JP4337581B2 - 半導体ウエーハの両面研磨装置及び割れ検査方法 - Google Patents

半導体ウエーハの両面研磨装置及び割れ検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、シリコンウエーハ等の半導体ウエーハの両面研磨装置、及び半導体ウェーハを両面研磨した後、研磨後のウェーハの割れの有無を検査する方法に関する。
従来、シリコンウエーハ等の半導体ウエーハを研磨する装置として、片面研磨装置と両面研磨装置が使用されている。
一般的な両面研磨装置としては、図6及び図7に示すような遊星歯車機構を用いた、いわゆる4ウエイ方式の装置50が知られている。
このような両面研磨装置50によりシリコンウエーハWを研磨する場合、キャリア51に複数形成されたウエーハ保持孔58にウエーハWを挿入して保持する。そして、保持孔内のウエーハWを研磨布57a,57bがそれぞれ貼付された上定盤56a及び下定盤56bで挟み込み、スラリー供給孔53を通じて研磨スラリーを供給するとともに、キャリア51をサンギヤ54とインターナルギヤ55との間で自転公転させる。これにより、各保持孔内のウエーハWの両面を同時に研磨することができる。
また、他の形態の両面研磨装置として、例えば、図8及び図9に示されるように、上下の定盤36a,36b(研磨布37a,37b)の間に挟まれたキャリア31を自転させずに小さな円を描くように揺動させる装置30が知られている(特許文献1参照。)。保持孔34を有するキャリア31がキャリアホルダ38に保持され、ホルダ38の軸受部39には偏心アーム40が回転自在に挿着されている。
研磨の際、全ての偏心アーム40をタイミングチェーン42を介して回転軸41を中心に同期して回転させることにより、キャリアホルダ38に保持されたキャリア31が、自転せずに水平面内で小さな円を描くようにして円運動を行うことができる。このような、いわば揺動式の両面研磨装置30であれば小型化することができるため、比較的狭いスペースで研磨作業を行うことができる。近年のウエーハの大口径化に伴い、揺動式の両面研磨装置30が多く用いられるようになっている。
このような両面研磨装置30による研磨手順をさらに具体的に説明すると、例えば25枚のウエーハを収容したボックス(一般的に、FOSB、FOUPなどと呼ばれている。)が自動搬送装置(AGV等)によって所定の位置まで運ばれ、両面研磨装置30のローディングステーション(ローダ部)に配置される。
次いで、ボックス内のウエーハを、キャリア31の各保持孔34内にセットした後、上下の定盤36a,36b(研磨布37a,37b)によりウエーハWの両面を挟み込む。上下の定盤36a,36bを回転させるとともにキャリア31を揺動させ、スラリー供給孔33から研磨スラリーを供給する。スラリーは、キャリア31のスラリー通過孔35等を通じて下側の研磨布37bにも達し、ウエーハWの両面が研磨布37a,37bとそれぞれ摺接することにより同時に研磨される。所定の時間研磨を行った後、定盤36a,36bとキャリア31の運動を停止する。そして、保持孔34内のウエーハWは、ウエット状態を保ちながらアンローディングステーション(アンローダ部)へと搬出され、回収用容器(水槽)内に回収される。
従来、キャリアの保持孔にウエーハをセットし、また、研磨後のウエーハをキャリアから回収する作業は人手により行われていた。しかし、近年では自動化が進み、ボックス内のウエーハのローディングや研磨後のウエーハのアンローディングなどが搬送ロボットにより自動的に行われるようになってきている。
例えば、揺動式の両面研磨装置では、機械的な位置決め機能(インデックス機能)を有するキャリアホルダとし、図9に示したような5つの保持孔34を有するキャリア31であれば、72°ずつ回転させて位置決めすることで、各保持孔34に対し搬送ロボットにより定位置でウエーハを1枚ずつ自動でセットすることができる。また、研磨後は、同様にキャリア31を回転させることで、搬送ロボットによりウエーハWを1枚ずつ取り出すことができる。
このように両面研磨装置の自動化が進んでいるが、例えば、ウェーハの一部が保持孔から飛び出した状態で研磨されてしまった場合など、研磨中にウェーハが割れることがある。このように割れが発生したウェーハは、もはや製品として使用できないので、取り除く必要がある。
そこで、研磨後のウェーハを搬送ロボットによりキャリアから取り出し、アンローディングステーションの回収用容器に回収する前にウェーハの割れを検査する工程が必要となる。
従来、ウェーハの割れを検査するには、作業員が目視で確認する方法のほか、光学センサー等を備えた割れ検査用のステーションを設置し、この検査用ステーションに研磨後のウェーハをセットして割れを検査する方法がある。
例えば、ウェーハの外周部の割れやキズを検査する方法として、回転テーブル上にウェーハを水平に載置して吸着保持し、ウェーハの外周部に光を照射することにより発生した回折光の強度に基づいてキズ等の欠陥を検出する方法が提案されている(特許文献2参照)。この方法によれば、回転テーブルを回転させることによってウェーハの全周を連続して検査することができるとされている。
しかし、このような検査方法を研磨後のウェーハの割れ検査に適用した場合、研磨後のウェーハを回転テーブルに一旦セットし、検査後、アンローディングステーションに搬送する必要がある。そのため、ウェーハの搬送回数が多くなり、従って、研磨後、ウェーハをアンローディングステーションの回収用容器に搬送するまでの時間が長くなり、生産性が低下するという問題がある。
また、検査用の回転テーブル等によってウェーハが汚染されるおそれもある。
特開平10−202511号公報 特開2001−118894号公報
そこで、本発明は、半導体ウエーハの研磨を自動化して行う際、研磨後のウエーハの割れの有無をより短時間で検査し、アンローディング時間への影響が小さく、ウェーハの両面研磨をより効率的に行うことができる両面研磨装置及び割れ検査方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、半導体ウェーハの両面研磨装置であって、少なくとも、上下の定盤と、各定盤に貼付された研磨布と、研磨の際に前記上下の研磨布の間でウェーハを保持するキャリアと、研磨前後のウェーハを搬送する搬送ロボットと、研磨後のウェーハを前記搬送ロボットにより保持した状態でウェーハの割れの有無を検査する手段とを備えているものであることを特徴とする両面研磨装置が提供される
このように研磨前後のウェーハを搬送する搬送ロボット等のほか、研磨後のウェーハを搬送ロボットにより保持した状態でウェーハの割れの有無を検査する手段を備えた両面研磨装置とすれば、研磨後のウェーハをアンローディングステーションに搬送する途中で、検査用のテーブル等に載置せずに、割れの有無を検査することができる。従って、この両面研磨装置を用いれば、研磨後のウェーハの割れの有無をより短時間で検査することができ、テーブル等により汚染されることもなく、両面研磨を極めて効率的に行うことができ、研磨工程全体の自動化にも資することになる。
前記ウェーハの割れの有無を検査する手段は、前記研磨後のウェーハの表面に光を当てる照明手段と、該ウェーハの画像を検出する画像検出手段と、該画像検出手段により得られた画像データを画像処理する画像処理手段と、該画像処理された画像の明暗により前記ウェーハの割れの有無を判定する判定手段とを有するものとすることができる
割れを検査する手段が、上記のような照明手段と、画像検出手段と、画像処理手段と、判定手段とを有するものであれば、研磨後のウェーハを搬送ロボットにより保持したままの状態でも、画像の明暗によりウェーハの割れを確実に検出することができる。
この場合、前記画像検出手段は、CCDカメラ又はビジコンカメラであることが好ましい
例えばCCDカメラ、又はビジコンカメラであれば、ウェーハ表面の画像を鮮明にとらえ、割れの有無をより確実に判定することができる。また、これらのカメラは小型なので、両面研磨装置も小型化することができる。
また、前記ウェーハの割れの有無を検査する手段が割れを検出した場合に、該ウェーハを割れが検出されなかったウェーハとは別途回収する割れウェーハ回収手段及び/または前記搬送ロボットの動作を停止する手段が設けられていることが好ましい
このように割れウェーハ回収手段や、搬送ロボットの動作を停止する手段が設けられていれば、割れが検出されたウェーハと、割れの無い正常なウェーハとを区別して回収することができ、割れが生じたウェーハを確実に取り除くことができる。
また、前記ウェーハの割れの有無を検査する手段が割れを検出した場合に、警報音を発する警報手段が設けられたものとすることもできる
このような警報手段が設けられていれば、作業員が常に監視していなくても、ウェーハに割れが生じたことを作業員に確実に知らせることができ、装置の運転を停止するなど、その後の対策を適切にとることができる。
さらに本発明によれば、両面研磨装置により半導体ウェーハを研磨した後、研磨後のウェーハの割れの有無を検査する方法であって、半導体ウエーハをキャリアにセットして上下の定盤にそれぞれ貼付された研磨布の間で保持し、研磨剤を供給するとともに上下の研磨布と摺接させて研磨を行い、研磨後のウエーハを搬送ロボットにより保持して前記キャリアから取り出した後、アンローディングステーションに搬送する前に、前記搬送ロボットにより保持した状態で前記ウエーハの割れの有無を検査することを特徴とする半導体ウエーハの割れの検査方法が提供される
このように研磨後のウエーハを搬送ロボットにより保持してキャリアから取り出した後、アンローディングステーションに搬送する前に、搬送ロボットにより保持した状態でウエーハの割れの有無を検査すれば、検査用のテーブル等にウェーハを載置せずに、短時間で割れの有無を検査することができるし、ウェーハを汚染することもない。従って、研磨作業を効率的に行うことができ、自動化に大いに資することができるとともに、ウェーハ品質を向上させることができる。
この場合、前記半導体ウェーハを研磨した後、前記キャリアから取り出す前に、該ウェーハに水をかけること、下定盤を回転させること、及びキャリアを回転させることの少なくともいずれか1つの方法により、前記ウェーハの表面から研磨剤を除去することが好ましい
研磨後のウエーハの表面に研磨剤の泡が付着している場合、割れの誤検出を招くおそれがあるが、予め水をかけるなどして研磨剤を除去すれば、そのような誤検出を防ぐことができる。
前記半導体ウェーハの割れの有無の検査を、該ウェーハを垂直に又は傾斜して保持した状態で行うことが好ましい
このようにウェーハを垂直に又は傾斜して保持した状態とすれば、表面に付着している研磨剤や水が滴り落ち、誤検出をより確実に防ぐことができる。
前記半導体ウェーハの割れの有無の検査を、該ウェーハの表面に光を当て、画像検出手段により得られた画像データを画像処理し、画像の明暗により前記ウェーハの割れの有無を検査することが好ましい
このようにウェーハの表面に光を当てれば、割れた箇所の明暗がよりはっきりするので、割れの有無をより確実に判定することができる。
前記画像の明暗により前記ウェーハの割れの有無を検査する場合、該ウェーハの外縁部より内側に設定された円形又は楕円形の二重線の間の領域における明暗により割れの有無を検査することが好ましい
研磨後のウェーハに割れが発生していれば、ほとんどの場合、上記のように設定した二重線の間の領域に反映されるので割れを検出することができ、また、検査領域が狭いので、より短時間で検査することができる。
本発明によれば、研磨後の半導体ウェーハの割れの有無の検査をアンローディングステーションに搬送する前に、ウェーハを搬送ロボットで保持した状態で行うことができるため、検査用のテーブル等に載置することなく、短時間で効率的に検査を行うことができる。従って、研磨工程で割れが発生したウェーハを迅速かつ確実に判別することで研磨作業を効率的に行うことができ、両面研磨工程の自動化に大いに資するとともに、ウェーハの高品質化もはかることができる。
以下、本発明の好適な態様として、シリコンウエーハを両面研磨する場合について添付の図面に基づいて具体的に説明する。
図1は本発明に係る両面研磨装置の一例を示している。この両面研磨装置1には、研磨装置本体(研磨部)2のほか、ローディングステーション(ローダ部)10、アンローディングステーション(アンローダ部)16、研磨前後のウエーハを搬送する搬送ロボット13等が設けられている。
なお、装置本体2は、偏心アーム7、キャリアホルダ3等を有する揺動式のものであり、図4に示したように、上下の定盤8a,8b、各定盤8a,8bに貼付された研磨布9a,9b、スラリー供給手段33、キャリア4等を具備し、キャリア4には、ウェーハ保持孔5のほか、スラリー通過孔6が形成されている。また、装置本体2は、キャリア4を揺動させるほか、回転(自転)させることもできるインデックス機能を有している。
さらに、この装置1には、研磨後のウェーハを搬送ロボット13により保持した状態でウェーハの割れの有無を検査する手段(割れ検査手段)12が備えられている。
図3は、割れ検査手段12の構成の一例を示している。この割れ検出手段12は、研磨後、搬送ロボット13により保持されたウェーハWの表面に光を当てる照明手段(白色蛍光灯)22と、該ウェーハWの画像を検出する画像検出手段(CCDカメラ)21と、該画像検出手段21により得られた画像データを画像処理する画像処理手段(コンピュータ、モニター)23と、該画像処理された画像の明暗によりウェーハWの割れの有無を判定する判定手段(判定回路)24を有している。
なお、各手段は上記のものに限定されず、例えば画像検出手段21としては、ビジコンカメラ等を使用することもできる。
次に、図2に示した研磨工程の一例等も参照しつつ、シリコンウエーハの研磨を行い、研磨後のウェーハの割れを検査する手順について説明する。
まず、図1に示したように、研磨すべきウエーハWを収容したボックス11がボックス自動搬送装置14により運ばれ、ローダ部10へと配置される。ボックス11のローダ部10への搬送方法は特に限定されるものではなく、床面上を自走する自走型搬送車(AGV)により搬送する方式のほか、室内の天井部にレールを敷設し、レールに沿ってボックス11を搬送する方式(OHT)としても良い。
ローダ部10に配置されたボックス11は、オープナー等により蓋が開封される。そして、搬送ロボット13によりボックス11内のウエーハWをキャリア4の保持孔5にセットする(図2の工程(A))。
なお、搬送ロボット13を、例えばウェーハWの下面をすくい上げて保持するタイプの保持手段と、上面を吸着して保持するタイプの保持手段とを有するものとすれば、ボックス11からウェーハWの下面をすくい上げて取り出し、センタリングステージ15に一旦載置した後、上面を吸着保持し直すことができる。このようにウェーハWの上面を吸着保持すれば、キャリア4の保持孔内に確実にセットすることができる。
次いで、上定盤8aを下降させて上下の定盤8a,8bにそれぞれ貼付された研磨布9a,9bの間でウェーハWを保持する。そして、上下の定盤を所定の方向に回転させ、スラリー供給孔33から研磨剤を供給するとともに保持孔内の各ウェーハWを上下の研磨布9a,9bと摺接させて両面研磨を行う(図2の工程(B))。
所定の時間研磨を行った後、各定盤8a,8bの回転を停止する。停止後、上定盤8aを上方に移動させ、研磨後のウエーハを搬送ロボット13により保持してキャリア4から取り出すが、研磨後のウェーハWの表面には研磨剤が付着しており、研磨剤の泡などが割れの誤検出を招くおそれがある。従って、ウェーハWをキャリア4から取り出す前に、ウェーハWの表面に付着している研磨剤を除去しておくことが好ましい(図2の工程(C))。
ウェーハWの表面に付着している研磨剤は、ウェーハWに水をかけること、下定盤8bを回転させること、及びキャリア4を回転させることの少なくともいずれか1つの方法により効果的に除去することができる。例えば、図4に示すように、ウェーハWに対してノズル20から水を噴射することにより表面の研磨剤の泡を効果的に除去することができる。なお、研磨後のウェーハWに水をかける手段としては、研磨布9a,9bを保湿するために従来用いられている噴射ノズルを兼用しても良いし、上定盤9aに設けられたスラリー供給孔33を利用しても良い。
また、水はかけずに、あるいは水をかけた後、下定盤8bを回転させるか、キャリア4を回転させることによりウェーハWの表面に付着している研磨剤や水を除去するようにしても良い。
研磨剤を除去した後、搬送ロボット13によってウェーハWを保持し、キャリア4から取り出す(図2の工程(D))。
前記したように、搬送ロボット13に、ウエーハWの表面を吸着するタイプの保持手段を設けておけば、研磨後のウェーハWを確実に吸着保持してキャリア4から取り出すことができる。
次いで、アンローディングステーション16に搬送する前に、搬送ロボット13により保持した状態で割れ検査手段12によりウエーハWの割れの有無を検査する(図2の工程(E))。
検査を行う際は、図3に示したように、搬送ロボット13により保持したままウェーハWの表面に対し、照明手段22により光を当てる。このとき、ウエーハWを水平に保持すると、ウェーハ表面に水等が付着したままとなって誤検出を招くおそれがある。従って、水切りのため、ウェーハWを垂直に(又は傾斜して)保持することが好ましい。
光が当てられたウェーハWの表面をCCDカメラ21により撮影し、得られた画像データを画像処理するコンピュータ23に送る。そしてコンピュータ23により画像処理された画像をモニターに表示する。このとき、ウェーハWに割れが生じていれば、割れの無い部分と割れている部分とでは画像の明暗に差(濃淡)が生じることになるので、明暗によりウェーハWの割れの有無を確実に判定することができる。例えば、判定回路24において、ウェーハ面内の他の領域よりも明るい領域がある場合に、「割れ有り」と判定するようにすれば良い(図2の工程(F))。
なお、検査領域はウェーハ全面としても良いが、外縁部は面取り加工が施されていたり、位置決め等のためのオリエンテーションフラット又はノッチが形成されており、これらの外縁箇所を「割れ」と誤認してしまうおそれがある。そこで、一部の領域、例えば、図5に示したように、ウェーハWの外縁部より内側に設定された円形(又は楕円形)の二重線27a,27bの間の領域における明暗により割れの有無を判定することもできる。
ウェーハWに割れが発生すると、多くの場合周辺からクラックが入るので、上記のように設定した二重線27a,27bの間の領域に割れが含まれることになり、また、二重線27a,27bの間の領域のみを検査対象領域とすれば、検査領域が狭いので、より短時間で確実に割れの有無を判定することができる。なお、二重線27a,27bは、ウェーハWの周辺部に発生した小さな割れやカケも検出できるように、できるだけ大きな円形等に設定することが好ましいが、ウェーハWの外縁部に近いほど、わずかにずれたときに外縁部を割れとして判定してしまうおそれがある。従って、例えばウェーハWにノッチ28が形成されている場合は、ノッチ28よりも内側に二重線27a,27bの領域を設定することが好ましい。
また、二重線27a,27bの間の幅は適宜設定すれば良いが、例えば、1画素を1mm幅とした場合、5mm〜10mm幅(5〜10画素)に設定することができる。
上記のように研磨後のウェーハWを搬送ロボット13により保持した状態でウェーハWの割れの有無を検査した後、ウェーハWを回収するが、割れが検出されたウェーハWは、割れが検出されなかったウェーハWとは別途回収する手段を設けておくことが好ましい。
例えば、図1に示したように、アンローディングステーション16における正規の回収用容器17とは別に、割れウェーハ回収容器19を設けておき、判定回路24により割れがあると判定された場合、搬送ロボット13がそのウェーハを割れウェーハ回収容器19内に自動的に収容するように設定しておく。
あるいは、ウェーハの割れが検出された場合、搬送ロボット13の動作を停止するように設定しておき、作業員がそのウェーハの割れを確認した上で回収容器19に入れるか、あるいは手で回収するようにしてもよい。
さらに、図3に示したように、割れを検出した場合に、警報音を発する警報手段25を設けておいても良い。このような警報手段25を設けておけば、作業員が常に監視する必要がなくなるし、割れの発生を直ちに認識することができ、装置の運転を停止して原因を調査するなど、適切な措置を講ずることができる。
割れが検出されなかったウェーハは、搬送ロボット13によりそのままアンローディングステーション16の回収用容器(水槽)17に収容する(図2の工程(G))。
そして、キャリア4の全てのウェーハについて、上記のように割れの有無を検査する(図2の工程(H))。
キャリア4の全ウエーハについて検査が終了したら、前記と同様にしてローダ部10のボックス11内から次のバッチのウェーハWを取り出し、キャリア4にセットする。そして研磨を行った後、割れの有無を検査する。
同じボックス内の全てのウエーハWが研磨され、回収用容器内17に収容されたら、自動搬送装置(AGV)18により次工程(洗浄)へと運ばれる。
このように本発明に係る両面研磨装置1によれば、研磨後のウェーハを搬送ロボット13により保持したままの状態でウェーハの割れの有無を検査する手段12を備えているので、検査用のテーブル等に載置せずにウェーハの割れ検査を短時間で確実に行うことができる。また、研磨後、テーブル等に載置して汚染されることもない。従って、ウェーハを研磨した後、短時間で回収することができ、研磨作業を極めて効率的に行うことができるし、ウェーハ品質を向上させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は単なる例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
例えば、研磨装置内の配置は、図1のものに限定されず、適宜設定すれば良い。また、搬送ロボットは、ローディング用とアンローディング用をそれぞれ別に設けてもよい。
また、本発明は、揺動式の両面研磨装置に限定されず、4ウエイ方式の両面研磨装置や、その他の方式のものにも適用することができる。
さらに、ウエーハの割れを検査する手段としては、光源としてLEDを用い、フォトダイオード等の受光センサーで割れを検出する方式のものとすることも可能である。
本発明に係る両面研磨装置の一例を示す概略図である。 本発明に係る両面研磨工程の一例を示すフロー図である。 本発明に係る割れ検査手段の一例を示す概略構成図である。 水噴射ノズルの一例を示す概略図である。 割れ検査領域として設定した二重線の一例を示す概略図である。 4ウェイ方式の両面研磨装置の一例を示す概略図である。 遊星歯車構造を示す概略平面図である。 揺動式の両面研磨装置の概略図である。 揺動式の両面研磨装置におけるキャリアホルダの概略平面図である。
符号の説明
1…両面研磨装置、 2…研磨装置本体、 3…キャリアホルダ、 4…キャリア、
5…保持孔、 6…スラリー通過孔、 7…偏心アーム、 8a,8b…定盤、
9a,9b…研磨布、 10…ローディングステーション(ローダ部)、
11…ウエーハ収容ボックス、 12…割れ検査手段、 13…搬送ロボット、
14…ボックス自動搬送装置、 15…センタリングステージ、
16…アンローディングステーション(アンローダ部)、
17…回収用容器(水槽)、 18…自動搬送装置、
19…割れウェーハ回収用容器、 20…水噴射ノズル、
21…画像検出手段(CCDカメラ)、 22…照明手段、
23…画像処理手段(コンピュータ、モニター)、 24…判定手段(判定回路)、
25…警報手段、 27a,27b…二重線、 33…スラリー供給孔、
W…ウエーハ。

Claims (7)

  1. 半導体ウェーハの両面研磨装置であって、少なくとも、上下の定盤と、各定盤に貼付された研磨布と、研磨の際に前記上下の研磨布の間でウェーハを保持するキャリアと、研磨前後のウェーハを搬送する搬送ロボットと、研磨後のウェーハの表面の研磨剤を除去するための水を噴射するノズルと、研磨後のウェーハを前記搬送ロボットにより垂直に又は傾斜して保持した状態で前記ウェーハの該保持面の反対側表面の全面、又は前記ウェーハの該保持面の反対側表面の外縁部より内側に設定された円形又は楕円形の二重線の間の領域の割れの有無を検査する手段とを備えているものであることを特徴とする両面研磨装置。
  2. 前記ウェーハの割れの有無を検査する手段が、前記研磨後のウェーハの表面に光を当てる照明手段と、該ウェーハの画像を検出する画像検出手段と、該画像検出手段により得られた画像データを画像処理する画像処理手段と、該画像処理された画像の明暗により前記ウェーハの割れの有無を判定する判定手段とを有するものであることを特徴とする請求項1に記載の両面研磨装置。
  3. 前記画像検出手段が、CCDカメラ又はビジコンカメラであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の両面研磨装置。
  4. 前記ウェーハの割れの有無を検査する手段が割れを検出した場合に、該ウェーハを割れが検出されなかったウェーハとは別途回収する割れウェーハ回収手段及び/または前記搬送ロボットの動作を停止する手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の両面研磨装置。
  5. 前記ウェーハの割れの有無を検査する手段が割れを検出した場合に、警報音を発する警報手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の両面研磨装置。
  6. 両面研磨装置により半導体ウェーハを研磨した後、研磨後のウェーハの割れの有無を検査する方法であって、半導体ウエーハをキャリアにセットして上下の定盤にそれぞれ貼付された研磨布の間で保持し、研磨剤を供給するとともに上下の研磨布と摺接させて研磨を行い、研磨後のウェーハに水をかけること、下定盤を回転させること、及びキャリアを回転させることの少なくともいずれか1つの方法により、前記ウェーハの表面から研磨剤を除去し、該ウエーハを搬送ロボットにより保持して前記キャリアから取り出した後、アンローディングステーションに搬送する前に、前記搬送ロボットにより前記ウェーハを垂直に又は傾斜して保持した状態で前記ウエーハの該保持面の反対側表面の全面、又は前記ウェーハの該保持面の反対側表面の外縁部より内側に設定された円形又は楕円形の二重線の間の領域の割れの有無を検査することを特徴とする半導体ウエーハの割れの検査方法。
  7. 前記半導体ウェーハの割れの有無の検査を、該ウェーハの表面に光を当て、画像検出手段により得られた画像データを画像処理し、画像の明暗により前記ウェーハの割れの有無を検査することを特徴とする請求項6に記載の半導体ウエーハの割れの検査方法。
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