JP4333851B2 - 単結晶引上げ装置及び引き上げ方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CZ法による半導体単結晶の製造において、特に大重量の単結晶の引き上げに好適な単結晶引上げ装置及び引き上げ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
単結晶シリコンは一般にCZ法を用いて製造されている。CZ法では、単結晶製造装置内に設置した石英るつぼに多結晶シリコンを充填し、石英るつぼの周囲に設けたヒータによって前記多結晶シリコンを加熱溶解して融液とする。そして、シードチャックに取り付けた種結晶を融液に浸漬し、シードチャックおよび石英るつぼを互いに同方向または逆方向に回転させながらシードチャックを引き上げて単結晶シリコンを所定の直径および長さに成長させる。
【0003】
種結晶には、融液に浸漬したときの熱衝撃で転位が発生する。この転位を除去するため、ダッシュネック法を用いて直径3〜4mm程度のネック部を種結晶の下方に形成し、転位をネック部の表面に逃がす。そして無転位化された後、肩部を形成して単結晶を所定の直径まで拡大させ、次いで直胴部形成に移行する。
【0004】
近年、半導体デバイス生産の効率化、歩留り向上等を目的とした単結晶の大径化あるいは軸方向長さの増大に伴ってその重量が増大し、ネック部の強度が限界に近づいている。そのため、従来の結晶引き上げ方法ではネック部が破断するおそれがあり、単結晶を安全に育成することができない。この対策として、ネック部の下方にこぶ状の拡径部を形成し、拡径部下面のくびれ部を保持装置で保持しつつ単結晶を引き上げる引上げ装置や引き上げ方法が提案されている。
【0005】
図8に保持装置を備えた単結晶引上げ装置の一例を示す。プルヘッド1内に設置された結晶引き上げワイヤ巻き取りドラム2から結晶引き上げワイヤ3がメインチャンバ4の中心に垂下し、結晶引き上げワイヤ3の下端には種結晶を取着したシードチャック5が繋着されている。前記プルヘッド1は、図示しない駆動装置により水平面内で回転駆動される。融液6を貯留するるつぼ7はメインチャンバ4内に回転自在ならびに昇降自在に設置され、るつぼ7の周囲には図示しないヒータ、保温筒が設置されている。
【0006】
保持装置11は、プルヘッド1内に設置された3個の昇降ワイヤ巻き取りドラム12にそれぞれ巻着された3本の昇降ワイヤW1 、W2 、W3 で吊り下げられている。これらの昇降ワイヤの下端は、保持装置11の構成部品であるリング状の本体11aの上面に接続されている。本体11aの下側には図9、図10に示すように垂直面内で上下方向に回動可能な3個の爪11bが取着されている。これらの爪11bは下方から作用する力により上方に回転するが、上方への回転範囲は図10に示すように本体11aにより規制されている。また、上方から力が加えられた場合は一定角度以上回転しないようにストッパ11cが設けられている。
【0007】
単結晶の製造時には、シードチャック5に取り付けた種結晶を融液6に浸漬した後、シードチャック5を引き上げてネック部8を形成し、無転位化後ネック部8の下方にこぶ状の拡径部9aを形成する。前記拡径部9aが所定の直径に達した後、引き上げ速度を早めて結晶径の拡大を止め、結晶径を細く絞り込むように引き上げ速度を調整してくびれ部9bを形成する。次に、肩部9cを形成するため引き上げ速度と融液温度とを調整して結晶径が所定の値になるように拡大し、更に一定径を維持しつつ結晶を成長させて直胴部9dを育成する。保持装置11による単結晶9の保持以前における結晶育成は結晶引き上げワイヤ3によって行われ、直胴部9dが所定の長さに成長するまでの間、保持装置11は図8に示すように育成中の単結晶9の上方で待機する。
【0008】
保持装置11は、単結晶9の重量がネック部8の機械強度限界を迎える前にくびれ部9bの位置に下降して爪11bにより単結晶9を保持する。保持に当たり、爪11bの先端が拡径部9a上側の円錐面に当接すると爪11bの先端は上方に回転し、拡径部9aを通過すると爪11bの先端は自重により下方に回転してもとの姿勢に戻る。爪11bの先端がくびれ部9bの位置に下降したら、昇降ワイヤ巻き取りドラム12を駆動して保持装置11を結晶引き上げワイヤ3より速い速度で上昇させる。これにより、爪11bの先端が拡径部9a下側の円錐面に当接して単結晶9を保持する。その後、昇降ワイヤW1 、W2 、W3 の上昇速度を結晶引き上げワイヤ3の引き上げ速度と同じ速度に保ちつつ単結晶9を引き上げる。このような保持装置、保持方法によれば単結晶重量の大部分を保持装置で支えるため、ネック部の破断が防止され、ネック部が破断した場合でも保持装置により単結晶の落下を防止することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の単結晶引上げ装置には次のような問題点がある。
保持装置11で単結晶9を保持し、昇降ワイヤW1 、W2 、W3 に加えられる引張荷重が増大すると、昇降ワイヤW1 、W2 、W3 の伸び量のばらつきや昇降ワイヤ巻き取りドラム12への巻き取りむら等のために、昇降ワイヤ巻き取りドラム12と保持装置11との間における3本の昇降ワイヤW1 、W2 、W3 の長さに差異を生じ、保持装置11が傾いたり保持装置11の中心軸が水平方向にずれたりする。また、くびれ部9bの形状誤差や保持装置11の製作誤差により単結晶9の中心軸と保持装置11の中心軸とが完全に一致せず、単結晶9の中心軸に対してややずれた位置で保持することがある。その結果、更にワイヤW1 、W2 、W3 にかかる引張荷重がばらつき、その伸びに差が出るため、図11に示すように単結晶9が徐々に傾き始める。単結晶9の中心軸が傾くと、結晶成長界面における心振れが大きくなって単結晶9の成長に悪影響を与え、多結晶化を引き起こす。
【0010】
本発明は上記従来の問題点に着目してなされたもので、複数のワイヤにより昇降する保持装置を備えた単結晶引上げ装置において、育成中の単結晶の偏心量あるいは保持装置の傾き量を補正でき、良質の単結晶を得ることができる保持装置を備えた単結晶引上げ装置及び引き上げ方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を達成するための手段、作用及び効果】
上記目的を達成するため本発明に係る単結晶引上げ装置の第1は、単結晶を保持する手段を有し、かつ複数の昇降ワイヤにより昇降する保持装置11を備えた単結晶引上げ装置において、複数の昇降ワイヤの内、全ワイヤ数より1本以上少ない本数の昇降ワイヤの長さをそれぞれ独立に調節可能な各ワイヤ毎のワイヤ長調節装置13と、保持装置11で保持した単結晶9の偏心量を計測する手段15と、この計測した偏心量に基づいて、偏心量が小さくなるように各ワイヤ長調節装置13に指令を出力するワイヤ長調節コントローラ16とを備えた構成としている。保持装置を吊り下げている複数のワイヤ間で伸び量が異なったり、巻き取りドラムへの巻きむらが発生すると、保持装置が傾いて単結晶が偏心する。上記第2発明の構成によれば、単結晶の偏心量の計測結果に応じて複数のワイヤの長さを各ワイヤ長調節装置によってそれぞれ独立に調節する機構を設けたので、保持装置の傾きが修正され、単結晶の偏心量は小さく抑えられる。
【0013】
また、本発明に係る単結晶引上げ装置の第2は、単結晶を保持する手段を有し、かつ複数の昇降ワイヤにより昇降する保持装置11を備えた単結晶引上げ装置において、複数の昇降ワイヤの内、全ワイヤ数より1本以上少ない本数の昇降ワイヤの長さをそれぞれ独立に調節可能な各ワイヤ毎のワイヤ長調節装置13と、保持装置11の傾きを計測する手段23,24と、この計測した傾きに基づいて、傾きが小さくなるように各ワイヤ長調節装置13に指令を出力するワイヤ長調節コントローラ16とを備えた構成としている。上記第3発明の構成によれば、保持装置の傾きを計測し、その結果に基づいて複数のワイヤの長さをそれぞれ独立に調節する機構を設けたので、保持装置の傾きが修正され、単結晶の偏心量を小さくすることができる。
【0014】
本発明に係る単結晶引上げ装置の第3は、請求項1又は2記載の単結晶引上げ装置において、前記ワイヤ長調節装置13は、複数の昇降ワイヤW1,W2,W3をそれぞれチャンバ内に吊り下げる、各昇降ワイヤW1,W2,W3に対応するプーリ13aと、この複数の昇降ワイヤW1,W2,W3を巻き回した昇降ワイヤ巻き取りドラム12と、各プーリ13aと昇降ワイヤ巻き取りドラム12との間でそれぞれの昇降ワイヤW1,W2,W3を独立に屈曲させ、各昇降ワイヤW1,W2,W3の長さを調節する調節手段30とを設けた構成としている。上記第4発明の構成によれば、各昇降ワイヤはプーリと昇降ワイヤ巻き取りドラムとの間でそれぞれ独立に屈曲させられる。従って、屈曲量の大小によって昇降ワイヤの長さを個別に調節することができ、各昇降ワイヤの伸び量に差が生じてもそれを補正することが可能となる。
【0015】
本発明に係る単結晶引上げ装置の第4は、請求項3に記載の単結晶引上げ装置において、前記複数の昇降ワイヤW1,W2,W3をそれぞれ独立に調節する調節手段30が、アクチュエータ13cを駆動することにより各昇降ワイヤW1,W2,W3に対して直角方向に移動自在な可動プーリ13d又はガイドであることを特徴とする。上記第5発明の構成によれば、プーリと昇降ワイヤ巻き取りドラムとの間で各昇降ワイヤに対して直角方向に移動する可動プーリまたはガイドを設け、これらの可動プーリまたはガイドをアクチュエータによってそれぞれ独立に駆動させるようにしたので、前記プーリまたはガイドの移動量に応じて昇降ワイヤの屈曲量を変えることができ、保持装置に至る各ワイヤ長さを個別に調節することができる。したがって、昇降ワイヤ巻き取りドラムの回転角度を調節するよりも容易に、ワイヤ長を精度良く調整できる。
【0016】
更に、本発明に係る単結晶引き上げ方法は、保持装置を用いて単結晶を保持しつつ引き上げる単結晶引き上げ方法において、単結晶9の偏心量又は保持装置11の傾き量を計測し、その計測結果に基づいて偏心量又は傾き量が小さくなるように、保持装置11を吊り下げる複数の昇降ワイヤW1、W2、W3の内、全ワイヤ数より1本以上少ない本数の昇降ワイヤの長さをそれぞれ独立に調節しながら引き上げる方法としている。
上記構成によれば、単結晶の偏心量または保持装置の傾き量の計測結果に基づいて昇降ワイヤの長さを調節するので、保持装置による保持時の単結晶の偏心、昇降ワイヤの伸び量の差、あるいは巻き取りドラムへの巻きむらが発生しても、単結晶の偏心量又は保持装置の傾きはそのつど最小限に抑えられる。従って、保持装置に保持された単結晶の心振れも最小限に抑えられる。更に、本発明に係る単結晶引上げ装置の第6は、単結晶を保持する手段を有し、かつ複数の昇降ワイヤにより昇降する保持装置11を備えた単結晶引上げ装置において、複数の昇降ワイヤW1、W2、W3の内、少なくとも基準となる昇降ワイヤW3を除く昇降ワイヤW1、W2の長さをそれぞれ独立に調整可能な各ワイヤ毎のワイヤ長調節装置13と、各昇降ワイヤW1、W2、W3の位置X1、X2、X3を計測し、基準となる昇降ワイヤW3の位置X3との差値X3−X1、X3−X2を、保持装置11で保持した単結晶9の偏心量として計測する手段15と、この計測した偏心量に基づいて、偏心量が小さくなるように各ワイヤ長調節装置13に指令を出力するワイヤ長調節コントローラ16とを備えたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る単結晶引上げ装置の実施形態について図面を参照して説明する。なお、従来技術で説明した構成要素と同一の要素については従来技術と同一の符号を付し、ここでの説明を省略する。
図1に、単結晶引上げ装置の第1実施形態を示す。この単結晶引上げ装置は、前記従来の技術の項で説明した保持装置、メインチャンバ4及び回転自在なプルヘッド1を備えた単結晶引上げ装置にワイヤ長調節装置13と、プルヘッド角度計測装置14と、レーザ変位計15及びワイヤ長調節コントローラ16とを追加設置したものである。なお、従来技術では昇降ワイヤ1本ごとに独立した巻き取りドラムを用いたが、本実施形態の場合は昇降ワイヤW1 ,W2 ,W3 をそれぞれ所定の位置に巻き取ることができる1個の昇降ワイヤ巻き取りドラム12を使用することができる。
【0018】
プルヘッド1内には2個のワイヤ長調節装置13,13が設置されており、この2個のワイヤ長調節装置13,13は保持装置11を吊り下げる3本の昇降ワイヤW1 ,W2 ,W3 の内いずれか2本(本実施形態では、昇降ワイヤW1 ,W2 )の長さをそれぞれ調節する。各ワイヤ長調節装置13は図2に示すように、所定距離離間して設けた2個のプーリ13a、13bと、後述するワイヤ長調節コントローラからの指令信号により駆動するリニアアクチュエータ13cと、前記2個のプーリ13a、13b間に配設され、かつリニアアクチュエータ13cの可動部に取着された可動プーリ13dとによって構成され、ケース13eに収容されている。本実施形態では、各昇降ワイヤW1 ,W2 ,W3 を独立に屈曲させ、各昇降ワイヤW1 ,W2 ,W3 の長さを調節する調節手段30として、このリニアアクチュエータ13cと可動プーリ13dとにより構成している。リニアアクチュエータ13cが縮むと可動プーリ13dは下降し、保持装置から昇降ワイヤ巻き取りドラムに至る昇降ワイヤのうち、2個のプーリ13a、13b間の部分を押し下げ、これにより保持装置を吊り下げている昇降ワイヤW1 (または昇降ワイヤW2 )の下端は引き上げられる。これとは逆にリニアアクチュエータ13cが伸びると、可動プーリ13dは上昇し、昇降ワイヤW1 (または昇降ワイヤW2 )の下端は下降する。また、昇降ワイヤW3 は図1に示すように、保持装置11からワイヤ長調節装置を介さずにプーリ13aのみを介して昇降ワイヤ巻き取りドラム12に至る。
【0019】
昇降ワイヤの長さ制御には、通常少なくとも0.1mmの分解能が必要となる。このとき、ワイヤ長さ0.1mmの制御を従来のように昇降ワイヤ巻き取りドラムの回転角制御で実施しようとすると、前記ドラムの直径が例えば100mmの場合、僅か0.1°の制御が要求される。したがって、その実施は極めて困難である。これに対して、上記構成のワイヤ長調節装置によると、ワイヤ長制御が容易となる。例えば、図2において、プーリ13aとプーリ13bとの中心距離2Lを200mmとすると、ワイヤ長さを0.1mm制御するにはリニアアクチュエータ13cを約3mm動かせばよく、したがって、ワイヤ長の単位制御量に対する制御操作量を大きくできる。これによって、高分解能で制御可能となり、ワイヤ長を高精度で制御できる。
【0020】
このようなワイヤ長調節装置を用いることにより、昇降ワイヤ巻き取りドラム12及びこれに係わるモータ、減速機、センサ等は1個でよい。また、昇降ワイヤが屈曲する位置に可動プーリ13dの初期位置をあらかじめ設定しておくと、昇降ワイヤの下端部すなわち保持装置11を下降させる方向に制御する場合においても、減速機のバックラッシュの影響等を受けることなく制御性が良い。
【0021】
図3は、3本の昇降ワイヤで保持装置を吊り下げる単結晶引上げ装置において、プルヘッド1内に設置される各プーリーの他の構成例を示す平面図である。ここでは、簡易型のワイヤ長調節装置を用いた場合を示している。結晶引き上げワイヤ3は、結晶引き上げワイヤ巻き取りドラム2からプーリ17を経てメインチャンバ中心に垂下する。また、昇降ワイヤW1 、W2 は昇降ワイヤ巻き取りドラム12からそれぞれ可動プーリ13d及びプーリ13aを経てメインチャンバ内に垂下し、昇降ワイヤW3 は昇降ワイヤ巻き取りドラム12から直接プーリ13aを経てメインチャンバ内に垂下している。この場合の単結晶引上げ装置では図2に示したプーリ13bを用いず、その機能は昇降ワイヤ巻き取りドラム12が兼ねている。
【0022】
プルヘッド角度計測装置14は、図4に示すように環状板14aと近接センサ14bとからなる。環状板14aは、図1で示したようにプルヘッド1に近接してプルチャンバ18の上端部に設置され、プルヘッド1の回転に伴って回転するようになっている。この環状板14aは外周に略等間隔で3つの凸部14cを有しており、この3つの凸部14cがそれぞれ昇降ワイヤW1 、W2 、W3 の配設位置(つまり、回転中心に対する回転角度位置)と一致するように位置を合わせて装着されている。また、昇降ワイヤW3 の配設位置に対応する凸部14cは、円周方向の両端部のいずれか1方の端部に半径方向へ突出した突出部を有するような2段形状になっている。これに対して近接センサ14bは遠距離と近距離の2種類の検出能力を有し、遠距離用は各凸部14cを検出し、近距離用は昇降ワイヤW3 の配設位置に対応する凸部14cの片端部に設けられた前記突出部のみを検出することができる。一方、メインチャンバ4の内壁面にはレーザ変位計15がその計測方向を単結晶9の軸心に向けて設置されており、直胴部9dの外周までの距離Xを計測することができるようになっている(図1参照)。なお、レーザ変位計15の計測方向と近接センサ14bの計測方向とは一致させて設置するものとする。
【0023】
つぎに、図5に基づいてワイヤ長調節コントローラの構成を説明する。
ワイヤ長調節コントローラ16は、データ記録部、データ演算部、アクチュエータ制御部からなる。データ記録部は、図1及び図4に示した近接センサ14bが出力する近距離信号及び遠距離信号と、レーザ変位計15が出力する距離Xの計測信号とを受ける。ここで、X1 、X2 、X3 は、昇降ワイヤW1 、W2 、W3 の回転位置がそれぞれレーザ変位計15の測定方向と一致したときの、距離Xの計測値である。データ演算部は、これらの入力信号及び計測値に基づいて後述する所定の演算処理を行って指令値を求める。また、アクチュエータ制御部は、このデータ演算部で求めた指令値に基づいて、ワイヤ長調節装置13の各リニアアクチュエータ13cにそれぞれのワイヤ長制御指令信号を出力する。
【0024】
次に、上記構成の単結晶引上げ装置を用いる場合の単結晶引き上げ方法について、その手順を説明する。なお、保持装置によって単結晶のくびれ部を保持するまでの手順については、従来技術の項で説明した内容と同一であるので、ここでの説明を省く。
単結晶9が偏心して保持されているときには、レーザ変位計15では図6に示すように単結晶引上げ時のプルヘッド1の回転周期と同じ周期の波形が計測される。ここで、ワイヤ長調節コントローラ16はプルヘッド角度計測装置14から近距離信号を受けた時の遠距離信号を昇降ワイヤW1 の回転角度位置と判断し、その後、順次入力される遠距離信号を昇降ワイヤW2 、W3 (例えば、正回転の場合)の回転角度位置と判断する。そして、このときの昇降ワイヤW1 、W2 、W3 に対応するレーザ変位計15の計測値をそれぞれX1 ,X2 ,X3 としてデータ記録部に記憶する。もしX1 =X2 =X3 であれば、単結晶9は偏心を起こしていないことになる。
【0025】
ワイヤ長調節コントローラ16に近距離信号が入力されると、データ記録部は前回記憶したデータX1 、X2 、X3 を消去する。続いて、上記のように順次昇降ワイヤW1 、W2 、W3 に対応するレーザ変位計15の計測値をそれぞれX1 ,X2 ,X3 としてデータ記録部に記憶する。そして、データ記録部は計測値X3 を記録した後、データ演算部に演算開始の命令を送信する。データ演算部は演算開始命令を受けると、まず数式「Xo1=X3 −X1 」に基づいて計測値X3 を基準にした計測値X1 の差値Xo1を演算する。もし、差値Xo1があらかじめ定めた許容値δ(正とする)より大きければ、データ演算部はアクチュエータ制御部へ、昇降ワイヤW1 用のワイヤ長調節装置のリニアアクチュエータ13cをあらかじめ定めた所定量だけ伸ばすように制御指令を出力する。これによって昇降ワイヤW1 は伸び、差値Xo1を減少させる。また、もし差値Xo1が許容値δより小さいときは上記と逆に、リニアアクチュエータ13cをあらかじめ定めた所定量だけ縮めるように制御指令を出力し、昇降ワイヤW1 を縮める。続いて、同様にして、数式「Xo2=X3 −X2 」に基づいて差値Xo2を求め、昇降ワイヤW2 用のワイヤ長調節装置13への制御指令を出力する。アクチュエータ制御部は、データ演算部から与えられた上記制御指令に基づいてアクチュエータを駆動する。以上の処理を繰り返すことにより、レーザ変位計の計測値X1 、X2 の値は計測値X3 に等しくなり、単結晶の偏心量を許容値δ以内に制御することが可能となる。
【0026】
もし計測値X1 ,X2 ,X3 に偏心によるもの以外の揺れ成分、たとえば振り子運動によるものが大きく計測されるようであれば、単結晶の回転数近傍の周波数成分のみを通過させるバンドパスフィルタを経由させることによって振り子運動成分を除去し、必要とする偏心量をより正確に求めることができる。
【0027】
なお、本実施形態では、ワイヤ長調節手段30として、各昇降ワイヤ(あるいは、全ワイヤ本数より1本少ない本数のワイヤ)の屈曲量を調整するために可動プーリ13dを用いたが、本発明はこれに限定されず、昇降ワイヤを摺動自在に支持してガイドするガイドであってもよい。また、例えば2個のプーリ間に昇降ワイヤを巻き回し、この2個のプーリ間距離を調整するようにしてもよい。さらに、1個の昇降ワイヤ巻き取りドラム12と2個のワイヤ長さ調節装置13とを用いたが、本発明はこのような構成に限るものではなく、例えばワイヤ長さ調節装置13を用いず、複数の昇降ワイヤ巻き取りドラム12により各ワイヤをそれぞれ独立に昇降させるようにしてもよい。
また、本実施形態では単結晶を保持する手段として3個の爪11bを用いたが、これに限定されるものではなく、例えばネック部を取り囲み硬化剤を流し込む方法(例えば、特開平5−27098号公報参照)を用いてもよい。また、単結晶の偏心量を計測する手段としてレーザ変位計を用いたが、画像センサや超音波センサ等により計測する方法でもよい。保持装置を吊り下げる昇降ワイヤについて上記実施形態では3本としたが4本以上でもよく、また2本の場合でもワイヤ長さのばらつきを吸収できる効果は非常に大きい。さらに、プルヘッド角度計測装置としてはエンコーダを使用してもよい。
【0028】
次に、図7に基づいて単結晶引上げ装置の第2実施形態を説明する。同図において、図1と同じの構成要素には同一の符号を付してここでの説明を省く。本実施形態における単結晶引上げ装置は、複数の昇降ワイヤについてプルチャンバ18及びメインチャンバ4内に垂下している部分の長さの差値を検出し、この差値を零に近づけようとするものである。
保持装置11は、それぞれ独立に駆動する昇降ワイヤ巻き取りドラム21、22に巻着された2本の昇降ワイヤW4 、W5 によって吊り下げられている。プルヘッド1の内部にはワイヤ式エンコーダ23、24が設置され、これらのエンコーダから繰り出されるエンコーダワイヤ23a、24aの下端は保持装置11の上面に繋着されている。なお、エンコーダワイヤ23a、24aはそれぞれ、2本の昇降ワイヤW4 、W5 間の中心と本体11aの中心とを結ぶ直線上で、かつ、各昇降ワイヤW4 、W5 よりも外側寄りに配設されている。
【0029】
次に、上記第2実施形態の単結晶引上げ装置を用いる場合の単結晶引き上げ方法について説明する。第1実施形態の場合と同様に保持装置11で単結晶9を保持した後、昇降ワイヤW4 、W5 に引張荷重が加えられると、昇降ワイヤW4 、W5 はその荷重に応じて徐々に伸び始める。また、昇降ワイヤ巻き取りドラム21、22に昇降ワイヤの巻きむらなどが発生した場合も保持装置11が傾き、単結晶9の中心軸は傾斜し始める。ここで、保持装置11を水平に維持するためには、ワイヤ式エンコーダ23の検出値Y1 とワイヤ式エンコーダ24の検出値Y2 とを等しい値に維持すればよい。そこで、例えば各検出値が不等式「Y1 −Y2 >0」を満たしているときは、昇降ワイヤW4 の長さが昇降ワイヤW5 より長い状態にあることを示しているので、昇降ワイヤ巻き取りドラム21の回転速度を所定の大きさだけ加速し、不等式「Y1 −Y2 <0」を満たしているときは、昇降ワイヤ巻き取りドラム21の回転速度を所定の大きさだけ減速することにより、検出値Y1 と検出値Y2 を等しくすることができる。これによって、保持装置11を水平に保って単結晶9を引き上げることができる。
【0030】
なお、第2実施形態では保持装置11の傾き、すなわち単結晶9の傾きを検出する手段としてワイヤ式エンコーダを用いたが、第1実施形態と同じくレーザ変位計を用いてもよい。また本発明は、第1実施形態及び第2実施形態とも、単結晶9に形成したくびれ部9b以外の箇所を保持する保持装置を備えた単結晶引上げ装置に対しても適用可能である。
【0031】
以上説明したように、本発明によれば、保持装置を昇降させるワイヤの伸び量のばらつきや、単結晶に形成した被保持部の形状精度、保持装置の製作精度のばらつき等によって発生する保持装置の傾き、あるいはこれに伴う単結晶の偏心を検出し、この検出結果に応じて昇降ワイヤの長さを調節するようにしたので、保持装置で保持される単結晶の偏心量が著しく低減される。従って、結晶欠陥の発生を未然に防止することができ、生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の単結晶引上げ装置の概略構成を示す縦断面図である。
【図2】ワイヤ長調節装置の縦断面図である。
【図3】プルヘッド内に設置されている各構成要素の平面図である。
【図4】プルヘッド角度計測装置の概略構成を示す平面図である。
【図5】ワイヤ長調節コントローラの構成を示すブロック図である。
【図6】プルヘッド角度計測装置の出力信号波形と、レーザ変位計の出力信号波形とを示す図である。
【図7】第2実施形態の単結晶引上げ装置の概略構成を示す縦断面図である。
【図8】保持装置を備えた従来の単結晶引上げ装置の一例を示す縦断面図である。
【図9】保持装置の平面図である。
【図10】保持装置の縦断面図である。
【図11】保持装置及び引き上げ中の単結晶の傾きを示す説明図である。
【符号の説明】
1…プルヘッド、3…結晶引き上げワイヤ、9…単結晶、9a…拡径部、9b…くびれ部、11…保持装置、11a…本体、11b…爪、12,21,22…昇降ワイヤ巻き取りドラム、W1 ,W2 ,W3 ,W4 ,W5 …昇降ワイヤ、13…ワイヤ長調節装置、13a,13b,17…プーリ、13c…リニアアクチュエータ、13d…可動プーリ、14…プルヘッド角度計測装置、14a…板、14b…近接センサ、15…レーザ変位計、16…ワイヤ長調節コントローラ、23,24…ワイヤ式エンコーダ。
Claims (6)
- 単結晶を保持する手段を有し、かつ複数の昇降ワイヤにより昇降する保持装置(11)を備えた単結晶引上げ装置において、
複数の昇降ワイヤ(W1、W2、W3)の内、全ワイヤ数より1本以上少ない本数の昇降ワイヤの長さをそれぞれ独立に調整可能な各ワイヤ毎のワイヤ長調節装置(13)と、
保持装置(11)で保持した単結晶(9)の偏心量を計測する手段(15)と、
この計測した偏心量に基づいて、偏心量が小さくなるように各ワイヤ長調節装置(13)に指令を出力するワイヤ長調節コントローラ(16)と
を備えたことを特徴とする単結晶引上げ装置。 - 単結晶を保持する手段を有し、かつ複数の昇降ワイヤにより昇降する保持装置(11)を備えた単結晶引上げ装置において、
複数の昇降ワイヤ(W1、W2、W3)の内、全ワイヤ数より1本以上少ない本数の昇降ワイヤの長さをそれぞれ独立に調整可能な各ワイヤ毎のワイヤ長調節装置(13)と、
保持装置(11)の傾きを計測する手段(23、24)と、
この計測した傾きに基づいて、傾きが小さくなるように各ワイヤ長調節装置(13)に指令を出力するワイヤ長調節コントローラ(16)と
を備えたことを特徴とする単結晶引上げ装置。 - 請求項1又は2記載の単結晶引上げ装置において、
前記ワイヤ長調節装置(13)は、
複数の昇降ワイヤ(W1、W2、W3)をそれぞれチャンバ内に吊り下げる、各昇降ワイヤ(W1、W2、W3)に対応するプーリ(13a)と、
この複数の昇降ワイヤ(W1、W2、W3)を巻き回した昇降ワイヤ巻き取りドラム(12)と、
各プーリ(13a)と昇降ワイヤ巻き取りドラム(12)との間でそれぞれの昇降ワイヤ(W1、W2、W3)を独立に屈曲させ、
各昇降ワイヤ(W1、W2、W3)の長さを調節する調節手段(30)
とを設けたことを特徴とする単結晶引上げ装置。 - 請求項3に記載の単結晶引上げ装置において、
前記複数の昇降ワイヤ(W1、W2、W3)をそれぞれ独立に調節する調節手段(30)が、
アクチュエータ(13c)が駆動することにより各昇降ワイヤ(W1、W2、W3)に対して直角方向に移動自在な可動プーリ(13d)又はガイドであることを特徴とする単結晶引上げ装置。 - 保持装置を用いて単結晶を保持しつつ引き上げる単結晶引き上げ方法において、
単結晶(9)の偏心量又は保持装置(11)の傾き量を計測し、その計測結果に基づいて偏心量又は傾き量が小さくなるように、保持装置(11)を吊り下げる複数の昇降ワイヤ(W1、W2、W3)の内、全ワイヤ数より1本以上少ない本数の昇降ワイヤの長さをそれぞれ独立に調節しながら引き上げること
を特徴とする単結晶引き上げ方法。 - 単結晶を保持する手段を有し、かつ複数の昇降ワイヤにより昇降する保持装置(11)を備えた単結晶引上げ装置において、
複数の昇降ワイヤ(W1、W2、W3)の内、少なくとも基準となる昇降ワイヤ(W3)を除く昇降ワイヤ(W1、W2)の長さをそれぞれ独立に調整可能な各ワイヤ毎のワイヤ長調節装置(13)と、
各昇降ワイヤ(W1、W2、W3)の位置(X1、X2、X3)を計測し、基準となる昇降ワイヤ(W3)の位置(X3)との差値(X3−X1、X3−X2)を、保持装置(11)で保持した単結晶(9)の偏心量として計測する手段(15)と、
この計測した偏心量に基づいて、偏心量が小さくなるように各ワイヤ長調節装置(13)に指令を出力するワイヤ長調節コントローラ(16)とを備えたことを特徴とする単結晶引上げ装置。
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