JP4349470B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来より、感光体上に、レーザ光を走査、露光して静電潜像を形成し、現像、転写、定着工程を経ることで、用紙に画像を形成するようにしたレーザプリンタが知られている。この種のレーザプリンタの一例として、下記特許文献1に記載のものがある。
この特許文献1には、パルス変調回路を備えたパルス変調式の画像形成装置が開示されている。
特開平8−39866号公報
変調回路でON/OFFしたときの、レーザ光の応答の遅れに対処し、一定の画質を確保することを課題とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、電源から通電路を通じて電流の供給を受けてレーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光源に対応して設けられた感光体と、前記感光体に形成された潜像を現像する現像手段と、印字データに従って前記レーザ光源をON/OFFさせる変調回路を備え、前記レーザ光源がOFF状態にあるときに充電する一方、前記変調回路が前記レーザ光源をOFF状態からON状態に切り替えるときに、前記充電により蓄えられた電荷を前記レーザ光源に放電することで、前記レーザ光の出力の立ち上がり時に、前記放電によってオーバーシュートを生じさせる充放電回路と、を備えてなる画像形成装置であって、前記レーザ光源は、レーザダイオードであり、前記変調回路は、コレクタ端子が前記レーザダイオードのアノード端子に接続され、エミッタ端子が抵抗を介してグランドラインに接続され、ベース端子に前記印字データに対応した信号が入力されるNPNトランジスタであり、前記充放電回路は、前記抵抗と、同抵抗に並列接続されるコンデンサと、一端が前記コンデンサに接続され、他端が前記レーザダイオードのアノード端子に接続される放電抵抗と、を備える
<請求項1の発明>
一般に、レーザ光は応答に遅れがあり、制御信号が与えられてから目標の光強度に達するまでに時間がかかる。請求項1の発明によれば、充放電回路が設けられていて、レーザ光の出力の立ち上がり時に、放電によってオーバーシュートを生じさせるようになっている。このような構成であれば、応答の遅れをオーバーシュートで補うことが出来る。
また、請求項1の発明によれば、充放電回路を構成するコンデンサがエミッタに設置してあるので充電機能に加えて、NPNトランジスタの応答を早めるスピードアップコンデンサとして機能する。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図8を参照して説明する。
図1は、レーザプリンタ10の概略構成を示す要部側断面図である。レーザプリンタ10は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色に対応する4つの感光体ドラム31、32、33、34、並びに4つの現像ローラ36、37、38、39を備えた、いわゆるダイレクトタンデム型のカラーレーザプリンタである。尚、以下の説明においては、前側とは図1の右側を示すものとする。
レーザプリンタ100はボックス状をなす本体ケーシング11を備えている。本体ケーシング11の内部には、給紙部21、用紙を搬送する用紙搬送部23、用紙に画像を形成する画像形成部25、露光手段としてのスキャナ部27が下から順に積み重ねて配置されている。本体ケーシング11の前面はアクセス口とされ、そこには、フロントカバー15が回動操作可能に設置されている。これにより、アクセス口を閉止、或いは開放出来るようになっている。
スキャナ部27にはポリゴンミラー(図示せず)、並びにブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色に対応して4つのレーザダイオードLD1〜LD4が内蔵されている。各レーザダイオードLD1〜LD4から出射された各レーザ光は、ポリゴンミラーで偏向されて、fθレンズ(図示せず)を通過する。その後、光路上に設置される反射鏡などの光学部品によって向きを変えられ、図1に示すように各感光体ドラム31、32、33、34の表面に高速走査にて照射される。これにより、各感光体ドラム31〜34上に静電潜像が形成される。その後、現像工程、転写工程、定着工程を経ることで用紙搬送経路Gを送られてくる用紙に画像を形成させ、画像形成後の用紙を本体ケーシング11の上面壁11Aに設けられる排紙トレイ上に排紙するように構成されている。
次に、図2を参照して、レーザ光の出力制御装置Zの回路構成について説明する。
出力制御装置Zは、4つのレーザダイオードLD1〜LD4と、これら各レーザダイオードLD1〜LD4に対応してそれぞれ設けられる4つの自動光量制御装置Z1〜Z4を主体として構成される。尚、図2では4つ目の自動光量制御装置Z4を省略してある。
図2に示すように、電源1に連なる電源ラインLoには、4つの通電路L1〜L4が分岐接続されており、これら各通電路L1〜L4にレーザダイオードLD1〜LD4がそれぞれ順方向接続されている。これにより、各レーザダイオードLD1〜LD4に電源1から駆動電流が供給され、レーザ光が出射されるようになっている。
電源ラインLoには、機械式の接点スイッチ41が設けられている。この接点スイッチ41は、フロントカバー15の開放に連動して電源ラインLoを開路し、フロントカバー15の閉止動作に連動して電源ラインLoを閉路する。これにより、印刷中などレーザダイオードLD1〜LD4に駆動電流が供給されている状態で、フロントカバー15が開放されると、各レーザダイオードLD1〜LD4に対する駆動電流の供給が同時に停止され、レーザ光の出射が中断されるようになっている。
自動光量制御装置Z1〜Z4は、フォトダイオードPD1〜PD4、I/V変換回路51、信号処理回路53、誤差アンプ55、電流制御回路57などから構成される。各自動光量制御装置Z1〜Z4の基本的な回路構成は同じであるため、以下、レーザダイオードLD1の自動光量制御装置Z1を代表させて説明を行う。
フォトダイオードPD1は、レーザダイオードLD1と同一パッケージ内に封止された構成になっており、レーザダイオードLD1のカソードとフォトダイオードPD1のアノードが互いに接続されている。
また、フォトダイオードPD1のカソードと電源2との間には、可変抵抗VRと固定抵抗Roを直列に接続した抵抗対RsよりなるI/V変換回路51が設けられている。
これにより、レーザダイオードLD1からレーザ光が出射されると、その光がフォトダイオードPD1によって受光される。すると、フォトダイオードPD1からレーザ光の光強度の大きさに従ったモニタ電流Ipが出力され、これが抵抗対Rsにより電圧に変換される。
そして、フォトダイオードPD1のカソードの電位(図2中のK点の電位)が、信号処理回路53にモニタ電圧Soとして入力される。尚、K点の電位は、電源2の電圧値から抵抗対Rsで発生する電圧降下を引いた電圧になるので、モニタ電流Ipが大きいときには低くなり、これとは反対にモニタ電流Ipが小さい場合には、大きくなる。
信号処理回路53はピークホールド回路、及び反転回路などより構成され、モニタ信号Soが入力されるとピーク値を検出し反転させて出力する。これにより、信号処理回路53からは、抵抗対Rsで発生する電圧降下の大きさに対応したレベルのモニタ電圧S1が出力され、これが誤差アンプ55に入力される。
誤差アンプ55は、モニタ電圧S1が入力されると、基準電圧Vrefとの偏差に応じた制御信号Srを電流制御回路57に出力する。
電流制御回路57はレーザダイオードLD1の通電路L1に設けられ、誤差アンプ55から出力される制御信号Srに従って、レーザダイオードLD1に供給される駆動電流の供給量を制御する。具体的に言えば、モニタ電圧S1が基準電圧Vrefを上回っている場合には駆動電流を低減させ、これとは反対に、モニタ電圧S1が基準電圧Vrefを下回っている場合には駆動電流を増加させる。
これにより、レーザダイオードLD1から出射されるレーザ光の光強度が、制御目標値に一定制御され、レーザダイオードLD1の温度特性に基づく出力変化や経時変化による出力変化を抑えることが出来る。
また、上述の自動光量制御装置Z1は光強度の制御目標値の調整機能を備えており、この調整機能をI/V変換回路51を構成する可変抵抗VRが担っている。
具体的に説明すると、レーザ光の光強度が、ある制御目標値で一定に制御されている安定状態では、モニタ電圧S1、すなわち抵抗対Rsでの電圧降下が基準電圧Vrefに等しくなっている。
この状態から、可変抵抗VRを操作して抵抗値を下げると、抵抗対Rsに同じ大きさのモニタ電流Ipが流れたとしても、抵抗対Rsで発生する電圧降下が小さくなる。すると、モニタ電圧S1が基準電圧Vrefを下回る結果、誤差アンプ55、電流制御回路57により、出力を増加させる制御が行われ、レーザダイオードLD1の光強度が高くなる。
このように、可変抵抗VRを操作して、抵抗対Rsの抵抗値を小さくすることで、光強度の制御目標値を高く設定出来、これとは反対に、抵抗対Rsの抵抗値を大きくすることで、光強度の制御目標値を低く設定できる。
本実施形態において、可変抵抗VRは、図3に示すようなボリームにより構成されており、回転操作により可変抵抗VRの抵抗値を変えられる構成になっている。
尚、可変抵抗VRによる制御目標値の調整は、例えば、製造時において行われる。というのも、図4に示すように、レーザダイオードLD1の光路Y上には種々の光学部品があり、出射されてから感光体ドラム31に至るまでに、レーザ光のロスが発生する。
そのため、製造時に、光路Y上で発生するレーザ光のロスに応じて制御目標値を調整している。しかしながら、光路Y上で発生するレーザ光のロス、並びにロスのばらつきは各レーザダイオードLD1〜LD4でそれぞれ異なっている。良好な画像品質を確保するには、全感光体ドラム31〜34に適した光強度(例えば、同一の光強度)でレーザ光を照射させることが最適であり、これに対応することが望ましい。
そこで、本実施形態では、固定抵抗Roの抵抗値Xoと可変抵抗VRの最大抵抗値Xmを、以下の様に定めている。
レーザダイオードLDの光強度はモニタ電流Ipとして検出される。そのため、ロスを見込んだときに調整範囲として必要な光強度が、例えば、8mW〜17kWであれば、光強度8mW〜17kWに対応するモニタ電流Ipを流すことが出来るように、固定抵抗Roの抵抗値Xoと可変抵抗VRの最大抵抗値Xmを決めてやればよい。
一方、抵抗対Rsでの電圧降下は常に、一定値(Vref)となるように制御されるので、抵抗対Rsに流すことが出来るモニタ電流Ipの値は、上限が以下の(1)式で与えられ、下限が以下の(2)式で与えられることとなる。
Ia=Vref/Xo・・・・・・・・・・・(1)
Ib=Vref/(Xo+Xm)・・・・・・・・・・・(2)
Iaはモニタ電流Ipの最大値(上限)であり、Ibはモニタ電流Ipの最小値(下限)である。尚、図5には、抵抗対Rsの抵抗値とモニタ電流Ip関係をグラフにより示してある。
以上のことから、光強度の上限値17mWに対応するモニタ電流Iaを算出してやれば、(1)式に基づいて、固定抵抗Roの抵抗値Xoが算出でき、光強度の下限値8mWに対応するモニタ電流Ibを算出してやれば、(2)式に従って可変抵抗VRの最大抵抗値Xmを算出できる。
本実施形態では、図6に示すように、レーザダイオードLD1であれば、固定抵抗Roの抵抗値Xoが1.0kΩに設定され、可変抵抗VRの最大抵抗値Xmが10kΩに設定されており、光強度の制御目標値を、8mW〜17mWの間で調整出来る。また、レーザダイオードLD2であれば、固定抵抗Roの抵抗値Xoが3.0kΩに設定され、可変抵抗VRの最大抵抗値Xmが15kΩに設定されており、光強度の制御目標値を、4mW〜10mWの間で調整出来る。
また、レーザダイオードLD3であれば、固定抵抗Roの抵抗値Xoが1.5kΩに設定され、可変抵抗VRの最大抵抗値Xmが15kΩに設定されており、光強度の制御目標値を、5mW〜11mWの間で調整出来る。また、レーザダイオードLD4であれば、固定抵抗Roの抵抗値Xoが3.6kΩに設定され、可変抵抗VRの最大抵抗値Xmが20kΩに設定されており、光強度の制御目標値を、5mW〜11mWの間で調整出来る。
かくして、光強度の調整レンジとして、各光路Y上において発生するレーザ光のロス並びにロスのばらつきに、ちょうど対応できるだけのレンジが、各自動光量制御装置Z1〜Z4についてそれぞれ確保される。従って、各感光体ドラム31〜34に適した光強度でレーザ光を照射させることが可能となり、良好な画像品質を確保することが可能となる。
また、上記(2)式によれば、可変抵抗VRの最大抵抗値Xmの大きさに対応して下限値は小さくなる。すなわち、レーザダイオードLD1であれば、可変抵抗VRの最大抵抗値が10kΩに設定してあるが、これをレーザダイオードLD4のものと同じく20kΩまで大きくすると、下限値が8mWから4mWに下がる。
この場合には、レーザダイオードLD1の調整レンジは広がり、なおかつ、可変抵抗VRの共用化が図れる。しかし、本実施形態のものは、各レーザダイオードLD1〜LD4について調整レンジを広げることはせず、可変抵抗VRの大きさを、それぞれ個別設定してある。
このように設定しておくことで、図6に示すように、レーザダイオードLD1〜LD3については、回転操作角に対する抵抗値の変化量が大きくならない。尚、回転操作角に対する抵抗値の変化量というのは、図3に示す操作角θに対する抵抗値の変化量であり、可変抵抗VRの最大抵抗値が大きいものほど大きくなる。
先にも述べたように、光強度の調整は製造段階において行われるが、レーザダイオードLDが複数あるので、調整に手間がかかる。仮に、回転操作角に対する抵抗値の変化量が大きいと、わずかな操作で抵抗値が大きく変化するので、目標値に合わせるのに時間がかかってしまう。
この点に関し、本実施形態では、少なくともレーザダイオードLD1〜LD3については、抵抗値の変化量が小さいか、或いは中程度に抑えられている。そのため、レーザダイオードLD1〜LD3については微調整が可能となり、光強度を目標に短時間で合わせることが出来るので、生産効率がよくなる。
また、図2に示す符号61は変調回路である。変調回路61は入力される制御信号に従って、レーザダイオードLD(以下は、LD1を代表させて説明する)をON/OFF制御するものであり、図7に変調回路61の回路構成を示してある。
変調回路61は、NPNトランジスタTr1と、充放電回路63などから構成されている。NPNトランジスタTr1は、コレクタがレーザダイオードLD1のアノードに接続され、エミッタが抵抗R1を介してグランドラインに接続され、ベースに印字データに対応した制御信号(HレベルとLレベルが交互に繰り返されるパルス信号)が入力されるように構成されている。
充放電回路63は抵抗R1、コンデンサC、放電抵抗R2より構成されている。コンデンサCは抵抗R1に並列接続され、放電抵抗R2は一端がコンデンサCに接続され、他端がレーザダイオードLD1のアノードに接続されている。
次に、具体的な回路動作について説明する。
ベースにパルス信号が入力されると、信号のHレベル状態に対応してNPNトランジスタTr1はONする。これにより、NPNトランジスタTr1はローインピーダンス状態になり、通電路L1に流れる電流がNPNトランジスタTr1に吸い込まれる。
そのため、レーザダイオードLD1に対する駆動電流の供給が断たれ、レーザダイオードLD1はOFFする。そして、このときには、図7において一点鎖線で示す経路で充電電流が供給される結果、コンデンサCは充電される。
一方、パルス信号がHレベル状態からLレベル状態になると、NPNトランジスタTr1はOFFする。これにより、NPNトランジスタTr1はハイインピーダンス状態になるので、通電路L1を通じてレーザダイオードLD1に駆動電流が供給され、レーザダイオードLD1はONする。
また、NPNトランジスタTr1がONからOFFに切り替わると、コンデンサCは充電により蓄えた電荷を、放電抵抗R2を通じて放電せるので、レーザダイオードLD1には、電源1から供給される電流に加えて、放電電流Ifが供給される。
このように、パルス信号の入力に対応させてレーザダイオードLDをON/OFFさせることで、感光体ドラム31〜34の表面に印字データに従った静電潜像を形成することが出来、また、放電電流Ifの供給により、以下の効果が得られる。
一般に、レーザダイオードLDの立ち上がりの特性は、応答の遅れがあり、しかも応答の遅れは、低出力のレーザダイオードLDほど顕著に現れる傾向がある。図8には、上段にパルス信号の波形が示され、二段目に高出力時のレーザダイオードLDの出力波形、三段目に低出力時のレーザダイオードLDの出力波形を示してある。低出力時のレーザダイオードLDの出力波形は、高出力時のレーザダイオードLDの出力波形に比べて、遅れて立ち上がり始め、しかも、立ち上がり後、目標値に達するまでの時間が長くなっている。
このように、出力の高・低で応答に差があると、各レーザダイオードLD1〜LD4に同じパルス信号を与えたとしても、低出力のレーザダイオードLDは、高出力のレーザダイオードLDに比べて、パルス幅dが短くなることに加えて、出力エネルギー(図8においてハッチングで示される面積)が低下するので、一定の画質を確保出来ない恐れがある。
この点、本実施形態では、パルス信号の信号レベルがHレベル状態からLレベル状態に切り替わると、レーザダイオードLDには、電源1より供給される電流に加えて、放電電流Ifが供給される。その結果、図8の下段に示すように、出力波形は急峻な勾配を持って立ち上がり、オーバーシュートを起こす。
すなわち、放電電流Ifの供給が、低出力時の応答を早め、かつ出力エネルギーの低下を補うように作用する。このような構成であれば、レーザダイオードLDの出力の高・低差に拘わらず、一定の画質を確保することが可能となる。
尚、上述した充放電回路63は、全ての自動光量制御装置Z1〜Z4に設けられている。そのため、高出力のレーザダイオードLDについても、パルス信号の信号レベルがHレベル状態からLレベル状態に切り替わると、放電電流Ifが供給される。
しかし、高出力のレーザダイオードLDについては、電源1から供給される電流量が放電電流Ifに比べて大きく、放電電流Ifが出力に影響を及ぼさない。言い換えれば、放電電流Ifの電流量は、主としてコンデンサCの静電容量、充放電回路63の時定数により決定されるが、低出力の時にのみ出力に影響を及ぼすように上述の回路定数が定めてある。
尚、全ての自動光量制御装置Z1〜Z4に充放電回路63を設けてあるのは、コンデンサCが、NPNトランジスタTr1の応答性能を高めるスピードアップコンデンサとして機能するからである。すなわち、抵抗R1にコンデンサCを並列に接続しておけば、NPNトランジスタTr1のエミッタ電流はコンデンサCを通じてグランドに抜けるので、コンデンサCを設置しない場合に比べて、NPNトランジスタTr1のON状態への切り替わりが早くなる。
また、図2に示す符号43は動作検出回路である。動作検出回路43は図示しないメイン制御回路とともに停止装置を構成しており、フロントカバー15が開放され各レーザダイードLD1〜LD4が出力停止状態になると、全自動光量制御装置Z1〜Z4を一斉停止させる機能を担っている。
動作検出回路43はインバータとして構成され、NPNトランジスタTr2のベースに、入力としてHレベルの電圧が加わる(接点スイッチ41が閉じている状態)と、Lレベルの出力を行う。
一方、動作検出回路43は、NPNトランジスタTr2のベースに、入力としてLレベルの電圧が加わる(接点スイッチ41が開いている状態)と、Hレベルの出力を行う。かくして、接点スイッチ41が閉から開に切り替わると動作検出回路43の出力がLレベルからHレベルに切り替わり、これを受けて、図示しないメイン制御回路が全自動光量制御装置Z1〜Z4を一斉停止させている。
また、各通電路L1〜L4にはダイオードD1〜D4がそれぞれ順方向接続(アノードを電源側に接続し、カソードをグランド側に接続)されており、電源1側への電流の逆流を防止している。これにより、以下の効果が得られる。
接点スイッチ41が閉じている状態では、図2中のb点の電位は電源電圧に等しくなっているので、電流の逆流は起きない。しかし、接点スイッチ41が開放されると、電源ラインLoが電源1から切り離された状態になるので、図2に示すeの経路で自動光量制御装置Z1側から動作検出回路43に電流が逆流する恐れがある。特に、本実施形態のものは、4つの自動光量制御装置Z1〜Z4を設けてあるので、1つの自動光量制御装置Z1から流出する逆流電流が僅かであっても、これが4倍される結果、動作検出回路43には大きな逆流電流が流れ込む。
この場合、NPNトランジスタTr2のベース電位が上がってしまい、動作検出回路43は正常な出力を行うことができない。すなわち、接点スイッチ41の開放を検出出来ず、接点スイッチ41が閉から開に切り替わっても、出力がLレベルのままになる。
すると、メイン制御装置による自動光量制御装置Z1〜Z4の停止制御が実行されず、各レーザダイオードLD1〜LD4が出力を停止したにも拘わらず、自動光量制御装置Z1〜Z4が起動したままの状態になってしまう。この点、本実施形態であれば、各通電路L1〜L4に逆流防止用のダイオードD1〜D4がそれぞれ設けてあるので、係る不具合を防止できる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図9を参照して説明する。
実施形態2では、基準電圧Vrefを基準電圧生成回路71で生成し、これを、入力ラインLrを通じて各自動光量制御装置Z1〜Z4の誤差アンプ55に与えるようにしたものである。
基準電圧生成回路71は、所定デューティ比のパルス信号を生成し、これを反転増幅回路75に入力させるように構成されている。反転増幅回路75はエミッタ接地形式のNPNトランジスタTr3と、ベース抵抗R3と、コレクタ抵抗R4と、抵抗R5により構成されており、NPNトランジスタTr3のコレクタに、入力ラインLrが接続されている。
これにより、基準電圧生成回路71から所定デューティ比のパルス信号が出力されると、これが反転・増幅されて反転増幅回路75より出力(交流電圧として出力)される。
一方、入力ラインLrと各誤差アンプ55の入力端子(図示せず)との間がそれぞれ信号線で接続され、更に、各誤差アンプ55の入力段にはローパスフィルタ55Aがそれぞれ設けられている。
これにより、各誤差アンプ55には、反転増幅回路75によって反転・増幅された交流電圧が、ローパスフィルタ55Aで直流電圧に変換された後、基準電圧Vrefとして取り込まれる。
このような構成とすることで、パルス信号のデュ−ティ比変更により、各誤差アンプ55に与える基準電圧Vrefの値を変更出来る。また、入力ラインLrは各誤差アンプ55で共用されているので、デューティ比を変更すると、全誤差アンプ55の基準電圧Vrefが一斉に変更されるようになっている。
また、図9に示す符号80は動作検出回路である。動作検出回路80は、接点スイッチ41の開閉を検出するものである。動作検出回路80は、PNPトランジスタTr4並びに、4つの抵抗R7〜R10より構成される。具体的に説明すると、PNPトランジスタTr4のエミッタが電源に接続され、ベースが抵抗R8を介して電源ラインLoに接続されている。そして、PNPトランジスタTr4のコレクタが抵抗R7を介して、反転増幅回路75の入力段に接続されている。
接点スイッチ41が閉じている状態では、PNPトランジスタTr4のベース電位は、電源1の電源電圧にほぼ等しくなり、PNPトランジスタTr4はOFF状態になる。この状態から接点スイッチ41が開放されると、PNPトランジスタTr4のベース電位が下がるので、PNPトランジスタTr4はON状態になる。すると、図9に示す(g)の経路で電流が流れ、NPNトランジスタTr3のベース電圧を上昇させる。
これにより、NPNトランジスタTr3のコレクタ電流が増加し、コレクタ抵抗R4での電圧降下が大きくなる。その結果、入力ラインLrの電圧がほぼゼロボルトに低下し、各誤差アンプ55に与えられる基準電圧Vrefがゼロボルトになる。かくして、各自動光量制御装置Z1〜Z4による光量制御が一斉に停止される。
実施形態1では、接点スイッチ41の開放に連動させて自動光量制御装置Z1〜Z4による光量制御を一斉停止させる停止装置を、動作検出回路43とメイン制御装置により構成したが、実施形態2の構成では、停止装置を、動作検出回路80と反転増幅回路75により構成している。実施形態1の構成では、メイン制御装置(出力制御装置Z以外の装置)を介在させているので、場合によっては、接点スイッチ41が開放されてから光量制御を一斉停止させるまでに時間がかかることが想定されるが、上述の構成であれば、メイン制御装置を介在させてないので、接点スイッチ41が開放されてからごく短い時間で光量制御を一斉停止出来る。
また、実施形態1による停止装置と、実施形態2による停止装置を併用させることで、いずれか一方の停止装置に不調があったとしても、もう一方の停止装置で自動光量制御装置Z1〜Z4による光量制御を一斉停止できるので、信頼性の高いシステムを構築できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、更に、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)実施形態1では、可変抵抗VRを回転操作式のボリームにより構成したが、可変抵抗VRは抵抗値を調整可能なものであればよく、抵抗値をスライド操作などで調整するものであってもよい。
実施形態1に適用されたレーザプリンタの要部側断面図 出力制御装置の回路図 ボリュームの平面図 光路上で発生するレーザ光のロスを説明する図 抵抗対の抵抗値の大きさとモニタ電流の関係を示す図 固定抵抗の抵抗値、並びに可変抵抗の抵抗値と、光強度との関係を示す図 変調回路の回路図 レーザ光の出力波形を示す図 実施形態2に係る出力制御装置の回路構成を示す図
LD1〜LD4...レーザダイオード(本発明の「レーザ光源の一例」)
10...レーザプリンタ(本発明の「画像形成装置の一例」)
31〜34...感光体ドラム(本発明の「感光体の一例」)
36〜39...現像ローラ(本発明の「現像手段の一例」)
61...変調回路
63...充放電回路
Z1〜Z4...自動光量制御回路

Claims (1)

  1. 電源から通電路を通じて電流の供給を受けてレーザ光を出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光源に対応して設けられた感光体と、
    前記感光体に形成された潜像を現像する現像手段と、
    印字データに従って前記レーザ光源をON/OFFさせる変調回路を備え、
    前記レーザ光源がOFF状態にあるときに充電する一方、前記変調回路が前記レーザ光源をOFF状態からON状態に切り替えるときに、前記充電により蓄えられた電荷を前記レーザ光源に放電することで、前記レーザ光の出力の立ち上がり時に、前記放電によってオーバーシュートを生じさせる充放電回路と、を備えてなる画像形成装置であって、
    前記レーザ光源は、レーザダイオードであり、
    前記変調回路は、コレクタ端子が前記レーザダイオードのアノード端子に接続され、エミッタ端子が抵抗を介してグランドラインに接続され、ベース端子に前記印字データに対応した信号が入力されるNPNトランジスタであり、
    前記充放電回路は、前記抵抗と、同抵抗に並列接続されるコンデンサと、一端が前記コンデンサに接続され、他端が前記レーザダイオードのアノード端子に接続される放電抵抗と、を備える画像形成装置。
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