JP4345105B2 - スパッタリング用高純度金属Mo焼結ターゲットの製造に原料粉末として用いるのに適した高純度金属Mo粗粒粉末の製造方法 - Google Patents

スパッタリング用高純度金属Mo焼結ターゲットの製造に原料粉末として用いるのに適した高純度金属Mo粗粒粉末の製造方法 Download PDF

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この発明は、例えば液晶ディスプレイに代表されるフラットパネルディスプレイの透明導電膜や電解トランジスターのゲート電極や配線回路などの形成に適応される高純度金属Mo薄膜をスパッタリング法により形成するに際して、ターゲットとして用いられる高純度金属Mo焼結ターゲットの製造に原料粉末として用いるのに適した高純度金属Mo粗粒粉末の製造方法に関するものである。
従来、一般に上記のスパッタリング用高純度金属Mo焼結ターゲットの製造には、原料粉末として高純度金属Mo粉末が用いられており、この高純度金属Mo粉末が、99.99質量%以上の高純度を有し、かつフィッシャー法による粒度測定で2〜4μmの平均粒径(以下、平均粒径はいずれもフィッシャー法により測定した結果を示す)、並びにJIS・R1626に基づくBET値で0.5〜1m/gの比表面積(以下、比表面積はいずれもJIS・R1626に基づくBET値で示す)を有することも知られている。
また、上記の高純度金属Mo粉末が、原料として99.9質量%以上の純度および2〜4μmの平均粒径を有する三酸化モリブデン(以下、MoOで示す)粉末やモリブデン酸アンモニウム塩粉末などを用い、これに水素気流中、500〜700℃の温度に所定時間保持の条件で一次水素還元処理を施して二酸化モリブデン(以下、MoOで示す)粉末を形成し、ついで前記MoO粉末を同じく水素気流中、750〜1100℃の温度に所定時間保持の条件で二次水素還元処理を施して、99.99質量%以上の純度を有する高純度金属Mo粉末とすることにより製造されることも知られている。
特開平2−141507号公報
近年、例えば液晶ディスプレイの高性能化および大型化、さらに薄型化はめざましく、これに対応して、これらの構造部品である透明導電膜や電解トランジスターのゲート電極や配線回路などは著しく高集積化するようになり、このように前記構造部品の集積度が高くなればなるほど、これの形成に適用される高純度金属Mo薄膜の品質にも高い均質性が要求され、特に膜中にできるだけパーティクル(最大径で0.5μm以上の粗大粒)が存在しない薄膜が強く要求されることになるが、上記の従来高純度金属Mo粉末を原料粉末として用いて製造された高純度金属Mo焼結ターゲットを用いて、スパッタリング法により高純度金属Mo薄膜を形成した場合、前記薄膜中のパーティクルを前記構造部品の高集積化に十分満足に対応できる程度に少なくすることができないのが現状である。
そこで、本発明者等は、上述のような観点から、パーティクル発生のきわめて少ない高純度金属Mo薄膜の形成が可能なスパッタリング用高純度金属Mo焼結ターゲットを開発すべく、特にこれの製造に原料粉末として用いられている高純度金属Mo粉末に着目し、研究を行った結果、
(a)スパッタ時のパーティクル発生数と焼結ターゲットの理論密度比との間には密接な関係があり、焼結ターゲットの理論密度比を98%以上にするとパーティクルの発生を著しく減少させることができること。
(b)焼結ターゲットの理論密度比と前記焼結ターゲットの製造に原料粉末として用いられる高純度金属Mo粉末の粒度および比表面積との間にも密接な関係があり、前記高純度金属Mo粉末の平均粒径および比表面積が、上記の通り従来高純度金属Mo粉末のもつ2〜4μmの平均粒径および0.5〜1m/gの比表面積では98%以上の理論密度比をもった焼結ターゲットを製造することはできないが、これを5.54〜7.56μmの平均粒径および0.052〜0.193/gの比表面積をもった粗粒にすると焼結ターゲットの理論密度比を98%以上に高密度化することができること。
(c)上記の従来高純度金属Mo粉末の製造において、モリブデン酸アンモニウム[(NHMoO]溶液に、水酸化ナトリウム水溶液と水酸化カリウム水溶液の所定量を加えて撹拌混合した後、濃縮ろ過して、Na(ナトリウム)とK(カリウム)含有のパラモリブデン酸アンモニウム[3(NHO・7MoO・4HO]とし、ついでこれをか焼して、Na成分を53〜193ppmおよびK成分を37〜146ppmの割合で含有するMoO粉末とすると共に、二次水素還元処理温度を従来の処理温度である750〜1100℃に比して相対的に高温の1150〜1300℃とする以外は同一の条件で高純度金属Mo粉末を製造すると、この結果製造された高純度金属Mo粉末は、水素還元処理中に、前記MoO粉末に配合したNa成分の作用で、粉末が粒成長して粗粒化し、Na成分の配合割合を上記の通り53〜193ppmとした場合に、5.54〜7.46μmの平均粒径および0.052〜0.193/gの比表面積をもった粗粒となり、さらにこの場合K成分の配合割合を37〜146ppmとすると、前記Na成分との共存作用で粉末粒径の均等化(均粒化)が進行し、この粉末均粒化によって高純度金属Mo焼結ターゲットの理論密度比のさらなる向上が見込まれるようになり、しかも相対的に高温の還元温度である1150〜1300℃での前記二次水素還元処理で、不可避不純物と共に、粗粒化添加成分であるNa成分および均粒化添加成分であるK成分が除去されて、Na:7ppm以下およびK:8ppm以下に低減することと相俟って、99.99質量%以上の高純度をもつようになること。
以上(a)〜(c)に示される研究結果を得たのである。
この発明は、上記の研究結果に基づいてなされたものであって、
a)モリブデン酸アンモニウム溶液に、所定量の水酸化ナトリウム水溶液と水酸化カリウム水溶液を加えて撹拌混合した後、濃縮ろ過してNaとK含有のパラモリブデン酸アンモニウムとし、
(b)ついで、これをか焼して、Naを53〜193ppmおよびKを37〜146ppmの割合で含有すると共に、2.71〜3.06μmの平均粒径、および99.9質量%以上の純度を有するNaおよびK含有のMoO 粉末とし、
(c)上記(b)のNaおよびK含有のMoO 粉末に、水素気流中、500〜700℃の範囲内の温度に所定時間保持の条件で一次水素還元処理を施して、MoO 粉末とし、
(d)上記(c)のMoO 粉末に、水素気流中、1150〜1300℃の範囲内の温度に所定時間保持の条件で二次水素還元処理を施す、
以上(a)〜(d)の工程により
(1)粗粒化添加成分であるNaの含有量:ppm以下および均粒化添加成分であるKの含有量:ppm以下、
(2)純度:99.99質量%以上、
(3)平均粒径:5.54〜7.46μm、
(4)比表面積:0.052〜0.193/g、
以上(1)〜(4)の特性を有する、パーティクル発生のきわめて少ない高純度金属Mo薄膜の形成を可能とするスパッタリング用高純度金属Mo焼結ターゲットの製造に原料粉末として用いるのに適した高純度金属Mo粗粒粉末の製造方法に特徴を有するものである。
なお、この発明の方法により製造された高純度金属Mo粗粒粉末においては、上記の通りこれの平均粒径および比表面積と、これを原料粉末として用いて製造されたスパッタリング用高純度金属Mo焼結ターゲットの理論密度比との間には密接な関係があり、前記高純度金属Mo粗粒粉末の平均粒径が5.54μm未満にして、比表面積が0.193/gを越えると、前記スパッタリング用高純度金属Mo焼結ターゲットの理論密度比は98%未満となってしまい、このような理論密度比が98%未満のスパッタリング用高純度金属Mo焼結ターゲットを用いて高純度金属Mo薄膜を形成した場合、前記薄膜中におけるパーティクルの発生数が急激に多くなって、高集積化に満足に対応することができず、一方その平均粒径が7.46μmを越え、かつ比表面積が0.052/g未満の粗粒になり過ぎると、これより製造された前記スパッタリング用高純度金属Mo焼結ターゲットの強度が急激に低下し、スパッタ中にターゲット自体に割れが発生し易くなることから、前記高純度金属Mo粗粒粉末の平均粒径を5.54〜7.46μmにして、比表面積を0.052〜0.193/gと定めたものであり、したがって、この高純度金属Mo粗粒粉末を用いれば、98%以上の高い理論密度比をもった高密度のスパッタリング用高純度金属Mo焼結ターゲットの製造が可能となり、さらにこのスパッタリング用高純度金属Mo焼結ターゲットを用いることによりパーティクル発生のきわめて少ない高純度金属Mo薄膜の形成が可能となるのである。
また、この発明の方法により製造された高純度金属Mo粗粒粉末の製造に際して、上記の通りNa成分のMoO粉末に対する配合割合を前記MoO粉末およびK成分との合量に占める割合で上記の通り53〜193ppmとしたのは、その割合が53ppm未満では粗粒化作用が不十分で、5.54μm以上の平均粒径および0.193/g以下の比表面積を確保することが困難であり、一方その割合が193ppmを越えると、二次水素還元処理で、ppm以下に低減することが困難となり、99.99質量%以上の高純度を確保することができなくなる、という理由によるものであり、さらに上記K成分のMoO粉末に対する配合割合を前記MoO粉末およびNa成分との合量に占める割合で上記の通り37〜146ppmとしたのは、その割合が37ppm未満では均粒化効果が不十分であり、一方その割合が146ppmを越えると、二次水素還元処理で、ppm以下に低減することが困難となり、99.99質量%以上の高純度を確保することができなくなる、という理由によるものである。
さらに、この発明の方法により製造された高純度金属Mo粗粒粉末においては、その純度を99.99質量%以上として、これより製造されるスパッタリング用高純度金属Mo焼結ターゲットが同じく99.99質量%以上の純度をもつようにすることによって、これを用いて成膜される高純度金属Mo薄膜が99.99質量%以上の純度をもつようにしたものであり、この場合前記高純度金属Mo薄膜の純度が99.99質量%未満では、例えば液晶ディスプレイには適用することができないものである。
この発明の方法により製造された高純度金属Mo粗粒粉末は、99.99質量%以上の高純度を有し、かつ98%以上の高い理論密度比をもった高密度のスパッタリング用高純度金属Mo焼結ターゲットの製造を可能とし、さらにこのスパッタリング用高純度金属Mo焼結ターゲットを用いることにより、パーティクルの発生がきわめて少なく、例えば高集積度が要求される液晶ディスプレイなどに適用することができる高純度金属Mo薄膜の形成を可能とするものである。
つぎに、この発明の高純度金属Mo粗粒粉末の製造方法を実施例により具体的に説明する。
モリブデン酸アンモニウム溶液に、所定量の30%水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液および30%水酸化カリウム(KOH)水溶液を加えて撹拌混合した後、濃縮ろ過して、NaおよびK含有のパラモリブデン酸アンモニウムとし、ついでこれを600℃でか焼して、それぞれ表1に示される割合でNaとK成分を含有し、かつ同じく表1に示される平均粒径をもったNaおよびK成分含有の三酸化モリブデン(以下、MoOで示す)粉末を調製し、これに同じく表1に示される条件で一次および二次水素還元処理を施すことにより本発明方法を実施し、本発明高純度金属Mo粗粒粉末(以下、本発明Mo粗粒粉末という)1〜6をそれぞれ製造した。
また、比較の目的で、表1に示される通り原料である上記MoO粉末に対するNaおよびK成分の配合を行わず、かつ二次水素還元処理温度を通常の温度である750〜1100℃とする以外は同一の条件で従来方法を実施し、従来高純度金属Mo粉末(以下、従来Mo粉末という)1〜6をそれぞれ製造した。
また、表1には、この結果得られた本発明Mo粗粒粉末1〜6および従来Mo粉末1〜6のNaおよびK成分の含有量、純度、平均粒径、および比表面積の測定結果を示した。
ついで、この結果得られた本発明Mo粗粒粉末1〜6および従来Mo粉末1〜6のそれぞれを評価する目的で、以下に示す条件で、スパッタリング用高純度金属Mo焼結ターゲットを製造し、さらにこの高純度金属Mo焼結ターゲットを用いてスパッタリング法により高純度金属Mo薄膜を形成し、前記高純度金属Mo薄膜におけるパーティクルの発生状況を観察した。
すなわち、表2に示される通り、上記の本発明Mo粗粒粉末1〜6および従来Mo粉末1〜6のそれぞれを原料粉末として用い、これら原料粉末に、雰囲気圧力:980Paの水素雰囲気中、700℃に2時間保持の条件で水素清浄化処理を施して、粉末表面酸化物を除去し、もって粉末表面酸素量(粉末表面吸着酸素量)で測定して、粉末全体に占める割合で100〜150ppmの範囲内の所定の酸素量に低減した状態で、それぞれ250MPaの圧力でプレス成形して直径:900mm×厚さ:12mmの寸法の円盤状圧粉体とし、この円盤状圧粉体に、圧力:100MPa、温度:1250℃、保持時間:2時間の条件でHIP処理を施して焼結し、さらに機械加工にて直径:890mm×厚さ:10mmの寸法に仕上げることにより本発明高純度金属Mo焼結ターゲット(以下、本発明ターゲットという)1〜6および従来高純度金属Mo焼結ターゲット(以下、従来ターゲットという)1〜6をそれぞれ製造した。
また、同じく表2に示される通り、原料粉末として上記本発明Mo粗粒粉末4を用い、これに200MPaの圧力でCIP(冷間静水圧プレス)処理を施して直径:100mm×高さ:250mmの寸法をもった円柱状圧粉体とし、ついで前記円柱状圧粉体をクラッシャーにて解砕し、目開:2mmの篩にて篩分し、篩下粉末に、上記の条件と同じ条件で水素清浄化処理を施して、粉末表面酸化物を除去し、もって粉末表面酸素量(粉末表面吸着酸素量)で測定して、粉末全体に占める割合で120ppmの酸素量に低減した後、上記の本発明ターゲット1〜6の製造条件と同じ条件で、円盤状圧粉体とし、この円盤状圧粉体にHIP処理を施して焼結し、さらに機械加工を施すことにより本発明高純度金属Mo焼結ターゲット7(以下、本発明ターゲット7という)を製造した。
表2に、この結果得られた本発明ターゲット1〜7および従来ターゲット1〜6の純度および理論密度比の測定結果を示した。
ついで、上記の本発明ターゲット1〜7および従来ターゲット1〜6をそれぞれ純銅製バッキングプレートにろう付けした状態で、直流マグネトロンスパッタリング装置に取り付け、
スパッタガス:Ar、
Arガス雰囲気圧力:0.5Pa、
スパッタ電力:43.5KW、
の条件でスパッタを行い、直径:900mmのガラス板の表面に、全面に亘って厚さ:0.6μmの高純度金属Mo薄膜(以下、Mo薄膜という)を形成した。
この結果得られたMo薄膜について、任意箇所の直径:200mmの面積内に存在する最大径が0.5μm以上のパーティクル数をパーティクルカウンターにて測定した。この測定結果を表2に5ヶ所の平均値で示した。
Figure 0004345105
Figure 0004345105
表1,2に示される結果から、粗粒化添加成分であるNaおよび均粒化添加成分であるKの含有量がそれぞれ7ppm以下および8ppm以下に低減され、かつ99.99質量%以上の高純度を有すると共に、5.54〜7.46μmの平均粒径、並びに0.052〜0.193/gの比表面積を有する本発明Mo粗粒粉末1〜6を用いれば、99.99質量%以上の高純度で、かつ98%以上の理論密度比を有する高密度の本発明ターゲット1〜7を製造することができ、しかも前記本発明ターゲット1〜7を用いれば、パーティクルの発生がきわめて少ないMo薄膜を形成することができるのに対して、99.99質量%以上の高純度ではあるが、平均粒径が2〜4μmにして、比表面積が0.5〜1m/gの従来Mo粉末1〜6を用いて製造された従来ターゲット1〜6は、いずれも98%未満の理論密度比をもつものであり、したがって、前記従来ターゲット1〜6を用いて成膜されたMo薄膜ではパーティクルの発生がきわめて多いものとなっていることが明らかである。
上述のように、この発明の方法により製造された高純度金属Mo粗粒粉末は、これを原料粉末として用いれば、98%以上の理論密度比をもった高密度のスパッタリング用高純度金属Mo焼結ターゲットを製造することができ、かつ前記スパッタリング用高純度金属Mo焼結ターゲットによってパーティクル発生のきわめて少ない高純度金属Mo薄膜の形成も可能となるなど、例えば液晶ディスプレイの高性能化および大型化、さらに薄型化に十分満足に対応できるものである。

Claims (1)

  1. a)モリブデン酸アンモニウム溶液に、所定量の水酸化ナトリウム水溶液と水酸化カリウム水溶液を加えて撹拌混合した後、濃縮ろ過してNa(ナトリウム)とK(カリウム)含有のパラモリブデン酸アンモニウムとし、
    (b)ついで、これをか焼して、Naを53〜193ppmおよびKを37〜146ppmの割合で含有すると共に、フィッシャー法による粒度測定(以下同じ)で2.71〜3.06μmの平均粒径、および99.9質量%以上の純度を有するNaおよびK含有の三酸化モリブデン粉末とし、
    (c)上記(b)のNaおよびK含有の三酸化モリブデン粉末に、水素気流中、500〜700℃の範囲内の温度に所定時間保持の条件で一次水素還元処理を施して、二酸化モリブデン粉末とし、
    (d)上記(c)の二酸化モリブデン粉末に、水素気流中、1150〜1300℃の範囲内の温度に所定時間保持の条件で二次水素還元処理を施す、
    以上(a)〜(d)の工程により
    (1)粗粒化添加成分であるNaの含有量:ppm以下および均粒化添加成分であるKの含有量:ppm以下、
    (2)純度:99.99質量%以上、
    (3)平均粒径:5.54〜7.46μm、
    (4)比表面積:JIS・R1626に基づくBET値で0.052〜0.193/g、
    以上(1)〜(4)の特性を有する、パーティクル発生のきわめて少ない高純度金属Mo薄膜の形成を可能とするスパッタリング用高純度金属Mo焼結ターゲットの製造に原料粉末として用いるのに適した高純度金属Mo粗粒粉末の製造方法。
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