JP5529830B2 - ステアリングスイッチ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車載機器を操作するためのステアリングスイッチを有するステアリングスイッチ装置に関する。
ステアリングホイールに設けられたスイッチを用いて車載機器を操作する構成が開発されている(特許文献1、2)。特許文献1は、操作性の向上及びスペースの有効利用を目的とする(要約)。この目的を達成するため、特許文献1(図1)では、ステアリングホイール1における一対のスポーク部3に操作スイッチ5、6を設ける(要約)。各操作スイッチ5、6は、回転操作可能な回転ダイヤル7を有する。回転ダイヤル7は、回転に加え、回転軸方向への変位及び押圧が可能であり(図2、図6及び図8)、回転ダイヤル7にこれらの動きをさせることにより車載機器を操作する(要約、図6及び図8)。
特許文献2は、安全性の高い車両用入力装置の提供を課題とする(要約)。この課題を解決するため、特許文献2(図1)の車両用入力装置は、複数のモードから1つのモードを選択する選択スイッチ13と、当該モード毎に異なる機能が割り当てられる機能スイッチ14〜17とを備える(要約)。車両用入力装置は、車両の走行を制御する所定の装置が作動している走行制御状態においては、当該所定の装置を操作するための機能が各機能スイッチ14〜17に割り当てられる走行制御モードに設定する(要約)。さらに、選択スイッチ13を用いたモード選択操作を無効とする(要約)。なお、機能スイッチ14は、回転可能なサムホイールスイッチ(回転スイッチ)であり、機能スイッチ15は、上下左右の4方向を入力可能な4Wayスイッチであり、機能スイッチ16、17は、押下可能なプッシュスイッチである([0024])。
特開平10−334771号公報 特開2008−068673号公報
上記のような特許文献1、2では、操作性及び利便性の点で改善の余地がある。例えば、特許文献1、2では、回転式スイッチ(特許文献1の回転ダイヤル7及び特許文献2の機能スイッチ14)が用いられる。これらの回転式スイッチは、円周面がステアリングホイールから突出するように配置されている。このような回転式スイッチを用いる場合、種々の問題が生じるおそれがある。
例えば、図30に示すように、回転式スイッチ4をステアリングホイール2から大きく突出させると、ユーザの指6が接触可能な領域(以下「接触可能領域R1」という。)が大きくなる。このため、ユーザの指6により回転式スイッチ4を1回操作したときの回転角度(以下「回転可能角度θc1」という。)は大きくなる。しかし、ステアリングホイール2からの突出量が大きくなると、回転式スイッチ4を操作する意図がないにもかかわらず、回転式スイッチ4に触れる可能性が高くなる。このため、誤操作を生じるおそれが高くなる。
反対に、図31に示すように、ステアリングホイール2からの突出量を小さくすると、意図しない回転式スイッチ4の操作は生じ難くなる。しかし、ユーザの指6が接触可能な領域(以下「接触可能領域R2」という。)が小さくなり、ユーザの指6により回転式スイッチ4を1回操作したときの回転角度(以下「回転可能角度θc2」という。)が小さくなる。このため、図30の構成と比較して、回転式スイッチ4を操作する回数(回転式スイッチ4を一方向に所定量回転させるための指6の往復回数)が多くなり、操作性が低下してしまう。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、操作性及び利便性の少なくとも一方を向上することが可能なステアリングスイッチ装置を提供することを目的とする。
この発明に係るステアリングスイッチ装置は、車両のステアリングハンドルに配置され、前記車両の乗員が操作することにより車載機器の機能又は処理を実行可能とするステアリングスイッチを有するものであって、前記ステアリングスイッチは、前記ステアリングハンドルの一面において、前記乗員の操作により前記一面に沿って回転可能に配置された回転部と、前記回転部に配置され前記乗員が押下げして離すことで前記車載機器の機能又は処理を実行可能とする押下げ部と、前記回転部の回転角度を検出する回転角度検出手段と、前記押下げ部が押し下げられつつ前記回転部が回転する状態である押下げ回転状態を判定する押下げ回転判定手段とを備え、前記押下げ回転判定手段が前記押下げ回転状態と判定したときについて割り当てられる前記車載機器の機能又は処理と、前記押下げ回転状態が判定されずに前記押下げ部が押下げされたときについて割り当てられる前記車載機器の機能又は処理とが異なることを特徴とする。
この発明によれば、乗員(運転者)の操作により回転可能な回転部は、ステアリングハンドルの一面に沿って回転する。例えば、乗員側に面するように回転部を配置した場合、回転部は、乗員から見て時計回り又は反時計回りに回転可能となる。このため、回転部は、ステアリングハンドルからの突出量を少なくすることが可能となるため、ステアリングハンドルからの突出量が大きいことに起因する誤操作を抑制することができる。加えて、乗員が指で1回操作したときの回転部の回転可能角度を大きくすることが可能となる。従って、操作性が向上すると共に、乗員の視線移動を少なくすることが可能となる。
また、押下げ回転状態に伴って割り当てられる車載機器の機能又は処理は、押下げ部を押し下げながら回転させることを条件とするため、当該機能又は処理についての誤操作(誤った操作に伴う実行)を抑制することが可能となる。
さらに、この発明によれば、押下げ回転判定手段が押下げ回転状態と判定したときについて割り当てられる車載機器の機能又は処理と、押下げ回転状態が判定されずに押下げ部が押下げされたときについて割り当てられる車載機器の機能又は処理とが異なる。このため、回転部の回転を用いない構成(押下げ部の押下げのみを判定する構成)と比べ、実行可能な車載機器の機能又は処理を増加させることが可能となる。
前記回転角度検出手段が前記回転部の回転を検出した場合、前記押下げ部が押下げされて離される操作には、それまでと異なる前記機能又は処理が割り当てる割当て切替え処理を行ってもよい。これにより、回転部を回転させた場合、押下げ部の押下げ操作により別の機能又は処理を実行可能となるため、実行可能な車載機器の機能又は処理を増加させることが可能となる。
前記回転部は、円形状とし、前記押下げ部は、環状に等間隔で並んで前記回転部の縁に沿って複数設けられ、前記回転角度検出手段は、2πラジアン又は360°を該押下げ部が設けられた数で割った分解能で角度を検出してもよい。これにより、乗員は、円形状の回転部に沿って配置された複数の押下げ部の1つを押し下げながら回転させることでステアリングスイッチの操作が可能となる。このため、ステアリングスイッチを1本の指で押下げ回転することが容易となり、ステアリングスイッチの操作性が向上する。
前記割当て切替え処理は、前記押下げ部の押下げを伴わずに前記回転部が回転された場合に行い、前記押下げ回転判定手段が前記押下げ回転状態と判定したとき、前記割当て切替え処理を禁止してもよい。これにより、押下げ回転状態でないときのみ割当て切替え処理を行うため、車載機器の機能又は処理の切替えと、押下げ回転操作に伴う機能又は処理の使い分けをすることが可能となる。このため、押下げ回転操作中の誤動作を防止することが可能となる。
前記ステアリングスイッチ装置は、前記乗員の視線方向又は顔向きに基づいて前記乗員の注視方向を検出する注視方向検出手段と、前記車両の車幅方向及び該車幅方向と交差する上下方向にそれぞれ複数配置されている複数の前記車載機器が前記車幅方向において所定領域ごとに区切られた複数の車載機器群の中から、前記注視方向検出手段により検出された前記注視方向に基づいて、いずれかの車載機器群を特定する車載機器特定手段とを備え、前記押下げ部は、前記回転部に少なくとも2つ設けられ、前記複数の車載機器について前記上下方向における前記車載機器の選択を行う上下方向選択手段を構成し、前記車載機器特定手段は、前記注視方向検出手段により検出された前記注視方向に基づいて前記車載機器群を特定すると共に、該車載機器群が特定された状態で前記上下方向選択手段により選択された上下方向に基づいて前記特定された車載機器群のうちいずれかの車載機器を特定してもよい。
これにより、注視方向に応じて車載機器群を選択するときにおいて、1つのステアリングスイッチにより複数の機能又は処理を実行することが可能になるために操作性が向上する。加えて、視線方向又は顔向きは、車幅方向の特定に用いられ、上下方向の特定は、上下方向選択手段としての押下げ部で行うため、視線方向又は顔向きの変化を少なくすることが可能となる。
この発明によれば、乗員(運転者)の操作により回転可能な回転部は、ステアリングハンドルの一面に沿って回転する。例えば、乗員側に面するように回転部を配置した場合、回転部は、乗員から見て時計回り又は反時計回りに回転可能となる。このため、回転部は、ステアリングハンドルからの突出量を少なくすることが可能となるため、ステアリングハンドルからの突出量が大きいことに起因する誤操作を抑制することができる。加えて、乗員が指で1回操作したときの回転部の回転可能角度を大きくすることが可能となる。従って、操作性が向上すると共に、乗員の視線移動を少なくすることが可能となる。
また、押下げ回転状態に伴って割り当てられる車載機器の機能又は処理は、押下げ部を押し下げながら回転させることを条件とするため、当該機能又は処理についての誤操作(誤った操作に伴う実行)を抑制することが可能となる。
さらに、この発明によれば、押下げ回転判定手段が押下げ回転状態と判定したときについて割り当てられる車載機器の機能又は処理と、押下げ回転状態が判定されずに押下げ部が押下げされたときについて割り当てられる車載機器の機能又は処理とが異なる。このため、回転部の回転を用いない構成(押下げ部の押下げのみを判定する構成)と比べ、実行可能な車載機器の機能又は処理を増加させることが可能となる。
この発明の第1実施形態に係るステアリングスイッチ装置としての車載機器操作装置を搭載した車両の全体ブロック図である。 前記車両のフロントウィンドウ周辺の外観図である。 第1実施形態における前記車両のステアリングホイールの外観正面図である。 第1実施形態におけるステアリングスイッチの内部構成の一部を示す図である。 前記ステアリングスイッチを操作する様子の一例を示す図である。 前記ステアリングスイッチにおける発光ダイオード(LED)の動作を示す図である。 前記車両のドアミラーの外観斜視図である。 前記フロントウィンドウ周辺を5つの領域に区切った状態を示す図である。 オーディオ装置の音量を変える場合の運転者の第1動作例を示す図である。 オーディオ装置の音量を変える場合の運転者の第2動作例を示す図である。 オーディオ装置の音量を変える場合の運転者の第3動作例を示す図である。 オーディオ装置の音量を変える場合の運転者の第4動作例を示す図である。 ヘッドアップディスプレイ(HUD)を表示し、車速や燃費を確認する場合の運転者の第1動作例を示す図である。 前記HUDを表示し、車速や燃費を確認する場合の運転者の第2動作例を示す図である。 前記HUDを表示し、車速や燃費を確認する場合の運転者の第3動作例を示す図である。 助手席側ウィンドウを開閉する場合の運転者の第1動作例を示す図である。 助手席側ウィンドウを開閉する場合の運転者の第2動作例を示す図である。 助手席側ウィンドウを開閉する場合の運転者の第3動作例を示す図である。 第1実施形態における各機能のボタン割当一覧を表示する図である。 第1実施形態において各車載機器を選択又は操作するフローチャートである。 第1実施形態において操作対象機器を操作する際のフローチャートである。 この発明の第2実施形態に係るステアリングスイッチ装置としての車載機器操作装置を搭載した車両の全体ブロック図である。 第2実施形態における前記車両のステアリングホイールの外観正面図である。 第2実施形態において、制御モードの切替えに伴うステアリングスイッチの発光色及び方向指示ボタンの位置の変化を説明する図である。 第2実施形態における各機能のボタン割当一覧を表示する第1図である。 第2実施形態における各機能のボタン割当一覧を表示する第2図である。 第2実施形態において操作対象機器を操作する際のフローチャートである。 図8の第1変形例として、フロントウィンドウ周辺を3つの領域に区切った状態を示す図である。 図8の第2変形例として、フロントウィンドウ周辺を8つの領域に区切った状態を示す図である。 従来技術の問題点を説明する第1参考図である。 従来技術の問題点を説明する第2参考図である。
A.第1実施形態
1.全体的な構成の説明
[1−1.全体構成]
図1は、この発明の第1実施形態に係るステアリングスイッチ装置としての車載機器操作装置12(以下「操作装置12」ともいう。)を搭載した車両10の全体ブロック図である。図2は、車両10のフロントウィンドウ14周辺の外観図である。図1及び図2に示すように、操作装置12は、乗員カメラ16と、ステアリングホイール18に設けられたステアリングスイッチ20と、複数の車載機器22と、複数のパイロットランプ24a〜24d(以下「パイロットランプ24」と総称する。)と、電子制御装置26(以下「ECU26」という。)とを有する。図2からもわかるように、本実施形態の車両10は、いわゆる右ハンドル車である。代わりに、左ハンドル車であっても同様の構成を採用することができる。
[1−2.乗員カメラ16]
図2に示すように、乗員カメラ16は、図示しないステアリングコラムにおいて運転者の正面に設置され、運転者の顔(頭部)の画像(以下「顔画像」又は「頭部画像」という。)を取得する。乗員カメラ16の位置は、これに限らず、例えば、バックミラー28(図2)の周辺又はインストルメントパネル29のいずれかの場所に配置してもよい。また、乗員カメラ16は、単一の方向から撮像するものに限らず、複数の方向から撮像するもの(いわゆるステレオカメラ)であってもよい。さらに、乗員カメラ16は、例えば、カラーカメラ、モノクロカメラ又は近赤外線カメラのいずれであってもよい。
[1−3.ステアリングホイール18及びステアリングスイッチ20]
図3は、ステアリングホイール18の外観正面図である。図4は、ステアリングスイッチ20の内部構成の一部を示す図である。運転者は、ステアリングスイッチ20を用いて操作対象となる車載機器22(以下「操作対象機器」という。)の特定及び特定した車載機器22の操作入力を行うことができる。
図3に示すように、ステアリングホイール18は、中央のハブ部90と、周囲のリム部92と、ハブ部90及びリム部92を連結するスポーク部94とを有する。ステアリングスイッチ20は、図3中、左側のスポーク部94に配置されている。
図1〜図4に示すように、ステアリングスイッチ20は、中央ボタン30、環状ボタン32、複数の発光ダイオード34(以下「LED34」という。)及び回転角センサ36を有する。環状ボタン32は、その中心(中央ボタン30の位置)を軸として図3中、矢印R1の方向に回転可能である。
図4に示すように、LED34は、環状ボタン32の円周に沿って等間隔に設けられている。回転角センサ36は、環状ボタン32の円周に沿って等間隔に設けられた複数の感圧センサ(図示せず)を組み合わせたものであり、環状ボタン32の回転角θ1を検出してECU26に出力する。感圧センサに加えて或いは感圧センサに代えて、例えば、図3中、上下左右4箇所の接点スイッチ及びロータリエンコーダを組み合わせて用いてもよい。第1実施形態の回転角センサ36は、少なくともLED34の間隔と等しい分解能を有する。すなわち、第1実施形態のLED34の数は12であるため(図4参照)、回転角センサ36は少なくとも30°(=360°/12個)の分解能を有する。なお、LED34の位置又は回転角センサ36の分解能に合わせて、環状ボタン32にクリック感を発生させてもよい。
図5は、ステアリングスイッチ20を操作する様子の一例を示す図である。図6は、図5に対応するLED34の動作を示す図である。図5に示すように、ユーザの左手の親指102により環状ボタン32を押しながら、環状ボタン32を上側から右側に回転させると、回転角センサ36は、環状ボタン32における押下げ位置が上側から右側に移動したこと、すなわち、環状ボタン32が上側から右側に回転したことを検出する。そして、ECU26は、図6に示すように、点灯するLED34を、ユーザの親指102の動き(押下げ位置)に応じて切り替える。換言すると、図5において、点灯位置L1は、環状ボタン32の上側から右側に移動する。
なお、図2におけるステアリングスイッチ20は、拡大して表示されている。ステアリングスイッチ20の操作方法については、後述する。
[1−4.複数の車載機器22]
第1実施形態において、複数の車載機器22(図1)には、ナビゲーション装置40と、オーディオ装置42と、エアコンディショナ44と、ヘッドアップディスプレイ46(以下「HUD46」という。)と、ハザードランプ48と、運転者用のシート50と、ドアミラー52と、後方ライト54と、運転席側ウィンドウ56と、助手席側ウィンドウ58とが含まれる。
図7に示すように、後方ライト54はドアミラー52下部にある発光ダイオード(LED)で車両10の側面後方を照らすものである。
[1−5.パイロットランプ24a〜24d]
本実施形態では、4つのパイロットランプ24a〜24dが設けられている。すなわち、図2に示すように、中央に設けられたパイロットランプ24aと、正面に設けられたパイロットランプ24bと、右側に設けられたパイロットランプ24cと、左側に設けられたパイロットランプ24dとが含まれる。パイロットランプ24a〜24dは、後述する複数の車載機器群A〜D(又は「グループA〜D」ともいう。)のいずれが選択されているかを示す。
[1−6.ECU26]
ECU26は、車載機器操作装置12(本実施形態では、特に、各車載機器22)を制御するものであり、図1に示すように、入出力装置60、演算装置62及び記憶装置64を備える。演算装置62は、注視方向検出機能70と、車載機器群特定機能72と、個別車載機器特定機能74と、車載機器制御機能76とを備える。
本実施形態では、これらの機能70、72、74、76を用いることにより、各車載機器22を簡易に制御することができる。すなわち、運転者は、操作対象とする車載機器22(以下「操作対象機器」という。)が存在する車幅方向に顔を向けると共に、ステアリングスイッチ20を操作することにより、操作対象機器を制御することが可能である。なお、後述するように、その他の方法により操作対象機器を特定及び制御することもできる。
注視方向検出機能70は、運転者(乗員)の顔向きに基づいて、運転者の注視方向を検出する機能である。これに加えて、視線方向(眼球向き)を用いてもよい。車載機器群特定機能72は、注視方向検出機能70が検出した注視方向に存在する車載機器群(グループA〜D)を特定する機能である。個別車載機器特定機能74は、車載機器群特定機能72に特定された車載機器群に含まれる複数の車載機器22の中から運転者の操作に応じて操作対象機器を特定する機能である。車載機器制御機能76は、個別車載機器特定機能74により特定された操作対象機器を、運転者の操作入力に応じて制御する機能である。
2.第1本実施形態の制御の概要
上記のように、第1実施形態では、運転者は、操作対象機器が存在する車幅方向に顔を向けると共に、ステアリングスイッチ20を操作することにより、操作対象機器を制御することが可能である。
当該制御を実現するため、本実施形態では、まず乗員カメラ16が撮像した運転者の顔画像に基づいて顔向きを検出し、これらに基づいて車幅方向における注視方向を判定する。その後、ステアリングスイッチ20の操作に基づいて高さ方向(上下方向)を特定する。これにより、操作対象機器を特定する。
第1実施形態において、車幅方向における注視方向としては、図8に示す5つの方向を設定している。すなわち、フロントウィンドウ14周辺を5つの領域A1〜A5に区切っている。より具体的には、中央方向の領域A1、正面方向の領域A2、右方向の領域A3、左方向の領域A4及びその他の方向の領域A5である。これらの各方向(グループA〜D)に対し、各車載機器22が割り当てられる。
中央方向の領域A1には、ナビゲーション装置40、オーディオ装置42及びエアコンディショナ44(グループA)が割り当てられている。なお、図8等において、「ナビ」は「ナビゲーション装置」を意味し、「オーディオ」は「オーディオ装置」を意味し、「エアコン」は「エアコンディショナ」を意味する。
正面方向の領域A2には、HUD46、ハザードランプ48及びシート50(グループB)が割り当てられている。なお、図8等において、「ハザード」は「ハザードランプ」を意味する。右方向の領域A3には、ドアミラー52、後方ライト54及び運転席側ウィンドウ56(グループC)が割り当てられ、左方向の領域A4には、ドアミラー52、後方ライト54及び助手席側ウィンドウ58(グループD)が割り当てられている。その他の方向の領域A5には何らの車載機器22も割り当てられていない。なお、本実施形態では、左右のドアミラー52は同時に展開及び格納させる。また、左右の後方ライト54は同時に操作する。
ECU26(注視方向検出機能70)は、乗員カメラ16からの顔画像に基づき、顔向きを検出し、これらを用いて運転者の注視方向を判定する。そして、ECU26(車載機器群特定機能72)は、判定した注視方向に基づいて車載機器群(グループA〜D)を特定する。次いで、ステアリングスイッチ20のうち押し下げられたボタン(中央ボタン30又は環状ボタン32のいずれか)及び押し下げられたボタンが環状ボタン32である場合、その押下げ位置に応じて、操作対象機器を特定する。その後、ステアリングスイッチ20の操作に応じて操作対象機器を操作する。
3.第1本実施形態における操作対象機器の選択方法と動作例
[3−1.オーディオ装置42の音量を変える場合]
図9〜図12は、オーディオ装置42の音量を変える場合の運転者100の第1〜第4動作例を示す。まず、図9に示すように、運転者100は、5つの領域A1〜A5のうち、オーディオ装置42のある領域A1(中央方向)に顔を向ける。これにより、ECU26は、後述する注視方向判定技術を用いて車載機器群(グループA)を特定する。なお、図9中の矢印Xは、運転者100の注視方向を示している(その他の図においても同様である。)。なお、ここにいう注視方向Xは、基本的に、顔向きに基づくものであり、必要に応じて視線方向(眼球の向き)で補正することもできる。
図10において、運転者100は、各車載機器22の位置関係(上から、ナビゲーション装置40、オーディオ装置42及びエアコンディショナ44)に対応した位置にあるステアリングスイッチ20を押し下げ、操作対象機器を決定する。すなわち、ステアリングスイッチ20のうちオーディオ装置42に対応するのは中央ボタン30なので、運転者100は、中央ボタン30を押し下げる。これにより、グループAが選択され、中央のパイロットランプ24aが点灯する。
図11において、運転者100は、ステアリングスイッチ20を操作することで、オーディオ装置42の音量を調整する。すなわち、図12に示すように、環状ボタン32の上側を押し下げた後、押下げ状態を保ったまま、環状ボタン32を時計回りに回転させると、回転角θに応じて音量レベルが増加し、環状ボタン32を反時計回りに回転させると回転角θに応じて音量レベルが減少する。この際、運転者100は、対象領域(グループAに対応する中央方向の領域A1)や車載機器22(ここでは、オーディオ装置42)を見る必要はなく、前方を見ながらでも操作対象機器(オーディオ装置42)の操作が可能である。操作対象機器の操作を終了するには、中央ボタン30を押し下げる。
[3−2.HUD46を表示し、車速や燃費を確認する場合]
図13〜図15は、HUD46を表示し、車速や燃費を確認する場合の運転者100の第1〜第3動作例を示す。まず、図13に示すように、運転者100は、5つの領域A1〜A5のうち、HUD46のある領域A2(正面方向)に顔を向ける。これにより、ECU26は、注視方向判定技術を用いて車載機器群B(グループB)を特定する。
図14において、運転者100は、各車載機器22の位置関係(上から、HUD46、ハザードランプ48及びシート50)に対応した位置にあるステアリングスイッチ20を押し下げ、操作対象機器を決定する。すなわち、ステアリングスイッチ20のうちHUD46に対応するのは環状ボタン32の上側なので、運転者100は、環状ボタン32の上側を押し下げる。これにより、正面のパイロットランプ24bが点灯する。
図15において、運転者100は、ステアリングスイッチ20を操作することで、HUD46の表示を切り替える。すなわち、環状ボタン32の上側を押し下げた後、押下げ状態を保ったまま、環状ボタン32を時計回りに回転させると、回転角θに応じて、HUD46の表示が、車速110→走行距離112→燃費114→車速110の順に切り替わる。反対に、環状ボタン32の上側を押し下げた後、押下げ状態を保ったまま、環状ボタン32を反時計回りに回転させると、HUD46の表示が、車速110→燃費114→走行距離112→車速110の順に切り替わる。車速110、走行距離112及び燃費114以外の表示(例えば、ガソリン量、バッテリの残容量又は走行可能距離)を行ってもよい。この際、運転者100は、対象領域(グループBに対応する正面方向の領域A2)や車載機器22(ここでは、HUD46)を見る必要はなく、前方を見ながらでもHUD46の操作が可能である。操作対象機器の操作を終了するには、中央ボタン30を押し下げる。これにより、HUD46が消灯する。
[3−3.助手席側ウィンドウ58を開閉する場合]
図16〜図18は、助手席側ウィンドウ58を開閉する場合の運転者100の第1〜第3動作例を示す。まず、図16に示すように、運転者100は、5つの領域A1〜A5のうち、助手席側ウィンドウ58のある領域A4(左方向)に顔を向ける。これにより、注視方向判定技術を用いて車載機器群D(グループD)を特定する。
図17において、運転者100は、各車載機器22の位置関係(上から、ドアミラー52、後方ライト54及び助手席側ウィンドウ58)に対応した位置にあるステアリングスイッチ20を押し下げ、操作対象機器を決定する。すなわち、ステアリングスイッチ20のうち助手席側ウィンドウ58に対応するのは環状ボタン32の上側及び下側なので、運転者100は、環状ボタン32の上側又は下側を押し下げる。これにより、左側のパイロットランプ24dが点灯する。
なお、ドアミラー52及び後方ライト54の位置関係は上下に存在するが、助手席側ウィンドウ58については基準位置をどこに置くかにより、ドアミラー52及び後方ライト54との上下関係が逆転する。ここでは、助手席側ウィンドウ58の図示しない駆動部の位置を基準としたが、別の場所を基準位置とすることもできる。これに伴い、ドアミラー52、後方ライト54及び助手席側ウィンドウ58と各ボタン30、32の押下げ位置の対応関係は変更してもよい。但し、通常、ドアミラー52の展開及び格納が略水平方向に行われるのに対し、助手席側ウィンドウ58の開閉が略垂直方向に行われるため、それぞれの可動方向を考慮すると、ドアミラー52に環状ボタン32の左右を割り当て、助手席側ウィンドウ58に環状ボタン32の上下を割り当てる方が直感的な操作を行い易い。
図18において、運転者100は、ステアリングスイッチ20を操作することで、助手席側ウィンドウ58を開閉する。すなわち、環状ボタン32の上側を押し下げた後、押下げ状態を保ったまま、環状ボタン32を反時計回りに回転させると、助手席側ウィンドウ58が開き、環状ボタン32を時計回りに回転させると助手席側ウィンドウ58が閉じる。この際、運転者100は、車載機器22(ここでは、助手席側ウィンドウ58)を見る必要はなく、前方を見ながらでも操作対象機器(助手席側ウィンドウ58)の操作が可能である。操作対象機器の操作を終了するには、中央ボタン30を押し下げる。
4.車載機器22の選択方法と動作方法のまとめ
図19は、第1実施形態における各機能のボタン割当一覧を表示する。運転者100は、図19に沿った操作をすることにより、操作対象機器を簡易に操作することができる。なお、図19に示すように、環状ボタン32の押下げ方向によっては、操作対象機器の機能及び処理を割り当てない場合(例えば、HUD46を操作対象機器とするとき、環状ボタン32の左側を押し下げる場合)もある。
5.具体的なフローチャート
[5−1.全体フロー]
図20は、各車載機器22を選択又は操作するフローチャートである。ステップS1において、ECU26は、乗員カメラ16が取得した運転者100の顔画像に基づいて運転者100の注視方向Xを検知する。ステップS2において、ECU26は、ステアリングスイッチ20のボタン(中央ボタン30又は環状ボタン32)が押し下げられたか否か及び環状ボタン32が押し下げられている場合、注視方向Xに応じて車載機器22が割り当てられている位置(図10、図14、図17及び図19参照)が押し下げられているか否かを判定する。いずれのボタンも押し下げられていない場合又は環状ボタン32が押し下げられているとき、車載機器22が割り当てられていない位置が押し下げられている場合(S2:NO)、今回の処理を終える。いずれかのボタンが押し下げられた場合及び環状ボタン32が押し下げられているとき、車載機器22が割り当てられている位置が押し下げられている場合(S2:YES)、ステップS3において、ECU26は、運転者100による操作に応じて操作対象機器を選択する。続くステップS4において、ECU26は、運転者100による操作に応じて操作対象機器を制御する。
[5−2.運転者100の注視方向Xの検知(図20のS1)]
運転者100の視線方向の検知は、例えば、特開2010−105417号公報に記載の方法を用いて行うことができる(例えば、段落[0014]〜[0016]参照)。
運転者の顔向きの検知は、例えば、次のような方法により行うことができる。すなわち、ECU26(注視方向検出機能70)は、乗員カメラ16から出力された顔画像に基づき、顔中心位置と、左右の顔端位置を検出する。そして、これらの検出結果に基づき、例えば、人の顔をシリンダ形状に近似して顔向きを算出する(シリンダ法)。なお、ここでの顔向きは、広義の意味で用いられており、頭の正面側のみならずその他の部分(例えば、後頭部)を含んでもよい。
[5−3.操作対象機器の選択(図20のS3)]
操作対象機器の選択は、図20のステップS1で特定した運転者100の注視方向X及び中央ボタン30又は環状ボタン32の操作に基づいて行う。
より具体的には、ECU26は、図20のステップS1で特定した運転者100の注視方向Xが、中央、正面、右、左又はその他のいずれであるかを確認する。これに伴い、操作対象機器のグループ(グループA〜D)のいずれかを選択する(図8参照)。この際、ECU26は、選択したグループに対応するパイロットランプ24を点灯させる。
次いで、ECU26は、ステアリングスイッチ20のうち押し下げられたボタンが中央ボタン30又は環状ボタン32のいずれであるか、及び押し下げられたボタンが環状ボタン32である場合、押下げ位置を判定する。当該判定の結果に伴い、ECU26は、操作対象機器を特定する(図19の「機器選択時の操作」参照)。
[5−4.操作対象機器の操作(図20のS4)]
図21は、第1実施形態において操作対象機器を操作する際のフローチャートである。ステップS11において、ECU26は、図20のステップS3により選択中の操作対象機器を確認する。ステップS12において、ECU26は、環状ボタン32の押下げが開始されたか否かを判定する。環状ボタン32の押下げが開始されていない場合(S12:NO)、ステップS20に進む。環状ボタン32の押下げが開始された場合(S12:YES)、ステップS13に進む。
ステップS13において、ECU26は、環状ボタン32の押下げが開始された位置(以下「押下げ開始位置」という。)又はその時点における回転角θ(以下「初期回転角θini」という。)を記憶する。ステップS14において、ECU26は、押下げ開始位置又は初期回転角θiniに対応する3つのLED34を点灯させる。例えば、押下げ開始位置が、環状ボタン32の上側である場合、上側の3つのLED34を点灯させる(図5及び図6参照)。
ステップS15において、ECU26は、押下げ開始位置に対応する機能又は処理(以下「操作対象機能/処理」という。)を選択する。例えば、操作対象機器がナビゲーション装置40である場合、押下げ開始位置が環状ボタン32の上側であれば、縮尺調整機能を選択する(図19参照)。
ステップS16において、ECU26は、回転角センサ36の出力に基づき押下げ開始位置からの回転角θの変化量Δθを算出する。この変化量Δθは、環状ボタン32が押し下げられた状態での回転角θの変化量である。このため、ECU26は、環状ボタン32が押し下げられつつ環状ボタン32が回転する状態である「押下げ回転状態」を判定していることとなる。
ステップS17において、ECU26は、点灯させる3つのLED34を、変化量Δθに応じて切り替える(図6参照)。すなわち、LED34の点灯位置を変更する。変化量Δθの代わりに、現時点における環状ボタン32の押下げ位置(回転角θ)に基づいて、点灯させるLED34を決定してもよい。
ステップS18において、ECU26は、ステップS15で選択した操作対象機能/処理の設定(以下「対象設定」という。)を変化量Δθに応じて変更する。対象設定は、例えば、ナビゲーション装置40の縮尺、オーディオ装置42の音量等の制御量等の数値に加え、ナビゲーション装置40の地図方向、オーディオ装置42の選曲又は選局、後方ライト54の消灯等の設定(設定状態)を含む。例えば、操作対象機器がナビゲーション装置40であり且つステップS15で選択した操作対象機能/処理が縮尺調整機能である場合、環状ボタン32が時計回りに回転されれば、縮尺を大きくし、環状ボタン32が反時計周りに回転されれば、縮尺を小さくする。
ステップS19において、ECU26は、環状ボタン32の押下げが終了したか否かを判定する。環状ボタン32の押下げが終了していない場合(S19:NO)、ステップS16に戻る。環状ボタン32の押下げが終了した場合(S19:YES)、ステップS20に進む。
ステップS20において、ECU26は、操作対象機器の操作を終了するか否かを判定する。具体的には、ECU26は、中央ボタン30が押し下げられたか否かを判定する。中央ボタン30が押し下げられず、操作対象機器の操作を終了しない場合(S20:NO)、ステップS12に戻る。中央ボタン30が押し下げられ、操作対象機器の操作を終了する場合(S20:YES)、今回の処理を終える。
6.第1実施形態の効果
以上説明したように、第1実施形態によれば、運転者100の操作により回転可能な環状ボタン32は、スポーク部94の運転者100側の面に沿って回転する。このため、環状ボタン32は、運転者100から見て時計回り又は反時計回りに回転可能となる(図3及び図5参照)。従って、環状ボタン32は、ステアリングホイール18からの突出量を少なくすることが可能となるため、ステアリングホイール18からの突出量が大きいことに起因する誤操作を抑制することができる。加えて、運転者100が親指102で1回操作したときの環状ボタン32の回転可能角度を大きくすることが可能となる。従って、操作性が向上すると共に、運転者100の視線移動を少なくすることが可能となる。
また、押下げ回転状態に伴って割り当てられる車載機器22の機能又は処理は、環状ボタン32を押し下げながら回転させることを条件とするため、当該機能又は処理についての誤操作(誤った操作に伴う実行)を抑制することが可能となる。
さらに、第1実施形態によれば、ECU26が押下げ回転状態と判定したときについて割り当てられる車載機器22の機能又は処理と、押下げ回転状態が判定されずに環状ボタン32が押下げされたときについて割り当てられる車載機器22の機能又は処理とが異なる。
例えば、ナビゲーション装置40に関し、操作対象機器の選択時には、環状ボタン32の上側の押下げがナビゲーション装置40を選択する処理のために用いられるのに対し、操作対象機器の選択後には、環状ボタン32の上側からの押下げ回転動作により縮尺調整機能が実行される(図19参照)。或いは、ウィンドウ56、58に関し、操作対象機器の選択時には、環状ボタン32の上側の押下げがウィンドウ56、58を選択する処理のために用いられるのに対し、操作対象機器の選択後には、環状ボタン32の上側からの押下げ回転動作によりウィンドウ56、58の自動開閉処理(一旦、開動作又は閉動作が始まると環状ボタン32の変化量Δθにかかわらず、当該開動作又は閉動作が継続される処理)が実行される。
このため、環状ボタン32の回転を用いない構成(環状ボタン32の押下げのみを判定する構成)と比べ、実行可能な車載機器22の機能又は処理を増加させることが可能となる。
第1実施形態では、操作装置12は、運転者100の視線方向又は顔向きに基づいて注視方向Xを検出し、検出した注視方向Xに基づいて、車両10の車幅方向の車載機器群(グループA〜D)を特定し、特定した車載機器群の中から環状ボタン32の押下げ位置に対応する車載機器22を操作対象機器として特定する。これにより、注視方向Xに応じて車載機器群(グループA〜D)を選択する構成において、1つのステアリングスイッチ20により複数の機能又は処理を実行することが可能になるために操作性が向上する。加えて、視線方向又は顔向きは、車幅方向の特定に用いられ、上下方向の特定は、押下げ部としての環状ボタン32で行うため、視線方向又は顔向きの変化を少なくすることが可能となる。
B.第2実施形態
1.全体的な構成の説明(第1実施形態との相違)
図22は、この発明の第2実施形態に係るステアリングスイッチ装置としての車載機器操作装置12a(以下「操作装置12a」ともいう。)を搭載した車両10Aの全体ブロック図である。図23は、操作装置12aに含まれるステアリングホイール18aの外観正面図である。第2実施形態の操作装置12aは、第1実施形態の操作装置12と基本的に同様の構成を有するが、ステアリングホイール18a(特に、ステアリングスイッチ20a)の構成が異なる。第1実施形態と第2実施形態とで同一の構成要素には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
第1実施形態と同様、運転者は、ステアリングスイッチ20aを用いて操作対象となる車載機器22(操作対象機器)の特定及び特定した車載機器22の操作入力を行うことができる。
図22及び図23に示すように、ステアリングスイッチ20aは、十字キー80、発光ダイオード34a(以下「LED34a」という。)及び回転角センサ36aを有する。
十字キー80は、第1実施形態と同様の中央ボタン30と、4つの方向指示ボタン84a〜84d(以下「方向指示ボタン84」と総称する。)が設けられた環状部82とを有する。環状部82は、その中心(中央ボタン30の位置)を軸として図23中、矢印R2の方向に回転可能である。
LED34aは、第1実施形態のLED34と同様、環状部82の円周に沿って等間隔に設けられている。或いは、例えば、面発光タイプの単一の照明装置をLED34aの代わりに用いてもよい。LED34aは、発光色を、白色、赤色、緑色及び青色で切り替えることができる。
回転角センサ36aは、第1実施形態の回転角センサ36と同様、複数の感圧センサ(図示せず)を組み合わせたものであり、環状部82の回転角θ2を検出して電子制御装置26a(以下「ECU26a」という。)に出力する。感圧センサに加えて或いは感圧センサに代えて、例えば、上下左右4箇所の接点スイッチ及びロータリエンコードを組み合わせて用いてもよい。第2実施形態の回転角センサ36aは、少なくとも方向指示ボタン84の間隔と等しい分解能を有する。すなわち、第2実施形態の方向指示ボタン84の数は4であるため、回転角センサ36aは少なくとも90°(=360°/4個)の分解能を有する。
ステアリングスイッチ20aの操作方法については、後述する。
2.第2本実施形態の制御の特徴
[2−1.概要]
第1実施形態と同様、第2実施形態では、運転者100は、操作対象機器が存在する車幅方向に顔を向けると共に、ステアリングスイッチ20aを操作することにより、操作対象機器を制御することが可能である。
[2−2.ステアリングスイッチ20aの制御モードの切替え]
第2実施形態では、環状部82を回転させることにより、ステアリングスイッチ20aによる操作対象機能/処理を切り替えることができる。操作対象機能/処理の組合せを、以下では「制御モード」又は「モード」という。第2実施形態において、「制御モード」とは、ステアリングスイッチ20aのモード、即ち、ステアリングスイッチ20aに割り当てられる機能/処理に関するモードのことを意味する。
図24は、制御モードの切替えに伴うステアリングスイッチ20aの発光色及び方向指示ボタン84の位置の変化を説明する図である。図24の右側において、各方向指示ボタン84に付した数字(1〜4)は、各方向指示ボタン84の位置をわかり易くするためのものであり、実際の方向指示ボタン84では表示されないことに留意されたい。
図24において、例えば、初期状態としてのモード1の状態から環状部82を時計回りに90°回転させると、モード2になり、発光色が白色から赤色に変化する。モード2の状態から環状部82をさらに時計回りに90°回転させると、モード3になり、発光色が赤色から緑色に変化する。モード3の状態から環状部82をさらに時計回りに90°回転させると、モード4になり、発光色が緑色から青色に変化する。モード4の状態から環状部82をさらに時計回りに90°回転させると、モード1に戻り、青色から白色に変化する。反時計回りの回転についても同様である(図24参照)。
図25及び図26は、第2実施形態における各機能のボタン割当一覧を表示する。図25及び図26に示すように、各車載機器22についてモード1〜4それぞれについて、操作対象機能/処理が異なる。運転者100は、図25及び図26に沿った操作をすることにより、操作対象機器を簡易に操作することができる。なお、図25及び図26に示すように、環状ボタン32の押下げ方向によっては、操作対象機器の機能及び処理を割り当てない場合もある。また、図25及び図26における「ステアリング」は、ステアリングホイール18aを指し、「ヘッドライト」は、車両10Aのヘッドライト(図示せず)を意味する。
3.具体的なフローチャート
第2実施形態における制御は、基本的に、第1実施形態と同様であるが、操作対象機器の操作(図20のS4)が異なる。
図27は、第2実施形態において操作対象機器を操作する際のフローチャートである。ステップS31において、ECU26aは、図20のステップS3により選択中の操作対象機器を確認する。ステップS32において、ECU26aは、制御モードがモード1〜4のいずれであるかを確認する。第2実施形態において、制御モードは、後述するステップS35〜S37の間、変更が禁止される。しかし、それ以外の場合、ステップS4の最中であるか否かにかかわらず変更可能である。或いは、ステップS4の最中のみ変更可能としてもよい。
ステップS33において、ECU26aは、制御モードに応じた発光色を設定し、当該発光色でLED34を発光させる。
ステップS34において、ECU26aは、環状部82の方向指示ボタン84のいずれかが押し下げられているか否かを判定する。いずれの方向指示ボタン84も押し下げられていない場合(S34:NO)、ステップS39に進む。方向指示ボタン84のいずれかが押し下げられている場合(S34:YES)、ステップS35に進む。
ステップS35において、ECU26aは、モード変更を禁止する。すなわち、方向指示ボタン84のいずれかが押されている状態において環状部82を回転させても、ECU26aは、制御モードを切り替えない。或いは、図示しないロック機構を設けておき、方向指示ボタン84のいずれかが押されている場合、環状部82の回転を規制してもよい。
ステップS36において、ECU26aは、操作対象機器と、選択中の制御モードと、押し下げられている方向指示ボタン84とに応じて操作対象機能/処理の制御設定(対象設定)を変更する。例えば、操作対象機器がナビゲーション装置40であり且つモード2が選択されている場合、その際、環状部82の上側に位置する方向指示ボタン84bが押し下げられていれば、ナビゲーション装置40の表示部(図示せず)中の案内画像(図示せず)の表示位置を画面中、上側に移動する(図25参照)。同様に、操作対象機器がナビゲーション装置40であり且つモード2が選択されている場合、その際、環状部82の下側に位置する方向指示ボタン84dが押し下げられていれば、前記案内画像の表示位置を画面中、下側に移動する(図25参照)。
ステップS37において、ECU26aは、方向指示ボタン84の押下げが終了したか否かを判定する。方向指示ボタン84の押下げが終了していない場合(S37:NO)、ステップS36に戻る。方向指示ボタン84の押下げが終了した場合(S37:YES)、ステップS38に進む。
ステップS38において、ECU26aは、ステップS35で行ったモード変更の禁止を解除する。ステップS39において、ECU26aは、操作対象機器の操作を終了するか否かを判定する。具体的には、ECU26aは、中央ボタン30が押し下げられたか否かを判定する。中央ボタン30が押し下げられず、操作対象機器の操作を終了しない場合(S39:NO)、ステップS32に戻る。中央ボタン30が押し下げられ、操作対象機器の操作を終了する場合(S39:YES)、今回の処理を終える。
4.第2実施形態の効果
以上説明したような第2実施形態によれば、第1実施形態における効果に加え、次の効果を奏することが可能となる。
すなわち、第2実施形態では、回転角センサ36aが環状部82の回転を検出した場合、制御モードを切り替え、方向指示ボタン84が押下げされて離される操作にそれまでと異なる機能又は処理を割り当てる割当て切替え処理を行う。これにより、環状部82を回転させた場合、方向指示ボタン84の押下げ操作に伴って別の機能又は処理を実行可能となるため、実行可能な車載機器22の機能又は処理を増加させることが可能となる。
第2実施形態において、環状部82は円形状であり、方向指示ボタン84は、環状に等間隔で並んで環状部82の縁に沿って複数設けられ、回転角センサ36aは、2πラジアン又は360°を方向指示ボタン84が設けられた数で割った分解能で角度を検出する。これにより、運転者100は、円形状の環状部82に沿って配置された複数の方向指示ボタン84の1つを押し下げながら回転させることでステアリングスイッチ20aの操作が可能となる。このため、ステアリングスイッチ20aを1本の指(親指102)で押下げ回転することが容易となり、ステアリングスイッチ20aの操作性が向上する。
第2実施形態において、制御モードの変更は、方向指示ボタン84の押下げを伴わずに環状部82が回転された場合に行い、ECU26aが押下げ回転状態と判定したとき、制御モードの変更を禁止する。これにより、押下げ回転状態でないときのみ制御モードの変更を行うため、車載機器22の機能又は処理の切替えと、押下げ回転操作に伴う機能又は処理の使い分けをすることが可能となる。このため、押下げ回転操作中の誤動作を防止することが可能となる。
C.変形例
なお、この発明は、上記各実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
1.搭載対象及び搭載用途
上記実施形態では、操作装置12、12aを車両10、10Aに搭載したが、これに限らず、別の対象に搭載してもよい。例えば、操作装置12、12aを船舶や航空機等の移動体に用いることもできる。また、移動体に限らず、対象者の注視方向を特定することを要する装置であれば、その他の装置であってもよい。
2.ステアリングハンドル
上記実施形態では、ステアリングハンドルとして、例えば、四輪車で用いるステアリングホイール18、18aを用いたが、ステアリングハンドルであれば、これに限らない。例えば、自動二輪車用のステアリングハンドルにもこの発明を適用することができる。
3.ステアリングスイッチ20、20a
[3−1.取付け位置]
上記実施形態では、ステアリングスイッチ20、20aをステアリングホイール18、18aに向かって左側(左手で操作する位置)のスポーク部94に設けたが(図3及び図23)、ステアリングスイッチ20、20aを設ける位置は、これに限らない。例えば、ステアリングホイール18、18aに向かって右側(右手で操作する位置)のスポーク部94に設けてもよい。
上記実施形態では、ステアリングスイッチ20、20aを左手の親指102での操作に適した位置に配置したが、左手又は右手の親指以外の指での操作に適した位置に配置してもよい。
上記実施形態では、ステアリングスイッチ20、20aの環状ボタン32及び環状部82が運転者100に面して、換言すると、例えば、環状ボタン32及び環状部82の回転軸の延長上に運転者100の頭部が位置するように配置したが、環状ボタン32及び環状部82が面する方向は、これに限らない。例えば、人差し指で操作し易いように、スポーク部94のうち運転者100とは反対側の部位に環状ボタン32又は環状部82を配置してもよい。或いは、例えば、ステアリングハンドルとして自動二輪車用のステアリングハンドルを用いる場合、環状ボタン32又は環状部82の回転軸の延長上に運転者100の頭部が位置しなくてもよい。
[3−2.回転部(回転面)の構成]
上記第1実施形態では、ステアリングスイッチ20のスポーク部94の一面(取付面)において、運転者100の操作によりスポーク部94の当該一面に沿って回転可能な回転部(回転面)として環状ボタン32を設けた。また、上記第2実施形態では、ステアリングスイッチ20aのスポーク部94の一面(取付面)において、運転者100の操作によりスポーク部94の当該一面に沿って回転可能な回転部(回転面)として環状部82を設けた。しかし、ステアリングスイッチ20、20aの一面(取付面)において、運転者100の操作により当該一面に沿って回転可能な回転部(回転面)であれば、これに限らない。例えば、当該回転部(回転面)としては、環状ボタン32及び環状部82のように円形の環状ではなく、中央ボタン30を省いた円形であってもよい。或いは、当該回転部(回転面)としては、楕円形又は多角形(長方形、八角形、十六角形等)であってもよい。
[3−3.押圧ボタン(押圧部)の構成]
上記第1実施形態では、押圧ボタン(押圧部)として、中央ボタン30及び環状ボタン32を設け、上記第2実施形態では、押圧ボタン(押圧部)として、中央ボタン30及び4つの方向指示ボタン84a〜84dを設けた。しかし、回転部(回転面)に配置され運転者100が押圧動作を行うことで車載機器22の機能又は処理を実行可能とする押圧ボタン又は押圧部であれば、これに限らない。例えば、ステアリングスイッチ20aの構成から方向指示ボタン84a〜84dのうち1、2又は3つを除いた構成も可能である。或いは、各ボタンが連結されている構成(例えば、特開2010−105417号公報の図4に示されるような十字ボタン)であってもよい。また、上記各実施形態のステアリングスイッチ20、20aの各ボタンは、環状ボタン32又は環状部82を含む仮想平面に対して垂直方向への押下げで作動する押圧式スイッチであったが、押圧式スイッチであれば、作動するための押圧方向はこれに限らない。
[3−4.発光部]
上記実施形態では、発光部としてLED34、34aを用いたが、それ以外の発光素子を用いてもよい。或いは、発光部を有さない構成も可能である。
上記第1実施形態では、LED34の数を12としたが、これに限らない。但し、環状ボタン32による操作方向(上記第1実施形態では、上下左右の4方向)の数の倍数(例えば、4、8又は16)とすることが好ましい。また、LED34の発光色は単色としたが、複数色の発光を可能としてもよい。この場合、環状ボタン32による操作方向(上下左右)に合わせて発光色を変化させてもよい。
上記第2実施形態では、制御モードに合わせて発光色を変化させたが、発光色を変化させない構成も可能である。
[3−5.押圧位置及び回転角の検出]
上記第1実施形態では、回転角センサ36は、環状ボタン32の円周に沿って等間隔に設けられた複数の感圧センサ(図示せず)を組み合わせて構成したが、押圧位置及び環状ボタン32の回転角θ1の少なくとも一方を検出可能なものであれば、これに限らない。例えば、前記感圧センサに加えて或いは前記感圧センサに代えて、例えば、上下左右4箇所の接点スイッチ及びロータリエンコードを組み合わせて用いてもよい。上記第2実施形態の回転角センサ36aも同様である。
[3−6.その他]
上記実施形態では、環状ボタン32及び環状部82としての回転部(回転面)を用いたが、例えば、環状ボタン32の押下げ位置を検出可能であるが環状ボタン32の回転を不能とする構成も可能である。この場合、環状ボタン32を押し下げたままでの押下げ位置の変化により操作対象機能/処理の設定(対象設定)を変更してもよい。
4.車載機器22及び車載機器群
上記実施形態では、複数の車載機器22として、ナビゲーション装置40、オーディオ装置42、エアコンディショナ44、HUD46、ハザードランプ48、シート50、ドアミラー52、後方ライト54、運転席側ウィンドウ56及び助手席側ウィンドウ58を挙げたが、車両10の乗員が操作可能な複数の車載機器が車幅方向に配置されていれば、これに限らない。このため、各領域A1〜A5に配置される車載機器は1つであってもよい。
5.注視方向Xの検出
注視方向Xの検出対象としての乗員は、運転者100に限らず、その他の乗員(助手席に座っている乗員、後部座席に座っている乗員等)であってもよい。
上記実施形態では、フロントウィンドウ14周辺を5つの領域A1〜A5に区切ったが(図8)、領域の数は、これに限らない。例えば、図28のように、フロントウィンドウ14周辺を3つの領域A11〜A13に区切ることもできる。或いは、図29のように、フロントウィンドウ14周辺を8つの領域A21〜A28に区切ることもできる。
6.操作対象機器の操作
[6−1.操作対象機能/処理及びその設定(対象設定)の割当て]
上記第1実施形態では、操作対象機能/処理及びその設定(対象設定)の割当てを図19に記載のものを用い、上記第2実施形態では、操作対象機能/処理及びその設定(対象設定)の割当てを図25及び図26に記載のものを用いた。しかし、操作対象機能/処理及びその設定(対象設定)の割当ては、適宜設定することができる。
[6−2.制御モード]
上記第2実施形態では、方向指示ボタン84a〜84dの押下げ中は、制御モードの変更を禁止したが(図27のS35)、方向指示ボタン84a〜84dの押下げ中であっても、制御モードの変更を許可することもできる。或いは、方向指示ボタン84a〜84dの押下げ中のときのみに制御モードの変更を許可してもよい。また、制御モードの切替えは、当該切替えが禁止されていないときはいつでも行うことが可能としたが(図27参照)、制御モードの切替えは、操作対象機器の選択後のみに許可してもよい。この場合、操作対象機器の選択直後は常にモード1とすることで、運転者100は、LED34aの発光色を見なくても選択中の制御モードを容易に知ることができる。
上記第2実施形態では、制御モードの切替えを、方向指示ボタン84a〜84dの配置間隔(90°)毎に行ったが、これに限らない。例えば、30°ずつに制御モードを切り替えてもよい。
上記実施形態では、LED34aの発光色により制御モードを運転者100に通知したが、制御モードの通知方法はこれに限らない。例えば、制御モードの番号を通知するインジケータをステアリングスイッチ20aの近傍に設け、当該インジケータにより制御モードを運転者100に通知してもよい。
10、10A…車両
12、12a…車載機器操作装置(ステアリングスイッチ装置、車両制御装置)
18、18a…ステアリングホイール
20、20a…ステアリングスイッチ
22…車載機器
26、26a…ECU(押下げ回転判定手段)
32…環状ボタン(回転部、押下げ部、上下方向選択手段、押圧ボタン、押圧部)
36、36a…回転角センサ(回転角度検出手段)
70…注視方向検出機能 72…車載機器群特定機能
74…個別車載機器特定機能
82…環状部(回転部)
84a〜84d…方向指示ボタン(押下げ部、上下方向選択手段、押圧ボタン、押圧部)
94…スポーク部 100…運転者(乗員)
X…注視方向

Claims (3)

  1. 車両のステアリングハンドルに配置され、前記車両の乗員が操作することにより車載機器の機能又は処理を実行可能とするステアリングスイッチを有するステアリングスイッチ装置であって、
    前記ステアリングスイッチは、
    前記ステアリングハンドルの一面において、前記乗員の操作により前記一面に沿って回転可能に配置された回転部と、
    前記回転部に配置され前記乗員が押下げして離すことで前記車載機器の機能又は処理を実行可能とする押下げ部と、
    前記回転部の回転角度を検出する回転角度検出手段と、
    前記押下げ部が押し下げられつつ前記回転部が回転する状態である押下げ回転状態を判定する押下げ回転判定手段と
    を備え、
    前記押下げ回転判定手段が前記押下げ回転状態と判定したときについて割り当てられる前記車載機器の機能又は処理と、前記押下げ回転状態が判定されずに前記押下げ部が押下げされたときについて割り当てられる前記車載機器の機能又は処理とが異なり、
    前記回転部は、円形状であり、
    前記押下げ部は、環状に等間隔で並んで前記回転部の縁に沿って複数設けられ、
    前記回転角度検出手段は、2πラジアン又は360°を該押下げ部が設けられた数で割った分解能で角度を検出する
    ことを特徴とするステアリングスイッチ装置。
  2. 車両のステアリングハンドルに配置され、前記車両の乗員が操作することにより車載機器の機能又は処理を実行可能とするステアリングスイッチを有するステアリングスイッチ装置であって、
    前記ステアリングスイッチは、
    前記ステアリングハンドルの一面において、前記乗員の操作により前記一面に沿って回転可能に配置された回転部と、
    前記回転部に配置され前記乗員が押下げして離すことで前記車載機器の機能又は処理を実行可能とする押下げ部と、
    前記回転部の回転角度を検出する回転角度検出手段と、
    前記押下げ部が押し下げられつつ前記回転部が回転する状態である押下げ回転状態を判定する押下げ回転判定手段と
    を備え、
    前記押下げ回転判定手段が前記押下げ回転状態と判定したときについて割り当てられる前記車載機器の機能又は処理と、前記押下げ回転状態が判定されずに前記押下げ部が押下げされたときについて割り当てられる前記車載機器の機能又は処理とが異なり、
    前記回転角度検出手段が前記回転部の回転を検出した場合、前記押下げ部が押下げされて離される操作には、それまでと異なる前記機能又は処理が割り当てる割当て切替え処理を行い、
    前記割当て切替え処理は、前記押下げ部の押下げを伴わずに前記回転部が回転された場合に行い、前記押下げ回転判定手段が前記押下げ回転状態と判定したとき、前記割当て切替え処理を禁止する
    ことを特徴とするステアリングスイッチ装置。
  3. 車両のステアリングハンドルに配置され、前記車両の乗員が操作することにより車載機器の機能又は処理を実行可能とするステアリングスイッチを有するステアリングスイッチ装置であって、
    前記ステアリングスイッチは、
    前記ステアリングハンドルの一面において、前記乗員の操作により前記一面に沿って回転可能に配置された回転部と、
    前記回転部に配置され前記乗員が押下げして離すことで前記車載機器の機能又は処理を実行可能とする押下げ部と、
    前記回転部の回転角度を検出する回転角度検出手段と、
    前記押下げ部が押し下げられつつ前記回転部が回転する状態である押下げ回転状態を判定する押下げ回転判定手段と
    前記乗員の視線方向又は顔向きに基づいて前記乗員の注視方向を検出する注視方向検出手段と、
    前記車両の車幅方向及び該車幅方向と交差する上下方向にそれぞれ複数配置されている複数の前記車載機器が前記車幅方向において所定領域ごとに区切られた複数の車載機器群の中から、前記注視方向検出手段により検出された前記注視方向に基づいて、いずれかの車載機器群を特定する車載機器特定手段と
    を備え、
    前記押下げ回転判定手段が前記押下げ回転状態と判定したときについて割り当てられる前記車載機器の機能又は処理と、前記押下げ回転状態が判定されずに前記押下げ部が押下げされたときについて割り当てられる前記車載機器の機能又は処理とが異なり、
    前記押下げ部は、前記回転部に少なくとも2つ設けられ、前記複数の車載機器について前記上下方向における前記車載機器の選択を行う上下方向選択手段を構成し、
    前記車載機器特定手段は、前記注視方向検出手段により検出された前記注視方向に基づいて前記車載機器群を特定すると共に、該車載機器群が特定された状態で前記上下方向選択手段により選択された上下方向に基づいて、前記特定された車載機器群のうちいずれかの車載機器を特定する
    ことを特徴とするステアリングスイッチ装置。
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