JP4349488B2 - 電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置 - Google Patents

電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置 Download PDF

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本発明は、電子部品実装用フィルムキャリアテープ(TAB(Tape Automated Bonding)テープ、T−BGA(Tape Ball Grid Array)テープ、CSP(Chip Size Package)テー
プ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)テープ、COF(Chip on Film)テープ、2メタル(両面配線)テープ、多層配線用テープなど)(以下、単に「電
子部品実装用フィルムキャリアテープ」という)の製造、検査、IC実装の際などの各種工程において、電子部品実装用フィルムキャリアテープを搬送する際に用いる案内ロール、スプロケットロールなどの電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置に関する。
エレクトロニクス産業の発達に伴い、IC(集積回路)、LSI(大規模集積回路)などの電子部品を実装するプリント配線板の需要が急激に増加しているが、電子機器の小型化、軽量化、高機能化が要望され、これら電子部品の実装方法として、最近ではTABテープ、T-BGAテープおよびASICテープ、COF(Chip On Film)、2メタル(両
面)テープ、多層配線テープなどの電子部品実装用フィルムキャリアテープを用いた実装方式が採用されている。特に、パーソナルコンピュータなどのように高精細化、薄型化、液晶画面の額縁面積の狭小化が要望されている液晶表示素子(LCD)を使用する電子産業においてその重要性が高まっている。
さらに、最近では携帯電話のディスプレーのカラー液晶化に伴って、電子部品実装用フィルムキャリアテープの需要が大幅に増大しはじめているとともに、パーソナルコンピュータに接続されるプリンターにおける印字制御の分野におけるフィルムキャリアテープの需要も増大し始めている。
このような電子部品実装用フィルムキャリアテープは、例えば、エッチング工程、ソルダーレジスト処理工程、メッキ工程、電気検査工程、外観検査工程などの各種の処理工程を経て製造されるのが一般的である。
そして、このような各種工程では、電子部品実装用フィルムキャリアテープを巻装したリールから長尺状の電子部品実装用フィルムキャリアテープを巻き出して、所定の処理を行って、処理後の電子部品実装用フィルムキャリアテープをリールに再度巻き取ることが行われている。
このため、従来より、電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送の際の蛇行、脱落を防止するために、ガイド付き搬送ロールが使用されている。すなわち、図22に示したようなフラットタイプのガイド付き搬送ロール100が使用されている。
このガイド付き搬送ロール100では、搬送ロール100の外周面が平坦案内面102なっており、この平坦面102の両端にガイド突設部104を有しており、この平坦面102によって、幅寸法の異なる電子部品実装用フィルムキャリアテープ106を搬送ロールを交換することなく使用すると左右に蛇行する(幅方向に蛇行する)。
ところで、電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅方向の大きさは、用途に合わせて、例えば、35mm幅、48mm幅、70mm幅、あるいは150mm幅以上のものがあり、また、最近では、生産性の向上のために、複数の電子部品実装部が幅方向に多条に配置された電子部品実装用フィルムキャリアテープ(いわゆる「多数個取り」と呼ばれる
)を製造することが行われている。
このような幅の異なる電子部品実装用フィルムキャリアテープを搬送するためには、異なる幅に応じて、搬送用の上記したようなガイド付き搬送ロール100、スプロケットロールなどを別途用意したり、取り替えなければならず、ロールの交換作業、工程が複雑になり、コスト高の一因になっていた。
このため、特許文献1では、幅の異なる電子部品実装用フィルムキャリアテープに対応できるようにした搬送ロールが提案されている。
すなわち、特許文献1では、図23に示したように、駆動軸202によって回転される回転軸204の外周に、複数の溝206を設けるとともに。回転軸204の外周に軸方向に延びる凸状208を設けている。そして、爪210を有する爪車212を、この凸状208に沿って、軸心方向に移動させるとともに、回転軸204方向にバネ部材によって付勢された出没ピン214を溝206内に係合させることによって、爪車212の間の距離を変えることができるようになっている。これによって、幅の異なる電子部品実装用フィルムキャリアテープに対応できるスプロケットロール200が開示されている。また、この特許文献1には、このようなスプロケットロール200と同様な構造のスプロケットロールと協働して使用されるニップロールが開示されている。
特開2002−83844号公報
しかしながら、このような従来のスプロケットロール200では、溝206、凸状208、出没ピン214などの複雑な構成が必要であり、コスト高となってしまう。しかも、溝206の位置に固定されてしまうため、任意の幅の電子部品実装用フィルムキャリアテープに対応することは困難である。
このため、従来より、電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送の際の蛇行、脱落を防止するとともに、幅の異なる電子部品実装用フィルムキャリアテープに対応できるようにするために、図24に示したように、ガイド付き搬送ロール300が使用されている。
このガイド付き搬送ロール300では、複数のガイド用段部302、304、306が形成されており、これらの段部に、例えば、35mm、48mm、70mm、あるいは150mm以上の幅の異なる電子部品実装用フィルムキャリアテープ308を支持して搬送するようになっている。
しかしながら、このガイド付き搬送ロール300では、図25の拡大図に示したように、電子部品実装用フィルムキャリアテープ308が、例えば、両端部の段部302、302で支持されているだけである。
このため、電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅が、例えば70mm幅のような幅が大きく、しかも、絶縁フィルム層の厚みが35μmと薄い電子部品実装用フィルムキャリアテープの場合には、電子部品実装用フィルムキャリアテープを搬送しようとした場合には、電子部品実装用フィルムキャリアテープ308の中央部分310が、一点鎖線で示したように、自重で下方に撓んでしまい、撓みが大きい場合には、搬送ロール本体312と接触して、配線パターンなどが磨耗損傷してしまうおそれがある。
さらに、このように電子部品実装用フィルムキャリアテープ308の中央部分310が
下方に撓んだ状態では、配線パターンが、両端部のスプロケットホール近傍まで形成されている場合に、図25に示したように、配線パターン部分314が、ガイド用段部302の角部302aに接触して、配線パターンが磨耗損傷してしまうおそれがある、
さらに、図25の矢印で示したように、搬送中に、電子部品実装用フィルムキャリアテープ308が幅方向に揺動して、揺動が大きい場合には、これらのガイド用段部302、302から外れてしまい、配線パターンが破損損傷したり、搬送が不能となってしまうおそれがあった。
本発明は、このような現状に鑑み、幅の異なる電子部品実装用フィルムキャリアテープに対して、簡単な構造で、搬送ロールを交換することなく対応することが可能で、しかも、電子部品実装用フィルムキャリアテープの表面、特に、配線パターンが損傷することが
なく、さらには、例えば、プレス、ラミネート、フォトレジスト塗布、露光、スクリーン印刷、検査などの乾式工程や、現像、エッチング、メッキなどの湿式工程などにおいて、特に検査などの乾式工程において正確な搬送処理を実施することができる電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置は、幅方向両端部にスプロケットホールSが形成された電子部品実装用フィルムキャリアテープTを搬送するための搬送装置であって、
回転軸12の外周にベアリング14を介して回転自在に配置された円筒状の回転軸部材18と、
前記回転軸部材18の一方の端部側に、軸方向に沿って摺動自在に装着された略円板形状の一方の端部テープ案内部材22と、
前記回転軸部材18の他方の端部側に、軸方向に沿って摺動自在に装着された略円板形状の他方の端部テープ案内部材22と、
前記一方の端部テープ案内部材22と前記他方の端部テープ案内部材22との間に、前記回転軸部材18の軸方向に沿って摺動自在に装着された略円板形状の少なくとも1つの中間テープ支持案内部材40と、を備え、
前記一方の端部テープ案内部材22および前記他方の端部テープ案内部材22は、それぞれ略円板状の端部テープ案内部材本体26と、前記端部テープ案内部材本体26の軸芯側に一体的に延設され前記回転軸部材18に摺動自在に装着されるとともにねじ孔21に係止部材23を螺合させることにより前記回転軸部材18に一体的に位置決め固定される円筒状の摺動支持基端部24と、前記端部テープ案内部材本体26の径方向最外縁部よりやや径方向内側の位置で前記摺動支持基端部24との間で二重環をなすように前記摺動支持基端部24と同心円上に形成された略円筒状の端部支持フランジ30と、前記端部支持フランジ30より径外方に突出する方向に形成された前記端部テープ案内部材本体26のリング状部分28とを有するとともに、このリング状部分28と前記端部支持フランジ30との間に段部32が構成されており、
前記中間テープ支持案内部材40は、前記回転軸部材18に摺動自在に装着される円筒
状の摺動支持基端部42と、この摺動支持基端部42から半径方向外側に一体的に延設された略円板形状の中間支持案内部材本体44とを有し、さらに前記摺動支持基端部42に係止部材用ねじ孔48が形成され、この係止部材用ねじ孔48に係止部材50を螺合させることにより、この中間テープ支持案内部材40は前記回転軸部材18に一体的に位置決め固定され、
前記一方の端部テープ案内部材22と前記他方の端部テープ案内部材22とを前記回転軸部材18上で軸方向に移動して、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープTの幅に対応した離間距離となるように設定し、さらにこの離間距離が設定された位置において、前記摺動支持基端部24に形成された前記ねじ孔21に、前記係止部材23をそれぞれ螺合させることにより、前記一方の端部テープ案内部材22と前記他方の端部テープ案内部材22とを前記回転軸部材18に一体的に位置決め固定し、
さらに、前記一方の端部テープ案内部材22と前記他方の端部テープ案内部材22との間の適宜な位置に少なくとも1つの前記中間テープ支持材案内部材40を配置して、前記係止部材用ねじ孔48に前記係止部材50を螺合させることにより、この中間テープ支持案内部材40を前記回転軸部材18に一体的に固定し、
この状態で前記一方の端部テープ案内部材22と前記他方の端部テープ案内部材22との前記端部支持フランジ30、30上に、それぞれ前記電子部品実装用フィルムキャリアテープTの両端部T1,T2を支持させることにより、当該電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅方向両端部が、前記リング状部分28と前記端部支持フランジ30との間に構成された前記段部32により、幅方向への移動が規制されるとともに、この電子部品実装用フィルムキャリアテープの下面が、幅方向の途中で前記中間テープ支持案内部材40を構成する前記中間支持案内部材44の先端部で支持されることを特徴とする。
また、本発明に係る電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置は、幅方向両端部にスプロケットホールSが形成された電子部品実装用フィルムキャリアテープTを搬送するための搬送装置であって、
回転軸12の外周にベアリング14を介して回転自在に配置された円筒状の回転軸部材18と、
前記回転軸部材18の一方の端部側に、軸方向に沿って摺動自在に装着された略円板形状の一方の端部テープ案内部材22と、
前記回転軸部材18の他方の端部側に、軸方向に沿って摺動自在に装着された略円板形状の他方の端部テープ案内部材22と、
前記一方の端部テープ案内部材22と前記他方の端部テープ案内部材22との間に、前記回転軸部材18の軸方向に沿って摺動自在に装着された略円板形状の少なくとも1つの中間テープ支持案内部材40と、を備え、
前記一方の端部テープ案内部材22および前記他方の端部テープ案内部材22は、それぞれ略円板状の端部テープ案内部材本体26と、前記端部テープ案内部材本体26の軸芯側に一体的に延設され前記回転軸部材18に摺動自在に装着されるとともにねじ孔21に係止部材23を螺合させることにより前記回転軸部材18に一体的に位置決め固定される円筒状の摺動支持基端部24と、前記端部テープ案内部材本体26の径方向最外縁部よりやや径方向内側の位置で前記摺動支持基端部24との間で二重環をなすように前記摺動支持基端部24と同心円上に形成された略円筒状の端部支持フランジ30と、前記端部支持フランジ30より径外方に突出する方向に形成された前記端部テープ案内部材本体26のリング状部分28とを有するとともに、このリング状部分28には、前記スプロケットホールSに噛合するスプロケットギアが形成されており、
前記中間テープ支持案内部材40は、前記回転軸部材18に摺動自在に装着される円筒状の摺動支持基端部42と、この摺動支持基端部42から半径方向外側に一体的に延設された略円板形状の中間支持案内部材本体44とを有し、さらに前記摺動支持基端部42に係止部材用ねじ孔48が形成され、この係止部材用ねじ孔48に係止部材50を螺合させることにより、この中間テープ支持案内部材40は前記回転軸部材18に一体的に位置決め固定され、
前記一方の端部テープ案内部材22と前記他方の端部テープ案内部材22とを前記回転軸部材18上で軸方向に移動して、前記一方の端部テープ案内部材本体26のリング状部分28と前記他方の端部テープ案内部材本体26のリング状部分28との離間距離が、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープTの前記スプロケットホールS、S間の幅に対応した距離となるように設定し、さらにこの離間距離が設定された位置において、前記摺動支持基端部24に形成された前記ねじ孔21に、前記係止部材23をそれぞれ螺合させることにより、前記一方の端部テープ案内部材22と前記他方の端部テープ案内部材22とを前記回転軸部材18に一体的に位置決め固定し、
さらに、前記一方の端部テープ案内部材22と前記他方の端部テープ案内部材22との間の適宜な位置に少なくとも1つの前記中間テープ支持材案内部材40を配置して、前記係止部材用ねじ孔48に前記係止部材50を螺合させることにより、この中間テープ支持案内部材40を前記回転軸部材18に一体的に固定し、
この状態で前記一方の端部テープ案内部材22と前記他方の端部テープ案内部材22との前記リング状部分28に形成されたスプロケットギアに、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープTの両端部に形成された前記スプロケットホールSがそれぞれ噛合し、これにより前記電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅方向への移動が規制されるとともに、電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅方向中間部下面が、幅方向の途中で前記中間支持案内部材44の先端部で支持したことを特徴としている。
このように構成することによって、一対の略円板形状の端部テープ案内部材を、回転軸部材の外周上を回転軸部材の軸心方向に沿って、相互に接近、離反する方向に移動して、回転軸部材の端部支持フランジ上に係止することによって、テープ幅に応じて、端部テープ案内部材の間の距離を任意に調整することができる。そして、この状態で、電子部品実装用フィルムキャリアテープの両端部を、端部テープ案内部材の端部支持フランジで支持案内し、かつリング状部分で構成される段部でテープの幅方向への移動を規制することにより、確実に搬送することができる。
従って、幅の異なる電子部品実装用フィルムキャリアテープに対して、簡単な構造で、搬送装置を交換することなく対応することが可能で、しかも、電子部品実装用フィルムキャリアテープの両端部が、略円板形状の端部テープ案内部材の端部支持フランジで支持案内され、さらにリング状の外周縁部分で構成される段部により幅方向への移動が規制されているので、たとえ、電子部品実装用フィルムキャリアテープが自重で撓んだとしても、電子部品実装用フィルムキャリアテープの表面、特に、電子部品実装用フィルムキャリアテープの配線パターンが、回転軸本体に接触することがないので、配線パターンが損傷することがない。
従って、電子部品実装用フィルムキャリアテープの中間部分を、中間テープ支持案内部材で支持案内することになるので、電子部品実装用フィルムキャリアテープの中間部分が自重で撓むのを防止することができ、電子部品実装用フィルムキャリアテープを確実に搬送することができる。
これによって、電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅が、例えば、70mm幅と大きな幅で、例えば、絶縁フィルム層の厚さが、40μmと薄くなっても、電子部品実装用フィルムキャリアテープの中間部分が自重で撓むのを防止することができる。その結果、配線パターンが、回転軸本体、端部テープ案内部材に接触して配線パターンが磨耗損傷するのを防止することができる。
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置は、前記中間テープ
支持案内部材が、複数個の中間テープ支持案内部材から構成され、相互に接近、離反する方向に移動可能で、かつ、前記回転軸部材の外周に係止可能に装着されていても良い
このように構成することによって、複数個の中間テープ支持案内部材を、回転軸部材の外周上を回転軸部材の軸心方向に沿って移動して、回転軸部材の外周に係止することによって、テープ幅に応じて、これらの中間テープ支持案内部材を、一対の端部テープ案内部材の間の任意の位置に配置するように調整することができる。
従って、電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅が大きく、厚さが薄くなっても、電子部品実装用フィルムキャリアテープの中間部分が、複数個の中間テープ支持案内部材で複数箇所の位置で支持案内されることになり、電子部品実装用フィルムキャリアテープの中間部分が、自重で撓むのを防止することができる。その結果、配線パターンが、回転軸本体、端部テープ案内部材に接触して配線パターンが磨耗損傷するのを防止することができる。
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置は、前記端部テープ案内部材と中間テープ支持案内部材との離間距離、中間テープ支持案内部材同士の離間距離を全て同一になるように、前記端部テープ案内部材と中間テープ支持案内部材を係止した状態で、電子部品実装用フィルムキャリアテープを搬送しても良い。
このように構成することによって、電子部品実装用フィルムキャリアテープが、両端の端部テープ案内部材の間で、均一に中間テープ支持案内部材によって、支持案内されることになる。
従って、電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅が大きく、厚さが薄くなっても、電子部品実装用フィルムキャリアテープの中間部分が、複数個の中間テープ支持案内部材で、均一に複数箇所の位置で支持案内されることになり、電子部品実装用フィルムキャリアテープの中間部分が、自重で撓むのを確実に防止することができる。その結果、配線パターンが、回転軸本体、端部テープ案内部材に接触して配線パターンが磨耗損傷するのを
防止することができる。
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置は、前記端部テープ案内部材と中間テープ支持案内部材との離間距離、中間テープ支持案内部材同士の離間距離を、異なる距離となるように、前記端部テープ案内部材と中間テープ支持案内部材を係止した状態で、電子部品実装用フィルムキャリアテープを搬送しても良い
このように構成することによって、電子部品実装用フィルムキャリアテープが、両端の端部テープ案内部材の間で、任意の位置で任意の間隔で、中間テープ支持案内部材によって、支持案内されることになる。
従って、電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅が大きく、厚さが薄くなっても、電子部品実装用フィルムキャリアテープの中間部分が、複数個の中間テープ支持案内部材で、任意の間隔で、複数箇所の位置で支持案内されることになり、電子部品実装用フィルムキャリアテープの中間部分が、自重で撓むのを確実に防止することができる。その結果、配線パターンが、回転軸本体、端部テープ案内部材に接触して配線パターンが磨耗損傷するのを防止することができる。
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置は、前記端部テープ案内部材と中間テープ支持案内部材との離間距離、中間テープ支持案内部材同士の離間距離を、同一の距離、異なる距離が混在した状態となるように、前記端部テープ案内部材と中間テープ支持案内部材を係止した状態で、電子部品実装用フィルムキャリアテープを搬送しても良い。
従って、電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅が大きく、厚さが薄くなっても、電子部品実装用フィルムキャリアテープの中間部分が、複数個の中間テープ支持案内部材で、同一の間隔、異なる間隔が混在した任意の間隔で、複数箇所の位置で支持案内されることになり、電子部品実装用フィルムキャリアテープの中間部分が、自重で撓むのを確実に防止することができる。その結果、配線パターンが、回転軸本体、端部テープ案内部材に接触して配線パターンが磨耗損傷するのを防止することができる。
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置は、前記端部テープ案内部材の外周縁近傍には、内側方向に突設する段部が形成され、この端部テープ案内部材の段部の間で、電子部品実装用フィルムキャリアテープの両端部を支持案内しても良い
このように構成することによって、段部上で子部品実装用フィルムキャリアテープの幅方向への移動が阻止されつつ両端部が確実に支持案内されることになり、搬送途中の電子部品実装用フィルムキャリアテープの蛇行、脱落を防止することができる。
これにより、配線パターンが、回転軸本体、端部テープ案内部材に接触して配線パターンが磨耗損傷するのを防止することができる。
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置は、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープの電子部品実装部を、一対の略円板形状の端部テープ案内部材の間に位置させて、電子部品実装用フィルムキャリアテープを搬送しても良い
このように構成することによって、一対の略円板形状の端部テープ案内部材の間に、電子部品実装用フィルムキャリアテープの電子部品実装部が位置した状態で搬送されることになるので、配線パターン、インナーリード、アウターリードなどが存在する電子部品実装部が、端部テープ案内部材、回転軸本体と接触することがないので、これらの部分が、磨耗損傷して、製品不良などが発生することがない。
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置は、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープが、複数条の電子部品実装部が形成された電子部品実装用フィルムキャリアテープであって、
前記端部テープ案内部材と中間テープ支持案内部材との間、中間テープ支持案内部材同士の間に、電子部品実装部を位置させて、電子部品実装用フィルムキャリアテープを搬送することもできる。
このように構成することによって、いわゆる「多数個取り」と呼ばれる複数の電子部品実装部が幅方向に多条に配置された電子部品実装用フィルムキャリアテープを使用することができ、端部テープ案内部材と中間テープ支持案内部材との間、中間テープ支持案内部材同士の間に、電子部品実装部を位置させることによって、配線パターン、インナーリード、アウターリードなどが存在する電子部品実装部が、端部テープ案内部材、回転軸本体と接触することがないので、これらの部分が、磨耗損傷して、製品不良などが発生することがなく、生産性の向上が格段に向上することになる。
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置は、前記端部テープ案内部材と中間テープ支持案内部材との間、中間テープ支持案内部材同士の間に、それぞれ複数の電子部品実装部を位置させて、電子部品実装用フィルムキャリアテープを搬送
ても良い
このように、端部テープ案内部材と中間テープ支持案内部材との間、中間テープ支持案内部材同士の間に、それぞれ複数の電子部品実装部を位置させることによって、中間テープ支持案内部材の数が少なくなり、部品点数が少なくなるとともに、電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅、電子部品実装部の幅方向の数が異なった場合でも、中間テープ支持案内部材を移動する作業が少なくなり、煩雑な作業が不要で設定時間を短縮することができる。
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置は、前記端部テープ案内部材と中間テープ支持案内部材との間、中間テープ支持案内部材同士の間に、同じ数の電子部品実装部を位置させて、電子部品実装用フィルムキャリアテープを搬送することもできる。
このように構成することによって、電子部品実装用フィルムキャリアテープの同じ数の電子部品実装部を有する部分が、両端の端部テープ案内部材の間で、均一に中間テープ支
持案内部材によって、支持案内されることになる。
従って、電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅が大きく、厚さが薄くなっても、電子部品実装用フィルムキャリアテープの中間部分が、複数個の中間テープ支持案内部材で、均一に複数箇所の位置で支持案内されることになり、電子部品実装用フィルムキャリアテープの中間部分が、自重で撓むのを確実に防止することができる。その結果、配線パターンが、回転軸本体、端部テープ案内部材に接触して配線パターンが磨耗損傷するのを防止することができる。
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置は、前記端部テープ案内部材と中間テープ支持案内部材との間、中間テープ支持案内部材同士の間に、異なる数の電子部品実装部を位置させて、電子部品実装用フィルムキャリアテープを搬送しても良い
このように構成することによって、電子部品実装用フィルムキャリアテープの異なる数の電子部品実装部を有する部分が、両端の端部テープ案内部材の間で、任意の位置で任意の間隔で、中間テープ支持案内部材によって、支持案内されることになる。
従って、電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅が大きく、厚さが薄くなっても、電子部品実装用フィルムキャリアテープの中間部分が、複数個の中間テープ支持案内部材で、任意の間隔で、複数箇所の位置で支持案内されることになり、電子部品実装用フィルムキャリアテープの中間部分が、自重で撓むのを確実に防止することができる。その結果、配線パターンが、回転軸本体、端部テープ案内部材に接触して配線パターンが磨耗損傷するのを防止することができる。
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置は、前記端部テープ案内部材と中間テープ支持案内部材との間、中間テープ支持案内部材同士の間に、同じ数、異なる数の電子部品実装部が混在した状態で位置させて、電子部品実装用フィルムキャリアテープを搬送しても良い。
このように構成することによって、電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅が大きく、厚さが薄くなっても、電子部品実装用フィルムキャリアテープの中間部分が、複数個の中間テープ支持案内部材で、同じ数、異なる数の電子部品実装部が混在した状態で任意の間隔で、複数箇所の位置で支持案内されることになり、電子部品実装用フィルムキャリアテープの中間部分が、自重で撓むのを確実に防止することができる。その結果、配線パターンが、回転軸本体、端部テープ案内部材に接触して配線パターンが磨耗損傷するのを防止することができるとともに、例えば、エッチング処理、外観検査などにおいて、正確な処理、検査を実施することができる。
本発明によれば、幅の異なる電子部品実装用フィルムキャリアテープに対して、簡単な構造で、搬送装置を交換することなく対応することが可能である。
また、電子部品実装用フィルムキャリアテープの両端部が、略円板形状の端部テープ案内部材の端部支持フランジで支持案内され、電子部品実装用フィルムキャリアテープの中間部分が、中間テープ支持案内部材の先端部で支持されている。
従って、電子部品実装用フィルムキャリアテープが自重で撓むことがなく、電子部品実装用フィルムキャリアテープの表面、特に、電子部品実装用フィルムキャリアテープの配線パターンが、回転軸本体に接触することがないので、配線パターンが損傷することがなく、また、テープがガイドから外れたりすることなく、その結果、例えば、露光処理、電気検査などにおいて、正確な処理、検査を実施することができる。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明の参考例であり、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの中間テープ支持部材が存在しない場合の搬送装置の断面図、図2は、図1の搬送装置の部分拡大断面図である。
図1〜図2において、10は、全体で本発明を説明するための電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置(以下、単に「搬送装置」と言う)を示している。
搬送装置10は、例えば、露光工程、ソルダーレジスト処理工程、電気検査工程、外観検査工程などの各種の処理工程において、電子部品実装用フィルムキャリアテープを巻装したリールから長尺状の電子部品実装用フィルムキャリアテープを巻き出して、所定の処理を行って、処理後の電子部品実装用フィルムキャリアテープをリールに再度巻き取るように構成した処理装置において、電子部品実装用フィルムキャリアテープTを案内するために用いられるものである。
図1に示したように、この搬送装置10は、図示しない処理装置のフランジ11などに固定された回転軸12と、この回転軸12に、ベアリング14、16を介して、回転軸12の周りに回転可能に装着された回転軸部材18を備えている。
この回転軸部材18の外周20には、一対の略円板形状の端部テープ案内部材22、22が、回転軸部材18の外周20上を回転軸部材18の軸心方向に沿って、相互に接近、離反する方向に移動可能なように装着されている。なお、これらの端部テープ案内部材22、22は、同一の構造であって、左右対象となるように、回転軸部材18の外周20に装着されている。
この端部テープ案内部材22は、図1に示したように、回転軸部材18の外周20に摺動自在に装着された円筒状の摺動支持基端部24を備えており、この摺動支持基端部24の一端側(外方側)から、半径方向外側に略円板形状の端部テープ案内部材本体26が延設されている。
そして、この端部テープ案内部材本体26の外周縁部28の近傍に、軸方向内側に突設する略円筒状の端部支持フランジ30が形成されている。ここで、端部テープ案内部材本体26の外周縁部28とは、端部テープ案内部材本体26の端部支持フランジ30を延出した位置より径外方すなわち外側に突出するリング状の部分である。すなわち、外周縁部28とは、端部テープ案内部材本体26のリング状部分である。この端部支持フランジ30と、端部テープ案内部材本体26の外周縁部28(リング状部分28)とで、段部32が構成されている。
この端部テープ案内部材22、22の段部32、32の間で、図2に示したように、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの両端部T1、T2を支持案内するように構成されている。
この場合、端部支持フランジ30よりも外周側に突出して位置する外周縁部28が、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの両端部T1、T2の側端部を、位置移動しないように(幅方向に揺動しないように)案内規制するようになっており、ガイドの役目を果たすようになっている。また、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの両端部T1、T2が、端部支持フランジ30上で支持されるようになっている。
なお、この場合、端部支持フランジ30の突設距離Mとしては、図3に示したように、電子部品実装用フィルムキャリアテープTのスプロケットSの穴幅A、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの両端部T1、T2からスプロケットS端までの距離Bに、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの配線パターン部Iの端部までの距離Cを加えた距離A+B+Cと略同一か、僅かに小さい距離とするのが好ましい。
このような距離としては、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの種類、幅によるものであって、特に限定されるものではないが、例えば、2〜10mm、好ましくは、3mm程度とするのが望ましい。
このようにすることによって、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの配線パターン部Iの配線パターンが、端部支持フランジ30に接触して磨耗損傷しないようになっている。
なお、図2の拡大図に示したように、端部支持フランジ30の先端部の隅角部30aを丸く形成して、電子部品実装用フィルムキャリアテープTを支持案内して搬送する際に、電子部品実装用フィルムキャリアテープTを磨耗損傷しないようにするのが望ましい。
また、摺動支持基端部24の一端(外方側)には、係止部材用ねじ孔21が形成されており、この係止部材用ねじ孔21に、例えば、ボールプランジャーなどの係止部材23を螺合させて、係止部材用ねじ孔21から係止部材23の先端を、回転軸部材18側へ突設する量を調整することによって、端部テープ案内部材22を回転軸部材18の外周に係止することができるようになっている。
なお、この場合、このような係止部材23としては、特に限定されるものではなく、上記ボールプランジャー以外でも、係止できるものであれば良く、特に限定されるものではない。
また、これらの搬送装置10の材質としては、特に限定されるものではないが、アルミニウム、Fe、Tiなどの金属、アルミニウム合金などのこれらの各種合金、SUSなどのステンレス鋼、これらの金属の表面を、ハードクロム処理、アルマイト処理、タフラム(登録商標)などのメッキ処理、研磨などの処理を行ったもの、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテルコポ
リマー(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素系樹脂、ジュラコン(登録商標)などのポリアセタール樹脂、アクリル樹脂、MCナイロン(登録商標)などのポリアミド樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂などの合成樹脂、EPM(エチレン・プロピレンゴム)、EPDM、NBRなどのゴムならびに、上記の金属の表面に上記合成樹脂を被覆したもの、
などが使用可能である。
また、搬送装置10の材質としては、全体が上記材料で構成されるものだけでなく、端部テープ案内部材22、22のみを上記材料で作製したもの、電子部品実装用フィルムキャリアテープTと接触する段部32、32のみを上記材料で作製したものなども使用可能である。
また、搬送装置10の端部テープ案内部材本体26の外周縁部28までの直径は、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの種類、幅によるものであって、特に限定されるものではないが、搬送能力などを考慮すれば、例えば、50〜150mmとするのが望ましい。
従って、このように構成される搬送装置10を使用する場合には、以下のようにして使用することができる。
先ず、図4の一点鎖線で示した位置にある端部テープ案内部材22、22を、摺動支持基端部24の係止部材23を緩めて、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの幅に合わせて、端部テープ案内部材22、22の摺動支持基端部24を、回転軸部材18の外周20上を回転軸部材18の軸心方向に沿って、矢印で示したように、相互に接近または離反する方向に移動させる。
そして、図4の一点鎖線で示したように、一対の端部テープ案内部材22、22の段部32、32の端部テープ案内部材本体26の外周縁部28の間の距離が、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの両端部T1、T2の距離と略同一か、僅かに大きくなるように設定する。
この状態で、係止部材用ねじ孔21に、係止部材23を螺合させて、係止部材用ねじ孔21から係止部材23の先端を、回転軸部材18側へ突設させて、端部テープ案内部材22を回転軸部材18の外周に係止して固定する。
これによって、端部テープ案内部材22、22の段部32、32の間で、図4に示したように、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの両端部T1、T2が支持案内されるようになっている。
すなわち、端部支持フランジ30よりも外周側に位置する外周縁部28が、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの両端部T1、T2の側端部を、位置移動しないように案内規制するようになっており、ガイドの役目を果たすようになっている。また、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの両端部T1、T2が、端部支持フランジ30、30上で支持されるようになっている。
そして、異なる幅の電子部品実装用フィルムキャリアテープTを搬送しようとする場合には、この操作を繰り返せばよい。
従って、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの幅に応じて、端部テープ案内部材22、22の間の距離を任意に調整することができる。そして、この状態で、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの両端部T1、T2を、端部テープ案内部材22、22の外周縁部28、28で支持案内して、確実に搬送することができる。
従って、幅の異なる電子部品実装用フィルムキャリアテープTに対して、簡単な構造で、搬送装置10を交換することなく対応することが可能で、しかも、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの両端部T1、T2が、略円板形状の端部テープ案内部材22、22の外周縁部28、28で支持案内されているので、たとえ、電子部品実装用フィルムキャリアテープTが自重で撓んだとしても、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの表面、特に、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの配線パターンが、回転軸本体18に接触することがないので、配線パターンが損傷することがないようになっている。
なお、この場合、この実施例に用いる電子部品実装用フィルムキャリアテープTは、図2に示したように、配線パターン部Iが長手方向に一条形成された電子部品実装用フィルムキャリアテープTだけでなく、後述する図8に示したように、長手方向に複数条の配線パターン部Iが形成された電子部品実装用フィルムキャリアテープTを用いることも可能である。
また、図1〜図4に示した実施例では、配線パターン部Iの配線パターン側が、回転軸部材18側に向けて配置したが、その逆に、図示しないが、配線パターン部Iの配線パターン側を外側に向けて配置することも可能である。なお、言及しないが、以下の実施例においても同様である。
また、電子部品実装用フィルムキャリアテープTに用いられる絶縁フィルムとしては、例えば、ポリイミドフィルム、ポリイミドアミドフィルム、ポリエステル、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルイミド、フッ素樹脂および液晶ポリマー等を挙げることできる。すなわち、これらの絶縁フィルムは、例えば、基材金属層12を形成する際などの加熱によって変形することがない程度の耐熱性を有している。また、エッチングの際に使用されるエッチング液、あるいは、洗浄の際などに使用されるアルカリ溶液などに侵食されることがない程度の耐酸・耐アルカリ性を有しており、このような特性を有する絶縁フィルムとしては、ポリイミドフィルムが好ましい。
このような絶縁フィルムは、通常は7〜80μm、好ましくは7〜50μm、特に好ましくは15〜40μmの平均厚さを有している。
また、配線パターン(導電性金属)の厚さは、通常、1〜70μm、好ましくは、8〜35μmである。
図5は、本発明の搬送装置の部分拡大断面図である。
この実施例の搬送装置10は、図1に示したと基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の参照番号を付している。
この実施例の搬送装置10では、端部テープ案内部材22、22の端部支持フランジ30よりも外周側に位置する外周縁部28を、円周方向に一定間隔離間して配置した電子部品実装用フィルムキャリアテープTのスプロケットホールに噛合するスプロケットギアとして構成したものである。
このように構成されるこの実施例の搬送装置10でも、上記図1に示した搬送ロール10と同様な作用効果を奏する。
図6は、本発明の搬送装置の別の実施例の断面図、図7は、図6の搬送ロールの部分拡大断面図である。
この実施例の搬送装置10は、図1に示したと基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の参照番号を付している。
この実施例の搬送装置10では、図6および図7に示したように、端部テープ案内部材22、22の間に、回転軸部材18の外周20上を回転軸部材18の軸心方向に沿って、移動可能で、かつ、回転軸部材18の外周に係止可能に装着された一対の略円板形状の中間テープ支持案内部材40、40を備えている。なお、これらの中間テープ支持案内部材40、40は、同一の構造であって、左右対象となるように、回転軸部材18の外周20に装着されている。
この中間テープ支持案内部材40は、図6に示したように、回転軸部材18の外周20に摺動自在に装着された円筒状の摺動支持基端部42を備えており、この摺動支持基端部42の一端側(外方側)から、半径方向外側に略円板形状の中間テープ支持案内部材本体44が延設されている。
そして、この中間テープ支持案内部材40の外周縁部46で、図7に示したように、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの中間部分T3、T4を支持案内するようになっている。
この場合、中間テープ支持案内部材40の外周縁部46の先端部の隅角部46aを丸く形成して、電子部品実装用フィルムキャリアテープTを支持案内して搬送する際に、電子部品実装用フィルムキャリアテープTを磨耗損傷しないようにするのが望ましい。
また、図7に示したように、中間テープ支持案内部材40の外周縁部46の回転軸12の軸中心からの距離R1(半径方向位置)は、端部テープ案内部材22の端部支持フランジ30の回転軸12の軸中心からの距離R2(半径方向位置)と略同一とするのが望ましい。
このように構成することによって、中間テープ支持案内部材40の外周縁部46の半径方向の先端位置が、端部テープ案内部材22端部支持フランジ30の半径方向位置と略同一位置にあるので、電子部品実装用フィルムキャリアテープTが、端部テープ案内部材22、22、中間テープ支持案内部材40、40によって水平に案内搬送されることになる。
従って、電子部品実装用フィルムキャリアテープTが下方に撓んで、端部テープ案内部材22、22の端部支持フランジ30、30の隅角部に接触して配線パターンが磨耗損傷するのを防止することができる。また、電子部品実装用フィルムキャリアテープTが、ガイドとして機能する端部テープ案内部材22から脱落するのを防止することができる。
さらに、中間テープ支持案内部材40の摺動支持基端部42の一端側(外方側)には、上記の端部テープ案内部材22の摺動支持基端部24の係止部材用ねじ孔21、係止部材23と同様な、係止部材用ねじ孔48、係止部材50が形成されており、係止部材用ねじ孔48から係止部材50の先端を、回転軸部材18側へ突設する量を調整することによって、中間テープ支持案内部材40を回転軸部材18の外周に係止することができるようになっている。
このように構成されるこの実施例の搬送装置10は、下記の図8〜図18の模式図に示したように使用される。なお、これらの図では、説明の便宜上、スプロケットホールを省略するとともに、配線パターン部Iを大きく誇張して示している。
この実施例の搬送装置10に使用される電子部品実装用フィルムキャリアテープTは、図8に示したように、長手方向に複数条(この実施例では2条)の配線パターン部I1、I2が形成された電子部品実装用フィルムキャリアテープTが用いられる。
この実施例の搬送装置10は、図9の矢印で示したように、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの外側のスプロケットホールS1、S2の、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの幅方向内側の位置P1、P2の位置に、端部テープ案内部材22、22の端部支持フランジ30、30の先端部が位置するように端部テープ案内部材22、22
を移動して固定する。
そして、中間テープ支持案内部材40、40同士を相互に接触するように中央部に移動固定して、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの内側のスプロケットホールS3、S4の間の位置P3に、これらの中間テープ支持案内部材40、40の外周縁部46、46が位置するようにして使用される。
なお、この場合、図10に示したように、外側のスプロケットホールS1、S2のさらに外側に、搬送用のみに使用する別のスプロケットホールS5、S6を有する電子部品実装用フィルムキャリアテープTの場合にも同様にして使用できる。
なお、この場合、図示しないが、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの配線パターン部Iが3条以上有する電子部品実装用フィルムキャリアテープTの場合にも使用可能である。
この場合、図11に示したように、左右の端部テープ案内部材22、22と、中間テープ支持案内部材40、40の間にそれぞれ、同一の数の複数条(この実施例では、それぞれ2条)の配線パターン部I1、I2、複数条の配線パターン部I3、I4を配置するようにして使用してもよい。
なお、この場合、図12に示したように、同一の数の電子部品実装部を配置した場合に、配線パターン部Iの幅が異なる場合には、左右の端部テープ案内部材22と、中間テープ支持案内部材40、40の間のそれぞれの距離L1、L2は相違しても使用できる。
なお、L1、L2としては、それぞれ100mm以下、好ましくは、70mm以下とするのが望ましい。
また、図13に示したように、左右の端部テープ案内部材22と、中間テープ支持案内部材40、40の間にそれぞれ、異なる数(この実施例では、それぞれ2条、と3条)の配線パターン部I1、I2、複数条の配線パターン部I3、I4を配置するようにして使用してもよい。
さらに、図14に示したように、中間テープ支持案内部材40、40同士を相互に一定間隔離間して、左右の端部テープ案内部材22、22と、中間テープ支持案内部材40、40の間をそれぞれ、L1、L2、L3だけ離間して固定して使用するようにしてもよい。
なお、L1、L2、L3としては、それぞれ100mm以下、好ましくは、70mm以下とするのが望ましい。
この場合には、これらのL1、L2、L3の間に配置する電子部品実装用フィルムキャリアテープTの配線パターン部Iの数は、図14に示したように、1個づつでも、図15に示したように、複数個同一の数の配線パターン部Iを配置しても良く、さらには、図16に示したように、同一の数の配線パターン部Iと異なる数の配線パターン部Iが混在した状態とすることも可能である。
さらには、図17に示したように、複数個同一の数の配線パターン部Iを配置した場合に、これらのL1、L2、L3の間の距離を相違するように使用することも、図18に示したように、同一の数の配線パターン部Iと異なる数の配線パターン部Iが混在した状態とするとともに、L1、L2、L3の距離を相違するようにすることも可能である。
すなわち、本発明の搬送装置10では、端部テープ案内部材22と中間テープ支持案内部材40の間、中間テープ支持案内部材40同士の間に配置される配線パターン部Iの数、離間距離は特に限定されるものではなく、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの種類、幅などに応じて適宜設定して使用することができる。
このように構成される搬送装置10では、端部テープ案内部材22、22の間に備えられた中間テープ支持案内部材40、40を、回転軸部材18の外周上を回転軸部材18の軸心方向に沿って移動して、回転軸部材18の外周20に係止することによって、テープ幅に応じて、中間テープ支持案内部材40、40を一対の端部テープ案内部材22、22の間の任意の位置に配置するように調整することができる。
従って、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの中間部分を、中間テープ支持案内部材40、40で支持案内することになるので、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの中間部分が自重で撓むのを防止することができ、電子部品実装用フィルムキャリアテープを確実に搬送することができる。
これによって、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの幅が、例えば、70mm幅以上と大きな幅で、例えば、絶縁フィルム層の厚さが、40μmと薄くなっても、電子部品実装用フィルムキャリアテープTの中間部分が自重で撓むのを防止することができる。その結果、配線パターンが、回転軸本体、端部テープ案内部材に接触して配線パターンが磨耗損傷するのを防止することができる。
なお、上記の実施例では、一対の端部テープ案内部材22、22の間に、一対の中間テープ支持案内部材40、40を配置して構成したが、図19に示したように、一対の端部テープ案内部材22、22の間に、一個の中間テープ支持案内部材40を配置してもよく、図20に示したように、3個以上(図20の実施例では4個の場合を示した)の中間テープ支持案内部材40を配置することも可能である。
図21は、本発明の搬送ロールの別の実施例の部分拡大断面図である。
この実施例の搬送装置10は、図6に示したと基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の参照番号を付している。
この実施例の搬送装置10では、端部テープ案内部材22、22の端部支持フランジ30よりも外周側に位置する外周縁部28を、円周方向に一定間隔離間して配置した電子部品実装用フィルムキャリアテープTのスプロケットホールに噛合するスプロケットギアとして構成したものである。
このように構成されるこの実施例の搬送装置10でも、上記図6に示した搬送装置10と同様な作用効果を奏する。
図1は、本発明を説明するための、中間テープ支持案内部材を使用しない場合の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置の断面図である。 図2は、図1の搬送装置の部分拡大断面図である。 図3は、本発明の搬送装置で用いる電子部品実装用フィルムキャリアテープの部分拡大上面図である。 図4は、図1の搬送装置の使用状態を説明する断面図である。 図5は、本発明の搬送装置の部分拡大断面図である。 図6は、本発明の搬送装置の断面図である。 図7は、図6の搬送装置の部分拡大断面図である 図8は、本発明の搬送装置で用いる電子部品実装用フィルムキャリアテープの部分拡大上面図である。 図9は、本発明の搬送装置の使用状態を説明する断面図である。 図10は、本発明の搬送装置で用いる電子部品実装用フィルムキャリアテープの部分拡大上面図である。 図11は、本発明の搬送装置の使用状態を説明する断面図である。 図12は、本発明の搬送装置の使用状態を説明する断面図である。 図13は、本発明の搬送装置の使用状態を説明する断面図である。 図14は、本発明の搬送装置の使用状態を説明する断面図である。 図15は、本発明の搬送装置の使用状態を説明する断面図である。 図16は、本発明の搬送装置の使用状態を説明する断面図である。 図17は、本発明の搬送装置の使用状態を説明する断面図である。 図18は、本発明の搬送装置の使用状態を説明する断面図である。 図19は、本発明の搬送装置の別の実施例の断面図である。 図20は、本発明の搬送装置の別の実施例の断面図である。 図21は、本発明の搬送装置の別の実施例の断面図である。 図22は、従来の搬送装置の別の実施例の断面図である。 図23は、従来の搬送装置の別の実施例の断面図である。 図24は、従来の搬送装置の別の実施例の断面図である。 図25は、従来の搬送装置の別の実施例の断面図である。
図1は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送ロールの断面図である。 図2は、図1の搬送ロールの部分拡大断面図である。 図3は、本発明の搬送ロールで用いる電子部品実装用フィルムキャリアテープの部分拡大上面図である。 図4は、本発明の搬送ロールの使用状態を説明する断面図である。 図5は、本発明の搬送ロールの別の実施例の部分拡大断面図である。 図6は、本発明の搬送ロールの別の実施例の断面図である。 図7は、図6の搬送ロールの部分拡大断面図である 図8は、本発明の搬送ロールで用いる電子部品実装用フィルムキャリアテープの部分拡大上面図である。 図9は、本発明の搬送ロールの使用状態を説明する断面図である。 図10は、本発明の搬送ロールで用いる電子部品実装用フィルムキャリアテープの部分拡大上面図である。 図11は、本発明の搬送ロールの使用状態を説明する断面図である。 図12は、本発明の搬送ロールの使用状態を説明する断面図である。 図13は、本発明の搬送ロールの使用状態を説明する断面図である。 図14は、本発明の搬送ロールの使用状態を説明する断面図である。 図15は、本発明の搬送ロールの使用状態を説明する断面図である。 図16は、本発明の搬送ロールの使用状態を説明する断面図である。 図17は、本発明の搬送ロールの使用状態を説明する断面図である。 図18は、本発明の搬送ロールの使用状態を説明する断面図である。 図19は、本発明の搬送ロールの別の実施例の断面図である。 図20は、本発明の搬送ロールの別の実施例の断面図である。 図21は、本発明の搬送ロールの別の実施例の断面図である。 図22は、従来の搬送ロールの別の実施例の断面図である。 図23は、従来の搬送ロールの別の実施例の断面図である。 図24は、従来の搬送ロールの別の実施例の断面図である。 図25は、従来の搬送ロールの別の実施例の断面図である。
符号の説明
10 搬送装置
11 フランジ
12 回転軸
14 ベアリング
18 回転軸部材
20 外周
21 係止部材用ねじ孔
22 端部テープ案内部材
23 係止部材
24 摺動支持基端部
26 端部テープ案内部材本体
28 外周縁部
30 端部支持フランジ
30a 隅角部
32 段部
40 中間テープ支持案内部材
42 摺動支持基端部
44 中間テープ支持案内部材本体
46 外周縁部
46a 隅角部
48 係止部材用孔
50 係止部材
100 搬送ロール
102 平坦案内面
104 ガイド突設部
106 電子部品実装用フィルムキャリアテープ
200 スプロケットロール
202 駆動軸
204 回転軸
206 溝
208 凸状
210 爪
212 爪車
214 出没ピン
300 搬送ロール
302 ガイド用段部
302a 角部
308 電子部品実装用フィルムキャリアテープ
310 中央部分
312 搬送ロール本体
314 配線パターン部分
I 電子部品実装部
S スプロケット
S1 スプロケットホール
S3 スプロケットホール
S5 スプロケットホール
T 電子部品実装用フィルムキャリアテープ
T1 両端部
T3 中間部分

Claims (2)

  1. 幅方向両端部にスプロケットホール(S)が形成された電子部品実装用フィルムキャリアテープ(T)を搬送するための搬送装置であって、
    回転軸(12)の外周にベアリング(14)を介して回転自在に配置された円筒状の回転軸部材(18)と、
    前記回転軸部材(18)の一方の端部側に、軸方向に沿って摺動自在に装着された略円板形状の一方の端部テープ案内部材(22)と、
    前記回転軸部材(18)の他方の端部側に、軸方向に沿って摺動自在に装着された略円板形状の他方の端部テープ案内部材(22)と、
    前記一方の端部テープ案内部材(22)と前記他方の端部テープ案内部材(22)との間に、前記回転軸部材(18)の軸方向に沿って摺動自在に装着された略円板形状の少なくとも1つの中間テープ支持案内部材(40)と、を備え、
    前記一方の端部テープ案内部材(22)および前記他方の端部テープ案内部材(22)は、それぞれ略円板状の端部テープ案内部材本体(26)と、前記端部テープ案内部材本体(26)の軸芯側に一体的に延設され前記回転軸部材(18)に摺動自在に装着されるとともにねじ孔(21)に係止部材(23)を螺合させることにより前記回転軸部材(18)に一体的に位置決め固定される円筒状の摺動支持基端部(24)と、前記端部テープ案内部材本体(26)の径方向最外縁部よりやや径方向内側の位置で前記摺動支持基端部(24)との間で二重環をなすように前記摺動支持基端部(24)と同心円上に形成された略円筒状の端部支持フランジ(30)と、前記端部支持フランジ(30)より径外方に突出する方向に形成された前記端部テープ案内部材本体(26)のリング状部分(28)とを有するとともに、このリング状部分(28)と前記端部支持フランジ(30)との間に段部(32)が構成されており、
    前記中間テープ支持案内部材(40)は、前記回転軸部材(18)に摺動自在に装着される円筒状の摺動支持基端部(42)と、この摺動支持基端部(42)から半径方向外側に一体的に延設された略円板形状の中間支持案内部材本体(44)とを有し、さらに前記摺動支持基端部(42)に係止部材用ねじ孔(48)が形成され、この係止部材用ねじ孔(48)に係止部材(50)を螺合させることにより、この中間テープ支持案内部材(40)は前記回転軸部材(18)に一体的に位置決め固定され、
    前記一方の端部テープ案内部材(22)と前記他方の端部テープ案内部材(22)とを前記回転軸部材(18)上で軸方向に移動して、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープ(T)の幅に対応した離間距離となるように設定し、さらにこの離間距離が設定された位置において、前記摺動支持基端部(24)に形成された前記ねじ孔(21)に、前記係止部材(23)をそれぞれ螺合させることにより、前記一方の端部テープ案内部材(22)と前記他方の端部テープ案内部材(22)とを前記回転軸部材(18)に一体的に位置決め固定し、
    さらに、前記一方の端部テープ案内部材(22)と前記他方の端部テープ案内部材(22)との間の適宜な位置に少なくとも1つの前記中間テープ支持材案内部材(40)を配置して、前記係止部材用ねじ孔(48)に前記係止部材(50)を螺合させることにより、この中間テープ支持案内部材(40)を前記回転軸部材(18)に一体的に固定し、
    この状態で前記一方の端部テープ案内部材(22)と前記他方の端部テープ案内部材(22)との前記端部支持フランジ(30)、(30)上に、それぞれ前記電子部品実装用フィルムキャリアテープ(T)の両端部(T1),(T2)を支持させることにより、当該電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅方向両端部が、前記リング状部分(28)と前記端部支持フランジ(30)との間に構成された前記段部(32)により、幅方向への移動が規制されるとともに、この電子部品実装用フィルムキャリアテープの下面が、幅方向の途中で前記中間テープ支持案内部材(40)を構成する前記中間支持案内部材(44)の先端部で支持されることを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置。
  2. 幅方向両端部にスプロケットホール(S)が形成された電子部品実装用フィルムキャリアテープ(T)を搬送するための搬送装置であって、
    回転軸(12)の外周にベアリング(14)を介して回転自在に配置された円筒状の回転軸部材(18)と、
    前記回転軸部材(18)の一方の端部側に、軸方向に沿って摺動自在に装着された略円板形状の一方の端部テープ案内部材(22)と、
    前記回転軸部材(18)の他方の端部側に、軸方向に沿って摺動自在に装着された略円板形状の他方の端部テープ案内部材(22)と、
    前記一方の端部テープ案内部材(22)と前記他方の端部テープ案内部材(22)との間に、前記回転軸部材(18)の軸方向に沿って摺動自在に装着された略円板形状の少なくとも1つの中間テープ支持案内部材(40)と、を備え、
    前記一方の端部テープ案内部材(22)および前記他方の端部テープ案内部材(22)は、それぞれ略円板状の端部テープ案内部材本体(26)と、前記端部テープ案内部材本体(26)の軸芯側に一体的に延設され前記回転軸部材(18)に摺動自在に装着されるとともにねじ孔(21)に係止部材(23)を螺合させることにより前記回転軸部材(18)に一体的に位置決め固定される円筒状の摺動支持基端部(24)と、前記端部テープ案内部材本体(26)の径方向最外縁部よりやや径方向内側の位置で前記摺動支持基端部(24)との間で二重環をなすように前記摺動支持基端部(24)と同心円上に形成された略円筒状の端部支持フランジ(30)と、前記端部支持フランジ(30)より径外方に突出する方向に形成された前記端部テープ案内部材本体(26)のリング状部分(28)とを有するとともに、このリング状部分(28)には、前記スプロケットホール(S)に噛合するスプロケットギアが形成されており、
    前記中間テープ支持案内部材(40)は、前記回転軸部材(18)に摺動自在に装着される円筒状の摺動支持基端部(42)と、この摺動支持基端部(42)から半径方向外側に一体的に延設された略円板形状の中間支持案内部材本体(44)とを有し、さらに前記摺動支持基端部(42)に係止部材用ねじ孔(48)が形成され、この係止部材用ねじ孔(48)に係止部材(50)を螺合させることにより、この中間テープ支持案内部材(40)は前記回転軸部材(18)に一体的に位置決め固定され、
    前記一方の端部テープ案内部材(22)と前記他方の端部テープ案内部材(22)とを
    前記回転軸部材(18)上で軸方向に移動して、前記一方の端部テープ案内部材本体(26)のリング状部分(28)と前記他方の端部テープ案内部材本体(26)のリング状部分(28)との離間距離が、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープ(T)の前記スプロケットホール(S)、(S)間の幅に対応した距離となるように設定し、さらにこの離間距離が設定された位置において、前記摺動支持基端部(24)に形成された前記ねじ孔(21)に、前記係止部材(23)をそれぞれ螺合させることにより、前記一方の端部テープ案内部材(22)と前記他方の端部テープ案内部材(22)とを前記回転軸部材(18)に一体的に位置決め固定し、
    さらに、前記一方の端部テープ案内部材(22)と前記他方の端部テープ案内部材(22)との間の適宜な位置に少なくとも1つの前記中間テープ支持材案内部材(40)を配置して、前記係止部材用ねじ孔(48)に前記係止部材(50)を螺合させることにより、この中間テープ支持案内部材(40)を前記回転軸部材(18)に一体的に固定し、
    この状態で前記一方の端部テープ案内部材(22)と前記他方の端部テープ案内部材(22)との前記リング状部分(28)に形成されたスプロケットギアに、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープ(T)の両端部に形成された前記スプロケットホール(S)がそれぞれ噛合し、これにより前記電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅方向への移動が規制されるとともに、電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅方向中間部下面が、幅方向の途中で前記中間支持案内部材(44)の先端部で支持されることを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープのテープ搬送装置。
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