JP4341949B2 - アザ複素環式誘導体およびその治療的使用 - Google Patents

アザ複素環式誘導体およびその治療的使用 Download PDF

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Description

【0001】
(発明の分野)
本発明は、一般に、癌を含む、新脈管形成によって特徴付けられる疾患の処置に関する。より詳細には、本明細書中に記載される本発明は、血管内皮増殖因子レセプターチロシンキナーゼの活性によって特徴付けられる疾患の処置に関する。本発明は、血管内皮増殖因子レセプターチロシンキナーゼの低分子インヒビター、このようなインヒビターを含む薬学的処方物、このような薬学的処方物を用いて患者を処置する方法、ならびにこのような薬学的処方物およびインヒビターを調製する方法を提供する。
【0002】
(発明の背景)
毛細血管は、人体のほぼ全ての組織へ到達し、そしてこの組織に酸素および栄養分を補給し、そして老廃物を除去する。代表的な条件下では、毛細血管を裏打ちする内皮細胞は分裂せず、従って、毛細血管は、ヒトの成体においては、数も大きさも通常は増大しない。しかし、特定の条件下、例えば、組織が損傷された場合、または月経周期の特定の部分の間には、毛細血管は、迅速に増殖し始める。元々存在する血管からの新規毛細血管の形成のこのプロセスは、新脈管形成または新生血管形成として公知である。Folkman,J.Scientific American 275、150−154(1996)を参照のこと。創傷治癒の間の新脈管形成は、成人の病態生理学的な新生血管形成の一例である。損傷治癒の間、さらなる毛細血管は、酸素および栄養素の供給を提供し、肉芽組織を促進し、老廃物の除去を補助する。治癒プロセスの完了後、毛細血管は、通常は退行する。Lymboussaki,A.「Vascular Endothelial Growth Factors and their Receptors in Embryos,Adults,and in Tumors」Academic Dissertation、University of Helsinki、Molecular/Cancer Biology Laboratory and Department of Pathology、Haartman Institute、(1999)。
【0003】
新脈管形成はまた、癌細胞の増殖において重要な役割を果たす。一旦、癌細胞の巣が特定の大きさ(ほぼ直径1〜2mm)に達すると、癌細胞は、腫瘍がより大きく増殖するために血液供給を発達させなければならないことが公知である。なぜなら、拡散は、癌細胞に十分な酸素および栄養素を供給するためには不十分だからである。従って、新脈管形成の阻害は、癌細胞の増殖を遅延または停止させることが期待される。
【0004】
レセプターチロシンキナーゼ(RTK)は、発生段階の細胞増殖および分化、ならびに成体組織の再構築および再生を調節する膜貫通ポリペプチドである。Mustonen,T.ら、J.Cell Biology 129、895−898(1995);van der Geer,P.ら、Ann Rev.Cell Biol.10、251−337(1994)。増殖因子またはサイトカインとして公知のポリペプチドリガンドは、RTKを活性化することが知られている。RTKのシグナル伝達には、リガンド結合およびレセプターの二量体化を生じるレセプターの外部ドメインの立体構造の変化が関与する。Lymboussaki,A.「Vascular Endothelial Growth Factors and their Receptors in Embryos,Adults,and in Tumors」Academic Dissertation、University of Helsinki、Molecular/Cancer Biology Laboratory and Department of Pathology、Haartman Institute、(1999);Ullrich,A. ら、Cell 61、203−212(1990)。RTKに対するリガンドの結合は、特定のチロシン残基でのレセプターのトランスリン酸化、および細胞質基質のリン酸化のための触媒ドメインの引き続く活性化を生じる。同著。
【0005】
RTKの2つのサブファミリーは、血管内皮に特異的である。これらとしては、血管内皮増殖因子(VEGF)サブファミリーおよびTieレセプターサブファミリーが挙げられる。クラスIIIのRTKとしては、VEGFR−1、VEGFR−2およびVEGFR−3が挙げられる。Shibuya,M.ら、Oncogene 5、519−525(1990);Terman,B.ら、Oncogene 6、1677−1683(1991);Aprelikova,O.ら、Cancer Res.52、746−748(1992)。
【0006】
VEGFサブファミリーのメンバーは、血管浸透性および内皮細胞増殖を誘導することができると記載され、そしてさらに、新脈管形成および新生血管形成の主要な誘導因子として同定されている。Ferrara,N.ら、Endocrinol.Rev.18、4−25(1997)。VEGFは、VEGFR−1およびVEGFR−2を含むRTKに特異的に結合することが知られている。DeVries,C.ら、Science 255、989−991(1992);Quinn,T.ら、Proc.Natl.Acad.Sci.90、7533−7537(1993)。VEGFは、内皮細胞の移動および増殖を刺激し、そしてインビトロおよびインビボの両方で新脈管形成を誘導する。Connolly,D.ら、J.Biol.Chem.264、20017−20024(1989);Connolly,D.ら、J.Clin.Invest.84、1470−1478(1989);Ferrara,N.ら、Endocrino.Rew.18、4−25(1997);Leung,D.ら、Science 246、1306−1309(1989);Plouet,J.ら、EMBO J 8、3801−3806(1989)。
【0007】
新脈管形成は、癌の増殖に重要であり、かつVEGFおよびVEGF−RTKによって制御されることが公知であるので、VEGF−RTKのアンタゴニストである治療剤を開発し、それによって新脈管形成を阻害または遅延し、そして願わくば腫瘍増殖を妨害または停止させるために、かなりの試みが行われてきた。
【0008】
広範な種々の化合物および組成物が、1以上のVEGF−RTKに対して活性を有することが報告されている。例としては、WO 98/13350に記載されるようなキノリン誘導体、アミノニコチンアミド誘導体(例えば、WO 01/55114を参照のこと)、アンチセンス化合物(例えば、WO 01/52904を参照のこと)、ペプチド模倣物(例えば、WO 01/52875を参照のこと)、キナゾリン誘導体(米国特許第6,258,951号を参照のこと)、モノクローナル抗体(例えば、EP 1 086 705 A1を参照のこと)、種々の5,10,15,20−テトラアリール−ポルフィリンおよび5,10,15−トリアリール−コロール(5,10,15−triaryl−corrole)(例えば、WO 00/27379を参照のこと)、複素環式アルカンスルホン酸およびアルカンカルボン酸誘導体(例えば、DE19841985を参照のこと)、オキシインドリルキナゾリン誘導体(例えば、WO 99/10349を参照のこと)、1,4−ジアザアントラシン(1,4−diazaanthracine)誘導体(例えば、米国特許第5,763,441号を参照のこと)、およびシンノリン誘導体(例えば、WO 97/34876を参照のこと)および種々のインダゾール化合物(例えば、WO 01/02369およびWO 01/02369を参照のこと)が挙げられる。
【0009】
種々のインドリル置換化合物が、最近、WO 01/29025に開示され、そして種々のベンゾイミダゾリル化合物が、最近、WO 01/28993に開示された。これらの化合物は、レセプター型チロシンキナーゼおよび非レセプターチロシンキナーゼの両方のシグナル伝達を阻害、調節(modulate)および/または調節(regulate)し得ると報告されている。開示された化合物のいくつかは、インドリル基またはベンゾイミダゾリル基に結合したキノロンフラグメントを含む。
【0010】
4−ヒドロキシキノロン誘導体および4−ヒドロキシキノリン誘導体の合成は、多くの参考文献中に開示されている。例えば、Ukrainetsらは、3−(ベンゾイミダゾール−2−イル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリンの合成を開示している。Ukrainets,I.ら、Tet.Lett.42、7747−7748(1995);Ukrainets,I.ら、Khimiya Geterotsiklicheskikh Soedinii、2、239−241(1992)。Ukrainetsはまた、他の4−ヒドロキシキノロンおよびチオアナログ(例えば、1H−2−オキソ−3−(2−ベンゾイミダゾリル)−4−ヒドロキシキノリン)の合成、抗痙攣性活性および抗甲状腺活性を開示している。Ukrainets,I.ら、Khimiya Geterotsiklicheskikh Soedinii、1、105−108(1993);Ukrainets,I.ら、Khimiya Geterotsiklicheskikh Soedinii、8、1105−1108(1993);Ukrainets,I.ら、Chem.Heterocyclic Comp.33、600−604(1997)。
【0011】
種々のキノリン誘導体の合成は、WO 97/48694に開示される。これらの化合物は、核ホルモンレセプターに結合し得、そして骨芽細胞増殖および骨成長を刺激するために有用であると開示されている。これらの化合物はまた、核ホルモンレセプターファミリーに関連する疾患の処置または予防において有用であると開示されている。
【0012】
キノロンのベンゼン環が硫黄基で置換されている種々のキノリン誘導体は、WO 92/18483に開示されている。これらの化合物は、薬学的処方物および医薬品として有用であると開示されている。
【0013】
キノロンおよびクマリン誘導体は、医薬品および薬学的処方物に無関係な種々の適用における用途を有すると開示されている。光重合組成物における用途および発光特性について、キノロン誘導体の調製を記載する参考文献としては、以下が挙げられる:Okamotoらに発行された米国特許第5,801,212号;JP 8−29973;JP 7−43896;JP 6−9952;JP 63−258903;EP 797376;およびDE 23 63 459。
【0014】
VEGF−RTKアンタゴニスト治療剤を提供する種々の化学物質の調査にもかかわらず、毛細血管の増殖を阻害し、腫瘍の増殖を阻害し、そして/または血管内皮増殖因子レセプターチロシンキナーゼを阻害する化合物、ならびにこのような化合物を含む薬学的処方物の必要性が引き続いて存在する。それを必要とする患者にこのような化合物および薬学的処方物を投与するための方法についての必要性もまた存在する。
【0015】
(発明の要旨)
本発明は、化合物、この化合物を含む薬学的処方物、この薬学的処方物を調製する方法、ならびにこの薬学的処方物および化合物を用いて患者を処置する方法を提供する。
【0016】
本発明は、構造Iを有する化合物を提供する。本発明はまた、この化合物の互変異性体、この化合物の薬学的に受容可能な塩、およびこの互変異性体の薬学的に受容可能な塩を提供する。構造Iは、以下の式を有する:
【0017】
【化3】
ここで、
Yは、−OH、−OR基、−SH、−SR基、−NR1011基、−CN、−C(=O)−R12基、置換もしくは非置換アルキル基、置換もしくは非置換アルケニル基、置換もしくは非置換アルキニル基、置換もしくは非置換アラルキル基、置換もしくは非置換ヘテロシクリルアルキル基、置換もしくは非置換アルキルアミノアルキル基、置換もしくは非置換ジアルキルアミノアルキル基、置換もしくは非置換アリールアミノアルキル基、置換もしくは非置換ジアリールアミノアルキル基、置換もしくは非置換(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換もしくは非置換ヘテロシクリルアミノアルキル基、置換および非置換ジへテロシクリルアミノアルキル基、置換および非置換(アルキル)(ヘテロシクリル)アミノアルキル基、置換および非置換(アリール)(ヘテロシクリル)アミノアルキル基、置換もしくは非置換ヘテロシクリル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換ヒドロキシアルキル基、置換もしくは非置換アルコキシアルキル基、置換もしくは非置換アリールオキシアルキル基、または置換もしくは非置換ヘテロシクリルオキシアルキル基から選択され;
Zは、O、SまたはNR13基であり;
およびRは、連結して、少なくとも1つのO原子、N原子またはS原子を含む、5〜7員の置換または非置換の環を形成し;
およびR13は、同じかまたは異なり得、そして、H、−OH、置換もしくは非置換アルコキシ基、置換もしくは非置換アリールオキシ基、−NH、置換もしくは非置換アルキルアミノ基、置換もしくは非置換アリールアミノ基、置換もしくは非置換ジアルキルアミノ基、置換もしくは非置換ジアリールアミノ基、置換もしくは非置換(アルキル)(アリール)アミノ基、置換および非置換ヘテロシクリルアミノ基、置換および非置換ジヘテロシクリルアミノ基、置換および非置換(アルキル)(ヘテロシクリル)アミノ基、置換および非置換(アリール)(ヘテロシクリル)アミノ基、置換および非置換ヘテロシクリルオキシ基、置換もしくは非置換アルキル基、置換もしくは非置換アリール基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、または−C(=O)−アリール基から選択され;
、R、RおよびRは、同じかまたは異なり得、そして、H、Cl、Br、F、I、−NO、−CN、−OH、−OR14基、−NR1516基、−C(=O)R17基、−SH、−SR18基、−S(=O)R19基、S(=O)20基、置換もしくは非置換アミジニル基、置換もしくは非置換グアニジニル基、置換もしくは非置換の、第1級、第2級もしくは第3級のアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換アルケニル基、置換もしくは非置換アルキニル基、置換もしくは非置換ヘテロシクリル基、置換もしくは非置換アルキルアミノアルキル基、置換もしくは非置換ジアルキルアミノアルキル基、置換もしくは非置換アリールアミノアルキル基、置換もしくは非置換ジアリールアミノアルキル基、置換もしくは非置換(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換および非置換ジヘテロシクリルアミノアルキル基、置換および非置換(アルキル)(ヘテロシクリル)アミノアルキル基、置換および非置換(アリール)(ヘテロシクリル)アミノアルキル基、置換もしくは非置換ヘテロシクリルアルキル基、置換もしくは非置換アミノアルキル基、置換もしくは非置換ヘテロシクリルアミノアルキル基、置換もしくは非置換ヒドロキシアルキル基、置換もしくは非置換アルコキシアルキル基、置換もしくは非置換アリールオキシアルキル基、または置換もしくは非置換ヘテロシクリルオキシアルキル基から独立して選択され;
は、置換もしくは非置換アルキル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換ヘテロシクリル基、置換もしくは非置換ヘテロシクリルアルキル基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、−C(=O)−アリール基、−C(=O)O−アルキル基、−C(=O)O−アリール基、−C(=O)NH、−C(=O)NH(アルキル)基、−C(=O)NH(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)基、−C(=O)N(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)(アリール)基、−NH、−NH(アルキル)基、−NH(アリール)基、−N(アルキル)基、−N(アルキル)(アリール)基、−N(アリール)基、−C(=O)NH(ヘテロシクリル)基、−C(=O)N(ヘテロシクリル)基、−C(=O)N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、または−C(=O)N(アリール)(ヘテロシクリル)基から選択され;
およびR18は、同じかまたは異なり得、そして置換もしくは非置換アルキル基、または置換もしくは非置換アリール基から、独立して選択され;
10は、H、置換もしくは非置換アルキル基、置換もしくは非置換アリール基、または置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され;
11は、H、置換もしくは非置換アルキル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換ヘテロシクリル基、−OH、アルコキシ基、アリールオキシ基、−NH、置換もしくは非置換ヘテロシクリルアルキル基、置換もしくは非置換アミノアルキル基、置換もしくは非置換アルキルアミノアルキル基、置換もしくは非置換ジアルキルアミノアルキル基、置換もしくは非置換アリールアミノアルキル基、置換もしくは非置換ジアリールアミノアルキル基、置換もしくは非置換(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換もしくは非置換アルキルアミノ基、置換もしくは非置換アリールアミノ基、置換もしくは非置換ジアルキルアミノ基、置換もしくは非置換ジアリールアミノ基、置換もしくは非置換(アルキル)(アリール)アミノ基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、−C(=O)−アリール基、−C(=O)O−アルキル基、−C(=O)O−アリール基、−C(=O)NH、−C(=O)NH(アルキル)基、−C(=O)NH(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)基、−C(=O)N(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)(アリール)基、−C(=O)−ヘテロシクリル基、−C(=O)−O−ヘテロシクリル基、−C(=O)NH(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換もしくは非置換ヘテロシクリルアミノアルキル基、置換および非置換ジヘテロシクリルアミノアルキル基、置換および非置換(アルキル)(ヘテロシクリル)アミノアルキル基、置換および非置換(アリール)(ヘテロシクリル)アミノアルキル基、置換もしくは非置換ヒドロキシアルキル基、置換もしくは非置換アルコキシアルキル基、置換もしくは非置換アリールオキシアルキル基、または置換もしくは非置換ヘテロシクリルオキシアルキル基から選択され;
12は、H、−OH、アルコキシ基、アリールオキシ基、−NH、−NH(アルキル)基、−NH(アリール)基、−N(アルキル)基、−N(アリール)基、−N(アルキル)(アリール)基、置換もしくは非置換アルキル基、置換もしくは非置換アリール基、−NH(ヘテロシクリル)基、−N(ヘテロシクリル)基、−N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、または−N(アリール)(ヘテロシクリル)基から選択され;
14は、置換もしくは非置換アルキル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換ヘテロシクリル基、置換もしくは非置換ヘテロシクリルアルキル基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、−C(=O)−アリール基、−C(=O)−ヘテロシクリル基、−C(=O)NH、−C(=O)NH(アルキル)基、−C(=O)NH(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)基、−C(=O)N(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)(アリール)基、−C(=O)NH−ヘテロシクリル基、−C(=O)N−(ヘテロシクリル)基、−C(=O)N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、−C(=O)N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換もしくは非置換アミノアルキル基、置換もしくは非置換アルキルアミノアルキル基、置換もしくは非置換ジアルキルアミノアルキル基、置換もしくは非置換アリールアミノアルキル基、置換もしくは非置換ジアリールアミノアルキル基、置換もしくは非置換(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換もしくは非置換ヘテロシクリルアミノアルキル基、置換もしくは非置換ジヘテロシクリルアミノアルキル基、置換もしくは非置換(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル基、置換もしくは非置換(ヘテロシクリル)(アリール)アミノアルキル基、置換もしくは非置換アルコキシアルキル基、置換もしくは非置換アリールオキシアルキル基、置換もしくは非置換ヒドロキシアルキル基、または置換もしくは非置換ヘテロシクリルオキシアルキル基から選択され;
15は、H、置換もしくは非置換アルキル基、置換もしくは非置換アリール基、または置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され;
16は、H、置換もしくは非置換アルキル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換ヘテロシクリル基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、−C(=O)−アリール基、−C(=O)NH、−C(=O)NH(アルキル)基、−C(=O)NH(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)基、−C(=O)N(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)(アリール)基、−C(=O)O−アルキル基、−C(=O)O−アリール基、置換もしくは非置換アミノアルキル基、置換もしくは非置換アルキルアミノアルキル基、置換もしくは非置換ジアルキルアミノアルキル基、置換もしくは非置換アリールアミノアルキル基、置換もしくは非置換ジアリールアミノアルキル基、置換もしくは非置換(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換もしくは非置換ヘテロシクリルアルキル基、−C(=O)−ヘテロシクリル基、−C(=O)−O−ヘテロシクリル基、−C(=O)NH(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換もしくは非置換ヘテロシクリルアミノアルキル基、置換および非置換ジヘテロシクリルアミノアルキル基、置換および非置換(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル基、置換および非置換(ヘテロシクリル)(アリール)アミノアルキル基、置換もしくは非置換ヒドロキシアルキル基、置換もしくは非置換アルコキシアルキル基、置換もしくは非置換アリールオキシアルキル基、または置換もしくは非置換ヘテロシクリルオキシアルキル基から選択され;そして
17、R19、およびR20は、同じであっても異なってもよく、そして独立して、H、−NH、−NH(アルキル)基、−NH(アリール)基、−N(アルキル)基、−N(アリール)基、−N(アルキル)(アリール)基、−NH(ヘテロシクリル)基、−N(ヘテロシクリル)(アルキル)基、−N(ヘテロシクリル)(アリール)基、−N(ヘテロシクリル)基、置換および非置換のアルキル基、置換および非置換のアリール基、−OH、置換および非置換のアルコキシ基、置換および非置換のヘテロシクリル基、置換および非置換のアリールオキシ基、ヘテロシクリルオキシ基、−NHOH、−N(アルキル)OH基、−N(アリール)OH基、−N(アルキル)O−アルキル基、−N(アリール)O−アルキル基、−N(アルキル)O−アリール基、ならびに−N(アリール)O−アリール基から選択される。
【0018】
Yが、−OH、−OR基、または−NR1011基から選択され、あるいはより好ましくは、−NR1011基である、構造Iを有する好ましい化合物が提供される。
【0019】
Zが、NR13基であり、そして化合物の残りが上記化合物のいずれかからなる、構造Iを有するなお他の好ましい化合物が提供される。
【0020】
構造Iのなお他の好ましい化合物において、RおよびRは水素であり、そしてRおよびRは、水素または1〜4個の炭素原子を有するアルキル基から選択され、そして化合物の残りは上記化合物のいずれかからなる。
【0021】
またはRが、−OR14基であり、そしてR14が、アルキル基、アリール基、ヘテロシクリル基、またはヘテロシクリルアルキル基であり、そして分子の残りが上記化合物のいずれかからなる、構造Iを有するなお他の化合物が提供される。
【0022】
構造Iの式を有するなおさらに好ましい化合物において、RまたはRは、−OCH(CH(ヘテロシクリル)基であり、ここでqは、0、1、2、3、または4であり、そして化合物の残りが上記化合物のいずれかからなる。
【0023】
17が、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、−NH、−NH(アルキル)基、−N(アルキル)基、−NH(アリール)基、−N(アリール)基、−N(アルキル)(アリール)基、−NH(ヘテロシクリル)基、−N(ヘテロシクリル)(アルキル)基、−N(ヘテロシクリル)(アリール)基、−N(ヘテロシクリル)基、またはN含有複素環から選択され、そしてこのN含有複素環が、このN含有複素環の環中の窒素原子または炭素原子のいずれかを介して−C(=O)−R17基のカルボニル炭素に結合する、構造Iを有する他の好ましい化合物が提供される。
【0024】
本発明はまた、構造IIIを有する化合物を提供する。本発明はまた、この化合物の互変異性体、この化合物の薬学的に受容可能な塩、およびこの互変異性体の薬学的に受容可能な塩を提供する。構造IIIは、以下の式を有する:
【0025】
【化4】
ここで、W、W、W、およびWは、CまたはNから選択され、そしてW、W、W、またはWのうちの少なくとも1つはNであり;
、X、X、およびXは、CまたはNから選択され、そしてX、X、X、またはXのうちの少なくとも1つはNであり;
Yは、H、−OH、−OR10基、−SH、−SR11基、−NR1213基、−CN、−C(=O)−R14基、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアルケニル基、置換または非置換のアルキニル基、置換または非置換のアラルキル基、置換または非置換のヘテロシクリルアルキル基、置換または非置換のアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のジアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のアリールアミノアルキル基、置換または非置換のジアリールアミノアルキル基、置換または非置換の(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換または非置換のヘテロシクリルアミノアルキル基、置換および非置換のジヘテロシクリルアミノアルキル基、置換および非置換の(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル基、置換および非置換の(ヘテロシクリル)(アリール)アミノアルキル基、置換または非置換のヘテロシクリル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヒドロキシアルキル基、置換または非置換のアルコキシアルキル基、置換または非置換のアリールオキシアルキル基、あるいは置換または非置換のヘテロシクリルオキシアルキル基から選択され;
、R、R、R、R、R、R、およびRは、同じであっても異なってもよく、そして独立して、H、Cl、Br、F、I、−NO、−CN、−OH、−OR15基、−NR1617基、−C(=O)R18基、−SH、−SR19基、−S(=O)R20基、S(=O)21基、置換または非置換のアミジニル基、置換または非置換のグアニジニル基、置換または非置換の一級、二級または三級のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のアルケニル基、置換または非置換のアルキニル基、置換または非置換のヘテロシクリル基、置換または非置換のアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のジアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のアリールアミノアルキル基、置換または非置換のジアリールアミノアルキル基、置換または非置換の(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換または非置換のヘテロシクリルアルキル基、置換または非置換のアミノアルキル基、置換および非置換のヘテロシクリルアミノアルキル基、置換および非置換のジヘテロシクリルアミノアルキル基、置換および非置換の(アルキル)(ヘテロシクリル)アミノアルキル基、置換および非置換の(アリール)(ヘテロシクリル)アミノアルキル基、置換または非置換のヒドロキシアルキル基、置換または非置換のアルコキシアルキル基、置換または非置換のアリールオキシアルキル基、あるいは置換または非置換のヘテロシクリルオキシアルキル基から選択され、そしてRは、WがNの場合には存在しないかまたはHであり、Rは、WがNの場合には存在しないかまたはHであり、Rは、WがNの場合には存在しないかまたはHであり、Rは、WがNの場合には存在しないかまたはHであり、Rは、XがNの場合には存在しないかまたはHであり、Rは、XがNの場合には存在しないかまたはHであり、Rは、XがNの場合には存在しないかまたはHであり、そしてRは、XがNの場合には存在しないかまたはHであり;
は、H、−OH、置換または非置換のアルコキシ基、置換または非置換のアリールオキシ基、−NH、置換または非置換のアルキルアミノ基、置換または非置換のアリールアミノ基、置換または非置換のジアルキルアミノ基、置換または非置換のジアリールアミノ基、置換または非置換の(アルキル)(アリール)アミノ基、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、あるいは−C(=O)−アリール基から選択され;
10は、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヘテロシクリル基、置換または非置換のヘテロシクリルアルキル基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、−C(=O)−アリール基、−C(=O)O−アルキル基、−C(=O)O−アリール基、−C(=O)NH、−C(=O)NH(アルキル)基、−C(=O)NH(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)基、−C(=O)N(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)(アリール)基、−NH、−NH(アルキル)基、−NH(アリール)基、−N(アルキル)基、−N(アルキル)(アリール)基、−N(アリール)基、−C(=O)NH(ヘテロシクリル)基、−C(=O)N(ヘテロシクリル)基、−C(=O)N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、あるいは−C(=O)N(アリール)(ヘテロシクリル)基から選択され;
10およびR19は、同じであっても異なってもよく、そして独立して、置換または非置換のアルキル基、あるいは置換または非置換のアリール基から選択され;
12は、H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、ならびに置換または非置換のヘテロシクリル基から選択され;
13は、H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヘテロシクリル基、−OH、アルコキシ基、アリールオキシ基、−NH、置換または非置換のヘテロシクリルアルキル基、置換または非置換のアミノアルキル基、置換または非置換のアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のジアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のアリールアミノアルキル基、置換または非置換のジアリールアミノアルキル基、置換または非置換の(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換または非置換のアルキルアミノ基、置換または非置換のアリールアミノ基、置換または非置換のジアルキルアミノ基、置換または非置換のジアリールアミノ基、置換または非置換の(アルキル)(アリール)アミノ基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、−C(=O)−アリール基、−C(=O)O−アルキル基、−C(=O)O−アリール基、−C(=O)NH、−C(=O)NH(アルキル)基、−C(=O)NH(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)基、−C(=O)N(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)(アリール)基、−C(=O)−ヘテロシクリル基、−C(=O)−O−ヘテロシクリル基、−C(=O)NH(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換または非置換のヘテロシクリルアミノアルキル基、置換または非置換のヒドロキシアルキル基、置換または非置換のアルコキシアルキル基、置換または非置換のアリールオキシアルキル基、あるいは置換または非置換のヘテロシクリルオキシアルキル基から選択され;
14は、H、−OH、アルコキシ基、アリールオキシ基、−NH、−NH(アルキル)基、−NH(アリール)基、−N(アルキル)基、−N(アリール)基、−N(アルキル)(アリール)基、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、−NH(ヘテロシクリル)基、−N(ヘテロシクリル)基、−N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、あるいは−N(アリール)(ヘテロシクリル)基から選択され;
15は、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヘテロシクリル基、置換または非置換のヘテロシクリルアルキル基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、−C(=O)−アリール基、−(C=O)−ヘテロシクリル基、−C(=O)NH、−C(=O)NH(アルキル)基、−C(=O)NH(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)基、−C(=O)N(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)(アリール)基、−C(=O)NH−ヘテロシクリル基、−C(=O)N−(ヘテロシクリル)基、−C(=O)N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、−C(=O)N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換または非置換のアミノアルキル基、置換または非置換のアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のジアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のアリールアミノアルキル基、置換または非置換のジアリールアミノアルキル基、置換または非置換の(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換または非置換のヘテロシクリルアミノアルキル基、置換または非置換のジヘテロシクリルアミノアルキル基、置換または非置換の(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル基、置換または非置換の(ヘテロシクリル)(アリール)アミノアルキル基、置換または非置換のアルコキシアルキル基、置換または非置換のアリールオキシアルキル基、置換または非置換のヒドロキシアルキル基、あるいは置換または非置換のヘテロシクリルオキシアルキル基から選択され;
16は、H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、あるいは置換または非置換のヘテロシクリル基から選択され;
17は、H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヘテロシクリル基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、−C(=O)−アリール基、−C(=O)NH、−C(=O)NH(アルキル)基、−C(=O)NH(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)基、−C(=O)N(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)(アリール)基、−C(=O)O−アルキル基、−C(=O)O−アリール基、置換または非置換のアミノアルキル基、置換または非置換のアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のジアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のアリールアミノアルキル基、置換または非置換のジアリールアミノアルキル基、置換または非置換の(アリール)(アルキル)アミノアルキル基、置換または非置換のヘテロシクリルアルキル基、−C(=O)−ヘテロシクリル基、−C(=O)−O−ヘテロシクリル基、−C(=O)NH(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換または非置換のヘテロシクリルアミノアルキル基、置換および非置換のジヘテロシクリルアミノアルキル基、置換および非置換の(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル基、置換および非置換の(ヘテロシクリル)(アリール)アミノアルキル基、置換または非置換のヒドロキシアルキル基、置換または非置換のアルコキシアルキル基、置換または非置換のアリールオキシアルキル基、あるいは置換または非置換のヘテロシクリルオキシアルキル基から選択され;そして
18、R20、およびR21は、同じであっても異なってもよく、そして独立して、H、−NH、−NH(アルキル)基、−NH(アリール)基、−N(アルキル)基、−N(アリール)基、−N(アルキル)(アリール)基、−NH(ヘテロシクリル)基、−N(ヘテロシクリル)(アルキル)基、−N(ヘテロシクリル)(アリール)基、−N(ヘテロシクリル)基、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、−OH、置換または非置換のアルコキシ基、置換または非置換のヘテロシクリル基、置換または非置換のアリールオキシ基、ヘテロシクリルオキシ基、−NHOH、−N(アルキル)OH基、−N(アリール)OH基、−N(アルキル)O−アルキル基、−N(アリール)O−アルキル基、−N(アルキル)O−アリール基、ならびに−N(アリール)O−アリール基から選択される。
【0026】
、W、W、およびWのうちの1つがNである、構造IIIを有する好ましい化合物もまた提供される。
【0027】
、X、X、およびXのうちの1つがNである、構造IIIを有する好ましい化合物もまた提供される。
【0028】
Yが、H、−OH、−OR10基、または−NR1213基から選択されるか、あるいはより好ましくは−NR1213基である、構造IIIを有する好ましい化合物もまた提供される。
【0029】
がHであり、XがNであり、RおよびRが、Hまたは1〜4個の炭素原子を有するアルキル基から選択され、そして化合物の残りが上記化合物のいずれかからなる、構造IIIを有するなお他の好ましい化合物が提供される。
【0030】
またはRが、−OR15基であり、そしてR15が、アルキル基、アリール基、ヘテロシクリル基、またはヘテロシクリルアルキル基であり、そして分子の残りが上記化合物のいずれかからなる、構造IIIのなお他の化合物が提供される。
【0031】
構造IIIのなおさらに好ましい化合物において、RまたはRが、−OCH(CH(ヘテロシクリル)基であり、ここでqが、0、1、2、3、または4であり、そして化合物の残りが上記化合物のいずれかからなる。
【0032】
18が、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、−NH、−NH(アルキル)基、−N(アルキル)基、−NH(アリール)基、−N(アリール)基、−N(アルキル)(アリール)基、−NH(ヘテロシクリル)基、−N(ヘテロシクリル)(アルキル)基、−N(ヘテロシクリル)(アリール)基、−N(ヘテロシクリル)基、あるいはN含有複素環から選択され、そしてこのN含有複素環が、このN含有複素環の環中の窒素原子または炭素原子のいずれかを介して−C(=O)−R18基のカルボニル炭素に結合する、構造IIIを有する他の好ましい化合物が提供される。
【0033】
薬学的に受容可能なキャリアと組み合わせて上記の化合物のいずれかを含む、本発明による薬学的処方物が提供される。
【0034】
脈管内皮増殖因子レセプターチロシンキナーゼのインヒビターを必要とする患者を処置する方法が提供され、この方法は、有効量の本発明による薬学的処方物を、その必要がある患者に投与する工程を包含する。
【0035】
本発明のさらなる課題、特徴および利点は、以下の詳細な説明から明らかとなる。
【0036】
(発明の詳細な説明)
本発明は、レセプターチロシンキナーゼのアンタゴニストとして、そしてより具体的には、bFGFおよびVEGF−RTK機能のインヒビターとして働く新規化合物を提供する。本明細書中に提供される化合物は、VEGF−RTKのインヒビターを必要とする患者を処置する際に有用である、薬学的処方物に処方され得る。特に、特定の実施形態において、毛細管増殖を減少させるため、および癌の処置における、組成物および方法を提供することである。
【0037】
以下の略語および定義が、本願を通して使用される:
「VEGF」とは、脈管内皮増殖因子を表す略語である。
【0038】
「RTK」とは、レセプターチロシンキナーゼを表す略語である。
【0039】
「VEGF−RTK」とは、脈管内皮増殖因子レセプターチロシンキナーゼを表す略語である。
【0040】
「Flt−1」とは、fms様チロシンキナーゼ−1(脈管内皮増殖因子レセプター−1、すなわち「VEGFR1」としてもまた公知である)を表す略語である。
【0041】
「KDR」とは、キナーゼ−インサートドメインチロシンキナーゼ(脈管内皮細胞増殖因子レセプター−2、すなわち「VEGFR2」としてもまた公知である)を表す略語である。
【0042】
「bFGF」とは、塩基性線維芽細胞増殖因子を表す略語である。
【0043】
「bFGFR」とは、塩基性線維芽細胞増殖因子レセプターを表す略語である。
【0044】
一般に、水素またはHのような、特定の元素に対する言及は、その元素の全ての同位体を包含することを意味する。例えば、R基が水素またはHを含むと定義される場合は、Rはジュウテリウムおよびトリチウムもまた含む。
【0045】
語句「非置換アルキル」とは、ヘテロ原子を含まないアルキル基をいう。従って、この語句は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシルなどの、直鎖アルキル基を含む。この語句はまた、例として提供される以下のもの:
【0046】
【化5】
などを含むがこれらに限定されない、直鎖アルキル基の分枝鎖異性体を含む。この語句はまた、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、およびシクロオクチルのような環式アルキル基、ならびに上で定義されるような直鎖および分枝鎖のアルキル基で置換されたような環を含む。この語句はまた、アダマンチルおよびノルボルニルなどであるがこれらに限定されない多環式アルキル基、ならびに上で定義されるような直鎖または分枝鎖のアルキル基で置換されるような環を含む。従って、語句「置換されたアルキル基」は、一級アルキル基、二級アルキル基、および三級アルキル基を含む。非置換アルキル基は、親化合物において、1つ以上の炭素原子、酸素原子、窒素原子、および/または硫黄原子に結合し得る。好ましい非置換アルキル基としては、1〜20個の炭素原子を有する直鎖および分枝鎖のアルキル基、ならびに環状アルキル基が挙げられる。より好ましくは、このような非置換のアルキル基は、1〜10個の炭素原子を有し、なおより好ましくは、このような基は、1〜5個の炭素原子を有する。最も好ましい非置換アルキル基としては、1〜3個の炭素原子を有する直鎖および分枝鎖のアルキル基が挙げられ、そしてメチル、エチル、プロピル、および−CH(CHが挙げられる。
【0047】
語句「置換アルキル」は、炭素または水素への1つ以上の結合が、以下のような、しかしこれらに限定されない、非水素原子および非炭素原子への結合によって置換される上に定義されたような非置換アルキル基をいう:F、Cl、Br、およびIのようなハロゲン化物におけるハロゲン原子;ならびにヒドロキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、およびエステル基のような基における酸素原子;チオール基、アルキルスルフィド基およびアリールスルフィド基、スルホン基、スルホニル基、およびスルホキシド基のような基における硫黄原子;アミン、アミド、アルキルアミン、ジアルキルアミン、アリールアミン、アルキルアリールアミン、ジアリールアミン、N−オキシド、イミド、およびエナミンのような基における窒素原子;チリアルキルシリル基、ジアルキルアリールシリル基、アルキルジアリールシリル基、およびトリアリールシリル基のような基におけるケイ素原子;ならびに種々の他の基における他のヘテロ原子。置換アルキル基はまた、炭素原子または水素原子への1つ以上の結合が、以下のようなヘテロ原子への結合によって置換される基を含む:カルボニル基、カルボキシル基、およびエステル基における酸素;イミン、オキシム、ヒドラゾンおよびニトリルのような基における窒素。置換アルキル基は、とりわけ、炭素原子または水素原子への1つ以上の結合が、フッ素原子への1つ以上の結合によって置換されるアルキル基を含む。置換アルキル基の一例は、トリフルオロメチル基およびトリフルオロメチル基を含む他のアルキル基である。他のアルキル基は、炭素原子または水素原子への1つ以上の結合が、酸素原子への結合によって置換されるものを含み、その結果、この置換アルキル基は、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、またはヘテロシクリルオキシ基を含む。なお他の置換アルキル基は、アミン、アルキルアミン、ジアルキルアミン、アリールアミン、(アルキル)(アリール)アミン、ジアリールアミン、ヘテロシクリルアミン、(アルキル)(ヘテロシクリル)アミン、(アリール)(ヘテロシクリル)アミン、またはジヘテロシクリルアミン基を有するアルキル基を含む。
【0048】
語句「非置換アリール」は、ヘテロ原子を含まないアリール基をいう。従って、この語句は、例として、フェニル、ビフェニル、アントラセニル、ナフテニルのような基を含むがこれらに限定されない。語句「非置換アリール」は、ナフタレンのような縮合環を含む基を含むが、これは、環員の1つに結合されるアルキル基またはハロ基のような他の基を有するアリール基を含まない。なぜなら、トリルのようなアリール基は、以下に記載されるような置換アリール基であると本明細書中で考えられるからである。好ましい非置換アリール基は、フェニルである。しかし、非置換アリール基は、親化合物における1つ以上の炭素原子、酸素原子、窒素原子、および/または硫黄原子に結合され得る。
【0049】
語句「置換アリール基」は、置換アルキル基が非置換アルキル基に関して有する意味と同じ意味を、非置換アリール基に関して有する。しかし、置換アリール基はまた、芳香族炭素の1つが上記の非炭素原子または非水素原子の1つに結合されるアリール基を含み、そしてまた、アリール基の1つ以上の芳香族炭素が、置換および/または非置換アルキル基に結合されるアリール基を含む。従って、語句「置換アリール」としては、とりわけトリルおよびヒドロキシフェニルが挙げられるがこれらに限定されない。
【0050】
語句「非置換アルケニル」としては、少なくとも1つの二重結合が2つの炭素原子間に存在することを除き、上に定義されるような非置換アルキル基に関して記載されるような直鎖および分枝鎖ならびに環状の基をいう。例としては、とりわけビニル、−CH=C(H)(CH)、−CH=C(CH、−C(CH)=C(H)、−C(CH)=C(H)(CH)、−C(CHCH)=CH、シクロヘキシル、シクロペンテニル、シクロヘキサジエチル、ブタジエニル、ペンタジエニル、およびヘキサジエニルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0051】
語句「置換アルケニル」は、置換アルキル基が非置換アルキル基に関して有する意味と同じ意味を、非置換アルケニル基に関して有する。置換アルケニル基は、非炭素原子または非水素原子が別の炭素に結合した炭素二重結合に結合したアルケニル基、および非炭素原子または非水素原子が別の炭素への二重結合に関与していない炭素に結合しているアルケニル基を含む。
【0052】
語句「非置換アルキニル」は、少なくとも1つの三重結合が2つの炭素原子の間に存在することを除き、上に定義されたような非置換アルキル基に関して記載されたような直鎖および分枝鎖の基をいう。例としては、とりわけ−C≡C(H)、−C≡C(CH)、−C≡C(CHCH)、−C(H)C≡C(H)、C(H)C≡C(CH)、および−C(H)C≡C(CHCH)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0053】
語句「置換アルキニル」は、置換アルキル基が非置換アルキル基に関して有する意味と同じ意味を、非置換アルキル基に関して有する。置換アルキニル基は、非炭素原子または非水素原子が別の炭素原子への炭素三重結合に結合されたアルキニル基、および非炭素原子または非水素原子が別の炭素への三重結合に関与しない炭素に結合されるアルキニル基を含む。
【0054】
語句「非置換アラルキル」は、非置換アルキル基の水素原子または炭素原子が、上に定義されたアリール基への結合と置換された、上に定義されるような非置換アルキル基をいう。例えば、メチル(−CH)は、非置換アルキル基である。メチル基の水素原子が、フェニル基への結合と置換される場合(例えば、メチルの炭素がベンゼンの炭素に結合される場合)、この化合物は、非置換アラルキル基(すなわち、ベンジル基)である。従って、この語句は、とりわけベンジル、ジフェニルメチル、および1−フェニルエチル(−CH(C)(CH))を含むがこれらに限定されない。
【0055】
語句「置換アラルキル」は、置換アリール基が非置換アリール基に関して有する意味と同じ意味を、非置換アラルキル基に関して有する。しかし、置換アラルキル基はまた、この基のアルキル部分の炭素結合または水素結合が非炭素原子または非水素原子への結合によって置換される基を含む。置換アラルキル基の例としては、とりわけ−CHC(=O)(C)、および−CH(2−メチルフェニル)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0056】
語句「非置換ヘテロシクリル」は、以下のような、しかしこれらに限定されない、単環式、二環式、および多環式の環状化合物を含む、芳香族環状化合物および非芳香族環状化合物の両方をいう:1つ以上がN、O、およびSのような、しかしこれらに限定されないヘテロ原子である、3以上の環員を含むキヌクリジル(quinuclidyl)。語句「非置換ヘテロシクリル」は、ベンゾイミダゾリルのような縮合ヘテロシクリル環を含むが、これは、環員の1つに結合されたアルキル基またはハロ基のような他の基を有するヘテロシクリル基を含まない。なぜなら、2−メチルベンゾイミダゾリルのような化合物は、置換ヘテロシクリル基であるためである。ヘテロシクリル基の例としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:ピロリル、ピロリニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ジヒドロピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアゾリル(例えば、4H−1,2,4−トリアゾリル、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリルなど)、テトラゾリル(例えば、1H−テトラゾリル、2H−テトラゾリルなど)のような、しかしこれらに限定されない、1〜4個の窒素原子を含む不飽和の3〜8員環;ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルのような、しかしこれらに限定されない1〜4個の窒素原子を含む飽和の3〜8員環;インドリル、イソインドリル、インドリニル、インドリジニル、ベンゾイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリルのような、しかしこれらに限定されない、1〜4個の窒素原子を含む縮合不飽和複素環式基;オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル(例えば、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリルなど)のような、しかしこれらに限定されない、1〜2個の酸素原子および1〜3個の窒素原子を含む不飽和の3〜8員環;モルホリニルのような、しかしこれに限定されない1〜2個の酸素原子および1〜3個の窒素原子を含む飽和の3〜8員環;1〜2個の酸素原子および1〜3個の窒素原子を含む不飽和の縮合複素環式環(例えば、ベンズオキサゾリル、ベンズオキサジアゾリル、ベンズオキサジニル(例えば、2H−1,4−ベンズオキサジニルなど));チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル(例えば、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリルなど)のような、しかしこれらに限定されない、1〜3個の硫黄原子および1〜3個の窒素原子を含む不飽和の3〜8員環;チアゾロジニル(thiazolodinyl)のような、しかしこれに限定されない、1〜2個の硫黄原子および1〜3個の窒素原子を含む飽和の3〜8員環;チエニル、ジヒドロジチイニル、ジヒドロジチオニル、テトラヒドロチオチオフェン、テトラヒドロチオピランのような、しかしこれらに限定されない、1〜2個の硫黄原子を含む飽和および不飽和の3〜8員環;ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾチアジニル(例えば、2H−1,4−ベンゾチアジニルなど)、ジヒドロベンゾチアジニル(例えば、2H−3,4−ジヒドロベンゾチアジニルなど)のような、しかしこれらに限定されない、1〜2個の硫黄原子および1〜3個の窒素原子を含む不飽和の縮合複素環式環;フリルのような、しかしこれに限定されない酸素原子を含む、不飽和の3〜8員環;ベンゾジオキソリル(例えば、1,3−ベンゾジオキソイルなど)のような1〜2個の酸素原子を含む不飽和の縮合複素環式環;ジヒドロオキサチイニルのような、しかしこれに限定されない、酸素原子および1〜2個の硫黄原子を含む不飽和の3〜8員環;1,4−オキサチアンのような1〜2個の酸素原子および1〜2個の硫黄原子を含む飽和の3〜8員環;ベンゾチエニル、ベンゾジチイニルのような1〜2個の硫黄原子を含む不飽和の縮合環;およびベンゾキサチイニルのような酸素原子および1〜2個の酸素原子を含む、不飽和の縮合複素環式環。ヘテロシクリル基はまた、環における1つ以上のS原子が1または2個の酸素原子に二重結合した、上記の基(スルホキシドおよびスルホン)を含む。例えば、ヘテロシクリル基としては、テトラヒドロチオフェン、テトラヒドロチオフェンオキシド、およびテトラヒドロチオフェン1,1−ジオキシドが挙げられる。好ましいヘテロシクリル基は、5または6個の環員を含む。より好ましいヘテロシクリル環としては、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ピロリジン、イミダゾール、ピラゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、テトラゾール、チオモルホリン、ピロール、ホモピペラジン、オキサゾリジン−2−オン、ピロリジン−2−オン、オキサゾール、チアゾール、イソキサゾール、フラン、およびテトラヒドロフランが挙げられる。
【0057】
語句「置換ヘテロシクリル」は、環員の1つが置換アルキル基および置換アリール基に関して上記されたような非水素原子に結合される、上に定義されるような非置換のヘテロシクリル基をいう。例えば、これらとしては、とりわけ2−メチルベンゾイミダゾリル、5−メチルベンゾイミダゾリル、5−クロロベンズチアゾリル、1−メチルピペラジニル、および2−クロロピリジルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0058】
語句「非置換ヘテロシクリルアルキル」は、非置換アルキル基の水素または炭素結合が、上に定義されるようなヘテロシクリル基への結合と置換される、上に定義されるような非置換アルキル基をいう。例えば、メチル(−CH)は、非置換アルキル基である。メチル基の水素原子が、ヘテロシクリル基への結合によって置換される場合(例えば、メチルの炭素が、ピリジンの炭素2(ピリジンのNに結合された炭素の1つ)またはピリジンの炭素3または炭素4に結合される場合)、この化合物は、非置換のヘテロシクリルアルキル基である。
【0059】
語句「置換ヘテロシクリルアルキル」は、置換アラルキル基が非置換アラルキル基に関して有するのと同じ意味を、非置換ヘテロシクリルアルキル基に関して有する。しかし、置換ヘテロシクリルアルキル基はまた、非水素原子が、ピペリジニルアルキル基のピペリジン環における窒素原子のような、しかしこれに限定されない、ヘテロシクリルアルキル基のヘテロシクリル基におけるヘテロ原子に結合される基を含む。
【0060】
語句「非置換アルキルアミノアルキル」は、炭素結合または水素結合が、上に定義されたような水素原子および非置換アルキル基に結合された窒素原子への結合によって置換された、上に定義されるような非置換アルキル基をいう。例えば、メチル(−CH)は、非置換アルキル基である。メチル基の水素原子が、水素原子およびエチル基に結合される窒素原子への結合によって置換される場合、得られる化合物は、非置換アルキルアミノアルキル基である−CH−N(H)(CHCH)である。
【0061】
語句「置換アルキルアミノアルキル」は、全てのアルキルアミノアルキル基における窒素原子への結合が、置換される全てのアルキルアミノアルキル基をそれ自体修飾しない場合を除き、1つまたは両方のアルキル基における炭素原子または水素原子への1つ以上の結合が、置換アルキル基に関して上記されたような非炭素または非水素への結合によって置換される場合を除き、上に規定されるような非置換アルキルアミノアルキル基をいう。しかし、置換アルキルアミノアルキル基は、この基の窒素原子への結合した水素が非炭素原子および非水素原子と置換される基を含む。
【0062】
語句「非置換ジアルキルアミノアルキル」は、炭素結合または水素結合が、上に定義されたように、2つの他の同様または異なる非置換アルキル基に結合された窒素原子への結合によって置換される、上で定義されたような非置換アルキル基をいう。
【0063】
語句「置換ジアルキルアミノアルキル」は、1つ以上のアルキル基における炭素原子または水素原子への1つ以上の結合が、置換アルキル基に関して記載されるように、非炭素原子および非水素原子への結合によって置換される、上に定義されるような非置換ジアルキルアミノアルキル基をいう。全てのジアルキルアミノアルキル基における窒素原子への結合は、置換される場合に全てのジアルキルアミノアルキル基をそれ自体修飾しない。
【0064】
語句「非置換ヘテロシクリルオキシアルキル」は、炭素結合または水素結合が、上に定義されるような非置換ヘテロシクリル基に結合される酸素原子への結合によって置換される、上に定義されるような非置換アルキル基をいう。
【0065】
語句「置換ヘテロシクリルオキシアルキル」は、ヘテロシクリルアルキル基のアルキル基の炭素基または水素基への結合が、置換アルキル基に関して上記されるように、非炭素原子および非水素原子に結合されるか、またはヘテロシクリルオキシアルキル基のヘテロシクリル基が、上に定義されるような置換ヘテロシクリル基である、上で定義されるような非置換へテロシクリルオキシアルキル基をいう。
【0066】
語句「非置換アリールアミノアルキル」は、炭素結合または水素結合が、上に定義されるように、少なくとも1つの非置換アリール基に結合される窒素原子への結合によって置換される、上に定義されるような、非置換アルキル基をいう。
【0067】
語句「置換アリールアミノアルキル」は、全てのアリールアミノアルキル基における窒素原子への結合が、置換される場合に全てのアリールアミノアルキル基をそれ自体修飾しない場合を除き、アリールアミノアルキル基のアルキル基のいずれかが、上に定義されるような置換アルキル基であるか、またはアリールアミノアルキル基のアリール基が置換アリール基である場合を除き、上に定義されるような非置換アリールアミノアルキル基をいう。しかし、置換アリールアミノアルキル基は、基の窒素原子に結合された水素が非炭素原子および非水素原子で置換された基を含む。
【0068】
語句「非置換ヘテロシクリルアミノアルキル」は、炭素結合または水素結合が、上に定義されるような少なくとも1つの非置換ヘテロシクリル基に結合される窒素原子への結合によって置換される、上に定義されるような非置換アルキル基をいう。
【0069】
語句「置換ヘテロシクリルアミノアルキル」は、ヘテロシクリル基が、上に規定されるような置換ヘテロシクリル基であり、そして/またはこのアルキル基が、上に定義されるように置換アルキル基である、上に定義されるような、非置換ヘテロシクリルアミノアルキル基をいう。全てのヘテロシクリルアミノアルキル基における窒素原子への結合は、置換される場合に全てのヘテロシクリルアミノアルキル基をそれ自体修飾しない。しかし、置換へテロシクリルアミノアルキル基は、基の窒素原子に結合された水素が、非炭素原子および非水素原子で置換される基を含む。
【0070】
語句「非置換アルキルアミノアルコキシ」は、炭素結合または水素結合が、親化合物に結合される酸素原子への結合によって置換され、そして非置換アルキル基の別の炭素結合または水素結合が、水素原子および上に定義されるような非置換アルキル基に結合される窒素原子に結合される、上に定義されるような非置換アルキル基をいう。
【0071】
語句「置換アルキルアミノアルコキシ」は、親化合物に結合される酸素原子に結合されるアルキル基の炭素原子または水素原子への結合が、置換アルキル基に関して上で議論されるような非炭素原子および非水素原子への1つ以上の結合によって置換され、そして/またはアミノ基に結合された水素が非炭素原子および非水素原子に結合される場合、および/またはアミンの窒素に結合されたアルキル基が、置換アルキル基に関して上記のように、非炭素原子および非水素原子に結合される場合、上に定義されるような非置換アルキルアミノアルコキシ基をいう。全てのアルキルアミノアルコキシ基におけるアミン官能基およびアルコキシ官能基の存在は、置換アルキルアミノアルコキシ基のような全ての基をそれ自体修飾しない。
【0072】
語句「非置換ジアルキルアミノアルコキシ」は、炭素結合または水素結合が、親化合物に結合される酸素原子への結合によって置換され、そして非置換アルキル基の別の炭素結合または水素結合が、上に定義されるように2つの他の同様または異なる非置換アルキル基に結合される窒素原子に結合される、上に定義されるような非置換アルキル基をいう。
【0073】
語句「置換ジアルキルアミノアルコキシ」は、親化合物に結合される酸素原子に結合されるアルキル基の炭素原子または水素原子への結合が、置換アルキル基に関して上で議論されるような非炭素原子および非水素原子への1つ以上の結合によって置換され、そして/またはアミンの窒素に結合されたアルキル基が、置換アルキル基に関して上記のように、非炭素原子および非水素原子に結合される場合、上に定義されるような非置換アルキルアミノアルコキシ基をいう。全てのジアルキルアミノアルコキシ基におけるアミン官能基およびアルコキシ官能基の存在は、置換ジアルキルアミノアルコキシ基のような全ての基をそれ自体修飾しない。
【0074】
語句「非置換へテロシクリルオキシ」は、水素原子への結合が、上に定義されるような他の非置換ヘテロシクリル基の環の原子への結合によって置換された、ヒドロキシル基(−OH)をいう。
【0075】
語句「置換へテロシクリルオキシ」は、水素原子への結合が、上に定義されるような他の置換ヘテロシクリル基の環の原子への結合によって置換された、ヒドロキシル基(−OH)をいう。
【0076】
ヒドロキシル基、アミン基、およびスルフヒドリル基に関して、用語「保護(された)」は、Protective Groups in Organic Synthesis,Greene,T.W.;Wuts,P.G.M.,John Wiley & Sons,New York、NY、(第3版、1999)において示されるような当業者に公知の保護基を用いて、好ましくない反応から保護されるこれらの官能基の形態をいい、この官能基は、本明細書中に示される手順を使用して付加され得るかまたは取り除かれ得る。保護されるヒドロキシル基の例としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:t−ブチルジメチル−クロロシラン、トリメチルクロロシラン、トリイソプロピルクロロシラン、トリエチルクロロシランのような、しかしこれらに限定されない、試薬とヒドロキシル基との反応によって得られるようなシリルエステル;メトキシメチルエーテル、メチチオメチル(methythiomethyl)エーテル、ベンジルオキシメチルエーテル、t−ブトキシメチルエーテル、2−メトキシエトキシメチルエーテル、テトラヒドロピラニルエーテル、1−エトキシエチルエーテル、アリールエーテル、ベンジルエーテルのような、しかしこれらに限定されない、置換メチルエーテルおよび置換エチルエーテル;ギ酸ベンゾイル、ギ酸エステル、酢酸エステル、トリクロロ酢酸エステル、およびトリフルオロ酢酸エステルのような、しかしこれらに限定されないエステル。保護されたアミン基の例としては、ホルムアミド、アセトアミド、トリフルオロアセトアミド、およびベンズアミドのようなアミド;フタルイミド、およびジチオスクシンイミドのようなイミド;ならびにその他が挙げられるが、これらに限定されない。保護されたスルフヒドリル基の例としては、S−ベンジルチオエーテルおよびS−4−ピコールイル(picolyl)チオエーテルのようなチオエーテル;へミチオアセタール、ジチオアセタール、およびアミノチオアセタールのような置換S−メチル誘導体;ならびにその他が挙げられるが、これらに限定されない。
【0077】
「薬学的に受容可能な塩」は、無機塩基、有機塩基、無機酸、有機酸、または塩基性アミノ酸もしくは酸性アミノ酸との塩を含む。無機塩基の塩として、本発明は、例えば、ナトリウムまたはカリウムのようなアルカリ金属;カルシウムおよびマグネシウムまたはアルミニウムのようなアルカリ土類金属;およびアンモニアを含む。有機塩基の塩として、本発明は、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、およびトリエタノールアミンを含む。無機酸の塩として、本発明は、例えば、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、およびリン酸を含む。有機酸の塩として、本発明は、例えば、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、およびp−トルエンスルホン酸を含む。塩基性アミノ酸の塩として、本発明は、例えば、アルギニン、リジン、およびオルニチンを含む。酸性アミノ酸としては、例えば、アスパラギン酸およびグルタミン酸が挙げられる。
【0078】
構造Iを有する化合物、この化合物の互変異性体、この化合物の薬学的に受容可能な塩、およびこの互変異性体の薬学的に受容可能な塩は、VEGF−RTKを阻害することが見出された。構造Iは、以下の式を有する:
【0079】
【化6】
構造Iの化合物において、Yは、−OH基、−OR基、−SH基、−SR基、−NR10−R11基、−CN、−C(=O)−R12基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアルケニル基、置換もしくは非置換のアルキニル基、置換もしくは非置換のアラルキル基、置換もしくは非置換のヘテロシクリルアルキル基、置換もしくは非置換のアルキルアミノアルキル基、置換もしくは非置換のジアルキルアミノアルキル基、置換もしくは非置換のアリールアミノアルキル基、置換もしくは非置換のジアリールアミノアルキル基、置換もしくは非置換の(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換もしくは非置換のヘテロシクリルアミノアルキル基、置換および非置換のジヘテロシクリルアミノアルキル基、置換および非置換の(アルキル)(ヘテロシクリル)、アミノアルキル基、置換および非置換の(アリール)(ヘテロシクリル)、アミノアルキル基、置換もしくは非置換のヘテロシクリル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヒドロキシアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシアルキル基、置換もしくは非置換のアリールアルキル基、または置換もしくは非置換のヘテロシクリルアルキル基から選択される。構造Iを有するさらに好ましい化合物において、Yは、−OH基、−OR基、または−NR1011基である。より好ましくは、Yは、−NR1011基であり、ここで、R10またはR11の一方はHであるか、またはR10およびR11の両方がHである。
【0080】
構造Iを有するさらに他の化合物において、Yは、以下の基から選択される:−N(CH、−NH(CH、−NH(CHCH)、−NH(CHCH、−NH(アリール)基、−N(アリール)基、−NHNH、−NHN(CH、−N(CH)NH(CH)、−NH(CHNH基、−NH(CHNH(アルキル)基、−NH(CH(アルキル)基、−N(アルキル)(CHNH基、−(アルキル)(CHNH(アルキル)基、−N(アルキル)(CHN(アルキル)基、−NH(CH(ヘテロシクリル)基、−N(アルキル)(NH[(CH(ヘテロシクリル)]基、−NH(CHOH基、−NH(CHOCH基、−NHCHCH(NH)CH(CH、−NH(2−アミノシクロヘキシル)、−NH(シクロヘキシル)、−NHOCH、−CH(N−モルホリニル)、−NH(キナクリジル)、特に、−NH(キナクリド−3−イル)、ならびにR10およびR11が結合して、置換または非置換の飽和の5または6員のN含有環を形成する基。ここで、mは、2、3または4であり、そしてnは、1、2または3である。さらにより好ましい化合物のタイプは、Yが以下である化合物である:−NH(5−ベンゾイミダゾリル)、−NH(CHN(CH、−NH(CHOH、−NH(CH)(4−イミダゾリル)、−NH(CH)(3−イミダゾリル)、−NH(CH)(4−ピリジル)、−NH(CH)(2−ピリジル)、−NH(CH)(3−ピリジル)、−NH(CH)(2−テトラヒドロフラニル)、−NH(CH)(4−ピペリジニル)、−NH(CH)(3−ピペリジニル)、−NH(CH)[2−(N−メチル−ピロリジニル)]、−NH(CH(2−ピロリジニル)、−NH(CH)[2−(N−メチルピロリジニル)]、−NH(CH)(2−ピロリジニル)、−NH(3−ピペリジニル)、または−NH(3−ピロリジニル)。
【0081】
Zは、構造Iの化合物中の、O、SまたはNR13基である。好ましくは、Zは、NR13基であり、さらにより好ましくは、R13は、Hである。
【0082】
構造Iの化合物において、RおよびRは、結合して、5〜7員の置換または非置換の、O、NまたはS原子を含む環を形成する。いくつかの実施形態において、RおよびRは、一緒に結合して、1つのN原子、1つのO原子または1つのS原子を含む5または6員の飽和または不飽和の環を形成する。他の実施形態において、RおよびRは、一緒に結合して、O、NまたはSから選択される2つのヘテロ原子を含む5または6員環を形成する。RおよびRが一緒に結合して、2つのN原子を有する5員環を形成する実施形態の例は、下記の式IAを有する化合物である。RおよびRが一緒に結合して2つのN原子を有する5員環を形成する実施形態の別の例は、下記の式IBを有する化合物である。RおよびRが1つのS原子を有する5員環を形成する実施形態の例は、下記の式ICを有する化合物である。RおよびRが一緒に結合して、1つ以上のN原子を含む6員環を形成する実施形態の例は、以下の式IIを有する化合物である。
【0083】
およびR13は、構造Iの化合物において、同じであっても異なっていてもよく、そしてH、−OH、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、−NH基、置換もしくは非置換のアルキルアミノ基、置換もしくは非置換のアリールアミノ基、置換もしくは非置換のジアルキルアミノ基、置換もしくは非置換のジアリールアミノ基、置換もしくは非置換の(アルキル)(アリール)アミノ基、置換もしくは非置換のヘテロシクリルアミノ基、置換もしくは非置換のジヘテロシクリルアミノ基、置換もしくは非置換の(アルキル)(ヘテロシクリル)アミノ基、置換もしくは非置換の(アリール)(ヘテロシクリル)アミノ基、置換もしくは非置換のヘテロシクリルオキシ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、または−C(=O)−アリール基であり得る。構造Iのより好ましい化合物において、Rは、Hである。
【0084】
、R、RおよびRは、構造Iの化合物において、同じであっても異なっていてもよく、そして独立して、以下からなる群から選択される:H、Cl、Br、F、I、−NO、−CN、−OH、−OR14基、−NR1516基、−C(=O)R17基、−SH基、−SR18基、−S(=)R19基、S(=O)20基、置換もしくは非置換のアミジニル基、置換もしくは非置換のグアニジニル基、置換もしくは非置換の、1級、2級または3級のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアルケニル基、置換もしくは非置換のアルキニル基、置換もしくは非置換のヘテロシクリル基、置換もしくは非置換のアルキルアミノアルキル基、置換もしくは非置換のジアルキルアミノアルキル基、置換もしくは非置換のアリールアミノアルキル基、置換もしくは非置換のジアリールアミノアルキル基、置換もしくは非置換の(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換もしくは非置換のヘテロシクリルアルキル基、置換もしくは非置換のアミノアルキル基、置換もしくは非置換のヘテロシクリルアミノアルキル基、置換もしくは非置換のジヘテロシクリルアミノアルキル基、置換もしくは非置換の(アルキル)(ヘテロシクリル)アミノアルキル基、置換もしくは非置換の(アリール)(ヘテロシクリル)アミノアルキル基、置換もしくは非置換のヒドロキシアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシアルキル基、置換もしくは非置換のアリールオキシアルキル基、または置換もしくは非置換のヘテロシクリルオキシアルキル基。RおよびRは結合して、置換または非置換の炭素環式環または複素環式環を形成する。同様に、RおよびRは結合して、5〜7員の置換または非置換の炭素環式環または複素環式環を形成し得る。最後に、RおよびRもまた結合して、5〜7員の置換または非置換の炭素環式環または複素環式環を形成し得る。
【0085】
構造Iの好ましい化合物の一群において、R、R、RおよびRは、全てHである。構造Iの他のより好ましい化合物において、R、R、またはRおよびRの両方は、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基である。構造Iの式を有するさらに他の好ましい化合物において、RまたはRは、−OR14基であり、そしてR14は、アルキル、アリールヘテロシクリルまたはヘテロシクリルアルキル基である。構造Iのなおさらなる好ましい化合物において、RまたはRは、−OCH(CHq(ヘテロシクリル)基であり、ここでqは、0、1、2、3または4である。より好ましくは、この−OCH(CHq(ヘテロシクリル)基のヘテロシクリル基は、以下から選択される複素環である:置換もしくは非置換のモルホリン、置換もしくは非置換のピペラジン、置換もしくは非置換のピペリジン、置換もしくは非置換のピロリジン、置換もしくは非置換のピロール、置換もしくは非置換のイミダゾール、置換もしくは非置換のピラゾール、置換もしくは非置換の1,2,3−トリアゾール、置換もしくは非置換の1,2,4−トリアゾール、置換もしくは非置換のテトラゾール、置換もしくは非置換のチオモルホリン、置換もしくは非置換のホモピペラジン、置換もしくは非置換のオキサゾリジン−2−オン、置換もしくは非置換のピロリジン−2−オン、置換もしくは非置換のピリジン、置換もしくは非置換のオキサゾール、置換もしくは非置換のイソキサゾール、置換もしくは非置換のチアゾール、置換もしくは非置換のイソチアゾール、置換もしくは非置換のフラン、置換もしくは非置換のチオフェン、置換もしくは非置換のテトラヒドロフラン、置換もしくは非置換のテトラヒドロチオフェン、置換もしくは非置換のベンゾイミダゾール、置換もしくは非置換のベンゾオキサゾール、または置換もしくは非置換のベンゾチアゾール。
【0086】
構造Iを有するさらに他の好ましい化合物において、R、R、RまたはRの少なくとも1つは、置換もしくは非置換のヘテロシクリル基であり、より詳細には、少なくとも1つのO原子またはN原子を含む置換もしくは非置換のヘテロシクリル基であり、より詳細には、以下から選択される置換もしくは非置換のヘテロシクリル基である:モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、テトラゾール、ピロリジン、ピラゾール、ピロール、チオモルホリン、ホモピペラジン、ベンゾイミダゾール、オキサゾリジン−2−オン、ピロリジン−2−オン、イミダゾール、イソキサゾール、オキサゾール、イソチアゾール、チアゾール、チオフェン、フラン、ピラン、テトラヒドロチオフェン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、およびピリジン。
【0087】
ヘテロシクリル基を含む基において、複素環は、様々な様式で結合され得る。例えば、−OCH(CH(ヘテロシクリル)基において、ヘテロシクリル基は、種々の環メンバーを介してこの−OCH(CH(ヘテロシクリル)基の−OCH(CHのメチレン炭素に結合され得る。非限定的な例として、qが1であり、かつこのヘテロシクリル基がテトラヒドロフランである場合、この基は、式−OCHCH−(テトラヒドロフラニル)と表され得、これは以下の2つの構造に対応する:
【0088】
【化7】
ここで、構造IVは、−OCHCH−(2−テトラヒドロフラニル)と称され得る基を表し、そして構造Vは、−OCHCH−(3−テトラヒドロフラニル)と称され得る基を表す。ヘテロシクリル基がN含有複素環(例えば、限定されないが、ピペリジン、ピペラジン、モルホリンまたはピロリジン)である場合、この複素環は、環炭素原子を介してかまたはこのN含有複素環の環内の窒素原子を介して、メチレン炭素に結合され得る。これらの両方が、好ましい。−OCH(CH(ヘテロシクリル)基について、ヘテロシクリル基がピペリジンであり、qが2である場合、以下の構造が、可能であり、そして好ましい:
【0089】
【化8】
構造VIは、−O(CH(N−ピペリジニル)基または−O(CH(1−ピペリジニル)基の例である。構造VIIは、−O(CH(2−ピペリジニル)基の例である。構造VIIIは、−O(CH(3−ピペリジニル)基の例である。構造IXは、−O(CH(4−ピペリジニル)基の例である。−OCH(CH(ヘテロシクリル)基について、ヘテロシクリル基がピペラジンであり、そしてqが1である場合、以下の構造が、可能でありそして好ましい:
【0090】
【化9】
構造Xは、−O(CH(2−ピペラジニル)基の例であり、構造XIは、−O(CH(1−ピペラジニル)基または−O(CH(N−ピペラジニル)基の例である。−OCH(CH(ヘテロシクリル)基について、ヘテロシクリル基がモルホリンであり、そしてqが1である場合、以下の構造が可能であり、そして好ましい:
【0091】
【化10】
構造XIIは、−O(CH(3−モルホリニル)基の例であり、構造XIIIは、−O(CH(4−モルホリニル)基または−O(CH(N−モルホリニル)基の例であり、そして構造XIVは、−O(CH(2−モルホリニル)基の例である。この基がピロリジンであり、そしてqが1である場合、有用な構造としては、−O(CH(1−ピロリジニル)または−O(CH(N−ピロリジニル)、−O(CH(2−ピロリジニル)および−O(CH(3−ピロリジニル)が挙げられる。
【0092】
構造Iの化合物において、Rは、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロシクリル基、置換もしくは非置換のヘテロシクリルアルキル基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、−C(=O)−アリール基、−C(=O)−アルキル基、−C(=O)−アリール基、−C(=O)NH、−C(=O)NH(アルキル)基、−C(=O)NH(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)基、−C(=O)N(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)(アリール)基、−NH、−NH(アルキル)基、−NH(アリール)基、−N(アルキル)基、−N(アルキル)(アリール)基、−N(アリール)基、−C(=O)NH(ヘテロシクリル)基、−C(=O)N(ヘテロシクリル)基、−C(=O)N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、または−C(=O)N(アリール)(ヘテロシクリル)基である。
【0093】
およびR18は、構造Iの化合物において、同じであっても異なっていてもよく、そして独立して、置換もしくは非置換のアルキル基、または置換もしくは非置換のアリール基から選択される。
【0094】
構造Iの化合物において、R10は、H、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、または置換もしくは非置換のヘテロシクリル基から選択され、R11は、以下から選択される:H、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロシクリル基、−OH、アルコキシ基、アリールオキシ基、−NH、置換もしくは非置換のヘテロシクリルアルキル基、置換もしくは非置換のアミノアルキル基、置換もしくは非置換のアルキルアミノアルキル基、置換もしくは非置換のジアルキルアミノアルキル基、置換もしくは非置換のアリールアミノアルキル基、置換もしくは非置換のジアリールアミノアルキル基、置換もしくは非置換の(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換もしくは非置換のアルキルアミノ基、置換もしくは非置換のアリールアミノ基、置換もしくは非置換のジアルキルアミノ基、置換もしくは非置換のジアリールアミノ基、置換もしくは非置換の(アルキル)(アリール)アミノ基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、−C(=O)−アリール基、−C(=O)O−アルキル基、−C(=O)O−アリール基、−C(=O)NH、−C(=O)NH(アルキル)基、−C(=O)NH(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)基、−C(=O)N(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)(アリール)基、−C(=O)−ヘテロシクリル基、−C(=O)−O−ヘテロシクリル基、−C(=O)NH(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換もしくは非置換のヘテロシクリルアミノアルキル基、置換もしくは非置換のジヘテロシクリルアミノアルキル基、置換もしくは非置換の(アルキル)(ヘテロシクリル)アミノアルキル基、置換もしくは非置換の(アリール)(ヘテロシクリル)アミノアルキル基、置換もしくは非置換のヒドロキシアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシアルキル基、置換もしくは非置換のアリールオキシアルキル基、置換もしくは非置換のヘテロシクロオキシアルキル基。R10およびR11は、一緒に結合して、5〜7員の飽和または不飽和の、置換または非置換のN含有環を形成し得る。
【0095】
構造Iの化合物において、R12は、以下から選択される:H、−OH、アルコキシ基、アリールオキシ基、−NH、−NH(アルキル)基、−NH(アリール)基、−N(アルキル)基、−N(アリール)基、−N(アルキル)(アリール)基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、−NH(ヘテロシクリル)基、−N(ヘテロシクリル)基、−N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、または−N(アリール)(ヘテロシクリル)基。
【0096】
構造Iにおいて、R14は、以下から選択される:置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロシクリル基、置換もしくは非置換のヘテロシクリルアルキル基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、−C(=O)−アリール基、−C(=O)−ヘテロシクリル基、−C(=O)NH、−C(=O)NH(アルキル)基、−C(=O)NH(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)基、−C(=O)N(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)(アリール)基、−C(=O)NH(ヘテロシクリル)基、−C(=O)N(ヘテロシクリル)基、−C(=O)N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、−C(=O)N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換もしくは非置換のアミノアルキル基、置換もしくは非置換のアルキルアミノアルキル基、置換もしくは非置換のジアルキルアミノアルキル基、置換もしくは非置換のアリールアミノアルキル基、置換もしくは非置換のジアリールアミノアルキル基、置換もしくは非置換の(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換もしくは非置換のヘテロシクリルアルキルアミノ基、置換もしくは非置換のジヘテロシクリルアミノアルキル基、置換もしくは非置換の(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル基、置換もしくは非置換の(ヘテロシクリル)(アリール)アミノアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシアルキル基、アリールオキシアルキル基、置換もしくは非置換のヒドロキシアルキル基、または置換もしくは非置換のヘテロシクリルオキシアルキル基。
【0097】
構造Iの化合物において、R15は、H、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、または置換もしくは非置換のヘテロシクリル基から選択される。R16は、以下から選択される:H、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロシクリル基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、−C(=O)−アリール基、−C(=O)NH、−C(=O)NH(アリール)基、−C(=O)NH(アルキル)基、−C(=O)NH(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)基、−C(=O)N(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)(アリール)基、−C(=O)O−アルキル基、−C(=O)O−アリール基、置換もしくは非置換のアミノアルキル基、置換もしくは非置換のアルキルアミノアルキル基、置換もしくは非置換のジアルキルアミノアルキル基、置換もしくは非置換のアリールアミノアルキル基、置換もしくは非置換のジアリールアミノアルキル基、置換もしくは非置換の(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換もしくは非置換のヘテロシクリルアルキル基、−C(=O)−ヘテロシクリル基、−C(=O)−O−ヘテロシクリル基、−C(=O)NH(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換もしくは非置換のヘテロシクリルアミノアルキル基、置換もしくは非置換のジヘテロシクリルアミノアルキル基、置換もしくは非置換の(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル基、置換もしくは非置換の(ヘテロシクリル)(アリール)アミノアルキル基、置換もしくは非置換のヒドロキシアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシアルキル基置換もしくは非置換のアリールオキシアルキル基、または置換もしくは非置換のヘテロシクリルオキシアルキル基。R15およびR16は一緒に結合して、5〜7員の飽和または不飽和の置換または非置換のN含有環を形成し得る。
【0098】
17、R18およびR20は、同じであっても異なっていてもよく、そして独立して、以下から選択される:H、−NH、−NH(アルキル)基、−NH(アリール)基、−N(アルキル)基、−N(アリール)基、−N(アルキル)(アリール)基、−NH(ヘテロシクリル)基、−N(ヘテロシクリル)(アルキル)基、−N(ヘテロシクリル)(アリール)基、−N(ヘテロシクリル)基、置換および非置換のアルキル基、置換および非置換のアリール基、−OH、置換および非置換のアルコキシ基、置換および非置換のヘテロシクリル基、置換および非置換のアリールオキシ基、ヘテロシクリルオキシ基、−NHOH、−N(アルキル)OH基、−N(アリール)OH基、−N(アルキル)O−アルキル基、−N(アリール)O−アルキル基、−N(アルキル)O−アリール基、および−N(アリール)O−アリール基。
【0099】
構造Iのいくつかの好ましい化合物において、R17は、非置換アルキル基、置換アリール基または非置換アリール基、−NH、−NH(アルキル)基、−N(アルキル)基、−NH(アリール)基、−N(アリール)基、−N(アルキル)(アリール)基、−NH(ヘテロシクリル)基、−N(ヘテロシクリル)(アルキル)基、−N(ヘテロシクリル)(アリール)基、−N(ヘテロシクリル)基、あるいはN含有複素環から選択され、そして上記N含有複素環は、N含有複素環の環中の窒素原子または炭素原子のいずれかを介して、−C(=O)−R17基のカルボニル炭素に結合している。R17がN含有複素環であるなおさらに好ましい化合物において、R17基のN含有複素環は、以下から選択される:置換モルホリンまたは非置換モルホリン、置換ピロリジンまたは非置換ピロリジン、置換ピペラジンまたは非置換ピペラジン、置換ピペリジンまたは非置換ピペリジン、置換ピロールまたは非置換ピロール、置換イミダゾールまたは非置換イミダゾール、置換ピラゾールまたは非置換ピラゾール、置換1,2,3−トリアゾールまたは非置換1,2,3−トリアゾール、置換1,2,4−トリアゾールまたは非置換1,2,4−トリアゾール、置換テトラゾールまたは非置換テトラゾール、置換チオモルホリンまたは非置換チオモルホリン、置換ホモピペラジンまたは非置換ホモピペラジン、置換オキサゾリジン−2−オンまたは非置換オキサゾリジン−2−オン、置換ピロリジン−2−オンまたは非置換ピロリジン−2−オン、置換ピリジンまたは非置換ピリジン、置換オキサゾールまたは非置換オキサゾール、置換イソキサゾールまたは非置換イソキサゾール、置換チアゾールまたは非置換チアゾール、置換イソチアゾールまたは非置換イソチアゾール、置換ベンゾイミダゾールまたは非置換ベンゾイミダゾール、置換ベンゾキサゾールまたは非置換ベンゾキサゾール、あるいは置換ベンゾチアゾールまたは非置換ベンゾチアゾール。
【0100】
構造Iを有する他の好ましい化合物において、R14またはRl6は、置換アミノアルキル基または非置換アミノアルキル基、置換アルキルアミノアルキル基または非置換アルキルアミノアルキル基、置換アリールアミノアルキル基または非置換アリールアミノアルキル基、置換ジアルキルアミノアルキル基または非置換ジアルキルアミノアルキル基、置換ジアリールアミノアルキル基または非置換ジアリールアミノアルキル基、アルキルアリールアミノアルキル基、または置換ヘテロシクリルアルキル基または非置換ヘテロシクリルアルキル基から選択され、これらは以下を含む:−CH(CHNH基、−CH(CHNH(アルキル)基、CH(CHNH(アリール)基、CH(CHN(アルキル)基,−CH(CHN(アリール)基、−CH(CHN(アルキル)(アリール)基,または−CH(CH(ヘテロシクリル)基。ここで、pは、0〜4の範囲の整数であり、そして、−CH(CH(ヘテロシクリル)基のヘテロシクリル基は、以下から選択されるN含有複素環である:置換モルホリンまたは非置換モルホリン、置換ピロリジンまたは非置換ピロリジン、置換ピペラジンまたは非置換ピペラジン、置換ピペリジンまたは非置換ピペリジン、置換ピロールまたは非置換ピロール、置換イミダゾールまたは非置換イミダゾール、置換ピラゾールまたは非置換ピラゾール、置換1,2,3−トリアゾールまたは非置換1,2,3−トリアゾール、置換1,2,4−トリアゾールまたは非置換1,2,4−トリアゾール、置換テトラゾールまたは非置換テトラゾール、置換チオモルホリンまたは非置換チオモルホリン、置換ホモピペラジンまたは非置換ホモピペラジン、置換オキサゾリジン−2−オンまたは非置換オキサゾリジン−2−オン、置換ピロリジン−2−オンまたは非置換ピロリジン−2−オン、置換ピリジンまたは非置換ピリジン、置換オキサゾールまたは非置換オキサゾール、置換イソキサゾールまたは非置換イソキサゾール、置換チアゾールまたは非置換チアゾール、置換イソチアゾールまたは非置換イソチアゾール、置換ベンゾイミダゾールまたは非置換ベンゾイミダゾール、置換ベンゾキサゾールまたは非置換ベンゾキサゾール、または置換ベンゾチアゾールまたは非置換ベンゾチアゾール。
【0101】
構造Iを有する他の化合物はまた、構造IAを有する化合物を提供する。構造IのRおよびRが、共に結合して2つのN原子を有する5員環を形成する化合物が存在する。
【0102】
【化11】
構造IAの化合物において、R21は、Hまたは置換アルキル基または非置換アルキル基から選択され;R22は、R、R、R、Rと同じかまたは異なり得、そして、独立してH、Cl、Br、F、I、−NO、−CN、−OH、−OR14基、−NR1516基、−C(=O)R17基、−SH、−SR18基、−S(=O)R19基、S(=O)20基、置換アミジニル基または非置換アミジニル基、置換グアニジニル基または非置換グアニジニル基、置換一級、二級,または三級アルキル基または非置換一級、二級,または三級アルキル基、置換アリール基または非置換アリール基、置換アルケニル基または非置換アルケニル基、置換アルキニル基または非置換アルキニル基、置換ヘテロシクリル基または非置換ヘテロシクリル基、置換アルキルアミノアルキル基または非置換アルキルアミノアルキル基、置換ジアルキルアミノアルキル基または非置換ジアルキルアミノアルキル基、置換アリールアミノアルキル基または非置換アリールアミノアルキル基、置換ジアリールアミノアルキル基または非置換ジアリールアミノアルキル基、置換(アルキル)(アリール)アミノアルキル基または非置換(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換ヘテロシクリルアルキル基または非置換ヘテロシクリルアルキル基、置換アミノアルキル基または非置換アミノアルキル基、置換ヘテロシクリルアミノアルキル基または非置換ヘテロシクリルアミノアルキル基、置換ヒドロキシアルキル基または非置換ヒドロキシアルキル基、置換アルコキシアルキル基または非置換アルコキシアルキル基、置換アリールオキシアルキル基または非置換アリールオキシアルキル基、あるいは置換ヘテロシクリルオキシアルキル基または非置換ヘテロシクリルオキシアルキル基から選択され、そしてR〜R21は、構造Iの化合物に対して上述に記載の基を有する。
【0103】
構造IAの他の化合物は、ZがNR13であり、そしてさらに好ましくはR13はHである化合物である。構造IAの他の化合物は、RがHである化合物において提供される。
【0104】
構造IAのさらに他の化合物は、Yが、−NR1011基である化合物である。構造IAのさらに他の化合物において、Yは、−NR1011基であり、R10およびR11は、水素原子である。
【0105】
構造Iを有するさらに他の化合物は、構造IBを有する化合物を提供する。構造IAの化合物に類似して、構造IのRおよびRが共に結合して、2個のN原子を有する5員環を形成する化合物が存在する。
【0106】
【化12】
構造IBの化合物において、R21は、Hまたは置換アルキル基または非置換アルキル基から選択され;R22は、R、R、R、Rと同じかまたは異なり得、そして、独立して以下から選択される:H、Cl、Br、F、I、−NO、−CN、−OH、−OR14基、−NR1516基、−C(=O)R 基、−SH、−SR18基、−S(=O)R19基、S(=O)20基、置換アミジニル基または非置換アミジニル基、置換グアニジニル基または非置換グアニジニル基、置換一級、二級,または三級アルキル基または非置換一級、二級,または三級アルキル基、置換アリール基または非置換アリール基、置換アルケニル基または非置換アルケニル基、置換アルキニル基または非置換アルキニル基、置換ヘテロシクリル基または非置換ヘテロシクリル基、置換アルキルアミノアルキル基または非置換アルキルアミノアルキル基、置換ジアルキルアミノアルキル基または非置換ジアルキルアミノアルキル基、置換アリールアミノアルキル基または非置換アリールアミノアルキル基、置換ジアリールアミノアルキル基または非置換ジアリールアミノアルキル基、置換(アルキル)(アリール)アミノアルキル基または非置換(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換ヘテロシクリルアルキル基または非置換ヘテロシクリルアルキル基、置換アミノアルキル基または非置換アミノアルキル基、置換ヘテロシクリルアミノアルキル基または非置換ヘテロシクリルアミノアルキル基、置換ヒドロキシアルキル基または非置換ヒドロキシアルキル基、置換アルコキシアルキル基または非置換アルコキシアルキル基、置換アリールオキシアルキル基または非置換アリールオキシアルキル基、あるいは置換ヘテロシクリルオキシアルキル基または非置換ヘテロシクリルオキシアルキル基;そしてR〜R21は、構造Iの化合物に関して上に記載された基を有する。
【0107】
構造IBの他の化合物は、ZがNR13である化合物を含み、そしてさらに好ましくはR13はHである。構造IBの他の化合物は、RがHである化合物である。
【0108】
構造IBのさらに他の化合物は、Yが、−NR1011基である化合物である。構造IBのさらに他の化合物において、Yが−NR1011基であり、そしてR10およびR11は、水素原子である。
【0109】
構造Iを有するさらに他の化合物は、構造ICを有する化合物を提供する。構造IのRおよびRが共に結合して、1つのS原子を有する5員環を形成する化合物が存在する。
【0110】
【化13】
構造ICの化合物において、R21およびR22は、R、R、R、Rおよびお互いと同じかまたは異なり得、そして独立してH、Cl、Br、F、I,−NO、−CN、−OH、−OR14基、−NR1516基、−C(=O)R17基、−SH、−SR18基、−S(=O)R19基、S(=O)20基、置換アミジニル基または非置換アミジニル基、置換グアニジニル基または非置換グアニジニル基、置換一級、二級,または三級アルキル基または非置換一級、二級,または三級アルキル基、置換アリール基または非置換アリール基、置換アルケニル基または非置換アルケニル基、置換アルキニル基または非置換アルキニル基、置換ヘテロシクリル基または非置換ヘテロシクリル基、置換アルキルアミノアルキル基または非置換アルキルアミノアルキル基、置換ジアルキルアミノアルキル基または非置換ジアルキルアミノアルキル基、置換アリールアミノアルキル基または非置換アリールアミノアルキル基、置換ジアリールアミノアルキル基または非置換ジアリールアミノアルキル基、置換(アルキル)(アリール)アミノアルキル基または非置換(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換ヘテロシクリルアルキル基または非置換ヘテロシクリルアルキル基、置換アミノアルキル基または非置換アミノアルキル基、置換ヘテロシクリルアミノアルキル基または非置換ヘテロシクリルアミノアルキル基、置換ヒドロキシアルキル基または非置換ヒドロキシアルキル基、置換アルコキシアルキル基または非置換アルコキシアルキル基、置換アリールオキシアルキル基または非置換アリールオキシアルキル基、または置換ヘテロシクリルオキシアルキル基または非置換ヘテロシクリルオキシアルキル基から選択され;そしてR〜R20は、構造Iの化合物に関して上に記載された基を有する。
【0111】
構造ICの他の化合物は、ZがNR13である化合物であり、そしてさらに好ましくは、R13がHである。構造ICの他の化合物は、RがHである化合物である。
【0112】
構造ICのさらに他の化合物は、Yが−NR1011基である化合物である。構造ICのさらに他の化合物において、Yは、−NR1011基であり、R10およびR11は水素原子である。
【0113】
VEGF−RTKの特に好ましいインヒビターは、構造IIを有する化合物、その化合物の互変体、その化合物の薬学的に受容可能な塩、およびその互変体の薬学的に受容可能な塩である。構造Iの化合物に類似の環系を有する化合物が存在し、ここで、構造Iに関して上に規定されたようなRおよびRが、共に結合し、少なくとも1つのN原子を含む6員環を形成する。構造IIは、下式を有する:
【0114】
【化14】
構造IIの化合物において、W、W、W、およびWは、CまたはNから選択され、そしてW、W、W、またはWの少なくとも1つはNである。構造IIのいくつかの好ましい化合物において、Wは、Nであり、そしてRは、存在しないかまたはHである。構造IIの他の好ましい化合物において、Wは、Nであり、そしてRは、存在しないかまたはHである。構造IIのさらに他の好ましい化合物において、Wは、Nであり、そしてRは存在しないかまたはHである。構造IIのさらに他の好ましい化合物において、Wは、Nであり、そしてRは存在しないかまたはHである。構造IIのいくつかの好ましい化合物において、W、W、W、およびWの1つはNである。構造IIの他の好ましい化合物において、W、W、W、およびWの2つはNである。さらに他の好ましい実施形態において、W、W、およびWは全てCであり、そしてWはNであり;W、W、およびWは全てCであり、そしてWはNであり;W、W、およびWは全てCであり、そしてWはNであり;あるいはW、W、およびWは全てCであり、そしてWは、Nである。
【0115】
構造IIを有する化合物において、Yは、以下から選択される:−OH、−OR10基、−SH、−SR11基、−NR1213基、−CN、−C(=O)−R14基、置換アルキル基または非置換アルキル基、置換アルケニル基または非置換アルケニル基、置換アルキニル基または非置換アルキニル基、置換アラルキル基または非置換アラルキル基、置換ヘテロシクリルアルキル基または非置換ヘテロシクリルアルキル基、置換アルキルアミノアルキル基または非置換アルキルアミノアルキル基、置換ジアルキルアミノアルキル基または非置換ジアルキルアミノアルキル基、置換アリールアミノアルキル基または非置換アリールアミノアルキル基、置換ジアリールアミノアルキル基または非置換ジアリールアミノアルキル基、置換(アルキル)(アリール)アミノアルキル基または非置換(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換ヘテロシクリルアミノアルキル基または非置換ヘテロシクリルアミノアルキル基、置換ジヘテロシクリルアミノアルキル基および非置換ジヘテロシクリルアミノアルキル基、置換(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル基および非置換(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル基、置換(ヘテロシクリル)(アリール)アミノアルキル基および非置換(ヘテロシクリル)(アリール)アミノアルキル基、置換ヘテロシクリル基または非置換ヘテロシクリル基、置換アリール基または非置換アリール基、置換ヒドロキシアルキル基または非置換ヒドロキシアルキル基、置換アルコキシアルキル基または非置換アルコキシアルキル基、置換アリールオキシアルキル基または非置換アリールオキシアルキル基、または置換ヘテロシクリルオキシアルキル基または非置換ヘテロシクリルオキシアルキル基。
【0116】
構造IIの好ましい化合物において、Yは、−OH、−OR10基、もしくは−NR1213基から選択され,またはさらに好ましくは−NRl2l3基、またはさらにさらに好ましくはR12およびR13の1つまたは両方はHである−NRl2l3基である。構造IIを有する他の好ましい化合物において、Yは、以下から選択される:−N(CH、−NH(CH)、−NH(CHCH)、−N(CHCH、−NH(アリール)基、−N(アリール)基、−NHNH、−NHN(CH、−N(CH)NH(CH)、−NH(CHNH基、−NH(CHNH(アルキル)基、−NH(CHN(アルキル)基、−N(アルキル)(CHNH基、−N(アルキル)(CHNH(アルキル)基、−N(アルキル)(CHN(アルキル)基、−NH(CH(ヘテロシクリル)基、−N(アルキル)[(CH(ヘテロシクリル)]基、−NH(CHOH基,−NH(CHOCH基、−NHCHCH(NH)CH(CH、−NH(2−アミノシクロヘキシル)、−NH(シクロヘキシル)、−NHOCH、−NH(N−モルホリニル)、−NH(キヌクリジル)(詳細には、−NH(キヌクリド−3−イル))、ならびにR12およびR13が結合して置換または非置換の飽和N含有5員環またはN含有6員環を形成する基であって、ここで、mは、2、3、または4であり、そしてnは、0、1、2、または3である基。この型のなおさらに好ましい化合物は、Yが以下から選択される化合物である:−NH(5−ベンゾイミダゾリル)、−NH(CHN(CH、−NH(CHOH、−NH(CH)(4−イミダゾリル)、−NH(CH)(3−イミダゾリル)、−NH(CH)(4−ピリジル)、−NH(CH)(2−ピリジル)、−NH(CH)(3−ピリジル)、−NH(CH)(2−テトラヒドロフラニル)、−NH(CH)(4−ピペリジニル)、−NH(CH)(3−ピペジリニル)、−NH(CH[2−(N−メチル−ピロリジニル)]、−NH(CH(2−ピロリジニル)、−NH(CH)[2−(N−メチルピロリジニル)]、−NH(CH)(2−ピロリジニル)、−NH(3−ピペリジニル)、あるいは−NH(3−ピロリジニル)。
【0117】
構造IIの化合物において、Zは、OおよびNRl5基である。構造IIの好ましい化合物において、Zは、NR15基であるか、またはさらに好ましくはR15がHであるNR15基である。
【0118】
構造IIの化合物において、R、R、R、R、R、R、R、およびRは、同じかまたは異なり、そして独立して、H、Cl、Br、F、I、−NO、−CN、−OH、−OR16基、−NR1718基、−C(=O)R19基、−SH、−SR20基、−S(=O)R21基、S(=O)22基、置換アミジニル基または非置換アミジニル基、置換グアニジニル基または非置換グアニジニル基、置換一級、二級,または三級アルキル基または非置換一級、二級,または三級アルキル基、置換アリール基または非置換アリール基、置換アルケニル基または非置換アルケニル基、置換アルキニル基または非置換アルキニル基、置換ヘテロシクリル基または非置換ヘテロシクリル基、置換アルキルアミノアルキル基または非置換アルキルアミノアルキル基、置換ジアルキルアミノアルキル基または非置換ジアルキルアミノアルキル基、置換アリールアミノアルキル基または非置換アリールアミノアルキル基、置換ジアリールアミノアルキル基または非置換ジアリールアミノアルキル基、置換(アルキル)(アリール)アミノアルキル基または非置換(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換ヘテロシクリルアルキル基または非置換ヘテロシクリルアルキル基、置換アミノアルキル基または非置換アミノアルキル基、置換ヘテロシクリルアミノアルキル基または非置換ヘテロシクリルアミノアルキル基、置換ジヘテロシクリルアミノアルキル基および非置換ジヘテロシクリルアミノアルキル基、置換(アルキル)(ヘテロシクリル)アミノアルキル基および非置換(アルキル)(ヘテロシクリル)アミノアルキル基、置換(アリール)(ヘテロシクリル)アミノアルキル基および非置換(アリール)(ヘテロシクリル)アミノアルキル基、置換ヒドロキシアルキル基または非置換ヒドロキシアルキル基、置換アルコキシアルキル基または非置換アルコキシアルキル基、置換アリールオキシアルキル基または非置換アリールオキシアルキル基、または置換ヘテロシクリルオキシアルキル基または非置換ヘテロシクリルオキシアルキル基から選択され、そしてWがNである場合、Rは、存在しないかまたはHであり、WがNである場合は、Rは、存在しないかまたはHであり、WがNである場合、Rは、存在しないかまたはHであり、WがNである場合、Wは、存在しないかまたはHである。
【0119】
構造IIを有するいくつかの好ましい化合物であって、ここで、R、R、R、R、R、R、R、またはRの少なくとも1つは、置換ヘテロシクリル基または非置換ヘテロシクリル基であり、そしてより好ましい実施形態において、置換または非置換ヘテロシクリル基は、以下から選択される:モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、テトラゾール、ピロリジン、ピラゾール、ピロール、チオモルホリン、ホモピペラジン、ベンゾイミダゾール、オキサゾリジン−2−オン、ピロリジン−2−オン、イミダゾール、イソチアゾール、チアゾール、チオフェン、フラン、ピラン、テトラヒドロチオフェン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン,およびピリジン。
【0120】
構造IIを有するさらに他の好ましい化合物は、R、R、およびRがHであり、そしてWがNである化合物である。構造IIの式を有するさらに他の化合物は、R、R、およびRがHであり、そしてWがNである化合物において提供される。構造IIの式を有するさらに他の化合物は、R、R、およびRがHであり、そしてWがNである化合物において提供される。構造IIの式を有するさらに他の化合物は、R、R、およびRがHであり、そしてWがNである化合物において提供される。
【0121】
他の好ましい化合物において、RまたはRは、以下から選択される:F、Cl、置換アルコキシ基または非置換アルコキシ基、置換ヘテロシクリルオキシ基または非置換ヘテロシクリルオキシ基、置換ヘテロシクリルアルコキシ基または非置換ヘテロシクリルアルコキシ基、置換ヘテロシクリル基または非置換ヘテロシクリル基、置換または非置換アルキル−アミノアルキル基、置換または非置換ヘテロシクリル−アミノアルキル基、あるいは置換または非置換アリール−アミノアルキル基、置換または非置換ジアルキル−アミノアルキル基または置換または非置換ジアリール−アミノアルキル基、置換アルキルアリールアミノアルキル基または非置換アルキルアリールアミノアルキル基、置換または非置換アルキル−アミノアルコキシ基およびアリール−アミノアルコキシ基、置換または非置換ジアルキル−アミノアルコキシ基およびジアリール−アミノアルコキシ基、あるいは置換アルキルアリールアミノアルコキシ基または非置換アルキルアリールアミノアルコキシ基。特定の例としては以下が挙げられる:−C(=O)N(アルキル)基、−OCHCH(N−モルホリニル)、N−モルホリニル、−OCHCHN(アルキル)基、−OCHCHNH(アルキル)基、−OCHCHNH、−OCHCHNH(アリール)基、−OCHCHN(アリール)基、アルコキシ基、−OCHCHN(アルキル)(アリール)基、−O(4−ピペリジニル)、−O[4−(1−アルキル)ピペリジニル]基、−OCH(2−ピリジル)、−O(3−ピロリジニル)、あるいは−O[3−(1−アルキル)ピロリジニル]基。
【0122】
さらに他の好ましい化合物は、Rが以下から選択される化合物が挙げられる:F、Cl、−NO、置換または非置換アルコキシ基、置換または非置換ヘテロシクリルアルコキシ基、置換または非置換ヘテロシクリル基、置換または非置換アルキル−アミノアルキル基、ヘテロシクリル−アミノアルキル基、またはアリール−アミノアルキル基、置換または非置換ジアルキル−アミノアルキル基およびジアリール−アミノアルキル基、置換または非置換アルキルアリールアミノアルキル基、置換または非置換アルキル−アミノアルコキシ基およびアリール−アミノアルコキシ基、置換または非置換ジアルキル−アミノアルコキシ基およびジアリール−アミノアルコキシ基、置換または非置換アルキルアリールアミノアルコキシ基。特定の例としては、以下が挙げられる:−OCH、N−モルホリニル,−N−cis−ジアルキルモルホリニル、−N−(4−アルキル)ピペラジニル、または−OCH(2−ピリジル)。
【0123】
構造IIを有するなお好ましい化合物において、R、R、R、およびRは水素である。構造IIのさらに他のより好ましい化合物において、R、RまたはRおよびRの両方は、1個〜4個の炭素原子を有するアルキル基である。構造IIのなお他の好ましい化合物において、RまたはRは、−OR16基であり、そしてR16は、アルキル基、アリール基、ヘテロシクリル基、またはヘテロシクリルアルキル基である。構造IIのなおさらに好ましい化合物において、RまたはRは、−OCH(CH(ヘテロシクリル)基であり、そしてqは、0、1、2、3、または4である。より好ましい化合物において、RまたはRは、−OCH(CH−(ヘテロシクリル)基であり、−OCH(CH(ヘテロシクリル)基のヘテロシクリル基は、以下から選択される複素環である:置換または非置換のモルホリン、置換または非置換のピペラジン、置換または非置換のピペリジン、置換または非置換のピロリジン、置換または非置換のピロール、置換または非置換のイミダゾール、置換または非置換のピラゾール、置換または非置換の1,2,3−トリアゾール、置換または非置換の1,2,4−トリアゾール、置換または非置換のテトラゾール、置換または非置換のチオモルホリン、置換または非置換のホモピペラジン、置換または非置換のオキサゾリジン−2−オン、置換または非置換のピロリジン−2−オン、置換または非置換のピリジン、置換または非置換のオキサゾール、置換または非置換のイソキサゾール、置換または非置換のチアゾール、置換または非置換のイソチアゾール、置換または非置換のフラン、置換または非置換のチオフェン、置換または非置換のテトラヒドロフラン、置換または非置換のテトラヒドロチオフェン、置換または非置換のベンゾイミダゾール、置換または非置換のベンゾオキサゾール、あるいは置換または非置換のベンゾチアゾール。
【0124】
構造IIの化合物において、RおよびR15は、同じであっても、異なっていてもよく、そして以下から選択される:H、−OH、置換または非置換のアルコキシ基、置換または非置換のアリールオキシ基、−NH、置換または非置換のアルキルアミノ基、置換または非置換のアリールアミノ基、置換または非置換のジアルキルアミノ基、置換または非置換のジアリールアミノ基、置換または非置換の(アルキル)(アリール)アミノ基、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、または−C(=O)−アリール基。構造IIの好ましい化合物において、Rは、水素である。
【0125】
構造IIの化合物において、R10は、以下から選択される:置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヘテロシクリル基、置換または非置換のヘテロシクリルアルキル基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、−C(=O)−アリール基、−C(=O)O−アルキル基、−C(=O)O−アリール基、−C(=O)NH、−C(=O)NH(アルキル)基、−C(=O)NH(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)基、−C(=O)N(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)(アリール)基、−NH、−NH(アルキル)基、−NH(アリール)基、−N(アルキル)基、−N(アルキル)(アリール)基、−N(アリール)基、−C(=O)NH(ヘテロシクリル)基、−C(=O)N(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、または−C(=O)N(アリール)(ヘテロシクリル)基。
【0126】
構造IIの化合物において、R11およびR20は、同じであっても、異なっていてもよく、そして独立して、置換または非置換のアルキル基、あるいは置換または非置換のアリール基から選択される。
【0127】
構造IIの化合物において、R12は、H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、あるいは置換または非置換のヘテロシクリル基から選択される一方で、R13は、H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヘテロシクリル基、−OH、アルコキシ基、アリールオキシ基、−NH、置換または非置換のヘテロシクリルアルキル基、置換または非置換のアミノアルキル基、置換または非置換のアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のジアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のアリールアミノアルキル基、置換または非置換のジアリールアミノアルキル基、置換または非置換の(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換または非置換のアルキルアミノ基、置換または非置換のアリールアミノ基、置換または非置換のジアルキルアミノ基、置換または非置換のジアリールアミノ基、置換または非置換の(アルキル)(アリール)アミノ基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、−C(=O)−アリール基、−C(=O)O−アルキル基、−C(=O)O−アリール基、−C(=O)NH、−C(=O)NH(アルキル)基、−C(=O)NH(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)基、−C(=O)N(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)(アリール)基、−C(=O)−ヘテロシクリル基、−C(=O)−O−ヘテロシクリル基、−C(=O)NH(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換または非置換のヘテロシクリルアミノアルキル基、置換または非置換のヒドロキシアルキル基、置換または非置換のアルコキシアルキル基、置換または非置換のアリールオキシアルキル基、あるいは置換または非置換のヘテロシクリルオキシアルキル基から選択される。R12およびR13は、一緒に結合して、5〜7員の飽和または不飽和の、置換または非置換のN−含有環を形成する。
【0128】
構造IIの化合物において、R14は、以下から選択される:H、−OH、アルコキシ基、アリールオキシ基、−NH、−NH(アルキル)基、−NH(アリール)基、−N(アルキル)基、−N(アリール)基、−N(アルキル)(アリール)基、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、−NH(ヘテロシクリル)基、−N(ヘテロシクリル)基、−N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、または−N(アリール)(ヘテロシクリル)基。
【0129】
構造IIの化合物において、R16は、以下から選択される:置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヘテロシクリル基、置換または非置換のヘテロシクリルアルキル基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、−C(=O)−アリール基、−C(=O)−ヘテロシクリル基、−C(=O)NH、−C(=O)NH(アルキル)基、−C(=O)NH(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)基、−C(=O)N(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)(アリール)基、−C(=O)NH−ヘテロシクリル基、−C(=O)N−(ヘテロシクリル)基、−C(=O)N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、−C(=O)N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換または非置換のアミノアルキル基、置換または非置換のアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のジアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のアリールアミノアルキル基、置換または非置換のジアリールアミノアルキル基、置換または非置換の(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換または非置換のヘテロシクリルアミノアルキル基、置換または非置換のジヘテロシクリルアミノアルキル基、置換または非置換の(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル基、置換または非置換の(ヘテロシクリル)(アリール)アミノアルキル基、置換または非置換のアルコキシアルキル基、置換または非置換のアリールオキシアルキル基、置換または非置換のヒドロキシアルキル基、あるいは置換または非置換のヘテロシクリルオキシアルキル基。
【0130】
構造IIの化合物において、R17は、H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、あるいは置換または非置換のヘテロシクリル基から選択される一方で、R18は、H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヘテロシクリル基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、−C(=O)−アリール基、−C(=O)NH、−C(=O)NH(アルキル)基、−C(=O)NH(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)基、−C(=O)N(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)(アリール)基、−C(=O)O−アルキル基、−C(=O)O−アリール基、置換または非置換のアミノアルキル基、置換または非置換のアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のジアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のアリールアミノアルキル基、置換または非置換のジアリールアミノアルキル基、置換または非置換の(アリール)(アルキル)アミノアルキル基、置換または非置換のヘテロシクリルアルキル基、−C(=O)−ヘテロシクリル基、−C(=O)−O−ヘテロシクリル基、−C(=O)NH(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換または非置換のヘテロシクリルアミノアルキル基、置換および非置換のジヘテロシクリルアミノアルキル基、置換および非置換の(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル基、置換および非置換の(ヘテロシクリル)(アリール)アミノアルキル基、置換または非置換のヒドロキシアルキル基、置換または非置換のアルコキシアルキル基、置換または非置換のアリールオキシアルキル基、あるいは置換または非置換のヘテロシクリルオキシアルキル基から選択される。R17およびR18は、一緒に結合して、5〜7員の飽和または不飽和の、置換または非置換のN−含有環を形成する。
【0131】
最後に、構造IIの化合物において、R19、R21、およびR22は、同じであっても、異なっていてもよく、そして独立して、以下から選択される:H、−NH、−NH(アルキル)基、−NH(アリール)基、−N(アルキル)基、−N(アリール)基、−N(アルキル)(アリール)基、−NH(ヘテロシクリル)基、−N(ヘテロシクリル)(アルキル)基、−N(ヘテロシクリル)(アリール)基、−N(ヘテロシクリル)基、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、−OH、置換または非置換のアルコキシ基、置換または非置換のヘテロシクリル基、置換または非置換のアリールオキシ基、ヘテロシクリルオキシ基、−NHOH、−N(アルキル)OH基、−N(アリール)OH基、−N(アルキル)O−アルキル基、−N(アリール)O−アルキル基、−N(アルキル)O−アリール基、または−N(アリール)O−アリール基。
【0132】
構造IIを有する好ましい化合物としては、R19が、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、−NH、−NH(アルキル)基、−N(アルキル)基、−NH(アリール)基、−N(アリール)基、−N(アルキル)(アリール)基、−NH(ヘテロシクリル)基、−N(ヘテロシクリル)(アルキル)基、−N(ヘテロシクリル)(アリール)基、−N(ヘテロシクリル)基、またはN含有複素環から選択され、そしてN含有複素環が、このN含有複素環の環中の窒素原子または炭素原子のいずれかを介して、−C(=O)−R19基のカルボニル炭素に結合されている、化合物が挙げられる。さらにより好ましい化合物において、R19は、N含有複素環であり、R19基のN含有複素環は、以下から選択される:置換または非置換のモルホリン、置換または非置換のピロリジン、置換または非置換のピペラジン、置換または非置換のピペリジン、置換または非置換のピロール、置換または非置換のイミダゾール、置換または非置換のピラゾール、置換または非置換の1,2,3−トリアゾール、置換または非置換の1,2,4トリアゾール、置換または非置換のテトラゾール、置換または非置換のチオモルホリン、置換または非置換のホモピペラジン、置換または非置換のオキサゾリジン−2−オン、置換または非置換のピロリジン−2−オン、置換または非置換のピリジン、置換または非置換のオキサゾール、置換または非置換のイソキサゾール、置換または非置換のチアゾール、置換または非置換のイソチアゾール、置換または非置換のベンゾイミダゾール、置換または非置換のベンゾオキサゾール、あるいは置換または非置換のベンゾチアゾール。
【0133】
以下のような構造IIを有する他の好ましい化合物が提供される:R16またはR18が、置換または非置換のアミノアルキル基、置換または非置換のアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のアリールアミノアルキル基、置換または非置換のジアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のジアリールアミノアルキル基、アルキルアリールアミノアルキル基、あるいは置換または非置換のヘテロシクリルアルキル基から選択され、これらとして、以下が挙げられる:−CH(CHNH基、−CH(CHNH(アルキル)基、−CH(CHNH(アリール)基、−CH(CHN(アルキル)基、−CH(CHN(アリール)基、−CH(CHN(アルキル)(アリール)基、または−CH(CH(ヘテロシクリル)基(ここで、pは、0〜4の範囲の整数であり、そして−CH(CH(ヘテロシクリル)基のヘテロシクリル基は、以下から選択されるN含有複素環である:置換または非置換のモルホリン、置換または非置換のピロリジン、置換または非置換のピペラジン、置換または非置換のピペリジン、置換または非置換のピロール、置換または非置換のイミダゾール、置換または非置換のピラゾール、置換または非置換の1,2,3−トリアゾール、置換または非置換の1,2,4トリアゾール、置換または非置換のテトラゾール、置換または非置換のチオモルホリン、置換または非置換のホモピペラジン、置換または非置換のオキサゾリジン−2−オン、置換または非置換のピロリジン−2−オン、置換または非置換のピリジン、置換または非置換のオキサゾール、置換または非置換のイソキサゾール、置換または非置換のチアゾール、置換または非置換のイソチアゾール、置換または非置換のベンゾイミダゾール、置換または非置換のベンゾオキサゾール、あるいは置換または非置換のベンゾチアゾール。
【0134】
VEGF−RTKの他の特に好ましいインヒビターは、構造IIIを有する化合物、この化合物の互変異性体、この化合物の薬学的に受容可能な塩、およびこの互変異性体の薬学的に受容可能な塩である。構造IIIは、以下の式を有する:
【0135】
【化15】
構造IIIの化合物において、W、W、W、およびWは、CまたはNから選択され、そしてW、W、W、またはWのうちの少なくとも一つは、Nである。構造IIIのいくつかの好ましい化合物において、Wは、Nであり、そしてRは存在しないか、またはHである。構造IIIの他の好ましい化合物において、Wは、Nであり、そしてRは存在しないか、またはHである。構造IIIのなお他の好ましい化合物において、Wは、Nであり、そしてRは存在しないか、またはHである。構造IIIのなお他の好ましい化合物において、Wは、Nであり、そしてRは存在しないか、またはHである。構造IIIの他の好ましい化合物において、W、W、W、およびWのうちの一つが、Nである一方で、構造IIIの他の化合物において、W、W、W、およびWのうちの二つが、Nである。なお他の好ましい実施形態において、W、W、およびWは、全てCであり、そしてWは、Nであるか;W、W、およびWは、全てCであり、そしてWは、Nであるか;W、W、およびWは、全てCであり、そしてWは、Nであるか;またはW、W、およびWは、全てCであり、そしてWは、Nである。
【0136】
構造IIIの化合物において、X、X、X、およびXは、CまたはNから選択され、そしてX、X、X、またはXのうちの少なくとも1つは、Nである。構造IIIのいくつかの好ましい化合物において、Xは、Nであり、そしてRは、存在しないか、またはHである。構造IIIの他の好ましい化合物において、Xは、Nであり、そしてRは存在しないか、またはHである。構造IIIのなお他の好ましい化合物において、Xは、Nであり、そしてRは存在しないか、またはHである。構造IIIのなお他の好ましい化合物において、Xは、Nであり、そしてRは存在しないか、またはHである。構造IIIの他の好ましい化合物において、X、X、X、およびXのうちの一つが、Nである一方で、構造IIIの他の化合物において、X、X、X、およびXのうちの二つが、Nである。
【0137】
構造IIIを有する化合物において、Yは、以下から選択される:H、−OH、−OR10基、−SH、−SR11基、−NR1213基、−CN、−C(=O)−R14基、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアルケニル基、置換または非置換のアルキニル基、置換または非置換のアラルキル基、置換または非置換のヘテロシクリルアルキル基、置換または非置換のアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のジアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のアリールアミノアルキル基、置換または非置換のジアリールアミノアルキル基、置換または非置換の(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換または非置換のヘテロシクリルアミノアルキル基、置換および非置換のジヘテロシクリルアミノアルキル基、置換および非置換の(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル基、置換および非置換の(ヘテロシクリル)(アリール)アミノアルキル基、置換または非置換のヘテロシクリル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヒドロキシアルキル基、置換または非置換のアルコキシアルキル基、置換または非置換のアリールオキシアルキル基、あるいは置換または非置換のヘテロシクリルオキシアルキル基。
【0138】
構造IIIの好ましい化合物において、Yは、以下から選択される、H、−OH、−OR10基、または−NR1213基。より好ましくは、Yは、−NR1213基である。さらにより好ましくは、Yは、−NR1213基であり、そしてR12とR13基との両方は、水素である。構造IIIを有する他の好ましい化合物において、Yは、以下から選択される:−N(CH、−NH(CH)、−NH(CHCH)、−N(CHCH、−NH(アリール)基、−N(アリール)基、−NHNH、−NHN(CH、−N(CH)NH(CH)、−NH(CHNH基、−NH(CHNH(アルキル)基、−NH(CHN(アルキル)基、−N(アルキル)(CHNH基、−N(アルキル)(CHNH(アルキル)基、−N(アルキル)(CHN(アルキル)基、−NH(CH(ヘテロシクリル)基、−N(アルキル)[(CH(ヘテロシクリル)]基、−NH(CHOH基、−NH(CHOCH基、−NHCHCH(NH)CH(CH、−NH(2−アミノシクロヘキシル)、−NH(シクロヘキシル)、−NHOCH、−NH(N−モルホリニル)、−NH(キヌクリジル)、(特に、−NH(キヌクリド−3−イル))、およびR12およびR13が、一緒に結合して、置換または非置換の飽和した5または6員のN−含有環を形成する基(ここで、mは、2、3、または4であり、そしてnは、0、1、2、または3である)。このタイプのなおより好ましい化合物は、−NH(5−ベンゾイミダゾリル)、−NH(CHN(CH、−NH(CHOH、−NH(CH)(4−イミダゾリル)、−NH(CH)(3−イミダゾリル)、−NH(CH)(4−ピリジル)、−NH(CH)(2−ピリジル)、−NH(CH)(3−ピリジル)、−NH(CH)(2−テトラヒドロフラニル)、−NH(CH)(4−ピペリジニル)、−NH(CH)(3ピペリジニル)、−NH(CH[2−(N−メチル−ピロリジンイル)]、−NH(CH(2−ピロリジンイル)、−NH(CH)[2−(N−メチルピロリジンイル)]、−NH(CH)(2−ピロリジニル)、−NH(3−ピペリジニル)、または−NH(3−ピロリジンイル)から選択される、化合物である。
【0139】
構造IIIの化合物において、R、R、R、R、R、R、R、およびRは、同じであっても、異なっていてもよく、そして独立して、H、Cl、Br、F、I、−NO、−CN、−OH、−OR15基、−NR1617基、−C(=O)R18基、−SH、−SR19基、−S(=O)R19基、S(=O)R20基、S(=O)21基、置換または非置換のアミジニル基、置換または非置換のグアニジニル基、置換または非置換の1級アルキル基、2級アルキル基または3級アルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のアルケニル基、置換または非置換のアルキニル基、置換または非置換のヘテロシクリル基、置換または非置換のアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のジアルキルアミノアルキル基、置換または非置換のアリールアミノアルキル基、置換または非置換のジアリールアミノアルキル基、置換または非置換の(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換または非置換のヘテロシクリルアルキル基、置換または非置換のアミノアルキル基、置換または非置換のヘテロシクリルアミノアルキル基、置換および非置換のジヘテロシクリルアミノアルキル基、置換および非置換の(アルキル)(ヘテロシクリル)アミノアルキル基、置換および非置換の(アリール)(ヘテロシクリル)アミノアルキル基、置換または非置換のヒドロキシアルキル基、置換または非置換のアルコキシアルキル基、置換または非置換のアリールオキシアルキル基、あるいは置換または非置換のヘテロシクリルオキシアルキル基から選択され、そしてWがNである場合、Rは、存在しないか、またはHであり、WがNである場合、Rは、存在しないか、またはHであり、WがNである場合、Rは、存在しないか、またはHであり、WがNである場合、Rは、存在しないか、またはHであり、XがNである場合、Rは、存在しないか、またはHであり、XがNである場合、Rは、存在しないか、またはHであり、XがNである場合、Rは、存在しないか、またはHであり、XがNである場合、Rは、存在しないか、またはHである。
【0140】
いくつかの好ましい化合物は、構造IIIを有し、ここで、R、R、R、R、R、R、R、またはRのうちの少なくとも一つは、以下を含む複素環の群から選択される、置換または非置換のヘテロシクリル基である:モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、テトラゾール、ピロリジン、ピラゾール、ピロール、チオモルホリン、ホモピペラジン、ベンゾイミダゾール、オキサゾリジン−2−オン、ピロリジン−2−オン、イミダゾール、イソチアゾール、チアゾール、チオフェン、フラン、ピラン、テトラヒドロチオフェン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、およびピリジン。
【0141】
構造IIIを有するなお他の好ましい化合物は、R、R、およびRがHであり、そしてWがNである、化合物である。構造IIIの式を有するなお他の化合物(R、R、およびRがHであり、そしてWがNである)が提供される。構造IIIの式を有するなお他の化合物(R、R、およびRがHであり、そしてWがNである)が提供される。構造IIIの式を有するなお他の化合物(R、R、およびRがHであり、そしてWがNである)が提供される。
【0142】
他の好ましい化合物において、RまたはRは、以下から選択される:F、Cl、置換または非置換のアルコキシ基、置換または非置換のヘテロシクリルオキシ基、置換または非置換のヘテロシクリルアルコキシ基、置換または非置換のヘテロシクリル基、置換または非置換のアルキル−アミノアルキル基、ヘテロシクリル−アミノアルキル基、またはアリール−アミノアルキル基、置換または非置換のジアルキル−アミノアルキル基またはジアリール−アミノアルキル基、置換または非置換のアルキルアリールアミノアルキル基、置換または非置換のアルキル−アミノアルコキシ基およびアリール−アミノアルコキシ基、置換または非置換のジアルキル−アミノアルコキシ基およびジアリール−アミノアルコキシ基、あるいは置換または非置換のアルキルアリールアミノアルコキシ基。特定の例としては、以下が挙げられる:−C(=O)N(アルキル)基、−OCHCH(N−モルホリニル)、N−モルホリニル、−OCHCHN(アルキル)基、−OCHCHNH(アルキル)基、−OCHCHNH、−OCHCHNH(アリール)基、−OCHCHN(アリール)基、アルコキシ基、−OCHCHN(アルキル)(アリール)基、−O(4−ピペリジニル)、−O[4−(1−アルキル)ピペリジニル]基、−OCH(2−ピリジル)、−O(3−ピロリジンイル)、または−O[3−(1−アルキル)ピロリジニル]基。
【0143】
なお他の好ましい化合物として、Rが、F、Cl、NO、置換または非置換アルコキシ基、置換または非置換ヘテロシクリルアルコキシ基、置換または非置換ヘテロシクリル基、置換または非置換アルキル−アミノアルキル基、ヘテロシクリル−アミノアルキル基、またはアリール−アミノアルキル基、置換または非置換ジアルキル−アミノアルキル基およびジアリール−アミノアルキル基、置換または非置換アルキルアリールアミノアルキル基、置換または非置換アルキル−アミノアルコキシ基およびアリール−アミノアルコキシ基、置換または非置換ジアルキル−アミノアルコキシ基およびジアリール−アミノアルコキシ基、置換または非置換アルキルアリールアミノアルコキシ基から選択される化合物が挙げられる。特定の例として、−OCH、N−モルホリニル、N−シス−ジアルキルモルホリニル、−N−(4−アルキル)ピペラジニル、または−OCH(2−ピリジル)が挙げられる。
【0144】
構造IIIを有するなお好ましい化合物において、R、R、およびRは水素であり、そしてXはNである。構造IIIのなお他のより好ましい化合物において、R、R、またはRおよびRの両方は、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基である。構造IIIのなお他の好ましい化合物において、RまたはRは−OR15基であり、そしてR15はアルキル基、アリール基、ヘテロシクリル基、またはヘテロシクリルアルキル基である。構造IIIのなおさらなる好ましい化合物において、RまたはRは、−OCH(CH(ヘテロシクリル)基であり、qは0、1、2、3、または4である。RまたはRが、−OCH(CH(ヘテロシクリル)基であるより好ましい化合物において、−OCH(CH(ヘテロシクリル)基のヘテロシクリル基は、以下から選択される複素環である:置換または非置換モルホリン、置換または非置換ピペラジン、置換または非置換ピペリジン、置換または非置換ピロリジン、置換または非置換ピロール、置換または非置換イミダゾール、置換または非置換ピラゾール、置換または非置換1,2,3−トリアゾール、置換または非置換1,2,4−トリアゾール、置換または非置換テトラゾール、置換または非置換チオモルホリン、置換または非置換ホモピペラジン、置換または非置換オキサゾリジン−2−オン、置換または非置換ピロリジン−2−オン、置換または非置換ピリジン、置換または非置換オキサゾール、置換または非置換イソオキサゾール、置換または非置換チアゾール、置換または非置換イソチアゾール、置換または非置換フラン、置換または非置換チオフェン、置換または非置換テトラヒドロフラン、置換または非置換テトラヒドロチオフェン、置換または非置換ベンゾイミダゾール、置換または非置換ベンゾオキサゾール、あるいは置換または非置換ベンゾチアゾール。
【0145】
構造IIIの化合物において、Rは、以下から選択される:H、−OH、置換または非置換アルコキシ基、置換または非置換アリールオキシ基、−NH、置換または非置換アルキルアミノ基、置換または非置換アリールアミノ基、置換または非置換ジアルキルアミノ基、置換または非置換ジアリールアミノ基、置換または非置換(アルキル)(アリール)アミノ基、置換または非置換アルキル基、置換または非置換アリール基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、あるいは−C(=O)−アリール基。構造IIIの特に好ましい化合物の1つの群は、Rが水素である化合物群である。
【0146】
構造IIIの化合物において、R10は、以下から選択される:置換または非置換アルキル基、置換または非置換アリール基、置換または非置換ヘテロシクリル基、置換または非置換ヘテロシクリルアルキル基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、−C(=O)−アリール基、−C(=O)O−アルキル基、−C(=O)O−アリール基、−C(=O)NH、−C(=O)NH(アルキル)基、−C(=O)NH(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)基、−C(=O)N(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)(アリール)基、−NH、−NH(アルキル)基、−NH(アリール)基、−N(アルキル)基、−N(アルキル)(アリール)基、−N(アリール)基、−C(=O)NH(ヘテロシクリル)基、−C(=O)N(ヘテロシクリル)基、−C(=O)N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、あるいは−C(=O)N(アリール)(ヘテロシクリル)基。
【0147】
構造IIIの化合物において、R11およびR19は同じであっても異なってもよく、そして独立して、置換または非置換アルキル基、あるいは置換または非置換アリール基から選択され、R12は、H、置換または非置換アルキル基、置換または非置換アリール基、あるいは置換または非置換ヘテロシクリル基から選択される。
【0148】
構造IIIの化合物において、R13は、以下から選択される:H、置換または非置換アルキル基、置換または非置換アリール基、置換または非置換ヘテロシクリル基、−OH、アルコキシ基、アリールオキシ基、−NH、置換または非置換ヘテロシクリルアルキル基、置換または非置換アミノアルキル基、置換または非置換アルキルアミノアルキル基、置換または非置換ジアルキルアミノアルキル基、置換または非置換アリールアミノアルキル基、置換または非置換ジアリールアミノアルキル基、置換または非置換(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換または非置換アルキルアミノ基、置換または非置換アリールアミノ基、置換または非置換ジアルキルアミノ基、置換または非置換ジアリールアミノ基、置換または非置換(アルキル)(アリール)アミノ基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、−C(=O)−アリール基、−C(=O)O−アルキル基、−C(=O)O−アリール基、−C(=O)NH、−C(=O)NH(アルキル)基、−C(=O)NH(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)基、−C(=O)N(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)(アリール)基、−C(=O)−ヘテロシクリル基、−C(=O)−O−ヘテロシクリル基、−C(=O)NH(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(ヘテロシクリル)基、−C(=O)N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、−C(=O)N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換または非置換ヘテロシクリルアミノアルキル基、置換または非置換ヒドロキシアルキル基、置換または非置換アルコキシアルキル基、置換または非置換アリールオキシアルキル基、あるいは置換または非置換ヘテロシクリルオキシアルキル基。R12およびR13は、ひとつに連結して、5〜7員の置換または非置換、飽和または不飽和のN含有環を形成し得る。
【0149】
構造IIIの化合物において、R14は以下から選択される:H、−OH、アルコキシ基、アリールオキシ基、−NH、−NH(アルキル)基、−NH(アリール)基、−N(アルキル)基、−N(アリール)基、−N(アルキル)(アリール)基、置換または非置換アルキル基、置換または非置換アリール基、−NH(ヘテロシクリル)基、−N(ヘテロシクリル)基、−N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、あるいは−N(アリール)(ヘテロシクリル)基。
【0150】
構造IIIの化合物において、R15は以下から選択される:置換または非置換アルキル基、置換または非置換アリール基、置換または非置換ヘテロシクリル基、置換または非置換ヘテロシクリルアルキル基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、−C(=O)−アリール基、−C(=O)−ヘテロシクリル基、−C(=O)NH、−C(=O)NH(アルキル)基、−C(=O)NH(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)基、−C(=O)N(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)(アリール)基、−C(=O)−NH(ヘテロシクリル)基、−C(=O)N−(ヘテロシクリル)基、−C(=O)N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、−C(=O)N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換または非置換アミノアルキル基、置換または非置換アルキルアミノアルキル基、置換または非置換ジアルキルアミノアルキル基、置換または非置換アリールアミノアルキル基、置換または非置換ジアリールアミノアルキル基、置換または非置換(アルキル)(アリール)アミノアルキル基、置換または非置換ヘテロシクリルアミノアルキル基、置換または非置換ジヘテロシクリルアミノアルキル基、置換または非置換(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル基、置換または非置換(ヘテロシクリル)(アリール)アミノアルキル基、置換または非置換アルコキシアルキル基、置換または非置換アリールオキシアルキル基、置換または非置換ヒドロキシアルキル基、あるいは置換または非置換ヘテロシクリルオキシアルキル基。
【0151】
構造IIIの化合物において、R16は、H、置換または非置換アルキル基、置換または非置換アリール基、あるいは置換または非置換ヘテロシクリル基から選択され、R17は、H、置換または非置換アルキル基、置換または非置換アリール基、置換または非置換ヘテロシクリル基、−C(=O)H、−C(=O)−アルキル基、−C(=O)−アリール基、−C(=O)NH、−C(=O)NH(アルキル)基、−C(=O)NH(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)基、−C(=O)N(アリール)基、−C(=O)N(アルキル)(アリール)基、−C(=O)O−アルキル基、−C(=O)O−アリール基、置換または非置換アミノアルキル基、置換または非置換アルキルアミノアルキル基、置換または非置換ジアルキルアミノアルキル基、置換または非置換アリールアミノアルキル基、置換または非置換ジアリールアミノアルキル基、置換または非置換(アリール)(アルキル)アミノアルキル基、置換または非置換ヘテロシクリルアルキル基、−C(=O)−ヘテロシクリル基、−C(=O)−O−ヘテロシクリル基、−C(=O)NH(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、−C(=O)−N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換または非置換ヘテロシクリルアミノアルキル基、置換または非置換ジヘテロシクリルアミノアルキル基、置換または非置換(ヘテロシクリル)(アルキル)アミノアルキル基、置換または非置換(ヘテロシクリル)(アリール)アミノアルキル基、置換または非置換ヒドロキシアルキル基、置換または非置換アルコキシアルキル基、置換または非置換アリールオキシアルキル基、置換または非置換ヘテロシクリルオキシアルキル基から選択される。R16およびR17は、一つに連結して、5〜7員の飽和または不飽和、置換または非置換のN含有環を形成し得る。
【0152】
最後に、構造IIIの化合物において、R18、R20、およびR21は、同じであっても異なってもよく、そして独立して以下から選択される:H、−NH、−NH(アルキル)基、−NH(アリール)基、−N(アルキル)基、−N(アリール)基、−N(アルキル)(アリール)基、−NH(ヘテロシクリル)基、−N(ヘテロシクリル)(アルキル)基、−N(ヘテロシクリル)(アリール)基、−N(ヘテロシクリル)基、置換または非置換アルキル基、置換または非置換アリール基、−OH、置換または非置換アルコキシ基、置換または非置換ヘテロシクリル基、置換または非置換アリールオキシ基、ヘテロシクリルオキシ基、−NHOH、−N(アルキル)OH基、−N(アリール)OH基、−N(アルキル)O−アルキル基、−N(アリール)O−アルキル基、−N(アルキル)O−アリール基、あるいは−N(アリール)O−アリール基。
【0153】
構造IIIを有する好ましい化合物として、R18が、置換または非置換アルキル基、置換または非置換アリール基、−NH、−NH(アルキル)基、−N(アルキル)基、−NH(アリール)基、−N(アリール)基、−N(アルキル)(アリール)基、−NH(ヘテロシクリル)基、−N(ヘテロシクリル)(アルキル)基、−N(ヘテロシクリル)(アリール)基、−N(ヘテロシクリル)基、あるいはN含有複素環から選択され、そしてN含有複素環がN含有複素環の環内の窒素原子または炭素原子を通して−C(=O)−R18基のカルボニル炭素に結合している化合物が挙げられる。R18がN含有複素環であるなおより好ましい化合物において、R18基のN含有複素環は、以下から選択される:置換または非置換モルホリン、置換または非置換ピロリジン、置換または非置換ピペラジン、置換または非置換ピペリジン、置換または非置換ピロール、置換または非置換イミダゾール、置換または非置換ピラゾール、置換または非置換1,2,3−トリアゾール、置換または非置換1,2,4−トリアゾール、置換または非置換テトラゾール、置換または非置換チオモルホリン、置換または非置換ホモピペラジン、置換または非置換オキサゾリジン−2−オン、置換または非置換ピロリジン−2−オン、置換または非置換ピリジン、置換または非置換オキサゾール、置換または非置換イソオキサゾール、置換または非置換チアゾール、置換または非置換イソチアゾール、置換または非置換ベンゾイミダゾール、置換または非置換ベンゾオキサゾール、あるいは置換または非置換ベンゾチアゾール。
【0154】
15またはR17が、置換または非置換アミノアルキル基、置換または非置換アルキルアミノアルキル基、置換または非置換アリールアミノアルキル基、置換または非置換ジアルキルアミノアルキル基、置換または非置換ジアリールアミノアルキル基、アルキルアリールアミノアルキル基、あるいは置換または非置換ヘテロシクリルアルキル基から選択される、構造IIIを有する他の好ましい化合物が提供される。これらの基としては、−CH(CHNH基、−CH(CHNH(アルキル)基、−CH(CHNH(アリール)基、−CH(CHN(アルキル)基、−CH(CHN(アリール)基、−CH(CHN(アルキル)(アリール)基、または−CH(CH(ヘテロシクリル)基が挙げられる(ここでpは、0〜4の範囲の整数であり、そして−CH(CH(ヘテロシクリル)基のヘテロシクリル基は以下から選択されるN含有複素環である:置換または非置換モルホリン、置換または非置換ピロリジン、置換または非置換ピペラジン、置換または非置換ピペリジン、置換または非置換ピロール、置換または非置換イミダゾール、置換または非置換ピラゾール、置換または非置換1,2,3−トリアゾール、置換または非置換1,2,4−トリアゾール、置換または非置換テトラゾール、置換または非置換チオモルホリン、置換または非置換ホモピペラジン、置換または非置換オキサゾリジン−2−オン、置換または非置換ピロリジン−2−オン、置換または非置換ピリジン、置換または非置換オキサゾール、置換または非置換イソオキサゾール、置換または非置換チアゾール、置換または非置換イソチアゾール、置換または非置換ベンゾイミダゾール、置換または非置換ベンゾオキサゾール、あるいは置換または非置換ベンゾチアゾール。
【0155】
構造Iおよび構造IIの化合物は、スキーム1〜3に示され、実施例において例証されるような単一の出発物質から合成され得る。スキーム1に示されるように、構造IおよびIIの化合物は、一般的に、アミンおよびカルボン酸基で置換されたピリジンまたは他の複素環を用いて調製され得る。
【0156】
【化16】
スキーム1に示されるように、置換型ピリジン(例えば、置換または非置換3−アミノ−ピリジン−4−カルボン酸)は、ハロゲン化アシル(例えば、メチル2−(クロロカルボニル)アセテート)と反応して生成し得、このアミドは、置換または非置換1,2−ジアミノベンゼンと反応する。得られる生成物は、化合物IまたはIIの4−ヒドロキシ置換化合物である。異なる置換パターンを有する出発ピリジン(例えば、2−アミノニコチン酸(2−アミノピリジン−4−カルボン酸))の使用により、窒素が最終化合物のピリジン環の異なる位置に存在する化合物が提供される。当業者は、スキーム1に示される手順が、種々の化合物を生成するために改変され得ることを認識している。
【0157】
構造IおよびIIの4−アミノ置換化合物を調製するための方法を、スキーム2に示す。
【0158】
【化17】
スキーム2に示されるように、アミンおよびニトリル基で置換されたピリジンおよび他の複素環を使用して、化合物IおよびIIの4−アミノ置換化合物を合成し得る。エチル2−シアノアセテートのような化合物をエタノールと反応させて、エチル3−エトキシ−3−イミノプロパノエートヒドロクロリドを生成し得る。置換または非置換1,2−フェニレンジアミンとのその後の反応により、置換または非置換エチル2−ベンゾイミダゾール−2−イルアセテートが提供される。置換または非置換エチル3ベンゾイミダゾール−2−イルアセテートと、アミンおよびニトリル基を有するピリジン(例えば、置換または非置換3−アミノ−4−シアノピリジン)との塩基(例えば、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド)またはルイス酸(例えば、四塩化スズ)を伴う反応により、構造IおよびIIの置換または非置換4−アミノ置換化合物が提供される。
【0159】
スキーム3は、構造IおよびIIの4−ジアルキルアミノ化合物および4−アルキルアミノ化合物の合成を可能にするための一般的な合成経路を示す。スキーム3の調査により、構造IまたはIIの4−ヒドロキシ置換化合物が、オキシ塩化リンとの反応により、4−クロロ誘導体に変換され得ることが示される。次いで、この4−クロロ誘導体を、アルキルアミンまたはジアルキルアミンと反応させ、対応する4−アルキルアミノ誘導体または4−ジアルキルアミノ誘導体を生成し得る。脱保護により、最終の構造IおよびIIの4−アルキルアミノ誘導体または4−ジアルキルアミノ誘導体が得られる。この様式で4−クロロ誘導体と反応し得る他の基として、ROH、RSH、およびCuCNが挙げられるがこれらに限定されない。
【0160】
【化18】
ヘテロ芳香族ジアミンを、構造IIIの化合物の前駆体として使用し得る。構造IIIの化合物の合成(YがNHの場合)を、スキーム4に示す。
【0161】
【化19】
エチルシアノアセテートのような化合物を、2つのオルトアミノ基を有する置換または非置換複素環(例えば、置換または非置換1,2−ジアミノピリジン)と縮合し、置換または非置換2−イミダゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イルエタンニトリルを獲得し得る。置換または非置換2−イミダゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イルエタンニトリルは、酸性媒体中で加水分解され、置換または非置換エチル2−イミダゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イルアセテートを提供し得る。代替の経路として、置換または非置換エチル2−イミダゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イルアセテートを、3−エトキシ−3−イミノプロパノエートおよび置換または非置換1,2−ジアミノピリジンの塩酸塩のような化合物から獲得し得る。置換または非置換エチル2−イミダゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イルアセテートと、アミン基およびニトリル基を有するピリジン(例えば、置換または非置換3−アミノ−4−シアノピリジン)ならびに塩基(例えば、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド)との反応により、構造IIIの置換または非置換化合物が提供される。
【0162】
スキーム5は、種々の2−アミノアニリンを生成するために使用され得る方法をいくつか示す。ハロ(X=ハロゲン)ニトロアニリンを、広範な種々の求核試薬(Nu)(例えば、アルコールおよびアミン)と反応させて、官能基化ニトロアニリンを生成し得る。次いで、この官能基化ニトロアニリンを、ジアミンに還元し得る。ニトロアミノフェノールのアルコール部分を、公知の方法を用いて修飾し、広範な範囲の置換基を、その後の本発明の化合物中での含有のためにジアミンに導入し得る。
【0163】
【化20】
本発明はまた、VEGF−RTKの活性に関連する種々の障害(より詳細には、癌に関連する新脈管形成)を処置または改善するために、本発明の1つ以上の化合物、あるいはその薬学的に受容可能な塩または互変異性体を、薬学的に受容可能なキャリア、賦形剤、結合剤、希釈剤などと混合することによって調製され得る組成物を提供する。このような組成物は、例えば、顆粒剤、散剤、錠剤、カプセル剤、シロップ、坐剤、注入物、エマルジョン、エリキシル、懸濁液、または溶液の形態であり得る。本発明の組成物は、例えば、経口投与、経鼻投与、直腸投与、皮下注射、静脈内注射、筋肉内注射、または腹腔内注射による、種々の投与経路のために処方され得る。以下の投薬形態は、例示の目的であり、本発明を限定するように解釈されるべきではない。
【0164】
経口投与、頬投与、および舌下投与のために、散剤、懸濁液、顆粒剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、ゲルカップ(gelcup)、およびカプレットが、固体投薬形態として適用可能である。これらは、例えば、本発明の1つ以上の化合物、あるいはその薬学的に受容可能な塩または互変異性体を、少なくとも1つの添加剤(例えば、デンプンまたは他の添加剤)と混合することによって、調製され得る。適切な添加剤は、スクロース、ラクトース、セルロース糖、マンニトール、マルチトール、デキストラン、デンプン、寒天、アルギネート、キチン、キトサン、ペクチン、トラガカントガム、アラビアゴム、ゼラチン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、合成または半合成ポリマーまたはグリセリドがある。必要に応じて、経口投薬形態は、投与を助ける他の成分(例えば、不活性希釈剤、または潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム)、または保存剤(例えば、パラベンまたはソルビン酸)、または酸化防止剤(例えば、アスコルビン酸、トコフェロールまたはシステイン)、崩壊剤、結合剤、濃厚剤、緩衝液、甘味料、矯味矯臭剤または芳香剤)を含み得る。錠剤または丸剤は、当該分野で公知の適切なコーティング材料でさらに処理され得る。
【0165】
経口投与のための液体投薬形態は、薬学的に受容可能なエマルジョン、シロップ、エリキシル、懸濁液、および溶液の形態であり得、これは、不活性な希釈剤(例えば、水)を含み得る。薬学的処方物は、滅菌液体(例えば、限定されないが、オイル、水、アルコール、およびこれらの組み合わせ)を使用して、液体懸濁液または溶液として調製され得る。薬学的に適切な界面活性剤、懸濁剤、乳化剤は、経口投与または非経口投与のために添加され得る。
【0166】
上記のように、懸濁液は、オイルを含み得る。このようなオイルとしては、限定しないが、ピーナッツ油、ゴマ油、綿実油、トウモロコシ油およびオリーブ油が挙げられる。懸濁液調製物はまた、脂肪酸のエステル(例えば、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、脂肪酸グリセリドおよびアセチル化脂肪酸グリセリド)を含み得る。懸濁液処方物は、アルコール(例えば、限定しないが、エタノール、イソプロピルアルコール、ヘキサデシルアルコール、グリセロールおよびプロピレングリコール)を含み得る。エーテル(例えば、限定しないが、ポリ(エチレングリコール))、石油炭化水素(例えば、鉱油および石油);および水もまた、懸濁液処方物において使用され得る。
【0167】
経鼻投与のために、薬学的処方物は、適切な溶媒を含み、そして必要に応じて、他の化合物(例えば、限定しないが、安定化剤、抗菌剤、酸化防止剤、pH改変剤、界面活性剤、バイオアベイラビリティー改変剤およびこれらの組み合わせ)を含む、スプレーまたはエアロゾルであり得る。エアロゾル処方物のための噴霧剤体としては、圧縮空気、窒素、二酸化炭素、または低沸点溶媒に基づく炭化水素が挙げられ得る。
【0168】
注射可能投薬形態は、一般的に、適切な分散剤または湿潤剤および懸濁剤を使用して、調製され得る、水性懸濁液またはオイル懸濁液を含む。注射可能形態は、溶液相であり得るかまたは懸濁液の形態であり得、これは、溶媒または希釈剤とともに調製される。受容可能な溶媒またはビヒクルとしては、滅菌水、リンガー溶液、または等張性水性生理食塩水溶液が挙げられる。あるいは、滅菌オイルは、溶媒または懸濁剤として使用され得る。好ましくは、オイルまたは脂肪酸は、非揮発性であり、これには、天然または合成のオイル、脂肪酸、モノ−、ジ−、またはトリ−グリセリドが挙げられる。
【0169】
注射のために、薬学的処方物は、上記の適切な溶液を用いた再構成に適した散剤であり得る。これらの例としては、限定しないが、凍結乾燥、回転乾燥または噴霧乾燥された、散剤、無定形散剤、顆粒、沈殿物、または粒子が挙げられる。注射のために、処方物は、必要に応じて、安定化剤、pH改変剤、界面活性剤、バイオアベイラビリティー改変剤およびこれらの組み合わせを含み得る。
【0170】
直腸投与のために、薬学的処方物は、腸、S状結腸および/または直腸内に化合物を放出するための坐剤、軟膏、浣腸剤、錠剤またはクリームの形態であり得る。直腸坐剤は、本発明の1つ以上の化合物、あるいはその化合物の薬学的に受容可能な塩または互変異性体を、受容可能なビヒクル(例えば、ココアバターまたはポリエチレングリコール)と混合することによって調製され、これは、通常保存温度では固体相で存在し、そして体の内側(例えば、直腸内)で薬物を放出するのに適切な温度で液体相で存在する。オイルはまた、軟質ゼラチン型および坐剤の処方物の調製において使用され得る。水、生理食塩水、水性デキストロースおよび関連する糖溶液、およびグリセロールは、懸濁剤(例えば、ペクチン、カルボマー、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースまたはカルボキシメチルセルロース)、ならびに緩衝液および保存剤もまた含み得る懸濁液処方物の調製において使用され得る。
【0171】
上記代表的投薬形態に加えて、薬学的に受容可能な賦形剤およびキャリアは、当業者に一般的に公知であり、従って、本発明に含まれる。このような賦形剤およびキャリアは、例えば、「Remingtons Pharmaceutical Sciences」Mack Pub.Co.,New Jersey(1991)(これは、本明細書中で参考として援用される)に記載される。
【0172】
本発明の処方物は、以下に記載のように、短時間作用性、迅速放出、長時間作用性および持続放出のために設計され得る。従って、薬学的処方物はまた、制御放出または遅延放出のために処方され得る。
【0173】
本発明の組成物はまた、例えば、ミセルまたはリポソーム、またはいくつかの他のカプセル化形態を含み得るか、あるいは、長期の貯蔵および/または送達効果を提供するための延長(extended)放出形態で投与され得る。従って、薬学的処方物は、ペレットまたはシリンダーに圧縮され得、そして蓄積注射としてまたは移植物(例えば、ステント)として、筋肉内または皮下に移植され得る。このような移植物は、シリコーンおよび生分解性ポリマーのような公知の不活性材料を使用し得る。
【0174】
特定の投薬量は、疾患の状態、被験体の年齢、体重、一般的健康状態、性別、および食事、投薬間隔、投与経路、排泄速度、および薬物の組み合わせに依存して、調整され得る。有効量を含む上記投薬量形態のいずれもが、慣用的な実験の範囲内に十分にあり、従って、本発明の範囲内に十分にある。
【0175】
治療的有効用量は、投与経路および投薬形態に依存して変化し得る。本発明の好ましい化合物は、高い治療指数を示す処方物である。治療指数は、LD50とED50との間の比として表わされ得る、毒性の影響と治療効果との間の用量比である。LD50は、集団の50%に致死量の用量であり、そしてED50は、集団の50%において治療的に有効な用量である。LD50およびED50は、動物細胞培養または実験動物において標準的な薬学的手順によって決定される。
【0176】
本発明の状況において、「処置」とは、障害または疾患に関連する症状の軽減、あるいはこれらの症状のさらなる進行または悪化の停止、あるいは疾患または障害の予防(prevention)または予防(prophylaxis)を意味する。例えば、VEGF−RTKのインヒビターの必要な患者を処置する状況において、首尾良い処置は、腫瘍または疾患組織に栄養を供給する(feeding)毛細管の増殖における減少、癌性増殖もしくは腫瘍、毛細管の増殖、または疾患組織に関連する症状の軽減、毛細管増殖の停止、または疾患(例えば、癌)の進行または癌性細胞の増殖の停止を含み得る。処置はまた、他の治療を併用した、本発明の薬学的処方物の投与を含み得る。例えば、本発明の化合物および薬学的処方物は、外科的手順および/または放射線療法の前に、その間に、またはその後に投与され得る。本発明の化合物はまた、アンチセンスおよび遺伝子治療に使用される薬物を含む、他の抗癌薬物とともに投与され得る。本発明の化合物と共に使用され得る、標準的な化学治療剤の例としては、限定しないが、シスプラチン、タキソール、および5−フルオロウラシルが挙げられる。
【0177】
本発明に従う薬学的処方物は、薬学的に受容可能なキャリアとともに、上記化合物の任意を含む。
【0178】
血管内皮増殖因子レセプターチロシンキナーゼのインヒビターの必要な患者を処置する方法は、本発明に従う有効量の薬学的処方物をその必要な患者に投与する工程を包含する。
【0179】
患者の腫瘍増殖を阻害するための方法は、有効量の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を、腫瘍を有する患者に投与する工程を包含する。
【0180】
患者の毛細管の増殖を阻害するための方法は、有効量の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を必要な患者に投与する工程を包含する。
【0181】
薬学的処方物を調製するための方法は、任意の上記化合物を、薬学的に受容可能なキャリアおよび水または水溶液と混合する工程を包含する。
【0182】
本発明は、従って、一般的に記載すると、以下の実施例に対する参照によってより容易に理解される。この実施例は、例示の目的であり、本発明の限定とは意図されない。
【0183】
(実施例)
以下の略語は、実施例全体を通じて使用される:
ATP: アデノシン三リン酸
BSA: ウシ血清アルブミン
DMSO: ジメチルスルホキシド
DTT: DL−ジチオトレイトール
EDTA: エチレンジアミン四酢酸
EtOAc: 酢酸エチル
EtOH: エタノール
HBTU: O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
IC50値: 測定活性の50%減少を引き起こすインヒビターの濃度
LiHMDS: リチウムビス(トリメチルシリル)アミド
MeOH: メタノール
NaOH: 水酸化ナトリウム
NaOMe: ナトリウムメトキシド
NMP: N−メチルピロリドン
TFA: トリフルオロ酢酸
THF: テトラヒドロフラン。
【0184】
種々の官能基化アリールジアミンは、市販の供給源から獲得され得るか、当業者に公知の方法によって調製され得るか、または以下の一般的方法によって調製された。この化合物は、CmemInovation Software,IncからのNomenclator(v.3.0&v.5.0)およびACD/Name v.4.53を使用して名付けた。
【0185】
ベンゾイミダゾールアセテートを合成するために使用される種々のアリールジアミン開始物質は、市販の供給源から獲得され得るか、当業者に公知の方法によって調製され得るか、または以下の一般的方法1〜7によって調製された。
【0186】
【化21】
2,4−ジフルオロニトロベンゼン(1.0当量)を、アセトンおよびドライアイスを充填したドライアイスコンデンサーを備えた、乾燥丸底フラスコに配置した。アンモニアをフラスコ内に凝縮させ、そして得られた溶液を7時間還流させて攪拌した。黄色沈殿が1時間以内に形成された。7時間後、コンデンサーを取り除き、そして液体アンモニアを数時間かけてエバポレートさせた。粗生成物を、シリカ上でのフラッシュクロマトグラフィー(85:15 ヘキサン:酢酸エチル、Rf=0.32に生成物、Rf=0.51に夾雑物)によって精製した;GC/MS m/z 156.1(M+)、R11.16分。
【0187】
得られた5−フルオロ−2−ニトロフェニルアミン(1.0当量)およびアミン(1.1当量)(例えば、N−メチルピペラジン)を、NMP中に溶解させ、そしてトリエチルアミン(2.0当量)を添加した。反応混合物を100℃で3時間加熱した。次いで、この溶液を室温に冷却し、そして水で希釈した。得られた沈殿物を濾過し、そして減圧下で乾燥して、2−ニトロ−ジアミノ生成物を得た。あるいは、同じ生成物は、130℃で1〜2日間、加熱することを除いて、同一の条件下で、市販の5−クロロ−2−ニトロフェニルアミンから得られ得る。いくつかの実験において、5−フルオロ−2−ニトロフェニルアミンまたは5−クロロ−2−ニトロフェニルアミンのいずれかでの置換は、それぞれ、100℃または130℃で、ニートなアミン(5当量)中で行われ得る。この生成物は、同一の様式で単離される。LC/MS m/z 237.1(MH+)、R1.304分。
【0188】
ニトロアミン(1.0当量)および10%Pd/C(0.1当量)を、室温で、無水エタノール中に懸濁させた。反応フラスコを排気し、引き続いて、Hを充填した。次いで、得られた混合物を水素雰囲気下で一晩攪拌した。得られた溶液をCeliteを通して濾過し、そして減圧下で濃縮して、粗生成物を得、これを、さらなる精製なしで使用した。
【0189】
【化22】
丸底フラスコに、2,3−ジフルオロ−6−ニトロフェニルアミン(1当量)および十分なNMPを充填して、粘稠なスラリーを作製した。アミン(5当量)(例えば、N−メチルピペラジン)を添加し、そしてこの溶液を100℃に加熱した。2時間後、この溶液を冷却し、そして水に注いだ。山吹色の固体が形成され、これを濾過し、そして乾燥した。ニトロアミンを、方法1のように還元して、粗生成物を得、これをさらなる精製なしで使用した。LC/MS m/z 225.1(MH+)、R0.335分。
【0190】
【化23】
1,3−ジフルオロ−2−ニトロベンゼンの0.1M DMF溶液に、EtN(2当量)、続いてアミン(1当量)(例えば、モルホリン)を添加した。この混合物を18時間攪拌し、次いで、水で希釈し、そして酢酸エチルで抽出した。LC/MS m/z 227.2(MH+)、R2.522分。合わせた有機層をMgSO上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。アンモニアを粗生成物を含むボム(bomb)に凝縮した。ボムを密封し、そして100℃に加熱した(400psiを越える)。72時間後、ボムを冷却し、そしてアンモニアをエバポレートさせて、赤みを帯びた固体を得た。ニトロアミンを方法1のように還元して、粗生成物を得、これをさらなる精製なしで使用した。LC/MS m/z 194.1(MH+)、R1.199分。
【0191】
【化24】
NaH(1.3当量)を含む攪拌NMP溶液に、アルコール(1.0当量)(例えば、2−メチルオキシエタノール)を添加した。次いで、得られた混合物を30分間攪拌した。次いで、NMP中の5−フルオロ−2−ニトロフェニルアミンのスラリーを、ゆっくり添加した。次いで,この混合物を100℃に加熱した。2時間後、反応混合物を冷却させ、そして水を添加した。次いで、この混合物を濾過し、そして捕捉された固体を水で洗浄し、そしてシリカゲルクロマトグラフィー(1:1 酢酸エチル:ヘキサン)によって精製した。LC/MS m/z 213.2(MH+)、R2.24分。ニトロアミンを方法1のように還元して、粗生成物を得、これをさらなる精製なしで使用した。LC/MS m/z 183.1(MH+)、R0.984分。
【0192】
【化25】
ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(1.1当量)を、4−アミノ−3−ニトロフェノール(1.0当量)、トリフェニルホスフィン(1.1当量)、およびアルコール(例えば、N−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン(1.0当量))の、テトラヒドロフラン中の攪拌溶液に、0℃で滴下した。この混合物を室温まで温め、そして18時間攪拌した。溶媒をエバポレートさせ、そして生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(98:2 CHCl:メタノール)によって精製して、4−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)−2−ニトロフェニルアミンを暗い赤褐色の油状物として得た。LC/MS m/z 268.0(MH+)、R1.01分。ニトロアミンを方法1のように還元して、粗生成物を得、これをさらなる精製なしで使用した。LC/MS m/z 238.3(MH+)、R0.295分。
【0193】
【化26】
4−アミノ−3−ニトロフェノール(1当量)、KCO(2当量)、および2−ブタノンを充填したフラスコに、アルキルジブロミド(例えば、1,3−ジブロモプロパン(1.5当量)を添加した。次いで、得られた混合物を、80℃で18時間加熱した。冷却後、この混合物を濾過し、濃縮し、そして水で希釈した。ついで、この溶液をCHCl(3×)で抽出し、そして合わせた有機層を濃縮して、固体を得、これを、ペンタンで洗浄した。LC/MS m/z 275.1(MH+)、R2.74分。
【0194】
上で調製されたブロミド、アミン(例えば、ピロリジン)(5当量)、CsCO(2当量)およびBuNI(0.1当量)のアセトニトリル溶液を、70℃で48時間加熱した。反応混合物を冷却し、濾過し、そして濃縮した。残留物をCHCl中に溶解させ、水で洗浄し、そして濃縮して、所望のニトロアミン、2−ニトロ−4−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)フェニルアミンを得た。LC/MS m/z 266.2(MH+)、R1.51分。このニトロアミンを方法1のように還元して、粗生成物を得、これをさらなる精製なしに使用した。
【0195】
【化27】
アセトニトリル中の6−クロロ−3−ニトロピリジン−2−アミン(1当量)の懸濁液に、アミン(例えば、モルホリン(4当量))を添加した。得られた反応混合物を70℃で5時間攪拌した。溶媒を減圧下でエバポレートし、そして残留物をエーテルを用いて粉砕して、所望の化合物を山吹色粉末として得た。LC/MS m/z 225.0(MH+)、R1.79分。このニトロアミンを方法1のように還元して、粗生成物を得、これをさらなる精製なしに使用した。
【0196】
(実施例1)
(3−[2−(メトキシカルボニル)アセチルアミノ]ピリジン−4−カルボン酸)
アセトン中の3−アミノピリジン−4−カルボン酸(1.0当量)、メチル2−(クロロカルボニル)アセテート(1.1当量)、およびトリエチルアミン(2.0当量)の溶液を、室温で一晩攪拌した。溶媒を減圧下で除去した。生成物をさらなる精製なしに使用した。LC/MS m/z 239.2(MH+)、R1.40分。
【0197】
(3−ベンゾイミダゾール−2−イル−4−ヒドロキシヒドロピリジノ[3,4−b]−ピリジン−2−オン)
3−[2−(メトキシカルボニル)アセチルアミノ]ピリジン−4−カルボン酸(1.1当量)を、1,2−フェニレンジアミン(1.0当量)と合わせ、そして150℃で3時間加熱した。粗生成物を、逆相HPLC(DMSO/5%TFA)によって精製した。LC/MS m/z 279.3(MH+)、R1.73分。
【0198】
(実施例2)
(4−ヒドロキシ−3−(5−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)ヒドロピリジノ[3,4−b]ピリジン−2−オン)
表題化合物を、3−[2−(メトキシカルボニル)アセチルアミノ]−ピリジン−4−カルボン酸および4−メチル−1,2−フェニレンジアミンを使用して、実施例1に記載のように、合成した。粗生成物を逆相HPLC(DMSO/5%TFA)によって精製した。LC/MS m/z 293.3(MH+)、R1.99分。
【0199】
(実施例3)
(エチル2−ベンゾイミダゾール−2−イルアセテート)
1,2−フェニレンジアミン(1.0当量)およびエチル3−エトキシ−3−イミノプロパノエート塩酸塩(1.3当量)のEtOH溶液を、90℃にて一晩攪拌した。この反応物を室温まで冷却し、その溶媒を減圧下で除去した。水およびCHClを、この残渣に加えた。有機層を分離し、NaSOで乾燥し、そしてこの溶媒を除去した。回収した固形物を、精製せずに使用した。LC/MS m/z 205.2(MH+)、R 1.44分。
【0200】
(方法A)
(2−ベンゾイミダゾール−2−イル−N−(4−シアノ(3−ピリジル))アセトアミド)
LiHMDS(2.5当量)を、エチル2−ベンゾイミダゾール−2−イルアセテート(1.0当量)含有THFに、−78℃にて加えた。1時間後、3−アミノ−4−シアノピリジン(0.8当量)含有THFを加えた。得られた混合物を、一晩、室温まで温めた。この混合物を、NHCl(飽和水溶液)でクエンチし、そしてEtOAcで抽出した。有機層を、HOおよびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し,そして減圧下で濃縮して、褐色固体を得た。この粗製物質を、シリカゲルクロマトグラフィー(5:1 EtOAc:ヘキサン)によって精製して所望の生成物を得た。LC/MS m/z 278.3(MH+)、R 1.88分。
【0201】
(4−アミノ−3−ベンゾイミダゾール−2−イル−ヒドロピリジノ[3,4−b]ピリジン−2−オン)
2−ベンゾイミダゾール−2−イル−N−(4−シアノ(3−ピリジル))アセトアミド(1.0当量)を、70℃にて2時間、NaOMe(18当量、MeOH中0.5M)中で加熱した。この反応混合物を冷却し、そして得られた固形物を濾過し、水で洗浄して、所望の生成物を得た。LC/MS m/z 278.3(MH+)、R 1.91分。
【0202】
(実施例4)
(エチル2−(5−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)アセテート)
表題化合物を、4−メチル−1,2−フェニレンジアミンを使用して、実施例3に記載されるように合成した。LC/MS m/z 219.3(MH+)、R 1.60分。
【0203】
(N−(4−シアノ(3−ピリジル))−2−(5−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)アセトアミド)
表題化合物を、エチル2−(5−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)アセテートを使用して、実施例3の方法Aに記載されるように合成した。LC/MS m/z 292.4(MH+)、R 1.71分。
【0204】
(4−アミノ−3−(5−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)ヒドロピリジノ[3,4−b]ピリジン−2−オン)
表題化合物を、N−(4−シアノ(3−ピリジル))−2−(5−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)アセトアミドを使用して、実施例3の方法Aに記載されるように合成した。LC/MS m/z 292.4(MH+)、R 2.04分。
【0205】
(実施例5)
(4−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)−2−ニトロフェニルアミン)
ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(1.1当量)を、4−アミノ−3−ニトロフェノ−ル(1.0当量)、トリフェニルホスフィン(1.1当量)およびN−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン(1.0当量)のTHF攪拌溶液に、0℃にて滴下した。この混合物を室温まで温め、18時間攪拌した。この溶媒をエバポレートし、そしてこの生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(98:2 CHCl:MeOH)によって精製して、暗赤褐色の油状物を得た。LC/MS m/z 268.0(MH+)、R 1.01分。
【0206】
(4−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)ベンゼン−1,2−ジアミン)
4−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)−2−ニトロフェニルアミン(1.0当量)のEtOH溶液に、Pd/C(0.1当量)を加えた。この反応容器を、窒素で繰り返しバージし、次いで、水素雰囲気下(1atm)で18時間攪拌した。この生成物を、セライトプラグを通して濾過し、そしてこのプラグをEtOHで洗浄した。ジアミンを、精製せずに使用した。LC/MS m/z 238.3(MH+)、R 0.295分。
【0207】
(エチル2−[5−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)ベンゾイミダゾール−2−イル]アセテート)
表題化合物を、4−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)ベンゼン−1,2−ジアミンを使用して、実施例3に記載されるように合成した。有機層を濃縮し、そして残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(10:1:2 CHCl:MeOH:EtOAc)によって精製して、暗赤渇色の油状物を得た。LC/MS m/z 334.4(MH+)、R 1.08分。
【0208】
(N−(4−シアノ(3−ピリジル))−2−[5−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)ベンゾイミダゾール−2−イル]アセトアミド)
表題化合物を、エチル2−[5−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)ベンゾイミダゾール−2−イル]アセテートを使用して、実施例3の方法Aに記載されるように合成した。LC/MS m/z 407.4(MH+)、R 1.25分。
【0209】
(4−アミノ−3−[5−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)ベンゾイミダゾール−2−イル]ヒドロピリジノ[3,4−b]ピリジン−2−オン)
表題化合物を、N−(4−シアノ(3−ピリジル))−2−[5−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)ベンゾイミダゾール−2−イル]アセトアミドを使用して、実施例3の方法Aに記載されるように合成した。LC/MS m/z 407.4(MH+)、R 1.41分。
【0210】
(実施例6)
(2−[(エトキシカルボニル)メチル]ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸)
表題化合物を、3,4−ジアミノ安息香酸を使用して、実施例3に記載されるように合成した。この粗製物質を、シリカゲルクロマトグラフィー(0〜5% MeOH/CHCl)によって精製して、白色〜オフホワイトの固体として所望の生成物を得た。LC/MS m/z 249.1(MH+)、R 1.35分。
【0211】
(エチル2−[5−(N,N−ジメチルカルバモイル)ベンゾイミダゾール−2−イル]アセテート)
2−[(エトキシカルボニル)メチル]ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸(1.0当量)を、THF中に溶解した。HBTU(1.1当量)およびジイソプロピルエチルアミン(2.0当量)、続いて、ジメチルアミン(THF中2.0M、1.1当量)を加えた。この反応物を、室温にて一晩攪拌し、次いで濃縮し、この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(5:95 MeOH/CHCl)によって精製して所望の化合物を得た。LC/MS m/z 276.2(MH+)、R 1.18分。
【0212】
(方法B)
([2−(4−アミノ−2−オキソヒドロピリジノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)ベンゾイミダゾール−5−イル]−N,N−ジメチルカルボキサミド)
エチル2−[5−(N,N−ジメチルカルバモイル)ベンゾイミダゾール−2−イル]アセテート(1.0当量)およびアントラニロニトリル(1.0当量)を、1,2−ジクロロエタン中に溶解し、次いでSnCl(5.5当量)を加えた。この混合物を、還流にて一晩加熱した。冷却した後、この混合物を減圧下で濃縮した。NaOH(3M)を、この固形物に加え、そしてこの混合物を、80℃にて0.5時間加熱した。この固形物を濾過し、そしてHO、CHClおよびアセトンで連続的に洗浄した。LC/MSにより、この生成物がアセトン層と固層とに存在することが示された。これらの画分を合わせて、そしてシリカゲルクロマトグラフィー(1% EtNを含むCHCl中5〜10% MeOH)によって精製して、所望の生成物を得た。LC/MS m/z 349.3(MH+)、R 1.68分。
【0213】
(実施例7)
(5−フルオロ−2−ニトロフェニルアミン)
2,4−ジフルオロニトロベンゼン(1.0当量)を、アセトン/ドライアイスで充填されたドライアイス濃縮器を備える、乾燥丸底フラスコ中に置いた。アンモニアを、このフラスコ内に濃縮し、そして得られた溶液を、還流にて7時間攪拌した。黄色沈殿物が1時間以内に形成された。7時間後、この濃縮物を除去し、そして液体アンモニアを数時間にわたってエバポレートした。この粗生成物を、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(85:15 ヘキサン:EtOAc、R=0.32での生成物、R=0.51での汚染物質)によって精製した。GC/MS m/z 156.1(M+)、R 11.16分。
【0214】
(5−モルホリン−4−イル−2−ニトロフェニルアミン)
5−フルオロ−2−ニトロフェニルアミン(1.0当量)およびモルホリン(3.0当量)を、NMP中に溶解し、そして100℃にて1時間加熱した。この溶液を室温まで冷却し、そして水で希釈した。得られた沈殿物を濾過し、そして減圧下で乾燥して、5−モルホリン−4−イル−2−ニトロフェニルアミンを得た。得られた固形物を、EtOHから再結晶して、山吹色固体としてとして純粋生成物を得た。LC/MS m/z 224.1(MH+)、R 1.89分。
【0215】
(エチル2−(5−モルホリン−4−イルベンゾイミダゾール−2−イル)アセテート)
表題化合物を、5−モルホリン−4−イル−2−ニトロフェニルアミンを使用して、実施例5に記載されるように合成した。粗製黄色油状物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(89.5:10:0.5 CHCl:MeOH:EtN)によって精製して、黄色固体として純粋生成物を得た。LC/MS m/z 290.3(MH+)、R 1.31分。
【0216】
(4−アミノ−3−(5−モルホリン−4−イルベンゾイミダゾール−2−イル)ヒドロピリジノ[3,4−b]ピリジン−2−オン)
表題化合物を、エチル2−(5−モルホリン−4−イルベンゾイミダゾール−2−イル)アセテートを使用して、実施例6の方法Bに記載されるように合成した。LC/MS m/z 363.2(MH+)、R 1.60分。
【0217】
(実施例8)
([1−(3−アミノ−4−ニトロフェニル)ピロリジン−3−イル]ジメチルアミン)
表題化合物を、3−(ジメチルアミノ)ピロリジンを使用して、実施例7に記載されるように合成した。LC/MS m/z 251.3(MH+)、R 1.25分。
【0218】
(エチル2−{5−[3−(ジメチルアミノ)ピロリジニル]ベンゾイミダゾール−2−イル}アセテート)
表題化合物を、[1−(3−アミノ−4−ニトロフェニル)ピロリジン−3−イル]ジメチルアミンを使用して、実施例5に記載されるように合成し、そして得られたジアミンを、実施例3に従って使用してベンゾイミダゾールを形成した。生成物を、黄色油状物として得た。LC/MS m/z 317.4(MH+)、R 1.36分。
【0219】
(4−アミノ−3−{5−[3−(ジメチルアミノ)ピロリジニル]ベンゾイミダゾール−2−イル}ヒドロピリジノ[3,4−b]ピリジン−2−オン)
表題化合物を、エチル2−[5−(ジメチルアミノ)ベンゾイミダゾール−2−イル]アセテートを使用して、実施例6の方法Bに記載されるように合成した。LC/MS m/z 390.2(MH+)、R 1.45分。
【0220】
(実施例9)
(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアセトニトリル)
エチルシアノアセテート(1.5当量)および2,3−ジアミノピリジン(1当量)を185℃にて30分間加熱した。この反応混合物を、室温まで冷却し、そして黒色固体を、エーテルで粉砕した。それによって、所望の生成物を、黒褐色粉末として得た。LC/MS m/z 159.1(MH+)、R 0.44分。
【0221】
(エチル3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアセテート)
3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアセトニトリルを、EtOH中に懸濁し、そして気体HClを、3時間にわたって泡立てた。この懸濁液は、最初は溶解したが、すぐに沈殿物が形成し始めた。この反応混合物を、0℃まで冷却し、そしてNaHCO冷却飽和溶液を慎重に加えた。固形NaHCOもまた、pHが7.6に達するまで加えた。次いで、水層をEtOAcで抽出し、そして有機抽出物を乾燥した(NaSO)。減圧下で溶媒をエバポレートした後、この残渣を、シリカゲル上のクロマトグラフィー(1% EtNを含むCHCl中10% MeOH)によって精製して、淡褐色固体として所望の生成物を得た。LC/MS m/z 206.1(MH+)、R 0.97分。
【0222】
(4−アミノ−3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−1,7−ナフチリジン−2(1H)−オン)
LiHMDS(3.0当量)を、エチル3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアセテート(1.0当量)含有THFに−78℃にて加えた。20分後、3−アミノピリジン−4−カルボニトリル(1.1当量)含有THF溶液を加えた。得られた混合物を室温まで温め、3時間攪拌し、次いで一晩還流した。この混合物を0℃まで冷却し、そしてNHCl飽和水溶液でクエンチした。沈殿物が形成し、それを濾過し、そしてエーテルで繰り返し洗浄して、褐色固体として所望の化合物を得た。逆相クロマトグラフィーによる精製により、黄色固体として所望の生成物を得た。LC/MS m/z 279.0(MH+)、R 1.29分。
【0223】
(実施例10)
(4−アミノ−3−[5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−1,7−ナフチリジン−2(1H)−オン)
LiHMDS(3.6当量)を、エチル[5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]アセテート(1.0当量)および3−アミノピリジン−4−カルボニトリル(1.0当量)を含有するTHFに、0℃にて加えた。この反応物を、一晩攪拌した。得られた混合物を、NHCl飽和水溶液でクエンチし、そしてEtOAcで抽出した。合わせた有機層を、HOおよびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して、緑色固体を得た。この粗製物質を、CHClおよびMeOHで連続的に洗浄し、次いで逆相HPLCによって精製して、所望の生成物を得た。LC/MS m/z 376.3(MH+)、R 1.70分。
【0224】
(実施例11)
(4−アミノ−3−(5−モルホリン−4−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−1,6−ナフチリジン−2(1H)−オン)
LiHMDS(3.3当量)を、エチル(5−モルホリン−4−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)アセテート(1.0当量)および4−アミノピリジン−3−カルボニトリル(J.Chem.Soc.1967,1558〜1564頁を参照のこと;1.0当量)を含有するTHFに0℃にて加えた。この反応物を、一晩攪拌した。得られた混合物を、NHCl飽和水溶液でクエンチし、そしてEtOAcで抽出した。合わせた有機層を、HOおよびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して、褐色固体を得た。この粗製物質を、CHClおよびMeOHで連続的に洗浄し、次いで逆相HPLCによって精製して所望の生成物を得た。LC/MS m/z 363.2(MH+)、R 1.55分。
【0225】
(実施例12)
(4−アミノ−3−{5−[3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン)
LiHMDS(3.6当量)を、エチル{5−[3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}アセテート(1.0当量)および3−アミノピリジン−2−カルボニトリル(J.Org.Chem.1958,1616〜1617;1.0当量)を含有するTHFに0℃にて加えた。この反応物を一晩攪拌し、次いで40℃にて3時間加熱した。得られた混合物を、NHCl飽和水溶液でクエンチし、そしてEtOAcで抽出した。合わせた有機層を、HOおよびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して緑色固体を得た。この粗製物質を、CHClおよびMeOHで連続的に洗浄し、次いで逆相HPLCによって精製して、所望の生成物を得た。LC/MS m/z 390.2(MH+)、R 1.79分。
【0226】
(実施例13)
(4−アミノ−3−[5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン)
LiHMDS(3.6当量)を、エチル[5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]アセテート(1.0当量)および3−アミノピリジン−2−カルボニトリル(1.0当量)を含有するTHFに0℃にて加えた。この反応物を一晩攪拌し、次いで40℃にて3時間加熱した。得られた混合物を、NHCl飽和水溶液でクエンチし、そしてEtOAcで抽出した。合わせた有機層を、HOおよびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して、緑色固体を得た。この粗製物質を、CHClおよびMeOHで連続的に洗浄し、次いで逆相HPLCによって精製して所望の生成物を得た。LC/MS m/z 376.1(MH+)、R 1.50分。
【0227】
(実施例14)
(3−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−4−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン)
表題化合物の合成を、スキーム5に概略的に示した。
【0228】
(実施例15)
(2−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−N−(4−シアノ−1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミド)
LiHMDS(4.3当量)を、エチル1H−ベンゾイミダゾール−2−イルアセテート(1.0当量)および5−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル(1.0当量)を含有するTHFに0℃にて加えた。1時間後、得られた混合物を室温まで温め、一晩攪拌し、次いで40℃にて4時間加熱した。この混合物を、NHCl飽和水溶液でクエンチし、そしてEtOAcで抽出した。合わせた有機層を、HOおよびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して、黄褐色固体を得た。LC/MS m/z 267.1(MH+)、R 1.37分。
【0229】
(4−アミノ−5−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−1,7−ジヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン)
2−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−N−(4−シアノ−1H−ピラゾール−5−イル)アセトアミド(1.0当量)を、NaOMe(20当量、MeOH中0.5M)中で100℃にて2日間加熱した。HOを加え、そしてこの混合物をEtOAcで抽出した。有機層を、HOおよびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して固形物を得た。この物質を逆相HPLCによって精製した。LC/MS m/z 267.1(MH+)、R 1.57分。
【0230】
(実施例16)
(4−アミノ−5−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−6(7H)−オン)
LiHMDS(4.3当量)を、エチル1H−ベンゾイミダゾール−2−イルアセテート(1.1当量)および2−アミノチオフェン−3−カルボニトリル(1.0当量)を含有するTHFに0℃にて加えた。1時間後、得られた混合物を室温まで温め、次いで一晩攪拌した。この混合物を、NHCl飽和水溶液でクエンチし、そしてEtOAcで抽出した。合わせた有機層を、HOおよびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して褐色固体を得た。LC/MS m/z 283.1(MH+)、R 1.88分。
【0231】
(実施例17)
(7−アミノ−6−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−オン)
LiHMDS(4.4当量)を、エチル1H−ベンゾイミダゾール−2−イルアセテート(1.0当量)および5−アミノ−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル(1.0当量)を含有するTHFに0℃にて加えた。1時間後、得られた混合物を室温まで温め、次いで一晩攪拌した。この混合物をNHCl飽和水溶液でクエンチし、そしてEtOAcで抽出した。合わせた有機層を、HOおよびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して褐色固体を得た。LC/MS m/z 267.1(MH+)、R 1.47分。
【0232】
(実施例18)
(4−アミノ−5−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−1−メチル−1,7−ジヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン)
5−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル(1.0当量)およびエチル1H−ベンゾイミダゾール−2−イルアセテート(1.0当量)を、THF中に溶解し、そしてシーブで乾燥した。LiHMDS(3当量)を滴下し、そしてこの混合物を18時間攪拌した。この混合物を濾過し、EtOAcで希釈し、次いでNHCl飽和水溶液で洗浄した。水層をEtOAcで洗浄し(3×)、そして有機層を合わせて、MgSOで乾燥し、そして濃縮して純粋生成物を得た。LC/MS m/z 281.0(MH+)、R 1.41分。
【0233】
(アッセイ手順)
(レセプターチロシンキナーゼについてのインビトロキナーゼアッセイ)
種々のタンパク質チロシンキナーゼのキナーゼ活性を、ATPおよび適切なペプチドまたはタンパク質チロシン含有基質を提供し、そしてホスフェート部分のチロシン残基への移動をアッセイすることによって測定し得る。flt−1(VEGFR1)、KDR(VEGFR2)、およびbFGFレセプターの細胞質ドメインに対応する組み換えタンパク質を、バキュロウイルス発現系(InVitrogen)を使用して、Sf9昆虫細胞中で発現させ、(Glu−エピトープタグ化構築物について)Glu抗体相互作用を介してか、または(Hisタグ化構築物について)金属イオンクロマトグラフィーによって精製した。各アッセイについて、試験化合物を、DMSO中に段階希釈し、次いで、適切なキナーゼ反応緩衝液およびATPと混合した。キナーゼタンパク質および適切なビオチン化ペプチド基質を加えて、100μlの最終容量を与え、反応物を、1〜2時間室温でインキュベート、そして45mM EDTA、50mM Hepes(pH7.5)を50μL加えることによってこの反応を停止した。反応停止混合物(75μL)をストレプトアビジンでコーティングされたマイクロタイタープレート(Boehringer Mannheim)に移し、そして1時間インキュベートした。リン酸化ペプチド生成物を、改変を伴うEu−標識抗−ホスホチロシン抗体PT66を使用する、DELFIA時間分解蛍光システム(DELFIA time−resolved fluorescence system)(Wallac)(DELFIAアッセイ緩衝液は、抗体希釈のために1mM MgClを補充されている)で測定した。時間分解蛍光を、Wallac 1232 DELFIA蛍光計によって読み込んだ。50%阻害についての各化合物濃度(IC50)を、XL Fitデータ解析ソフトウエアを使用して、非線形回帰によって算出した。
【0234】
Flt−1キナーゼ、KDRキナーゼ、およびbFGFRキナーゼを、50mM Hepes(pH7.0)、2mM MgCl、10mM MnCl、1mM NaF、1mM DTT、1mg/ml BSA、2μM ATP、および0.42μM ビオチン−GGGGQDGKDYIVLPI−NH中でアッセイした。Flt−1キナーゼ、KDRキナーゼ、およびbFGFRキナーゼを、それぞれ、0.1μg/mL、0.05μg/mLまたは0.1μg/mLで加えた。
【0235】
以下の化合物の各々を、上記の手順を使用して合成し、そしてアッセイした:
4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルアミノ)−3−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−6−フルオロ−1,7−ナフチリジン−2(1H)−オン;
4−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルアミノ)−3−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−6−クロロ−1,7−ナフチリジン−2(1H)−オン;
3−ベンゾイミダゾール−2−イル−4−ヒドロキシヒドロピリジノ[3,4−b]ピリジン−2−オン;
4−ヒドロキシ−3−(5−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)ヒドロピリジノ[3,4−b]ピリジン−2−オン;
4−アミノ−3−ベンゾイミダゾール−2−イルヒドロピリジノ[3,4−b]ピリジン−2−オン;
4−アミノ−3−(5−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)ヒドロピリジノ[3,4−b]ピリジン−2−オン;
4−アミノ−3−[5−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)ベンゾイミダゾール−2−イル]ヒドロピリジノ[3,4−b]ピリジン−2−オン;
[2−(4−アミノ−2−オキソヒドロピリジノ[3,4−b]ピリジン−3−イル)ベンゾイミダゾール−5−イル]−N,N−ジメチルカルボキサミド;
4−アミノ−3−(5−モルホリン−4−イルベンゾイミダゾール−2−イル)ヒドロピリジノ[3,4−b]ピリジン−2−オン;
4−アミノ−3−{5−[3−(ジメチルアミノ)ピロリジニル]ベンゾイミダゾール−2−イル}ヒドロピリジノ[3,4−b]ピリジン−2−オン;
4−アミノ−3−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−1,7−ナフチリジン−2(1H)−オン;
4−アミノ−3−[5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−1,7−ナフチリジン−2(1H)−オン;
4−アミノ−3−(5−モルホリン−4−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−1,6−ナフチリジン−2(1H)−オン;
4−アミノ−3−{5−[3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン;
4−アミノ−3−[5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン;
3−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−4−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン;
4−アミノ−5−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−1,7−ジヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン;
4−アミノ−5−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−6(7H)−オン;
7−アミノ−6−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−オン;および、
4−アミノ−5−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−1−メチル−1,7−ジヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン。
【0236】
上記化合物の各々は、VEGFR1、KDRおよびbFGFに対して、10μM未満のIC50値を示した。
【0237】
本発明に従う有機化合物は、互変異性現象を示し得ることが理解されるべきである。本明細書中の化学構造は、可能な互変異性形態の1つを示すのみであり得るので、本発明が、描かれる構造のいずれの互変異性形態も含むことが理解されるべきである。
【0238】
本発明は、例示のために本明細書中で示された実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲内にあるようなその全ての形態を包含することが理解される。

Claims (2)

  1. 以下の構造I:
    を有する化合物、該化合物の互変異性体、該化合物の薬学的に受容可能な塩、または該互変異性体の薬学的に受容可能な塩であって、ここで、
    Yは、−OH、−NH 基、および1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルアミノ基からなる群より選択され;
    Zは、N基であり;
    およびRは、結合して、非置換またはFもしくはClで置換された、1もしくは2個のN原子を含む6員環を形成するか、またはR およびR は、結合して、2個のN原子または1個のS原子を含む5員環であって、N原子の1つは、C1−5アルキル基で置換されたものであり
    であり
    よびRであり、
    およびR は、同じであっても異なってもよく、そして独立して、H、非置換のC −C アルキル基、−OCH (CH )q(ヘテロシクリル)基、モルホリニル基、−C(=O)R 17 基、ジメチルアミノピロリジニル基、および4−メチルピペラジニル−1−イル基からなる群より選択され、qは、0,1,2,3または4であり、該ヘテロシクリルは、モルホリンであり、R 17 は、−N(C −C アルキル) 基である、
    化合物、該化合物の互変異性体、該化合物の薬学的に受容可能な塩、または該互変異性体の薬学的に受容可能な塩。
  2. Yが、−N である、請求項1に記載の化合物。
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