JP4348621B2 - 開閉アーム式クレーンゲーム機 - Google Patents

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Description

本発明は、開閉可能となった複数のアームを有するアームユニットを操作して、景品置き場に置かれた景品をアームユニットで把持して取出口まで運ぶゲームを行う開閉アーム式クレーンゲーム機に関する。
従来から、複数のアームが開閉可能に設けられたアームユニットを操作して、景品置き場に置かれた景品を取出口まで運ぶことができれば、その景品を獲得できるクレーンゲーム機が利用されている。
このようなクレーンゲーム機は、内部の景品が見えるように、景品を収納している景品収納室の側壁部分を透明な板材で形成した筐体を備えたものが一般的である。
そして、景品収納室の天井部分には、奥行き方向及び幅方向の二方向に沿って摺動可能となったスライダ装置が設けられ、このスライダ装置に、前述のアームユニットが上下に昇降可能に吊り下げられている。
景品を運ぶアームユニットとしては、景品を把持する一対のアームと、これらのアームを回動自在に支持するユニット基部と、一対のアームを駆動する駆動機構とを備えたものが知られている。
ここで、一対のアームは、ユニット基部に設けられた回動軸に支持され、この回動軸を中心に回動自在とされ、互いの先端部分が近接離隔可能とされ、これにより、開閉可能な状態でユニット基部に設置されている。また、ユニット基部には、一対のアームが所定の閉鎖位置を超えて閉方向へ回動しないように、前述の閉鎖位置に達した各アームと係合して各アームの動きを制止するストッパが設けられている。
一方、駆動機構は、アームをそれぞれ閉方向へ付勢する捩りスプリングと、捩りスプリングの弾性力に抗してアームを開方向へ移動させるカムと、カムに同軸固定されたギヤを駆動する電動機とを備えたものとなっている。
電動機が開方向に回転すると、カムが捩りスプリングの弾性力に抗してアームを押し、一対のアームが開くようになっている。
逆に、電動機が閉方向に回転すると、捩りスプリングの弾性力により、カムの回動に追従するように、一対のアームが閉じるようになっている。そして、アームを閉方向に移動させていくと、最終的に、各アームは、ストッパに制止され、その位置よりも閉方向にへは移動不可能となる。しかしながら、カムはそのまま閉方向に移動可能なので、カムの先端部分がアームから離れるようになっている。
この際、捩りスプリングは、一端がアームと係合し、他端がカムに同軸固定されたギヤに係止されている。このため、カムの先端部分がアームから離れる位置よりも、さらに閉方向にカムを過回動させると、カムと一体となったギアの回動により、捩りスプリングが弾性変形し、捩りスプリングの弾性力が発生し、アームを閉じる方向の力が増すようになっている。従って、カムの過回動角度を増減することにより、一対のアームが景品を挟む力の加減、換言すると、一対のアームの挟持力の調節が行えるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−239209号公報(図2及び図3)
このようなクレーンゲーム機では、挟持力の調節を行ってアームユニットの挟持力を強化しても、アームユニットの形状等が変化するわけではないので、強化の程度を遊技者に視覚的且つ直感的に認識させることはできない。たとえ、液晶ディスプレイ装置等により、挟持力の強化の程度を数字で表示したとしても、数字が一つ増える毎に、どの程度の強化がなされるのかが不明瞭のままとなるので、強化の程度を遊技者に充分判らせることができない。このため、アームの挟持力の調節機能を付加機能として設け、その付加機能が起動しても、付加機能の起動により、ゲームが遊技者に有利に展開することを遊技者に強くアピールできない、という問題がある。
また、アームユニットのアームで挟めない程大きな景品は、アームユニットの挟持力を強化しても、やはり、アームユニットで把持することが難しいうえ、アームユニットで容易に把持できるようには見えないので、この点からも、付加機能の起動により、ゲームが遊技者に有利に展開することを遊技者に強くアピールできない、という問題がある。
そこで、各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、新たに追加された機能の起動により、ゲームが遊技者に有利に展開することを遊技者に強くアピールできるようになる開閉アーム式クレーンゲーム機を提供することである。
各発明は、前述の目的を達成するためになされたものである。以下に、各発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
第1の発明
(特徴点)
第1の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、第1の発明は、開閉可能となった複数のアーム(30)を有するとともに、景品置き場(5A)に対して移動可能に設けられたアームユニット(3)を備え、このアームユニット(3)を操作して、前記景品置き場(5A)に置かれた景品を、前記アームユニット(3)に把持させて取出口(8A, 8B)まで運ばせるゲームを行う開閉アーム式クレーンゲーム機(1)であって、前記アーム(30)は、長手方向に延びる中空部分を備えた鞘部材(35)と、この鞘部材(30)の内部に挿通される中子部材(36)とを有し、前記鞘部材(35)に対する前記中子部材(36)の移動により、全体が入れ子状に伸縮自在となっていることを特徴とする。
第2の発明
(特徴点)
第2の発明は、前述した第1の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、第2の発明は、前記鞘部材(35)は、円弧状に曲がった略筒状の部材とされ、前記中子部材(36)は、前記鞘部材(35)と同様に円弧状に曲がっている部材となっていることを特徴とする。
第3の発明
(特徴点)
第3の発明は、前述した1又は第2の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、第3の発明は、前記アームユニット(3)として、前記アーム(30)及びこのアーム(30)を揺動駆動するための揺動電動機(51)が取り付けられた本体基部(32)を備えたものが採用され、前記本体基部(32)には、前記アーム(30)に備えられた前記鞘部材(35)の基端が固定された揺動ベース部(41)が揺動可能に取り付けられ、前記揺動ベース部(41)には、前記鞘部材(35)に対して前記中子部材(36)を移動させるための伸縮駆動力を発生する伸縮電動機(81)と、この伸縮電動機(81)の伸縮駆動力を受けて前記中子部材(36)を前記鞘部材(35)に沿って摺動させるリンク機構(82)とが設けられていることを特徴とするものである。
第4の発明
(特徴点)
第4の発明は、前述した第3の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、第4の発明は、棒状に形成されるとともに、その長手方向の中間部分が前記揺動ベース部(41)に回動自在に軸支される軸支部(83A) となっている揺動ロッド部材(83)と、前記伸縮電動機(81)に駆動される駆動軸(81A) に基端部が固定されたクランクアーム(84)とが前記リンク機構(82)に備えられ、前記揺動ロッド部材(83)は、その一方の端部が前記中子部材(36)の基端に回動自在に連結されて前記中子部材(36)を駆動する駆動端部(83B) とされ、他方の端部が前記本体基部(32)に設けられた制止部(37)に制止される被制止部(83C) とされ、且つ、前記駆動端部(83B) 及び前記軸支部(83A) の間に、その長手方向に延びる長孔(83D) が形成されたものとされ、前記クランクアーム(84)は、その先端部が前記揺動ロッド部材(83)の前記長孔(83D) に係合していることを特徴とする。
第5の発明
(特徴点)
第5の発明は、前述した第4の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、第5の発明は、前記揺動電動機(51)と、この揺動電動機(51)に揺動駆動される前記アーム(30)との間には、前記揺動電動機(51)の駆動力を前記アーム(30)に伝達するとともに弾性変形可能となった弾性部材(58)が設けられていることを特徴とするものである。
第6の発明
(特徴点)
第6の発明は、前述した1から5までのいずれかの発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、第6の発明は、先端側に並列に配列されるとともに、前記アーム(30)の長手方向に延びる複数の指部材(36A) と、これらの指部材(36A) の基端側に配置されるとともに当該アーム(30)への駆動力を受ける摺動基部(36B) とが前記中子部材(36)に設けられ、前記摺動基部(36B) には、前記複数の指部材(36A) の基端部(36E) を連結するための連結部(36C) が設けられ、前記複数の指部材(36A) は、互いの先端部(36D) が近接離隔可能となるように、各基端部(36E) が前記摺動基部(36B) の前記連結部(36C) に回動自在に連結され、前記鞘部材(35)の先端部分には、前記複数の指部材(36A) の各々を挿通させる複数の挿通孔(39)が並列に配列された挿通部(35A) が設けられ、前記連結部(36C) に連結された前記複数の指部材(36A) の基端部(36E) の中心間隔は、前記挿通部(35A) に設けられた前記複数の挿通孔(39)の中心間隔よりも小さく設定されていることを特徴とするものである。
第7の発明
(特徴点)
第7の発明は、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、第7の発明は、開閉可能となった複数のアーム(30)を有するとともに、景品置き場(5A)に対して移動可能に設けられたアームユニット(3)を備え、このアームユニット(3)を操作して、前記景品置き場(5A)に置かれた景品を、前記アームユニット(3)に把持させて取出口(8A, 8B)まで運ばせるゲームを行う開閉アーム式クレーンゲーム機(1)であって、前記アーム(30)には、前記景品置き場(5A)に置かれた景品を把持するための指部材(36A) が複数設けられ、これらの指部材(36A) の各々は、互いの先端部(36D) が近接離隔可能となるように、その基端部(36E) が回動自在に前記アーム(30)に取り付けられ、前記指部材(36A) の先端部(36D) が互いに離隔して開いている展開状態及び前記指部材(36A) の先端部(36D) が互いに近接して閉じている収束状態の一方から他方へ移行可能となっていることを特徴とする。
第8の発明
(特徴点)
第8の発明は、前述した第7の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、第8の発明は、前記アーム(30)が、長手方向に延びる中空部分を備えた鞘部材(35)と、この鞘部材(35)の内部に挿通される中子部材(36)とを有し、前記鞘部材(35)に対する前記中子部材(36)の移動により、全体が入れ子状に伸縮自在とされ、前記中子部材(36)は、前記複数の指部材(36A) と、これらの指部材(36A) の基端側に配置されるとともに当該アーム(30)への駆動力を受ける摺動基部(36B) とを備え、前記複数の指部材(36A) は、前記中子部材(36)の先端側に並列に配列されるとともに、その長手方向が前記アーム(30)の長手方向に沿うように配置され、且つ、前記摺動基部(36B) を介して前記アーム(30)に取り付けられ、前記摺動基部(36B) には、前記複数の指部材(36A) の基端部(36E) を連結するための連結部(36C) が設けられ、前記複数の指部材(36A) は、互いの先端部(36D) が近接離隔可能となるように、各基端部(36E) が前記摺動基部(36B) の前記連結部(36C) に回動自在に連結され、前記鞘部材(35)の先端部分には、前記複数の指部材(36A) の各々を挿通させる複数の挿通孔(39)が並列に配列された挿通部(35A) が設けられ、前記連結部(35A) に連結された前記複数の指部材(36A) の基端部(36E) の中心間隔は、前記挿通部(35A) に設けられた前記複数の挿通孔(39)の中心間隔よりも小さく設定されていることを特徴とする。
第1の発明の効果)
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、第1の発明によれば、アームユニットのアームは、鞘部材だけでも充分アームとしての機能、すなわち、景品を挟持して持ち上げる機能を有し、従来からある通常のクレーンゲーム機と同様のゲームを行うことができる。そして、鞘部材の内部から中子部材を繰り出して、アームを伸張させれば、アームで一度に把持できる範囲が大きく拡張されるとともに、アームユニットの形状が大きく変化するので、アームの挟持能力の強化が目視で確認でき、このようにアームが伸張するという付加機能の起動により、ゲームが遊技者に有利に展開することを遊技者に強くアピールすることができる。
また、中子部材が鞘部材の内部に完全に収納され、アームが短縮された状態では挟めない程大きな景品でも、アームを伸張させれば、アームユニットで把持することができるうえ、大きな景品がアームユニットで把持できるようになったことも目視で確認でき、アームの伸張による有利性を遊技者に強くアピールすることができる。
第2の発明の効果)
第2の発明によれば、上記した第1の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、第2の発明によれば、円弧状に曲がっている部材で鞘部材及び中子部材を形成したので、アームは、閉じると円環状を形成し、その円環状の内部に景品を抱え込んで把持することができるので、直線状に延びるアームでは把持することができない大きな球体状の景品でも把持でき、取出口まで運ぶことができる。
第3の発明の効果)
第3の発明によれば、上記した第1の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、第3の発明によれば、揺動ベース部にアームを伸縮するための伸縮機構であるリンク機構と、アームを伸縮駆動する伸縮電動機とを設けたので、本体基部に揺動可能に取り付けられる揺動ベース部に対して、電力を供給すればアームの伸縮動作が可能となり、回転駆動力を伝達するためのトルク伝達機構をアームユニットに設ける必要がなくなる。これにより、アームを開閉させる機構とアームを伸縮させる機構とが錯綜せず、アームユニットの構造を簡単なものにすることができる。
第4の発明の効果)
第4の発明によれば、上記した1又は第2の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、第4の発明によれば、中子部材を伸ばすために、揺動ロッド部材を回動させると、揺動ロッド部材の被制止部は、中子部材に連結された駆動端部とは反対側の端部に設けられているので、揺動ベース部が開方向へ回動していなくとも、それ自体単独でアームの開方向へ回動する。
このため、揺動ロッド部材の軸支部の揺動ベース部における位置及び軸支部から被制止部までの長さ寸法等を適宜設定すれば、中子部材を伸ばした場合、及び、中子部材を縮めた場合のいずれの場合においても、アームの全閉状態における揺動ベース部の被制止部の回動角度位置が同じ位置となるので、本体基部側の制止部を中子部材の伸縮の状態に応じて可動させる構造を採用する必要がなくなり、この点からも、アームユニットの構造を簡単なものにすることができる。
第5の発明の効果)
第5の発明によれば、上記した第4の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、第5の発明によれば、アームが全閉角度位置に到達し、揺動ロッド部材の被制止部がアームユニットの本体基部側の制止部に制止され、アームの回動が規制されても、クランク機構は、弾性部材を弾性変形させながら、アームをさらに閉方向へ過回動することが可能となっている。この際、弾性部材の弾性力は、アームに閉方向の挟持力となる力であり、且つ、クランク機構の過回動角度に対応して増える弾性部材の変位に比例して強くなるので、クランク機構の過回動角度を増減することにより、一対のアームが景品を挟む力の加減、換言すると、一対のアームの挟持力を調節することができる。
第6の発明の効果)
第6の発明によれば、上記した1から5までのいずれかの発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、第6の発明によれば、アームから中子部材としての複数の指部材を繰り出すと、複数の指部材が熊手の爪のように広がるので、アームで一度に把持できる範囲が面状に広がり、且つ、アームの把持が安定し、途中で景品を落としてしまう可能性が低下するうえ、アームユニットの形状が大きく変化するので、アームの挟持能力の向上が目視で確認でき、有利性に展開することを遊技者に強くアピールすることができる。
また、中子部材が鞘部材の内部に完全に収納され、アームが短縮された状態では挟めない程大きな景品でも、アームを伸張させれば、アームユニットで把持することができるうえ、大きな景品がアームユニットで把持できるようになったことも目視で確認でき、アームの伸張による有利性を遊技者により一層強くアピールすることができる。
第7の発明の効果)
第7の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、第7の発明によれば、複数の指部材を展開状態にすれば、複数の指部材が熊手の爪のように広がるので、前述した5の発明と同様に、アームで一度に把持できる範囲が面状に広がり、且つ、アームの把持が安定し、途中で景品を落としてしまう可能性が低下するうえ、アームユニットの形状が大きく変化する。このため、アームの挟持能力の向上が目視で確認でき、有利性に展開することを遊技者に強くアピールすることができる。
第8の発明の効果)
第8の発明によれば、上記した第5の発明と同様の作用・効果を奏することができる。
すなわち、第8の発明によれば、アームから中子部材としての複数の指部材を繰り出すと、複数の指部材が熊手の爪のように広がるので、アームで一度に把持できる範囲が面状に広がり、且つ、アームの把持が安定し、途中で景品を落としてしまう可能性が低下するうえ、アームユニットの形状が大きく変化するので、アームの挟持能力の向上が目視で確認でき、有利性に展開することを遊技者に強くアピールすることができる。
また、中子部材が鞘部材の内部に完全に収納され、アームが短縮された状態では挟めない程大きな景品でも、アームを伸張させれば、アームユニットで把持することができるうえ、大きな景品がアームユニットで把持できるようになったことも目視で確認でき、アームの伸張による有利性を遊技者により一層強くアピールすることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態である一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1〜図7は、本実施形態を示すものである。図1は、本実施形態に係るクレーンゲーム機の全体を示す斜視図、図2は、本実施形態に係るアームユニットを示す拡大正面図、図3は、本実施形態に係るアームユニット内部の支持機構を示す拡大正面図、図4は、本実施形態に係るアームの支持機構を示す拡大平面図、図5は、本実施形態に係るアームの伸縮機構を示す拡大正面図、図6は、本実施形態に係る鞘部材及び中子部材を示す拡大正面図、図7は、本実施形態に係るアームの内部機構を示す拡大側面図である。
(クレーンゲーム機1の概要)
本実施形態に係るクレーンゲーム機1は、図1の如く、略六面体の箱状に形成された筐体2の内部に、伸縮可能なアーム30付のアームユニット3をそれぞれ有する2基のクレーン装置が設けられたものとなっている。
なお、クレーンゲーム機1は、ゲームを開始するにあたり、最初に、複数種類設けられたゲームモードを選択するための抽選を行うものとなっている。具体的には、複数種類のゲームモードとしては、通常のクレーンゲームが行われる通常ゲームモード、アームユニット3の挟持力が強化されたパワーアップゲームモード、アーム30が伸ばされた伸張アームプレイモード、及び、所定時間の間は、任意にアームユニット3を操れるフリープレイモードの四つのゲームモードが用意され、ゲームの開始直後に、クレーンゲーム機1の内部抽選により、四つのゲームモードのうちの一つが選択されるようになっている。
クレーンゲーム機1の筐体2は、その上面が景品を載せるための載置面4Aとなった基部4と、基部4の上方を覆う透明ケース部5とを有するものとなっている。
透明ケース部5の内部は、多数の景品を収納可能となった景品置き場としての景品収納室5Aとなっている。そして、透明ケース部5の天井部5Bには、アームユニット3を幅方向及び奥行き方向のそれぞれに移動させる、図示しない摺動機構と、アームユニット3を昇降させる、図示しない昇降機構とが設けられている。これらの摺動機構及び昇降機構により、アームユニット3は、景品置き場である景品収納室5Aに対して移動可能に設けられたものとなっている。
一方、基部4の正面4Bには、その上端縁に沿って幅方向に延びるとともに、前方に突出した鍔状の突出部10が形成されている。この突出部10の上面は、前述の2基のクレーン装置を操作するための操作パネル12となっている。
この操作パネル12の左側の端部には、その近傍位置をホームポジションとする図中左側のアームユニット3Aの操作を行うための操作用装置6Aが設けられている。
操作用装置6Aは、通常ゲームモード又はパワーアップゲームモードが選択されると使用可能な押しボタン装置7A, 7Bと、フリープレイモードが選択されると使用可能なレバー装置7Cとを備えたものとなっている。
押しボタン装置7Aは、アームユニット3Aをクレーンゲーム機1の幅方向に沿って移動させるための操作を行うものである。押しボタン装置7Bは、アームユニット3Aをクレーンゲーム機1の奥行き方向に沿って移動させるための操作を行うものである。
レバー装置7Cは、アームユニット3Aをクレーンゲーム機1の幅方向及び奥行き方向の両方向について、その移動操作が任意に行えるようになったものである。
ここで、ホームポジションに配置されたアームユニット3Aの直下には、景品を取り出すための取出口8Aが設けられている。また、操作用装置6Aの下方には、取出口8Aと連通した景品払出口9Aが設けられている。
操作用装置6Aでアームユニット3Aを操作し、アームユニット3Aで把持した景品をホームポジションまで搬送し、搬送した景品を取出口8Aの内部に投下できれば、当該景品は、景品払出口9Aから遊技者に対して払い出される、換言すると、遊技者は、景品を景品払出口9Aを通じて受け取れるようになっている。
操作パネル12の右側の端部には、その近傍位置をホームポジションとする図中右側のアームユニット3Bの操作を行うための操作用装置6Bが設けられている。
操作用装置6Bは、操作用装置6Aと同様の構成を備えたものであるので、詳細な説明は省略する。そして、操作用装置6B側のホームポジションに配置されたアームユニット3Bの直下には、操作用装置6A側と同様に、景品を取り出すための取出口8Bが設けられている。また、操作用装置6Bの下方には、取出口8Bと連通した景品払出口9Bが設けられている。
操作用装置6Bでアームユニット3Bを操作し、アームユニット3Bで把持した景品をホームポジションまで搬送し、搬送した景品を取出口8Bの内部に投下できれば、操作用装置6A側と同様に、当該景品は、景品払出口9Bから遊技者に対して払い出される、換言すると、遊技者は、景品を景品払出口9Bを通じて受け取れるようになっている。
(アームユニット3)
アームユニット3は、図2に示すように、開閉可能となった一対のアーム30で景品を把持するものとなっている。また、アームユニット3の正面には、フルカラー対応の液晶ディスプレイ装置31が設けられている。この液晶ディスプレイ装置31は、ゲームモードを選択するために行われる抽選の結果等を表示するものとなっている。
アームユニット3には、図3に示すように、縦長の四角枠状に形成されるとともに、液晶ディスプレイ装置31を裏側から支持している本体基部としてのユニットベース32が備えられている。このユニットベース32には、一対のアーム30を揺動可能に支持する支持機構40と、アーム30を揺動駆動する駆動機構50とが形成されている。
(支持機構40)
一対のアーム30は、図3及び図4に示すように、ユニットベース32に取り付けられた揺動電動機51の駆動力により揺動駆動されるものであり、閉鎖時に互いの先端部分が当接するように、全体が円弧状に湾曲している。
ここで、ユニットベース32には、正面形状が略半円形となった一対の平板部材41A, 41Bを含んで形成された揺動ベース部41が備えられている。そして、各アーム30の基端部分は、揺動ベース部41に固定されている。
ここで、揺動ベース部41の平板部材41A の中心部分には、円筒状に形成された金属製の軸受部材42が設けられている。一方、ユニットベース32には、揺動ベース部41の軸受部材42に対応して回動軸43が設けられている。回動軸43は、揺動ベース部41へ向かって突出し、軸受部材42の内部に挿通されるものとなっている。
また、揺動ベース部41の正面には、揺動電動機51の駆動力を受け、当該駆動力により駆動される被駆動部としての係止ピン34が設けられている。
各揺動ベース部41は、軸受部材42の内部に挿通された回動軸43により軸支されることにより、ユニットベース32に揺動可能に取り付けられている。そして、各係止ピン34に駆動力が与えられることにより、当該揺動ベース部41が揺動され、ひいては、一対のアーム30が開閉されるようになっている。以上において、支持機構40は、揺動ベース部41、回動軸43及び軸受部材42を含んで形成されている。
(駆動機構50)
駆動機構50は、図3及び図4に示すように、前述の揺動電動機51が発生する回転駆動力をクランク機構70で往復運動における直線方向の往復駆動力に変換し、この往復駆動力でアーム30を揺動駆動するものとなっている。
すなわち、ユニットベース32には、その正面に開口されたスライドブロック収納孔32A と、アーム30を揺動駆動する回転駆動力を発生する揺動電動機51と、スライドブロック収納孔32A の長手方向に沿って摺動可能とされたスライドブロック53と、スライドブロック収納孔32A の長手方向に沿ってスライドブロック53の摺動を案内するガイド部としてのガイド溝54と、揺動電動機51の回転駆動力により回転駆動されるとともに、周縁部分がコネクティングロッド55A を介してスライドブロック53に連結されたクランク付ギア55とが設けられている。
これらのうち、スライドブロック53には、スライドブロック53よりも大きな幅寸法を有するスライドベース53A が、その両端縁をスライドブロック53の両端から左右に張り出すように取り付けられている。
ここで、揺動電動機51の出力軸には、小径のピニオンギア51A が固定されている。このピニオンギア51A は、当該ピニオンギア51A よりも大きい直径のクランク付ギア55と噛み合って、揺動電動機51の回転駆動力を減速してクランク付ギア55に伝達している。
クランク付ギア55の周縁部分には、コネクティングロッド55A の一端が回動自在に取り付けられている。そして、コネクティングロッド55A の他端は、スライドブロック53の幅方向における中央部分に回動自在に取り付けられている。
ガイド溝54は、スライドブロック収納孔32A の両側にそれぞれ配置されたガイド部材56とユニットベース32とにより形成されたものとなっている。具体的には、ガイド部材56は、ユニットベース32と対向する側面の一端縁が段付部56A となっている。そして、ガイド部材56をスライドブロック収納孔32A の周縁に沿わせるとともに、その段付部56A をユニットベース32側に向けてユニットベース32に固定することにより、ガイド部材56の段付部56A とユニットベース32との間に、ガイド溝54が形成されているようになっている。
そして、スライドブロック53、及び、ガイド部材56は、ポリアセタール等の自己潤滑性を有する合成樹脂製のものとなっている。これにより、揺動電動機51からの回転駆動力を受けてクランク付ギア55が回転すると、クランク付ギア55の回転駆動力でスムースにスライドブロック53が所定の直線に沿って往復運動するようになっている。
このようなスライドブロック53のスライドベース53Aには、所定の直線に沿って往復運動する往復駆動部としての第1掛止ピン57A 及び第2掛止ピン57B が設けられている。そして、スライドブロック53は、第1掛止ピン57A 及び第2掛止ピン57B と一体となって摺動するものとなっている。これにより、スライドブロック53の摺動方向は、第1掛止ピン57A 及び第2掛止ピン57B の往復運動する方向と一致し、換言すれば、スライドブロック53は、第1掛止ピン57A 及び第2掛止ピン57B の往復運動する方向に沿って摺動するものとなっている。
ここにおいて、クランク機構70は、往復駆動部である掛止ピン57A, 57B の往復運動する方向に沿って摺動可能となったスライドブロック53と、掛止ピン57A, 57B の往復運動する方向に沿ってスライドブロック53の摺動を案内するガイド溝54と、揺動電動機51の回転駆動力により回転駆動されるとともに、先端が長孔52に係合するクランク付ギア55とを含んで構成されている。
また、第1掛止ピン57A 及び第2掛止ピン57B は、アーム30側に設けられた係止ピン34に一端が係止された、後述するコイルバネ58の他端を掛止させるために複数設けられた掛止部となっている。そして、アーム30側の係止ピン34と、第1掛止ピン57A 及び第2掛止ピン57B の一方の間には、揺動電動機の駆動力をアーム30側に伝達するとともに弾性変形可能な弾性体であるコイルバネ58が架け渡されている。換言すれば、第1掛止ピン57A 及び第2掛止ピン57B は、伸縮可能なコイルバネ58により相互に連結されている。
この際、第1掛止ピン57A 及び第2掛止ピン57B は、互いに係止ピン34との距離が相違する位置に設けられている。これにより、コイルバネ58の他端を第1掛止ピン57A 及び第2掛止ピン57B の一方から他方へを掛け替えることにより、コイルバネ58の弾性力は、段階的に調節可能となっている。
以上のようなクランク機構70において、被駆動部である係止ピン34は、開閉するアーム30毎に別個に設けられている。また、スライドブロック53には、往復駆動部である第1掛止ピン57A 及び第2掛止ピン57B が、開閉するアーム30毎に別個に設けられている。具体的には、第1掛止ピン57A 及び第2掛止ピン57B は、一対のアーム30に応じて二組設けられている。そして、アームユニット3には、弾性体として伸張式のコイルバネ58は、アーム30に応じた数、すなわち、2個装着されるようになっている。これらのコイルバネ58の各々は、該当するアーム30に設けられた係止ピン34に一端が係止され、該当するアーム30用に設けられた第1掛止ピン57A 及び第2掛止ピン57B の一方に他端が掛止されるようになっている。
(アーム30の伸縮駆動機構80)
アーム30は、図4及び図5に示すように、長手方向に延びる中空部分を備えるとともに円弧状に曲がった鞘部材35と、この鞘部材35と同様に円弧状に曲がっているとともに鞘部材35の内部に挿通された中子部材36とを有たものとなっている。そして、アーム30は、鞘部材35に対して中子部材36を移動させることにより、全体が入れ子状に伸縮自在となっている。なお、中子部材36は、鞘部材35と同様に円弧状に曲がったものとなっている。そして、揺動ベース部41には、アーム30を伸縮させるために、鞘部材35に対して中子部材36を移動させるために、中子部材36の移動に必要な回転駆動力を発生する伸縮電動機81と、この伸縮電動機81の回転駆動力を受けて中子部材36を鞘部材35に沿って摺動させるリンク機構82とが設けられている。
このうち、リンク機構82は、棒状に形成されるとともに、揺動ベース部41を形成する平板部材41B に回動自在に支持されている揺動ロッド部材83と、伸縮電動機81に駆動されるクランクアーム84とを備えたものとなっている。
揺動ロッド部材83は、図5の如く、その長手方向の中間部分、より詳しく説明すると、図5中下方の端部近傍の部分が、揺動ベース部41に回動自在に軸支される軸支部83A となっている。また、揺動ロッド部材83の一方の端部、具体的には、図5中上方の端部の近傍部分には、中子部材36を駆動する駆動端部としての駆動用長孔83B が形成されている。この駆動用長孔83B には、中子部材36の基端に回動自在に連結されて、中子部材36を駆動する駆動力を当該中子部材36に伝達するようになっている。
揺動ロッド部材83の他方の端部は、アームユニット3の本体基部であるユニットベース32の所定位置に固定された制止部37に制止される被制止部83C となっている。
この被制止部83C は、一対のアーム30が回動駆動され、各アーム30が完全に閉鎖位置に到達すると、ユニットベース32側の制止部37に当接し、それ以上、アーム30が閉方向へ回動するのを制止するものとなっている。このような被制止部83C による制止機能については、後程、アーム30の動作説明とともに詳述する。
揺動ロッド部材83の駆動用長孔83B 及び軸支部83A の間には、揺動ロッド部材83の長手方向に延びる被駆動用長孔83D が形成されている。
クランクアーム84は、伸縮電動機81に駆動される駆動軸81A に基端部84A が固定されたものであり、その先端部が、揺動ロッド部材83に形成された被駆動用長孔83D に回動自在に係合している。これにより、伸縮電動機81の回転駆動力により揺動ロッド部材83が揺動駆動され、揺動ロッド部材83の揺動により、鞘部材35に対して中子部材36が摺動駆動され、以上により、アーム30が伸縮するようになっている。なお、駆動軸81A は、揺動ベース部41を回動自在に支持している回動軸43と同軸となる位置に配置されている。
(アーム30)
鞘部材35は、図5〜図7に示すように、中子部材36を収納するために、内部が中空になった略パイプ状の部材である。
中子部材36は、図7の如く、当該中子部材36の先端側に並列に配列されるとともにアーム30の長手方向に延びる複数の指部材36A と、これらの指部材36A の基端側に配置されるとともに当該アーム30への駆動力を受ける摺動基部36B とを備えたものである。
摺動基部36B には、図5〜図7の如く、複数の指部材36A の基端部36E を連結するための連結部36C が設けられている。
複数の指部材36A は、互いの先端部36D が近接離隔可能となるように、各基端部36E が摺動基部36B 側の連結部36C に回動自在に連結されている。
一方、鞘部材35は、先端部分に挿通部としての開口部35A が形成されたものとなっている。このような鞘部材35の先端部分には、複数の指部材36A と同じ配列方向に配列された複数のピン部材38が設けられている。これらのピン部材38は、鞘部材35の開口部35A を仕切るものとなっている。これらのピン部材38により、鞘部材35の先端部分には、複数の指部材36A の各々を挿通させる複数の挿通孔39が形成されている。
ここで、連結部36C に連結された複数の指部材36A の基端部36E の中心間隔D1は、開口部35A に設けられた複数の挿通孔39の中心間隔D2よりも小さく設定されている。これにより、アーム30は、鞘部材35の内部から外部へ向かって指部材36A が繰り出されると、図7の如く、複数の指部材36A が熊手の爪のように広がるように構成されている。
次に、本実施形態に係るアームユニット3のアーム閉鎖動作について説明する。アームの閉鎖動作を説明するにあたり、まず、アーム30が短縮されるとともに全開となった状態のアームユニット3について説明する。なお、コイルバネ58のスライドブロック53側の端部は、第1掛止ピン57A に掛止されているものとする。
一対のアーム30が全開となった全開状態においては、クランク付ギア55は、図8に示すように、コネクティングロッド55A の一端が連結されている連結部55B が、クランク機構70における下死点位置に相当する回動角度位置、時計の短針で言えば、6時の位置を指す位置に配置されている。これにより、スライドベース53A は、スライドベース53A の摺動範囲における下限位置(図8中最も下方となる位置)Aに配置され、一対のアーム30が全開となった全開状態が形成されるようになっている。
この全開状態において、コイルバネ58は、若干伸張されて張力を生じさせた状態で、係止ピン34及び第1掛止ピン57A の間に架け渡され、これにより、開いた状態のアーム30がガタつかないようになっている。
一方、アーム30が短縮された状態においては、揺動ロッド部材83は、揺動ベース部41に対する相対的な回動範囲における始点としての角度位置Pに配置されている。
換言すると、揺動ロッド部材83が角度位置Pに配置されると、駆動用長孔83B が鞘部材35から最も離れた位置に配置され、中子部材36の先端側に設けられた指部材36A の殆ど全体が鞘部材35の内部に収納され、これにより、アーム30が短くなった短縮状態が形成されるようになっている。
また、アーム30が短縮された状態においては、揺動ロッド部材83は、揺動ベース部41を回動自在に支持している回動軸43を中心とするとともに、揺動ベース部41に対する相対的な回動範囲における始点としての角度位置Sに、その被制止部83C が配置されている。
図8に示す全開状態で、揺動電動機51(図8〜13において図示略)を起動すると、クランク付ギア55が時計方向へ回転駆動され、これにともない、スライドベース53A は、図8中上方向に摺動され、コイルバネ58を引っ張り、コイルバネ58を介して、アーム30に設けられた係止ピン34を押し上げ、一対のアーム30を閉じる方向に回動駆動させる。
そして、クランク付ギア55の連結部55B が、図8に示すように、時計の短針で言う9時の位置まで回動されると、スライドベース53A は、その往復運動における全ストロークの中間位置Bに到達する。すると、アームユニット3は、一対のアーム30の先端が互いに接し、アーム30が完全に閉じた全閉状態となる。
ここで、完全に閉じた全閉状態となった一対のアーム30は、揺動ベース部41に設けられた揺動ロッド部材83の図9中下方に設けられた被制止部83C が、ユニットベース32(図9において図示略)の所定位置に固定された制止部37に当接して制止され、それ以上閉方向へ回動しないようになっている。
また、中間位置Bに配置されたスライドベース53B の第1掛止ピン57A と、揺動ベース部41に設けられた係止ピン34との距離は、全開状態におけるスライドベース53B 側の第1掛止ピン57A と、揺動ベース部41に側の係止ピン34との距離とほぼ同じとなっている。これにより、アーム30の全開状態における張力とほぼ同じ強さの張力がコイルバネ58から得られるようになり、景品を挟持するのに必要な最低限の挟持力である通常把持力が全閉状態のアーム30に与えられるようになっている。この通常把持力は、アームユニット3の通常ゲームモードにおける把持力となる。
図9に示すように、アーム30が完全に閉じてはいるが、スライドベース53A がまだ閉方向へ摺動可能な中間位置Bにある状態において、さらにクランク付ギア55を時計方向へ回転駆動させると、スライドベース53A は、その中間位置Bから、さらに図9中上方へ摺動駆動される。しかしながら、一対のアーム30は、揺動ロッド部材83の被制止部83C が制止部37に制止されて回動することはない。
そして、図10に示すように、クランク付ギア55の連結部55B がクランク機構70における上死点位置、すなわち時計の短針で言えば、12時の位置を指す位置に到達すると、スライドベース53A は、その往復運動におけるストロークの折り返し点となる上限位置Cに到達する。すると、スライドベース53A 側の第1掛止ピン57A と、揺動ベース部41側の係止ピン34との距離は、全開状態における距離から大幅に広がり、コイルバネ58が大きな張力を発生するようになっている。これにより、アームユニット3には、通常把持力よりも大幅に強化された強化把持力が付与されるようになっている。この強化把持力は、アームユニット3のパワーアップゲームモードにおける把持力となる。
次に、図11に示すように、アーム30が伸張されるとともに全開となった状態のアームユニット3について説明する。なお、コイルバネ58のスライドブロック53側の端部は、前述の場合と同様に、第1掛止ピン57A に掛止されているものとする。
図11において、一対のアーム30が全開となった全開状態においては、クランク付ギア55は、アーム30が短縮されているときと同様に、コネクティングロッド55A の連結部55B が、クランク機構70における下死点位置に相当する回動角度位置、時計の短針で言えば、6時の位置を指す位置に配置されている。これにより、スライドベース53A は、スライドベース53A の摺動範囲における下限位置(図11中最も下方となる位置)Aに配置され、一対のアーム30が全開となった全開状態が形成されるようになっている。
この全開状態において、コイルバネ58は、アーム30の短縮時と同様に、若干伸張されて張力を生じさせた状態で、係止ピン34及び第1掛止ピン57A の間に架け渡され、これにより、開いた状態のアーム30がガタつかないようになっている。
一方、アーム30を伸張するために、角度位置Pからアーム30の先端側へ向かって、揺動ロッド部材83の回動が開始されると、アーム30が完全に伸張するまで、揺動ロッド部材83の回動は継続する。そして、揺動ベース部41に対する相対的な回動範囲における終点としての角度位置Qに、揺動ロッド部材83が到達すると、揺動ロッド部材83の回動が完了し、アーム30の伸張も完了する。
換言すると、揺動ロッド部材83は、角度位置Qに配置されると、アーム30の先端に駆動用長孔83B が最も近づいた位置に到達し、中子部材36の先端側に設けられた指部材36A が鞘部材35の内部から繰り出され、これにより、アーム30が伸ばされた伸張状態が形成されるようになっている。
また、アーム30を伸張するために、揺動ロッド部材83が角度位置Qまで回動されると、揺動ロッド部材83の被制止部83C は、揺動ベース部41に対する相対的な回動範囲における終点としての角度位置Tに到達する。換言すると、被制止部83C は、アーム30が回動していないにもかかわらず、あたかも、アーム30が閉方向に回動した如く、回動位置Sから制止部37との距離がより短い角度位置Tに進み、制止部37に近づくようになっている。
図11に示す全開状態で、揺動電動機51(図示略)を起動すると、クランク付ギア55が時計方向へ回転駆動され、これにともない、スライドベース53A は、図11中上方向に摺動され、コイルバネ58を引っ張り、コイルバネ58を介して、アーム30に設けられた係止ピン34を押し上げ、一対のアーム30を閉じる方向に回動駆動させる。
そして、クランク付ギア55の連結部55B が、図12に示すように、時計の短針で言うと8時位置の前後に到達すると、スライドベース53A は、その往復運動の全ストロークにおける中間位置Bよりも手前の中間位置Dに到達する。
ここで、アームユニット3は、アーム30が伸びた分だけ、縮んでいたときよりも少ない回動角度で、一対のアーム30の先端が互いに接し、アーム30が完全に閉じた全閉状態に到達するようになっている。
また、アーム30の伸張時に、制止部37との距離がより短い角度位置Tまで予め進んでいた被制止部83C は、アーム30の回動角度が少なくても、一対のアーム30が全閉状態となるのと同時に、制止部37に当接し、それ以上閉方向へ回動しないように、アーム30の回動を制止するようになっている。
さらに、図12において、中間位置Dに配置されたスライドベース53B の第1掛止ピン57A と、揺動ベース部41に設けられた係止ピン34との距離は、全開状態におけるスライドベース53B 側の第1掛止ピン57A と、揺動ベース部41に側の係止ピン34との距離とほぼ同じとなっている。これにより、アーム30の全開状態における張力とほぼ同じ強さの張力がコイルバネ58から得られるようになり、景品を挟持するのに必要な最低限の挟持力である通常把持力が全閉状態のアーム30に与えられるようになっている。
これにより、伸張アームプレイモードにおいて、アーム30が伸張されたアームユニット3に、通常ゲームモードと同じ把持力が付与されるようになっている。
アーム30が完全に閉じてはいるが、スライドベース53A がまだ閉方向へ摺動可能な中間位置Dにある状態において、さらにクランク付ギア55を時計方向へ回転駆動させると、スライドベース53A は、その中間位置Dから、さらに図12中上方へ摺動駆動される。しかしながら、一対のアーム30は、揺動ロッド部材83の被制止部83C が制止部37に制止されて回動することはない。
そして、図13に示すように、クランク付ギア55の連結部55B がクランク機構70における上死点位置、すなわち時計の短針で言えば、12時の位置を指す位置に到達すると、スライドベース53A は、その往復運動におけるストロークの折り返し点となる上限位置Cに到達する。すると、スライドベース53A 側の第1掛止ピン57A と、揺動ベース部41側の係止ピン34との距離は、全開状態における距離から大幅に広がり、コイルバネ58が大きな張力を発生するようになっている。
これにより、伸張アームプレイモードにおいて、アーム30が伸張されたアームユニット3に、通常把持力よりも大幅に強化された強化把持力が付与されるようになっている。
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、円弧状に曲がった鞘部材35と、鞘部材35の内部に挿通された中子部材36とを有し、鞘部材35に対して中子部材36を移動させることにより、全体が入れ子状に伸縮自在となったアーム30を採用したので、アーム30が短縮されて、ほぼ鞘部材35だけの状態でも、クレーンゲーム機1のアーム30として機能、すなわち、景品を挟持して持ち上げる機能を有し、従来からある通常のクレーンゲーム機と同様のゲームを行うことができる。
そして、鞘部材35の内部から中子部材36を繰り出して、アーム30を伸張すれば、アーム30が一度に把持できる範囲が大きく拡張されるとともに、アームユニット3の形状が大きく変化するので、アーム30の挟持能力の強化が目視で確認でき、このようにアーム30が伸張するという付加機能の起動により、ゲームが遊技者に有利に展開することを遊技者に強くアピールすることができる。
また、アーム30が短縮された状態では挟めない程大きな景品でも、アーム30を伸張させれば、アームユニット3で把持することができるうえ、大きな景品がアームユニット3で把持できるようになったことも目視で確認できるので、アーム30の伸張による有利性を遊技者に強くアピールすることができる。
さらに、揺動ベース部41にアーム30を伸縮するための伸縮機構であるリンク機構82と、アーム30を伸縮駆動する伸縮電動機81とを設けたので、ユニットベース32に揺動可能に取り付けられる揺動ベース部41に電力を供給すればアーム30の伸縮動作が可能となり、回転駆動力を伝達するためのトルク伝達機構等の複雑なメカニズムをアームユニット30に設ける必要がなくなる。これにより、アーム30を開閉させる機構とアーム30を伸縮させる機構とが錯綜せず、アームユニット3の構造を簡単なものにすることができる。
また、揺動ロッド部材83の被制止部83C を、中子部材36に連結された駆動用長孔83B とは反対側の端部に設け、中子部材36を繰り出すために、揺動ロッド部材83を回動させると、揺動ベース部41が開方向へ回動していなくとも、被制止部83C がアーム30の開方向へ独自に進むようにし、これにより、中子部材36を繰り出した場合、及び、中子部材36を縮めた場合のいずれの場合においても、全閉状態における被制止部83C の回動角度位置を同じ位置にすることができる。
これにより、アーム30が伸びたために、アーム30の回動角度が少なくても、伸張状態のアーム30が全閉状態となるのと同時に、被制止部83C が制止部37に当接するようになり、アーム30の伸張時においても、アーム30を適正な全閉位置に制止することができる。
従って、制止部37を中子部材36の伸縮の状態に応じて移動させる必要がなく、かつ、このような制止部37を移動させる複雑な機構を採用する必要がなくなり、この点からも、アームユニット3の構造を簡単なものにすることができる。
さらに、揺動電動機51の駆動力を、この揺動電動機51からアーム30まで駆動力を伝達する駆動力伝達経路の途中に、弾性変形可能となったコイルバネ58を設け、アーム30が全閉角度位置に到達し、揺動ロッド部材83の被制止部83C がユニットベース32側の制止部37に制止され、アーム30の回動が規制されても、クランク付ギア55は、コイルバネ58を弾性変形させながら、さらに閉方向へ過回動することが可能となり、クランク付ギア55を含むクランク機構70は、コイルバネ58の弾性により過回動可能となっている。
この際、コイルバネ58の弾性力は、アーム30に閉方向の挟持力となる力であり、且つ、クランク付ギア55が過回動した角度に対応して増えるコイルバネ58の変位に比例して強くなるので、クランク付ギア55の過回動角度を増減、換言すると、クランク機構70の過回動角度を調節することにより、一対のアーム30が景品を挟む力を加減でき、これにより、一対のアーム30の挟持力を調節することができる。
また、アーム30の鞘部材35の内部に複数の指部材36A を設け、これらの指部材36A を鞘部材35の内部から繰り出すと、複数の指部材36A が熊手の爪のように広がるようにしたので、指部材36A を展開させたアーム30は、一度に把持できる範囲が面状に広がり、且つ、アーム30の把持が安定し、途中で景品を落としてしまう可能性を減らすことができる。
しかも、アームユニット3の形状が大きく変化するので、アーム30の挟持能力の向上が目視で確認でき、有利性に展開することを遊技者に強くアピールすることができる。
また、アーム30が短縮された状態では挟めない程大きな景品でも、アーム30を伸張させれば、アームユニット3で把持することができるうえ、大きな景品がアームユニット3で把持できるようになったことも目視で確認でき、この点からも、アーム30の伸張による有利性を遊技者により一層強くアピールすることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
例えば、アームを揺動駆動する駆動機構としては、電動機が発生する回転駆動力をクランク機構で往復運動における直線方向の往復駆動力に変換するものに限らず、エアシリンダ装置やソレノイド等、往復駆動力を直接出力する操作機を備えたものでもよい。
また、アームとしては、全体が入れ子状に伸縮する伸縮機能、及び、複数の指部材が熊手状に広がる展開機能の両方を有するものに限らず、伸縮機能が省略されたアームを採用してもよい。
すなわち、図14に示すように、アーム30に設けられた鞘部材35の先端部30A には、指部材36A を軸支するための支持軸30B が設けられている。そして、アーム30に設けられた複数の指部材36A は、前述の先端部30A に回動可能に固定、さらに詳しく言えば、互いの先端部36D が近接離隔可能となるように、その基端部36E が回動自在にアーム30の先端部30A に取り付けられている。
これにより、指部材36A は、その先端部36D が互いに離隔して開いている展開状態(図14中実線で示す。)、及び、指部材36A の先端部36D が互いに近接して閉じている収束状態(図14中二点鎖線で示す。)の一方から他方へ移行可能となっている。
ここで、鞘部材35の内部に摺動可能に設けられた摺動部材36B の先端には、図15に示すように、複数設けられた指部材36Aの基端部36E 、及び、これらの指部材36A の各々を軸支するための支持軸30B を全部覆うことができるサイズの係合プレート36F が一体成形されている。この係合プレート36F には、複数設けられた指部材36A の各々に対応した長孔36G が設けられている。
各長孔36G は、その長手方向が摺動部材36B の摺動方向、及び、該指部材36A の回動軌跡である円周の両方と交差するものとなっている。さらに詳しく説明すると、各長孔36G は、該指部材36A の開方向へ進むにしたがい、該指部材36A の回動中心に次第に近づくように、該指部材36A の回動軌跡である円周に対して斜めに延びるものとなっている。
一方、各指部材36A の基端部36E 近傍には、その外周面から支持軸30B と同じ方向へ突出する係合突起36H が設けられている。これらの係合突起36Hは、摺動部材36B の係合プレート36F に設けられた長孔36G の内部に挿通され、係合プレート36Fと係合している。これにより、摺動部材36B が図15中上下に駆動されると、指部材36A が展開状態及び収束状態の一方から他方へ移行するようになっている。
さらに、アームとしては、円弧状に曲がっているものに限らず、直線状に延びるアームでもよく、アームの具体的な形状は、実施にあたり、景品の形態や形状に応じて適宜設定すればよい。
本発明の一実施形態に係るクレーンゲーム機の全体を示す斜視図である。 前記実施形態に係るアームユニットを示す拡大正面図である。 前記実施形態に係るアームユニット内部の支持機構を示す拡大正面図である。 前記実施形態に係るアームの支持機構を示す拡大平面図である。 前記実施形態に係るアームの伸縮機構を示す拡大正面図である。 前記実施形態に係る鞘部材及び中子部材を示す拡大正面図である。 前記実施形態に係るアームの内部機構を示す拡大側面図である。 前記実施形態のアームが短い状態での動作を説明するための正面図である。 前記実施形態の図8の後の動作を説明するための正面図である。 前記実施形態の図9の後の動作を説明するための正面図である。 前記実施形態のアームが長い状態での動作を説明するための正面図である。 前記実施形態の図11の後の動作を説明するための正面図である。 前記実施形態の図12の後の動作を説明するための正面図である。 本発明の変形例に係るアームの内部機構を示す拡大側面図である。 前記変形例の要部を示す拡大側面図である。
符号の説明
1 クレーンゲーム機
3 アームユニット
5A 景品置き場としての景品収納室
8A, 8B 取出口
30 アーム
32 本体基部としてのユニットベース
35 鞘部材
35A 挿通部としての開口部
36 中子部材
36A 指部材
36B 摺動基部
36C 連結部
36D 指部材の先端部
36E 指部材の基端部
37 制止部
39 挿通孔
41 揺動ベース部
51 揺動電動機
58 弾性部材としてのコイルバネ
81 伸縮電動機
81A 駆動軸
82 リンク機構
83 揺動ロッド部材
83A 軸支部
83B 駆動端部としての駆動用長孔
83C 被制止部
83D (被駆動用)長孔
84 クランクアーム

Claims (7)

  1. 開閉可能となった複数のアームを有するとともに、景品置き場に対して移動可能に設けられたアームユニットを備え、このアームユニットを操作して、前記景品置き場に置かれた景品を前記アームユニットに把持させて取出口まで運ばせるゲームを行う開閉アーム式クレーンゲーム機であって、
    前記アームは、長手方向に延びる中空部分を備えた鞘部材と、この鞘部材の内部に挿通される中子部材とを有し、前記鞘部材に対する前記中子部材の移動により、全体が入れ子状に伸縮自在となっており、
    前記アームユニットは、前記アーム及びこのアームを揺動駆動するための揺動電動機が取り付けられた本体基部を備えたものであり、
    前記本体基部には、前記アームに備えられた前記鞘部材の基端が固定された揺動ベース部が揺動可能に取り付けられ、
    前記揺動ベース部には、前記鞘部材に対して前記中子部材を移動させるための伸縮駆動力を発生する伸縮電動機と、この伸縮電動機の伸縮駆動力を受けて前記中子部材を前記鞘部材に沿って摺動させるリンク機構とが設けられていることを特徴とする開閉アーム式クレーンゲーム機。
  2. 前記鞘部材は、円弧状に曲がった略筒状の部材とされ、
    前記中子部材は、前記鞘部材と同様に円弧状に曲がっている部材となっていることを特徴とする請求項1記載の開閉アーム式クレーンゲーム機。
  3. 前記リンク機構には、棒状に形成されるとともに、その長手方向の中間部分が前記揺動ベース部に回動自在に軸支される軸支部となっている揺動ロッド部材と、前記伸縮電動機に駆動される駆動軸に基端部が固定されたクランクアームとが備えられ、
    前記揺動ロッド部材は、その一方の端部が前記中子部材の基端に回動自在に連結されて前記中子部材を駆動する駆動端部とされ、他方の端部が前記本体基部に設けられた制止部に制止される被制止部とされ、且つ、前記駆動端部及び前記軸支部の間に、その長手方向に延びる長孔が形成されたものとされ、
    前記クランクアームは、その先端部が前記揺動ロッド部材の前記長孔に係合していることを特徴とする請求項2記載の開閉アーム式クレーンゲーム機。
  4. 前記揺動電動機と、この揺動電動機に揺動駆動される前記アームとの間には、前記揺動電動機の駆動力を前記アームに伝達するとともに弾性変形可能となった弾性部材が設けられていることを特徴とする請求項3記載の開閉アーム式クレーンゲーム機。
  5. 前記中子部材は、先端側に並列に配列されるとともに前記アームの長手方向に延びる複数の指部材と、これらの指部材の基端側に配置されるとともに当該アームへの駆動力を受ける摺動基部とを備え、
    前記摺動基部には、前記複数の指部材の基端部を連結するための連結部が設けられ、
    前記複数の指部材は、互いの先端部が近接離隔可能となるように、各基端部が前記摺動基部の前記連結部に回動自在に連結され、
    前記鞘部材の先端部分には、前記複数の指部材の各々を挿通させる複数の挿通孔が並列に配列された挿通部が設けられ、
    前記連結部に連結された前記複数の指部材の基端部の中心間隔は、前記挿通部に設けられた前記複数の挿通孔の中心間隔よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の開閉アーム式クレーンゲーム機。
  6. 開閉可能となった複数のアームを有するとともに、景品置き場に対して移動可能に設けられたアームユニットを備え、このアームユニットを操作して、前記景品置き場に置かれた景品を前記アームユニットに把持させて取出口まで運ばせるゲームを行う開閉アーム式クレーンゲーム機であって、
    前記アームには、前記景品置き場に置かれた景品を把持するための指部材が複数設けられ、これらの指部材の各々は、互いの先端部が近接離隔可能となるように、その基端部が回動自在に前記アームに取り付けられ、前記指部材の先端部が互いに離隔して開いている展開状態及び前記指部材の先端部が互いに近接して閉じている収束状態の一方から他方へ移行可能となっていることを特徴とする開閉アーム式クレーンゲーム機。
  7. 前記アームは、長手方向に延びる中空部分を備えた鞘部材と、この鞘部材の内部に挿通される中子部材とを有し、前記鞘部材に対する前記中子部材の移動により、全体が入れ子状に伸縮自在とされ、
    前記中子部材は、前記複数の指部材と、これらの指部材の基端側に配置されるとともに当該アームへの駆動力を受ける摺動基部とを備え、
    前記複数の指部材は、前記中子部材の先端側に並列に配列されるとともに、その長手方向が前記アームの長手方向に沿うように配置され、且つ、前記摺動基部を介して前記アームに取り付けられ、
    前記摺動基部には、前記複数の指部材の基端部を連結するための連結部が設けられ、
    前記複数の指部材は、互いの先端部が近接離隔可能となるように、各基端部が前記摺動基部の前記連結部に回動自在に連結され、
    前記鞘部材の先端部分には、前記複数の指部材の各々を挿通させる複数の挿通孔が並列に配列された挿通部が設けられ、
    前記連結部に連結された前記複数の指部材の基端部の中心間隔は、前記挿通部に設けられた前記複数の挿通孔の中心間隔よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項6に記載の開閉アーム式クレーンゲーム機。
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