JP4341074B2 - 燃料油配送システム - Google Patents

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Description

本発明は、油槽所でローリに燃料油を荷積し、荷積みした燃料油を給油所の貯油タンクへ荷卸する燃料油配送システムに関する。
油槽所と給油所とを結ぶ燃料油配送システムでは、扱う燃料油の種類が多く、油種を間違えて荷積又は荷卸すると、燃料油が混油し、大きな損失となる。そして、混油した燃料油を自動車へ給油すると、エンジントラブルとなり、事故及び火災の原因となる。
近年、燃料油配送の効率化を図るために、一定地域の給油所は石油メーカが異なっていても1社の油槽所から燃料油を配送するようになりつつある。
ところで給油所名は地名を付ける場合が多く、石油メーカの異なる近隣の給油所では紛らわしい給油所名が存在することになり、給油所を間違えて配送してしまう恐れや、その結果、混油が発生してしまう恐れが存在する。
このような燃料油配送システムにおいて、本出願人は、磁石埋込板と磁気リーダの組み合わせにより混油を防止する装置を提案している(特許文献1)。
係る技術は有効であるが、磁石の埋め込みであるので、情報量が少なく、高度化しつつある燃料油配送システムでは対応できなくなっている。そのため、給油所自体を誤認してしまう、という事態に対処することは出来ない。
また、本出願人は、被検出具と検出器を使用し、給油所の荷卸の混油を防止したものを提案している(特許文献2)。
この技術も有効ではあるが、油槽所の荷積み及び給油所の荷卸をトータル的に管理しているシステムでなく、やはり給油所の誤認或いは混油の虞がある。
特開昭61−115894号 特開平5−97195号
本発明は上記した従来技術の問題点に鑑みて提案されたもので、被検出具に多くの情報を保持できるようにし、油槽所の荷積み及び給油所の荷卸をトータル的に管理し、給油所の誤認や混油を高度に防止できる燃料油配送システムを提供することを目的としている。
本発明によれば、磁石埋込板3の情報を読み取る磁気リーダ18およびICタグ6のタグリーダ9が形成された検出器27と磁気埋込板3およびICタグ(6)とを有する被検出具32とを有し、油槽所のローディングアーム25にその検出器27を設け、ローリ28の各ハッチ30にその被検出具32を設けた燃料配送システムにおいて、油槽所には各ローリの運転者が担当する給油所の注文データおよび各ローリのローリデータに従って荷積の予約データを入力可能であり運転者の有するカード36に荷積データを記憶させる荷積データ制御装置22と、ラック23に設けられた各機器を制御すると共に荷積データをそのカード36に記憶させる荷積制御装置24とが設けられ、前記荷積データ制御装置22はローリ28の運転者がカード36をカードリーダに挿入するとローリの車番に基づいて荷積データを記憶させる機能を有し、そして荷積制御装置(24)は運転者がそのカード36をカードリーダに挿入すると、車番に該当する荷積データを荷積データ制御装置22から入力されて記憶し、そしてローリ28のハッチ30の被検出具32をローディングアーム25の検出器27に挿入すると、被検出具32に記憶されているハッチ番号が読み出され、荷積データからハッチ番号に相当する油種油量を判定し、適正であればその旨を報知器26に表示し、給油を開始し、適正でなければその旨を報知器26に表示し給油を行なわない機能を有している。
また本発明によれば、磁石埋込板3の情報を読み取る磁気リーダ18およびICタグ6のタグリーダ9が形成された検出器41と磁気埋込板3およびICタグ6とを有する被検出具39とを有し、ローリ28の荷積ホース40に検出器43を設け、給油所の貯油タンク37の注油口38に被検出具39を設けた燃料配送システムにおいて、油槽所に設けた荷積データ制御装置22から荷積データを記憶したカード36を有し、ローリ28にはそのカード36に記憶された荷積データを記憶する車載制御装置35が設けられ、その車載制御装置35はカード36が挿入されると、荷積データを読込んだ車載制御装置35の表示器に表示し、注油口38に付属の被検出具39に荷卸ホース40の検出器が挿入されると、被検出具39に記憶されている給油所コードと荷積データとが一致するか否かを判断し、一致して荷卸するハッチ番号が指定されれば指定されたハッチ番号の油種および貯油タンク番号と被検出具39から入力された油種および貯油タンク番号とが一致しているか否かを判断し、一致していれば車載制御装置35の表示に荷卸が可能である旨表示し、一致していなければ荷卸不可を報知する機能を有している。
そして本発明によれば、磁石埋込板3の情報を読み取る磁気リーダ18およびICタグ6のタグリーダ9が形成された検出器27と磁気埋込板3およびICタグ6とを有する被検出具32とを有し、油槽所のローディングアーム54にその検出器27を設け、ローリ58の各ハッチ66にその被検出具32を設けた燃料配送システムにおいて、油槽所にはローリ58の運転者が担当する各給油所の注文データおよび各ローリのローリデータに従って荷積データを入力する油槽所制御装置52が設けられ、ラック53には油種毎のローディングアーム54と報知器55と表示手55Aと前記検出器27を有する油槽所側の第1の送受信器56とが設けられ、さらにローリ58には車載制御装置66が設けられ、ローリ58の各ハッチには前記被検出具32を有するローリ側の第2の送受信器63が設けられ、前記油槽所制御装置52は荷積データが入力されるとその荷積データを記憶し、そして第1の送受信器56と第2の送受信器63とが接続されると車載制御装置66から送られたそのローリの車番に該当する車番のローリの荷積データを出力し、その荷積データをローリの車載制御装置66に記憶させ、次いで第2の送受信器65の被検出具32から送られるローリ58の車番とハッチ60の番号のデータと荷積データとに基づいてハッチ60の荷積口62に挿入するローディングアーム54が適正であるか否かを判定し、そのローディングアーム54で充填される油種が適正であれば報知器55に油種が適正である旨の表示をして給液を開始し、油種が異なっている場合は報知器55に不適当である旨の表示をする機能を有している。
さらに本発明によれば、磁石埋込板3の情報を読み取る磁気リーダ18およびICタグ6のタグリーダ9が形成された検出器41と磁気埋込板3およびICタグ6とを有する被検出具39とを有し、ローリ58の荷卸ホース71に検出器43を設け、給油所の貯油タンク67の注油口68に被検出具39を設けた燃料配送システムにおいて、油槽所に設けた油槽所制御装置52から荷積データが送られてその荷積データを記憶する車載制御装置66がローリ58に設けられ、給油所の貯油タンク67の注油口68に前記被検出具39を有する第1の送受信器70を設け、ローリ58の荷卸ホース71に前記検出器43を有する第2の送受信器72を設け、そして給油所に各貯油タンク67のタンク番号、油種および油面計75から入力される油量が記憶され、タンク容量と油量からタンク空間容量が演算される給油所制御装置74が設けられ、車載制御装置66は貯油タンク67の第1の送受信器70と荷卸ホース71の第2の送受信器72とが接続されると給油制御装置74の給油所データが入力されて記憶し、そして前記給油所データと油槽所で記憶した荷積データとに基づいて給油所が適正であるか否かの判定を行い、適正であれば表示器にその旨表示し、キーボードから荷卸するハッチ番号が指定されて給油所制御装置74に記憶されている貯油タンクの番号および油種のデータが入力されると指定された番号のハッチ60が当該貯油タンク67に荷卸するハッチとして適正であるか否かを判定し、そのハッチ60の油種と荷卸ホース71に接続された貯油タンク67の油種とが一致すれば、適正である旨を表示器に表示して荷卸しが開始され、そのハッチ60の油種とその貯油タンク67の油種が一致しなければ不適当である旨を表示器に表示する機能を有している。
次に、本発明の作用効果を列挙する。
(1) 磁気リーダとタグリーダを一体にした検出器と、磁石埋込板とICタグを有する被検出具との組合せとしたので、従来型と最新型が混在している過渡期において、両方の燃料油配送システムに兼用できる。
(2) ICタグを使用したので、多くの情報が記憶でき、混油防止を図る燃料油配送システムを高度化することができる。
(3) 油槽所制御装置と車載制御装置の通信及び車載制御装置と給油所制御装置の通信を送受信器で行う様に構成すれば、運転者が持つカードを省くことができる。
(4) 給油所制御装置で貯油タンクの空間量を演算して荷卸を制御することが可能であるので、貯油タンクをオーバーフローさせてしまうことがない。
ここで、油槽所でローリに荷積みをする場合に、ハッチ内にガソリンのベーパ(蒸気)が充満している場合に、当該ハッチに軽油或いは灯油を荷積すると、発火の危険性が存在することが良く知られている。係る危険を避けるためには、軽油または灯油を荷積みする以前の段階でガソリンベーパをパージする必要がある。安全のために、荷積み対象となる全てのハッチすべてにベーパパージを実施している例もある。しかし、全てのハッチにおいてベーパパージを実行したのでは、安全確保は為されるが、灯油又は軽油を配送したハッチにおいては荷積対象のハッチがガソリンベーパで充填されておらず、発火の危険はない場合には、ベーパパージが不要であり、それを行うことは作業コストの浪費となってしまう。
これに対して、本発明によれば、荷積すべきハッチに前回荷積された油種がガソリンであり、今回荷積される油種が軽油または灯油の場合には、ガスパージした後に荷積するように構成されている。そのため、
(5) 油種を含む荷積みデータを毎回ICタグに記憶させることにより、確実に前回の積荷データがローリに付いて移動するので、ガソリンベーパが充満しているハッチ内に軽油或いは灯油を荷積することが防止され、安全性がたかく、且つ、無駄なガスパージを省くことができる。
(6) ガスパージが必要な場合は、ガスパージ兼用の機能を備えたローディングアームによって全自動でパージすることが可能であり、ヒューマンエラーを無くすことができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1は被検出具と検出器の斜視図で、被検出具1は、磁石2を複数個埋め込んだ磁石埋込板3と、IC4及びアンテナ5を埋め込んだICタグ6とが、一体に形成されている。
検出器7は、磁石埋込板3の情報を読み取る磁気リーダ8と、ICタグ6の情報を読み取るタグリーダ9とが、磁気シールドされたケース10内に一体に形成されている。
ケース10の前面には、磁石埋込板3が挿入される磁石用挿入口11と、ICタグ6が挿入されるICタグ用挿入口12が開口され、上面には報知器13が設けられている。
検出器7で磁石埋込板3の情報を読み取るには、磁石用挿入口11へ磁石埋込板3を挿入しておこなう。磁石埋込板3を磁石用挿入口11へ挿入すると、磁石埋込板3に埋め込まれている磁石2の配列による情報が磁気リーダ8で読み取られる。
そして、磁石2の配列による情報が磁気リーダ8で正常に読み取られた場合には、適正である旨を示す情報(「適」)が報知器13から報知される。一方、正常に読み取られなかった場合(例えば、読み取りエラー等)には、報知器13からは適正ではない旨を示す情報(「否」)が報知される。
検出器7でICタグ6の情報を読み取るには、ICタグ6をICタグ用挿入口12へ挿入しておこなう。ICタグ6を挿入すると、タグリーダ9から電波信号が出力され、この電波信号を受けた(ICタグ6中の)アンテナ5は、IC4に記憶されている情報を発信する。そして、タグリーダ9が正常に読み取った場合には「適」が報知器13から報知され、読み取りエラーの場合には「否」が報知器13から報知される。
このように、被検出具1は磁石埋込板3とICタグ6が一体に形成され、検出器7は磁気リーダ8とタグリーダ9が一体に形成されているので、磁石埋込板3を用いた従来型の燃料油配送システムと、ICタグ6を用いた最新型の燃料油配送システムとの両者において、被検出具1を兼用することができる。
次に、上述した被検出具及び検出器を用いた燃料油配送システムの第1の実施形態を説明する。
なお、第1の実施形態においては、被検出具としてICタグを用い、検出器としてタグリーダを用いた例で説明する。被検出具として磁石埋込板を用い、検出器として磁気リーダを用いた例の説明は省略する。
図2は第1の実施形態で用いられる油槽所の模式図で、油槽所の入口に設けられた事務所21には荷積データ制御装置(荷積データ入力装置)22が設けられ、荷積場所であるラック23の近傍には荷積制御装置24が設けられている。
荷積データ制御装置22は、各ローリの運転者が、担当する給油所の注文データ及び各ローリのローリデータに従って、いわゆる「荷積」の予約データを入力可能に構成されている。また、荷積データ制御装置22は、ICカードを挿入可能であると共に、入力された荷積予約データ(荷積データ)を当該ICカードに記憶する様に構成されている。
ここで、図2において符号36で示すカードは、ICカードとしての機能と、磁気カードとしての機能を併せ持つものである。すなわち、カード36は、車番が記憶された磁気カード部分及び荷積データを記憶するICカード部分を有する併用カードである。
そして換言すれば、荷積データ制御装置22は、カード36が挿入可能であり、且つ、入力された荷積データをカード36へ記憶させることが出来る様に構成されている。
荷積制御装置24はラック23に設けられた各機器を制御するものである。そして、荷積制御装置24には磁気カードリーダ24Aが設けられており、磁気カードリーダ24Aにはカード36の磁気カード部分が挿入可能であり、そこに記憶されたローリの車番を読取可能に構成されている。
ラック23には油種毎のローディングアーム25、報知器26、表示手段26Aが設けられ、ローディングアーム25にはタグリーダ27が設けられている。
ローリ28のタンク29は複数のハッチ30に区画され、各ハッチ30の上部の荷積口31にはICタグ32が設けられている。このICタグ32には、例えばハッチ30のハッチ番号が記憶されている。
各ハッチ30の下部には底弁33が設けられ、底弁33は荷卸管34に接続されている。
車載制御装置35はローリ28に車載された各機器を制御するもので、運転者は上述した様なカード36を保持している。
図3は第1の実施形態で用いられる給油所の模式図である。
給油所の地下に設けられた貯油タンク37の注油口38には、ICタグ39が設けられている。このICタグ39には、給油所コード、タンク番号、及び油種等の貯油タンクデータが記憶されている。
ローリ28の荷卸管34と注油口38を接続する荷卸ホース40には、タグリーダ41が設けられている。
このように構成された第1の実施形態に係る燃料油配送システムの動作を、主として図4及び図5のフローチャートに基づいて説明する。
油槽所における荷積における操作を、図4を参照して説明する。
油槽所へ到着したローリ28の運転者は、荷積データ制御装置22において、担当する給油所から受けた注文データ及びローリデータに従って、荷積データ(荷積予約データ)を入力する。ここで、給油所からの注文データとしては、例えば図6に示すように、給油所コード、油種、量、荷卸タンク番号等があり、ローリデータとしては、例えば図7に示すように、車番、ハッチ番号、容量等がある。
ローリの運転者は、荷積データ制御装置22で荷積データを入力する際に、荷積データ制御装置22のカードリーダ(図示せず)へカード36を挿入し(図4のステップST1)、カード36の磁気カード部分に記憶されたローリの車番を荷積データ制御装置22に読み取らせる。
荷積データ制御装置22では、カード36の磁気カード部分に記憶されたローリの車番は、運転者により入力された荷積データと組合させる。そして、車番に基づく荷積データ(荷積予約データ)が作成され、当該荷積データはカード36のICカード部分に記憶される(ST2)。
ここで、荷積データとしては、例えば図8に示すように、車番、ハッチ番号、油種、量、給油所コード、及び荷卸タンク番号等がある。
荷積データ制御装置22で荷積データを入力した後、運転者はカード36を持って、ローリ28をラック23へ移動する。そして、カード36を荷積制御装置24のカードリーダへ挿入する(ST5)。
カード36を荷積制御装置24のカードリーダへ挿入すると(ST5)、カード36の磁気カード部分に記憶されている車番が荷積データ制御装置22へ出力され(ST6)、荷積データ制御装置22は車番データを受けて(ST3)、車番に該当する荷積データを荷積制御装置24へ出力する(ST4)。その結果、荷積制御装置24に荷積データが記憶される(ST7)。
なお、ローリ28の車載制御装置35に当該カード36を読み込ませることにより、カード36のICカード部分に記憶された荷積データは、ローリ28の車載制御装置35に記憶される。
次に、ハッチ30の荷積口31へローディングアーム25を挿入し、ハッチ30に付属のICタグ32をローディングアーム25のタグリーダ27へ挿入する(ST8)。
ハッチ30のICタグ32をローディングアーム25のタグリーダ27へ挿入することにより、ICタグ32に記憶されているハッチ番号が読み出され、荷積データからハッチ番号に該当する油種、油量が判定され(ST9)、ハッチ番号に対応する油種とローディングアーム25の油種とが一致すれば(適正であれば)、報知器26に「〇」が表示されて、給液を開始する(ST10)。
設定量まで荷積されると(ST11)、このハッチ30への荷積が終了し(ST12)、ICタグ32をタグリーダ27から抜きローディングアーム23をハッチ30から抜く。
この段階で全てのハッチへの荷積がまだ終了していなければ(ST13がNO)、別のハッチ30へローディングアーム25を挿入し、ICタグ32をタグリーダ27へ挿入して(ST8)、上述した操作を繰り返して荷積をおこなう(ST9〜ST12)。
全てのハッチ30について荷積作業を行って、荷積データの全てについて終了すると(ST13)、報知器26に隣接する表示手段26Aに「荷積終了」が表示される(ST14)。そして、カード36を荷積制御装置24から抜き、油槽所における荷積作業が終わる。
ステップST9で、ハッチ番号に対応する油種とローディングアーム25の油種とが一致しない場合、すなわち、ハッチ30に荷積みしようとしている油種が荷積データと異なっている場合は、報知器26に「×」が表示され(ST15)、給液は行われない。そのため、間違ったハッチへの荷積みが防止され、混油が防止される。
油槽所で荷積をしたローリ28は、給油所へ行き荷卸をおこなう。
給油所における荷卸について、図5を参照して説明する。
給油所において、車載制御装置35のカードリーダへカード36を挿入すると(図5のステップST21)、カード36のICカード部分に記憶されている荷積データが読み込まれて車載制御装置35の表示器に表示される(ST22)。
係る表示に基づいて注油ホース40を貯油タンク37の注油口38に接続し、注油口38に付属のICタグ39を、注油ホース40のタグリーダ41へ挿入する(ST23)。
ICタグ39に記憶されている給油所コードと荷積データの給油所コードが一致すれば(ST24)、例えば車載制御装置35のキーボードから、荷卸するハッチ番号を指定する(ST25)。荷積データの油種(指定されたハッチ番号の油種)及び貯油タンク番号と、ICタグ39から入力された油種及び貯油タンク番号が一致していれば(ST26、ST27)、車載制御装置35の表示器に荷卸が可能である旨の表示(「〇」表示)が為される(ST28)。
「〇」表示が為され、車載制御装置35の開始スイッチを押すと(ST29)、底弁33が開いて荷卸が開始される(ST30)。
荷積データの設定量まで荷卸されると(ST31)、荷卸終了となる(ST32)。そして、タグリーダ41からICタグ39を抜き、注油ホース40を注油口38から外す。
この段階で給油所の全ての荷卸が終了していなければ(ST33がNO)、注油ホース40を別の注油口38に接続し、注油口38に付属のICタグ39をタグリーダ41へ挿入し(ST23)、上述した操作を繰り返して、別のタンク37へ荷卸をおこなう(ST24〜32)。
給油所の全ての地下タンク37について荷卸を終了し、荷積データの全てを終了したならば(ST33がYES)、車載制御装置35の表示器に「荷卸終了」が表示され(ST34)、給油所の荷卸作業が終わる。
ステップST24で、ICタグ39に記憶されている給油所コードと荷積データの給油所コードが一致していない場合には(ST24がNO)、車載制御装置35の報知器が作動して報知され(ST35)、荷卸は終了する。そのため、間違った給油所への荷卸が防止され、地下タンクから油がオーバーフローしてしまう事態等が防止される。
また、ステップST27において、ICタグ39から入力した油種及びタンク番号が、荷積データにおける油種及びタンク番号と異なっている場合には、車載制御装置35の表示器に「×」が表示されて荷卸不可が報知される(ST36)ので、間違ったハッチへ荷卸されてしまう事態、或いは混油が防止される。
上述した第1の実施形態の荷積においては、荷積制御装置24に磁気カードリーダ24Aを設けているが、係る磁気カードリーダ24Aを省略することが可能である。
以下において、第1の実施形態における変形例、すなわち、磁気カードリーダ24Aを省略した例について、油槽所の構成と、当該油槽所における荷積作業の制御について、説明する。
第1の実施形態における変形例で用いられる油槽所の構成は、ラック23に設けられた各機器を制御する荷積制御装置24には磁気カードリーダ(図2の符号24A)が設けられていない点を除くと、図2で示す構成と同一である。従って、第1の実施形態の変形例で用いられる油槽所の構成について、別途の図示は省略する。
次に、第1の実施形態の変形例で用いられる油槽所における荷積作業の制御について、図9を参照して説明する。
ローリの運転者は、荷積データ制御装置22で荷積データを入力する際に、荷積データ制御装置22のカードリーダ(図示せず)へカード36を挿入する(図9のステップST1A)。
ここで、図4のST1の工程とは異なり、カード36に記憶されたローリの車番を荷積データ制御装置22に読み取らせることはしない。
ローリの運転者は、荷積データ制御装置22で荷積データ(荷積予約データ)を予約し、当該荷積データはカード36のICカード部分に記憶される(ST2)。
荷積データの予約を終えた運転者は、ローリ28をラック23へ移動する。その際に、カード36を荷積制御装置24に読み取らせること(図4のST5)は行わない。換言すれば、図9では、図4のステップST5に相当する工程は行われない。
ここで、荷積データはカード36のICカード部分に記憶されており、ローリ28の車載制御装置35に当該カード36を読み込ませることにより、荷積データはローリ28の車載制御装置35に記憶される。
荷積に際して、ハッチ30の荷積口31へローディングアーム25を挿入し、ハッチ30に付属のICタグ32をローディングアーム25のタグリーダ27へ挿入する(ST5A)。
ハッチ30のICタグ32をローディングアーム25のタグリーダ27へ挿入した際に、ローリ28の車番データが、ICタグ32、タグリーダ27を介して、荷積制御装置24に入力される(ステップST6A)。
ローリ28の車番データが入力された荷積制御装置24は、入力された車番データに基いて、荷積データ制御装置22から荷積データを受信して記憶する(ST7A)。
この段階で、ラック23において、ハッチ30の油種とローディングアーム25の油種とが対応しているか否かを判断することが可能となる。
図9において、ステップST7Aに続くステップST9から、ステップST15における制御は、図4のステップST9〜ステップST15と概略同様である。
但し、図9の制御では、最初のハッチ以外の荷積を行う場合(ST13がNO)、ICタグ32をローディングアーム25のタグリーダ27へ挿入したならば、車番データの授受を行うこと無く(ST6A、ST7Aの工程を繰り返すこと無く)、直ちに、ハッチの油種とローディングアームで供給される油種とが一致するか否かの判定を行う(ST9)。
図10は、図1の被検出具1の変形例を示す。図10で示す被検出具1Aは、ケース1a及びケース1bから構成されており、IC4(図1参照)及びアンテナ5(図1参照)を埋め込んだICタグ6がケース1aに固定され、磁石2(図1参照)を複数個埋め込んだ磁石埋込板3がケース1bに固定されている。
ケース1aとケース1bとは、ケース1bの端部に形成されたクワ角形のオス形端部1cを、ケース1a内に設けられた明示しないメス形に嵌合することにより、一体的に結合可能となるように構成されている。
被検出具1Aは、ICタグを使用する方式ではケース1aだけで所定のデータの授受が可能なので、磁石埋込板3aを省いた状態で(換言すればケース1bをケース1aに嵌合させないで)使用する。
磁石埋込板3aを使用する場合には、ケース1aにケース1bを嵌合させて使用すれば良い。
即ち、被検出具1Aによって、ICタグのみを利用するシステム(新しいシステム)にも、磁石埋込板3aを用いる従来システムにも対応できる(兼用出来る)と共に、磁石埋込板3a或いはケース1bが邪魔になる場合には、ケース1bを除去できるのである。
図10の被検出具1Aを使用する変形例においても、ICタグ6a或いは磁石埋込板3aを、タグリーダ27或いは検出器7へ挿入する要領は、前記図1の被検出具1を用いる場合と同様である。
次に、燃料油配送システムの第2の実施形態を説明する。
第2の実施形態では、油槽所、ローリ、及び給油所に送受信器を設け、ICタグをICタグリーダで読み込ませることによらずに、ICタグリーダ同士を無線による信号送受信器としてデータの授受を行わせている。即ち、第1の実施形態におけるICタグとICタグリーダの組合せに替えてICタグリーダ同士で信号の授受を行わせている。
図11は、第2の実施形態で用いられる油槽所の模式図である。
油槽所の入口に設けられた事務所51には油槽所制御装置52が設けられ、荷積場所にラック53が設けられている。
油槽所制御装置52は、ローリの運転者が、担当する各給油所から受けた注文データ及び各ローリのローリデータに従って、荷積データを入力する様に構成されている。
ラック53には油種毎のローディングアーム54、報知器55、表示手段55A、油槽所側の送受信器56が設けられ、ローディングアーム54にはラック53を制御するコントロールユニット57が設けられている。
ローリ58のタンク59は複数のハッチ60に区画され、複数のハッチの各々にはローリ側の送受信器63が設けられている。
各ハッチ60の下部には底弁64が設けられ、底弁64は荷卸管65に接続されている。そして、ローリ58には、車載された各機器を制御する車載制御装置66が設けられている。
図12は、第2の実施形態で用いられる給油所の模式図である。
給油所の地下に設けられた貯油タンク67の注油口68には、地下タンク側の送受信器70が設けられている。
ローリ58の荷卸管65と注油口68を接続する荷卸ホース71には、送受信器72が設けられている。
給油所制御装置74には、各貯油タンク67のタンク番号、油種、タンク容量、及び油面計75から入力する油量が記憶され、タンク容量と油量からタンク空間容量が演算されている。
このように構成された燃料油配送システムの動作を、図13、図14のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、図13を参照して、油槽所制御装置52における操作を説明する。
油槽所制御装置52において、ローリの運転者は、担当する各給油所の注文データ及びローリデータに基いて、荷積データ(荷積予約データ)を入力する。入力された荷積データは、油槽所制御装置52で一旦記憶される。
注文データとしては、例えば図6に示すように、給油所コード、油種、量、荷卸タンク番号等があり、ローリデータとしては、例えば図7に示すように、車番、ハッチ番号、容量等がある。
荷積データの入力後、ローリ58の運転者は、ラック53の空いている箇所にローリ58を停車する。そして、荷積作業を開始する。
荷積作業に当たっては、ローリ58の何れかのハッチ60(一番最初に荷積が為されるハッチ)におけるローリ側の送受信器63と、ラック53側の送受信器56とを、接続する。
送受信器56、63が接続されると(ST41)、車載制御装置66から、ローリ側の送受信器63及びラック側の送受信器56を介して、油槽所制御装置52へ当該ローリの車番が送られる。車番を受けた油槽所制御装置52は、該当する車番のローリにおける荷積データを出力し、当該荷積データはラック側の送受信器56及びローリ側の送受信器61を介して、ローリの車載制御装置66に記憶される(ST42)。
荷積データがローリの車載制御装置66へ送出される際に、ラック53のコントロールユニット57を経由して、そこで記憶される。すなわち、ローリ58で一番最初に荷積が為されるハッチ60の送受信器61とラック側の送受信器56とを接続することにより、荷積データ(荷積予約データ)は、車載制御装置66とコントロールユニット57の双方に記憶されるのである。そして、ラック53側で荷積データを確認する作業は、以後、コントロールユニット57において行われる。
なお、荷積データとしては、例えば図8に示すように、石油会社、車番、ハッチ番号、油種、量、給油所コード、荷卸タンク番号等がある。
次に、ハッチ60の送受信器61から送られるローリ58の車番とハッチ60の番号のデータと、荷積データとに基いて、ハッチ60の荷積口62へ挿入するべきローディングアーム54が適正であるか否かを判定する(ステップST48)。
ローディングアーム54で充填されるべき油種が適正であれば、報知器55に油種が適正である旨の表示(「〇」表示)が為されて、給液が開始される(ST49)。
設定量まで給液されると(ST50)、このハッチ60への給液が終了する(ST51)。そして、当該ハッチ60の送受信器63とラック側の送受信器56との接続を解除し、ローディングアーム54をハッチ60から抜く。
この時点で、全てのハッチ60への荷積がまだ終了していなければ(ST52がNO)、別のハッチ60の送受信器63とラック側の送受信器56とを接続し(ST41)、ハッチ60の荷積口62へ挿入するべきローディングアーム54が適正であるか否かを判定し(ST48)、ローディングアーム54で充填されるべき油種が適正であれば、上述したと同様に荷積をおこなう(ST49〜ST51)。
荷積データの全ての荷積が終了すると(ST52がYES)、表示手段55Aにおいて荷積データの全ての荷積が終了した旨が表示される(ST53)。
そして、送受信器56と送受信器63との接続を解除して、油槽所における荷積作業が終わる。
ステップST48で、ローディングアーム54で供給される油種とハッチ60に荷積する油種又は油量が荷積データと異なっている場合は、報知器55に不適当である旨の表示(「×」表示)が為され、「×」表示が為された旨が報知される(ST54)。これにより、間違った荷積や、混油という事態が防止される。
次に、図14を参照して、給油所における荷卸の際の操作を説明する。
油槽所で荷積を完了したローリ58が給油所へ到着して、荷卸を行うに際しては、給油所の何れかの地下タンク67・・・の送受信器70の何れかと、注油ホース71の送受信器72とを接続する(ST61)。
地下タンク67の送受信器70と注油ホース71の送受信器72とが接続されると、給油所制御装置74の給油所データが、送受信器70及び送受信器72とを介して、車載制御装置66へ送られ、記憶される(ST62)。
ここで、給油所データは、例えば図15に示すように、給油所コード、荷卸タンク番号、油種、タンク空間量等がある。
車載制御装置66は、油槽所で記憶された荷積データと給油所データに基いて、先ず、適正な給油所で荷卸を行おうとしているか否かの荷卸判定を行う(ST65)。
給油所が適性であれば(ST65がYES)、車載制御装置66の表示器に給油所が適正である旨の表示(「OK」表示)が為される(ST66)。
次に、車載制御装置66のキーボードから荷卸するハッチ番号を指定する(ST67)。そして、送受信器70及び送受信器72を介して、給油所制御装置74に記憶されている(注油ホース71に接続された)地下タンクの番号及び油種のデータが車載制御装置66に入力される(ST68)。
そして、車載制御装置66では、指定されたハッチ番号のハッチ60に貯蔵されている油種のデータと、注油ホース71に接続された地下タンク67の番号及び貯蔵されている油種のデータとにより、指定された番号のハッチ60は、当該地下タンク67に荷卸するハッチとして適正であるか否かを判定する(ST69)。
指定された番号のハッチ60の油種と、注油ホース71に接続された地下タンク67の油種とが一致すれば(ST69がYES)、指定された番号のハッチ60が注油ホース71に接続された地下タンク67に荷卸するハッチとして適正である旨が、車載制御装置66の表示器に表示される(「〇」表示:ST70)。
車載制御装置66で「〇」表示がなされたならば、車載制御装置66の荷卸開始スイッチを押し(ST71)、底弁64が開いて荷卸が開始される(ST72)。
荷積データの設定量まで荷卸されると(ST73がYES)、荷卸終了となる(ST75)。
この段階で、全ての荷卸が終了していなければ(ST76がNO)、送受信器70と送受信器72との接続を解除して、注油ホース71を注油口68から外す。そして、注油ホース71を別の注油口68に接続し、当該別の注油口68に付属の送受信器70と、注油ホース71の送受信器72とを接続して(ST61)、上述したと同様にステップST65〜ST75を実行して荷卸をする。
ここで、ステップST65及びステップST66とは、一番最初に荷卸される地下タンク67以外については、省略しても良い。
当該給油所について、荷積データにおける全ての荷卸作業が終了したならば(ST76がYES)、車載制御装置66の表示器に「荷卸終了」が表示され(ST77)、当該給油所における荷卸に関する制御は完了する。
ステップST65で、荷積データと給油所データとが異なっており、給油所自体を間違えていた場合には(ST65がNO)、車載制御装置66の表示器に「NO」が表示される(ST78)。
これにより、間違った給油所への荷卸(給油所自体を誤認しているのにも拘らず、そのまま荷卸されてしまう事態)が防止され、混油や地下タンクからのオーバーフロー等の不都合が防止される。
ステップST69において、指定されたハッチ番号における油種と、注油ホース71に接続されている地下タンク67の油種とが一致していない場合には(ST69がNO)、指定されたハッチが注油ホース71に接続されている地下タンク67へ荷卸するには不適当である旨(「×」表示)が、車載制御装置66の表示器に表示される(ST79)。
これにより、間違ったタンクへの荷卸が防止され、混油が防止される。
ステップST73で、設定量まで荷卸する前に貯油タンク67が満タンになった場合(ST73がNOで、且つ、ST80がYES)には、車載制御装置66の表示器に「過剰」が表示され(ST81)、荷卸終了となる(ST77)。
これにより、貯油タンク67への過剰荷卸が防止され、燃料油の溢れ出しを防止できる。
この実施形態によれば、油槽所において、送受信器63、56を接続することにより、油槽所制御装置52のデータが車載制御装置66へ送られる。そのため、ICカードの携帯を省略することが可能である。
次に、本発明の第3実施形態に係る燃料油配送システムについて説明する。
第3実施形態は、油槽所におけるハッチ内のガスパージの要否を判定するように構成されている。第3実施形態においては、給油用のアームがガスパージ兼用に構成されており、そして、ガスパージが必要な場合は、ガスパージ兼用アームの給液管を閉じた後にガスパージ管を開いて、ガスパージをしている。
以下、図16〜図20を参照して、第3実施形態の構成、機能を説明する。
図16において全体を符号58Aで示すローリのタンクは、複数のハッチ60aに区画されている。そして、複数のハッチ60aの各々にはローリ側の送受信器63Aが設けられている。
図16では、ローリ58Aのハッチ60a内にあるガソリンベーパVgをパージする態様を模式的に示している。
図16において、左方から1つ目のハッチ60a1と3つ目のハッチ60a3にはガソリンベーパVgが残存している。そして、左方から3番目のハッチ60a3の荷積口62Aからローディングアーム54Aが挿入されており、ローディングアーム54AによってガソリンベーパVgがパージされている。
ローディングアーム54Aを部分的に拡大して示す図17も参照すれば、ローディングアーム54Aに油槽所側の送受信器であるICタグリード/ライタ56Aが取り付けられており、ローリ側の送受信器であるICタグ63Aが、信号線L63Aによってローリ58Aに連結されている。
そして、ICタグリード/ライタ56AがICタグ63Aとデータ交信が可能に構成されている。
図18はローリ58Aと油槽所側とのデータの伝達ルートを簡略化して示すブロック図である。図18において、ローリのハッチ60aに関するデータ、例えばローリの車番、ハッチ番号、前回収納された荷積の油種と量等、が書き込まれたICタグ63Aに、ICタグリード/ライタ56Aが情報的に連結される。そして、ICタグリード/ライタ56Aは油槽所システム52Aに情報的に連結されている。図18で示す情報の伝達ルートは、ローリ58A側と油槽所システム52Aとの間で、双方向にて情報の伝達が可能に構成されている。
図19はローリ58Aにガスパージ兼用のローディングアーム54Aが挿入された状態において、荷積されるべき油の供給経路(給液管)と、ガスパージラインとが模式的に示されている。それと共に、ガスパージ兼用のローディングアーム54Aの構成を示している。
図19において、タンク59Aのハッチ60a(図17参照)には、荷積口62Aを介してローディングアーム54Aが挿入されている。ローディングアーム54Aは分岐点54aで管54bと管54cとに分岐しており、管54bは開閉弁15を介装したガスパージ管54bであり、管54cは開閉弁16を介装した給液管54cである。
また、ローディングアーム54Aに取り付けられたICタグリード/ライタ56Aには、荷積時にはICタグ63AがICタグリード/ライタ56Aに挿入されて、ハッチ60aに関する情報と、油槽所システム52A側の情報とが、双方向に伝達される。
次に、主として図20を参照して、燃料油配送システムの油槽所におけるガスパージの作用を説明する。なお、第3実施形態の油槽所におけるガスパージ以外の構成及び作用については、第1実施形態及び第2実施形態と実質的に同様である。
先ず油槽所システム52Aにおいて、荷積データ(荷積予約データ)が入力される。その内容については、第1実施形態及び第2実施形態において説明したのと同様である。
荷積データの入力後、ローリ58Aのハッチ60aのICタグ63Aと、ローディングアーム54A側のICタグリード/ライタ56Aとを接続する(図16、図17参照)。
ICタグ63AとICタグリード/ライタ56Aとが接続されると、ICタグ63Aから当該のハッチ60aにおける前回の荷積に関するデータが、ICタグリード/ライタ56Aを介して輸送所システム52A側に送られる(図18)(ステップST101)。
油槽所システム52A側では、入力されたデータから、今回荷積されるべき油の種類を読み出す(ステップST102)。
ついで油槽所システム52A側では、荷積すべきハッチ60aの前回の油種と今回の油種を照合する(ステップST103)。そして、前回の油種がガソリンであり今回の油種が軽油又は灯油であれば(ステップST103が「yes」)、発火の危険があるので、ハッチ内に残留しているガソリンのベーパをパージするべく、ステップST104に進む。
一方、「前回の油種がガソリンで今回の油種が軽油又は灯油」に該当しない場合、例えば前回ハッチに荷積された油種が軽油又は灯油であり、今回が軽油又は灯油又はガソリンの場合は(ステップST103が「no」)、発火の危険がないのでガスパージを行うステップST104を実行することなくステップST105に進む。
ステップST104では荷積すべきハッチ60aのガスをパージする(図16参照)。
ガスパージに際しては、図19において、開閉弁16を閉鎖して給液管54cを閉鎖し、且つ、開閉弁15を開放してガスパージライン54bを開放し、ハッチ60a3(図16)内のガソリンベーパをパージする。
ステップST104によってガスパージが為され、発火の恐れがない安全な荷積が可能となった後に、ICタグリード/ライタ56Aを介して荷積に関するデータを書き込む(ステップST105)。特に、油種については、次回の荷積に必須のデータとして書き込まれる。
そして、荷積を実行し、荷積完了後はICタグ63AとICタグリード/ライタ56Aとの接続を解除して、このハッチ60aへの荷積作業が終わる。
上記した様な制御により、発火の可能性がある場合(前回の油種がガソリンで今回の油種が軽油又は灯油である場合)にガスパージを行うので発火の危険が回避される。また、発火の可能性が無い場合(「前回の油種がガソリンで今回の油種が軽油又は灯油」には該当しない場合)にはガスパージを行わないので、不要なガスパージが行われないので、作業の効率化がはかられる。
なお、一つのハッチ60aにおける荷積が完了したならば、別のハッチ60aへの荷積をするため、ステップST101以下を実行し、上述したのと同様にして安全な荷積をする。このようにして所定の各ハッチ60aへの荷積をしてローリ58Aへの荷積を終える。
なお、上述した第3実施形態は、第1実施形態或いは第2実施形態における油槽所において、適用可能である。換言すれば、第3実施形態は、第1実施形態、第2実施形態と組み合わせて実施することが出来る。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない旨を付記する。
本発明によれば、燃料油配送システムの混油防止を、油槽所から給油所までの一貫したシステムに組み込んでいるので、混油の発生を確実に防止でき、混油による燃料油の無駄、混油を給油することによる自動車のエンジントラブル、自動車の事故及び火災発生、さらにストーブの異常燃焼による住宅火災を防止でき、安全な社会構築の一助となる。
本発明の検出器と被検出具の斜視図。 第1の実施形態の油槽所の模式図。 第1の実施形態の給油所の模式図。 第1の実施形態の荷積のフローチャート。 第1の実施形態の荷卸のフローチャート。 注文データの1例を示す図。 ローリデータの1例を示す図。 荷積データの1例を示す図。 第1の実施形態における変形例による荷卸のフローチャート。 被検出具の変形例を示す斜視図。 第2の実施形態の油槽所の模式図。 第2の実施形態の給油所の模式図。 第2の実施形態の荷積のフローチャート。 第2の実施形態の荷卸のフローチャート。 給油所データの1例を示す図。 第3実施形態において、ローリのハッチからのガスパージを示す模式図。 第3実施形態のロ―リングアームのハッチ近傍の状態を示す斜視図。 ローリと油槽所との情報の伝達経路を模式的に示すブロック図。 ガスパージラインと給液ラインとを模式的に示すブロック図。 第3実施形態の荷積のフローチャート。
符号の説明
1・・・被検出具
2・・・磁石
3・・・磁石埋込板
4・・・IC
5・・・アンテナ
6・・・ICタグ
7・・・検出器
8・・・磁気リーダ
9・・・タグリーダ
10・・・ケース
11・・・磁石用挿入口
12・・・ICタグ用挿入口
13・・・報知器
21・・・事務所
22・・・荷積データ制御装置
23・・・ラック
24・・・荷積制御装置
24A・・・磁気カードリーダ
25・・・ローディングアーム
26・・・報知器
26A、55A・・・表示手段
27、41・・・タグリーダ
28・・・ローリ
29・・・タンク
30・・・ハッチ
31・・・荷積口
32、39・・・ICタグ
33・・・底弁
34・・・荷卸管
35・・・車載制御装置
36・・・カード
37・・・貯油タンク
38・・・注油口
40・・・荷卸ホース
51・・・事務所
52・・・油槽所制御装置
53・・・ラック
54・・・ローディングアーム
55・・・報知器
56、63、63A、70、72・・・送受信器
57・・・コントロールユニット
58、58A・・・ローリ
59、59A・・・タンク
60、60a・・・ハッチ
62、62A・・・荷積口
64・・・底弁
65・・・荷卸管
66・・・車載制御装置
67・・・貯油タンク
68・・・注油口
71・・・荷卸ホース
74・・・給油所制御装置
75・・・油面計

Claims (4)

  1. 磁石埋込板(3)の情報を読み取る磁気リーダ(18)およびICタグ(6)のタグリーダ(9)が形成された検出器(27)と磁気埋込板(3)およびICタグ(6)とを有する被検出具(32)とを有し、油槽所のローディングアーム(25)にその検出器(27)を設け、ローリ(28)の各ハッチ(30)にその被検出具(32)を設けた燃料配送システムにおいて、油槽所には各ローリの運転者が担当する給油所の注文データおよび各ローリのローリデータに従って荷積の予約データを入力可能であり運転者の有するカード(36)に荷積データを記憶させる荷積データ制御装置(22)と、ラック(23)に設けられた各機器を制御すると共に荷積データをそのカード(36)に記憶させる荷積制御装置(24)とが設けられ、前記荷積データ制御装置(22)はローリ(28)の運転者がカード(36)をカードリーダに挿入するとローリの車番に基づいて荷積データを記憶させる機能を有し、そして荷積制御装置(24)は運転者がそのカード(36)をカードリーダに挿入すると、車番に該当する荷積データを荷積データ制御装置(22)から入力されて記憶し、そしてローリ(28)のハッチ(30)の被検出具(32)をローディングアーム(25)の検出器(27)に挿入すると、被検出具(32)に記憶されているハッチ番号が読み出され、荷積データからハッチ番号に相当する油種油量を判定し、適正であればその旨を報知器(26)に表示し、給油を開始し、適正でなければその旨を報知器(26)に表示し給油を行なわない機能を有することを特徴とする燃料配送システム。
  2. 磁石埋込板(3)の情報を読み取る磁気リーダ(18)およびICタグ(6)のタグリーダ(9)が形成された検出器(41)と磁気埋込板(3)およびICタグ(6)とを有する被検出具(39)とを有し、ローリ(28)の荷積ホース(40)に検出器(43)を設け、給油所の貯油タンク(37)の注油口(38)に被検出具(39)を設けた燃料配送システムにおいて、油槽所に設けた荷積データ制御装置(22)から荷積データを記憶したカード(36)を有し、ローリ(28)にはそのカード(36)に記憶された荷積データを記憶する車載制御装置(35)が設けられ、その車載制御装置(35)はカード(36)が挿入されると、荷積データを読込んだ車載制御装置(35)の表示器に表示し、注油口(38)に付属の被検出具(39)に荷卸ホース(40)の検出器が挿入されると、被検出具(39)に記憶されている給油所コードと荷積データとが一致するか否かを判断し、一致して荷卸するハッチ番号が指定されれば指定されたハッチ番号の油種および貯油タンク番号と被検出具(39)から入力された油種および貯油タンク番号とが一致しているか否かを判断し、一致していれば車載制御装置(35)の表示に荷卸が可能である旨表示し、一致していなければ荷卸不可を報知する機能を有することを特徴とする燃料配送システム。
  3. 磁石埋込板(3)の情報を読み取る磁気リーダ(18)およびICタグ(6)のタグリーダ(9)が形成された検出器(27)と磁気埋込板(3)およびICタグ(6)とを有する被検出具(32)とを有し、油槽所のローディングアーム(54)にその検出器(27)を設け、ローリ(58)の各ハッチ(66)にその被検出具(32)を設けた燃料配送システムにおいて、油槽所にはローリ(58)の運転者が担当する各給油所の注文データおよび各ローリのローリデータに従って荷積データを入力する油槽所制御装置(52)が設けられ、ラック(53)には油種毎のローディングアーム(54)と報知器(55)と表示手段(55A)と前記検出器(27)を有する油槽所側の第1の送受信器(56)とが設けられ、さらにローリ(58)には車載制御装置(66)が設けられ、ローリ(58)の各ハッチには前記被検出具(32)を有するローリ側の第2の送受信器(63)が設けられ、前記油槽所制御装置(52)は荷積データが入力されるとその荷積データを記憶し、そして第1の送受信器(56)と第2の送受信器(63)とが接続されると車載制御装置(66)から送られたそのローリの車番に該当する車番のローリの荷積データを出力し、その荷積データをローリの車載制御装置(66)に記憶させ、次いで第2の送受信器(65)の被検出具(32)から送られるローリ(58)の車番とハッチ(60)の番号のデータと荷積データとに基づいてハッチ(60)の荷積口(62)に挿入するローディングアーム(54)が適正であるか否かを判定し、そのローディングアーム(54)で充填される油種が適正であれば報知器(55)に油種が適正である旨の表示をして給液を開始し、油種が異なっている場合は報知器(55)に不適当である旨の表示をする機能を有することを特徴とする燃料配送システム。
  4. 磁石埋込板(3)の情報を読み取る磁気リーダ(18)およびICタグ(6)のタグリーダ(9)が形成された検出器(41)と磁気埋込板(3)およびICタグ(6)とを有する被検出具(39)とを有し、ローリ(58)の荷卸ホース(71)に検出器(43)を設け、給油所の貯油タンク(67)の注油口(68)に被検出具(39)を設けた燃料配送システムにおいて、油槽所に設けた油槽所制御装置(52)から荷積データが送られてその荷積データを記憶する車載制御装置(66)がローリ(58)に設けられ、給油所の貯油タンク(67)の注油口(68)に前記被検出具(39)を有する第1の送受信器(70)を設け、ローリ(58)の荷卸ホース(71)に前記検出器(43)を有する第2の送受信器(72)を設け、そして給油所に各貯油タンク(67)のタンク番号、油種および油面計(75)から入力される油量が記憶され、タンク容量と油量からタンク空間容量が演算される給油所制御装置(74)が設けられ、車載制御装置(66)は貯油タンク(67)の第1の送受信器(70)と荷卸ホース(71)の第2の送受信器(72)とが接続されると給油制御装置(74)の給油所データが入力されて記憶し、そして前記給油所データと油槽所で記憶した荷積データとに基づいて給油所が適正であるか否かの判定を行い、適正であれば表示器にその旨表示し、キーボードから荷卸するハッチ番号が指定されて給油所制御装置(74)に記憶されている貯油タンクの番号および油種のデータが入力されると指定された番号のハッチ(60)が当該貯油タンク(67)に荷卸するハッチとして適正であるか否かを判定し、そのハッチ(60)の油種と荷卸ホース(71)に接続された貯油タンク(67)の油種とが一致すれば、適正である旨を表示器に表示して荷卸しが開始され、そのハッチ(60)の油種とその貯油タンク(67)の油種が一致しなければ不適当である旨を表示器に表示する機能を有することを特徴とする燃料配送システム。
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