JP2008206015A - デジタル放送受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイマル放送における複数の階層にそれぞれ対応する同一の放送内容の間に時間的なずれが生じている場合であっても、当該同一の放送内容を映像および音声出力する階層を切り替える際における切り替え直前の放送内容と切り替え直後の放送内容との連続性を確保できる「デジタル放送受信装置」を提供する。
【解決手段】複数の階層にそれぞれ対応する同一の放送内容における音声同士の間に生じている同期ずれが、同一の放送内容を映像・音声出力する階層の切り替えを行う際において、階層の切り替え直前に映像・音声出力されている放送内容と、階層の切り替え直後に映像・音声出力される放送内容との不連続状態として反映されることを抑制すべく、映像・音声出力タイミング調整手段5,6,25によって映像・音声出力のタイミングを調整すること。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタル放送受信装置に係り、特に、サイマル放送によって複数の階層ごとに区分された状態として同時に放送された同一の放送内容を受信して選択的に映像・音声出力するのに好適なデジタル放送受信装置に関する。
地上波デジタル放送では、1つのチャンネル(例えば、約5.6MHzの伝送帯域)の中を、13個のセグメント(例えば、1セグメント=429kHz)に分割し、セグメント単位で異なる変調方式を適用することにより、固定向けのデジタル放送と、携帯向けのデジタル放送とを同時に行うことが可能となっている。
このような地上波デジタル放送において、固定向けのデジタル放送と携帯向けのデジタル放送との放送内容(例えば、テレビ番組)が互いに同一である場合には、このような場合における同時放送を、特に、サイマル放送と呼称する場合がある。
ここで、図2は、地上波デジタル放送のセグメント構造の一例として、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)のスペクトラムを示すものであり、このセグメント構造は、13個のセグメントSにおける中央の1個のセグメントSが、携帯向けのデジタル放送を行うセグメントSとされている。
この中央の1個のセグメントSには、変調方式として、例えば、ノイズやマルチパスに強いQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)が適用されており、この1個のセグメントSが割り当てられた携帯向けのデジタル放送(いわゆるワンセグ放送)を行う階層は、強階層と呼称されている。この強階層のデジタル放送では、簡易動画放送が可能とされている。
一方、13個のセグメントSにおける中央の1個のセグメントSを除く12個のセグメントSは、固定向けのデジタル放送を行うセグメントSとされている。 これら12個のセグメントSには、変調方式として、例えば、ノイズやマルチパスに弱くビットレートが多い64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)が適用されており、これら12個のセグメントSが割り当てられた固定向けのデジタル放送(いわゆるフルセグ放送)を行う階層は、弱階層と呼称されている。この弱階層のデジタル放送では、HDTV(High Definition TeleVision)放送やSDTV(Standard Definition TeleVision)放送が可能とされている。
サイマル放送においては、このような強階層および弱階層の双方によって同一の放送内容(ただし、画質および音質は異なる)を同時に放送することができるようになっている。
近年、このようなサイマル放送は、車載用ナビゲーション装置と一体的な状態として車両に搭載されたデジタル放送受信装置にも適用されるようになった。
このようなデジタル放送受信装置においては、弱階層および強階層のそれぞれに対応する同一の放送内容を、各階層に対応するアンテナおよびチューナによってそれぞれ受信した後に各階層に対応するデコーダによってデコードしてアナログの映像および音声に変換し、そして、アナログの映像および音声に変換された各放送内容を選択的に映像および音声出力するようになっていた。
また、このようなデジタル放送受信装置においては、例えば、画質や音質が良好な弱階層(固定向け)に対応する放送内容を優先的に映像および音声出力するように設定しておき、車両の走行地点等に応じて弱階層の受信状況が悪化した場合に、放送内容を映像および音声出力する階層を、弱階層から強階層(携帯向け)へと自動的に切り替え、その後、弱階層の受信状況が回復した場合に、強階層から弱階層へと自動的に復帰させることが提案されていた。
特開2003−274302号公報
ところで、前述したようなサイマル放送を受信するデジタル放送受信装置において、弱階層から強階層へと階層を切り替えて同一の放送内容を映像および音声出力し続ける場合には、弱階層に対応する放送内容とこれに替わる強階層に対応する放送内容との間に時間的なずれがないこと、換言すれば、階層の切り替え直前に映像および音声出力されている弱階層に対応する放送内容と、階層の切り替え直後に映像および音声出力される強階層に対応する放送内容とが連続していていることによって映像および音声の途切感れがないことが理想とされていた。
しかしながら、従来は、弱階層および強階層のそれぞれに対応するチューナやデコーダが互いに異なるメーカ製のものである場合等においては、各階層に対応する放送内容同士の間に時間的なずれが生じる場合があり、このような場合には、階層の切り替えの際における切り替え直前の放送内容と切り替え直後の放送内容との連続性を確保することができず、ユーザが映像および音声の途切れ感を感じてしまうといった問題が生じていた。
そこで、本発明は、このような問題点に鑑みなされたものであり、サイマル放送によって送信されて受信された複数の階層にそれぞれ対応する同一の放送内容の間に時間的なずれが生じている場合であっても、このずれを吸収して、当該同一の放送内容を映像および音声出力する階層を切り替える際における切り替え直前の放送内容と切り替え直後の放送内容との連続性を確保することができる再生品質に優れたデジタル放送受信装置を提供することを目的とするものである。
前述した目的を達成するため、本発明に係るデジタル放送受信装置は、デジタル放送を伝送するための伝送帯域を複数個のセグメントに分割した上で、前記伝送帯域を用いて同一の放送内容を前記セグメントが1個以上割り当てられた複数の階層ごとに区分された状態として同時に送信するサイマル放送を受信し、受信されたサイマル放送における前記複数の階層にそれぞれ対応する同一の放送内容を、選択的に映像・音声出力するデジタル放送受信装置であって、前記サイマル放送によって送信されて受信された前記複数の階層にそれぞれ対応する同一の放送内容における音声同士の同期状態を監視する同期状態監視手段と、この同期状態監視手段によって、前記複数の階層にそれぞれ対応する同一の放送内容における音声同士の間に、同期状態からのずれが生じていることが検出された場合において、当該同期状態からのずれが、前記複数の階層における前記同一の放送内容を映像・音声出力する階層の切り替えを行う際において、切り替え前の階層に対応する切り替え直前に映像・音声出力されている放送内容と、切り換え後の階層に対応する切り替え直後に映像・音声出力される放送内容との不連続状態として反映されることを抑制するために、前記複数の階層にそれぞれ対応する同一の放送内容の少なくとも1つについての映像・音声出力のタイミングを調整する映像・音声出力タイミング調整手段とを備えたことを特徴としている。
また、本発明に係る他のデジタル放送受信装置は、前記映像・音声出力タイミング調整手段が、前記複数の階層にそれぞれ対応する同一の放送内容のデータをそれぞれ一時的に保持した後に映像および音声の出力段側に向かってそれぞれ出力する当該複数の階層にそれぞれ対応する複数のデータ保持手段と、これら複数のデータ保持手段の少なくとも1つについてのデータ保持量を、前記同期状態からのずれに応じて調整するデータ保持量調整手段とを備え、前記データ保持量調整手段による前記データ保持量の調整によって、前記映像・音声出力のタイミングの調整を行うように形成されていることを特徴としている。
さらに、本発明に係る他のデジタル放送受信装置は、前記同期状態監視手段が、映像・音声出力の前段においてデジタルデータからアナログデータへと変換された前記複数の階層にそれぞれ対応する同一の放送内容のデータにおけるアナログ音声同士を比較して、前記複数の階層のうちの1つの階層に対応する前記アナログ音声の音声波形を基準とした前記複数の階層のうちの他の階層に対応する前記アナログ音声の音声波形の差分を求める比較手段と、この比較手段によって求められた前記差分に基づいて、前記同期状態からのずれが生じているか否かを判定する判定手段とを備え、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記同期状態の監視を行うように形成されていることを特徴としている。
さらにまた、本発明に係る他のデジタル放送受信装置は、前記同期状態監視手段が、前記階層の切り替えが行われる状況になった場合に、前記同期状態の監視を実行するように形成されていることを特徴としている。
また、本発明に係る他のデジタル放送受信装置は、デジタル放送の受信地点の電界強度を示す電界強度情報を取得する電界強度情報取得手段を備え、前記電界強度情報取得手段によって取得された前記電界強度情報に基づいて、前記階層の切り替えを自動的に行うように形成され、この電界強度情報に基づく階層の自動的な切り替えの際に、前記同期状態監視手段が、前記電界強度情報に基づいて、前記階層の切り替えが行われる状況になったと判断した上で前記同期状態の監視を実行し、前記映像・音声出力タイミング調整手段が、前記同期状態監視手段による前記同期状態の監視の実行によって前記同期状態からのずれが検出された場合に、前記電界強度情報に基づく階層の自動的な切替の際における前記不連続状態を抑制するための前記映像・音声出力のタイミングの調整を実行するように形成されていることを特徴としている。
さらに、本発明に係る他のデジタル放送受信装置は、前記複数の階層が、強階層と弱階層とを含み、受信地点の電界強度が、所定の閾値以上の値から当該閾値よりも小さい値へと変化した場合に、前記階層の切り替えとして、前記弱階層から前記強階層への切り替えを行うように形成されていることを特徴としている。
さらにまた、本発明に係る他のデジタル放送受信装置は、車両に搭載されていることを特徴としている。
本発明に係るデジタル放送受信装置によれば、同期状態監視手段によって、複数の階層にそれぞれ対応する同一の放送内容における音声同士の間に、同期状態からのずれが生じていることが検出された場合に、映像・音声出力タイミング調整手段によって、当該同一の放送内容の少なくとも1つについての映像・音声出力のタイミングを調整することにより、当該同期状態からのずれが、階層の切り替えの際における切り替え直前の放送内容と切り替え直後の放送内容との不連続状態として反映されることを抑制することができる。この結果、サイマル放送によって送信されて受信された複数の階層にそれぞれ対応する同一の放送内容の間に時間的なずれが生じた場合であっても、このずれを吸収して、同一の放送内容を映像および音声出力する階層を切り替える際における切り替え直前の放送内容と切り替え直後の放送内容との連続性を確保することができ、サイマル放送の再生品質を向上させることができる。
また、本発明に係る他のデジタル放送受信装置によれば、データ保持量調整手段による複数の階層にそれぞれ対応する複数のデータ保持手段の少なくとも1つについてのデータ保持量の調整により、映像・音声出力のタイミングの調整を行うことができる結果、同一の放送内容を映像および音声出力する階層を切り替える際における切り替え直前の放送内容と切り替え直後の放送内容との連続性をさらに簡便かつ確実に確保することができる。
さらに、本発明に係る他のデジタル放送受信装置によれば、比較手段による複数の階層にそれぞれ対応するアナログ音声同士の比較結果と、この比較結果に基づく判定手段による同期状態からのずれの有無の判定結果とによって同期状態を監視することができる結果、同一の放送内容を映像および音声出力する階層を切り替える際における切り替え直前の放送内容と切り替え直後の放送内容との連続性をさらに簡便かつ確実に確保することができる。
さらにまた、本発明に係る他のデジタル放送受信装置によれば、階層の切り替えが行われる状況になった場合に、同期状態監視手段による同期状態の監視を実行するようにすることができる結果、同期状態を常時監視する場合に比べて同期状態の監視に要する同期状態監視手段の処理量およびこの同期状態の監視にともなう映像・音声出力のタイミングの調整に要する映像・音声出力タイミング調整手段の処理量を削減することができる。
また、本発明に係る他のデジタル放送受信装置によれば、電界強度情報に基づいて、同期状態監視手段による同期状態の監視および映像・音声出力タイミング調整手段による映像・音声出力タイミングの調整を実行するようにすることができる結果、制御を簡素化することができ、ひいては、コストの削減を図ることができる。
さらに、本発明に係る他のデジタル放送受信装置によれば、弱階層から強階層への切替の際に、切り替え直前の放送内容と切り替え直後の放送内容との不連続状態が生じないようにすることができる結果、弱階層から強階層への切り替えの際における切り替え直前の放送内容と切り替え直後の放送内容との連続性を確保することができる。
さらにまた、本発明に係る他のデジタル放送受信装置によれば、車載用のデジタル放送受信装置において、同一の放送内容を映像および音声出力する階層を切り替える際における切り替え直前の放送内容と切り替え直後の放送内容との連続性を確保することができる。
以下、本発明に係るデジタル放送受信装置の実施形態について、図1を参照して説明する。
本実施形態におけるデジタル放送受信装置は、サイマル放送として、図2に示したように、デジタル放送を伝送するための伝送帯域を13個のセグメントSに分割した上で、同一の放送内容を12個のセグメントSが割り当てられた弱階層と1個のセグメントSが割り当てられた強階層とに区分された状態として同時に送信するサイマル放送を受信するようになっている。そして、受信されたサイマル放送における弱階層および強階層にそれぞれ対応する同一の放送内容を、選択的に映像・音声出力するようになっている。
具体的には、図1に示すように、本実施形態におけるデジタル放送受信装置1は、フルセグ用チューナ2を有しており、このフルセグ用チューナ2は、アンテナ2aを介してサイマル放送における弱階層に対応する放送内容すなわちフルセグ放送の放送内容を受信するようになっている。そして、フルセグ用チューナ2は、受信されたフルセグ放送の放送内容のデータ(以下、フルセグ放送データと略称する)を映像および音声の出力段側に向かってデジタルデータとして出力するようになっている。このフルセグ放送データは、例えば、映像の符号化にMPEG2が用いられ、音声の符号化にAACが用いられたトランスポートストリーム(TS)形式のデータであってもよい。さらに、フルセグ用チューナ2は、フルセグ放送の受信地点の電界強度を示す電界強度情報を受信するようになっている。
また、デジタル放送受信装置1は、ワンセグ用チューナ3を有しており、このワンセグ用チューナ3は、アンテナ3aを介してサイマル放送における強階層に対応する放送内容すなわちワンセグ放送の放送内容を受信するようになっている。そして、ワンセグ用チューナ3は、受信されたワンセグ放送の放送内容のデータ(以下、ワンセグ放送データと略称する)を映像および音声の出力段側に向かってデジタルデータとして出力するようになっている。このワンセグ放送データは、例えば、映像の符号化にH.264(MPEG4 AVC)が用いられ、音声の符号化にAAC LCが用いられたトランスポートストリーム(TS)形式のデータであってもよい。さらに、ワンセグ用チューナ3は、ワンセグ放送の受信地点の電界強度を示す電界強度情報を受信するようになっている。
フルセグ用チューナ2の出力側には、弱階層に対応するデータ保持手段としてのフルセグ用FIFOキャッシュ5が接続されており、このフルセグ用FIFOキャッシュ5には、フルセグ用チューナ2から出力されたフルセグ放送データが入力されるようになっている。そして、フルセグ用FIFOキャッシュ5は、入力されたフルセグ放送データを一時的に保持した後に、入力されたものから先に、映像および音声の出力段側に向かって出力するようになっている。
一方、ワンセグ用チューナ3の出力側には、強階層に対応するデータ保持手段としてのワンセグ用FIFOキャッシュ6が接続されており、このワンセグ用FIFOキャッシュ6には、ワンセグ用チューナ3から出力されたワンセグ放送データが入力されるようになっている。そして、ワンセグ用FIFOキャッシュ6は、入力されたワンセグ放送データを一時的に保持した後に、入力されたものから先に、映像および音声の出力段側に向かって出力するようになっている。
フルセグ用FIFOキャッシュ5の出力側には、フルセグ用デコーダ7が接続されており、このフルセグ用デコーダ7には、フルセグ用FIFOキャッシュ5から出力されたフルセグ放送データが入力されるようになっている。このフルセグ用デコーダ7は、入力されたフルセグ放送データをデコードするようになっており、これにより、フルセグ放送データが、映像および音声が多重化されたデジタルデータから、アナログ映像とアナログ音声とに変換されるようになっている。そして、フルセグ用デコーダ7は、フルセグ放送データにおけるアナログ映像(以下、フルセグアナログ映像と称する)を、映像の出力段に向かって出力するとともに、フルセグ放送データにおけるアナログ音声(以下、フルセグアナログ音声と称する)を、音声の出力段に向かって出力するようになっている。このフルセグ用デコーダ7は、例えば、TSデコーダであってもよい。
一方、ワンセグ用FIFOキャッシュ6の出力側には、ワンセグ用デコーダ8が接続されており、このワンセグ用デコーダ8には、ワンセグ用FIFOキャッシュ6から出力されたワンセグ放送データが入力されるようになっている。このワンセグ用デコーダ8は、入力されたワンセグ放送データをデコードするようになっており、これにより、ワンセグ放送データが、映像および音声が多重化されたデジタルデータから、アナログ映像とアナログ音声とに変換されるようになっている。そして、ワンセグ用デコーダ8は、ワンセグ放送データにおけるアナログ映像(以下、ワンセグアナログ映像と称する)を、映像の出力段に向かって出力するとともに、ワンセグ放送データにおけるアナログ音声(以下、ワンセグアナログ音声と称する)を、音声の出力段に向かって出力するようになっている。このワンセグ用デコーダ8は、例えば、TSデコーダであってもよい。
フルセグ用デコーダ7の出力側には、フルセグ用電子ボリューム9が接続されており、このフルセグ用電子ボリューム9には、フルセグ用デコーダ7から出力されたフルセグアナログ音声が入力されるようになっている。そして、フルセグ用電子ボリューム9は、入力されたフルセグアナログ音声を増幅した上で音声の出力段側に向かって出力するようになっている。
一方、ワンセグ用デコーダ8の出力側には、ワンセグ用電子ボリューム10が接続されており、このワンセグ用電子ボリューム10には、ワンセグ用デコーダ8から出力されたワンセグアナログ音声が入力されるようになっている。そして、ワンセグ用電子ボリューム10は、入力されたワンセグアナログ音声を増幅した上で音声の出力段側に向かって出力するようになっている。
フルセグ用デコーダ7およびワンセグ用デコーダ8の出力側には、映像の出力段を構成する映像セレクタ11およびディスプレイ12が接続されている。ディスプレイ12は、車載用ナビゲーション装置のディスプレイであってもよいことは勿論である。
映像セレクタ11には、フルセグ用デコーダ7から出力されたフルセグアナログ映像と、ワンセグ用デコーダ8から出力されたワンセグアナログ映像とが、それぞれ入力されるようになっている。そして、映像セレクタ11は、入力されたフルセグアナログ映像またはワンセグアナログ映像のいずれか一方を選択してディスプレイ12に表示(映像出力)するようになっている。
フルセグ用電子ボリューム9およびワンセグ用電子ボリューム10の出力側には、音声の出力段を構成する音声セレクタ14およびスピーカ15が接続されている。
音声セレクタ14には、フルセグ用電子ボリューム9から出力されたフルセグアナログ音声と、ワンセグ用電子ボリューム10から出力されたワンセグアナログ音声とが、それぞれ入力されるようになっている。そして、音声セレクタ14は、入力されたフルセグアナログ音声またはワンセグアナログ音声のいずれか一方を選択し、選択されたアナログ音声を、スピーカ15を介して音声出力するようになっている。
さらに、図1に示すように、本実施形態におけるデジタル放送受信装置1は、マイコン17を有している。
マイコン17には、電子ボリューム制御部18が内蔵されており、この電子リューム制御部18には、フルセグ用電子ボリューム9およびワンセグ用電子ボリューム10がそれぞれ接続されている。そして、電子ボリューム制御部18は、フルセグ用電子ボリューム9によるフルセグアナログ音声の増幅と、ワンセグ用電子ボリューム10によるワンセグアナログ音声の増幅とをそれぞれ制御するようになっており、これにより、フルセグアナログ音声およびワンセグアナログ音声の音量調整が可能とされている。
さらに、マイコン17には、セレクタ制御部19が内蔵されており、このセレクタ制御部19には、映像セレクタ11および音声セレクタ14がそれぞれ接続されている。そして、セレクタ制御部19は、映像セレクタ11によるアナログ映像の選択および表示を制御するとともに、音声セレクタ14によるアナログ音声の選択および音声出力を制御するようになっている。
このような構成により、本実施形態におけるデジタル放送受信装置1は、フルセグ放送の放送内容と、ワンセグ放送の放送内容とを選択的に映像および音声出力することができるようになっている。
このような基本構成に加えて、さらに、本実施形態において、マイコン17には、チューナ制御部20が内蔵されており、このチューナ制御部20には、フルセグ用チューナ2およびワンセグ用チューナ3がぞれぞれ接続されている。このチューナ制御部20は、アンテナ2a,3a、フルセグ用チューナ2およびワンセグ用チューナ3とともに電界強度情報取得手段を構成し、フルセグ用チューナ2およびワンセグ用チューナ3がアンテナ2a,3aを介して受信した電界強度情報を取得するようになっている。
そして、セレクタ制御部19は、チューナ制御部20によって取得された電界強度情報が示す電界強度が所定の閾値(以下、閾値電界強度と称する)以上の場合、すなわち、サイマル放送の受信地点が強電界強度下にある場合には、映像セレクタ11に対する制御によってフルセグアナログ映像の選択および表示を行わせるとともに、音声セレクタ14に対する制御によってフルセグアナログ音声の選択および音声出力を行わせるようになっている。
一方、セレクタ制御部19は、チューナ制御部20によって取得された電界強度情報が示す電界強度が前記閾値電界強度よりも小さい場合、すなわち、サイマル放送の受信地点が弱電界強度下にある場合には、映像セレクタ11に対する制御によってワンセグアナログ映像の選択および表示を行わせるとともに、音声セレクタ14に対する制御によってワンセグアナログ音声の選択および音声出力を行わせるようになっている。
したがって、本実施形態によれば、サイマル放送の受信地点の電界強度が前記閾値電界強度以上の値から前記閾値電界強度よりも小さい値へと変化した場合に、同一の放送内容を映像・音声出力する階層を、フルセグ放送に対応する弱階層からワンセグ放送に対応する強階層へと自動的に切り替えることが可能となる。
また、逆に、サイマル放送の受信地点の電界強度が前記閾値電界強度よりも小さい値から前記閾値電界強度以上の値へと変化した場合に、同一の放送内容を映像・音声出力する階層を、強階層から弱階層へと自動的に切り替えることが可能となる。
上記構成に加えて、さらに、本実施形態におけるデジタル放送受信装置1は、サイマル放送によって送信されて受信された複数の階層にそれぞれ対応する同一の放送内容における音声同士の同期状態として、前述したフルセグアナログ音声とワンセグアナログ音声との同期状態を監視する同期状態監視手段を有している。
より具体的には、フルセグ用電子ボリューム9およびワンセグ用電子ボリューム10の出力側であって、マイコン17の入力側には、比較手段としての比較器22が接続されており、この比較器22は、同期状態監視手段の一部を構成するようになっている。なお、比較器22は、例えば、コンパレータ等であってもよい。
この比較器22には、フルセグ用電子ボリューム9から出力されたフルセグアナログ音声およびワンセグ用電子ボリューム10から出力されたワンセグアナログ音声がそれぞれ入力されるようになっている。
ここで、これらのフルセグアナログ音声およびワンセグアナログ音声は、放送内容にもよるが、時間軸を横軸にして、音量に相当する電圧値を縦軸にした場合に、例えば、時間の経過にともなって電圧値が変化するような電圧波形(例えば、ひずみ波形)を示すことになる。
比較器22は、入力されたフルセグアナログ音声とワンセグアナログ音声とを比較し、フルセグアナログ音声の音声波形としての電圧波形を基準としたワンセグアナログ音声の音声波形としての電圧波形の差分〔V〕(電圧値の差分)を逐次求め、求められた前記差分のデータを、比較結果としてマイコン17側に向かって逐次出力するようになっている。
さらに、マイコン17には、判定手段としての相関器23が内蔵されており、この相関器23は、比較器22とともに前記同期状態監視手段を構成するようになっている。
この相関器23には、比較器22から出力された比較結果のデータが入力されるようになっている。
そして、相関器23は、入力された前記比較結果のデータに基づいて、フルセグアナログ音声とワンセグアナログ音声との間に前記同期状態からのずれ(以下、同期ずれと称する)が生じているか否かを判定するようになっている。
このとき、相関器23は、例えば、比較器22の比較結果(前記差分)の所定時間t(s)ごとの経時変化量〔V〕についての一定時間T(s)(T>t)あたりの平均値〔V〕が所定の閾値(以下、閾値平均差分変化量と称する)以上の電圧値を示すことを、同期ずれが生じていることの判定基準としてもよい。
したがって、本実施形態によれば、比較器22および相関器23によって簡易に構成された同期状態監視手段によって、同期ずれの検出を含むフルセグアナログ音声とワンセグアナログ音声との同期状態の監視を適切に行うことが可能となる。
上記構成に加えて、さらに、デジタル放送受信装置1は、同期状態監視手段22,23によって前記同期ずれが検出された場合に、フルセグ放送の放送内容およびワンセグ放送の放送内容の少なくとも1つについての映像および音声出力のタイミングを調整する映像・音声出力タイミング調整手段を有している。
この映像・音声出力タイミング調整手段は、前記映像および音声出力のタイミングの調整を行うことにより、同一の放送内容を映像および音声出力する階層の切り替えを行う際において、前記検出された同期ずれが、切り替え前の階層に対応する切り替え直前に映像および音声出力されている放送内容と切り換え後の階層に対応する切り替え直後に映像および音声出力される放送内容との不連続状態(以下、放送内容不連続状態と称する)として反映されることを抑制するようになっている。
より具体的には、映像・音声出力タイミング調整手段は、マイコン17に内蔵されたデータ保持量調整手段としてのキャッシュ制御部25を有しており、このキャッシュ制御部25には、前述したデータ保持手段としてのフルセグ用FIFOキャッシュ5およびワンセグ用FIFOキャッシュ6がそれぞれ接続されている。
キャッシュ制御部25は、前記同期ずれが検出された場合に、フルセグ用FIFOキャッシュ5およびワンセグ用FIFOキャッシュ6の少なくとも一方のデータ保持量を、前記同期ずれに応じて、前記放送内容不連続状態が抑制されるようなデータ保持量に調整するための制御を行うようになっている。
したがって、本実施形態によれば、フルセグ用FIFOキャッシュ5、ワンセグ用FIFOキャッシュ6およびキャッシュ制御部25によって簡易に構成された映像・音声出力タイミング調整手段によって、フルセグ放送の放送内容およびワンセグ放送の放送内容の少なくとも1つについての映像および音声出力のタイミングを、前記放送内容不連続状態が抑制されるようなタイミングに適切に調整することが可能となる。
上記構成に加えて、さらに、本実施形態において、前記同期状態監視手段22,23は、同一の放送内容を映像・音声出力する階層の切り替えが行われる状況になった場合に、前記同期状態の監視を実行するように形成されている。
より具体的には、前記同期状態監視手段22,23は、チューナ制御部20によって取得された電界強度情報が前記閾値電界強度をまたぐような変化を示した場合に、同一の放送内容を映像・音声出力する階層の切り替えが行われる状況になったと判断して前記同期状態の監視を実行するようになっている。
これにより、同期状態の監視を必要時にのみ行うようにすることができ、同期状態監視手段22,23の処理量を軽減することができる。このような同期状態監視手段22,23の処理量の軽減は、例えば、省電力化や安価なCPUの使用が可能となる等のコスト削減につながる。
また、本実施形態において、映像・音声出力タイミング調整手段5,6,25は、電界強度情報に基づいた同期状態監視手段22,23による同期状態の監視の実行によって前記同期ずれが検出された場合には、電界強度情報に基づく階層の自動的な切替の際における前記放送内容不連続状態を抑制するための映像および音声出力のタイミングの調整を実行するようになっている。
これにより、映像および音声出力のタイミングの調整を必要時にのみ行うようにすることができ、映像・音声出力タイミング調整手段5,6,25の処理量を軽減することができる。これにより、さらなるコスト削減を図ることができる。
ところで、放送局側の放送形式によっては、フルセグ放送とワンセグ放送との間で音量を当初から異ならせる場合も想定されるが、そのような場合には、フルセグアナログ音声と、ワンセグアナログ音声との間に、同期ずれには起因しない音量差が現れる。したがって、このような同期ずれには起因しない音量差を有した状態のまま、比較器22によってフルセグアナログ音声とワンセグアナログ音声との比較を行った場合には、たとえ同期ずれが生じていない場合であっても、電圧波形の差分が検出されることもある。
そこで、このように、フルセグ放送とワンセグ放送との同期ずれに起因しない音量差が生じている場合には、この音量差が生じていることをサイマル放送の受信データからマイコン17によって予め検出した上で、電子ボリューム制御部18によるフルセグ用電子ボリューム9およびワンセグ用電子ボリューム10の制御によって、例えば、比較器22に入力される前のフルセグアナログ音声とワンセグアナログ音声とのほぼ同じ時間における音声波形(電圧波形)の最大値が一致するように増幅率を調整することによって、同期ずれに起因しない音量差を、比較器22の入力前に解消することが好ましい。
次に、本実施形態の作用について説明する。
なお、初期状態においては、フルセグ用チューナ2によって、サイマル放送におけるフルセグ放送が受信されており、また、受信されたフルセグ放送は、フルセグ放送データとしてフルセグ用FIFOキャッシュ5に一時的に保持された後にフルセグ用デコーダ7においてフルセグアナログ映像およびフルセグアナログ音声に変換されており、さらに、フルセグアナログ映像は、映像セレクタ11に入力され、フルセグアナログ音声は、フルセグ用電子ボリューム9を経て音声セレクタ14に入力されているものとする。
また、このとき、ワンセグ用チューナ3によって、サイマル放送におけるワンセグ放送が受信されており、また、受信されたワンセグ放送は、ワンセグ放送データとしてワンセグ用FIFOキャッシュ6に一時的に保持された後にワンセグ用デコーダ8においてワンセグアナログ映像およびワンセグアナログ音声に変換されており、さらに、ワンセグアナログ映像は、映像セレクタ11に入力され、ワンセグアナログ音声は、ワンセグ用電子ボリューム10を経て音声セレクタ14に入力されているものとする。
さらに、このとき、車両は、強電界強度下を走行しており、フルセグ用チューナ2、ワンセグ用チューナ3を介してチューナ制御部20によって取得された電界強度情報は、前記閾値電界強度以上の値の電界強度を示しているものとする。
そして、このように、車両が強電界強度下を走行中であることにともなって、映像セレクタ11は、セレクタ制御部19の制御によってフルセグアナログ映像を選択して表示させているとともに、音声セレクタ14は、セレクタ制御部19の制御によってフルセグアナログ音声を選択して音声出力させているものとする。
すなわち、初期状態においては、同一の放送内容を映像および音声出力する階層として、弱階層が選択されていることになる。
次いで、初期状態から、車両が弱電界強度下に移動すると、フルセグ用チューナ2、ワンセグ用チューナ3を介してチューナ制御部20によって取得された電界強度情報は、前記閾値電界強度よりも小さい値の電界強度を示す。
これにともなって、同期状態監視手段22,23は、同一の放送内容を映像および音声出力する階層が強階層から弱階層へと切り替わる状況になったと判断して、前記同期状態の監視を実行する。
すなわち、比較器22は、フルセグ用電子ボリューム9から出力されたフルセグアナログ音声とワンセグ用電子ボリューム10から出力されたワンセグアナログ音声とを入力し、フルセグアナログ音声を基準としたワンセグアナログ音声の電圧波形の差分を逐次求め、求められた前記差分のデータを相関器23に対して逐次出力する。
そして、相関器23は、比較器22から出力された前記差分のデータを入力し、入力されたデータに基づいて、フルセグアナログ音声とワンセグアナログ音声との間に同期ずれが生じているか否かを判定する。
このとき、相関器23は、比較器22の比較結果の所定時間t(s)ごとの経時変化量についての一定時間T(s)(T>t)あたりの平均値が前記閾値平均差分変化量以上の電圧値を示す場合には、前記同期ずれが生じていると判定してもよい。
次いで、相関器23によって前記同期ずれが生じている旨の判定が行われた場合には、映像・音声出力タイミング調整手段5,6,25は、この同期ずれが、弱階層から強階層への切替の際における前記放送内容不連続状態として反映されることを抑制するための映像および音声出力のタイミングの調整を行う。
すなわち、キャッシュ制御部25は、前記同期ずれが検出された場合に、フルセグ用FIFOキャッシュ5およびワンセグ用FIFOキャッシュ6の少なくとも一方のデータ保持量を、前記同期ずれに応じて、前記放送内容不連続状態が抑制されるようなデータ保持量に調整するための制御を行う。
このとき、キャッシュ制御部25は、相関器23の判定結果が、例えば、ワンセグアナログ音声がフルセグアナログ音声よりも出力タイミングが早いことを示すものであれば、ワンセグ用FIFOキャッシュ6のデータ保持量を増加させることによって、ワンセグアナログ音声の出力タイミングを遅くするように調整すればよい。なお、ワンセグ用FIFOキャッシュ6のデータ保持量の調整は、ワンセグアナログ音声の出力タイミングの調整のみではなく、ワンセグアナログ音声に同期するワンセグアナログ映像の出力タイミングの調整をともなうことになる。
そして、このようにして映像および音声出力のタイミングの調整を行った上で、セレクタ制御部19による映像セレクタ11および音声セレクタ14の制御により、同一の放送内容を映像および音声出力する階層を弱階層から強階層へと切り替える。
この階層の切り替え直後に映像および音声出力されるワンセグ放送の映像および音声は、映像・音声出力タイミング調整手段5,6,25によって映像および音声出力のタイミングが適切に調整された上で出力されたものであるため、階層の切り替え直前に映像および音声出力されていたフルセグ放送の映像および音声との連続性が確保されたものとなっている。
以上述べたように、本実施形態によれば、同期状態監視手段22,23によって、弱階層と強階層とのそれぞれ対応する同一の放送内容における音声同士の間に、前記同期ずれが生じていることが検出された場合に、映像・音声出力タイミング調整手段5,6,25によって、当該同一の放送内容の少なくとも1つについての映像・音声出力のタイミングを調整することにより、当該同期ずれが、階層の切替の際において、前記放送内容不連続状態として反映されることを抑制することができる。この結果、サイマル放送におけるフルセグ放送とワンセグ放送との間に時間的なずれが生じている場合であっても、このずれを吸収して、弱階層と強階層とを切り替える際における切り替え直前の放送内容と切り替え直後の放送内容との連続性を確保することができる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
例えば、将来的に、3階層以上の階層によって同一内容を同時に放送するようなデジタル放送方式が運用された場合には、本発明をそのようなデジタル放送に適用するようにしてもよい。また、本発明を、車両以外の移動体に搭載されたデジタル放送受信装置に適用するようにしてもよい。
本発明に係るデジタル放送受信装置の実施形態を示すブロック図 階層伝送に用いられるセグメント構造を示す説明図
符号の説明
1 デジタル放送受信装置
5 フルセグ用FIFOキャッシュ
6 ワンセグ用FIFOキャッシュ
22 比較器
23 相関器
25 キャッシュ制御部

Claims (7)

  1. デジタル放送を伝送するための伝送帯域を複数個のセグメントに分割した上で、前記伝送帯域を用いて同一の放送内容を前記セグメントが1個以上割り当てられた複数の階層ごとに区分された状態として同時に送信するサイマル放送を受信し、受信されたサイマル放送における前記複数の階層にそれぞれ対応する同一の放送内容を、選択的に映像・音声出力するデジタル放送受信装置であって、
    前記サイマル放送によって送信されて受信された前記複数の階層にそれぞれ対応する同一の放送内容における音声同士の同期状態を監視する同期状態監視手段と、
    この同期状態監視手段によって、前記複数の階層にそれぞれ対応する同一の放送内容における音声同士の間に、同期状態からのずれが生じていることが検出された場合に、当該同期状態からのずれが、前記複数の階層における前記同一の放送内容を映像・音声出力する階層の切り替えを行う際において、切り替え前の階層に対応する切り替え直前に映像・音声出力されている放送内容と、切り換え後の階層に対応する切り替え直後に映像・音声出力される放送内容との不連続状態として反映されることを抑制するために、前記複数の階層にそれぞれ対応する同一の放送内容の少なくとも1つについての映像・音声出力のタイミングを調整する映像・音声出力タイミング調整手段と
    を備えたことを特徴とするデジタル放送受信装置。
  2. 前記映像・音声出力タイミング調整手段が、
    前記複数の階層にそれぞれ対応する同一の放送内容のデータをそれぞれ一時的に保持した後に映像および音声の出力段側に向かってそれぞれ出力する当該複数の階層にそれぞれ対応する複数のデータ保持手段と、
    これら複数のデータ保持手段の少なくとも1つについてのデータ保持量を、前記同期状態からのずれに応じて調整するデータ保持量調整手段と
    を備え、
    前記データ保持量調整手段による前記データ保持量の調整によって、前記映像・音声出力のタイミングの調整を行うように形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信装置。
  3. 前記同期状態監視手段が、
    映像・音声出力の前段においてデジタルデータからアナログデータへと変換された前記複数の階層にそれぞれ対応する同一の放送内容のデータにおけるアナログ音声同士を比較して、前記複数の階層のうちの1つの階層に対応する前記アナログ音声の音声波形を基準とした前記複数の階層のうちの他の階層に対応する前記アナログ音声の音声波形の差分を求める比較手段と、
    この比較手段によって求められた前記差分に基づいて、前記同期状態からのずれが生じているか否かを判定する判定手段と
    を備え、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、前記同期状態の監視を行うように形成されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のデジタル放送受信装置。
  4. 前記同期状態監視手段が、前記階層の切り替えが行われる状況になった場合に、前記同期状態の監視を実行するように形成されていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のデジタル放送受信装置。
  5. デジタル放送の受信地点の電界強度を示す電界強度情報を取得する電界強度情報取得手段を備え、
    前記電界強度情報取得手段によって取得された前記電界強度情報に基づいて、前記階層の切り替えを自動的に行うように形成され、
    この電界強度情報に基づく階層の自動的な切り替えの際に、前記同期状態監視手段が、前記電界強度情報に基づいて、前記階層の切り替えが行われる状況になったと判断した上で前記同期状態の監視を実行し、前記映像・音声出力タイミング調整手段が、前記同期状態監視手段による前記同期状態の監視の実行によって前記同期状態からのずれが検出された場合に、前記電界強度情報に基づく階層の自動的な切替の際における前記不連続状態を抑制するための前記映像・音声出力のタイミングの調整を実行するように形成されていること
    を特徴とする請求項4に記載のデジタル放送受信装置。
  6. 前記複数の階層が、強階層と弱階層とを含み、
    受信地点の電界強度が、所定の閾値以上の値から当該閾値よりも小さい値へと変化した場合に、前記階層の切り替えとして、前記弱階層から前記強階層への切り替えを行うように形成されていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のデジタル放送受信装置。
  7. 車両に搭載されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のデジタル放送受信装置。
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