前記予測された干渉成分を除去する工程を含むことを特徴とする終点検出方法。
  9. 前記被処理層に対する加工の終点を検出する工程において、前記算出された干渉光の波形における極大値又は極小値を用いることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の終点検出方法。
  10. 前記被処理層は、半導体基板、半導体基板上の絶縁膜及び半導体基板上の下地層のうちのいずれか1つの上に形成された半導体層又はシリサイド層であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の終点検出方法。
  11. 前記マスク層は、感光性樹脂膜又は絶縁膜からなることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の終点検出方法。
  12. 被処理層上に形成されたマスク層を用いて前記被処理層を加工する加工方法であって、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の終点検出方法を用いて、前記被処理層に対する加工の終点を検出することを特徴とする加工方法。
  13. 前記被処理層に対する加工の終点を、前記被処理層の加工途中に検出することを特徴とする請求項12に記載の加工方法。
  14. 前記被処理層に対する加工においてプラズマエッチングを用いることを特徴とする請求項12又は13に記載の加工方法。
  15. 前記被処理層に対する加工において化学的機械研磨を用いることを特徴とする請求項12又は13に記載の加工方法。
  16. 被処理層上に形成されたマスク層を用いて前記被処理層を加工する際に用いる終点検出装置であって、
    前記マスク層及び前記被処理層のそれぞれに光を照射する光源と、
    前記光源から照射された光に対する前記マスク層及び前記被処理層のそれぞれからの反射光によって形成される干渉光を測定する分光器と、
    前記分光器により測定された干渉光から、前記マスク層で生じた干渉成分を除去し、それによって前記被処理層で生じた干渉光の波形を算出する演算手段と、
    前記演算手段により算出された干渉光の波形に基づき前記被処理層の残存厚さを求め、該残存厚さと所望の厚さとを比較することにより、前記被処理層に対する加工の終点を検出する終点検出手段とを備え、
    前記演算手段は、所定の波長領域に含まれる少なくとも10種類以上の波長についての前記測定された干渉光の強度の和に対する、少なくとも1種類の特定波長についての前記測定された干渉光の強度の比を求めることにより、前記測定された干渉光から、前記マスク層で生じた干渉成分を除去することを特徴とする終点検出装置。
  17. 被処理層上に形成されたマスク層を用いて前記被処理層を加工する際に用いる終点検出装置であって、
    前記マスク層及び前記被処理層のそれぞれに光を照射する光源と、
    前記光源から照射された光に対する前記マスク層及び前記被処理層のそれぞれからの反射光によって形成される干渉光を測定する分光器と、
    前記分光器により測定された干渉光から、前記マスク層で生じた干渉成分を除去し、それによって前記被処理層で生じた干渉光の波形を算出する演算手段と、
    前記演算手段により算出された干渉光の波形に基づき前記被処理層の残存厚さを求め、該残存厚さと所望の厚さとを比較することにより、前記被処理層に対する加工の終点を検出する終点検出手段とを備え、
    前記演算手段は、所定の波長領域についての前記測定された干渉光の強度の積分値に対する、少なくとも1種類の特定波長についての前記測定された干渉光の強度の比を求めることにより、前記測定された干渉光から、前記マスク層で生じた干渉成分を除去することを特徴とする終点検出装置。
  18. 被処理層上に形成されたマスク層を用いて前記被処理層を加工する際に用いる終点検出装置であって、
    前記マスク層及び前記被処理層のそれぞれに光を照射する光源と、
    前記光源から照射された光に対する前記マスク層及び前記被処理層のそれぞれからの反射光によって形成される干渉光を測定する分光器と、
    前記分光器により測定された干渉光から、前記マスク層で生じた干渉成分を除去し、それによって前記被処理層で生じた干渉光の波形を算出する演算手段と、
    前記演算手段により算出された干渉光の波形に基づき前記被処理層の残存厚さを求め、該残存厚さと所望の厚さとを比較することにより、前記被処理層に対する加工の終点を検出する終点検出手段とを備え、
    前記演算手段は、前記マスク層の初期厚さ、前記被処理層の初期厚さ、前記被処理層のエッチング速度、及び前記マスク層のエッチング速度に基づき、前記マスク層で生じる干渉成分を予測すると共に、前記測定された干渉光から、前記予測された干渉成分を除去することを特徴とする終点検出装置。
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