JP4335567B2 - 位相差板および楕円偏光板 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種ディスプレイ(例えば、OA機器、携帯端末に利用される反射型、半透過型液晶表示装置)、光ディスク用ピックアップに利用される位相差板、楕円偏光板およびOA機器、携帯端末に利用される反射型、半透過型液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
λ/4板は、非常に多くの用途を有しており、既に反射型LCD、光ディスク用ピックアップ、輝度向上フィルム、タッチパネル、反射防止、ELなどに使用されている。しかし、λ/4板と称していても、ある特定波長でλ/4を達成しているものが大部分である。より広い波長域でλ/4を達成するために光学異方性を有する2枚のポリマーフィルムを積層する技術が提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。また、位相差がλ/4であるポリマーフィルムと位相差がλ/2であるポリマーフィルムとを遅相軸が交差した状態で貼り合わせてなる位相差板が提案されている(例えば、特許文献3参照)。さらに、レターデーション値が160〜320nmである位相差板を少なくとも2枚、その遅相軸が互いに平行でも直交でもない角度になるように積層してなる位相差板が提案されている(例えば、特許文献4参照)。これらの位相差板は、二枚のポリマーフィルムを使用して、広い波長領域でλ/4を達成している。一方、液晶性化合物により形成された複数の光学異方性層を積層することにより、薄膜化した広帯域λ/4板についても開示されている。(例えば、特許文献5および6参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平10−68816号公報
【特許文献2】
特開平10−90521号公報
【特許文献3】
特開平10−68816号公報
【特許文献4】
特開平10−90521号公報
【特許文献5】
特開2001−4837号公報
【特許文献6】
特開2000−32156号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記複数の光学異方性層より形成されたλ/4板を、反射型液晶表示装置に使用する場合、暗表示を得るために、垂直入射時に1/4波長程度を保つように設計される。しかし、反射型液晶表示装置では、通常、室内光あるいは室外光といった外光を利用するため、光は垂直入射するだけではなく、むしろ斜めから入射する場合が多い。反射型液晶表示装置を前記の様に設計しても、光が斜めから入射すると、1/4波長からのズレが生じるため、視野角によりコントラストが低下するといった課題がある。視野角依存性を改良する手段として、ネマチックハイブリッド配向を固定化した液晶性フィルムを含む補償素子を2枚備える技術が開示されている(例えば特許文献6)が、色味、コントラストの点で不十分であった。
したがって、本発明の課題は、液晶表示装置に用いた場合に、色味およびコントラストの改善に寄与する視野角依存性の少ない位相差板、および楕円偏光板を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段は、以下の通りである。
(1) 波長550nmにおける位相差が実質的にπである第1の光学異方性層と波長550nmにおける位相差が実質的にπ/2である第2の光学異方性層とを有し、波長450nm、550nmおよび650nmで測定したレターデーション値/波長の値がいずれも0.2〜0.3の範囲内である位相差板であって、第1および第2の光学異方性層それぞれの波長分散が実質的に同一であり、第1および第2の光学異方性層において波長450nmで測定したレターデーション(Re(450))を波長650nmで測定したレターデーション(Re(650))で割った値(Re(450)/Re(650))が1.00以上で1.17以下であり、且つ第1の光学異方性層および第2の光学異方性層の少なくとも一方が、ネマチックハイブリッド配向した液晶性化合物を固定化して形成される層である位相差板。
(2) 前記第1および第2の光学異方性層の双方が、液晶性化合物を固定化して形成される層である(1)の位相差板。
(3) 第1の光学異方性層が、ネマチックハイブリッド配向した棒状液晶性化合物を固定化して形成される層であり、且つ第2の光学異方性層が、実質的にホモジニアス配向している棒状液晶性化合物から形成される層である(1)または(2)の位相差板。
(4) (1)〜(3)のいずれかの位相差板と偏光膜とを有する楕円偏光板。
【0006】
【発明の実施の形態】
[位相差板の光学的性質]
本発明は、波長550nmにおける位相差が実質的にπである第1の光学異方性層と、波長550nmにおける位相差が実質的にπ/2である第2の光学異方性層とを有する位相差板に関する。本発明の位相差板は、波長450nm、550nmおよび650nmで測定したレターデーション値/波長の値が、いずれも0.2〜0.3の範囲内である。第1および第2の光学異方性層のそれぞれの波長分散が実質的に同一であり、第1および第2の光学異方性層において波長450nmで測定したレターデーション(Re(450))を波長650nmで測定したレターデーション(Re(650))で割った値(Re(450)/Re(650))が1.00以上で1.17以下である。
【0007】
本発明において、第1の光学異方性層の波長550nmにおけるレターデーション値は、1/2波長である。具体的には、波長550nmにおけるレターデーション値を、200〜300nmに調整する。前記レターデーション値は、220〜280nmであることが好ましい。
一方、第2の光学異方性層の波長550nmにおけるレターデーション値は、1/4波長である。具体的には、波長550nmにおけるレターデーション値を、100〜150nmに調整する。前記レターデーション値は、110〜140nmであることが好ましい。
【0008】
本発明において、第1の光学異方性層と第2の光学異方性層の波長分散は実質的に等しいことが好ましい。具体的には、前記第1および第2の光学異方性層の450nmと650nmのそれぞれの波長で測定したレターデーションの比(Re(450)/Re(650))を比較した場合、第1および第2の光学異方性層での違いが7%以下であることが好ましく、5%以内で一致していることがさらに好ましい。この条件を達成するために、両者を同一の素材、例えば同一の液晶化合物で形成することが好ましい。
さらに、本発明において、第1および第2の光学異方性層それぞれについて、450nmおよび650nmの各波長で測定したレターデーションの比(Re(450)/Re(650))は、1.17以下である。1.13以下であるのが好ましく、1.10以下であるのがより好ましい。
【0009】
本発明では、前記第1の光学異方性層および第2の光学異方性層のうち少なくとも一方が、ネマチックハイブリッド配向(好ましくは平均チルト角5゜〜35゜でネマチックハイブリッド配向)した液晶性化合物を固定化して形成される層(以下、「液晶性フィルム」という場合がある)。
本発明でいうネマチックハイブリッド配向とは、液晶性化合物がネマチック配向しており、このときの液晶性化合物のダイレクターと層平面のなす角が層上面と下面とで異なった配向形態をいう。したがって、上面界面近傍と下面界面近傍とで該ダイレクターと層平面とのなす角度が異なっている配向形態であり、具体的には、上面界面近傍と下面界面近傍とで該ダイレクターと層平面とのなす角度が5°以上異なっていて、該層の上面と下面との間で該角度が連続的に変化したものを挙げることができる。
【0010】
また、ネマチックハイブリッド配向した液晶性化合物を固定化して形成されるフィルムとは、前記のネマチックハイブリッド配向を呈した液晶性化合物が、実際に使用される条件下(例えば、液晶表示素子に組み込まれて使用される条件下)において当該配向を保持し、位相差板としての性能が失われない状態とされたフィルムである。このようなネマチックハイブリッド配向を固定化して形成された液晶性フィルムにおいては、液晶性化合物のダイレクターがフィルムの膜厚方向のすべての場所において異なる角度を向いている。したがって当該フィルムは、フィルムという構造体として見た場合、光軸は存在しない。
【0011】
また、本明細書において「平均チルト角」とは、液晶性フィルムの膜厚方向における液晶性化合物のダイレクターとフィルム平面とのなす角度の平均値を意味するものである。前記ネマチックハイブリッド配向を固定化した液晶性フィルムでは、フィルムの一方の界面付近ではダイレクターとフィルム平面とのなす角度が、絶対値として通常10゜〜70゜、好ましくは15゜〜60゜の角度をなし、当該面と反対の面においては、絶対値として通常0゜〜50゜、好ましくは0゜〜30゜の角度をなしたものとすることができる。その平均チルト角は、絶対値として5゜〜35゜の範囲であり、好ましくは7゜〜33゜、さらに好ましくは10゜〜30゜とすることができる。平均チルト角が5゜〜35゜の範囲から外れた場合、コントラストの低下等を招く。なお、平均チルト角は、クリスタルローテーション法を応用して求めることができる。
【0012】
前記ネマチックハイブリッド配向を固定化した液晶性フィルムは、上記のようなネマチックハイブリッド配向状態が固定化され、かつ特定の平均チルト角を有するものであれば、いかなる液晶性化合物から形成されたものであっても構わない。例えば低分子液晶性化合物を液晶状態においてネマチックハイブリッド配向させた後、光架橋や熱架橋によって固定化して得られる液晶性フィルムや、高分子液晶性化合物を液晶状態においてネマチックハイブリッド配向させた後、冷却することによって当該配向を固定化して得られる液晶性フィルムを用いることができる。なお本発明でいう液晶性フィルムとは、フィルム自体が液晶性を呈するか否かを問うものではなく、低分子液晶性化合物、高分子液晶性化合物などの液晶性化合物をフィルム化することによって得られるものを含む。
【0013】
本発明の楕円偏光板は、本発明の位相差板に偏光膜を積層した構成である。本発明の楕円偏光板において、前記第1および第2の光学異方性層および偏光膜の光学的向きは、全体がほぼ完全な円偏光になるように積層する。このように光学的な向きを設定することで、広い波長領域でλ/4を達成することができる。例えば、第2の光学異方性層の遅相軸と第2の光学異方性層の遅相軸との角度を60°、第1の光学異方性層の遅相軸と偏光膜の偏光軸(透過率が面内で最大になる方向)との角度を15°、そして第2の光学異方性層の遅相軸と偏光膜の偏光軸との角度を75°に設定することで、可視領域全体で円偏光、すなわち広帯域λ/4が達成できる。また、前記第1の光学異方性層の遅相軸と前記第2の光学異方性層の遅相軸との角度を60゜、前記第1の光学異方性層の遅相軸と偏光膜の偏光軸との角度を75゜、そして前記第2の光学異方性層の遅相軸と偏光膜の偏光軸との角度を15゜に設定してもよい。以上の角度の許容範囲は、±10゜以内であり、±8゜以内であることが好ましく、±6゜以内であることがより好ましく、±5゜以内であることがさらに好ましく、±4゜以内であることが最も好ましい。
【0014】
本発明の位相差板および楕円偏光板では、観察者側から前記第1および第2の光学異方性層の順であるのが好ましい。楕円偏光板は更に偏光膜を有するが、偏光膜、第1および第2の光学異方性層の順に積層された構成が好ましい。
【0015】
本明細書において、広域帯λ/4とは、具体的には、波長450nm、550nmおよび650nmで測定したレターデーション値/波長の値が、いずれも0.2〜0.3の範囲内であることを意味する。レターデーション値/波長の値は、0.21〜0.29の範囲内であることが好ましく、0.22〜0.28の範囲内であることがより好ましく、0.23〜0.27の範囲内であることが最も好ましい。
【0016】
[位相差板および楕円偏光板の構成]
図1は、位相差板の代表的な態様を示す断面図である。図1に示す位相差板は、第1の光学異方性層(A)および第2の光学異方性層(B)を積層した構成を有する。図1に示す位相差板では、第2の光学異方性層(B)が、所定の平均チルト角でハイブリッド配向した液晶性化合物(Lc1)を固定化して形成した層からなる。図2は、光学異方性層の遅相軸の方向を示す平面図である。第1の光学異方性層(A)の遅相軸(a)と第2の光学異方性層(B)の遅相軸(b)との同一面内での角度(α)は、50〜70゜であることが好ましい。
【0017】
図3は、楕円偏光板の代表的な態様を示す断面模式図である。図3に示す楕円偏光板は、直線偏光膜(P)、第1の光学異方性層(A)および第2の光学異方性層(B)を、この順に積層した構成を有する。図3に示す楕円偏光板では、第1の光学異方性層(A)が、所定の平均チルト角でハイブリッド配向した棒状液晶性分子(Lc1)を固定化して形成した層からなり、第2の光学異方性層(B)が、実質的に層平面に平行に配向した棒状液晶性分子(Lc2)を固定化して形成した層からなる。図3に示す楕円偏光板は、さらに、第1および第2の光学異方性層のそれぞれと隣接して、屈折率の異方性が負の第3の光学異方性層(C1およびC2)を有する。図4は、各光学異方性層の遅相軸の方向と直線偏光膜の偏光透過軸または偏光吸収軸の方向とを示す平面図である。第1の光学異方性層(A)の遅相軸(a)と第2の光学異方性層(B)の遅相軸(b)との同一面内での角度(α)は、50〜70゜であることが好ましい。第1の光学異方性層(A)の遅相軸(a)と直線偏光膜の偏光透過軸または偏光吸収軸(p)との角度(β)は、10〜20゜であることが好ましい。
【0018】
[第1の光学異方性層および第2の光学異方性層]
第1および第2の光学異方性層は、液晶性化合物から形成された層であってもよい。前記液晶性化合物としては、棒状液晶性化合物またはディスコティック液晶性化合物が好ましく、棒状液晶性化合物であることが更に好ましい。このとき第1の光学異方性層と第2の光学異方性層の波長分散は、実質的に等しいことが好ましい。具体的には、第1および第2の光学異方性層の450nmと650nmのそれぞれの波長で測定したレターデーションの比(Re(450)/Re(650))を比較した場合、それぞれの値の違いが10%以内であることが好ましく、5%以内で一致していることがさらに好ましい。さらに、それぞれの光学異方性層の450nmと650nmのそれぞれの波長で測定したレターデーションの比(Re450/Re650)が1.17以下であり、1.13以下である事が好ましく、1.10以下であることがより好ましい。
【0019】
第1および第2の光学異方性層のうち少なくとも一方の層においては、液晶性化合物はネマチックハイブリット配向していることが好ましく、ネマチックハイブリット配向している状態で固定されていることがさらに好ましく、重合反応により液晶性化合物が固定されていることが最も好ましい。棒状液晶性化合物としては、アゾメチン類、アゾキシ類、シアノビフェニル類、シアノフェニルエステル類、安息香酸エステル類、シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステル類、シアノフェニルシクロヘキサン類、シアノ置換フェニルピリミジン類、アルコキシ置換フェニルピリミジン類、フェニルジオキサン類、トラン類およびアルケニルシクロヘキシルベンゾニトリル類が好ましく用いられる。以上のような低分子液晶性化合物だけではなく、高分子液晶性化合物も用いることができる。棒状液晶性化合物を重合によって配向を固定することがより好ましく、重合性棒状液晶性化合物としては、Makromol.Chem.,190巻、2255頁(1989年)、Advanced Materials 5巻、107頁(1993年)、米国特許4683327号明細書、同5622648号明細書、同5770107号明細書、国際公開WO95/22586号公報、同95/24455号公報、同97/00600号公報、同98/23580号公報、同98/52905号公報、特開平1−272551号公報、同6−16616号公報、同7−110469号公報、同11−80081号公報、および特願2001−64627号公報などに記載の化合物を用いることができる。より好ましくは、下記一般式(I)にて表される化合物である。
【0020】
一般式(I)
1−L1−Cy1−L2−(Cy2−L3n−Cy3−L4−Q2
式中、Q1およびQ2はそれぞれ独立に重合性基であり、L1およびL4はそれぞれ独立に二価の連結基であり、L2およびL3はそれぞれ独立に単結合または二価の連結基であり、Cy1、Cy2およびCy3は二価の環状基であり、nは0、1または2である。
【0021】
以下にさらに重合性棒状液晶化合物について説明する。
前記式中、Q1およびQ2はそれぞれ独立に重合性基である。重合性基の重合反応は、付加重合(開環重合を含む)または縮合重合であることが好ましい。言い換えると、重合性基は、付加重合反応または縮合重合反応が可能な官能基であることが好ましい。以下に重合性基の例を示す。
【0022】
【化1】
Figure 0004335567
【0023】
重合性基(Q1およびQ2)は、不飽和重合性基(Q−1〜Q−7)、エポキシ基(Q−8)またはアジリジニル基(Q−9)であることが好ましく、不飽和重合性基であることが更に好ましく、エチレン性不飽和重合性基(Q−1〜Q−6)であることが最もこのましい。
【0024】
1およびL4はそれぞれ独立に二価の連結基である。L1およびL4はそれぞれ独立に、−O−、−S−、−CO−、−NR2−、二価の鎖状基、二価の環状基およびそれらの組み合わせからなる群より選ばれる二価の連結基であることが好ましい。上記R2は、炭素原子数が1〜7のアルキル基または水素原子である。R2は、炭素原子数1から4のアルキル基または水素原子であることが好ましく、メチル基、エチル基または水素原子であることがさらに好ましく、水素原子であることがもっとも好ましい。
組み合わせからなる二価の連結基の例を以下に示す。ここで、左側がQ(Q1またはQ2)に、右側がCy(Cy1またはCy3)に結合する。
【0025】
L−1:−CO−O−二価の鎖状基―O−
L−2:−CO−O−二価の鎖状基―O−CO−
L−3:−CO−O−二価の鎖状基―O−CO−O−
L−4:−CO−O−二価の鎖状基―O−二価の環状基−
L−5:−CO−O−二価の鎖状基―O−二価の環状基−CO−O−
L−6:−CO−O−二価の鎖状基―O−二価の環状基−O−CO−
L−7:−CO−O−二価の鎖状基―O−二価の環状基−二価の鎖状基―
L−8:−CO−O−二価の鎖状基―O−二価の環状基−二価の鎖状基―CO−O−
L−9:−CO−O−二価の鎖状基―O−二価の環状基−二価の鎖状基―O−CO−
L−10:−CO−O−二価の鎖状基―O−CO−二価の環状基−
L−11:−CO−O−二価の鎖状基―O−CO−二価の環状基−CO−O−
L−12:−CO−O−二価の鎖状基―O−CO−二価の環状基−O−CO−
L−13:−CO−O−二価の鎖状基―O−CO−二価の環状基−二価の鎖状基―
L−14:−CO−O−二価の鎖状基―O−CO−二価の環状基−二価の鎖状基―CO−O−
L−15:−CO−O−二価の鎖状基―O−CO−二価の環状基−二価の鎖状基―O−CO−
L−16:−CO−O−二価の鎖状基―O−CO−O−二価の環状基−
L−17:−CO−O−二価の鎖状基―O−CO−O−二価の環状基−CO−O−
L−18:−CO−O−二価の鎖状基―O−CO−O−二価の環状基−O−CO−
L−19:−CO−O−二価の鎖状基―O−CO−O−二価の環状基−二価の鎖状基―
L−20:−CO−O−二価の鎖状基―O−CO−O−二価の環状基−二価の鎖状基―CO−O−
L−21:−CO−O−二価の鎖状基―O−CO−O−二価の環状基−二価の鎖状基―O−CO−
【0026】
二価の鎖状基は、アルキレン基、置換アルキレン基、アルケニレン基、置換アルケニレン基、アルキニレン基,置換アルキニレン基を意味する。アルキレン基,置換アルキレン基,アルケニレン基,置換アルケニレン基が好ましく、アルキレン基およびアルケニレン基がさらに好ましい。
アルキレン基は,分岐を有していてもよい。アルキレン基の炭素数は1〜12であることが好ましく、2〜10であることがさらに好ましく、2〜8であることがもっとも好ましい。
置換アルキレン基のアルキレン部分は、上記アルキレン基と同様である。置換基の例としてはハロゲン原子が含まれる。
アルケニレン基は、分岐を有していてもよい。アルケニレン基の炭素数は2〜12であることが好ましく、2〜10であることがさらに好ましく、2〜8であることがもっとも好ましい。
置換アルキレン基のアルキレン部分は、上記アルキレン基と同様である。置換基の例としてはハロゲン原子が含まれる。
アルキニレン基は、分岐を有していてもよい。アルキニレン基の炭素数は2〜12であることが好ましく、2〜10であることがさらに好ましく、2〜8であることがもっとも好ましい。
置換アルキニレン基のアルキニレン部分は、上記アルキニレン基と同様である。置換基の例としてはハロゲン原子が含まれる。
二価の鎖状基の具体例としては、エチレン、トリメチレン、プロピレン、テトラメチレン、1−メチル−テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、オクタメチレン、2−ブテニレン、2−ブチニレンなどが挙げられる。
【0027】
二価の環状基の定義および例は、後述するCy1,Cy2およびCy3の定義および例と同様である。
【0028】
2またはL3はそれぞれ独立に単結合または二価の連結基である。L2およびL3はそれぞれ独立に、−O−、−S−、−CO−、−NR2−、二価の鎖状基、二価の環状基およびそれらの組み合わせからなる群より選ばれる二価の連結基または単結合であることが好ましい。上記R2は、炭素原子数が1〜7のアルキル基または水素原子であり、炭素原子数1〜4のアルキル基または水素原子であることが好ましく、メチル基、エチル基または水素原子であることがさらに好ましく、水素原子であることが最も好ましい。二価の鎖状基、および二価の環状基についてはL1およびL4の定義と同義である。
【0029】
前記一般式(I)において、nは0、1または2である。nが2の場合、二つのL3は同じであっても異なっていてもよく、二つのCy2も同じであっても異なっていてもよい。nは1または2であることが好ましく、1であることがさらに好ましい。
【0030】
前記一般式(I)において、Cy1、Cy2およびCy3はそれぞれ独立に、二価の環状基である。環状基に含まれる環は、5員環、6員環または7員環であることが好ましく、5員環または6員環であることがさらに好ましく、6員環であることがもっとも好ましい。
環状基に含まれる基は、縮合環であってもよい。ただし、縮合環よりも単環であるほうが好ましい。
環状基に含まれる環は、芳香族環、脂肪族環および複素環のいずれでもよい。芳香族環の例には、ベンゼン環、ナフタレン環が含まれる。脂肪族環の例には、シクロヘキサン環、ビシクロオクタン環が含まれる。複素環の例には、ピリジン環、ピリミジン環、チオフェン環が含まれる。
好ましい環状基としては、1,4−フェニレン、ナフタレン−1,5−ジイル、ナフタレン−2,6−ジイル、ピリジン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル、チオフェン−2,5−ジイル、1,4−シクロへキシレン、[2,2,2]ビシクロオクタン−1,4−ジイルが好ましく、1,4−フェニレン、1,4−シクロへキシレンが特に好ましい。
環状基は、置換基を有していてもよい。置換基の例には、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、炭素原子数が1〜5のアルキル基、炭素原子数が1〜5のハロゲン置換アルキル基、炭素原子数1〜5のアルコキシ基、炭素原子数が1〜5のアルキルチオ基、炭素原子数が1〜5のアシル基、炭素原子数が2〜6のアシルオキシ基、炭素原子数が2〜6のアルコキシカルボニル基、カルバモイル基、炭素原子数が2〜6のアルキル置換カルバモイル基、および炭素原子数が1〜6のアミド基が含まれる。
【0031】
以下に、前記一般式(I)で表される重合性液晶化合物の例を示すが、本発明は以下の具体例に限定されるものではない。
【0032】
【化2】
Figure 0004335567
【0033】
【化3】
Figure 0004335567
【0034】
【化4】
Figure 0004335567
【0035】
【化5】
Figure 0004335567
【0036】
光学異方性層は、棒状液晶性化合物および下記の重合性開始剤や他の添加剤を含む塗布液を、配向膜の上に塗布することで形成することができる。塗布液の調製に使用する溶媒としては、有機溶媒が好ましく用いられる。有機溶媒の例には、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド)、スルホキシド(例、ジメチルスルホキシド)、ヘテロ環化合物(例、ピリジン)、炭化水素(例、ベンゼン、ヘキサン)、アルキルハライド(例、クロロホルム、ジクロロメタン)、エステル(例、酢酸メチル、酢酸ブチル)、ケトン(例、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン)、エーテル(例、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン)が含まれる。アルキルハライドおよびケトンが好ましい。二種類以上の有機溶媒を併用してもよい。塗布液の塗布は、公知の方法(例、押し出しコーティング法、ダイレクトグラビアコーティング法、リバースグラビアコーティング法、ダイコーティング法)により実施できる。
【0037】
配向させた液晶性化合物は、配向状態を維持して固定するのが好ましい。固定化は、液晶性化合物に導入した重合性基(Q)の重合反応により実施することが好ましい。重合反応には、熱重合開始剤を用いる熱重合反応と光重合開始剤を用いる光重合反応とが含まれる。光重合反応が好ましい。光重合開始剤の例には、α−カルボニル化合物(米国特許2367661号、同2367670号の各明細書記載)、アシロインエーテル(米国特許2448828号明細書記載)、α−炭化水素置換芳香族アシロイン化合物(米国特許2722512号明細書記載)、多核キノン化合物(米国特許3046127号、同2951758号の各明細書記載)、トリアリールイミダゾールダイマーとp−アミノフェニルケトンとの組み合わせ(米国特許3549367号明細書記載)、アクリジンおよびフェナジン化合物(特開昭60−105667号公報、米国特許4239850号明細書記載)およびオキサジアゾール化合物(米国特許4212970号明細書記載)が含まれる。
【0038】
光重合開始剤の使用量は、塗布液の固形分の0.01〜20質量%であることが好ましく、0.5〜5質量%であることがさらに好ましい。液晶性化合物の重合のための光照射は、紫外線を用いることが好ましい。照射エネルギーは、20mJ/cm2〜50J/cm2であることが好ましく、100〜800mJ/cm2であることがさらに好ましい。光重合反応を促進するため、加熱条件下で光照射を実施してもよい。光学異方性層の厚さは、0.1〜10μmであることが好ましく、0.5〜5μmであることがさらに好ましいが、厚さは必要とされる光学異方性を考慮して決定される。
【0039】
本発明において、第1の光学異方性層および第2の光学異方性層の一方は、ポリマーフィルムから形成してもよい。ポリマーフィルムは光学異方性を発現しうるポリマーから形成する。そのようなポリマーの例には、ポリオレフィン(例、ポリエチレン、ポリプロピレン、ノルボルネン系ポリマー)、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリビニルアルコール、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸エステルおよびセルロースエステル(例、セルローストリアセーテート、セルロースジアセテート)が含まれる。また、これらのポリマーの共重合体あるいはポリマー混合物を用いてもよい。
【0040】
ポリマーフィルムの光学異方性は、延伸により得ることが好ましい。延伸は一軸延伸であることが好ましい。一軸延伸は、2つ以上のロールの周速差を利用した縦一軸延伸、またはポリマーフィルムの両サイドを掴んで幅方向に延伸するテンター延伸が好ましい。なお、二枚以上のポリマーフィルムを用いて、二枚以上のフィルム全体の光学的性質が前記の条件を満足してもよい。ポリマーフィルムは、複屈折のムラを少なくするためにソルベントキャスト法により製造することが好ましい。ポリマーフィルムの厚さは、20〜500μmであることが好ましく、50〜100μmであることが最も好ましい。
【0041】
[配向膜]
前記第1および第2の光学異方性層、ならびに所望により設けられる第3の光学異方性層を、液晶性化合物から形成する場合、液晶性化合物を配向させるためには配向膜を用いることが好ましい。例えば、前記第1、第2および第3の光学異方性層を同一支持体上に順次形成する場合は、支持体/配向膜/第1の光学異方性層/配向膜/第2の光学異方性層、または、支持体/配向膜/第2の光学異方性層/配向膜/第1の光学異方性層、等のように、各光学異方性層を配向膜上に形成してその配向を制御し、所望の光学特性を発現させることができる。要求される光学特性、および用いる液晶性化合物の種類に応じて、配向膜の材質を選択することができる。また、各光学異方性相関に配向膜を別途設けなくとも、光学異方性層を形成する成分に配向膜機能を有する分子を添加することにより、該光学異方性層の上に積層された光学異方性層を所望の配向状態にすることもできる。
【0042】
配向膜は、有機化合物(好ましくはポリマー)のラビング処理、無機化合物の斜方蒸着、マイクログループを有する層の形成、あるいはラングミュア・ブロジェット法による有機化合物(例えば、ω−トリコサン酸、ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロライド、ステアリン酸メチル)の累積(LB膜)のような手段で設けることが出来る。さらに、電場や磁場の付与あるいは光照射によって配向機能が生じる配向膜も知られている。ポリマーのラビング処理により形成する配向膜がとくに好ましい。ラビング処理は、ポリマー層の表面を紙や布で一定方向に数回こすることにより実施する。
【0043】
配向膜に使用するポリマーの種類は、液晶性化合物の配向(特に平均傾斜角)に応じて決定する。本発明において、第1および第2の光学異方性層のうち少なくとも一方は、液晶性化合物が傾斜配向した状態で固定化されている。液晶性化合物を傾斜配向させるためには配向膜の表面エネルギーを低下させないポリマーを用い、発現しようとする傾斜角に応じて表面エネルギーを調整することが好ましい。ただし、液晶性化合物と透明支持体との密着を改善する目的で、界面で液晶性化合物と化学結合を形成する配向膜(特開平9−152509号公報記載)を用いてもよい。密着性改善の目的で配向膜を使用する場合は、ラビング処理を実施しなくてもよい。
【0044】
第1および第2の光学異方性層において、棒状液晶性化合物のダイレクターを透明支持体の長軸方向に対して45°よりも大きい角度で配向させる場合には、ラビング方向に対して直交方向に棒状液晶性化合物のダイレクターが並ぶような配向膜(以下直交配向膜という)を用いることが好ましい。直交配向膜に関しては特開2002−62427号公報および特開2002−268068号公報に記載されている。
【0045】
配向膜の厚さは、0.01〜5μmであることが好ましく、0.05〜3μmであることがさらに好ましい。いずれの配向膜を用いた場合も、液晶性化合物を配向状態に固定した後は、他の支持体上等に転写可能である、したがって本発明の位相差板は、各光学異方性層を同一の支持体上で順次形成して作成する方法以外に、仮支持体上などで形成した各光学異方性層を、必要があれば接着剤などを用いて、貼り合せる方法によっても作製することができる。いずれの場合にも、作製した位相差板は、一体型の位相差板となる。
【0046】
いずれの配向膜においても、重合性基を有することが好ましい。重合性基は、側鎖に重合性基を有する繰り返し単位を導入するか、あるいは、環状基の置換基として導入することができる。
【0047】
[空気界面側の配向制御用添加剤]
第1および第2の光学異方性層のうち一方は、実質的に層平面に平行に配向している、即ちホモジニアス配向している液晶性化合物を固定化して形成された層であってもよい。重合性棒状液晶化合物等の液晶性化合物についてホモジニアス配向(水平配向)を試みると、液晶性化合物は配向膜側では水平に配向するものの、空気界面側では傾斜(チルト)配向してしまう。この現象を抑えるためには、添加剤を用いることが好ましいが、下記式(V)で表される添加剤を用いるのが特に好ましい。
一般式(V)
(Hb−L2−)n1
式(V)において、Hbは、炭素原子数が6〜40の脂肪族基または炭素原子数が6〜40の脂肪族置換オリゴシロキサノキシ基を表す。Hbは、炭素原子数が6〜40の脂肪族基であることが好ましく、炭素原子数が6〜40のフッ素置換脂肪族基または炭素原子数が6〜40の分岐を有する脂肪族基であることがさらに好ましく、炭素原子数が6〜40のフッ素置換アルキル基もしくは炭素原子数が6〜40の分岐を有するアルキル基であることが最も好ましい。
【0048】
脂肪族基は、環状脂肪族基よりも鎖状脂肪族基の方が好ましい。鎖状脂肪族基は分岐を有していてもよい。脂肪族基の炭素原子数は、7〜35であることが好ましく、8〜30であることがより好ましく、9〜25であることがさらに好ましく、10〜20であることが最も好ましい。
脂肪族基には、アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アルキニル基および置換アルキニル基が含まれる。アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基および置換アルケニル基が好ましく、アルキル基および置換アルキル基がさらに好ましい。
脂肪族基の置換基の例には、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、アルコキシ基、置換アルコキシ基(例えば、オリゴアルコキシ基)、アルケニルオキシ基(例、ビニルオキシ)、アシル基(例、アクリロイル、メタクリロイル)、アシルオキシ基(例、アクリロイルオキシ、ベンゾイルオキシ)、スルファモイル基、脂肪族置換スルファモイル基およびエポキシアルキル基(例、エポキシエチル)が含まれる。置換基としては、ハロゲン原子が好ましく、フッ素原子がさらに好ましい。フッ素置換脂肪族基において、フッ素原子が脂肪族基の水素原子を置換している割合は、50〜100%であることが好ましく、60〜100%であることがより好ましく、70〜100%であることがさらに好ましく、80〜100%であることがさらにまた好ましく、85〜100%であることが最も好ましい。
【0049】
前記脂肪族置換オリゴシロキサノキシ基の炭素原子数は、7〜35であることが好ましく、8〜30であることがより好ましく、9〜25であることがさらに好ましく、10〜20であることが最も好ましい。脂肪族置換オリゴシロキサノキシ基は、下記式で表される。
1−(Si(R22−O)q
式中、R1は水素原子、ヒドロキシルまたは脂肪族基を表し;R2は水素原子、脂肪族基またはアルコキシ基を表し;そして、qは1〜12のいずれかの整数を表す。R1およびR2でそれぞれ表される脂肪族基は、環状脂肪族基よりも鎖状脂肪族基の方が好ましい。鎖状脂肪族基は分岐を有していてもよい。脂肪族基の炭素原子数は、1〜12であることが好ましく、1〜8であることがより好ましく、1〜6であることがさらに好ましく、1〜4であることが特に好ましい。
1およびR2でそれぞれ表される脂肪族基には、アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アルキニル基および置換アルキニル基が含まれる。アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基および置換アルケニル基が好ましく、アルキル基および置換アルキル基がさらに好ましい。
【0050】
1およびR2でそれぞれ表される脂肪族基は、置換基を有していてもよく、該置換基の例には、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、アルコキシ基、置換アルコキシ基(例えば、オリゴアルコキシ基)、アルケニルオキシ基(例、ビニルオキシ)、アシル基(例、アクリロイル、メタクリロイル)、アシルオキシ基(例、アクリロイルオキシ、ベンゾイルオキシ)、スルファモイル基、脂肪族置換スルファモイル基およびエポキシアルキル基(例、エポキシエチル)が含まれる。
【0051】
2で表されるアルコキシ基は、環状構造あるいは分岐を有していてもよい。アルコキシ基の炭素原子数は、1〜12であることが好ましく、1〜8であることがより好ましく、1〜6であることがさらに好ましく、1〜4であることがさらにまた好ましい。
以下に、Hbの例を示す。
【0052】
Hb1:n−C1633
Hb2:n−C2041
Hb3:n−C6 13−CH(n−C49)−CH2−CH2
Hb4:n−C1225
Hb5:n−C1837
Hb6:n−C1429
Hb7:n−C1531
Hb8:n−C1021
Hb9:n−C1021−CH(n−C49)−CH2−CH2
Hb10:n−C817
【0053】
Hb11:n−C817
Hb12:CH(CH32−{C36−CH(CH3)}3−C24
Hb13:CH(CH32−{C36−CH(CH3)}2−C36−C(CH3)=CH−CH2
Hb14:n−C817−CH(n−C613)−CH2−CH2
Hb15:n−C613−CH(C25)−CH2−CH2
Hb16:n−C817−CH(n−C49)−CH2
Hb17:n−C817−CF(n−C613)−CF2−CF2
Hb18:n−C37−CF(CF3)−CF2
Hb19:Si(CH33−{Si(CH32−O}6−O−
Hb20:Si(OC37)(C1633)(C24−SO2−NH−C817)−O−
【0054】
前記式(V)において、L2は、単結合または二価の連結基を表す。前記二価の連結基は、−アルキレン基−、−フッ素置換アルキレン基−、−O−、−S−、−CO−、−NR−、−SO2−およびそれらの組み合わせからなる群より選ばれる基であることが好ましい。Rは、水素原子または炭素原子数が1〜20のアルキル基である。L2は、−アルキレン基−、−O−、−S−、−CO−、−NR−、−SO2−およびそれらの組み合わせからなる群より選ばれる二価の連結基であることがさらに好ましい。Rは、水素原子または炭素原子数が1〜20のアルキル基であることが好ましく、水素原子または炭素原子数が1〜15のアルキル基であることがさらに好ましく、水素原子または炭素原子数が1〜12のアルキル基であることが最も好ましい。
上記アルキレン基またはフッ素置換アルキレン基の炭素原子数は、1〜40であることが好ましく、1〜30であることがより好ましく、1〜20であることがさらに好ましく、1〜15であることがさらにまた好ましく、1〜12であることが最も好ましい。
以下に、L2の例を示す。左側がHbに結合し、右側がB1に結合する。
【0055】
L10:単結合
L11:−O−
L12:−O−CO−
L13:−CO−C48−O−
L14:−O−C24−O−C24−O−
L15:−S−
L16:−N(n−C1225)−
L17:−SO2−N(n−C37)−CH2CH2−O−
L18:−O−{CF(CF3)−CF2−O}3−CF(CF3)−
【0056】
前記式(V)において、nは2〜12のいずれかの整数を表す。nは2〜9のいずれかの整数であることが好ましく、2〜6のいずれかの整数であることがより好ましく、2、3または4であることがさらに好ましく、3または4であることが最も好ましい。
【0057】
前記式(V)において、B1は、少なくとも三つの環状構造を含む排除体積効果を有するn価の基である。B1は下記式(V−a)で表されるn価の基であることが好ましい。
一般式(V−a)
(−Cy1−L3−)nCy2
前記式(V−a)において、Cy1は二価の環状基を表す。Cy1は二価の芳香族炭化水素基または二価の複素環基を表すのが好ましく、二価の芳香族炭化水素基を表すのがより好ましい。
二価の芳香族炭化水素基とは、アリーレン基および置換アリーレン基を意味する。
アリーレン基の例には、フェニレン基、インデニレン基、ナフチレン基、フルオレニレン基、フェナントレニレン基、アントリレン基およびピレニレン基が含まれる。フェニレン基およびナフチレン基が好ましい。
置換アリーレン基の置換基の例には、脂肪族基、芳香族炭化水素基、複素環基、ハロゲン原子、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、メトキシエトキシ基)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基)、アリールアゾ基(例えば、フェニルアゾ基)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基)、アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ基、プロピルアミノ基)、アシル基(例えば、アセチル基、プロパノイル基、オクタノイル基、ベンゾイル基)、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ基、ピバロイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基)、ヒドロキシル基、メルカプト基、アミノ基、カルボキシル基、スルホ基、カルバモイル基、スルファモイル基およびウレイド基が含まれる。
二価の芳香族炭化水素基に、別の芳香族炭化水素環が単結合、ビニレン結合またはエチニレン結合を介して置換基として結合していると、前述したように特定の液晶配向促進機能が得られる。
また、Hb−L2−に相当する基を、置換基として有してもよい。
【0058】
Cy1で表される二価の複素環基は、5員、6員または7員の複素環を有することが好ましい。5員環または6員環がさらに好ましく、6員環が最も好ましい。複素環を構成する複素原子としては、窒素原子、酸素原子および硫黄原子が好ましい。前記複素環は、芳香族性複素環であることが好ましい。芳香族性複素環は、一般に不飽和複素環である。最多二重結合を有する不飽和複素環がさらに好ましい。複素環の例には、フラン環、チオフェン環、ピロール環、ピロリン環、ピロリジン環、オキサゾール環、イソオキサゾール環、チアゾール環、イソチアゾール環、イミダゾール環、イミダゾリン環、イミダゾリジン環、ピラゾール環、ピラゾリン環、ピラゾリジン環、トリアゾール環、フラザン環、テトラゾール環、ピラン環、チイン環、ピリジン環、ピペリジン環、オキサジン環、モルホリン環、チアジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、ピラジン環、ピペラジン環およびトリアジン環が含まれる。
【0059】
複素環に、他の複素環、脂肪族環または芳香族炭化水素環が縮合していてもよい。縮合複素環の例には、ベンゾフラン環、イソベンゾフラン環、ベンゾチオフェン環、インドール環、インドリン環、イソインドール環、ベンゾオキサゾール環、ベンゾチアゾール環、インダゾール環、ベンゾイミダゾール環、クロメン環、クロマン環、イソクロマン環、キノリン環、イソキノリン環、シンノリン環、フタラジン環、キナゾリン環、キノキサリン環、ジベンゾフラン環、カルバゾール環、キサンテン環、アクリジン環、フェナントリジン環、フェナントロリン環、フェナジン環、フェノキサジン環、チアントレン環、インドリジン環、キノリジン環、キヌクリジン環、ナフチリジン環、プリン環およびプテリジン環が含まれる。
二価の複素環基は、置換基を有していてもよい。置換基の例は、置換アリーレン基の置換基の例と同様である。
二価の複素環基は、複素原子(例えば、ピペリジン環の窒素原子)で、L3または(L3が単結合の場合)分子中心の環状基(Cy2)と結合してもよい。また、結合する複素原子がオニウム塩(例、オキソニウム塩、スルホニウム塩、アンモニウム塩)を形成していてもよい。
【0060】
Cy1および後述するCy2の環状構造が、全体として平面構造を形成していてもよい。環状構造が全体として平面構造(すなわち円盤状構造)を形成していると、前述したように特定の液晶配向促進機能が得られる。
以下に、Cy1の例を示す。複数のHb−L2−に相当する基が二価の芳香族炭化水素基または二価の複素環基に結合している場合、いずれか一つが前記式で定義するHb−L2−であって、残りは二価の芳香族炭化水素基または二価の複素環基の置換基である。
【0061】
【化6】
Figure 0004335567
【0062】
【化7】
Figure 0004335567
【0063】
【化8】
Figure 0004335567
【0064】
【化9】
Figure 0004335567
【0065】
【化10】
Figure 0004335567
【0066】
【化11】
Figure 0004335567
【0067】
【化12】
Figure 0004335567
【0068】
式(V−a)において、L3は、単結合または−アルキレン基−、−アルケニレン基−、−アルキニレン基−、−O−、−S−、−CO−、−NR−、−SO2 −およびそれらの組み合わせからなる群より選ばれる二価の連結基である。Rは、水素原子または炭素原子数が1〜30のアルキル基を表す。L3は、−O−、−S−、−CO−、−NR−、−SO2−およびそれらの組み合わせからなる群より選ばれる二価の連結基であることが好ましい。Rは水素原子または炭素原子数が1〜20のアルキル基であることが好ましく、水素原子または炭素原子数が1〜15のアルキル基であることがさらに好ましく、水素原子または炭素原子数が1〜12のアルキル基であることが最も好ましい。
上記アルキレン基の炭素原子数は、1〜40であることが好ましく、1〜30であることがより好ましく、1〜20であることがさらに好ましく、1〜15であることがさらにまた好ましく、1〜12であることが最も好ましい。
上記アルケニレン基またはアルキニレン基の炭素原子数は、2〜40であることが好ましく、2〜30であることがより好ましく、2〜20であることがさらに好ましく、2〜15であることがさらにまた好ましく、2〜12であることが最も好ましい。
以下に、L3の例を示す。左側がCy1に結合し、右側がCy2に結合する。
【0069】
L20:単結合
L21:−S−
L22:−NH−
L23:−NH−SO2−NH−
L24:−NH−CO−NH−
L25:−SO2
L26:−O−NH−
L27:−C≡C−
L28:−CH=CH−S−
L29:−CH2−O−
L30:−N(CH3)−
L31:−CO−O−
【0070】
前記式(V−a)において、nは2〜12のいずれかの整数を表す。nは2〜9のいずれかの整数であることが好ましく、2〜6のいずれかの整数であることがより好ましく、2、3または4であることがさらに好ましく、3または4であることが最も好ましい。
前記式(V−a)において、Cy2は、n価の環状基である。Cy2は、n価の芳香族炭化水素基またはn価の複素環基であることが好ましい。
Cy2で表される芳香族炭化水素基の芳香族炭化水素環の例には、ベンゼン環、インデン環、ナフタレン環、フルオレン環、フェナントレン環、アントラセン環およびピレン環が含まれる。ベンゼン環およびナフタレン環が好ましく、ベンゼン環が特に好ましい。
Cy2で表される芳香族炭化水素基は置換基を有していてもよい。置換基の例には、脂肪族基、芳香族炭化水素基、複素環基、ハロゲン原子、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、メトキシエトキシ基)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基)、アリールアゾ基(例えば、フェニルアゾ基)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基)、アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ基、プロピルアミノ基)、アリールアミノ基(例えば、フェニルアミノ基)、アシル基(例えば、アセチル基、プロパノイル基、オクタノイル基、ベンゾイル基)、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ基、ピバロイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基)、ヒドロキシル基、メルカプト基、アミノ基、カルボキシル基、スルホ基、カルバモイル基、スルファモイル基およびウレイド基が含まれる。
【0071】
Cy2で表される複素環基は、5員、6員または7員の複素環を有することが好ましい。5員環または6員環がさらに好ましく、6員環が最も好ましい。前記複素環を構成する複素原子としては、窒素原子、酸素原子および硫黄原子が好ましい。前記複素環は、芳香族性複素環であることが好ましい。芳香族性複素環は、一般に不飽和複素環である。最多二重結合を有する不飽和複素環がさらに好ましい。前記複素環の例には、フラン環、チオフェン環、ピロール環、ピロリン環、ピロリジン環、オキサゾール環、イソオキサゾール環、チアゾール環、イソチアゾール環、イミダゾール環、イミダゾリン環、イミダゾリジン環、ピラゾール環、ピラゾリン環、ピラゾリジン環、トリアゾール環、フラザン環、テトラゾール環、ピラン環、チイン環、ピリジン環、ピペリジン環、オキサジン環、モルホリン環、チアジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、ピラジン環、ピペラジン環およびトリアジン環が含まれる。トリアジン環が好ましく、1,3,5−トリアジン環が特に好ましい。
前記複素環に他の複素環、脂肪族環または芳香族炭化水素環が縮合していてもよい。ただし、単環式複素環が好ましい。
以下に、Cy2の例を示す。
【0072】
【化13】
Figure 0004335567
【0073】
【化14】
Figure 0004335567
【0074】
【化15】
Figure 0004335567
【0075】
【化16】
Figure 0004335567
【0076】
液晶配向促進剤は、以上述べた疎水性基(Hb)、連結基(L2)および排除体積効果を有する基(B1)を組み合わせた化合物である。これらの組み合わせについて、特に制限はない。
以下に、前記一般式(V)で表される液晶配向促進剤の例を示す。
【0077】
【化17】
Figure 0004335567
【0078】
【化18】
Figure 0004335567
【0079】
【化19】
Figure 0004335567
【0080】
【化20】
Figure 0004335567
【0081】
【化21】
Figure 0004335567
【0082】
【化22】
Figure 0004335567
【0083】
【化23】
Figure 0004335567
【0084】
【化24】
Figure 0004335567
【0085】
【化25】
Figure 0004335567
【0086】
【化26】
Figure 0004335567
【0087】
【化27】
Figure 0004335567
【0088】
【化28】
Figure 0004335567
【0089】
【化29】
Figure 0004335567
【0090】
【化30】
Figure 0004335567
【0091】
【化31】
Figure 0004335567
【0092】
【化32】
Figure 0004335567
【0093】
【化33】
Figure 0004335567
【0094】
【化34】
Figure 0004335567
【0095】
【化35】
Figure 0004335567
【0096】
【化36】
Figure 0004335567
【0097】
【化37】
Figure 0004335567
【0098】
【化38】
Figure 0004335567
【0099】
【化39】
Figure 0004335567
【0100】
【化40】
Figure 0004335567
【0101】
【化41】
Figure 0004335567
【0102】
【化42】
Figure 0004335567
【0103】
【化43】
Figure 0004335567
【0104】
【化44】
Figure 0004335567
【0105】
【化45】
Figure 0004335567
【0106】
【化46】
Figure 0004335567
【0107】
【化47】
Figure 0004335567
【0108】
【化48】
Figure 0004335567
【0109】
【化49】
Figure 0004335567
【0110】
【化50】
Figure 0004335567
【0111】
【化51】
Figure 0004335567
【0112】
【化52】
Figure 0004335567
【0113】
【化53】
Figure 0004335567
【0114】
【化54】
Figure 0004335567
【0115】
【化55】
Figure 0004335567
【0116】
【化56】
Figure 0004335567
【0117】
【化57】
Figure 0004335567
【0118】
【化58】
Figure 0004335567
【0119】
【化59】
Figure 0004335567
【0120】
【化60】
Figure 0004335567
【0121】
【化61】
Figure 0004335567
【0122】
【化62】
Figure 0004335567
【0123】
[透明支持体]
本発明の位相差板および楕円偏光板は、支持体を有していてもよく、該支持体としては透明支持体が好ましい。透明支持体としては、ガラス板またはポリマーフィルム、好ましくはポリマーフィルムが用いられる。支持体が透明であるとは、光透過率が80%以上であることを意味する。
透明支持体の厚みは、10〜500μmであることが好ましく、30〜200μmであることがさらに好ましい。
透明支持体とその上に設けられる層(接着層、配向膜あるいは光学異方性層)との接着を改善するために、透明支持体に表面処理(例えば、グロー放電処理、コロナ放電処理、紫外線処理、火炎処理など)を実施してもよい。また、透明支持体に紫外線吸収剤を添加してもよい。
透明支持体の上に、接着層(下塗り層)を設けてもよい。接着層については、特開平7−333433号公報に記載がある。接着層の厚さは、0.1〜2μmであることが好ましく、0.2〜1μmであることが好ましい。
【0124】
透明支持体としては、波長分散が小さいポリマーフィルムを用いることが好ましい。透明支持体は、光学異方性が小さいことも好ましい。支持体が透明であるとは、光透過率が80%以上であることを意味する。波長分散が小さいとは、具体的には、Re400/Re700の比が1.2未満であることを意味する。光学異方性が小さいとは、具体的には、面内レターデーション(Re)が20nm以下であることを意味し、10nm以下であるのが好ましい。ポリマーの例には、セルロースエステル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアクリレート、ポリメタクリレートおよび環状ポリオレフィンが含まれる。セルロースエステルが好ましく、アセチルセルロースがさらに好ましく、トリアセチルセルロースが最も好ましい。環状ポリオレフィンとしては、特公平2−9619号公報記載のテトラシクロドデセン類の開環重合体またはテトラシクロドデセン類とノルボルネン類の開環共重合体を水素添加反応させて得られた重合体を構成成分とするポリマー、商品名としてはアートン(JSR製)や、ゼオネックス、ゼオノア(日本ゼオン製)のシリーズから使用することができる。ポリマーフィルムは、ソルベントキャスト法により形成することが好ましい。透明支持体の厚さは、20〜500μmであることが好ましく、50〜200μmであることがさらに好ましい。
【0125】
[負の光学異方性層]
本発明の位相差板および円偏光板は、第1および/または第2光学異方性層に隣接させて、負の光学異方性を示す第3の光学異方性層をさらに有していてもよい。第3の光学異方性層は屈折率異方性が負であり、下記数式(1)を満たす。また、下記数式(2)で表される第3の光学異方性層のRth(厚み方向のレターデーション)は0〜300nmであるのが好ましく、0〜200nmであるのがより好ましく、0〜100nmであるのがさらに好ましい。また、第3の光学異方性層のnxとnyは実質的に等しいのが好ましい。
数式(1) nx≧ny>nz
数式(2) Rth={(nx+ny)/2 − nz}×d
式中、nxおよびnyは光学異方性層の面内の主屈折率であり、nzは厚さ方向の主屈折率であり,dは光学異方性層の厚み(nm)である。
【0126】
負の光学異方性を示す第3の光学異方性層は、ポリマーフィルムであってもよいし、液晶性フィルムであってもよい。ポリマーフィルムである場合には、トリアセチルセルロース、ポリイミド、変性ポリカーボネート等が挙げられるが、これらに限定されない。また、液晶性フィルムで形成する場合には、ディスコティック液晶、コレステリック液晶性化合物より形成することが好ましいが、これらに限定されない。ディスコティック液晶を用いる場合には、基板(透明支持体等)に対して、実質的に水平に配向させることにより負の光学異方性を示す層が得られる。
【0127】
[光学異方性層の積層]
第1および第2の光学異方性層は、直接塗布によって積層してもよいし、それぞれを別々に作製し、もう一方に転写することも可能である。また、別々に作製した光学異方性層を、粘着剤等によって接着することにより一体型の光学異方性層としてもよい。また、積層方法はこれらに限定されず本発明の構成を形成できればどの様な方法であってもよい。
【0128】
[楕円偏光板]
本発明の位相差板は、反射型液晶表示装置において使用されるλ/4板、光ディスクの書き込み用のピックアップ、GH−LCDやPS変換素子に使用されるλ/4板、あるいは反射防止膜として利用されるλ/4板として、特に有利に用いられる。なお、λ/4板は、一般に偏光膜と組み合わせて使用される。よって、位相差板と偏光膜とを組み合わせた楕円偏光板として構成しておくと、容易に反射型および半透過型液晶表示装置のような用途とする装置に組み込むことができる。
【0129】
偏光膜には、ヨウ素系偏光膜、二色性染料を用いる染料系偏光膜やポリエン系偏光膜がある。ヨウ素系偏光膜および染料系偏光膜は、一般にポリビニルアルコール系フィルムを用いて製造する。偏光膜の偏光軸(透過軸)は、フィルムの延伸方向に垂直な方向に相当する。偏光膜は、一般に保護膜を有する。ただし、本発明では、透明支持体をポリマーフィルムからなる光学異方性層として機能させることもできるし、偏光膜の片側の保護膜として機能させることもできる。透明支持体とは別に保護膜を用いる場合は、保護膜として光学的等方性が高いセルロースエステルフィルム、特にトリアセチルセルロースフィルムを用いることが好ましい。
【0130】
[反射型液晶表示装置]
λ/4板を用いた反射型液晶表示装置については、特開平10−186357号公報に記載がある。反射型液晶表示装置は、反射板、液晶セルおよび偏光膜を、この順に積層した構成を有する。位相差板は、反射板と偏光膜との間(反射板と液晶セルとの間または液晶セルと偏光膜との間)に配置される。反射板は、液晶セルと基板を共有していてもよい。すなわち、液晶セルの一方の基板の内側に反射膜を形成して、その基板を反射板として機能させることができる。反射板と液晶セルとが、基板を共有する場合、位相差板を、反射膜と液晶セルの液晶層との間に設けることができる。位相差板を構成する第1の光学異方性層、第2の光学異方性層は、偏光膜側から第1の光学異方性層、第2の光学異方性層、の順に配置することが好ましい。液晶セルは、一般に透明電極を備えた二枚の基板の間に、棒状液晶性化合物を含む液晶層を有する。液晶セルは、TN(Twisted Nematic)方式、STN(SuperTwisted Nematic)方式、ECB(Electrically Controlled Birefringence)方式、IPS(In−Plane Switching)方式、VA(Vertical Alignment)方式、OCB(Optically Compensated Birefringence)方式、HAN(Hybrid Aligned Nematic)方式、あるいは強誘電性液晶、反強誘電性液晶を利用した表示方式等の各種の方式が挙げられる。TN(twisted nematic)型であることが好ましい。TN型液晶セルのツイスト角度は、45゜〜90゜であることが好ましい。液晶セルと偏光膜との間にカラーフィルターを配置してもよい。
【0131】
本発明の位相差板および楕円偏光板は前記用途に限らず、その他の種々の用途に供することができる。例えば、半透過型液晶表示素子、透過型液晶表示素子、ホスト−ゲスト型液晶表示装置、タッチパネル、エレクトロルミネッセンス(EL)素子などに用いることができる。また、本発明の位相差板または楕円偏光板は、液晶セルの両側に使用してもよいし、片側のみに使用してもよい。
【0132】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、試薬、割合、操作等は、本発明の精神から逸脱しない限り適宜変更することが出来る。したがって、本発明の範囲は以下に示す実施例に制限されるものではない。
[実施例1]
(第1の光学異方性層(A)の形成)
幅100mm、長さ150mmのガラス板を透明支持体として用いた。配向膜の希釈液を透明支持体の片面にスピンコート塗布し、80℃で1時間、180℃で1時間、さらに250℃で1時間加熱し、厚さ0.5μmの配向膜を形成した(下記構造式のポリマー)。次いで、長辺方向にラビング処理を実施した。
【0133】
配向膜用ポリマー
【化63】
Figure 0004335567
【0134】
配向膜の上に、下記の組成の塗布液をスピンコート塗布、乾燥、および加熱(配向熟成)し、さらに紫外線照射して厚さ2.4μmの光学的異方性層(A)を形成した。光学的異方性層(A)はラビング方向に遅相軸を有していた。550nmにおけるレターデーション値(Re550)は265nmであった。クリスタルローテーション法を応用して傾斜角を測定したところ、配向膜界面の傾斜が5°で空気界面側の傾斜が30°で平均傾斜角が17.5°のハイブリット配向していることが判った。また、450nmと650nmのそれぞれの波長で測定したレターデーションの比(Re(450)/Re(650))は、1.10であった。
光学異方性層(A)の塗布液組成
棒状液晶性化合物(例示化合物I−1) 14.5質量%
下記の増感剤(1) 0.15質量%
下記の光重合開始剤(1) 0.29質量%
メチルエチルケトン 85.06質量%
【0135】
増感剤(1)
【化64】
Figure 0004335567
【0136】
光重合開始剤(1)
【化65】
Figure 0004335567
【0137】
(第2の光学異方性層(B)の形成)
鹸化したトリアセチルセルロースの上に、ポリビニルアルコール(クラレ(株)製 MP−203)の希釈液をスピンコートして配向膜を形成し、ラビング処理を施した。
該配向膜の上に、下記の組成の塗布液を、バーコーターを用いて連続的に塗布、乾燥および加熱(配向熟成)し、液晶を水平配向させ、さらに紫外線照射して厚さ1.0μmの光学異方性層(B)を形成した。550nmにおけるレターデーション値(Re550)は130nmであった。クリスタルローテーション法を応用して傾斜角を測定したところ、水平配向していることが確かめられた。また、450nmと650nmのそれぞれの波長で測定したレターデーションの比(Re(450)/Re(650))は1.10であった。
光学異方性層(B)の塗布液組成
上記の棒状液晶性化合物(I−1) 13.0質量%
上記の増感剤(1) 0.13質量%
上記の光重合開始剤(1) 0.39質量%
式(V)の例示化合物V−(27) 0.13質量%
メチルエチルケトン 86.35質量%
【0138】
(円偏光板の作製)
上記の方法で作製した二つの光学異方性層を、偏光膜の透過軸と光学異方性層(A)および光学異方性層(B)の遅相軸それぞれとのなす角度が、15°および75°になるように、偏光膜、光学異方性層(A)および光学異方性層(B)の順で貼り合わせ、円偏光板を作製した。この円偏光板をサンプル1とする。
【0139】
[比較例1]
実施例1と同様な方法で、光学異方性層(A)および(B)の形成に用いる棒状液晶性化合物として、(I−13)と(I−23)との1:1(質量比)の混合液晶を用いて円偏光板を作製した。この場合、光学異方性層(A)および(B)の450nmと650nmとのそれぞれの波長で測定したレターデーションの比(Re(450)/Re(650))は、どちらも1.18であった。この円偏光板をサンプル2とする。
【0140】
[実施例2]
実施例1と同様な方法で、光学異方性層(A)の棒状液晶性化合物として(I−1)と(I−13)の1:1(質量比)の混合液晶を用いて、光学異方性層(A)を作製した。光学的異方性層(A)はラビング方向に遅相軸を有していた。550nmにおけるレターデーション値(Re550)は265nmであった。クリスタルローテーション法を応用して傾斜角を測定したところ、配向膜界面の傾斜が4°で空気界面側の傾斜が45°で平均チルト角が25°のハイブリット配向していることが判った。この場合、光学異方性層(A)の450nmと650nmのそれぞれの波長で測定したレターデーションの比(Re(450)/Re(650))は1.15であった。この光学異方性層(A)および実施例1で作製した光学異方性層Bを用い、実施例と同様に円偏光板を作製した。この円偏光板をサンプル3とする。
なお、光学異方性層(A)と(B)とを積層した積層体について、450nm
【0141】
[実施例3]
実施例1と同様に円偏光板を作製した。さらに、Rth値が20nmであるトリアセチルセルロースフィルムを光学異方性層(A)側に貼りあわせ、Rth値が40nmのトリアセチルセルロースを光学異方性層(B)側に張り合わせ円偏光板を作製した。この円偏光板をサンプル4とする。
【0142】
[実施例4]
実施例1と同様な方法で、棒状液晶性化合物として(I−13)と(I−23)の1:1(質量比)の混合液晶を用い、光学異方性層(A)を作製した。550nmにおけるレターデーション値(Re550)は260nmであった。クリスタルローテーション法を応用して傾斜角を測定したところ、配向膜界面の傾斜が2°で空気界面側の傾斜が50°で平均チルト角が26°のハイブリット配向していることが判った。実施例1と同様に(I−1)を用いて光学異方性層(B)を作製し、円偏光板を作製した。このときの光学異方性層(A)および(B)の450nmと650nmのそれぞれの波長で測定したレターデーションの比(Re(450)/Re(650))は、それぞれ1.18と1.10であった。この円偏光板をサンプル5とする。
【0143】
[比較例2]
実施例1と同様に、光学異方性層(A)の棒状液晶性化合物として、(I−13)と(I−23)の1:1(質量比)の混合液晶を用い、光学異方性層(B)として液晶性化合物の代わりに、ノルボルネン系樹脂(アートン、JSR製)を用いて、円偏光板を作製した。このときの光学異方性層(A)および(B)の450nmと650nmのそれぞれの波長で測定したレターデーションの比(Re(450)/Re(650))は、それぞれ1.18と1.00であった。この円偏光板をサンプル6とする。
【0144】
[コントラスト測定および色味評価]
反射型の液晶表示装置として、次のものを用いた。基板が0.7mmの厚みのガラス、液晶セルのギャップが2.7μm、観察者側の電極がITO電極、その対向電極が凹凸をつけたアルミ反射電極、液晶セルの配向膜がポリイミドで、ラビング角度(液晶のねじれ角度に等しい)が60°のセルを作製し、その空隔部にΔn=0.098で、且つ誘電率異方性が+11.0のネマチック液晶を注入して、液晶セルを作製した。
これに、実施例1〜5で作製した円偏光板を、その偏光板の透過軸が液晶セルの厚み方向の中央部分の液晶性化合物の方向と15°の角度になるように位相差板側を、液晶セルに貼り合せ、液晶表示装置を作製した。続いて、分光放射輝度計を用いて、作製したそれぞれの液晶表示装置の反射輝度の測定を行った。液晶表示装置のON時とOFF時のそれぞれの輝度を測定し、ON時とOFF時の輝度の比であるコントラスト比を算出した。
色味は原画像を参照し、評価者10人の官能評価により四段階(良い方から◎>○>△>×)で判断した。結果を表1に示した。
【0145】
【表1】
Figure 0004335567
【0146】
‘Re(450)/Re(650)’:450nmと650nmのそれぞれの波長で測定したレターデーションの比、
‘Re比の違い(%)’:光学異方性層AのRe(450)/Re(650)の光学異方性層Bに対する違い
なお、サンプル1〜6について、光学異方性層(A)と(B)とを積層した積層体について、450nm、550nmおよび650nmにおいて、レターデーションを測定し、レターデーション/波長の値を求めたところ、いずれのサンプルも各波長においてレターデーション/波長の値は0.2〜0.3の範囲内であった。
【0147】
各光学異方性層AおよびBのRe(450)/Re(650)が小さく、それぞれのRe(450)/Re(650)の違いが小さいほどコントラスト、色味が良いことが分かる。サンプル4に関しては他のサンプルと比較し階調反転が改善しさらに視野角が広がっていた。
【0148】
【発明の効果】
本発明によれば、液晶表示装置などに用いたときに、色味、コントラストが改善される視野角依存性の少ない位相差板および楕円偏光板を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の位相差板の代表的な態様を示す断面図である
【図2】 図1の位相差板の光学異方性層の遅相軸の方向を示す平面図である
【図3】 本発明の楕円偏光板の代表的な態様を示す断面図である
【図4】 図3の楕円偏光板の光学異方性層の遅相軸の方向と偏光膜の偏光透過軸または偏光吸収軸の方向とを示す平面図である
【符号の説明】
A 第1の光学異方性層
B 第2の光学異方性層
C 第3の光学異方性層
P 偏光膜
Lc1、Lc2 棒状液晶性分子
a 第1の光学異方性層の遅相軸
b 第2の光学異方性層の遅相軸
p 偏光透過軸または偏光吸収軸

Claims (3)

  1. 波長550nmにおける位相差が実質的にπである第1の光学異方性層と波長550nmにおける位相差が実質的にπ/2である第2の光学異方性層とを有し、波長450nm、550nmおよび650nmで測定したレターデーション値/波長の値がいずれも0.2〜0.3の範囲内である位相差板であって、第1および第2の光学異方性層それぞれの450nm及び650nmのそれぞれの波長で測定したレターデーションの比(Re(450)/Re(650))を比較した場合、第1および第2の光学異方性層での違いが7%以下であり、第1および第2の光学異方性層において波長450nmで測定したレターデーション(Re(450))を波長650nmで測定したレターデーション(Re(650))で割った値(Re(450)/Re(650))が1.00以上で1.17以下であり、且つ第1の光学異方性層が、ネマチックハイブリッド配向した棒状液晶性化合物を固定化して形成される層であり、及び第2の光学異方性層が、実質的にホモジニアス配向している棒状液晶性化合物を固定化して形成される層である位相差板。
  2. 前記第2の光学異方性層が、下記式(V)で表される添加剤を含有する請求項1に記載の位相差板:
    一般式(V)
    (Hb−L 2 −) n 1
    式(V)において、Hbは、炭素原子数が6〜40の脂肪族基または炭素原子数が6〜40の脂肪族置換オリゴシロキサノキシ基を表し;L 2 は、単結合または二価の連結基を表し;B 1 は、少なくとも三つの環状構造を含む排除体積効果を有するn価の基であり;nは2〜12のいずれかの整数を表す。
  3. 請求項1又は2に記載の位相差板と偏光膜とを有する楕円偏光板。
JP2003099833A 2003-04-03 2003-04-03 位相差板および楕円偏光板 Expired - Lifetime JP4335567B2 (ja)

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