JP4349185B2 - 車両監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は、診断装置からの要求に応じて車両情報を処理する車両監視装置に関するものである。
自動車のディーラーや修理工場に調子の悪い車両が持ち込まれたとき、整備員は外観や音をチェックして不具合箇所を特定する。また、不具合箇所が容易に特定できない場合、整備マニュアル,診断装置,自動車メーカへの問い合わせといった様々な手段を使って整備に必要な情報を収集して不具合箇所の特定を行う。整備マニュアルは、車両を製造した自動車メーカが出版して修理工場等に配布し、点検手順等が記載されている。診断装置は、車両にケーブルで接続してECU(Electronic Control Unit) 等から車両情報を読み出すのに用いられ、読み出された情報は診断装置のディスプレイに表示される。また、自動車メーカでは修理工場からの問い合わせに応えるため、オペレータが対応する問い合わせ窓口を設置している場合があり、最新の車両不具合にも対応できる様々な不具合対処方法をアドバイスしている。
また特開2003−114943号公報に開示されているように、修理工場等で点検・修理した情報をデータセンターに集積・統計処理し、適切な診断基準値や故障頻度順にリストアップされた点検項目をデータベース化し、各修理工場にて車両を点検・修理する際に、このデータセンターのデータベースから送付された診断基準値や点検項目を参照して診断・修理することが考えられている。
特開2003−114943号公報
しかし、車両の整備員が車両の不具合に対処し、適切な修理・診断を行うためには、前述のような整備マニュアル,車両情報,自動車メーカへの問い合わせといった複数の情報源に異なる手段でアクセスして、車両の不具合箇所の特定する情報を収集する必要がある。このため、複数の情報源の内、適切な情報源へアクセスするには整備員の経験による選択に依存し、複数の情報源へアクセスする事による煩雑さのため整備員への負担も増大してしまう。そして、車両の不具合判定を行うための手間が増大し、適切な判定を行うまでに時間がかかってしまうという課題がある。
この様な課題を解決するため、本発明では、診断装置と車両監視装置を接続すれば、車両監視装置が適切な情報源と通信接続を確立して情報を収集・加工し、診断装置に提供することを特徴とする。この車両監視装置は、診断装置,ECU,サーバ装置,GPS受信機と通信するためのインタフェースを備え、診断装置から要求を受け付けると、車内LANより取得した車両状態に基づいて通信接続先を選択し、選択された少なくとも1つの接続先から情報を取得して、この取得した情報を前記診断装置に送信する。
そしてこの車両監視装置は、診断装置に送信した情報の履歴を残すためのストレージ装置を備え、サーバ装置から最新の点検手順を取得した場合には、ストレージ装置に蓄積してある最後に診断装置に送信した点検手順とを比較し、点検手順が更新されている場合には点検手順が更新されたことを示す情報を付与して点検手順を診断装置に送信する。また、サーバ装置より取得した最新の異常要因の的中率とストレージ装置に蓄積した最後に診断装置に送信したと異常要因の的中率を比較し、的中率が変化している場合には差分を計算し、最新の異常要因の的中率と前記差分を診断装置に送信する。
この車両監視装置は、2種類のストレージ装置を備え、一方のストレージ装置には車両監視モジュールが取得た車内LAN上を流れる車両状態を示すデータを、GPS受信機で受信した位置情報と日時を付与して格納し、このデータが異常の発生を示すデータであるときには車両で発生した異常の回数を更新し、他方のストレージ装置には一方のストレージ装置の情報を診断装置に送信する際に、その情報に送信日時を付与して格納しておく。また、ストレージ装置に蓄積した情報をサーバ装置に送信して、前記位置情報と日時にもちいて異常発生時の気象情報をサーバ装置より取得し、前記異常の内容とこの気象情報を診断装置に送信する。
本発明の車両監視装置は、診断装置,サーバ装置,ECU等と接続するための複数の通信インタフェースを備え、診断装置からの要求内容,車両状態,通信状態に応じて適切な通信接続先を選択して情報を収集・加工し、診断装置に提供することにより、診断装置を車両監視装置に接続するだけで車両の点検・修理に必要な整備情報を診断装置のディスプレイ上に表示できるるため、整備員の負担を軽減し、迅速な診断・修理を支援することが出来る。
整備員が複数の情報源に異なる手段でアクセスして車両の点検・修理に必要な情報を収集するという目的を、診断装置を車両監視モジュールに接続するという簡単な手順で実現した。
図1は、本発明における車両監視モジュール100を使ったシステム構成例であって、車両監視モジュール100は診断装置110,車内LAN140を介してECU150,160に接続され、無線通信を介してサーバ装置120に接続されている。サーバ装置
120はデータベース130を備え、情報を蓄積することができる。また、サーバ装置はインターネット170に接続され、インターネット170を介して最新の気象情報等を他のサーバ装置から取得することができる。なお、ECU150,160は車内LAN140に接続される機器の一例であり、センサーやモーター等の機器であってもよい。
図2は、本発明における車両監視モジュール100の構成例である。車両監視モジュール100は演算を実行するためのCPU201と、他の装置や周辺機器と情報を授受するためのインタフェースを備える。CPU201はシリアル通信を行うRS−232C
(Recommended Standard 232 C)インタフェース202,203,204を備え、診断装置110,GPS(Global Positioning System)受信機230,開発ツール240と通信することができる。CPU201はフラッシュROM(FROM)205を備え、FROM205にはCPU201で実行するプログラムや他の機器から受信した情報を蓄積することができる。CPU201はATA(AT Attachment) インタフェース206を備え、
HDD250と通信することができる。CPU201はPCMCIA(Personal ComputerMemory Card International Association)インタフェース207,208を備え、携帯電話カード260,無線LANカード270と接続することができる。携帯電話カード260
と無線LANカード270は、サーバ装置120と通信するために用いられる。CPU
201はCAN(Control Area Network)インタフェース209,210を備え、車内
LAN140を介してECU150,160と通信することができる。診断装置110は、整備工場の整備員等が車両を診断するために用いる装置である。GPS受信機230は、位置情報を取得するための装置である。開発ツール240は、車両監視モジュール100のFROM205に格納されるプログラムやデータの書き換え、テストを行うために用いられる。HDD250は大容量のストレージ装置であり、各種履歴情報等を蓄積するのに用いられる。サーバ装置120は、車両の点検手順等の整備に必要な情報を提供する。
ECU150,160は、車両の制御を行うための制御装置であり、車両の制御データやエラー情報を一時的に保存するためのRAMやEEPROMを備える。また、図中には示していないがCPU201はタイマーを備えており、日時に関する情報を取得することができる。なお、図2に示した構成例では、車両監視モジュール100と診断装置110との間の通信にRS−232Cケーブルを用いた例を示しているが、無線通信装置,赤外線通信装置,無線LAN,携帯電話網等の無線通信手段を用いてもよい。
図3は、FROM205に格納されるテーブルの構成例である。車両属性管理テーブル300は、車両や車両を購入した顧客の属性情報を管理し、車台番号301,車種302,車両の製造年月303,車両を購入した顧客を識別するための顧客番号304等が格納される。車両の属性情報は車両を出荷する際に登録され、顧客の属性情報は車両の販売店等において車両の販売時に開発ツール240を使って登録される。異常発生回数管理テーブル350は、その車両における異常の発生回数を部位と現象毎に管理し、異常の発生を検出した部位351,異常の現象352,過去に発生した異常の回数を示す異常履歴353が格納される。過去1日間に発生した異常回数,過去7日間に発生した異常回数,車両を出荷してからの発生した異常の累計を部位と現象毎に管理する。
図4は、HDD250に格納されるテーブルの構成例である。履歴情報管理テーブル
400には、車内LAN140から受信したメッセージに、メッセージを受信した位置
401と時間402を付与して格納する。車内LAN140から受信したメッセージは、メッセージを識別するためのID403とデータ404により構成される。例えば、車速を伝えるメッセージである場合、車速に関する情報であることを示すID403と、その車速を示す数値のデータ404によりメッセージが構成される。ECU150,160間では車両を制御するためのメッセージが常に送受信されている。そして車両監視モジュール100は、CANのインタフェース209,210を介して、車内LAN140上を流れるこれらのメッセージを読み込むことができる。車両監視モジュール100は、これらのメッセージを読み込んでHDD250に格納する。
送信履歴管理テーブル450は、診断装置110に送信した情報の履歴を格納する。この履歴では、車両監視モジュール100から診断装置110に対して情報を送信した日時451と送信した情報を格納したファイルのファイル名称452の関係を管理している。ファイル名称452が示すファイルはHDD250に格納される。車両監視モジュール
100は、診断装置110に情報を送信する際に、送信した情報をファイルとしてHDDに格納すると共に、そのファイル名称452と送信した日時451を送信履歴管理テーブル450に登録する。
図5と図6は、サーバ装置120のデータベース130に格納されるテーブルの構成例である。図5に示す点検手順管理テーブル500は、車両の部位501,現象502,要因503毎に点検手順504を格納している。例えば、車両のエンジンから異音が聞こえる場合、この点検手順管理テーブル500の部位501が「エンジン」で現象502が
「異音」に該当する項目の要因503から、異音を発生させている要因としては減速ギアの異常やローラの異常、クラッチの異常が挙げられる。また点検手順管理テーブル500には、これらの要因に対応して点検手順504が格納されている。これらの点検手順504は、例えば自動車メーカの設計者が車両を出荷する際に予め想定される異常の要因に対応してデータベース130に登録しておき、その後、実際に発生した異常の発生状況や異常が発生した際の整備状況等に基づいて点検手順504を定期的に更新する。
気象情報管理テーブル550は、各地の気象情報を管理し、取得した気象情報553
(天候,温度,湿度)とその日時551,対象となる地域552の情報を格納している。例えば、神奈川県川崎市の2004年7月20日15時から18時の天気は雨、温度は
25度、湿度は82度である(5051)。これらの情報は、気象情報を提供するサーバ装置からインターネット170を介してサーバ装置120に送信され、データベース130に格納される。
図6に示す的中率管理テーブル600は、各部位で発生した減少の要因毎の的中率を格納する。的中率管理テーブル600では、部位601,現象602,要因603と的中率の関係が管理されており、要因603毎に過去の診断結果の累計から算出された最新の的中率604と、概ね一月前に相当する30日前の的中率605に関する情報が保存される。ここで的中率とは、各部位における現象毎の要因の確からしさであり、該当する減少の診断回数に対する診断結果で要因として判定された回数の割合である。例えばエンジンの異音を50回検出した中で診断を行った結果、減速ギアに原因があったと45回判定された場合、的中率は両者の除算により90%と計算できる(6001)。
診断結果ログ管理テーブル650は、診断結果を格納しており、診断を行った車種651,部位652,現象653と、診断を行った結果として分かった要因654、および診断を行った日時655が格納される。例えば、「車種Aのエンジンで異音が検出されたので、2004年7月21日15時30分45に診断を行った結果、要因がローラにあった」という情報が登録される(6051)。日時655は、車両監視モジュール100が送信した診断結果に関する情報を、サーバ装置120で受信した日時である。
図7は、ECU150,160のメモリ上に記憶されるデータの構成例であり、データの項目711と制御データ712によって構成される。エンジンECUの場合、制御データ管理テーブル700には、音響データの周波数成分(7001),エンジンの回転数
(7002),吸入空気の容量(7003),吸気管の圧力(7004)等が記憶される。
図8は、診断装置110の画面構成例である。診断装置110を車両監視モジュール
100に接続すると、診断画面800に車両属性情報810と部位を選択するプルダウンメニュー820が表示される。部位を選択して送信ボタン881を押すと、選択した部位の状態830と現象を選択するためのプルダウンメニュー840が表示される。図8の例はエンジン状態を示しており、エンジンの異常現象(異音,充電不良,エンスト,ノッキング、等),異常現象を過去に検出した回数(過去1日間で検出した回数,過去7日間で検出した回数,過去に検出した回数の累計、等),前回診断装置110を車両監視モジュール100に接続して診断を行った日時、今回診断を行っている日時が表示される。括弧内の数値は、前回診断を行った際に表示された回数と今回の回数との間の差を示している。
現象を選択するプルダウンメニュー840にて現象が選択されると、点検項目850,点検手順860,環境情報870,診断結果入力890が表示される。点検項目850では、現象の要因(減速ギアの異常,ローラの異常,クラッチの異常、等),要因毎の現在の的中率,30日前の的中率,詳細表示ボタン880が表示される。的中率の右側に表示される括弧内の数値は、前回診断を行った際の的中率との差であり、どの程度的中率が変化したのかを示している。これにより、最近の的中率の変動傾向を把握することが出来る。詳細表示ボタン880は、車両状態によって表示される場合と表示されない場合とがあり、車両が走行中でありECUのデータを読み込むのに安全上の問題がある場合には、この詳細表示ボタン880は画面上に表示されない。
点検手順860は、要因毎の点検手順を表示し、該当する要因についての点検手順が更新され前回診断を行った時と手順が変わっている場合には、要因名称の下側に「NEW」が表示される。環境情報870は、異常を検出した日時と場所における気象情報である。選択された部位(エンジン)の選択された現象(異音)は、過去7日間で4回検出されており(830)、この異音が検出された日時と場所における天気,温度,湿度が、サーバ装置120の気象情報管理テーブルから検索されて表示される。例えば、エンジンの異音が最後に検出された日時は2004年7月20日21時31分11秒で検出された場所は川崎市であり(履歴情報管理テーブル400の情報を検索することにより場所が判明する。詳しくは後述する。)、その時の天候は雨、温度は23度、湿度は79度である。診断装置の利用者は、点検手順860に表示された手順に従って点検を行うことにより、発生した現象の要因を特定できる。特定された要因を診断結果入力890に入力する。プルダウンメニュー890により要因を選択し、特記することがあれば備考に記載し、送信ボタン881を押して診断結果を車両監視モジュール100に送信する。
サーバ装置120のデータベース130,FROM205,HDD250,ECU150,160の情報は時々刻々と変化している。例えばサーバ装置120では、多数の車両監視モジュール100から受信した診断結果を元に的中率管理テーブル600と診断結果ログ管理テーブル650を更新しており、点検手順管理テーブル500と気象情報管理テーブル550の情報も設計者や他のサーバ装置からの情報によって更新される。更新ボタン882を押すと、サーバ装置120,FROM205,HDD250,ECU150,
160の最新情報を読み込み、これらの情報を反映した結果が診断画面800に表示される。
図9は、車両の詳しい状態を表示する詳細情報表示画面900の構成例である。詳細表示ボタン880が押されると詳細情報表示画面900が表示される。最初に、図8で選択された部位(この例ではエンジン)のオンライン情報を選択する画面910が表示される。ここではエンジンECUのデータ項目が表示され、音響データ,エンジン回転数,吸入空気量等の中から表示したい詳細情報の項目を選択することができる。表示を希望する詳細情報の項目を選択して表示ボタン930を押すと、詳細なデータが表示される。音響データを選択して表示ボタン930を押した場合、音響データを示す画面920が表示され、詳しい音響データの波形を見て、どのような異常が発生したのかを分析することができる。
図10は、車両監視モジュール100における通常処理を示す処理フロー例である。車両監視モジュール100に電源が投入されると(ステップ1001)、CANインタフェース209を調べて車内LAN140と接続されているか否かを判断する(ステップ1002)。例えば、車内LAN140に接続されたECU150,160は一定時間間隔で車内
LAN140にメッセージを送信しており、車両監視モジュール100は一定時間メッセージを受信しなければ車内LAN140と接続されていないと判断する。車内LAN140と接続されてない場合には処理を終了する。車内LAN140に接続されている場合、車内LAN140を流れているメッセージを受信する(ステップ1003)。ECU150,160にメッセージを送信すると、車両の走行に影響を及ぼす恐れがあるが、車内LAN140を流れているECU150,160からのメッセージを受信するのみであれば、車両の走行に影響を及ぼす恐れはない。車両監視モジュール100は車内LAN140からメッセージを受信すると、GPS受信機230とタイマーから位置と日時を取得する(ステップ1004)。
次に、受信したメッセージのIDとデータを読み込み、メッセージが異常の発生を伝えるメッセージであると判断された場合(ステップ1005)、FROM205の異常発生回数管理テーブル350で受信したメッセージのIDに対応した部位の情報を更新する
(ステップ1006)。メッセージが異常の発生を伝えるメッセージでないと判断された場合(ステップ1005)、メッセージに位置(緯度経度情報)と日時とを付与してHDD250の履歴情報管理テーブル400に格納する(ステップ1007)。ステップ1003からステップ1007の処理は、車両監視モジュール100の電源がOFFになるまで繰り返される(ステップ1008)。具体的には、メッセージはIDとデータにより構成されており、例えばメッセージのIDが0101はエンジンの異音に関するメッセージであることを表し、このメッセージのデータ部分の最初のビットが立っていれば(ビットが
「1」であれば)、異常を検出したことを示しているものとする。エンジンの異音の異常が検出されたことを示すメッセージを受信した場合、FROM205の異常発生回数管理テーブル350の現象352が異音に該当する項目の、過去1日間の回数,過去7日間の回数,累計の値に各々1を加算する(ステップ1006)。また、履歴情報管理テーブル
400に格納されたメッセージと日時の履歴情報から、異常が検出したことを示すメッセージを検索して部位と現象毎にメッセージ数を積算することにより、異常発生回数管理テーブル350を作成することができる。CPU201は、定期的にHDD250から履歴情報管理テーブル400を読み込んで異常発生回数管理テーブル350を作成し、FROM
205に格納されている異常発生回数管理テーブル350と比較し、異常履歴の回数が異なる場合には更新することにより、HDD250の履歴情報管理テーブル400における過去1日間の回数と過去7日間の回数を正しい値にする。
図11と図12は、車両監視モジュール100に診断装置110が接続され、診断装置110から診断要求を受け付ける際の処理フローの例である。図11に示すように、車両監視モジュール100は、診断装置110から診断の要求を伝えるメッセージを受信すると(ステップ1101)、車内LAN140を流れているメッセージの中から車速に関するメッセージを受信して車速を読み取る(ステップ1102)。車速は車両制御の重要なデータであり、車内LAN140上を頻繁に流れているものとする。車速のデータに基づき車両状態を判断し、車両が停止していないと判断される場合、ECU150,160との間でメッセージを送受信してデータを取得することはせず、FROM205,HDD
250,サーバ装置120よりデータを取得する(ステップ1103)。またPCMCIAインタフェース207,208を介して携帯電話カード260,無線LANカード270との間でメッセージを送受信して、通信可能な状態にあるか否か、つまり車両が携帯電話網と無線LANの通信エリア内にいるか否かを判断する。無線LANが通信可能状態にある場合には無線LANカード270をサーバ装置120との通信手段として利用し、無線LANが通信可能状態にない場合には携帯電話カード260をサーバ装置120との通信手段として利用し、両方が通信できない状態にある場合にはサーバ装置120との通信手段は存在しないと判断する(ステップ1104)。
次に、車両監視モジュール100は、FROM205の車両属性管理テーブル300の情報を診断装置110に送信する(ステップ1105)。そして、どの部位を診断するかの指示を診断装置110から受信する(ステップ1106)。受信した指示に基づき、診断する部位に関する情報をFROM205の異常発生回数管理テーブル350から読み込み、前回診断装置110に送信した情報をHDD250の送信履歴管理テーブル450より読み込む。つまり、送信履歴管理テーブル450の最も新しい日時451に対応したファイル名称452が示すファイルから情報を読み込む。異常発生回数管理テーブル350にカウントされている回数と前回診断装置110に送信した異常発生回数管理テーブル
350の回数を各々比較して差を計算し、FROM205の異常発生回数管理テーブル
350の情報,計算の結果、そして前回診断した日時451を診断装置110に送信する(ステップ1107)。次に、異常の現象を診断装置110より受信する(ステップ1108)。
次に図12に示すように、サーバ装置120との通信手段が存在しない場合、つまり
PCMCIAインタフェース207,208を調べてサーバ装置120との通信状態が確立できない場合(ステップ1201)、サーバ装置120と通信できないことを診断装置110に通知し(ステップ1212)、処理を終了する。サーバ装置120との通信手段が存在する場合(ステップ1201)、診断装置110より受信した部位と現象に関する履歴情報をHDD250の履歴情報管理テーブル400より取得する(ステップ1202)。受信した部位と現象に関する履歴情報であるか否かはID403をもとに判断する。
FROM205の車両属性管理テーブル300の情報、診断装置110より受信した部位と現象、HDD250の履歴情報管理テーブル400より取得した履歴情報をサーバ装置120に送信する(ステップ1203)。
サーバ装置120は、これらの情報を受信すると、点検手順管理テーブル500より部位501と現象502が一致する要因503と点検手順504を読み込み、気象情報管理テーブル550より履歴情報の時間と位置が含まれる日時551と地域552を検索して気象情報553を読み込み、的中率管理テーブル600より部位601と現象602が一致する要因603と累計の的中率604、及び30日前の的中率605を読み込み、これらの情報を車両監視モジュール100に送信する。車両監視モジュール100は、サーバ装置120から要因,点検手順,気象情報,的中率を受信し(ステップ1204)、送信履歴管理テーブル450のファイル名称452が示したファイルから読み込んだ前回診断を行った際に診断装置110に送信した情報に含まれる的中率と、サーバ装置120より受信した的中率とを比較して差を計算し、更に、点検手順が変わっていないかを比較し、この的中率の計算結果と点検手順の比較結果、サーバ装置120より受信した要因,点検手順,気象情報,的中率、そしてECU150,160よりデータを取得できるか否かを診断装置110に送信する(ステップ1205)。
前述のように、ECU150,160のデータが取得できない場合(ステップ1206)、オンライン情報の取得ができないことを診断装置110に通知する(ステップ1211)。診断装置110は、この通知を受信すると詳細表示ボタン880を表示しない。ECU150,160のデータが取得できる場合(ステップ1206)、診断装置110より受信した部位を制御するECU150の制御データ管理テーブル700より、予め定められた一定時間の間、定期的にデータを読み込み、これをHDD250に蓄積する(ステップ1207)。HDD250に蓄積したデータを診断装置110に送信する(ステップ1208)。
車両監視モジュール100は、診断結果(要因)を診断装置110より受信し(ステップ1209)、FROM205の車両属性管理テーブル300の車種302、診断装置
110より受信した部位,現象、そして診断結果をサーバ装置120に送信する(ステップ1210)。
図13は、サーバ装置120における的中率の計算方法を示す処理フロー例である。サーバ装置120は、車両監視モジュール100より部位,現象,診断結果(要因)を受信し(ステップ1301)、これらを受信した日時と一緒に診断結果ログ管理テーブル650に格納する(ステップ1302)。また、的中率管理テーブル600の部位601,現象602,要因603が一致する累計の診断回数と診断結果に1を加え、診断結果を診断回数で割ることによって的中率を計算する(ステップ1303)。なお、診断結果ログ管理テーブル650より30日以内のデータでかつ車種,部位,現象が一致するデータを読み込み、そのデータ件数と要因毎の件数を積算し、要因毎の件数をデータ件数で割ることにより、的中率管理テーブル600の30日前の的中率を計算することができる。サーバ装置120は、少ないとも1日に1回は30日前の的中率を計算し、的中率管理テーブル
600の的中率を更新する。
車両がGPS受信機とHDDを備えたカーナビゲーション装置を搭載している場合、本発明による車両監視装置はこれらの機器をカーナビゲーション装置と共有することができ、車両監視装置をカーナビゲーション装置に組み込んで適用することができる。
本発明に係る車両監視モジュールを用いたシステムの構成例である。 本発明に係る車両監視モジュールの構成例である。 FROMに保存されているテーブルの構成例である。 HDDに保存されているテーブルの構成例である。 サーバ装置のデータベースに保存されているテーブルの構成例である。 サーバ装置のデータベースに保存されているテーブルの構成例である。 ECUに保存されているテーブルの構成例である。 診断装置の画面構成例である。 診断装置の画面構成例である。 車両監視モジュールにおける通常の処理フロー例である。 車両監視モジュールにおいて診断要求を受信した時の処理フロー例である。 車両監視モジュールにおいて診断要求を受信した時の処理フロー例である。 サーバ装置において的中率を計算する処理フロー例である。
符号の説明
100…車両監視モジュール、110…診断装置、120…サーバ装置、140…車内LAN、150,160…ECU、205…FROM、230…GPS受信機、250…HDD。

Claims (5)

  1. 診断装置、またはGPS受信機と通信するための第1の通信インタフェースと、少なくとも1つのECUが接続された車内LANと接続する第2の通信インタフェースと、サーバ装置と接続する第3の通信インタフェースとを備えた車両監視装置において、
    車両監視装置は診断装置に送信した情報の履歴を格納するストレージ装置を備え、
    該車両監視装置は、第3の通信インタフェースを介して前記診断装置からの要求を受け付け、
    前記車内LANから取得した車両状態に基づいて前記サーバ装置または前記ECUのいずれを通信接続先とするか選択し、
    選択された少なくとも1つの接続先と接続する通信インタフェースに対して情報を取得する要求を送り、
    当該要求に基づき選択された接続先から取得した情報を前記診断装置に送信すると共に、前記ストレージ装置に当該情報を格納し、
    前記接続先が前記サーバ装置である場合には、該サーバ装置から取得し診断装置に送信する情報と前記ストレージ装置に蓄積した情報とを比較し、該サーバ装置から取得した情報が更新されている場合には該情報と前記ストレージ装置に蓄積した情報との差分を求めて前記診断装置に送信する
    ことを特徴とする車両監視装置。
  2. 請求項1記載の車両監視装置において、
    前記サーバ装置より取得した点検手順と前記ストレージ装置に蓄積した最後に診断装置に送信した点検手順とを比較し、サーバ装置より取得した点検手順が更新されている場合には点検手順が更新されたことを示す情報を付与して点検手順を前記診断装置に送信することを特徴とする車両監視装置。
  3. 請求項1記載の車両監視装置において、
    前記サーバ装置より取得した異常要因の的中率と前記ストレージ装置に蓄積した最後に診断装置に送信したと異常要因の的中率とを比較し、これらの的中率が変化している場合には両者の差分を計算し、サーバ装置より取得した異常要因の的中率と前記差分を診断装置に送信することを特徴とする車両監視装置。
  4. 請求項1に記載の車両監視装置において、前記ストレージ装置は異なる2つの記憶装置で構成され、一の記憶装置には車両で発生した異常の回数を蓄積し、
    車両監視装置は前記第2の通信インタフェースを介して前記車内LANから前記ECUから取得した車両状態を示す情報を取得し、前記取得した情報により異常の発生を検出したときには、該異常の内容と共に前記GPS受信機より受信した位置情報による該異常が発生した位置情報と日時を前記2つの記憶装置の内の他の記憶装置に蓄積し、前記一の記憶装置に記録される異常発生回数を更新することを特徴とする車両監視装置。
  5. 請求項4に記載の車両監視装置において、前記他の記憶装置に蓄積した情報をサーバ装置に送信する際には、前記他の記憶装置に蓄積した情報に付された位置と時間の情報に対応した気象情報を前記サーバ装置より取得し、当該情報の異常内容と取得した気象情報を前記診断装置に送信することを特徴とする車両監視装置。

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