(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る操作装置10の概略構成を示すブロック図である。操作装置10は、操作部101と、制御部102と、記憶部103と、表示部104とを備える。また、操作装置10は、車載装置として、ワイパー装置105とライト装置106とをさらに備える。以下に、これらの構成要素の詳細について順番に説明をする。
まず始めに、操作部101について説明をする。図2は、操作部101の一例として、本実施形態に係る操作レバーを示す図である。図2に示される操作部101は、レバーRbと、第1の環状スイッチSw1と、第2の環状スイッチSw2と、第3の環状スイッチSw3と、押し込みスイッチPsとからなる。
図2に一例として示されるレバーRbには、押し込みスイッチPsが、レバーRbの端部においてレバーRbの中心軸aと押し込みスイッチPsの中心軸とがほぼ一致する位置に、レバーRbの内部方向に押し込み可能に設けられている。そして、押し込みスイッチPsは、押下されているときにOnとなり、押下されていないときにOffとなる。尚、本実施形態の説明では、レバーRbが、ワイパーやライトを操作するための一般的な操作レバーと同様にステアリングコラムに取り付けられているものとして説明をする。
押し込みスイッチPsには、2つの機能が割り当てられている。押し込みスイッチPsの第1の機能は、フロントウォッシャーとフロントワイパーとを同時に動作させる機能である。一方、押し込みスイッチPsの第2の機能は、フロントワイパーを1度だけ往復動作させるワイパーのMIST動作をさせる機能である。押し込みスイッチPsは、押下される時間に応じて上述した2つの機能をそれぞれ実行する。尚、押し込みスイッチPsは、押下される期間に応じて2つの機能をそれぞれ実行するため、後述する第1の環状スイッチSw1〜第3の環状スイッチSw3のようなタッチセンサではないことを付言しておく。
第1の環状スイッチSw1〜第3の環状スイッチSw3は、図2に示すようにレバーRbのそれぞれのニュートラル位置にレバーRbを軸として回動可能にそれぞれ取り付けられている。第1の環状スイッチSw1〜第3の環状スイッチSw3には、接触状態及び非接触状態を検出するタッチセンサが用いられる。そして、第1の環状スイッチSw1〜第3の環状スイッチSw3は、それぞれ接触状態(以下、単に接触という)を検出したときにOnとなり、非接触状態検出したとき(以下、単に接触を検出しなくなったときという)にOffとなる。本発明に適用できる第1の環状スイッチSw1〜第3の環状スイッチSw3としては、接触を検出することができるタッチセンサであればどのようなタッチセンサを用いてもよいが、一例として、静電容量式のタッチセンサが挙げられる。尚、本実施形態における第1の環状スイッチSw1〜第3の環状スイッチSw3が検出する主な接触としては、使用者がこれらのスイッチを操作しようとするときに発生する指、又は、手の接触が一例として挙げられる。
本実施形態では、図2に示す操作部101によって操作できる車載装置として、ワイパー装置105及びライト装置106の2つを仮に想定している。そして、本実施形態では、図2に示すように、ライト装置106を操作するためのスイッチとして第3の環状スイッチSw3が設けられている。また、本実施形態では、図2に示すように、ワイパー装置105を操作するためのスイッチとして第2の環状スイッチSw2が設けられている。そして、さらなる操作性の向上のために、ワイパー装置105のAUTOモード時、又は、INTモード時の少なくともいずれか一方における動作速度のみを操作するスイッチとして第1の環状スイッチSw1が設けられている。すなわち、本実施形態に係る環状スイッチには、操作できる車載装置がそれぞれ予め対応付けられている。ただし、操作性の向上のために、上述したように車載装置の一部の機能(本実施形態では、ワイパーの動作速度)のみを環状スイッチに割り当ててもよい。
さらに、本実施形態では、ライト装置106に含まれる操作対象として、ライトとフォグランプとの2つを仮に想定している。また、本実施形態では、ワイパー装置105に含まれる操作対象として、フロントワイパー、リアワイパー及びウォッシャーの3つを仮に想定している。本実施形態に係る第1の環状スイッチSw1〜第3の環状スイッチSw3のそれぞれは、予め対応付けられている車載装置毎に上述した操作対象をそれぞれ操作できるように構成されている。
図2に示すように、第1の環状スイッチSw1〜第3の環状スイッチSw3は、レバーRbの長軸(中心軸a)と平行な方向の内、予め定められたスライド方向へ、予め定められた距離だけ、ニュートラル位置からスライド可能にそれぞれ取り付けられている。より具体的には、第1の環状スイッチSw1は、図2に示すニュートラル位置N1とスライド位置L1とのそれぞれの位置へスライド可能に取り付けられている。また、第2の環状スイッチSw2は、図2に示すニュートラル位置N2、スライド位置L2及びR2のそれぞれの位置へスライド可能に取り付けられている。また、第3の環状スイッチSw3は、図2に示すニュートラル位置N3とスライド位置L3とのそれぞれの位置へスライド可能に取り付けられている。
そして、本実施形態では、第1の環状スイッチSw1〜第3の環状スイッチSw3が、それぞれの位置へスライドさせられることにより、それぞれの環状スイッチに予め対応付けられている操作対象の中からそれぞれの位置に対応付けられている操作対象が選択される。より具体的には、第1の環状スイッチSw1が図2に示すニュートラル位置N1へスライドさせられることにより、操作対象としてフロントワイパーのAUTOモード時の動作速度が選択される。また、第1の環状スイッチSw1が図2に示すスライド位置L1へスライドさせられることにより、操作対象としてリアワイパーのINTモード時の動作速度が選択される。
そして、第2の環状スイッチSw2が図2に示すニュートラル位置N2へスライドさせられることにより、操作対象としてフロントワイパーが選択される。また、第2の環状スイッチSw2が図2に示すスライド位置L2へスライドさせられることにより、操作対象としてリアワイパーが選択される。また、第2の環状スイッチSw2が図2に示すスライド位置R2へスライドさせられることにより、操作対象としてウォッシャーが選択される。
そして、第3の環状スイッチSw3が図2に示すニュートラル位置N3へスライドさせられることにより、操作対象としてライトが選択される。また、第3の環状スイッチSw3が図2に示すスライド位置L3へスライドさせられることにより、操作対象としてフォグランプが選択される。尚、第3の環状スイッチSw3のスライド位置L3へのスライドと、上述した押し込みスイッチPsの押し込みとは、それぞれ個別に行えるものとする。
次に、第1の環状スイッチSw1〜第3の環状スイッチSw3が、それぞれ生成する信号について説明する。第1の環状スイッチSw1〜第3の環状スイッチSw3は、それぞれ回転式のモーメンタリ式スイッチとして構成されている。回転式のモーメンタリ式スイッチとは、いずれかの回転方向に回転させられているときだけOn状態となり、回転させられていないときにOff状態となるスイッチのことである。そして、本実施形態に係る環状スイッチは、いずれかの回転方向に回転させられてOn状態となっているときと、回転させられずにOff状態となっているときとにおいてそれぞれ以下に述べる信号を生成する。
そして、第1の環状スイッチSw1は、ニュートラル位置N1、又は、スライド位置L1において前方(上述したように操作レバーがステアリングコラムに取り付けられているときにおいて、車両の進行方向側)に回動させられたときは、前方に回動させられたことを示す前方回動信号Fr1を生成する。これに対して、第1の環状スイッチSw1は、ニュートラル位置N1、又は、スライド位置L1において後方(上述したように操作レバーがステアリングコラムに取り付けられているときにおいて、運転者側)に回動させられたときは、後方に回動させられたことを示す後方回動信号Rr1を生成する。
また、第2の環状スイッチSw2は、ニュートラル位置N2、スライド位置L2及びR2においてそれぞれ前方に回動させられたときは、前方に回動させられたことを示す前方回動信号Fr2をそれぞれ生成する。これに対して、第2の環状スイッチSw2は、ニュートラル位置N2、スライド位置L2及びR2において後方に回動させられたときは、後方に回動させられたことを示す後方回動信号Rr2をそれぞれ生成する。
また、第3の環状スイッチSw3は、ニュートラル位置N3、又は、スライド位置L3において前方に回動させられたときは、前方に回動させられたことを示す前方回動信号Fr3を生成する。これに対して、第3の環状スイッチSw3は、ニュートラル位置N3、又は、スライド位置L3において後方に回動させられたときは、後方に回動させられたことを示す後方回動信号Rr3を生成する。
以上が、第1の環状スイッチSw1〜第3の環状スイッチSw3が、それぞれ生成する信号についての説明である。尚、これらの信号は、制御部102によって処理されるが、この処理の詳細については後述する。
尚、本実施形態では、第1の環状スイッチSw1〜第3の環状スイッチSw3は、それぞれニュートラル位置からスライドさせられている状態において、拘束力(上述した、接触による拘束力など)がなくなると、バネなどの弾性体の復元力により、自然にそれぞれのニュートラル位置に戻るものとする。以上が、本実施形態に係る操作部101の説明である。
次に、制御部102について説明をする。制御部102は、操作部101によって生成される信号に基づいて後述する動作モード値を処理し、当該動作モード値と後述する記憶テーブルとを参照して選択する動作モードを操作対象毎に特定する。そして、制御部102は、操作部101によって生成される信号に基づいて表示部104と車載装置(本実施形態では、ワイパー装置105及びライト装置106)とをそれぞれ操作する。尚、制御部102の具体的な制御処理については後述する。
次に、記憶部103について説明をする。本実施形態に係る記憶部103は、選択中の動作モードをそれぞれ動作モード値として記憶する。本実施形態に係る記憶部103が記憶する具体的な動作モード値としては、選択中のライトの動作モードを示すライトモード値Ri、フォグランプの動作モードを示すフォグモード値Fo、ウォッシャーの動作モードを示すウォッシャーモード値Wa、フロントワイパーの動作モードを示すフロントワイパーモード値Wi、リアワイパーの動作モードを示すリアワイパーモード値Rw、フロントワイパーのAUTOモード時における動作速度を示すフロントワイパー速度値Wv、リアワイパーの間欠動作時(INTモード時)における動作速度を示すリアワイパー速度値Rv等が挙げられる。
本実施形態に係る記憶部103は、図3に示すような記憶テーブルを記憶している。記憶部103が記憶している記憶テーブルは、上述した動作モード値と、操作対象のそれぞれの動作モードとを対応付けるための情報である。制御部102が、上述した動作モード値と記憶テーブルとを参照することで選択中の動作モードを操作対象毎に具体的に特定することができる。
本実施形態では、後述するように第1の環状スイッチSw1〜第3の環状スイッチSw3のそれぞれの回動方向と、当該環状スイッチが回動させられたときに選択される動作モードに対応する後述する動作モード画像の表示部104の表示画面上における表示位置とが対応付けられている。このため、記憶部103に記憶されている記憶テーブルは、この対応付けを考慮して作成しなければならない。本実施形態における記憶テーブルの作成の方法については、後述する。
また、記憶部103に記憶されている全ての動作モード値については、イグニッションキーがOn又はOffされたときにゼロに初期化、すなわち、全ての操作対象がOffにされてもよいし、イグニッションキーがOffにされたときに現在選択されている全ての操作対象の動作モード値を不揮発性の記憶装置に記憶させてもよい。
次に、表示部104について説明をする。本実施形態に係る表示部104は、一例として、図4に示すように車両のインストルメントパネル内に備えられている。表示部104の表示画面には、車両の車速を示すスピードメーター、エンジンの回転数を示すタコメーター及び燃料の残量を示す燃料計などが表示される。しかし、これらの表示は、本発明の要旨とは関係ないため説明を省略し、表示部104の表示画面の表示領域の内、図4に示す操作画面表示領域内の表示について説明する。尚、表示部104は、表示画面の全てがTFT液晶表示装置などで構成されていてもよいし、スピードメーターやタコメーターなどは従来のアナログ式メーターであってもよい。しかしながら、上述した操作画面表示領域については、TFT液晶表示装置などの画像表示装置で構成されるのが好ましい。
本実施形態に係る表示部104の操作画面表示領域には、上述した車載装置毎、又は、操作対象毎に対応した画面が表示される。そして、使用者は、表示部104の表示を見ながら操作部101を操作することによって車載装置の操作対象を操作することができる。
より詳細には、上述したように第2の環状スイッチSw2及び第3の環状スイッチSw3は、それぞれ車載装置として備えられているワイパー装置105及びライト装置106を操作するために設けられており、第1の環状スイッチSw1は、ワイパー装置105の動作速度を操作するために設けられている。そして、第1の環状スイッチSw1〜第3の環状スイッチSw3が、接触を検出すると、それぞれのスイッチによって操作することのできる操作対象の操作画面が表示部104の表示画面に表示される。以下、本実施形態に係る表示部104の表示画面の一例として、第3の環状スイッチSw3が接触を検出したときの表示画面について説明をする。
図5は、上述した第3の環状スイッチSw3が接触を検出し、操作する車載装置としてライト装置106が選択されたときのライト操作画面を表示している表示部104の表示画面の一例を示す図である。図5に示す表示画面には、ライト装置106に含まれるライト及びフォグランプの2つの操作対象の動作モードをそれぞれ操作するための画像が表示されている。
より詳細には、図5に示す表示画面では、ライトのOff、AUTOモード、SMALLモード及びロービームの4つの動作モード(機能グループ)にそれぞれ対応し、それぞれの動作モードを文字、又は、図柄で示す4つの動作モード画像が、表示画面の垂直方向に1列に配置されており、動作モード画像列を構成している。また、図5に示す表示画面では、フォグランプのOff、フロントフォグランプOn及びリアフォグランプOnの3つの動作モード(機能グループ)にそれぞれ対応し、それぞれの動作モード(機能グループ)を文字、又は、絵で示す3つの動作モード画像が、表示画面の垂直方向に1列に配置されており、動作モード画像列を構成している。つまり、本実施形態に係る表示部104の表示画面には、操作対象毎の動作モード(機能グループ)画像が、それぞれ動作モード画像列として1列に配置されて表示される。そして、図5に示すように、それぞれの動作モード画像列に対応する操作対象を文字で示す操作対象画像が、表示部104の表示画面におけるそれぞれの動作モード画像列の上方に表示される。尚、図5では、動作モード画像を表示画面の垂直方向に1列に配置したものを動作モード画像列としたが、それぞれの動作モード画像列の配置方向は水平方向であってもよいし、その他の任意の方向であってもよい。また、上述した操作対象画像は、必ずしも表示部104の表示画面上に表示しなくてもよい。
本実施形態に係る表示部104の表示画面では、図5に示すように現在選択されている操作対象の動作モード画像列の背景、すなわち、操作対象が有する全ての動作モードの動作モード画像の表示部104の表示画面上における表示領域を少なくとも含む領域がハイライト表示される(以下、このハイライト表示を、単に動作モード画像列をハイライト表示するという)。一方、現在選択されていない操作対象の動作モード画像列の背景は通常表示される。図5に示す例では、操作対象の1つであるライトの動作モード画像列の背景が、ハイライト表示されている。これにより、現在選択されている操作対象がライトであることを使用者が容易に理解できる。
本実施形態に係る表示部104の表示画面では、現在選択されている動作モードに対応する動作モード画像が、操作対象毎にそれぞれハイライト表示される。一方、現在選択されていない動作モード画像は通常表示される。図5に示す例では、現在選択されているライトの動作モードがAUTOモードであり、フォグランプの動作モードがリアフォグランプOnであることを示している。
本実施形態では、第1の環状スイッチSw1〜第3の環状スイッチSw3のそれぞれのスライド位置と表示部104の表示画面上における操作対象毎の動作モード画像列の表示位置とが対応付けられている。このため、表示部104の表示画面上には、現在選択されている操作対象とは異なる操作対象を選択するための環状スイッチのスライド方向と対応する方向を示すスライド方向画像が、図5に示すように表示される。
図5の例におけるスライド方向画像は、選択されている操作対象をライトからフォグランプにするための第3の環状スイッチSw3のスライド方向を示している。上述したとおり、本実施形態では、第3の環状スイッチSw3をニュートラル位置N3からスライド位置L3へ左方向(レバーRbの付け根方向)にスライドさせることにより操作対象としてフォグランプが選択される。このため、操作対象としてライトが選択されている時の図5に示す表示部104の表示画面上には左方向を示すスライド方向画像が、表示部104の表示画面においてライトの動作モード画像列と、フォグランプの動作モード画像列との間の上方、及び、下方に2つ表示される。尚、スライド方向画像の表示部104の表示画面における表示位置は、図5に示す表示位置に限られずその他の位置であってもよいし、2以外の数だけ表示してもよい。
また、本実施形態では、第1の環状スイッチSw1〜第3の環状スイッチSw3のそれぞれの回動方向と、これらのスイッチが回動させられることによって選択される動作モード画像の表示部104の表示画面上における選択方向とが予め対応付けられている。より具体的には、環状スイッチが前方に回動させられたときには、表示部104の表示画面上において、現在選択されている動作モードに対応する動作モード画像の上方向の位置に表示されている動作モード画像に対応する動作モードが選択される。一方、環状スイッチが後方に回動させられたときには、表示部104の表示画面上において、現在選択されている動作モードに対応する動作モード画像の下方向の位置に表示されている動作モード画像に対応する動作モードが選択される。
より詳細には、環状スイッチが、前方に回動させられたときは、回動させられる度に、表示部104の表示画面において、回動前に選択されていた動作モードに対応する動作モード画像より1つだけ上方向に表示されている動作モード画像に対応する動作モードが選択される。一方、環状スイッチが、後方に回動させられたときは、回動させられる度に、表示部104の表示画面において、回動前に選択されていた動作モードに対応する動作モード画像より1つだけ下方向に表示されている動作モード画像に対応する動作モードが選択される。
環状スイッチの回動方向と、動作モード画像の選択方向との対応付けについて、図5及び図6を参照しながらより具体的な説明をする。図6は、ライトの動作モードとしてAUTOモードが選択されているとき、すなわち、表示部104の表示画面に図5に示す表示がされているときに、第3の環状スイッチSw3が後方に1度だけ回動させられた後の表示部104の表示画面を示す図である。図6に示すように、本実施形態では、第3の環状スイッチSw3が1度だけ後方に回動させられることにより、選択されているライトの動作モードがAUTOモードからロービームモードに切り替えられる。また、同時にAUTOモードに対応する動作モード画像が通常表示され、SMALLモードに対応する動作モード画像がハイライト表示される。このように、それぞれの環状スイッチの回動方向と、表示部104の表示画面上における動作モード画像の選択方向とを対応付けることで、使用者が手元を直接視認できなくとも、環状スイッチが誤った方向に回動させられることを防ぐことができる。
ここで、環状スイッチの回動方向と、動作モード画像の選択方向との対応付けを実現するための上述した記憶テーブルの作成の方法について具体的に説明する。本実施形態では、制御部102が、環状スイッチが前方に回動させられる度に生成される上述した前方回動信号を取得すると、選択されている操作対象の動作モード値を1だけインクリメントする。一方、制御部102が、環状スイッチが後方に回動させられる度に生成される上述した後方回動信号を取得すると、選択されている操作対象の動作モード値を1だけデクリメントする。このため、上述した記憶テーブルに記載される動作モード値は、1だけインクリメントされたときに、表示部104の表示画面において上方向に表示されている動作モード画像の動作モードが選択され、1だけデクリメントされたときに、表示部104の表示画面において下方向に表示されている動作モード画像の動作モードが選択されるように、動作モード値と動作モードとを対応付けて記載しなければならない。このため、図3に示す記憶テーブルに記載されている動作モード値は、操作対象毎に選択可能な動作モードの数だけ連続した整数値となっている。これが、上述した本実施形態における記憶テーブルの作成の方法である。
図7は、第2の環状スイッチSw2が接触を検出し、スライド位置R2へスライドさせられたとき、すなわち、ワイパー装置105を操作するための環状スイッチが接触を検出し、操作対象としてウォッシャーが選択されたときのワイパー操作画面を表示している表示部104の表示画面を示す図である。本実施形態では、選択可能な操作対象の種類及び数やそれぞれの操作対象毎に表示される動作モード画像の数が異なる点以外は、どの環状スイッチが接触を検出したときでも、基本的に、上述した第3の環状スイッチSw3が接触を検出したときと同様に、環状スイッチに予め対応付けられた車載装置を操作するための表示が表示部104の表示画面にされる。ただし、図7に示すように選択可能な操作対象が3つ以上存在することにより動作モード画像列が3列以上表示され、現在選択されている操作対象に対応する動作モード画像列の表示位置から同じ方向に2以上の動作モード画像列が表示されているときにおいて、2以上離れた位置に表示されている動作モード画像列に対応する操作対象を選択するために必要な環状スイッチのスライド回数に応じた数のスライド方向画像を連結して表示してもよい。
図7では、一例として、操作対象としてウォッシャーが選択されているときにおいて、操作対象としてリアワイパーを選択するためには第2の環状スイッチSw2を2度スライドさせる必要がある、すなわち、スライド位置R2からニュートラル位置N2へスライドさせた後、さらに、ニュートラル位置N2からスライド位置L2へスライドさせる必要があることを示す2つのスライド方向画像を連結した表示がされている。
図8は、第1の環状スイッチSw1が接触を検出し、表示部104の表示画面にワイパー速度調整画面が表示されたときの表示画面を示す図である。本実施形態では、第1の環状スイッチSw1が接触を検出したときには、表示部104の表示画面に表示される動作モード画像が、他の環状スイッチが接触を検出したときに表示される表示画面に表示される動作モード画像と異なる。
より詳細には、第1の環状スイッチSw1が接触を検出すると、図8に示すように現在選択されているフロントワイパーのAUTOモード時の動作速度及びリアワイパーのINTモード時の動作速度を、それぞれハイライト表示される動作モード画像の数で示す動作モード画像列が、フロントワイパーの動作速度及びリアワイパーの動作速度のそれぞれの操作対象に応じて表示される。図8に示す例では、フロントワイパーのAUTOモード時の動作速度が“3”であり、リアワイパーのINTモード時の動作速度が“2”であるときの表示部104の表示画面を示す。また、図8に示す例では、フロントワイパー速度及びリアワイパー速度がそれぞれ増速するにつれて、表示部104の表示画面において下方に表示されている動作モード画像から上方に表示されている動作モード画像が順番にハイライト表示される。
ただし、図8に示すワイパー速度調整画面においても、環状スイッチの回動方向と動作モード画像の選択方向との対応付け、及び、環状スイッチのスライド位置と表示部104の表示画面上における操作対象毎の動作モード画像列の表示位置との対応付けは、図5の説明で述べたライト調整画面と同様である。
より具体的には、図8に示す表示がされているとき、すなわち、操作対象であるフロントワイパーのAUTOモード時の速度として“3”が選択されているときに、第1の環状スイッチSw1が後方に1度だけ回動させられたときは、フロントワイパーのAUTOモード時の動作速度として“2”が選択され、フロントワイパーの動作速度に対応する動作モード画像列に含まれる動作モード画像の内、表示部104の表示画面における最も下方から2番目までに表示されている動作モード画像、すなわち、図8においてハイライト表示されている動作モード画像の1つ下方に表示されている動作モード画像までがハイライト表示される。一方、フロントワイパーの動作速度として、“2”が選択されたときは、フロントワイパーの動作速度に対応する動作モード画像列に含まれる動作モード画像の内、表示部104の表示画面における下方から2番目までに表示されている動作モード画像以外の動作モード画像は通常表示される。
また、操作対象であるリアワイパーの動作速度として“2”が選択されているときに、第1の環状スイッチSw1が前方に1度だけ回動させられたときは、リアワイパーのINTモード時の動作速度として“3”が選択され、リアワイパーの動作速度に対応する動作モード画像列に含まれる動作モード画像の内、表示部104の表示画面における最も下方から3番目までに表示されている動作モード画像、すなわち、図8においてハイライト表示されている動作モード画像の1つ上方に表示されている動作モード画像までがハイライト表示される。そして、リアワイパーの動作速度として、“3”が選択されたときは、リアワイパーの速度に対応する動作モード画像列に含まれる動作モード画像の内、表示部104の表示画面における最も下方から3番目までに表示されている動作モード画像以外の動作モード画像は通常表示される。
以上、図7及び図8をそれぞれ参照しながら、ワイパー操作画面及びワイパー速度調整画面の説明を個別にした。尚、図9に示すように、ワイパー操作画面において、図8に示すワイパー速度調整画面を併せて操作画面表示領域に表示してもよい。ただし、図9に示す表示をするときは、ワイパー速度は調整しないため、フロントワイパー速度及びリアワイパー速度の操作対象に対応する動作モード画像列はハイライト表示をしなくてもよい。
また、本実施形態では、上述したワイパー速度調整画面、ワイパー操作画面及びライト操作画面のそれぞれの画面を操作画面表示領域に表示するときに、図10に示すように、環状スイッチを備える操作レバーを模した操作レバー画像を同時に操作画面表示領域に表示してもよい。図10は、上述したワイパー速度調整画面、ワイパー操作画面及びライト操作画面のそれぞれの画面の内、一例として、ライト操作画面と操作レバー画像とを同時に須佐画面表示領域に表示している表示部104の表示画面を示す図である。さらに、本実施形態において、操作画面表示領域に表示された操作レバー画像の内、接触を検出している環状スイッチに対応する表示部104の表示画面上の領域をハイライト表示してもよい。また、表示部104の表示画面上に操作レバー画像を表示しているときにおいて、上述したスライド方向画像を操作レバー画像の上方、及び、下方にそれぞれ表示してもよい。また、表示部104の表示画面上に操作レバー画像とスライド方向画像とを表示しているときにおいて、当該スライド方向画像と対応する方向に環状スイッチをスライドさせることによって選択される操作対象を文字で示す選択可能操作対象画像を操作レバー画像の上方に表示してもよい。図10は、一例として、操作レバー画像の上方、及び、下方にスライド方向画像をそれぞれ表示し、上述した選択可能操作対象画像としてフォグランプを選択することが可能であることを示す線多雨可能操作対象画像を表示している表示部104の表示画面上の表示を示す。
以上が、本実施形態に係る表示部104の表示画面の説明である。尚、図5に示すライト操作画面の説明では、本実施形態の表示部104の表示画面の基本的な説明をするために、スライド方向画像、操作対象画像、ハイライト表示(操作対象、動作モード、動作モード画像列)及び動作モード画像などにそれぞれ個別に引き出し線を付して説明をしたが、これらの画像及び表示形態は同様であるため、図6、図7、図8、図9及び図10ではこれらの説明を省略している。また、ハイライト表示とは、現在選択されている動作モードに対応する動作モード画像や操作対象に対応する動作モード画像列を通常表示とは異なる表示にして、選択されている動作モードや操作対象を使用者にとって分かり易く強調して表示することである。
次に、ワイパー装置105及びライト装置106の説明をする。本実施形態では、上述したように車載装置として、ワイパー装置105及びライト装置106の2つの装置のみを仮に想定している。また、本実施形態において、ワイパー装置105に含まれる操作対象としては、フロントワイパー、リアワイパー及びウォッシャーの3種類の操作対象を仮に想定している。また、本実施形態において、ライト装置106に含まれる操作対象としては、ライト及びフォグランプの2種類の操作対象を仮に想定している。そして、これらの車載装置、又は、操作対象は、操作部101によって生成される信号に基づく制御部102の処理によって操作される。
尚、本実施形態に係る操作装置10が備える車載装置は、ワイパー装置105及びライト装置106の2つに限られるものではなく、パワーウインド装置やシート調整装置など様々な車載装置を備えていてもよい。また、ワイパー装置105に含まれる操作対象は、フロントワイパー、リアワイパー及びウォッシャーの3種類に必ずしも限られるものではなく、ワイパー装置105に含まれると考えられる操作対象であればどのような操作対象を含めてもよい。これは、ライト装置106を含む他の車載装置についても同様である。以上が、本実施形態における操作装置10を構成する各構成要素の説明である。
次に、上記のように構成される操作装置10に含まれる制御部102の本実施形態における具体的な処理についてフローチャートを参照しながら説明をする。尚、本実施形態の説明において示す全てのフローチャートの処理の開始時点では、記憶部103に記憶されている現在選択されている全ての操作対象の動作モード値がゼロであるものとして説明をする。
図11のフローチャートは、本実施形態に係る制御部102が、操作部101が備えている第1の環状スイッチSw1〜第3の環状スイッチSw3及び押し込みスイッチPsのいずれかのスイッチがOnになったか否かを判断して、Onとなったスイッチに応じて上述したワイパー操作画面、ワイパー速度調整画面及びライト操作画面のいずれかの画面を表示する処理を示す。
ステップS11において、制御部102は、第1の環状スイッチSw1が接触を検出してOnになったか否かを判断する。制御部102は、ステップS11において、第1の環状スイッチSw1がOnになったと判断したとき、ステップS100へ処理を進める。一方、制御部102は、第1の環状スイッチSw1がOnになっていないと判断したとき、ステップS12へ処理を進める。
ステップS12において、制御部102は、第2の環状スイッチSw2が接触を検出してOnになったか否かを判断する。制御部102は、ステップS12において、第2の環状スイッチSw2がOnになったと判断したとき、ステップS200へ処理を進める。一方、制御部102は、第2の環状スイッチSw2がOnになっていないと判断したとき、ステップS13へ処理を進める。
ステップS13において、制御部102は、第3の環状スイッチSw3が接触を検出してOnになったか否かを判断する。制御部102は、ステップS13において、第3の環状スイッチSw3がOnになったと判断したとき、ステップS300へ処理を進める。一方、制御部102は、第3の環状スイッチSw3がOnになっていないと判断したとき、ステップS14へ処理を進める。
ステップS14において、制御部102は、押し込みスイッチPsが押し込まれてOnになったか否かを判断する。制御部102は、ステップS14において、押し込みスイッチPsがOnになったと判断したとき、ステップS400へ処理を進める。一方、制御部102は、押し込みスイッチPsがOnになっていないと判断したとき、図11に示す処理をステップS11から繰り返す。
ステップS100において、制御部102は、ワイパー速度調整処理を開始する。このワイパー速度調整処理の詳細については、後述する。制御部102は、ステップS100のワイパー速度調整処理を完了すると、図11のフローチャートに示す処理をステップS11から繰り返す。
ステップS200において、制御部102は、ワイパー操作処理を開始する。このワイパー操作処理の詳細については、後述する。制御部102は、ステップS200のワイパー操作処理を完了すると、図11に示す処理をステップS11から繰り返す。
ステップS300において、制御部102は、ライト操作処理を開始する。このライト操作処理の詳細については、後述する。制御部102は、ステップS300のライト操作処理を完了すると、図11に示す処理をステップS11から繰り返す。
ステップS400において、制御部102は、押し込みスイッチ処理を開始する。この押し込みスイッチ処理の詳細については、後述する。制御部102は、ステップS400の押し込みスイッチ処理を完了すると、図11に示す処理をステップS11から繰り返す。
次に、ステップS100における制御部102のワイパー速度調整処理について具体的に説明する。図12及び図13は、上述したステップS100における制御部102のワイパー速度調整処理の具体的な処理を示すフローチャートである。
ステップS101において、制御部102は、記憶部103に記憶されているフロントワイパー速度値Wv及びリアワイパー速度値Rvを取得する。これらの値は、制御部102がステップS101の処理をするときに選択されているそれぞれの動作速度を示す値である。
ステップS102において、制御部102は、上述したワイパー速度調整画面を表示部104の表示画面に表示させる。ステップS103において、制御部102は、ステップS101において取得したフロントワイパー速度値Wv及びリアワイパー速度値Rvに対応する動作モードを図3に示す記憶テーブルを参照して特定し、特定した動作モードに対応する動作モード画像をそれぞれ表示部104にハイライト表示させる指示をする。ステップS104において、制御部102は、ステップS104の処理をするときに選択されている操作対象に基づいて、選択可能な他の操作対象、すなわち、第1の環状スイッチSw1の現在の位置からスライド可能な位置に対応する操作対象を特定する。そして、制御部102は、現在選択されている操作対象に対応する動作モード画像列に対する、特定した操作対象に対応する動作モード画像列の表示位置の方向を示す上述したスライド方向画像を表示部104に表示させる指示をする。ステップS105において、制御部102は、ステップS105の処理をするときの第1の環状スイッチSw1のスライド位置に基づいて、現在選択されている操作対象に対応する動作モード画像列を表示部104にハイライト表示させる指示をする。
ステップS106において、制御部102は、第1の環状スイッチSw1が、何らかの動きをしたか、すなわち、いずれかの方向に回動させられることにより前方回動信号Fr1及び後方回動信号Rr1のいずれかが生成されたか、又は、いずれかの位置にスライドさせられたかを判断する。制御部102は、ステップS106において、第1の環状スイッチSw1が何らかの動きをしたと判断したとき、ステップS107へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS106において、第1の環状スイッチSw1が何らかの動きをしていないと判断したとき、ステップS120へ処理を進める。
ステップS107において、制御部102は、第1の環状スイッチSw1がスライド位置L1にあるか否かを判断する。制御部102は、ステップS107において、第1の環状スイッチSw1がスライド位置L1にあると判断したとき、ステップS108へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS107において、第1の環状スイッチSw1がスライド位置L1にないと判断したとき、ステップS121へ処理を進める。
ステップS108において、制御部102は、第1の環状スイッチSw1によって前方回動信号Fr1が生成されたか否か、すなわち、ステップS106における第1の環状スイッチSw1の動きが前方回動であるか否かを判断する。制御部102は、ステップS108において、前方回動信号Fr1が生成されたと判断したとき、すなわち、第1の環状スイッチSw1が前方に1度だけ回動させられたと判断したとき、ステップS109へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS108において、第1の環状スイッチSw1によって前方回動信号Fr1が生成されていないと判断したとき、すなわち、第1の環状スイッチSw1が前方に回動させられていないと判断したとき、ステップS112へ処理を進める。
ステップS109において、制御部102は、記憶部103に記憶されているリアワイパー速度値Rvを1だけインクリメントする。ステップS110において、制御部102は、ステップS109におけるインクリメント後のリアワイパー速度値Rvが6以上か否かを判断する。制御部102は、ステップS110において、リアワイパー速度値Rvが6以上であると判断したとき、ステップS111へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS110において、リアワイパー速度値Rvが6以上でないと判断したとき、ステップS116へ処理を進める。
ステップS111において、制御部102は、記憶部103に記憶されているリアワイパー速度値Rvを5に更新する。制御部102が、ステップS110〜S111の処理をすることにより、ステップS109におけるインクリメント後のリアワイパー速度値Rvが、記憶部103に記憶されている記憶テーブルにリアワイパー速度値として記載されている最大の値(図3に示す例では、“5”)を越えないようにすることができる。したがって、制御部102が、記憶テーブルに記載されていない値に対応する動作モードで操作対象(ここでは、リアワイパー速度)を動作させようとすることを防ぐことができる。
ステップS112において、制御部102は、第1の環状スイッチSw1によって後方回動信号Rr1が生成されたか否か、すなわち、ステップS106における第1の環状スイッチSw1の動きが後方回動であるか否かを判断する。制御部102は、ステップS112において、後方回動信号Rr1が生成されたと判断したとき、すなわち、第1の環状スイッチSw1が後方に1度だけ回動させられたと判断したとき、ステップS113へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS112において、第1の環状スイッチSw1によって後方回動信号Rr1が生成されていないと判断したとき、すなわち、第1の環状スイッチSw1が後方に回動させられていないと判断したとき、ステップS104へ処理を進める。
ステップS113において、制御部102は、記憶部103に記憶されているリアワイパー速度値Rvを1だけデクリメントする。ステップS114において、制御部102は、ステップS113の処理におけるデクリメント後のリアワイパー速度値Rvが1未満であるか否かを判断する。制御部102は、ステップS114において、リアワイパー速度値Rvが1未満であると判断したとき、ステップS115へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS114において、リアワイパー速度値Rvが1未満でないと判断したとき、ステップS116へ処理を進める。ステップS115において、制御部102は、記憶部103に記憶されているリアワイパー速度値Rvを1に更新する。制御部102が、ステップS114〜S115の処理をすることにより、ステップS113の処理におけるデクリメント後のリアワイパー速度値Rvが、上述した記憶テーブルにリアワイパー速度値として記載されている最小の値(図3に示す例では、1)を下回らないようにすることができる。したがって、制御部102が、記憶部103の記憶テーブルに記憶されていない値に対応する動作モードで操作対象(ここでは、リアワイパー速度)を動作させようとすることを防ぐことができる。
ステップS116において、制御部102は、記憶部103に記憶されているリアワイパー速度値Rvに対応するリアワイパーの動作速度を上述した記憶テーブルを参照して特定し、表示部104の表示画面に表示されているリアワイパー速度の動作モード画像の内、最も下方に表示されている動作モード画像から特定したリアワイパー速度に対応する動作モード画像までの全ての動作モード画像を表示部104にハイライト表示させる指示をする。ステップS117において、制御部102は、ステップS116の処理をする前にハイライト表示をしていたリアワイパーの動作速度の動作モード画像を表示部104に通常表示させる指示をする。
ステップS118において、制御部102は、第1の環状スイッチSw1が接触を検出しているか否かを判断する。制御部102は、ステップS118において、第1の環状スイッチSw1が接触を検出していると判断したとき、ステップS104へ処理を戻す。一方、制御部102は、ステップS118において、第1の環状スイッチSw1が接触を検出していないと判断したとき、ステップS119へ処理を進める。ステップS119において、制御部102は、記憶部103に記憶されているフロントワイパー速度値Wv及びリアワイパー速度値Rvに対応するフロントワイパーのAUTOモード時の動作速度及びリアワイパーのINTモード時の動作速度を上述した記憶テーブルを参照してそれぞれ特定する。そして、フロントワイパーがAUTOモードで動作中であるときは、フロントワイパーを特定した動作速度で動作させる指示をワイパー装置105にする。これに対して、フロントワイパーがAUTOモードで動作中でないときは、記憶部103に記憶されているフロントワイパー速度値Wvを記憶部103にそのまま保持させておく。また、リアワイパーがINTモードで動作中であるときは、リアワイパーを特定した動作速度で動作させる指示をワイパー装置105にする。これに対して、リアワイパーがINTモードで動作中でないときは、記憶部103に記憶されているリアワイパー速度値Rvを記憶部103にそのまま保持させておく。ステップS120において、制御部102は、表示部104の表示画面の表示を消去する指示を表示部104にする。
続いて、図13のフローチャートを参照しながら、制御部102のステップS121以降の処理について説明する。ステップS121において、制御部102は、ステップS108と同様の処理をする。そして、制御部102は、ステップS121において、第1の環状スイッチSw1が前方回動されたと判断したとき、ステップS122へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS121において、第1の環状スイッチSw1が前方回動されていないと判断したとき、ステップS125へ処理を進める。
ステップS122において、制御部102は、記憶部103に記憶されているフロントワイパー速度値Wvを1だけインクリメントする。ステップS123において、制御部102は、ステップS122におけるインクリメント後のフロントワイパー速度値Wvが6以上か否かを判断する。制御部102は、ステップS123において、フロントワイパー速度値Wvが6以上であると判断したとき、ステップS124へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS123において、フロントワイパー速度値Wvが6以上でないと判断したとき、ステップS129へ処理を進める。
ステップS124において、制御部102は、記憶部103に記憶されているフロントワイパー値Wvを5に更新する。この理由は、上述したステップS110〜S111の処理をする理由と同様である。ステップS125において、制御部102は、ステップS112と同様の処理をする。そして、制御部102は、ステップS125において、第1の環状スイッチSw1が後方回動されたと判断したとき、ステップS122へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS125において、第1の環状スイッチSw1が後方回動されていないと判断したとき、ステップS125へ処理を進める。
ステップS126において、制御部102は、記憶部103に記憶されているフロントワイパー値Wvを1だけデクリメントする。ステップS127において、制御部102は、ステップS126におけるデクリメント後のフロントワイパー速度値Wvが1未満であるか否かを判断する。制御部102は、ステップS127において、フロントワイパー速度値Wvが1未満であると判断したとき、ステップS128へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS127において、フロントワイパー速度値Wvが1未満でないと判断したとき、ステップS129へ処理を進める。ステップS128において、制御部102は、記憶部103に記憶されているフロントワイパー速度値Wvを1に更新する。制御部102が、ステップS127〜S128の処理をする理由は、上述したステップS114〜S115の処理をする理由と同様である。
ステップS129において、制御部102は、記憶部103に記憶されているフロントワイパー速度値Wvに対応するフロントワイパー速度を上述した記憶テーブルを参照して特定し、表示部104の表示画面に表示されているフロントワイパー速度の動作モード画像の内、最も下方に表示されている動作モード画像から特定したフロントワイパー速度に対応する動作モード画像までの全ての動作モード画像を表示部104にハイライト表示させる指示をする。ステップS130において、制御部102は、ステップS129の処理においてハイライト表示させた動作モード画像以外のワイパー速度に対応する動作モード画像を表示部104に通常表示させる指示をする。
次に、制御部102のワイパー操作処理について具体的に説明する。図14〜図16は、上述したステップS200におけるワイパー操作処理の具体的な処理を示すフローチャートである。
ステップS201において、制御部102は、記憶部103に記憶されているウォッシャーモード値Wa、ワイパーモード値Wi、リアワイパーモード値Rw、ワイパー速度値Wv及びリアワイパー速度値Rvを取得する。ステップS202において、制御部102は、上述したワイパー操作画面を表示部104に表示させる。また、本実施形態では、上述したようにワイパー操作画面と併せてワイパー速度画面もステップS202において表示部104の表示画面の操作画面表示領域に表示させるものとする。
ステップS203において、制御部102は、ステップS201において取得した値にそれぞれ対応する操作対象の動作モードを上述した記憶テーブルを参照して特定し、特定した動作モード値に対応する動作モード画像をそれぞれ表示部104にハイライト表示させる指示をする。ステップS204において、制御部102は、ステップS204をするときに選択されている操作対象、すなわち、第2の環状スイッチSw2のスライド位置に基づいて、ステップS104と同様の処理をして、上述したスライド方向画像を表示部104の表示画面上に表示させる指示をする。ステップS205において、制御部102は、ステップS205の処理をするときの第2の環状スイッチSw2のスライド位置に基づいて現在選択されている操作対象を特定し、特定した操作対象に対応する動作モード画像列を表示部104にハイライト表示させる指示をする。
ステップS206において、制御部102は、第2の環状スイッチSw2について、ステップS106と同様の判断をする。制御部102は、ステップS206において、第2の環状スイッチが何らかの動きをしたと判断したとき、ステップS207へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS206において、第2の環状スイッチSw2が何らかの動きをしていないと判断したとき、ステップS218へ処理を進める。
ステップS207において、制御部102は、第2の環状スイッチSw2がスライド位置L2にあるか否かを判断する。制御部102は、ステップS207において、第2の環状スイッチSw2がスライド位置L2にあると判断したとき、ステップS208へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS207において、第2の環状スイッチSw2がスライド位置L2にないと判断したとき、ステップS221へ処理を進める。
ステップS208において、制御部102は、第2の環状スイッチSw2によって前方回動信号Fr2が生成されたか否か、すなわち、ステップS206における第2の環状スイッチSw2の動きが前方回動であるか否かを判断する。制御部102は、ステップS208において、前方回動信号Fr2が生成されたと判断したとき、すなわち、第2の環状スイッチSw2が前方に1度だけ回動させられたと判断したとき、ステップS209へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS208において、第2の環状スイッチSw2によって前方回動信号Fr2が生成されていないと判断したとき、すなわち、第2の環状スイッチSw2が前方に回動させられていないと判断したとき、ステップS212へ処理を進める。
ステップS209において、制御部102は、記憶部103に記憶されているリアワイパーモード値Rwを1だけインクリメントする。ステップS210において、制御部102は、ステップS210におけるインクリメント後のリアワイパーモード値Rwが3以上か否かを判断する。制御部102は、ステップS210において、リアワイパーモード値Rwが3以上であると判断したとき、ステップ211へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS210において、リアワイパーモード値Rwが3以上でないと判断したとき、ステップS216へ処理を進める。
ステップS211において、制御部102は、記憶部103に記憶されているリアワイパーモード値Rwを2に更新する。制御部102が、ステップS210〜S211の処理をすることにより、ステップS209の処理におけるインクリメント後のリアワイパーモード値Rwが、上述した記憶テーブルにリアワイパーモード値として記憶されている最大の値を超えないようにすることができる。
ステップS212において、制御部102は、第2の環状スイッチSw2によって後方回動信号Rr2が生成されたか否か、すなわち、ステップS206における第2の環状スイッチSw2の動きが後方回動であるか否かを判断する。制御部102は、ステップS212において、後方回動信号Rr2が生成されたと判断したとき、すなわち、第2の環状スイッチSw2が後方に1度だけ回動させられたと判断したとき、ステップS213へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS212において、第2の環状スイッチSw2によって後方回動信号Rr2が生成されていないと判断したとき、すなわち、第2の環状スイッチSw2が後方に回動させられていないと判断したとき、ステップS218へ処理を進める。
ステップS213において、制御部102は、記憶部103に記憶されているリアワイパーモード値Rwを1だけデクリメントする。ステップS214において、制御部102は、ステップS213の処理におけるデクリメント後のリアワイパーモード値Rwが0未満であるか否かを判断する。制御部102は、ステップS214において、リアワイパーモード値Rwが0未満であると判断したとき、ステップS215へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS214において、リアワイパーモード値Rwが0未満でないと判断したとき、ステップS216へ処理を進める。ステップS215において、制御部102は、記憶部103に記憶されているリアワイパーモード値Rwを0に更新する。制御部102が、ステップS214〜S215の処理をすることにより、ステップS213の処理におけるデクリメント後のリアワイパーモード値Rwが上述した記憶テーブルにリアワイパーモード値として記憶されている最小の値を下回らないようにすることができる。
ステップS216において、制御部102は、記憶部103に記憶されているリアワイパーモード値Rwに対応するリアワイパーの動作モードを上述した記憶テーブルを参照して特定し、特定したリアワイパーの動作モードに対応する動作モード画像を表示部104にハイライト表示させる指示をする。ステップS217において、制御部102は、ステップS216の処理をする前にハイライト表示をさせていたリアワイパーの動作モードに対応する動作モード画像を表示部104に通常表示させる指示をする。
ステップS218において、制御部102は、第2の環状スイッチSw2が接触を検出しているか否かを判断する。制御部102は、ステップS218において、第2の環状スイッチSw2が接触を検出していると判断したとき、ステップS204へ処理を戻す。一方、制御部102は、ステップS218において、第2の環状スイッチSw2が接触を検出していないと判断したとき、ステップS219へ処理を進める。ステップS219において、制御部102は、第2の環状スイッチSw3によって生成されているワイパーモード値Wi及びリアワイパーモード値Rwに対応するフロントワイパー及びリアワイパーの動作モードを上述した記憶テーブルを参照してそれぞれ特定し、特定した動作モードでフロントワイパー及びリアワイパーをそれぞれ動作させる指示をワイパー装置105にする。このとき、フロントワイパーの動作モードが、AUTOモードであるときは、フロントワイパー速度値Wvに対応するフロントワイパー速度でフロントワイパーを動作させる指示をワイパー装置105にさらにする。また、リアワイパーの動作モードが、INTモードであるときは、リアワイパー速度値Rvに対応するリアワイパー速度でリアワイパーを動作させる指示をワイパー装置105にさらにする。ステップS220において、制御部102は、表示部104の表示画面の表示を消去する指示を表示部104にする。
続いて、図15を参照しながら、制御部102のステップS221以降の処理について説明する。ステップS221において、制御部102は、第2の環状スイッチSw2が、スライド位置R2にスライドさせられているか否かを判断する。制御部102は、ステップS221において、第2の環状スイッチSw2が、スライド位置R2にスライドさせられていると判断したとき、ステップS222へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS221において、第2の環状スイッチSw2が、スライド位置R2にスライドさせられていないと判断したとき、ステップS236へ処理を進める。
ステップS222において、制御部102は、ステップS208と同様の処理をする。そして、制御部102は、ステップS222において、第2の環状スイッチSw2が前方回動されたと判断したとき、ステップS223へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS222において、第2の環状スイッチSw2が前方回動されていないと判断したとき、ステップS229へ処理を進める。
ステップS223において、制御部102は、フロントウォッシャーのOnに対応する動作モード画像を表示部104にハイライト表示させる指示をする。また、制御部102は、ステップS223において、ウォッシャーのOffに対応する動作モード画像を表示部104に通常表示させる指示をする。ステップS224において、制御部102は、フロントウォッシャー信号Fsを生成する。尚、本実施形態では、制御部102によって生成されたフロントウォッシャー信号Fsを取得したワイパー装置105に含まれるウォッシャー機能は、フロントウォッシャー信号Fsが生成されている期間の全てにおいてフロントウォッシャーを作動させるものとする。
ステップS225において、制御部102は、前方回動信号Fr2が生成されているか否かを判断する。制御部102は、ステップS225において、前方回動信号Fr2が生成されていると判断したとき、ステップS224へ処理を戻す。一方、制御部102は、ステップS225において、前方回動信号Fr2が生成されていないと判断したとき、ステップS226へ処理を進める。
ステップS226において、制御部102は、フロントウォッシャー信号Fsの生成を中止する。ステップS227において、制御部102は、ウォッシャーのOffに対応する動作モード画像を表示部104にハイライト表示させる指示をする。ステップS228において、制御部102は、フロントウォッシャーのOnに対応する動作モード画像を表示部104に通常表示させる指示をする。制御部102が、ステップS222〜S228の処理をすることにより、第2の環状スイッチSw2がスライド位置R2において、前方に回動させられている間だけ、フロントウォッシャーが作動し、フロントウォッシャーのOnに対応する動作モード画像がハイライト表示される。
ステップS229において、制御部102は、ステップS212と同様の処理をする。そして、制御部102は、ステップS229において、第2の環状スイッチSw2が後方回動されたと判断したとき、ステップS230へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS229において、第2の環状スイッチSw2が後方回動されていないと判断したとき、ステップS204へ処理を戻す。
ステップS230において、制御部102は、リアウォッシャーOnに対応する動作モード画像を表示部104にハイライト表示させる指示をする。また、制御部102は、ステップS230において、ウォッシャーのOffに対応する動作モード画像を表示部104に通常表示させる指示をする。ステップS231において、制御部102は、リアウォッシャー信号Rsを生成する。尚、本実施形態では、制御部102によって生成されたリアウォッシャー信号Rsを取得したワイパー装置105に含まれるウォッシャー機能は、フロントウォッシャー信号Fsが生成されているときと同様に、リアウォッシャー信号Rsが生成されている期間の全てにおいてリアウォッシャーを作動させるものとする。
ステップS232において、制御部102は、後方回動信号Rr2が生成されているか否かを判断する。制御部102は、ステップS232において、後方回動信号Rr2が生成されていると判断したとき、ステップS231へ処理を戻す。一方、制御部102は、ステップS232において、後方回動信号Rr2が生成されていないと判断したとき、ステップS233へ処理を進める。
ステップS233において、制御部102は、リアウォッシャー信号Rsの生成を中止する。ステップS234において、制御部102は、ウォッシャーのOffに対応する動作モード画像を表示部104にハイライト表示させる指示をする。ステップS235において、制御部102は、リアウォッシャーのOnに対応する動作モード画像を表示部104に通常表示させる指示をする。制御部102が、ステップS229〜S235の処理をすることにより、第2の環状スイッチSw2がスライド位置R2において、後方に回動させられている間だけ、リアウォッシャーが作動し、リアウォッシャーのOnに対応する動作モード画像がハイライト表示される。
続いて、図16のフローチャートを参照しながら、制御部102のステップS236以降の処理について説明する。ステップS236において、制御部102は、ステップS208と同様の処理をする。そして、制御部102は、ステップS236において、第2の環状スイッチSw2が前方回動されたと判断したとき、ステップS237へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS236において、第2の環状スイッチSw2が前方回動されていないと判断したとき、ステップS240へ処理を進める。
ステップS237において、制御部102は、記憶部103に記憶されているフロントワイパーモード値Wvを1だけインクリメントする。ステップS238において、制御部102は、ステップS237におけるインクリメント後のフロントワイパーモード値Wiが4以上か否かを判断する。制御部102は、ステップS238において、フロントワイパーモード値Wiが4以上であると判断したとき、ステップS239へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS238において、フロントワイパーモード値Wiが4以上でないと判断したとき、ステップS244へ処理を進める。ステップS239において、制御部102は、記憶部103に記憶されているフロントワイパーモード値Wiを3に更新する。制御部102が、ステップS238〜S239の処理をする理由は、上述したステップS210〜S211の処理をする理由と同様である。
ステップS240において、制御部102は、ステップS212と同様の処理をする。そして、制御部102は、ステップS240において、第2の環状スイッチSw2が後方回動されたと判断したとき、ステップS241へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS240において、第2の環状スイッチSw2が後方回動されていないと判断したとき、ステップS204へ処理を戻す。
ステップS241において、制御部102は、記憶部103に記憶されているフロントワイパーモード値Wiを1だけデクリメントする。ステップS242において、制御部102は、ステップS241におけるデクリメント後のフロントワイパーモード値Wiが−1未満か否かを判断する。制御部102は、ステップS242において、フロントワイパーモード値Wiが−1未満であると判断したときステップS243へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS242において、フロントワイパーモード値Wiが−1未満でないと判断したとき、ステップS244へ処理を進める。
次に、制御部102のライト操作処理について具体的に説明する。図17及び図18は、上述したステップS300におけるライト操作処理の具体的な処理を示すフローチャートである。
ステップS301において、制御部102は、記憶部103に記憶されているライトモード値Ri及びフォグモード値Foを取得する。ステップS302において、制御部102は、上述したライト操作画面を表示部104の表示画面に表示させる。ステップS303において、制御部102は、ステップS301において取得したライトモード値Ri及びフォグモード値Foに対応する動作モードを上述した記憶テーブルを参照して特定し、特定した動作モードに対応する動作モード画像をそれぞれ表示部104にハイライト表示させる指示をする。ステップS304において、制御部102は、ステップS304の処理をするときの第3の環状スイッチSw3のスライド位置に基づいて、ステップS104と同様の処理をして、上述したスライド方向画像を表示部104に表示させる指示をする。ステップS305において、制御部102は、ステップS305の処理をするときの第3の環状スイッチSw3のスライド位置に基づいて、現在選択されている操作対象に対応する動作モード画像列を表示部104にハイライト表示させる指示をする。
ステップS306において、制御部102は、第3の環状スイッチSw3について、ステップS106と同様の判断をする。制御部102は、ステップS306において、第3の環状スイッチSw3が何らかの動きをしたと判断したとき、ステップS307へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS306において、第3の環状スイッチSw3が何らかの動きをしていないと判断したとき、ステップS320へ処理を進める。
ステップS307において、制御部102は、第3の環状スイッチSw3がスライド位置L3にあるか否かを判断する。制御部102は、ステップS307において、第3の環状スイッチSw3がスライド位置L3にあると判断したとき、ステップS308へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS307において、第3の環状スイッチSw3がスライド位置L3にないと判断したとき、ステップS323へ処理を進める。
ステップS308において、制御部102は、ライトモード値Riが2以上か否かを判断する。制御部102は、ステップS308において、ライトモード値Riが2以上であると判断したときステップS309へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS308において、ライトモード値Riが2以上でないと判断したとき、ステップS319へ処理を進める。
ステップS309において、制御部102は、第3の環状スイッチSw3によって前方回動信号Fr3が生成されたか否か、すなわち、ステップS306における第3の環状スイッチSw3の動きが前方回動であるか否かを判断する。制御部102は、ステップS309において、前方回動信号Fr3が生成されたと判断したとき、すなわち、第3の環状スイッチSw3が前方に1度だけ回動させられたと判断したとき、ステップS310へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS309において、第3の環状スイッチSw3によって前方回動信号Fr3が生成されていないと判断したとき、すなわち、第3の環状スイッチSw3が前方に回動させられていないと判断したとき、ステップS313へ処理を進める。
ステップS310において、制御部102は、記憶部103に記憶されているフォグモード値Foを1だけデクリメントする。ステップS311において、制御部102は、ステップS310におけるデクリメント後のフォグモード値Foが0未満か否かを判断する。制御部102は、ステップS311において、フォグモード値Foが0未満であると判断したときステップS312へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS311において、フォグモード値Foが0未満でないと判断したとき、ステップS317へ処理を進める。
ステップS312において、制御部102は、記憶部103に記憶されているフォグモード値Foをゼロに更新する。制御部102が、ステップS311〜ステップS312の処理をする理由は、フォグモード値Foについて、上述したステップS114〜ステップS115の処理をする理由と同様である。
ステップS313において、制御部102は、第3の環状スイッチSw3によって後方回動信号Rr3が生成されたか否か、すなわち、ステップS306における第1の環状スイッチSw1の動きが後方回動であるか否かを判断する。制御部102は、ステップS313において、後方回動信号Rr3が生成されたと判断したとき、すなわち、第3の環状スイッチSw3が後方に1度だけ回動させられたと判断したとき、ステップS314へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS313において、第3の環状スイッチSw3によって後方回動信号Rr3が生成されていないと判断したとき、すなわち、第3の環状スイッチSw3が後方に回動させられていないと判断したとき、ステップS304へ処理を戻す。
ステップS314において、制御部102は、記憶部103に記憶されているフォグモード値Foを1だけインクリメントする。ステップS315において、制御部102は、ステップS314の処理におけるインクリメント後のフォグモード値Foが3以上か否かを判断する。制御部102は、ステップS315において、フォグモード値Foが3以上であると判断したとき、ステップS316へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS315において、フォグモード値Foが3以上でないと判断したとき、ステップS317へ処理を進める。
ステップS316において、制御部102は、記憶部103に記憶されているフォグモード値Foを2に更新する。制御部102が、ステップS315〜ステップS316の処理をする理由は、フォグモード値Foについて、ステップS110〜ステップS111の処理をする理由と同様である
ステップS317において、制御部102は、記憶部103に記憶されているフォグモード値Foに対応するフォグランプの動作モードを上述した記憶テーブルを参照して特定し、特定したフォグランプの動作モードに対応する動作モード画像を表示部104にハイライト表示させる指示をする。ステップS318において、制御部102は、ステップS317の処理をする直前にハイライト表示をさせていたフォグランプの動作モード画像を表示部104に通常表示させる指示をする。
ステップS319において、制御部102は、フォグランプの使用不可を文字、又は、図柄の少なくともいずれか一方で示すフォグランプ使用不可画像を表示部104の表示画面に表示させる指示をする。
ステップS320において、制御部102は、第3の環状スイッチSw3について、ステップS118と同様の処理をする。そして、制御部102は、ステップS320において、第3の環状スイッチSw3が接触を検出していると判断したとき、ステップS304へ処理を戻す。一方、制御部102は、ステップS320において、第3の環状スイッチSw3が接触を検出していないと判断したとき、ステップS321へ処理を進める。
ステップS321において、制御部102は、記憶部103に記憶されているフォグモード値Fo及び第3の環状スイッチSw3によって生成されているライトモード値Riに対応する動作モードを上述した記憶テーブルを参照してそれぞれ特定し、特定した動作モードでフォグランプ及びライトをそれぞれ動作させる指示をライト装置106にする。ステップS322において、制御部102は、ステップS120と同様の処理をする。
続いて、図18のフローチャートを参照しながら、制御部102のステップS323以降の処理について説明する。ステップS323において、制御部102は、ステップS309と同様の処理をする。そして、制御部102は、ステップS323において、第3の環状スイッチSw3が前方回動されたと判断したとき、ステップS324へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS323において、第3の環状スイッチSw3が前方回動されていないと判断したとき、ステップS330へ処理を進める。
ステップS324において、制御部102は、記憶部103に記憶されているライトモード値Riを1だけインクリメントする。ステップS325において、制御部102は、ステップS324におけるインクリメント後のライトモード値Riが4以上か否かを判断する。制御部102は、ステップS325において、ライトモード値Riが4以上であると判断したとき、ステップS326へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS325において、ライトモード値Riが4以上でないと判断したとき、ステップS327へ処理を進める。ステップS326において、制御部102は、記憶部103に記憶されているライトモード値Riを3に更新する。制御部102が、ステップS325〜S326の処理をする理由は、ステップS110〜S111の処理をする理由と同様である。
ステップS327において、制御部102は、記憶部103に記憶されているライトモード値Riが2以上か否かを判断する。制御部102は、ステップS327において、ライトモード値Riが2以上であると判断したとき、ステップS328へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS327において、ライトモード値Riが2以上でないと判断したとき、ステップS334へ処理を進める。
ステップS328において、制御部102は、記憶部103に記憶されているライトモード値Riに対応するライトの動作モードを上述した記憶テーブルを参照して特定し、特定した動作モードに対応する動作モード画像を表示部104にハイライト表示させる指示をする。ステップS329において、制御部102は、ライトの動作モードに対応する動作モード画像について、ステップS318と同様の処理をする。
ステップS330において、制御部102は、ステップS313と同様の処理をする。そして、制御部102は、ステップS330において、第3の環状スイッチSw3が後方回動されたと判断したとき、ステップS331へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS330において、第3の環状スイッチSw3が後方回動されていないと判断したとき、ステップS304へ処理を戻す。
ステップS331において、制御部102は、記憶部103に記憶されているライトモード値Riを1だけデクリメントする。ステップS332において、制御部102は、ステップS333におけるデクリメント後のライトモード値Riが0未満か否かを判断する制御部102は、ライトモード値Riが0未満であると判断したとき、ステップS333へ処理を進める一方、制御部102は、ステップS331におけるデクリメント後のライトモード値Riが0未満でないと判断したとき、ステップS327へ処理を進める。
ステップS334において、制御部102は、記憶部103に記憶されているフォグモード値Foが1以上か否かを判断する。制御部102は、ステップS334において、フォグモード値Foが1以上であると判断したとき、ステップS335へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS334において、フォグモード値Foが1以上でないと判断したとき、ステップS328へ処理を進める。
ステップS335において、制御部102は、記憶部103に記憶されているフォグモード値Foを0に更新する。ステップS336において、制御部102は、フォグランプのOffの動作モードに対応する動作モード画像を表示部104にハイライト表示させる指示をする。ステップS337において、制御部102は、ステップS336の処理をする直前にハイライト表示されていたフォグランプの動作モード画像を表示部104に通常表示させる指示をする。
次に、ステップS400における制御部102の押し込みスイッチ処理について具体的に説明する。図19は、上述したステップS400における制御部102の押し込みスイッチ処理の具体的な処理を示すフローチャートである。本実施形態に係る制御部102は、押し込みスイッチPsがOnとなってから次にOffになるまでの時間T1が、予め定めた閾値σ1以下の時には、フロントワイパーを1度だけ往復動作させるワイパーMIST動作させる指示をワイパー装置105にさせる。一方、本実施形態に係る制御部102は、押し込みスイッチPsがOnとなってから、時間T1が閾値σ1を越えた後に次にOffになったときには、時間T1が閾値σ1を越えたときから次にOffにされるまでの全ての時間において、フロントウォッシャー及びフロントワイパーを動作させる指示をワイパー装置105にさせる。
本実施形態では、画面を見ながら各操作対象の動作モードを選択し、タッチセンサ(環状スイッチ)が接触を検出しなくなることで選択した動作モードでそれぞれの操作対象を動作させることができる。これに対して、制御部102が、図19に示すような処理をすることにより、使用者が、咄嗟にフロントガラスを払拭して視界を確保したくなったときなどに、予備の動作として、画面を見ながら動作モードを選択してタッチセンサの接触を解除することなく、即座にフロントワイパー及びフロントウォッシャーの少なくともいずれか一方を動作させることができる。図19のフローチャートは、この処理を制御部102に実行させるためのフローチャートである。
ステップS401において、制御部102は、押し込みスイッチPsが1度Onにされてから次にOffにされるまでの時間t1の測定を開始する。ステップS402において、制御部102は、時間T1が予め定められた閾値σ1以上か否かを判断する。制御部102は、ステップS402において、時間T1が閾値σ1以上であると判断したとき、ステップS403へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS402において、時間T1が閾値σ1以上でないと判断したとき、ステップS407へ処理を進める。
ステップS403において、制御部102は、フロントウォッシャー信号Fs及びフロントワイパー信号Wsの生成を開始する。ステップS404において、制御部102は、押し込みスイッチPsがOffになったか否かを判断する。制御部102は、ステップS404において、押し込みスイッチがOffになったと判断したとき、ステップS405へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS404において、押し込みスイッチPsがOffになっていないと判断したとき、ステップS403へ処理を戻す。尚、本実施形態においてワイパー装置105は、フロントワイパー信号Wsが生成されている期間の全てにおいてフロントワイパーを動作させるものとする。
ステップS405において、制御部102は、フロントウォッシャー信号Fs及びフロントワイパー信号Wsの生成を中止する。ステップS406において、制御部102は、時間T1をゼロにリセットする。
ステップS407において、制御部102は、押し込みスイッチPsがOffになったか否かを判断する。制御部102は、ステップS407において、押し込みスイッチPsがOffになったと判断したとき、ステップS408へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS407において、押し込みスイッチPsがOffになっていないと判断したとき、ステップS402へ処理を戻す。ステップS408において、制御部102は、ワイパーMIST信号Msを1度だけ生成する。
(第1の実施形態の第1の変形例)
上記第1の実施形態に係る発明では、使用者が第1の環状スイッチSw1〜第3の環状スイッチSw3のいずれかのスイッチ(タッチセンサ)に少しでも触れると必ず表示部104の表示画面が切り換わる。しかしながら、使用者が、走行中に行う操作には、方向指示器を動作させる方向指示操作などの画面の確認をするに足らない操作も含まれる。したがって、使用者がこのような操作をしたときにも画面が切り換わってしまうと、画面が不必要に切り換わることによってちらつきが発生してしまい、使用者に不快感を与えてしまう。図20に示すフローチャートは、図11のフローチャートに示す処理を変形し、使用者によって画面の確認をするに足らない操作がされ、第1の環状スイッチSw1〜第3の環状スイッチSw3のいずれかが接触を検出したときに不必要に画面を切り換えない処理を制御部102に実行させるためのフローチャートである。尚、第1の実施形態の第1の変形例に係る操作装置の構成は、上述した操作装置10の構成と同様であるため、説明を省略する。また、本変形例の図20のフローチャートについて、第1の実施形態における図11のフローチャートと同一の処理については同一の参照符号を付し説明を省略する。
ステップS51において、制御部102は、第1の環状スイッチSw1〜第3の環状スイッチSw3のいずれかのスイッチが接触を検出してOnになったか否かを判断する。制御部102は、ステップS51において、いずれかのスイッチがOnになったと判断したときステップS53へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS51において、いずれかのスイッチがOnになっていないと判断したとき、ステップS14へ処理を進める。
ステップS52において、制御部102は、第1の環状スイッチSw1〜第3の環状スイッチSw3のいずれかがOnになってから次にOffになるまでの時間T2の測定を開始する。ステップS53において、制御部102は、時間T2が予め定められた閾値σ2以上か否かを判断する。制御部102は、ステップS53において、時間T2が閾値σ2以上であると判断したとき、ステップS11へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS53において、時間T2が閾値σ2以上でないと判断したとき、ステップS54へ処理を進める。
ステップS54において、制御部102は、ステップS51において接触を検出したいずれかのスイッチが接触を検出しなくなったか否かを判断する。制御部102は、ステップS54において、ステップS51において接触を検出したいずれかのスイッチが接触を検出しなくなったと判断したとき、ステップS55へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS54において、ステップS51において接触を検出したいずれかのスイッチが接触を検出していると判断したとき、ステップS53へ処理を戻す。ステップS55において、制御部102は、時間T2をゼロにリセットする。
制御部102が、図20のフローチャートに示す処理をすることにより、使用者は、第1の環状スイッチSw1〜第3の環状スイッチSw3のいずれかのスイッチが予め定められた閾値σ2以上の時間だけ接触を検出しないと、表示部104の表示が切り換わらない。すなわち、制御部102が、図20のフローチャートに示す処理をすることにより、画面が不必要に切り換わることによってちらつきが発生してしまい、使用者に不快感を与えてしまうことを防ぐことができる。
(第1の実施形態の第2の変形例)
第1の実施形態に係る操作装置10では、ワイパー速度調整とワイパー操作とをそれぞれ異なるスイッチを用いて行っていた。これに対して、第1の実施形態の第2の変形例(以下、単に第2の変形例という)に係る操作装置10では、ワイパー速度調整とワイパー操作とを1つのスイッチを用いて行う。より具体的には、第1の実施形態に係る第1の環状スイッチSw1及び第2の環状スイッチSw2に代えて、これらのスイッチの両方の機能を有する、図21に示すような第4の環状スイッチSw4を用いてワイパー速度の調整と、ワイパーの操作とを行う。
図21に示す第4の環状スイッチSw4は、上述した第2の環状スイッチSw2と同様に、接触を検出したときにOnとなり、接触を検出していないときにOffとなるタッチセンサであるものとする。そして、第2の変形例では、第4の環状スイッチSw4が接触を検出すると、ワイパー・ワイパー速度操作画面が表示部104の表示画面に表示される。
第4の環状スイッチSw4は、他の環状スイッチと同様に図21に示すようにレバーRbを軸として回動可能に取り付けられている。また、第4の環状スイッチSw4は、第2の環状スイッチSw2と同様に、ニュートラル位置N4からスライド位置L4及びR4へそれぞれスライド可能に取り付けられている。
また、第4の環状スイッチSw4が、図21に示すそれぞれの位置へスライドさせられることにより選択される操作対象は、第1の実施形態における第2の環状スイッチSw2と同様である。また、第4の環状スイッチSw4は、第2の環状スイッチSw2と同様に図21に示すそれぞれの位置においてモーメンタリ式スイッチとして機能する。
第2の変形例における第4の環状スイッチSw4は、図21に示すニュートラル位置N4、スライド位置L4及びR4においてモーメンタリ式スイッチとして機能する。そして、第4の環状スイッチSw4は、ニュートラル位置N4、スライド位置L4又はR4において前方及び後方に回動させられたときは、第2の環状スイッチSw2と同様に前方回動信号Fr4及び後方回動信号Rr4をそれぞれ生成する。
次に、第2の変形例における、上述したワイパー・ワイパー速度操作画面について説明をする。図22は、第2の変形例において、第4の環状スイッチSw4が接触を検出したときに表示部104の表示画面に表示されるワイパー・ワイパー速度操作画面の一例を示す図である。第2の変形例におけるワイパー・ワイパー速度操作画面は、フロントワイパー及びリアワイパーのそれぞれの動作モードと、フロントワイパーのAUTOモード時、及び、リアワイパーの間欠モード(INTモード)時のそれぞれにおける動作速度とを、1つの第4の環状スイッチSw4を用いて操作できるように構成される。すなわち、第2の変形例におけるワイパー・ワイパー速度操作画面は、図7に示すワイパー操作画面に、ワイパーの動作モード画像であるAUTO1〜AUTO5までの動作モードに対応する動作モード画像と、リアワイパーの動作モード画像であるINT1〜INT5までの動作モードに対応する動作モード画像とが追加された画面となる。これにより、第2の変形例に係る操作装置10は、第4の環状スイッチSw4のみを用いてワイパーの動作モードの切り換え及びワイパーの速度調整の両方をすることができる。
次に、第2の変形例における記憶部103について説明をする。上述したとおり、ワイパーの動作モードとしてAUTO1〜AUTO5の動作モードと、リアワイパーの動作モードとしてINT1〜INT5までの動作モードとがそれぞれ追加されたため、記憶部103に記憶されている記憶テーブルも変更しなければならない。図23は、第2の変形例における記憶部103が記憶している記憶テーブルの構成を示す図である。第2の変形例のように、操作対象に動作モードを追加したときは、図23に示すように記憶テーブルに記載しておく動作モードと値との組を追加することによって、第1の実施形態と同様に操作部101によってワイパー装置105を操作をすることができる。
尚、上述したように、第1の実施形態に係る表示部104の表示画面に操作対象毎の動作モード画像が、それぞれ動作モード画像列として1列に配置されて表示され、それぞれの動作モード画像列に対応する操作対象を文字で示す操作対象画像が、表示部104の表示画面におけるそれぞれの動作モード画像列の上方に表示される点は、第2の変形例においても同様である。また、第1の実施形態において、現在選択されている操作対象の動作モード画像列がハイライト表示される点、それぞれの操作対象において現在選択されている動作モードに対応する動作モード画像がハイライト表示される点、環状スイッチのそれぞれのスライド位置と操作対象毎の動作モード画像列の表示部104の表示画面上における位置とが対応付けられている点、環状スイッチのそれぞれの回動方向と操作対象毎の動作モード画像の表示部104の表示画面上における選択方向とが対応付けられている点、スライド方向画像が表示される点、及び、必要に応じてスライド方向画像を連続させて表示させる点については、第2の変形例においても同様である。また、第2の変形例における第3の環状スイッチSw3は、第1の実施形態と同様の構成及び機能を有しているため説明を省略する。
次に、フローチャートを参照しながら、第2の変形例における制御部102の処理を説明する。図24は、第1の実施形態に係る制御部102の図11のフローチャートに示す処理を変形した第2の変形例における制御部102の処理を示すフローチャートである。尚、第2の変形例における制御部102の処理において、第1の実施形態と同一の処理については、同一の参照符号を付して説明を省略する。また、第3の環状スイッチSw3が接触を検出しときの処理、すなわち、ライト操作処理は第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
ステップS15において、制御部102は、第4の環状スイッチSw4が接触を検出してOnになったか否かを判断する。制御部102は、ステップS15において、第4の環状スイッチSw4がOnになったと判断したとき、ステップS500へ処理を進める。一方、制御部102は、ステップS15において、第4の環状スイッチSw4がOnになっていないと判断したとき、ステップS13へ処理を進める。
ステップS500において、制御部102は、ワイパー・ワイパー速度操作処理を開始する。このワイパー・ワイパー速度操作処理の詳細については、後述する。制御部102は、ステップS500のワイパー・ワイパー速度操作処理を完了すると、図24に示す処理をステップS15から繰り返す。
次に、ステップS500における制御部102のワイパー・ワイパー速度操作処理について説明する。制御部102のステップS500の処理は、基本的にステップS200と同様の処理である。ステップS500とステップS200との具体的な相違点は、第4の環状スイッチSw4によって生成される信号に基づいて行われる点、S500の処理をする際に参照する記憶テーブルが異なる点、フロントワイパーモード値Wi及びリアワイパーモード値Rwの上限値(ステップS210及びS242における比較値)及び下限値(ステップS214及びS247における比較値)がそれぞれ異なる点である。したがって、ステップS500の詳細な説明は省略する。
以上が、第1の実施形態の第2の変形例における制御部102の処理の説明である。第2の変形例によれば、ワイパーの動作モードの操作とワイパー速度の調整操作とを1つの環状スイッチによってすることができる。
尚、本発明では、図25に示すように、モーメンタリ式のターンスイッチTwを追加してもよい。図25は、一例として、上述した第2の変形例における操作部101の構成に、タンスイッチTwを追加した構成を示す図である。図25に示す例では、ターンスイッチTwを中心点bを中心として上方向に回動させることで右方向指示をすることができ、ターンスイッチTwを中心点bを中心として下方向に回動させることで左方向指示をすることができる。
また、上述した本発明の説明では、環状スイッチは全てのスライド位置において、モーメンタリ式スイッチとして機能するものとした。しかしながら、上述した環状スイッチを、それぞれのスライド位置へスライドさせられたときにダイヤル式スイッチの機能とモーメンタリ式スイッチの機能とを切り換えられるように構成してもよい。ダイヤル式スイッチとは、回転方向の絶対位置に応じてそれぞれ異なる信号を生成するスイッチのことである。このダイヤル式スイッチを用いることにより、回転方向の絶対位置に上述したそれぞれの動作モードを予め対応付ければ、モーメンタリ式スイッチを用いたときには同じ方向に複数回回動させなければならない動作モードを選択するときでも、1度の回動動作で使用者が希望する動作モードを直接選択することができる。より具体的には、例えば、選択可能な動作モードの数が多い操作対象(例えば、図22に示すフロントワイパー)を操作するときに、これらの動作モードをモーメンタリ式スイッチで選択しようとすると、モーメンタリ式スイッチの回動回数が増加してしまう。これに対して、選択可能な動作モードの数が多い操作対象を操作するときにダイヤル式スイッチを用いると、回動操作を1度するだけで、希望する動作モードを選択することができる。
また、上述した本発明の説明では、環状スイッチはレバーRbを軸として回動可能、且つ、スライド可能であるものとして説明をした。しかしながら、操作部101の環状スイッチを、回動及びスライドのいずれか一方のみの変動が可能なように構成し、このように構成された操作部101を用いても全ての操作対象が操作できるように、それぞれの操作画面における動作モード画像や動作モード画像列を配置してもよい。
また、上述した制御部102の全ての処理は、一例として示したものであり、上述した操作部を用いて、上述した表示部の表示画面の表示及び操作対象の操作を行うことができる処理であれば、どのような処理を用いてもよい。
また、上述した本発明の説明においては、環状スイッチには、操作できる車載装置毎の操作対象がそれぞれ予め対応付けられており、それぞれの環状スイッチをスライドさせることで、車載装置毎の操作対象を切り換えることができるものとして説明をした。しかしながら、環状スイッチには、使用者や設計者の要求に応じて、車載装置毎の操作対象ではなく、複数種類の車載装置の操作対象をそれぞれ1つの環状スイッチに予め対応付けてもよい。より具体的な一例としては、ワイパー装置に含まれるフロントワイパーとライト装置に含まれるフォグランプとを1つの環状スイッチに予め対応付けておき、当該環状スイッチをスライドされることにより、スライド後の位置に応じてこれらの操作対象(フロントワイパー、及び、フォグランプ)を選択できるようにしてもよい。これにより、1つの環状スイッチに対応付けることのできる操作対象の自由度を高めることができ、設計者がよりよいと考える操作環境、又は、使用者の好みの操作環境を提供することができる。
また、本発明において、表示部の表示画面上に表示される動作モード画像の表示位置を使用者がそれぞれ変更できるようにしてもよい。これにより、使用者の好みを反映した操作環境を提供することができる。ただし、表示部の表示画面上に表示される動作モード画像の表示位置を変更したとしても、上述した環状スイッチの回動方向と、動作モード画像の選択方向との対応付けは、変更しないことが好ましい。
また、上述した本発明の説明においては、本発明に係る操作装置を用いて、車載装置を操作するものとした。しかしながら、本発明に係る操作装置は、車載装置の操作をするための操作装置のみに限られるものではなく、本発明に係る操作装置を用いて操作することが好ましいと考えられるあらゆる装置を操作するための操作装置として用いられてもよい。
また、上述した本発明の説明においては、全ての環状スイッチがそれぞれスライドさせられたときに操作対象が選択され、回動されたときに選択されている操作対象の機能が選択されるものとした。しかしながら、本発明では、環状スイッチが回動されたときに操作対象が選択され、スライドさせられたときに選択されている操作対象の機能が選択されるものとしてもよい。このとき、表示部104の表示画面には、動作モード画像を表示画面の水平方向に1列に配置したものを動作モード画像列として表示する。そして、環状スイッチのスライド位置と操作対象毎の動作モード画像の表示位置とを対応させ、環状スイッチの回動方向と操作対象毎の動作モード画像列の表示位置とを対応付けて、表示部104の表示画面上に表示してもよい。