JP2009130798A - 受信装置および受信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】適切な合成比率にいたるまでの時間を短縮した受信装置および受信方法を提供すること。
【解決手段】、アンテナ110の受信波を第1減衰器10によって減衰し、アンテナ120の受信波を第2減衰器20によって減衰した後、合成部30によって合成し、OFDM復調部40による復調を行なってTSパケットを取り出すダイバシティ方式の受信装置において、出力変化評価部90bは、OFDM復調部40から合成出力のレベル情報やノイズ情報を取得し、それ以前の減衰率の制御によって装置全体での受信状態(合成利得)が向上しているか否かを評価する。その結果、以前の減衰率の制御によって合成利得が向上しているならば、制御量変更部90cが制御量を増加し、合成制御部90dは、次回の減衰率制御において増幅された制御量を用いる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のアンテナからの受信信号を利用するデジタル放送受信機等の受信装置および受信方法に関するものである。
複数のアンテナを定期的に切り換えて、一番受信レベルの高いアンテナを受信に利用するアナログ放送受信装置が知られている。アナログ放送では、垂直同期信号によって画像フレーム間の区切りを見つけることができるため、垂直帰還のための期間中にアンテナを切り換えて、画像フレームに乱れが生じないようにしていた。しかしながら、デジタル放送では、受信データがOFDM復調され、構成し直されること等からフレーム毎のタイミングを復調前に見つけることは困難であり、アナログ放送で利用されていた手法をデジタル放送に転用することは困難であった。
また、チューナ部と復調部の組み合わせを2系統有し、ダイバーシティ合成部で2系統からの信号を合成して1つの表示部に出力するデジタル放送受信装置や、複数のアンテナで受信したデジタル放送波を合成した後、1セットのチューナ部と復調部とで処理するデジタル放送受信装置が知られている(例えば特許文献1および2参照。)。
具体的には、特許文献3が開示するように複数のアンテナによる受信波の合成比率を変化させ、好適な受信状態を得られる合成比率を探索することで、アンテナの利用効率を高めることができる。
特開平11−32002号公報 国際公開第97/20400号パンフレット 特開2007−143018号公報
しかしながら、従来の技術では、合成比率の変更する際に、一定の制御量、時定数で変化させていたため、現在の合成比率と適切な合成比率との乖離が大きい場合には適切な合成比率に至るまでの時間がかかるという問題点があった。また、受信状態の変動が激しい場合には、合成比率の変更制御が追従できない場合が発生するという問題点があった。
このため、適切な合成比率にいたるまでの時間を短縮可能な受信装置および受信方法の実現が重要な課題となっていた。
本発明は、上述した従来技術における問題点を解消し、課題を解決するためになされたものであり、適切な合成比率にいたるまでの時間を短縮した受信装置および受信方法を提供することを目的とする。
上述した問題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる受信装置および受信方法は、第1のアンテナからの受信信号を第1減衰手段によって減衰させた第1信号と、第2のアンテナからの受信信号を第2減衰手段によって減衰させた第2信号を合成する際に、第1減衰手段の減衰率や前記第2減衰手段の減衰率を制御するとともに、かかる減衰率制御に対する合成出力の変化に基づいて、以降の減衰率の制御における制御量や時定数を変更する。
本発明によれば受信装置および受信方法は、減衰率の制御量や時定数を状況に応じて変化させるので、適切な合成比率にいたるまでの時間を短縮した受信装置および受信方法を得ることができるという効果を奏する。
以下図面を参照して、本発明に係るデジタルデータ(放送)受信機について説明する。
本発明に係るデジタルデータ受信機は、日本の地上デジタルテレビ放送に対応した受信機である。地上デジタルテレビ放送では、1チャンネル分の帯域を13個のセグメントに分割し、そのうちの12セグメントを固定サービス(家庭用の一般向け)用とし、残りの1セグメントを携帯サービス(移動体受信端末)用に割り付けている。固定サービスではデータ圧縮方式としてMPEG2方式を採用し、携帯サービスではデータ圧縮方式としてH.264方式(MPEG−4Part10としても知られる映像圧縮方式の一つ)(又はMPEG4方式)を採用している。固定サービス向けの符号化デジタルデータは、MPEG2方式で符号化されたものであって、高品質であるが、ビットレートが高いことからノイズ耐性が弱く、放送局からの距離が長くなると、良好な受信が困難となる場合がある。これに対して、携帯サービス向けの符号化デジタルデータは、H.264方式(又はMPEG4方式)で符号化されたものであって、MPEG2方式に比べるとビットレートが低いため、ノイズ耐性が強く、放送局からの距離がより長くなっても良好に受信することが可能となる。
まず、図1を参照し、本発明の概念について説明する。同図に示したのは、アンテナ110の受信波を第1減衰器10によって減衰し、アンテナ120の受信波を第2減衰器20によって減衰した後、合成部30によって合成し、OFDM復調部40による復調を行なってTSパケットを取り出すダイバシティ方式の受信装置である。
この受信装置において、ダイバシティ制御部90a内部の合成制御部90dが第1減衰器10による減衰率や第2減衰器20による減衰率を制御することにより、アンテナ110,120による受信波の合成比率を変更し、受信状態に合わせた適切な合成比率を選択することができる。
本発明では、かかるダイバシティ受信での合成比率制御において各減衰器の減衰率を変更する際に、減衰率の制御量や時定数を状況に応じて変化させることを主たる特徴とする。
具体的には、ダイバシティ制御部90a内部の出力変化評価部90bは、OFDM復調部40から合成出力のレベル情報やノイズ情報を取得し、それ以前の減衰率の制御によって装置全体での受信状態(合成利得)が向上しているか否かを評価する。その結果、以前の減衰率の制御によって合成利得が向上しているならば、制御量変更部90cが制御量を増加し、合成制御部90dは、次回の減衰率制御において増加された制御量を用いる。
例えば、前回、前々回とアンテナ110が受信した信号の比率を増やす方向で減衰率を制御し、その結果、合成利得が向上したならば、次回の減衰率制御では同一方向(アンテナ110が受信した信号の比率を増やす方向)により大きく減衰率を変化させる。そして、次回の減衰率でも合成利得が向上していれば、制御量の増加が継続される。
このように、合成比率が適正な方向に変化した場合に、その方向への制御を加速することにより、好適な合成比率に高速に到達することが可能となる。また、制御量のみならず、時定数を変化させてもよい。すなわち、合成比率が適正な方向に変化した場合に、その方向への制御の時定数を小さくする(例えば制御間隔を短くする)ことで、好適な合成比率に高速に到達することが可能となる。
図2は、本発明を用いたデジタルデータ受信機100の概要構成を示すブロック図である。
以下、本発明に係るデジタルデータ受信機100を、車に搭載した場合について説明するが、本発明に係るデジタルデータ受信機100は、車載用に限定的に利用されるものではなく、他の用途、例えば、住宅用や他の移動手段にも適用可能である。なお、その場合、後述する車速検知部130やナビゲーション装置150は必ずしも必要が無い場合があり得る。
デジタルデータ受信機100は、第1減衰器10、第2減衰器20、合成部30、RF(Radio Frequency)/IF(Intermediate Frequency)処理部31、信号レベル検知部32、FFT(Fast Fourier Transform)部33、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調部40、多重分離部41、デコード部50、ハードディスク装置(HDD)60、音声切換処理部70、D/A変換器71、映像切換処理部80、スケーリング処理部81、描画処理部82、GDC(グラフィック)描画処理部83、制御部90、記憶部91、I/O92、及びシステムバス93等から構成した。
また、デジタルデータ受信機100は、第1アンテナ110、第2アンテナ120、デジタルデータ受信機100が搭載される車両の速度を検知するための車速検知部130、ナビゲーション装置150、車載スピーカ170、車載表示部180及びリモコン190等と接続した。なお、デジタルデータ受信機100に、前述したアンテナ110、120、車速検知部130、ナビゲーション装置150、車載スピーカ170、車載表示部180及びリモコン190の何れか1つ又は複数を含むように、また何れか1つ又は複数に含まれるように構成されても良い。なお、第1アンテナ110、第2アンテナ120としては、あらゆるタイプ、例えば車両に用いられるフィルムタイプのアンテナを利用することができる。
デジタルデータ受信機100は、車載表示部180及び/又はリモコン190に設けられた各種入力装置(ボタン、タッチパネル等)からの操作入力によって制御されるように構成した。
デコーダ部50は、固定サービス用の音声データをデコードする第1音声デコーダ51、携帯サービス用の音声データをデコードする第2音声デコーダ52、固定サービス用の映像データをデコードする第1映像デコーダ53、携帯サービス用の映像データをデコードする第2映像デコーダ54、デジタル放送のデータをデコードするデータデコーダ55を有するように構成した。なお、各デコーダ51〜55は、それぞれの機能を有する個別の電子回路として構成されても良いし、それぞれの機能をソフトウエア的に達成するハードウエア的には1つのデコーダ装置であっても良い。
車体の異なった位置に取り付けられた第1及び第2アンテナ110及び120で受信された信号は、それぞれ第1減衰器10及び第2減衰器20を経て、合成部30で合成されて、RF/IF処理部31に入力される。RF/IF処理部31では、選択されたチャネルに関る信号のみを抜き出して、レベル検出部32及びFFT部33へ入力する。FFT部33でフーリエ変換された信号はOFDM復調部40へ入力される。信号レベル検知部32は、AGC(Auto Gain Control)回路を内蔵し、受信信号を所望の受信レベルになるように、RF/IF処理部31をフィードバック制御するための受信信号レベルを示すレベル信号を、システムバス93を介して制御部90に送信する。即ち、制御部90は、レベル信号によって、受信状況を知ることができる。
OFDM復調部40では、同期処理、検波処理、誤り訂正処理等を行って、TS(Transport Stream)パケット信号を出力する。また、OFDM復調部40から、誤り訂正処理によって誤り訂正を行うことができなかったことを示す訂正エラー信号(例えば、リードソロモン信号)を、システムバス93を介して制御部90に送信する。さらに、OFDM復調部40は、TSパケットのヘッダ部に含まれるCRC(Cyclic Redundancy Check)コードを利用して、伝送上のビット・エラーを検出し、予め定められた閾値をビット・エラーが超えた場合には、BER(Bit Error Ratio)信号を、システムバス93を介して制御部90に送信する。さらに、OFDM復調部40は、CNR(Carrier to Noise Ratio)信号を、システムバス93を介して制御部90に送信する。即ち、制御部90は、OFDM復調部40から受信する、訂正エラー信号、BER信号、CNR信号を受信した場合には、受信状況が悪いと判断することができる。
多重分離部41は、OFDM復調部40からのTSパケット信号を分離して、固定サービス向けの音声に関するTSパケットを第1音声デコーダ51、携帯サービス向けの音声に関するTSパケットを第2音声デコーダ52へ、固定サービス向けの映像に関するTSパケットを第1映像デコーダ53へ、携帯サービス向けの映像に関するTSパケットを第2映像デコーダ54へ、データ放送用のデジタルデータに関するTSパケットをデータデコーダ55へ、それぞれ送信する。
第1音声デコーダ51は、多重分離部41から受信したTSパケットに含まれるデータをデコードして、固定サービス向け(MPEG2方式)の音声データを生成し、第2音声デコーダは、多重分離部41から受信したTSパケットに含まれるデータをデコードして、携帯サービス向け(H.264方式又はMPEG4方式)の音声データを生成するように構成した。
第1映像デコーダ53は、多重分離部41から受信したTSパケットに含まれるデータをデコードして、固定サービス向け(MPEG2方式)の映像データを生成し、第2映像デコーダ53は、多重分離部41から受信したTSパケットに含まれるデータをデコードして、携帯サービス向け(H.264方式又はMPEG4方式)の映像データを生成するように構成した。
データデコーダ55は、多重分離部41から受信したTSパケットに含まれるデータをデコードして、EPG(番組案内情報)データ等を生成し、システムバス93を介して、制御部90へ生成データを出力するように構成した。即ち、制御部90は、EPGデータ等によって、受信中の放送番組種別を判断することができる。
第1音声デコーダ51及び第2音声デコーダからの音声データは、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)60を介して音声切換処理部70へ送信され、第1映像デコーダ53及び第2映像デコーダからの映像データは、HDD60を介して音声切換処理部70へ送信される。
音声切換処理部70では、制御部90からの制御信号に応じて、固定サービス向け及び携帯サービス向けの何れか一方が出力されるように切換制御がなされ、D/A変換器71を介して車載スピーカ170から出力されるように構成した。また、音声切換処理部70では、アナログチューナ部30が受信したアナログTV放送の音声信号を受信し、制御部90からの制御信号に応じて、固定サービス向け及び携帯サービス向けの音声データに代えて出力することができるように構成した。
映像切換処理部80では、制御部90からの制御信号に応じて、固定サービス向け及び携帯サービス向けの何れか一方が出力されるように切換制御がなされ、スケーリング処理部81へ出力されるように構成した。また、映像切換処理部80では、アナログチューナ部30が受信したアナログTV放送の映像信号を受信し、制御部90からの制御信号に応じて、固定サービス向け及び携帯サービス向けの音声データに代えて出力することができるように構成した。
スケーリング処理部81では、選択された固定サービス向けの画像サイズ(SD:720×480画素、HD:1920×1080画素又は720P:1280×720画素)又は携帯サービス向けの画像サイズ(QCIF:176×144画素、QVGA:320×240画素又は16:9サイズ:320×180画素)が、車載表示部180の画面サイズ(800×640画素)に合うようにサイズ変更されるように構成した。なお、前述した車載表示部50の画面サイズは一例であって、他の画像サイズのディスプレイを利用することが可能である。
GDC描画処理部83は、データデコーダ55から受信したデータ放送用のグラフィックデータに基づいてビットマップ展開等を行って、画像又は映像を生成するように構成した。
描画処理部82は、スケーリング処理部81から受信した映像データとGDC描画処理部83から受信した画像又は映像を合成して表示用データを生成し、車載表示部180に表示するように構成した。また、描画処理部82は、映像データを一時記憶するためのVRAM等の記憶部、映像データから静止画像データ(フリーズ画像データ)を生成するための、補間処理、置換処理等を含む演算処理を行う演算処理部等を有していることが好ましい。
制御部90は、CPU、RAM及びROM等を含んで構成され、予めインストールされているプログラムにしたがって動作し、システムバス93と接続されている各要素の制御を行う。また、制御部90は、レベル検知部32からのレベル信号、OFDM復調部40からの訂正エラー信号、BER信号及びCNR信号、車速検知部130からの車速信号、データデコーダ55からの番組種別情報を受信し、各信号の全て又は一部に基づいて最適な第1減衰器用の第1減衰率及び第2減衰器用の第2減衰率を決定し、第1減衰率及び第2減衰率に従って、第1減衰器用及び第2減衰器用を制御する。さらに、制御部90は、固定サービス(家庭用の一般向け)及び携帯サービス(移動体受信端末)の内、最適なサービスを選択して、そのサービスに係る映像及び音声が表示部180及び車載スピーカ170から出力されるように制御する。そして、図1に示したダイバシティ制御部90aは、この制御部90内の機能として実装される。
図3は、本発明に係るデジタルデータ受信機における減衰率を決定するための制御フローの一例を示す図である。
図3に示す制御フローは、主に、デジタルデータ受信機100の制御部90が、予めインストールされたプログラムに従い、デジタルデータ受信機100の各要素と連携して実行する。また、デジタルデータ受信機100は、電源がONされ、各種機能が動作可能な状況であるものとする。
さらに、第1減衰器の第1減衰率及び第2減衰器の第2減衰率は、例えば、ともに50%に設定されているものとする。即ち、第1のアンテナ110からの受信信号の50%と第2のアンテナ120からの受信信号の50%とが合成されているものとする。
最初に、制御部90は、レベル検知部32からレベル信号を取得し(S201)、予め定めた閾値以下かどうかの判断を行う(S202)。
レベル信号が閾値より大きい場合、受信状態が良好であると判断し、そのままの減衰率を維持し、定期的にS201及びS202のステップを繰り返す。
S202でレベル信号が閾値以下(受信状態が悪い)と判断された場合、制御部90は、後述する時定数データ及び制御量データを記憶部91から取得し(S203)、取得した時定数データ及び制御量データに応じて、第1減衰率を増加させ且つ第2減衰率を減少させる(S204)。即ち、まずは、第2アンテナからの信号分を増加するように、減衰率を制御する。
次に、制御部90は、再度、レベル検知部32からレベル信号を取得し(S205)、S201で取得したレベル信号より改善されているか否かの判断を行う(S206)。
S206で、レベル信号が改善されていると判断された場合、第2アンテナからの信号分を増加する制御が正しかったことなる。そこで、制御量変更処理(S212)を行なった後S202へ戻って、S205で取得したレベル信号が閾値以下かどうかの判断を行い、依然閾値以下であれば、さらに第2アンテナからの信号分を増加するように、減衰率を制御する(S204)。以下このようなステップを繰り返す。
S206で、レベル信号が改善されていないと判断された場合、第2アンテナからの信号分を増加する制御が正しくなかったこととなるので、逆に第1アンテナからの信号を増加する制御を行う。即ち、後述する時定数データ及び制御量データを記憶部91から取得し(S207)、取得した時定数データ及び制御量データに応じて、第1減衰率を減少させ且つ第2減衰率を増加させる(S208)。即ち、第1アンテナからの信号分を増加するように、減衰率を制御する。
次に、制御部90は、再度、レベル検知部32からレベル信号を取得し(S209)、前回取得したレベル信号より改善されているか否かの判断を行う(S210)。
S210で、レベル信号が改善されていると判断された場合、第1アンテナからの信号分を増加する制御が正しかったことなる。そこで、S209で取得したレベル信号が閾値以下かどうかの判断を行い(S211)、依然閾値以下であれば、制御量変更処理(S213)を行なった後、さらに第1アンテナからの信号分を増加するように、減衰率を制御する(S207)。以下このようなステップを繰り返す。
S210で、レベル信号が改善されていないと判断された場合、第1アンテナからの信号分を増加する制御が正しくなかったこととなるので、逆に第2アンテナからの信号を増加するようにS203〜206のステップを行う。
S211で、S209で取得したレベル信号が閾値より大きい場合、受信状態が良好であると判断し、そのままの減衰率を維持し、定期的にS201及びS202のステップを繰り返す。
図3のフローチャートに示した制御量変更処理(S212,S213)は、制御量変更部90bによって実行されるサブルーチンである。このサブルーチンの具体的な処理動作を図4のフローチャートに示す。
制御量変更部90bは、まず、前回の制御と前々回の制御が同一の制御であるか否かを判定する(S301)。その結果、前回の制御と前々回の制御が異なる場合(S301,No)、すなわち前々回の制御が不適切、もしくは前々回の制御量が大きく適正な合成比率を超過した場合には、制御量を変化させることなく処理を終了してメインルーチンに戻る。
一方、同一の制御である場合(S301,Yes)、すなわち、前々回の制御が正しく、かつ前々回の制御で適正な合成比率に到達しなかった(前回の制御量が少なかった)場合、第1減衰率および第2減衰率の制御量(一回の制御で変化させる減衰率の変動量)を増加させた(S302)うえで処理を終了し、メインルーチンに戻る。
図3および図4の例では、レベル検知部32からレベル信号に応じて、減衰率を制御するようにしたが、OFDM復調部40から出力される訂正エラー信号、BER信号、CNR信号に基づいて、減衰率を制御するようしても良い。このように、本発明に係るデジタルデータ受信機では、レベル信号、訂正エラー信号、BER信号及びCNR信号等を含む受信状況を示す信号に応じて制御部が減衰率を制御することが好ましい。
また、減衰率を、受信状況ではなく、車両が移動している地域に応じて変更するように制御することも可能である。放送局等の位置や地理的状況に応じて、本発明に係るデジタルデータ受信機を搭載する車両の現在位置及び車両の進行方向に応じて、どのような減衰率を採用すれば最適な信号を受信できるようにするかを予め予測することが可能である。そこで、制御部90は、地図情報に減衰率を対応させたデータベースを作成して記憶部91等に記憶させ、ナビゲーション装置150からの車両の位置情報及び車両の進行方向を示す情報に基づいてデータベースを参照して、減衰率を決定するように制御することができる。
さらに、図3に示すようにレベル信号に基づいて減衰率を決定し、決定された減衰率を地図情報に対応させて記憶し、再度同じ地域を車両が通過した場合には、過去に記録された減衰率を利用するように制御しても良い。
このように、任意の要因に基づいて減衰率を決定する場合に、その制御量を本発明に基づいて変化させることで、好適な合成比率への到達を高速化することができる。また、既に述べたように、制御量以外にも時定数を変化させることとしてもよく、制御量や時定数を変化させるか否かの判断要因についても、レベル信号の他、訂正エラー信号、BER信号及びCNR信号などを用いることができる。
つぎに、図5を参照し、ダイバシティ制御部90aによる減衰率の制御例について説明する。
図5は、動的に減衰率を切り替える例として、第1減衰器10の第1減衰率401と第2減衰器20の第2減衰率402を示した。時間t00はデジタルデータ受信機の初期状態(電源ON時)を示し、初期状態では、第1減衰率50%及び第2減衰率50%に設定されている。そして、第1の減衰率と第2の減衰率の合計は常に100%に設定されている。
同図に示した例では、時刻t01,t02において、それぞれ第1減衰率を上げる方向に制御している。その結果、時刻t03における制御量が増大し、第1減衰率は時刻t01,t02における制御量d1に比して大きい制御量d2だけ増加している。
時刻t02、t03の制御方向が同一であるので、時刻t04においても制御量d2が適用される。そして、時刻t03、t04の制御方向が同一であるので、時刻t05においても制御量d2が適用されるが、時刻t05では第1減衰率を下げる方向に制御が行なわれている。従って、時刻t04と時刻t05との制御方向は一致せず、時刻t06での制御には制御量d1が適用される。
かかる制御によって、以降、前回と前々回の制御方向が同一である場合(時刻t07〜10)については制御量d2が用いられ、前回と前々回の制御方向か同一ではない場合(時刻t11)には制御量d1が用いられる。
なお、制御量d1,d2や時定数(制御の間隔)は、固定しても良いし、ユーザがリモコン190等を利用して時定数及び制御量を独自に設定できるようにしても良いし、他の信号に応じて動的に変更するように設定しても良い。
例えば、時定数及び/又は制御量は、デジタルデータ受信機100が搭載されている車両の車速に応じて動的に変更するようにしても良い。例えば、車速が大きい場合には、時定数が短く及び/又は制御量が大きくなるように変更する。移動速度が高い場合には、その後、受信状態が大きく変化する可能性があることから、変化に早く対応するためである。車速が小さい場合には、時定数が長く及び/又は制御量が小さくなるように変更する。時定数及び/又は制御量の変更は、車速検知部130からの車速信号に基づいて制御部90が行う。
また、時定数及び/又は制御量は、現在視聴している固定サービスか携帯サービスかに応じて動的に変更するようにしても良い。例えば、固定サービスを視聴している場合には、時定数が短く及び/又は制御量が大きくなるように変更する。固定サービスは、高品質であるが、ビットレートが高いことからノイズ耐性が弱く、受信状態が大きく変化する可能性があることから、変化に早く対応するためである。携帯サービスを視聴している場合には、時定数が長く及び/又は制御量が小さくなるように変更する。携帯サービスは、ノイズ耐性が強いため、固定サービスに比べて受信状態が大きく変化する可能性が低いからである。時定数及び/又は制御量の変更は、固定と携帯サービスの切換制御を行っている制御部90が行う。
また、時定数及び/又は制御量は、誤り訂正符号化率や変調方式といった放送パラメータに応じて動的に変更するようにしても良い。誤り訂正符号化率としては、1/2、2/3、3/4、5/6、7/8の何れかが利用されるが、そのうちのどれが利用されているかに応じて、時定数及び/又は制御量を変更することができる。また、変調方式としては、キャリア毎に、QPSK、16QAM、64QAM、MR−16QAM、MR−64QAMの何れかを選択することができるので、そのうちのどれが利用されているかに応じて、時定数及び/又は制御量を変更することができる。時定数及び/又は制御量の変更は、OFDM復調部40から出力された放送パラメータを受信する制御部90において行われる。
このように制御量が他の要因によって動的に変化する場合であっても、制御量がd1<d2の関係が成立するように、例えば各種要因によって制御量d1を設定し、d2=2×d1として算出することで、減衰率をすばやく適切な値に変化させることができる。
また、ここでは、過去2回の制御結果から出力変化を評価し、制御量を2段階で切り替える場合を例に説明を行なったが、出力変化の評価は任意の手法で行なうことができ、また制御量の変化についても適宜変形して実施可能である。例えば、過去の制御履歴に対して重み付けを行なって出力変化を評価したり、出力変化の変化量を評価に用いることができる。同様に、制御量の変化についても、任意の段階数から選択する構成や、連続値として求める構成をとることができる。
また、同図に示す例では、第1減衰率301と第2減衰率302の合計が100%となるように、制御したが、必ずしも、常に100%にするように制御する必要はない。例えば、制御部90は、第1減衰器10の減衰率を常に100%に固定し、第2減衰器20の減衰率を0〜100%の間で制御して最適な受信信号を得るようにしても良い。このような場合、第1減衰器10は不要となるので、減衰器は必ずしも全てのアンテナに対応して1つずつ必要なわけではない。さらに、制御部90は、第1及び第2の減衰率を最適な受信信号を得られるように、完全に別個に制御することも可能である。
さらに、同図に示す例では、デジタルデータ受信機100の初期状態(電源ON時)において、第1減衰率及び第2減衰率が共に50%に設定されていたが、必ずしもこのように記憶部91に予め定められた値(固定値)が記憶されている必要はない。例えば、最新のデジタルデータ受信機の電源がOFFされた時の第1減衰率及び第2減衰率の値を記憶部91に記憶しておき、それらを初期状態の値とするように構成しても良い。また、デジタルデータ受信機の履歴情報からいままでに利用された第1減衰率及び第2減衰率の値の統計を取り、もっとも長時間利用された値を初期状態の値とするように構成しても良い。
また、上記の実施形態では、2つのアンテナからの受信信号を用いた例について説明したが、2つ以上であれば、さらに多くの受信経路が存在しても、本発明を適用することが可能である。例えば、4本のアンテナとそれぞれに接続された4つの減衰器を有するデジタルデータ受信機に本発明を適用することができる。
以上説明したように、本発明では、ダイバシティ受信での合成比率制御において各減衰器の減衰率を変更する際に、減衰率の制御量や時定数を状況に応じて変化させることによって、適切な合成比率にいたるまでの時間を短縮している。そのため、現在の合成比率と適切な合成比率との乖離が大きい場合であっても速やかに適切な合成比率に至ることができ、また、受信状態の変動が激しい場合であっても合成比率の変更制御が追従させることができる。
本発明の概念について説明する説明図である。 本発明に係るデジタルデータ受信機の概要を示すブロック図である。 制御フローの一例を示す図である。 制御量変更処理について説明するフローチャートである。 減衰率の切換の一例を示す図である。
符号の説明
10 第1減衰器
20 第2減衰器
30 合成部
40 OFDM復調部
90 制御部
90a ダイバシティ制御部
90b 出力変化評価部
90c 制御量変更
90d 合成制御部
91 記憶部
110 第1アンテナ
120 第2アンテナ
130 車速検知部

Claims (4)

  1. 第1のアンテナからの受信信号を減衰させるための第1減衰手段と、
    第2のアンテナからの受信信号を減衰させるための第2減衰手段と、
    前記第1減衰手段から出力される第1信号と前記第2減衰手段から出力される第2信号を合成する合成手段と、
    前記第1減衰手段の減衰率および/または前記第2減衰手段の減衰率を制御する制御手段と、
    前記制御手段によって行なわれた減衰率制御に対する前記合成部の出力の変化に基づいて、前記制御手段が減衰率の制御を行なう場合の制御量および/または時定数を変更する制御要素変更手段と、
    を備えたことを特徴とする受信装置。
  2. 前記制御手段は、前記減衰率制御によって前記第1信号と前記第2信号との合成比率が同一方向に連続して変化した場合に、前記制御量を増加する、もしくは前記時定数を小さくする変更を行なうことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記制御手段は、前記合成手段から出力される信号の信号レベルおよび/または信号状態に基づいて前記第1減衰手段および/または前記第2減衰手段の減衰率を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の受信装置。
  4. 第1のアンテナからの受信信号を減衰させる第1減衰工程と、
    第2のアンテナからの受信信号を減衰させる第2減衰工程と、
    前記第1減衰工程によって減衰された第1信号と前記第2減衰工程によって減衰された第2信号を合成する合成工程と、
    前記第1減衰工程の減衰率および/または前記第2減衰工程の減衰率を制御する制御工程と、
    前記制御工程によって行なわれた減衰率制御に対する前記合成工程の出力の変化に基づいて、前記制御工程が減衰率の制御を行なう場合の制御量および/または時定数を変更する制御要素変更工程と、
    を含んだことを特徴とする受信方法。
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