JP2005294378A - 半導体ウエーハの両面研磨装置及び両面研磨方法 - Google Patents

半導体ウエーハの両面研磨装置及び両面研磨方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体ウエーハを両面研磨する際、装置の大型化や設備コストの上昇を抑えた上で、作業効率が顕著に向上し、ローディングからアンローディングまでの自動化に大いに資することができる両面研磨装置及び両面研磨方法を提供する。
【解決手段】ローダ部10に配置したボックス11内から研磨前のウエーハWを移送して一時的に保管する一時保管用ボックス12、板状と吸盤状の各保持手段を有するロボットアーム31、キャリア4及び/又は研磨布から液体を飛散させるガス噴射手段40、キャリアの保持孔5と研磨布との境界の2点と該保持孔に対する中心角に基づいて該保持孔の位置を検出する保持孔検出手段50、研磨後のウェーハを搬送ロボットにより保持した状態でウェーハの割れの有無を検査する割れ検査手段68及び、研磨後のウエーハを一時的に保管するバッファー容器62、のうちの少なくとも2つを備えていることを特徴とする両面研磨装置1。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリコンウエーハ等の半導体ウエーハの両面を同時に研磨する両面研磨装置及び両面研磨方法に関する。
従来、シリコンウエーハ等の半導体ウエーハを研磨する装置として、片面研磨装置と両面研磨装置が使用されている。一般的な両面研磨装置としては、図14及び図15に示すような遊星歯車機構を用いた、いわゆる4ウエイ方式の装置70が知られている。
このような両面研磨装置70によりシリコンウエーハWを研磨する場合、キャリア71に複数形成されたウエーハ保持孔78にウエーハWを挿入して保持する。そして、保持孔内のウエーハWを研磨布77a,77bがそれぞれ貼付された上定盤76a及び下定盤76bで挟み込み、スラリー供給孔73を通じて研磨スラリーを供給するとともに、キャリア71をサンギヤ74とインターナルギヤ75との間で自転公転させる。これにより、各保持孔内のウエーハWの両面を同時に研磨することができる。
また、他の形態の両面研磨装置として、例えば、図16及び図17に示されるように、上下の定盤86a,86b(研磨布87a,87b)の間に挟まれたキャリア81を自転させずに小さな円を描くように揺動させる装置80が知られている(特許文献1、2参照。)。保持孔84を有するキャリア81がキャリアホルダ88に保持され、ホルダ88の軸受部89には偏心アーム82が回転自在に挿着されている。
研磨の際、全ての偏心アーム82をタイミングチェーン91を介して回転軸90を中心に同期して回転させることにより、キャリアホルダ88に保持されたキャリア81が、自転せずに水平面内で小さな円を描くようにして円運動を行うことができる。このような、いわば揺動式の両面研磨装置80であれば小型化することができるため、比較的狭いスペースで研磨作業を行うことができる。近年のウエーハの大口径化に伴い、揺動式の両面研磨装置80が多く用いられるようになっている。
このような両面研磨装置80による研磨手順をさらに具体的に説明すると、例えば25枚のウエーハを収容したボックス(一般的に、FOSB、FOUPなどと呼ばれている。)が自動搬送装置(AGV等)によって所定の位置まで運ばれ、両面研磨装置80のローディングステーション(ローダ部)に配置される。
次いで、ボックス内のウエーハを、キャリア81の各保持孔84内に挿入して保持した後、上下の定盤86a,86b(研磨布87a,87b)によりウエーハWの両面を挟み込む。上下の定盤86a,86bを回転させるとともにキャリア81を揺動させ、スラリー供給孔83から研磨スラリーを供給する。スラリーは、キャリア81のスラリー通過孔85等を通じて下側の研磨布87bにも達し、ウエーハWの両面が同時に研磨される。所定の時間研磨を行った後、定盤86a,86bとキャリア81の運動を停止する。そして、保持孔84内のウエーハWは、ウエット状態を保ちながらアンローディングステーション(アンローダ部)へと搬出され、回収用容器(水槽)内に回収される。
従来、キャリアの保持孔にウエーハを挿入し、また、研磨後のウエーハをキャリアから回収するのは人手により行われていた。しかし、近年では自動化が進み、例えばボックス内のウエーハのローディングや研磨後のウエーハのアンローディングなどが搬送ロボットにより自動的に行われるようになってきている。
一般的には、搬送部として搬送ロボットや搬送コンベアを設け、研磨前のウエーハをローダ部から研磨部(研磨装置本体)に搬入し、研磨後のウエーハをアンローダ部に搬出する方法が用いられている(例えば特許文献3参照)。
また、遊星歯車構造の両面研磨装置では、キャリアのウエーハ保持面を視覚センサにより認識し、認識した画像データからウエーハ保持孔の位置を算定し、その算定結果に基づいてウエーハ搬送ロボットの位置を制御する装置が提案されている(特許文献4参照)。
一方、揺動式の両面研磨装置では、例えば、機械的な位置決め機能(インデックス機能)を有するキャリアホルダとし、図17に示したような5つの保持孔84を有するキャリア81であれば、72°ずつ回転させて位置決めすることで、各保持孔84に対し搬送ロボットにより定位置でウエーハを1枚ずつセットすることができる。なお、研磨後は、同様にキャリア81を回転させることで、搬送ロボットによりウエーハを1枚ずつ搬出することができる。
しかし、両面研磨装置を用いてウエーハのローディングからアンローディングまで自動化して行う場合、装置の大型化、設備コストの上昇、作業効率の低下など、自動化を妨げる種々の問題がある。
まず、ローダ部においては、空になったボックスの回収が稼動率の低下を招く場合がある。
例えば、AGV等の自動搬送装置と連動し、ボックス内のウエーハを搬送ロボットにより研磨装置本体(研磨部)に搬送して研磨を行い、空になったボックスを回収するというシステムの自動化を図った場合、搬送の合理化は図れるが、空ボックスの回収から、次に処理するウエーハが入ったボックスをセットするまでの時間が待ち時間となり、稼動率が低下するという問題がある。
ボックスの交換時間のロスを小さくするため、例えば、AGV等の自動搬送装置を増やしたり、複数のローダ部を設けることなどが考えられるが、装置の大型化や設備(装置)コストの上昇を招いてしまう。
また、搬送部においては、複数の搬送ロボットを要し、装置の大型化や装置コストの上昇を招く場合がある。
例えば、ボックスからウエーハを取り出すときには、ボックス内に水平に収容されているウエーハの下面側をすくい上げるようにして取り出すため、板状の保持手段が用いられる。
また、ウエーハを研磨装置のウエーハ保持位置(キャリアの保持孔)にセットしたり、研磨後、ウエーハを取り出す場合には、ウエーハをすくい上げる方式は使用できないので、別途設けられた吸盤式の保持手段を用い、ウエーハの上面を吸着保持する。
このように各種の搬送手段が必要となり、搬送部に広いスペースを要し、そのため研磨装置全体が大型化し、装置コストが非常に高くなるという問題がある。また、搬送ロボット等の設置面積が大きくなると、研磨装置の研磨布の交換やメンテナンスの妨げとなるなどの問題もある。
さらに、研磨部においては、ウエーハをキャリアの保持孔に挿入する際に問題が生じる場合がある。
例えば、揺動式の両面研磨装置において、前記のような機械的な位置決め機能(インデックス機能)を有するキャリアホルダとした場合、インデックスにより機械的にキャリアの位置決めをしても、キャリアが所定の位置から若干ずれることがある。研磨後の搬出の際は多少ずれていてもそれほど問題にはならないが、例えば、直径300mmのシリコンウエーハ用のキャリアでは保持孔は直径が301mm程度の円形であるため、ウエーハをセットする際、保持孔の位置が±1mm以上ずれてしまうと、ウエーハを保持孔内に機械的に挿入できないこととなる。
また、ウエーハをキャリアの保持孔に挿入できたとしても、次のウエーハを保持孔に挿入する際にキャリアを回転させたとき、既に保持孔に挿入されていたウエーハが保持孔から飛び出してしまうこともある。特に、研磨布のドレッシング後など、研磨布中に水等の液体が多量に含まれているときに、ウエーハが保持孔から飛び出してしまうことが多かった。
そのため、ウエーハを人手により保持孔に挿入する場合は、作業者がウエーハを研磨布に密着するように強く押し込むような手法でセットしていたが、搬送ロボットにより保持孔にウエーハを自動的に挿入する場合は、上記のような手法をロボットで行うことは非常に困難である。
また、保持孔からウエーハの一部が飛び出した(脱落)状態で研磨を行ったり、研磨中に保持孔からウエーハが飛び出してしまった場合、ウエーハのワレやカケが生じて不良率が高くなってしまう。さらに、ウエーハが保持孔から飛び出してしまうと、ウエーハの搬送を停止したり、あるいはそのまま研磨を行ってしまったときに、研磨布さらには定盤をも損傷するなどの研磨装置の異常やトラブルが生じ、生産性の低下につながってしまう。
このようにキャリアの保持孔内にウエーハを挿入して保持する工程が、生産性の低下を招き、特に両面研磨工程の自動化の妨げとなる。
また、研磨中に割れが発生したウェーハは、もはや製品として使用できないので、取り除く必要がある。
従来、ウェーハの割れを検査するには、作業員が目視で確認する方法のほか、研磨後のウェーハを回転テーブルにセットして割れを検査する方法がある(例えば特許文献5参照)。
しかし、このような検査方法を研磨後のウェーハの割れ検査に適用した場合、研磨後のウェーハを回転テーブルに一旦セットし、検査後、アンローダ部に搬送する必要がある。そのため、ウェーハの搬送回数が多くなり、従って、研磨後、ウェーハを回収用容器に搬送するまでの時間が長くなり、生産性が低下するという問題がある。また、検査用の回転テーブル等によってウェーハが汚染されるおそれもある。
さらに、アンローダ部においては、回収用容器の交換に時間がかかって作業効率の低下を招く場合がある。
両面研磨時には、ウエーハの品質上、キャリアの保持孔の全てにウエーハを入れて研磨を行う必要がある。1つのボックス内に収容されているウエーハの総数が例えば25枚で、キャリアの保持孔が5つであれば、1バッチ5枚として5バッチ分を研磨することで、ちょうど1つのボックス内のウエーハを研磨することができる。しかし、1つのボックス内に収容されているウエーハの総数が、キャリアの保持孔の数の整数倍とならない場合、最後のバッチ分は端数となってしまう。この場合、例えば次のボックス内から不足分のウエーハを取り出し、同じキャリアにセットして研磨を行ったり(このように異なるボックス内のウエーハを同じキャリアで保持して一緒に研磨することを「混成処理」と呼ぶ。)、あるいはいわゆるダミーウエーハを補って研磨を行うこととなる。
いずれにせよ、ウエーハの研磨を行う場合、研磨後、ウエーハをそのままキャリアの保持孔内に置いておくと研磨作業が停滞するので、ウエーハはキャリアからできるだけ早く取り出して短時間で回収する必要がある。
混成処理の場合、同一バッチから2つのボックス内に収容されていたウエーハを回収することになるが、混入を避けるため、1つのアンローダ部において回収用容器を払い出した後、新しい回収用容器をセットするとなると、容器の交換に時間がかかり、作業効率の低下を招いてしまう。
すなわち、アンローダ部での回収作業が律速段階となってしまい、特に、混成処理の際に研磨装置の稼動率が顕著に低下してしまうという問題がある。
また、例えば、2つのボックスに対応すべく、アンローダ部に25枚のウエーハを収容できる回収用容器を2つ配置できるようにするとなると、アンローダ部の設置面積が大きくなり、装置が大型化するほか、装置コストが増加するなどの問題がある。
このように、半導体ウエーハの研磨作業の自動化を図るにしても、ローダ部、搬送部、研磨部、アンローダ部においてそれぞれ種々の問題があり、研磨工程全体の自動化を妨げている。
特開平10−202511号公報 特開2000−42912号公報 特開昭61−241060号公報 特開平11−207611号公報 特開2001−118894号公報
上記のような問題に鑑み、本発明は、半導体ウエーハを両面研磨する際、装置の大型化や設備コストの上昇を抑えた上で、作業効率が顕著に向上し、ローディングからアンローディングまでの自動化に大いに資することができる両面研磨装置及び両面研磨方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、少なくとも、ローダ部と、搬送部と、研磨部と、アンローダ部とを有し、前記ローダ部に、半導体ウエーハを収容したボックスを配置し、該ボックス内のウエーハを搬送ロボットにより前記研磨部に搬送し、該研磨部におけるキャリアの保持孔内に保持し、研磨スラリーを供給するとともに上下の定盤にそれぞれ貼付された研磨布と摺接させることによりウエーハの両面を同時に研磨し、研磨されたウエーハを搬送ロボットにより前記アンローダ部に搬送して回収用容器内に回収する両面研磨装置であって、
前記ローダ部において、該ローダ部に配置したボックス内から研磨前のウエーハを移送して一時的に保管する一時保管用ボックス、
前記搬送部において、前記ウエーハをすくい上げる方式及び/又は吸着する方式の板状の保持手段と、吸着する方式の吸盤状の保持手段とを有するロボットアーム、
前記研磨部において、少なくとも前記キャリア及び/又は下定盤の研磨布に対してガスを噴射することにより前記キャリア及び/又は研磨布から液体を飛散させるガス噴射手段、
前記研磨部において、前記キャリアの保持孔と研磨布との境界の2点と該保持孔に対する中心角に基づいて該保持孔の位置を検出する保持孔検出手段、
前記搬送部において、研磨後のウェーハを前記搬送ロボットにより保持した状態でウェーハの割れの有無を検査する割れ検査手段、及び、
前記アンローダ部において、研磨後のウエーハを一時的に保管するバッファー容器、
のうちの少なくとも2つを備えていることを特徴とする両面研磨装置が提供される(請求項1)。
上記のような一時保管用ボックス、板状保持手段と吸盤状保持手段とを有するロボットアーム、ガス噴射手段、保持孔検出手段、割れ検査手段、及びバッファー容器はそれぞれ自動化に資するが、これらのうちの少なくとも2つを備えることで、相乗効果を発揮し、装置の大型化や設備コストの上昇を抑えた上で作業効率が極めて高い両面研磨装置となる。
例えば、ローダ部の一時保管用ボックスと、アンローダ部のバッファー容器を備えることで、ローダ部とアンローダ部での容器の交換に要する待ち時間が無くなり、装置の大型化やコストの上昇を招くことなく作業効率を大幅に向上させることができる。
あるいは、研磨部においてガス噴射手段と保持孔検出手段とを備えることで、ウエーハのキャリアへの挿入及び保持を確実に行うことができ、安全性及び作業効率を大幅に向上させることができる。
従って、半導体ウエーハの両面研磨を行う際、このような両面研磨装置を用いれば、研磨工程全体の自動化に大いに資することができる。
前記両面研磨装置は、前記キャリアを揺動させるキャリア揺動機構を有し、該キャリアを揺動させて前記ウエーハの研磨を行うものとすることができる(請求項2)。
このような揺動式の両面研磨装置は、比較的小型の装置で大直径のウエーハを研磨することができ、上記した自動化を促進する少なくとも2つの手段を備えたものとすることで、大直径の鏡面研磨ウエーハを、自動的に、かつ高い生産性で製造することができる。
また、前記キャリアを回転させるキャリア回転機構も有することが好ましい(請求項3)。
キャリア回転機構も有するものとすれば、例えば、研磨布等の液体の飛散やキャリアの保持孔の検出をより効率的に行うことができるものとなる。
また、前記ロボットアームが、研磨装置の作業空間における天井面のフレームから吊るされているものであることが好ましく(請求項4)、特に、フレームに沿って移動できるものであることが好ましい(請求項5)。
このように天井面のフレームからロボットアームを吊るし、さらにフレームに沿って移動できるものとすれば、作業空間を有効に活用してウエーハの搬送作業をより効率的に行うことができ、また、ウエーハの搬送領域を広げることもできる。
さらに、前記両面研磨装置が、少なくとも前記一時保管用ボックスとロボットアームとを備え、前記一時保管用ボックスと前記ウエーハが収容されたボックスが、前記ロボットアームを中心とする同じ円周上に配置されることが好ましい(請求項6)。
このように、一時保管用ボックスとウエーハが収容されたボックスとがロボットアームを中心とする同じ円周上に配置されるものであれば、中心のロボットアームによるハンドリングが容易となり、一時保管用ボックスへのウエーハの移送を容易にかつ迅速に行うことができるとともに、装置の小型化にも資する。
また、前記ガス噴射手段が、ドライエアー又は窒素を噴射するものであることが好ましい(請求項7)。
ドライエアーや窒素は、コストが低く利用し易い上、研磨布やウエーハを汚染することもないので好適である。
また、前記保持孔検出手段は、少なくとも、前記保持孔に対して所定の中心角を成すように設置された2つの画像検出手段と、該画像検出手段により得られた画像データを処理する画像処理手段とを有し、前記2つの画像検出手段により前記保持孔と研磨布との境界の2点を検出して前記画像処理手段にデータを送るものであり、前記画像検出手段により検出された2点と前記中心角に基づいて前記保持孔の中心の位置を算出することにより前記保持孔の位置を検出するものとすることができる(請求項8)。
このような保持孔検出手段であれば、2つの画像検出手段によりキャリアの保持孔と研磨布との境界の2点を検出し、検出された2点と、保持孔に対する中心角に基づいて保持孔の中心の位置を算出することができ、それにより保持孔の位置を簡便かつ正確に検出することができる。従って、保持孔の位置が多少ずれていても、検出した保持孔の位置に基づいてロボットアームによりウエーハを保持孔に確実に挿入することができ、自動化をより安定したものとすることができる。
この場合、前記2つの画像検出手段が、前記保持孔に対して90度の中心角を成すように設置されていることが好ましい(請求項9)。
2つの画像検出手段の保持孔に対する中心角を90度とすれば、検出した2点と中心角に基づく保持孔の中心座標の算出が極めて容易となる。
また、前記保持孔検出手段の少なくとも前記画像検出手段が、移動手段により移動可能なものであることが好ましい(請求項10)。
画像検出手段が移動手段により移動可能なものとすれば、装置がよりコンパクトとなる上、検出を容易に行うことができる。
さらに、前記保持孔検出手段が、前記保持孔と研磨布との境界を照らす照明手段を有することが好ましい(請求項11)。
このような照明手段により保持孔と研磨布との境界を照らせば、キャリアと研磨布との明暗がはっきりし、保持孔と研磨布との境界の検出がより容易となる。
前記両面研磨装置が、前記ウエーハが前記キャリアの保持孔内に保持されていることを確認するためのウエーハ保持確認手段をさらに備えていることが好ましい(請求項12)。
このようなウエーハ保持確認手段を備えていれば、研磨前にウエーハが保持孔に保持されていることを確実に確認することができ、研磨作業をより安全に行うことができる。
前記バッファー容器が、前記研磨部の1つのキャリアの保持孔の数と同数のウエーハを収容できるものであることが好ましい(請求項13)。
バッファー容器内に一時的に保管するウエーハは、通常、キャリアの保持孔の数以下となるので、キャリアの保持孔の数と同数のウエーハを収容できるバッファー容器を用いれば間に合うし、装置の大型化やコストの上昇を確実に抑えることができる。
前記バッファー容器が、ウエーハを垂直に収容するものであることが好ましい(請求項14)。
バッファー容器がウエーハを垂直に収容するものであれば、ウエーハの移送をスムーズに行うことができ、また、バッファー容器がウエーハを例えば5枚程度収容できるものとする場合、ウエーハを水平に収容するよりも、垂直に収容するものとした方が場所を取らず、装置の大型化を防ぐにも好ましい。
前記回収用容器及びバッファー容器が、水槽であることが好ましい(請求項15)。
回収用容器及びバッファー容器が水槽であれば、研磨後のウエーハを各容器(水槽)内の純水などに投入することで、ウエーハの表面に付着している研磨スラリーや研磨カスが乾燥して固着することがなく、その後の洗浄等で簡単に除去することができる。
前記割れ検査手段は、前記研磨後のウェーハの表面に光を当てる照明手段と、該ウェーハの画像を検出する画像検出手段と、該画像検出手段により得られた画像データを画像処理する画像処理手段と、該画像処理された画像の明暗により前記ウェーハの割れの有無を判定する判定手段とを有するものとすることができる(請求項16)。
割れ検査手段が、上記のような照明手段と、画像検出手段と、画像処理手段と、判定手段とを有するものであれば、研磨後のウェーハを搬送ロボットにより保持したままの状態でも、画像の明暗によりウェーハの割れを確実に検出することができる。
この場合、前記画像検出手段は、CCDカメラ又はビジコンカメラであることが好ましい(請求項17)。
例えばCCDカメラ、又はビジコンカメラであれば、ウェーハ表面の画像を鮮明にとらえ、割れの有無をより確実に判定することができる。また、これらのカメラは小型なので、両面研磨装置も小型化することができる。
また、前記割れ検査手段が割れを検出した場合に、該ウェーハを割れが検出されなかったウェーハとは別途回収する割れウェーハ回収手段及び/または前記搬送ロボットの動作を停止する手段が設けられていることが好ましい(請求項18)。
このように割れウェーハ回収手段や、搬送ロボットの動作を停止する手段が設けられていれば、割れが検出されたウェーハと、割れの無い正常なウェーハとを区別して回収することができ、割れが生じたウェーハを確実に取り除くことができる。
また、前記割れ検査手段が割れを検出した場合に、警報音を発する警報手段が設けられていることが好ましい(請求項19)。
このような警報手段が設けられていれば、作業員が常に監視していなくても、ウェーハに割れが生じたことを作業員に確実に知らせることができ、装置の運転を停止するなど、その後の対策を適切にとることができる。
また、本発明によれば、半導体ウエーハの両面を同時に研磨する半導体ウエーハの両面研磨方法において、前記いずれかの両面研磨装置を用いて研磨を行うことを特徴とする両面研磨方法が提供される(請求項20)。
本発明に係る両面研磨装置を用いてウエーハの両面研磨を行えば、研磨スペースを拡大せず、また製造コストの上昇を抑えた上、研磨作業全体を、自動的かつ効率的に行うことができる。
本発明の両面研磨装置は、上記のような一時保管用ボックス、板状保持手段と吸盤状保持手段とを有するロボットアーム、ガス噴射手段、保持孔検出手段、割れ検査手段、及びバッファー容器のうちの少なくとも2つを備えることにより、相乗効果を発揮し、装置の大型化や設備コストの上昇を抑えた上で作業効率が極めて高いものとなる。
従って、半導体ウエーハの両面研磨を行う際、このような両面研磨装置を用いれば、研磨工程全体の自動化に大いに資することができる。
以下、本発明の好適な態様として、シリコンウエーハを両面研磨する場合について添付の図面に基づいて具体的に説明する。
本発明者らは、半導体ウエーハの両面研磨装置による研磨工程の自動化について鋭意研究を重ねたところ、本発明の完成に先立ち、ウエーハを収容する正規な容器とは別に、研磨前後のウエーハを一時的に収容する容器、装置内でのウエーハの搬送を全て行うことができるロボット、また、キャリアの保持孔にウエーハの挿入を確実に行うためのガス噴射手段や保持孔検出手段等を各個別に開発した。さらに、研究を重ねたところ、研磨工程の自動化を促進する上記各手段を少なくとも2つを備えることで、相乗効果を発揮し、装置の大型化や設備コストの上昇を抑えた上で作業効率が極めて高い両面研磨装置となることを見出し、本発明を完成させた。
図1は本発明に係る両面研磨装置1の一例を示している。この両面研磨装置1は、主にローダ部10と、搬送部30と、研磨部20と、アンローダ部60とを有している。ローダ部10には研磨前のシリコンウエーハWを収容したボックス11(収容ボックス)が配置され、搬送部30には装置内でウエーハの搬送を行うロボットアーム31を備えた搬送ロボット13が設けられている。また、研磨部20には揺動式の両面研磨装置本体21が設けられており、アンローダ部60には研磨後のウエーハを回収する回収用容器61(例えば、純水に界面活性剤などを入れて満たした水槽)が配置される。
そして、ローダ部10においては、ローダ部10に配置したボックス11内から研磨前のウエーハWを移送して一時的に保管する一時保管用ボックス12が備えられている。すなわち、研磨を行う際、ローダ部10には研磨前のシリコンウエーハWを収容したボックス(収容ボックス)11が配置されるが、このような収容ボックス11とは別に、一時保管用のボックス12が予め固定されている。この一時保管用ボックス12は、ウエーハWが収容されたボックス11と同じ枚数のウエーハWを水平に保持できるようバッファー内に溝が形成されているフロントオープン構造の容器を用いればよい。例えば蓋のないポリカーボネイト製のFOSB等を使用することができ、脱着自在にピン等でローダ部10に固定されたものとする。
そして、この一時保管用ボックス12は、収容ボックス11からロボットアーム31によりウエーハWの移送をスムーズに行うため、ウエーハWが収容されたボックス11がローダ部10に配置されたときにロボットアーム31を中心とする同じ円周上となるように配置されている。
研磨部20においては、装置本体21として、図2に示されるように、上下の定盤26a,26b、各定盤26a,26bに貼付された研磨布27a,27b、ウエーハWを保持するための保持孔5が形成されたキャリア4、研磨布27a,27bとウエーハWとの間に研磨スラリーを供給するための研磨スラリー供給手段(供給孔)23等が設けられている。
下定盤26bは、下定盤回転モータ25bにより回転され、上定盤26aも同様に回転させることができる。
キャリア4は、周辺部に多数の貫通孔(固定孔)24が形成されており、キャリアホルダ3に取り付けられたピン22を各固定孔24に挿入することでホルダ3に固定されている。そして、ホルダ3の各軸受け部3aに回転自在に取り付けられた偏心アーム7が、揺動モータ25dと揺動同期ギア29により同期して回転されることで、キャリア4は小さな円を描くように揺動することができる。
また、キャリア4は、キャリア上下動アクチュエーター25cによってホルダ3と共に上下動することができる。
キャリア回転機構として、インデックステーブル28が設けられており、インデックスモータ25aによりインデックステーブル28を回転させることで、キャリアホルダ3、キャリア上下動アクチュエーター25c、揺動モータ25d等とともにキャリア4を軸Aを中心として回転させることができる。従って、インデックスモータ25aと揺動モータ25dを同時に駆動させることにより、キャリア4を回転させながら揺動させることもできる。
さらに、研磨部20においては、キャリア4と下定盤26bの研磨布27bに対してガスを噴射して、キャリア4と研磨布27bから液体を飛散させる(本発明では「水切り」という。)ガス噴射手段40が備えられている。このガス噴射手段40は2つのノズル41a,41bを有し、図3に示されるように各ノズル41a,41bはエアーバルブ42等を介して高圧ガス容器(ガスボンベ)やコンプレッサ等のガス供給源43に連結している。一方のノズル41aは、キャリア4及び下定盤の研磨布27bに対して真上方向から、他方のノズル41bは横方向からそれぞれエアー等のガスを噴射してキャリア4と研磨布27bから液体を飛散させることができる。
なお、ガス噴射手段40は、キャリア4や下定盤の研磨布27bに対してガスを噴射して研磨布等から液体を飛散させることができれば図3のようなものに限定されず、例えば上側のノズル41aのみだけでも良いし、ノズルの数も適宜決めればよい。また、ガス噴射を行わないときに各ノズル41a,41bが退避できるように移動手段を設けておくことが好ましい。
さらに、研磨部20においては、キャリア4の保持孔5と研磨布27bとの境界の2点と該保持孔5に対する中心角に基づいて該保持孔5の位置を検出する保持孔検出手段50が備えられている。
保持孔検出手段50は、図4、図5に示されているようにキャリア4のウエーハ保持孔5に対して90°の中心角θを成すように設置された2つの画像検出手段(CCDカメラ)51a,51bと、各CCDカメラ51a,51bにより得られた画像データを処理する画像処理手段(モニター)54とを有している。さらに、カメラ51に付随するように、検出エリアに対する照明手段52とガス噴射手段53が設けられている。このガス噴射手段53については、上記水切り用のガス噴射手段40(ノズル41a,41b)と兼用しても良い。
また、保持孔検出手段50には、検出の際、カメラ51a,51b等をキャリア4上に位置させるための移動手段が設けられている。例えば図6に示されるように、研磨装置の上部フレーム59に、水平方向のX軸スライダー55aと、垂直方向のZ軸スライダー55bを設け、Z軸スライダー55bに画像検出手段(CCDカメラ)51を取り付ける。このような移動手段55を設けることにより、検出時には図7(A)に示されるように、カメラ51を定盤間、すなわちキャリア4上に移動させることができ、研磨時には図7(B)に示されるように定盤26a,26bから離れた位置に退避させることができる。さらに、X軸及びZ軸の各スライダー55a,55bに対して垂直なY軸スライダーを設けても良い。
なお、上定盤26aにスイング機構を設け、保持孔の検出の際、上定盤26aを横に移動させることも可能だが、近年のウエーハの大直径化に伴い定盤も大型化しているため、定盤のスイング機構を設けるとなると場所を取り、また、研磨精度が下がるおそれもある。そこで、図7(A)(B)に示したように、検出時には上定盤26aを上方に移動させ、カメラ51a,51bが定盤間に入り込める移動手段55を設けた方が好ましい。これにより、上定盤26aは上下動のみできるようにすれば足り、簡単且つ高精度で大口径ウエーハを研磨できるものとなる。
搬送部30における搬送ロボット13のロボットアーム31は、装置内でウエーハの搬送を行うものであり、図9に見られるように、ウエーハをすくい上げる方式の板状の保持手段(板状ハンド)32と、吸着する方式の吸盤状の保持手段(吸盤状ハンド)33とが設けられている。
板状ハンド32は、図10(A)(B)に示したようにウエーハWの裏面側をすくい上げて保持することができるほか、ウエーハWを吸着により保持することもできるように構成されている。
図11は、板状ハンド32の断面を示しており、例えば、ステンレス等の金属製のベース32aと、ポリ塩化ビニル層32bと、バッキングパッド32cとから構成し、先端の下側にはウエーハWを吸着保持する保持面(吸着面)34が形成されている。そして、内部に形成された通気孔36を通じて真空ポンプ(不図示)の吸引により、ウエーハWの上面側を吸着保持することができる。
このように、板状ハンド32がウエーハWを吸着保持することもできるものとすれば、板状ハンド32が短く、例えば300mmの大直径のウエーハをすくい上げにより保持することができない場合でも、吸着により確実に保持することができる。
なお、板状ハンド32は、ウエーハWの下面をすくい上げて保持することができるものでも良いし、あるいは、特に大直径のウエーハに対してはすくい上げることはできなくても、吸着により保持することができるものでも良い。ただし、板状ハンド32は、ボックス11内のスロット間に差し込んでウエーハWの下面側をすくい上げ、あるいは上面側を吸着して保持できるように厚さが薄いものとする。
一方、吸盤状ハンド33は円形状の保持面(吸着面)35を有し、厚さが大きく安定したものとする。保持面35は、ウエーハWにキズを付けないように板状ハンド32と同様のバッキングパッドを使用することができる。なお、吸盤状ハンド33は、後述するようにキャリアの保持孔にウエーハWを出し入れする際に使用する。従って、吸盤状ハンド33の吸着力は板状ハンド32の吸着力よりも大きく、ウエーハをより安定して保持することができるものとすることが好ましい。
また、ロボットアーム31は、関節部37a,37bを有し、上下、前後、左右の動作のほか、旋回が可能なものとすることが好ましく、特に、図9に見られるように、研磨装置の作業空間19における天井面のフレーム39から吊るされているものとすれば、研磨装置1をより小型化することができ、下部に設置されたアンローダ部60等との干渉を防ぐことができる。
さらに、搬送ロボット13は、ロボットアーム31がフレーム39に沿って移動できるものとすれば、メンテナンス等を行うときに邪魔にならない位置に待機させることができ、また、搬送領域が広がる。従って、1つのロボットアーム31で1台の研磨装置内の全てのウエーハ搬送作業ができるほか、例えば1つのロボットアーム31で複数の研磨部のウエーハ搬送作業をすることも可能となる。
また、搬送部30においては、ウエーハWを板状ハンド32から吸盤状ハンド33に持ち替えるための台(センタリングステージ38)が設けられている。
センタリングステージ38は、保水機能を有し、ウエーハWを安定して支持することができるものとし、例えば、図12に示されるように、ステージ38の対向するチャック38a,38bにより、ウエーハWの面取り部を支持するものとすれば、ウエーハWの表面を汚染せず、また、板状ハンド32によりウエーハWをすくい上げるようにして保持した場合でも、ステージ38に容易に移載することができる。
また、チャック38a,38bがシリンダー等により開閉自在なものとすれば、ウエーハWを板状ハンド32からステージ38に移載する際、チャック38a,38bによりウエーハWの面取り部を把持して確実に移載することができ、また、チャック間の距離を調整して種々の大きさのウエーハに対応させることもできる。
さらに、この装置1には、研磨後のウェーハを搬送ロボット13により保持した状態でウェーハの割れの有無を検査する手段(割れ検査手段)68が備えられている。
図19は、割れ検査手段68の構成の一例を示している。この割れ検査手段68は、研磨後、搬送ロボット13のロボットアーム31により保持されたウェーハWの表面に光を当てる照明手段(白色蛍光灯)66と、該ウェーハWの画像を検出する画像検出手段(CCDカメラ)67と、該画像検出手段67により得られた画像データを画像処理する画像処理手段(コンピュータ、モニター)63と、該画像処理された画像の明暗によりウェーハWの割れの有無を判定する判定手段(判定回路)64を有している。
なお、各手段は上記のものに限定されず、例えば画像検出手段67としては、ビジコンカメラ等を使用することもできる。
アンローダ部60においては、研磨後のウエーハを一時的に保管するバッファー容器62が備えられている。
このバッファー容器62は、混成処理の場合に他のボックスから補充したウエーハやダミーウエーハを収容するので、キャリア4の保持孔5の数と同数のウエーハを収容できるものであることが好ましい。すなわち、図1の装置では、キャリア4の保持孔5は5つであるので、5枚のウエーハを収容できるものが好ましい。
また、バッファー容器62は、ロボットアーム31によるハンドリング、装置の大型化の防止等の理由から、ウエーハを垂直に収容するものであることが好ましい。
例えばバッファー容器62は、塩ビ製の水槽の内側にウエーハ保持部を設けた構造とすればよい。ウエーハ保持部は材質がフッ素樹脂製でウエーハ底部を保持する1本の保持棒とウエーハ側部を保持する2本の保持棒を2枚の側板に取り付けた構造とすることができる。また、保持棒の表面には収容するウエーハ枚数に応じた数の係合溝が形成されている。そしてバッファー容器62は脱着自在にピン等でアンローダ部60に固定されたものとする。
このような研磨装置1によりシリコンウエーハの研磨を行う方法の一例について説明する。
まず、ローダ部10において、研磨すべきウエーハWを収容したボックス11(例えば25枚入り)がボックス自動搬送装置14により運ばれ、配置される。なお、ボックス11のローダ部10への搬送方法は特に限定されるものではなく、床面上を自走する自走型搬送車(AGV)により搬送する方式のほか、室内の天井部にレールを敷設し、レールに沿ってボックスを搬送する方式(OHT)としても良い。
ローダ部10に配置されたボックス11は、オープナー等により蓋が開封される。
次に、収容ボックス11内のウエーハWをロボットアーム31により取り出し、位置決めしたキャリア4の保持孔5に挿入するが、特に下側の研磨布27bには、前の研磨で使用した研磨スラリーやドレッシングで使用した水が多量に含まれている場合がある。
そこで、ウエーハWをキャリア4の保持孔5に挿入する前に、キャリア4及び/又は下定盤26bの研磨布27bから水や研磨スラリー等の液体を飛散させる。
例えば、ドレッシング等を行った後、下定盤26bの研磨布上にキャリア4をセットする前に、下定盤26bの回転により研磨布27bから液体を予め飛散させる。このとき、上定盤26aとキャリア4は上方に移動させておき、下定盤26bを5〜50rpmの回転数で10〜60秒間回転させることで水切りを行う。なお、ここでの水切りは、下定盤26bの研磨布27bに対し、ガス噴射ノズル41a,41bからドライエアー等を噴射させて行っても良いし、下定盤26bの回転とガス噴射の両方を行っても良い。
各ノズル41a,41bから噴射するガスは、研磨布27bや研磨するウエーハWに対して汚染を引き起こさないものを使用することができ、ドライエアーのほか、窒素ガスも好ましい。ドライエアーや窒素は、研磨布やウエーハを汚染せず、また、コストが低く利用し易いため好適に用いることができる。
なお、このようなキャリア4をセットする前の水切りは、研磨布中の水等の含有量が比較的少ないときには省略することもできるが、特にドレッシング後など研磨布27bに多量の水が含まれているときに極めて有効である。このような水切りを予め行っておけば、後述するキャリア4をセットした後に行う水切りの時間を大幅に短縮することができるとともに、より効果的に行うことができる。
次に、キャリア4を下降させて下定盤26bに貼付された研磨布上にセットする。なお、キャリア4をセットした後、上定盤側から水やスラリーが滴り、キャリア上に液体が溜まり、キャリア4を回転させたときに保持孔内に流れて溜まってしまうおそれがある。
そこで、キャリア4をセットした後、ウエーハWをキャリア4の保持孔内に挿入する前に、キャリア4やキャリア4の保持孔内における下定盤26bの研磨布27bから液体を飛散させる。
このときの水切りは、例えば、下定盤26bの回転、下定盤26bの研磨布27bに対するガス噴射、キャリア4に対するガス噴射、キャリア4の揺動、及びキャリア4の回転の少なくとも1つ以上の手段により行うことができる。
具体的には、図3に示したように、2つの噴射ノズル41a,41bから、キャリア4の上面及び下定盤の研磨布27b、特に保持孔内の研磨布27bに対し、ドライエアーや窒素等のガスを高圧で噴射する。また、下定盤26bを回転させるとともにキャリア4を下定盤26bの回転と同一方向に回転させながら揺動させることで、キャリア4の保持孔内に残存する水や研磨スラリーをより早く、かつ確実に飛散させることができる。
なお、上記のような下定盤26bの回転、ガス噴射、キャリア4の揺動、及びキャリア4の回転の各手段は任意に組み合わせれば良く、順序も限定されるものではない。例えば、キャリア4及び保持孔内の研磨布27bに対するガス噴射のみで水切りを行っても良いし、より短時間で水切りするために、全ての手段を同時に用いても良い。また、回転方向も任意であり、キャリア4と下定盤26bを逆回転させるようにしても良い。
水切り後、収容ボックス内のウエーハWをロボットアーム31により取り出し、位置決めしたキャリア4の保持孔5に挿入するが、このとき保持孔4の位置が若干ずれている場合がある。例えば、キャリア4をインデックステーブル28等により機械的に位置決めすると、図18に見られるように固定孔24と固定ピン22との間にギャップGが生じ、キャリア4が正確に位置決めされない場合がある。特に、使用に伴いキャリア4の固定孔24が磨耗してギャップGが大きくなると、ウエーハが正規の位置にセットされず、機械トラブルにつながるおそれがある。
そこで、キャリア4の位置決めを行った後、ウエーハWを保持孔5にセットする前に、保持孔検出手段50により保持孔5の位置を正確に検出し、検出した保持孔5の位置に基づいてロボットアーム31によりウエーハWを保持孔5に確実に挿入できるようにする。
具体的には、インデックステーブル26等によりキャリア4の位置決めを行った後、2つのCCDカメラ51a,51bをX軸、Z軸スライダー55a,55bにより定盤間に移動させてキャリア4の保持孔5付近をスキャンする。なお、このとき、保持孔5と研磨布27bとの境界に研磨スラリー等の液体(水滴)が存在していると、検出誤差を生じるおそれがある。
そこで、検出直前に、前記したようなガス噴射手段40のガス噴射ノズル41a,41bから空気や窒素等のガスを噴射させ、キャリア4の保持孔5と研磨布27bとの境界に存する余分な液体を飛散させることが好ましい。これにより、保持孔5と研磨布27bとの境界及び保持孔内の研磨布を乾かさずに余分な水分だけを除去しておくことができる。なお、水切りは保持孔検出手段50に付属するガス噴射手段53により行ってもよい。
次いで、各カメラ51a,51bで、保持孔5と研磨布27bとの境界を検出する。具体的には、2つのカメラ51a,51bにより得られた画像データをモニター54に送って画像処理をする。保持孔5の境界がカメラ51の視界にあるとき、図8に示されるようにモニター画面54aには、キャリア4と研磨布27bは明暗の違いとして現れ、これにより保持孔5と研磨布27bとの境界を検出することができる。このとき、照明手段52により保持孔5と研磨布27bとの境界付近を照らしてコントラストをよりはっきりさせることで保持孔5と研磨布27bとの境界(保持孔の縁)を検出し易くなり、例えば50μmの精度で検出することも可能となる。
そして、2つのカメラ51a,51bによって保持孔5と研磨布27bとの境界が検出されたとき、保持孔5の縁(エッジ)の2点の座標を特定することができる。また、2つのカメラ51a,51bは保持孔5に対して予め決められた位置に固定されており、各保持孔5の中心Cに対して成す角度は90°に設置されているので、検出された2点と中心角θ(90°)に基づいて保持孔5の中心Cの位置(座標)を容易に算出することができる。
なお、保持孔5に対する2つのカメラ51a,51bの中心角θは90°に限られず、保持孔5に対する中心角θが予め特定されており、保持孔5の縁の2点の座標を検出できれば、検出された2点と中心角θに基づいて保持孔5の中心位置を算出することができる。
このように保持孔5に対する2つのCCDカメラ51a,51bの中心角θと、検出した保持孔5の縁の2点に基づいて保持孔5の中心位置を算出することにより保持孔5の位置を正確に検出することができる。
そして、検出された保持孔5の位置を、ロボットアーム31を制御するコントローラにフィードバックすれば、ロボットアーム31は、検出した保持孔5の位置データに基づいてウエーハWをキャリア4の保持孔5に確実に挿入することができる。
なお、ボックス11内からロボットアーム31によりウエーハWを取り出すには、ロボットアーム31の板状ハンド32をボックス11内のスロット間に差し込み、図10(A)に示したようにウエーハWの上面側を吸着により保持する。なお、このとき、図10(B)に示したように板状ハンド32の上面側でウエーハWの下面をすくい上げて保持しても良い。
板状ハンド32によりボックス11内のウエーハWを保持して取り出した後、キャリア4の保持孔5にセットする前に、一旦センタリングステージ38の上に載置する。
ウエーハWを板状ハンド32からセンタリングステージ38に移載した後、同じロボットアーム31の吸盤状ハンド33によりウエーハWの上面側を吸着保持する。吸盤状ハンド33は、板状ハンド32の吸着力よりも大きい吸着力を発揮し、ウエーハWを確実に保持し、特に大直径のウエーハでも安全に搬送することができる。
吸盤状ハンド33によりウエーハWの上面側を吸着保持し直した後、研磨装置本体21(研磨部20)のウエーハ保持位置に搬入する。具体的には、ウエーハWを吸着保持したアーム31を上方に引上げ、キャリア4の方向に所定の位置まで旋回する。そして、図13に示されるように、吸盤状ハンド33により保持しているウエーハWをキャリア4の保持孔5に挿入し、吸引を解除する。これにより、吸盤状ハンド33からウエーハWが離脱し、保持孔5にセットされる。
ボックス11内の他のウエーハWについても、上記と同様に板状ハンド32により保持して取り出し、センタリングステージ38への載置、吸盤状ハンド33によるウエーハの持ち替え、キャリア4の保持孔5への搬入、という手順で搬送する。
このとき、インデックステーブル28等のキャリア回転機構により72°間隔でキャリア4を回し、保持孔検出手段50により同様に保持孔5の位置を検出した上でロボットアーム31によりウエーハWをそれぞれセットする。
なお、上記のようにロボットアーム31によりウエーハWを保持孔5に挿入する際、キャリア4や研磨布27bは既に水切りされ、保持孔内に水やスラリー等の液体が多量に残留していたり、流入することはない。従って、ウエーハWは保持孔内の水に浮いてしまうようなことはなく、確実にキャリア4の保持孔5に保持されることになる。そして、インデックステーブル28等によりキャリア4を回転する際、既に保持孔内に挿入されたウエーハWは、水に浮くことはないので、保持孔5から飛び出すことを防ぐことができる。
なお、ロボットアーム31によりウエーハWを保持孔5にセットした後、ウエーハWがキャリアの保持孔内に保持されていることを確認するため保持孔検出手段50のCCDカメラ51a,51bにより確認するようにしても良い。あるいはウエーハ保持確認手段としての別途CCDカメラ56等を設けても良い。
全ての保持孔内にウエーハWを挿入した後、上定盤26aを下降させ、キャリア4の保持孔内に保持されたウエーハWを上下の研磨布27a,27bの間に挟み込む。
そして、上下の定盤26a,26bを所定の方向に回転させるとともに、キャリア4を揺動させることにより、ウエーハWの両面を上下の研磨布27a,27bと摺接させる。また、スラリー供給孔23、キャリア4のスラリー通過孔6を通じてウエーハWと研磨布27a,27bとの間に研磨スラリーを供給する。これによりウエーハWは保持孔内に確実に保持され、ウエーハWの両面を同時に研磨することができる。
研磨開始後、ローダ部10においては、収容ボックス11内にはまだ多数のウエーハWが残っているが、最初のバッチ分のウエーハの研磨を開始した後、研磨が終了する前に、ボックス11内に残っているウエーハWを一時保管用ボックス12へと移送する。ここでは、収容ボックス11内のウエーハの上面側を板状ハンド32により吸着して保持し、あるいはウエーハの裏面側をすくい上げるようにして保持し、持ち替えることなくそのまま一時保管用ボックス12へと移送すれば良い。このとき、収容ボックス11と一時保管用ボックス12はロボットアーム31を中心とする同一の円周上に配置されているため、収容ボックス11から一時保管用ボックス12への移送はロボットアーム31の軸まわりの回転により容易にかつ迅速に行うことができる。
収容ボックス11内に残っている全てのウエーハを一時保管用ボックス12に速やかに移送し、収容ボックス11を空にする。そして、空になったボックス11は回収し、新たなウエーハが収容された次のボックスをローダ部10に配置する。このように、先のボックス内に収容されていたウエーハWを一時保管用ボックス12に移し、それらのウエーハWの研磨を行っている間にボックスの交換を行っておけば、従来のようなボックスの入れ替え時の待ち時間を解消することができる。この場合、もちろんウエーハの移送、ボックスの入れ替えは、最初の研磨中にのみ行われなければならないものではなく、ボックスの入れ替えによる研磨の待ち時間が生じないようにすれば良いのであるから、2バッチ目、3バッチ目がある場合は、それらの研磨時間も利用してウエーハの移送、ボックスの交換をすれば良い。
研磨部30においては、最初のバッチ分のウエーハの研磨が終了したら、定盤26a,26bとキャリア4の動作を停止し、上定盤26aを引上げる。
次いで、キャリア4の保持孔内のウエーハWを回収するが、このとき、吸盤状ハンド33により、搬入時と同様にウエーハWの上面側を吸着保持することで、保持孔5からウエーハWを確実に取り出すことができる。この場合、ウエーハを持ち上げるには、ウエーハが濡れた状態で研磨布上にあるため、ウエーハ重量以外の力が必要となるが、吸盤状ハンド33は板状ハンド32より大きな吸着力を有しているので十分に持ち上げることができる。
このように吸盤状ハンド33により保持孔5からウエーハWを順次取り出し、アンローダ部60の回収用容器(水槽)61へと搬出するが、研磨後、アンローダ部60に搬送する前に、搬送ロボット13により保持した状態で割れ検査手段68によりウエーハWの割れの有無を検査することが好ましい。
検査を行う際は、図19に示したように、搬送ロボット13により保持したままウェーハWの表面に対し、照明手段66により光を当てる。このとき、ウエーハWを水平に保持すると、ウェーハ表面に水等が付着したままとなって誤検出を招くおそれがある。従って、水切りのため、ウェーハWを垂直に(又は傾斜して)保持することが好ましい。
光が当てられたウェーハWの表面をCCDカメラ67により撮影し、得られた画像データを画像処理するコンピュータ63に送る。そしてコンピュータ63により画像処理された画像をモニターに表示する。このとき、ウェーハWに割れが生じていれば、割れの無い部分と割れている部分とでは画像の明暗に差(濃淡)が生じることになるので、明暗によりウェーハWの割れの有無を確実に判定することができる。例えば、判定回路64において、ウェーハ面内の他の領域よりも明るい領域がある場合に、「割れ有り」と判定するようにすれば良い。
なお、検査領域はウェーハ全面としても良いが、外縁部は面取り加工が施されていたり、位置決め等のためのオリエンテーションフラット又はノッチが形成されており、これらの外縁箇所を「割れ」と誤認してしまうおそれがある。そこで、一部の領域、例えば、図20に示したように、ウェーハWの外縁部より内側に設定された円形(又は楕円形)の二重線69a,69bの間の領域における明暗により割れの有無を判定することもできる。
ウェーハWに割れが発生すると、多くの場合周辺からクラックが入るので、上記のように設定した二重線69a,69bの間の領域に割れが含まれることになり、また、二重線69a,69bの間の領域のみを検査対象領域とすれば、検査領域が狭いので、より短時間で確実に割れの有無を判定することができる。なお、二重線69a,69bは、ウェーハWの周辺部に発生した小さな割れやカケも検出できるように、できるだけ大きな円形等に設定することが好ましいが、ウェーハWの外縁部に近いほど、わずかにずれたときに外縁部を割れとして判定してしまうおそれがある。従って、例えばウェーハWにノッチ100が形成されている場合は、ノッチ100よりも内側に二重線69a,69bの領域を設定することが好ましい。
また、二重線69a,69bの間の幅は適宜設定すれば良いが、例えば、1画素を1mm幅とした場合、5mm〜10mm幅(5〜10画素)に設定することができる。
上記のように研磨後のウェーハWを搬送ロボット13により保持した状態でウェーハWの割れの有無を検査した後、ウェーハWを回収するが、割れが検出されたウェーハWは、割れが検出されなかったウェーハWとは別途回収する手段を設けておくことが好ましい。
例えば、図1に示したように、アンローディングステーション60における正規の回収用容器61とは別に、割れウェーハ回収容器16を設けておき、判定回路64により割れがあると判定された場合、搬送ロボット13がそのウェーハを割れウェーハ回収容器内に自動的に収容するように設定しておく。
あるいは、ウェーハの割れが検出された場合、搬送ロボット13の動作を停止するように設定しておき、作業員がそのウェーハの割れを確認した上で回収容器16に入れるか、あるいは手で回収するようにしてもよい。
さらに、図19に示したように、割れを検出した場合に、警報音を発する警報手段65を設けておいても良い。このような警報手段65を設けておけば、作業員が常に監視する必要がなくなるし、割れの発生を直ちに認識することができ、装置の運転を停止して原因を調査するなど、適切な措置を講ずることができる。
割れが検出されなかったウェーハは、搬送ロボット13によりそのままアンローディングステーション60の回収用容器(水槽)61に収容する。
そして、キャリア4の全てのウェーハについて、上記のように割れの有無を検査する。
キャリア4内のウエーハを回収した後、必要に応じて研磨布27a,27bのドレッシングを行い、キャリア4や下側の研磨布27bの水切りを行う。そして次のバッチの研磨を行うが、このとき一時保管用ボックス12内から次のバッチ分のウエーハ5枚を前記と同様にしてロボットアーム31によりキャリア4の保持孔5へと搬送し、研磨を行う。
なお、このようにしてウエーハWを順次研磨すると、ボックス11に収容されていたウエーハの数がキャリアの保持孔の数の整数倍でない場合、例えば最後に4枚残った場合、これらのウエーハを保持孔5にセットすると、保持孔が1つ空いてしまう。一部の保持孔が空いていると、定盤による荷重がウエーハに均一にかからなくなり、他の保持孔内に保持されているウエーハを均一に研磨することができなくなるので、ウエーハを補充して全ての保持孔内にウエーハをセットする必要がある。この場合、新たに研磨すべきウエーハを収容した次のボックス11からウエーハWを補充するか、ダミーウエーハを用いることができる。
例えば、先のボックス内から一時保管用ボックス12内に移送されたウエーハが4枚残った場合、次のボックス内のウエーハから1枚補充して、キャリア4の各保持孔内に挿入する(混成処理)。なお、ローダ部10では、前記のように既に新たなボックス11が配置されているため、ボックスの交換による待ち時間が発生せず、連続してウエーハを搬送することができる。
一時保管用ボックス12あるいは収容ボックス11から取り出したウエーハWをキャリア4の各保持孔5に挿入するには、例えば、キャリア4を回して装置本体2の正面となる位置で各保持孔5にウエーハWを順次セットし、装置1に付属するコンピュータによりウエーハWの投入順を管理する。ここで、装置本体21は揺動タイプであり、研磨中、キャリア4は回転させないので、各保持孔5の位置は研磨前後で同じである。従って、最後に投入したウエーハ(補充したウエーハ)が常に装置本体21の正面に位置することになる。そして、研磨後、挿入順と同じくキャリア4を回して順次ウエーハを取り出すようにすれば、別々のボックスに収容されていたウエーハを混同せずに区別することができる。
なお、例えば、キャリア4の原点合わせ機構を設けて常に原点からウエーハを投入、回収を行うようにすれば、ウエーハの混同をより確実に防ぐことができる。
上記のようにキャリア4の各保持孔5にウエーハをセットし、混成処理による研磨を行った後、所定の順序でウエーハを回収する。このとき、先のボックス11に収容されていたウエーハWは回収用容器61に回収し、後のボックスに収容されていた他のウエーハはバッファー容器62に一旦収容する。このように別々のボックス内に収容されていたウエーハを、研磨後、正規の回収用容器61とバッファー容器62とに分けて回収すれば、混入を防ぐとともに、研磨部20からのウエーハの回収中に回収用容器61の交換が必要となることもないので、全てのウエーハを素早く回収することができる。従って、研磨後のウエーハに付着する研磨剤等が乾固して、ウエーハ品質を劣化させるようなこともない。
そして、アンローダ部60においては、先のボックスに収容されていた全てのウエーハが回収用容器61に収容された後、回収用容器61は自動搬送装置(AGV等)15により次工程(洗浄)へと運ばれる。そして、新たな回収用容器61がアンローダ部60に配置される。このようにして新たな回収用容器61と入れ替えた後、バッファー容器62内に一旦収容しておいたウエーハを、その新たな回収用容器に移送する。
一方、研磨部20では、後のボックス11内に残っているウエーハWの研磨を順次続けて行い、研磨後のウエーハは、回収用容器61に収容してバッファー容器62から移送されたウエーハWと一緒に収容する。
以上のように、本発明による一時保管用ボックス、板状保持手段と吸盤状保持手段とを有するロボットアーム、ガス噴射手段、保持孔検出手段、割れ検査手段、及びバッファー容器を備えた両面研磨装置とすれば、装置の大型化や設備コストの上昇を抑えることができる上、ウエーハの搬送及び研磨を連続して行うことができ、作業効率を極めて高くすることができる。
従って、半導体ウエーハの両面研磨を行う際、このような両面研磨装置を用いれば、研磨工程全体の自動化に大いに資することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は単なる例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
例えば、上記実施形態では、一時保管用ボックス、板状保持手段と吸盤状保持手段とを有するロボットアーム、ガス噴射手段、保持孔検出手段、割れ検査手段、及びバッファー容器の全てを備えた両面研磨装置について説明したが、本発明では、これらの手段のうち少なくとも2つを備えたものとすれば良く、それにより研磨作業の自動化に大いに資することができる。
また、上記実施形態では、揺動式の両面研磨装置について説明したが、本発明はこれに限定されず、4ウエイ方式の両面研磨装置にも適用することができる。また、研磨装置内の配置は、図1のものに限定されず、適宜設定すれば良い。
本発明に係る両面研磨装置の一例を示す概略図である。 研磨部(装置本体)の一例を示す概略図である。 ガス噴射手段の一例を示す概略図である。 本発明に係る保持孔検出手段の一例を示す概略図である。 保持孔検出手段の2つの画像検出手段(CCDカメラ)の配置の一例を示す図である。 保持孔検出手段の移動手段の一例を示す概略図である。 保持孔検出手段の保持孔検出時の位置(A)と、ウエーハ研磨時の位置(B)を示す概略図である。 モニター画面に映ったキャリアと研磨布のイメージを示す図である。 本発明に係るロボットアームの一例を示す概略図である。 板状保持手段によりウエーハを保持した状態を示す概略図である。(A)ウエーハを吸着により保持 (B)ウエーハをすくい上げにより保持 板状保持手段の部分断面図である。 センタリングステージの一例を示す概略図である。 ウエーハをキャリアにセットする状態を示す概略図である。 4ウェイ方式の両面研磨装置の一例を示す概略図である。 遊星歯車構造を示す概略平面図である。 揺動式の両面研磨装置の概略図である。 揺動式の両面研磨装置におけるキャリアホルダの概略平面図である。 キャリアをホルダに固定するピンと孔とのギャップを示す概略平面図である。 本発明に係る割れ検査手段の一例を示す概略構成図である。 割れ検査領域として設定した二重線の一例を示す概略図である。
符号の説明
1…両面研磨装置、 3…キャリアホルダ、 4…キャリア、 5…保持孔、
6…スラリー通過孔、 7…偏心アーム、 10…ローダ部、 11…収容ボックス、
12…一時保管用ボックス、 13…搬送ロボット、 16…割れウエーハ用ボックス、
20…研磨部、 21…研磨装置本体、 23…スラリー供給孔、
26a,26b…定盤、 27a,27b…研磨布、 28…インデックステーブル、
30…搬送部、 31…ロボットアーム、 32…板状保持手段、
33…吸盤状保持手段、 40…ガス噴射手段、 41a,41b…ノズル、
50…保持孔検出手段、 51…画像検出手段(CCDカメラ)、 52…照明手段、
54…画像処理手段(モニター)、 55…移動手段(スライダー)、
56…ウエーハ保持確認手段(CCDカメラ)、 60…アンローダ部、
61…回収用容器、 62…バッファー容器、
63…画像処理手段(コンピュータ、モニター)、 64…判定手段(判定回路)、
65…警報手段、 66…照明手段、 67…画像検出手段(CCDカメラ)、
68…割れ検査手段、 69a,69b…二重線、 W…ウエーハ。

Claims (20)

  1. 少なくとも、ローダ部と、搬送部と、研磨部と、アンローダ部とを有し、前記ローダ部に、半導体ウエーハを収容したボックスを配置し、該ボックス内のウエーハを搬送ロボットにより前記研磨部に搬送し、該研磨部におけるキャリアの保持孔内に保持し、研磨スラリーを供給するとともに上下の定盤にそれぞれ貼付された研磨布と摺接させることによりウエーハの両面を同時に研磨し、研磨されたウエーハを搬送ロボットにより前記アンローダ部に搬送して回収用容器内に回収する両面研磨装置であって、
    前記ローダ部において、該ローダ部に配置したボックス内から研磨前のウエーハを移送して一時的に保管する一時保管用ボックス、
    前記搬送部において、前記ウエーハをすくい上げる方式及び/又は吸着する方式の板状の保持手段と、吸着する方式の吸盤状の保持手段とを有するロボットアーム、
    前記研磨部において、少なくとも前記キャリア及び/又は下定盤の研磨布に対してガスを噴射することにより前記キャリア及び/又は研磨布から液体を飛散させるガス噴射手段、
    前記研磨部において、前記キャリアの保持孔と研磨布との境界の2点と該保持孔に対する中心角に基づいて該保持孔の位置を検出する保持孔検出手段、
    前記搬送部において、研磨後のウェーハを前記搬送ロボットにより保持した状態でウェーハの割れの有無を検査する割れ検査手段、及び、
    前記アンローダ部において、研磨後のウエーハを一時的に保管するバッファー容器、
    のうちの少なくとも2つを備えていることを特徴とする両面研磨装置。
  2. 前記両面研磨装置が、前記キャリアを揺動させるキャリア揺動機構を有し、該キャリアを揺動させて前記ウエーハの研磨を行うものであることを特徴とする請求項1に記載の両面研磨装置。
  3. 前記キャリアを回転させるキャリア回転機構も有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の両面研磨装置。
  4. 前記ロボットアームが、研磨装置の作業空間における天井面のフレームから吊るされているものであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の両面研磨装置。
  5. 前記ロボットアームが、前記フレームに沿って移動できるものであることを特徴とする請求項4に記載の両面研磨装置。
  6. 前記両面研磨装置が、少なくとも前記一時保管用ボックスとロボットアームとを備え、前記一時保管用ボックスと前記ウエーハが収容されたボックスが、前記ロボットアームを中心とする同じ円周上に配置されることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の両面研磨装置。
  7. 前記ガス噴射手段が、ドライエアー又は窒素を噴射するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の両面研磨装置。
  8. 前記保持孔検出手段が、少なくとも、前記保持孔に対して所定の中心角を成すように設置された2つの画像検出手段と、該画像検出手段により得られた画像データを処理する画像処理手段とを有し、前記2つの画像検出手段により前記保持孔と研磨布との境界の2点を検出して前記画像処理手段にデータを送るものであり、前記画像検出手段により検出された2点と前記中心角に基づいて前記保持孔の中心の位置を算出することにより前記保持孔の位置を検出するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の両面研磨装置。
  9. 前記2つの画像検出手段が、前記保持孔に対して90度の中心角を成すように設置されていることを特徴とする請求項8に記載の両面研磨装置。
  10. 前記保持孔検出手段の少なくとも前記画像検出手段が、移動手段により移動可能なものであることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の両面研磨装置。
  11. 前記保持孔検出手段が、前記保持孔と研磨布との境界を照らす照明手段を有することを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の両面研磨装置。
  12. 前記両面研磨装置が、前記ウエーハが前記キャリアの保持孔内に保持されていることを確認するためのウエーハ保持確認手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の両面研磨装置。
  13. 前記バッファー容器が、前記研磨部の1つのキャリアの保持孔の数と同数のウエーハを収容できるものであることを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の両面研磨装置。
  14. 前記バッファー容器が、ウエーハを垂直に収容するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載の両面研磨装置。
  15. 前記回収用容器及びバッファー容器が、水槽であることを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載の両面研磨装置。
  16. 前記割れ検査手段が、前記研磨後のウェーハの表面に光を当てる照明手段と、該ウェーハの画像を検出する画像検出手段と、該画像検出手段により得られた画像データを画像処理する画像処理手段と、該画像処理された画像の明暗により前記ウェーハの割れの有無を判定する判定手段とを有するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項15のいずれか1項に記載の両面研磨装置。
  17. 前記画像検出手段が、CCDカメラ又はビジコンカメラであることを特徴とする請求項16に記載の両面研磨装置。
  18. 前記割れ検査手段が割れを検出した場合に、該ウェーハを割れが検出されなかったウェーハとは別途回収する割れウェーハ回収手段及び/または前記搬送ロボットの動作を停止する手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項17のいずれか1項に記載の両面研磨装置。
  19. 前記割れ検査手段が割れを検出した場合に、警報音を発する警報手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項18のいずれか1項に記載の両面研磨装置。
  20. 半導体ウエーハの両面を同時に研磨する半導体ウエーハの両面研磨方法において、前記請求項1ないし請求項19のいずれか1項に記載の両面研磨装置を用いて研磨を行うことを特徴とする両面研磨方法。
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