JP4336608B2 - 帯電装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被帯電体を帯電する帯電装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真装置や静電記録装置等の画像形成装置では、感光体等の像担持体の表面を帯電する装置として、コロナ帯電器が広く用いられていた。コロナ帯電器は、その放電開口部が被帯電体に対向するように非接触に配設され、被帯電体表面を放電開口部からのコロナ電流にさらすことで所定の極性の所定の電位に帯電する。コロナ帯電器には、高電圧電源が必要、帯電効率が低い、コロナ放電によってオゾンや窒素酸化物等の放電生成物が大量に発生する、放電ワイヤが汚れやすい等の問題がある。
近年では、低消費電力、高帯電効率、放電生成物の発生量が少ないという特長を持った接触式帯電装置が実用化されている。これは、感光体等の被帯電体に対して導電性の帯電部材を接触させ、帯電部材に電圧を印加して被帯電体に対して放電を行わせて被帯電体表面を所定の電位に帯電させるものである。
なお、帯電部材を被帯電体に対して接触させず、帯電部材と被帯電体の間に放電現象を生じうる微小空隙を設けて非接触に対向配設して、帯電部材に所定の帯電バイアスを印加しても、帯電部材を被帯電体と接触させた場合と同様に帯電できる。
本発明は、上記のように帯電部材と被帯電体の間に放電現象を生じうる微小空気間隙を設けて非接触に対向配設する帯電方式も含む。
帯電部材は、ローラ型・ブレード型・ロッド型・ブラシ型などの形態とすることができる。この中で、帯電部材として導電性ローラを用いたローラ帯電方式は、安定して帯電できるため、多く用いられている。
接触式帯電装置には、帯電部材に対して、直流電圧を印加して被帯電体を帯電する「DC帯電方式」と、直流電圧に交流電圧を重畳した帯電バイアスを印加して被帯電体を帯電する「AC帯電方式」がある。
いずれの方式においても、帯電バイアスが印加された接触帯電部材により、被帯電体表面が所定の電位に帯電される。
このAC帯電方式においては、帯電部材は、被帯電体と接触する接触領域と、この接触領域よりも被帯電体移動方向下流側で被帯電面との距離が大きくなっていく離間面領域とを具備し、直流電圧と交流電圧(ピーク間電圧は、帯電部材に直流電圧を印加して被帯電体の帯電が開始する電圧Vthの2倍以上)を重畳した帯電バイアスを帯電部材に印加する。被帯電面と帯電部材の前記離間面領域との間に振動電界を形成することで、交流成分が被帯電面の帯電電位を均一にでき、被帯電体表面を所定の電位に収束させることができる。
交流電圧の波形として、しばしば正弦波が用いられるが、矩形波、三角波、パルス波でも良い。
AC帯電方式では、過剰な交流電圧を用いると、帯電部材と被帯電体との間に流れる交流放電電流が増える。その為、画像形成装置にあっては被帯電体である像担持体の削れ等の像担持体劣化を促進したり、放電生成物が像担持体に付着することによって高温高湿環境下で画像が流れる等の画像不良が発生する。
逆に、過小な交流電圧を用いると、帯電部材と被帯電体との間に流れる交流放電電流は減るが、画像形成装置にあっては砂地(局所的に過剰に放電することが原因の画像不良)や横スジ(被帯電体の長手方向に長く周方向に短い過剰な放電が原因の画像不良)等の局所的な画像不良が発生する。
この問題を解決するためには、被帯電体を均一に帯電できる必要最小限の交流電圧を用いて、帯電部材と被帯電体との間に流れる交流放電電流を最小限にする必要がある。
帯電部材に印加する交流電圧と、帯電部材と被帯電体との間に流れる交流放電電流の関係は一定ではなく、画像形成装置にあっては被帯電体である像担持体の抵抗や膜厚・誘電率等の状態、帯電部材の抵抗や誘電率・表面の汚れ具合等の状態、温度や湿度等の環境に依存する。以下で例を挙げる。
画像形成装置において被帯電体である像担持体の膜厚が減少すると、帯電部材に直流電圧を印加して像担持体の帯電が開始する電圧Vthは、小さくなる。これに伴い、帯電部材と像担持体との間に交流放電電流が流れ始める電圧も小さくなる。
また、帯電開始電圧Vthは、低温低湿(L/L)環境では大きくなり、高温高湿(H/H)環境では小さくなる。これに伴い、帯電部材と像担持体との間に交流放電電流が流れ始める電圧も変化し、L/L環境では大きくなり、H/H環境では小さくなる。
そこで、これらの問題を解決するために、帯電部材に交流電圧を印加することで流れる交流電流値を一定に制御する「AC定電流制御方式」が提案されている。このAC定電流制御方式を用いると、被帯電体である像担持体の膜厚が変化したり、温度や湿度等の環境が変化しても、交流放電電流の増減を小さくできる。
しかし、使用初期と比べると、出力枚数が増えるに従って、帯電部材に印加する交流電圧と、帯電部材と像担持体との間に流れる交流放電電流の関係は変化する。画像形成装置やプロセスカートリッジの使用初期から相当枚数出力後まで全ての条件を満足する交流電流値に設定すると、交流放電電流が増える。これにより、使用後半で、像担持体の削れが増加し、放電生成物が原因となる画像不良が発生する。
また、帯電部材の製造ばらつきや高電圧発生装置のばらつき等によって、交流放電電流が増減する。交流放電電流の増減を抑制するためには、像担持体の状態変化、帯電部材の状態変化、温度や湿度等の環境変化、及び個体差のばらつきに起因した変化を抑制しなくてはならない。これらの変化を抑制するためには、多大なコストが必要である。
そこで、これらの条件が変化しても交流放電電流を一定に保つ様々な制御が提案されている。
特許文献1では、帯電部材と被帯電体との間に流れる総交流電流を、帯電ニップ部を流れる交流電流(非放電成分)と、帯電部材と被帯電体の間の微小空隙を流れる交流放電電流(放電成分)とに分けて、交流放電電流が所定の範囲内に収まるように、帯電部材に印加する帯電バイアスを制御している。
特許文献2では、帯電部材に印加する交流電圧に同期を合わせた時間領域でみると、交流放電電流が発生する領域は電圧波形のピーク付近に限定されていることに着目している。そこで、電圧波形のピークになる位相で、電流波形の値を読み、所定の値になるようにVppを調整する。このように、全交流放電電流量と相関のある値を制御に使うことで、交流放電電流を制御している。
特許文献3では、少なくとも1点以上の、帯電部材に直流電圧を印加して被帯電体の帯電が開始する電圧Vthの2倍未満のピーク間電圧を印加したときの交流電流値と、少なくとも2点以上のVthの2倍以上のピーク間電圧を印加したときの交流電流値を測定し、交流放電電流を求め、所定の値になるように制御する。
これらの提案のように、交流放電電流を所定の値に制御することにより、被帯電体である像担持体の状態変化、帯電部材の状態変化、温度や湿度等の環境変化、及び個体差のばらつきに依存せずに安定して被帯電体を帯電することができる。
特開平10−232534号公報 特開2001−305837号公報 特開2001−201920号公報
しかし、これらの制御では、交流放電電流を極力小さく抑えるために、総交流電流に対して交流放電電流をかなり小さく設定している。このため、測定誤差が大きい。したがって、測定誤差が生じても、異常画像が発生せず、かつ被帯電体を均一に帯電するためには、交流放電電流を大きめに設定せざるを得ない。
これらの制御では測定誤差を減らすために、平均化処理が用いられているが、異常放電電流の測定精度向上のためには、長時間を要する。
また、これらの制御は、総交流放電電流または総交流放電電流に比例した値を制御しているため、局所的な帯電不良の原因となる過渡的な異常放電を検出できない。従って、画像形成装置においては帯電制御時に砂地や横スジ等の画像不良の原因となる局所的な帯電不良を検出できない。
本発明は上記課題を解決するものである。
本発明の目的は、像担持体等の被帯電体の状態変化、帯電部材の状態変化、温度や湿度等の環境変化、及び個体差のばらつきに依存せずに安定して被帯電体を帯電することである。
本発明の目的は、帯電部材に印加する帯電バイアスを決定する際の精度を向上することで、被帯電体を均一に帯電し、かつ帯電部材と被帯電体の間に流れる交流放電電流を従来の制御より小さくすることである。
本発明の目的は、制御に要する時間を短縮する。
本発明の目的は、局所的な帯電不良の発生を防止する。
本発明は下記の構成を特徴とする帯電装置である。
即ち、交流電圧を印加され被帯電体を帯電する帯電手段と、前記帯電手段に交流電圧を印加した際に、前記帯電手段と前記被帯電体の間に流れる交流電流を測定する電流測定手段と、ft≧10000(Hz)の特定周波数ftを満たす交流電流を特定電流とした時、前記帯電手段にピーク間電圧の異なる複数の交流電圧を印加し、複数の交流電圧を印加した時に流れる複数の交流電流をそれぞれ測定し、測定される交流電流から特定電流抽出手段を用いて抽出される特定電流の最大瞬時電流、又は所定期間内の特定電流の発生数、又は所定期間内の特定電流の流れている時間、又は所定期間内の特定電流の時間積分値が所定値より少なくなるような交流電圧の中で、放電開始電圧の2倍以上のピーク間電圧を備え、且つピーク間電圧が一番小さい交流電圧に基づいて、前記被帯電体の画像形成領域を帯電する際に前記帯電手段に印加される交流電圧を制御する制御手段と、を有することを特徴とする帯電装置。
上記帯電装置を用いることで、被帯電体や帯電部材の状態変化、温度や湿度等の環境変化,固体差のばらつきによらず安定して被帯電体を帯電することができる。また必要最小限の放電しか発生せず、被帯電体を均一に帯電できる帯電バイアスを精度よく求めることができる。
以下、図面に添って、本発明の実施形態を説明する。
1)プリンタの構成
図1は、本発明の実施例1に係る画像形成装置を示す概略構成図である。本実施例の画像形成装置は電子写真方式のレーザビームプリンタである。
本画像形成装置は、像担持体としての感光ドラム1を備えている。感光ドラム1の周囲には、帯電ローラ2、現像装置4、転写ローラ5、放電生成物や残トナー等を除去する異物除去手段であるクリーニング装置6が配設されており、現像装置4の上方には露光装置3が配設されている。また、感光ドラム1と転写ローラ5間の転写ニップ部Nの転写材搬送方向の上流側には、転写ガイド7が配設されており、転写ニップ部Nの転写材搬送方向の下流側には、除電針8、搬送ガイド9、定着装置10が配設されている。
感光ドラム1は、本実施例では負帯電の有機感光体で、アルミニウム製のドラム基体1a上に感光体層1bを有しており、所定の周速で矢印方向(時計方向)に回転駆動され、その回転過程において接触する帯電ローラ2により負極性の一様な帯電を受ける。
接触帯電手段としての帯電ローラ2は、感光ドラム1表面に回転自在に接触し、帯電バイアス電源11から印加される帯電バイアス(この帯電バイアスについては後述する)によって感光ドラム1を所定の極性、電位に均一に帯電する。
露光装置3は、不図示のレーザドライバ、レーザダイオード、ポリゴンミラーなどを備えており、レーザドライバに入力されるパーソナルコンピュータ(不図示)などからの画像情報の時系列電気デジタル画像信号に対応して変調されたレーザ光がレーザダイオードから出力され、高速回転するポリゴンミラーで前記レーザ光を走査し、反射ミラー3aを介して感光ドラム1表面を画像露光Lすることにより、画像情報に対応した静電潜像を形成する。
現像装置4は、現像部位にて感光ドラム1表面とほぼ当接する回転自在な現像スリーブ4aを備えており、現像バイアス電源12から現像バイアスが印加された現像スリーブ4aにより、現像部位にて感光ドラム1上の静電潜像にトナーを付着させてトナー像として顕像化する。
転写ローラ5は、感光ドラム1表面に所定の押圧力で接触して転写ニップ部Nを形成し、転写バイアス電源13から印加される転写バイアスにより、感光ドラム1と転写ローラ5間の転写ニップ部Nにて感光ドラム1表面のトナー像を転写材Pに転写する。
クリーニング装置6は、クリーニングブレード6aを有しており、転写後に感光ドラム1表面に残った転写残トナーをクリーニングブレード6aによって除去する。
定着装置10は、回転自在な定着ローラ10aと加圧ローラ10bを有しており、定着ローラ10aと加圧ローラ10b間の定着ニップにて転写材Pを挟持搬送しながら、転写材Pの表面に転写されたトナー像を加熱加圧して熱定着させる。
前露光装置17は、帯電部上流で感光ドラムを露光し、帯電電位を0Vにする。
次に、上記画像形成装置による画像形成動作について説明する。
画像形成時には、感光ドラム1は駆動手段(不図示)により矢印方向に所定の周速で回転駆動され、帯電バイアスが印加された帯電ローラ2により表面が一様に帯電される。
そして、帯電された感光ドラム1上に露光装置3により画像露光Lが与えられて、パーソナルコンピュータ(不図示)などから入力される画像情報に応じた静電潜像が形成される。
そして、感光ドラム1上に形成された静電潜像に、現像部位にて感光ドラム1の帯電極性(負極性)と同極性の現像バイアスが印加された現像装置4の現像スリーブ4aにより、感光ドラム1の帯電極性(負極性)と同極性に帯電されたトナーを付着させて、トナー像として顕像化する。
そして、感光ドラム1上のトナー像が感光ドラム1と転写ローラ5間の転写ニップ部Nに到達すると、このタイミングに合わせて用紙などの転写材Pが転写ガイド7を介して転写ニップ部Nに搬送される。
そして、前記トナーと逆極性(正極性)の転写バイアスが印加された転写ローラ5により、転写ニップ部Nに搬送された転写材Pに感光ドラム1と転写ローラ5間に発生する静電力によって、感光ドラム1上のトナー像が転写される。
そして、トナー像が転写された転写材Pは除電針8で除電された後、搬送ガイド9を介して定着装置10に搬送され、定着ローラ10aと加圧ローラ10b間の定着ニップにてトナー像を転写材Pに加熱加圧して熱定着した後に外部に排出され、一連の画像形成動作を終了する。
また、トナー像転写後の感光ドラム1表面に残留している転写残トナーは、クリーニング装置6のクリーニングブレード6aによって除去されて回収される。
2)帯電装置の詳細な説明
A)帯電ローラ2
接触帯電部材として帯電ローラ2を用いる。帯電ローラの概略構成図を図2に示す。芯金(支持部材)2aの外回りに、下層2b、中間層2c、表層2dを下から順次積層した3層構成である。下層2bは帯電音を低減するための発泡スポンジ層であり、中間層2cは帯電ローラ全体として均一な抵抗を得るための導電層であり、表層2dは感光ドラム1上にピンホール等の欠陥があってもリークが発生するのを防止するために設けている保護層である。
B)帯電装置
図3は帯電装置の概略構成図である。帯電バイアス電源11から、直流電圧に交流電圧を重畳した帯電バイアスが芯金2aを介して帯電ローラ2に印加されることで、回転する感光ドラム1の表面が所定の電位に帯電される。
帯電ローラ2に電圧を印加する帯電バイアス電源11は、直流(DC)電源11aと交流(AC)電源11bを有している。
電流測定手段である帯電電流測定回路15は、感光ドラム1を介して帯電ローラ2に流れる帯電電流を測定する。この回路15から下記の制御回路14に測定された帯電電流を入力する。
帯電バイアス制御回路14は、特定電流抽出手段である特定電流抽出回路14a、統計処理回路14b、制御手段である電源制御回路14cからなる。
特定電流抽出回路14aは、帯電電流測定回路15から入力された電流情報から特定周波数を有する特定電流である特定周波数電流を抽出する機能を有する。本実施例において、特定周波数ftは、ft≧10000(Hz)又はft≧10・fとしている。
統計処理回路14bは、特定電流抽出回路14aから入力された特定周波数電流情報を所定の方法にしたがって統計処理し、電源制御回路14cに命令する信号を出力する機能を有する。
電源制御回路14cは、上記帯電バイアス電源11のDC電源11aとAC電源11bをオン・オフ制御して帯電ローラ2に直流電圧と交流電圧のどちらか、若しくはその両方の重畳電圧を印加するように制御する機能と、DC電源11bから帯電ローラ2に印加する直流電圧と、AC電源11bから帯電ローラ2に印加する交流電圧のピーク間電圧を制御する機能を有する。本実施例では、特定電流抽出回路14aから入力された特定周波数電流情報を統計処理回路14bにおいて統計処理を行なってから電源制御回路に信号を出力しているが、直接特定周波数電流情報を電源制御回路に入力する構成をとることもできる。
これらの回路14a・14b・14cを統合した帯電バイアス制御回路14は、帯電電流測定回路15から入力された帯電電流情報を用いて、画像形成時の帯電プロセスにおいて帯電ローラ2に印加する、必要最小限しか放電せず帯電不良が発生しない交流電圧を制御する機能を有する。
16は位相検出回路である。帯電バイアスの位相を検出する機能を有する。
17は前露光装置である。帯電部上流で感光ドラムを露光し、帯電電位を0Vにする。特定周波数電流の最大瞬時電流が所定の値以上となる異常放電電流が発生する交流電圧が存在するように、帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電ローラに印加する直流電圧の間に差を設ける機能を有する。異常放電電流については後述する。
C)帯電部材に印加する交流電圧の制御方法
C−1)異常放電電流の説明
本発明の発明者は、帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電ローラ2に印加する直流電圧の間に差が存在する時に、ある交流電圧を印加すると、交流電圧の一周期より立ち上がり時間及び時定数が十分に早い、言い換えれば交流電圧の周波数に対して非常に大きい周波数を有する特定周波数電流が発生することを発見した。そして、大きい特定周波数電流が発生すると、砂地や横スジ等の局所的な帯電不良が発生することも確認した。以下でその発生状況の詳細を説明する。
図3に示す通り、帯電電流測定回路15を感光ドラム基体とグラウンドの間に設ける。帯電電流測定回路15は、帯電ローラ2と比べて充分小さい負荷抵抗1kΩと、その負荷抵抗を流れる電流を測定する回路からなる。
帯電ローラ2に印加する帯電バイアスは、直流電圧:−600Vと、交流電圧:周波数1kHz・正弦波との重畳電圧であり、交流電圧のピーク間電圧Vppを変化させる。その時の帯電電流波形の変化を調べた。
帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電直流電圧の間に差が存在しない場合の、帯電電流波形の平均値を図4に示す。交流電流のピーク間の値が小さいものから、Vppを500V、750V、1000V、1250V、1500V、1750V、2000Vとした時の交流電流を示している。Vppを500V、750V、1000V、1250V、1500V、1750V、2000Vと上昇するに従って、交流電流のピーク間の値も上昇する。あるVppから帯電電流波形の破線で囲った領域が歪みだし、交流放電電流が流れる。この場合、正負両極性ともに、同様な波形をしている。
図5に帯電ローラ2に印加する直流電圧を変化させた時の感光ドラム表面電位を示す。図から分かるように、この例では、帯電ローラ2に直流電圧を印加した時に感光ドラム1への放電が開始する電圧Vthは−600Vである。図4では、Vpp=2Vth以上となると交流放電電流が発生している事がわかる。
これに対して、帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電直流電圧の間に600Vの電位差が存在する場合の、帯電電流波形の平均値を図6に示す。
Vppを500V、750V、1000V、1250V、1500V、1750V、2000Vと上昇するに従って、交流電流のピーク間の値も上昇する。あるVppから帯電電流波形の破線で囲った領域が歪みだし、交流放電電流が流れる。この場合、正極性側では図4の正極性側とほぼ同様に交流放電電流成分が増加しているのに対し、負極性側では交流放電電流発生直後の交流放電電流成分の波形が著しく歪んでいて、交流放電電流が増加するにつれて図4の負極性側とほぼ同様な波形になる。
そこで、交流放電が開始する付近のVppでは、非常に放電状態が不安定であると考え、帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電直流電圧の間に600Vの電位差を設けた状態で、Vppを変化させて、平均せずに帯電電流波形を測定した。
図7から図10に帯電電圧波形に同期を合わせた測定例を示す。図7はVpp800V、図8はVpp1200V、図9はVpp1450V、図10はVpp1700Vの実測例である。
図8と図9で特定周波数電流が発生している。それぞれ、帯電電圧波形に同期を合わせて一周期分測定した。一条件について3回測定してある。
図7から図10に測定例を示した通り、Vppを0Vから徐々に変化させると、始めは特定周波数電流が発生しないが、2Vth付近では特定周波数電流が発生し、更に高いVppでは特定周波数電流が発生していないことが分かる。この理由を以下に示す。
2Vth未満で交流放電電流が発生しない時には特定周波数電流も発生しない。
交流放電電流が小さい時には、放電量が過小な為、長手方向全体を均一に放電できず、または時間的に均一に放電できず、局所的な放電が起こりやすい不安定な状態になる。
交流放電電流が大きい時には、放電量が充分な為、長手方向全体を均一に放電でき、かつ時間的にも均一に放電でき、安定した放電が得られる。
ここでは、Vppを変化させた例を挙げたが、交流電流の実効値Iacを変化させた場合も同様な結果が得られた。
次に、特定周波数電流の値が大きい場合画像形成を行なった際に画像不良が発生することがわかった。そこで特定周波数電流の中で、画像に影響をあたえる異常放電電流の特徴を以下で説明する。図21に、図8の拡大図を示す。
本実施例では、特定周波数電流の立ち上がり時間は約0.3μs、時定数は約1μsであり周波数は約10×10Hzである。従って、印加した交流電圧の一周期1msより十分に早く、また交流電圧の周波数である10×10Hzより大きい。
最大瞬時電流は、印加するVppによって異なり、各々の周期によって変化する。
本実施例では、交流電流の実効値より大きな最大瞬時電流を持った特定周波数電流が発生する交流電圧が存在した。一周期で複数回特定周波数電流が発生することもあった。
本実施例では、帯電部上流での像担持体表面電位が0Vで、帯電部材に印加する直流電圧が−600Vの時には、特定周波数電流の最大瞬時電流が0.2mA以下ならば感光ドラム表面を均一に帯電でき、帯電に起因した画像不良が発生しない。しかし、特定周波数電流の最大瞬時電流が0.2mAより大きくなると、感光ドラムを均一に帯電することが出来ず、帯電に起因した画像不良が発生してしまう。そこで、この画像不良を起こしてしまう特定周波数電流を異常放電電流と定義する。
なお、帯電不良を生じない異常放電電流の最大瞬時電流は、適宜設定し直してもよい。例えば、画像形成領域を帯電する際の前記帯電手段に印加される直流電圧と前記被帯電体の間の電位差に基づき設定しなおしても良い。
図11に、帯電部上流での感光ドラム表面電位が0Vで、帯電ローラ2に印加する直流電圧が変化した時の、特定周波数電流の最大瞬時電流が最大になる交流電圧条件における、異常放電電流の最大瞬時電流の変化を示す。帯電部上流での感光ドラム表面電位と帯電ローラ2に印加する直流電圧の差が変化した場合、著しく特定周波数電流の発生状況が変化することが分かる。これより、0Vから実際に帯電する電位Vdに帯電する時に異常放電電流が発生するかどうかを精度よく確認するためには、帯電部上流での感光ドラム表面電位と帯電ローラ2に印加する直流電圧の差ΔVがある程度以上必要であることが好ましい。
図11の例では、ΔVは450V以上であることが望ましい。ただし、ΔVが450V未満でも十分に制御可能である。少なくとも異常放電電流の最大瞬時電流のSN比が1以上となる異常放電電流が発生する交流電圧が存在するように、帯電部上流における像担持体表面電位と帯電部材に印加する直流電圧の間に差を設けることができればよい。
C−2)帯電部材に印加する交流電圧を決定する方法
図3に示す通り、帯電電流測定回路15を感光ドラム基体とグランドの間に設ける。帯電電流測定回路15は、帯電ローラ2と比べて充分小さい負荷抵抗1kΩと、その負荷抵抗を流れる電流を測定する回路からなる。
帯電部材に印加する帯電バイアスは、直流電圧:−600Vと、交流電圧:周波数1kHz・正弦波との重畳電圧であり、交流電圧のピーク間電圧Vppを変化させる。
帯電部上流での感光ドラム表面電位と帯電ローラ2に印加する直流電圧の差が600Vになるように、帯電部上流に前露光装置17を付けて、帯電部上流での感光ドラム表面電位を0Vにする。帯電バイアス制御時に、前露光装置17を点灯する。
本実施例では、異常放電電流の時定数τは約1μsであるので、帯電電流測定回路15のサンプリング周波数(サンプリングレート)fsは、ナイキスト周波数2MHz以上である必要がある。そこで、fs=5MHzとした。
帯電電流測定回路15は、特定周波数電流の発生を確認できるようにある値以上のスルーレートが必要である。そこで、帯電電流測定回路15のスルーレートは、20V/μsとした。
Vppを変化させた時の、特定周波数電流の最大瞬時電流変化を図12に示す。
前述したように、本実施例では、帯電部上流での像担持体表面電位が0Vで、帯電部材に印加する直流電圧が−600Vの時には、特定周波数電流の最大瞬時電流が0.2mA以下ならば感光ドラム表面を均一に帯電できる。よって、0.2mA以下の場合は画像不良に影響を与える異常放電電流が発生しておらず、0.2mAより大きい場合は画像不良に影響を与える異常放電電流が発生していると言える。図12から、Vppが1200V〜1440Vでは異常放電電流が発生していることがわかる。
このように、最大瞬時電流が0.2mAより大きい異常放電電流が発生する第1の交流電圧である交流電圧Vac1と、最大瞬時電流が0.2mA以下となる異常放電電流が発生する第2の交流電圧である交流電圧Vac2が存在する。ここで、第2の交流電圧のVac2に基づいて画像形成時における交流電圧の制御を行なえば画像不良に影響を与えることがないと言える。
図8と図9に示したとおり、帯電電圧波形に位相を合わせると、特定周波数電流が発生する時間領域は一定である。そこで、位相検出回路16を用いて帯電電圧波形に位相を合わせて、一周期内で特定の時間領域内のみ帯電電流を測定して、特定周波数電流の発生の有無を確認する。
感光ドラム表面電位をV1、帯電ローラ2に印加する交流電圧をV2、帯電ローラ2に印加する交流電圧と直流電圧を重畳したバイアスをV4、帯電ローラ2に印加する直流電圧をV3、帯電ローラ2に直流電圧を印加した時に感光ドラムが帯電し始める電圧をVthとすると、帯電ローラ2に印加する交流電圧と直流電圧を重畳したバイアスに位相を合わせて、V2の位相がV3の極性側すなわちマイナス側にある時、かつ、V2が0Vから変化して最初に|V1−V4|=Vthとなる時間t1の前後Δt(ここでは、Δt=100ms)の時間内のみ帯電電流を測定する。Δtは印加された交流電圧の1/4周期分の時間以下(Δt≦1/(4*f))に設定することで、制御時間の短縮をしながら測定制度を向上させることができる。
これにより、突発的に発生するノイズ電流の影響を減らし、特定周波数電流の測定精度を向上することができる。
図3に示す帯電バイアス制御回路14を説明する。特定電流抽出回路14aは、帯電電流測定回路15から入力された帯電電流情報から特定周波数電流を抽出する機能を有する。
帯電電流測定回路15からの出力を二つに分ける。一方の信号は、そのまま差分比較回路の入力Aに入れ、他方の信号は、特定周波数を通さない低域通過フィルタ回路を通し、差分比較回路の入力Bへ入れる。これにより、特定周波数より周波数が低い非放電電流成分を除去することができる。なお、本実施例以外にも特定電流抽出回路は、帯電ローラに印加される交流電圧の周波数をf1、特定周波数電流の周波数をftとした時、電流測定回路から得られた帯電電流情報からftは通過させf1はカットできるようなフィルタ回路であればよい。当該フィルタ回路は複数のフィルタ回路を用いてもよい。
統計処理回路14bは、特定電流抽出回路14aから入力された特定周波数電流情報を所定の方法にしたがって統計処理し、電源制御回路14cに命令する信号を出力する機能を有する。
本実施例では、異常放電電流の発生を確認する制御変数として最大瞬時電流を用いた。ここでは、Vppが2Vth以上かつ特定周波数電流の最大瞬時電流が0.2mA以下となるVppを求める。本実施例では、特定周波数電流の最大瞬時電流が0.2mA以下ならば、即ち異常放電電流が発生していないならば、感光ドラム表面を均一に帯電でき、帯電に起因した画像不良が発生しないためである。
特定周波数電流の測定精度を向上するため、一つの交流電圧について、検出された電流の一周期を一回として、5回測定し、最大値と最小値を除き、残りの平均値を出した。
特定周波数電流の発生を判別する交流電圧条件を変化させた時、前回のピーク間電圧の大きさと次回のピーク間電圧の大きさの差分であるピーク間電圧のステップ間変化量は可変であり、ピーク間電圧のステップ間変化量の値がある閾値以下になったら、Vppの変化を停止させる。その閾値を決める方法を以下に示す。
感光ドラム1、帯電ローラ2の回転周期はそれぞれ0.942s、0.377sである。そこで、これらの回転周期よりも長い時間である1sの間測定した時に、測定時間中に検出した帯電電流の1周期ごとに0.2mAより大きい異常放電電流が発生する任意の交流電圧のピーク間電圧をVpp9とする。測定時間中に0.2mAより大きい異常放電電流が全く発生しない交流電圧の最小のピーク間電圧をVpp10とする。測定時間中に1周期ごとに0.2mAより大きい異常放電電流は発生しないが、一部の周期において0.2mAより大きい異常放電電流が発生する交流電圧の最大のピーク間電圧をVpp11とする。そして、Vpp9<Vpp11<Vpp10を満たすとする。
この時、帯電制御時にVppを変化させた時の最小のステップ間変化ΔVmin(ピーク間電圧ステップ間変化量)は、|Vpp10−Vpp11|以下とならなければならない。これは、感光ドラム1、帯電ローラ2が回転することで帯電ニップを構成する条件が変わり、異常放電電流の発生状況が変わるためである。本例では、|Vpp10−Vpp11|=30Vであった。そこで、帯電バイアスに用いる最小限のVppを精度よく求めるため、Vppを変化させる最小のステップ間変化ΔVminを10Vとする。
Vppを変化させて帯電バイアスに用いるVppを求める方法を以下に示す。帯電部材に印加する交流電圧において、帯電部材に印加する交流電圧のピーク間電圧をVpp、異常放電電流が発生する最小のピーク間電圧をVpp1、異常放電電流が発生する最大のピーク間電圧をVpp2、個体差、各環境、使用状態も含めて最小となる|Vpp1−Vpp2|をΔW1とする。
本実施例に用いた帯電ローラ2の製造ロットが異なる個体差、温度32.5℃湿度80%RH環境と温度15℃湿度10%RH環境の差、使用初期と使用後期の差を調べ、ΔW1を求めた。
ここで、ΔW1>ΔW2を満たすΔW2を用いて、図13に示す帯電バイアスに用いるVppを求めるフローチャートを実行する。
ここで、帯電部材に印加する交流電圧と直流電圧を重畳したバイアス条件の、Vppを変化させるステップ間変化は、
ΔW2×2−n(n=0,1,2,3,・・・)
とする。
以下で、ある特定の感光ドラム1・帯電ローラ2・電子写真プリンタを用いた使用状態において、常に異常放電電流の最大瞬時電流が所定の値Ispike以下となる最小のピーク間電圧Vpp1(ピーク間電圧が一番小さい交流電圧)を求めるフローチャートの詳細を説明する。
図13に帯電バイアスのVppを決めるフローチャートを示す。感光ドラム1・帯電ローラ2・電子写真装置本体を変えた時に、現在制御する帯電部構成におけるH/H環境でのVthの平均値Vth1をあらかじめ求める。どのような帯電条件においても、Vppが2Vth1以上(放電開始電圧の2倍以上のピーク関電圧)で異常放電電流が発生する領域が存在するからである。
その平均値を帯電バイアス制御回路14の統計処理回路14bに保持する。
Vppを変化させるステップ間変化決定因子ΔW2、Vppを変化させる最小のステップ間変化ΔVmin、異常放電電流の最大瞬時電流を判別する閾値Ispikeを設定する。
Vppを変化させて異常放電電流を判別する各々のステップで、異常放電電流の最大瞬時電流の平均値がIspikeを超えるか否かを判別する。超える場合を1、超えない場合を0とする。
第iステップに判別する交流電圧のVppをVpp[i]、第iステップ終了後までに1が出た回数をN[i]、第iステップの出力値をX[i]、初めて1が出力されたステップをjとする。
すると、以下に示す論理式にしたがって、Vpp[i]を変化させる。
第1ステップ(i=1)では、Vpp[1]=2Vth1
第2ステップ(i=2)では、Vpp[2]=2Vth1+ΔW2
第3ステップ以上(i≧3)では、
N[i−1]=0ならば、Vpp[i]=2Vth1+(i−1)*ΔW2
N[i−1]=i−jならば、Vpp[i]=2Vth1+(i−1)*ΔW2
0<N[i−1]<i−jかつX[i−1]=0ならば、
Vpp[i]=Vpp[i−1]−|Vpp[i−2]−Vpp[i−1]|/2
0<N[i−1]<i−jかつX[i−1]=1ならば、
Vpp[i]=Vpp[i−1]+|Vpp[i−2]−Vpp[i−1]|/2
なお、各々のステップ終了後に、Vppのステップ間変化分
|Vpp[i−1]−Vpp[i]|
とVppの最小ステップ間変化分ΔVminとの大小関係を判別し、上回っていたら次のステップに移行し、下回っていたらVppを変化させて異常放電電流を判別する帯電バイアス制御を終了する。
帯電バイアス制御終了時に、最後に出力値が0となったステップにおけるVppを、帯電部材に印加することができる交流電圧の最小ピーク間電圧Vpp1とする。
実例を以下に示す。本実施例では、ΔW1=250V、Vth1=550Vであり、ΔVmin=10V、Ispike=0.2mAとした。測定に正確を期す為、ΔW2=200Vとした。上記条件では、感光ドラム1、帯電ローラ2の回転周期よりも充分に長い時間の間、特定周波数電流の最大瞬時電流が0.2mA以下である最小のVppは1470.2Vであった。すると、図14に示す通り、Vpp1=1475.0Vと求められた。なお、Vppの最小単位は0.1Vである。
通常は、上記帯電バイアス制御で導きだしたVpp1に、安定に帯電する為の所定のオフセット電圧ΔVppを加えた値を、実際に帯電部材に印加する交流電圧のピーク間電圧とする。オフセット電圧ΔVppは、異常放電電流の発生しない交流電圧を複数得た時には、当該複数の交流電圧のピーク間電圧の中で、最大のピーク間電圧Vppmaxと最小のピーク間電圧Vppminの差以上であるようにしてもよい。
これは、感光ドラム1、帯電ローラ2の回転状態によって特定周波数電流の最大瞬時電流が0.2mA前後で触れる領域が有り、測定誤差が生じる為である。適切なオフセット電圧ΔVppを設けると、感光ドラム1、帯電ローラ2の回転周期よりも充分に長い時間の間でも帯電不良が発生しなくなる。
上の例では、ΔVpp=20Vとして、帯電部材に印加する交流電圧のピーク間電圧を1490Vにして感光ドラム1を帯電したところ、均一に帯電でき良好な出力画像が得られた。
なお、ここで第1ステップから最終ステップまでにかかった時間は、
帯電電流1周期×5回測定×8ステップ
なので、40msである。
Vth1は厳密な値である必要はなく、頻繁に設定し直す必要はない。ただし、個々の感光ドラム・帯電ローラ・電子写真プリンタを用いて実際の使用する条件でのVth1を求めてもよい。
また、ΔW2も厳密な値である必要はなく、異常放電電流の発生状態を調べて、異常放電電流が発生するVppの幅より小さければ、経験に基づく値を使用しても差し支えない。
従って、帯電バイアス制御に使用する設定値が規定されていれば、Vppを振って異常放電電流の発生状態を判別する時間のみで帯電バイアスを決定できる。このように、非常に短時間での帯電バイアス制御が可能である。
上記帯電制御方法を用いて帯電ローラに印加する交流電圧を決定することによって、温度や湿度等の環境変化や、帯電ローラや感光ドラムの抵抗構成・表面性・形状等の変化が発生しても、帯電不良なしに必要最小限しか放電しない交流電圧を求めることができる。実際に、使用後期において帯電ローラが汚れたり、通電時間が長期に渡ったり、感光ドラムの膜厚が削られて減耗しても、帯電不良なしに必要最小限しか放電しない交流電圧を求めることができた。
従来の帯電制御では、交流放電電流量または交流放電電流量に比例した値を所定の値に保つ為、帯電ローラの標準的なものに対して良好である設定値を定めていた。従って、製造ロット違い等の帯電部材個体差によって、必要最小限な交流放電電流量がばらつく場合、設定値が過剰であったり、過小であったりした。
また、帯電部材個体差を考慮して、被帯電体を安定に帯電する為に、必要最小限の交流放電電流量を過剰に設定したりした。
しかし、本実施例では、帯電部材個体差にも関わらず、帯電不良なしに必要最小限しか放電しない交流電圧を求めることができた。
また、従来の制御では、交流放電電流量を極力小さく抑えるために、総交流電流量に対して交流放電電流量をかなり小さく設定している。このため、測定誤差が大きい。測定誤差が生じても、帯電不良が発生せず、かつ被帯電体を均一に帯電するためには、交流放電電流量を大きめに取らざるを得ない。これに対して本実施例では、交流電流の実効値より小さい所定の最大瞬時電流を持つ特定周波数電流から異常放電電流の発生の有無を制御している為、精度よく帯電不良なしに必要最小限しか放電しない交流電圧を求めることができる。
従来の制御では測定誤差を減らすために、平均化処理が用いられているが、異常放電電流の測定精度向上のためには、長時間を要する。これに対して、本実施例では、図14に示した例の通り、非常に短時間で終了する。
従来の制御は交流放電電流量を制御しているため、局所的な帯電不良の原因となる過渡的な異常放電を検出できない。従って、局所的な帯電不良が原因となる砂地や横スジ等の画像不良が発生することがあった。これに対して、本発明では、局所的な帯電不良の原因となる異常放電電流の発生の有無を用いて制御しているので、局所的な帯電不良が原因となる砂地や横スジ等の画像不良の発生を防止できる。また、長手方向のどの領域で異常放電電流が発生しても検出できるので、長手方向全領域に渡って局所的な帯電不良が原因となる砂地や横スジ等の画像不良の発生を防止できる。
C−3)実施例の補足
本実施例では、帯電電流測定回路15を備えているが、帯電電流を積分する回路を備えていない。交流電流の実効値を出力する等の、帯電電流積分回路を備えていてもよい。
図3に示した通り、本実施例では帯電電流測定回路15を感光ドラム基体とグランドの間に設けた。しかし、帯電電流を測定する位置を限定するものではなく、帯電電流を測定できるならば、測定位置を問わない。例えば、帯電バイアス電源11と、帯電ローラ2の間に帯電電流測定回路15を配置してもよい。また、帯電電流測定に用いる負荷は、帯電ローラの負荷と比べて充分に小さいならばどのような負荷でもよい。
帯電ローラ2に印加する帯電バイアスの直流電圧、及び交流電圧の周波数、波形を限定するものではない。
本実施例では周波数を1kHzにしたが、良好な帯電均一性を得る為に、感光ドラムのプロセススピード(周方向に回転する速さ)に合わせて周波数を変化させてもよい。
本実施例では正弦波を用いたが、矩形波、三角波、ノコギリ波、パルス波等、他の波形を用いてもよい。
本実施例では、帯電バイアスを決定する際に変化する量として交流電圧のピーク間電圧を用いたが、限定するものではない。例えば、交流電圧の周波数や、波形を変化させてもよい。
感光ドラム1・帯電ローラ2構成の個体差が極端に変化しないならば、H/H環境、または、L/L環境における、帯電ローラ2に直流電圧を印加した時に感光ドラム1への放電が開始する電圧Vthは、既定値であってもよい。
また、Vthを求める手段を備えていてもよい。例えば、直流電圧を印加した時の直流帯電電流を測定できる装置を備えていれば、直流電圧を印加した時に感光ドラムへの放電が開始する電圧から急激に直流帯電電流が増加するので、Vthを求めることができる。
本実施例では、異常放電電流の立ち上がり時間は約0.3μsであったが、帯電ニップ全体の構成や状態から異常放電電流の立ち上がり時間が決まることが経験的に分かっている。そこで、様々な層構成・抵抗分布を持った被帯電体や帯電部材についても同様に、異常放電電流の立ち上がり時間を測定したところ、異常放電電流の立ち上がり時間をτ、帯電部材に印加する交流電圧の周波数をfとすると、
τ≦100μsもしくはτ≦1/(10×f)
を満たすことが分かった。周波数になおすと、異常放電電流の周波数をft、帯電部材に印加する交流電圧のft≧10000(Hz)又はft≧10・fとなる。
一般に、周波数fHzの信号を捕らえる為には、ナイキスト周波数2fHz以上でサンプリングしなければならない。従って、帯電電流を測定するサンプリング周波数をfs、異常放電電流の時定数をτとすると、
fs>2/τ
を満たすように設定する必要がある。よって、周波数になおすと、異常放電電流の周波数をftとして、fs>2ftを満たすようにする必要がある。
本実施例では、異常放電電流の時定数τは約1μsであるので、帯電電流測定回路のサンプリング周波数fsは、ナイキスト周波数2MHz以上である、fs=5MHzを用いた。
帯電部材に印加する帯電バイアス及び帯電ニップ全体の構成や状態から異常放電電流の時定数τが決まることが経験的に分かっている。特に、帯電部材や被帯電体の抵抗構成・表面性・形状の影響が大きい。そこで、様々な帯電バイアスや、様々な層構成・抵抗分布を持った帯電部材や被帯電体についても同様に、異常放電電流の時定数τを測定したところ、0.01μsから100μsの間に分布していることが分かった。ただし、ほとんどの測定例では、0.1μsから10μsの間に分布している。従って、少なくとも0.02MHz以上のサンプリング周波数を必要とする。
なお、温度や湿度等の環境変化や、帯電ローラの表面の汚れ状態変化による異常放電電流の時定数変化は小さい。
これらの事実より、標準的な帯電バイアス及び帯電ニップ全体の構成について、異常放電電流の時定数τを測定しておき、それに合わせてサンプリング周波数を決めて、使用の初期から最後まで一定としてもよい。各々の帯電ニップ全体の構成について、使用初期に異常放電電流の時定数τを測定し、その時定数に合わせて帯電電流測定回路のサンプリング周波数を決めてもよい。また、帯電バイアスや被帯電体・帯電部材の個体差を考えても充分に早い帯電電流測定回路のサンプリング周波数を用いてもよい。
帯電電流測定回路は、異常放電電流の発生を確認できるように、所定の値以上のスルーレートが必要である。本実施例では、帯電電流測定回路15のスルーレートは、20V/μsである。帯電電流測定回路のスルーレートは上記の値に限定するものではなく、異常放電電流の時定数τに合わせて変化してもよい。
例えば、異常放電電流の時定数をτ、帯電電流測定回路のスルーレートをTとすると、少なくともT×τ≧1を満たすスルーレートならば、異常放電電流の発生状況を確認できる。異常放電電流の周波数をftとした場合はT/ft≧1を満たすスルーレートTとなる。この場合、異常放電電流の時定数τは0.01μsから100μsの間に分布しているので、スルーレートは少なくとも10V/ms以上でなければならない。
異常放電電流の最大瞬時電流が所定の値以下かどうかを確認できるならば、どのようなスルーレートでもよい。
ただし、帯電電流測定回路のスルーレートによって、被帯電体を均一に帯電でき、かつ出力画像に影響が出ない異常放電電流の最大瞬時電流は異なる。異常放電電流の時定数τが1μsの時には、スルーレートが充分に早い時に画像に影響が出ない異常放電電流の最大瞬時電流は0.2mA以下であるので、スルーレートが遅い帯電電流測定回路を用いる場合では、この値に合わせて校正する必要がある。
すなわち、時定数1μs、最大瞬時電流0.2mAの異常放電電流が帯電電流測定回路に入力された時、最大瞬時電流がいくらになるかを確認する必要がある。
帯電電圧波形に同期を合わせると、異常放電電流が発生する時間領域は一定である。そこで、帯電電流を測定する時間を異常放電電流が発生する時間領域を含む一定期間に限定すると異常放電電流の測定精度が高くなる。
本実施例以外でも、帯電電流を測定する時間を異常放電電流が発生する時間領域を含む一定期間に限定する方法ならば、どのような方法でもよい。
帯電電流から異常放電電流を抽出できる電気回路ならば、どのような電気回路でもよい。以下に他の例を示す。
帯電電流測定回路からの出力信号を二つに分け、一方の信号は、異常放電電流を通すがそれ以上の高周波成分を通さない低域通過フィルタ回路Aを通し、差分比較回路の入力Aに入れ、他方の信号は、異常放電電流を通さない低域通過フィルタ回路Bを通し、差分比較回路の入力Bへ入れる。これにより、帯電電流測定回路からの出力信号に乗っていた高周波ノイズを除去できる。
次の例を挙げる。帯電電流測定回路からの出力信号を、帯電ローラに印加する交流電圧と直流電圧を重畳したバイアスに同期を合わせて、各々の周期について平均化する帯電電流平均化装置を設ける。帯電電流測定回路からの出力信号を差分比較回路の入力Aに入れ、帯電電流平均化装置からの出力信号を差分比較回路の入力Bに入れる。これにより、帯電電流から異常放電電流を抽出できる。この異常放電電流が所定の値以下になるように電源制御回路で適当な電圧を印加するような構成にしてもよい。この場合は、周波数によるフィルタ回路を設ける必要がない。
なお、感光ドラムや帯電ローラの回転に伴い、交流電流は経時変化する。従って、上記差分比較回路から求められる電流には閾値を設けることが望ましい。
本実施例のように、異常放電電流の発生を見積もる制御変数として最大瞬時電流を用い、帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電ローラに印加する直流電圧の差(−600V)が大きく、交流電流の実効値と同程度以上の最大瞬時電流が発生する場合では、上記電気回路の閾値として、感光ドラム・帯電ローラが回転して交流電流の実効値が変動する量と同程度かそれ以上を用いることが望ましい。これにより、精度よく異常放電電流の最大瞬時電流を測定できる。
本実施例では、画像形成に影響を与える異常放電電流の発生を見積もる制御変数として最大瞬時電流を用いたが、異常放電電流の発生を見積もることができるならばどのような制御変数でもよい。例えば、最大瞬時電流が所定の閾値以上の異常放電電流発生数や、所定の閾値以上に異常放電電流が流れている時間、所定の閾値以上に流れている異常放電電流の時間積分値(総電荷量)、交流放電電流が発生する一定の時間内(所定期間内)における交流放電電流の標準偏差等が挙げられる。
Vppを変化させた時の、最大瞬時電流が0.2mA以上の異常放電電流発生数変化の実測例を図15に示す。
Vppを変化させた時の、瞬時電流0.2mA以上の異常放電電流が流れている時間変化を示す実測例を図16に示す。
Vppを変化させた時の、瞬時電流0.2mA以上で流れている異常放電電流の時間積分値変化を示す実測例を図17に示す。
Vppを変化させた時の、交流放電電流が発生する一定の時間内における交流放電電流の標準偏差変化を示す実測例を図18に示す。
図15から図18では、各交流電圧条件について、一周期を1回として5回測定し、最大値と最小値を除き、残りの平均値を求めた。
これらの図から分かるように、最大瞬時電流の場合とほぼ同様で、異常放電電流の発生状況を見積もることができる。よって、最大瞬時電流の代わりとして異常放電の発生数、発生時間、時間積分値等を用いることも可能である。
本実施例では、異常放電電流の測定精度を向上するため、一つの交流電圧条件について、交流電圧の一周期を一回として、5回測定し、最大値と最小値を除き、残りの平均値を出した。しかし、測定方法や測定回数、統計方法は必ずしもこの限りではない。例えば、複数周期に渡る測定(交流電圧の1周期以上の時間で測定)を一回としてもいいし測定値全てについて平均してもよい。異常放電電流の発生状況が周期ごとに毎回異なることをおりこんで帯電制御するのに充分な精度ならば、どのような方法を取ってもよい。
本実施例では、交流電圧条件を変化させた時に、Vppを変化させるステップ間変化が、ある閾値以下になったら、帯電バイアス制御を停止させるとした。その閾値の上限を決める制御は、必ずしも帯電制御ごとに実行しなくてもよい。被帯電体や帯電部材等の回転による閾値の上限変化は、使用状況や使用時間による変化ではそれほど大きく変化しない為である。また、本実施例の制御によらず、経験的に上記閾値を決めてもよい。
本実施例では、図13に示した帯電バイアス制御の通り、Vpp変化の際の初期値としてH/Hの2Vthを用いたが、この初期値に限定するものではない。例えば、L/Lの2Vthを初期値として用いる例を以下に示す。
感光ドラム1・帯電ローラ2・電子写真装置本体を変えた時に、現在制御する帯電部構成におけるL/L環境でのVthの平均値Vth2をあらかじめ求める。
どのような帯電条件においても、Vppが2Vth2以下で異常放電電流が発生する領域が存在するからである。
その平均値を帯電バイアス制御回路14の統計処理回路14bに保持する。
Vppを変化させるステップ間変化決定因子ΔW2、Vppを変化させる最小のステップ間変化ΔVmin、異常放電電流の最大瞬時電流を判別する閾値Ispikeを設定する。
Vppを変化させて異常放電電流を判別する各々のステップで、異常放電電流の最大瞬時電流の平均値がIspikeを超えるか否かを判別する。超える場合を1、超えない場合を0とする。
第iステップに判別する交流電圧のVppをVpp[i]、第iステップ終了後までに1が出た回数をN[i]、第iステップの出力値をX[i]、初めて1が出力されたステップをjとする。
すると、以下に示す論理式にしたがって、Vpp[i]を変化させる。
第1ステップ(i=1)では、Vpp[1]=2Vth2
第2ステップ(i=2)では、Vpp[2]=2Vth2−ΔW2
第3ステップ以上(i≧3)では、
N[i−1]=0ならば、Vpp[i]=2Vth2−(i−1)*ΔW2
N[i−1]=i−jならば、Vpp[i]=2Vth2−(i−1)*ΔW2
0<N[i−1]<i−jかつX[i−1]=0ならば、
Vpp[i]=Vpp[i−1]+|Vpp[i−2]−Vpp[i−1]|/2
0<N[i−1]<i−jかつX[i−1]=1ならば、
Vpp[i]=Vpp[i−1]−|Vpp[i−2]−Vpp[i−1]|/2
なお、各々のステップ終了後に、Vppのステップ間変化分
|Vpp[i−1]−Vpp[i]|
とVppの最小ステップ間変化分ΔVminとの大小関係を判別し、上回っていたら次のステップに移行し、下回っていたらVppを変化させて異常放電電流を判別する帯電バイアス制御を終了する。
帯電バイアス制御終了時に、最後に出力値が0となったステップにおけるVppを、帯電部材に印加することができる交流電圧の最小ピーク間電圧Vpp1とする。
本実施例では、図13に示した帯電バイアス制御の通り、Vppを変化させて帯電に用いることができる最小のVppを求めた。帯電部材に印加する交流電圧を求める方法はこの限りではなく、最小限しか放電せず帯電不良が発生しない最小のVppを求める方法ならば、どのような方法でもよい。
帯電部材に印加する帯電バイアス及び帯電ニップ全体の構成や状態、電子写真装置の構成や状態によって、帯電不良を生じない異常放電電流の最大瞬時電流はほとんど変化しない。しかし、各々の帯電条件ごとに、適宜帯電不良を生じない異常放電電流の最大瞬時電流を設定してよい。
本実施例で説明した帯電部材に印加する交流電圧を求める帯電バイアス制御は、通常は、帯電開始一周目等の前回転時や、複数枚数画像出力中の紙間時等の非画像形成時において実行する。特に、現像用・転写用等の他の高圧電源から発生するノイズが、帯電ローラに印加する交流電圧を求める電気回路に影響を与えることを避ける為、現像用・転写用等の他の高圧電源が動作していない時に帯電バイアス制御を実行することが望ましい。ただし、非画像形成時に限定するものではなく、画像形成時に実行してもよい。
本実施例では、帯電部材の形状・抵抗構成として、3層構成の帯電ローラの例を挙げたが限定するものではない。
例えば、帯電部材として、複層構成の導電性ブレード・ブラシを用いてもよい。
実際に、上記条件を満たすかどうかは、電子写真装置のプロセススピードと、帯電部上流及び下流で放電する領域の広さと関係している。
本実施例では、帯電部材が被帯電体に接触している例を挙げたが、非接触であってもよい。
温度32.5℃湿度80%RHの環境下で、クリーニング装置をつけずに感光ドラムから放電生成物を除去できない状態では、放電生成物が感光ドラムに付着していない初期の状態と比べて、異常放電電流の最大瞬時電流がかなり小さくなった。ただし、この状態の感光ドラムを用いて出力した画像では、感光ドラム表面抵抗が低下していた為に、著しい画像流れが発生した。感光ドラム表面に過剰に放電生成物が付着していなく、画像不良が発生しない使用条件では、交流電圧条件を変化させると必ず異常放電電流の発生が確認された。
そこで、被帯電体表面に過剰に放電生成物が付着することで異常放電電流が発生しなくなることを避ける為、被帯電体表面から放電生成物を除去する手段として、クリーニング装置をつけてもよい。
本実施例では、画像形成装置例として電子写真方式のプリンタを挙げたが、これに限定するものではない。像担持体を帯電して画像形成する画像形成装置ならばどのようなものでもよい。例えば、静電記録装置が挙げられる。
実施例1では、帯電部材に印加する交流電圧のピーク間電圧Vppを変化させた。それに対して、実施例2では、交流電流の実効値Iacを変化させる。本実施例では、AC電源11bは、交流電流の実効値を固定する機能を備える。
また、電源制御回路14cは、上記帯電バイアス電源11のDC電源11aとAC電源11bをオン・オフ制御して帯電ローラ2に直流電圧と交流電圧のどちらか、若しくはその両方の重畳電圧を印加するように制御する機能と、DC電源11aから帯電ローラ2に印加する直流電圧と、AC電源11bから帯電ローラ2に交流電圧を印加した時に流れる交流電流の実効値を制御する機能を有する。
実例として、実施例1と同様な感光ドラム1、帯電ローラ2、電子写真プリンタ、帯電電流測定回路15、位相検出回路16、前露光装置17の例を挙げる。
帯電部材に印加する帯電バイアスは、直流電圧Vdc:−600Vと、交流電圧:周波数f1kHzの正弦波との重畳電圧であり、交流電圧の交流電流の実効値Iacを変化させる。
この場合、IacはVppに一対一に対応している。従って、実施例1と同様な帯電バイアス制御で、Iacが求められ、その値から帯電部材に印加する交流電圧のピーク間電圧が決定される。
以下で、交流電流の実効値Iacを変化させて、帯電不良なしに必要最小限しか放電しない交流電圧を求める方法を示す。
異常放電電流の発生状況、異常放電電流の測定方法・統計処理方法は実施例1と同様である。特定周波数ftは、ft≧10000(Hz)又はft≧10・fとしており、特定周波数電流の瞬時電流が0.2mAより大きい場合は画像に影響を与える異常放電電流が発生しているとした。
異常放電電流の発生を判別する交流バイアス条件を変化させた時のIac変化分が、ある閾値以下になったら、Iacの変化を停止させる。その閾値を決める方法を以下に示す。
感光ドラム1、帯電ローラ2の回転周期はそれぞれ0.942s、0.377sである。そこで、これらの回転周期よりも長い時間である1sの間測定した時に、測定時間中に周期ごとに異常放電電流が発生する任意の交流電流の実効値をIac9、異常放電電流が全く発生しない交流電流の実効値をIac10、一部の周期のみ異常放電電流が発生しない交流電流の実効値をIac11とし、Iac9<Iac11<Iac10を満たすとする。
この時、帯電制御時にIacを変化させた時の最小のステップ間変化ΔIminは、|Iac10−Iac11|以下とならなければならない。これは、感光ドラム1、帯電ローラ2が回転することで帯電ニップを構成する条件が変わり、異常放電電流の発生状況が変わるためである。本例では、|Iac10−Iac11|=0.0145mAであった。そこで、帯電バイアスに用いる最小限のIacを精度よく求めるため、Iacを変化させる最小のステップ間変化ΔIminを0.005mAとする。
Iacを変化させて帯電バイアスに用いるIacを求める方法を以下に示す。帯電部材に印加する交流バイアスにおいて、交流電流の実効値をIac、異常放電電流が発生する最小のピーク間電圧をIac1、異常放電電流が発生する最大のピーク間電圧をIac2、個体差、各環境、使用状態も含めて最小となる|Iac2−Iac1|をΔI1とする。
本実施例に用いた帯電ローラ2の製造ロットが異なる個体差、温度32.5℃湿度80%RH環境と温度15℃湿度10%RH環境の差、使用初期と使用後期の差を調べ、ΔI1を求めた。
ここで、ΔI1>ΔI2を満たすΔI2を用いて、図19に示す帯電バイアスに用いるIacを求めるフローチャートを実行する。
ここで、帯電部材に印加する交流電圧と直流電圧を重畳したバイアス条件の、Iacを変化させるステップ間変化は、
ΔI2×2−n(n=0,1,2,3,・・・)
とする。
以下で、ある特定の感光ドラム1・帯電ローラ2・電子写真プリンタを用いた使用状態において、常に異常放電電流の最大瞬時電流が所定の値Ispike以下となる最小の交流電流の実効値Iac1を求めるフローチャートの詳細を説明する。
図19に帯電バイアスのIacを決めるフローチャートを示す。
感光ドラム・帯電ローラ・電子写真装置本体を変えた時に、現在制御する帯電部構成におけるH/H環境でのVthの平均値Vth1をあらかじめ求める。
Vpp=2Vth1の時に流れる交流電流の実効値をIth1とする。どのような帯電条件においても、IacがIth1以上で異常放電電流が発生する領域が存在するからである。
Ith1を帯電バイアス制御回路14の統計処理回路14bに保持する。
Iacを変化させるステップ間変化決定因子ΔI2、Iacを変化させる最小のステップ間変化ΔImin、異常放電電流の発生を特定周波数電流の最大瞬時電流をもとに判別する閾値Ispikeを設定する。本実施例では0.2mAより大きい電流が流れた時に異常放電電流が発生しているとしている。
Iacを変化させて異常放電電流を判別する各々のステップで、異常放電電流の最大瞬時電流の平均値がIspikeを超えるか否かを判別する。超える場合を1、超えない場合を0とする。
第iステップに判別する交流電圧のIacをIac[i]、第iステップ終了後までに1が出た回数をN[i]、第iステップの出力値をX[i]、初めて1が出力されたステップをjとする。
すると、以下に示す論理式にしたがって、Iac[i]を変化させる。
第1ステップ(i=1)では、Iac[1]=Ith1
第2ステップ(i=2)では、Iac[2]=Ith1+ΔI2
第3ステップ以上(i≧3)では、
N[i−1]=0ならば、Iac[i]=Ith1+(i−1)*ΔI2
N[i−1]=i−jならば、Iac[i]=Ith1+(i−1)*ΔI2
0<N[i−1]<i−jかつX[i−1]=0ならば、
Iac[i]=Iac[i−1]−|Iac[i−2]−Iac[i−1]|/2
0<N[i−1]<i−jかつX[i−1]=1ならば、
Iac[i]=Iac[i−1]+|Iac[i−2]−Iac[i−1]|/2
なお、各々のステップ終了後に、Iacのステップ間変化分
|Iac[i−1]−Iac[i]|
とIacの最小ステップ間変化分ΔIminとの大小関係を判別し、上回っていたら次のステップに移行し、下回っていたらIacを変化させて異常放電電流を判別する帯電バイアス制御を終了する。
帯電バイアス制御終了時に、最後に出力値が0となったステップにおけるIacを帯電部材に印加することができる交流電圧の最小ピーク間電圧Iac1とする。
実例を以下に示す。本実施例では、ΔI1=0.121mA、Ith1=0.510mAであり、ΔImin=0.005mA、Ispike=0.2mAとした。測定に正確を期す為、ΔI2=0.100mAとした。
上記条件では、感光ドラム、帯電ローラの回転周期よりも充分に長い時間の間、異常放電電流の最大瞬時電流が0.2mA以下である最小のIacは0.7295Vであった。すると、図20に示す通り、Iac1=0.7319mAと求められた。なお、Iacの最小単位は、0.0001mAである。
通常は、上記帯電バイアス制御で導きだしたIac1に、安定に帯電する為のオフセット電圧ΔIac1を加えた値を、実際に帯電部材に印加する交流電流の実効値とする。
これは、感光ドラム1、帯電ローラ2の回転状態によって異常放電電流の最大瞬時電流が0.2mA前後で触れる領域が有り、測定誤差が生じる為である。適切なオフセット電流ΔIac1を設けると、感光ドラム1、帯電ローラ2の回転周期よりも充分に長い時間の間でも帯電不良が発生しなくなる。
上の例では、ΔIac1=0.010mAとして、交流電流の実効値を0.740mAにして感光ドラム1を帯電したところ、均一に帯電でき良好な出力画像が得られた。
このようにして、交流電流の実効値を用いても帯電バイアスを決定することができる。
Ith1は厳密な値である必要はなく、頻繁に設定し直す必要はない。ただし、個々の感光ドラム・帯電ローラ・電子写真プリンタを用いて実際の使用する条件でのIth1を求めてもよい。
また、ΔI2も厳密な値である必要はなく、異常放電電流の発生状態を調べて、異常放電電流が発生するIacの幅より小さければ、経験に基づく値を使用しても差し支えない。
従って、帯電バイアス制御に使用する設定値が規定されていれば、Iacを振って異常放電電流の発生状態を判別する時間のみで帯電バイアスを決定できる。このように、非常に短時間での帯電バイアス制御が可能である。
本実施例では、帯電制御時の帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電ローラに印加する直流電圧の間の差ΔVが小さい時に、交流電圧のVppを変化させて、帯電バイアスを決定する例を示す。
交流電圧のVppを変化させて、帯電バイアスを決定する。
画像形成時の感光ドラム帯電電位をVd、交流電流の実効値をIac、全ての交流電圧条件の中で最大の異常放電電流の最大瞬時電流をIspとし、場合分けをして各々の例について説明する。
実例として、実施例1と同様な感光ドラム1、帯電ローラ2、電子写真プリンタ、帯電バイアス制御回路14、帯電電流測定回路15、位相検出回路16、前露光装置17の例を挙げる。
1)帯電制御時において、ΔV<|Vd|かつIac<Ispの場合
この条件では、ほぼ実施例1と同様な制御で帯電ローラに印加する交流電圧を決定できる。
図11から分かるように、Vd=−600Vで、帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電ローラに印加する直流電圧の間の差が約450V以上の条件がこのケースに相当する。
2)帯電制御時において、ΔV<|Vd|かつIac>Ispで、帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電ローラに印加する直流電圧の間の差が|Vd|の時、Iac<Ispとなる場合
この条件では、帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電ローラに印加する直流電圧の間の差が|Vd|である時の異常放電電流の発生状況を確認し、ΔVである時の発生状況と対応させることによって制御可能である。すなわち、電位差が|Vd|の時に帯電不良が発生する異常放電電流の最大瞬時電流を、電位差がΔVの時に帯電不良が発生する異常放電電流の最大瞬時電流と対応させることで、実施例1と同様な制御が可能である。
図11から分かるように、Vd=−600Vで、帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電ローラに印加する直流電圧の間の差が約400V未満の条件がこのケースに相当する。
ただし、ΔVは、Ispが少なくとも異常放電電流の測定精度以上、すなわち異常放電電流のSN比(signal to noise ratio)が1以上となるように設定する必要がある。
3)帯電制御時において、ΔV=|Vd|の時、Iac>Ispとなる場合
この条件では、帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電ローラに印加する直流電圧の間の差が小さい為、交流電圧条件を変化させても異常放電電流の最大瞬時電流が小さい。そのため、局所的な画像不良に直結する異常放電の発生数は少ない。ただし、異常放電電流の最大瞬時電流がある閾値以下に収まると、Vdが直流帯電電圧付近になり、帯電均一性が良好になるという特徴を持つ。従って、帯電性を判断する指標となる。
図13で判別する異常放電電流の最大瞬時電流の閾値を適宜変更して、実施例1とほぼ同様な制御を行うことで、必要最小限の放電で帯電不良が発生することが無い帯電バイアスを決定することができる。
図11において、Vdが約400V未満の条件がこのケースに相当する。
帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電ローラに印加する直流電圧の間の差が小さい為、現像剤が現像されにくいという特長がある。しかし、異常放電電流の最大瞬時電流が小さい為、測定誤差が大きくなるという短所も持つ。ただし、ΔVは、Ispが少なくとも異常放電電流の測定精度以上、すなわち異常放電電流のSN比が1以上となるように設定する必要がある。
以上の通り、帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電ローラに印加する直流電圧の間の差が小さく、異常放電電流の最大瞬時電流が小さい場合でも、Vppを変化させて帯電バイアスを決定することができる。
本実施例では、異常放電電流の最大瞬時電流が0.05mA未満の場合には、異常放電電流の測定誤差と同程度になる為、帯電制御できなかった。しかし、特定電流抽出回路の精度を向上する等、精度よく異常放電電流を計測できるならば、この値以下でも制御可能である。
また、本実施例では、全ての交流電圧条件の中で最大の異常放電電流の最大瞬時電流Ispを場合分けする値として、交流電流の実効値Iacを用いたが、限定するものではない。本実施例では、0.5mAを場合分けする値に用いてもよかった。
本実施例では、帯電制御時の帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電ローラに印加する直流電圧の間の差ΔVが小さい時に、交流電流Iacを変化させて、帯電バイアスを決定する例を示す。
実施例3と同様に、異常放電電流の発生状況に合わせて3通りに場合分けできる。また、交流電流Iacを変化させて、帯電バイアスを決定する方法は、実施例2とほぼ同様である。
以上の通り、帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電ローラに印加する直流電圧の間の差が小さく、異常放電電流の最大瞬時電流が小さい場合でも、Iacを変化させて帯電バイアスを決定することができる。
実施例1から実施例4では、異常放電電流を測定することで、帯電不良を生じる異常放電の発生状況を確認し、帯電バイアスを制御した。本実施例では、異常放電光を測定することで、帯電不良を生じる異常放電の発生状況を確認し、帯電バイアスを制御する。
画像形成装置は実施例1と同じ電子写真プリンタとする。帯電ローラの構成は実施例1と同じである。
図22は実施例5における帯電装置の概略構成図である。帯電バイアス電源11から、直流電圧に交流電圧を重畳した帯電バイアスが芯金2aを介して帯電ローラ2に印加されることで、回転する感光ドラム1の表面が所定の電位に帯電される。
帯電ローラ2に電圧を印加する帯電バイアス電源11は、直流(DC)電源11aと交流(AC)電源11bを有している。
18はフォトダイオードアレイである。異常放電光は帯電部上流で発生するので、フォトダイオードアレイ18も帯電部上流に設置する。380nmから700nmまでの広い波長域で感度が高い。帯電部材の長手方向全域に渡って放電光を測定できる。
19は集光レンズである。帯電部上流での放電光をフォトダイオードアレイ18に集光する。
フォトダイオードアレイ18を用いて放電光から電流に変換した光電流を、下記の制御回路14に入力する。
14は帯電バイアス制御回路であり、異常放電光電流抽出回路14d、統計処理回路14b、電源制御回路14cからなる。
異常放電光電流抽出回路14dは、フォトダイオードアレイ18で変換された光電流情報を増幅し、異常放電光電流を抽出する機能を有する。
統計処理回路14bは、異常放電光電流抽出回路14dから入力された異常放電光電流情報を所定の方法にしたがって統計処理し、電源制御回路14cに命令する信号を出力する機能を有する。
電源制御回路14cは、上記帯電バイアス電源11のDC電源11aとAC電源11bをオン・オフ制御して帯電ローラ2に直流電圧と交流電圧のどちらか、若しくはその両方の重畳電圧を印加するように制御する機能と、DC電源11bから帯電ローラ2に印加する直流電圧と、AC電源11bから帯電ローラ2に印加する交流電圧のピーク間電圧を制御する機能を有する。
これらの回路を統合した帯電バイアス制御回路14は、フォトダイオードアレイ18で変換された光電流情報を用いて、画像形成時の帯電プロセスにおいて帯電ローラ2に印加する、必要最小限しか放電せず帯電不良を発生しない交流電圧を制御する機能を有する。
16は位相検出回路である。帯電バイアスの位相を検出する機能を有する。
17は前露光装置である。帯電部上流で感光ドラムを露光し、帯電電位を0Vにする。最大瞬時電流が所定の値以上となる異常放電電流が発生する交流電圧が存在するように、帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電ローラに印加する直流電圧の間に差を設ける機能を有する。
異常放電光電流の最大瞬時光電流に、帯電不良を生じない閾値を設定することで、閾値より大きいならば異常放電が発生し、閾値以下ならば異常放電は発生しない。
実施例1から実施例4と同様に帯電バイアスを変えて異常放電の発生の有無を確認することで、帯電バイアス制御を行うことができる。
なお、本実施例では、現像や転写等の他の高圧電源が高電圧を発生しても、回路的に分離されているので電源からのノイズが小さい。そのため、安定な帯電バイアス制御が可能である。
本実施例では、異常放電光を検出する手段として、光を電流に変換するフォトダイオードを用いたが、限定するものではない。
実施例1から実施例5では、帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電ローラに印加する直流電圧の間に所定の差を設ける手段として、前露光装置17を用いたが、この限りではない。帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電ローラに印加する直流電圧の間に所定の差を設けられるならば、どのような手段を用いてもよい。
例えば、帯電開始一周目では感光ドラム表面電位と帯電バイアスの直流電圧の間に差が存在する。
また、帯電バイアスの交流電圧を変えずに一定時間の間直流電圧を変化させることで、感光ドラム表面電位と帯電バイアスの直流電圧の間に差を設けることができる。
これによって、帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電ローラに印加する直流電圧の間に所定の差を設ける為の手段を新たに付加することなく、本発明による帯電バイアス制御を実行できる。
以上の実施例は画像形成装置における像担持体の帯電制御であるが、本発明の帯電制御方法は像担持体の帯電制御に限られず、広く被帯電体の帯電制御方法として有効であることは勿論である。
以上のような実施例にとどまらず、特定周波数電流を用いた電圧制御であればどのようなものでもよい。
異常放電電流が発生する交流電圧である第1の交流電圧と、異常放電電流が発生しない交流電圧である第2の交流電圧をもとめ、第2の交流電圧をもとに電圧の制御を行なえればよい。
例えば、特定周波数電流の最大瞬時電流に基づき、画像形成領域を帯電する際の交流電圧を制御してもよい。その際、特定周波数電流の最大瞬時電流が所定値以上となる第1の交流電圧と、第1の交流電圧よりもピーク間電圧が大きくかつ前記特定電流の最大瞬時電流が所定値より下となる交流電圧である第2の交流電圧とを得られるまで、前記帯電手段にピーク間電圧が異なる複数の交流電圧を印加して、画像形成領域を帯電する際に、当該第2の交流電圧に基づいて帯電手段に印加する交流電圧を制御してもよい。
特定周波数電流の発生数に基づき、画像形成領域を帯電する際の交流電圧を制御してもよい。その際、特定周波数電流の発生数が所定値以上となる第1の交流電圧と、第1の交流電圧よりもピーク間電圧が大きくかつ前記特定電流の発生数が所定値より下となる交流電圧である第2の交流電圧とを得られるまで、前記帯電手段にピーク間電圧が異なる複数の交流電圧を印加して、画像形成領域を帯電する際に、当該第2の交流電圧に基づいて帯電手段に印加する交流電圧を制御してもよい。
特定周波数電流の流れている時間に基づき、画像形成領域を帯電する際の交流電圧を制御してもよい。その際、特定周波数電流の流れている時間が所定値以上となる第1の交流電圧と、第1の交流電圧よりもピーク間電圧が大きくかつ前記特定電流の流れている時間が所定値より下となる交流電圧である第2の交流電圧とを得られるまで、前記帯電手段にピーク間電圧が異なる複数の交流電圧を印加して、画像形成領域を帯電する際に、当該第2の交流電圧に基づいて帯電手段に印加する交流電圧を制御してもよい。
特定周波数電流の時間積分値に基づき、画像形成領域を帯電する際の交流電圧を制御してもよい。その際、特定周波数電流の時間積分値が所定値以上となる第1の交流電圧と、第1の交流電圧よりもピーク間電圧が大きくかつ前記特定電流の時間積分値が所定値より下となる交流電圧である第2の交流電圧とを得られるまで、前記帯電手段にピーク間電圧が異なる複数の交流電圧を印加して、画像形成領域を帯電する際に、当該第2の交流電圧に基づいて帯電手段に印加する交流電圧を制御してもよい。
なお、画像形成領域を帯電する際には所定のピーク間電圧ΔVppを付加することが好ましい。所定のピーク間電圧ΔVppは、所定の時間内において複数の第2の交流電圧を得た時に、複数の第2の交流電圧のピーク間電圧の中で、最大のピーク間電圧Vppmaxと最小のピーク間電圧Vppminの差以上であることが好ましい。
また、ピーク間電圧の異なる複数の交流電圧の印加する際は、帯電手段に印加した交流電圧が前記第1の交流電圧であった時は、次回に前記帯電手段に印加する交流電圧は、前記第1の交流電圧のピーク間電圧よりも大きいピーク間電圧を有する交流電圧を印加し、
前記帯電手段に印加した交流電圧が前記第2の交流電圧であった時は、次回に前記帯電手段に印加する交流電圧は、前記第2の交流電圧のピーク間電圧よりも小さいピーク間電圧を有する交流電圧を印加すると精度よく画像形成領域を帯電する際に印加する電流を求められる。
また上述のようにピーク間電圧をもとにした制御でなく実効値電流を基に交流電圧の制御を行なっても良い。
例えば、その際、特定周波数電流の最大瞬時電流が所定値以上となる第1の交流電圧と、特定周波数電流の最大瞬時電流が所定値より下となりかつ第1の交流電圧を前記帯電手段に印加した時に流れる交流電流よりも、前記帯電手段に印加した時に流れる交流電流が大きい交流電圧となる第2の交流電圧とを得られるまで、前記帯電手段にピーク間電圧が異なる複数の交流電圧を印加して、画像形成領域を帯電する際に、当該第2の交流電圧に基づいて帯電手段に印加する交流電圧を制御してもよい。
特定周波数電流の発生数に基づき、画像形成領域を帯電する際の交流電圧を制御してもよい。その際、特定周波数電流の発生数が所定値以上となる第1の交流電圧と、特定電流の発生数が所定値より下となる交流電圧かつ第1の交流電圧を前記帯電手段に印加した時に流れる交流電流よりも、前記帯電手段に印加した時に流れる交流電流が大きい交流電圧となる第2の交流電圧とを得られるまで、前記帯電手段にピーク間電圧が異なる複数の交流電圧を印加して、画像形成領域を帯電する際に、当該第2の交流電圧に基づいて帯電手段に印加する交流電圧を制御してもよい。
特定周波数電流の流れている時間に基づき、画像形成領域を帯電する際の交流電圧を制御してもよい。その際、特定周波数電流の流れている時間が所定値以上となる第1の交流電圧と、前記特定電流の流れている時間が所定値より下となりかつ第1の交流電圧を前記帯電手段に印加した時に流れる交流電流よりも、前記帯電手段に印加した時に流れる交流電流が大きい交流電圧となる第2の交流電圧とを得られるまで、前記帯電手段にピーク間電圧が異なる複数の交流電圧を印加して、画像形成領域を帯電する際に、当該第2の交流電圧に基づいて帯電手段に印加する交流電圧を制御してもよい。
特定周波数電流の時間積分値に基づき、画像形成領域を帯電する際の交流電圧を制御してもよい。その際、特定周波数電流の時間積分値が所定値以上となる第1の交流電圧と、前記特定電流の時間積分値が所定値より下となりかつ第1の交流電圧を前記帯電手段に印加した時に流れる交流電流よりも、前記帯電手段に印加した時に流れる交流電流が大きい交流電圧となる第2の交流電圧とを得られるまで、前記帯電手段にピーク間電圧が異なる複数の交流電圧を印加して、画像形成領域を帯電する際に、当該第2の交流電圧に基づいて帯電手段に印加する交流電圧を制御してもよい。
なお、画像形成領域を帯電する際には所定のオフセット電流ΔIacを付加することが好ましい。所定の交流電流ΔIacは、所定の時間内において複数の前記第2の交流電圧を得た時に、複数の第2の交流電圧を印加した時に流れる、前記交流電流の中で、最大の交流電流Iacmaxと最小の交流電流Iacminの差以上であることが好ましい。
また、流れる交流電流量が異なる複数の交流電圧の印加する際は、帯電手段に印加した交流電圧が前記第1の交流電圧であった時は、次回に帯電手段に印加する交流電圧は、第1の交流電圧を印加した時に流れる交流電流よりも大きい交流電流が流れるような交流電圧を印加し、帯電手段に印加した交流電圧が第2の交流電圧であった時は、次回に帯電手段に印加する交流電圧は、第2の交流電圧を印加した時に流れる交流電流よりも小さい交流電流が流れるような交流電圧を印加することを特徴とすると精度よく制御をすることができる。
本発明の実施例1に係る画像形成装置を示す概略構成図 帯電ローラの概略構成図 実施例1の帯電装置の概略構成図 帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電直流電圧の間に差が存在しない場合の、帯電電流波形の平均値 帯電ローラに印加する直流電圧を変化させた時の感光ドラム表面電位の変化を示す図 帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電直流電圧の間に差が存在する場合の、帯電電流波形の平均値 帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電直流電圧の間に600Vの電位差を設けた状態で、Vpp=800V時の帯電電流波形測定例 帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電直流電圧の間に600Vの電位差を設けた状態で、Vpp=1200V時の帯電電流波形測定例 帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電直流電圧の間に600Vの電位差を設けた状態で、Vpp=1450V時の帯電電流波形測定例 帯電部上流における感光ドラム表面電位と帯電直流電圧の間に600Vの電位差を設けた状態で、Vpp=1700V時の帯電電流波形測定例 帯電部上流での感光ドラム表面電位が0Vで、帯電ローラに印加する直流電圧が変化した時の、異常放電電流の最大瞬時電流が最大になる交流電圧条件における、異常放電電流の最大瞬時電流の変化を示す図 Vppを変化させた時の、異常放電電流の最大瞬時電流変化を示す実測例 帯電バイアスのVppを求めるフローチャート 実施例1における帯電バイアスのVppを求めるフローチャート実行例 Vppを変化させた時の、最大瞬時電流が所定の閾値以上の異常放電電流発生数変化を示す実測例 Vppを変化させた時の、所定の閾値以上に異常放電電流が流れている時間変化を示す実測例 Vppを変化させた時の、所定の閾値以上に流れている異常放電電流の時間積分値変化を示す実測例 Vppを変化させた時の、交流放電電流が発生する一定の時間内における交流放電電流の標準偏差変化を示す実測例 帯電バイアスのIacを求めるフローチャート 実施例2における帯電バイアスのIacを求めるフローチャート実行例 図8の拡大図 実施例5の帯電装置の概略構成図
符号の説明
1・・感光ドラム(像担持体)、2・・帯電ローラ(接触帯電部材)3・・露光装置、4・・現像装置、4a・・現像スリーブ5・・転写ローラ、6・・クリーニング装置、6a・・クリーニングブレード、7・・転写ガイド、8・・除電針、9・・搬送ガイド、10・・定着装置、10a・・定着ローラ、10b・・加圧ローラ11・・帯電バイアス電源(帯電バイアス印加手段)、11a・・直流(DC)電源、11b・・交流(AC)電源、12・・現像バイアス電源、13・・転写バイアス電源、14・・帯電バイアス制御回路、14a・・スパイク放電電流抽出回路、14b・・統計処理回路、14c・・電源制御回路、14d・・スパイク放電光電流抽出回路、15・・帯電電流測定回路、16・・位相検出回路、17・・前露光装置、18・・フォトダイオードアレイ、19・・集光レンズ

Claims (18)

  1. 交流電圧を印加され被帯電体を帯電する帯電手段と、
    前記帯電手段に交流電圧を印加した際に、前記帯電手段と前記被帯電体の間に流れる交流電流を測定する電流測定手段と、
    ft≧10000(Hz)の特定周波数ftを満たす交流電流を特定電流とした時、前記帯電手段にピーク間電圧の異なる複数の交流電圧を印加し、複数の交流電圧を印加した時に流れる複数の交流電流をそれぞれ測定し、測定される交流電流から特定電流抽出手段を用いて抽出される特定電流の最大瞬時電流、又は所定期間内の特定電流の発生数、又は所定期間内の特定電流の流れている時間、又は所定期間内の特定電流の時間積分値が所定値より少なくなるような交流電圧の中で、放電開始電圧の2倍以上のピーク間電圧を備え、且つピーク間電圧が一番小さい交流電圧に基づいて、前記被帯電体の画像形成領域を帯電する際に前記帯電手段に印加される交流電圧を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする帯電装置。
  2. 交流電圧を印加され被帯電体を帯電する帯電手段と、
    前記帯電手段に交流電圧を印加した際に、前記帯電手段と前記被帯電体の間に流れる交流電流を測定する電流測定手段と、
    前記交流電圧の周波数をfとして、ft≧10・fを満たす特定周波数ftを満たす交流電流を特定電流とした時、前記帯電手段にピーク間電圧の異なる複数の交流電圧を印加し、複数の交流電圧を印加した時に流れる複数の交流電流をそれぞれ測定し、測定される交流電流から特定電流抽出手段を用いて抽出される特定電流の最大瞬時電流、又は所定期間内の特定電流の発生数、又は所定期間内の特定電流の流れている時間、又は所定期間内の特定電流の時間積分値が所定値より少なくなるような交流電圧の中で、放電開始電圧の2倍以上のピーク間電圧を備え、且つピーク間電圧が一番小さい交流電圧に基づいて、前記被帯電体の画像形成領域を帯電する際に前記帯電手段に印加される交流電圧を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする帯電装置。
  3. 前記交流電圧の周波数をf1、前記特定周波数をftとした時、前記電流のうち、ftは通過し、f1はカットするフィルタ手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の帯電装置。
  4. 前記電流の測定は、前記交流電圧の1周期以上の時間で測定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の帯電装置。
  5. 前記電流測定手段は、
    前記被帯電体の表面電位をV1、
    前記帯電手段に印加する交流電圧をV2、
    前記帯電手段に印加する直流電圧をV3、
    前記帯電手段に印加する交流電圧と直流電圧を重畳したバイアスをV4、
    前記帯電手段に直流電圧を印加した時に被帯電体への放電が開始する電圧をVth、
    前記帯電手段に印加する交流電圧の周波数をfとしてΔt≦1/(4*f)、
    とすると、
    V2の位相がV3の極性側にある時、かつ、V2が0Vから変化して最初に|V1−V4|=Vthとなる時間をt1として、前記t1の前後Δtの時間内のみの交流電流を測定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の帯電装置。
  6. 前記制御手段は、特定電流の最大瞬時電流、又は所定期間内の特定電流の発生数、又は所定期間内の特定電流の流れている時間、又は所定期間内の特定電流の時間積分値が所定値以上となる交流電圧である第1の交流電圧と、前記第1の交流電圧よりもピーク間電圧が大きくかつ特定電流の最大瞬時電流、又は所定期間内の特定電流の発生数、又は所定期間内の特定電流の流れている時間、又は所定期間内の特定電流の時間積分値が所定値より下となる交流電圧である第2の交流電圧とを得られるまで、前記帯電手段にピーク間電圧が異なる複数の交流電圧を印加し、画像形成領域を帯電する際に、前記第2の交流電圧に基づいて前記帯電手段に印加する交流電圧を制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の帯電装置。
  7. 前記所定値は、画像形成領域を帯電する際の前記帯電手段に印加される直流電圧と前記被帯電体の間の電位差に基づき変化することを特徴とする請求項6に記載の帯電装置。
  8. 前記画像形成領域を帯電する際に前記帯電手段に印加する交流電圧は、前記第2の交流電圧のピーク間電圧に所定のピーク間電圧ΔVppを付加した交流電圧であることを特徴とする請求項6又は7に記載の帯電装置。
  9. 前記ピーク間電圧の異なる複数の交流電圧の印加電圧は、前記帯電手段に印加した交流電圧が前記第1の交流電圧であった時は、次回に前記帯電手段に印加する交流電圧は、前記第1の交流電圧のピーク間電圧よりも大きいピーク間電圧を有する交流電圧を印加し、前記帯電手段に印加した交流電圧が前記第2の交流電圧であった時は、次回に前記帯電手段に印加する交流電圧は、前記第2の交流電圧のピーク間電圧よりも小さいピーク間電圧を有する交流電圧を印加することを特徴とする請求項6乃至のいずれかに記載の帯電装置。
  10. 前記異なる複数の交流電圧のピーク間電圧において、前回のピーク間電圧の大きさと次回のピーク間電圧の大きさの差分であるピーク間電圧ステップ間変化量は可変であり、前記ピーク間電圧ステップ間変化量のうち一つは少なくとも│Vpp10−Vpp11│以下であり、前記帯電手段に交流電圧が所定時間印加された時に、
    前記所定時間内において、前記電流の1周期ごとに前記最大瞬時電流が前記所定値より大きくなる前記特定電流が発生する前記交流電圧のピーク間電圧をVpp9、
    前記所定時間内において、前記電流の1周期ごとに前記最大瞬時電流が前記所定値より大きくなる前記特定電流は発生しないが、少なくとも1回は最大瞬時電流が所定値以上となる前記特定電流が発生する前記交流電圧のピーク間電圧をVpp11、
    前記所定時間内において、前記最大瞬時電流が前記所定値より大きくなる前記特定電流が発生しない前記交流電圧のピーク間電圧をVpp10、
    として、Vpp9<Vpp11<Vpp10、を満たすことを特徴とする請求項6乃至のいずれかに記載の帯電装置。
  11. 前記画像形成領域を帯電する際に前記帯電手段に印加する交流電圧は、前記第2の交流電圧を前記帯電手段に印加した時に流れる交流電流Iacに所定の交流電流ΔIacを付加した交流電流が前記帯電手段と前記被帯電体との間に流れるような交流電圧であることを特徴とする請求項6又は7に記載の帯電装置。
  12. 画像形成領域を帯電する際の前記帯電手段に印加される直流電圧と、帯電部上流側の前記被帯電体との間の電位差が所定の電位差を有するように、前記被帯電体の電位を変更する電位変更手段を有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の帯電装置。
  13. 前記所定の電位差は、前記特定電流の最大瞬時電流のSN比が1以上となるような交流電圧が存在する電位差であることを特徴とする請求項12に記載の帯電装置。
  14. 前記所定の電位差は、前記特定電流の最大瞬時電流が前記交流電流の実行値以上となるような交流電圧が存在する電位差であることを特徴とする請求項12に記載の帯電装置。
  15. 前記電流測定手段のサンプリングレートをfs、前記特定周波数をftとした時fs>2ftを満たすことを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の帯電装置。
  16. 前記電流測定手段のスルーレートをT、前記特定周波数をftとした時、T/ft≧1を満たすことを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の帯電装置。
  17. 前記帯電手段は前記被帯電体に接触することを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載の帯電装置。
  18. 前記被帯電体は静電潜像を担持する像担持体であり、前記像担持体を帯電する帯電手段として請求項1乃至17のいずれかに記載される帯電装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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