JP4341844B2 - 押圧位置検出装置 - Google Patents
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片面に導電体を形成した可撓性のある第1のフィルムと、片面に、位置検出方向に長い抵抗体を形成すると共にこの抵抗体の短手方向と平行に複数の導電体を櫛歯状にこの抵抗体に設けた第2のフィルムとを備え、前記第1のフィルムに形成された導電体と前記第2のフィルムの櫛歯状導電体および抵抗体が形成された面とが対向するように配置する構成とし、更に、
前記第1のフィルムにおける押圧位置に対応した情報出力を行う押圧位置情報出力手段を備え、
前記押圧位置情報出力手段は、
入力端子が抵抗(RL)を介して接地されている第1のボルテージフォロアと、入力端子が前記抵抗体の低電圧側端に接続された第2のボルテージフォロアと、前記第1のフィルムの導電体と前記第1のボルテージフォロアの入力端子を接続する第1の接続、又は、前記抵抗体の低電圧側端と前記第1のボルテージフォロアの入力端子を接続する第2の接続のいずれかの接続態様を選択するスイッチング部と、このスイッチング部による接続態様の選択を制御すると共に、前記第1のボルテージフォロアおよび前記第2のボルテージフォロアから出力される電圧に基づいて押圧位置に応じた値を出力する制御演算部と、を含んで成ることを特徴とするようにした。
片面に導電体を形成した可撓性のある第1のフィルムと、これに対向するように配置された第2のフィルムとを備え、
前記第2のフィルムにおける前記第1のフィルム側の片面に、位置検出方向と垂直な方向に延びる複数の導電体から成る2個の櫛歯状導電体を、一方の櫛歯状導電体の各導電体間の隙間に他方の櫛歯状導電体の各導電体が存在するように配置し、
2個の櫛歯状導電体の夫々の一端に電極を設け、更に、一方の櫛歯状導電体の各導電体の端部であって他の櫛歯状電極体の各導電体の隙間に存在するように配置する側の反対側の端部を、位置検出方向に延びる抵抗体で接続したことを特徴とする押圧位置検出装置も提供される。この発明によれば、位置検出方向に延びる抵抗体で接続した櫛歯状導電体をセンサ部として利用し、他の櫛歯状電極体をセンサ用の櫛歯状導電体の検査として用いることができる。即ち、2個の櫛歯状導電体の夫々の一端に設けた両電極間の電圧を調べることによって、櫛歯状導電体の不良、例えば導電体間短絡等を調べることが可能になる。
図2は押圧位置検出装置1の構成図、図1はこの押圧位置検出装置1に用いられるセンサ部100の断面の模式的説明図である。図1に示すように、センサ部100は、平面視長方形状で、その下面に例えば銀を溶融した塗料を塗付して形成した導電体122が設けられた可撓性のあるフィルム104と、同じく、平面子長方形状で、その上面に図面左右方向(押圧位置検出方向)に長い抵抗体110をカーボン等で形成すると共にこの抵抗体110の短手方向と平行に複数の導電体120を櫛歯状にこの抵抗体110に設けたフィルム102とを備え、フィルム104に形成された導電体122とフィルム102に形成された櫛歯状導電体120とが対向するように配置すると共に、両フィルム102、104間の左右の端部にはスペーサー106、108を設けている。なお、抵抗体110の端手方向に平行に櫛歯状に導電体120を抵抗体110上に設けた構成は、先に図6を参照して説明した通りである。また、図1および図7(b)では抵抗体110の上に導電体120を形成した例を示しているが、抵抗体110の厚み方向の抵抗値は小さいため、導電体120の上に抵抗体110を形成した構成としても良い。
次に動作を説明する。なお、図3は回路動作の説明図である。図3(a)は、センサ部100の抵抗体110(RS)、スイッチング部20、演算増幅器10、演算増幅器12の部分の回路図を示したものである。装置1の起動に際して制御演算部30は、スイッチング部20を制御し、この結果、スイッチング部20のスイッチはB側に切り替わる。すると、図3(b)に示す回路構成となり、「V1=V2=(RL/(RS+RL))×Vr」となる。この時のV1、V2をV0としてRSを計算すると、「RS=((Vr−V0)×RL)/V0…(1)」となる。
図4は他の押圧位置検出装置2の構成図であり、この装置2は2つ以上の押圧位置がある場合、左側押圧位置を優先することと右側押圧位置を優先することとを交互に切り替えて、2つの押圧位置情報を正確に出力するようにした点に特徴がある。
先ず、制御演算部210は、所定時間Tだけ、スイッチング部200のスイッチがC側に切り替わるようにスイッチング部200を動作制御する。これによって、フィルム102に形成された抵抗体110の電極142を基準電圧Vrにすると共に、電極140をボルテージフォロアの入力端子である、演算増幅器10の非反転端子に接続する。図面左右方向における押圧位置を検出することを想定すると、押圧することによって抵抗体110と導電体122が接触することで回路が構成され、これらを通じて電極142からの電流が抵抗RLに流れ込む。この時、ボルテージフォロアとして機能する演算増幅器10の入力インピーダンスが十分に高いことによって、電極142から流れ込む電流は、電極140側に流れることはない。したがって、センサ部100上、即ちフィルム104上の2点以上の位置を押圧したとしても、電極130には、電極142から抵抗体110と導電体122が接触している、最も左側(電源Vr側)の位置までの抵抗値R1とRLとの抵抗値で基準電圧Vrを分圧した電圧が現れる。電極130の電位は左側の電極142に近い側を押圧した時には基準電圧Vrに近い値となり、押圧位置が右側になって行くにつれて低い電圧となる。2点以上押圧した場合であっても、ボルテージフォロアーとして機能する演算増幅器12の出力電圧V1とボルテージフォロアーとして機能する演算増幅器10の出力電圧V2は、最も左側の位置に応じたものとなるため、制御演算部210は、V1、V2の電圧、基準電圧Vr、RLの抵抗値から、電極142と押圧位置間の抵抗値R1を測定でき、その値は「R1=((Vr−V2)/V1)×RL」として求まる。制御演算部210は、押圧しない時の電極142、電極140間の抵抗値RSを予め測定、記憶しておけば、押圧位置情報をR1、RSの比として演算して求めることができる。
図10(a)に示されたものは、図1のセンサ部100のフィルム102側に対応する部分の模式的平面図である。この例では、フィルム300の片面に、位置検出方向(図面左右方向)と垂直な方向に延びる複数の導電体(LWは1個の導電体)から成る櫛歯状導電体を形成し、更に、複数の導電体の夫々の一端部に対して、押圧位置方向に延びる抵抗体310を印刷技術で形成したものである。
図10(b)に示すセンサ部は確かにセンサ部の検査性には優れているが、対となる電極320を設ける分だけ、各導電体間の距離は、図10(a)に示すものの2倍となり、逆に位置検出精度が半分となってしまう。そこで、対となる電極320自体も位置検出に寄与させて位置検出精度を改良する構成を提案する。図11は、図1のセンサ部100のフィルム102側に対応する部分の模式的平面図である。この例では、フィルム400の片面に、位置検出方向と垂直な方向に延びる複数の導電体(1個の導電体はLW)から成る櫛歯状導電体を設けると共に、同じく位置検出方向と垂直な方向に延びる複数の導電体(1個の導電体はRW)から成る櫛歯状導電体を設ける。この際、一方の櫛歯状導電体の各導電体間の隙間に他方の櫛歯状導電体の各導電体が存在するように配置する。例えば、2個の導電体LWの隙間に1個の導電体RWが存在するように2個1対の櫛歯状電極を形成する。図7および図10(a)の構造では、読み取り回路に接続するための端子部(電極130、140)が異なるフィルム上にしかも異なる向きの面に配置せざるを得ない。それに対して、図10(b)の電極305、306は同一フィルム上の同一面に配置できるため、端子部を形成する工程が一度で済み、接続されるコネクタ(不図示)の構造も簡素化できる利点がある。
2 押圧位置検出装置
10 演算増幅器
12 演算増幅器
20 スイッチング部
30 制御演算部
100 センサ部
102 フィルム
104 フィルム
106 スペーサー
108 スペーサー
110 抵抗体
120 導電体
122 導電体
130 電極
140 電極
142 電極
200 スイッチング部
300 フィルム
305 電極
306 電極
310 抵抗体
210 制御演算部
400 フィルム
405 電極
406 電極
410 演算増幅器
450 抵抗体
451 抵抗体
420 制御部
Claims (3)
- 一次元での押圧位置を検出する押圧位置検出装置において、
片面に導電体を形成した可撓性のある第1のフィルムと、片面に、位置検出方向に長い抵抗体を形成すると共にこの抵抗体の短手方向と平行に複数の導電体を櫛歯状にこの抵抗体に設けた第2のフィルムとを備え、前記第1のフィルムに形成された導電体と前記第2のフィルムの櫛歯状導電体および抵抗体が形成された面とが対向するように配置する構成とし、更に、
前記第1のフィルムにおける押圧位置に対応した情報出力を行う押圧位置情報出力手段を備え、
前記押圧位置情報出力手段は、
入力端子が抵抗(RL)を介して接地されている第1のボルテージフォロアと、入力端子が前記抵抗体の低電圧側端に接続された第2のボルテージフォロアと、前記第1のフィルムの導電体と前記第1のボルテージフォロアの入力端子を接続する第1の接続、又は、前記抵抗体の低電圧側端と前記第1のボルテージフォロアの入力端子を接続する第2の接続のいずれかの接続態様を選択するスイッチング部と、このスイッチング部による接続態様の選択を制御すると共に、前記第1のボルテージフォロアおよび前記第2のボルテージフォロアから出力される電圧に基づいて押圧位置に応じた値を出力する制御演算部と、を含んで成ることを特徴とする押圧位置検出装置。 - 一次元での押圧位置を検出する押圧位置検出装置において、
片面に導電体を形成した可撓性のある第1のフィルムと、片面に、位置検出方向に長い抵抗体を形成すると共にこの抵抗体の短手方向と平行に複数の導電体を櫛歯状にこの抵抗体に設けた第2のフィルムとを備え、前記第1のフィルムに形成された導電体と前記第2のフィルムの櫛歯状導電体および抵抗体が形成された面とが対向するように配置する構成とし、更に、
前記第1のフィルムにおける押圧位置に対応した情報出力を行う押圧位置情報出力手段を備え、
前記押圧位置情報出力手段は、
入力端子が抵抗(RL)を介して接地され且つ前記第1のフィルムに形成された導電体に接続された第1のボルテージフォロアと、第2のボルテージフォロアと、前記第2のフィルムに形成された抵抗体の一方側の端子を最高電位にすると共に他方側の端子と前記第2のボルテージフォロアの入力端子を接続する第1の接続、又は、逆に、この他方側の端子を最高電位にすると共にこの一方側の端子と前記第2のボルテージフォロアの入力端子を接続する第2の接続のいずれかの接続態様を選択するスイッチング部と、このスイッチング部による接続態様の選択を制御すると共に、前記第1のボルテージフォロアおよび前記第2のボルテージフォロアから出力される電圧に基づいて押圧位置に応じた値を出力する制御演算部と、を含んで成ることを特徴とする押圧位置検出装置。 - 一次元での押圧位置を検出する押圧位置検出装置において、
片面に導電体を形成した可撓性のある第1のフィルムと、これに対向するように配置された第2のフィルムとを備え、
前記第2のフィルムにおける前記第1のフィルム側の片面に、位置検出方向と垂直な方向に延びる複数の導電体から成る2個の櫛歯状導電体を、一方の櫛歯状導電体の各導電体間の隙間に他方の櫛歯状導電体の各導電体が存在するように配置し、
2個の櫛歯状導電体の夫々の一端に電極を設け、更に、一方の櫛歯状導電体の各導電体の端部であって他の櫛歯状電極体の各導電体の隙間に存在するように配置する側の反対側の端部を、位置検出方向に延びる抵抗体で接続したことを特徴とする押圧位置検出装置。
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CN102662552A (zh) * | 2012-04-11 | 2012-09-12 | 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 | 电阻式触摸面板及具有该电阻式触摸面板的电子装置 |
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