JP4996588B2 - デジタル放送受信機 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタル放送受信機、より詳細には、12セグメント放送及び1セグメント放送が受信可能なデジタル放送受信機に関する。
図7は、地上デジタル放送の概要を説明する図で、地上デジタルの1チャネル分の放送信号の構成を示すものである。1セグメント・サービスは、地上デジタルテレビジョン放送波の1セグメントを使用した携帯端末向けのサービスであり、そのサービスを構成するTS(Transport Stream)は放送チャネルの周波数中心の1セグメントだけで伝送されているように割り付けられている。このため、地上デジタル放送の放送波の中心部分を1セグメントの帯域幅で部分受信することにより、1セグメント信号のTSを再生することができる。
12セグメント(フルセグ)は、主に固定受信装置向けの放送サービスであり、1セグメントのセグメントとは異なる12セグメントを使用したHD(High-Definition)の番組が放送されている。また4セグメントのSD(Standard Definition)を2〜3番組同時に放送する形態もある。
1セグメントのサービスと12セグメントのHDのサービスは、通常、サイマル放送により同じ番組が放送されている。また、12セグメントでSDを複数放送する場合にはその複数のSDの番組の1つと同じ番組がサイマルによって1セグメントにて放送される。
デジタル放送では、OFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)による無線通信が行われその変調方式として一般に1セグメント放送にはQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)が用いられ、12セグメント放送には64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)が用いられる。また、画像符号化方式は、1セグメントでは限られた伝送速度の中で高効率の圧縮符号化を行うためにH.264/AVC(Advanced Video Coding)が用いられ、12セグメントにはMPEG(Moving Picture Experts Group)2が用いられている。また音声符号化方式としては1セグメント、12セグメントともにMPEG2 AAC(Advanced Audio Coding)が用いられる。
携帯電話などの端末装置では、1セグメント放送を受信できるものが一般的である。また、例えばカーナビなどの端末装置では、12セグメントと1セグメントの両方が受信可能となっていて、映像や音質の品位が高い12セグメントを受信中に受信状態が劣化したとき、12セグメントよりも伝送誤りに強い1セグメントに切り替えるようにしたものも提供されている。
図8は、12セグメントと1セグメントの両方の放送信号を受信可能とした従来のデジタル放送受信機の構成例を説明するためのブロック図である。
デジタル放送受信機1は、アンテナ10で受信した13セグメントのデジタル放送信号をするチューナである13segRF20を備える。そして13segRF20から出力された13segのIF(中間周波数信号)は、1セグメント用のOFDM復調部(1segOFDM復調部)30と、1セグメント放送及び12セグメント放送の両方を復調できる1/12segOFDM復調部31に入力し、復調される。
1segOFDM復調部30で復調された1セグメントのTSは、第1Demux50及び第3Demux52に出力される。そして第1Demux50からは、1セグメントのTSから分離された音声(Audio)信号が出力され、第3Demux52からは、1セグメント放送のTSから分離された映像(Video)信号が出力される。第1Demux50から出力された音声信号は、1セグメント用のデコーダ(1segAACデコーダ)60でデコードされ、Audio切替部70で経路選択され音声出力部80にて音声出力される。1segAACデコーダ60は、MPEG2AACで符号化された音声をデコードする。
また、第3Demux52から出力された映像信号は、1セグメント用のデコーダ(H.264デコーダ)62でデコードされ、Video切替部71で経路選択され、表示部81にて表示される。H.264デコーダ62は、H.264/AVCで符号化された映像信号をデコードする。
一方、1/12segOFDM復調部31では、13セグメントのIF信号が復調され、1セグメントと12セグメントが混在した1/12セグメントのTSが出力される。そして1/12セグメントのTSは、第2Demux51及び第4Demux53に出力される。第2Demux51からは音声(Audio)信号が出力され、第4Demux53からは映像(Video)信号が出力される。第2Demux51から出力された音声信号は、12セグメント用のデコーダ(12segAACデコーダ)61でデコードされ、Audio切替部70で経路選択され、音声出力部80にて音声出力される。12segAACデコーダ60は、MPEG2AACで符号化された音声をデコードする。
また、第4Demux53から出力された映像信号は、12セグメント用のデコーダ(MPEG2デコーダ)63でデコードされ、Video切替部71で経路選択され表示部81にて表示される。MPEG2デコーダ63は、MPEG2で符号化された映像信号をデコードする。
また、電源制御部90は上記各部への電源を供給し制御部100は装置全体を制御する。
上記のような構成によりアンテナ10で受信したデジタル放送信号から、1セグメント放送と12セグメント放送を選択して出力させることができる。この場合、ユーザ操作等に従って制御部100が各部を制御し、OFDM復調部とDemux及びデコーダを選択することで、1セグメント放送及び12セグメント放送のいずれかの放送番組を出力させることができる。
このように、1セグメント放送と12セグメント放送との両方が受信可能なデジタル放送受信機では、12セグメント放送を受信して出力しているときに受信状態が劣化すると、サイマルで放送されている1セグメント放送に切り替えるものがある。この場合12セグメント放送は広帯域であり、かつ64QAMを使用しているため所要CN(Career to Noise)が高く、1セグメント放送に比べて高品質であるが伝送時の誤りが生じやすい。従って12セグメント放送の出力中に受信環境等によって12セグメント放送の受信状態が劣化した場合は、低画質、低音質であるが所要CNが低く誤りにくい1セグメント放送に切り替えて出力させるようにしている。このような受信状態に応じて12セグメント放送から1セグメント放送に切り替えることにより、多少の品位低下があっても受信番組が途切れることなく番組の表示及び音声出力を継続させることができる。
一方、1セグメント放送と12セグメント放送に対応した端末装置は、今後携帯電話のような小型の携帯機器も適用されるものと予想される。このような端末装置は、殆どの場合、内蔵のバッテリーによって駆動するため、低消費電力化についても大きな課題となる。
例えば、特許文献1には、電池駆動時には電力消費の少ない放送サービスに切り替えることにより、電池の延命化を図るようにした受信機が開示されている。特許文献1の受信機は、複数のセグメントの全てを受信することにより周波数帯域に対応する放送内容を再生する第1の受信再生手段と、複数のセグメントの一部を受信することにより周波数帯域に対応する放送内容を再生する第2の受信再生出力手段と、外部電源供給手段もしくは内部電源供給手段の何れかから電源を生成する電源生成手段と、生成された電源が外部電源供給手段より生成されたものか内部電源供給手段より生成されたものかを判定する判定手段と、判定手段による判定結果により第1の受信再生手段、第2の受信再生手段の何れかを動作させる動作制御手段とを備えている。
特開2004−364905号公報
従来の1セグメント放送と12セグメント放送との両方が受信可能なデジタル放送受信機において、12セグメント放送を受信して出力しているときに受信状態が劣化すると1セグメント放送の出力に切り替える構成のものでは、1セグメント放送のみを受信する方より1セグメント放送と12セグメント放送を切り替えて受信する方が消費電力が高くなるという課題が存在する。
例えば1セグメントと12セグメントが混在したTSを出力する1/12segOFDM復調部を持った構成では、受信劣化等によって12セグメント放送から1セグメント放送に切り替えたときにも、継続して1/12segOFDM復調部を使用し続けることになる。このような1/12segOFDM復調部31は、1セグメント放送のみを復調する1segOFDM復調部よりも消費電力が高く、1/12segOFDMを使用し続けることは消費電力の面から不利となる。
これに対して、図8に示すように、1/12segOFDM復調部31と1segOFDM復調部30とを備え、受信劣化等によって12セグメント放送から1セグメント放送に切り替えたときに、復調部については1/12segOFDM復調部31から1segOFDM復調部30に切り替えることで低消費電力化を図ることが考えられる。
しかしながら、12セグメント放送から1セグメント放送に切り替えるときに、1segOFDM復調部30の電源を入れると、1segOFDM復調部30が起動して動作するまでにタイムラグが生じてしまい、切り替え時に画像や音声が途切れるという問題が生じる。このような問題を防ぐためには、12セグメント放送から1セグメント放送への急な切り替えに備えて、1segOFDM復調部30の電源を常時投入しておく必要が生じ、低消費電力化という観点からは問題となる。
また、12セグメント放送の復調部は、13セグメントを一括して処理するため、復調部からの出力は、1セグメントと12セグメントが混在したTSとなる。従って特許文献1の技術のように、復調部で1セグメントと12セグメントを個別に制御することは困難であるといえる。また、復調部において64QAMとDQPSKの復調を個別に制御できたとしても、12セグメント放送から1セグメント放送に切り替えたときに、画面と音声が途切れることなく切り替えるためには、切り替え時に1セグメントTSが復調部から出力されている必要がある。そのためには、12セグメント放送から1セグメント放送に切り替える前に復調部に電源を入れて1セグメント放送の復調を動作させておく必要があるため、結果的に常時復調部を動作させることになり、低消費電力化を図ることができない。
本発明は上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、複数セグメント放送と1セグメント放送の両方を受信可能でこれらの切り替えを行うようにしたデジタル放送受信機において、複数セグメント放送と1セグメント放送の切り替え時に映像や音声が途切れることなく、低消費電力化を図ることができるようにしたデジタル放送受信機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の第1の技術手段は、周波数帯域内のセグメントに割り当てられた1セグメント放送と複数のセグメントを使用した複数セグメント放送とを受信して選局するチューナ部と、チューナ部が受信した1セグメント放送を復調する1セグメント復調部と、チューナ部が受信した複数セグメント放送を復調する複数セグメント復調部と、1セグメント復調部及び複数セグメント復調部が復調したストリームをデコードするデコード部と、デコード部でデコードしたストリームを出力する出力部とを備えたデジタル放送受信機において、出力部が、複数セグメント放送を出力している状態から、1セグメント放送を出力する状態に切り替えるときに、1セグメント復調部の電源を投入して起動し、複数セグメント放送を復調したストリームから1セグメント放送のストリームを分離してデコード部でデコードして出力部から出力し、1セグメント復調部の起動が完了した後に、出力部から出力させるストリームを複数セグメント復調部で復調したストリームから1セグメント復調部で復調したストリームに切り替えることを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、複数セグメント復調部で復調したストリームから1セグメント復調部で復調したストリームに切り替えた後に、複数セグメント復調部の動作を停止することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1または第2の技術手段において、デコード部が、復調された1セグメント放送のストリームをデコードする1セグメントデコード部と、復調された複数セグメント放送のストリームをデコードする複数セグメントデコード部とを有し、複数セグメント放送を出力している状態から、1セグメント放送を出力する状態に切り替えるときに、複数セグメント復調部で復調されたストリームを前記1セグメントデコード部に出力させるように切り替えるTS切替部を有することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第1〜第3のいずれか1の技術手段において、チューナ部として、1セグメント放送を受信する1セグメントチューナ部と、複数セグメント放送を受信する複数セグメントチューナ部とを有し、複数セグメント放送を出力している状態から、1セグメント放送を出力する状態に切り替えるときに、1セグメントチューナ部の電源を投入して起動し、1セグメント復調部の起動が完了した後に、出力部から出力させるストリームを複数セグメントチューナ部で受信したストリームから1セグメントチューナ部で受信したストリームに切り替えることを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第1〜第3のいずれか1の技術手段において、1セグメント放送が、複数セグメント放送のサイマル放送であって、複数セグメント放送をデコードして出力部から出力しているときに、所定条件に基づいて受信状態が劣化したと判断したとき、もしくは所定のユーザ操作による指示入力があった際に、複数セグメント放送を出力している状態から、1セグメント放送を出力する状態に切り替えることを特徴としたものである。
本発明によれば、複数セグメント放送と1セグメント放送の両方を受信可能でこれらの切り替えを行うようにしたデジタル放送受信機において、複数セグメント放送と1セグメント放送の切り替え時に映像や音声が途切れることなく、低消費電力化を図ることができるようにしたデジタル放送受信機を提供することができる。
(実施形態1)
図1は、本発明によるデジタル放送受信機の1実施形態の構成例を説明するためのブロック図である。
デジタル放送受信機1は、アンテナ10で受信した13セグメントのデジタル放送信号をするチューナ部である13segRF20を備える。そして13segRF20から出力された13segのIF(中間周波数信号)は、1セグメント用のOFDM復調部(1segOFDM復調部)30と、1セグメント放送及び12セグメント放送の両方を復調できる1/12segOFDM復調部31に入力し、復調される。1segOFDM復調部30及び1/12seg復調部31は、それぞれ発振回路を内蔵しており、その外部に水晶振動子110、111を接続することで動作クロックを発生する。なお各復調部の動作クロックを発生するための構成としては、上記のような水晶振動子110、111を外付けする構成のみならず、デジタル放送受信機内の別のブロックで使用しているクロックを各OFDM復調部30、31に供給して動作クロックとする構成であってもよい。1segOFDM復調部30は、本発明の1セグメント復調部に該当し、1/12segOFDM復調部31は、本発明の複数セグメント復調部に該当する。
本発明に係る一実施形態の特徴として、デジタル放送受信機1は、TS切替部40を備えている。TS切替部40には、1segOFDM復調部30で復調された1セグメントのTS、及び1/12segOFDM復調部31で復調された1セグメントと12セグメントが混在した1/12セグメントのTSが入力可能となっていて、制御部100の制御によって出力が切り替えられるようになっている。
1segOFDM復調部30で復調され、TS切替部40の制御によって出力された1セグメントのTSは、第1Demux50及び第3Demux52に出力される。そして第1Demux50からは、1セグメントのTSから分離された音声(Audio)信号が出力され、第3Demux52からは、1セグメントのTSから分離された映像(Video)信号が出力される。第1Demux50から出力された音声信号は、1セグメント用のデコーダ(1segAACデコーダ)60でデコードされ、Audio切替部70で経路選択され、音声出力部80にて音声出力される。1segAACデコーダ60は、MPEG2AACで符号化された音声をデコードする。
また、第3Demux52から出力された映像信号は、1セグメント用のデコーダ(H.264デコーダ)62でデコードされ、Video切替部71で経路選択され表示部81にて表示される。H.264デコーダ62は、H.264/AVCで符号化された映像信号をデコードする。
一方、1/12segOFDM復調部31では、13セグメントのIF信号が復調され1セグメントと12セグメントが混在した1/12セグメントのTSが出力される。そして1/12セグメントのTSは、TS切替部40に出力されるとともに、第2Demux51及び第4Demux53にも出力される。本実施形態では、後述のように12セグメント放送から1セグメント放送への切り替え時に、1/12セグメントのTSに混在している1セグメントを使用してデコードを行うため、このような構成となる。
第2Demux51からは音声(Audio)信号が出力され、第4Demux53からは映像(Video)信号が出力される。第2Demux51から出力された音声信号は、12セグメント用のデコーダ(12segAACデコーダ)61でデコードされ、Audio切替部70で経路選択され、音声出力部80にて音声出力される。12segAACデコーダ60は、MPEG2AACで符号化された音声をデコードする。
また、第4Demux53から出力された映像信号は、12セグメント用のデコーダ(MPEG2デコーダ)63でデコードされ、Video切替部71で経路選択され表示部81にて表示される。MPEG2デコーダは、MPEG2で符号化された映像信号をデコードする。
一方、TS切替部40から出力された1/12セグメントのTSは、第1Demux50及び第3Demux52に出力される。そして第1Demux50は、1/12セグメントのTSから1セグメントのTSの音声信号を分離して出力する。一方、第3Demux52は1/12セグメントのTSから1セグの映像(Video)信号を分離して出力する。第1Demux50から出力された音声信号は、1セグ用のデコーダ(1segAACデコーダ)60でデコードされ、Audio切替部70で経路選択され、音声出力部80にて音声出力される。1segAACデコーダ60は、MPEG2AACで符号化された音声をデコードする。また、第3Demux52から出力された映像信号は、1セグメント用のデコーダ(H.264デコーダ)62でデコードされ、Video切替部71で経路選択され、表示部81にて表示される。H.264デコーダ62は、H.264/AVCで符号化された映像信号をデコードする。上記の1segAACデコーダ60、12segAACデコーダ61、H.264デコーダ62、及びMPEG2デコーダ63が本発明のデコード部に相当し、特に12segAACデコーダ61およびMPEG2デコーダ63が本発明の12セグメントデコード部に相当し、1segAACデコーダ60およびH.264デコーダ62が本発明の1セグメントデコード部に相当する。また、Audio切替部70、Video切替部71、音声出力部80及び表示部81が本発明の出力部に該当する。
また、図1において、電源制御部90は、上記各部への電源を供給する制御を行うものであり、制御部100は装置全体を制御するものである。
上記のような構成により、アンテナ10で受信したデジタル放送信号から、1セグメント放送と12セグメント放送を選択して出力させることができる。この場合、受信状態の劣化時やユーザ操作等に従って制御部100が各部を制御し、OFDM復調部とDemux、デコーダ及びTS切替部の切替経路を選択することで、1セグメント放送及び12セグメント放送のいずれかの放送番組を出力させることができる。
図2は、図1に示す構成において、12セグメント放送から1セグメント放送に切り替えるときの各部の動作を説明するための図である。
まずデジタル放送受信機1は、状態1にて、12セグメント放送を受信し映像・音声を出力しているものとする。この場合、受信状態は“良”である。“良”とは、12セグメントの放送番組を受信して映像・音声を出力できる受信環境にある状態である。また、状態1では、AACデコーダとしては12segAACデコーダ61が用いられ、VideoデコーダとしてはMPEG2デコーダ63が用いられる。このときに、1segOFDM復調部30の電源制御はOFFになっている。また、1/12segOFDM復調部31の電源制御はONである。
また、状態1では、TS切替部40の出力は、12segTS側に切り替えられている。これはTS切替部40のスイッチングの出力が12seg側に切り替えられ、1seg用の経路(第1Demux50、及び第3Demux52)へは出力されていないことを示している。実際にデコードするTSは、1/12segOFDM復調部31から出力された1/12セグメントのTSが、TS切り替え部40を経ることなく第2Demux51、及び第4Demux53に入力し、1/12セグメントから分離された12セグメントのTSとなる。
状態1で受信状態の劣化が検出されると、1セグメント放送への切り替え動作に入る。受信状態が劣化したか否かは所定条件によって自動判定される。例えば、デジタル放送受信機の制御部100では、OFDM復調部で検出できるCNや誤り率(BER;Bit Error Rate)などの所定の特性値を所定の閾値と比較することで、受信状態の劣化の有無を判定する。またこの他12セグメント放送から1セグメント放送への切り替えは、所定のユーザ操作による切り替え指示によっても実行される。
12セグメント放送から1セグメント放送への切り替え動作が生じると、デジタル放送受信機では、図2の状態1から状態2へ移行する。状態2では、1segOFDM復調部30の電源を投入するとともに、1/12segOFDM復調部31で復調した1/12segのうちの1セグメントのTSを使用した映像・音声の出力に切り替える。
受信状態2では、受信状態は“悪”である。“悪”とは、12セグメントの放送番組を受信して映像・音声を出力できる受信環境にはない状態である。このときユーザ操作によって1セグメント放送への切り替えが生じた場合には、受信状態が“良”であっても状態移行が発生する。
状態2では、TS切替部40のスイッチングの出力が1seg側に切り替えられ、1/12segOFDM復調部31で復調され出力された1/12segのTSがTS切替部40を介して、1seg用の経路(第1Demux50、及び第3Demux52)に出力される。ここでは、実際にデコードするTSは、1/12segOFDM復調部31から出力された1/12セグメントのTSが、TS切替部40を経て第1Demux50及び第3Demux52に入力し、1/12segのTSから分離された1セグメントのTSとなる。これにより、受信状態が急激に劣化した段階で、電源をOFFにしておいた1segOFDM復調部30の電源を投入しても、1/12segのTSから分離された1セグメントのTSをデコードして出力するため、受信状態の劣化に強い1セグメント放送にただちに切り替えることができる。
状態2では、AACデコーダとしては1segAACデコーダ60が用いられ、VideoデコーダとしてはH.264デコーダ62が用いられる。これら1segAACデコーダ60及びH.264デコーダ62では1/12segOFDM31で復調され、各Demux50,52で分離された1セグの音声及び映像のデコードをそれぞれ実行する。
そして状態2では、1segOFDM復調部30の電源、及び1/12segOFDM復調部31の電源制御がONとなる。
電源を投入した1segOFDM復調部30が起動すると、状態2から状態3へ移行する。状態3は、1segOFDM復調部30で復調した1セグメントのTSを使用して映像・音声を出力する状態である。状態3では、TS切替部40の出力は1segTS側のままである。つまり、1segOFDM復調部30で復調されて出力された1セグメントのTSを、第1Demux50及び第3Demux52に出力させる。
状態3では、AACデコーダとしては1segAACデコーダ60が用いられ、VideoデコーダとしてはH.264デコーダ62が用いられる。これら1segAACデコーダ60及びH.264デコーダ62では、1segOFDM復調部30で復調され、各Demux50,52で分離された1セグメントの音声及び映像のデコードをそれぞれ実行する。
そして状態3では、1segOFDM復調部30の電源はONのままであり、1/12segOFDM復調部31の電源制御はOFFとなる。
上記の動作によって、12セグメントの状態1から1セグメントの状態3に移行するときに、1segOFDM復調部30の電源をONにしてそのデコード信号を出力できるようになるまで、状態2で動作することにより、映像や音声が途切れることなく、12セグメント放送から1セグメント放送への切り替えを行うことができる。また、12セグメント放送から1セグメント放送に切り替えるまでは、1segOFDM復調部30の電源をOFFにしておくことができ、かつ12セグメント放送から1セグメント放送に切り替えた後は、1segOFDM復調部30よりも消費電力の大きい1/12segOFDM復調部31の電源をOFFにすることができ、低消費電力化を図ることができる。
なお、1セグメント放送を出力している状態3から、受信状態の好転などにより12セグメント放送の出力に切り替える場合には、1/12segOFDM復調部31の電源をONにし、その後1/12segOFDM復調部31が立ち上がった段階で12セグメント放送に切り替えればよい。つまりこの段階では、受信状態は良好になっているため、切り替えに急を要することはなく、画像や音声の途切れを心配することなく1セグメント放送から12セグメント放送への切り替えが可能となる。
図3は、本発明に係るデジタル放送受信機の動作タイミングを説明するためのタイムチャート図で、12セグメント(12seg)放送から1セグメント放送への切り替え時の動作を示すものである。ここでは、図1の構成における1segOFDM復調部30、1/12segOFDM復調部31、TS切替部40、H.264デコーダ62、MPEG2デコーダ63、Video切替部71、表示部81、1segAACデコーダ60、12segAACデコーダ61、Audio切替部70、Audio(音声)出力部80の動作タイミングを示している。
12セグメント放送を受信して出力している状態(図2の状態1)では、1segOFDM復調部30の電源はOFFで、1/12segIFDM復調部31の電源はONになっている。そしてTS切替部40の出力は、1/12seg側になっている。また1セグメント用のH.264デコーダ62、及び12セグメント用のMPEG2デコーダ63は共にONである。Video切替部71からは、MPEG2による12セグメント放送の映像が出力され、表示部81の画面表示は、MPEG2(12seg)の映像となる。
また、音声に関しては、この状態では、1segAACデコーダ60、及び12segAACデコーダ61は共にONである。Audio切替部70からは、12segAACによる音声信号が出力され、音声出力部80からは、12segAACの音声が出力される。
ここでタイミングT1に12セグメント放送から1セグメント放送への切り替えトリガーが発生した場合、各要素で切り替え動作が開示される。タイミングT1は、ユーザ操作による指示、もしくはCNやBERに基づく受信状態の劣化の判定に基づいて決定される。タイミングT1からは、図2の状態2に移行する。ここでは、1segOFDM復調部30の電源が投入される。また、1/12segIFDM復調部31の電源はONのままである。
TS切替部40の出力は、1/12seg側が維持される。状態2では、1segOFDM復調部30側のTSは使用しないためのである。
そして、1セグメント用のH.264デコーダ62はONが維持され、12セグメント用のMPEG2デコーダ63はOFFになる。デコードするTSは、1/12segOFDM復調部31で復調されたTSから分離されたものを使用するからである。従ってVideo切替部71からは、H.264による1セグメント放送の映像が出力され、表示部81の画面表示は、1セグメント放送のH.264の映像となる。
また音声に関しては、この状態では、1segAACデコーダ60はONが維持され、12segAACデコーダ61はOFFになる。デコードするTSは、1/12segOFDM復調部31で復調されたTSから分離されたものを使用するからである。Audio切替部70からは、1segAACによる音声信号が出力され、音声出力部80からは、1segAACの音声が出力される。
タイミングT1で電源が投入された1segOFDM復調部30が立ち上がると、1segOFDM復調部30で復調した1segTSを用いた出力に切り替える。このタイミングをT2とする。タイミングT2は、1segOFDM復調部30の立ち上がり時間を考慮して所定時間を定め、タイマーでカウントすることにより決定することができる。もしくは、1segOFDM復調部30からのTSに含まれるステータスを見て切り替えるようにしてもよい。
タイミングT2からは、図2の状態3に移行する。ここでは、1segOFDM復調部30の電源はONのままであり1/12segOFDM復調部31の電源がOFFとなる。また、TS切替部40の出力は、1seg側に切り替えられる。状態3では、1segOFDM復調部30側のTSに切り替えるためである。
そして、1セグメント用のH.264デコーダ62はONが維持され、12セグメント用のMPEG2デコーダ63はOFFのままである。従ってVideo切替部71からは、H.264による1セグメント放送の映像が出力され、表示部81の画面表示は、1セグメント放送のH.264の映像となる。このときに、H.264デコーダ62に入力する映像のTSは、1/12segOFDM復調部31で復調されたTSから、1segOFDM復調部30で復調されたTSに切り替えられるため、H.264デコーダ62で切り替えの遅延が生じる。しかしながら、12セグメント放送と1セグメント放送はサイマルで放送されるため、切り替えの遅延が生じても映像の連続性という意味では、特に問題は生じない。また、12セグメント放送と1セグメント放送の出力映像が同じタイミングとなるようそれぞれの遅延を調整すれば映像を連続させることができる。
また、音声に関しては、この状態では、1segAACデコーダ60はONが維持され、12segAACデコーダ61はOFFのままである。従って、Audio切替部70からは、1segAACによる音声信号が出力され、音声出力部80からは、1segAACの音声が出力される。このときに、音声においても、1segデコーダ60に入力する音声のTSは、1/12segOFDM復調部31で復調されたTSから、1segOFDM復調部30で復調されたTSに切り替えられるため、1segデコーダ60で切り替えの遅延が生じる。しかしながら音声においても、映像と同様に切り替えの遅延が生じても、音声が途切れる等の問題は生じない。また、12セグメント放送と1セグメント放送の出力音声が同じタイミングとなるようそれぞれの遅延を調整すれば音声を連続させることができる。
また、上記のように、12segOFDM復調部31により復調されたTSから1segOFDM復調部30により復調されたTSへの切り替えタイミングは、サイマルによって特に厳密性を生じないことから、T2の切り替えタイミングは、映像と音声とにおいて特に一致していなくてもよく、映像と音声とにおいて個別に動作してもよい。また、12セグメント放送と1セグメント放送の出力映像、音声が同じタイミングとなるようそれぞれの遅延を調整すれば映像、音声を連続させることができる。
なお、上記の例では、1/12segOFDM復調部31で復調したTSから1seg復調部30で復調したTSに切り替えた後に、1/12seg復調部31の電源をOFFにしているが、上記の動作を実行させるためには、TSの切り替え後に1/12segOFDM復調部31の動作を停止して、1/12segOFDM復調部31で電力を消費しないようにすればよい。1/12segOFDM復調部31の動作を停止する他の例として、動作クロックを停止させるようにしてもよい。この場合、図1に示す水晶振動子111の発振出力を停止させることにより、発振回路の動作クロックを停止させる。これにより、電源をOFFしたときと同様に1/12segOFDM復調部31の動作を停止させ、電力を消費しない状態に移行させることができる。
また、上記のような1/12segOFDM復調部31に水晶振動子110、111を外付けする構成のみならず、デジタル放送受信機内の別のブロックで使用しているクロックを各OFDM復調部30、31に供給して動作クロックとする場合には、TSの切り替え後に1/12segOFDM復調部31の入力でクロックをゲートすることにより、1/12segOFDM復調部31の動作を停止させることができる。
つまり、電源をOFFにする動作は、1/12segOFDM復調部31の動作を停止するための一例であり、上記のような発振回路へのクロックの入力を停止もしくは遮断する等の手法によって1/12segOFDM復調部31の動作を停止させ、電力を消費しないようにするものであればよく、その具体的な制御を限定するものではない。
(実施形態2)
図4は、本発明によるデジタル放送受信機の第2の実施形態の構成例を説明するためのブロック図である。上記第1の実施形態では、12segRF20によって、全てのセグメントを受信していたが、本実施形態では、1セグメント用のチューナである1segRF21と、13セグメント用のチューナである12segRF22とを設け、これらを使い分けることでより低消費電力化を図るようにしている。ここでは、13segRF22では、13セグメント分の6MHzの帯域で受信する必要がある。一方、1segRF21は、その1/14の帯域幅で受信できればよく、消費電力は1segRF21の方が小さい。
本実施形態のデジタル放送受信機1は、アンテナ10で受信した13セグメントのデジタル放送信号は1segRF21及び13segRF22で受信可能となっている。そして1segRF21から出力された1segのIF(中間周波数信号)は、1セグメント用のOFDM復調部(1segOFDM復調部)30に出力され復調される。一方、13segRF21から出力された13segのIF(中間周波数信号)は、13セグメント用の1/12OFDM復調部(1/12segOFDM復調部)31に出力され、復調される。1segOFDM復調部30及び1/12seg復調部31は、それぞれ発振回路を内蔵しており、その外部に水晶振動子110、111を接続することで動作クロックを発生する。なお各復調部の動作クロックを発生するための構成としては、デジタル放送受信機内の別のブロックで使用しているクロックを各OFDM復調部30、31に供給して動作クロックとする構成であってもよい。
そして図4においては、受信信号の復調後の構成は図1と同様であり、同様の動作を実行するため、その繰り返しの説明は省略する。
図5は、図4に示す構成において、12セグメント放送から1セグメント放送に切り替えるときの各部の動作を説明するための図である。本実施形態では、図2の制御項目に加えて2つのRF(1segRF21,13segRF22)の制御が加えられ、これにより低消費電力化を図るようにしている。
まずデジタル放送受信機1は、状態1にて、12セグメント放送を受信して映像・音声を出力しているものとする。この場合、受信状態は“良”である。状態1では、RFとしては13segRF22が用いられている。そして、TS切替部40の出力は、12segTS側に切り替えられている。実際にデコードするTSは、1/12segOFDM復調部31から出力された1/12セグメントのTSが、TS切り替え部40を経ることなく第2Demux51、及び第4Demux53に入力し、1/12セグメントから分離された12セグメントのTSとなる。そして、AACデコーダとしては12segAACデコーダ61が用いられ、VideoデコーダとしてはMPEG2デコーダ63が用いられる。このときに、1segRF21の電源制御はOFFであり、13segRF22の電源制御はONになっている。また、1segOFDM復調部30の電源制御はOFFであり、1/12segOFDM復調部31の電源制御はONになっている。
状態1で受信状態の劣化が検出され、もしくは所定のユーザ操作が行われることにより、1セグメント放送への切り替え動作に入る。この動作のトリガーは実施形態1と同様である。
12セグメント放送から1セグメント放送への切り替え動作が生じると、デジタル放送受信機1では、図5の状態1から状態2へ移行する。状態2では、1segRF21と1segOFDM復調部30の電源を投入するとともに、1/12segOFDM復調部31で復調した1/12segのうちの1セグメントのTSを使用した映像・音声の出力に切り替える。
状態2では、使用しているRFは、13segRF22である。また、TS切替部40のスイッチングの出力が1seg側に切り替えられ、1/12segOFDM復調部31で復調され出力された1/12segのTSがTS切替部40を介して、1seg用の経路(第1Demux50、及び第3Demux52)に出力される。ここでは実際にデコードするTSは、1/12segOFDM復調部31から出力された1/12セグメントのTSがTS切り替え部40を経て第1Demux50及び第3Demux52に入力し、1/12segのTSから分離された1セグメントのTSとなる。
状態2では、AACデコーダとしては1segAACデコーダ60が用いられ、VideoデコーダとしてはH.264デコーダ62が用いられる。これら1segAACデコーダ60及びH.264デコーダ62では1/12segOFDM復調部31で復調され、各Demux50,52で分離された1セグの音声及び映像のデコードをそれぞれ実行する。
そして状態2では、1segRF21、及び13segRF22の電源制御がONになり、1segOFDM復調部30の電源及び、1/12segOFDM復調部31の電源制御がONとなる。
電源を投入した1segOFDM復調部30が起動すると、状態2から状態3へ移行する。状態3は、1segOFDM復調部30で復調した1セグメントのTSを使用して映像・音声を出力する状態である。状態3では、1segRF21が使用され、TS切替部40の出力は、1segTS側のままである。つまり、1segOFDM復調部30で復調されて出力された1セグメントのTSを、第1Demux50及び第3Demux52に出力させる。
状態3では、AACデコーダとしては1segAACデコーダ60が用いられ、VideoデコーダとしてはH.264デコーダ62が用いられる。これら1segAACデコーダ61及びH.264デコーダ62では、1segOFDM復調部30で復調され、各Demux50,52で分離された1セグメント放送の音声及び映像のデコードをそれぞれ実行する。
そして状態3では、1segRF21の電源はONのままであり、13segRF22の電源制御はOFFになる。
上記の動作によって、12セグメントの状態1から1セグメントの状態3に移行するときに、1セグOFDM復調部30の電源をONにしてそのデコード信号を出力できるようになるまで、状態2で動作することにより、映像や音声が途切れることなく、12セグメント放送から1セグメント放送への切り替えを行うことができる。また、12セグメント放送から1セグメント放送に切り替えるまでは1segOFDM復調部30の電源をOFFにしておくことができ、かつ12セグメント放送から1セグメント放送に切り替えた後は、1segOFDM復調部30よりも消費電力の大きい1/12segOFDM復調部31の電源をOFFにすることができ、低消費電力化を図ることができる。さらに、本実施形態では12セグメント放送から1セグメント放送に切り替えるときに、RFについても消費電力の小さい1segRF21に切り替えるようにしているので、さらなる低消費電力化を実現することができる。
図6は、本発明に係るデジタル放送受信機の動作タイミングを説明するためのタイムチャート図で、12セグメント(12seg)放送から1セグメント放送への切り替え時の動作を示すものである。ここでは、図4の構成における1segOFDM復調部30、1/12segOFDM復調部31、TS切替部40、H.264デコーダ61、MPEG2デコーダ63、Video切替部71、表示部81、1segAACデコーダ60、12segAACデコーダ61、Audio切替部70、Audio(音声)出力部80、及び1segRF21と13segRF22の動作タイミングを示している。
12セグメント放送を受信して出力している状態(図5の状態1)では、1segRF21の電源はOFFであり、13segRF22の電源がONになっている。また1segOFDM復調部30の電源はOFFで、1/12segIFDM復調部31の電源はONになっている。TS切替部40の出力は、1/12seg側になっている。また1セグメント用のH.264デコーダ62、及び12セグメント用のMPEG2デコーダ63は共にONである。Video切替部71からは、MPEG2による12セグメント放送の映像が出力され、表示部81の画面表示は、MPEG2(12seg)の映像となる。
また、音声に関しては、この状態では、1segAACデコーダ60、及び12segAACデコーダ61は共にONである。Audio切替部70からは、12segAACによる音声信号が出力され、音声出力部80からは、12segAACの音声が出力される。
ここでタイミングT1に12セグメント放送から1セグメント放送への切り替えトリガーが発生した場合、各要素で切り替え動作が開示される。タイミングT1は、ユーザ操作による指示、もしくはCNやBERに基づく受信状態の劣化の判定に基づいて決定される。タイミングT1からは、図5の状態2に移行する。ここでは、1segRF21の電源が投入されるともに、13segRF22はONのまま維持される。また、1segOFDM復調部30の電源が投入され、1/12segIFDM復調部31の電源はONのままである。
TS切替部40の出力は、1/12seg側が維持される。状態2では、1segOFDM復調部30側のTSは使用しないためである。
そして、1セグメント用のH.264デコーダ62はONが維持され、12セグメント用のMPEG2デコーダ63はOFFになる。デコードするTSは、1/12segOFDM復調部31で復調されたTSから分離されたものを使用するからである。従ってVideo切替部71からは、H.264による1セグメント放送の映像が出力され、表示部81の画面表示は、1セグメント放送のH.264の映像となる。
また、音声に関しては、この状態では、1segAACデコーダ60はONが維持され、12segAACデコーダ61はOFFになる。デコードするTSは、1/12segOFDM復調部31で復調されたTSから分離されたものを使用するからである。Audio切替部70からは、1segAACによる音声信号が出力され、音声出力部80からは、1segAACの音声が出力される。
タイミングT1で電源が投入された1segOFDM復調部30が立ち上がると、1segOFDM復調部30で復調した1segTSを用いた出力に切り替える。このタイミングをT2とする。タイミングT2は、1segOFDM復調部30の立ち上がり時間を考慮して所定時間を定め、タイマーでカウントすることにより決定することができる。もしくは、1segOFDM復調部30からのTSに含まれるステータスを見て切り替えるようにしてもよい。
タイミングT2からは、図5の状態3に移行する。ここでは、1segRF21の電源はONのままであるが、13segRF22の電源はOFFとなる。また、1segOFDM復調部30の電源はONのままであり、1/12segOFDM復調部31の電源がOFFとなる。また、TS切替部40の出力は、1seg側に切り替えられる。状態3では、1segOFDM復調部30側のTSに切り替えるためのである。
そして、1セグメント用のH.264デコーダ62はONが維持され、12セグメント用のMPEG2デコーダ63はOFFのままである。従ってVideo切替部71からは、H.264による1セグメントの映像が出力され、表示部81の画面表示は、1セグメント放送のH.264の映像となる。このときに、H.264デコーダ62に入力する映像のTSは、1/12segOFDM復調部31で復調されたTSから、1segOFDM復調部30で復調されたTSに切り替えられるため、H.264デコーダ62で切り替えの遅延が生じる。しかしながら、12セグメント放送と1セグメント放送はサイマルで放送されるため、切り替えの遅延が生じても映像の連続性という意味では、特に問題は生じない。また、12セグメント放送と1セグメント放送の出力映像が同じタイミングとなるようそれぞれの遅延を調整すれば映像を連続させることができる。
また、音声に関しては、この状態では、1segAACデコーダ60はONが維持され、12segAACデコーダ61はOFFのままである。従って、Audio切替部70からは、1segAACによる音声信号が出力され、音声出力部80からは、1segAACの音声が出力される。このときに、音声においても、1segデコーダ60に入力する音声のTSは、1/12segOFDM復調部31で復調されたTSから、1segOFDM復調部30で復調されたTSに切り替えられるため、1segデコーダ60で切り替えの遅延が生じる。しかしながら音声においても、映像と同様に切り替えの遅延が生じても、特に問題は生じない。また、12セグメント放送と1セグメント放送の出力音声が同じタイミングとなるようそれぞれの遅延を調整すれば音声を連続させることができる。
また、上記のように、12segOFDM復調部31により復調されたTSから1segOFDM復調部30により復調されたTSへの切り替えタイミングは、サイマルによって特に厳密性を生じないことから、T2の切り替えタイミングは、映像と音声とにおいて特に一致していなくてもよく、映像と音声とにおいて個別に動作してもよい。また、12セグメント放送と1セグメント放送の出力映像、音声が同じタイミングとなるようそれぞれの遅延を調整すれば映像、音声を連続させることができる。
なお、本実施形態2においても、1/12segOFDM復調部31で復調したTSから1seg復調部30で復調したTSに切り替えた後に、1/12seg復調部31の電源をOFFにしているが、実施形態1と同様に、TS切り替えの際に、水晶振動子111の発振出力を停止させることにより、発振回路の動作クロックを停止させるようにしてもよい。これにより、電源をOFFしたときと同様に1/12segOFDM復調部31の動作を停止させ、電力を消費しない状態に移行させることができる。また、デジタル放送受信機内の別のブロックで使用しているクロックを各OFDM復調部30、31に供給して動作クロックとする場合には、TSの切り替え後に1/12segOFDM復調部31の入力でクロックをゲートすることにより、1/12segOFDM復調部31の動作を停止させることができる。つまり、発振回路へのクロックの入力を停止もしくは遮断する等の手法によって1/12segOFDM復調部31の動作を停止させ、電力を消費しないようにするものであればよく、1/12segOFDM復調部31の動作を停止させる制御を限定するものではない。
また、上記実施形態1及び実施形態2の例では、12セグメント放送により送信される放送波と、その12セグメント放送のサイマル送信である1セグメントの放送波とを切り替える構成及び動作を説明したが、本発明は、デジタル放送波によって2〜3つの複数のSDが送信されているケースにも適用できる。この場合、デジタル放送受信機では、複数のSD放送のいずれかにサイマルの1セグメント放送が送信されているケースが多く、これらの相互切り替えが可能である。12セグメント放送を出力するときには、制御部100でDemuxを制御し、複数のSDから特定のSDを分離してデコーダに送らせるようにする。そして12セグメント放送から1セグメント放送に切り替えるときに、上記と各実施形態と同様の動作によって受信した放送波から1セグメント放送を取り出し、デコードして切り替えるようにすればよい。すなわち、受信するセグメント数を減らすことにより動作するRF部や復調部をより消費電力のものに切り替えることで低消費電力化を図ることができる。またSD/HD放送等と1セグメント放送のコンテンツの違いによりデコーダ部をより低消費電力のものに切り替えることで低消費電力化を図ることができる。
本発明によるデジタル放送受信機の1実施形態の構成例を説明するためのブロック図である。 図1に示す構成において12セグメント放送から1セグメント放送に切り替えるときの各部の動作を説明するための図である。 本発明に係るデジタル放送受信機の動作タイミングを説明するためのタイムチャート図である。 本発明によるデジタル放送受信機の第2の実施形態の構成例を説明するためのブロック図である。 図4に示す構成において12セグメント放送から1セグメント放送に切り替えるときの各部の動作を説明するための図である。 本発明に係るデジタル放送受信機の動作タイミングを説明するためのタイムチャート図である。 地上デジタル放送の概要を説明する図で地上デジタルの1チャネル分の放送信号の構成を示すものである。 12セグメント放送と1セグメント放送の両方の放送信号を受信可能とした従来のデジタル放送受信機の構成例を説明するためのブロック図である。
符号の説明
1…デジタル放送受信機、10…アンテナ、20…13segRF、21…1segRF22…13segRF、30…1segOFDM復調部、31…1/12segOFDM復調部、40…TS切替部、50〜53…Demux、60…1segAACデコーダ、61…12segAACデコーダ、62…H.264デコーダ、63…MPEG2デコーダ、70…Audio切替部、71…Video切替部、80…音声出力部、81…表示部、90…電源制御部、100…制御部、110,111…水晶発振子。

Claims (5)

  1. 周波数帯域内のセグメントに割り当てられた1セグメント放送と複数のセグメントを使用した複数セグメント放送とを受信して選局するチューナ部と、該チューナ部が受信した1セグメント放送を復調する1セグメント復調部と、前記チューナ部が受信した複数セグメント放送を復調する複数セグメント復調部と、前記1セグメント復調部及び前記複数セグメント復調部が復調したストリームをデコードするデコード部と、該デコード部でデコードしたストリームを出力する出力部とを備えたデジタル放送受信機において、
    前記出力部が、前記複数セグメント放送を出力している状態から、前記1セグメント放送を出力する状態に切り替えるときに、前記1セグメント復調部の電源を投入して起動し、前記複数セグメント放送を復調したストリームから1セグメント放送のストリームを分離して前記デコード部でデコードして前記出力部から出力し、
    前記1セグメント復調部の起動が完了した後に、前記出力部から出力させるストリームを前記複数セグメント復調部で復調したストリームから前記1セグメント復調部で復調したストリームに切り替えることを特徴とするデジタル放送受信機。
  2. 請求項1に記載のデジタル放送受信機において、前記複数セグメント復調部で復調したストリームから前記1セグメント復調部で復調したストリームに切り替えた後に、前記複数セグメント復調部の動作を停止することを特徴とするデジタル放送受信機。
  3. 請求項1または2に記載のデジタル放送受信機において、前記デコード部は、復調された1セグメント放送のストリームをデコードする1セグメントデコード部と、復調された複数セグメント放送のストリームをデコードする複数セグメントデコード部とを有し、前記複数セグメント放送を出力している状態から、前記1セグメント放送を出力する状態に切り替えるときに、前記複数セグメント復調部で復調されたストリームを前記1セグメントデコード部に出力させるように切り替えるTS切替部を有することを特徴とするデジタル放送受信機。
  4. 請求項1〜3のいずれか1に記載のデジタル放送受信機において、前記チューナ部として、1セグメント放送を受信する1セグメントチューナ部と、複数セグメント放送を受信する複数セグメントチューナ部とを有し、前記複数セグメント放送を出力している状態から、前記1セグメント放送を出力する状態に切り替えるときに、前記1セグメントチューナ部の電源を投入して起動し、前記1セグメント復調部の起動が完了した後に、前記出力部から出力させるストリームを前記複数セグメントチューナ部で受信したストリームから前記1セグメントチューナ部で受信したストリームに切り替えることを特徴とするデジタル放送受信機。
  5. 請求項1〜4のいずれか1に記載のデジタル放送受信機において、前記1セグメント放送は、前記複数セグメント放送のサイマル放送であって、前記複数セグメント放送をデコードして前記出力部から出力しているときに、所定条件に基づいて受信状態が劣化したと判断したとき、もしくは所定のユーザ操作による指示入力があった際に、前記複数セグメント放送を出力している状態から、前記1セグメント放送を出力する状態に切り替えることを特徴とするデジタル放送受信機。
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