JP4333608B2 - 移動体用デジタル放送受信装置 - Google Patents

移動体用デジタル放送受信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4333608B2
JP4333608B2 JP2005067338A JP2005067338A JP4333608B2 JP 4333608 B2 JP4333608 B2 JP 4333608B2 JP 2005067338 A JP2005067338 A JP 2005067338A JP 2005067338 A JP2005067338 A JP 2005067338A JP 4333608 B2 JP4333608 B2 JP 4333608B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mobile
radio wave
digital broadcast
broadcast
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005067338A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006254056A (ja
Inventor
聡志 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2005067338A priority Critical patent/JP4333608B2/ja
Publication of JP2006254056A publication Critical patent/JP2006254056A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4333608B2 publication Critical patent/JP4333608B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Circuits Of Receivers In General (AREA)

Description

本発明は、移動体用デジタル放送受信装置に係り、特に、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とを適宜選択して利用者に対して出力するうえで好適な移動体用デジタル放送受信装置に関する。
従来から、車両などの移動体に搭載され、地上波デジタルテレビジョン放送としての、鮮明画像の提供が可能な高ビットレートの固定向け放送と、移動体での受信に適した低ビットレートの移動体向け放送と、を共に受信し得るデジタル放送受信装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
移動体向け放送は、固定向け放送に比べて解像度が粗いため、相対的に映像・音声の質の低下を招かざるを得ない。一方、固定向け放送は、映像・音声の質を極めて高く保つことはできるが、移動によるフェージングの影響により受信電力の変動が激しく、また、移動体向け放送に比べて非受信となる受信レベルが高いため、移動体の移動中における受信に対して不向きである。そこで、上記従来の受信装置においては、移動速度や環境などの状況によっては移動体でも相対的に高品位の固定向け放送を受信できる可能性があることを考慮して、同一時間に同一番組を放送するサイマル放送が行われる状況で、受信・出力する放送が固定向け放送と移動体向け放送とで適宜選択的に切り替わるようにしている。
そして、かかる構成において、放送出力の切り替えは、固定向け放送の受信状況(ビットエラー率;BER等)を検出したうえで、その検出値が固定向け放送を適切に受信可能なしきい値以上であるか否かに基づいて行われる。具体的には、固定向け放送の受信状況に関する検出値がしきい値以上であるときは固定向け放送が出力されるように、一方、その検出値がしきい値未満であるときは移動体向け放送が出力されるように実行される。従って、上記した受信装置によれば、移動体で放送出力を適切に行える機会を長期間にわたって継続しつつ、できるだけ高品質の放送を利用者に対して出力することが可能となる。
特開2004−166173号公報
ところで、移動体がビルの谷間や高架等を通過するときには受信状況の変動が大きくなるため、切替判定しきい値を一定に固定したまま上記したデジタル放送受信装置の如く受信状況に応じて放送出力の切り替えを行うものとすると、固定向け放送と移動体向け放送とが頻繁に切り替わる事態が生じ、その結果として、かかる切り替えによるノイズによって、放送を視聴する利用者に不快な印象を与えかねない。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、移動体での放送出力の切り替えノイズの発生を抑制する移動体用デジタル放送受信装置を提供することを目的とする。
上記の目的は、移動体に搭載され、固定向けデジタル放送を受信する固定向け放送受信手段と、移動体向けデジタル放送を受信する移動体向け放送受信手段と、出力手段から出力させる放送を前記固定向け放送受信手段により受信される固定向けデジタル放送と前記移動体向け放送受信手段により受信される移動体向けデジタル放送とで選択的に切り替える出力切替手段と、を備える移動体用デジタル放送受信装置であって、移動体に搭載された該移動体の周辺を撮影する撮影手段の撮像画像から移動体周辺の物体の大きさ又は距離の存在状況を認識し、該認識結果に基づいて移動体における受信電波環境を予測する電波環境予測手段と、前記電波環境予測手段により予測された前記受信電波環境に応じて、前記出力切替手段による出力放送の切り替えを行うための切替判定しきい値を変更する切替判定しきい値変更手段と、を備える移動体用デジタル放送受信装置により達成される。
この態様の発明において、出力手段から出力させる放送を固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とで選択的に切り替えるための切替判定しきい値は、移動体における受信電波環境に応じて変更される。このため、受信電波環境に対応させて固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とを切り替えし易くしたり或いは切り替えし難くすることが可能となるので、その結果として、移動体における放送出力の頻繁な切り替えノイズの発生を抑制することができる。
この場合、上記した移動体用デジタル放送受信装置において、前記電波環境予測手段は、前記認識結果に基づいて移動体の現在位置が電波変動の比較的大きい地域であるか否かを検出することにより、前記受信電波環境を予測すると共に、前記切替判定しきい値変更手段は、前記電波環境予測手段により移動体の現在位置が電波変動の比較的大きい地域であることが検出される場合に、前記切替判定しきい値を、移動体の現在位置が電波変動の比較的大きい地域であることが検出されない場合に比して、移動体向けデジタル放送が前記出力手段から出力され易くなるように変更することとすれば、電波変動の比較的大きい地域で移動体向けデジタル放送が出力され易くなるので、利用者への放送出力を確保しつつその放送出力の頻繁な切り替えを抑制することができる。
また、上記した移動体用デジタル放送受信装置において、前記電波環境予測手段は、前記認識結果と地図情報と組み合わせた結果に基づいて移動体の現在位置が電波変動の比較的大きい地域であるか否かを検出することにより、前記受信電波環境を予測することとしても同様の効果を得ることができる。
更に、上記した移動体用デジタル放送受信装置において、前記電波環境予測手段は、前記認識結果と移動体の移動状態とを組み合わせた結果に基づいて移動体の現在位置が電波変動の比較的大きい地域であるか否かを検出することにより前記受信電波環境を予測することとしてもよい。一般的に電波変動は車両が高速走行であるほど大きくなるため、車両の移動状態が高移動速度である場合に切替判定しきい値を移動体向けデジタル放送が出力され易くなるように変更すれば、利用者への放送出力を確保しつつその放送出力の頻繁な切り替えを抑制することが可能となる。

尚、上記した移動体用デジタル放送受信装置において、記切替判定しきい値は、固定向けデジタル放送から移動体向けデジタル放送へ切り替えるためのものと、移動体向けデジタル放送から固定向けデジタル放送へ切り替えるためのものとで異なることとすれば、切替判定しきい値にヒステリシスが設けられることとなるため、その切り替えがしきい値近傍で頻繁に行われるのを回避することが可能となり、その結果、利用者の放送出力の切り替えによる違和感を軽減することが可能となる。
また、上記した移動体用デジタル放送受信装置において、移動体は車両であることとすればよい。
上記した発明によれば、移動体における放送出力の切り替えノイズの発生を抑制することができる。
以下、図面を用いて、本発明を実施するうえでの具体的な実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施例である移動体用デジタル放送受信装置10のシステム構成図を示す。本実施例の移動体用デジタル放送受信装置10は、例えば車両に搭載されており、各放送局から中継局等を介して送信される地上波デジタルテレビジョン(TV)放送を受信するための装置である。
この地上波デジタルTV放送は、少なくとも、例えばMPEG2規格によって圧縮された高ビットレートの固定向けの放送(以下、固定向けデジタル放送と称す)と、例えばMPEG4規格によって圧縮された低ビットレートの移動体向けの放送(以下、移動体向けデジタル放送と称す)と、によりなっている。固定向けデジタル放送は、高ビットレートのため、映像・音声の質が極めて優れているのに対して、移動体向けデジタル放送は、低ビットレートのため、映像・音声の質が相対的に劣ったものとなっている。一方、固定向けデジタル放送は、高ビットレートに起因して移動時にフェージングの影響を受け易くまた非受信となる受信レベルが高いため、移動体の移動中における受信に対して不向きであるのに対して、移動体向けデジタル放送は、低ビットレートのため、移動体での受信に適している。
図1に示す如く、移動体用デジタル受信放送装置10は、地上波デジタルTV放送の放送波を受信するための、アンテナ12と、アンテナ12に接続されたフロントエンド部14と、フロントエンド部14に接続されたOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing;直交波周波数分割多重)復調部16と、OFDM復調部16に後述の切替制御部を介して接続されたデコード部18と、を備えている。アンテナ12、フロントエンド部14、及びOFDM復調部16は、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とで共用されるように構成されている。
フロントエンド部14は、選局されたチャンネルのチャンネル周波数に同調し、アンテナ12に受信された放送波を中間周波数に変換し増幅する機能を有している。フロントエンド部14は、また、中間周波数の信号レベルを検出し、その信号レベルに基づいてアンテナ12に受信される放送波のレベル変化(受信電界強度)を検出する機能をも有している。
OFDM復調部16は、フロントエンド部14の出力する放送信号の復調・復号を行う部位であり、放送信号を同期しながら復調し、誤り検出及び訂正を行った後に復号したトランスポートストリーム(Transport Stream:TS)をデコード部18へ向けて出力する。OFDM復調部16は、また、TSのパケットエラーの有無からその発生率を測定し、或いは、誤り訂正前後のビットエラー率(BER)を検出する。
デコード部18は、上記した地上波デジタルTV放送のうち固定向けデジタル放送に関する放送信号をデコードする固定向けデジタル放送デコード部18aと、移動体向けデジタル放送に関する放送信号をデコードする移動体向けデジタル放送デコード部18bと、を有している。両デコード部18a,18bは共に、OFDM復調部16から送られたTSを映像・音声信号に変換する部位であり、また、有料放送などの暗号化されたTSを所定の暗号キーを用いて解読する部位でもある。
デコード部18には、出力部20が接続されている。デコード部18は、TSを変換して得られた映像・音声信号を出力部20へ出力する。出力部20には、デコード部18から出力された映像・音声信号が入力される。出力部20は、車両に乗車する乗員に視聴可能なディスプレイやスピーカを制御する部位を有しており、デコード部18から入力された映像・音声信号を映像としてディスプレイに表示したり或いは音声としてスピーカから出力する。
また、フロントエンド部14及びOFDM復調部16には、受信状況判定部22が接続されている。フロントエンド部14は、自己で検出した放送波の受信電界強度の検出結果を放送波の受信状況データとして受信状況判定部22へ出力する。また、OFDM復調部16は、自己で検出したTSパケットエラーの発生率やBERなどの検出結果を放送波の受信状況データとして受信状況判定部22へ出力する。受信状況判定部22は、フロントエンド部14から得られる受信電界強度やOFDM復調部16から得られるBER等に基づいて、特に固定向けデジタル放送の放送波に関する受信状況の良否を示す程度(度合い)、例えば、単位時間当たりにおける音声・映像を正常に出力する期間(累計)の割合(受信率)や受信電力,BER自体等を判定する。
上記したOFDM復調部16とデコード部18との間には、切替制御部24が介在されている。切替制御部24は、アンテナ12で受信された固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送との何れの放送波をデコード部18でデコードして出力部20から出力させるかを切り替えるための部位である。切替制御部24には、上記した受信状況判定部22が接続されており、その受信状況判定部22で判定された放送波の受信状況の判定結果が供給される。切替制御部24は、受信状況判定部22から供給される放送波(特に固定向けデジタル放送の放送波)の受信状況に基づいて、固定向けデジタル放送の受信を適切に行うことができるか否かを判定し、出力部20から何れの放送波を出力させるべきかを判定する。そして、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送との何れか一方の放送波のデコードを許可して出力部20からの出力を許可する処理を行う。
また、切替制御部24には、番組種類判定部26が接続されている。番組種類判定部26は、放送の番組の種類(例えば、歌番組やスポーツ番組,主に風景を映す番組などの別)を判定すると共に、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とが同じ時間に同じ番組を放送するサイマル放送であるか否かを判定する。
尚、この判定に際しては、OFDM復調部16にて認識される伝送多重制御信号(Transmission
and Multiplexing Configuration Control ;TMCC)情報を用いることとしてもよい。このTMCC情報には、地上波デジタルTV放送の送信局側で独自に設定可能な情報項目が存在するため、その情報項目に、その放送時点での、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とがサイマル放送を実施しているか否かを示す情報(サイマル放送有無情報)を設定しておく。又は、放送内容と共に送られる放送番組の種類を示す情報(番組種類情報;EPG(Electric Program Guide)等)やインターネットを経由した番組情報を入手しておく。そして、番組種類判定部26は、OFDM復調部16にて認識され出力されるTMCC情報、或いは、EPGやインターネットから取得した固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送との番組情報に基づいてサイマル放送の有無を判定する。番組種類判定部26におけるサイマル放送有無の判定結果は、上記した切替制御部24に供給される。切替制御部24は、番組種類判定部26から供給される判定結果に基づいて、サイマル放送の有無を検知する。
切替制御部24には、更に、受信電波環境予測部28が接続されている。この受信電波環境予測部28は、車両が現に放送を受信するうえで置かれている受信電波環境を予測する部位である。尚、予測される受信電波環境は、良と不良との2段階的なものに限らず、3段階以上に区別されることとしてもよい。このような受信電波環境を予測する手法としては、車両の現在位置や周囲状況,その移動速度等を用いることが考えられる。
具体的には、一般的に、受信電波環境は受信の場所ごとに異なる。例えば、大きな建物が比較的多くてその密度の高い都市部ではマルチパスの影響により電波変動が大きくなり、一方、大きな建物があまり多くなくその密度の低い郊外部では都市部に比べて電波変動があまり大きくない。そこで、受信電波環境予測部28は、車両の有するGPS受信機等を用いて或いは情報センタのGPS受信機等から入手することにより車両の現在位置を検出する機能を有すると共に、実験的に求めた或いは実測した位置や地域ごとに生じ得る電波変動レベルを道路地図に対応させて予めメモリに地図情報として格納しておき、検出される車両の現在位置をその地図情報と対比することによりその位置での電波変動レベルを検出して現状の受信電波環境を予測することとしてもよい。
また、受信電波環境予測部28は、車両に搭載された車両周辺を撮影するカメラを有すると共に、実験的に求めたカメラの撮像画像から認識できる車両周辺の建物や高架橋,看板などの周辺状況と生じ得る電波変動レベルとの関係を予めメモリに格納しておき、カメラの撮像画像から車両周辺の建物に関する大きさや車両からの距離等の存在状況を認識して、その認識結果に基づいてその位置での電波変動レベルを検出して現状の受信電波環境を予測することとしてもよい。
また、一般的に、受信電波環境は、電波を受信する移動体の移動速度に応じて異なる。例えば、移動速度が高くなるほど電波変動が大きくなる。そこで、受信電波環境予測部28は、車両の移動速度を検出する機能を有すると共に、実験的に求めた車両の移動速度と生じ得る電波変動レベルとの関係を予めメモリに格納しておき、検出された車両の移動速度から電波変動レベルを検出して現状の受信電波環境を予測することとしてもよい。
受信電波環境予測部28における予測結果は、切替制御部24に供給される。切替制御部24は、後に詳述する如く、受信電波環境予測部28から供給される予測結果に基づいて、固定向けデジタル放送の受信が可能であるか否かを判定するための切替判定しきい値を設定・変更する。そして、その設定した切替判定しきい値を用いて上記した放送波の受信状況に基づく放送出力の判定を行う。
以下、本実施例の移動体用デジタル放送受信装置10の動作について説明する。
固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とがサイマル放送を行っているとき、移動体に搭載された移動体用デジタル放送受信装置10は、固定向けデジタル放送及び移動体向けデジタル放送の何れの放送をも受信することができる。移動体向けデジタル放送は、低ビットレートのため、映像・音声の質が相対的に劣ったものとなるが、電波が弱くなっても受信することができるので、移動体での受信に適している。一方、固定向けデジタル放送は、高ビットレートに起因して移動によるフェージングの影響を受け易くなりまた電波が弱くなると受信し難くなるので、移動体での受信に不向きであるが、映像・音声の質が極めて優れたものとなる。
本実施例の移動体用デジタル放送受信装置10において、番組種類判定部26は、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とでサイマル放送が行われているか否かを判定する。そして、番組種類判定部26にてサイマル放送が行われていると判定される状況では、切替制御部24は、原則として固定向けデジタル放送を受信して出力部20から出力させる処理を実行する一方、その放送出力が行われている際に受信状況判定部22にて判定される受信状況に基づいてその固定向けデジタル放送の受信が適切に行えず困難となったと判定した場合は、移動体向けデジタル放送を受信して出力部20から出力させる処理を実行する。また、移動体向けデジタル放送の出力が行われている際に受信状況判定部22にて判定される受信状況に基づいて固定向けデジタル放送の受信が適切に行える状態に復帰したと判定した場合は、再びその固定向けデジタル放送を受信して出力部20から出力させる処理を実行する。
かかる処理によれば、サイマル放送が行われている状況下、固定向けデジタル放送の受信が適切に行われるときは、相対的に高品質の固定向けデジタル放送を受信して車両の利用者へ向けて出力し、一方、その固定向けデジタル放送の受信が適切に行われず困難であるときは、車両での受信に適した移動体向けデジタル放送を受信して利用者へ向けて出力することとなる。このため、車両での地上波デジタルTV放送の受信に関し、車両での放送出力を利用者に違和感を与えない程度の品質で適切に行える機会を長期間にわたって確保しつつ、できるだけより高品質の固定向けデジタル放送を利用者に提供することが可能となる。
また、上記の構成によれば、サイマル放送が行われている際には、利用者への放送出力を、固定向けデジタル放送の受信状況に応じて自動的に固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とで選択的に切り替えつつ行うこととなるため、車両の移動に伴う状況変化(フェージングや建物等による影響)が生じても、同一番組をある程度高い品質に保持して利用者に対して映像・音声の質について一定以上の満足感を与えつつ継続して提供することが可能となる。
ところで、放送の受信状況は、車両がビルの谷間や高架等を通過する際に大きく変動する。このため、仮に固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とのサイマル放送が行われている状況で、放送出力の両者間での切り替えを行うための切替判定しきい値が固定されたままその切り替えが行われるものとすると、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とが頻繁に切り替わる事態が生じ、その結果として、かかる切り替えによるノイズによって、放送を視聴する利用者が不快な印象を抱くこととなりかねない。
そこで、本実施例の移動体向けデジタル放送受信装置10においては、かかる不都合の発生を回避すべく、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とでの放送出力の切り替えを行うための切替判定しきい値を、受信電波環境に応じて変更し得ることとしている。以下、本実施例の特徴部について説明する。
本実施例において、受信電波環境予測部28は、上述した手法に従って、車両が現に放送を受信するのに置かれている受信電波環境(電波変動レベル)を予測する。そして、その予測した受信電波環境の情報を切替制御部24に供給する。切替制御部24は、受信電波環境ごとに、その環境と上記の切替判定しきい値との関係を規定したマップを有している。このマップは、例えば、電波変動が生じ易い環境ではその切替判定しきい値を移動体向けデジタル放送が出力され易くなるように比較的低く設定し、一方、電波変動が生じ難い環境ではその切替判定しきい値を移動体向けデジタル放送が出力され難くなるように比較的高く設定したものとなる。尚、この切替判定しきい値は、高と低との2段階的なものに限らず、3段階以上に設定されるものとしてもよい。
切替制御部24は、受信電波環境予測部28から供給される予測受信電波環境を上記したマップと比較することによって、その受信電波環境に適した切替判定しきい値を設定する。そして、その設定された切替判定しきい値を基準として、受信状況判定部22にて判定される受信状況から固定向けデジタル放送の受信が適切に行えるか否かを判定して、出力部20から何れの放送を出力させるべきかを判定し、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送との何れか一方の放送波に対応するデコード部18でのデコードを許可して出力部20からの出力を許可する。
図2は、上記の機能を実現すべく、本実施例の移動体用デジタル放送受信装置10において実行される制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図2に示すルーチンは、その処理が終了するごとに繰り返し起動されるルーチンである。図2に示すルーチンが起動されると、まずステップ100の処理が実行される。
ステップ100では、番組種類判定部26にて、利用者の選局操作に従って選局されたチャンネルの放送波に対し固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送との番組情報からサイマル放送が実施されているか否かが判別される。その結果、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とでサイマル放送が実施されていないと判別される場合は、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とで放送出力の切り替えを行うことは不可能であるので、次にステップ102の処理が実行される。ステップ102では、選局操作によるチャンネル切替やサイマル放送が行われている地域内への移動体の移動等によってサイマル放送が実施されることとなるまで放送出力の切り替えを待機させる処理が実行される。
一方、上記ステップ100においてサイマル放送が実施されていると判別される場合は、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とで同一番組の放送出力の切り替えを行うことが可能となるので、次にステップ104の処理が実行される。ステップ104では、切替制御部24にて、受信電波環境予測部28から供給される予測された車両における受信電波環境に基づいて、予め規定されたマップを参照することにより、その受信電波環境に適した切替判定しきい値を設定する処理が実行される。
ステップ106では、切替制御部24にて、上記ステップ104で設定された切替判定しきい値を基準として、受信状況判定部22にて判定される固定向けデジタル放送の受信状況を比較することにより、固定向けデジタル放送の受信が適切に行えるか否かが判別される。その結果、受信状況が上記ステップ104で設定された切替判定しきい値を基準にして良好側となり、固定向けデジタル放送の受信が適切に行えると判別される場合は、次にステップ108の処理が実行される。一方、受信状況が上記の切替判定しきい値を基準にして劣化側となり、固定向けデジタル放送の受信が適切に行えず困難であると判別される場合は、次にステップ110の処理が実行される。
ステップ108では、相対的に高品質の固定向けデジタル放送のデコード部18でのデコードが許可され、固定向けデジタル放送の受信処理が行われる。かかる処理が行われると、以後、固定向けデジタル放送の出力部20からの出力が可能となる。一方、ステップ110では、固定向けデジタル放送よりも相対的に品質は劣るが移動体での受信に適した移動体向けデジタル放送のデコード部18でのデコードが許可され、移動体向けデジタル放送の受信処理が行われる。かかる処理が行われると、以後、移動体向けデジタル放送の出力部20からの出力が可能となる。
ステップ112では、サイマル放送が実施されている状況下、上記ステップ108又は110で固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送との何れか一方の放送波が選択された後、電波環境が変化する程度の一定時間や選局チャンネルの変更が行われ得る一定時間が経過するまで待機する処理が実行される。
そして、ステップ114では、上記ステップ112の処理での一定時間が経過した後、実際に選局チャンネルの変更やチャンネルは同じでも従前からの番組種類の変更が生じているか否かが判別される。その結果、かかる変更が生じていないと判別される場合は、再び上記ステップ104の処理が実行されて車両の受信電波環境の監視が行われ、一方、上記の変更が生じていると判別される場合は、今回のルーチンは終了される。
上記図2に示すルーチンによれば、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とでサイマル放送が実施される放送番組が視聴される際、受信状況に基づいて固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とで放送出力の切り替えを行ううえで必要な切替判定しきい値を、その車両の置かれていると予測される受信電波環境に応じて適宜設定・変更することができる。受信電波の変動が比較的生じ易いと予測される地域や車両の移動状態では、移動体向けデジタル放送が出力され易くなるように設定され、一方,受信電波の変動が比較的生じ難いと予測される地域や車両の移動状態では、移動体向けデジタル放送が出力され難くなるように設定される。
このように、本実施例によれば、受信状況に基づく放送出力の自動切り替えを、予測される受信電波環境に対応させて、移動体向けデジタル放送から固定向けデジタル放送への切り替えが行われ難くかつ固定向けデジタル放送から移動体向けデジタル放送への切り替えが行われ易くなるようにすることが可能となるので、その結果として、受信可能な電波レベルが大きく変動する際にも、利用者への放送出力をできるだけ確保しつつ移動体である車両における放送出力の頻繁な切り替えノイズの発生を抑制することができる。従って、本実施例の移動体用デジタル放送受信装置10によれば、放送を視聴する利用者の映像・音声の質に関する満足度の低下をできるだけ抑制させることができ、その満足度を高く維持させることが可能となっている。
尚、上記の実施例においては、出力部20が特許請求の範囲に記載した「出力手段」に相当していると共に、移動体用デジタル放送受信装置10が、地上波デジタルTV放送のうち固定向けデジタル放送を受信することにより特許請求の範囲に記載した「固定向け放送受信手段」が、地上波デジタルTV放送のうち移動体向けデジタル放送を受信することにより特許請求の範囲に記載した「移動体向け放送受信手段」が、上記図2に示すルーチン中ステップ106の処理後に切替制御部24にてステップ108,110の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「出力切替手段」が、受信電波環境予測部28にて車両が置かれている受信電波環境を予測することにより特許請求の範囲に記載した「電波環境予測手段」が、切替制御部24にてステップ104の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「切替判定しきい値変更手段」が、それぞれ実現されている。
ところで、上記の実施例においては、車両が走行する際にも固定向けデジタル放送又は移動体向けデジタル放送が選択的に出力部20から出力されるが、その出力部20のディスプレイが車両運転者に視認されるディスプレイであるときには、車両走行時はそのディスプレイへの映像表示を規制することとしてもよい。但し、この場合においても、車両走行時にスピーカから放送音声が出力されることとなるので、音声の途切れ等が生ずることはなく、常に安定した音声出力が確保されることとなる。
また、上記の実施例においては、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送との切り替えのための切替判定しきい値をいわゆるヒステリシスを設けるものとはしていないが、ヒステリシスを設けることとしてもよい。すなわち、切替判定しきい値を固定向けデジタル放送から移動体向けデジタル放送への切り替え時と移動体向けデジタル放送から固定向けデジタル放送への切り替え時とで常に例えば受信率90%に固定設定していると、実際の受信状況が受信率85%〜95%を変移する際に、頻繁に放送出力が切り替わる事態が生ずるが、かかる現象を防止するため、切替判定しきい値を固定向けデジタル放送から移動体向けデジタル放送への切り替えるためのものと移動体向けデジタル放送から固定向けデジタル放送への切り替えるためのものとで異ならせ、固定向けデジタル放送から移動体向けデジタル放送への切り替えに関しては例えば85%に設定し、一方、移動体向けデジタル放送から固定向けデジタル放送への切り替えに関しては例えば95%に設定することとする。かかる構成によれば、切替判定しきい値に幅のあるヒステリシスが存在することとなるため、放送出力の切り替えがしきい値近傍で頻繁に行われるのを回避することができ、その結果として、放送出力が固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とで切り替わり易くなるのを防止でき、それに起因する利用者の違和感を軽減することが可能となる。
また、上記の実施例においては、車両が現に置かれている受信電波環境を予測する手法として、GPS受信機を用いて検出される車両の現在位置、カメラを用いて検出される車両の現在位置、又は車両の移動速度を用いることとしているが、それら何れか一ではなく、それらすべてを組み合わせて総合的に車両の受信電波環境を予測することとしてもよい。かかる構成によれば、放送出力の切り替え判定を行うためのしきい値をより最適なものに設定することができ、利用者の映像・音声の質に関する満足度を高く維持させることが可能となる。
更に、上記の実施例においては、移動体用デジタル放送受信装置を搭載する移動体として車両を用いることとしたが、携帯電話,PDA等の携帯端末を移動体として適用することとしてもよい。この場合には、移動体としての携帯端末にその絶対位置を検知可能なGPS機能やを搭載し、或いは、携帯端末に発信機能を持たせたうえで外部サーバに携帯端末からの発信状態に基づいてその位置を検知させ、その外部サーバの検知した位置を携帯端末に送信することにより、携帯端末にその絶対位置を検出させ或いはその絶対位置の時間変化から移動体の移動状態を検出させて、携帯端末の置かれている受信電波環境を予測させることとしてもよい。
本発明の一実施例である移動体用デジタル放送受信装置のシステム構成図である。 本実施例の移動体用デジタル放送受信装置において実行される制御ルーチンのフローチャートである。
符号の説明
10 移動体用デジタル放送受信装置
20 出力部
22 受信状況判定部
24 切替制御部
28 受信電波環境予測部

Claims (6)

  1. 移動体に搭載され、固定向けデジタル放送を受信する固定向け放送受信手段と、移動体向けデジタル放送を受信する移動体向け放送受信手段と、出力手段から出力させる放送を前記固定向け放送受信手段により受信される固定向けデジタル放送と前記移動体向け放送受信手段により受信される移動体向けデジタル放送とで選択的に切り替える出力切替手段と、を備える移動体用デジタル放送受信装置であって、
    移動体に搭載された該移動体の周辺を撮影する撮影手段の撮像画像から移動体周辺の物体の大きさ又は距離の存在状況を認識し、該認識結果に基づいて移動体における受信電波環境を予測する電波環境予測手段と、
    前記電波環境予測手段により予測された前記受信電波環境に応じて、前記出力切替手段による出力放送の切り替えを行うための切替判定しきい値を変更する切替判定しきい値変更手段と、
    を備えることを特徴とする移動体用デジタル放送受信装置。
  2. 前記電波環境予測手段は、前記認識結果に基づいて移動体の現在位置が電波変動の比較的大きい地域であるか否かを検出することにより、前記受信電波環境を予測すると共に、
    前記切替判定しきい値変更手段は、前記電波環境予測手段により移動体の現在位置が電波変動の比較的大きい地域であることが検出される場合に、前記切替判定しきい値を、移動体の現在位置が電波変動の比較的大きい地域であることが検出されない場合に比して、移動体向けデジタル放送が前記出力手段から出力され易くなるように変更することを特徴とする請求項1記載の移動体用デジタル放送受信装置。
  3. 前記電波環境予測手段は、前記認識結果と地図情報と組み合わせた結果に基づいて移動体の現在位置が電波変動の比較的大きい地域であるか否かを検出することにより、前記受信電波環境を予測することを特徴とする請求項2記載の移動体用デジタル放送受信装置。
  4. 前記電波環境予測手段は、前記認識結果と移動体の移動状態とを組み合わせた結果に基づいて移動体の現在位置が電波変動の比較的大きい地域であるか否かを検出することにより前記受信電波環境を予測することを特徴とする請求項2記載の移動体用デジタル放送受信装置。
  5. 前記切替判定しきい値は、固定向けデジタル放送から移動体向けデジタル放送へ切り替えるためのものと、移動体向けデジタル放送から固定向けデジタル放送へ切り替えるためのものとで異なることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項記載の移動体用デジタル放送受信装置。
  6. 移動体は車両であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項記載の移動体用デジタル放送受信装置。
JP2005067338A 2005-03-10 2005-03-10 移動体用デジタル放送受信装置 Expired - Fee Related JP4333608B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005067338A JP4333608B2 (ja) 2005-03-10 2005-03-10 移動体用デジタル放送受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005067338A JP4333608B2 (ja) 2005-03-10 2005-03-10 移動体用デジタル放送受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006254056A JP2006254056A (ja) 2006-09-21
JP4333608B2 true JP4333608B2 (ja) 2009-09-16

Family

ID=37094067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005067338A Expired - Fee Related JP4333608B2 (ja) 2005-03-10 2005-03-10 移動体用デジタル放送受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4333608B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4852146B2 (ja) * 2007-04-13 2012-01-11 パイオニア株式会社 受信装置、受信方法、受信プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体
EP2187530A4 (en) * 2007-08-24 2011-12-28 Mitsubishi Electric Corp BROADCAST RECEIVER
JP5643699B2 (ja) * 2011-03-29 2014-12-17 株式会社Nttドコモ 携帯端末及びプログラム
JP6331330B2 (ja) * 2013-10-24 2018-05-30 富士通株式会社 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
JP7288888B2 (ja) * 2020-09-29 2023-06-08 Kddi株式会社 無線品質情報提供装置、ナビゲーションシステム、無線品質情報提供方法及びコンピュータプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006254056A (ja) 2006-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3772830B2 (ja) 移動体用デジタル放送受信装置及びプログラム
JP4643406B2 (ja) 放送受信装置
JP4525634B2 (ja) デジタル放送受信装置
JP2007096508A (ja) ディジタル放送受信機
JP4333608B2 (ja) 移動体用デジタル放送受信装置
JP2008259111A (ja) デジタル放送受信機
JP5391580B2 (ja) デジタル放送受信装置
JP2008206015A (ja) デジタル放送受信装置
JP2005311435A (ja) 移動体用放送受信装置およびプログラム
JP2006174030A (ja) 移動体用デジタル放送受信装置
JP2006074466A (ja) デジタルデータ受信機
JP2009260568A (ja) 受信装置及び受信方法
JP2007036816A (ja) 移動体用デジタル放送受信装置及びプログラム
JP2006174029A (ja) 移動体用デジタル放送受信装置
JP4937646B2 (ja) デジタル放送受信装置
JP2008172577A (ja) デジタル放送受信装置
JP2009130798A (ja) 受信装置および受信方法
JP2010258732A (ja) 映像処理装置、映像処理方法および映像処理プログラム
JP2008034962A (ja) デジタル放送受信装置
JP2006066959A (ja) デジタル放送受信装置
JP2009165075A (ja) 移動体用デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法
JP2012169902A (ja) 車載用地上デジタル放送受信装置
KR101412325B1 (ko) 휴대 단말기의 디지털 방송 출력 장치 및 방법
JP6647990B2 (ja) デジタル放送受信装置
JP2009118177A (ja) 移動体用デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070607

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090602

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090615

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees