JPH09235179A - 単結晶引上げ装置 - Google Patents

単結晶引上げ装置

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JPH09235179A
JPH09235179A JP7142696A JP7142696A JPH09235179A JP H09235179 A JPH09235179 A JP H09235179A JP 7142696 A JP7142696 A JP 7142696A JP 7142696 A JP7142696 A JP 7142696A JP H09235179 A JPH09235179 A JP H09235179A
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JP
Japan
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single crystal
falling
crystal
pulling
wire
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Pending
Application number
JP7142696A
Other languages
English (en)
Inventor
Shizuka Tateishi
静香 立石
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Sitix Corp
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Publication date
Application filed by Sumitomo Sitix Corp filed Critical Sumitomo Sitix Corp
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Publication of JPH09235179A publication Critical patent/JPH09235179A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CZ法による単結晶Bの引上げにおいて、単
結晶Bの落下を防止する。その落下防止に伴う引上げへ
の悪影響を回避する。 【解決手段】 プルチャンバー13の最上部に設けた重
量測定器21により単結晶Bの重量を測定する。プルチ
ャンバー13の周方向複数箇所にエアシリンダ22を設
ける。単結晶Bの重量測定値が減少したときにエアシリ
ンダ22を作動させて単結晶Bをクランプする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCZ法による単結晶
の育成に使用される単結晶引上げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ディバイスの製造に使用されるシ
リコンウェーハの素材としては、CZ法により育成され
たシリコン単結晶が多用されている。CZ法によるシリ
コン単結晶の育成では、周知の通り、引上げ軸の下端に
種結晶を装着し、石英坩堝内に生成されたシリコン融液
にこの種結晶を浸け、この状態から種結晶を回転させな
がら引上げることにより、種結晶の下方にシリコン単結
晶を育成する。
【0003】ここで種結晶は、直径が10数mm程度の
シリコン単結晶からなる細かい棒体であり、上端部がシ
ードチャックに連結され、下端部がシリコン融液に浸漬
される。種結晶をシリコン融液に浸漬すると、熱衝撃に
より転位が導入されるため、種結晶をシリコン融液に浸
漬した後に種結晶の直径を絞り、しばらくの間この状態
を維持して結晶の無転位化を図るいわゆる種絞りが実施
される。種絞り部の直径は無転位化の観点から5mm以
下が必要とされ、3mm以下が望ましいとされている。
【0004】ところで、CZ法により育成されるシリコ
ン単結晶は、これまでは直径が8インチで重量が100
kg前後のものが主流であった。しかし、最近になって
更なる大径化が求められ、直径が12インチ以上のシリ
コン単結晶の育成も企画されている。単結晶の直径が大
きくなると、当然その重量も増え、直径が12インチの
場合で重量は200kgに達する。
【0005】育成中の単結晶の重量は種結晶の特に種絞
り部に集中し、結晶重量が増大すると種絞り部にかかる
荷重も増大するが、シリコンの破壊強度は20kg/m
2程度であり、200kgのシリコン単結晶を確実に
保持するためには、少なく見積もっても5mmを超える
直径が種絞り部に必要となる。ところが、5mmを超え
る直径では種結晶を無転位化することが不可能である。
従って、現状の技術では200kgに達する単結晶の育
成は不可能である。
【0006】このような問題を解決するために、特公平
5−65477号公報等には単結晶のトップ部にクビレ
を形成し、そのクビレ部を複数の爪により周囲からクラ
ンプして、単結晶を引き上げる種結晶に依存しない引上
げ技術が示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】単結晶に形成したクビ
レ部を直接クランプする技術は、クランプ爪が不用意に
開かない限り、200kgを超える単結晶も確実に引上
げ、その落下を防止することができる。しかし、現状の
育成技術では、結晶引上げ軸に対して対称的なクビレ部
を形成することが困難である。そのため、クビレ部をク
ランプして単結晶の育成を行った場合には、単結晶が芯
円性を損ない、有転位化や直径制御精度の低下という問
題が生じる。また単結晶が引上げ軸方向においてくねっ
た形状になり、後工程の外周部切削による切削代の増大
も大きな問題となる。
【0008】本発明の目的は、200kgを超える単結
晶についてもその落下を確実に防止し、且つその防止に
伴う引上げへの悪影響を可及的に回避することができる
単結晶引上げ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の単結晶引上げ装
置は、CZ法により原料融液から単結晶を引上げる引上
げ装置本体と、単結晶の落下開始を検知する手段と、単
結晶の引上げ路周囲に配設され単結晶の落下開始が検知
されると同時に作動して、単結晶を外周側からクランプ
する手段とを具備する。
【0010】本発明の単結晶引上げ装置においては、単
結晶の落下が始まったときに単結晶がクランプされるの
で、その落下が防止される。単結晶をクランプする手段
は、単結晶の落下開始が検知されたときにのみ作動し、
それ以外のときは作動しないので、引上げに影響を及ぼ
さない。
【0011】単結晶の落下開始を検知する手段として
は、例えば単結晶の重量を測定し、その重量の急激な減
少を検知するもの、又は引上げワイヤの張力を測定し、
その張力の急激な減少を検知するものなどを用いること
ができる。
【0012】単結晶をクランプする手段としては、応答
性のよいエアシリンダー、電磁式プッシャなどを用いる
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図示
例に基づいて説明する。図1は本発明を実施した単結晶
引上げ装置の1例についてその構造を示す模式図、図2
は図1のA−A線矢視図、図3は引上げ開始からの単結
晶の重量変化を示すグラフである。
【0014】本引上げ装置は、図1に示すように、シリ
コンの原料融液Aからシリコンの単結晶Bを引上げる引
上げ装置本体10と、単結晶Bの落下を防止するため引
上げ装置本体10に付設された落下防止機構20とを具
備する。
【0015】引上げ装置本体10は、従来の引上げ装置
と基本的に同じであって、メインチャンバー11の中に
坩堝12を設置する一方、メインチャンバー11の上に
プルチャンバー13を重ねた基本構造を有する。
【0016】単結晶Bの引上げでは、チャンバー内を所
定の減圧雰囲気に維持して、坩堝12内に原料融液Bを
生成する。プルチャンバー13の最上部に設けた旋回式
のワイヤ巻取り機14からプルチャンバー13内を通っ
てメインチャンバー11内にワイヤ15を垂下させ、ワ
イヤ下端のシードチャック16に装着された種結晶Cを
坩堝12内の原料融液Aに漬け、この状態からワイヤ1
5をワイヤ巻取り機14により回転させながら巻取るこ
とにより、原料融液Aから単結晶Bを引上げプルチャン
バー13内に引込む。
【0017】単結晶Bの落下を防止する落下防止機構2
0は、ワイヤ巻取り機14内に組み込まれた結晶重量測
定器21と、プルチャンバー13の下部に周方向に間隔
をあけて取付けられた複数のエアシリンダ22と、複数
のエアシリンダ22の動作を同期制御する制御器23と
を具備する。
【0018】結晶重量測定器21は、ワイヤ15にかか
る荷重をロードセル21aにより連続的に検出し、その
検出値から単結晶Aの重量を引上げ開始からその終了ま
で測定するようになっている。そして、この単結晶Aの
重量測定値Wは制御器23に入力される。
【0019】複数のエアシリンダ22は、図2に示され
るように、プルチャンバー13の中心回りにピストンロ
ッド22aをプルチャンバー13の中心に向けて対称配
置されている。ピストンロッド22aの先端にはヘッド
22bが取り付けられており、そのヘッド22bの先端
面は結晶Bの外周面に対応する湾曲面になっている。
【0020】各エアシリンダ22は、通常はピストンロ
ッド22aを後退させた状態にあり、制御器23から動
作指令信号を受けたときにピストンロッド22aを前進
させる。複数のヘッド22bの先端面が形成する円の直
径は、ピストンロッド22aが後退した状態で単結晶B
の直径より大であり、ピストンロッド22aが前進した
状態では単結晶Bの直径より小となる。
【0021】次に、落下防止機構20の動作について説
明する。
【0022】重量測定器21によって得られる単結晶B
の重量測定値は、図3に示されるように、単結晶Bの引
上げの進行に伴って増大し、単結晶Bが原料融液Aから
離れた後は一定(製品重量値W1 )に維持される。原料
融液Aから離れた後の単結晶Bは、冷却の促進等を目的
として上昇と停止を繰り返す間欠的な引上げにより、プ
ルチャンバー13内に引込まれる。間欠的な引上げでは
加速度が単結晶Bに加わるため、荷重が集中する種結晶
Cから種絞り部かけての小径部が破壊され易い。そのた
め、単結晶Bの落下は離液後の間欠引上げで発生するの
が一般的である。
【0023】制御器23は単結晶Bの重量測定値Wが製
品重量W1 に達した時点t1 、すなわち間欠引上げの開
始から、製品重量値W1 より小さいしきい値W2 と重量
測定値Wとを比較する。単結晶Bの間欠引上げ中に小径
部が破壊され、引上げ系から単結晶Bが離れると、重量
測定値Wが急激に減少する。制御器23は重量測定値W
がしきい値W2 を下回った時点t2 で、複数のエアシリ
ンダ22に動作指令信号を送る。
【0024】これにより、単結晶Bは若干降下するもの
の、複数のエアシリンダ22の各ヘッド22bによって
外周側からクランプされ、その降下が停止する。小径部
の破壊時期や破壊からクランプまでの応答時間によって
は、単結晶Bの下端が坩堝12内の残りの原料融液Aに
浸漬する可能性があるが、通常はこの浸漬もなく、坩堝
12へ単結晶Bの落下衝突事故が確実に防止される。
【0025】単結晶Bの重量測定値Wを微小単位時間毎
に前回の重量測定値Wと比較すれば、離液後だけでなく
離液前も単結晶Bの落下開始を検知でき、引上げの全期
間を通してその落下を防止できる。
【0026】落下防止機構20のモデルを作製し、直径
が8インチ、重量が100kgの単結晶を用いて、単結
晶の保持実験を繰り返し行った結果、単結晶は平均で1
00mm降下したが、結晶品質に悪影響を及ぼすことな
く、その降下を停止させることができた。
【0027】エアシリンダ22は図示例では4個として
いるが、3個以上で単結晶Bを確実に保持することがで
き、ヘッドの大きさによっては2個でもその保持が可能
である。
【0028】エアシリンダ22に代えて電磁式のプッシ
ャ等を使用することができるが、これらのクランプ手段
としては応答速度および動作速度の速いものが、単結晶
Bの降下距離を小さくする観点から望ましい。同じ観点
から、クランプヘッドから単結晶Bの外周面までの距離
は可能な限り小さくすることが望まれる。
【0029】クランプ圧は、単結晶Bのスリップを防ぐ
観点から、単結晶Bの形状や品質に悪影響を及ぼさない
範囲内で大きくするのが望ましい。同じ観点から、クラ
ンプヘッドの内面に、単結晶Bの外周面に喰い込む突起
を設けるのも有効である。
【0030】クランプヘッドの材質については、そのヘ
ッドが単結晶Bの表面に衝突したときの衝撃を吸収する
ために、剛性を確保できる範囲内で軟らかいものの方が
望ましいと言える。そのような材質は単結晶Bのスリッ
プを抑えるのにも有効である。ただし、高温の単結晶B
との接触に耐えられる耐熱性を確保すること、および単
結晶Bの汚染を抑えることは重要である。同じ観点か
ら、カーボンフェルトのようなものを衝撃吸収材および
スリップ防止材としてヘッドの内面に装着するのも有効
である。
【0031】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明の単結晶引
上げ装置は、単結晶の落下開始を検知したときに、引上
げ路周囲に設けた複数のクランプ手段によりその落下を
阻止するので、単結晶の落下事故を確実に防止すること
ができる。しかも、単結晶の落下時にのみ単結晶をクラ
ンプするので、その落下防止による引上げへの悪影響を
完全に回避することができる。従って、大径単結晶の引
上げ技術の確立に大きな効果を発揮する。更にクランプ
圧の調整も可能であるので、この点からも落下事故の防
止効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した単結晶引上げ装置の1例につ
いてその構造を示す模式図である。
【図2】図1のA−A線矢視図である。
【図3】引上げ開始からの単結晶の重量変化を示すグラ
フである。
【符号の説明】
A 原料融液 B 単結晶 C 種結晶 10 引上げ装置本体 20 落下防止機構 21 結晶重量測定器 22 エアシリンダ 23 制御器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CZ法により原料融液から単結晶を引上
    げる引上げ装置本体と、単結晶の落下開始を検知する手
    段と、単結晶の引上げ路周囲に配設され単結晶の落下開
    始が検知されると同時に作動して、単結晶を外周側から
    クランプする手段とを具備することを特徴とする単結晶
    引上げ装置。
JP7142696A 1996-03-01 1996-03-01 単結晶引上げ装置 Pending JPH09235179A (ja)

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JP7142696A JPH09235179A (ja) 1996-03-01 1996-03-01 単結晶引上げ装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012025626A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Fujikura Ltd 光ファイバ母材製造装置
CN109355700A (zh) * 2018-10-16 2019-02-19 徐州华奥纺织有限公司 一种用于单晶炉的称重系统
CN116288653A (zh) * 2022-12-30 2023-06-23 四川高景太阳能科技有限公司 一种预防晶棒掉落装置

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JP2012025626A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Fujikura Ltd 光ファイバ母材製造装置
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