JP2009118177A - 移動体用デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法 - Google Patents

移動体用デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009118177A
JP2009118177A JP2007288927A JP2007288927A JP2009118177A JP 2009118177 A JP2009118177 A JP 2009118177A JP 2007288927 A JP2007288927 A JP 2007288927A JP 2007288927 A JP2007288927 A JP 2007288927A JP 2009118177 A JP2009118177 A JP 2009118177A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
digital broadcast
mobile
broadcast
digital
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007288927A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Sugimoto
聡志 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2007288927A priority Critical patent/JP2009118177A/ja
Publication of JP2009118177A publication Critical patent/JP2009118177A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Circuits Of Receivers In General (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】表示内容に応じて、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とを切り替えること。
【解決手段】移動体に搭載され、地上波デジタルテレビジョン放送を受信し、表示する移動体用デジタル放送受信装置に、表示内容を判定する表示判定手段と、表示判定手段により判定された表示内容に基づいて、固定受信装置向けデジタル放送と、移動体受信装置向けデジタル放送とを切り替える切替手段とを備える。地上波デジタルテレビジョン放送は、固定受信装置向けデジタル放送と、移動体受信装置向けデジタル放送とが含まれる。
【選択図】図2

Description

本発明は、移動体用デジタル放送受信装置に係り、特に、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とを適宜選択して利用者に対して出力する移動体用デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法に関する。
車両などの移動体に搭載され、地上波デジタルテレビジョン放送としての、鮮明画像の提供が可能な高ビットレートの固定向けデジタル放送と、移動体での受信に適した低ビットレートの移動体向けデジタル放送と、を共に受信し得るデジタル放送受信装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
移動体向けデジタル放送は、固定向けデジタル放送に比べて解像度が粗いため、相対的に映像・音声の質の低下を招かざるを得ない。一方、固定向けデジタル放送は、映像・音声の質を極めて高く保つことはできるが、移動によるフェージング等により受信電力の変動が生じるため或いは移動体向けデジタル放送に比べて非受信となる受信レベルが高いため、移動体の移動中における受信に対して不向きである。そこで、従来の受信装置においては、移動速度や環境などの状況によっては移動体でも相対的に高品位の固定向け放送を受信できる可能性があることを考慮して、同一番組を放送するサイマル放送が行われる状況で、受信・出力する放送が固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とで適宜選択的に切り替わるようにしている(例えば、特許文献2参照)。
そして、かかる構成において、放送出力の切り替えは、固定向けデジタル放送の受信状況、例えばビットエラー率(BER: bit error rate)等を検出したうえで、その検出値が固定向けデジタル放送を適切に受信可能な閾値以上であるか否かに基づいて行われる。
具体的には、上述した受信装置における固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送の自動切り替えは、以下の手順により行われる。例えば、図1に示すように、受信装置は、受信電力又は受信率を検出する(ステップS102)。ここで、受信率とは、全受信期間における、音声又は映像が正確に出力できている期間の割合を示す。例えば、ビットエラー率が含まれる。そして、受信装置は、検出した受信電力又は受信率が固定向けデジタル放送を受信可能な閾値より低いか否かを判定する(ステップS104)。ここで、閾値は、例えば固定値とされてもよい。判定の結果、検出した受信電力又は受信率が固定向けデジタル放送を受信可能な閾値より低い場合(ステップS104:YES)、受信装置は移動体向けのデジタル放送を受信する(ステップS106)。一方、検出した受信電力又は受信率が固定向けデジタル放送を受信可能な閾値より低くない場合(ステップS104:NO)、受信装置は固定向けのデジタル放送を受信する(ステップS108)。すなわち、固定向けデジタル放送の受信状況に関する検出値が閾値以上であるときは固定向けデジタル放送が出力されるように、一方、その検出値が閾値未満であるときは移動体向けデジタル放送が出力されるように実行される。従って、この受信装置によれば、移動体で放送出力を適切に行える機会を長期間にわたって継続しつつ、できるだけ高品質の放送を利用者に対して出力することが可能となる。
特開2006−254056号公報 特開2006−174029号公報
しかしながら、上述した背景技術には以下の問題がある。
上述した受信装置においては、受信電力又は受信率の値でのみ、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送の切り替えのタイミングが制御される。このような制御が行われた場合、受信電力又は受信率の変動が激しい環境の下では、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とが頻繁に切り替えられるため、その切り替えの度に音声が途切れる問題がある。例えば、受信装置が搭載された車両が走行中である場合には、フェージング等により、受信電力又は受信率の変動が激しくなる。
また、車両に搭載されたディスプレイには、ナビ画面など、地上波デジタルテレビジョン放送以外のものが表示されている場合がある。このような場合に、音声が途切れると、ユーザは放送内容を追うことができなくなり、該放送内容を把握するのが困難になる。このため、クレーム、すなわち苦情が多くなる。
そこで、本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、表示内容に応じて、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とを切り替えることができる移動体用デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の移動体用デジタル放送受信装置は、
移動体に搭載され、地上波デジタルテレビジョン放送を受信し、表示する移動体用デジタル放送受信装置であって、
前記地上波デジタルテレビジョン放送は、固定受信装置向けデジタル放送と、移動体受信装置向けデジタル放送とを含み
表示内容を判定する表示判定手段と、
前記表示判定手段により判定された表示内容に基づいて、前記固定受信装置向けデジタル放送と、前記移動体受信装置向けデジタル放送とを切り替える切替手段と
を備えることを特徴の1つとする。
このように構成することにより、車両ディスプレイの表示内容に基づいて、固定受信装置向けデジタル放送と、移動体受信装置向けデジタル放送とを切り替えることができる。
さらに別の構成例では、
前記切替手段は、表示内容が、前記地上波デジタルテレビジョン放送以外である場合には前記移動体受信装置向けデジタル放送に切り替えるように構成される。
このように構成することにより、車両ディスプレイの表示内容が、地上波デジタルテレビジョン放送以外である場合には、移動体受信装置向けデジタル放送に優先して切り替える。地上波デジタルテレビジョン放送以外の表示内容には、ナビ画面、エネルギーフローを示すエネルギーモニターが含まれる。エネルギーフローを示すエネルギーモニターは、例えば、該移動体用デジタル放送受信装置が搭載された車両がハイブリッド車両である場合に表示される。
さらに別の構成例では、
前記切替手段は、表示内容が、前記地上波デジタルテレビジョン放送以外であることが予め決定される所定の時間継続した場合に、前記移動体受信装置向けデジタル放送に切り替えるように構成される。
このように構成することにより、地上波デジタルテレビジョン放送以外の画面に一瞬遷移し、直ぐに地上波デジタルテレビジョン放送の表示に戻った場合に、切替制御が行われるのを防止できる。
さらに別の構成例では、
前記地上波デジタルテレビジョン放送の受信状況を判定する受信状況判定手段
を備え、
前記切替手段は、前記受信状況判定手段により判定された受信状況に基づいて、前記固定受信装置向けデジタル放送と、前記移動体受信装置向けデジタル放送とを切り替えるように構成される。
このように構成することにより、地上波デジタルテレビジョン放送の受信状況に基づいて、固定受信装置向けデジタル放送と、移動体受信装置向けデジタル放送とを切り替えることができる。
さらに別の構成例では、
前記受信状況判定手段は、前記固定受信装置向けデジタル放送を受信できるか否かを判定するように構成される。
このように構成することにより、地上波デジタルテレビジョン放送の受信状況に基づいて、固定受信装置向けデジタル放送を受信できるか否かを判定できる。例えば、地上波デジタルテレビジョン放送の受信電力、TSパケットエラー、ビットエラー率、受信率などに基づいて、判断される。
さらに別の構成例では、
前記切替手段は、表示内容が、前記地上波デジタルテレビジョン放送であり、且つ前記受信状況判定手段により、前記固定受信装置向けデジタル放送を受信できると判定された場合には前記固定受信装置向けデジタル放送に切り替えるように構成される。
このように構成することにより、車両ディスプレイの表示内容が、地上波デジタルテレビジョン放送である場合には、固定受信装置向けデジタル放送を受信できる場合には固定受信装置向けデジタル放送に切り替え、固定受信装置向けデジタル放送を受信できない場合には移動体受信装置向けデジタル放送に切り替える。
さらに別の構成例では、
前記移動体は、1又は複数の表示手段
を備え
前記表示判定手段は、前記1又は複数の表示手段の表示内容を判定するように構成される。
このように構成することにより、1又は複数の車両ディスプレイの表示内容に基づいて、固定受信装置向けデジタル放送と、移動体受信装置向けデジタル放送とを切り替えることができる。例えば、車両ディスプレイは、車両のフロント及びリアに設置される。
本発明の移動体用デジタル放送受信方法は、
移動体に搭載され、地上波デジタルテレビジョン放送を受信し、表示する移動体用デジタル放送受信装置におけるデジタル放送受信方法であって、
前記地上波デジタルテレビジョン放送は、固定受信装置向けデジタル放送と、移動体受信装置向けデジタル放送とを含み
表示内容を判定する表示判定ステップと、
前記表示判定ステップにより判定された表示内容に基づいて、前記固定受信装置向けデジタル放送と、前記移動体受信装置向けデジタル放送とを切り替える切替ステップと
を有することを特徴の1つとする。
このようにすることにより、車両ディスプレイの表示内容に基づいて、固定受信装置向けデジタル放送と、移動体受信装置向けデジタル放送とを切り替えることができる。
本発明の実施例によれば、表示内容に応じて、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とを切り替えることができる移動体用デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法を実現できる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
(第1の実施例)
本発明の第1の実施例に係る移動体用デジタル放送受信装置について、図2を参照して説明する。
本実施例に係る移動体用デジタル放送受信装置100は、移動体に搭載され、各放送局から中継局等を介して送信される地上波デジタルテレビジョン(DTV: Digital Television)放送を受信する。移動体には、車両が含まれる。
地上波デジタルTV放送では、各放送局に割り当てられた伝送帯域が複数のセグメントに分割され、1つ以上のセグメントで構成される階層を複数同時に伝送する階層伝送が行われる。階層伝送では、階層を構成するセグメント数が多いほど、高解像度の映像を伝送できるが、車両等において移動中にデータ誤り無く受信するのは困難になる。そこで、例えば、日本が準拠しているISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting for Terrestrial)方式では、1チャネルのデジタル放送用帯域を13個のセグメントに分割し、その中の12個のセグメントを使用して固定受信装置向けに高解像度の映像を提供し、残りの1個のセグメントを使用して移動体受信装置向けに伝送誤りに対する耐性の高い伝送方式による低解像度の映像を提供する。
12個のセグメントを使用した固定受信装置向けのデジタル放送(以下、固定向けデジタル放送と呼ぶ)は、例えばMPEG−2により圧縮され符号化された高ビットレートの放送であり、1個のセグメントを使用した移動体受信装置向けのデジタル放送(以下、移動体向けデジタル放送と呼ぶ)は、例えばMPEG−4により圧縮され符号化された低ビットレートの放送である。
固定向けデジタル放送は、高ビットレートのため、映像・音声の質が極めて優れている。一方、移動体向けデジタル放送は、低ビットレートのため、映像・音声の質が相対的に劣る。また、固定向けデジタル放送は、高ビットレートに起因して移動時にフェージング等による受信電力の変動が生じるため或いは非受信となる受信レベルが高いため、移動体の移動中における受信に対して不向きである。一方、移動体向けデジタル放送は、低ビットレートのため、移動体での受信に適している。
本実施例に係る移動体用デジタル放送受信装置100は、固定向け放送と移動体向け放送の受信切替を、該移動体用デジタル放送受信装置100が搭載された車両周辺の電波状態と該車両に搭載されたディスプレイの使用状態に基づいて行う。言い換えれば、電波状況に加え、車両に搭載されたディスプレイに地上波デジタルテレビジョン放送が表示されているか否かに基づいて、固定受信装置向けデジタル放送と、移動体受信装置向けデジタル放送とが切り替えられる。上述したように地上波デジタルテレビジョン放送には、固定受信装置向けデジタル放送と、移動体受信装置向けデジタル放送とが含まれる。
車両に搭載されたディスプレイには、デジタル放送だけでなく、デジタル放送以外の表示も行われる。例えば、デジタル放送以外としては、ナビ画面、エネルギーフローを示すエネルギーモニターが含まれる。エネルギーフローを示すエネルギーモニターは、例えば、該移動体用デジタル放送受信装置が搭載された車両がハイブリッド車両である場合に表示される。そこで、本実施例においては、車両ディスプレイの表示内容がデジタル放送でない場合には移動体向けデジタル放送を受信し、ディスプレイの表示内容がデジタル放送である場合には、その電波状態に基づいて、固定向けデジタル放送を受信できる場合には固定向けデジタル放送を受信し、固定向けデジタル放送を受信できない場合には移動体向けデジタル放送を受信する。
本実施例に係る移動体用デジタル受信放送装置100は、地上波デジタルテレビジョン放送の放送波を受信するアンテナ102と、該アンテナ102に接続されたフロントエンド部104と、該フロントエンド部104に接続されたOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing: 直交周波数分割多重)復調部106と、該OFDM復調部106に接続された切替制御部108と、該切替制御部108と接続された固定向けデジタル放送デコード部114及び移動体向けデジタル放送デコード部116と、固定向けデジタル放送デコード部114及び移動体向けデジタル放送デコード部116と接続されたDTV出力部118と、DTV出力部118と接続された車両ディスプレイ120及び車両オーディオ122とを備える。また、本実施例に係る移動体用デジタル受信放送装置100は、切替制御部108及び車両ディスプレイ120と接続された表示判定部110と、フロントエンド部104、OFDM復調部106及び切替制御部108と接続された受信状況判定部112とを備える。アンテナ102、フロントエンド部104及びOFDM復調部106は、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送とで共用される。
フロントエンド部104は、選局されたチャンネルのチャンネル周波数に同調し、アンテナ102に受信された放送波を中間周波数に変換し増幅する。そして、フロントエンド部104は、中間周波数の信号レベルを検出し、その信号レベルに基づいてアンテナ102に受信される放送波のレベル変化(受信電界強度)を検出し、検出結果を放送波の受信状況データとして、受信状況判定部112に入力する。また、受信状況データとして、受信電力を検出するようにしてもよい。
OFDM復調部106は、フロントエンド部104により入力された放送信号の復調・復号を行う。OFDM復調部106は、放送信号を同期しながら復調し、誤り検出及び訂正を行った後に復号したトランスポートストリーム(TS: Transport Stream)を切替制御部108に入力する。OFDM復調部106は、TSのパケットエラーの有無からその発生率を測定し、或いは、誤り訂正前後のビットエラー率を検出し、発生率或いは検出結果を放送波の受信状況データとして、受信状況判定部112に入力する。また、受信状況データとして、受信率を検出するようにしてもよい。受信率とは、全受信期間における、音声又は映像が正確に出力できている期間の割合を示す。例えば、ビットエラー率が含まれる。
固定向けデジタル放送デコード部114は、地上波デジタルテレビジョン放送のうち固定向けデジタル放送に関する放送信号をデコード(復号)し、復号された映像・音声信号をDTV出力部118へ入力する。固定向けデジタル放送デコード部114は、OFDM復調部106から切替制御部108を介して入力されたTSを映像・音声信号に変換する。また、固定向けデジタル放送デコード部114は、有料放送などの暗号化されたTSを所定の暗号キーを用いて解読する。
移動体向けデジタル放送デコード部116は、地上波デジタルテレビジョン放送のうち移動体向けデジタル放送に関する放送信号をデコードし、復号された映像・音声信号をDTV出力部118へ入力する。移動体向けデジタル放送デコード部116は、OFDM復調部106から切替制御部108を介して入力されたTSを映像・音声信号に変換する。また、移動体向けデジタル放送デコード部116は、有料放送などの暗号化されたTSを所定の暗号キーを用いて解読する。
DTV出力部118は、車両に乗車する乗員に視聴可能なディスプレイ(表示部)やスピーカを制御する。DTV出力部118は、デジタル放送を表示することが選択された場合には、固定向けデジタル放送デコード部114又は移動体向けデジタル放送デコード部116により入力された映像・音声信号を映像として車両ディスプレイ120に表示したり或いは音声として車両オーディオ122から出力したりする。
車両ディスプレイ120は、地上波デジタルテレビジョン放送及び地上波デジタルテレビジョン放送以外の表示(映像出力)を行う。地上波デジタルテレビジョン放送以外の表示には、ナビ画面、エネルギーモニター等が含まれる。地上波デジタルテレビジョン放送には、固定向けデジタル放送と、移動体向けデジタル放送とが含まれる。また、車両ディスプレイ120は、表示判定部110による表示内容の問い合わせに応じて、車両ディスプレイ120に表示されている内容を示すフィードバック情報を通知する。
車両オーディオ122は、固定向けデジタル放送デコード部114又は移動体向けデジタル放送デコード部116により入力された音声信号を、音声として出力する。
受信状況判定部112は、フロントエンド部104及びOFDM復調部106により入力された受信状況データに基づいて、固定向け放送を受信できるか否かを判定する。ここで、受信状況データには、受信電界強度、受信電力、TSのパケットエラー、ビットエラー率、受信率が含まれる。例えば、受信電界強度及び受信電力はフロントエンド部104により入力され、TSのパケットエラー、ビットエラー率及び受信率はOFDM復調部106により入力される。例えば、受信状況判定部112は、固定向けデジタル放送の放送波に関する受信状況の良否を示す程度(度合い)を求め、該受信状況の良否を示す程度に基づいて、固定向けデジタル放送を受信できるか否かを判定する。受信状況の良否を示す程度には、例えば、単位時間当たりにおける音声・映像を正常に出力する期間(累計)の割合(受信率)や受信電力、ビットエラー率自体等が含まれる。
表示判定部110は、車両ディスプレイ120に表示されている内容を判定し、その結果を切替制御部108に入力する。例えば、表示判定部110は、車両ディスプレイ120に対して、表示されている内容を問い合わせる。車両ディスプレイ120は、表示されている内容を常に把握している。例えば、表示判定部110は、車両ディスプレイ120に対して、地上波デジタルテレビジョン放送が表示されているか否かを問い合わせる。
切替制御部108は、アンテナ102により受信された固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送との何れの放送波をDTV出力部118から出力させるかを判断する。
切替制御部108は、表示判定部110により入力される表示内容及び受信状況判定部112により入力される固定向け放送を受信できるか否かの判定結果に基づいて、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送との何れの放送波をDTV出力部118から出力させるかを判断する。具体的には、表示判定部110により入力された表示内容が地上波デジタルテレビジョン放送以外である場合には、切替制御部108は、移動体向けデジタル放送を表示させると判断し、移動体向けデジタル放送の放送波を移動体向けデジタル放送デコード部116に入力する。表示判定部110により入力された表示内容が地上波デジタルテレビジョン放送である場合には、切替制御部108は、受信状況判定部112により入力される固定向けデジタル放送を受信できるか否かの判定結果に基づいて、固定向けデジタル放送を受信できる場合には、固定向けデジタル放送を表示させると判断し、固定向けデジタル放送の放送波を固定向けデジタル放送デコード部114に入力し、固定向けデジタル放送を受信できない場合には、移動体向けデジタル放送を表示させると判断し、移動体向けデジタル放送の放送波を移動体向けデジタル放送デコード部116に入力する。
次に、本実施例に係る移動体用デジタル放送受信装置100の動作について、図3を参照して説明する。
表示判定部110は、車両ディスプレイ120の表示内容が、地上波デジタルテレビジョン放送以外であるか否かを判定する(ステップS302)。例えば、表示判定部110は、車両ディスプレイ120に対して、表示されている内容を問い合わせ、該表示内容の問い合わせに応じて通知された表示内容に基づいて、車両ディスプレイ120の表示内容が、地上波デジタルテレビジョン放送以外であるか否かを判定する
車両ディスプレイ120の表示内容が地上波デジタルテレビジョン放送以外である場合(ステップS302:YES)、切替制御部108は、移動体向けデジタル放送を受信すると判断する(ステップS304)。この場合、切替制御部108は、移動体向けデジタル放送の放送波を移動体向けデジタル放送デコード部116に入力する。移動体向けデジタル放送デコード部116は、地上波デジタルTV放送のうち移動体向けデジタル放送に関する放送信号をデコードし、復号された映像・音声信号をDTV出力部118へ入力する。DTV出力部118は、移動体向けデジタル放送デコード部116により入力された映像・音声信号を映像として車両ディスプレイ120に表示したり或いは音声として車両オーディオ122、例えばスピーカから出力したりする。
移動体向けデジタル放送は、低ビットレートのため、映像・音声の質が相対的に劣ったものとなるが、電波が弱くなっても受信することができるので、移動体での受信に適している。このため、音声の途切れなく、地上波デジタルTV放送以外の表示から移動体向けデジタル放送の表示に切り替えることができる。
一方、車両ディスプレイ120の表示内容が地上波デジタルテレビジョン放送以外でない場合、すなわち表示内容が地上波デジタルテレビジョン放送である場合(ステップS302:NO)、切替制御部108は、受信状況判定部112により入力される固定向けデジタル放送を受信できるか否かの判定結果に基づいて、該判定結果が固定向けデジタル放送を受信できることを示すものであるか否かを判定する(ステップS306)。
判定結果が固定向けデジタル放送を受信できるものである場合(ステップS306:YES)、切替制御部108は、固定向けデジタル放送を受信すると判断する(ステップS308)。この場合、切替制御部108は、固定向けデジタル放送の放送波を固定向けデジタル放送デコード部114に入力する。固定向けデジタル放送デコード部114は、地上波デジタルTV放送のうち固定向けデジタル放送に関する放送信号をデコードし、復号された映像・音声信号を出力部118へ入力する。DTV出力部118は、固定向けデジタル放送デコード部114により入力された映像・音声信号を映像として車両ディスプレイ120に表示したり或いは音声として車両オーディオ122から出力したりする。
固定向けデジタル放送は、高ビットレートに起因して移動によるフェージングの影響を受け易くなり或いは電波が弱くなると受信し難くなるので、移動体での受信に不向きであるが、映像・音声の質が極めて優れたものとなる。このため、地上波デジタルテレビジョン放送が表示されている場合には、可能であれば固定向けデジタル放送を表示する方が好ましい。そこで、固定向けデジタル放送を受信できると判定された場合には、固定向けデジタル放送を表示する。
判定結果が固定向けデジタル放送を受信できるものでない場合(ステップS306:NO)、切替制御部108は、上述したステップS304と同様に、移動体向けデジタル放送を受信すると判断する。この場合、切替制御部108は、移動体向けデジタル放送の放送波を移動体向けデジタル放送デコード部116に入力する。移動体向けデジタル放送デコード部116は、地上波デジタルテレビジョン放送のうち移動体向けデジタル放送に関する放送信号をデコードし、復号された映像・音声信号をDTV出力部118へ入力する。DTV出力部118は、移動体向けデジタル放送デコード部116により入力された映像・音声信号を映像として車両ディスプレイ120に表示したり或いは音声として車両オーディオ122から出力したりする。
切替制御部108は、そのままの状態で待機する(ステップS310)。すなわち、切替制御部108は、ステップS304又はステップS308において判断された放送波の入力処理を所定の時間継続して行う。ここで、所定の時間とは、電波環境が変化する程度の時間である。電波環境は、車両の位置する場所等により変化する。また、車両の走行速度の上昇に伴うフェージングの影響により、電波環境は変化する。この所定の時間は一定の時間としてもよいし、電波の受信レベルなどに応じて変更するようにしてもよい。電波の受信レベルに応じて変更する場合には、受信状況判定部112は、切替制御部108に受信レベルを入力する。以上の制御により、車両ディスプレイ120には、固定向けデジタル放送又は移動体向けデジタル放送が表示される。その後、ステップS302に戻る。
また、例えば、走行規制により、車両ディスプレイ120に表示される表示内容は、状況に応じて制限される。例えば、赤信号などで停車している場合であれば車両ディスプレイ120には地上波デジタルテレビジョン放送を表示できるが、車両が走り出した場合には車両ディスプレイ120には地上波デジタルテレビジョン放送以外を表示するように規制される。例えば、車両が走り出した場合には、ナビ画面やエネルギーモニター等に自動的に切り替わる。また、ユーザが意図的に、地上波デジタルテレビジョン放送以外の表示に切り替える場合もある。
このような表示内容が変化したことをトリガーにして、ステップS302に戻るようにしてもよい。このようにすることにより、車両ディスプレイ120の表示内容に基づいて、固定向けデジタル放送又は移動体向けデジタル放送に切り替えることができる。
本実施例によれば、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送の受信の切替を、車両に搭載されたディスプレイの表示状態(表示内容)と連動させることにより、少なくとも音声の途切れは低減できるため、ユーザの満足度を向上させることができる。
(第2の実施例)
次に、本発明の第2の実施例に係る移動体用デジタル放送受信装置について説明する。
本実施例に係る移動体用デジタル放送受信装置の構成は、図2を参照して説明した構成と同様である。
本実施例に係る移動体用デジタル放送受信装置では、車両ディスプレイ120の表示内容に基づいて、固定向けデジタル放送又は移動体向けデジタル放送に切り替える場合に、その表示内容の表示時間にヒステリシスを持たせた点が上述した実施例と異なる。すなわち、本実施例に係る移動体用デジタル放送受信装置100では、表示内容が、地上波デジタルテレビジョン放送以外であることが予め決定される所定の時間継続した場合に、移動体向けデジタル放送に切り替える。
本実施例に係る移動体用デジタル放送受信装置100の動作について、図4を参照して説明する。
表示判定部110は、車両ディスプレイ120の表示内容が、地上波デジタルテレビジョン放送以外であるか否かを判定する(ステップS402)。例えば、表示判定部110は、車両ディスプレイ120に対して、表示されている内容を問い合わせ、該表示内容の問い合わせに応じて通知された表示内容に基づいて、車両ディスプレイ120の表示内容が、地上波デジタルテレビジョン放送以外であるか否かを判定する
車両ディスプレイ120の表示内容が地上波デジタルテレビジョン放送以外である場合(ステップS402:YES)、切替制御部108は、一定時間待機する(ステップS404)。この一定時間は、ユーザが地上波デジタルテレビジョン放送以外を表示し続けていると確認できる時間である、具体的には、例えば、数秒程度でよい。一定時間待機後、表示判定部110は、車両ディスプレイ120の表示内容が、地上波デジタルテレビジョン放送以外であるか否かを再度判定する(ステップS406)。
車両ディスプレイ120の表示内容が地上波デジタルテレビジョン放送以外である場合(ステップS406:YES)、切替制御部108は、移動体向けデジタル放送を受信すると判断する(ステップS408)。この場合、切替制御部108は、移動体向けデジタル放送の放送波を移動体向けデジタル放送デコード部116に入力する。移動体向けデジタル放送デコード部116は、地上波デジタルテレビジョン放送のうち移動体向けデジタル放送に関する放送信号をデコードし、復号された映像・音声信号をDTV出力部118へ入力する。DTV出力部118は、移動体向けデジタル放送デコード部116により入力された映像・音声信号を映像として車両ディスプレイ120に表示したり或いは音声として車両オーディオ122から出力したりする。
一方、車両ディスプレイ120の表示内容が地上波デジタルテレビジョン放送以外でない場合、すなわち表示内容が地上波デジタルテレビジョン放送である場合(ステップS402:NO)及び一定時間待機後の車両ディスプレイ120の表示内容が地上波デジタルテレビジョン放送以外でない場合(ステップS406:NO)、切替制御部108は、受信状況判定部112により入力される固定向けデジタル放送を受信できるか否かの判定結果に基づいて、該判定結果が固定向けデジタル放送を受信できることを示すものであるか否かを判定する(ステップS410)。
判定結果が固定向けデジタル放送を受信できるものである場合(ステップS410:YES)、切替制御部108は、固定向けデジタル放送を受信すると判断する(ステップS412)。この場合、切替制御部108は、固定向けデジタル放送の放送波を固定向けデジタル放送デコード部114に入力する。固定向けデジタル放送デコード部114は、地上波デジタルテレビジョン放送のうち固定向けデジタル放送に関する放送信号をデコードし、復号された映像・音声信号をDTV出力部118へ入力する。DTV出力部118は、固定向けデジタル放送デコード部114により入力された映像・音声信号を映像として車両ディスプレイ120に表示したり或いは音声として車両オーディオ122から出力したりする。
判定結果が固定向けデジタル放送を受信できるものでない場合(ステップS410:NO)、切替制御部108は、上述したステップS408と同様に、移動体向けデジタル放送を受信すると判断する。この場合、切替制御部108は、移動体向けデジタル放送の放送波を移動体向けデジタル放送デコード部116に入力する。移動体向けデジタル放送デコード部116は、地上波デジタルTV放送のうち移動体向けデジタル放送に関する放送信号をデコードし、復号された映像・音声信号をDTV出力部118へ入力する。DTV出力部118は、移動体向けデジタル放送デコード部116により入力された映像・音声信号を映像として車両ディスプレイ120に表示したり或いは音声として車両オーディオ122から出力したりする。
切替制御部108は、そのままの状態で待機する(ステップS414)。すなわち、切替制御部108は、ステップS408又はステップS412において判断された放送波の入力処理を所定の時間継続して行う。ここで、所定の時間とは、電波環境が変化する程度の時間である。電波環境は、車両の位置する場所等により変化する。また、車両の走行速度の上昇に伴うフェージングの影響により、電波環境は変化する。この所定の時間は一定の時間としてもよいし、電波の受信レベルなどに応じて変更するようにしてもよい。電波の受信レベルに応じて変更する場合には、受信状況判定部112は、切替制御部108に受信レベルを入力する。以上の制御により、車両ディスプレイ120には、固定向けデジタル放送又は移動体向けデジタル放送が表示される。その後、ステップS402に戻る。
本実施例によれば、地上波デジタルテレビジョン放送以外の画面に一瞬遷移し、直ぐに地上波デジタルテレビジョン放送の表示に戻った場合に、切替制御が行われるのを防止できる。例えば、上述した第1の実施例では、表示部120に地上波デジタル放送が表示されている状況で、ユーザが一瞬だけデジタル放送以外を表示し、数秒で元の地上波デジタル放送に戻した場合でも、切替制御が行われ、移動体向け放送に切り替えられる場合がある。この場合、例えばデジタル放送以外を表示する前に固定向けデジタル放送が表示されていた場合においても、移動体向けデジタル放送に切り替えられるため、音が途切れてしまう問題がある。本実施例では、デジタル放送以外の放送に切り替えられた場合に、一定時間待機させ、再度デジタル放送以外の放送が表示されている場合に、移動体向け放送に切り替えられるため、一瞬の切替では切替制御は行われないため、上述した問題を低減できる。
(第3の実施例)
次に、本発明の第3の実施例に係る移動体用デジタル放送受信装置について説明する。
本実施例に係る移動体用デジタル放送受信装置の構成は、図5に示すように、図2を参照して説明した移動体用デジタル放送受信装置にDTV出力部118と接続される車両ディスプレイ124及び車両オーディオ126を備える。
本実施例に係る移動体用デジタル放送受信装置では、例えば、車両ディスプレイ120及び車両オーディオ122はフロントに設置され、車両ディスプレイ124及び車両オーディオ126はリアに設置される。
車両ディスプレイ120及び124は、表示判定部110による表示内容の問い合わせに応じて、表示されている内容を通知する。
本実施例に係る移動体用デジタル放送受信装置100では、フロントに設置された車両ディスプレイ120だけでなく後席に設置された車両ディスプレイ124の表示内容に基づいて、移動体向けデジタル放送と固定向けデジタル放送との切替を行う。
本実施例に係る移動体用デジタル放送受信装置100の動作について、図6を参照して説明する。
表示判定部110は、車両ディスプレイ120及び124の表示内容が、地上波デジタルテレビジョン放送以外であるか否かを判定する(ステップS602)。例えば、表示判定部110は、車両ディスプレイ120及び124に対して、表示されている内容を問い合わせ、該表示内容の問い合わせに応じて通知された表示内容に基づいて、車両ディスプレイ120及び124の表示内容が、地上波デジタルテレビジョン放送以外であるか否かを判定する。
車両ディスプレイ120及び124の表示内容が地上波デジタルテレビジョン放送以外である場合(ステップS602:YES)、切替制御部108は、移動体向けデジタル放送を受信すると判断する(ステップS604)。この場合、切替制御部108は、移動体向けデジタル放送の放送波を移動体向けデジタル放送デコード部116に入力する。移動体向けデジタル放送デコード部116は、地上波デジタルTV放送のうち移動体向けデジタル放送に関する放送信号をデコードし、復号された映像・音声信号をDTV出力部118へ入力する。DTV出力部118は、移動体向けデジタル放送デコード部116により入力された映像・音声信号を映像として車両ディスプレイ120及び124に表示したり或いは音声として車両オーディオ122及び126から出力したりする。
移動体向けデジタル放送は、低ビットレートのため、映像・音声の質が相対的に劣ったものとなるが、電波が弱くなっても受信することができるので、移動体での受信に適している。このため、音声の途切れなく、地上波デジタルTV放送以外の表示から移動体向けデジタル放送の表示に切り替えることができる。
一方、車両ディスプレイ120及び124の表示内容が地上波デジタルテレビジョン放送以外でない場合、すなわち表示内容が地上波デジタルテレビジョン放送である場合(ステップS602:NO)、切替制御部108は、受信状況判定部112により入力される固定向けデジタル放送を受信できるか否かの判定結果に基づいて、該判定結果が固定向けデジタル放送を受信できることを示すものであるか否かを判定する(ステップS606)。
判定結果が固定向けデジタル放送を受信できるものである場合(ステップS606:YES)、切替制御部108は、固定向けデジタル放送を受信すると判断する(ステップS608)。この場合、切替制御部108は、固定向けデジタル放送の放送波を固定向けデジタル放送デコード部114に入力する。固定向けデジタル放送デコード部114は、地上波デジタルTV放送のうち固定向けデジタル放送に関する放送信号をデコードし、復号された映像・音声信号をDTV出力部118へ入力する。DTV出力部118は、固定向けデジタル放送デコード部114により入力された映像・音声信号を映像として車両ディスプレイ120及び124に表示したり或いは音声として車両オーディオ122及び126から出力したりする。
固定向けデジタル放送は、高ビットレートに起因して移動によるフェージングの影響を受け易くなり或いは電波が弱くなると受信し難くなるので、移動体での受信に不向きであるが、映像・音声の質が極めて優れたものとなる。このため、地上波デジタルテレビジョン放送が表示されている場合には、可能であれば固定向けデジタル放送を表示する方が好ましい。そこで、固定向けデジタル放送を受信できると判定された場合には、固定向けデジタル放送を表示する。
判定結果が固定向けデジタル放送を受信できるものでない場合(ステップS606:NO)、切替制御部108は、上述したステップS604と同様に、移動体向けデジタル放送を受信すると判断する。この場合、切替制御部108は、移動体向けデジタル放送の放送波を移動体向けデジタル放送デコード部116に入力する。移動体向けデジタル放送デコード部116は、地上波デジタルテレビジョン放送のうち移動体向けデジタル放送に関する放送信号をデコードし、復号された映像・音声信号をDTV出力部118へ入力する。DTV出力部118は、移動体向けデジタル放送デコード部116により入力された映像・音声信号を映像として車両ディスプレイ120及び124に表示したり或いは音声として車両オーディオ122及び126から出力したりする。
切替制御部108は、そのままの状態で待機する(ステップS610)。すなわち、切替制御部108は、ステップS604又はステップS608において判断された放送波の入力処理を所定の時間継続して行う。ここで、所定の時間とは、電波環境が変化する程度の時間である。電波環境は、車両の位置する場所等により変化する。また、車両の走行速度の上昇に伴うフェージングの影響により、電波環境は変化する。この所定の時間は一定の時間としてもよいし、電波の受信レベルなどに応じて変更するようにしてもよい。電波の受信レベルに応じて変更する場合には、受信状況判定部112は、切替制御部108に受信レベルを入力する。以上の制御により、ディスプレイには、固定向けデジタル放送又は移動体向けデジタル放送が表示される。その後、ステップS602に戻る。
また、例えば、走行規制により、ディスプレイに表示される表示内容は、状況に応じて制限される。例えば、赤信号などで停車している場合であればディスプレイには地上波デジタルテレビジョン放送を表示できるが、車両が走り出した場合にはディスプレイには地上波デジタルテレビジョン放送以外を表示するように規制される。例えば、車両が走り出した場合には、ナビ画面やエネルギーモニター等に自動的に切り替わる。また、ユーザが意図的に、地上波デジタルテレビジョン放送以外の表示に切り替える場合もある。
このような表示内容が変化したことをトリガーにして、ステップS602に戻るようにしてもよい。このようにすることにより、車両ディスプレイの表示内容に基づいて、固定向けデジタル放送又は移動体向けデジタル放送に切り替えることができる。
本実施例によれば、固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送の受信の切替を、車両に搭載されたフロント及びリアのディスプレイの表示状態(表示内容)を連動させることにより、少なくとも音声の途切れは低減できるため、ユーザの満足度を向上させることができる。
上述した実施例では、一例としてデジタル放送受信装置が車両に搭載される場合に付いて説明したが、車両以外にも、携帯電話、ポータブルデジタルテレビ受信装置にも適用できる。
説明の便宜上、発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明されるが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてよい。
以上、本発明は特定の実施例を参照しながら説明されてきたが、各実施例は単なる例示に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。説明の便宜上、本発明の実施例に係る装置は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウエアで、ソフトウエアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明は上記実施例に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が包含される。
車載用地上波デジタルTV受信システムにおける固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送の自動切り替え方法を示すフロー図である。 本発明の一実施例にかかる移動体用デジタル放送受信装置を示す部分ブロック図である。 本発明の一実施例にかかるデジタル放送受信方法を示すフロー図である。 本発明の一実施例にかかるデジタル放送受信方法を示すフロー図である。 本発明の一実施例にかかる移動体用デジタル放送受信装置を示す部分ブロック図である。 本発明の一実施例にかかるデジタル放送受信方法を示すフロー図である。
符号の説明
100 移動体用デジタル放送受信装置
102 アンテナ
104 フロントエンド部
106 OFDM復調部
108 切替制御部
110 表示判定部
112 受信状況判定部
114 固定向けデジタル放送デコード部
116 移動体向けデジタル放送デコード部
118 DTV出力部
120、124 車両ディスプレイ
122、126 車両オーディオ

Claims (8)

  1. 移動体に搭載され、地上波デジタルテレビジョン放送を受信し、表示する移動体用デジタル放送受信装置であって、
    前記地上波デジタルテレビジョン放送は、固定受信装置向けデジタル放送と、移動体受信装置向けデジタル放送とを含み、
    表示内容を判定する表示判定手段と、
    前記表示判定手段により判定された表示内容に基づいて、前記固定受信装置向けデジタル放送と、前記移動体受信装置向けデジタル放送とを切り替える切替手段と
    を備えることを特徴とする移動体用デジタル放送受信装置。
  2. 請求項1に記載の移動体用デジタル放送受信装置において、
    前記切替手段は、表示内容が、前記地上波デジタルテレビジョン放送以外である場合には前記移動体受信装置向けデジタル放送に切り替えることを特徴とする移動体用デジタル放送受信装置。
  3. 請求項1に記載の移動体用デジタル放送受信装置において、
    前記切替手段は、表示内容が、前記地上波デジタルテレビジョン放送以外であることが予め決定される所定の時間継続した場合に、前記移動体受信装置向けデジタル放送に切り替えることを特徴とする移動体用デジタル放送受信装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の移動体用デジタル放送受信装置において、
    前記地上波デジタルテレビジョン放送の受信状況を判定する受信状況判定手段
    を備え、
    前記切替手段は、前記受信状況判定手段により判定された受信状況に基づいて、前記固定受信装置向けデジタル放送と、前記移動体受信装置向けデジタル放送とを切り替えることを特徴とする移動体用デジタル放送受信装置。
  5. 請求項4に記載の移動体用デジタル放送受信装置において、
    前記受信状況判定手段は、前記固定受信装置向けデジタル放送を受信できるか否かを判定することを特徴とする移動体用デジタル放送受信装置。
  6. 請求項5に記載の移動体用デジタル放送受信装置において、
    前記切替手段は、表示内容が、前記地上波デジタルテレビジョン放送であり、且つ前記受信状況判定手段により、前記固定受信装置向けデジタル放送を受信できると判定された場合には前記固定受信装置向けデジタル放送に切り替えることを特徴とする移動体用デジタル放送受信装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の移動体用デジタル放送受信装置において、
    前記移動体は、1又は複数の表示手段
    を備え
    前記表示判定手段は、前記1又は複数の表示手段の表示内容を判定することを特徴とする移動体用デジタル放送受信装置。
  8. 移動体に搭載され、地上波デジタルテレビジョン放送を受信し、表示する移動体用デジタル放送受信装置におけるデジタル放送受信方法であって、
    前記地上波デジタルテレビジョン放送は、固定受信装置向けデジタル放送と、移動体受信装置向けデジタル放送とを含み
    表示内容を判定する表示判定ステップと、
    前記表示判定ステップにより判定された表示内容に基づいて、前記固定受信装置向けデジタル放送と、前記移動体受信装置向けデジタル放送とを切り替える切替ステップと
    を有することを特徴とするデジタル放送受信方法。
JP2007288927A 2007-11-06 2007-11-06 移動体用デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法 Pending JP2009118177A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007288927A JP2009118177A (ja) 2007-11-06 2007-11-06 移動体用デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007288927A JP2009118177A (ja) 2007-11-06 2007-11-06 移動体用デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009118177A true JP2009118177A (ja) 2009-05-28

Family

ID=40784809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007288927A Pending JP2009118177A (ja) 2007-11-06 2007-11-06 移動体用デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009118177A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4525634B2 (ja) デジタル放送受信装置
JP4643406B2 (ja) 放送受信装置
KR101556609B1 (ko) 송신장치, 수신장치, 이를 결합한 전송시스템 및 그 방법
JP4315990B2 (ja) デジタル放送受信機
JP2008512037A (ja) デジタルマルチメディア放送受信装置及び方法
JP4333608B2 (ja) 移動体用デジタル放送受信装置
JP5391580B2 (ja) デジタル放送受信装置
JP4053932B2 (ja) Iboc放送受信機。
JP2011103539A (ja) 制御装置、携帯端末、制御方法及びプログラム
JP2014078815A (ja) デジタル放送受信装置
JP4982097B2 (ja) 放送受信装置
KR100862307B1 (ko) 디엠비 및 브이에스비 튜너 모듈
JP2009260568A (ja) 受信装置及び受信方法
JP2007243695A (ja) デジタル放送受信装置
JP2006074466A (ja) デジタルデータ受信機
JP2007036816A (ja) 移動体用デジタル放送受信装置及びプログラム
JP2008103811A (ja) デジタル放送受信装置、およびデジタル放送受信方法。
JP2009118177A (ja) 移動体用デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法
JP2009165075A (ja) 移動体用デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法
KR20160117612A (ko) 다양한 표준의 방송국 추적
JP2009165076A (ja) 車載デジタルtv受信機及びデジタル放送受信方法
JP2006174029A (ja) 移動体用デジタル放送受信装置
JP2009290507A (ja) デジタル放送受信装置
JP2010028186A (ja) ダイバーシティ受信装置、およびダイバーシティ受信方法
KR100713448B1 (ko) 디지털 방송 시스템 및 그에 따른 디지털 방송 출력 방법