JP4333443B2 - 電動ブレーキ制御装置 - Google Patents

電動ブレーキ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4333443B2
JP4333443B2 JP2004099919A JP2004099919A JP4333443B2 JP 4333443 B2 JP4333443 B2 JP 4333443B2 JP 2004099919 A JP2004099919 A JP 2004099919A JP 2004099919 A JP2004099919 A JP 2004099919A JP 4333443 B2 JP4333443 B2 JP 4333443B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
motor
voltage
threshold value
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004099919A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005280569A (ja
Inventor
二郎 木崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2004099919A priority Critical patent/JP4333443B2/ja
Publication of JP2005280569A publication Critical patent/JP2005280569A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4333443B2 publication Critical patent/JP4333443B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Braking Systems And Boosters (AREA)
  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Description

本発明は、モータの駆動により制動力を発生させる電動ブレーキの制御装置に関する。
従来、電気モータを用いて車輪に制動力を発生させる電動ブレーキ装置が知られている。これは、適当なセンサを用いてブレーキペダルのストロークやペダル踏力、またはブレーキレバーの操作量などを検出し、検出値に応じてモータを駆動することでブレーキを制御する。液圧ブレーキシステムにおいて電子制御をすると、多数の付加的な部材が必要となり装置構成が複雑になるが、電動ブレーキ装置を使用すると、ABSやブレーキアシスト等の種々のブレーキ支援システムとの相互動作がより容易になるという利点がある。
他方、電動ブレーキ装置の場合、エネルギー供給が問題となる。発電機の故障やバッテリー性能の低下などにより電源電圧が低下すると、十分な電力を電動ブレーキ装置の駆動モータに提供できないことが起こり得る。このような場合でも、所望のブレーキ性能が発揮されることが望ましい。
特許文献1には、電源電圧が低下したとき、電動ディスクブレーキの機械的損失を利用して、消費電力を抑えつつ制動状態を維持することができる電動ディスクブレーキ装置が開示されている。
特開2003−194116号公報 特開2002−171796号公報 特開2001−278018号公報
しかしながら、上記特許文献1においては、電源電圧の低下時に、電動ディスクブレーキがその時点の制動状態を維持できる電圧まで駆動電源の電圧を低下させるので、ブレーキアシストのように、ドライバーがブレーキペダルを踏むことに応答して制動力を意図的に増加させる制御に対しては、有効に機能しない。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、電源供給に障害が生じた場合でも、ブレーキアシスト時に電動ブレーキの応答性を維持する技術を提供することにある。
本発明のある態様は、ブレーキアシスト制御に関する。この態様は、モータと、モータの駆動電源と、ブレーキ操作手段の操作量に応じてモータが駆動されることにより、駆動電源からモータに供給される制御電流値に応じた制動力を発生する電動ブレーキと、ブレーキ操作手段の操作量を検出する操作量検出手段と、駆動電源の電圧を検出する電圧検出手段と、ブレーキ操作手段の操作速度と予め定められたしきい値とを比較し、ブレーキ操作手段の操作速度が前記しきい値以上となったときに緊急ブレーキ操作を検出する緊急ブレーキ判定手段と、緊急ブレーキ操作が検出されたときに、モータに供給する制御電流を増大させてそのモータ駆動量を助勢するブレーキアシスト実行手段と、駆動電源の電圧と予め定められた基準電圧とを比較し、駆動電源の電圧が前記基準電圧よりも低下したとき、前記しきい値を通常時よりも低い値に変更するしきい値変更手段と、を備える電動ブレーキ制御装置である。
ここで、「ブレーキ操作手段」には、ブレーキペダルやブレーキレバーが含まれる。また、「ブレーキ操作手段の操作量」には、ブレーキペダルの場合であれば、ペダル踏み込み量またはペダル踏力が含まれ、ブレーキレバーの場合であれば、レバー引き込み量またはレバー引き込み力が含まれる。この態様によれば、電源電圧低下時には、緊急ブレーキ操作を検出する際のしきい値を通常時よりも低い値に変更するので、通常時よりも早く緊急ブレーキ操作が検出されることになり、制動力発生の応答性の低下分をカバーすることができる。
緊急ブレーキ判定手段は、ブレーキ操作手段の操作速度が前記しきい値としての第1のしきい値以上となり、かつブレーキ操作手段の操作量が予め定められた第2のしきい値以上となったときに緊急ブレーキ操作を検出し、しきい値変更手段は、駆動電源の電圧が前記基準電圧よりも低下したときに、第1のしきい値および第2のしきい値をそれぞれ通常時よりも低い値に変更するものでもよい。また、当該電動ブレーキ制御装置は、駆動電源の電圧が基準電圧よりも低下したときに、モータに供給する制御電流をさらに増大してそのモータ駆動量を通常のブレーキアシスト時よりも増大させる制御電流増大手段をさらに備えてもよい。
本発明の別の態様は、モータと、モータの駆動電源と、ブレーキ操作手段の操作量に応じてモータが駆動されることにより、駆動電源からモータに供給される制御電流値に応じた制動力を発生する電動ブレーキと、ブレーキ操作手段の操作量を検出する操作量検出手段と、駆動電源の電圧を検出する電圧検出手段と、ブレーキ操作手段の操作速度と予め定められたしきい値とを比較し、ブレーキ操作手段の操作速度が前記しきい値以上となったときに緊急ブレーキ操作を検出する緊急ブレーキ判定手段と、緊急ブレーキ操作が検出されたときに、モータに供給する制御電流を増大させてそのモータ駆動量を助勢するブレーキアシスト実行手段と、駆動電源の電圧と予め定められた基準電圧とを比較し、駆動電源の電圧が前記基準電圧よりも低下したとき、モータに供給する制御電流をさらに増大してそのモータ駆動量を通常のブレーキアシスト時よりも増大させる制御電流増大手段と、を備える電動ブレーキ制御装置である。
この態様によれば、電源電圧低下時には、モータに流す制御電流を増加することによってモータ駆動速度を通常のブレーキアシスト時よりも増大させるので、電動ブレーキの制動力の応答性の低下分をカバーすることができる。
本発明による電動ブレーキ制御装置によれば、モータの制御を変更することによって電源電圧低下による電動ブレーキの応答性の低下を補償するので、緊急時のブレーキ操作にも十分な制動力を発揮することができる。
実施の形態1.
本発明の一実施形態は、電源電圧の低下時に、ブレーキアシストの開始を判定するブレーキの操作速度のしきい値を変更して、モータの駆動開始時点を早めることにより、電圧低下に起因する電動ブレーキの応答性の低下をカバーする電動ブレーキ制御装置である。
図1は、本実施形態の電動ブレーキ制御装置100の全体構成を示す図である。この電動ブレーキ制御装置100の基本動作は、ブレーキペダルの踏み込みに応じた制動力を電動ブレーキに発生させることである。
ブレーキペダル20は図示しない車両の車室内に備えられ、ドライバーにより操作される。ブレーキペダル20にはその踏み込み量および踏み込み速度を測定するためのストロークセンサ22が設置されている。このストロークセンサ22により取得された情報は、電子制御装置110(以下、「ECU110」と表記する)に出力される。
電源32は、車両に搭載されたバッテリー等であり、一例では定格電圧12Vであるが、他の電圧であってもよい。モータ34は電源32から電力の供給を受けて駆動する。モータ34のシャフトは、電動ディスクブレーキ40内の減速器44と接続されている。モータ34は、ECU110からの指令に応じて回転し、ロータに連結されたセンサによってその回転位置が検出され、所望の角度だけ回転することができるようになっている。電源32には電圧検出器36が接続されており、検出された電圧値はECU110に供給される。
電動ディスクブレーキ40は、図示しない車輪とともに回転するディスクロータ50を挟圧することで制動力を発生させる。キャリパ42は、略C字型をなしておりディスクロータ50を跨いで反対側へ延びる爪部と一体的に構成されている。キャリパ42は、図示しないキャリアに取り付けられたスライドピンによってディスクロータ50の軸方向に沿って摺動可能に案内されている。ディスクロータ50の両側、すなわち、ディスクロータ50とキャリパ42の本体側との間および爪部との間に、それぞれブレーキパッド46、48が設けられている。ブレーキパッド46、48は、車体に固定されるキャリアによって、ディスクロータの軸方向に沿って移動可能に支持されている。
キャリパ42の本体には、モータ34の回転を減速する減速器44と、減速器44によって減速されたモータの回転運動をボールネジ機構によって直線運動に変換して、ブレーキパッド46の背部に配置されたピストン(図示せず)を進退動させる変換機構(図示せず)とが設けられている。
ECU110は、ブレーキペダル20の踏み込みに応じた制動力を発揮するように、モータ34の回転量を制御する。通常の制動時には、ドライバーのブレーキペダル踏み込み量をストロークセンサ22によって検出し、この検出値に基づいてモータ34に制御電流を出力して、ロータを所望の回転角だけ回転させる。この回転は、減速器44によって減速され、変換機構によって直線運動に変換されてピストンを前進させる。ピストンによって、一方のブレーキパッド46がディスクロータ50に押圧され、その反力によって、キャリパ42がキャリアのスライドピンに沿って移動して、爪部が他方のブレーキパッド48をディスクロータ50に押圧する。これにより、ブレーキパッド46、48がディスクロータ50を挟圧し、ブレーキペダル20の踏み込みに応じて制動力を調節することができる。ドライバーがブレーキペダル20から足を話すと、ECU110は、モータ34を逆回転させてピストンを後退させ、ブレーキパッド46、48をディスクロータ50から離して制動解除する。なお、図1には一組のモータ34と電動ディスクブレーキ40のみが示されているが、モータと電動ディスクブレーキは車両の駆動輪またはすべての車輪に設けられる。
ECU110は、ブレーキアシスト制御も実行する。ここで、ブレーキアシストについて簡単に説明する。ブレーキアシストは、緊急ブレーキ時に電動ブレーキのモータ駆動量を助勢する制御である。一般に、緊急ブレーキ時には、どのレベルのドライバーも踏み込み速度は速いものの、未熟なドライバーではブレーキペダルを強く踏み込むことができず、十分な制動力を発揮させることができない傾向があることが知られている。そこで、ブレーキペダルの踏み込み速度と踏み込み量を電気的に検出して、ブレーキペダル踏み込み速度が所定のしきい値以上に大きく、かつ、踏み込み量が所定のしきい値以上であった場合には、ドライバーの緊急ブレーキの意思を推定し、余り強く踏めない場合でもブレーキの制動力を向上させるようにする。踏み込み量と踏み込み速度をしきい値と比較することによって、通常のブレーキ操作ではブレーキアシストは作動せず、ドライバーに違和感を与えることはない。また、ブレーキアシスト作動後に、ドライバーが意識してブレーキを緩めたときには、制動力のアシストを減らして違和感を低減する。緊急ブレーキと判断されたときに上乗せされる制動力は、一例では0.3〜0.4Gである。
オルタネータの故障、断線またはバッテリーの性能低下などにより電源電圧が低下して、モータに供給される電力が不足した場合、電動ブレーキの応答性が低下し、このために車両の制動距離が増加するおそれがある。しかしながら、ブレーキアシストの目的を考えると、電源電圧が低下した場合でも、基準電圧以上の場合と比べて車両の制動距離の変化が少ないことが望ましい。
そこで、本実施形態では、モータを駆動する電源の電圧が低下したときでも、十分なブレーキアシストを提供できるような仕組みを提供する。
図2は、ECU110のうち、ブレーキアシスト制御に関与する部分の構成を示す機能ブロック図である。ここに示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUやメモリをはじめとする素子や回路で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックとして描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
踏み込み速度計算部126は、ストロークセンサ22からの信号を受け取って、ブレーキペダルの踏み込み速度を計算する。計算結果は、緊急ブレーキ判定部128に渡される。緊急ブレーキ判定部128は、ブレーキペダルの踏み込み速度Rと、予め設定されているしきい値Rとを比較して、ドライバーによる今回のブレーキ操作が緊急ブレーキか否かを判定する。このとき、踏み込み速度の代わりに、または、踏み込み速度とともに、ブレーキペダルの踏み込み量をしきい値と比較して緊急ブレーキの判定を行うようにしてもよい。後者によれば、緊急ブレーキの検出精度が向上する。
電圧検出器36からの検出信号は、しきい値変更部124に入力される。しきい値変更部124は、電源電圧Vが基準電圧V(例えば、定格電圧12Vのバッテリーに対して、10V)を下回った場合、電圧低下状態にあるものと判定し、緊急ブレーキ判定部128のしきい値を、通常時のRよりも低い値RLOWに変更する。
ブレーキアシスト実行部130は、緊急ブレーキでない通常ブレーキ時は、ブレーキペダル踏み込み量に応じたパッド押圧力を電動ディスクブレーキ40に発生させるために必要な制御電流Iを計算する。緊急ブレーキ判定部128により緊急ブレーキと判定されたときは、通常ブレーキ時の制御電流Iよりも大きいブレーキアシスト時の制御電流IBA(例えば、IBA=1.5I)を計算する。これによって、緊急ブレーキ時は、ブレーキ踏み込み量に応じた値よりも大きな制御電流IBAがモータ34に流れるので、電動ブレーキのモータ駆動量を助勢するブレーキアシストが達成される。
図3は、ブレーキアシスト制御を実行するフローチャートである。なお、この制御は、ドライバーによりブレーキペダル20が踏み込まれたときに開始されるものとする。代替的に、踏み込み速度計算部126が所定の間隔でブレーキペダル20の踏み込みの有無を判定し、ブレーキペダルが踏まれていると判定されたときに開始するようにしてもよい。
まず、しきい値変更部124は、電源電圧Vが基準電圧V以上か否かを判定する(S10)。電源電圧Vが基準電圧Vを下回っていれば(S10のNO)、後述する緊急ブレーキ判定のためのしきい値を通常時のRよりも小さい値RLOWに変更する(S12)。電源電圧Vが基準電圧V以上であれば(S10のYES)、S12をスキップする。
次に、踏み込み速度計算部126は、ストロークセンサ22からの検出信号に基づいて、ブレーキペダル20の踏み込み速度Rを計算する(S16)。そして、緊急ブレーキ判定部128は、踏み込み速度Rとしきい値RまたはRLOWとを比較して、今回のブレーキ操作が緊急ブレーキであるか否かを判定する(S18)。この際、電源電圧Vが基準電圧V以上であればしきい値は初期設定Rのままであり、基準電圧Vを下回っていればS12によりしきい値が低下(RLOW)させられているので、緊急ブレーキと判定される踏み込み速度が異なっていることに留意する。換言すれば、電源電圧Vが基準電圧Vを下回っているときは、緊急ブレーキと判定されるタイミングが早くなることになる。
R≧RまたはR≧RLOWであり、今回のブレーキ操作が緊急ブレーキであれば(S18のYES)、ブレーキアシスト実行部130は、通常ブレーキ時の制御電流Iの定数倍(例えば、1.5倍)であるブレーキアシスト時制御電流IBAを計算する(S20)。R<RまたはR<RLOWであり、緊急ブレーキでなければ(S18のNO)、通常ブレーキ時の制御電流Iを計算する(S22)。そして、計算された制御電流がモータ34に流される(S24)。これによって、モータ34が駆動され、減速器44を介してブレーキパッド46、48が駆動され、ディスクロータ50を押圧して、制御電流値に応じた制動力が発生する。
以上説明したように、この実施の形態によれば、電源電圧が低下した場合でも車両の制動距離の変化の少ないブレーキアシストを実現することが可能となる。このことを、図4および図5を参照して説明する。
図4は、電源電圧が基準電圧以上であるときと電圧低下しているときの電動ディスクブレーキ40の応答性を比較するグラフである。図示するように、基準電圧時に対し、電圧低下時は制動力の時間応答性が低下する。このことは、ブレーキアシスト時に、所望の制動力が得られるまでの時間が長くなる、つまり車両の制動距離が長くなることを意味する。
図5は、図3に示したブレーキアシスト制御により、電源電圧低下時の電動ブレーキの応答性の低下を補償する様子を説明するグラフである。上述のように、電圧低下時には緊急ブレーキと判定する踏み込み速度のしきい値を低下させるので、ブレーキアシストを開始するまでの時間が若干短縮されることになる。これによって、図示するように、電源電圧低下時には制動力の発生するポイントが基準電圧時よりも時間的に前倒しされることになる。したがって、より早期に制動が開始されるので、電源電圧低下時の電動ブレーキの時間応答性の低下分を、ある程度補償することが可能となる。
実施の形態2.
この実施の形態は、図1の電動ブレーキ制御装置100において、電源電圧低下時にモータへの制御電流を増加させることにより、ブレーキアシスト時の電動ブレーキの応答性の低下をカバーする電動ブレーキ制御装置である。電動ブレーキ制御装置の全体構成は、図1に示したものと同様であるので、以下では異なる部分についてのみ説明する。
図6は、実施の形態2におけるECU110のうち、ブレーキアシスト制御に関与する部分の構成を示す機能ブロック図である。踏み込み速度計算部126、緊急ブレーキ判定部128は、図2とともに上述したものと同様である。電圧検出器36の検出信号は、制御電流増大部132に入力される。制御電流増大部132は、電源電圧Vが基準電圧Vよりも低下した場合は、ブレーキアシスト実行部130に対し、ブレーキアシスト時の制御電流を増大させるように指示する。
ブレーキアシスト実行部130は、緊急ブレーキでない通常ブレーキ時は、ブレーキペダル踏み込み量に応じたパッド押圧力を発生させるために必要な制御電流Iを計算する。緊急ブレーキ判定部128により緊急ブレーキと判定されたときは、通常ブレーキ時の制御電流Iよりも大きいブレーキアシスト時の制御電流IBA(例えば、IBA=1.5I)を計算する。制御電流増大部132から制御電流の増大指示が発せられていた場合は、さらに大きい電圧低下時制御電流ILOW(例えば、ILOW=2I、すなわち、I<IBA<ILOW)を計算する。これによって、緊急ブレーキ時は、ブレーキ踏み込み量に応じた値よりも大きな制御電流IBAがモータ34に流れ、また、電圧低下時はそれよりもさらに大きな電圧低下時制御電流ILOWがモータ34に流れるので、電動ブレーキのモータ駆動量を助勢するブレーキアシストが達成される。
図7は、実施の形態2におけるブレーキアシスト制御を実行するフローチャートである。なお、この制御は、ドライバーによりブレーキペダル20が踏み込まれたときに開始されるものとする。代替的に、踏み込み速度計算部126が所定の間隔でブレーキペダル20の踏み込みの有無を判定し、ブレーキペダルが踏まれていると判定されたときに開始するようにしてもよい。
まず、踏み込み速度計算部126は、ストロークセンサ22からの検出信号に基づいて、ブレーキペダル20の踏み込み速度Rを計算する(S32)。そして、緊急ブレーキ判定部128は、踏み込み速度Rとしきい値Rとを比較して、今回のブレーキ操作が緊急ブレーキであるか否かを判定する(S34)。R<Rであり、今回のブレーキ操作が緊急ブレーキでなければ(S34のNO)、ブレーキアシスト実行部130は、通常ブレーキ時の制御電流Iを計算する(S36)。R≧Rであり、今回のブレーキ操作が緊急ブレーキであれば(S34のYES)、続いて、制御電流増大部132は、電源電圧Vが基準電圧V以上か否かを判定する(S38)。電源電圧Vが基準電圧V以上であれば(S38のYES)、ブレーキアシスト実行部130は、通常ブレーキ時の制御電流Iの定数倍(例えば、1.5倍)であるブレーキアシスト時制御電流IBAを計算する(S40)。電源電圧Vが基準電圧Vを下回っていれば(S38のNO)、ブレーキアシスト時制御電流IBAよりもさらに大きい電圧低下時制御電流ILOWを計算する(S42)。
そして、計算された制御電流がモータ34に流される(S44)。これによって、これによって、モータ34が駆動され、減速器44を介してブレーキパッド46、48が駆動され、ディスクロータ50を押圧して、制御電流値に応じた制動力が発生する。
以上説明したように、この実施の形態によれば、電源電圧が低下したときには制御電流を増大させるので、モータの駆動速度が増大し、ブレーキアシスト時の電動ブレーキの応答性の低下を回復することができる。
実施の形態3.
この実施の形態は、電源電圧の低下時に、他車両や障害物が自車両に接近しているか否かの判定をするしきい値を変更して、モータの駆動開始時点を早めることにより、電圧低下に起因する電動ブレーキの応答性の低下をカバーする電動ブレーキ制御装置である。
図8は、本実施形態の電動ブレーキ制御装置200の全体構成を示す図である。ブレーキペダル20、ストロークセンサ22、電源32、モータ34、電圧検出器36および電動ディスクブレーキ40の構成は、図1とともに説明した実施の形態1と同様である。
ミリ波送受信機212は、図示しない車両の前部に取り付けられ、車両の進路上にミリ波を発射して反射波を受信することで他車両や障害物の認識を行う。ミリ波は、真空中での波長が1〜10mmと極めて短い電波であり、一例として、76GHzの周波数を持つ。車輪速センサ214は、図示しない車両の各車輪に設けられ、車輪の回転速度を検出してECU210に送る。ステアリングセンサ216は、図示しないステアリングの切り角を検出してECU210に送る。ヨーレートセンサ218は、車体のヨー角を検出してECU210に送る。
ECU210は各センサからの情報をもとに、前方を走行する他車両や対向車両などの移動物、またはガードレールなどの障害物(以下、これらをまとめて「対象物」と呼ぶ)の位置、速度、進路を計算し、自車両が対象物に接近しすぎていないか否かを判定し、自車両が対象物に接近しすぎていると判定したとき、待機状態に移行して、ドライバーがブレーキペダル20を踏んだときの制動力を助勢するブレーキアシストを実行する。なお、ここでいう「待機状態」とは、ドライバーのブレーキ操作の入力を待っている状態のことをいう。
図9は、本実施の形態におけるECU210のうち、対象物接近時のブレーキアシスト制御に関与する部分の構成を示す機能ブロック図である。対象物情報算出部226は、ミリ波の射程範囲内に対象物が存在した場合、その反射波を受信して対象物との距離、速度、および方向を計算する。対象物の方向は反射波の角度を、対象物までの距離はミリ波を発射してから反射波が帰ってくるまでの時間を、対象物の速度は反射波の周波数変化(ドップラー効果)を利用して計算する。自車両がカーブを走行しているときには、ステアリングセンサ216、ヨーレートセンサ218の情報をもとに、カーブの半径を推定し、進路の補正を行う。対象物接近判定部228は、自車両と対象物までの距離Lとしきい値Lとを比較して、L以下である場合には、待機状態に移行する。なお、しきい値Lは、車輪速センサ214から算出される自車両の速度および対象物の速度から算出される相対速度に応じて決まる変数であってもよいし、予め定められている定数であってもよい。
ブレーキアシスト実行部230は、待機状態にあるときにドライバーによってブレーキペダル20が踏まれると、通常ブレーキ時の制御電流Iよりも大きいブレーキアシスト時の制御電流IBA(例えば、IBA=1.5I)を計算する。これによって、緊急ブレーキ時は、ブレーキ踏み込み量に応じた値よりも大きな制御電流IBAがモータ34に流れるので、電動ブレーキのモータ駆動量を助勢するブレーキアシストが達成される。なお、誤作動の防止などのため、ブレーキアシスト実行部230は、自車両と対象物との相対速度が小さいとき(例えば30km/h以下)や、自車速度が小さいとき(例えば30km/h以下)は、ブレーキアシストを実行しないことが望ましいが、常にブレーキアシストを実行するようにしてもよい。
しきい値変更部224は、電圧検出器36からの検出信号を監視し、電源電圧Vが基準電圧Vを下回ったときには、対象物接近判定部228におけるしきい値Lを、基準電圧時よりも大きい電圧低下時のしきい値LLOW(例えば、LLOW=1.2L)に変更する。これによって、自車両と対象物間の距離がより離れた時点で待機状態と判定されるので、制動時間を長く取ることができ、電源電圧の低下による電動ブレーキの応答性の遅れを取り返すことができる。なお、電圧低下時のしきい値LLOWは、Lの定数倍にする代わりに、電源電圧Vと基準電圧Vとの比率V/Vに応じて変更するようにしてもよい。
図10は、対象物接近時にブレーキアシスト制御を実行するフローチャートである。まず、しきい値変更部224は、電源電圧Vが基準電圧V以上か否かを判定する(S50)。電源電圧Vが基準電圧Vを下回っていれば(S50のNO)、後述する対象物接近判定のためのしきい値を通常時のLよりも大きい値LLOWに変更する(S52)。電源電圧Vが基準電圧V以上であれば(S50のYES)、S52をスキップする。
次に、対象物情報算出部226は、ミリ波送受信機212ほかの各センサからの情報に基づいて、自車両と対象物の間の距離Lを算出する(S54)。続いて、対象物接近判定部228は、算出された距離Lとしきい値LまたはLLOWとを比較して、距離Lがしきい値以下か否かを判定する(S56)。この際、電源電圧Vが基準電圧V以上であればしきい値は初期設定Lのままであり、基準電圧Vを下回っていればS52によりしきい値が増加(LLOW)させられているので、待機状態と判定される自車両と対象物の間の距離が異なっていることに留意する。
距離Lがしきい値LまたはLLOWより大きければ(S56のNO)、ブレーキアシスト実行部230は、ブレーキペダル20の踏み込み量に応じた制動力を発生させる通常のブレーキ制御を続行する(S58)。距離Lがしきい値LまたはLLOW以下であれば(S56のYES)、自車両が対象物に接近しすぎているとして、待機状態に移行する(S60)。
待機状態に移行すると、ブレーキアシスト実行部230は、ドライバーによりブレーキペダル20が踏み込まれるのを待機する(S62のNO)。そして、ブレーキペダル20の踏み込みを検出すると(S62のYES)、ブレーキアシスト実行部230は、通常ブレーキ時の制御電流Iの定数倍(例えば、1.5倍)であるブレーキアシスト時制御電流IBAを計算する(S64)。そして、計算された制御電流がモータに流される(S66)。これによって、モータ34が駆動され、減速器44を介してブレーキパッド46、48が駆動され、ディスクロータ50を押圧して、制御電流値に応じた制動力が発生する。
以上説明したように、この実施の形態によれば、電源電圧が低下した場合には、待機状態と判定するための自車両と対象物との距離のしきい値を増加させるので、自車両と対象物とがより離れた位置で待機状態と判定されることになる。これによって、制動時間を長く取ることができ、電源電圧の低下による電動ブレーキの時間応答性の低下分をある程度補償することができる。
実施の形態4.
この実施の形態は、図8の電動ブレーキ制御装置200において、電源電圧低下時にモータへの制御電流を増加させることにより、ブレーキアシスト時の電動ブレーキの応答性の低下をカバーする電動ブレーキ制御装置である。電動ブレーキ制御装置の全体構成は、図8に示したものと同様であるので、以下では異なる部分についてのみ説明する。
図11は、実施の形態4におけるECU210のうち、対象物接近時のブレーキアシスト制御に関与する部分の構成を示す機能ブロック図である。対象物情報算出部226および対象物接近判定部228は、図9とともに上述したものと同様である。電圧検出器36の検出信号は、制御電流増大部232に入力される。制御電流増大部232は、電源電圧Vが基準電圧Vよりも低下した場合は、ブレーキアシスト実行部230に対し、ブレーキアシスト時の制動電流を増大させるように指示する。
ブレーキアシスト実行部230は、緊急ブレーキでない通常ブレーキ時は、ブレーキペダル踏み込み量に応じたパッド押圧力を発生させるために必要な制御電流Iを計算する。対象物接近判定部228により待機状態と判定されたときは、通常ブレーキ時の制御電流Iよりも大きいブレーキアシスト時の制御電流IBA(例えば、IBA=1.5I)を計算する。制御電流増大部232から制御電流の増大指示が発せられていた場合は、さらに大きい電圧低下時制御電流ILOW(例えば、ILOW=2I、すなわち、I<IBA<ILOW)を計算する。これによって、待機状態中にブレーキペダル20が踏まれたときは、ブレーキ踏み込み量に応じた値よりも大きな電流IBAがモータ34に流れ、また、電圧低下時はそれよりもさらに大きな電圧低下時制御電流ILOWがモータ34に流れるので、電動ブレーキのモータ駆動量を助勢するブレーキアシストが達成される。
図12は、実施の形態4における対象物接近時にブレーキアシスト制御を実行するフローチャートである。まず、対象物情報算出部226は、上述した方法で自車両と対象物との間の距離Lを算出する(S70)。次に、対象物接近判定部228は、算出された距離Lとしきい値Lとを比較して、距離Lがしきい値L以下か否かを判定する(S72)。しきい値Lより大きければ(S72のNO)、ブレーキアシスト実行部230は、ブレーキペダル20の踏み込み量に応じた制動力を発生させる通常のブレーキ制御を続行する(S74)。距離Lがしきい値L以下であれば(S72のYES)、自車両が対象物に接近しすぎているとして、待機状態に移行する(S76)。
待機状態に移行すると、ブレーキアシスト実行部230は、ドライバーによりブレーキペダル20が踏み込まれるのを待機する(S78のNO)。そして、ブレーキペダル20の踏み込みを検出すると(S78のYES)、制御電流増大部132は、電源電圧Vが基準電圧V以上であるか否かを判定する(S80)。電源電圧Vが基準電圧V以上であれば(S80のYES)、ブレーキアシスト実行部230は、通常ブレーキ時の制御電流Iの定数倍(例えば、1.5倍)であるブレーキアシスト時制御電流IBAを計算する(S82)。電源電圧Vが基準電圧Vを下回っていれば(S80のNO)、ブレーキアシスト時制御電流IBAよりもさらに大きい電圧低下時制御電流ILOWを計算する(S84)。そして、計算された制御電流がモータ34に流される(S86)。
この実施の形態によれば、電源電圧が低下したときには制御電流を増大させるので、モータの駆動速度が増大し、ブレーキアシスト時の電動ブレーキの応答性の低下を回復することができる。
以上、いくつかの実施の形態をもとに本発明を説明した。これらの実施形態は例示であり、各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。そのような変形例を以下に述べる。
ブレーキアシストと対象物接近の判定方法は一例であり、他の方法でそれらを判定するようにしてもよい。例えば、車両に図示しない撮影手段を備え、電波を発する代わりに車両前方の画像を撮影して、画像解析から上述の対象物までの距離を算出するようにしてもよい。この場合でも、電源電圧Vが基準電圧Vよりも低下したときに、応答性の低下分をカバーすべく、自車両に対象物が接近しすぎていると判定するためのしきい値を変更する。しきい値の具体的な値は、実験等を通じて決定される。
実施の形態では、しきい値変更と制御電流の増大を行う形態をそれぞれ別個のものとして説明したが、電源電圧低下時にその両方を実行するようにしてもよい。例えば、実施の形態1、2で説明したブレーキアシスト制御の場合には、ECU110にしきい値変更部124と制御電流増大部132を両方備え、電圧検出器36からの入力がその両方に入るようにする。そして、電源電圧Vが基準電圧Vよりも低下した場合には、緊急ブレーキの判定のしきい値となるブレーキ踏み込み速度を低下させるとともに、ブレーキアシスト時の制御電流も増大するようにする。こうすると、制動の開始時間が若干早まるとともに、ブレーキを踏んだときの制動力がさらに増大するので、電圧低下時の応答性低下をさらに有効に補償することが可能となる。
実施の形態3、4で説明した対象物接近時のブレーキアシスト制御の場合は、ECU210にしきい値変更部224と制御電流増大部232を両方備え、電圧検出器36からの入力が両方に入るようにする。そして、電源電圧Vが基準電圧Vよりも低下した場合には、待機状態の判定のしきい値となる対象物までの距離を大きくするとともに、ブレーキアシスト時の制御電流も増大するようにする。こうすると、自車両に対象物が接近しすぎていると判定される車間距離が長めになるとともに、ブレーキを踏んだときの制動力がさらに増大するので、電圧低下時の制動力の応答性低下をさらに有効に補償することが可能となる。
また、ブレーキアシスト時制御電流IBAまたは電圧低下時制御電流ILOWの値は、通常ブレーキ時制御電流Iの定数倍でなくてもよい。例えば、電源電圧Vと基準電圧Vとの比(V/V)に応じて変化させてもよい。
実施形態では、電動ブレーキ装置としてディスクブレーキを用いた例を示したが、このほかのブレーキ、例えば、ドラムブレーキを用いるものであっても、本発明を適用することができる。
ブレーキを完全にモータ駆動力のみで行うタイプの電動ブレーキ装置以外にも、モータとブレーキの間に油圧回路が介在するタイプのブレーキ装置についても本発明を適用できる。例えば、マスタシリンダに備えられたマスタピストンをモータによって駆動することでマスタシリンダ圧を発生させ、発生させたマスタシリンダ圧に基づいてマスタシリンダに接続されたキャリパを駆動し、ブレーキパッドを加圧して制動力を発生させる電動ブレーキ装置に対しても本発明を適用することができる。また、各車輪にモータおよび油圧ピストンを備え、各モータを駆動することで油圧ピストンに油圧を発生させ、発生させた油圧によって各油圧ピストンに接続されたキャリパを駆動し、ブレーキパッドを加圧して制動力を発生させる電動ブレーキ装置に対しても、本発明を適用することができる。
また、ブレーキペダルの代わりに、車室内に備えられたブレーキレバーの操作によりブレーキが駆動されて制動力を発揮するような車両に対しても本発明を適用できる。この場合、ブレーキペダル踏み込み量の代わりにブレーキレバーの引き込み量を、ブレーキペダルの踏み込み速度の代わりに、ブレーキレバーの引き込み速度を用いるようにすればよい。
本発明の一実施形態による電動ブレーキ制御装置の構成図である。 図1のECUの機能ブロック図である。 図1の実施形態による電動ブレーキ制御のフローチャートである。 基準電圧時と電圧低下時の電動ブレーキの応答性を比較するグラフである。 基準電圧時と電圧低下時の制動の開示時点を比較するグラフである。 本発明の別の実施形態におけるECUの機能ブロック図である。 図6の実施形態における電動ブレーキ制御のフローチャートである。 本発明のさらに別の実施形態による電動ブレーキ制御装置の構成図である。 図8のECUの機能ブロック図である。 図8の実施形態による電動ブレーキ制御のフローチャートである。 本発明のさらに別の実施形態におけるECUの機能ブロック図である。 図11の実施形態による電動ブレーキ制御のフローチャートである。
符号の説明
20 ブレーキペダル、 22 ストロークセンサ、 32 電源、 34 モータ、 36 電圧検出器、 40 電動ディスクブレーキ、 42 キャリパ、 44 減速器、 46、48 ブレーキパッド、 50 ディスクロータ、 100、200 電動ブレーキ制御装置、 110、210 ECU、 124、224 しきい値変更部、 126 踏み込み速度計算部、 128 緊急ブレーキ判定部、 130 ブレーキアシスト実行部、 132、232 制御電流増大部、 212 ミリ波送受信機、 226 対象物情報算出部、 228 対象物接近判定部、 230 ブレーキアシスト実行部。

Claims (4)

  1. モータと、
    前記モータの駆動電源と、
    レーキ操作手段の操作量に応じて前記モータが駆動されることにより、前記駆動電源から前記モータに供給される制御電流値に応じた制動力を発生する電動ブレーキと、
    前記ブレーキ操作手段の操作量を検出する操作量検出手段と、
    前記駆動電源の電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記ブレーキ操作手段の操作速度と予め定められたしきい値とを比較し、前記ブレーキ操作手段の操作速度が前記しきい値以上となったときに緊急ブレーキ操作を検出する緊急ブレーキ判定手段と、
    前記緊急ブレーキ操作が検出されたときに、前記モータに供給する制御電流を増大させてそのモータ駆動量を助勢するブレーキアシスト実行手段と、
    前記駆動電源の電圧と予め定められた基準電圧とを比較し、前記駆動電源の電圧が前記基準電圧よりも低下したとき、前記しきい値を通常時よりも低い値に変更するしきい値変更手段と、
    を備えることを特徴とする電動ブレーキ制御装置。
  2. 前記緊急ブレーキ判定手段は、前記ブレーキ操作手段の操作速度が前記しきい値としての第1のしきい値以上となり、かつ前記ブレーキ操作手段の操作量が予め定められた第2のしきい値以上となったときに、前記緊急ブレーキ操作を検出し、
    前記しきい値変更手段は、前記駆動電源の電圧が前記基準電圧よりも低下したときに、前記第1のしきい値および前記第2のしきい値をそれぞれ通常時よりも低い値に変更することを特徴とする請求項1に記載の電動ブレーキ制御装置。
  3. 前記駆動電源の電圧が前記基準電圧よりも低下したときに、前記モータに供給する制御電流をさらに増大してそのモータ駆動量を通常のブレーキアシスト時よりも増大させる制御電流増大手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の電動ブレーキ制御装置。
  4. モータと、
    前記モータの駆動電源と、
    レーキ操作手段の操作量に応じて前記モータが駆動されることにより、前記駆動電源から前記モータに供給される制御電流値に応じた制動力を発生する電動ブレーキと、
    前記ブレーキ操作手段の操作量を検出する操作量検出手段と、
    前記駆動電源の電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記ブレーキ操作手段の操作速度と予め定められたしきい値とを比較し、前記ブレーキ操作手段の操作速度が前記しきい値以上となったときに緊急ブレーキ操作を検出する緊急ブレーキ判定手段と、
    前記緊急ブレーキ操作が検出されたときに、前記モータに供給する制御電流を増大させてそのモータ駆動量を助勢するブレーキアシスト実行手段と、
    前記駆動電源の電圧と予め定められた基準電圧とを比較し、前記駆動電源の電圧が前記基準電圧よりも低下したとき、前記モータに供給する制御電流をさらに増大してそのモータ駆動量を通常のブレーキアシスト時よりも増大させる制御電流増大手段と、
    を備えることを特徴とする電動ブレーキ制御装置。
JP2004099919A 2004-03-30 2004-03-30 電動ブレーキ制御装置 Expired - Fee Related JP4333443B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004099919A JP4333443B2 (ja) 2004-03-30 2004-03-30 電動ブレーキ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004099919A JP4333443B2 (ja) 2004-03-30 2004-03-30 電動ブレーキ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005280569A JP2005280569A (ja) 2005-10-13
JP4333443B2 true JP4333443B2 (ja) 2009-09-16

Family

ID=35179413

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004099919A Expired - Fee Related JP4333443B2 (ja) 2004-03-30 2004-03-30 電動ブレーキ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4333443B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107487280A (zh) * 2016-07-06 2017-12-19 宝沃汽车(中国)有限公司 整车控制器、车辆控制系统、车辆和踏板信号的补偿方法

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4992370B2 (ja) * 2006-10-03 2012-08-08 トヨタ自動車株式会社 車両の運転制御装置
US8204661B2 (en) * 2006-12-21 2012-06-19 The Boeing Company Reduced power mode for an aircraft electric brake system
JP5206928B2 (ja) * 2007-08-31 2013-06-12 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置
JP5184873B2 (ja) * 2007-12-13 2013-04-17 トヨタ自動車株式会社 車両の電力制御装置
US8000873B2 (en) 2008-05-12 2011-08-16 Wabtec Holding Corp. Braking system
JP5561754B2 (ja) * 2009-03-23 2014-07-30 日立オートモティブシステムズ株式会社 ソレノイドの制御装置
JP5449966B2 (ja) 2009-10-02 2014-03-19 川崎重工業株式会社 自動二輪車
WO2011046136A1 (ja) * 2009-10-13 2011-04-21 ボッシュ株式会社 ブレーキ制御装置
JP2011213268A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Equos Research Co Ltd 車両用制御装置
WO2012046299A1 (ja) * 2010-10-05 2012-04-12 トヨタ自動車株式会社 車両用制動装置
JP5411118B2 (ja) 2010-12-23 2014-02-12 本田技研工業株式会社 車両用ブレーキ装置
JP2019043228A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 株式会社シマノ 電動ブレーキシステム
JP2019043227A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 株式会社シマノ ブレーキ装置および電動ブレーキシステム
CN112550254B (zh) * 2019-09-10 2022-11-15 瀚德万安(上海)电控制动系统有限公司 电子机械制动系统及其控制方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3142605B2 (ja) * 1991-08-21 2001-03-07 マツダ株式会社 車両の自動制動装置
JP3704826B2 (ja) * 1996-08-30 2005-10-12 日産自動車株式会社 緊急ブレーキアシスト装置
DE19738690C2 (de) * 1997-09-04 2002-05-29 Bosch Gmbh Robert Verfahren und Vorrichtung zur Steuerung der Bremsanlage eines Fahrzeugs
JP3341682B2 (ja) * 1998-07-02 2002-11-05 三協アルミニウム工業株式会社 屋外建造物
JP2000203402A (ja) * 1999-01-19 2000-07-25 Toyota Motor Corp 制動制御装置
JP3687409B2 (ja) * 1999-04-26 2005-08-24 トヨタ自動車株式会社 車両用電源供給制御装置
JP3812224B2 (ja) * 1999-06-17 2006-08-23 マツダ株式会社 車両の制動装置
JP2002171796A (ja) * 2000-09-19 2002-06-14 Denso Corp 電動ブレーキ装置
JP2003306139A (ja) * 2002-04-12 2003-10-28 Sanyo Electric Co Ltd ゴルフカート
JP2004009914A (ja) * 2002-06-07 2004-01-15 Advics:Kk 自動ブレーキ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107487280A (zh) * 2016-07-06 2017-12-19 宝沃汽车(中国)有限公司 整车控制器、车辆控制系统、车辆和踏板信号的补偿方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005280569A (ja) 2005-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4333443B2 (ja) 電動ブレーキ制御装置
US8556353B2 (en) Brake device
JP4741525B2 (ja) 電動ブレーキ装置
EP3858688B1 (en) Electric brake, and control device
US20220399849A1 (en) Electronic parking brake system and control method therefor
WO2021172549A1 (ja) 運転支援装置及び運転支援方法
CN110481521B (zh) 一种电动刹车系统的齿条移动控制方法及装置
JP6599424B2 (ja) 制御装置
US20030085612A1 (en) Accelerator actuated emergency braking system
US6659572B2 (en) System for exerting an amplified braking force
JP7377940B2 (ja) 制御装置及び車両
US11932224B2 (en) Brake control device and brake system
CN110682908B (zh) 车辆控制装置
JP2007118880A (ja) 車両用制動制御装置
US20230202475A1 (en) Driving assistance apparatus, driving assistance method, and program
CN110588650A (zh) 自适应巡航控制系统、方法及车辆
CN113147700B (zh) 一种基于坡度的线控制动方法及系统
KR101978931B1 (ko) 긴급 제동 스마트 부스터 및 긴급 제동 출력 생성 방법
JP2010018192A (ja) 電動ブレーキ装置
KR20160120918A (ko) 차량의 전자식 주차 브레이크 시스템 및 그 제어 방법
KR102601800B1 (ko) 차량용 전동 부스터 제어 장치 및 방법
JP4586589B2 (ja) 先行車追従制御装置
JP4573683B2 (ja) 車両のブレーキペダル装置
JP2001341626A (ja) 電動ブレーキ装置
JP2007307982A (ja) ブレーキ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060608

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080812

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090602

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090615

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees