JP2001096794A - 走査露光装置、半導体レーザ駆動回路、画像形成装置 - Google Patents

走査露光装置、半導体レーザ駆動回路、画像形成装置

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JP2001096794A JP27668999A JP27668999A JP2001096794A JP 2001096794 A JP2001096794 A JP 2001096794A JP 27668999 A JP27668999 A JP 27668999A JP 27668999 A JP27668999 A JP 27668999A JP 2001096794 A JP2001096794 A JP 2001096794A
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overshoot
semiconductor laser
laser beam
circuit
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Tsuneo Toda
常雄 戸田
Maki Sudo
真樹 須藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザービーム径よりドットサイズが小さい
解像度において、高品位の画像の形成を低コストで実現
する。 【解決手段】 感光体の露光量によって形成される潜像
の状態が異なることを利用して、定常よりも光強度を強
くして露光することにより、従来では浅く狭い潜像しか
形成することができなかったものを、深く広い潜像にす
ることが可能である。そこで、LD点灯開始時にオーバ
ーシュートを発生させ、立ち上がりの光強度を定常の光
強度よりも強くさせることにより(図10(B)参
照)、レーザビーム径よりも解像度が小さい場合の縦横
比、1ドットの再現性、ハーフトーンの再現性を改善す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査露光装置、半
導体レーザ駆動回路、及び画像形成装置に係り、特に画
像情報に基づいて半導体レーザを点灯し、前記半導体レ
ーザから出力されたレーザビームによって感光体を走査
露光する走査露光装置、半導体レーザ駆動回路、及び画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、レーザプリンタ等のレーザを利用
した静電方式の画像形成装置が普及している。このレー
ザ(主に、半導体レーザであり、以下「LD」という)
を利用した画像形成装置では、レーザビームで感光体を
走査露光する走査露光装置が用いられている。
【0003】詳しくは、走査露光装置によって、表面が
一様に帯電された感光体に、画像データに基づいて変調
されたレーザビームを走査することにより静電潜像を形
成する。この静電潜像にトナーを供給して現像した後、
現像されたトナー像に転写紙を重ねて、静電的にトナー
を転写紙表面に吸着させて転写する。その後、転写紙に
熱又は圧力を与えて、転写されたトナー像を定着させ
て、画像を形成する。
【0004】ここで、走査露光装置におけるLDの駆動
方法について説明する。レーザビームで静電潜像を形成
する場合、レーザービームの光強度(光量)によって静
電潜像の形成具合が異なり、予め定められた光強度のレ
ーザービームとなるように(所定出力光量となるよう
に)LDを駆動することが必要とされる。またLDは、
図12に示されるように、その駆動電流が所定の電流値
(以下、「閾値電流」という)Ith以上となったら、コ
ヒーレントな光を出力するという特性を有する。
【0005】また、感光体上に静電潜像を形成するため
には、画像データに基づく画像信号(Video信号)、す
なわちLDの点灯/消灯を示すON/OFF信号に基づ
いて変調したレーザビームを出力する必要がある。
【0006】したがって、図13に示されるように、L
Dの駆動回路400には、所望の出強度に相当する電流
をLD402に供給するための電流源404と、LD4
02から出力されるレーザビームを画像データに基づい
て変調するためのスイッチング回路406が設けられて
いた。電流源404は、設定電圧に応じた電流値の電流
をスイッチング回路406を介してLD402へ供給
し、スイッチング回路406では、Video信号に基
づいて、LD402へ電流を供給/停止するようになっ
ている。これにより、所望の光強度の、画像データに基
づいて変調されたレーザビームを出力することができ
る。なお、このような変調方法は、一般にパルス幅変調
(Pulse Width Modulation:PWM)方式と呼ばれる。
【0007】一方、レーザの出力光量によって潜像の形
成具合が異なることを積極的に利用した変調方法とし
て、強度変調(Pulse Amplitude Modulation:PAM)
方式がある。このPAM方式による画像形成では、画像
データに基づいてLDの発光強度(すなわち出力光量)
を変化させることにより画像を形成する。
【0008】特開平1−206366号公報には、PA
M方式によるLDの駆動に関する技術が開示されてい
る。これによると、複数のLDを駆動する電流源を有
し、外部からの強度設定信号に基づいて、この複数の電
流源の中からいくつかの電流源を選択し、選択した各電
流源からの電流を合計してLDに供給することにより、
LDの光強度(出力光量)を変化させることができる。
なお、一般に光強度が強くなると、潜像される範囲が広
くなり、光強度が弱い時と比べて現像されるドットイメ
ージが大きくなる。
【0009】ところで、画像形成装置では、通常の文字
等を印字する以外にも、画像(以下、「イメージ」とい
う)を印字することがあり、その画像品質(以下、「画
質」という)、特に中間色(以下、「ハーフトーン」と
いう)の再現性が、LDの変調時の過渡特性に影響を受
けることが知られている。
【0010】例えば、特開平1−205183号公報に
は、変調信号(パルス信号)によってLDをON/OF
Fさせると、過渡期の光出力に変動が生じ、変調信号に
対応したきれいなパルス(矩形)波形とならず、形成さ
れる画像に濃度ムラとなって現れたり、画像のハーフト
ーンを忠実に再現できない原因になることが示されてい
る。また、特開平3−2878号公報には、LDの駆動
電流に歪みが発生すると、LDの光出力波形にも歪みが
生じて、生成されるドットイメージが乱れるので、画質
の低下を招くことが示されている。
【0011】図14には、LDの光出力波形が示されて
いる。図14において、は理想的な矩形状の光出力波
形、は立ちあがりの丸まった光出力波形、は立ちあ
がりにリップルの乗った光出力波形を示している。ま
た、図15には、図14の各出力波形に対応する、PW
M方式におけるパルス幅と平均出力光量の関係(出力特
性)が示されている。
【0012】図15のは、図14のの光出力波形に
対応する理想的な出力特性であり、一般にリニアリティ
があると言われる。すなわち、パルス幅のDutyの増減に
比例して、平均出力光量が増加又は減少するようになっ
ている。
【0013】一方、立ちあがりの丸まった波形(図14
の)の場合は、光出力特性は図15ののようにな
る。この場合、Dutyが大きい場合は理想状態であるの
場合と大差ないが、Dutyを減らしていくと、波形の形状
が丸まった分だけ平均出力光量が急激に落ち込んでしま
う。この結果、Dutyを小さくすることにより表現する細
かなイメージがとんでしまって再現できず、またハーフ
トーンでは薄い濃度(ハイライト)が通常よりも薄くな
って再現できなくなってしまう。
【0014】また、立ちあがりにリップルの乗った波形
(図14の)の場合は、光出力特性は図15のよう
になる。この場合も、Dutyが大きい場合は理想状態の
の場合と大差ないが、Dutyを減らしていくと、とは逆
に、平均出力光量が大きくなってしまう。この結果、細
かなイメージがつぶれて再現できず、またハイライトが
通常よりも濃くなって再現できなくなってしまう。
【0015】上記のような理由から、変調時の光出力波
形を、変調信号と同等な、乱れのない矩形波形とするこ
とが必要とされていた。このため、特開平1−2051
8号公報に示される微分回路を用いたり、より一般的な
スナバ回路(図16参照)を用いて、変調時の光出力波
形を補正していた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】近年のデジタル化技術
の進歩と、画像処理技術の発達に伴って、画像形成装置
の高解像度化が益々進み、走査露光装置のレーザビーム
径よりも細かいドットで画像を形成する解像度(主走査
方向の補正処理による書込み密度ではなく、純粋な書込
み密度に対応し、言換えると、副走査方向の書込み密度
に対応する)の要求が高まってきた。
【0017】図17に、780nmのLDを用いた一般
的な走査露光装置のレーザビーム径と解像度の関係を示
す。なお、レーザビーム径は、一般に、ビーム中心にお
ける光強度の1/e2(e:自然対数の底)となる点の
直径と定義される。
【0018】図17にも示されているように、一般的な
走査露光装置のレーザビーム径が60〜80nmである
のに対して、ドットサイズ(1ドットのサイズ)は、6
00dpi(dot per inch)の解像度を得るためには約
42nm、1200dpiの解像度を得るためには約2
1nmとすることが求められる。すなわち、現在主流の
解像度である600dpiであっても、既にレーザビー
ム径よりもドットサイズが小さくなっている。
【0019】このようにレーザビーム径よりもドットサ
イズの方が小さい場合、従来技術では、主走査方向と副
走査方向の走査線の太さの比(以下、「縦横比」とい
う)、1ドットの再現性が著しく悪化し、画質が低下し
てしまうという問題があった。
【0020】以下、縦横比について詳しく説明する。縦
横比の理想値(正常値)は1、すなわち、図18(A)
のように、同じドット数のラインを縦方向(副走査方
向)に描いても、横方向(主走査方向)に描いても、同
じ太さになるのが理想状態(正常状態)である。
【0021】一般に、PWM方式による画像形成では、
横方向に描かれるライン(横ライン)の太さは、主に副
走査方向のレーザビーム径Ds(図18(C)参照)に
依存する。縦方向に描かれるライン(縦ライン)の太さ
は、主にLDの点灯時間に依存し、1ドットの点灯時間
は、高解像度化に伴って短くなる。
【0022】従って、レーザビーム径よりもドットサイ
ズの方が小さいと、図18(B)に示されるように、横
ラインは副走査方向のレーザビーム径Dsによって決ま
る太さのままで、所望の解像度を実現するためのドット
サイズよりも太く、縦ラインは逆に細くなってしまう。
【0023】より詳しくは、静電潜像を現像したとき
に、感光体の露光量が多い部分程、多くのトナーが付着
し、露光量が少ないと少量のトナーしか付着しない。感
光体にレーザビームを走査露光すると、図19に示され
るように、理想的な光出力波形でLDが駆動された場
合、LD点灯開始位置近傍の感光体の露光量は、所定の
露光量よりも低くなる。露光量が少ないと、感光体に形
成される潜像が浅くなり、付着するトナー量が印字に必
要なトナー量に足りなくなるので(斜線部分)、所謂画
像のとびが生じる。このため、LDの短時間点灯させて
形成される縦ラインが、高解像度化に伴って細くなッし
まう。
【0024】LDの点灯時間を長くすれば、縦ラインを
太くすることも可能だが、解像度によって1ドットの点
灯時間は光学設計上、自ずと決定されるので、縦ライン
を太くしたくてもLDの点灯時間をむやみに長くするこ
とはできない。また、LDの光強度(出力光量)を弱く
すれば、横ラインを細くすることも可能だが、縦ライン
もそれに伴って細くなってしまう。
【0025】結局、解像度が高くなる程、光学設計上決
定される1ドットの点灯時間が短くなって、縦ラインが
益々細くなるので、縦横比は悪化する一方である。ま
た、トナー画像で形成される1ドットの形状は、高解像
度化によって縦長になる傾向があり、1ドットの再現性
が悪くなる。
【0026】また、これら縦横比と1ドットの再現性の
悪化は、ハーフトーンの再現性にも影響を与える。例え
ば、ディザ方式の面積階調を利用した場合、図20
(A)のように縦横複数の画素(サブピクセル)からな
る1スクリーンセルにおいて、ドットで塗り潰す画素の
数、すなわち1スクリーンセル内の塗潰し面積によって
濃淡を表現する。
【0027】しかしながら、前述のように1ドットの形
状が縦長になってしまうと、図20(B)に示すよう
に、うまく画素を塗り潰すことができず、1スクリーン
セル内の塗り潰し面積が小さくなり、ハイライトの再現
性が悪化してしまう。また、図20(C)に示すよう
に、縦方向に隣合うドット同士が重なり、濃度のなめら
かさが乱れ(所謂トーンジャンプ)、横方向にドットが
並ぶ場合は濃度が濃くなってしまう。また、万線スクリ
ーンを用いた場合においても、同様の理由からハイライ
トの再現性が損なわれる。
【0028】PAM方式によって、これらの問題を解決
することも考えられるが、解像度が高くなる程、動作時
間の高速性が要求され、また微小な光強度設定に対応す
るためにより多くの電流源が必要となる。従って、駆動
回路の構成が複雑になり、消費電力量も多くなるため、
コスト的に不利である。
【0029】また、レーザビーム径を細くすることも考
えられるが、現在一般的に利用されている780nmの
LDでは、その特性及びコスト面から容易にレーザビー
ム径を変更することはできない。また、780nmより
も波長の短いLDが使用可能となっても、更に高解像度
化が進めば、いずれは同様の問題に直面する。
【0030】また、現在は電子写真のプロセス条件を変
えることにより、これらの問題を目立たなくさせている
が、今後更に高解像度化が進むと、プロセス条件だけで
は解決が難しくなることが容易に予想され、抜本的な解
決が必要である。
【0031】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、レーザービーム径よりドットサイズが小さ
い解像度において、高品位の画像を形成することがで
き、且つ低コストで実現できる走査露光装置、半導体レ
ーザ駆動回路、及び画像形成装置提供することを目的と
する。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1は、画像情報に基づいて半導体レーザを点
灯し、前記半導体レーザから出力されたレーザビームに
よって感光体を走査露光する走査露光装置であって、前
記レーザビームの1点灯毎に、その立ち上がりの光強度
を、定常の光強度よりも強くする、ことを特徴としてい
る。
【0033】請求項1に記載の発明によれば、レーザビ
ームの1点灯毎に、その立ち上がりでは、定常よりも強
い光強度で感光体が露光される。これにより、従来は浅
く狭い潜像しか形成することができなかった、半導体レ
ーザの点灯開始位置近傍の感光体の露光量を高くでき、
深く広い潜像を形成することができる。レーザビーム径
よりも解像度(ドットサイズ)が小さい場合の縦横比、
1ドットの再現性、ハーフトーンの再現性を改善するこ
とができ、高品位の画像を得ることができる。
【0034】このとき、請求項2に記載されているよう
に、前記半導体レーザの光出力に、積極的にオーバーシ
ュートを発生させることにより、立ち上がりの光強度を
強くするようにするとよい。
【0035】請求項3に記載の発明は、レーザビームに
よって感光体上を走査露光する際に、光源として用いら
れる半導体レーザの駆動を制御する半導体レーザ駆動回
路であって、半導体レーザの点灯開始時に、定常の光出
力よりも大きい光出力とし、且つ当該光出力を制御する
光出力制御回路を有する、ことを特徴としている。
【0036】請求項3に記載の発明によれば、光出力制
御回路によって、半導体レーザの点灯開始時は、定常の
光出力よりも大きい光出力を得ることができる。また、
その光出力、すなわち定常よりも大きい光出力とする時
間やその光量等についても制御することができる。これ
により、従来は浅く狭い潜像しか形成することができな
かった、半導体レーザの点灯開始位置近傍の感光体の露
光量を高くでき、深く広い潜像を形成することができ
る。
【0037】なお、この光出力制御回路は、請求項4に
記載されているように、前記半導体レーザの光出力にオ
ーバーシュートを発生させるオーバーシュート回路とす
るとよい。
【0038】請求項5に記載されているように、前記オ
ーバーシュート回路が、少なくともR、L、Cのうちの
1つを含んで構成され、2階以上の線形微分方程式で表
されるようにするとよい。
【0039】詳しく説明すると、従来は、図16(A)
に示されるように、直列接続された抵抗300とコンデ
ンサ302からなるスナバ回路304をLD306と並
列に設け、LD306の出力波形を矩形波に整えるため
に、抵抗300の抵抗値Rs、コンデンサ302のキャ
パシタンスCsの値を選択していた。
【0040】このスナバ回路304は、図16(B)に
示される等価回路310に置き換えることができる。こ
の等価回路310の応答特性は、式(1)のように1階
の微分方程式で表される。
【0041】
【数1】
【0042】Vc=0として、式(1)の微分方程式を
解くと、
【0043】
【数2】
【0044】となる。したがって、
【0045】
【数3】
【0046】となる。すなわち、スナバ回路304の場
合、その応答特性が1階の微分方程式の解であり減衰解
のみを有するので、光出力波形の乱れを抑えることに利
用することができた。
【0047】一方、オーバーシュート回路として、図1
(A)に示されるような、抵抗200、コイル202、
コンデンサ204で構成されたRLC回路206が、一
例として挙げられる。詳しくは、RLC回路206は、
抵抗200とコンデンサ204がそれぞれLD208と
並列接続され、コイル202は、この並列接続された抵
抗200とコンデンサ204とLD208に対して直列
接続されて構成されている。なお、抵抗200の抵抗値
をR、コイル202のインダクタンスをL、コンデンサ
204のキャパシタンスをCとして説明する。
【0048】このRLC回路206は、図1(B)に示
される等価回路210に置き換えることができる。この
等価回路210の応答特性は、式(4)のように2階の
微分方程式で表される。
【0049】
【数4】
【0050】このとき、右辺=0とした同次方程式の解
は、一般に指数関数eλtの形となり、λは式(5)の
ように解くことができる。
【0051】
【数5】
【0052】ここで、制動係数k、及び共振周期Tを
【0053】
【数6】
【0054】と定義すると、λは、式(7)のようにな
る。
【0055】
【数7】
【0056】したがって、ステップ応答の微分方程式の
解は、
【0057】
【数8】
【0058】となる。すなわち、制動係数kの大きさに
より振動(共振)の程度(オーバーシュート量)が決ま
り、共振周期Tにより共振の周期(オーバーシュート
幅)が決まる。
【0059】図1(C)には、RLC回路206のステ
ップ応答シミュレーション結果が示されている。図1
(C)から分かるように、制動係数kが1以上(k≧
1)の場合は、ステップ応答の微分方程式の解は減衰解
となり、オーバーシュートの発生が抑えられ、出力電圧
値がステップ電圧値に滑らかに収束する応答特性とな
る。また、制動係数kが1未満(k<1)の場合、すな
わち虚数解となる場合は、振動(共振)解となり、オー
バーシュートが発生し、制動係数kの値が小さい程、発
生するオーバーシュートの程度が大きいことが分かる。
【0060】すなわち、応答特性が少なくとも2階以上
の微分方程式で表され、その解が振動解(虚数解)とな
るようにR、L、Cを設定すれば、過渡期にオーバーシ
ュートを発生させることができる。なお、詳細な近似と
して2階以上の微分方程式を利用してもよく、この場合
も振動解(虚数解)となるようにR、L、Cを設定すれ
ばよい。
【0061】ここで、図2に示されるように、LD20
8自身も、抵抗、コンデンサ、コイルを含む等価回路2
20と置き換えることができる。すなわち、LD208
自身も、実際には、抵抗成分、静電容量成分、インダク
タンス成分を有している。なお、主に、抵抗成分は、電
極の接触抵抗及び半導体のバルク抵抗による直列抵抗
(Rd)、静電容量成分はストライプ外部からの並列容
量(Cd)及びパッケージの浮遊容量(Cp)、インダ
クタンス成分はリード線のインダクタンス(Lw)によ
るものである。また、ストライプ外部からの並列容量
(Cd)は、p側電極とn側電極の間の材料とその面積
に依存し、パッケージの浮遊容量(Cp)はインピーダ
ンスへの寄与が他の成分に比べて小さいオーダなので、
無視することもできる。
【0062】したがって、オーバーシュート回路とし
て、図1では抵抗200、コイル202、コンデンサ2
04を備えたRLC回路を例に示したが、LD208自
身が有する抵抗成分、静電容量成分、インダクタンス成
分を利用することにより、抵抗200、コイル202、
コンデンサ204の何れかを省略しても、所望の応答特
性を得ることができる。また、場合によっては、LD2
08を実装するときの基板やアートワークに由来する抵
抗成分、静電容量成分、インダクタンス成分を利用する
ことも可能である。すなわち、抵抗、コイル、コンデン
サの全てを用いずとも、これらのうちの2つの組み合わ
せ、あるいは1つのみによってもオーバーシュート回路
を実現できることもある。
【0063】また、定常よりも大きい光出力とする時間
やその光量は、オーバーシュートの形状(オーバーシュ
ート幅やオーバーシュート量)によって決まる。オーバ
ーシュート形状は、前述のように、制動係数k、共振周
期Tによって定められ、所望のオーバーシュート形状が
得られるように、R、L、Cを設定することにより、定
常よりも大きい光出力とする時間やその光量が所望の値
となるように制御することができる。
【0064】したがって、請求項6に記載されているよ
うに、前記オーバーシュート回路により発生されるオー
バーシュートの形状が、書込み密度、書込み速度、前記
半導体レーザの主走査方向及び副走査方向のビーム径の
うちの少なくとも1つに基づいて、R、L、Cの値を設
定することにより最適化されるようにするとよい。
【0065】請求項7に記載の発明は、前記請求項3乃
至請求項6の何れか1項に記載の半導体レーザ駆動回路
によって、画像情報に基づいて半導体レーザを点灯し、
前記半導体レーザから出力され、1点灯毎の立ち上がり
の光強度が定常の光強度よりも強いレーザビームによっ
て、感光体を走査露光する走査露光装置を有することを
特徴とした画像形成装置である。
【0066】請求項7に記載の発明によれば、半導体レ
ーザが、請求項3乃至請求項6の何れか1項に記載され
ている半導体レーザ駆動回路によって駆動される。これ
により、レーザビームの立ち上がり時は、定常よりも強
い光強度を得ることができ、定常よりも強い光強度で感
光体を露光することができる。
【0067】すなわち、従来は浅く狭い潜像しか形成す
ることができなかった、半導体レーザの点灯開始位置近
傍の感光体の露光量を高くでき、深く広い潜像を形成す
ることができる。これにより、レーザビーム径よりも解
像度(ドットサイズ)が小さい場合の縦横比、1ドット
の再現性、ハーフトーンの再現性を改善することがで
き、高品位の画像を得ることができる。
【0068】請求項8に記載の発明は、レーザビームに
よって感光体上に静電潜像を形成する露光手段と、トナ
ーによって前記静電潜像を静電的に現像し、感光体上に
トナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を転写体
に転写し、転写体上に画像を形成する転写手段とを備え
た画像形成装置でおいて、前記露光手段が、前記静電潜
像形成時の前記レーザビームの1点灯毎に、前記レーザ
ビームの立ち上がりの光強度を、定常の光強度よりも強
くする光出力制御手段を有する、ことを特徴としてい
る。
【0069】請求項8に記載の発明によれば、光出力制
御手段によって、レーザビームの1点灯毎に、その立ち
あがりの光強度が、定常の光強度よりも強くなるように
制御される。したがって、露光手段では、レーザービー
ムの点灯開始時に、定常よりも強い光強度で感光体を露
光することができ、従来は浅く狭い潜像しか形成するこ
とができなかった、レーザビームの点灯開始位置近傍の
感光体の露光量を高くでき、深く広い潜像を形成するこ
とができる。これにより、レーザビーム径よりも解像度
(ドットサイズ)が小さい場合の縦横比、1ドットの再
現性、ハーフトーンの再現性を改善することができ、高
品位の画像を得ることができる。
【0070】なお、このとき、請求項9に記載されてい
るように、前記レーザビームの立ち上がりの光強度が、
1画素を形成する照射時間の60%以下、好ましくは略
35%で収束し、その最大値が定常の光強度の1.1倍
以上で且つ1.7倍以下、好ましくは略1.4倍となる
ようにするとよい。
【0071】また、請求項10に記載されているよう
に、前記レーザビームが、結像手段によって前記感光体
上にビームスポットとして結像され、前記感光体上に対
して相対的に走査されることにより静電潜像を形成し、
前記ビームスポットの走査方向の径寸法が、前記走査方
向に直行する副走査方向の径寸法よりも長くするとよ
い。特に、請求項11に記載されているように、前記ビ
ームスポットの前記走査方向の径寸法が、前記副走査方
向の径寸法の1.25倍以上となるようにするとよい。
【0072】また、請求項12に記載されているよう
に、温度及び湿度の少なくとも一方を含む環境情報を取
得する環境情報取得手段と、前記環境情報取得手段によ
って取得された前記環境情報に基づいて、前記定常の光
強度を変更する定常光強度制御手段と、を更に有するよ
うにするとよい。
【0073】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明に係
る実施形態の一例を詳細に説明する。
【0074】(全体構成)図3には、本発明が適用され
た電子写真方式の画像形成装置10が示されている。図
3に示されるように、画像形成装置10はケーシング1
2によって被覆されている。
【0075】画像形成装置10の下部には、用紙トレイ
14が配設されている。用紙トレイ14には、例えば、
B5サイズ、B4サイズ、A4サイズ、A3サイズ等の
所望のサイズの用紙16が備えられている。用紙トレイ
14における用紙排出部近傍には半月ローラ18Aが配
設されている。半月ローラ18Aは用紙トレイ14に供
給された用紙16を上層から順に1枚ずつ送り出す。用
紙トレイ14から送り出された用紙16は、複数の搬送
ローラ対20によって、後述する感光体22と転写用帯
電体24との間に向けて搬送される。
【0076】画像形成装置10の一方の側面(図3の右
側面)には、必要に応じて用紙16を手差しで挿入する
手差しトレイ26が配設されている。手差しトレイ26
における用紙排出部近傍には、前述した用紙トレイ14
と同様に半月ローラ18Bが配設されており、用紙16
を上層から一枚ずつ送り出すことができるようになって
いる。
【0077】手差しトレイ26が配設されている側面に
対向する画像形成装置10の側面(図3の左側面)に
は、所望の画像が形成された用紙16が排出される排出
トレイ28が設けられている。
【0078】ケーシング12内には、画像形成部30が
設けられている。画像形成部30は、図3に示される矢
印A方向に定速回転する円筒状の感光体ドラム(以下、
単に「感光体」という)22、スキャナで原稿を読み取
りかつ各種画像処理を施した画像データ(本実施の形態
における画像形成装置10は白黒画像を対象としている
ため、画像処理を施すことによってグレイスケールの画
像データに変換される)に基づいてレーザビームを(図
3の矢印B参照)感光体22に向けて照射する走査露光
装置32、及び用紙16に所望の画像を定着する定着器
34等を含んで構成している。なお、本実施の形態で
は、感光体22の回転周速は120mm/sとなってい
る。
【0079】感光体22の周面近傍には帯電器36が配
設されている。帯電器36は、感光体22を一様に帯電
させるようになっている。具体的には、帯電器36に
は、ピークトゥピーク値が2kVの交流電圧と、−50
0Vのグリッド電圧が印加されており、帯電器36によ
る帯電部位を抜けた感光体22の表面は、一様に−50
0Vに帯電されるようになっている。
【0080】帯電器36により一様に帯電された感光体
22は、図3に示される矢印A方向に回転することによ
ってレーザビームが照射され、露光される。これによ
り、感光体22に潜像が形成される。具体的には、露光
された部分は、感光体22の感光層からプラスの電荷が
発生し、−150Vの潜像が形成されるようになってい
る。なお、ここで言う−150Vの潜像電位とは、走査
露光装置32により全面露光された場合、すなわち画像
領域全体に走査が行われた場合の収束電位である。
【0081】また、走査露光装置32によるレーザビー
ムの照射位置よりも感光体22の回転方向下流側には、
感光体22の周面に対向して、感光体22にトナーを供
給する現像器38が配設されている。現像器38から供
給されたトナーは、走査露光装置32によって、図3に
示される矢印B方向からの光が照射された部分にトナー
を付着するようになっている。これにより感光体22に
トナー像が形成される。
【0082】詳しくは、現像器38は、感光体22表面
に対して0.35mmの間隔を設けて配設された現像ロ
ール39を備えており、現像ロール39表面にトナーを
薄層担持して感光体22の回転に合わせて回転してい
る。この現像ロール39には、直流電圧と交流電圧を重
畳された現像バイアス電圧が印加されるようになってい
る。具体的には、直流成分が−400V、交流電圧は2
400Hzでピークトゥピーク値が1.6kV、デュー
ティ比が50:50の矩形波を用いている。
【0083】感光体22に形成された潜像は、背景部分
が−500V、潜像部分が−150Vとなっており、現
像バイアス電圧(−400V)によりマイナス極性に帯
電したトナーには、背景部分では感光体22から現像ロ
ール39側へ、潜像部分では現像ロール39から感光体
22側へと向かう電界力が働く。この電界力により、感
光体22の潜像部分にトナーが静電吸着され、トナー像
が形成される。
【0084】なお、本実施の形態では、感光体22と現
像ロール39とが非接触の構成とした画像形成装置とし
たが、感光体22と現像ロール39とが接触している接
触方式の画像形成装置でもよい。
【0085】また、トナーは磁性1成分トナーであり、
現像ロール39の回転時に現像ロール39に圧接されて
いる層厚規制部材との圧接部を通過することによりマイ
ナス極性に帯電されるものを用いている。磁性現像剤
(トナー)の場合は、現像ロール39内に内包される磁
石部材によりトナーが現像ロール39表面に拘束保持さ
れるが、非磁性トナーや2次成分系のトナーも各粒子の
帯電により発生する現像ロール39表面への鏡像力によ
り保持されており、言うまでもなく感光体22表面の電
位と現像ロール39に印加される現像バイアス電位の差
を用いて現像を行うのであるから、その現像バイアスに
交流電圧を伴う方式のものであれば、磁性1成分トナー
に限定されるものではなく、非磁性トナーや2次成分系
のトナーでもよい。また、帯電極性も、本実施の形態で
はマイナス側としたが、プラス側としてもよい。
【0086】現像器38の配設位置よりも感光体22の
回転方向下流側(感光体22の軸芯垂下位置)には、感
光体22の周面に対向して、転写用帯電体24が配設さ
れている。転写用帯電体24は、感光体22に形成され
たトナー像を用紙16に転写する。
【0087】転写用帯電体24の配設位置よりも感光体
22の回転方向下流側には、感光体22に対向して、ク
リーナー40が配設されている。クリーナー40によ
り、転写後に感光体22の表面に残留しているトナーが
除去される。
【0088】トナー像が転写された用紙16は、図3に
示される矢印C方向に搬送される。感光体22よりも用
紙16の搬送方向下流側には、加圧ローラ42と加熱ロ
ーラ44を含んで構成している定着器34が配設されて
いる。定着器34では、搬送されてきたトナー像が転写
された用紙16を加熱及び加圧し、トナーを融解固定す
る。すなわち、定着器34では所謂定着処理が施され、
用紙16上に所定の画像が形成される。
【0089】(走査露光装置の詳細構成)次に、走査露
光装置32について図4を用いて説明する。図4には、
走査露光装置32の概略構成が示されている。なお、こ
の走査露光装置32からは1本のレーザビームが出力す
る。
【0090】走査露光装置32には、光源としてLD5
0と、LD50から射出されたレーザビームを反射し
て、感光体22にレーザビームを照射する回転多面鏡5
2とを備えている。
【0091】LD50は、後述するLD駆動回路54に
接続され、画像データに基づいてレーザビームが射出さ
れるようにコントロールされている。LD50から射出
されたレーザビームの進行方向下流側には、コリメータ
レンズ56が配置されている。コリメータレンズ56は
LD50から射出されたレーザビームを拡散光線から平
行光線に変換する。コリメータレンズ56で平行光線に
変換されたレーザビームは、シリンダレンズ58を介し
て回転多面鏡52に入射される。
【0092】回転多面鏡52は、側面に複数の反射面5
2Aが設けられた正多角形状(本実施の形態では正六角
形)に形成されており、入射されたレーザビームはこの
反射面52Aに収束するようになっている。
【0093】また、回転多面鏡52は、モータ(図示省
略)に軸着されており、回転軸60を中心に矢印D方向
に回転するようになっている。すなわち、各反射面52
Aへのレーザビームの入射角が連続的に変化し、偏向さ
れる。これにより、感光体22の軸線方向(図4におけ
る矢印Eの示す方向で、以下、「主走査方向」という)
に走査して、レーザビームが感光体22に照射される。
【0094】回転多面鏡52により反射されたレーザビ
ームの進行方向には、第1レンズ62Aと第2レンズ6
2Bから構成されているfθレンズ62が配置されてい
る。このfθレンズ62により、感光体22にレーザビ
ームを照射するときの走査速度が等速度になるととも
に、感光体22の周面上に結像点を結ぶ。
【0095】fθレンズ62を透過したレーザビーム
は、反射ミラー64により屈曲されて感光体22に照射
される。レーザビームの進行方向で、且つ主走査方向上
流側(図4における感光体22の最左端方向)には、ミ
ラー66が配置されている。また、ミラー66によるレ
ーザビームの反射方向にはフォトディテクタ68が配置
されている。
【0096】感光体22をその軸線方向に走査するごと
に、ミラー66によって感光体22の最左端方向に進行
するレーザビームが反射されて、フォトディテクタ68
に入射する。すなわち、フォトディテクタ68では、走
査露光装置32による感光体22へのラインごとの照射
開始タイミング(所謂SOS:Start of Scan)を検知
することができるようになっている。
【0097】(LD駆動回路の構成)次に、LD駆動回
路54について図5を用いて説明する。図5には、LD
駆動回路54の回路図が示されている。
【0098】図5に示されるように、LD駆動回路54
には、LD50に所定電流値のバイアス電流を流すため
のバイアス電流源70と、LD50に所定電流値のスイ
ッチング電流を流すためのスイッチング電流源72とが
設けられている。
【0099】バイアス電流源70とスイッチング電流源
72は、抵抗を介してアースされている。また、バイア
ス電流源70とスイッチング電流源72は、各々イネー
ブル(ENB)端子74と接続されており、ENB端子
74からENB信号が入力されることによって機能する
ようになっている(なお、通常は、ENB信号はO
N)。
【0100】バイアス電流源70はLD50と接続され
ている。また、LD50は、オーバーシュートを発生さ
せるためのRLC回路76(後述)を介して、電源端子
78と接続されており、電源端子78から所定電圧が印
加可能されるようになっている。
【0101】すなわち、バイアス電流源70によって、
LD50には、所定電流値のバイアス電流が流れるよう
になっている。なお、このバイアス電流は、LD50が
コヒーレントな光を出力するために必要な閾値電流(図
12参照)未満となるように設定されている。
【0102】また、電源端子78には、LD50と並列
に負荷抵抗(RL)80が接続されている。LD50と
負荷抵抗80は、それぞれnpn型のトランジスタ8
2、84のコレクタと接続されている。トランジスタ8
2、84のエミッタは、共にスイッチング電流源72と
接続され、ベースはスイッチ86と接続されている。ス
イッチ86は、トランジスタ82、84のベース電流を
制御することにより、コレクタからエミッタに流れる電
流のON/OFF制御するようになっている。
【0103】詳しくは、スイッチ86の駆動によって、
トランジスタ82、84の何れか一方のコレクタからエ
ミッタへ、スイッチング電流が流れるようになってい
る。すなわち、スイッチング電流をLD50側に流す
か、負荷抵抗80側に流すかを選択的に切り替え可能と
なっており、LD50側にスイッチング電流が流れる
と、LD50には、前述のバイアス電流とスイッチング
電流を合計した電流値の電流が流れる。
【0104】なお、スイッチング電流の電流値は、バイ
アス電流との和によって、LD50がコヒーレントな光
を出力するために必要な閾値電流を越えるように設定さ
れている。すなわち、スイッチング電流をLD50側に
流すか否かの切り替えによって、LD50が点灯制御さ
れるようになっている。
【0105】スイッチ86は、Video端子88と接
続されている。スイッチ86の駆動、すなわちスイッチ
ング電流をLD50側に流すか否かの切り替えは、Vi
deo端子88からのVideo信号に基づいて行われ
るようになっている。これにより、画像データに基づい
て変調されたレーザビームが生成される。なお、本実施
の形態では、PWM方式による変調が行われる。
【0106】LD50のパッケージ内には、LD50の
出力光量をモニタするためのフォトダイオード(PD)
90が設けられている。PD90は、LD50の出力光
量に対応した電流を出力する。この電流は、電流−電圧
変換器(図示省略)によりモニタ電圧に電圧変換され
て、コンパレータ92のプラス端子側に入力されるよう
になっている。
【0107】コンパレータ92のマイナス側は、基準電
圧端子94と接続されており、基準電圧端子94から所
定の基準電圧が入力されるようになっている。すなわ
ち、コンパレータ92では、モニタ電圧と基準電圧とを
比較し、その結果を出力するようになっている。
【0108】コンパレータ92の出力は、S/H(Samp
le/Hold)回路96と接続され、S/H回路96はスイ
ッチング電流源72と接続されている。S/H回路96
は、コンパレータ92の出力に基づいて、スイッチング
電流源72で設定されているスイッチング電流(電流
値)を変化させ、モニタ電圧が基準電圧と一致するよう
なスイッチング電流を生成するようになっている。
【0109】LD50は、前にも述べたが、閾値電流を
越えるとコヒーレントな光を出力し、その出強度(出力
光量)はLD50を流れる電流(駆動電流)と比例する
特性を有する(図12参照)。したがって、S/H回路
96は、モニタ電圧が基準電圧と一致するようにスイッ
チング電流を変化させることにより、基準電圧で設定さ
れる所定光強度(光量)のレーザビームを出力するよう
に、LD50の光出力制御を行うことができる。
【0110】また、S/H回路96は、S/H(Sample
/Hold)端子98と接続されており、S/H端子98か
らSample信号又はHold信号が入力されるよう
になっている。S/H回路96は、Sample信号が
入力されている期間にLD50の光出力制御を行い、そ
れ以外の期間、すなわちHold信号が入力されている
期間は光出力制御の結果を保持するようになっている。
【0111】なお、Sample信号は、Video信
号による画像の書込み以外の期間、例えば、レーザビー
ムが感光体22のイメージエリア以外を走査している期
間(SOSから把握可能)や、画像形成処理前の期間に
入力されるようになっている。Video信号による画
像の書込み時は、Sample信号が入力されている間
に行われたLD50の光出力制御結果、すなわちモニタ
電圧が基準電圧と一致するように定められたスイッチン
グ電流によってLD50が駆動させられる。
【0112】(RLC回路の構成)次に、RLC回路7
6について説明する。図5に示されているように、RL
C回路76は、コイル100がLD50と直列接続さ
れ、抵抗102、コンデンサ104がLD50と並列接
続されて構成されている。本実施の形態では、このRL
C回路76をオーバーシュート回路として用いる。
【0113】このようなRLC回路76をオーバーシュ
ート回路として用いるためには、前述のように、その応
答特性の解が振動解(虚数解)となるように抵抗102
の抵抗値、コンデンサ104のキャパシタンス、コイル
100のインピーダンスを設定する必要がある。また、
これらの設定値によって、RLC回路76により発生さ
せられるオーバーシュートの特性(形状)も決定される
ので、所望のオーバーシュート形状となるように設定す
る必要がある。以下、これら抵抗102の抵抗値、コン
デンサ104のキャパシタンス、コイル100のインピ
ーダンスの設定について説明する。
【0114】なお、以下では、説明の簡便さのために、
図1に合わせて、抵抗102の抵抗値をR、コンデンサ
104のキャパシタンスをC、コイル100のインピー
ダンスをLとして説明する。また、以下では、画像形成
装置10が、A4レーザプリンタであり、感光体22の
回転速度が21ppm、解像度が1200dpiである
場合を例に説明する。このような性能の画像形成装置1
0の場合、走査露光装置32におけるビデオ周波数は7
0MHz(14nsec/pixel)となる。また、発振周波数が
780nmのLD50を用い、走査域における深度範囲
をある程度確保して光学設計を行った場合は、レーザビ
ーム径は、主走査方向のビーム径Dtが約60μm、副
走査方向のビーム径が約70μmとなる。また、解像度
が1200dpiの場合、そのピッチ(1ドットサイ
ズ)は約21μmとなり、約3倍もレーザビーム径が太
いことになる。
【0115】まず、オーバーシュート形状について説明
する。画像形成装置10では、レーザビームを走査露光
して画像形成を行う時に、21μm移動時間分だけLD
50を点灯することにより1画素を形成する。すなわ
ち、図6に示されるように、LD50は、理論1画素に
対して走査方向にビーム中心が21μm移動して消灯さ
れる。
【0116】したがって、感光体22上では、レーザビ
ームの照射開始から終了までの間に、常にビームが照射
される最重なり部が存在し、この最重なり部では光電効
果が最も大きくプラス電荷が最も多く発生するので、潜
像電位が最も上昇する。現像器38では、前述のように
現像バイアスにより、この潜像電位の任意のレベルをス
レッシュホールド値として現像する。従来は、主走査方
向に1ドット(画素)幅のライン(以下、「1ドットラ
イン」という)を走査した場合と、副走査方向に1ドッ
トラインを走査した場合とでは、感光体ドラム22表面
に形成されたレーザビームの最重なり部の潜像電位の幅
は、図7の斜線部分に示されるように、明らかに差異を
生じてしまう。
【0117】これに対して、LD50の照射開始時にオ
ーバーシュートを発生させた場合の、オーバーシュート
量(所定駆動電流に対するオーバーシュートピーク時の
電流の割合)と、主・副走査方向の1ドットラインの中
央部の潜像電位との関係を図8に示す。
【0118】図8に示されるように、主走査方向のライ
ンの潜像電位は、所定駆動電流時のレーザビームで走査
されるため、オーバーシュート時の電流に関係なく、ほ
ぼ−175Vで一定であった。一方、副走査方向のライ
ンの潜像電位は、オーバーシュート量の増加に伴って潜
像電位が上昇し、オーバーシュート量が約1.4倍のと
きに、主走査方向のラインとほぼ同等の潜像電位が得ら
れた。
【0119】前述のように、現像トナー量は、潜像電位
によって定まるため、オーバーシュートの効果が得ら
れ、且つ現在の回路技術で実現できる現実的な範囲とし
て、オーバーシュート量は、所定駆動電流の約1.1倍
以上で1.7倍以下の範囲とするのが望ましい。また、
図8からも分かるように、オーバーシュート量が1.4
倍程度のときに、略同等幅で主・副走査方向の1ドット
ラインを形成することができるので、1.4倍程度がよ
り好ましい。
【0120】また、図9に示されるように、オーバーシ
ュート幅(所定駆動電流に収束するまでの時間)も、副
走査方向の1ドットラインの幅に影響を及ぼしている。
例えば、1ドットを形成するための照射時間の全てに渡
って、オーバーシュートを発生させてしまうと、図9
(A)の斜線部のように、主走査方向に長い楕円ドット
となるばかりでなく、光強度が強くなるために潜像電位
も上昇してしまい、得られる画像は大きなドットの好ま
しくない画像となってしまう。
【0121】これに対して、オーバーシュート幅を、1
ドットを形成するための照射時間の60%とした場合
は、図9(B)の斜線部のように、ドットが小さくな
り、約35%とした場合には、図9(C)の斜線部に示
されるように、理想サイズの21μmと略同等のドット
とすることができた。すなわち、オーバーシュート幅は
1ドットを形成するための照射時間の60%以下がよ
く、35%程度がより好ましい。
【0122】以下、オーバーシュート量が約1.4倍、
オーバーシュート幅が約35%のオーバーシュート形状
とするためのR、L、Cの設定について説明する。この
オーバーシュート幅とオーバーシュート量の条件を前述
の式(6)に当てはめると、制動係数k、及び共振周波
数Tは、 k=0.2、 T=5nsec となる。この場合の図5のRLC回路76におけるR、
L、Cを式(6)から具体的に求めると、式(6)には
変数が3つ(R、L、C)あるため、一意に定まらない
が、代表的な解を表1に示す。
【0123】
【表1】
【0124】また、制動係数k、及び共振周波数Tを k=0.1、 T=5nsec とした場合に得られる代表的な解を表2に示す。
【0125】
【表2】
【0126】表1、表2にも示されるように、理論的に
は、所望のオーバーシュート形状を得るためのR、L、
Cの組合せは幾つも考えられるが、実際には、前述のよ
うに、LD駆動回路のインピーダンス特性、プリント基
板のインピーダンス特性、LD50自身が持っているイ
ンピーダンス特性がオーバーシュート形状に影響する。
したがって、このような所望のオーバーシュート特性を
実現するための解の中から、LD駆動回路のインピーダ
ンス特性、プリント基板のインピーダンス特性、LD5
0自身が持っているインピーダンス特性を考慮して、よ
り適切な解を選択することによって、RLC回路76の
R、L、Cを設定する必要がある。
【0127】詳しくは、抵抗102はLD50と並列と
なるので、抵抗値Rをあまり小さい値にしない方がよ
い。またインダクタンスLについては、プリント基板の
成分は一度アートワークを決めてしまえばほぼ一定であ
るが、LD50が有するインダクタンス成分(Lw)は
製造時の精度によってバラツキが生じ、このインダクタ
ンス成分のバラツキによって、オーバーシュート特性が
影響を受ける可能性がある(図2参照)。したがって、
コイル100のインダクタンスLは、LD50のインダ
クタンス成分の影響を抑えるために、大きい値の方がよ
い。同様に、コンデンサ104のキャパシタンスCにつ
いても、LD50のキャパシタンス成分(Cd、Cp)
の影響を抑えるために、大きい値の方がよい。なお、一
般にLDのインダクタンス成分はnHオーダであり、キ
ャパシタンス成分は数pF程度である。
【0128】以上のことを考慮すると、表1の代表解の
中では解番号6の解がより適した解であると判断するこ
とができる。したがって、本実施の形態のRLC回路7
6では、R=1500Ω、C=1.32pF、L=0.
4777μHと設定している。
【0129】(作用)次に、本発明の実施の形態の作用
を説明する。まず、画像形成装置10による画像形成処
理の流れを説明する。
【0130】画像形成装置10は、画像の形成が指示さ
れると感光体22が帯電器36によって一様に帯電さ
れ、走査露光装置32によって、画像データに基づいて
PWM方式で変調されたレーザビームが走査露光され
る。これにより、感光体22上に潜像が形成される。感
光体22上に形成された潜像は、現像器38によりトナ
ーが供給されて現像される。現像されたトナー像は転写
用帯電体24によって用紙16に転写される。トナー像
が転写された用紙16は定着器34によって定着処理が
施され画像が形成され、排出トレイ28に排出される。
【0131】次に、走査露光装置32に光源として設け
られたLD50の駆動制御について説明する。このLD
50の駆動制御はLD駆動回路54によって行われる。
【0132】LD駆動回路54には、Video信号に
よる画像書込みが行われていない期間に、Sumple
信号が入力され、S/H回路96によってモニタ電圧と
基準電圧が一致するように、スイッチング電流源のスイ
ッチング電流(電流値)が設定される。スイッチング電
流の設定が終了すると、Hold信号の入力に切り替わ
り、Video信号による画像書込み中はこの設定値が
保持される。これにより、LD50の光出力が所定強度
となるようにセットされる。
【0133】画像書込みが開始されると、Video信
号に基づいて、スイッチング電流をLD50側に流す
か、負荷抵抗80側に流すかが、スイッチ86によって
選択的に切り替えられる。スイッチング電流がLD50
側に流れると、LD50に流れる電流、すなわちLD5
0に供給される駆動電流が、バイアス電流とスイッチン
グ電流を合計した電流値となり閾値電流を越え、LD5
0が点灯する(レーザビームが出力される)。
【0134】ここで、LD50を1画素毎にON/OF
Fした場合の点灯波形を図10に示す。なお、図10
(A)はRLC回路76、すなわちオーバーシュート回
路を用いていない場合、(B)はRLC回路76、すな
わちオーバーシュート回路を用いた場合の点灯波形であ
る。
【0135】図10から、RLC回路76の用いること
により、オーバーシュートが発生していることが分か
る。また、そのオーバーシュート量は約1.5倍、オー
バーシュート幅は約5nsであり、所望のオーバーシュ
ート形状となっている。
【0136】したがって、LD50の点灯開始直後の過
渡期には、RLC回路76の効果により、所定形状(形
態では所定オーバーシュート幅、所定オーバーシュート
量)のオーバーシュートを有する過渡電圧がLD50に
かかり、LD50にはバイアス電流とスイッチング電流
を合計した電流値よりも大きい電流が流れる。すなわ
ち、オーバーシュートに対応してLD50の駆動電流が
一時的に増え、LD50から出力されるレーザビームの
光強度が、所定光強度(本発明の定常の光強度に対応
し、以下、「定常駆動光強度」という)よりも高くな
る。
【0137】これにより、感光体22は定常駆動光強度
よりも強いレーザビームによって露光され(以下、「オ
ーバーシュート露光」という)、感光体22のLD50
の点灯開始位置近傍に生じていた露光量の不足分を補填
することができ、感光体22に深い潜像が形成される。
これにより、感光体22のLD50の点灯開始位置近傍
にも、トナーが十分付着するので、レーザビーム径より
もドットサイズが小さい場合に生じる縦横比の悪化(縦
ラインが細くなってしまうこと)や画像のとびを解消
(改善)することができる。
【0138】また、図11には、点灯パルス幅と実際に
現像されるトナー像の関係が示されている。なお、図1
1(A)はRLC回路76、すなわちオーバーシュート
回路を用いていない場合、(B)はRLC回路76、す
なわちオーバーシュート回路を用いた場合である。
【0139】図11の(A)と(B)を比較すると、実
際に点灯パルス幅を短くしていった場合、オーバーシュ
ート回路を用いた方が、短いパルス幅となっても1ドッ
トの再現性があることが明らかである。また、レーザビ
ーム径よりもドットサイズが小さい場合の縦横比の悪化
及び1ドットの再現性が改善されるので、ハーフトーン
の再現性も実現される。
【0140】ここで、同様な条件で、解像度が1.5倍
の1800dpiになった場合について説明する。この
場合、ビデオ周波数は158MHz(6nsec/pixel)と
なる。そこで、制動係数k、共振周波数Tをそれぞれ、
k=0.2、T=2nsecと設定すると、表3に示さ
れるような代表的な解が得られる。
【0141】
【表3】
【0142】解像度が1800dpiの場合は、表3に
示されるような値にRLC回路76のR、L、Cをそれ
ぞれ設定すればよい。すなわち、解像度が高くなって
も、その解像度に合わせてR、L、Cを設定することに
より、上記1200dpiの場合と同様の効果(図1
0、11参照)を得ることができる。
【0143】まとめると、感光体の露光量によって形成
される潜像の状態が異なることを利用して、定常よりも
光強度を強くして露光することにより、従来では浅く狭
い潜像しか形成することができなかったものを、深く広
い潜像にすることが可能である。そこで、LD点灯開始
時、すなわち立ちあがりの光強度を定常点灯時よりも強
くすることにより、レーザビーム径よりも解像度が小さ
い場合の縦横比、1ドットの再現性、ハーフトーンの再
現性を改善することができる。
【0144】2階以上の線形微分方程式で表され、共振
解を有するオーバーシュート回路の回路特性、すなわち
過渡期にオーバーシュートが発生することを利用するこ
とにより、LD点灯開始時、すなわち立ちあがりの光強
度を定常点灯時よりも強くすることができる。なお、こ
の他にも、例えば、LDを複数設け、LD点灯開始から
所定時間だけ点灯させるLDの数を多くしたり、LDに
電流を流す電流源を複数設け、LD点灯開始から所定時
間だけONする電流源の数を多くする等によって、LD
点灯開始時、すなわち立ちあがりの光強度を定常点灯時
よりも強くすることができる。
【0145】特に、オーバーシュート回路は、抵抗、コ
イル、コンデンサからなるRLC回路で実現でき、構成
が簡単であり、また特別な制御手段も必要としないの
で、安価で実現することができる。また、LD自体やL
ED基板も、抵抗成分、インダクタンス成分、キャパシ
タンス成分を有しており、これらによるLDの初期特性
やLD基板の実装特性を利用することにより、RLC回
路から抵抗、コイル、コンデンサを何れかを省略するこ
とも可能である。
【0146】また、オーバーシュートの形状(オーバー
シュート量、オーバーシュート幅)は、制動係数k、共
振周期Tによって、すなわちR、L、Cの設定値によっ
て定められる。したがって、解像度(書込み密度)、レ
ーザービーム径、書込み速度等に応じてR、L、Cを設
定することにより、常に最適なオーバーシュートの形状
を得ることができる。例えば、解像度が高くなったら、
制動係数kが小さくなるように、高速になったら共振周
期Tが小さくなるように、またレーザービーム径自体の
縦横比によって、オーバーシュートの形状を選択するこ
とで、高品位な画像を得ることができる。
【0147】なお、上記では、電子写真方式の画像形成
装置における一般的なレーザービームスポットの場合、
すなわち主走査方向のビーム径Dtが約60μm、副走
査方向のビーム径Dsが約70μmの場合について(図
18(C)参照)、制動係数k、共振周波数Tを具体的
に設定して説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。
【0148】主走査方向の1ドットラインの幅は、図7
にも示したように副走査方向のビーム径Dsによって決
定されてしまう。したがって、主走査方向のビーム径D
tを太くし、副走査方向のビーム径Dsを細くし、主走
査方向に長いレーザビームスポットとすれば、パルス点
灯幅を短くしていった場合、すなわちより高解像度な画
像形成を行う場合に生じるドット形状の悪化(図11に
示したように、ドット形状が主走査方向に短く、副走査
方向に長くなってしまうこと)を改善することができ
る。
【0149】具体的には、上記で説明した画像形成装置
の場合、Dt/Ds(以下、「扁平比」という)が略
1.25となるようなレーザビームスポットとした場合
に、図9(D)に示すように、1200dpiの理想的
な1ドットサイズや1ドットラインを形成することがで
きた。この扁平比に応じて、オーバーシュート幅を調整
することにより、円に近い形状のドットを形成可能とな
る。また、より細密な例えば1800dpi以上の解像
度で1ドットの再現を得るためには、扁平比が大きい方
が有利であることは言うまでもない。すなわち、1.2
5以上の扁平比が必要である。なお、主・副走査方向の
レーザビーム径に応じて、所望の制動係数k、共振周波
数Tを設定し、設定した制動係数k、共振周波数Tに対
応するR、L、Cを求めればよい。
【0150】また、温度や湿度等の画像形成装置の動作
環境によって、感光体に形成される潜像の状態が異なる
ことが知られている。これを是正するために、動作環境
を検知する検知手段(サーミスタ等)を設け、検知手段
による検知結果に基づいて、定常駆動光量を変化させる
ようにするとよい。これは、例えば、基準電圧を環境温
度に応じて変更することで実現できる。なお、この場
合、オーバーシュート時の光量は、その絶対値は定常駆
動光量の変化に応じて変化するが、定常駆動光量に対す
る割合は一定である。
【0151】また、複数の解像度が選択できる解像度切
替機能を有する画像形成装置では、各解像度において画
質を最適に保つために、RLC回路を構成する複数の素
子のうち、最適化された各素子が解像度の切替に伴って
選択されるようにしてもよい。また、当然ながら、本発
明はカラー画像を形成する画像形成装置にも適用可能で
ある。
【0152】
【発明の効果】上記に示したように、本発明は、レーザ
ービーム径よりドットサイズが小さい解像度において、
高品位の画像を形成することができ、且つ低コストで実
現できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のオーバーシュート回路としてのRL
C回路を説明するための図であり、(A)はRLC回路
の回路図、(B)は(A)の等価回路図、(C)は
(A)のステップ応答シミュレーション結果を示す図で
ある。
【図2】 半導体レーザの特性を説明するための図であ
り、(A)は実際の半導体レーザを示す回路図、(B)
は(A)の等価回路図である。
【図3】 本発明の実施の形態における画像形成装置の
概略構成図である。
【図4】 本発明の実施の形態における走査露光装置の
概略構成図である。
【図5】 本発明の実施の形態におけるLD駆動回路の
回路図である。
【図6】 画像形成装置による1ドットの形成原理を示
す概念図である。
【図7】 オーバーシュート回路を用いない場合に形成
される主・副走査方向の1ドットラインを示す概念図で
ある。
【図8】 オーバーシュート量と主・副走査方向の1ド
ットラインの中央部の潜像電位との関係を示すグラフで
ある。
【図9】 (A)はオーバーシュート幅が100%の場
合、(B)はオーバーシュート幅が60%の場合、
(C)はオーバーシュート幅が35%の場合、(D)は
オーバーシュート幅が35%で且つ主・副走査方向のビ
ームスポット径の比(扁平比)が1.25の場合に形成
されるドット形状を示す概念図である。
【図10】 (A)は従来のLD駆動回路(オーバーシ
ュート回路無し)によってLDを駆動した場合のLDの
出力波形、(B)は図5のLD駆動回路(オーバーシュ
ート回路有り)によってLDを駆動した場合のLDの出
力波形を示す図である。
【図11】 (A)は従来のLD駆動回路(オーバーシ
ュート回路無し)によってLDを駆動した場合に得られ
るトナー像、(B)は図5のLD駆動回路(オーバーシ
ュート回路有り)によってLDを駆動した場合に得られ
るトナー像を示す図である。
【図12】 一般的なLDの出力特性を示す図である。
【図13】 画像形成装置に用いられる一般的なLD駆
動回路を示す回路図である。
【図14】 レーザービームの変調時の光出力波形を示
す図である。
【図15】 パルス幅と平均光量を説明するための図で
ある。
【図16】 スナバ回路(従来技術)を説明するための
図であり、(A)はスナバ回路の回路図、(B)は
(A)の等価回路図である。
【図17】 レーザービーム径と解像度との関係を説明
するための図である。
【図18】 縦横比を説明するための図であり、(A)
は同じドット数で縦ラインと横ラインを形成した画像の
理想状態、(B)はレーザビーム径よりもドットサイズ
が小さい場合に形成される画像を示し、(C)はレーザ
ービームのスポット形状を示す図である。
【図19】 縦横比及び1ドットの再現性が悪化するこ
とを説明するための図である。
【図20】 ハーフトーンの再現性が低下することを説
明するための図であり、(A)は面積階調を説明するた
めの図、(B)、(C)はレーザービーム径よりもドッ
トサイズが小さい場合の1スクリーン内のド塗り潰し状
態を示す図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置 16 用紙(転写体) 24 転写用帯電体(転写手段) 32 走査露光装置(露光手段) 34 定着器 36 帯電器 38 現像器(現像手段) 50 LD(半導体レーザ) 52 回転多面鏡 54 LD駆動回路(半導体レーザ駆動回路) 62 fθレンズ(結像手段) 70 バイアス電流源 72 スイッチング電流源 76、206 RLC回路(光出力制御回路、オーバ
ーシュート回路、光出力制御手段) 80 負荷抵抗 82、84 トランジスタ 86 スイッチ 100、202 コイル 102、200 抵抗 104、204 コンデンサ R 抵抗値 L インダクタンス C キャパシタンス Dt 主走査方向のレーザビーム径 Ds 副走査方向のレーザビーム径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 AA03 AA21 AA33 AA38 CB05 2H045 CA73 CB61 DA24 5C072 AA03 BA16 HA02 HA13 HB02 HB10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に基づいて半導体レーザを点灯
    し、前記半導体レーザから出力されたレーザビームによ
    って感光体を走査露光する走査露光装置であって、 前記レーザビームの1点灯毎に、その立ち上がりの光強
    度を、定常の光強度よりも強くする、 ことを特徴とする走査露光装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体レーザの光出力に、積極的に
    オーバーシュートを発生させることにより、立ち上がり
    の光強度を強くする、 ことを特徴とする請求項1に記載の走査露光装置。
  3. 【請求項3】 レーザビームによって感光体上を走査露
    光する際に、光源として用いられる半導体レーザの駆動
    を制御する半導体レーザ駆動回路であって、 半導体レーザの点灯開始時に、定常の光出力よりも大き
    い出力とし、且つ当該出力を制御する光出力制御回路を
    有する、 ことを特徴とする半導体レーザ駆動回路。
  4. 【請求項4】 前記光出力制御回路が、前記半導体レー
    ザの光出力にオーバーシュートを発生させるオーバーシ
    ュート回路である、 ことを特徴とする請求項3に記載の半導体レーザ駆動回
    路。
  5. 【請求項5】 前記オーバーシュート回路が、少なくと
    もR、L、Cのうちの1つを含んで構成され、2階以上
    の線形微分方程式で表される、 ことを特徴とする請求項4に記載の半導体レーザ駆動回
    路。
  6. 【請求項6】 前記オーバーシュート回路により発生さ
    れるオーバーシュートの形状が、書込み密度、書込み速
    度、前記半導体レーザの主走査方向及び副走査方向のビ
    ーム径のうちの少なくとも1つに基づいて、R、L、C
    の値を設定することにより最適化される、 ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の半導体
    レーザ駆動回路。
  7. 【請求項7】 前記請求項3乃至請求項6の何れか1項
    に記載の半導体レーザ駆動回路によって、画像情報に基
    づいて半導体レーザを点灯し、前記半導体レーザから出
    力され、1点灯毎の立ち上がりの光強度が定常の光強度
    よりも強いレーザビームによって、感光体を走査露光す
    る走査露光装置を有する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 レーザビームによって感光体上に静電潜
    像を形成する露光手段と、トナーによって前記静電潜像
    を静電的に現像し、感光体上にトナー像を形成する現像
    手段と、前記トナー像を転写体に転写し、転写体上に画
    像を形成する転写手段とを備えた画像形成装置におい
    て、 前記露光手段が、前記静電潜像形成時の前記レーザビー
    ムの1点灯毎に、前記レーザビームの立ち上がりの光強
    度を、定常の光強度よりも強くする光出力制御手段を有
    する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記レーザビームの立ち上がりの光強度
    が、1画素を形成する照射時間の60%以下、好ましく
    は略35%で収束し、その最大値が定常の光強度の1.
    1倍以上で且つ1.7倍以下、好ましくは略1.4倍で
    ある、 ことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の画像形
    成装置。
  10. 【請求項10】 前記レーザビームが、結像手段によっ
    て前記感光体上にビームスポットとして結像され、前記
    感光体上に対して相対的に走査されることにより静電潜
    像を形成し、 前記ビームスポットの走査方向の径寸法が、前記走査方
    向に直行する副走査方向の径寸法よりも長い、 ことを特徴とする請求項7乃至請求項9の何れか1項に
    記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記ビームスポットの前記走査方向の
    径寸法が、前記副走査方向の径寸法の1.25倍以上で
    ある、 ことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 温度及び湿度の少なくとも一方を含む
    環境情報を取得する環境情報取得手段と、 前記環境情報取得手段によって取得された前記環境情報
    に基づいて、前記定常の光強度を変更する定常光強度制
    御手段と、 を更に有することを特徴とする請求項7乃至請求項11
    の何れか1項に記載の画像形成装置。
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