JP4339440B2 - 工作機械の割り出し装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工具又はワークが取付けられる回転部をベース上に回転割り出し及びクランプ可能に搭載した工作機械の割り出し装置、例えば複合加工旋盤の刃物台割り出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、コラムのベース上に台座を旋回自在に搭載し、該台座に刃物台本体を固定し、該刃物台本体の工具主軸に旋削工具や回転工具を装着し、上記刃物台本体を所定の角度位置に割り出してクランプし、旋削加工と回転工具加工の両方を行うことができるようにした複合加工旋盤がある。
【0003】
上記刃物台本体の回転割り出し及びクランプを行う割り出し装置として、従来、上記台座,ベースにそれぞれ回転側,固定側カップリングを対向させて設け、両カップリングの噛合歯同士を噛合させてクランプする2ピース式のものや、上記回転側,固定側カップリングを同軸をなすように配置し、該両カップリングの噛合歯に第3の結合カップリングの噛合歯を噛合させてクランプする3ピース式のものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の割り出し装置では、各カップリングの噛合歯同士を噛合させることにより刃物台本体を所定の割り出し位置にクランプする構造であり、従って割り出し角度は噛合歯のピッチで決まることから、刃物台本体の割り出し角度位置が限られるという問題がある。
【0005】
ここで、本件出願人は、先に、刃物台本体を任意の割り出し角度に固定できる割り出し装置を提案した(特願平11−59576号)。この割り出し装置は、図5に示すように、工具が装着される回転部201に固定された回転側カップリング202と、支持ベース203に固定さた固定側カップリング204とを同軸をなすように配置し、該両カップリング202,204の上方に結合カップリング205を噛合位置と噛合解除位置との間で進退可能に配置し、該結合カップリング205の上方に、上記結合カップリング205が噛合解除位置にあるときに上記回転側カップリング202をブレーキリング206を介して押圧固定する固定ピストン207を固定位置と固定解除位置との間で進退可能に配置した構造のものである。
【0006】
この割り出し装置では、結合カップリング205を下降させて両カップリング202,204に噛合させることにより、規定の割り出し角度位置にクランプすることができる。そして結合カップリング205を上昇させた状態で固定ピストン207を下降させてブレーキリング206を介して回転側カップリング202を押圧固定することにより、任意の割り出し角度位置にクランプすることが可能である。
【0007】
ところで、上記割り出し装置は、回転側,固定側カップリング202,204の上方に結合カップリング205を配置し、さらに該結合カップリング205の上方に固定ピストン207を配置する構造であることから、割り出し装置の高さ寸法hが大きくなり、それだけ刃物台全体が大型化するという懸念がある。またブレーキリング206を介在させる分だけ部品点数が増える。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、刃物台本体を任意の割り出し角度に固定可能とし、かつ割り出し装置の高さ寸法を小さくして刃物台全体の大型化を回避できる工作機械の割り出し装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、工具又はワークが取り付けられる回転部をベース上に回転割り出し及びクランプ可能に搭載した工作機械の割り出し装置において、上記回転部に固定された回転側カップリングと上記ベースに固定された固定側カップリングとを同軸をなすように配置し、上記回転側,固定側カップリングの両方に噛合して該回転側カップリングを規定の割り出し角度位置に固定する結合カップリングを上記回転側,固定側カップリングに対向し、かつ噛合位置と噛合解除位置との間で進退可能に設け、上記結合カップリングが噛合解除位置にあるときに上記回転側カップリングを任意の割り出し角度位置に固定する固定ピストンを固定位置と固定解除位置との間で進退可能に、かつ上記結合カップリングの外側に同軸をなすように配置したことを特徴としている。
【0010】
【発明の作用効果】
本発明の割り出し装置により規定の割り出し角度位置にクランプするには、結合カップリングを移動させて回転側,固定側カップリングの両方に噛合させることにより該回転側カップリングを固定する。また、任意の割り出し角度位置にクランプするには、上記結合カップリングを噛合解除位置に移動させ、この状態で固定ピストンを移動させて回転側カップリングを固定する。
【0011】
このように本発明の割り出し装置によれば、結合カップリングが噛合解除位置にあるときに回転側カップリングを任意の角度位置に固定する固定ピストンを進退可能に設けたので、任意の割り出し角度にクランプすることが可能となり、加工能力を向上できる効果がある。
【0012】
また本発明では、上記固定ピストンを結合カップリングの外側に配置したので、上述の結合カップリングの上方に固定ピストンを配置する場合に比べて割り出し装置の高さ寸法を小さくできる。その結果、刃物台全体の高さ寸法を小さくでき、ひいては加工精度への影響を回避できる。さらに上述のブレーキピストンを不要にでき、部品点数を低減できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図4は、本発明の一実施形態による複合加工旋盤の割り出し装置を説明するための図であり、図1は複合加工旋盤の右側面図、図2は刃物台の右側面図、図3,図4は割り出し装置の平面図,要部の拡大断面図である。なお、図4において、軸線Aより左側部分は規定の割り出し角度でのクランプ状態を、右側部分は任意の割り出し角度でのクランプ状態をそれぞれ示している。
【0014】
図において、1は旋削加工と回転工具加工の両方を行うことができるようにした複合加工旋盤(工作機械)である。この複合加工旋盤1は、固定ベッド2の上面にリニアガイドレール3aを介してサドル4をZ軸方向(紙面直角方向)に移動可能に配置し、該サドル4の上面にリニアガイドレール3bを介してコラム5をZ軸と直角をなす水平方向に移動可能に配置するとともに、該コラム5に刃物台6をX軸方向に移動可能に配置した概略構造のものである。
【0015】
上記固定ベッド2の正面から見て左側端部には主軸台7が配置固定されており、該主軸台7にはワークを把持するチャック8を備えた主軸が設けられ、該主軸は主軸モータ(図示せず)により回転駆動される。なお、1aは不図示のカバーに形成された作業開口を開閉するドアである。
【0016】
上記刃物台6は、上記コラム5の前下がり傾斜面5a上に支持ベース9をY軸方向に摺動可能に配置し、該支持ベース9上に回転割り出し装置10を介して刃物台本体11を旋回自在に支持した概略構造を有している。
【0017】
上記刃物台本体11は、先端部に工具Tが着脱可能に装着された工具主軸14と、該工具主軸14を回転自在に支持する工具主軸頭12と、該工具主軸頭12内に配置され、上記工具主軸14を回転駆動する主軸モータ13とを備えている。
【0018】
上記回転割り出し装置10は、上記刃物台本体11を支持する回転台16と、該回転台16内にこれと同軸をなすように配置され、上記支持ベース9にボルト15により締め付け固定された固定台17と、上記回転台16を所定の割り出し角度位置に回転駆動する回転駆動機構18と、上記回転台16を規定の割り出し角度位置にクランプする第1クランプ機構19と、該回転台16を任意の割り出し角度位置にクランプする第2クランプ機構20とを備えている。
【0019】
上記回転台16は上端部に開口16aを有する筒状のものであり、該回転台16の開口16aの内周面と、固定台17の上端部外周面との間にはベアリング21が介設されている。このベアリング21はロックナット21a,固定リング21bによりそれぞれ固定台17,回転台16に位置決め固定されている。
【0020】
上記第1クランプ機構19は、上記回転台16の下端面にボルト22aで固定された平面視環状の回転側カップリング23と、該回転側カップリング23の内側に同軸をなすように配置され、上記支持ベース9の上面にボルト22bにより固定された平面視環状の固定側カップリング24と、該両カップリング23,24の上方にこれらと対向するように位置し、上記固定台17の外周面に軸方向に摺動可能に配設された平面視環状の結合カップリング25とを備えている。
【0021】
上記結合カップリング25の下面には噛合歯25aが上記両カップリング23,24の上面に形成された噛合歯23a,24aと噛合可能に対向するよう形成されている。この結合カップリング25は、上記回転側,固定側カップリング23,24の噛合歯23a,24aに噛合する噛合位置と、該噛合を解除する噛合解除位置との間で軸線A方向に進退するようになっている。
【0022】
上記回転台16の外側には平面視環状の支持プレート26が配設されており、該支持プレート26は支持ベース9にボルト28により締め付け固定されている。この支持プレート26の内周面に上記第2クランプ機構20を構成する平面視環状の固定ピストン27が軸方向に摺動可能に配設されており、この固定ピストン27は結合カップリング25の外側に配置され、該結合カップリング25と軸直角方向に重なっている。なお固定ピストン27と回転台16との間には軸直角方向に僅かな隙間が設けられている。
【0023】
上記回転台16の外周壁の下部には平面視環状の凸段部16bが形成されており、該凸段部16bには上記固定ピストン27の内周壁に環状に形成された凹段部27aが係合可能となっている。この固定ピストン27は回転台16を介して回転側カップリング23を押圧固定する固定位置と、該固定を解除する固定解除位置との間で軸線A方向に進退するようになっている。
【0024】
上記固定台17には工具主軸に冷却油を供給する冷却油通路30a,30aを有する冷却油供給部材30が軸線A方向に挿入されている。また固定台17には該固定台17と上記結合カップリング25とで形成された第1油室31に油圧を供給する油通路17aが形成されている。また上記支持プレート26には該支持プレート26と上記固定ピストン27とで形成された第2油室32に油圧を供給する油通路26aが形成されている。なお、33は上記各油室31,32からの油圧の漏れを防止するシール部材である。
【0025】
上記第1油室31に作動油が所定の油圧でもって供給されると、上記結合カップリング25が下降し、これの噛合歯25aが上記回転側,固定側カップリング23,24の噛合歯23a,24aに噛合するとともに、両カップリング23,24を結合カップリング25と後述する基準面ピストン45とで挟持固定する。これにより刃物台本体11は各カップリング23,24の噛合歯23a,24aのピッチにより設定された規定の角度位置にクランプされる。
【0026】
上記固定側カップリング24に形成された貫通孔24bにはスプリング34が挿入配置されており、該スプリング34により上記結合カップリング25及び基準面ピストン45はそれぞれ軸線A上方及び下方に押圧付勢されている。上記油通路17aが開放されると、上記第1油室31内の作動油が外部に排出されるとともに、スプリング34により結合カップリング25が上昇してクランプが解除される。
【0027】
また上記結合カップリング25がアンクランプ位置(噛合解除位置)にあるときに、上記第2油室32に作動油が所定の油圧でもって供給されると、固定ピストン27が下降して回転台16及び回転側カップリング23を上記基準面ピストン45とで挟持固定する。これにより刃物台本体11は任意の角度位置にクランプされる。
【0028】
上記支持ベース9の固定ピストン27の下面に臨む部分には孔9aが凹設されており、該孔9a内には上記固定ピストン27を軸線A上方に押圧付勢するスプリング35が配設されている。上記油通路26aが開放されると、第2油室32の作動油が外部に排出されるとともに、スプリング35により固定ピストン27が上昇する。これにより回転台16及び回転側カップリング23のクランプが解除される。
【0029】
上記回転駆動機構18は、上記支持ベース9に凹設された収納凹部9b内に平面視環状のウォームホイール36を配置し、該ウォームホイール36をボルト37で上記回転側カップリング23の下端面に固定し、該ウォームホイール36にウォームギヤ38を噛合させた構造となっている。このウォームギヤ38の駆動軸38aの端部には従動プーリ39aが、また割り出しモータ40の回転軸40aには駆動プーリ39bがそれぞれ固着され、両プーリ39a,39bは伝動ベルト41で連結されている。上記駆動軸38aの両端部,中央部は軸受42,42,42により支持ベース9に軸支されている。
【0030】
上記回転駆動機構18において、割り出しモータ40の回転がウォームギヤ38からウォームホイール36,回転側カップリング23を介して回転台16に伝達され、刃物台本体11が規定の回転角度,又は任意の回転角度に割り出しされる。なお上記ウォームホイール36の下端面と凹部9bの底面との間には擦れを防止する僅かな隙間bが設けられている。
【0031】
上記凹部9b内のウォームホイール36の内側には平面視環状の基準面ピストン45が軸線A方向に摺動可能に配設されている。この基準面ピストン45の上端面には回転側,固定側カップリング23,24の両下端面が対向しており、また基準面ピストン45の下端面には上記凹部9bの底面が対向している。
【0032】
上記支持ベース9には、該支持ベース9と上記基準面ピストン45とで形成された第3油室46に作動油を供給する油通路(不図示)が形成されている。上記第3油室46に作動油が所定の油圧でもって供給されると、上記基準面ピストン45が上昇して上記固定側カップリング24の下端面に圧接し、この状態で該基準面ピストン45の上端面が回転側カップリング23の基準面となり、該基準面に回転側カップリング23を当接させると該回転側カップリング23と上記固定側カップリング24の噛合歯23a,24aが同一平面をなす。なお、33は油圧の漏れを防止するシール部材である。
【0033】
上記第3油室46内の油通路が解放されると上記スプリング34により基準面ピストン45が下降し、これにより基準面ピストン45の上端面と回転側カップリング23の下端面との間には僅かな隙間aが形成される。
【0034】
次に上記割り出し装置10による動作及び作用効果を説明する。
上記刃物台本体11のクランプ状態では、図4の軸線Aより左側部分に示すように、結合カップリング25の噛合歯25aが回転側,固定側カップリング23,24の噛合歯23a,24aと噛合しており、また回転側カップリング23の下端面には基準面ピストン45が当接している。
【0035】
上記クランプ状態から新たな角度位置に割り出す場合には、まずクランプを解除するために、図4の軸線Aより右側部分に示すように、上記油通路17aが開放されて結合カップリング25がスプリング34のばね力により上昇し、これに伴って上記第1油室31内の作動油が油通路17aを通って排出され、該結合カップリング25の噛合歯25aと上記両カップリング23,24の噛合歯23a,24aとの噛合が外れ、上記クランプが解除される。
【0036】
また上記クランプ解除動作に合わせて、第3油室46の油通路が開放されると、基準面ピストン45がスプリング34のばね力により下降するとともに第3油室46の作動油が排出され、上記回転側カップリング23,及び固定側カップリング24の下端面と基準面ピストン45の上端面との間に僅かな隙間aが形成される。
【0037】
上記隙間aが形成された状態で割り出しモータ40が回転し、この回転がウォームギヤ38,ウォームホイール36を介して回転側カップリング23から回転台16に伝達され、上記刃物台本体11が所定の角度位置に割り出される。この場合、回転側カップリング23と基準面ピストン45との間,及びウォームホイール36と支持ベース9との間にはそれぞれ隙間a,bがあり、これらの部分に摩耗が発生することはない。
【0038】
上記回転側カップリング23が所定の角度位置に割り出されると、第3油室46及び上記第1油室31に作動油が供給される。これにより基準面ピストン45が上昇し、固定側カップリング24の下端面に当接してさらなる上方移動が停止し、回転側カップリング23の基準面を形成する。また結合カップリング25が下降し、該結合カップリング25が回転側,固定側カップリング23,24に噛合し、その結果、上記刃物台本体11は規定の割り出し角度位置にクランプされる。この結合カップリング25のクランプ状態で旋削加工等の所定の機械加工が行われることとなる。
【0039】
次に、上記刃物台本体11のクランプ状態から、任意の角度位置に割り出す場合には、まず上述のように結合カップリング25を上昇させてクランプを解除するとともに、基準面ピストン45を下降させて隙間aを形成する。この状態で割り出しモータ40により回転台16を回転させ、刃物台本体11を任意の角度位置に割り出す。
【0040】
上記状態から第3油室46に作動油が供給され、基準面ピストン45が上昇し、固定側カップリング24に圧接し、回転側カップリング23の基準面を形成する。そして第2油室32に油通路26aを介して作動油が供給され、固定ピストン27が下降し、該下降に伴って該固定ピストン27が回転台16及び回転側カップリング23を基準面ピストン45とで挟持固定し、上記刃物台本体11は任意の割り出し位置にクランプされる。このクランプ状態でミーリング加工等が行われることとなる。
【0041】
このように本実施形態によれば、結合カップリング25がアンクランプ位置にあるときに回転側カップリング23を任意の角度位置に固定する固定ピストン27を進退可能に設けたので、刃物台本体11の任意の割り出しが可能となり、加工能力を向上できる。
【0042】
また本実施形態では、上記固定ピストン27を回転台16の外周面に同軸をなすように配置するとともに、上記結合カップリング25に軸直角方向に重なるように配置したので、上述の結合カップリングの上方に固定ピストンを配置する場合に比べて高さ寸法h1を小さくでき、刃物台全体を小型化できる。その結果、機械全体のコンパクト化が実現できるとともに、加工精度への影響を回避できる。
【0043】
本実施形態によれば、回転側,固定側カップリング23,24と支持ベース9との間に基準面ピストン45を油圧により昇降可能に配設したので、結合カップリング25によるクランプ時,及び固定ピストン27によるクランプ時には、上記基準面ピストン45が固定側カップリング24に圧接して回転側カップリング23のクランプ時の基準面を形成することとなる。この場合、基準面ピストン45は固定側カップリング24に当接してさらなる上方への移動が阻止されることから、該基準面ピストン45の推力によって結合カップリング25の推力が相殺されることはなく、もって該結合カップリング25,または固定ピストン27の推力がそのままクランプ力となる。
【0044】
また回転割り出し時には基準面ピストン45が下降して回転側カップリング23との間に隙間aを生じさせるようにしているので、つまり回転側カップリング23を移動させることはないので、回転側カップリング23に固定されたウォームホイール36が移動することはなく、これによりウォームホイール36とウォームギヤ38との噛み合い位置の変動を防止できる。その結果、ギヤ強度の高いウォームホイール36とウォームギヤ38との組み合わせを採用することができ、回転割り出し動作に対する信頼性を向上できる。
【0045】
本実施形態では、上記回転側,固定側カップリング23,24に対して油圧により結合カップリング25を進退させる構成としたので、クランプ動作は結合カップリング25のみの進退により行われることとなり、刃物台全体を上下移動させる2ピースカップリング式のものに比べて割り出し時間を短縮できる。
【0046】
また上記基準面ピストン45を下降させると該基準面ピストン45と回転側カップリング23との間に隙間aが生じるようにしたので、割り出し動作にあたって回転側カップリング23が基準面ピストン45に擦れ合うことはなく、従って両者の摩耗を防止でき、旋回動作を繰り返すことによってクランプ時の割り出し精度が低下するという問題を回避できる。
【0047】
なお、上記実施形態では、複合加工旋盤の刃物台の割り出し装置に本発明を適用した場合を説明したが、本発明の適用範囲はこのような刃物台に限定されるものではない。本発明は、例えば横型マシニングセンタにおける旋回テーブルにも適用可能であり、要は工具又はワークが取付けられた回転部をベース上に回転割り出し及びクランプ可能に搭載した工作機械であれば何れにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による割り出し装置を備えた複合加工旋盤の右側面図である。
【図2】上記複合加工旋盤の刃物台の右側面図である。
【図3】上記割り出し装置の平面図である。
【図4】上記割り出し装置の断面側面図である。
【図5】本発明の成立過程を説明するための図である。
【符号の説明】
1 複合加工旋盤(工作機械)
9 支持ベース
10 割り出し装置
11 刃物台本体(回転部)
23 回転側カップリング
24 固定側カップリング
25 結合カップリング
27 固定ピストン
T 工具

Claims (1)

  1. 工具又はワークが取り付けられる回転部をベース上に回転割り出し及びクランプ可能に搭載した工作機械の割り出し装置において、上記回転部に固定された回転側カップリングと上記ベースに固定された固定側カップリングとを同軸をなすように配置し、上記回転側,固定側カップリングの両方に噛合して該回転側カップリングを規定の割り出し角度位置に固定する結合カップリングを上記回転側,固定側カップリングに対向し、かつ噛合位置と噛合解除位置との間で進退可能に設け、上記結合カップリングが噛合解除位置にあるときに上記回転側カップリングを任意の割り出し角度位置に固定する固定ピストンを固定位置と固定解除位置との間で進退可能に、かつ上記結合カップリングの外側に同軸をなすように配置したことを特徴とする工作機械の割り出し装置。
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