JP4343364B2 - 移動観覧席の繋留装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、体育館、講堂、多目的ホール等に設置されて、使用時には展開姿勢で階段状の観覧席を形成し、不使用時には入子式収納姿勢でほぼ垂直な棚状をなす移動観覧席を、それの後段側の上部で、建築物に設けた収納部に連結する繋留装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建築物の収納部内に収納したこの種の移動観覧席を、高さの最も低い最前段側から順次に進出作動させて展開して、階段状の観覧席を形成するに当たり、それを所定の位置に正確に展開するためには、通常は、移動観覧席の最後段が、それの収納位置から一定量進出変位して着座部を形成したところで、移動観覧席の余剰の進出作動を拘束することが必要であり、また、とくに展開姿勢の移動観覧席が、地震等による振動の発生に起因して変位するのを防止するとともに、揺れるのを抑制することも必要である。
【0003】
そこで従来は、多くは、移動観覧席の最後段の床台のための台車を所定の位置で床面に固定可能とし、加えて、その最後段床台の支柱の上部を、出願人が先に実開昭60−124461号として提案したように、収納部の端壁に連結可能とすることで、移動観覧席の余剰の進出作動を防止するとともに、展開状態の移動観覧席の、地震等に起因する変位および揺れを制限し、この一方で、上記固定を解除し、また連結を解くことで、移動観覧席の、収納部から離れた位置への所要に応じた移動をも担保していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、出願人が先に提案した連結構造は、建屋に設けた収納部51の端壁52に基端部を間接的に枢着されて、フリー時には自重により前方に向け略水平な転倒状態を維持する起立・転倒可能な第1回動アーム53と、最後段の移動床台54の、支柱55の上部に基端部を枢着されて、フリーの時は自重により第1回動アーム53と対向して後方に向け略水平な転倒状態を維持する起立・転倒可能な第2回動アーム56とを具え、第1、第2回動アーム53,56の相対向する先端に、観覧席57と共に第2回動アーム56が後退すると、互いに自動的に係合して以後作業者の解除操作以外では離脱しない状態となる係合部53a,56aを設け、更に観覧席57の最後段の移動床台54の下側に、図7に示すように、それより前段側の移動床台58,59,・・・が退入して来ると、それに応動して、上記係合部53a,56aの係合により相互に突張り合う状態に連結している第1、第2回動アーム53,56を、垂直面内で相互に逆V字状に折畳むべく押し上げ回動させて観覧席57の、建屋収納部51への退入を許容する応動レバー60を設けて構成したものである。
【0005】
このようにここでは、移動観覧席57の、収納部51への収納状態の下では、第1および第2の回動アーム53,56の相互が垂直面内で逆V字状に折畳まれることから、収納部51の奥行きが深い場合、いいかえれば、移動観覧席57の使用時と不使用時との間での、最後段の移動床台54の進退変位量が大きくなって、両回動アーム53,56の長さが長くなる場合には、それらのアーム53,56の逆V字状への折畳みに際して、それらが、収納部51の天井壁面に当接することになるという問題があり、このような問題の発生を回避すべく、第1および第2の回動アーム53,56のそれぞれの取付け位置を、収納部端壁52および支柱55の下方側に移動させた場合には、構造強度上、地震等に際する移動観覧席57の変位を有効に拘束し、振動を十分に緩和等することができないという他の問題があった。
【0006】
この発明は、従来技術のこのような問題点を解決することを課題とするものであり、それの目的とするところは、とくには、相互に連結した二本の揺動アームを水平面内で揺動させることで、収納部の奥行きが深くなってなお、揺動アームと収納部天井壁面との干渉のおそれを十分に除去することができ、従って、移動観覧席の後部を、所要の高さで収納部端壁等に連結することができる移動観覧席の繋留装置を提供するにある。
【0007】
この発明の、移動観覧席の繋留装置は、全体として入子構造をなし、展開姿勢で階段状の観覧席を形成するとともに、収納姿勢でほぼ垂直な棚状をなす移動観覧席の上部を建築物の収納部側に連結するものであり、収納部の、たとえばその端壁に、移動観覧席側へ水平に突出する受け金具を設ける一方で、移動観覧席の後部、たとえば、最後段の可動床台の支柱上部に、第1の揺動アームを水平面内で揺動可能にヒンジ連結するとともに、この第1の揺動アームの遊端側に、第2の揺動アームを水平面内で揺動可能にヒンジ連結し、また、この第2の揺動アームの中間部を中間支柱にヒンジ連結するとともに、両揺動アームの直線状の整列姿勢で、第2の揺動アームの遊端部分を、前記受け金具に掛脱させるロック手段を設けたものである。
【0008】
この繋留装置では、たとえば、中間支柱の、収納部床面への固定下で、収納部内に収納した移動観覧席を、それの前段側床台から順次に展開方向に変位させて、最後段の可動床台を、所定の収納位置から一定量前進させると、第1および第2の揺動アームが相互に直線状に整列することになり、最後段、ひいては、移動観覧席全体のそれ以上の進出変位は、床面に固定した中間支柱によって阻止されるので、その移動観覧席の、展開方向への余剰の移動は十分に防止されることになる。
【0009】
そしてこの場合、第1の揺動アームと直線状に整列した第2の揺動アームの遊端部分を、ロック手段をもって、収納部端壁に設けた受け金具に掛合、たとえばピン連結して、両アームを収納部端壁に強固に連結するとともに、それらのアームの揺動変位を阻止することで、移動観覧席の、展開方向への余剰の移動を一層確実に防止できることはもちろん、地震等に起因する、移動観覧席の各方向への変位および振動のそれぞれを、剛固なロッドの如くに機能する両アームの、耐張、耐圧縮および耐撓曲作用の下に十分に拘束し、また緩和することができる。
【0010】
この一方で、移動観覧席を収納部に収納するに当たっては、それぞれの可動床台を、たとえば、最も高さの低い最前段から高さの高い後段側に向けて順次に後退変位させて、前段側の可動床台を丈高の後段側可動床台の下側に完全に入れ込んで、それらの可動床台を入子配置とするとともに、ロック手段の作用の下に、第2の揺動アームと受け金具との連結を解除して、第1および第2の揺動アームのそれぞれの水平面内での揺動変位を可能とした状態で、収納部からの進出状態にある最後段の可動床台を、他の可動床台とともに、収納部内の所定位置まで後退変位させ、これに伴って、両アームを水平面内で揺動させて、平面視でほぼV字状をなす折れ曲がり形態とする。
【0011】
このように、ここにおける第1および第2の揺動アームは、移動観覧席の幅に対応した十分大きな空間内で水平方向に揺動することから、最後段の可動床台の移動量が大きくなることによって、それぞれのアームの長さが長くなってなお、それらのアームを、最後段床台の支柱の、所期した通りの高さに連結して、収納部の天井壁面へはもちろん、その側壁面への干渉のおそれなしに揺動させることができ、結果として、地震等の発生に対して、とくには展開姿勢の移動観覧席の変位がより効果的に防止され、また、揺動がより十分に緩和されることになる。
【0012】
ところで、この繋留装置において好ましくは、第2の揺動アームの中間部を枢支する中間支柱を可動支柱とする。これによれば、中間支柱の、床面への固定を解除することで、移動観覧席を、その中間支柱およびそれぞれの揺動アームとともに、収納部から離隔した所要の展開位置へ簡単に移動させることができる。
【0013】
なおここで、ロック手段は、収納部側または中間支柱側のいずれかに設けることができ、前者によれば、移動観覧席を、それの収納部から所要の位置へ離隔変位させる場合の重量を低減等できる利点がある。また、後者の場合には、収納部に固定した中間支柱に、ロック手段の他に受け金具を取付けることができ、所要位置へ移動後の移動観覧席に対し、繋留装置の上記機能を十分に発揮させることができる。
【0014】
また好ましくは、直線状に整列した第1および第2の揺動アームを、移動観覧席の収納作動に伴って、水平面内で揺動変位させるアーム折曲げ手段を設ける。
ここでは、アーム折曲げ手段を、たとえば、最後段の可動床台の直前に位置する床台の後退変位に基づいて作動させて、そのアーム折曲げ手段をもって、最後段の可動床台の後退変位とタイミングを合わせて、直線状に整列する第1および第2の揺動アームに、それらの揺動方向の外力を作用させることで、両揺動アームの、所期した通りの折れ曲がりを、常に円滑かつ確実に行わせることができる。
【0015】
ここで、アーム折曲げ手段は、移動観覧席の収納作動に伴って、収納部の端壁側へ変位されるプッシュロッドと、第1の揺動アームの両ヒンジ連結部間に設けられプッシュロッドの配設側へ突出し、プッシュロッドの押圧下で、第1の揺動アームに所定の揺動方向のモーメントを生じさせる突部とで構成することができ、これによれば、アーム折曲げ手段の構造を簡単なものとするとともに、その折曲げ手段、直接的にプッシュロッドを、最後段床台の前段側の床台に関連させて、所要に応じたタイミングで確実に作動させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の実施の形態を図面に示すところに基づいて説明する。
図1はこの発明の実施の形態を、移動観覧席の展開姿勢で示す側面図であり、図2は、移動観覧席の収納姿勢で示す側面図である。
【0017】
建築物1に設けた収納部2から引出されて階段状の観覧席を形成する展開姿勢の移動観覧席3は、各段の可動床台に、起立および倒伏型の椅子4を設置してなり、各椅子4は、移動観覧席3の展開姿勢の下で、図示のように、着座可能な起立状態となる。
【0018】
また、ここにおける移動観覧席3では、それの展開姿勢で、図1に示すように、建築物側に設けた階段状の固定観覧席5に対して一連の階段形状を構成するために、最後段の可動床6を、椅子4が三段に並ぶステップ床台とし、この可動床台6を、側面視で前後に間隔をおく二本の支柱7a,7bで支持する。なお、このような最後段床台6より前段側に位置して、前方に向けて高さが漸減するそれぞれの可動床台8a,8b,8c,・・・はいずれも、その後端部を各一本の支柱9a,9b,9c,・・・で片持ち支持される。ここで、これらの各可動床台8a,8b,8c,・・・の先端部分は、移動観覧席5の展開姿勢の下にては、前段側の可動床台またはその床台用の支柱によって支持することが好ましい。
【0019】
ところで、それぞれの床台用のこのような支柱は、移動観覧席3の幅寸法に応じて、その幅方向の二個所以上に配設されることはもちろんである。また、図に示すところからは明らかではないが、各段の支柱は、前段側にいくにつれて輪距が次第に減少するそれぞれの床台用の台車の後部に立設されており、また、各支柱は、移動観覧席3の展開姿勢で、その基部に配設したロックカム10により、後段側の台車に掛合する。展開姿勢の観覧席3のそれぞれの台車、ひいては、それぞれの可動床台の変位を拘束する各ロックカム10は、移動観覧席3の展開作動により、後段側の台車に設けたストッパに、カム作用をもって自動的に掛合する一方、最前段の可動床台の後退変位により、その可動床台に設けた貫材をもってロックカム10を回動変位させることで、その掛合を自動的に解除される。
【0020】
このような移動観覧席3は、それの不使用時には、それぞれの台車の後退変位に基づいて、最後段の可動床台6の下側に前段側の各可動床台を入子状に入れ込むことで、ほぼ垂直な棚状をなし、そして、その最後段の可動床台6を、建築物1の収納部2内の所定位置まで後退変位させることで、図2に示すような収納姿勢となる。
【0021】
以上のような構成を有する移動観覧席3のためのここにおける繋留装置は、図3に拡大側面図および要部拡大平面図で示すように、建築物1の収納部2の端壁11に、所要の高さ位置から移動観覧席3の側へ水平に突出する受け金具12を設け、この一方で、移動観覧席3の後部、図では、最後段の可動床台6のための後側支柱7bに、第1の揺動アーム13を、ブラケットを介して水平面内で揺動可能にヒンジ連結するとともに、この第1の揺動アーム13の遊端近傍に、第2の揺動アーム14の一端部分を、これまた水平面内で揺動可能にヒンジ連結し、そして、この第2の揺動アーム14の中間部を、収納部端壁11と移動観覧席3との間で、好ましくは、収納部床面に所要に応じて掛脱できる中間支柱15、より正確には中間支柱15に掛け渡した梁材16にヒンジ連結し、さらに、この梁材16に、第1および第2の揺動アーム13,14の直線状の整列状態で、第2の揺動アーム14の遊端部分を受け金具12に掛脱させるロック手段17を設けてなる。
【0022】
ここで、このロック手段17は、たとえば、シリンダロッドを、揺動アーム14の遊端部分および受け金具12のそれぞれの貫通孔に抜き差しするシリンダにより、または、モータ駆動されるピニオンと噛合するラックに、同様に作用するピンを設けたもの等により構成することができ、後者にあっては圧力配管が不要であるので、とくには、中間支柱15を、移動観覧席3とともに、収納部2から大きく移動させることが必要になる場合に有利である。
【0023】
このように構成してなる繋留装置では、中間支柱15、直接的には、図1に示すように、中間支柱15を後端部に設けた台車18を、収納部2の床面19に、ピンもしくはボルト20等をもって固定した状態で、移動観覧席3を、前段側床台からの順次の進出作動に基づいて図示のような展開姿勢として、最後段の可動床台6がそれの進出限位置に達すると、第1および第2の揺動アーム13,14のそれぞれが、図3(b)に示すように直線状に整列し、その可動床台6のそれ以上の進出変位は、第2の揺動アーム14の中間部を連結した中間支柱5によって阻止されるので、移動観覧席3を、所期した通りの位置に常に正確に展開することができる。
【0024】
そして、移動観覧席3のこのような展開姿勢の下で、第1の揺動アーム13に直線状に整列する第2の揺動アーム14の遊端部分を、ロック手段17をもって受け金具12に掛合させることにより、両アーム13,14は、それらの折れ曲がり揺動を拘束されて剛固なロッドの如くに機能し、引張り方向、圧縮方向および曲げ方向のそれぞれの外力に対して高い抗力を発揮するので、移動観覧席3の、展開方向への事後的な余剰変位が確実に防止されることはもちろん、地震等の発生に際して、所要の高さに延在するそれらのアーム13,14にて各方向の変位および振動を効果的に抑制することができる。
【0025】
この一方で、移動観覧席3の収納部2への収納時には、前段側の可動床台からの順次の後退変位によって、それぞれの可動床台を垂直な棚状の入子配置とした後の、最後段の可動床台6の、収納部内への進入に当たっては、第1および第2のそれぞれの揺動アーム13,14を、ロック手段17の予めの解除の下で、図3(b)に矢印aおよびbで示すように水平面内で揺動させ、その可動床台6が、図2に示すようなそれの後退限位置に達したときに、両アーム13,14の相互を、図4に要部を平面図で示すようにほぼV字状に折曲げさせることで、それぞれのアーム13,14の長さが長い場合にあっても、それらのアーム13,14を、移動観覧席3の幅に応じた広さの、大きな水平方向スペース内で、収納部壁面との干渉のおそれなしに揺動させることができる。
従って、ここでは、最後段の可動床台6の進退変位量が大きく、それぞれのアーム13,14の長さが長くなる場合にも、それらのアーム13,14を所要の高さで支柱7bに連結することで、とくには展開姿勢の移動観覧席3の、地震等に起因する変位および振動を効果的に抑制することができる。
【0026】
ところで、移動観覧席3のこのような収納作動に伴う第1および第2の揺動アーム13,14の、上述したような一定方向の水平揺動を常に円滑かつ確実ならしめるべく、ここでは、移動観覧席3の収納作動に基づいて自動的に作動して、両揺動アーム13,14に揺動変位のきっかけを与えるアーム折曲げ手段を設ける。
【0027】
このアーム折曲げ手段は、図3に示すように、最後段の可動床台6の、前後二本の支柱7a,7bを連結する水平固定リンク21に、二本の等長の懸垂リンク22をもって揺動リンク23を垂下させて平行リンク機構を構成するとともに、その揺動リンク23に、第1の揺動アーム13の側部に位置して、それと平行に延びるプッシュロッド24を一体的に設け、また、その揺動リンク23の前方側の端縁を、最後段の可動床台6の直前に位置する可動床台8aの後退限近傍で、その床台8aの後端部に横架した貫材25と当接する位置に配置し、そして、第1の揺動アーム13の両ヒンジ連結部間に、プッシュロッド24側へ突出して、そのプッシュロッド24の後退方向の推力を、第1の揺動アーム13の押込み方向の力に変換する突部26を設けることによって構成する。
【0028】
このようなアーム折曲げ手段では、可動床台8aの後退限近傍位置でそれに当接した揺動リンク23が、その可動床台8aの後退限位置までの移動によって、たとえば図2に示すように、水平固定リンク21に対して後方側へ揺動されると、揺動リンク23と一体をなすプッシュロッド24が、その揺動量と対応する量だけ後退変位して、第1の揺動アーム13に設けた突部26を、好ましくはその後端部に設けた傾斜面24aをもって押込むべく機能し、これにより、その揺動アーム13に、支柱7bに対するヒンジ連結部の周りでの揺動モーメントを発生させることができる。
【0029】
従って、このような揺動モーメントの発生に幾分先だって、最後段の床台6の支柱7a,7bに対するロックを解除して、その床台6の後退変位を許容することで、プッシュロッド24の、上述のような、後退変位をもって、第1の揺動アーム13、ひいては、両揺動アーム13、14を所定の揺動方向へ若干量変位させることができ、これにより、その後に続く、最後段床台6の後退変位に当っては、両アーム13、14の、先に述べたような所定の揺動変位を、常に円滑にかつ確実に行わせることができる。
【0030】
なおこの場合、リンク23の前方側の端部には、位置調整可能なねじ部材を設けることが、その揺動リンク23の、作動タイミングを調節する上で好ましく、また、少なくとも一方の揺動アーム、図では第2の揺動アーム14に、直線状に整列した揺動アーム13、14の、所期しない方向への揺動を阻止するストッパ28を設けることが好ましい。
【0031】
以上のようにして展開および収納を行うことができるこの移動観覧席3は、それを建築物1の収納部2から離隔した位置で使用する場合は、中間支柱15の収納部床面19に対する固定ボルト20を抜き取って、その中間支柱15、ひいては、それを立設した台車18の変位を許容することで、たとえば、図5に示すような、移動観覧席3の収納姿勢で、またはそれの展開姿勢で、その移動観覧席3を、所要の設置位置まで容易に移動させることができる。
【0032】
【発明の効果】
かくして、この発明によれば、移動観覧席の、収納部側への連結を司る第1および第2の揺動アームのそれぞれを水平面内で揺動させることで、最後段の床台の移動量が大きくなっても、それらの揺動アームの、収納部壁面との干渉を十分に防止することができ、これがため、第1および第2の揺動アームを、移動観覧席の所要の高さに連結して、地震等に起因する、とくには展開姿勢の移動観覧席の、変位および振動を効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態を移動観覧席の展開姿勢で示す側面図である。
【図2】 この発明の実施の形態を移動観覧席の収納姿勢で示す側面図である。
【図3】 繋留装置の拡大側面および要部平面図である。
【図4】 第1および第2の揺動アームの折れ曲がり状態を示す平面図である。
【図5】 移動観覧席の収納部からの取出し例を示す側面図である。
【図6】 従来装置をアームの分離状態で示す拡大側面図である。
【図7】 従来装置をアームの折れ曲がり状態で示す拡大側面図である。
【符号の説明】
1 建築物
2 収納部
3 移動観覧席
4 椅子
5 固定観覧席
6,8a,8b,8c 可動床台
7a,7b,9a,9b,9c 支柱
10 ロックカム
11 端壁
12 受け金具
13 第1の揺動アーム
14 第2の揺動アーム
15 中間支柱
16 梁材
17 ロック手段
18 台車
19 床面
20 ボルト
21 水平固定リンク
22 懸垂リンク
23 揺動リンク
24 プッシュロッド
24a 傾斜面
25 貫材
26 突部

Claims (5)

  1. 全体として入子構造をなし、展開姿勢で階段状の観覧席を形成する移動観覧席の上部を、建築物の収納部側に連結する繋留装置であり、
    収納部に、移動観覧席側へ水平に突出する受け金具を設け、移動観覧席の後部に、第1の揺動アームを水平面内で揺動可能にヒンジ連結するとともに、この第1の揺動アームの遊端側に、第2の揺動アームを水平面内で揺動可能にヒンジ連結し、この第2の揺動アームの中間部を中間支柱にヒンジ連結するとともに、両揺動アームの直線状整列姿勢で、第2の揺動アームの遊端部分を、前記受け金具に掛脱させるロック手段を設けてなる移動観覧席の繋留装置。
  2. 前記中間支柱を可動支柱としてなる請求項1に記載の移動観覧席の繋留装置。
  3. 前記ロック手段を、収納部側もしくは中間支柱側に設けてなる請求項1もしくは2に記載の移動観覧席の繋留装置。
  4. 直線状に整列した第1および第2の揺動アームを、移動観覧席の収納作動に伴って、水平面内で揺動変位させるアーム折曲げ手段を設けてなる請求項1〜3のいずれかに記載の移動観覧席の繋留装置。
  5. アーム折曲げ手段を、移動観覧席の収納作動に伴って、収納部の端壁側へ変位されるプッシュロッドと、第1の揺動アームの両ヒンジ連結部間に設けられて、プッシュロッドの押圧下で、第1の揺動アームに、それの揺動方向のモーメントを生じさせる突部とで構成してなる請求項1〜4のいずれかに記載の移動観覧席の繋留装置。
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