JP4341843B2 - カーテンウォール - Google Patents
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Description
このようなカーテンウォールにおいては、左右に隣接したパネルユニット間の縦目地から雨水等が建物躯体側、つまり屋内側に浸入しないように水密している。
例えば、特許文献1に開示されたカーテンウォールにおいては、左右に隣接した一方のパネルユニットの縦フレームと他方のパネルユニットの縦フレーム間を屋内側のウエザーストリップと、屋外側のパネルジョイントシールで水密し、その左右の縦フレーム間(つまり、縦目地)から雨水等が屋内側に浸入しないようにしている。
前記第1縦材、第2縦材の屋内側寄りにそれぞれ装着した屋内側シール材を接触して縦目地の屋内側寄りを水密し、
前記第1縦材の屋外側寄りと第2縦材の屋外側寄りに、屋外側縦シール材の左右両側部分をそれぞれ接触することで、前記縦目地の屋外側寄りを水密し、
前記屋外側縦シール材は、一側シール片と他側シール片をU字状の連結片で一体的に連結した横断面ほぼM字形状で、その連結片を境として一側シール片と他側シール片が面内方向及び面外方向に伸縮変形する定形で弾性を有したシール材で、
前記第1縦材の屋外側寄りと第2縦材の屋外側寄りに、底面と屋内側内面と屋外側内面で面内方向に向かうコ字形状の凹部を有し、
前記屋外側縦シール材は、その一側シール片が第1縦材の凹部、他側シール片が第2縦材の凹部にそれぞれ押し込んで取付けられ、前記一側シール片の自由端部が凹部の底面と屋外側内面に接触し、連結端部が凹部の屋内側内面に接し、前記他側シール片の自由端部が凹部の底面と屋外側内面に接触し、連結端部が凹部の屋内側内面に接していることを特徴とするカーテンウォールである。
前記第1縦材と第2縦材が面内方向に位置ずれして接近した時には、前述とは反対に連結片が面内方向に収縮変形して一側・他側シール片の自由端部は各凹部の底面に接触し続けることができる。
したがって、左右に隣接したパネルユニットが面内方向に位置ずれした時に縦目地の屋外側寄り部分の水密性が低下することがない。
さらに、左右に隣接したパネルユニットが面外方向に位置ずれして、その一方が屋外側、他方が屋内側に移動した時には、連結片が面内方向に弾性変形し、一側シール片の自由端部、連結端部が凹部の屋外側内面、屋内側内面に接触し続けると共に、他側シール片の自由端部、連結端部が凹部の屋外側内面、屋内側内面に接触し続ける。
したがって、左右に隣接したパネルユニットが面外方向に位置ずれした時に縦目地の屋外側寄り部分の水密性が低下することがない。
前記左右に隣接するパネルユニット1間に縦目地2を形成し、上下に隣接するパネルユニット1間に横目地3を形成している。
前記パネルユニット1は、上横材10と下横材11と左右一方の第1縦材12と左右他方の第2縦材13を枠組みした枠体14にガラス、パネルなどの面材15が装着してある。
そして、左右に隣接した一方のパネルユニット1の第1縦材12と他方のパネルユニット1の第2縦材13との間に縦目地2を形成し、上下に隣接した一方のパネルユニット1の上横材10と他方のパネルユニット1の下横材11との間に横目地3を形成している。
そして、上下・左右に隣接したパネルユニット1の各屋内側シール材4相互が接し、前述の縦目地2の屋内側寄り部分及び前述の横目地3の屋内側寄り部分をそれぞれ水密している。
そして、前記横目地3の屋内側寄り部分と屋外側寄り部分との間に横空間6aを構成している。
そして、前記縦目地2の屋内側寄り部分と屋外側寄り部分との間に縦空間6bを形成している。
このようであるから、左右に隣接したパネルユニット1が面内方向、面外方向に位置ずれした時に、縦目地2の水密性が低下することがない。
前記第1縦材12、第2縦材13の屋外側寄りに凹部23,24が形成してあり、その第1縦材12の凹部23と第2縦材13の凹部24は相対向している。
この凹部23,24は底面23a,24aと屋内側内面23b,24bと屋外側内面23c,24cで面内方向に向かうコ字形状である。
前記第2縦材13の凹部24内に他側シール片21が押し込められて凹部24の内面に接触している。例えば、その他側シール片21の自由端部21aが凹部24の底面24aと屋外側内面24cに接触し、連結端部21bが屋内側内面24bに接触している。
そして、連結片22が押されて面内方向に収縮変形する。
また、第1縦材12と第2縦材13が面内方向に位置ずれして接近した時には、前述とは反対に連結片22が面内方向に収縮変形して一側・他側シール片20,21の自由端部20aは各凹部23,24の底面23a,24aに接触し続けることができる。この時、一側・他側シール片20,21が面内方向に収縮変形するようにしても良い。
したがって、左右に隣接したパネルユニット1が面内方向に位置ずれした時に縦目地2の屋外側寄り部分の水密性が低下することがない。
したがって、左右に隣接したパネルユニット1が面外方向に位置ずれした時に縦目地2の屋外側寄り部分の水密性が低下することがない。
つまり、前記第1・第2縦材12,13の凹部23,24は、図2に示すように上横材10の屋外側面10aよりも屋外側に張り出しており、パネルユニット1を左右に隣接して建物躯体に取付けた状態において、その凹部23,24は上横材10よりも屋外側に位置するので、上横材10が邪魔にならずに凹部23,24内に屋外側縦シール材7を上から下に向けて挿入して取付けできる。
図2に示すように、左右に隣接したパネルユニット1の上部間に排水用のキャッチパン30が取付けてある。
前記屋外側縦排水空間25に沿って流れ落ちた雨水等は、そのパネルユニット1の下に位置するパネルユニット1の前述のキャッチパン30上に落下し、そのキャッチパン30に沿って屋外側に排水される。
前記下部分31の上面31aは屋外側が屋内側よりも下となるように傾斜面で、その下面31bには一対の取付脚34を備え、この取付脚34を前記凹部23,24の上部に押し込むようにして嵌合することで、その下面31bを第1・第2縦材12,13の凹部23,24を形成する部分の上面に接して取付けられる。
前記中間部32は屋外側部から屋内側部に向けて順次傾斜した斜めとなり、左右に隣接したパネルユニット1の屋外側寄り縦面間に押し込んで取付けられる。
前記上部分33は屋外側部から屋内側部に向けて順次階段形状に高くなった形状で、左右に隣接した上横材10の屋外側寄り上面10b間に亘って接する。
そして、キャッチパン30の上部分33は左右に隣接したレインバリア8間に亘って接している。
また、図5に示すように屋外側縦シール材7とキャッチパン30の下部分31が一体的に連結され、その屋外側縦シール材7とキャッチパン30を同時に取付けできるようにしてある。なお、別体としても良い。
そして、図6に示すように左右に隣接した上横材10の中間上面10c間に亘ってキャッチパン兼等圧区画材40が取付けてある。
この区画材40は図6に示すように、横片41と屋内側立上り片42と中間立上り片43と屋外側突出部材44を備え、その横片41が左右の上横材10の中間上面10cに亘って接し、屋内側立上り片42が左右の屋内側シール材4に亘って接すると共に、中間立上り片43が左右のレインバリア8に接することで前記横空間6aを密閉空間としている。
この実施の形態では、前述の横空間6aは屋外側横シール材5の切欠部で屋外に開口連通して大気と等圧となっている。
この雨水等は図7に示すように、前述のキャッチパン30の下部分31に沿って屋外側に排出される。
前記中間シール材9は図7に示すように、キャッチパン30の上部分33に接している。
このようにすることで、下のパネルユニット1と上のパネルユニット1を直線状ではなく、くの字形状として建物躯体に取付けてカーテンウォールの表面を垂直に対して斜めに傾斜した場合に、下のパネルユニット1の上横材10と上のパネルユニット1の下横材11との間の部分(横目地6)が垂下片16で覆われるので、雨水等が横目地6に直接入り込むことがない。
前記上横材10は図2に示すように、本体50の室外側部に押縁51を取付けて屋外側に下向き凹部52を有する形状で、押縁51の上面が前述の屋外側上面10bで、押縁51の屋外側面が前述の屋外側面10aである。
前記下向き凹部52に面材15の上縁部が装着してある。
前記下横材11は図2に示すように、本体53の室外側部に押縁54を取付けて屋外側に上向き凹部55を有する形状で、その押縁54に前述の垂下片16が一体的に設けてある。
この上向き凹部55に面材15の下縁部が装着してある。
前記上横材10、下横材11(垂下片16を除く)は面外方向の寸法がほぼ同一である。
前記屋外側板状部62は中間外向片64と屋外側外向片65を有し、その中間外向片64と中間コ字状部61で凹部23,24を形成していると共に、その中間外向片64よりも屋外側部分でゴンドラガイドを形成している。
前記第1縦材12の中間外向片64は鉤形に折曲し、その端部が第2縦材13の中間外向片64とオーバーラップしている。
前記第1・第2縦材12,13の中間コ字状部61の屋外側部が上横材10、下横材11の屋外側面とほぼ面一で、その凹部23,24が上・下横材10,11の屋外側面よりも屋外側に張り出している。
Claims (3)
- 上横材と下横材と第1縦材と第2縦材を方形状に連結した枠体に面材を装着したパネルユニットを、上下方向、左右方向に順次連続して建物躯体に複数取付け、その左右に隣接した一方のパネルユニットの第1縦材と他方のパネルユニットの第2縦材との間に縦目地を形成したカーテンウォールにおいて、
前記第1縦材、第2縦材の屋内側寄りにそれぞれ装着した屋内側シール材を接触して縦目地の屋内側寄りを水密し、
前記第1縦材の屋外側寄りと第2縦材の屋外側寄りに、屋外側縦シール材の左右両側部分をそれぞれ接触することで、前記縦目地の屋外側寄りを水密し、
前記屋外側縦シール材は、一側シール片と他側シール片をU字状の連結片で一体的に連結した横断面ほぼM字形状で、その連結片を境として一側シール片と他側シール片が面内方向及び面外方向に伸縮変形する定形で弾性を有したシール材で、
前記第1縦材の屋外側寄りと第2縦材の屋外側寄りに、底面と屋内側内面と屋外側内面で面内方向に向かうコ字形状の凹部を有し、
前記屋外側縦シール材は、その一側シール片が第1縦材の凹部、他側シール片が第2縦材の凹部にそれぞれ押し込んで取付けられ、前記一側シール片の自由端部が凹部の底面と屋外側内面に接触し、連結端部が凹部の屋内側内面に接し、前記他側シール片の自由端部が凹部の底面と屋外側内面に接触し、連結端部が凹部の屋内側内面に接していることを特徴とするカーテンウォール。 - 第1縦材の凹部と第2縦材の凹部は上横材の屋外側面よりも屋外側に位置し、左右に隣接したパネルユニットを建物躯体に取付けた状態で、屋外側縦シール材を第1・第2縦材の凹部間に上から下に向けて挿入して取付けできるようにした請求項1記載のカーテンウォール。
- 左右に隣接した第1縦材と第2縦材の上部間に亘って、前記各凹部の上部を閉塞する排水用のキャッチパンを取付けた請求項2記載のカーテンウォール。
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